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JP3222852B2 - 側鎖多糖類部分を有するポリマー及びそれらの用途 - Google Patents

側鎖多糖類部分を有するポリマー及びそれらの用途

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JP3222852B2
JP3222852B2 JP03803499A JP3803499A JP3222852B2 JP 3222852 B2 JP3222852 B2 JP 3222852B2 JP 03803499 A JP03803499 A JP 03803499A JP 3803499 A JP3803499 A JP 3803499A JP 3222852 B2 JP3222852 B2 JP 3222852B2
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polymer
polysaccharide
soil
cleaning
water
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JP03803499A
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エー.ロドリゲス クライン
エム.キャリア アレン
ビー.ファー ジェイムズ
Original Assignee
ナショナル スターチ アンド ケミカル インベストメント ホールディング コーポレイション
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Publication date
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    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/0005Other compounding ingredients characterised by their effect
    • C11D3/0036Soil deposition preventing compositions; Antiredeposition agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F20/00Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical or a salt, anhydride, ester, amide, imide or nitrile thereof
    • C08F20/02Monocarboxylic acids having less than ten carbon atoms, Derivatives thereof
    • C08F20/10Esters
    • C08F20/26Esters containing oxygen in addition to the carboxy oxygen
    • C08F20/30Esters containing oxygen in addition to the carboxy oxygen containing aromatic rings in the alcohol moiety
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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    • C08F290/08Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers modified by introduction of aliphatic unsaturated end or side groups on to polymers modified by introduction of unsaturated side groups
    • C08F290/10Polymers provided for in subclass C08B
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    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
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    • C11D3/0005Other compounding ingredients characterised by their effect
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    • C11D3/3788Graft polymers

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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は側鎖多糖類部分を有
する水溶性または水分散性ポリマーに関する。本発明は
側鎖多糖類部分を有するポリマーを用いて、物品を清浄
化する方法及び物品に耐汚れ性を与える方法も提供す
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】清浄化組成物の主要な
目的は物品から汚れを取り除くことである。清浄化組成
物がラウンドリー洗浄剤であって、清浄化される物品が
ひどく汚れていない場合には、ほとんどの洗浄剤に配合
される界面活性剤、ビルダー及び酵素は物品から汚れを
完全に取り除くのに適当である。物品から汚れを取り除
くのにもっと強い清浄化力が必要な時、他の製品、たと
えば、漂白剤またはラウンドリー効能促進剤を洗浄剤に
加えて用いる。さらに、より熱い水で洗濯すること、よ
り長い洗濯サイクルを用いること、洗浄剤を含有する水
溶液中に汚れた物品を前もって浸すことまたはしみ予備
処理剤を用いることは汚れを取り除くのに有益である。
【0003】しかしながら、物品がひどく汚れている
か、汚れが物品中にしみ込んでいる場合には、界面活性
剤、ビルダー、酵素、漂白剤またはラウンドリー効能促
進剤が物品から汚れを取り除くのに常に完全に有効であ
るとは限らない。しみ予備処理剤は有用であるが、それ
らは、洗濯の前にしみのついた場所に塗布することが必
要であり、洗濯過程に不便な追加の工程を必要とする。
さらに、特定の汚れは、特定の型の物品から取り除くこ
とが特に困難である。たとえば、油をベースとする汚れ
は合成布帛から取り除くのが特に困難であり、粘土中の
土または微粒状の汚れを木綿の布帛から取り除くのは特
に困難である。さらに、洗濯過程で懸濁された汚れが物
品上に再沈着した時、汚れを取り除くことはさらに困難
となる。
【0004】汚染した物品に普通に見い出される汚れ
は、油及び油性微粒状汚れ、たとえば、フライ用の油ま
たは脂、トマトまたはスパゲッティソースのようなソー
ス、茶またはコーヒーの汚れ、非−けん化性の油の汚
れ、たとえば、使い古したモーター油または石油、草の
しみ、酵素感受性の汚れ、たとえば、脂肪またはタンパ
ク質及び無機の汚れ、たとえば粘土を包含する。
【0005】
【従来の技術】物品の清浄化を改良するのにいくつかの
解決法が提案された。物品の清浄化するために提案され
た1つの解決法は、清浄化組成物に「汚れ除去剤」を加
えて、清浄化の間に物品からの汚れの除去を増加させる
ことである。他の提案された解決法は、「耐汚れ剤」を
用いて物品を保護して、耐汚れ剤によって保護されない
他の物品と比較して、汚れが物品上に容易に沈着しない
ようにすることを包含する。耐汚れ剤は汚れる前に、耐
汚れ剤により保護されなかった他の物品に比較して物品
上の汚れを容易に除去させることによって物品を保護す
るようにも作用し得る。他の提案された解決法は、清浄
化の間に物品から取り除かれた汚れが同じ物品または異
なった物品上に沈着することを防止する薬剤を加えるこ
とを包含する。
【0006】米国特許第3,485,762号は洗浄剤
組成物中にポリエチレングリコールで誘導体化されたス
チレン−無水マレイン酸コポリマーを用いることを記載
している。この洗浄剤組成物はポリエステルのような疎
水性物質から汚れを取り除くのに有効であるけれども、
上記コポリマーは木綿のような親水性物品については有
効ではない。
【0007】米国特許第4,444,561号は、汚れ
の再沈着を防止するために、洗浄剤組成物中に50〜9
0重量%のC1 〜C4 脂肪族カルボン酸のビニルエステ
ル、5〜35重量%のN−ビニルラクタム及び1〜20
重量%の塩または4級化生成物を生成可能な塩基性窒素
を含有するモノマーから製造されたコポリマーを用いる
ことを記載している。しかしながら、上記コポリマーを
用いる不利益は、特定の洗濯条件下でアニオン界面活性
剤と錯体化して、清浄化性能の低下を引き起こすカチオ
ンを形成し得ることである。さらに、カチオン性コポリ
マーは、望ましくないことに多数の洗濯サイクルにわた
って布帛の灰色化も促進するかもしれない。
【0008】米国特許第5,008,032号は、洗浄
剤配合物中に、C4 〜C28オレフィン及びα,β−エチ
レン性不飽和ジカルボン酸無水物から製造されたコポリ
マーを用いることを記載している。しかしながら、上記
コポリマーを用いる不利益は、このコポリマーはNaO
Hで加水分解しなければ水溶性でないことである。米国
特許第5,580,941号は洗浄剤配合物中に水溶性
の酸基含有グラフトコポリマーを用いることを記載して
いる。このグラフトコポリマーは、糖の存在下にモノマ
ー混合物を共重合させることにより得られる。モノマー
混合物はモノエチレン性不飽和C3 〜C10モノカルボン
酸または1価のカチオンとのその塩、及びモノスルホン
酸基を含むモノエチレン性不飽和モノマー、モノエチレ
ン性不飽和硫酸エステル、ビニルホスホン酸または1価
のカチオンとのその塩を含有する。しかしながら、上記
コポリマーを用いる不利益は、一定の洗濯条件下でアニ
オン性界面活性剤と錯体化し、清浄化性能の低下を引き
起こす、カチオンを形成し得ることである。さらに、カ
チオン性ポリマーは、望ましくないことに多数の洗濯サ
イクルの間に、布帛の灰色化も促進するかもしれない。
【0009】欧州特許出願第753,570号(A2)
は、5〜100重量%のビニルアミドモノマーと0〜9
5重量%のビニルエステルモノマーから製造されるビニ
ルアミドポリマーを含有する汚れ除去及び耐汚れ性組成
物を記載している。この洗浄剤組成物は疎水性物品、た
とえば、ポリエステルから汚れを除去するのに有効であ
るが、上記組成物は親水性基体、たとえば、木綿を清浄
化するのに有効でない。
【0010】
【課題を解決するための手段】したがって、本発明の目
的は、汚れを取り除くことにより清浄化組成物の清浄化
特性を改良するポリマーを提供することである。本発明
の他の目的は、清浄化過程からの物品上に汚れの再沈着
を防止することにより、清浄化組成物の清浄化特性を改
良するポリマーを提供することである。
【0011】また、本発明の目的は、物品に耐汚れ性を
与えるポリマーを提供することである。本発明のさらな
る目的は、清浄化組成物中に用いられる他の成分と混和
性であって、かつ、親水性物品及び疎水性物品から汚れ
を取り除くことにより清浄化組成物の清浄化特性を改良
するポリマーを提供することである。
【0012】先の及び他の目的に関して、本発明は側鎖
多糖類部分を有する水溶性または水分散性ポリマーを提
供し、前記ポリマーは構造
【0013】
【化5】
【0014】を有する官能化多糖類部分と少なくとも1
種のエチレン性不飽和モノマーとを反応させて多糖類モ
ノマーを生成させ、この多糖類モノマーを重合させて、
構造
【0015】
【化6】
【0016】を有する側鎖多糖類部分を有するポリマー
を生成させることにより製造され、式中、PSは多糖類
で、Aはコモノマー繰り返し単位、lは1であり、Xは
多糖類上の官能基Yとエチレン性不飽和モノマー上の官
能基とを反応させることにより形成された結合基であ
り、Xは多糖類に、及びエチレン性不飽和モノマーに由
来する繰り返し単位に共有的にまたはイオン的に結合さ
れており、そして、Xはアミン、アミド、イミド、ウレ
タン、尿素及びそれらの塩であって、αは0〜約90モ
ル%で、βは約10〜100モル%で、R1 はHまたは
構造
【0017】
【化7】
【0018】により表わされ、R2 はHまたは構造
【0019】
【化8】
【0020】により表わされ、式中、R3 及びR4 は独
立して、H、C1 〜C25のアルキル、C1 〜C25のアル
カリール、C6 〜C25のアリール、−(CH2 −CHR
5 −O)−及びそれらの組み合わせからなる群から選択
され、式中、R5 はH、メチル、エチル及びベンジルか
らなる群から選択され、m+nの合計は、lが0に等し
いなら、R1 及びR2 は両方共がHであることはないと
いう条件で、0〜約100である。
【0021】他の観点によると、本発明は、官能化多糖
類部分と少なくとも1種のエチレン性不飽和モノマーと
を反応させて多糖類モノマーを生成させ、次いで、前記
多糖類モノマーを重合またはコモノマーと共重合させて
側鎖多糖類部分を有するポリマーを生成させることによ
り製造される、側鎖多糖類部分を有する水溶性または水
分散性ポリマーを提供する。好ましい態様では、N−メ
チルグルカミンを3−イソプロペニル−α,α−ジメチ
ルベンジルイソシアネート(m−TMI)と反応させ
て、m−TMI−グルカミンを生成させる(式中、結合
基Xは尿素基である)。m−TMI−グルカミンを重合
して側鎖多糖類部分を有するポリマーを生成させる。
【0022】他の観点によると、本発明は、官能化多糖
類部分と、少なくとも1種のエチレン性不飽和モノマー
及び任意にコモノマーを反応させることにより製造され
たポリマーまたはコポリマーとを反応させることにより
製造される、側鎖多糖類部分を有する水溶性または水分
散性ポリマーを提供する。好ましい態様では、無水マレ
イン酸をスチレンと重合させて、スチレン−無水マレイ
ン酸コポリマーを製造する。N−メチルグルカミンをス
チレン−無水マレイン酸コポリマーと反応させて、スチ
レン−無水マレイン酸コポリマーのN−メチルグルカミ
ド誘導体を生成させる。
【0023】他の観点によれば、本発明は、官能化多糖
類部分と、少なくとも1種のエチレン性不飽和モノマー
及び任意にコモノマーを反応させることにより製造され
た変性ポリマーまたはコポリマーと反応させることによ
り製造される、側鎖多糖類部分を有する水溶性または水
分散性ポリマーを提供する。好ましい態様では、酢酸ビ
ニルを単独重合または共重合させてポリ酢酸ビニルと
し、それを加水分解してポリビニルアルコールとし、そ
れをグルコン酸と反応させて側鎖多糖類部分を有するポ
リマーを生成させる。結合基Xはエステル基である。
【0024】他の観点では、本発明は、側鎖多糖類部分
を有するポリマーを含む清浄化組成物を調製し、前記清
浄化溶液と1以上の物品を接触させ、そこで少なくとも
1種の物品は汚れを含有するものであり、そして、汚れ
を含有する物品から少なくとも一部の汚れを除去するこ
とを包含する清浄化方法を提供する。さらなる観点で
は、本発明は、側鎖多糖類部分を有する重合体を含む清
浄化組成物を調製し、物品に耐汚れ性を与えるために、
前記清浄化組成物と物品を接触させることを包含する、
物品に耐汚れ性を与える方法を提供する。
【0025】側鎖多糖類部分を有するポリマーは、清浄
化過程で用いる時、物品から汚れを取り除き、物品上へ
の汚れの沈着を防止し、物品に耐汚れ性を与える。側鎖
多糖類部分を有するポリマーを含有する清浄化組成物の
例は、ラウンドリー洗浄剤、予備しみ抜き剤、皿洗い用
洗浄剤及び硬表面清浄剤である。側鎖多糖類部分を有す
るポリマーは、洗濯過程において物品、たとえば、布に
吸収されるのに十分に疎水性であるが、依然として、物
品、たとえば、ポリエステルの疎水性を減少させるのに
十分な親水性を維持する。
【0026】側鎖多糖類部分を有する水溶性または水分
散性ポリマーは、構造
【0027】
【化9】
【0028】を有している。側鎖多糖類部分を有するポ
リマーのための上記構造において、PSは多糖類で、A
は、任意成分であるコモノマーから製造された繰り返し
単位で、αは0〜約90モル%、好ましくは0〜約75
モル%で最も好ましくは約60〜約40モル%であっ
て、βは約10〜100モル%、好ましくは約25〜1
00モル%で、最も好ましくは約40〜約60モル%
で、Xは結合基である。
【0029】側鎖多糖類部分を有する水溶性または水分
散性ポリマーは官能化多糖類部分とエチレン性不飽和モ
ノマーとを反応させることにより製造される。官能化多
糖類部分は、構造
【0030】
【化10】
【0031】を有している。多糖類部分は、糖類、オリ
ゴ糖類及び多糖類を包含する。適切な多糖類は、たとえ
ば、澱粉、加水分解澱粉、糖、ラクトース、マルトー
ス、マルトデキストリン、コーンシロップ固形分、セル
ロース、加水分解セルロース、デキストラン、加水分解
デキストラン、グアーガム、加水分解グアーガム、イナ
ゴマメガム、加水分解イナゴマメガムである。適切な澱
粉は、たとえば、コーン、ジャガイモ、タピオカ及び米
を包含する。好ましい糖類は、グルコースである。
【0032】結合基Xは、多糖類上の官能基Yとエチレ
ン性不飽和モノマーまたはポリマー上の適切な官能基と
を反応させることにより形成される。本明細書で用いる
場合「適切な官能基」は、エチレン性不飽和モノマーま
たはポリマー上の官能基が官能基Yと反応して、必ず結
合基Xを形成することができることを意味する。結合基
Xは、多糖類を、重合して本発明のポリマーを生成でき
るエチレン性モノマーに共有的またはイオン的に結合す
る任意の基であることができる。代りに、結合基Xは、
多糖類上の官能基Yと反応することができるポリマーと
共有的またはイオン的に結合して本発明のポリマーを形
成する任意の基であることができる。たとえば、結合基
Xは、アミン、アミド、イミド、ウレタン、尿素または
それらの塩から選択することができる。結合基の任意の
組み合わせも、本発明の側鎖多糖類部分を有するポリマ
ー中に用い得る。好ましくはXは式−C(O)−NR−
を有するアミドであり、式中、RはHまたはC1 〜C20
のアルキル基で、最も好ましくはRはHまたはメチルで
ある。好ましくは、官能化多糖類部分は、N−メチルグ
ルカミン、N−メチルラクタミンまたはN−メチルオリ
ゴ糖類から選択される。
【0033】多糖類部分についての構造において、lは
1であり、R1 はHまたは構造
【0034】
【化11】
【0035】で表わされる。R1 についての構造におい
て、R3 はH、C1 〜C25のアルキル、C1 〜C25のア
ルカリール、C6 〜C25のアリール、−(CH2 −CH
5 −O)−またはそれらの組み合わせから選択され、
5 はH、メチル、エチルまたはベンジルから選択され
る。
【0036】多糖類部分についての構造において、R2
はHまたは、構造
【0037】
【化12】
【0038】によって表わされる。R2 についての構造
において、R4 はH、C1 〜C25のアルキル、C1 〜C
25のアルカリール、C6 〜C25のアリール、−(CH2
−CHR5 −O)−またはそれらの組み合わせから選択
され、R5 はH、メチル、エチルまたはベンジルから選
択される。m+nの合計は0〜約100である。lが0
に等しければ、R1 及びR2 は両方共が水素であること
はないことを特に言及する。
【0039】
【発明の実施の形態】本発明の1態様において、官能化
多糖類部分は溶媒を用いまたは用いない還元性アミノ化
により製造される。好ましくは還元性アミノ化反応は共
溶媒を用いずに水中で行なわれ、水中で糖類とアミンを
混合し、次にその混合物をVIIIB族金属触媒の存在及び
アミノ糖類を製造するのに有効な条件下で加圧した水素
と接触させることを包含する。官能化多糖類の製造方法
は、米国特許第5,654,198号に開示されてお
り、参照により本明細書に組み入れる。
【0040】エチレン性不飽和モノマーは、官能化多糖
類と反応して結合基Xを生成することができる官能性を
有していなければならない。エチレン性不飽和モノマー
は、酸無水物、ビニルエステル、アクリル酸及びメタク
リル酸のアルキルエステル、不飽和ジカルボン酸の置換
または非置換モノ及びジアルキルエステル、不飽和カル
ボン酸、イソシアネート基含有ビニル芳香族炭化水素、
非置換または置換アクリルアミド、アルコキシル化側鎖
を含有するモノマー、スルホン化モノマー、ビニルアミ
ドモノマーから選択される。エチレン性不飽和モノマー
の組み合わせも用いることができる。
【0041】適切な無水物モノマーは、たとえば、無水
マレイン酸及び無水イタコン酸である。適切なビニルエ
ステルは、たとえば、酢酸ビニル、ギ酸ビニル、プロピ
オン酸ビニル、酪酸ビニル、イソ酪酸ビニル、吉草酸ビ
ニル、2−エチルヘキサン酸ビニル等である。適切なア
クリル酸及びメタクリル酸のアルキルエステルは、たと
えば、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸ブチル等
である。適切な不飽和ジカルボン酸の置換または非置換
モノ及びジアルキルエステルは、たとえば、置換及び非
置換モノ及びジブチル、モノ及びジエチルマレイン酸エ
ステル並びに相当するフマル酸エステルである。適切な
不飽和カルボン酸は、たとえば、クロトン酸、アクリル
酸、メタクリル酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン
酸、シトラコン酸及びそれらのアルキルエステル等であ
る。
【0042】適切なビニル芳香族炭化水素モノマーは、
たとえば、3−イソプロペニル−α,α−ジメチルベン
ジルイソシアネート及びハロゲン化スチレンである。適
切なアクリルアミドベースのモノマーは、たとえば、ア
クリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−
オクチルアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミ
ド、アクリル酸ジメチルアミノエチル等である。適切な
ビニル窒素含有複素環式モノマーは、たとえば、ビニル
ピロリドン、ビニルイミダゾリドン、ビニルピリジン等
である。適切なスルホン化モノマーは、たとえば、2−
アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、メタ
リルスルホン酸ナトリウム、ビニルスルホン酸ナトリウ
ム、スルホン化スチレン等である。適切なビニルアミド
モノマーは、たとえば、N−ビニルホルムアミド、N−
ビニルアセトアミド等である。
【0043】エチレン性不飽和モノマーは、好ましく
は、無水マレイン酸、無水イタコン酸、アクリル酸、メ
タクリル酸及び3−イソプロペニル−α,α−ジメチル
ベンジルイソシアネートから選択される。エチレン性不
飽和モノマーはコモノマーといっしょに用いてもよい。
コモノマーはフリーラジカル開始を進行することができ
る二重結合を有する。コモノマーは前記コモノマーが、
官能化多糖類と反応して結合基Xを形成できる官能基を
含有する必要がないという点で、エチレン性不飽和モノ
マーと区別される。しかしながら、コモノマーは、官能
化多糖類と反応性であるが多糖類とは反応しない官能基
を含有してもよい。コモノマーは、たとえば、ビニルエ
ステル、α−オレフィン、アクリル酸及びメタクリル酸
のアルキルエステル、不飽和ジカルボン酸の置換または
非置換モノ及びジアルキルエステル、不飽和カルボン
酸、ビニル芳香族炭化水素、非置換または置換アクリル
アミド、ビニル窒素含有複素環式モノマー、スルホン化
モノマー並びにビニルアミドモノマーから選択される。
コモノマーの組み合わせも用い得る。
【0044】適切なα−オレフィンをベースとするモノ
マーは、たとえば、C4 〜C20をベースにするアルキル
モノマー、たとえば、1−オクテン、ブチレン、1−ド
デセン等である。コモノマーはC1 〜C25のアルキル側
鎖及び/またはアルコキシル化側鎖を有することができ
る。側鎖はエステルまたはアミド結合によりコモノマー
に結合される。適切な側鎖は、たとえば、ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコール及びアルコール
エトキシラートを包含する。好ましいコモノマーは、エ
チレン、スチレン、アクリル酸及びメタクリル酸であ
る。
【0045】本発明の1態様においては、側鎖多糖類部
分を有する水溶性または水分散性ポリマーは、官能化多
糖類部分と少なくとも1種のエチレン性不飽和モノマー
を反応させて多糖類モノマーを形成させ、次いでそれを
重合またはコモノマーと共重合させて側鎖多糖類部分を
有するポリマーを形成させることにより製造される。好
ましい態様では、N−メチルグルカミンを3−イソプロ
ペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート(m
−TMI)と反応させて、m−TMI−グルカミンを生
成させ、そこで結合基Xは尿素基であって、官能基Yで
あるN−メチルグルカミンとm−TMIモノマーのイソ
シアネート基との反応により生成される。m−TMI−
グルカミンは重合して、側鎖多糖類部分を有するポリマ
ーを生成する。
【0046】本発明の他の態様においては、側鎖多糖類
部分を有する水溶性または水分散性ポリマーは、官能化
多糖類部分と、少なくとも1種のエチレン性不飽和モノ
マーと任意にコモノマーを反応させることにより製造さ
れたポリマーまたはコポリマーとの反応により製造され
る。好ましい態様においては、エチレン性不飽和モノマ
ーである無水マレイン酸をコモノマーであるスチレンと
重合させて、スチレン−無水マレイン酸コポリマーを製
造する。N−メチルグルカミンをスチレン−無水マレイ
ン酸コポリマーと反応させて、スチレン−無水マレイン
酸コポリマーのN−メチルグルカミド誘導体を生成させ
る。いくらかのN−メチルグルカミンはこの反応の副生
物として生じるカルボン酸の酸性塩を生成してもよい。
結合基Xは該カルボン酸のアミドまたはアミン塩であ
る。他の好ましい態様においては、グルカミンはスチレ
ン−無水マレイン酸コポリマーと反応して側鎖多糖類部
分を有するポリマーを生成する。結合基Xはイミドであ
る。
【0047】本発明の他の態様においては、側鎖多糖類
部分を有する水溶性または水分散性のポリマーは官能化
多糖類部分と、少なくとも1種のエチレン性不飽和モノ
マーと任意にコモノマーを反応させることにより製造さ
れた変性されたポリマーまたはコポリマーとを反応させ
ることにより製造される。本明細書では、「変性され
た」ポリマーまたはコポリマーは、そのポリマーまたは
コポリマーを変更して、官能化多糖類と反応性の官能基
を導入することを意味する。
【0048】好ましい態様においては、酢酸ビニルを単
独重合または共重合してポリ酢酸ビニルとし、それを加
水分解してポリビニルアルコールとし、それをグルコン
酸と反応させて側鎖多糖類部分を有するポリマーを生成
させる。結合基Xはエステル基である。他の好ましい態
様では、N−ビニルホルムアミドを単独重合または共重
合してポリ(N−ビニルホルムアミド)とし、それを加
水分解してポリビニルアミンとし、それをグルコン酸と
反応させて側鎖多糖類部分を有するポリマーを生成させ
る。結合基Xはアミドである。他の好ましい態様では、
N−ビニルホルムアミドを単独重合または共重合してポ
リ(N−ビニルホルムアミド)とし、それを加水分解し
てポリビニルアミンとし、それをグルコースと反応さ
せ、水素添加して側鎖多糖類部分を有するポリマーを生
成させる。結合基Xはアミンである。
【0049】側鎖多糖類部分を有する水溶性または水分
散性のポリマーは任意の数の当業者に周知の慣用の方
法、たとえば、バルク重合、エマルション重合、懸濁重
合、沈澱重合または溶液重合により製造することができ
る。好ましくは、ポリマーはフリーラジカル開始剤の存
在において水性媒体中で溶液重合により製造される。本
質的にあらゆる型のフリーラジカル開始剤をフリーラジ
カル重合を開始させるのに用いることができる。
【0050】一般的に用いられるフリーラジカル開始剤
のいくつかの代表的な例は、種々の過硫酸塩、過炭酸
塩、過ホウ酸塩、ペルオキシド、アゾ化合物及びアルキ
ルペルケタールを包含する。フリーラジカル開始剤の例
は、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナト
リウム、ベンゾイルペルオキシド、過酸化水素、ジ−t
−ブチルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、カプロ
イルペルオキシド、2,4−ジクロルベンゾイルペルオ
キシド、デカノイルペルオキシド、ラウリルペルオキシ
ド、クメンヒドロペルオキシド、p−メンタンヒドロペ
ルオキシド、t−ブチルヒドロペルオキシド、アセチル
アセトンペルオキシド、ジセチルペルオキシジカーボネ
ート、t−ブチルペルオキシアセテート、t−ブチルペ
ルオキシマレイン酸、t−ブチルペルオキシベンゾエー
ト、アセチルシクロヘキシルスルホニルペルオキシド、
2−t−ブチルアゾ−2−シアノプロパン、ジメチルア
ゾジイソブチレート、アゾジイソブチロニトリル、2−
t−ブチルアゾ−1−シアノシクロヘキサン、1−t−
アミルアゾ−1−シアノシクロヘキサン、2,2′−ア
ゾビス(N,N′−ジメチレンイソブチルアミジン)ジ
ヒドロクロリド、2,2′−アゾビス(2−アミジノプ
ロパン)ジヒドロクロリド、2,2′−アゾビス(N,
N′−ジメチレンイソブチルアミジン)、4,4′−ア
ゾビス(4−シアノペンタン酸)、2,2′−アゾビス
{2−メチル−N−〔1,1−ビス(ヒドロキシメチ
ル)−2−ヒドロキシエチル〕プロピオンアミド}、
2,2′−アゾビス〔2−メチル−N−(2−ヒドロキ
シエチル)プロピオンアミド〕、2,2′−アゾビス
(イソブチルアミド)2水化物、2,2−ビス(t−ブ
チルペルオキシ)ブタン、エチル3,3−ビス(t−ブ
チルペルオキシ)ブチレート及び1,1−ジ−(t−ブ
チルペルオキシ)シクロイルヘキサンを包含する。本発
明のポリマーを製造するのに任意の組み合わせのフリー
ラジカル開始剤を用い得る。
【0051】用いられるフリーラジカル開始剤の量は、
合成されるポリマーの所望の分子量と共に変化するだろ
う。より高い分子量はより小量の開始剤を用いることに
より達成され、より低い分子量はより大量の開始剤を用
いることにより達成される。しかしながら、一般に、モ
ノマーの総重量に基づいて、約0.005〜約10重量
%、好ましくは約0.1〜約4重量%の開始剤が反応混
合物中に包含されるだろう。
【0052】重合は典型的には、約30℃〜約90℃の
範囲内である温度で行なわれるだろう。一般に、50℃
〜約85℃の範囲である温度で実施される重合が好まし
い。側鎖多糖類部分を有するポリマーは、あらゆる清浄
化組成物に用い得る。本明細書では「清浄化」は物品か
ら汚れを取り除き、清浄化もしくは洗濯過程における汚
れの沈着を防止または物品へ耐汚れ性を与えることまた
はそれらの組み合わせを意味する。本発明の側鎖多糖類
部分を有するポリマーを用いて清浄化される物品は汚れ
と接触し、清浄化過程中に清浄化される物品である。側
鎖多糖類部分を有するポリマーを用いて清浄化される物
品の例は、布帛、たとえば、衣類、リネン、カーペット
もしくは室内装飾材料、硬表面、たとえば、天板、窓、
床、皿、ガラスもしくはタイル、または自動車を包含す
る。
【0053】清浄化組成物は固体または液体組成物であ
る。清浄化組成物が固体なら、清浄化組成物は、任意の
物理的形状、たとえば、粉末、ビーズ、フレーク、棒、
錠剤、ヌードル、ペースト及びスラリーでよい。清浄化
組成物が液体なら、清浄化組成物は、好ましくは、物品
と容易に接触するように側鎖多糖類部分を有するポリマ
ーを分散または可溶化する。清浄化組成物は水性または
非水性でよい。たとえば、側鎖多糖類部分を有するポリ
マーを水に、1以上の溶剤または不活性希釈剤に溶解ま
たは分散させる。好ましくは清浄化組成物は水性であ
る。好ましくは清浄化組成物は側鎖多糖類を有するポリ
マーを清浄化組成物の総重量に基づいて、約1〜約60
重量%、より好ましくは約2〜約20重量%の量で含有
する。
【0054】側鎖多糖類部分を有するポリマーを用いて
調製された清浄化組成物は清浄化組成物中で用いられる
任意の追加の成分を含有することができる。上記追加の
成分は当業者に周知であって、1以上の界面活性剤、ビ
ルダー、イオン交換剤、アルカリ、耐蝕性材料、再沈着
防止剤、蛍光増白剤、芳香、染料、キレート化剤、酵
素、白色染料、増白剤、帯電防止剤、泡立ち調節剤、溶
剤、ヒドロトロープ、漂白剤、香料、漂白前駆体、水、
緩衝剤、汚れ除去剤、汚れ放出剤、柔軟剤、真珠光沢
剤、不活性希釈剤、緩衝剤、腐蝕防止剤、灰色化防止
剤、耐再沈着剤、安定剤、真珠光沢剤、充てん剤、ホス
フェートコビルダー及びホスフェート置換ビルダーを包
含する。上記追加の成分の組み合わせも用い得る。
【0055】好ましくは側鎖多糖類部分を有するポリマ
ーを用いて調製される清浄化組成物は少なくとも1種の
界面活性剤を含有する。適切な界面活性剤は非イオン、
アニオン、カチオン及び両性界面活性剤を包含する。組
成物中に用いる界面活性剤は石けんであってもよい。ア
ニオン界面活性剤は、たとえば、C8 〜C12アルキルベ
ンゼンスルホネート、C12〜C16アルカンスルホネー
ト、C12〜C16アルキルサルフェート、C12〜C16アル
キルスルホスクシネートまたはC12〜C16硫酸塩化エト
キシル化アルカノールを包含する。非イオン界面活性剤
は、たとえば、C6 〜C12アルキルフェノールエトキシ
ラート、C12〜C20アルカノールアルコキシラート及び
エチレンオキシドとプロピレンオキシドのブロックコポ
リマーを包含する。任意に、ポリアルキレンオキシドの
末端基をブロックすることができ、それによりポリアル
キレンオキシドの遊離OH基はエーテル化、エステル
化、アセタール化及び/またはアミノ化することができ
る。他の変性はポリアルキレンオキシドの遊離OH基と
イソシアネートとの反応させることからなる。非イオン
界面活性剤は、C4 〜C18アルキルグルコキシド、並び
にアルコキシル化によりそれらから得ることができるア
ルコキシル化生成物、特にアルキルグルコシドとエチレ
ンオキシドとの反応により得ることができるものも包含
する。
【0056】カチオン界面活性剤は、水溶液中に溶解ま
たは分散する時、官能基の荷電が陽性である親水性官能
基を含有する。典型的なカチオン界面活性剤は、たとえ
ば、アミン化合物、酸素含有アミン及び第4アミン塩を
包含する。両性界面活性剤は酸性及び塩基性親水性基の
両方を含有する。両性界面活性剤は、好ましくは、第2
級及び3級アミンの誘導体、第4アンモニウムの誘導
体、第4ホスホニウムまたは第3級スルホニウム化合物
である。第4級化合物中のカチオン原子は複素環の一部
であることができる。両性界面活性剤は好ましくは、約
3〜約18の炭素原子を含有する、少なくとも1個の脂
肪族基を含有する。少なくとも1個の脂肪族基は好まし
くはアニオン性水可溶性化基、たとえば、カルボキシ、
スルホネートまたはホスホノ基を含有する。
【0057】一般に、アニオン界面活性剤、たとえば、
線状アルキルスルホネート(LAS)は、側鎖多糖類部
分を有するポリマーを含有する固体清浄化組成物中に用
いるのに好ましい。非イオン及びアニオン界面活性剤混
合物、たとえば、アルコールエトキシラート及びLAS
は、側鎖多糖類部分を有するポリマーを含有する液体清
浄化組成物中に用いるのに好ましい。界面活性剤は任意
に清浄化組成物の約0〜約50重量%、好ましくは約2
〜約45重量%、より好ましくは約5〜約40重量%の
量で存在する。
【0058】清浄化組成物中に存在し得るビルダーの例
は、たとえば、ホスフェート、たとえば、ピロホスフェ
ート、ポリホスフェートまたは、ナトリウムトリポリホ
スフェートを包含する。さらなる例は、ゼオライト、炭
酸ナトリウム、ポリ(カルボン酸)、ニトロトリ酢酸、
クエン酸、酒石酸、前記酸の塩及びモノマー状、オリゴ
マー状またはポリマー状ホスホネートである。ビルダー
の組み合わせも用いることができる。ビルダーは任意
に、清浄化組成物の総重量に基づいて、約0〜約85重
量%、好ましくは約5〜約50重量%で存在する。
【0059】側鎖多糖類部分を有するポリマーを含有す
る液体清浄化剤組成物は80重量%までの水もしくは溶
剤またはそれらの組み合わせを含有することができる。
用い得る典型的な溶剤は酸素含有溶剤、たとえば、アル
コール、エステル、グリコール及びグリエールエーテル
を包含する。清浄化組成物中に用い得るアルコールは、
たとえば、メタノール、エタノール、イソプロパノール
及び第3級ブタノールを包含する。用い得るエステル
は、たとえば、酢酸アミル、酢酸ブチル、酢酸エチル及
びグリコールのエステルを包含する。溶剤として有用な
グリコール及びグリコールエーテルは、たとえば、エチ
レングリコール、プロピレングリコール及びエチレング
リコールまたはプロピレングリコールのオリゴマーを包
含する。
【0060】側鎖多糖類部分を有するポリマーを含有す
る固体清浄化組成物は、好ましくは60重量%までの1
以上の固体不活性希釈剤、たとえば、硫酸ナトリウム、
塩化ナトリウム、ホウ酸ナトリウムまたは選択されたポ
リマー、たとえば、ポリエチレングリコールまたはプロ
ピレングリコールを含有する。清浄化組成物は0〜約5
0重量%の1以上の緩衝剤を含むことができる。緩衝剤
は、たとえば、1以上のアルカリ金属塩、たとえば、ケ
イ酸塩、炭酸塩または硫酸塩である。緩衝剤は、たとえ
ば、有機アルカリ、たとえば、トリエタノールアミン、
モノエタノールアミン及びトリイソプロパノールアミン
も包含する。
【0061】布帛柔軟剤は典型的には第4級アンモニウ
ム塩、たとえば、塩化ジタロージメチル−アンモニウム
を包含する。特に洗浄剤のための清浄化組成物中に任意
に包含される他の添加剤は、漂白剤(約30重量%まで
の量で用いられる)、腐蝕防止剤、たとえば、ケイ酸塩
(約25重量%までの量で用いられる)、染料沈着防止
剤(約20重量%までの量で用いられる)及び灰色化防
止剤(約5重量%までの量で用いられる)である。
【0062】適切な漂白剤は、たとえば、過ホウ酸塩、
過炭酸塩または塩素発生物質、たとえば、クロルイソシ
アヌレートである。腐蝕防止剤として用いられる適切な
ケイ酸塩は、たとえば、ケイ酸ナトリウム、ジケイ酸ナ
トリウム及びメタケイ酸ナトリウムである。適切な染料
沈着防止剤は、たとえば、ポリビニルピロリドンであ
る。灰色化防止剤の例は、たとえば、カルボキシメチル
セルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロース並びに分子量1,000〜15,000
を有する、酢酸ビニル及びポリアルキレンオキシドのグ
ラフトコポリマーである。
【0063】側鎖多糖類部分を有するポリマーを含有す
る清浄化組成物を、少なくとも1個の物品が汚れを含有
している、1以上の物品と接触させる。接触は、たとえ
ば、その清浄化組成物中に物品を浸し、そのポリマーを
含有する清浄化組成物中で物品をかき混ぜることにより
行うことができる。接触は、その清浄化組成物で物品を
ぬぐうか、噴霧するかまたはパジングすることによって
も達成できる。
【0064】本発明の好ましい態様では、側鎖多糖類部
分を有するポリマーを洗浄剤組成物中に組み入れる。あ
る洗浄剤配合物においては、側鎖多糖類部分を有するポ
リマーは、洗浄剤配合物の総重量に基づいて、好ましく
は、約0.1〜約25重量%、より好ましくは約0.5
〜約10重量%、最も好ましくは約1〜約5重量%の量
で存在する。洗浄剤配合物がラウンドリー洗浄剤である
場合、側鎖多糖類部分を有するポリマーは布に付着する
ことがある油性の汚れの量を減少させるように機能す
る。布の続いて起こる洗濯は、汚れと布の間の減少した
相互作用の結果として、より多くの汚れを除去するだろ
う。
【0065】本発明の他の好ましい態様では、側鎖多糖
類を有するポリマーを汚れた布帛またはカーペットに直
接塗布するためのしみ抜き組成物中に組み込む。このポ
リマーは、ポリマーを含有しないラウンドリー洗浄剤中
で布帛を洗濯する場合ですら、布帛からの汚れの除去を
助ける。しみ抜き剤配合物中で用いる場合、側鎖多糖類
部分を有するポリマー部分はしみ抜き剤配合物の総重量
に基づいて、好ましくは約0.5〜約75重量%、より
好ましくは約1〜約15重量%、最も好ましくは約2〜
約10重量%の量で存在する。
【0066】本発明の他の好ましい態様では、側鎖多糖
類部分を有するポリマーを布帛柔軟剤組成物中に組み込
む。このポリマーは布帛の柔軟化の間に汚れの遊離を助
ける。次の非限定的な例は本発明のさらなる面を説明す
る。 例1 スチレン−無水マレイン酸コポリマー樹脂(SMA)
(Elf Atochem からSMA1000として市販されてい
る)120g及び120gのN−メチルグルカミン(G
luc)を1200gの水に加え、撹拌して混合物を形
成させた。混合物を95℃まで加熱し、その温度を6時
間維持してポリマーを生成させた。反応が進行するにつ
れて、最初は白色真珠光沢のスラリーに見えた反応混合
物は透明な黄色の溶液になった。ポリマーの固形分%
は、約17%であることを確認した。
【0067】例2 例1で製造したポリマーをTERG−O−TOMETE
R試験で汚れ放出について評価した。3枚の木綿のスワ
ッチを洗濯して当初の布地加工剤を除去した。ミノルタ
比色計を用いて、スワッチの各々について最初のL,a
及びb値を測定した。各TERG−O−TOMER中の
スワッチを0.5g/lのAATCC洗浄剤(ノースカ
ロライナ州,ウインドソーのTextile Innovatorsから入
手可能なAmerical Association of Textile Chemists a
nd Colorists)、洗浄剤の重量に基づいて18重量%の
ポリマー、MgCl及びCaClに基づいて110ppm
の硬度の水、約34℃(93°F)を用いて洗濯し、8
0rpm で撹拌した。20分洗濯及び3分すすぎを用い
た。各スワッチをプリント乾燥機または標準布乾燥機で
乾燥させ、次いでスパゲッティソース(RAGU伝統
的)でしみをつけた。しみを一晩置いたままにした。各
々のしみをつけたスワッチのL,a及びb値を測定し
た。
【0068】しみをつけたスワッチを0.5g/lのA
ATCC洗浄剤、洗浄剤の重量に基づいて18重量%の
ポリマー、MgCl及びCaClに基づいて110ppm
の硬度の水、約34℃(93°F)を用いて洗濯し、8
0rpm で撹拌した。20分洗濯及び3分すすぎを用い
た。各スワッチをプリント乾燥機または標準布乾燥機で
乾燥させた。各スワッチについて、L,a及びb値を測
定した。
【0069】各スワッチ上のしみについてのΔEを次の
式: ΔE=〔(L1 −L2)2 +(a1 −a2)2 +(b1 −b2)2 0.5 から計算した。各スワッチについての汚れ除去%を次の
式:
【0070】
【数1】 (式中、ΔEa−sは、しみがついた後としみのついた
スワッチが洗濯された後のEの差であり、ΔEb−sは
しみがついた後と全然しみがないものとの差である)か
ら計算した。各スワッチについての汚れ放出試験結果を
表Iに要約する。 表Iポリマー 汚れ放出% 平均汚れ放出% ポリマーなし 52.6 59.3 53.4 48.3 ポリマーなし 60.7 53.4 56.7 56.0 例1 54.8 62.8 60.0 62.3 例1 66.0 68.5 66.3 64.5 表Iにおける結果は、例1で製造された側鎖多糖類部分
を有するポリマーが汚れ放出剤として有効であることを
示している。
【0071】例3 例1で製造された側鎖多糖類部分を有するポリマーを市
販の液体洗浄剤であるWISK中での混和性について評
価した。1重量%の量のポリマーを前記液体洗浄剤に加
えた。ポリマーは室温で液体洗浄剤中に非常に混和性で
あった。ポリマーの混和性を40℃で1ケ月にわたって
測定する、促進老化試験を行なった。試験の結果を表II
に要約する。 表IIポリマー 40℃で1ケ月についての混和性 例1 1相 表IIの結果は例1で製造された側鎖多糖類部分を有する
ポリマーが液体洗浄剤に混和性であることを意味する。
【0072】例4 例1で製造したポリマーをTERG−O−TOMETE
R試験で汚れ放出について評価した。3枚のポリエステ
ルのスワッチを洗濯して当初の布地加工剤を除去した。
ミノルタ比色計を用いて、スワッチの各々について最初
のL,a及びb値を測定した。各TERG−O−TOM
ER中のスワッチを0.5g/lのAATCC洗浄剤、
洗浄剤の重量に基づいて18重量%のポリマー、MgC
l及びCaClに基づいて110ppm の硬度の水、約3
4℃(93°F)を用いて洗濯し、80rpm で撹拌し
た。20分洗濯及び3分すすぎを用いた。各スワッチを
プリント乾燥機または標準布乾燥機で乾燥させて、次い
でスパゲッティソース(RAGU伝統的)でしみをつけ
た。しみを3時間置いたままにした。各々のしみをつけ
たスワッチのL,a及びb値を測定した。
【0073】しみをつけたスワッチを0.5g/lのA
ATCC洗浄剤、MgCl及びCaClに基づいて11
0ppm の硬度の水、約34℃(93°F)を用いて洗濯
し、80rpm で撹拌した。洗濯水はいかなるポリマーも
含有しなかった。20分洗濯及び3分すすぎを用いた。
各スワッチをプリント乾燥機または標準布乾燥機で乾燥
させた。各スワッチについて、L,a及びb値を測定し
た。試験結果を表IIIに要約する。 表III ポリマー 汚れ放出% 平均汚れ放出% ポリマーなし 70.0 57.7 60.3 53.3 ポリマーなし 64.7 68.3 62.0 52.8 ポリマーなし 59.5 51.6 56.8 59.3 例1のポリマー 74.0 63.8 64.8 56.7 例1のポリマー 77.1 73.8 70.1 59.5 例1のポリマー 69.2 72.6 70.0 68.3 表III における結果は、例1で製造された側鎖多糖類部
分を有するポリマーは、そのポリマーを用いて予洗され
た試料の平均汚れ放出が、スワッチをしみをつけた後に
洗濯中でポリマーを用いないのにもかかわらず、ポリマ
ーを用いて予洗しなかった試料よりもはるかに大きいと
いう、汚れ防御特性を示した。したがって、側鎖多糖類
部分を有するポリマーは布地に耐汚染性を与える。
【0074】例5 スチレン−無水マレイン酸樹脂(Elf Atochem からSM
A1000として市販されている)10g及び15gの
N−メチルグルカミンを70gの水に加え、撹拌して混
合物を形成した。混合物を95℃まで加熱し、その温度
を6時間維持してポリマーを形成した。反応が進行する
につれて、最初は白色の不透明スラリーのように見えた
反応混合物は透明な黄色の溶液となった。ポリマーの固
形分%は約27.5%であることが確認された。
【0075】例6 この例においては、エチレン−無水マレイン酸コポリマ
ーの分子量を次のようにして決定した。線状エチレン−
無水マレイン酸ポリマーの試料をジーランド・ケミカル
ズ(Zeeland Chemicals )から得て、分子量を測定する
前に加水分解した。5gのポリマーを100.0gの水
と2.4gの50%水酸化ナトリウムと共に撹拌した。
反応温度を60℃まで6時間上昇させた。加水分解され
たポリマー(エチレン−マレイン酸ナトリウム塩)の透
明な溶液が得られた。
【0076】次に、加水分解されたポリマーの分子量を
次の条件下にゲル透過クロマトグラフィーにより決定し
た。用いられたカラムの列はToso-Haas Progelから入手
可能なTSK PWxlカラム、特にG4000PWx
l,G3000PWxl及びG2500PWxlであっ
た。移動相は0.05Mの一塩基性リン酸ナトリウム及
び0.05Mの二塩基性リン酸ナトリウムからなる。移
動相は標準及びポリマー試料の調製において希釈剤とし
ても用いられ、両方共、1%の総固形分含量まで希釈さ
れた。検出器は30℃で操作される示差屈折計であっ
た。ポリマーを次の4つの標準、すなわち、PAA35
K,PAA85K,130K及び165K(American P
olymer Standards Corporationから入手可能な純粋なポ
リアクリル酸ナトリウム標準である)の検量線と比較し
た。注入容積は50μlで、実施時間は45分であっ
た。このエチレン−無水マレイン酸コポリマーは重量平
均分子量5,000を有するものと決定された。
【0077】エチレン−無水マレイン酸コポリマー10
g及び15.7gのN−メチルグルカミンを50gの水
に加え、撹拌して混合物を形成した。混合物を50℃ま
で加熱し、その温度を7時間維持してポリマーを形成し
た。反応が進行するにつれて、最初は白色の不透明なス
ラリーのように見えた反応混合物は透明な溶液となっ
た。ポリマーの固形分%は約18.2であることが確認
された。
【0078】例7 スチレン−無水マレイン酸樹脂(Elf Atochem からSM
A1000として市販されている)10g及び8.0g
のN−メチルグルカミン及び2.0gのJeffami
neXTJ505(Huntsman Corp.から入手可能であ
る)を50gの水に加え、撹拌して混合物を形成した。
混合物を95℃まで加熱し、その温度を6時間維持して
ポリマーを形成した。反応が進行するにつれて、最初は
白色の不透明なスラリーのように見えた反応混合物はや
や不透明な低粘度の溶液となった。ポリマーの固形分%
は約37.1であることが確認された。
【0079】例8 スチレン−無水マレイン酸樹脂(Elf Atochem からSM
A1000として市販されている)10g及び6.0g
のN−メチルグルカミン及び4.0gのJeffami
neXTJ505を100gの水に加え、撹拌して混合
物を形成した。混合物を90℃まで加熱し、その温度を
6時間維持してポリマーを形成した。反応が進行するに
つれて、最初は白色の不透明なスラリーのように見えた
反応混合物はやや不透明な低粘度の溶液となった。ポリ
マーの固形分%は約18であることが確認された。
【0080】例9 体油の混合物から製造された汚れである、ほこり−脂で
汚染した木綿のスワッチを用いて主要洗浄性試験を行な
った。汚染したスワッチは、ノースカロライナ州,ウイ
ンドソーのTextile Innovatorsから得た。試験はTER
G−O−TOMETER中で、0.5g/lのAATC
C洗浄剤、2:1のCa:Mgに基づく110ppm 硬度
の水、約34℃(93°F)で行ない、80rpm で撹拌
した。10分洗濯及び5分すすぎを用いた。スワッチの
L値は洗濯の前後に測定した。試験の結果を表IVに要約
する。
【0081】 表IVポリマー ほこり−脂に関する木綿についての主要な洗浄性ΔL なし 0 例1 0.95 例5 1.46 例6 1.26 例7 1.27 例8 0.65 表IVの結果は側鎖多糖類部分を有するポリマーは木綿に
ついてのほこり−脂に、すぐれた主要洗浄性を示すこと
を明らかにしている。
【0082】例10 例5,6,7及び8で製造されたポリマーを例2に明ら
かにした手順にしたがって、TERG−O−TOMET
ER中で汚れ放出について評価した。汚れ放出試験の結
果を表Vに要約する。 表Vポリマー 平均汚れ放出% なし 37.7 SRP4 43.7 例5 44.9 例6 31.0 例7 54.7 例8 52.2 表Vの結果は例5,6,7及び8で製造されたポリマー
は、より良い汚れ放出または除去された汚れのより大き
いパーセントを示す、より高い値によりすぐれた汚れ放
出特性を表わすことを明らかにする。例7及び8で製造
された側鎖多糖類部分を有するポリマーの汚れ放出特性
は、市販のポリエステル汚れ放出剤、たとえば、SRP
4(Rhone Poulenc から入手可能)よりも有意に良い。
【0083】例11 例1で製造されたポリマーを、ポリアクリル酸とジヒド
ロキシエチル尿素架橋剤から調製されたアイロンかけ助
剤に加えて、それがアイロンかけ助剤の耐汚れ性を改善
するかどうかを評価した。3枚のスワッチを、アイロン
かけ助剤の総重量に基づいて4重量%のALCOSPE
RSE−602A(テネシー州,チャタヌガに位置する
Alco Chemical から市販されている、ポリアクリル酸ナ
トリウム産業標準)とALCOSPERSE−602A
に基づいて12重量%のジヒドロキシエチル尿素の混合
物を含有するアイロンかけ助剤を用いてアイロンかけを
した。スワッチにしみをつけ、0.9g/lのAATC
C洗浄剤、110ppm の硬度の水、約34℃(93°
F)を用いて洗濯し、80rpm で撹拌した。洗濯サイク
ルは10分間洗濯、5分間すすぎであった。
【0084】ALCOSPERSE−602Aの重量に
基づいて、4重量%の例1で製造されたポリマーも包含
する上記アイロンかけ助剤を用いて、さらに3枚のスワ
ッチにアイロンをかけた。スワッチにマスタードでしみ
をつけ、0.9g/lのAATCC洗浄剤、110ppm
の硬水、約34℃(93°F)を用いて洗濯し、80rp
m で撹拌した。洗濯サイクルは10分洗濯、5分すすぎ
であった。スワッチの汚れ放出データは表VIに要約され
ている。
【0085】 表VI アイロン 木綿についての ポリ木綿について ポリエステルについかけ助剤 平均汚れ放出% の平均汚れ放出% ての平均汚れ放出% 基礎配合物 27.9 30.8 24.4 基礎配合物 +例1のポ 40.2 41.4 48.5 リマー 表VIの結果は、側鎖多糖類部分を有するポリマーのアイ
ロンかけ助剤への添加が、後で洗濯される木綿、ポリ木
綿及びポリエステルからの汚れの放出を著しく改善する
ことを明らかに示している。
【0086】例12 例1及び6で製造されたポリマーをしみ抜き試験で評価
した。2gの各ポリマーを木綿のスワッチ及びポリエス
テルのスワッチ上のほこり−脂しみに上に塗り広げた。
しみを1晩そのままで置いた。いかなるポリマーをも含
有しない2枚のスワッチも用意した。各スワッチを0.
9g/lのAATCC洗浄剤、110ppm の硬水、約3
4℃(93°F)中で洗濯し、80rpm で撹拌した。洗
濯サイクルは10分洗濯、5分すすぎであった。各スワ
ッチについてのL,a及びb値をポリマーで処理する前
及び洗濯後に測定し、例2に公表された方法によりΔE
値を計算した。試験結果を表VIIIに要約する。
【0087】 表VIIIポリマー 木綿についてのほこり−脂についてのΔE なし 7.9 例1 13.9 例6 9.6 表VIIIの結果は側鎖多糖類部分を有するポリマーは、布
帛がポリマーを前もって塗られ、続いてそのポリマーを
含有しないラウンドリー洗浄剤中で洗濯された時です
ら、布帛、たとえば、木綿からしみを除去するのを助け
ることを示している。
【0088】例13 側鎖を有する多糖類モノマーの製造 64gのN−メチルグルカミンを336gの水道水中に
溶解し、反応容器に加えた。72gの3−イソプロペニ
ル−α,α−ジメチルベンジルイソシアネート(Cytec
Industriesから入手可能、m−TMI)を反応容器に加
え、混合物を周囲温度で16時間激しく撹拌し、反応生
成物を形成させた。反応生成物を濾過し、水溶液をIR
及びNMRで分析した。分析は、TMI−N−メチルグ
ルカミンが合成されたことを示した。TMI−N−メチ
ルグルカミンは当業者に公知の方法で共重合できる。
【0089】例14 11gのスチレン無水マレイン酸コポリマー(Elf Atoc
hem からのSMA1000)と118gのアルキルグル
コシド界面活性剤DYMSOL UWA(Henkelから
の)を反応器に加えた。反応混合物を85℃まで加熱
し、その温度で6時間保ち、反応生成物を形成させた。
冷却の間に反応生成物に250gの水道水を加えた。反
応生成物の外観は暗褐色の溶液であった。分析は反応生
成物が約24重量%の固形分を含有していたことを示し
た。
【0090】例15 例14で製造されたポリマーを主要洗浄性試験において
評価した。この試験において、木綿についての3枚のほ
こり−脂スワッチ(Test Fabricsから入手可能)及び1
0枚の約7.6cm(3インチ)×約10.2cm(4イン
チ)の木綿のスワッチを、0.9g/lの次の配合を有
する液体洗浄剤を用いて、TERG−O−TOMETE
R中で洗濯した。成分 重量% 水 65.5 クエン酸ナトリウム 6.0 プロピレングリコール 5.3 キシレンスルホン酸ナトリウム 5.0 Biosoft D−40(Stepan) 13.3 Neodol 25−7(Shell ) 5.0 合計 100.0 4重量%の例14で製造されたポリマーを用いて、主要
洗浄性試験を行なった。洗濯水は、2:1のCa対Mg
の110ppm の硬度を有していた。試験を約34℃(9
3°F)及び80rpm で行なった。スワッチのL,a及
びb値をスワッチを洗濯及び乾燥の前後に測定した。こ
れらの値からΔE値を計算し、表IXに列挙した。
【0091】 表IX 木綿についてのほこり−脂についての主要洗浄性 試料 ΔE 平均ΔE 5.2 ポリマーなし 5.6 5.8 6.6 7.7 例15のポリマー 6.9 6.9 6.0 表IXの結果は、例15で製造されたポリマーを含有する
洗浄剤組成物はそのポリマーを含有しない洗浄剤組成物
よりも20%多いほこり−脂汚れを木綿から除去したこ
とを明らかに示している。したがって、側鎖多糖類を有
するポリマーは、特に木綿物品から除去するのは非常に
難しい汚れと考えられる、ほこり−脂について、すぐれ
た主要洗浄性を有する。
【0092】本発明を特定の態様に特に関連して記載し
てきたけれども、当業者により、請求の範囲及び精神の
内で変更及び修正がなされるものと理解されるだろう。
請求の範囲において、用語「含む」は「次に述べる要素
(主要部の)を包含するが他の要素を排除しないこと」
を意味し、用語「成る」は「微量よりも多い列挙された
成分よりほかのものを排除すること」を意味し、句「本
質的に成る」は「請求された組み合せに対してあらゆる
本質的な意味のある他の要素を排除すること」を意味す
る。
フロントページの続き (72)発明者 アレン エム.キャリア アメリカ合衆国,テネシー 37343,ヒ クソン,ケンブリッジ ポイント ドラ イブ 1420 (72)発明者 ジェイムズ ビー.ファー アメリカ合衆国,テネシー 37343,ヒ クソン,グラブ ロード 6422 (56)参考文献 特開 平4−55412(JP,A) 特開 昭61−103909(JP,A) 特開 昭55−90507(JP,A) 特表 平4−500092(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C11D 3/22 C08F 216/00 - 220/70 C11D 3/37

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品を清浄化し、耐汚れ性を与える方法
    であって、 構造 【化1】 を有する官能化多糖類部分と少なくとも1種のエチレン
    性不飽和モノマーとを反応させて多糖類モノマーを生成
    させ、この多糖類モノマーを重合させて製造された構造 【化2】 を有する側鎖多糖類部分を有するポリマー式中、PS
    は多糖類で、Aはコモノマー繰り返し単位、lは1であ
    り、Xは多糖類上の官能基Yとエチレン性不飽和モノマ
    ー上の官能基とを反応させることにより形成された結合
    基であり、Xは多糖類に、及びエチレン性不飽和モノマ
    ーに由来する繰り返し単位に共有的にまたはイオン的に
    結合されており、そして、Xはアミン、アミド、イミ
    ド、ウレタン、尿素及びそれらの塩から選択され、αは
    〜90モル%で、βは10〜100モル%であり、 R1 はHまたは構造 【化3】 により表わされ、 R2 はHまたは構造 【化4】 により表わされ、 式中、R3 及びR4 は独立して、H、C1 〜C25のアル
    キル、C1 〜C25のアルカリール、C6 〜C25のアリー
    ル、−(CH2 −CHR5 −O)−及びそれらの組み合
    わせからなる群から選択され、式中、R5 はH、メチ
    ル、エチル及びベンジルからなる群から選択され、m+
    nの合計は、lが0に等しいなら、R1 及びR2 は両方
    共がHであることはないという条件で、0〜100であ
    を含む清浄化組成物を調製し、前記清浄化組成物を
    1以上の物品と接触させ、そこで少なくとも1つの前記
    物品は汚れを含有しているものであって、前記汚れを含
    有する物品から少なくとも1部の汚れを除去することを
    含む前記方法。
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