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JP3222308B2 - 電気信号遅延回路 - Google Patents

電気信号遅延回路

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Publication number
JP3222308B2
JP3222308B2 JP03731494A JP3731494A JP3222308B2 JP 3222308 B2 JP3222308 B2 JP 3222308B2 JP 03731494 A JP03731494 A JP 03731494A JP 3731494 A JP3731494 A JP 3731494A JP 3222308 B2 JP3222308 B2 JP 3222308B2
Authority
JP
Japan
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capacitor
charging
signal
circuit
voltage
Prior art date
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Application number
JP03731494A
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JPH06337276A (ja
Inventor
貞之 下田
Original Assignee
セイコーインスツルメンツ株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by セイコーインスツルメンツ株式会社 filed Critical セイコーインスツルメンツ株式会社
Priority to JP03731494A priority Critical patent/JP3222308B2/ja
Publication of JPH06337276A publication Critical patent/JPH06337276A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はモノリシックIC化され
た電気信号遅延回路に関するものである。とりわけ、電
圧検出回路において遅延時間を作り出す回路に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の遅延機能付電圧検出回路として
は、図9の回路ブロック図に示されるような電圧検出回
路が知られていた。即ち、正電源VDDと負電源VSS間に
接続された抵抗群の一部から取り出された電圧と、基準
電圧901とをコンパレータ902により比較する。コ
ンパレータ902の出力は抵抗903と、コンデンサ9
04によるCR時定数回路により遅延される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の遅延機
能付電圧検出回路を、モノリシックIC化しようとする
と、次のような課題を有していた。即ち、数百msec
の遅延を得ようとすると、抵抗は数百メガオーム、コン
デンサは数マイクロファラッドのオーダとなり、このよ
うな大きな抵抗やコンデンサをモノリシックIC上に形
成することは不可能であり、最大でも数メガオーム、数
ピコファラッドの抵抗、コンデンサ素子しかモノリシッ
クIC上に形成できない。
【0004】さらに、遅延時間を数マイクロ秒にすれ
ば、数メガオーム、数ピコファラッドの抵抗、コンデン
サで実現できるためモノリシックIC上に形成できる
が、抵抗値の温度変化により遅延時間が大きく変動する
ため、実用性のあるモノリシックIC化された電圧検出
回路が実現できないという課題を有していた。
【0005】そこで、この発明の目的は、従来のこのよ
うな課題を解決するために実現可能で、かつ特性の良い
モノリシックIC化された電気信号遅延回路及び遅延機
能付電圧検出回路を得ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は電圧検出回路において、2つのメインコ
ンデンサとサブコンデンサを用意して、これらのコンデ
ンサに電流源で同時に充電を開始し、メインコンデンサ
がある電圧まで充電された時点でメインコンデンサの充
電をやめ、放電を開始する。この時点では既にサブコン
デンサの充電は完了しており、この充電完了信号を用い
てコンパレータ回路にラッチをかける構成とすることに
よって遅延時間を得ている。
【0007】またこの発明は電圧検出回路において、2
つのコンデンサを用意して、これらのコンデンサに直列
に抵抗を設けCR定数回路により遅延する。そして電圧
検出した時、充電中のコンデンサにさらに電源電圧まで
充電させるトランジスタと、充電中の他のコンデンサを
接地電位まで放電させるトランジスタを設け、さらに2
つのコンデンサの間を分離するためのトランジスタを設
ける。
【0008】また、この発明は電圧検出回路においてコ
ンデンサを有する充放電回路を少なくとも二つの回路を
設ける。各々のコンデンサを交互に電流源で充電する。
さらに詳しくは第1のコンデンサを充電し、該コンデン
サの充電電圧がある電圧値に達したことを検知する第1
のコンパレータと第1のラッチ回路によって作られた信
号を用いて、第1のコンデンサの放電を開始すると同時
にこの信号を用いて、第2のコンデンサの充電を開始す
る。第2のコンデンサの充電が開始され、その端子電圧
がある電圧値に達したことを検知する第2のコンパレー
タと第2のラッチ回路によって作られた信号を用いて、
第2のコンデンサの放電を開始すると同時にこの信号を
用いて、第1のコンデンサの充電を開始する。この動作
を繰り返すことによって生じる第1のコンデンサの充電
回数を計数回路によって計数し、所定の計数値に達した
時点で出力信号を発生する。すなわち、一方の充放電回
路の出力を他の充放電回路にフィードバックして充放電
を制御する構成とした。また、遅延信号を発生するため
に、充電回数をカウントする計数回路と、各々充放電回
路の充放電電圧レベルを検出する電圧検出回路とその出
力を一時記憶するラッチ回路とから遅延信号発生回路を
構成した。
【0009】さらに、この発明は電気信号遅延回路にお
いて、それぞれ2つのコンデンサからなる2組のコンデ
ンサ群を用意して、これらのコンデンサ群を交互に充放
電し、さらに詳しくは一方のコンデンサ群を充電してい
る最中に他方のコンデンサ群を放電する。この充放電の
回数をカウンタによりカウントして1回の充放電にかか
る時間とカウンタのカウント値を掛け合わせた時間を遅
延時間とする。すなわち、遅延開始タイミングを設定す
るスタータ回路と、そのスタータ回路の信号により充放
電する第1及び第2の充放電回路と、各々の充放電回路
の充放電電圧レベルを検出して所定の遅延時間後の電気
信号を発生する遅延信号発生回路とから構成される。各
々の充放電回路は他の充放電回路の出力により遅延信号
発生回路を介して互いに充放電を制御している。従っ
て、各々の充放電回路の出力は時間的にずれた電気信号
で充放電を繰り返す。すなわち、発振する。さらにスタ
ータ回路は電源電圧が所定の電圧に変化したタイミング
を遅延開始時刻としている。また充放電回路は、コンデ
ンサと定電流源とを電源に対して直列接続した構成とし
ている。さらに、遅延信号発生回路は、充放電回路の出
力電圧を検出する電圧検出回路と、その電圧検出回路の
出力発振数をカウントする計数回路とから構成されてい
る。
【0010】
【作用】上記のように構成された電圧検出回路において
は、コンデンサの充電後、ただちに放電を開始させる構
成にしているため、コンデンサの充電電荷量は少なく、
低電源電圧でも短時間で放電することが可能である。
【0011】また、1回の充放電にかかる時間とカウン
タのカウント値の積に等しい時間だけ、出力信号を遅延
させることができる。
【0012】
【実施例】以下に、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。図1は、本発明の第1の実施例の電圧検出回
路の回路ブロック図である。電源間に挿入された電圧分
割手段(回路)である抵抗群109の中点と基準電圧回
路101の出力はコンパレータ102に入力されてスタ
ータ回路を構成する。コンパレータ102の出力はコン
デンサ103と104に並列に接続されている放電用ト
ランジスタ120と121のゲートに入力されている。
またコンデンサ103と104はそれぞれ定電流源10
7と108により充電され、それぞれ接続点はコンパレ
ータ128の入力端子を構成するトランジスタ126と
123のゲートに入力される。コンパレータ128の他
の入力端子であるトランジスタ124のゲートには、基
準電圧回路101の出力電圧が入力されている。トラン
ジスタ123、124、126のゲートが多入力端子を
持つコンパレータ128の入力端子である。また、カレ
ントミラー接続されているPchトランジスタは該コン
パレータの負荷の役割を果たしている。コンパレータ1
28の出力はインバータ127に入力され、その出力は
放電用トランジスタ122のゲート及びコンパレータ1
28の入力トランジスタ126に直列に接続されている
トランジスタ125のゲートに入力されている。
【0013】次に、図2のタイミングチャートを用いて
動作を説明する。電源電圧2aが上昇し、コンパレータ
102の入力電圧が基準電圧回路101の出力電圧より
大きくなると、コンパレータ102の出力2bは、低電
圧レベルに反転し、放電用トランジスタ120と121
をOFFする。これによりコンデンサ103と104に
定電流源107と108から電流が流れ、充電を始め
る。今、コンデンサ103の容量値をコンデンサ104
の容量値より小さく設定する。したがって、端子2cの
電圧は端子2dの電圧より上昇率が大きい。端子2dの
電圧が基準電圧回路101の出力電圧より大きくなる
と、コンパレータの出力は反転し、インバータ127の
出力2eは高電圧レベルになる。この結果、コンデンサ
104の電荷はトランジスタ122により放電を開始す
る。
【0014】しかし、インバータ127の出力2eは、
端子2cの電圧がコンデンサ104の放電開始時には既
に高電圧レベルになっているため、トランジスタ125
を介してコンパレータ128の出力レベルを保持する働
きをする。したがって、出力2eの状態は高電圧レベル
を保持する。すなわち、出力2eはコンパレータ102
が低電圧レベルに反転してから、td時間後に高電圧レ
ベルに反転するため、tdの遅延時間が得られたことに
なる。この遅延時間tdは次式で表される。
【0015】 td=C4 ・Vref /I …(1) ここで、C4 はコンデンサ104の容量値、Iは定電流
源108の定電流値、Vref は基準電圧回路101の出
力電圧である。一方、この状態から電源電圧2aが降下
し、コンパレータ102の出力が低電圧レベルから高電
圧レベルに反転すると、コンデンサ103が放電され、
この結果、瞬時に出力2eは低電圧レベルに反転する。
【0016】コンデンサ103は、数ピコファラッドの
容量値で十分であり、モノリシックIC上に形成可能で
ある。一方、コンデンサ104は100msec程度の
遅延時間を得ようとすると、Vref =1V、I=100
nAとすれば、式(1)より10nFの容量が必要であ
る。これはモノリシックIC上に形成することは不可能
なため、外付けとなる。しかし、本発明によればコンデ
ンサ104には10nF×1V=10nCの電荷量しか
蓄積されないため、放電トランジスタ122のゲート電
圧が1Vと低くても、短時間で放電させることができ
る。
【0017】図3は本発明の第2の実施例を示す回路ブ
ロック図である。電源間に挿入された抵抗群309の中
点と基準電圧回路301の出力はコンパレータに入力さ
れる。コンパレータ302の出力はコンデンサ303と
コンデンサ304に並列に接続されている放電用トラン
ジスタ320と321のゲートに入力されている。コン
デンサ303は抵抗311を通して充電される。またコ
ンデンサ304は抵抗312とトランジスタ322を通
して充電される。
【0018】トランジスタ322のゲートには、トラン
ジスタ321と抵抗312の接続端子4dを入力とする
インバータ326の出力端子4eが接続されている。ト
ランジスタ320と抵抗311の接続端子4cとトラン
ジスタ321と抵抗312の接続端子4dの間にはトラ
ンジスタ323が接続されている。さらに接続端子4c
と接地間にはトランジスタ328が接続されている。出
力端子4eを入力とするインバータ329の出力からは
トランジスタ323と328のゲートにそれぞれ接続さ
れている。インバータ329の出力にはインバータ33
1と333が直列に接続され、出力端子4fを構成して
いる。
【0019】次に、回路の動作を図4のタイミングチャ
ートを用いて説明する。電源電圧4aが上昇し、コンパ
レータ302の入力電圧が基準電圧回路301の出力電
圧より大きくなると、コンパレータ302の出力4bは
低電圧レベルに反転し、トランジスタ320と321を
OFFする。この時トランジスタ323はONになる。
これによりコンデンサ303と304に充電を始める。
端子4dの電圧がインバータ326の反転電圧をこえる
とインバータ326の出力4eは反転し低電圧レベルに
なる。するとトランジスタ322はON、トランジスタ
323はOFFとなるので、電流が抵抗312を通って
流れ、コンデンサ304に急速に充電し、端子4dの電
位は電源電圧4aの電圧まで達する。また同時にトラン
ジスタ328はONとなるのでコンデンサ303は急速
に放電し、端子4cの電位は接地電位まで達する。この
ようにトランジスタ323がスイッチの働きをするの
で、トランジスタ323がOFFのときはコンデンサ3
03の放電とコンデンサ304の充電を同時に行うこと
ができる。
【0020】インバータ326の出力4eが低電圧レベ
ルになるとインバータ333の出力4fは高電圧レベル
に反転する。すなわち、この回路により電圧レベルを検
出し、ある遅延時間ののち反転信号を出すことができ
る。また電源電圧4aが下降した場合は(図示しない
が)トランジスタ320と321がONするので充電し
ていたコンデンサ304は急速に放電し、出力4fは遅
延時間なしに低電圧レベルに反転する。
【0021】図5は、本発明の第3の実施例の電圧検出
回路の回路ブロック図である。電源間に挿入された抵抗
群505の中点と基準電圧回路501の出力とを入力す
るコンパレータ502によりスタータ回路を構成する。
コンパレータ502の出力はコンデンサ503、504
に並列に設けられたNchトランジスタのゲート及びカ
ウンタ513のリセット端子に入力される。コンデンサ
503と504はそれぞれ、Pchトランジスタを介し
て定電流源507と508に接続され、定電流充電され
る。コンデンサ503と504の正電圧端子はそれぞれ
コンパレータ509と510の正相入力端子に入力さ
れ、基準電圧回路501の電圧と比較される。コンパレ
ータ509と510の出力信号6dと6fは、それぞれ
Dフリップフロップ(以下DFFと記す)のクロック端
子に入力される。
【0022】DFFのQ出力は、それぞれコンデンサ5
03と504に接続された放電用Nchトランジスタと
電流切断用Pchトランジスタのゲートに入力されてい
る。さらに信号6fはカウンタ513のクロック端子に
入力され、カウントされる。このカウンタ513は信号
6bによりリセットがかけられ、そのキャリー出力信号
6gはDFFへのセット信号として使用されている。ま
た、信号6dと6fは、DFFのリセット信号として用
いられ、コンデンサ503と504の充電開始信号を作
っている。
【0023】次に、図6のタイミングチャートを用いて
動作を説明する。電源電圧6aが上昇し、コンパレータ
502の入力電圧が基準電圧回路501の出力電圧より
大きくなると、コンパレータ502の出力6bは低電圧
レベルに反転し、カウンタ513のリセットを解除す
る。同時にコンデンサ503は定電流源507により定
電流充電が開始される。この時、コンデンサ504はD
FF519のQ出力が高電圧レベルのため、放電状態に
ある。コンデンサ503の端子電圧6cが基準電圧回路
501の出力電圧より大きくなると、コンパレータ50
9の出力6dは高電圧レベルに反転し、DFF518が
ラッチされ、Q出力は高電圧レベルになる。この時、コ
ンデンサ503に並列に接続されている放電用Nchト
ランジスタ514がONし、コンデンサ503は放電を
開始する。と同時に信号6dによってDFF519にリ
セットがかかり、その出力Qは低電圧レベルに反転し、
コンデンサ504に並列に接続された放電用Nchトラ
ンジスタ515をOFFし、コンデンサ504の充電が
定電流源508によって開始される。
【0024】コンデンサ504の端子電圧6eが基準電
圧回路501の出力電圧より大きくなると、コンパレー
タ510の出力6fは高電圧レベルに反転し、DFF5
19がラッチされ、Q出力は高電圧レベルになる。この
時、コンデンサ504に並列に接続されている放電用N
chトランジスタ515がONし、コンデンサ504は
放電を開始する。と同時に信号6fによってDFF51
8にリセットがかかり、その出力Qは低電圧レベルに反
転し、コンデンサ503に並列に接続された放電用Nc
hトランジスタ514をOFFし、コンデンサ503の
充電が定電流源507によって開始される。以後、上記
の動作を繰り返す。この繰り返しは信号6fをカウンタ
513に入力することによりカウントされる。カウンタ
513のフルカウント値nに信号6fのパルス数が達す
れば、キャリー信号6gが出力される。ゆえに、コンパ
レータ502の出力6bが低電圧レベルになってから、
キャリー信号6gが高電圧レベルになるまでの時間td
が遅延時間であり、次式によって求められる。
【0025】 td=2tI ×n …(2) ここで、nはカウンタ513のフルカウント値であり、
I はコンデンサ503と504の値が同じであれば、
コンデンサ503を基準電圧回路501の出力電圧まで
充電するのに要する時間で次式で表れる。
【0026】 tI =C503 ・Vref /I …(3) ここで、C503 はコンデンサ503の値、Vref は基準
電圧回路501の出力電圧、Iは定電流源507の定電
流値である。もちろんこの場合、定電流源507と50
8の定電流値は等しいとする。ただし、前記のコンデン
サ値や定電流値が等しくなくても、回路としては動作
し、必要な遅延時間を得ることができる。遅延時間td
が得られた後は、信号5gによりDFF518と519
をセットすることによってQ出力を高電圧レベルにして
電流切断用PchトランジスタをOFFさせて消費電流
を低減させている。一方、この状態から電源電圧5aが
降下し、コンパレータ502の出力が低電圧レベルから
高電圧レベルに反転すると、カウンタ513にリセット
がかかり、瞬時に信号6gは低電圧レベルに立ちさが
る。コンデンサ503と504は、モノリシックICで
実現可能な数ピコファラッドで十分である。例えば、コ
ンデンサ503と504を6PFとし、Vref を1V、
定電流値Iを100nAとし、カウンタのフルカウント
値を210とすれば、式(2)と(3)よりtdはおよそ
100msecとなる。
【0027】本発明の実施例においては、遅延の基準と
なる時間は、電源に対して直列に接続された電圧検出回
路の出力変化によって得られた。従って、この実施例の
場合は遅延機能付電圧検出回路となる。充放電回路を電
圧検出回路の出力で駆動せずに、単純なクロック信号を
用いれば、本発明は電気信号遅延回路となる。
【0028】図7は、本発明の第4の実施例の電気信号
遅延回路の回路ブロック図である。電源間に挿入された
抵抗群718の中点と基準電圧回路701の出力を入力
とするコンパレータ702から構成されるスタータ回路
がある。さらに、コンパレータ702の出力は2組のコ
ンデンサに並列に設けられたNchトランジスタのゲー
ト及びカウンタ713のリセット端子に入力される。2
つの充放電回路を構成する2組のコンデンサ群は、それ
ぞれ2個の直列接続されたコンデンサ703と704及
び705と706から構成される。これらのコンデンサ
は定電流源707、708により定電流充電される。コ
ンデンサ703及び704の端子電圧8d、8cはコン
パレータ709と710にコンデンサ705と706の
端子電圧8i、8hはコンパレータ711と712にそ
れぞれ入力される。また、これらのコンパレータの他方
の入力は基準電圧回路701に接続されている。コンパ
レータ709と710の出力8e、8fは論理回路を介
してコンデンサ705と706を放電させるためのトラ
ンジスタ714のゲートに、またコンパレータ711と
712の出力8k、8jは論理回路を介してコンデンサ
703と704を放電させるためのトランジスタ715
のゲートに入力される。またカウンタ713の出力8m
は放電用トランジスタ716、717のゲートに入力さ
れている。
【0029】次に、図8のタイミングチャートを用いて
動作を説明する。電源電圧8aが上昇し、コンパレータ
702の入力電圧が基準電圧回路701の出力電圧より
大きくなると、コンパレータ702の出力8bは低電圧
レベルに反転し、カウンタ713のリセットを解除す
る。コンデンサ703と704は定電流源707により
充電を開始し、その端子電圧8c、8dは上昇を始め
る。この時8cの電圧は8dの電圧より上昇率が高い。
この上昇率の違いによって生じる時間幅がコンパレータ
709、710の出力8fと8eのインスクルーシブオ
アをとった信号8gとなる。この信号8gによりトラン
ジスタ714をONし、コンデンサ705と706をこ
の期間で放電させる。信号8gが低電圧レベルになる
と、コンデンサ705と706は定電流源708により
充電を開始する。この時、コンデンサ705と706の
端子電圧8iと8hは前述の8dと8cのようにその上
昇率が異なる。この上昇率の違いによって生じる時間幅
がコンパレータ711と712の出力8kと8jのイン
スクルーシブオアをとった信号8nとなる。この信号8
nにより、トランジスタ715をONし、コンデンサ7
03と704をこの期間で放電させる。以上の動作をコ
ンデンサ703と704及びコンデンサ705と706
の2組のコンデンサ群で交互に繰り返す。
【0030】また、信号8fをカウンタ713のクロッ
クとして入力することにより、信号8fの入力パルス回
数をカウントし、カウンタ713のフルカウント時に出
力されるキャリー信号8mを用いれば、コンパレータ7
02が低電圧レベルに反転してから、td時間の遅延時
間を経た後に高電圧レベルに反転する信号が得られる。
この遅延時間は次式により計算される。
【0031】 td=tI ×(2n+1) …(4) ここで、nはカウンタ713のフルカウント値であり、
I はコンデンサ704と704が充電を開始されてか
ら、コンパレータ709の出力信号8fが高電圧レベル
から低電圧レベルに反転するまでの時間である。このt
I は次式により決まる。
【0032】 tI =C703 ・Vref /I …(5) ここで、C703 はコンデンサ703の値、Vref は基準
電圧回路701の出力電圧値、Iは定電流源707の値
である。もちろん、コンデンサ703と705、704
と706の値はそれぞれ等しく、また定電流源707と
708の定電流値も等しいとする。ただし、この等号条
件は必ずしも成立していなくとも回路としては動作し、
必要な遅延時間は得られる。遅延時間tdが得られた後
は、信号8mによりトランジスタ716、717がON
するため、コンデンサ群は放電状態を維持するため、カ
ウンタ713へのクロック入力はなくなり、この状態が
ホールドされる。一方この状態から電源電圧8aが降下
し、コンパレータ702の出力が低電圧レベルから高電
圧レベルに反転すると、カウンタ713にリセットがか
かり、瞬時に信号8mは低電圧レベルに立ちさがる。
【0033】コンデンサ703、704、705、70
6は、モノリシックICで実現可能な数ピコファラッド
で十分である。例えば、コンデンサ703と705を5
PFとし、Vref を1V、定電流値Iを100nAと
し、カウンタのフルカウント値を210とすれば、式
(4)と(5)より、tdはおよそ100msecとな
る。
【0034】また、本実施例では2つのコンデンサ70
3と704を用いて、他方のコンデンサ705と706
を放電するパルスを得ているが、基準電圧値の異なる基
準電圧回路を2組用意し、コンパレータ709と710
にそれぞれ入力させることによって、2つのコンデンサ
703と704の変わりに1つのコンデンサを用いて
も、同様の放電パルスを得ることができる。また、本実
施例においては、スタータ回路として電源電圧検出回路
を用いたので、遅延機能付電圧検出回路になっている。
スタータ回路を用いずに単純にパルス信号にてタイミン
グをスタートすることもできる。この場合は単純に遅延
回路となる。
【0035】
【発明の効果】本発明の電気信号遅延回路は、モノリシ
ックIC化できる範囲のコンデンサ素子を使用すること
により、モノリシックIC化された安価な電気信号遅延
回路及び遅延機能を有する電圧検出回路を供給できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の回路ブロック図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施例のタイミングチャート図
である。
【図3】本発明の第2の実施例の回路ブロック図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施例のタイミングチャート図
である。
【図5】本発明の第3の実施例の回路ブロック図であ
る。
【図6】本発明の第3の実施例のタイミングチャート図
である。
【図7】本発明の第4の実施例の回路ブロック図であ
る。
【図8】本発明の第4の実施例のタイミングチャート図
である。
【図9】従来の遅延機能付電圧検出回路の回路ブロック
図である。
【符号の説明】
103、104、303、304、503、504、7
03、704、705、706 コンデンサ 128 コンパレータ回路 311、312 抵抗 320、321、323 トランジスタ 102、302、502、509、510、709、7
10、711、712 コンパレータ 518、519 DFF 513、713 カウンタ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スタータ回路からの信号をトリガとし
    、それぞれの容量値に差がある少なくとも2つのコン
    デンサを充放電させる少なくとも2つの充放電手段を備
    えた電気信号遅延回路において、 小さい容量値を持つ前記コンデンサへの充電完了時期
    は、大きい容量を持つ前記コンデンサへの充電完了時期
    より先行し、前記大きい容量値を持つコンデンサへの充
    電完了時に前記小さい容量値を持つコンデンサの充電電
    荷を保持すると同時に、大きい容量を持つコンデンサの
    充電電荷の放電を開始する手段を有し、 前記大きい容量
    を持つコンデンサの電圧レベルを検出して所定の遅延時
    間後に出力信号を発生することを特徴とした電気信号遅
    延回路。
  2. 【請求項2】 スタータ回路からの信号をトリガとし
    て、それぞれの容量値に差がある少なくとも2つのコン
    デンサを充放電させる少なくとも2つの充放電手段を備
    えた電気信号遅延回路において、 第一のコンデンサを充電している期間には第二のコンデ
    ンサを放電し、第二のコンデンサが放電終了後に充電を
    している期間には第一のコンデンサを放電する手段を
    し、前記それぞれのコンデンサの電圧レベルを検出して
    所定の遅延時間後に出力信号を発生することを特徴とし
    電気信号遅延回路。
  3. 【請求項3】 タイミング入力信号によりコンデンサに
    電荷を充放電する複数の充放電手段と、前記充放電手段
    の充放電電圧レベルを検出し、検出された信号から所定
    の遅延時間後に出力信号を発生する遅延信号発生手段と
    を有する電気信号遅延回路において、 前記充放電手段は、コンデンサと抵抗とを直列に接続し
    た2組のCR定数回路を有し、 前記遅延信号手段は、電圧を検出したとき充電中のコン
    デンサをさらに電源電圧まで充電させるトランジスタ
    と、 充電中の他のコンデンサを接地電位まで放電するトラン
    ジスタと、 前記2つのCR定数回路を分離するトランジスタとを有
    することを特徴とする電気信号遅延回路。
  4. 【請求項4】 タイミング入力信号によりコンデンサに
    電荷を充放電す る複数の充放電手段と、前記充放電手段
    の充放電電圧レベルを検出し、検出された信号から所定
    の遅延時間後に第1の出力信号を発生し、前記第1の出
    力信号を出力する回路に対応して第2の遅延信号を発生
    する遅延信号発生手段とを有する電気信号遅延回路にお
    いて、 前記充放電手段は第1のコンデンサと、前記第1のコン
    デンサの充電開始から所定の時間後に充電を開始する第
    2のコンデンサを有し、 前記遅延信号発生手段は、前記第1のコンデンサの充電
    電圧が所定の電圧値に達したことを検出する第1のコン
    パレータと、 前記第1のコンパレータによってラッチされる第1のラ
    ッチ回路と、 前記第2のコンデンサの充電電圧が所定の電圧値に達し
    たことを検出する第2のコンパレータと、 前記第2のコンパレータの信号によってラッチされる第
    2のラッチ回路と、 前記第2のラッチ信号により前記第1のコンデンサに充
    電する回数を計数するカウンタ回路とを有することを
    徴とする電気信号遅延回路。
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