JP3220719B2 - 人工乳房用モデル - Google Patents
人工乳房用モデルInfo
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- A61F—FILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
- A61F2/00—Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
- A61F2/50—Prostheses not implantable in the body
- A61F2/52—Mammary prostheses
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- A61F—FILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
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- A61F2/50—Prostheses not implantable in the body
- A61F2/5044—Designing or manufacturing processes
- A61F2/5046—Designing or manufacturing processes for designing or making customized prostheses, e.g. using templates, finite-element analysis or CAD-CAM techniques
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- A61F2250/00—Special features of prostheses classified in groups A61F2/00 - A61F2/26 or A61F2/82 or A61F9/00 or A61F11/00 or subgroups thereof
- A61F2250/0014—Special features of prostheses classified in groups A61F2/00 - A61F2/26 or A61F2/82 or A61F9/00 or A61F11/00 or subgroups thereof having different values of a given property or geometrical feature, e.g. mechanical property or material property, at different locations within the same prosthesis
- A61F2250/0036—Special features of prostheses classified in groups A61F2/00 - A61F2/26 or A61F2/82 or A61F9/00 or A61F11/00 or subgroups thereof having different values of a given property or geometrical feature, e.g. mechanical property or material property, at different locations within the same prosthesis differing in thickness
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- Prostheses (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、体内に植え込まず胸部
に当てて使用するタイプの人工乳房を製作する時に使用
する陰性モデル（型）の構造に関するものである。
に当てて使用するタイプの人工乳房を製作する時に使用
する陰性モデル（型）の構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】発育不全による左右不均一の補修や手術
痕の補綴を図る目的で採用されるいわゆる人工乳房に
は、下着等の中に収めるタイプのものと、外科手術によ
って体内に収めるタイプのものに大別できる。
痕の補綴を図る目的で採用されるいわゆる人工乳房に
は、下着等の中に収めるタイプのものと、外科手術によ
って体内に収めるタイプのものに大別できる。
【０００３】このうち、手術によらないタイプのもの
は、外観を人工乳房の外皮に依存できるので乳癌手術後
の如く胸部表面に手術痕を有している場合には有効であ
るし、また、危険性が全くなく安心して使用できること
もあり、ほとんどがこのタイプのものである。また、発
育不全による左右の乳房の不均一といった場合にもこの
タイプの人工乳房が基本的には使用されている。
は、外観を人工乳房の外皮に依存できるので乳癌手術後
の如く胸部表面に手術痕を有している場合には有効であ
るし、また、危険性が全くなく安心して使用できること
もあり、ほとんどがこのタイプのものである。また、発
育不全による左右の乳房の不均一といった場合にもこの
タイプの人工乳房が基本的には使用されている。
【０００４】なお、人工乳房は既成品として市販されて
いることも多いが、乳房には個体差があるので本来は個
々の形状に合わせた人工乳房を一品製作すべきであり、
特に乳癌等によって片側の乳房（乳癌の場合、両方の乳
腺組織に癌が発生する確率は低く、従って切除はほとん
どの場合片側のみである）を失った女性にとって人工乳
房は、それが切除前の乳房に近ければ近い分だけ悲しみ
を軽減させてくれるという声すらある。
いることも多いが、乳房には個体差があるので本来は個
々の形状に合わせた人工乳房を一品製作すべきであり、
特に乳癌等によって片側の乳房（乳癌の場合、両方の乳
腺組織に癌が発生する確率は低く、従って切除はほとん
どの場合片側のみである）を失った女性にとって人工乳
房は、それが切除前の乳房に近ければ近い分だけ悲しみ
を軽減させてくれるという声すらある。
【０００５】そこで、乳癌によって切除手術を行なった
女性が、人工乳房を既成品によらず製作する場合を仮定
して、その製作の手順を概略的に述べると、まず製作す
る乳房は既に手術を行なって存在していない関係で、残
っている乳房を基にモデル（型）を製作する必要があ
る。そこで、この乳房付近に石膏を厚く塗布しこれを硬
化させて陰性モデルを製作する。一般に人工乳房は陽性
モデルを利用して製作するので、この陰性モデルを原型
としてこれより更に陽性モデルを製作する。そしてこれ
を基礎に合わせ型を作り、シリコーンゴムその他の溶融
物を注入しその後種々の加工を施して人工乳房を得る。
女性が、人工乳房を既成品によらず製作する場合を仮定
して、その製作の手順を概略的に述べると、まず製作す
る乳房は既に手術を行なって存在していない関係で、残
っている乳房を基にモデル（型）を製作する必要があ
る。そこで、この乳房付近に石膏を厚く塗布しこれを硬
化させて陰性モデルを製作する。一般に人工乳房は陽性
モデルを利用して製作するので、この陰性モデルを原型
としてこれより更に陽性モデルを製作する。そしてこれ
を基礎に合わせ型を作り、シリコーンゴムその他の溶融
物を注入しその後種々の加工を施して人工乳房を得る。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
乳房自体をモデルとする型採り作業は、石膏（一般には
ギプス包帯）を使用し、且つこの石膏が固化するまでそ
の女性を拘束するものであるので、圧迫変形によって正
常な形状を採りにくいという根本的な問題以外にこの作
業はその女性にとって案外辛く、また作業場所まで出向
くことになるがそこが自宅より遠方にある場合にはその
往復が問題となる。
乳房自体をモデルとする型採り作業は、石膏（一般には
ギプス包帯）を使用し、且つこの石膏が固化するまでそ
の女性を拘束するものであるので、圧迫変形によって正
常な形状を採りにくいという根本的な問題以外にこの作
業はその女性にとって案外辛く、また作業場所まで出向
くことになるがそこが自宅より遠方にある場合にはその
往復が問題となる。
【０００７】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは以上
の如き現状に鑑み鋭意研究の結果遂に本発明を成したも
のであり、その特徴とするところは、陽性モデルより人
工乳房を製作するに際して、該陽性モデルを製作するた
めに使用する陰性モデルであり、内面をアルミホイル、
外側面を発泡硬化型のプラスチックにより構成した点に
ある。
の如き現状に鑑み鋭意研究の結果遂に本発明を成したも
のであり、その特徴とするところは、陽性モデルより人
工乳房を製作するに際して、該陽性モデルを製作するた
めに使用する陰性モデルであり、内面をアルミホイル、
外側面を発泡硬化型のプラスチックにより構成した点に
ある。
【０００８】なお、本発明のモデルは、陽性モデル（主
として石膏にて製作される）を製作するための陰性モデ
ルであるが、得られた陽性モデルが、直ちに人工乳房を
製作するための最終モデルであるとは限らない。
として石膏にて製作される）を製作するための陰性モデ
ルであるが、得られた陽性モデルが、直ちに人工乳房を
製作するための最終モデルであるとは限らない。
【０００９】本発明のモデルはアルミホイルを変形させ
ながら適当な形状にし、これを発泡硬化型のプラスチッ
クにて固定して得られるわけであるが、この「適当な形
状にするための方法」がいくつかあるからである。
ながら適当な形状にし、これを発泡硬化型のプラスチッ
クにて固定して得られるわけであるが、この「適当な形
状にするための方法」がいくつかあるからである。
【００１０】一つには、乳房切除手術前等に予め人工乳
房を作る状況が想定される。この場合にはモデル作製時
点で現物が実際に存在しているので、その乳房をアルミ
ホイルで覆いその形状に沿わせてアルミホイルを変形さ
せ、次いでそのホイルの外側に発泡硬化性のウレタン樹
脂液を撒布し硬化を待つことによって陰性モデルを作れ
ば、これによって得られる陽性モデルはそのまま人工乳
房製作の最終モデルとなり得る。
房を作る状況が想定される。この場合にはモデル作製時
点で現物が実際に存在しているので、その乳房をアルミ
ホイルで覆いその形状に沿わせてアルミホイルを変形さ
せ、次いでそのホイルの外側に発泡硬化性のウレタン樹
脂液を撒布し硬化を待つことによって陰性モデルを作れ
ば、これによって得られる陽性モデルはそのまま人工乳
房製作の最終モデルとなり得る。
【００１１】ところが、既に乳房を切除した後、或いは
人工乳房を作製しようとする側の乳房が既に変形してし
まっているという場合には、その女性から直接型採りを
することは不可能である。そうした場合には、まず正常
な側の乳房を基に製作したアルミホイルの陰性モデルか
ら陽性モデルを作り、次いでこれを左右逆転させた反転
陽性モデルを製作することが考えられる。その他、乳房
を基に製作しない方法もあり得るが、本発明においては
いずれにしてもアルミホイルを変形させるための方法に
ついては何ら限定しないものとする。
人工乳房を作製しようとする側の乳房が既に変形してし
まっているという場合には、その女性から直接型採りを
することは不可能である。そうした場合には、まず正常
な側の乳房を基に製作したアルミホイルの陰性モデルか
ら陽性モデルを作り、次いでこれを左右逆転させた反転
陽性モデルを製作することが考えられる。その他、乳房
を基に製作しない方法もあり得るが、本発明においては
いずれにしてもアルミホイルを変形させるための方法に
ついては何ら限定しないものとする。
【００１２】
【実施例】以下図面に示す実施例に基づいて本発明を更
に詳細に説明する。
に詳細に説明する。
【００１３】図１は、本発明に係る人工乳房用モデル１
（以下「アルミモデル１」と呼ぶ）の一例を示す斜視図
であり、図より明らかなようにアルミモデル１は、乳房
の形状に沿った凹面が形成されたアルミホイル２と、そ
の外側（アルミホイル２の凸面側）の発泡ポリウレタン
樹脂３とにより構成されている。アルミホイル２は家庭
用のものであり、発泡ポリウレタン樹脂３は、断熱材、
防音材、間隙充填材などに使用されるエアゾールタイプ
の「ハイプレンフォーム」（三井東圧化学株式会社製）
を使用した。これは、吐出させると直ちに発泡して約２
倍に膨張し、水分によって硬化する一液型簡易発泡硬質
ポリウレタンフォームで、アルミホイル２との接着性
も、その保形性も良好で、且つ軽量なものである。但
し、これ以外にも使用可能なプラスチックもあるかと思
慮される。
（以下「アルミモデル１」と呼ぶ）の一例を示す斜視図
であり、図より明らかなようにアルミモデル１は、乳房
の形状に沿った凹面が形成されたアルミホイル２と、そ
の外側（アルミホイル２の凸面側）の発泡ポリウレタン
樹脂３とにより構成されている。アルミホイル２は家庭
用のものであり、発泡ポリウレタン樹脂３は、断熱材、
防音材、間隙充填材などに使用されるエアゾールタイプ
の「ハイプレンフォーム」（三井東圧化学株式会社製）
を使用した。これは、吐出させると直ちに発泡して約２
倍に膨張し、水分によって硬化する一液型簡易発泡硬質
ポリウレタンフォームで、アルミホイル２との接着性
も、その保形性も良好で、且つ軽量なものである。但
し、これ以外にも使用可能なプラスチックもあるかと思
慮される。
【００１４】アルミホイルにて乳房の曲面を作る方法と
しては、実際に乳房にアルミホイルを被せ、変形させな
がら形をなぞってゆくのが最も一般的であり、本実施例
のアルミモデル１もそのようにして製作した。なお本発
明モデルの実際上の特長は、これが家庭で比較的簡単に
製作できる点にある。アルミホイルについても発泡硬化
型のプラスチックについても広く市販されているもので
あるし、それ以外には何ら器具も設備も必要なく、また
特別な技術も必要ないからである。従って、製作場所ま
で出向き、製作技術者の前で手術痕も痛々しい胸を出し
て型採りをするという工程がなく、また郵送するならば
誰とも顔を合わせずに人工乳房を手に入れることも可能
となるものである。
しては、実際に乳房にアルミホイルを被せ、変形させな
がら形をなぞってゆくのが最も一般的であり、本実施例
のアルミモデル１もそのようにして製作した。なお本発
明モデルの実際上の特長は、これが家庭で比較的簡単に
製作できる点にある。アルミホイルについても発泡硬化
型のプラスチックについても広く市販されているもので
あるし、それ以外には何ら器具も設備も必要なく、また
特別な技術も必要ないからである。従って、製作場所ま
で出向き、製作技術者の前で手術痕も痛々しい胸を出し
て型採りをするという工程がなく、また郵送するならば
誰とも顔を合わせずに人工乳房を手に入れることも可能
となるものである。
【００１５】図２乃至図１０は、アルミモデル１によっ
て実際に人工乳房を製作する手順の一例を、経時的且つ
概略的に示したものである。なおここでは右側の乳房で
型採りをし、左側の人工乳房を製作するという設定で図
示及び説明を行なう。
て実際に人工乳房を製作する手順の一例を、経時的且つ
概略的に示したものである。なおここでは右側の乳房で
型採りをし、左側の人工乳房を製作するという設定で図
示及び説明を行なう。
【００１６】まずアルミモデル１を型として、右側乳房
の陽性モデル４（以下「右陽性モデル４」という）を石
膏流し込みによって作り（図２）、アルミモデル１を除
去した後右陽性モデル４の表面をアルミホイル５で覆っ
て更に、薄くて伸縮性のほとんどない接着テープ６でア
ルミホイル５全体を補強する（図３）。
の陽性モデル４（以下「右陽性モデル４」という）を石
膏流し込みによって作り（図２）、アルミモデル１を除
去した後右陽性モデル４の表面をアルミホイル５で覆っ
て更に、薄くて伸縮性のほとんどない接着テープ６でア
ルミホイル５全体を補強する（図３）。
【００１７】続いてこの接着テープ６付きのアルミホイ
ル５の凹凸を逆にするようにして、全体を反転させる
（図４）。反転の途中ではアルミホイル５は力の加減で
変形の形態は無秩序であるが、元来の形状と対称の形状
に近づくにつれて接着テープ６の影響もあるため広げら
れなくなり、遂には対称形そのものとなる。そしてこれ
が、左側乳房の陰性モデルとなる。
ル５の凹凸を逆にするようにして、全体を反転させる
（図４）。反転の途中ではアルミホイル５は力の加減で
変形の形態は無秩序であるが、元来の形状と対称の形状
に近づくにつれて接着テープ６の影響もあるため広げら
れなくなり、遂には対称形そのものとなる。そしてこれ
が、左側乳房の陰性モデルとなる。
【００１８】次に、反転させたアルミホイル５を陰性モ
デルとして、石膏流し込みによって左陽性モデル７を作
る（図５）。完成してアルミホイル５を除去したのち表
面処理を施す。この時できた左陽性モデル７で本例の場
合は、シリコーン樹脂注入用型としては使用しない。
デルとして、石膏流し込みによって左陽性モデル７を作
る（図５）。完成してアルミホイル５を除去したのち表
面処理を施す。この時できた左陽性モデル７で本例の場
合は、シリコーン樹脂注入用型としては使用しない。
【００１９】この左陽性モデル７を型とし、左陰性モデ
ル８を作る（図６）。この左陰性モデル８も石膏流し込
みによって製作する。出来た左陰性モデル８の内部表面
は、人工乳房の表面を形成する最も重要な面となる。
ル８を作る（図６）。この左陰性モデル８も石膏流し込
みによって製作する。出来た左陰性モデル８の内部表面
は、人工乳房の表面を形成する最も重要な面となる。
【００２０】次に、左陰性モデル８の内部表面に発泡プ
ラスチック９を、人工乳房に合った肉厚で成形させる
（図７）。なおこの肉厚は均一とはせず、乳首内側に相
当する箇所には瘤状の肉厚部１０を設けておく。また、
この時使用する発泡プラスチックは、後で除去しやすい
ように、左陰性モデル８の内部表面に離型剤を予め塗布
しておくなどの措置を講じるようにする。
ラスチック９を、人工乳房に合った肉厚で成形させる
（図７）。なおこの肉厚は均一とはせず、乳首内側に相
当する箇所には瘤状の肉厚部１０を設けておく。また、
この時使用する発泡プラスチックは、後で除去しやすい
ように、左陰性モデル８の内部表面に離型剤を予め塗布
しておくなどの措置を講じるようにする。
【００２１】続いて、発泡プラスチック９の内部表面に
石膏を流し込み、最終的な左陽性モデル１１を作る（図
８）。石膏が硬化したら発泡プラスチック９を除去す
る。このようにして得られた左陽性モデル１１と、左陰
性モデル８とを合わせ型とし、その空隙にシリコーンゴ
ム１２の溶融物を注入する（図９）。なお、シリコーン
ゴムだけでは強度（特に引き裂きに対する強度）が不足
するという場合には、該空隙部分に予め、ストッキング
生地の如き弾性生地を沿わせて入れた後にシリコーンを
注入するようにしても良い。
石膏を流し込み、最終的な左陽性モデル１１を作る（図
８）。石膏が硬化したら発泡プラスチック９を除去す
る。このようにして得られた左陽性モデル１１と、左陰
性モデル８とを合わせ型とし、その空隙にシリコーンゴ
ム１２の溶融物を注入する（図９）。なお、シリコーン
ゴムだけでは強度（特に引き裂きに対する強度）が不足
するという場合には、該空隙部分に予め、ストッキング
生地の如き弾性生地を沿わせて入れた後にシリコーンを
注入するようにしても良い。
【００２２】本例では、シリコーンゴム溶融物１２を注
入後、常温で約１０時間放置して充分に硬化させたのち
型から取り外したが、加温して硬化に要する時間を短縮
するようにしても良い。こうして取り外したシリコーン
ゴムに、底蓋１３を接合して全体を袋状にし、その後乳
首部分よりエアースポイド針１４にてエアーを注入して
人工乳房が完成する（図１０）。
入後、常温で約１０時間放置して充分に硬化させたのち
型から取り外したが、加温して硬化に要する時間を短縮
するようにしても良い。こうして取り外したシリコーン
ゴムに、底蓋１３を接合して全体を袋状にし、その後乳
首部分よりエアースポイド針１４にてエアーを注入して
人工乳房が完成する（図１０）。
【００２３】図２乃至図１０にて示した製作方法では、
石膏モデルが４個必要となるが、これをもっと少なくす
る方法もある。例えば、左陽性モデル７をそのまま合わ
せ型の片方として使用する方法である。この場合完成す
る人工乳房は、厳密には型採りした右側乳房よりもシリ
コーンゴムの肉厚分程度大きくなる（図示したもので言
えば、左陽性モデル７は左陽性モデル１１よりも、人工
乳房の肉厚分だけ大きくなり、且つ石膏陰性モデル８の
内面形状が人工乳房の形状大きさを決定するという関係
があるからである）ことになるが、違和感を感じさせる
ほどの差ではないことが多いし、或いは製作技術者が石
膏表面を肉厚分に相当する分だけうまく削り取る等の処
理をするなどすれば、充分に良好な人工乳房を製作し得
る。
石膏モデルが４個必要となるが、これをもっと少なくす
る方法もある。例えば、左陽性モデル７をそのまま合わ
せ型の片方として使用する方法である。この場合完成す
る人工乳房は、厳密には型採りした右側乳房よりもシリ
コーンゴムの肉厚分程度大きくなる（図示したもので言
えば、左陽性モデル７は左陽性モデル１１よりも、人工
乳房の肉厚分だけ大きくなり、且つ石膏陰性モデル８の
内面形状が人工乳房の形状大きさを決定するという関係
があるからである）ことになるが、違和感を感じさせる
ほどの差ではないことが多いし、或いは製作技術者が石
膏表面を肉厚分に相当する分だけうまく削り取る等の処
理をするなどすれば、充分に良好な人工乳房を製作し得
る。
【００２４】勿論、本発明モデルは必ずしも左右が逆の
ものでなくても良いので、その場合にはモデルの反転に
要する工程は当然無用である。
ものでなくても良いので、その場合にはモデルの反転に
要する工程は当然無用である。
【００２５】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
人工乳房用モデルは、陽性モデルより人工乳房を製作す
るに際して、該陽性モデルを製作するために使用する陰
性モデルであり、内面をアルミホイル、外側面を発泡硬
化型のプラスチックにより構成したものであることを特
徴とするものであり、以下述べる如き種々の効果を有す
る極めて高度な発明である。 原型となる乳房（製作するものと左右逆側の乳房で
も良い）にアルミホイルを接当させ、この外側面を発泡
硬化型のプラスチックを覆うだけであるので、特別な作
業所も設備も不必要であり、家庭で簡単に製作できる。 安価である。 保形に関しては、郵送に耐えられる程度の強度は備
えており、且つ薄いアルミホイルと発泡プラスチックと
いう軽量物であるため取り扱いも簡単であり、郵送費用
も安価である。
人工乳房用モデルは、陽性モデルより人工乳房を製作す
るに際して、該陽性モデルを製作するために使用する陰
性モデルであり、内面をアルミホイル、外側面を発泡硬
化型のプラスチックにより構成したものであることを特
徴とするものであり、以下述べる如き種々の効果を有す
る極めて高度な発明である。 原型となる乳房（製作するものと左右逆側の乳房で
も良い）にアルミホイルを接当させ、この外側面を発泡
硬化型のプラスチックを覆うだけであるので、特別な作
業所も設備も不必要であり、家庭で簡単に製作できる。 安価である。 保形に関しては、郵送に耐えられる程度の強度は備
えており、且つ薄いアルミホイルと発泡プラスチックと
いう軽量物であるため取り扱いも簡単であり、郵送費用
も安価である。
【図１】本発明に係る人工乳房用モデルの一例を示す斜
視図である。
視図である。
【図２】人工乳房の製作手順の一工程を示す概略断面図
である。
である。
【図３】人工乳房の製作手順の一工程を示す概略断面図
である。
である。
【図４】人工乳房の製作手順の一工程を示す概略断面図
である。
である。
【図５】人工乳房の製作手順の一工程を示す概略断面図
である。
である。
【図６】人工乳房の製作手順の一工程を示す概略断面図
である。
である。
【図７】人工乳房の製作手順の一工程を示す概略断面図
である。
である。
【図８】人工乳房の製作手順の一工程を示す概略断面図
である。
である。
【図９】人工乳房の製作手順の一工程を示す概略断面図
である。
である。
【図１０】人工乳房の製作手順の一工程を示す概略断面
図である。
図である。
１ 人工乳房用モデル（アルミモデル） ２ アルミホイル ３ 発
泡ポリウレタン樹脂 ４ 右側乳房の陽性モデル（右陽性モデル） ５ アルミホイル ６ 接
着テープ ７ 左側乳房の陽性モデル（左陽性モデル） ８ 左側乳房の陰性モデル（左陰性モデル） ９ 発泡プラスチック １０ 肉
厚部 １１ 左側乳房の陽性モデル（左陽性モデル） １２ シリコーンゴム １３ 底
蓋 １４ エアースポイド針
泡ポリウレタン樹脂 ４ 右側乳房の陽性モデル（右陽性モデル） ５ アルミホイル ６ 接
着テープ ７ 左側乳房の陽性モデル（左陽性モデル） ８ 左側乳房の陰性モデル（左陰性モデル） ９ 発泡プラスチック １０ 肉
厚部 １１ 左側乳房の陽性モデル（左陽性モデル） １２ シリコーンゴム １３ 底
蓋 １４ エアースポイド針
Claims (1)
- 【請求項１】 陽性モデルより人工乳房を製作するに際
して、該陽性モデルを製作するために使用する陰性モデ
ルであり、内面をアルミホイル、外側面を発泡硬化型の
プラスチックにより構成したものであることを特徴とす
る人工乳房用モデル。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06941092A JP3220719B2 (ja) | 1992-02-18 | 1992-02-18 | 人工乳房用モデル |
| US08/399,882 US5527359A (en) | 1992-02-18 | 1995-03-07 | Method of making positive and negative models for artificial breasts |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06941092A JP3220719B2 (ja) | 1992-02-18 | 1992-02-18 | 人工乳房用モデル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06121807A JPH06121807A (ja) | 1994-05-06 |
| JP3220719B2 true JP3220719B2 (ja) | 2001-10-22 |
Family
ID=13401813
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP06941092A Expired - Lifetime JP3220719B2 (ja) | 1992-02-18 | 1992-02-18 | 人工乳房用モデル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3220719B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| NL2025297B1 (nl) * | 2020-04-08 | 2021-10-25 | Proudbreast B V | Werkwijze voor het vervaardigen van een borstprothese alsmede een dergelijke borstprothese verkregen met de werkwijze. |
-
1992
- 1992-02-18 JP JP06941092A patent/JP3220719B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06121807A (ja) | 1994-05-06 |
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