JP3217172U - 導索器用ガード - Google Patents
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Abstract
【課題】ワイヤーやロープに適用して用いられ、導索器への装着作業が格段に改善された装着構造を備えた導索器用ガードを提供する。
【解決手段】基材1と、基材の船外側の端部2に設けた保護垂れ幕部材と、基材の左右両辺縁6に夫々縫着され一方の端8に荷締機10が設けられた締結ベルト7と、基材の船外側の端部2に所定間隔置きで縫着され先端に簡易締付具13を備えた複数本の締付ベルト11と、帯紐状の締付ベルト11に対応させて船外側に設けた同数本の締付ベルト15と、保護垂れ幕部材に縫着され先端に夫々簡易締付具19が設けられた締付ベルト17と締付ベルト17に対応して基材の船内側の端部5に縫着された締付ベルト20と、更に導索器Cのラッパ口の船外側の周縁に係止される嵌合部を備えた係止具とから構成される。
【選択図】図1
【解決手段】基材1と、基材の船外側の端部2に設けた保護垂れ幕部材と、基材の左右両辺縁6に夫々縫着され一方の端8に荷締機10が設けられた締結ベルト7と、基材の船外側の端部2に所定間隔置きで縫着され先端に簡易締付具13を備えた複数本の締付ベルト11と、帯紐状の締付ベルト11に対応させて船外側に設けた同数本の締付ベルト15と、保護垂れ幕部材に縫着され先端に夫々簡易締付具19が設けられた締付ベルト17と締付ベルト17に対応して基材の船内側の端部5に縫着された締付ベルト20と、更に導索器Cのラッパ口の船外側の周縁に係止される嵌合部を備えた係止具とから構成される。
【選択図】図1
Description
この考案は、主として船舶用ホーサーロープ、タグボート用曳綱、船舶用ロープに、また、必要に応じて養殖、定置、底曳等の水産漁業用ロープ、又は陸上用一般ロープなどあらゆるワイヤーやロープ(この考案において以下単にロープと総称する)に適用して用いられる、例えば船舶の甲板上に設置されたクロードチョックに代表される導索器のガードに関する。
海洋用語から見ると、導索器は、チョック(chock)やフェアリーダー(faileader)と呼ばれている。具体的には、例えばタグボート用曳綱や船舶用ホーサーロープを繰り出し或いは繰り入れるときに、そのガイドをするために、船舶の甲板に設けられている。形状はリング状(クローズドチョック)であったり、上方が開放されたC字状(オープンチョック)であったりする。
従来から、ロープは通常その船舶の各導索器と接する部位がおおむね決まっている。
しかし、これらの接触部位では、これら導索器との当たり面が摩擦により磨耗する。特に繊維製ロープの使用中の磨耗損傷はこの部位で生じる場合が大きな比率を占めている。
しかし、これらの接触部位では、これら導索器との当たり面が摩擦により磨耗する。特に繊維製ロープの使用中の磨耗損傷はこの部位で生じる場合が大きな比率を占めている。
そこで、これらの部位には、プロテクターと呼ばれる保護材を囲繞して、ロープの摩損を少なくし、ロープの寿命が少しでも長くなるように工夫されている。具体的には、長方形の当て布をロープの周囲に巻き付けたものである。
しかし、この従来のロープに巻きつけるタイプのプロテクターは、一般的にはポリエステル繊維を平織した生地が採用されている。加えて、矩形のプロテクターの短片に設けたループ片に縛り紐(図外)を通して、これでロープに縛り付けるために、プロテクターの取り付け位置を設定するのがどうしても目分量になってしまい、プロテクターと導索器とを正しく接当させるのが困難であった。つまり、係留作業の開始に当たっては、まずこのプロテクターをロープの所要の箇所に当て付けて、取り付ける。ところが、現実には、ロープ繰り出し中やその後のロープ緊張時に、ロープ自体の伸びなどもあって、当初取り付けた位置がピタリと導索器とフィットしない。その結果、導索器に対してプロテクターが旨く接当せず、再度プロテクターの取り付け位置を調整する必要があった。従ってまた、プロテクターの取り付け作業にも、結果的に多くの手数と時間を要する。
そのために、ロープへのプロテクターの取り付け手間を要せず、しかも導索器との不用意な摩擦をなくし、ロープの耐用年数を長くできる手段が要望されている。
この要望に応えるために、本考案の出願人は先に、ロープにプロテクターを取り付けるという手法を破棄し、新たな手段を考案し、提案した(特許文献1参照)。
この提案に係る導索器用ガードは、ポリエステル系合成繊維からなる基材と、この基材に一体的に縫着された高機能繊維からなる補強帯布と、基材に一体に縫着されてなる固定紐の挿通部形成布片とから構成された導索器用ガードであって、前記基材が短冊形に形成された基材構成布片の複数枚をその長辺側の辺縁を互いに付き合わせて縫製することで矩形に形成され、この基材と縦・横ほぼ同寸法の矩形に形成された補強布帯を前記基材に重合して一体に縫着して構成して成り、斯かるガードを導索器のロープ挿通孔に直に装着することでロープの保護をしようとしたものである。
この提案に係る導索器用ガードは、ポリエステル系合成繊維からなる基材と、この基材に一体的に縫着された高機能繊維からなる補強帯布と、基材に一体に縫着されてなる固定紐の挿通部形成布片とから構成された導索器用ガードであって、前記基材が短冊形に形成された基材構成布片の複数枚をその長辺側の辺縁を互いに付き合わせて縫製することで矩形に形成され、この基材と縦・横ほぼ同寸法の矩形に形成された補強布帯を前記基材に重合して一体に縫着して構成して成り、斯かるガードを導索器のロープ挿通孔に直に装着することでロープの保護をしようとしたものである。
また、この従来のガードは、ガードの周縁にスリングベルトを用いて締結紐を挿通した
り、括り付けるためのアイを形成し、このアイに締結紐を通したり、括り付けたりして、ガードを導索器に括り付けるようにしてある。
り、括り付けるためのアイを形成し、このアイに締結紐を通したり、括り付けたりして、ガードを導索器に括り付けるようにしてある。
本考案者らが提案した前記導索器用ガードは、導索器のロープ挿通孔へのガードの馴染みが可及的に改善され、位置ずれなどせず、長期間にわたってしっかりと装着でき、ロープの保護には大変効果のあるガードであることが実証されている。
しかしながら、上記のように、ガードは締結紐によって導索器に括り付けるようにしてあるために、この締結紐は一本一本を結える作業を要求され、扱いが煩わしい上に、時間も要する。
そこで、本考案が解決しようとする課題は、本考案者らが先に提案した上記ガードの本来的な利点、即ち導索器のロープ挿通孔へのガードの馴染みが可及的に改善され、位置ずれなどせず、長期間にわたってしっかりと装着できることをそのまま踏襲しながら、導索器への装着作業が格段に改善される装着構造を備えた導索器用ガードを提供することである。
以上の技術的な課題を解決するために、この考案の請求項1記載の導索器用ガードは、導索器の内外方向に沿った方向の中央付近がこの導索器のロープ挿通孔の中心部内周面寸法に合せて小径で、内外両端部に向かうに従って当該導索器のラッパ口の周縁の周長に合せて順次大径に構成された基材と、この基材の船外側の端部でその左右方向中央部位に一体に連設された保護垂れ幕部材が備わって成り、前記基材の左右両辺縁に重合させて両端を当該辺縁の船、内外の端部から長く突出させて縫着されると共に、一端には荷締機が連設された帯紐状の締結ベルトと、更に前記基材の船外側の端部の前記左右両辺縁に夫々寄った部位には所定間隔置きで複数本の帯紐状の締付ベルトが、当該端部から突出した先端に簡易締付具を備えて設けられると共に、船内側の端部の前記左右両辺縁に夫々寄った部位には前記船外側に設けた前記帯紐状の締付ベルトに対応させると共に先端を当該端部から長く突出させて同数本の帯紐状の締付ベルトが連設され、前記保護垂れ幕部材には左右方向の両端部から先端を更に横外方へ向かって突出させると共に、両先端に夫々簡易締付具が設けられた帯紐状の締付ベルトが一体に縫着され、且つ、当該締付ベルトに対応して前記基材の船内側の端部には帯紐状の締付ベルトが一体に縫着され、更に前記導索器のラッパ口の船外側の周縁に係止される嵌合部を備えた係止具を備えて構成されている。
以上の構成による導索器用ガードは、ロープが導索器と接触する部位に巻掛けられて、締結される。つまり、図2、3に示すように、この導索器のロープ挿通穴の中心部内周面並びにこれに連なるラッパ口、そしてこのラッパ口の船内、外の前記周縁にわたって、取り付けられる。
より具体的には、先ず、前記保護垂れ幕部材のある側を導索器の船外側にして基材を導索器のロープ挿通孔を通して送り出し、基材の前記中央部分がこの導索器の前記中心部内周面に合うように位置合わせして装着する。引き続き前記係止具の嵌合部を導索器の船外側の周縁に差込む。次いで、図1に示すように、前記基材の左右両辺縁に縫着されている前記締付ベルトの巻取り側となる端を導索器の側部側へ回り込ませて前記荷締機を介して
巻き取り、所定の締付け強度に至った時点で巻取りを停止し、締付け作業を完了する。
巻き取り、所定の締付け強度に至った時点で巻取りを停止し、締付け作業を完了する。
引き続いて、前記基材の船内・外側の端部の左右両辺縁にそれぞれ寄った部位に所定間隔で縫着されている複数本の巻取り側となる前記締付ベルトの端を導索器の側部側へ回り込ませて前記簡易締結具によって締結する。
そして最後に前記保護垂れ幕部材に設けられた締付け側のベルトとなる船内側の前記締付ベルトの先端を導索器の側部側へ回り込ませて前簡易締付具によって締結する。
このように、この考案の請求項1記載の導索器用ガードは、基材を導索器に装着するにあたって、従来の紐を結えると言う手法ではなく、締付ベルトをラチェット式ベルト荷締機等で代表される荷締機やダブルリング等で代表される簡易締結具によって締付ベルトの締付け作業を行うようにしたので、締付け操作の大幅な簡略化が図れる上に、締付け作業の大幅な短縮に寄与できるようになった。
特に、荷締機を前記基材の左右の最上位部分に設けた締付ベルトに取り付け、この荷締機によって巻取り側の締付ベルトを巻き取るので、通常の人力以上の締め付け力を巻取り側並びに締付ベルト全体に働かせることが出来る。従って、ロープによる摩擦力で下方へ引きずられる傾向がある基材の左右上位の位置部分を確りと導索器に抱き付かせておくことが出来る。併せて、前記係止具を導索器の船外側の周縁の左右に係合させることによって、ロープの左右方向の引っ張り力に強力に対抗できるので、基材の取り付け姿勢が妄りに崩れるおそれも少なく、また、基材の船外側の端部が船内側に引き摺り込まれるおそれもなく、一層確りと基材を導索器に装着しておける。
しかも、ロープを引き込む(船内側に巻き込み収納する)際に、ロープはこの基材に擦れ乍ら上がってくるので、その摩擦によって基材の船外側の端部が船内側へ引き込まれる傾向がある。しかし、前記簡易締結具によって導索器にしっかりと締結された前記保護垂れ幕部材の存在によっても、基材の船外側の端部が不用意にロープと共に船内側へ引き摺り込まれるおそれを未然に上手く防止でき、ロープの摩損を一層効果的に防止できる。
また、基材には、夫々に襞が備わっていて、この襞が伸びることによって寸法の長い導索器の前記船内、外側の周縁に対して、基材の船内・外側の端部の長さを上手く合致させることができる。その結果、導索器の前記中心部内周面と前記周縁に寸法差があるにもかかわらず、基材を皺の発生を可及的に少なくして、的確に導索器に巻き掛けて、締結できる。したがってまた、ロープの繰り出し並びに繰り込みを大変滑らかに行え、ロープの滑りを旨く保ち、不用意なロープの摩損を防止できる。
更に、この考案において、請求項2に記載のように、基材は短冊形の複数枚のエステル繊維を主材とした布を縫製して構成されているのが望ましい。
従来の一枚もののようにごわつきがなく、少なくとも基材が蛇腹折れのように小幅で折れ曲がるので、導索器のロープ挿通孔の表面に良く馴染んで接当し、位置ずれするおそれを長日月の間防止できるようになるからである。併せて一般繊維から構成されるので、大変廉価に提供できるからである。
従来の一枚もののようにごわつきがなく、少なくとも基材が蛇腹折れのように小幅で折れ曲がるので、導索器のロープ挿通孔の表面に良く馴染んで接当し、位置ずれするおそれを長日月の間防止できるようになるからである。併せて一般繊維から構成されるので、大変廉価に提供できるからである。
以下、図面を参照して本考案に係る導索器用ガードを船舶の甲板に設けられた、導索器の一例であるクローズドチョックに適用した場合について、図1〜10の記載に基づいて説明する。
尚、以下に示される実施態様は、本考案を具体化するための一形態であって、本考案をその範囲内に限定するものではなく、また、例示された個々の構造、形状は本考案の趣旨と矛盾しない範囲で相互に組み合わせたり、援用したりすることが出来ることは言うまでもない。
船舶の係留などの一般的な仕様に当たっては、図4、5に示すように、ロープRの一例としての繊維ロープは、前記導索器Cのロープ挿通孔C1の下半分に接触する場合が殆どであるために、ロープ挿通孔C1の全周を囲繞するのは、かえって無駄であり、又重量も重くなり、取り扱いも不便であるなどの観点から、通常の使用時には、ほぼ下半分に適用できる大きさ寸法であれば十分である。以下、前記導索器Cの前記ロープ挿通孔C1の下半周部分からラッパ口C2のほぼ下半分に適用できる大きさ寸法に形成された場合について説明する。
本実施形態の導索器用ガードは、図2〜4に示すように、基材1と、この基材1の船外側の端部2に一体に縫着された保護垂れ幕部材3とを備えて構成される。
この基材1は、図2〜5に示すように、導索器Cの内外方向に沿った方向の中央部分4がこの導索器Cのロープ挿通孔C1の中心部内周面C3の下半周分とほぼ同等の長さ寸法に合せて小径で、つまり短く(便宜上、図4でDと表示)、前記船外側の端部2並びに船内側の端部5に向かうに従って当該導索器Cのラッパ口C2の船外側の周縁C4並びに船内側の周縁C5の(図4、5)の下半周部の周長に合せて順次大径に、つまり長く(便宜上、図4でdと表示)なるように構成されている。
図1〜3に示すように、前記基材1の左・右両辺縁6にはこれに重合させて帯紐状の締結ベルト7が縫着される。この締結ベルト7の両端8、9は当該辺縁6の前記船、内外の端部 2、5から長く突出され、一方の端8には荷締機10が連設されている。従って、前記他方の端9の側の締付ベルト部位7Aがこの荷締機10によって巻き取られる巻取り側締付ベルト部位となる。
更に、図1, 2に示すように、前記基材1の船外側の端部2の前記左右両辺縁6に夫々寄った部位には所定間隔置きで複数本の別の帯紐状の締付ベルト11が縫着されている。これらの複数本の別の帯紐状の締付ベルト11の当該船外側の端部2から突出した端12には簡易締付具13が設けられている。一方、図1、3に示すように、船内側の端部5の前記左右両辺縁6に夫々寄った部位には前記船外側に設けた前記複数本の帯紐状の締付ベ
ルト11に対応させると共に、端14を当該船内側の端部2から長く突出させて同数本の巻取り側となる帯紐状の締付ベルト15が連設されている。
ルト11に対応させると共に、端14を当該船内側の端部2から長く突出させて同数本の巻取り側となる帯紐状の締付ベルト15が連設されている。
また、前記保護垂れ幕部材3の下端にはその左右方向に沿い、この保護垂れ幕部材3の両端部16を越えた長さの別の締付ベルト17が縫着されている。そして、その前記両端部16から更に横外方へ向かって突出した左右の先端18には夫々簡易締付具19が設けられていると共に、当該締付ベルト17に対応して前記基材1の船内側の端部5には巻取り側となる帯紐状の締付ベルト20が一体に縫着されている。
また、図6に示すように、前記導索器Cのラッパ口の船外側の周縁C4に係止される係止具21が備わっている。この係止具21は欧文字のU字形状に折り曲げられてなる嵌合部21Aを備え、当該嵌合部21Aを前記船外側の周縁C4に嵌合して前記基材1の横ずれを防止するように働く。
以下、上記の構成を更に詳述する。
基材1は矩形マット状を基本の形態としていて、縦横の比率は概ね1対1.3程に形成されている。また、この基材1は、図8(A)、(B)に示すように、基本的には、矩形の表布22と、この表布22の裏面に一体的に縫着された、この表布22とほぼ同寸の矩形の裏布23とから構成される。表布22は前記導索器Cに装着されたときに、ロープRと接触する側で、裏布23は導索器C側に接触する。
基材1は矩形マット状を基本の形態としていて、縦横の比率は概ね1対1.3程に形成されている。また、この基材1は、図8(A)、(B)に示すように、基本的には、矩形の表布22と、この表布22の裏面に一体的に縫着された、この表布22とほぼ同寸の矩形の裏布23とから構成される。表布22は前記導索器Cに装着されたときに、ロープRと接触する側で、裏布23は導索器C側に接触する。
更に具体的には、前記表布22並びに裏布23は、ポリエステル合成繊維を素材にして得られた短冊形(平面視で長方形)の布から成る構成片P、P1の夫々複数枚で構成され、図例では、表布22は7枚、裏布23は6枚を用いている。これら表布22並びに裏布23の前記構成片P、P1は共に、長辺側(縦方向に沿う側:図の紙面上の上下方向に沿った方向)の辺縁22A、23Aを互いに付き合せて、矩形に形成して得られる。
この実施例に開示された前記表布22の縦横の寸法は、前記縦方向(この表布22の長辺に沿った方向)が660mm、横方向(この表布22の短辺に沿った方向)が840mmに形成されている。また、同様に、裏布23の縦横の寸法は、前記縦方向(この裏布23の長辺に沿った方向)が660mm、横方向(この裏布23の短辺に沿った方向)が720mmに形成されている。更に、各表布22並びに各裏布23の夫々の構成片P、P1の横幅はほぼ120mmに形成されている。
従って、基材1そのものの大きさは、導索器Cに装着される前の段階では、縦方向が660mmで、横方向が840mmに形成されている。しかし、導索器Cに装着されて、ロープRを保護するに当たっては、この基材1の長辺方向、つまり船内・外の前記端部2、5の横幅寸法が前記導索器Cの前記ラッパ口C2の形状に合わせて、中心側よりも長くなるよう特殊な構造が施されている。
即ち、図8、9に示すように、前記表布22の構成片P夫々の短辺方向の中央24が前記裏布23の前記構成片P1の長辺側の辺縁23Aの付き合せ部分25の上に位置するようにして、この裏布23の上に重ね合わせる。次いで、表布22と裏布23の夫々の長辺方向の中央部分26とこの中央部分26からやや両端27、28(図8、9の紙面上の上下端)へ夫々所定の間隔を離れた2か所の都合三箇所で、横一文字状にミシン縫着線29で示されるように縫着される。これによって、表布22と裏布23が長辺方向の中央部分26で一体に縫着されて基材1が縫製される。図3中、30は縫着予定線を示す。
従って、この段階では、前記表布22並びに裏布23の夫々の前記構成片P、P1の前記船内・外側の端部27、28から前記ミシン縫着線29までの部位では自由端になって
いる。
いる。
次いで、図4、5に示すように、前記導索器Cのロープ挿通孔C1の中心部 内周面C3の半周長Dと前記ラッパ口C2の船内、外の周縁C4、C5の半周長dの大小差に上手く適応させて、前記基材1をこの導索器Cに皺のない状態でより的確に巻き掛けて、締結でき、ひいてはロープRの繰り出し並びに繰り込みを、ロープRへの損傷をより少なくして、より一層円滑に行えるようにする必要がある。
この要求を満たすために、先ず図10に示すように、基材1の船外側の端部2並びに船内側の端部5、つまり前記表布22、また裏布23の前記ミシン縫着線29からそれぞれの長辺側の両端部27、28に至る前記自由端となっている辺縁22A、23Aの部位を用いて襞31を形成し、当該襞31によって、導索器Cの中心部内周面C3と前記ラッパ口C2の船内、外の周縁C4、C5との寸法差を吸収するようにした。
前記襞31は、各裏布23の夫々の前記ミシン縫着線29から、前記船内、外側の端27、28までの前記自由端となっている前記構成片P1の左右の辺縁23A夫々が、前記内・外の端27、28に向かうほど順次、夫々が対応する表布22の前記構成片Pの長辺側の辺縁22Aに、ミシン縫着線32に示されるように、部分円弧を描くようにしてこの表布22の構成片Pに縫着される。このようにして、裏布23の6枚の構成片P1夫々の前記中央部分26のミシン縫着線29から外側の部位でその左右の中央部分に、前記船内、外側の端27、28程高くなって山形に盛り上がった襞31が形成される。
この襞31は、基材1を左右に引っ張ると、図2〜5に示すように、当該襞31が山形から平らに伸ばされ、この基材1の前記導索器Cの前記ラッパ口C2の船内、外の周縁C4、C5に相対する前記船外側の端部2並びに船内側の端部5が横方向に拡がり、その長さを前記中央部分4の部位の長さよりも長く(110〜260mm程)できる。その結果、寸法の長い前記導索器Cの前記ラッパ口C2の船内・外側の周縁C4、C5に対して、この基材1の船内・外側の相対向する二つの前記端部2、5の長さを上手く合致させることができる。従って、前記導索器Cの中心部内周面C3とラッパ口C2の前記周縁C4、C5との間に寸法差があるにもかかわらず、図4、5に示すように、基材1を皺の発生を可及的に少なくして、的確に導索器Cに装着できる。
前記保護垂れ幕部材3は、図2、3に示すように、基材1と同様のポリエステル合成繊維が採用されている。前記基材1の表布22や裏布23同様の短冊形(平面視で長方形)の布で、複数枚を横寝かせ姿勢に並べ、互いの上辺縁と下辺縁を横一文字に縫着する、或いは上下方向で互いに重合させるなどして矩形に形成されている。基材1へは、前記襞31を拡開した姿勢で、当該保護垂れ幕部材3の上端部をこの基材1の前記船外側の端部2の左右方向の中央部位2Aに一体に縫い付けて一体に取り付けられる。
また、基材1の左右両辺縁6に縫着される前記締付ベルト7は、帯紐状のスリングベルトが採用されている。基材1の左右両辺縁6は、図1、4、5に示すように、当該基材1を導索器Cに装着した時には、下半分の内でも最も上位に位置する。そのために、当該上位の位置の基材1部分はロープRによる摩擦力で下方へ引きずられる傾向があるため、特にこの上位の位置部位を確りと導索器Cに抱き付かせておく必要が生じる。斯かる理由から、前記締付ベルト7の船外側の一端8には荷締機10、図例ではラチェット式ベルト荷締機が取り付けられ、人力以上の締め付け力が働くように構成されている。
この荷締機10は周知の構造であって、前記締付ベルト7の巻取り側となる端9を通す溝を備えた巻取り軸10Aと逆転防止のためのラチェット構造部(図外)と前記巻取り軸10Aを回転操作する操作レバー10Bを備えて成る。締付ベルト7の締付け要領、操作
手順は周知のとおりである。
手順は周知のとおりである。
また、前記基材1の船外側の端部2の前記左右両辺縁6に夫々寄った部位に所定間隔置きで縫着された複数本の別の帯紐状の締付ベルト11、更に船内側の端部5の前記左右両辺縁6に夫々寄った部位に前記船外側に設けた前記複数本の帯紐状の締付ベルト11に対応させて同数本設けられた帯紐状の締付ベルト15は共に帯紐状のスリングベルトが採用されている。更に、図1〜5に示すように、前記基材1の船外側の端部2から突出する側の締付ベルト11の端12に設けられた簡易締付具13には、本実施形態では、一例として欧文字のD字形のダブルリングが採用されている。当該ダブルリングはこの締付ベルト11の先端に設けられたアイ33(図1参照)に取り付けられる。
次に、前記保護垂れ幕部材3は、図2〜4に示すように、前記基材1の前記船外側の端部2で、その左右方向の中央部位2Aに一体に連設されている。この保護垂れ幕部材3に縫着された前記別の締結ベルト17の左右の先端18には夫々前記と同様のダブルリングから成る簡易締付具19が設けられていると共に、当該締付ベルト17に対応して前記基材1の船内側の端部5には、図3に示すように、締付け側となる帯紐状の締付ベルト20がその先端34をこの保護垂れ幕部材3の左右方向の両端部16から横外方へ長く突出させて一体に縫着されている。
この簡易締結具19の締付け操作は、前記基材1に設けられた前記締付ベルト15の簡易締結具13の締付操作と同じ操作で行われる。この場合も簡便に締付ベルト20の締め付けが可能で、ひいては、基材1の装着姿勢が確保され、作業能率の大幅な改善並びに作業時間の大幅な短縮が図れる。
特に、この保護垂れ幕部材3に設けられた前記別の締付ベルト17と当該別の締付ベルト17に対応する前記基材1の船内側の端部5に設けられた前記締付ベルト20とは共に、他の前記締付ベルト11、15とは異なり、注目されやすい明るい色調を持つベルトスリングを用いて作られている。保護垂れ幕部材3の締付ベルトであることを明示して、前記他の締付ベルト11、15と間違わないようにするための配慮である。
更に、前記基材1は、図6、7に示すように、前記導索器Cのラッパ口C2の船外側の周縁C4に係止される係止具21を備えている。当該係止具21はその嵌合部2Aを前記周縁C4に嵌合させる。
そして、前記係止具21は、金属板製で、図6、7に示すように、前記基材1の船外側の端部2にその幅方向に沿って所定間隔を開けて取り付けられる。尚、図例では4か所に設けられる。この係止具21は、図7に示すように、長方形の平板部分21Bを備え、その長尺方向の一端側と他端側が夫々欧文字のU字形状に折り曲げられている。一端側は前記導索器Cのラッパ口C2の船外側の周縁C4に嵌合される前述の嵌合部21Aである。また、他端側は前記嵌合部21Bとは反対側に回り込んで折り曲げられて係合部21Cに形成される。この係合部21Cは、そのU字形の凹入部の幅が前記嵌合部21Aよりも狭く形成され、基材1側とこれに逢着してあるに布製の取付け片21Dの間に差し込んで取り付けられる。この係止具21は、その前記嵌合部21AのU字形の凹入を前記ラッパ口C2の船外側の周縁C4に嵌合させて、前記導索器Cに対する位置ずれ、殊に横ずれを上手く防止し、基材1の装着姿勢を確保するように働く。
このように構成された導索器用ガードは、ロープRがクローズドチョックCと接触する部位に巻掛けられて、締結される。つまり、図1、4、5に示すように、このクローズドチョックCのロープ挿通穴C1の中心部内周面C3並びにこれに連なるラッパ口C2、そしてこのラッパ口C2の船内、外の前記周縁C4、C5にわたって、取り付けられる。
より具体的には、先ず、前記保護垂れ幕部材3のある側を導索器Cの船外側にして基材1を導索器Cのロープ挿通孔C1を通して送り出し、基材1の前記中央部分4がこの導索器Cの前記中心部内周面C3に合うように位置合わせして装着する。
引き続き前記係止具21の嵌合部21AのU字形の凹入を導索器Cの船外側の周縁C4に差込む。
次いで、前記係止具21の嵌合部21AのU字形の凹入が導索器Cの船外側の周縁C4に確りと差し込まれたことを確認した後に、前記基材1の左右両辺縁6に縫着されている、前記締付ベルト7の巻取り側となる端9を導索器Cの側部側へ回り込ませて前記荷締機10の巻取り軸10Aの溝に通し、そのまま弛みのない程度に引っ張り、長さを調整する。次いで、操作レバー10Bを数回前後に動かしてこの締付ベルト7の巻取り側を巻き取り、所定の締付け強度に至った時点で巻取りを停止し、操作レバー10Bを倒してロックし、締付け作業を完了する。
前記荷締機10は、通常の人力以上の締め付け力を巻取り側並びに締付ベルト7全体に働くように構成されているので、ロープRによる摩擦力で下方へ引きずられる傾向がある基材1の左右上位の位置部分を確りと導索器Cに抱き付かせておくことが出来る。
引き続いて、前記基材1の船内・外側の端部4、5の左右両辺縁6にそれぞれ寄った部位に所定間隔で縫着されている複数本の巻取り側となる前記締付ベルト15の端14を導索器の側部側へ回り込ませ、二つのリング内に一旦挿通させ、その後ダブルリングの内の一つDリングを通し、所要の位置まで締付ベルト15を引っ張ることによって締結できるものである(以上の緊締操作は従来周知である)。以上の作業を、上位の締付ベルト15から順に下位の締付ベルト15へと繰り返して、これら締付ベルト15の締付けを完了する。ダブルリングからなる簡易締付具13を用いることで簡便に締付ベルト15の締め付けが可能で、ひいては、基材1の装着姿勢が確保され、作業能率の大幅な改善並びに作業時間の大幅な短縮が図れる。
そして最後に前記保護垂れ幕部材3に設けられた締付け側のベルトとなる船内側の前記締付ベルト20の先端34を導索器Cの側部側へ回り込ませ、先と同様にして、前簡易締付具19の二つのリング内に一旦挿通させ、その後ダブルリングの内の一つDリングを通し、所要の位置まで当該締付ベルト20を引っ張ることによって締結できるものである。ダブルリングからなる簡易締付具19用いることで簡便に締付ベルト20の締め付けが可能で、ひいては、基材1の装着姿勢が確保され、作業能率の大幅な改善並びに作業時間の大幅な短縮が図れる。
従って、ロープRは常にこの基材1に接触して、導索器Cには直に接触することがなく、ロープRの摩損を可及的に少なくでき、耐用年数を格段に長くできる。
このように、基材1を導索器Cに装着するにあたって、従来の紐を結えると言う手法ではなく、締付ベルトを荷締機10の一例としてのラチェット式ベルト荷締機や簡易締結具13、19の一例としてのダブルDリングを採用して締付ベルトの締付け作業を行うようにしたので、締付け操作の大幅な簡略化が図れる上に、締付け作業の大幅な短縮に寄与できるようになった。
特に、荷締機10を前記基材1の左右の最上位部分に設けた締付ベルト7に取り付けてこれによって巻取り側の締付ベルト9を巻き取ることによって、通常の人力以上の締め付け力を巻取り側並びに締付ベルト7全体に働かせることが出来、ロープRによる摩擦力で
下方へ引きずられる傾向がある基材1の左右上位の位置部分を確りと導索器Cに抱き付かせておくことが出来る。併せて、前記係止具21を導索器Cの船外側の周縁C4の左右に噛ませることによって、ロープRの左右方向の引っ張り力に強力に対抗できるので、基材1の取り付け姿勢が妄りに崩れるおそれも少なく、一層確りと基材1を導索器Cに装着しておける。
下方へ引きずられる傾向がある基材1の左右上位の位置部分を確りと導索器Cに抱き付かせておくことが出来る。併せて、前記係止具21を導索器Cの船外側の周縁C4の左右に噛ませることによって、ロープRの左右方向の引っ張り力に強力に対抗できるので、基材1の取り付け姿勢が妄りに崩れるおそれも少なく、一層確りと基材1を導索器Cに装着しておける。
また、ロープRを引き込む(船内側に巻き込み収納する)際に、ロープRはこの基材1に擦れ乍ら上がってくるので、その摩擦によって基材1の船外側の端部2が船内側へ引き込まれる傾向がある。しかし、締結具19によって導索器Cにしっかりと締結された前記保護垂れ幕部材3を設けることによって、基材1の船外側の端部2が不用意にロープRと共に船内側へ引きずり込まれるおそれを未然に上手く防止でき、ロープRの摩損を一層効果的に防止できる。
更に、基材1を夫々短冊形に形成された複数枚の構成片P、P1から成る表布22と裏布23から構成し、しかもそれらの長辺側の辺縁22A、23Aを夫々互いに付き合せ、且つ前記表布22と裏布23は互いの短辺方向に位相を異ならせて重合させて一体に縫着されて矩形に形成されたものであるから、蛇腹折れのように小幅で折れ曲がり易く、導索器Cのラッパ口C2の前記船内、外の周縁C4、C5の周長dに上手く馴染ませて、皺の発生の少ない状態でより的確に巻き掛けることができる。更に、表布22と裏布23の夫々の構成片P、P1の長辺の付き合せ部位をラップさせないで、位相を異ならせて一体縫着してあるので、強度弱点部位が生ずるのを上手く阻止でき、長日月の使用にも十分安全に対応できる。
また、基材1には、夫々に襞31が備わっていて、この襞31が伸びることによって寸法の長い導索器Cの前記船内、外周縁C4、C5に対して、基材1の船内・外の端部2、5の長さを、これら各周縁C4、C5の長さに上手く合致させることができる。その結果、導索器Cの前記中心部内周面C3と前記周縁C4、C5に寸法差があるにもかかわらず、基材1を皺の発生を可及的に少なくして、的確に導索器Cに巻き掛けて、締結できる。したがってまた、ロープRの繰り出し並びに繰り込みを大変滑らかに行え、ロープRの滑りを旨く保ち、不用意なロープRの摩損を防止できる。
以上の実施例において、クローズドチョックに代えてオープンチョップ、更にはフェアリーダー(faileader)にも適用できることは言うまでもない。
1…基材
2…船外側の端部
2A…中央部位
3…保護垂れ幕部材
4…基材の中央部分
5…船内側の端部
6…左右両辺縁
7、11、15、17、20…締付ベルト
10…荷締機
13、19…簡易締結具
21…係止具
13…左右両辺縁
22…表布
23…裏布
31…襞
C…クローズドチョック
C1…ロープ挿通孔
C2…ラッパ口
C3…中心部内周面
C4…船外側の周縁
C5…船外側の周縁
P、P1…構成片
R…ロープ
2…船外側の端部
2A…中央部位
3…保護垂れ幕部材
4…基材の中央部分
5…船内側の端部
6…左右両辺縁
7、11、15、17、20…締付ベルト
10…荷締機
13、19…簡易締結具
21…係止具
13…左右両辺縁
22…表布
23…裏布
31…襞
C…クローズドチョック
C1…ロープ挿通孔
C2…ラッパ口
C3…中心部内周面
C4…船外側の周縁
C5…船外側の周縁
P、P1…構成片
R…ロープ
この考案は、主として船舶用ホーサーロープ、タグボート用曳綱、船舶用ロープに、また、必要に応じて養殖、定置、底曳等の水産漁業用ロープ、又は陸上用一般ロープなどあらゆるワイヤーやロープ(この考案において以下単にロープと総称する)に適用して用いられる、例えば船舶の甲板上に設置されたクロードチョックに代表される導索器のガードに関する。
海洋用語から見ると、導索器は、チョック(chock)やフェアリーダー(faileader)と呼ばれている。具体的には、例えばタグボート用曳綱や船舶用ホーサーロープを繰り出し或いは繰り入れるときに、そのガイドをするために、船舶の甲板に設けられている。形状はリング状(クローズドチョック)であったり、上方が開放されたC字状(オープンチョック)であったりする。
従来から、ロープは通常その船舶の各導索器と接する部位がおおむね決まっている。
しかし、これらの接触部位では、これら導索器との当たり面が摩擦により磨耗する。特に繊維製ロープの使用中の磨耗損傷はこの部位で生じる場合が大きな比率を占めている。
しかし、これらの接触部位では、これら導索器との当たり面が摩擦により磨耗する。特に繊維製ロープの使用中の磨耗損傷はこの部位で生じる場合が大きな比率を占めている。
そこで、これらの部位には、プロテクターと呼ばれる保護材を囲繞して、ロープの摩損を少なくし、ロープの寿命が少しでも長くなるように工夫されている。具体的には、長方形の当て布をロープの周囲に巻き付けたものである。
しかし、この従来のロープに巻きつけるタイプのプロテクターは、一般的にはポリエステル繊維を平織した生地が採用されている。加えて、矩形のプロテクターの短片に設けたループ片に縛り紐(図外)を通して、これでロープに縛り付けるために、プロテクターの取り付け位置を設定するのがどうしても目分量になってしまい、プロテクターと導索器とを正しく接当させるのが困難であった。つまり、係留作業の開始に当たっては、まずこのプロテクターをロープの所要の箇所に当て付けて、取り付ける。ところが、現実には、ロ
ープ繰り出し中やその後のロープ緊張時に、ロープ自体の伸びなどもあって、当初取り付けた位置がピタリと導索器とフィットしない。その結果、導索器に対してプロテクターが旨く接当せず、再度プロテクターの取り付け位置を調整する必要があった。従ってまた、プロテクターの取り付け作業にも、結果的に多くの手数と時間を要する。
ープ繰り出し中やその後のロープ緊張時に、ロープ自体の伸びなどもあって、当初取り付けた位置がピタリと導索器とフィットしない。その結果、導索器に対してプロテクターが旨く接当せず、再度プロテクターの取り付け位置を調整する必要があった。従ってまた、プロテクターの取り付け作業にも、結果的に多くの手数と時間を要する。
そのために、ロープへのプロテクターの取り付け手間を要せず、しかも導索器との不用意な摩擦をなくし、ロープの耐用年数を長くできる手段が要望されている。
この要望に応えるために、本考案の出願人は先に、ロープにプロテクターを取り付けるという手法を破棄し、新たな手段を考案し、提案した(特許文献1参照)。
この提案に係る導索器用ガードは、ポリエステル系合成繊維からなる基材と、この基材に一体的に縫着された高機能繊維からなる補強帯布と、基材に一体に縫着されてなる固定紐の挿通部形成布片とから構成された導索器用ガードであって、前記基材が短冊形に形成された基材構成布片の複数枚をその長辺側の辺縁を互いに付き合わせて縫製することで矩形に形成され、この基材と縦・横ほぼ同寸法の矩形に形成された補強布帯を前記基材に重合して一体に縫着して構成して成り、斯かるガードを導索器のロープ挿通孔に直に装着することでロープの保護をしようとしたものである。
この提案に係る導索器用ガードは、ポリエステル系合成繊維からなる基材と、この基材に一体的に縫着された高機能繊維からなる補強帯布と、基材に一体に縫着されてなる固定紐の挿通部形成布片とから構成された導索器用ガードであって、前記基材が短冊形に形成された基材構成布片の複数枚をその長辺側の辺縁を互いに付き合わせて縫製することで矩形に形成され、この基材と縦・横ほぼ同寸法の矩形に形成された補強布帯を前記基材に重合して一体に縫着して構成して成り、斯かるガードを導索器のロープ挿通孔に直に装着することでロープの保護をしようとしたものである。
また、この従来のガードは、ガードの周縁にスリングベルトを用いて締結紐を挿通したり、括り付けるためのアイを形成し、このアイに締結紐を通したり、括り付けたりして、ガードを導索器に括り付けるようにしてある。
本考案者らが提案した前記導索器用ガードは、導索器のロープ挿通孔へのガードの馴染みが可及的に改善され、位置ずれなどせず、長期間にわたってしっかりと装着でき、ロープの保護には大変効果のあるガードであることが実証されている。
しかしながら、上記のように、ガードは締結紐によって導索器に括り付けるようにしてあるために、この締結紐は一本一本を結える作業を要求され、扱いが煩わしい上に、時間も要する。
そこで、本考案が解決しようとする課題は、本考案者らが先に提案した上記ガードの本来的な利点、即ち導索器のロープ挿通孔へのガードの馴染みが可及的に改善され、位置ずれなどせず、長期間にわたってしっかりと装着できることをそのまま踏襲しながら、導索器への装着作業が格段に改善される装着構造を備えた導索器用ガードを提供することである。
以上の技術的な課題を解決するためにこの考案の請求項1記載の導索器用ガードは、導索器の内外方向に沿った方向の中央付近がこの導索器のロープ挿通孔の中心部内周面寸法に合せて小径で、内外両端部に向かうに従って当該導索器のラッパ口の周縁の周長に合せて順次大径に構成された基材と、この基材の船外側の端部でその左右方向中央部位に一体に連設された保護垂れ幕部材が備わって成り、前記基材の左右両辺縁に重合させて両端を当該辺縁の船内・船外側の端部から長く突出させて縫着されると共に、一端には荷締機が連設された帯紐状の締結ベルトと、更に前記基材の船外側の端部の前記左右両辺縁に夫々
寄った部位には所定間隔置きで複数本の帯紐状の締付ベルトが、当該端部から突出した先端に簡易締付具を備えて設けられると共に、船内側の端部の前記左右両辺縁に夫々寄った部位には前記船外側に設けた前記帯紐状の締付ベルトに対応させると共に先端を当該端部から長く突出させて同数本の帯紐状の締付ベルトが連設され、前記保護垂れ幕部材には左右方向の両端部から先端を更に横外方へ向かって突出させると共に、両先端に夫々簡易締付具が設けられた帯紐状の締付ベルトが一体に縫着され、且つ、当該締付ベルトに対応して前記基材の船内側の端部には帯紐状の締付ベルトが一体に縫着され、更に前記導索器のラッパ口の船外側の周縁に係止される嵌合部を備えた係止具を備えて構成されている。
寄った部位には所定間隔置きで複数本の帯紐状の締付ベルトが、当該端部から突出した先端に簡易締付具を備えて設けられると共に、船内側の端部の前記左右両辺縁に夫々寄った部位には前記船外側に設けた前記帯紐状の締付ベルトに対応させると共に先端を当該端部から長く突出させて同数本の帯紐状の締付ベルトが連設され、前記保護垂れ幕部材には左右方向の両端部から先端を更に横外方へ向かって突出させると共に、両先端に夫々簡易締付具が設けられた帯紐状の締付ベルトが一体に縫着され、且つ、当該締付ベルトに対応して前記基材の船内側の端部には帯紐状の締付ベルトが一体に縫着され、更に前記導索器のラッパ口の船外側の周縁に係止される嵌合部を備えた係止具を備えて構成されている。
以上の構成による導索器用ガードは、ロープが導索器と接触する部位に巻掛けられて、締結される。つまり、図2、3に示すように、この導索器のロープ挿通穴の中心部内周面並びにこれに連なるラッパ口、そしてこのラッパ口の船内、外の前記周縁にわたって、取り付けられる。
より具体的には、先ず、前記保護垂れ幕部材のある側を導索器の船外側にして基材を導索器のロープ挿通孔を通して送り出し、基材の前記中央部分がこの導索器の前記中心部内周面に合うように位置合わせして装着する。引き続き前記係止具の嵌合部を導索器の船外側の周縁に差込む。次いで、図1に示すように、前記基材の左右両辺縁に縫着されている前記締付ベルトの巻取り側となる端を導索器の側部側へ回り込ませて前記荷締機を介して巻き取り、所定の締付け強度に至った時点で巻取りを停止し、締付け作業を完了する。
引き続いて、前記基材の船内・外側の端部の左右両辺縁にそれぞれ寄った部位に所定間隔で縫着されている複数本の巻取り側となる前記締付ベルトの端を導索器の側部側へ回り込ませて前記簡易締結具によって締結する。
そして最後に前記保護垂れ幕部材に設けられた締付け側のベルトとなる船内側の前記締付ベルトの先端を導索器の側部側へ回り込ませて前簡易締付具によって締結する。
このように、この考案の請求項1記載の導索器用ガードは、基材を導索器に装着するにあたって、従来の紐を結えると言う手法ではなく、締付ベルトをラチェット式ベルト荷締機等で代表される荷締機やダブルリング等で代表される簡易締結具によって締付ベルトの締付け作業を行うようにしたので、締付け操作の大幅な簡略化が図れる上に、締付け作業の大幅な短縮に寄与できるようになった。
特に、荷締機を前記基材の左右の最上位部分に設けた締付ベルトに取り付け、この荷締機によって巻取り側の締付ベルトを巻き取るので、通常の人力以上の締め付け力を巻取り側並びに締付ベルト全体に働かせることが出来る。従って、ロープによる摩擦力で下方へ引きずられる傾向がある基材の左右上位の位置部分を確りと導索器に抱き付かせておくことが出来る。併せて、前記係止具を導索器の船外側の周縁の左右に係合させることによって、ロープの左右方向の引っ張り力に強力に対抗できるので、基材の取り付け姿勢が妄りに崩れるおそれも少なく、また、基材の船外側の端部が船内側に引き摺り込まれるおそれもなく、一層確りと基材を導索器に装着しておける。
しかも、ロープを引き込む(船内側に巻き込み収納する)際に、ロープはこの基材に擦れ乍ら上がってくるので、その摩擦によって基材の船外側の端部が船内側へ引き込まれる傾向がある。しかし、前記簡易締結具によって導索器にしっかりと締結された前記保護垂れ幕部材の存在によっても、基材の船外側の端部が不用意にロープと共に船内側へ引き摺り込まれるおそれを未然に上手く防止でき、ロープの摩損を一層効果的に防止できる。
また、基材には、夫々に襞が備わっていて、この襞が伸びることによって寸法の長い導索器の前記船内、外側の周縁に対して、基材の船内・外側の端部の長さを上手く合致させることができる。その結果、導索器の前記中心部内周面と前記周縁に寸法差があるにもかかわらず、基材を皺の発生を可及的に少なくして、的確に導索器に巻き掛けて、締結できる。したがってまた、ロープの繰り出し並びに繰り込みを大変滑らかに行え、ロープの滑りを旨く保ち、不用意なロープの摩損を防止できる。
更に、この考案において、請求項2に記載のように、基材は短冊形の複数枚のエステル繊維を主材とした布を縫製して構成されているのが望ましい。
従来の一枚もののようにごわつきがなく、少なくとも基材が蛇腹折れのように小幅で折れ曲がるので、導索器のロープ挿通孔の表面に良く馴染んで接当し、位置ずれするおそれを長日月の間防止できるようになるからである。併せて一般繊維から構成されるので、大変廉価に提供できるからである。
従来の一枚もののようにごわつきがなく、少なくとも基材が蛇腹折れのように小幅で折れ曲がるので、導索器のロープ挿通孔の表面に良く馴染んで接当し、位置ずれするおそれを長日月の間防止できるようになるからである。併せて一般繊維から構成されるので、大変廉価に提供できるからである。
以下、図面を参照して本考案に係る導索器用ガードを船舶の甲板に設けられた、導索器の一例であるクローズドチョックに適用した場合について、図1〜10の記載に基づいて説明する。
尚、以下に示される実施態様は、本考案を具体化するための一形態であって、本考案をその範囲内に限定するものではなく、また、例示された個々の構造、形状は本考案の趣旨と矛盾しない範囲で相互に組み合わせたり、援用したりすることが出来ることは言うまでもない。
船舶の係留などの一般的な仕様に当たっては、図4、5に示すように、ロープRの一例としての繊維ロープは、前記導索器Cのロープ挿通孔C1の下半分に接触する場合が殆どであるために、ロープ挿通孔C1の全周を囲繞するのは、かえって無駄であり、又重量も重くなり、取り扱いも不便であるなどの観点から、通常の使用時には、ほぼ下半分に適用できる大きさ寸法であれば十分である。以下、前記導索器Cの前記ロープ挿通孔C1の下半周部分からラッパ口C2のほぼ下半分に適用できる大きさ寸法に形成された場合について説明する。
本実施形態の導索器用ガードは、図2〜4に示すように、基材1と、この基材1の船外側の端部2に一体に縫着された保護垂れ幕部材3とを備えて構成される。
この基材1は、図2〜5に示すように、導索器Cの内外方向に沿った方向の中央部分4がこの導索器Cのロープ挿通孔C1の中心部内周面C3の下半周分とほぼ同等の長さ寸法に合せて小径で、つまり短く(便宜上、図4でDと表示)、前記船外側の端部2並びに船内側の端部5に向かうに従って当該導索器Cのラッパ口C2の船外側の周縁C4並びに船内側の周縁C5の(図4、5)の下半周部の周長に合せて順次大径に、つまり長く(便宜上、図4でdと表示)なるように構成されている。
図1〜3に示すように、前記基材1の左・右両辺縁6にはこれに重合させて帯紐状の締結ベルト7が縫着される。この締結ベルト7の両端8、9は当該辺縁6の前記船内・船外側の端部2、5から長く突出され、一方の端8には荷締機10が連設されている。従って、前記他方の端9の側の締付ベルト部位7Aがこの荷締機10によって巻き取られる巻取り側締付ベルト部位となる。
更に、図1, 2に示すように、前記基材1の船外側の端部2の前記左右両辺縁6に夫々寄った部位には所定間隔置きで複数本の別の帯紐状の締付ベルト11が縫着されている。これらの複数本の別の帯紐状の締付ベルト11の当該船外側の端部2から突出した端12には簡易締付具13が設けられている。一方、図1、3に示すように、船内側の端部5の前記左右両辺縁6に夫々寄った部位には前記船外側に設けた前記複数本の帯紐状の締付ベルト11に対応させると共に、端14を当該船内側の端部2から長く突出させて同数本の巻取り側となる帯紐状の締付ベルト15が連設されている。
また、前記保護垂れ幕部材3の下端にはその左右方向に沿い、この保護垂れ幕部材3の両端部16を越えた長さの別の締付ベルト17が縫着されている。そして、その前記両端部16から更に横外方へ向かって突出した左右の先端18には夫々簡易締付具19が設けられていると共に、当該締付ベルト17に対応して前記基材1の船内側の端部5には巻取り側となる帯紐状の締付ベルト20が一体に縫着されている。
また、図6に示すように、前記導索器Cのラッパ口の船外側の周縁C4に係止される係止具21が備わっている。この係止具21は欧文字のU字形状に折り曲げられてなる嵌合部21Aを備え、当該嵌合部21Aを前記船外側の周縁C4に嵌合して前記基材1の横ずれを防止するように働く。
以下、上記の構成を更に詳述する。
基材1は矩形マット状を基本の形態としていて、縦横の比率は概ね1対1.3程に形成されている。また、この基材1は、図8(A)、(B)に示すように、基本的には、矩形の表布22と、この表布22の裏面に一体的に縫着された、この表布22とほぼ同寸の矩形の裏布23とから構成される。表布22は前記導索器Cに装着されたときに、ロープRと接触する側で、裏布23は導索器C側に接触する。
基材1は矩形マット状を基本の形態としていて、縦横の比率は概ね1対1.3程に形成されている。また、この基材1は、図8(A)、(B)に示すように、基本的には、矩形の表布22と、この表布22の裏面に一体的に縫着された、この表布22とほぼ同寸の矩形の裏布23とから構成される。表布22は前記導索器Cに装着されたときに、ロープRと接触する側で、裏布23は導索器C側に接触する。
更に具体的には、前記表布22並びに裏布23は、ポリエステル合成繊維を素材にして得られた短冊形(平面視で長方形)の布から成る構成片P、P1の夫々複数枚で構成され、図例では、表布22は7枚、裏布23は6枚を用いている。これら表布22並びに裏布23の前記構成片P、P1は共に、長辺側(縦方向に沿う側:図の紙面上の上下方向に沿った方向)の辺縁22A、23Aを互いに付き合せて、矩形に形成して得られる。
この実施例に開示された前記表布22の縦横の寸法は、前記縦方向(この表布22の長辺に沿った方向)が660mm、横方向(この表布22の短辺に沿った方向)が840mmに形成されている。また、同様に、裏布23の縦横の寸法は、前記縦方向(この裏布23の長辺に沿った方向)が660mm、横方向(この裏布23の短辺に沿った方向)が7
20mmに形成されている。更に、各表布22並びに各裏布23の夫々の構成片P、P1の横幅はほぼ120mmに形成されている。
20mmに形成されている。更に、各表布22並びに各裏布23の夫々の構成片P、P1の横幅はほぼ120mmに形成されている。
従って、基材1そのものの大きさは、導索器Cに装着される前の段階では、縦方向が660mmで、横方向が840mmに形成されている。しかし、導索器Cに装着されて、ロープRを保護するに当たっては、この基材1の長辺方向、つまり船内・外の前記端部2、5の横幅寸法が前記導索器Cの前記ラッパ口C2の形状に合わせて、中心側よりも長くなるよう特殊な構造が施されている。
即ち、図8、9に示すように、前記表布22の構成片P夫々の短辺方向の中央24が前記裏布23の前記構成片P1の長辺側の辺縁23Aの付き合せ部分25の上に位置するようにして、この裏布23の上に重ね合わせる。次いで、表布22と裏布23の夫々の長辺方向の中央部分26とこの中央部分26からやや両端27、28(図8、9の紙面上の上下端)へ夫々所定の間隔を離れた2か所の都合三箇所で、横一文字状にミシン縫着線29で示されるように縫着される。これによって、表布22と裏布23が長辺方向の中央部分26で一体に縫着されて基材1が縫製される。図3中、30は縫着予定線を示す。
従って、この段階では、前記表布22並びに裏布23の夫々の前記構成片P、P1の前記船内・外側の端部27、28から前記ミシン縫着線29までの部位では自由端になっている。
次いで、図4、5に示すように、前記導索器Cのロープ挿通孔C1の中心部 内周面C3の半周長Dと前記ラッパ口C2の船内、外の周縁C4、C5の半周長dの大小差に上手く適応させて、前記基材1をこの導索器Cに皺のない状態でより的確に巻き掛けて、締結でき、ひいてはロープRの繰り出し並びに繰り込みを、ロープRへの損傷をより少なくして、より一層円滑に行えるようにする必要がある。
この要求を満たすために、先ず図10に示すように、基材1の船外側の端部2並びに船内側の端部5、つまり前記表布22、また裏布23の前記ミシン縫着線29からそれぞれの長辺側の両端部27、28に至る前記自由端となっている辺縁22A、23Aの部位を用いて襞31を形成し、当該襞31によって、導索器Cの中心部内周面C3と前記ラッパ口C2の船内、外の周縁C4、C5との寸法差を吸収するようにした。
前記襞31は、各裏布23の夫々の前記ミシン縫着線29から、前記船内、外側の端27、28までの前記自由端となっている前記構成片P1の左右の辺縁23A夫々が、前記内・外の端27、28に向かうほど順次、夫々が対応する表布22の前記構成片Pの長辺側の辺縁22Aに、ミシン縫着線32に示されるように、部分円弧を描くようにしてこの表布22の構成片Pに縫着される。このようにして、裏布23の6枚の構成片P1夫々の前記中央部分26のミシン縫着線29から外側の部位でその左右の中央部分に、前記船内、外側の端27、28程高くなって山形に盛り上がった襞31が形成される。
この襞31は、基材1を左右に引っ張ると、図2〜5に示すように、当該襞31が山形から平らに伸ばされ、この基材1の前記導索器Cの前記ラッパ口C2の船内、外の周縁C4、C5に相対する前記船外側の端部2並びに船内側の端部5が横方向に拡がり、その長さを前記中央部分4の部位の長さよりも長く(110〜260mm程)できる。その結果、寸法の長い前記導索器Cの前記ラッパ口C2の船内・外側の周縁C4、C5に対して、この基材1の船内・外側の相対向する二つの前記端部2、5の長さを上手く合致させることができる。従って、前記導索器Cの中心部内周面C3とラッパ口C2の前記周縁C4、C5との間に寸法差があるにもかかわらず、図4、5に示すように、基材1を皺の発生を可及的に少なくして、的確に導索器Cに装着できる。
前記保護垂れ幕部材3は、図2、3に示すように、基材1と同様のポリエステル合成繊維が採用されている。前記基材1の表布22や裏布23同様の短冊形(平面視で長方形)の布で、複数枚を横寝かせ姿勢に並べ、互いの上辺縁と下辺縁を横一文字に縫着する、或いは上下方向で互いに重合させるなどして矩形に形成されている。基材1へは、前記襞31を拡開した姿勢で、当該保護垂れ幕部材3の上端部をこの基材1の前記船外側の端部2の左右方向の中央部位2Aに一体に縫い付けて一体に取り付けられる。
また、基材1の左右両辺縁6に縫着される前記締付ベルト7は、帯紐状のスリングベルトが採用されている。基材1の左右両辺縁6は、図1、4、5に示すように、当該基材1を導索器Cに装着した時には、下半分の内でも最も上位に位置する。そのために、当該上位の位置の基材1部分はロープRによる摩擦力で下方へ引きずられる傾向があるため、特にこの上位の位置部位を確りと導索器Cに抱き付かせておく必要が生じる。斯かる理由から、前記締付ベルト7の船外側の一端8には荷締機10、図例ではラチェット式ベルト荷締機が取り付けられ、人力以上の締め付け力が働くように構成されている。
この荷締機10は周知の構造であって、前記締付ベルト7の巻取り側となる端9を通す溝を備えた巻取り軸10Aと逆転防止のためのラチェット構造部(図外)と前記巻取り軸10Aを回転操作する操作レバー10Bを備えて成る。締付ベルト7の締付け要領、操作手順は周知のとおりである。
また、前記基材1の船外側の端部2の前記左右両辺縁6に夫々寄った部位に所定間隔置きで縫着された複数本の別の帯紐状の締付ベルト11、更に船内側の端部5の前記左右両辺縁6に夫々寄った部位に前記船外側に設けた前記複数本の帯紐状の締付ベルト11に対応させて同数本設けられた帯紐状の締付ベルト15は共に帯紐状のスリングベルトが採用されている。更に、図1〜5に示すように、前記基材1の船外側の端部2から突出する側の締付ベルト11の端12に設けられた簡易締付具13には、本実施形態では、一例として欧文字のD字形のダブルリングが採用されている。当該ダブルリングはこの締付ベルト11の先端に設けられたアイ33(図1参照)に取り付けられる。
次に、前記保護垂れ幕部材3は、図2〜4に示すように、前記基材1の前記船外側の端部2で、その左右方向の中央部位2Aに一体に連設されている。この保護垂れ幕部材3に縫着された前記別の締結ベルト17の左右の先端18には夫々前記と同様のダブルリングから成る簡易締付具19が設けられていると共に、当該締付ベルト17に対応して前記基材1の船内側の端部5には、図3に示すように、締付け側となる帯紐状の締付ベルト20がその先端34をこの保護垂れ幕部材3の左右方向の両端部16から横外方へ長く突出させて一体に縫着されている。
この簡易締結具19の締付け操作は、前記基材1に設けられた前記締付ベルト15の簡易締結具13の締付操作と同じ操作で行われる。この場合も簡便に締付ベルト20の締め付けが可能で、ひいては、基材1の装着姿勢が確保され、作業能率の大幅な改善並びに作業時間の大幅な短縮が図れる。
特に、この保護垂れ幕部材3に設けられた前記別の締付ベルト17と当該別の締付ベルト17に対応する前記基材1の船内側の端部5に設けられた前記締付ベルト20とは共に、他の前記締付ベルト11、15とは異なり、注目されやすい明るい色調を持つベルトスリングを用いて作られている。保護垂れ幕部材3の締付ベルトであることを明示して、前記他の締付ベルト11、15と間違わないようにするための配慮である。
更に、前記基材1は、図6、7に示すように、前記導索器Cのラッパ口C2の船外側の
周縁C4に係止される係止具21を備えている。当該係止具21はその嵌合部2Aを前記周縁C4に嵌合させる。
周縁C4に係止される係止具21を備えている。当該係止具21はその嵌合部2Aを前記周縁C4に嵌合させる。
そして、前記係止具21は、金属板製で、図6、7に示すように、前記基材1の船外側の端部2にその幅方向に沿って所定間隔を開けて取り付けられる。尚、図例では4か所に設けられる。この係止具21は、図7に示すように、長方形の平板部分21Bを備え、その長尺方向の一端側と他端側が夫々欧文字のU字形状に折り曲げられている。一端側は前記導索器Cのラッパ口C2の船外側の周縁C4に嵌合される前述の嵌合部21Aである。また、他端側は前記嵌合部21Bとは反対側に回り込んで折り曲げられて係合部21Cに形成される。この係合部21Cは、そのU字形の凹入部の幅が前記嵌合部21Aよりも狭く形成され、基材1側とこれに逢着してあるに布製の取付け片21Dの間に差し込んで取り付けられる。この係止具21は、その前記嵌合部21AのU字形の凹入を前記ラッパ口C2の船外側の周縁C4に嵌合させて、前記導索器Cに対する位置ずれ、殊に横ずれを上手く防止し、基材1の装着姿勢を確保するように働く。
このように構成された導索器用ガードは、ロープRがクローズドチョックCと接触する部位に巻掛けられて、締結される。つまり、図1、4、5に示すように、このクローズドチョックCのロープ挿通穴C1の中心部内周面C3並びにこれに連なるラッパ口C2、そしてこのラッパ口C2の船内、外の前記周縁C4、C5にわたって、取り付けられる。
より具体的には、先ず、前記保護垂れ幕部材3のある側を導索器Cの船外側にして基材1を導索器Cのロープ挿通孔C1を通して送り出し、基材1の前記中央部分4がこの導索器Cの前記中心部内周面C3に合うように位置合わせして装着する。
引き続き前記係止具21の嵌合部21AのU字形の凹入を導索器Cの船外側の周縁C4に差込む。
次いで、前記係止具21の嵌合部21AのU字形の凹入が導索器Cの船外側の周縁C4に確りと差し込まれたことを確認した後に、前記基材1の左右両辺縁6に縫着されている、前記締付ベルト7の巻取り側となる端9を導索器Cの側部側へ回り込ませて前記荷締機10の巻取り軸10Aの溝に通し、そのまま弛みのない程度に引っ張り、長さを調整する。次いで、操作レバー10Bを数回前後に動かしてこの締付ベルト7の巻取り側を巻き取り、所定の締付け強度に至った時点で巻取りを停止し、操作レバー10Bを倒してロックし、締付け作業を完了する。
前記荷締機10は、通常の人力以上の締め付け力を巻取り側並びに締付ベルト7全体に働くように構成されているので、ロープRによる摩擦力で下方へ引きずられる傾向がある基材1の左右上位の位置部分を確りと導索器Cに抱き付かせておくことが出来る。
引き続いて、前記基材1の船内・船外側の端部2、5の左右両辺縁6にそれぞれ寄った部位に所定間隔で縫着されている複数本の巻取り側となる前記締付ベルト15の端14を導索器の側部側へ回り込ませ、二つのリング内に一旦挿通させ、その後ダブルリングの内の一つDリングを通し、所要の位置まで締付ベルト15を引っ張ることによって締結できるものである(以上の緊締操作は従来周知である)。以上の作業を、上位の締付ベルト15から順に下位の締付ベルト15へと繰り返して、これら締付ベルト15の締付けを完了する。ダブルリングからなる簡易締付具13を用いることで簡便に締付ベルト15の締め付けが可能で、ひいては、基材1の装着姿勢が確保され、作業能率の大幅な改善並びに作業時間の大幅な短縮が図れる。
そして最後に前記保護垂れ幕部材3に設けられた締付け側のベルトとなる船内側の前記
締付ベルト20の先端34を導索器Cの側部側へ回り込ませ、先と同様にして、前簡易締付具19の二つのリング内に一旦挿通させ、その後ダブルリングの内の一つDリングを通し、所要の位置まで当該締付ベルト20を引っ張ることによって締結できるものである。ダブルリングからなる簡易締付具19用いることで簡便に締付ベルト20の締め付けが可能で、ひいては、基材1の装着姿勢が確保され、作業能率の大幅な改善並びに作業時間の大幅な短縮が図れる。
締付ベルト20の先端34を導索器Cの側部側へ回り込ませ、先と同様にして、前簡易締付具19の二つのリング内に一旦挿通させ、その後ダブルリングの内の一つDリングを通し、所要の位置まで当該締付ベルト20を引っ張ることによって締結できるものである。ダブルリングからなる簡易締付具19用いることで簡便に締付ベルト20の締め付けが可能で、ひいては、基材1の装着姿勢が確保され、作業能率の大幅な改善並びに作業時間の大幅な短縮が図れる。
従って、ロープRは常にこの基材1に接触して、導索器Cには直に接触することがなく、ロープRの摩損を可及的に少なくでき、耐用年数を格段に長くできる。
このように、基材1を導索器Cに装着するにあたって、従来の紐を結えると言う手法ではなく、締付ベルトを荷締機10の一例としてのラチェット式ベルト荷締機や簡易締結具13、19の一例としてのダブルDリングを採用して締付ベルトの締付け作業を行うようにしたので、締付け操作の大幅な簡略化が図れる上に、締付け作業の大幅な短縮に寄与できるようになった。
特に、荷締機10を前記基材1の左右の最上位部分に設けた締付ベルト7に取り付けてこれによって巻取り側の締付ベルト9を巻き取ることによって、通常の人力以上の締め付け力を巻取り側並びに締付ベルト7全体に働かせることが出来、ロープRによる摩擦力で下方へ引きずられる傾向がある基材1の左右上位の位置部分を確りと導索器Cに抱き付かせておくことが出来る。併せて、前記係止具21を導索器Cの船外側の周縁C4の左右に噛ませることによって、ロープRの左右方向の引っ張り力に強力に対抗できるので、基材1の取り付け姿勢が妄りに崩れるおそれも少なく、一層確りと基材1を導索器Cに装着しておける。
また、ロープRを引き込む(船内側に巻き込み収納する)際に、ロープRはこの基材1に擦れ乍ら上がってくるので、その摩擦によって基材1の船外側の端部2が船内側へ引き込まれる傾向がある。しかし、締結具19によって導索器Cにしっかりと締結された前記保護垂れ幕部材3を設けることによって、基材1の船外側の端部2が不用意にロープRと共に船内側へ引きずり込まれるおそれを未然に上手く防止でき、ロープRの摩損を一層効果的に防止できる。
更に、基材1を夫々短冊形に形成された複数枚の構成片P、P1から成る表布22と裏布23から構成し、しかもそれらの長辺側の辺縁22A、23Aを夫々互いに付き合せ、且つ前記表布22と裏布23は互いの短辺方向に位相を異ならせて重合させて一体に縫着されて矩形に形成されたものであるから、蛇腹折れのように小幅で折れ曲がり易く、導索器Cのラッパ口C2の前記船内、外の周縁C4、C5の周長dに上手く馴染ませて、皺の発生の少ない状態でより的確に巻き掛けることができる。更に、表布22と裏布23の夫々の構成片P、P1の長辺の付き合せ部位をラップさせないで、位相を異ならせて一体縫着してあるので、強度弱点部位が生ずるのを上手く阻止でき、長日月の使用にも十分安全に対応できる。
また、基材1には、夫々に襞31が備わっていて、この襞31が伸びることによって寸法の長い導索器Cの前記船内、外周縁C4、C5に対して、基材1の船内・外の端部2、5の長さを、これら各周縁C4、C5の長さに上手く合致させることができる。その結果、導索器Cの前記中心部内周面C3と前記周縁C4、C5に寸法差があるにもかかわらず、基材1を皺の発生を可及的に少なくして、的確に導索器Cに巻き掛けて、締結できる。したがってまた、ロープRの繰り出し並びに繰り込みを大変滑らかに行え、ロープRの滑りを旨く保ち、不用意なロープRの摩損を防止できる。
以上の実施例において、クローズドチョックに代えてオープンチョップ、更にはフェアリーダー(faileader)にも適用できることは言うまでもない。
1…基材
2…船外側の端部
2A…中央部位
3…保護垂れ幕部材
4…基材の中央部分
5…船内側の端部
6…左右両辺縁
7、11、15、17、20…締付ベルト
10…荷締機
13、19…簡易締結具
21…係止具
13…左右両辺縁
22…表布
23…裏布
31…襞
C…クローズドチョック
C1…ロープ挿通孔
C2…ラッパ口
C3…中心部内周面
C4…船外側の周縁
C5…船外側の周縁
P、P1…構成片
R…ロープ
2…船外側の端部
2A…中央部位
3…保護垂れ幕部材
4…基材の中央部分
5…船内側の端部
6…左右両辺縁
7、11、15、17、20…締付ベルト
10…荷締機
13、19…簡易締結具
21…係止具
13…左右両辺縁
22…表布
23…裏布
31…襞
C…クローズドチョック
C1…ロープ挿通孔
C2…ラッパ口
C3…中心部内周面
C4…船外側の周縁
C5…船外側の周縁
P、P1…構成片
R…ロープ
Claims (4)
- 導索器の内外方向に沿った方向の中央付近がこの導索器のロープ挿通孔の中心部内周面寸法に合せて小径で、内外両端部に向かうに従って当該導索器のラッパ口の周縁の周長に合せて順次大径に構成された基材と、この基材の船外側の端部でその左右方向中央部位に一体に連設された保護垂れ幕部材が備わって成り、前記基材の左右両辺縁に重合させて両端を当該辺縁の船、内外の端部から長く突出させて縫着されると共に、一端には荷締機が連設された帯紐状の締結ベルトと、更に前記基材の船外側の端部の前記左右両辺縁に夫々寄った部位には所定間隔置きで複数本の帯紐状の締付ベルトが、当該端部から突出した先端に簡易締付具を備えて設けられると共に、船内側の端部の前記左右両辺縁に夫々寄った部位には前記船外側に設けた前記帯紐状の締付ベルトに対応させると共に先端を当該端部から長く突出させて同数本の帯紐状の締付ベルトが連設され、前記保護垂れ幕部材には左右方向の両端部から先端を更に横外方へ向かって突出させると共に、両先端に夫々簡易締付具が設けられた帯紐状の締付ベルトが一体に縫着され、且つ、当該締付ベルトに対応して前記基材の船内側の端部には帯紐状の締付ベルトが一体に縫着され、更に前記導索器の船外側のラッパ口の周縁に係止される嵌合部を備えた係止具を備えていることを特徴とする導索器用ガード。
- 基材は短冊形の複数枚のエステル繊維を主材とした布を縫製して構成されている請求項1記載の導索器用ガード。
- 簡易締付具はダブルリングから成る前記1〜2のいずれかに記載の導索器用ガード。
- 簡易締付具は荷締機である請求項1〜3のいずれかに記載の導索器用ガード。
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