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JP3215733B2 - コンクリートまたはモルタル成形体の製造方法 - Google Patents

コンクリートまたはモルタル成形体の製造方法

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JP3215733B2
JP3215733B2 JP34397892A JP34397892A JP3215733B2 JP 3215733 B2 JP3215733 B2 JP 3215733B2 JP 34397892 A JP34397892 A JP 34397892A JP 34397892 A JP34397892 A JP 34397892A JP 3215733 B2 JP3215733 B2 JP 3215733B2
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JP
Japan
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concrete
mold
mortar
vibration
molded body
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JP34397892A
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淑孝 大森
哲郎 笠井
文敏 新沼
昇 宮崎
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Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
Taiheiyo Cement Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンクリ−トまたは
モルタル成形体の製造方法に関し、特に騒音の発生を大
幅に抑制した微振動を型枠に与えながら良好なコンクリ
−トまたはモルタル成形体を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリ−トやモルタル成形体を型枠で
成形する場合、型枠を起振機で振動させて型枠内のコン
クリ−トやモルタルのスラリ−に直接振動を与え、コン
クリ−トやモルタルを突き固める方法が従来から行われ
ている。
【0003】こうしたコンクリ−ト成形体の成形法は、
起振機による型枠の振動でこれまで周囲にひどい騒音を
もたらし、深刻な環境問題をもたらしていた。また、振
動による型枠の傷みも大きく、その耐用年数が短縮され
ているという問題もあった。さらに得られる成形体につ
いていえば、従来は大きな振動を与えて締め固めを行う
ために、ブリ−ジング水の発生、コンクリ−トやモルタ
ル中のセメントペ−ストと骨材との分離、粗骨材の沈降
といったことが生じて、コンクリ−ト製品の品質を低下
させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、コンクリ
−トまたはモルタル成形体の製造において、所定の範囲
に限定された高流動性コンクリ−トまたはモルタルを用
いるとともに、型枠に微振動を与えることによって、ブ
リ−ジング水の発生、コンクリ−トまたはモルタル中の
セメントペ−ストと骨材との分離、粗骨材の沈降といっ
たことを防止しつつ、しかも実質的に表面に気泡のない
成形体を、成形時の騒音を大幅に低減して得ようとする
ものである。
【0005】この発明は、スランプが23〜27cm、
スランプフローが40〜70cmの高流動性を有するコ
ンクリートまたはモルタルのスラリーを型枠に充填し、
これに振動数が6000〜15000回/分以上で振幅
が0.01〜2.0mmの微振動を与えて成形体の表面に
実質的に気泡が存在しないようにし、ついでこれを硬化
することを特徴とするコンクリートまたはモルタル成形
体の製造方法である。以下に、この発明をさらに説明す
る。
【0006】この発明は、コンクリ−トまたはモルタル
成形体を型枠で製造するに際し、原料に高流動性コンク
リ−トまたはモルタルスラリ−を使用いるとともに、型
枠に与える振動を微振動とするものである。ここで使用
するセメントは特に限定されず、普通、中庸熱、早強或
いは超早強などのポルトランドセメント、高炉セメン
ト、シリカセメント、フライアッシュセメントなど、ま
たはこれらの混合セメントのいずれでもよい。
【0007】これらのセメントを用いてコンクリ−トま
たはモルタルスラリ−とするが、そのスランプを23〜
27cm、スランプフロ−を40〜70cmとする。従来の
コンクリ−トの振動型枠成形ではこうした高流動性コン
クリ−トスラリ−を使用することはなかった。スランプ
およびフロ−がこれらの範囲で規制した下限未満ではス
ラリ−の流動性が不足して、型枠に微振動を与えても表
面に実質的に気泡のない良好な製品を得ることが出来な
い。また、スランプおよびフロ−がこれらの範囲で規制
した上限を超えると材料分離が生じ、硬化後のコンクリ
−トの品質が大幅に低下する。
【0008】上記のスラリ−には、通常、高性能減水
剤、ブリ−ジング防止剤、増粘剤などを添加して使用す
る。ここで使用する高性能減水剤は、市販されている通
常のものが好適に使用される。例えば、ナフタリンスル
ホン酸ホルマリン高縮合物塩を主成分とするマイティ15
0 (花王社製品、商品名)、アニオン型特殊高分子活性
剤を主成分とするマイティ2000(花王社製品、商品
名)、高縮合トリアジン系化合物を主成分とするポゾリ
スNL−4000(日曹マスタ−ビルダ−ズ社、商品名)、芳
香族アミノスルホン酸系高分子化合物を主成分とするパ
リック FP200H (藤沢薬品工業社、商品名)などがあげ
られる。これらの添加量は、通常セメント重量に対し
0.8〜4.5重量%である。
【0009】ブリ−ジング防止剤、増粘剤も市販されて
いるものでよく、例えばメチルセルロ−ス、石灰石粉
末、スラグ粉末、フライアッシュ、ベントナイト、シリ
カヒュ−ムなどがあげられるが、中でもベントナイト、
シリカヒュ−ムが特に好ましいことが本発明者によって
確認された。その添加量は通常、いずれもセメント重量
に対しベントナイトの場合は2〜10重量%、シリカヒ
ュ−ムの場合は1〜5重量%である。
【0010】ここで用いられる型枠は任意で、特に制限
はない。コンクリ−トまたはモルタルスラリ−は型枠に
流し込まれた後、ただちに微振動が与えられ締め固めら
れるが、これは例えば小型高周波低振幅外部起振機を用
いて行われる。
【0011】起振機から型枠に伝えられる振動は、振動
数が5000回/分以上、振幅が3.0mm以下が好まし
く、さらに好ましくは6000〜15000回/分で、
かつ振幅が0.01〜2.0mmである。振動数および振
幅がこれらの条件を満足すると、コンクリ−トスラリ−
またはモルタルに適度な振動が伝わり、表面に気泡のな
い成形体を得ることができるとともに、振動に伴う騒音
も低く環境問題も大幅に改善される。
【0012】振動数および振幅が上記の範囲未満である
と製品表面に気泡が残りやすくなる。また、振動数およ
び振幅が上記の範囲を超えると、振動に伴う騒音の発
生、コンクリ−トスラリ−の材料分離などによって成形
品の品質低下を招く恐れがある。型枠に振動を与える時
間は型枠の大きさ、形状、その他によって異なるが、板
体の成形では1〜3分間のものが多い。所定の振動を型
枠に与えた後は、所定時間例えば24時間放置し脱型し
て養生する。養生は、気中養生、水中養生、蒸気養生な
どのいずれでもよい。これらの成形体の養生は従来と同
様である。
【0013】
【作用】この発明は、高流動性を有するコンクリ−トま
たはモルタルのスラリ−を型枠に充填し、さらに型枠に
微振動を与えて成形体を成形するもので、これによって
振動による騒音を大幅に少なくするとともに、表面に気
泡のない良好な成形体が成形出来るようにしたものであ
る。
【0014】
【実施例】(実施例1〜3)
【0015】表1に示すように、m 3 当たりで普通ポル
トランドセメント438kg、微粉シリカ4.3kg、ベン
トナイト7.74kg、細骨材856kg、粗骨材866k
g、高性能減水剤(Mt−150V2(花王社製品)8.
955kg、混練水175kgを混合し、90秒間強制ミキ
サ−で混練りした。これと同種のコンクリ−トスラリ−
を計4種つくった。この各コンクリ−トスラリ−のスラ
ンプ、スランプフロ−および空気量を測定した。なお、
スランプフロ−の測定方法は、スランプ試験後コンクリ
−トスラリ−の底面の最も長い直径とそれに直角をなす
方向の直径を測定して求めた。その結果は表3に示す通
りであった。
【0016】この混練物をいずれも長さ60cm、幅10
cm、高さ120cmの角柱型枠に流し込み、型枠に外部起
振機を接続してこれに振動を与え成形した。ここでの振
動数(回/分)、型枠の振幅(mm)、型枠の加速度
(g)、振動時間(分)は表2に示す通りとした。この
振動を与えているとき、型枠から横に1m離れ、その位
置で高さ方向に1.2m離れた位置で騒音を測定した。
この結果を騒音レベル(dB(A))で表3に示した。
【0017】さらに成形体は、成形後そのまま24時間
放置して脱型し、これを供試体として性状試験を行っ
た。性状試験は、美観性の評価のための成形体表面の気
泡率と、成形体中の粗骨材の沈下率の測定で行った。
【0018】前者の成形体表面の気泡率は、コンクリ−
ト成形体表面にある気泡面積を求め、これが成形体の外
表面積に占める割合で示した。また、後者の粗骨材の沈
下量は次のようにして求めた。
【0019】即ち、角柱体のコンクリ−ト成形体の上面
から10cm、60cm、110cmの3箇所を水平に切断
し、それぞれの切断面に出石した粗骨材の、切断面積に
占める割合をぞれの出石率として求めた。次に、この3
切断面の出石率の値の単純平均を求め、この平均値で成
形体の上面から10cmの切断面(最上面)の出石率の値
を余し、これを成形体の粗骨材沈下率(%)とした。こ
れらの結果を表3に示した。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】
【表3】 (比較例1〜4)
【0023】表4に示す配合割合で材料を混練してコン
クリ−トスラリ−を得た。このコンクリ−トスラリ−の
スランプ、スランプフロ−および空気量は表6の通りで
あった。この混練物を長さ60cm、幅10cm、高さ12
0cmの角柱枠に流し込んで振動締め固めを行った。この
振動成形に用いた外部起振機は表5に示すモ−タで、同
表に示す振動数、振幅、型枠の加速度、振動時間とし
た。実施例と同様にして気泡率、粗骨材沈下率、騒音レ
ベルを測定しその結果を表6に示した。
【0024】
【表4】
【0025】
【表5】
【0026】
【表6】
【0027】本発明を示す表3から明らかなように、高
流動性のコンクリ−トスラリ−を高周波微振幅振動で成
形すると、騒音レベルは75〜80dB(A)となり、
従来例を示す表6と比較してかなり引き下げることが出
来る上に、成形体表面の気泡率も従来方法で製造された
成形体と比較して大幅に少なく、しかも粗骨材の沈下も
少なくできて成形体中に粗骨材が均一に分散した良好な
成形体の得られることが分かる。
【0028】
【発明の効果】この発明は、スランプとスランプフロ−
を所定の範囲に特定した高流動性のコンクリ−トまたは
モルタルを、型枠に微振動を与えて硬化して成形体を成
形するものであるから、これによると成形時の騒音を大
きく低減することが出来るとともに、得られる成形体も
美麗な外観を有ししかも均質な製品とすることが出来る
ようになった。
フロントページの続き (72)発明者 宮崎 昇 千葉県佐倉市大作2丁目4番2号 小野 田セメント株式会社中央研究所内 (56)参考文献 特開 平6−128014(JP,A) 特開 昭57−123848(JP,A) 特開 昭56−123809(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B28B 1/00 - 1/54

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スランプが23〜27cm、スランプフロ
    ーが40〜70cmの高流動性を有するコンクリートま
    たはモルタルのスラリーを型枠に充填し、これに振動数
    が6000〜15000回/分以上で振幅が0.01〜
    2.0mmの微振動を与えて成形体の表面に実質的に気泡
    が存在しないようにし、ついでこれを硬化することを特
    徴とするコンクリートまたはモルタル成形体の製造方
    法。
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JP7150296B2 (ja) * 2017-11-02 2022-10-11 株式会社NejiLaw 気泡の微細化消泡装置及び充填装置
JP7399442B2 (ja) * 2018-05-25 2023-12-18 株式会社NejiLaw 変動的慣性力付与装置及び変動的慣性力付与プログラム。

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