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JP3214747U - モデルウイッグ - Google Patents

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JP3214747U
JP3214747U JP2017005293U JP2017005293U JP3214747U JP 3214747 U JP3214747 U JP 3214747U JP 2017005293 U JP2017005293 U JP 2017005293U JP 2017005293 U JP2017005293 U JP 2017005293U JP 3214747 U JP3214747 U JP 3214747U
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敦之 山口
敦之 山口
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Abstract

【課題】理美容の技術訓練において、ヘアカット等のセットアップ時におけるカット不揃い等の見落としを無くすためのモデルウイッグを提供する。【解決手段】頭部モデル体と、該頭部モデル体の植毛領域に植毛された毛髪と、を含んでなるモデルウイッグであって、植毛領域は、側頭面部から後頭面部の第1領域と、該第1領域に対して頭頂部側に設けられた第2領域と、を含んでなり、第1領域及び前記第2領域には、互いに異なる色の毛髪2A、3Aが植毛されている。これにより、カット作業時における不揃いの見落としを無くし、理美容の技術訓練による技術の習得が、より一層迅速・正確・かつ効果的となり、また調髪カット指導者や検定者の見落としを無くすことができる。【選択図】図6

Description

本考案は、ヘアカット等のセットアップ技術の向上およびその確認用に用いられ、あるいは調髪技術実技試験での技術確認など多用途に用いることができるモデルウイッグに関する。
調髪技術の実習訓練・練習や技術確認には、これまでヘアカットの練習に同意した実際のモデル(人)や、頭頂面部から左右の側頭面部および後頭面部にかけて人毛や人工毛などを植毛させた人型の頭部ウイッグを用いてレイヤーやグラデーション等のヘアカット技術練習や訓練をすることがおこなわれていた。
とくに人型ウイッグの一例としては、頭部モデルと、これに固着された人工毛髪と、上記頭部モデルを支持する支持台とからなる理容・美容練習器具(実用新案登録第3101205号公報参照)が知られている。また世界大百科事典内の言及によれば、「ウイッグ」とは日本語でかつらの事をいい、[鬘]の項[非特許文献1]には、「・・・たとえば、それまでの絹のリボンで鬘を額にとめて肌色にぬるやり方は、レースの縁に毛を植えつけて額にのりづけし、皮膚からじかに生えているように見せる方法となった。との記述があり、また同文献1の[一般の鬘]では、「英語ではウイッグwig,ペリウイッグperiwigという。部分鬘と全鬘があり、部分鬘はヘアピースとも呼ぶ。…」との記載がある。
実用新案登録第3101205号公報
世界大百科事典
しかし、上記した特許文献1に開示された理容・美容練習器具に代表される形態の練習器具(以下本考案においては「モデルウイッグ」という)では、ヘアカット等の調髪およびセットアップの練習や訓練時において特に髪にレイヤーを施す場合などでは形やレイヤー角度の特定、左右のカットバランス等の見方において練習者や指導者の主観に頼らざるを得ないところがあり、左右のカットバランスの不揃い見逃し等、仕上がりにバラつきを生じやすい。また技能検定に用いる場合でも検定者の主観による検定結果にバラツキを生じやすい。
そこで、本考案においては練習・訓練による仕上がり具合の成果および検定判定のより一層の客観性を持たせることを目的とし、セットアップ等の練習・訓練に際して実習者はもとより指導スタッフも確認が容易で、しかも指導者も説明しやすくするとともに、技能検定においても、より客観性の高い技能技術レベルの判断を可能としたものである。
具体的には、第1の考案に係るモデルウイッグは、頭部モデル体と、該頭部モデル体の植毛領域に植毛された毛髪と、を含んでなるモデルウイッグであって、前記植毛領域は、第1領域と、該第1領域に対して頭頂部側に設けられた第2領域と、を含んでなり、前記第1領域及び前記第2領域には、互いに異なる色の毛髪が植毛されていることを特徴とする。
また、第2の考案に係るモデルウイッグは、第1の考案に係るモデルウイッグにおいて、前記第2領域に植毛されている毛髪によって、前記第1領域に植毛されている毛髪が被覆されていることを特徴とする。
また、第3の考案に係るモデルウイッグは、第1又は第2の考案に係るモデルウイッグにおいて、前記第1領域及び前記第2領域には、互いに異なる色調の毛髪が植毛されていることを特徴とする。
また、第4の考案は、第1乃至第3のうちいずれか一の考案に係るモデルウイッグにおいて、前記第2領域は、頭頂部を含む所定範囲に設けられ、前記第1領域は、一方側の側頭部から他方側の側頭部にわたって、帯状に設けられていることを特徴とする。
また、第5の考案は、第1乃至第3のうちいずれか一の考案に係るモデルウイッグにおいて、前記第2領域は、一方側の側頭部から他方側の側頭部にわたって、帯状に設けられていることを特徴とする。
上記した第1乃至第5の各考案に係るモデルウイッグでは、頭部モデル体の植毛領域(毛髪が植毛される領域)において、第1領域と、第1領域に対して頭頂部側に設けられた第2領域と、が設けられている。
これによって、第1領域に植毛されている毛髪が、第1領域に対して頭頂部側に設けられた第2領域に植毛されている毛髪により被覆される。
したがって、第2領域に植毛されている毛髪をカットすることにより、第1領域に植毛されている毛髪が露出する。
この際、第1領域及び前記第2領域には、互いに異なる色(色彩、光沢、質感、色調等)の毛髪が植毛されているため、第1領域に植毛されている毛髪の露出加減(露出状態)を、目視により、明確に確認することができる。
その結果、第2領域に植毛されている毛髪に対して施されるカット(レイヤーカット、グラデーションカット等)の適否(均一性、正確性等)を、目視により、明確に判定することができる。
よって、理美容の技術訓練において、より客観的にカットの適否を判定することが可能となり、また、より迅速・効果的に技術を習得することが可能となる。
本考案の第1実施例であるモデルウイッグの側面図(植毛前)。 本考案の第1実施例であるモデルウイッグの背面図(植毛前)。 本考案の第1実施例であるモデルウイッグの平面図(植毛前)。 本考案の第1実施例である植毛後のモデルウイッグのカット角度が浅い場合をあらわした側面図(a)(b)および背面図(c)(d)。 図4の状態においてカット角度が高い場合をあらわした側面図(a)(b)および背面図(c)(d)。 本考案の第1実施例であるモデルウイッグの使用例においてカット角度が左右で不揃いとなった状態をあらわした側面図(a)(b)および背面図(c)(d)。本考案の第1実施例であるモデルウイッグを用いてカットを実施した状態における成功例の側面図(a)および背面図(b)と、失敗例の側面図(c)および背面図(d)。 本考案の第1実施例であるモデルウイッグを用いて整髪カットを実施した場合における成功例の側面図(a)および背面図(b)と、失敗例の側面図(c)および背面図(d)。 本考案の第2実施例であるモデルウイッグの側面図(植毛前)。 本考案の第2実施例であるモデルウイッグの背面図(植毛前)。 本考案の第2実施例であるモデルウイッグのカット角度が高い場合をあらわした側面図(a)(c)および背面図(b)(d)。 本考案の第2実施例であるモデルウイッグを用いてカットを実施した状態における成功例の側面図(a)および背面図(b)と、失敗例の側面図(c)および背面図(d)。 本考案の第2実施例において、頭頂面部の外周端縁とこれより下方の左右の側頭面部および後頭面部との間に、中間頭面部のほかにもう一条の色調の異なる一定幅を有した略環状の対比毛髪帯を形成した場合の側面図。 図12の状態における背面図。 本考案の第2実施例において、頭頂面部の外周端縁とこれより下方の左右の側頭面部および後頭面部との間に、中間頭面部を形成するとともに、左右の側頭面部と後頭面部のエリア内にもう1条の対比毛髪帯を形成した側面図。 図14の状態における背面図。
以下において、本考案の具体的な内容について、実施例1および実施例2の図面をもとに説明をする。
(実施例1)
[2色2層タイプ]
実施例1の図(図1〜図7)において、1は下部に設置部5を有したモデルウイッグの頭部をあらわしており、さらに2は頭頂面部、3は顔の左右の側頭面から後頭面部をあらわしており、上記の設置部5は頭部1の全体を机上に載置し、あるいは作業台上の取付金具等に安定的に設置することができる。
ここで、実施例1では、頭頂面部2が「第2領域」に相当し、側頭面部から後頭面部3が「第1領域」に相当する。
さらにモデルウイッグ1の頭部であって、頭頂面部2の周囲には、頭頂面部2の端縁に沿って細い線状のラインL1が施されている。なおこの細い線状のラインL1は凹部の形成やミシン目線または薄い着色線を施したものであってもよく、頭部における頭頂面部2および側頭面部3に施される人毛や人工毛の植毛に際しては頭部における頭頂面部2および側頭面部3の各エリアにラインL1を境目とする目印として頭頂面部の毛髪(例えば褐色)と、その下方面部分(左右の側頭面部および後頭面部)に植毛した毛髪(例えば黒)とで異なる色調の毛髪を、互いに相違させた状態にするものとする。
ラインL1を基準として頭頂面部2のエリア全面に特定色調の毛髪を植毛するとともに、左右の側頭面部および後頭面3のエリア全面には上記頭頂面部2に植毛した毛髪と異なる色調の毛髪を植毛する。上記により頭頂面部2と左右の側頭面部および後頭面部3とで色調の異なる毛髪が植毛されたすべての髪の毛をストレートにのばした(垂らした)状態においては、左右の側頭面部および後頭面3のエリア全面に施した毛髪の外側が、これと色調の異なる頭頂面部2に施した毛髪で覆われることになる(図4(a)(b)参照)。
この状態でモデルウイッグ1をその設置部5により平坦な場所に設置し、あるいは作業台上に取り付けてヘアカット練習を開始し、レイヤーあるいはグラデーション等のカットを実施していくと次第に左右の側頭面部および後頭面3のエリアに植毛して施した色調の異なる毛髪が露出してくる。調髪実施者はこの色調の異なる毛髪の現れ具合によって、例えば異なる色調の毛髪の現れ具合が縦方向の幅に不均一であったり、あるいは左右水平方向に不揃いやアンバランスがある場合には、随時これを修正調整しつつカット作業終了に近づく。また指導者が付き添う場合においても、異なる色調からなる毛髪の現れ具合によって客観的に確認でき、容易に指導をすることができる。
この場合に、レイヤーカットを浅い角度で施した場合においては、図4(b)(d)にあらわしたように、側頭面部3に植毛された毛髪3Aの露出面が比較的狭いが毛髪3Aは毛髪2Aとは色調が異なるので上下方向のみならず、特に左右方向におけるカットバランスが正確に認識することができる。またレイヤーカットを高い角度で施した場合においても、図5(b)(d)にあらわしたように、側頭面部3に植毛された毛髪3Aの露出面が比較的大きく表れるためカットバランスが良好であることを十分に確認することができる。
逆に、カット角度のバランスが左右で不揃いの場合においては、図6(c)(d)に表したように、側頭面部3に植毛された毛髪3Aの露出面の異なる色調からなる毛髪の露出によりカット角度のバランスが左右で不揃いであることを容易に認識することができる。またカットしたレイヤーが正確である場合、すなわち切込み角度が均一である場合には側頭面部3に植毛された毛髪3Aの露出面が図7(a)のように切込み角度が均一で仕上がりの線にも歪がない。
また図7(b)のように切り残しもなく、左右のバランスも均一であることが容易に認識できる。これに対し、カットが失敗である場合においては図7(c)にあらわしたように、レイヤーが正しく切れていない場合にはその部分の側頭面部3に植毛された毛髪3Aが表れておらず、また切込み角度が不安定なために色調の異なる毛髪3Aが表れてもその仕上がりラインが不規則である場合にはカット作業が失敗であることを容易に認識することができる。
さらに、図7(d)に表したように、切込み角度が不安定である場合には色調の異なる毛髪3Aの出現線(仕上がり線)が不規則にあらわれ、またレイヤーカットによる頭頂面部2に植毛した毛髪2Aの切り残しがあるとレイヤーがつながっていない状態となり、さらにレイヤーのカットラインで左右のバランスが取れていない場合にはバランス不良であることが容易に確認できる。このようにカットの角度等が揃わない場合には左右のカット断面も不揃いとなり、従来のような単色のみの毛髪ウイッグではカットミスを見逃しやすいのを、色調の異なる毛髪を用いることにより、明確にカットの正確あるいは不揃いの様子を窺い知ることができる。
(実施例2)
[2色3層タイプ]
つぎに実施例2について図8〜図11の実施例に基づいて説明をする。
実施例2においても実施例1と同様に、1は下部に設置部5を有したモデルウイッグの頭部をあらわしており、さらに2は頭頂面部、3は左右の側頭面部、3aは後頭面部をあらわしており、下部には上記の頭部1の全体を机上に載置し、あるいは作業台上の取付金具等に安定的に保持させるための設置部5が設けられている。
前記した実施例1のモデルウイッグ1と異なるのは、頭頂面部2の外周端縁の輪郭に沿わせたラインL1に対して左右の側頭面部3および後頭面部3aの方向に向け、一定の幅rを持たせた位置に、これと略並行してもう1本のラインL2が施されていることである。なおラインL2の左右の前側両端部は、それぞれモデルウイッグ1の額に沿って上方に屈曲し、ラインL1の前方端部と接続するとともに、後ろ側は後頭面部3aに沿って後頭部3a側を介して左右のラインL2と繋がっており、これによってラインL1とラインL2との間における略鉢巻状をしたエリアが形成され、このエリア内を中間頭面部4として、この中間頭部4のエリア内に頭頂面部2および側頭面部3の毛髪とは異なる色調の毛髪を植毛する。
ここで、実施例2では、頭頂面部2と中間頭面部4との関係においては、頭頂面部2が「第2領域」に相当し、中間頭面部4が「第1領域」に相当する。一方、中間頭面部4と側頭面部3との関係においては、中間頭面部4が「第2領域」に相当し、側頭面部3が「第1領域」に相当する。
なお、ここでラインL1とラインL2間に形成される「一定の幅r」とはラインL1とラインL2とが頭部の形状に沿ってやや湾曲したラインとして互いに略平行ではあるが、必ずしも完全に平行である必要はなく、部分的にはラインL1とラインL2との間隔が広くなり、あるいは逆に狭くなる場合もある。とくに後頭面部2では後頭部3aのエリアが広いためにラインL1とラインL2との間隔が広くなることが多い。またラインL2はラインL1に対して側頭面部3の前方から後方(後頭面部3a)にかけて次第に幅広とする場合がある。
要は中間頭面部4に頭頂面部2の毛髪と色調の異なる毛髪を植毛した場合に、モデルウイッグ1を用いた調髪カット時に中間頭部4に植毛した毛髪のカット具合が異なる色調の現れ具合により明確に確認することができる範囲であれば中間頭面部4の一定幅rとしては十分である。またここで「色調」とは、特定の部分(例えば頭頂面部2)に植毛をした毛髪と色彩が異なり、あるいは光沢や質感の相違により目視的に見分けがつくものであることを意味する。
さらにラインL1とラインL2とにより囲まれた中間頭面部4には頭頂面部2および側頭面部3に植毛された毛髪とは異なる色調の毛髪が植毛されている(以下この部分の植毛部分を「対比毛髪(対比毛髪帯)」4aという)。なおラインL2についてもその施し方の態様はラインL1と同様であるが、必ずしも両者同一である必要はなく、またラインL1とラインL2との間隔、つまり中間側頭面部4の一定の幅rについても、該幅rは対比毛髪4aとして毛髪をカットした場合に色調の異なるカットラインが容易に確認できる程度(通常は5mm〜50mm程度)の間隔のエリア内に対比毛髪4aを植毛することで足りる。
実施例2のモデルウイッグ1を用いる場合に、頭頂面部2および側頭面部3に植毛された毛髪とは色調の異なる対比毛髪4aを含んだ状態で、植毛されたすべての髪の毛をストレートにのばした(垂らした)状態にし、このモデルウイッグ1をその設置部5により平坦な場所に設置し、あるいは作業台上に取り付けてヘアカット練習等の実習を開始する。なおこの状態においては、左右の側頭面部3のエリア全面に施した毛髪がウイッグの頭皮に最も近く、その上に(外側に)対比毛髪4aが位置し、さらにその上、つまり最外周面に沿って頭頂面部2に施された毛髪2aが位置して対比毛髪4aが覆われることになる(図10(a)参照).
第2実施例のモデルウイッグ1をその設置部5により平坦な場所に設置し、あるいは作業台上に取り付けてヘアカット練習等を開始し、例えばレイヤーあるいはグラデーション等のカットを実施していくと次第に内部頭皮寄りの色調の異なる対比毛髪4aがあらわれはじめ、その現れ具合によって、毛髪カットにおける縦方向の幅が不均一であったり、あるいは左右水平方向に不揃いやアンバランスがある場合には、随時これを修正しつつカット作業終了に近づく。また指導者が付き添う場合においても、色調の異なる対比毛髪4aの現れ具合によって容易にしかも客観的に正確に指導することができる。
この場合に、対比毛髪4aは、その上下方向にそれぞれ色調の異なる毛髪が存在することにより、対比毛髪4aの上縁のカットラインのみならず下縁のカットラインも現れることになるために、左右の側頭面部3や後頭面部3aに植毛された毛髪3Aのカット状態についてもより一層正確に確認をすることが可能となる。またカット角度が高い場合には、前記した第1実施例の場合と同様に、図10(c)(d)にあらわしたようにレイヤー等のカット調髪を行った場合に、仕上がり状態において調髪カットした部分に色調の異なる毛髪が比較的幅広く露出することにより、その露出加減の対比が容易に確認できる結果、仕上がり前からカット不揃い等の状態がより一層明らかとなるために、訓練者等がさらに調髪修正しつつ仕上げることが可能となり、理美容の技術訓練による技術の習得がより一層迅速・確実になる。
なお実施例2のモデルウイッグを用いた場合に、カットしたレイヤーが切込み角度が均一で仕上がり線にも歪がなく、また取り残しや左右のバランスも均一で正確である場合、すなわち切込み角度が均一である場合には中間頭面部4に植毛された色調の異なる毛髪4A、つまり対比毛髪4aが側頭面部3に植毛された毛髪2Aとの間に挟まれているために図11(a)(b)に示したようにその上下のカットラインが明確に揃ってあらわれる。
一方で図11(c)にあらわしたように、レイヤーが正しくカットされていない場合には毛髪4Aが出現せず、また切込み角度が不安定であったり、仕上がりのラインが不規則である場合には色調の異なる対比毛髪4aのカットラインが乱れてあらわれる。また図11(d)にあらわしたように、カットの角度が不安定である場合には対比毛髪4aの現れ具合、つまり仕上がり線も均一ではなく乱れた状態で現れることになる。
またレイヤーが正しく切れていない(切り残しがある)場合にはその部分の中間頭面部4に植毛された色調の異なる毛髪4A(対比毛髪4a)が見えておらず、レイヤーがつながっていないことがわかる。さらに対比毛髪4aの出現により、その上端縁と下端縁との表現の不均衡により、頭頂面部2に植毛された毛髪2Aと、中間頭面部4に植毛された色調の異なる毛髪4A(対比毛髪4a)のカットに、切り残し等がある場合には対比毛髪4aの現れ具合により一目瞭然に知ることができる。
なお上記の実施例2では一定幅rの中間頭面部4を頭頂面部2の周端縁から左右の側頭面部3および後頭面部3aとの間に鉢巻状に1条(一列)形成して、かかる中間頭面部4に、異なる色調の毛髪を植毛するようにしたが、図12および図13にあらわしたように、さらに一定幅r2を有した中間頭面部41をもう1条(一列)形成し、頭頂面部2および左右の側頭面部3ならびに後頭面部3aの色調と、さらに中間頭面部4の色調とも異なる色調の毛髪を植毛するようにしてもよい。
かかる構成では、頭頂面部2と中間頭面部41との関係においては、頭頂面部2が「第2領域」に相当し、中間頭面部41が「第1領域」に相当する。一方、中間頭面部4と中間頭面部41との関係においては、中間頭面部4が「第2領域」に相当し、中間頭面部41が「第1領域」に相当する。一方、中間頭面部41と側頭面部3との関係においては、中間頭面部41が「第2領域」に相当し、側頭面部3が「第1領域」に相当する。
さらに図14および図15にあらわしたように、中間頭面部4を形成して毛髪を植毛するほかに、左右の側頭面部3および後頭面部3aの植毛したエリア内にも別の一定の幅r3を持たせた色調の異なる対比毛髪42を1条あるいは2条以上形成するようにしてもよい。これによりカット練習時において、より繊細なカットの正確性を確認することが可能になる。
かかる構成では、対比毛髪42は、当該対比毛髪42より頭頂部側の領域(「第2領域」)との関係においては、「第1領域」となり、当該対比毛髪42より襟足側の領域(「第1領域」)との関係においては、「第2領域」となる(後述する「対比毛髪(対比毛髪帯)」についても同様とする)。
さらに上記した各実施例のほかに、上記した各実施例における中間頭面部4や対比毛髪42を設けるとともに、あるいはこれらは設けずに、頭頂面部2に植毛した毛髪内に前後方向(顔から後頭面方向)に向けた1条または2条以上の一定幅を有した色調の異なる対比毛髪帯を形成するようにしてもカット練習用モデルウイッグとしては同様の機能を発揮させることができる。
なおこれらの場合における対比毛髪4aの色調については別の対比毛髪4aと同じ色調とし、あるいは別の対比毛髪4aとはさらに別の異なる色調とすることもできる。これによって、モデルウイッグの多彩な応用を可能にすることができる。しかし例えば4列以上など、あまり対比毛髪の配列を多くするとモデルウイッグ1自体の製造コストが嵩むためにあまり現実的ではない場合もある。
本考案の各実施例に示したモデルウイッグによれば、頭頂面部2と左右側頭面部3に互いに色調の異なる植毛を施し、あるいは頭頂面部2と側頭面部3および後頭面部3aとの中間に、あるいは左右の側頭面部3および後頭面部3aのエリア内に一定幅の色調の異なる鉢巻状の対比毛髪を植毛することにより、レイヤーやグラデーション等の調髪カットを施す場合に、カットの不揃いがある場合には色調の異なる対比毛髪の出現の様子により、その成功・不成功が一目瞭然に容易に認識することができる。
1 モデルウイッグ
2 頭頂面部
2a 毛髪
3 側頭面部
3a 毛髪
4 中間頭面部
4a 対比毛髪
5 載置部
41 中間頭面部
42 対比毛髪
L1 ライン
L2 ライン
L3 ライン
r 幅
r2 幅
r3 幅


Claims (5)

  1. 頭部モデル体と、該頭部モデル体の植毛領域に植毛された毛髪と、を含んでなるモデルウイッグであって、
    前記植毛領域は、第1領域と、該第1領域に対して頭頂部側に設けられた第2領域と、を含んでなり、
    前記第1領域及び前記第2領域には、互いに異なる色の毛髪が植毛されていることを特徴とするモデルウイッグ。
  2. 前記第2領域に植毛されている毛髪によって、前記第1領域に植毛されている毛髪が被覆されていることを特徴とする請求項1に記載のモデルウイッグ。
  3. 前記第1領域及び前記第2領域には、互いに異なる色調の毛髪が植毛されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のモデルウイッグ。
  4. 前記第2領域は、頭頂部を含む所定範囲に設けられ、
    前記第1領域は、一方側の側頭部から他方側の側頭部にわたって、帯状に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載のモデルウイッグ。
  5. 前記第2領域は、一方側の側頭部から他方側の側頭部にわたって、帯状に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載のモデルウイッグ。


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