JP3212762B2 - 表示装置 - Google Patents
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Description
に、観察者の頭部又は顔面に保持することが可能な頭部
又は顔面装着式視覚表示装置、投影装置等の表示装置に
関する。
ィスプレー等の視覚表示装置として、大画面、高精細の
ものが使用されるようになっている。このため、CRT
に代表される表示装置はますます大型化している。これ
は、液晶表示装置においても同様である。
大画面の観察像が得られる頭部装着式視覚表示装置が注
目されている。
して、非球面の単レンズのみで2次元画像表示素子を拡
大投影する方式があり(特公平4−42650号)、図
13にその光学系を示す。同図において、符号5は2次
元画像表示素子、2は2次元画像表示素子5の表示像を
空中に拡大投影する接眼光学系、10は観察者眼球であ
り、非球面単レンズ2により2次元画像表示素子5の表
示像を拡大観察できるようにしている。
体の大きさを小さくすることと、装置の重量を軽量化す
ることが、装着性を損なわないようにするために重要な
点となる。これを決定する要因には、接眼光学系をいか
に小型で軽量な構成とするかにかかっている。
察時の臨場感を上げるために必要であり、画像の臨場感
は提示画角(観察画角)によって決まってしまうといっ
ても過言ではない(テレビジョン学会誌,Vol.4
5,No.12,pp.1589〜1596(199
1))。立体感・迫力感等の臨場感を観察者に与えるた
めには、水平方向で30°(±15°)以上の提示画角
を確保することが必要であると同時に、120°(±6
0°)付近でその効果は飽和してしまうことが知られて
いる。つまり、30°以上の観察画角にすることが望ま
しい。
系の収差の補正が難しくなり、周辺画像の解像力が低下
したり、像歪みの発生が大きくなって観察像が歪んだり
する問題が発生する。実用上、70°位が観察画角の限
界となっており、この70°の画角を確保しようとした
場合には、レンズ系の構成枚数が多くなり、4群以上の
構成が必要になる。そのため、光学系の大きさが大き
く、装置全体の重さも重いものとなってしまう。
ように、非球面を少なくとも1面用いた拡大接眼レンズ
は、顕微鏡用接眼レンズを始め多くの出願があるが、収
差補正された広画角の像を得るためにレンズ系が大型化
し、そのため、先に示したように接眼レンズの小型化と
重量の軽量化に反してしまう。
問題点を解決するために、非球面プラスティックレンズ
を導入した例が開示されている。上記問題を解決するた
めには、一般に、レンズ構成枚数を少なくすることと、
レンズ自体の重量を軽くするためにプラスティック等の
比重の軽いものを用いるのが効果的であるが、第1の方
法である構成枚数を少なくする方法は、各レンズで発生
する収差が大きくなり、また、発生した収差を補正する
レンズ系がなくなることを意味し、収差補正が困難にな
ってしまい、その結果、観察画角を大きくとることがで
きなくなってしまう。そのため、第2の方法を用いてレ
ンズの重量を軽くするために、比重の軽いプラスティッ
クを用いた光学系が示されている。
とろうとも、倍率の色収差を良好に補正することができ
ないので、広い観察画角で解像力のよい鮮明な観察画像
を提供できる視覚表示装置はなかった。
ズで構成し、小型・軽量化をしようとしても、30°を
越える観察画角では、観察像の周辺での倍率の色収差の
発生が無視できなくなり、観察画角の周辺の解像力が低
下してしまう。図13の従来技術でも、光学系が簡単で
済む利点はあるが、観察画角を広くとろうとすると、正
レンズ系で発生する倍率の色収差が大きくなり、周辺画
像が色ズレを起こした不鮮明な像しか観察することがで
きなかった。
成することが考えられているが、非球面レンズを用いて
も、コマ収差と歪曲収差の発生は抑えられるが、30°
を越える画角では、倍率の色収差の補正はやはり原理的
に不可能であり、倍率の色収差を補正することが必要と
なってくる。
材料で構成しようとしても、現在アッベ数が大きく異な
るプラスティック材料がないために、硝子、特に、フリ
ント系の硝子とプラスティックの接合レンズを用いなけ
れば、倍率の色収差の補正ができないのである。その結
果、プラスティック材料のみで構成され、倍率の色収差
の補正された小型で軽量な視覚表示装置を得ることはで
きなかった。
になされたものであり、その目的は、光学系を用いて画
像を表示する表示装置において、広画角で、倍率の色収
差がなく、しかも周辺までフラットで鮮明な画像を表示
することができる表示装置を提供することである。
明の表示装置は、映像を表示する2次元表示手段と、前
記映像を所定位置へ伝達する全体として正パワーの光学
系とを有する表示装置において、前記2次元表示手段は
複数の異なった波長領域の映像を表示するように構成さ
れ、かつ、前記光学系で発生する色収差を補正するよう
に、前記複数の異なった波長領域の映像それぞれの表示
比率を異ならせる手段が設けられていることを特徴とす
るものである。
示素子を有し、この複数の映像表示素子のそれぞれが相
互に異なった波長領域の映像を表示すると共に、表示比
率を異ならせる手段を一体的に備えているように構成す
ることができる。
が、2次元表示手段に表示される映像を制御するために
2次元表示手段に電気的に接続された画像処理手段から
構成することもできる。
に、正レンズ系では、波長の長い光線ほど屈折力が弱く
(焦点距離が長く)なり、波長が短い光線は屈折力が強
く(焦点距離が短く)なる。このため、画像表示素子に
普通に画像を表示させて、このようなレンズ系を接眼光
学系として観察すると、波長の長い赤色の像は小さくな
り、波長の短い青色の像は大きく観察される。このた
め、画像周辺では色が滲んで観察され、解像力が低下し
て鮮明な観察画像を観察することができなくなってしま
う。正レンズ系を投影光学系として用いるときも、倍率
の色収差が発生してしまう。
する倍率の色収差を予め打ち消し合うように、画像表示
素子上に表示する画像の大きさを波長毎に変えておくこ
とによって、観察像としては、倍率の色収差があたかも
ないように観察することができるようにするものであ
る。すなわち、色ごとに大きさの違う画像を、倍率の色
収差がある光学系を通すことによって、各色の光束を、
接眼光学系の場合は眼球に入射する位置で、投影光学系
の場合はスクリーン等に入射する位置で略一致させるこ
とができるので、観察像としては倍率の色収差があたか
もないように観察することができる。
している場合には、観察画角の縁に開口制限手段が「画
面枠」として観察される。すると、光学系が倍率の色収
差を補正していないために、開口制限手段が色毎に画角
が異なって観察されることになる。すると、「画面枠」
に色が付いて観察されてしまい、不自然な枠となってし
まう。この問題を解決するために、開口制限手段の大き
さも、光学系の倍率の色収差の発生量を打ち消し合うよ
うに波長が短くなるに従って、小さくすることが重要で
ある。
光学系の光路中に、光束を制限する開口制限手段を設
け、この開口制限手段を各色毎に大きさを変えて配置す
る。上記したように、このような開口制限手段は観察画
面の画面枠として観察されるので、この開口制限手段の
大きさが各色につき同一であると、画面の枠に色付きが
生じてしまうが、このように構成することで、色毎に大
きさの違う画面枠を光学系を通すことで、眼球、スクリ
ーン等に入射する光束を略一致させることができるの
で、あたかも画面枠の色付きがないように観察すること
ができる。
の場合、この開口制限手段の大きさは、波長が長いほど
大きく、波長が短いほど小さくなるように配置する。こ
のような構成をとると、開口制限手段を波長が長いほど
大きく、波長が短いほど小さくし、赤(R)、緑
(G)、青(B)の観察画面の画面枠をずらして表示す
ることによって、接眼光学系で発生する倍率の色収差に
より、3原色の画面枠が相互に重なって見え、色付きの
ないきれいな画面枠が観察される。
率の色収差に対しては、良好な収差補正が可能となり、
倍率の色収差に対して観察画角50°近くまで実用上十
分な補正をすることができ、観察画角周辺まで明瞭な像
を観察することができるようになる。
学系の焦点距離は、装置全体が大きくならないように短
くする方が有利となるが、接眼レンズと観察者の瞳位置
との距離(アイポイント)が12mm以上必要であるこ
とから、接眼光学系の焦点距離fは、 12mm<f<25mm なる条件を満足することが好ましい。
接眼レンズの焦点距離が短くなりすぎて、接眼レンズと
観察者の瞳位置との距離(アイポイント)を12mm以
上確保することが不可能となり、観察者の睫毛がレンズ
に当たってしまい、観察し難くなる。また、上限の25
mmを越えると、接眼レンズが大きく重くなりすぎ、装
置全体が大きく重くなり、装置を装着したときに観察者
に違和感や疲労感を与えてしまう。
波長帯域を分けて別々に表示する各色の画像の帯域につ
いては、狭ければ狭い程重畳したとき色収差がよく補正
されて観察することができる。
明する。 第1実施例 この実施例は視覚表示装置に関するもので、図1にこの
実施例の断面図を示す。図中、符号1は観察者眼球の虹
彩位置に当たる接眼光学系の入射瞳位置、2は接眼レン
ズ系、3は像面であり、実際には液晶表示装置等の2次
元画像表示素子が配置される。以下においては、光線追
跡上の利便性から、入射瞳位置1から像面3に至る逆追
跡によっている。
凸レンズ1枚からなり、観察画角は水平方向で50°
(±25°)、対角方向で62.5°、焦点距離は2
1.08mm、入射瞳径は4mmである。この実施例の
逆追跡のレンズデータを以下に示すが、記号は、r0 は
瞳位置1を、d0 はアイポイントを、r1 〜r2 は接眼
レンズ系2の各レンズ面の曲率半径を、d1 は接眼レン
ズ系2の各レンズ面間の間隔を、nd1は接眼レンズ系2
のレンズのd線の屈折率を、νd1は接眼レンズ系2のレ
ンズのアッベ数を表し、d2 は接眼レンズ系2の最終面
(第2面)と像面3の間の間隔を、r3 は像面3を表
す。また、非球面形状は、その非球面上の任意の点から
非球面頂点の接平面までの距離をZ、この任意の点から
光軸までの距離をh、基準曲率半径をr、円錐定数を
K、非球面係数をA、B…とした時に、下記の式によっ
て表せられる。 Z=(h2 /r)/{1+〔1−(1+K)(h/r)
2 〕1/2 }+Ah4 +Bh6 +・・・・ ただし、h=X2 +Y2 である。
1.62000 νd1 =60.3 r2 = -19.4285(非球面) d2 = 17.905 r3 = ∞ (像面) 非球面係数 第1面 K=-3.029505 A=-0.114014 ×10-4 B= 0 第2面 K=-9.354841 A=-0.595449 ×10-4 B= 0.749541 ×10-7 この実施例の球面収差、非点収差、歪曲収差、横収差を
表す収差図を図7に示す。
線Rと青色の光線Bを書き込んだように、像面3に配置
される2次元画像表示素子上に、赤色の画像に対して青
色の画像を2%程度小さく表示することによって、接眼
レンズ系2で発生する倍率の色収差と表示画像の色ズレ
を相互に打ち消させ、画像周辺まで鮮明な観察ができ
る。
の周辺を暗黒にして視野角を決定する開口制限手段とし
て、図2(a)に示すように、その大きさが各色毎に異
なった開口決定手段4を像面3に配置される2次元画像
表示素子5の外周近傍に設ける。すなわち、開口決定手
段4は、内側の矩形開口寸法が最も大きい絞り41 と、
次に大きいフィルター42 と、最小のフィルター43 が
重ねて構成されたものであり、フィルター42 の分光透
過率は、同図(b)に示すように、R、Bの波長域を透
過し、Gの波長域を遮断するするものであり、フィルタ
ー43 の分光透過率は、同図(c)に示すように、R、
Gの波長域を透過し、Bの波長域を遮断するものであ
る。このように開口決定手段4を構成すると、赤色の画
像には、最大の絞り41 が開口制限手段として作用し、
緑色の画像には、中間のフィルター42 が開口制限手段
として作用し、青色の画像には、最小のフィルター43
が開口制限手段として作用し、開口決定手段4の色付き
が接眼レンズ系2の倍率の色収差で打ち消され、色付き
のない鮮明な視野枠を実現することができる。
眼レンズ系2は両凸レンズ1枚からなり、像面3に配置
される2次元画像表示素子上に、赤色の画像に対して青
色の画像を2%程度小さく表示することによって、接眼
レンズ系2で発生する倍率の色収差と表示画像の色ズレ
を相互に打ち消させている。そして、観察画角は水平方
向で50°(±25°)、対角方向で62.5°、焦点
距離は22.655mm、入射瞳径は4mmである。こ
の実施例の逆追跡のレンズデータを以下に示すが、記号
は、第1実施例と同様である。
1.52665 νd1 =66.5 r2 = -17.9399(非球面) d2 = 19.956 r3 = ∞ (像面) 非球面係数 第1面 K=-3.632310 A=-0.104618 ×10-4 B= 0 第2面 K=-8.519422 A=-0.713176 ×10-4 B= 0.875235 ×10-7 この実施例の球面収差、非点収差、歪曲収差、横収差を
表す収差図を図8に示す。
周辺を暗黒にして視野角を決定する開口制限手段とし
て、図3に示すように、2次元画像表示素子5上に表示
する各色の画像境界線(点線)を開口制限手段として用
いている。
者眼球の虹彩位置に当たる接眼光学系の入射瞳位置、2
は接眼レンズ系、3は像面であり、実際には液晶表示装
置等の2次元画像表示素子が配置される。
入射瞳位置1側から、入射瞳位置1へ凸面を向けた負メ
ニスカスレンズと両凸レンズの接合レンズからなり、ア
ッベ数の異なる硝材を用いて色収差の補正を行ってい
る。その収差補正不足の部分を本発明の構成をとること
によって、よりよい収差状態にすることが可能となる。
この実施例では、赤色の画像に対して青色の画像を1%
程度小さく表示することによって、この収差補正不足分
を補っている。この実施例の観察画角は水平方向で30
°(±15°)、対角方向で37.5°、焦点距離は2
0.641mm、入射瞳径は4mmである。この実施例
の逆追跡のレンズデータを以下に示すが、記号は、r0
は瞳位置1を、d0 はアイポイントを、r1 〜r3 は接
眼レンズ系2の各レンズ面の曲率半径を、d1 〜d2 は
接眼レンズ系2の各レンズ面間の間隔を、nd1〜nd2は
接眼レンズ系2の各レンズのd線の屈折率を、νd1〜ν
d2は接眼レンズ系2の各レンズのアッベ数を表し、d3
は接眼レンズ系2の最終面と像面3の間の間隔を、r4
は像面3を表す。また、非球面形状は、第1実施例の場
合と同様に表される。
1.84660 νd1 =23.9 r2 = 13.4530 d2 = 5.675 nd2 =
1.62041 νd2 =60.3 r3 = -20.7862(非球面) d3 = 16.532 r4 = -34.7956(像面) 非球面係数 第3面 K=-3.110297 A= 0.375480 ×10-5 B= 0 この実施例の球面収差、非点収差、歪曲収差、横収差を
表す収差図を図9に示す。
像面湾曲を像面3に配置される2次元画像表示素子を湾
曲させることによって打ち消す構成をとっている。
実施例と略同様に、接眼レンズ系2は、入射瞳位置1へ
凸面を向けた負メニスカスレンズと両凸レンズの接合レ
ンズからなり、アッベ数の異なる硝材を用いて色収差の
補正を行っている。そして、接眼レンズ系2の像面湾曲
を像面3に配置される2次元画像表示素子を湾曲させる
ことによって打ち消している。また、2次元画像表示素
子上に、赤色の画像に対して青色の画像を1%程度小さ
く表示することによって、接眼レンズ系2で発生する倍
率の色収差と表示画像の色ズレを相互に打ち消させてい
る。そして、観察画角は水平方向で40°(±20
°)、対角方向で50.0°、焦点距離は20.487
mm、入射瞳径は4mmである。この実施例の逆追跡の
レンズデータを以下に示すが、記号は、第3実施例と同
様である。
1.84660 νd1 =23.9 r2 = 11.1646 d2 = 9.255 nd2 =
1.62041 νd2 =60.3 r3 = -20.4984(非球面) d3 = 13.409 r4 = -32.2584(像面) 非球面係数 第3面 K=-2.342737 A= 0.374656 ×10-4 B= 0 この実施例の球面収差、非点収差、歪曲収差、横収差を
表す収差図を図10に示す。
変化させる回路のブロックダイヤグラムの一例を図6に
示す。映像信号は、同期分離回路で同期信号と映像信号
に分離される。分離された映像信号は、Y/C分離、復
調、マトリクス回路を通り、R、G、Bの各信号に分離
される。R、G、Bの信号は、それぞれA/D変換さ
れ、メモリに格納される。このとき、書き込まれるメモ
リのアドレスは、同期信号から書き込みアドレス発生回
路で作られる。メモリから読み出すときは、各色の倍率
の色収差に合わせて画像が拡縮するように、R、G、B
それぞれの読み込みアドレス発生回路でアドレスを同期
信号から作る。読み出されたデータは、D/A変換さ
れ、LCD(液晶表示装置)に入力され、表示される。
このようにして、Rの画像、Gの画像、Bの画像それぞ
れを倍率を自由に変えて表示できるので、倍率の色収差
を補正することができる。なお、本発明の要点は、接眼
光学系の倍率の色収差を打ち消すように、2次元画像表
示素子に表示する画像の大きさを色毎に変えることであ
り、図6のブロックダイヤグラムはほんの一例に過ぎな
い。
毎に異なる大きさの画像を表示する実施例を示したが、
以下に複数枚の2次元画像表示素子を用いた例を示す。
ある。本実施例では、それぞれ赤色用、緑色用、青色用
の発光ダイオードを透明基板上にマトリクス状に配した
3枚のLED表示素子3r、3g、3bを用いている。
赤色用LED表示素子3r、緑色用LED表示素子3
g、青色用LED表示素子3bの3枚のLED表示素子
は、密着ないし略密着して配置されている。観察者の眼
球10内には、接眼レンズ2を介して3枚のLED表示
素子3r、3g、3bの像が結像されるようになってい
る。そのため、3枚の各LED表示素子の透明基板は薄
板ガラスを用いている。3枚のLED表示素子3r、3
g、3bは、接眼レンズ2で発生する倍率の色収差を補
正するように、それぞれの表示面の大きさが異なってい
る。ここでは、赤色用LED表示素子3rの大きさに対
し、緑色用LED表示素子3gは縦横1%程度、青色用
LED表示素子3bは2%程度小さい表示面を有してい
る。
々のLED表示素子3r、3g、3bを透過した光束
は、接眼レンズ2により観察者の眼球10内に導かれ、
LED表示素子3r、3g、3bに表示された表示像
は、観察者の網膜上に結像される。その際、大きさの異
なる表示面に表示される表示像は当然大きさが異なって
いるのであるが、接眼レンズ2の倍率の色収差と丁度打
ち消し合い、あたかも倍率の色収差のない画像を観察す
ることができる。
きさの違う表示面を持った複数の2次元画像表示素子を
設けている。そのため、画像処理を簡略にすることがで
きる。また、本実施例では、表示素子毎に予め表示面の
大きさを設定してあるので、画面枠の色消しのために必
要とした開口制限手段も必要としなくなり、製造の困難
性を緩和することができる。
に、軸上の色収差も補正できる。以下にその理由を説明
する。一般に、正レンズ系では、波長の長い光線ほど屈
折力が弱くなり焦点距離が長くなる。このため、1つの
像に複数の波長が含まれていると、その波長毎に焦点距
離が異なるので、そのため結像される位置も光軸方向へ
ずれてしまう。
ように、屈折力の弱い波長を表示する画像表示素子ほど
レンズ系から遠ざけて配置すると、光軸方向にずれてい
た画像の各点からの光束は、接眼レンズを通ることで一
致し、色ずれのないあたかも軸上の色収差が補正された
良好な像を得ることができる。本実施例では、接眼光学
系2で発生する軸上の色収差を補正するように、それぞ
れの表示面の位置を変えており、観察者眼球10から接
眼レンズ2へ向かう方向の順序で、青色用表示パネル3
b、緑色用表示パネル3g、赤色用表示パネル3rの順
に配置することで、軸上の色収差も補正している。
ェクションTVに用いた例を示す。図12は、この第6
実施例の要部を示す要部概略図である。符号20は、こ
のLCDプロジェクションTVの全体を示しており、1
4は光源であり、略平行光を発するように構成されてい
る。15a及び15bは青色光を反射する青色用ダイク
ロイックミラーであり、16a及び16bは緑色光を反
射する緑色用ダイクロイックミラーである。17a、1
7b、17c、17dは反射ミラーである。11r、1
1g、11bは、それぞれ赤色、緑色、青色の映像信号
が送られている透過型の液晶表示パネルであり、投影レ
ンズ18により生じる倍率及び軸上の色収差を補正する
ように、予めそれぞれの表示面の大きさの比率が変えら
れており、かつ、投影レンズ18の赤色光、緑色光、青
色光に対応する前側焦平面上にそれぞれの色に対応する
表示パネル11r、11g、11bの表示面が配されて
いる。
原色(R、G、B)を含む光源14からの光は、青色光
のみを反射する青色用ダイクロイックミラー15aに供
給され、青色光が分離される。この青色用ダイクロイッ
クミラー15aを透過した光は、緑色光のみを反射する
緑色用ダイクロイックミラー16aに供給され、緑色光
及び赤色光に分離される。青色光は、反射ミラー17a
及び17bで反射された後、青色用表示パネル11bに
供給される。また、緑色光は、反射ミラー17cで反射
された後、緑色用表示パネル11gに供給される。さら
に、赤色光も赤色用表示パネル11rに供給される。そ
して、赤色用及び青色用表示パネル11r、11bで映
像信号により輝度変調された赤色光及び青色光は、第2
の青色用ダイクロイックミラー15bで合成される。ま
た、緑色用表示パネル11gで輝度変調された緑色光
は、反射ミラー17bで反射された後、第2の緑色用ダ
イクロイックミラー16bで赤色及び青色光と合成され
る。さらに、この合成された光は、投影レンズ18を介
してスクリーン19上に投影される。先に述べた通り、
各表示パネル11r、11g、11bは、投影レンズ1
8により生じる倍率及び軸上の色収差を補正するよう
に、予めそれぞれの表示面の大きさの比率が変えられて
おり、かつ、投影レンズ18の赤色光、緑色光、青色光
に対応する前側焦平面上にそれぞれの色に対応する表示
パネル11r、11g、11bの表示面が配されている
ため、投影レンズ18に入射する前には、光軸方向の位
置や倍率が各色でずれていた映像が、投影レンズ18を
通すことで、投影レンズ18自身の持つ色収差特性と打
ち消し合う。そのため、スクリーン19上にあたかも色
付きのない像を形成することができる。
った光路を合成する手段を用いているため、第5実施例
では、軸上色収差を補正するために、薄い表示素子で表
示手段を構成する必要があったが、本実施例では、特に
表示素子を薄くする必要もなく、種々の表示素子にて色
付きの抑えられた良好な映像を得ることができる。例え
ば、このプロジェクションTVにおいては、2次元表示
手段として、光源14、青色用ダイクロイックミラー1
5a、15b、緑色用ダイクロイックミラー16a、1
6b、反射ミラー17a〜17d、透過型液晶表示パネ
ル11r、11g、11bを設けている。しかし、これ
らの代わりに、赤色用液晶表示パネル11rの位置に赤
色用CRTディスプレイを、同様に、11g、11bの
位置に緑用、青用の各CRTディスプレイを配置しても
よい。また、CRTに代わる表示手段であってもよい。
示映像の開口数が大きい2次元表示手段を用いる時は、
投影レンズにより発生する倍率の色収差の各色の表示比
率は、この投影レンズに設けられる絞り又は絞り作用を
するレンズの位置によって異なってくる。例えば、表示
画面と絞りとの間に投影レンズ全体が配置される時は、
光軸を中心に赤色よりも青色の方が外周にずれて表示さ
れる。逆に、表示画面と投影レンズの最も表示画面側の
レンズ面との間に絞りが配設される時は、光軸中心に青
色よりも赤色の方が外周にずれて表示される。
も大きい倍率で表示されるとは限らない。そのため、倍
率の色収差補正のための表示手段の各色毎の表示比率
は、赤色表示よりも青色表示の方が大きくした方が好ま
しい場合もあり、光学系全体の構成に依存する。
例に基づいて説明してきたが、本発明はこれら実施例に
限定されず種々の変形が可能である。
の表示装置によると、倍率の色収差を補正して、広い提
示画角で、周辺の画角まで鮮明に観察できる頭部装着式
視覚表示装置、プロジェクションTV等の表示装置を提
供することができる。
ある。
ための図である。
る。
ある。
ある。
ックダイヤグラムである。
横収差を表す収差図である。
横収差を表す収差図である。
横収差を表す収差図である。
差、横収差を表す収差図である。
図である。
要部を示す要部概略図である。
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】 映像を表示する2次元表示手段と、前記
映像を所定位置へ伝達する全体として正パワーの光学系
とを有する表示装置において、前記2次元表示手段は複
数の異なった波長領域の映像を表示するように構成さ
れ、かつ、前記光学系で発生する色収差を補正するよう
に、前記複数の異なった波長領域の映像それぞれの表示
比率を異ならせる手段が設けられていることを特徴とす
る表示装置。 - 【請求項2】 前記2次元表示手段が複数の映像表示素
子を有し、前記複数の映像表示素子のそれぞれが相互に
異なった波長領域の映像を表示すると共に、前記表示比
率を異ならせる手段を一体的に備えていることを特徴と
する請求項記載の表示装置。 - 【請求項3】 前記表示比率を異ならせる手段が、前記
2次元表示手段に表示される映像を制御するために前記
2次元表示手段に電気的に接続された画像処理手段から
なることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
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---|---|---|---|
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JP14079093A JP3212762B2 (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | 表示装置 |
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ID=15276809
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14079093A Expired - Lifetime JP3212762B2 (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | 表示装置 |
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1993
- 1993-06-11 JP JP14079093A patent/JP3212762B2/ja not_active Expired - Lifetime
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