JP3210954B2 - 重量リークホルダーの昇降装置 - Google Patents
重量リークホルダーの昇降装置Info
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Description
動を安全に効率よく行なうための昇降装置に関し、その
一例として、発電所などに装備されているタービン用主
蒸気配管に設けられた大型の主要弁のメンテナンス作
業、例えば点検作業のための重量のある弁要素取扱装置
に関し、例えば、主蒸気止め弁(Main Stop Valve;以
下MSVという)の下部に装着されているグランド部の
シール部品(以下リークホルダーという)の脱着(分解、
組立て)を容易にするための昇降装置に関するものであ
る。
検、補修、制御、保護等各種目的で、(イ)MSV、
(ロ)主蒸気加減弁(Control Valve;CV)、(ハ)
複合中間弁、(ニ)バイパス弁の4種類の弁が配置され
ている。例として、このうちMSVに本発明を適用した
場合について以下に説明する。図1に示されるように、
MSVは、制御弁ハウジング(42)の入口に直接溶接
されており、主蒸気加減弁(CV)の上流側の主蒸気配
管ヘッダーの後に複数個が並置されている。
ライザー(31)を通して一体に溶接されており、これ
により各MSVは弁箱(1)の下部シートチャンバー
(2)が相互連絡されている。この目的は、あるMSV
がテスト等により閉止した場合でもタービンに流入する
蒸気にみだれを生じさせないためである。下部シートチ
ャンバー(2)の底部ケーシング(4)には、大型弁体
(5)から垂下しているステム(弁棒)(6)の嵌通孔
を有し水平に装着され弁箱(1)内部からの高圧流体漏
出防止のための厚板状の大重量のリークホルダー(8)
が下側から複数本のボルト(10)で装着されている。
閉止速度で閉止し、タービンへの蒸気の流入を遮断する
機能を有するものであって、これは、大型弁体(5)か
ら垂下しているステム(6)の下端のカップリングスペ
サー(33)内のステム固定手段(35)が急速解除さ
れることにより、スプリングハウジング(37)内のス
プリングの牽引力によってステム(6)が急速降下し、
大型弁体(5)が弁箱(1)内のシート(弁座)(1
1)に着座して水蒸気供給を閉止することによる。閉止
した弁を開動作するには、蒸気入口(13)及び蒸気出
口(15)を有する弁箱(1)内のシート(11)に着
座している大型弁体(5)から垂下しているステム
(6)の下端をコントロールパック(39)の油圧によ
り、スプリングの牽引力に抗して押上げる。図中、符号
(12)は圧力シールヘッド、(14)は圧力シールヘ
ッドのステムブッシュ(嵌孔)、(16)はグランド、
(21)はMSVスタンド、(41)は弁箱の蓋、(4
3)は蓋(41)のためのスタットボルト、(45)は
ナット、(47)はストレーナ、(49)はシート前ド
レン、(51)はステムブッシュ(14)からの第1段ス
テムリーク、(53)は第2段ステムリークを表わす。
これらにつき、本発明の重量リークホルダー昇降装置を
説明する上で直接の関係があるものを除いて詳細な説明
を省略する。
タービンへの蒸気流入を遮断する機能を発揮させるた
め、定期的な点検、保守は最も重要かつ頻繁な作業であ
る。しかも、MSVは、例えば4台で一単位を構成して
いるため、4台の点検、保守の時間はその分解、組立て
の時間を含め、発電を停止して実施するので、その停止
による稼働効率の低下を極力抑えるということから、安
全に、そして、部品の相互接触によるなどの損傷を与え
ることなく、短時間で必要且つ充分な点検、保守を行な
うことが必須条件となっている。これら分解、点検、保
守、組立ての一連の工程で、最も工数を要し、危険を伴
い、部品の相互接触による損傷を与える恐れのある工程
は、分解と組立て、特に素材が金属のため約60kgの
自重があるリークホルダー(8)の分解工程と組立て工
程が、全工程での大きな隘路となっており、特に、その
工数は、全工数の約15%を占めているのが現状であ
る。
の、最初の工程であるリークホルダー(8)の分解は、
MSVを支えている複数本のMSVスタンドヨーク部
(20)に囲まれた狭いMSVスタンド(21)内で、
まず弁棒(6)とリークホルダー(8)とを分離するた
めに、図示しないがナイロンスリング、チェーンブロッ
クなどの吊り具を使用して狭いMSVスタンド(21)
内部に吊り降し、角材で仮受けした状態で、グランド押
え(16a)を外し、グランド(16)を抜き取り、リークホ
ルダー(8)を下げ、弁棒(6)から抜き取る方法がと
られてきたが、リークホルダー(8)と弁棒(6)との
間隙は0.3〜0.5mm程度のためリークホルダー
(8)を下げるときに弁棒(6)と接触して傷がつくこ
とがあった。次に、抜き取られた重量のあるリークホル
ダー(8)は、点検、補修のため、人力で狭いMSVス
タンド内部(21)から外部に移動される。これらの作
業は、仮設足場の作業でありスペースが非常に狭いうえ
に、リークホルダー(8)が前述のように約60kgあ
り、指や腕を挟まれる危険を伴い、吊り具の設置を含む
仮設足場の設置分解を含めて、分解組立作業には多くの
時間を要していた他、リークホルダー(8)の弁棒孔の
内壁とステム(6)との歪み接触、衝突等により、スチ
ームリーケージの増大原因となるような弁棒(6)表面
の損傷を招く恐れがあった。例えば、4台のMSVの分
解、組立てには、延べ10.5日人を要していた。そし
て、組立作業は、分解と逆手順となる。
台すつ順番に分解・組立てするため時間が掛かり、
(ロ)分解・組立て時の芯出し・レベル調整に時間がか
かり、組立て時の芯出しの際、リークホルダー(8)と
弁棒(6)の予期せぬ接触により弁棒(6)を損傷させ
ないよう細心の注意が必要であり、リークホルダー
(8)取付部の印籠部に傷を付けないように、見えにく
い状況でのレベル調整は慎重さが必要であり、(ハ)リ
ークホルダー(8)をMSVスタンド(21)内部から
出し入れする際、他の部品を損傷させる恐れがあり、ま
た、重量が約60kgあるため、手の挟まれや落下等の
安全面からの危険性が潜んでおり、(ニ)リークホルダ
ー(8)を角材の単なる積み重ねの状態で仮受けするた
め、載置不安定な状態での作業を余儀なくされる、等の
問題点があった。
点検作業に関しては、発電稼働効率の低下を極力抑える
ため、蒸気タービン点検、保守のための停止期間が、短
期間であることが要求されており、現状では、その期間
内に、点検、保守を人海戦術で対応しているために、点
検、保守のコストが大幅に上昇し、一部関係者の間で
は、この状態が続くと近い将来、顧客の要望に応えるこ
とができない状態になる恐れを予測する向きもあった。
目的は、上記従来技術における問題点を解決し、蒸気タ
ービン主要弁点検作業に関するMSVの下部に装着され
ているリークホルダーの脱着を容易に、しかも安全にそ
して関係部品に損傷を及ぼすことのないリークホルダー
昇降装置を提供することにある。更に、具体的には、
(i)昇降装置の脱着が容易にでき、狭いスペースに収
まり、作業の邪魔にならない大きさのリークホルダー昇
降装置を提供することにあり、(ii)芯出し、レベル調
整が簡単で、昇降時に芯がずれたり、傾かない構造また
は調整できる構造のリークホルダー昇降装置を提供する
ことにあり、(iii)リークホルダーを分解から組立て
まで安定した状態で確実に保持でき、リークホルダーと
その下部の手入れのために、スタンド内からリークホル
ダーを出す必要のないリークホルダー昇降装置を提供す
ることにある。
を解決すべく、鋭意研究の結果、本発明のリークホルダ
ー昇降装置を発明した。したがって、前記課題は、本発
明の(1)「弁体から垂下している弁棒の嵌通孔を有す
る弁箱底部のケーシングの下部に水平に装着され該嵌通
孔と弁棒との間の間隙からの高圧流体漏出防止のための
厚板状の重量リークホルダーを、前記底部ケーシングの
下部から脱着する際のリークホルダー昇降装置であっ
て、リークホルダーを下方から水平状態に支承する少な
くとも1対の受台(a)と、該少なくとも1対の受台を
垂直方向に同レベルを保持しつつ昇降させ前記リークホ
ルダーを傾けることなく上下移動可能な受台上下移動手
段(b)と、固定手段(c)とを有し、前記受台(a)
は、上下方向に貫通し内壁を有するスクリュウシャフト
孔及びリニアシャフト孔の少なくとも2種類の孔が穿か
れた板状部材と、該板状部材に固定され内周に雌ネジ溝
を有するトラベリングナットが、前記スクリュウシャフ
ト孔に連通しており、前記受台上下移動手段(b)は、
垂直方向に立設され前記トラベリングナットの雌ネジ溝
に螺合し前記板状部材に穿かれたスクリュウシャフト孔
を貫通する雄ネジを有するスクリュウシャフトと、前記
スクリュウシャフトと間隔を保持して平行に立設され前
記リニアシャフト孔を貫通しその内部壁を摺動させる表
面を有するリニアシャフトと、前記スクリュウシャフト
の雄ネジと歯合し該スクリュウシャフトを回転させるこ
とにより前記トラベリングナットの雌ネジ溝を介して前
記受台(a)を上下方向に昇降可能な回転ハンドルを有
するジャッキからなり、前記固定手段(c)は、上下1
対の駆体を有し、該駆体間に前記スクリュウシャフトと
前記リニアシャフトの上下端を保持し、下駆体に前記ジ
ャッキが固定され、かつ前記上下1対の駆体が弁箱底の
ヨークに垂直に着脱自在に取りつけられることを特徴と
するリークホルダーの昇降装置」、(2)「前記受台
(a)が、前記板状部材の停止時にその上下レベルを微
調整するためのレベルアジャスターをさらに有すること
を特徴とする前記第(1)項に記載のリークホルダーの
昇降装置」、(3)「前記スクリュウシャフト及びリニ
アシャフトは、その上部が軸受部材により支持され安定
に立設していることを特徴とする前記第(1)項に記載
のリークホルダーの昇降装置」、(4)「前記スクリュ
ウシャフト、リニアシャフト、ジャッキからなる前記受
台上下移動手段(b)を固定する駆体(d)が設けら
れ、該駆体(d)が、前記上下2つの固定ボルトにより
弁箱底のヨークに垂直に固定されることを特徴とする前
記第(1)項に記載のリークホルダーの昇降装置」によ
り達成される。
に説明するが、本発明は、これら実施例に制限されるも
のではない。ここで、図2は、本発明のリークホルダー
昇降装置とリークホルダーの配置関係の概要を示すもの
であり、図3は、本発明のリークホルダー昇降装置の1
例の概要を示すものであり、(A)図は側面を、(B)
図は上面図を、(C)図は別の例の上面図をそれぞれ示
す。また図4は、本発明の前記リークホルダー昇降装置
使用時の装着状態を示すものである。
め、MSVの上部部分が主要要素のみにより模式的に示
されている。図3に示される例のリークホルダー昇降装
置(69)においては、板状部材(70)が例えば他の
同様な板状部材と1対を成して使用され、板状部材(7
0)の上面でリークホルダーを下方から水平状態に支承
し、また、傾けることなく水平状態を保ちつつ垂直方向
に上下移動させることができる。
るスクリュウシャフト孔(71)及びリニアシャフト孔
(72)の2種類の孔が穿かれており、板状部材(7
0)の下面には内周に雌ネジ溝(73)を有するトラベ
リングナット(74)が、雌ネジ溝(73)とスクリュ
ウシャフト孔(71)が連通するような位置関係でボル
ト(75)により固定されている。トラベリングナット
(74)の雌ネジ溝(73)には、雄ネジを有するスク
リュウシャフト(76)が螺合されてその上に位置する
孔(71)を貫通し、他方のリニアシャフト孔(72)
(72)には、平滑表面を有するリニアシャフト(7
7)(77)がそれぞれ貫通し、リニアシャフト孔(7
2)はリニアシャフト(77)表面を上下方向に摺動自
在となっている。
の例の装置の板状部材(70)は、B図に示されるよう
に、軽量化及び耐久性向上の目的で裏面周囲にスリーブ
(78)を垂下して凹部内面を有する構造となってお
り、また、スクリュウシャフト(76)の立設が安定化
されかつ板状部材(70)が常に水平に保持されるよう
に、スクリュウシャフト(76)のための貫通孔を有す
る補強ブロック(79)が板状部材(70)表面に固定
されている。この例の装置においてはリニアシャフト孔
(72)及びリニアシャフト(77)は2つ設けられて
いるが、無論これらは1つ以上設けられていればいくつ
であっても差し支えない。
るレベルアジャスターとして、雌ネジ溝を有する孔部
(90)が設けられ、孔部(90)の雌ネジ溝には、微
調節板(91)に設けられた穴と遊嵌する頭部を有する
雄ネジ体(92)が螺合されており、板状部材(70)
がリークホルダーと近接したときに、雄ネジ体(92)
を回転することにより微調節板(91)のレベルを微上
下し、板状部材(70)によるリークホルダーの支承状
態、離間状態を微調整することができる。無論、本発明
のリークホルダー昇降装置においては、微調節板(9
1)は必要不可欠なものではなく省略することができ、
また、形状構造、設置個数等もこの例のものに限られる
訳ではなく、例えばC図に示されるような構造を有する
ものであってもよい。
部には、回転するスクリュウシャフト(76)を安定に
立設するための軸受部材(80)が配置され、軸受部材
(80)は、駆体(81)に固定されておりかつ軸受穴
(82)及び貫通孔(83)を有する。軸受穴(82)
にはスクリュウシャフト(76)の上端部が回転自在に
遊嵌し、貫通孔(83)にはリニアシャフト(77)が
貫通している。
(80)はスクリュウシャフト(76)及びリニアシャ
フト(77)の上端を貫通させる孔を有するものであっ
てもよく、また駆体(81)が軸受部材(80)を兼ね
ていてもよい。更にはスクリュウシャフト(76)及び
リニアシャフト(77)を垂直方向に立設することがで
きる場合には軸受部材(80)を省略することができ
る。
(85)に固定された枠部材(86)の遊嵌孔を貫通し
ている。枠部材(86)にはボルト(87)によりジャ
ッキ(88)が固定されており、ジャッキ(88)はス
クリュウシャフト(76)の雄ネジと歯合する歯を周囲
に設けた回転体(89)を有し、図示してないハンドル
により手で回転させてトラベリングナット(74)の雌
ネジ溝(73)を介して板状部材(70)を上下方向に
自在に昇降させることができる。駆体(85)は枠部材
(86)と一体のものであってよい。
ような取付具(95)により、また駆体(85)は取付
具(96)により、それぞれ、ヨーク(20)に取り付
けられる。これにより、本発明のリークホルダー昇降装
置が好適には例えばMSVステタンド(21)内に対向
した配置で固定される。換言すれば、本発明のリークホ
ルダー昇降装置は、受台(a)、受台上下移動手段
(b)、固定手段(c)を有するものであって、受台
(a)は主に板状部材(70)とトラベリングナット
(74)からなり、さらに必要に応じて前記のような微
調節板(91)としてのレベルアジャスター補強部材が
設けられていてもよく、受台上下移動手段(b)はスク
リュウシャフト(76)、リニアーシャフト(77)、
ジャッキ(88)からなり、固定手段(c)は受台上下
移動手段(b)を固定するもの、と整理することができ
る。ジャッキ(88)はリークホルダーの自重で板状部
材(70)が下降しないように又は傾かないように、セ
ルフロック機能を有することが不可欠ではないが好まし
い。
ャッキ(88)は、ハンドルの操作(手動)により(こ
の操作を電動により行うことができる)、回転体(8
9)が回転してスクリュウシャフト(76)が回転し、
受台(a)の板状部材(70)下部に装着されているト
ラベリングナット(74)を昇降させて板状部材(7
0)を水平状態を保持したまま上下に昇降させ、板状部
材(70)がリークホルダー直下に近づくと、昇降を止
め、アジャスターとしての雄ネジ体(92)を回転させ
て微調節板(91)を上下に微昇降させてリークホルダ
ーの位置決めをした後、底部ケーシング(4)から緩や
かにリークホルダーを受け取り又は底部ケーシング
(4)に受け渡す。
ルダー昇降装置は、上下2つの取付具(81)(85)
により、点検開始前に、MSVスタンド(21)内部の
ヨーク部(20)に取り付け、終了後に取り外すため、
その取付け、取り外しは、短時間で簡単にできる蝶ナッ
トで螺合締め付ける構造になっている。そして、点検中
は必要に応じて昇降、およびその位置で停止させ、MS
Vスタンド(21)内部で作業を行うことができる。
の昇降装置をMSVスタンド(21)内部に対をなして
設置し、MSVスタンドヨーク部(20)に着脱自在に
取付け、リークホルダー(8)を、ジャッキ(88)に
よって昇降する板状部材(70)に、その周囲の一部を
下側から支えている態様を示すものである。本発明のリ
ークホルダーの昇降装置は、MSVスタンド(21)内
部に対をなして設置するが、通常2対4本のMSVスタ
ンドヨーク部(20)によって、MSVが支えられてい
るので、本発明のリークホルダーの昇降装置を、相対す
る2本のMSVスタンドヨーク部(20)に、MSVス
タンド(21)内部に位置するように、取付具(95)
により、固定し、ジャッキ(88)によって昇降する板
状部材(70)に、リークホルダー(8)を、その周囲
の一部を下側から支えてジャッキ(88)、アジャスタ
ーとしてのレベル微調節板(91)によって位置決め
し、レベルを微調整してから、リークホルダー(8)がM
SVケーシング(4)底面に下側から取り付けられてい
る複数本のボルト(10)を取り外して、リークホルダ
ー(8)を、板状部材(70)に載置して、ジャッキ
(88)の操作ハンドルにより回転体(89)で下降を
開始させ、点検、保守及び付帯作業等に最も適した位置
(破線で表示の位置)に停止させて、弁棒(6)から抜
き取り、点検、保守作業を行なうことになる。
て、図3(C)に示されるように、板状部材(70’)
上にリークホルダー支え板(70a)をスライド自在に
設け、支え板(70a)の一対のスライド孔(90a)
(90a)を介して、スライド用ボルト(90b)によ
り、リークホルダー支え板(70a)をステム方向にス
ライドさせた後固定することにより、リークホルダー
(8)を中心方向に挟持すると共に、一対の板状部材
(70’)によりリークホルダー(8)を下から支える
ような構造のものとすることもできる。
使用時の装着状態を示すものである。図4の構成、操作
方法に関しては、前述した図2、図3の詳細な説明に基
づいて理解されるであろう。
用することにより、従来のようなナイロンスリング、チ
ェーンブロック等の吊り具を使用して吊り降し、角材で
仮受けする等の工数のかかる、しかも、危険な作業を全
く解消することができ、また、MSVスタンド(21)
内部でリークホルダー(8)の点検、保守及び付帯作業
等を行なうことができるようになったので、リークホル
ダー(8)をMSVスタンド(21)内部から、運び出
すことは、特別な場合を除いて少なくなった。また、本
発明によって、例えば従来は分解、組立てに3人で3.
5日即ち10.5人日を要していたが、分解、組立てに
2人で1.5日即ち3人日で済み、更に従来では、全工
数の15%を占めていたものが、4%に軽減し、作業工
程の短縮が達成できたことと同時に、安全面および品質
面での改善効果について試用の結果高い評価を得た。ま
た、本発明の装置は発電設備の重要な機器であるMSV
での活用のみならず、他の諸設備における重量物の昇
降、移動などにおいても活用できることはいうまでもな
く、他の諸設備における重量物の昇降、移動などにおい
て本発明の装置を活用することができる。すなわち、本
発明の装置の利点は、(1)装置の着脱が容易にでき、
狭いスペースに収まり、作業の邪魔にならない大きさで
あり、芯出し、レベル調整が容易にでき、昇降時に芯が
ずれたり、傾かない構造になり、リークホルダーを分解
から組立まで安定した状態で確実に行なうことができ、
リークホルダーとその下部の手入れのためにスタンド内
からリークホルダーを出す必要がなく;(2)リークホ
ルダー(約60kg)を直接手で扱う作業が必要ないた
め、手を挟まれたり、リークホルダーを落下する危険を
回避でき、チェーンブロックなどの吊り具を準備、玉掛
け作業などの危険な作業は不必要になり;(3)リーク
ホルダー、弁棒等の損傷発生を完全に防止でき、吊り具
などの視界をさえぎる物がないため、特に組み立て時の
確認が十分できるようになり、工期の短縮と人員の削減
が可能になり、;(4)昇降操作がハンドルできるた
め、労力軽減に寄与でき、可搬可能としたので、横持ち
運搬が容易になるという極めて優れた効果を呈するもの
である。
図である。
ダーの配置関係の概要を示す図である。
を示す図である。
状態を示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 弁体から垂下している弁棒の嵌通孔を有
する弁箱底部のケーシングの下部に水平に装着され該嵌
通孔と弁棒との間の間隙からの高圧流体漏出防止のため
の厚板状の重量リークホルダーを、前記底部ケーシング
の下部から脱着する際のリークホルダー昇降装置であっ
て、 リークホルダーを下方から水平状態に支承する少なくと
も1対の受台(a)と、該少なくとも1対の受台を垂直
方向に同レベルを保持しつつ昇降させ前記リークホルダ
ーを傾けることなく上下移動可能な受台上下移動手段
(b)と、固定手段(c)とを有し、 前記受台(a)は、上下方向に貫通し内壁を有するスク
リュウシャフト孔及びリニアシャフト孔の少なくとも2
種類の孔が穿かれた板状部材と、該板状部材に固定され
内周に雌ネジ溝を有するトラベリングナットが、前記ス
クリュウシャフト孔に連通しており、 前記受台上下移動手段(b)は、垂直方向に立設され前
記トラベリングナットの雌ネジ溝に螺合し前記板状部材
に穿かれたスクリュウシャフト孔を貫通する雄ネジを有
するスクリュウシャフトと、前記スクリュウシャフトと
間隔を保持して平行に立設され前記リニアシャフト孔を
貫通しその内部壁を摺動させる表面を有するリニアシャ
フトと、前記スクリュウシャフトの雄ネジと歯合し該ス
クリュウシャフトを回転させることにより前記トラベリ
ングナットの雌ネジ溝を介して前記受台(a)を上下方
向に昇降可能な回転ハンドルを有するジャッキからな
り、 前記固定手段(c)は、上下1対の駆体を有し、該駆体
間に前記スクリュウシャフトと前記リニアシャフトの上
下端を保持し、下駆体に前記ジャッキが固定され、かつ
前記上下1対の駆体が弁箱底のヨークに垂直に着脱自在
に取りつけられることを特徴とするリークホルダーの昇
降装置。
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