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JP3208065B2 - 回転霧化頭型塗装装置 - Google Patents

回転霧化頭型塗装装置

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JP3208065B2
JP3208065B2 JP19838696A JP19838696A JP3208065B2 JP 3208065 B2 JP3208065 B2 JP 3208065B2 JP 19838696 A JP19838696 A JP 19838696A JP 19838696 A JP19838696 A JP 19838696A JP 3208065 B2 JP3208065 B2 JP 3208065B2
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Japan
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paint
suction
passage
valve
thinner
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JP19838696A
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Inventor
慎一 東村
徳夫 梅沢
賢二 山口
Original Assignee
エービービー株式会社
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Publication date
Application filed by エービービー株式会社 filed Critical エービービー株式会社
Priority to JP19838696A priority Critical patent/JP3208065B2/ja
Publication of JPH1015441A publication Critical patent/JPH1015441A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車のボ
ディ等を塗装するのに用いて好適な回転霧化頭型塗装装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術による回転霧化頭型塗装装置を
図6に基づいて説明する。
【0003】図において、1は回転霧化頭1Aを有する
静電塗装機であり、該塗装機1内には先端側が回転霧化
頭1A内に延在し、例えば6本のフィードチューブが近
接して配置された束状フィードチューブ2が設けられて
いる。そして、該塗装機1は、回転霧化頭1Aを塗装機
1内に設けられたエア駆動源(図示せず)により回転駆
動し、束状フィードチューブ2のフィードチューブ2
A,2B,2C,2D,2Eから供給される各色の塗料
を遠心力により噴霧すると共に、該塗装機1と被塗物と
の間の静電界による吸引力を用いて塗料を被塗物に塗着
させる。なお、束状フィードチューブ2のうち一本のフ
ィードチューブは色替時等に回転霧化頭1Aを洗浄する
ためのシンナが供給されるシンナ供給用フィードチュー
ブ2Tとなっている。
【0004】3A,3B,3C,3D,3Eは塗料源で
あり、該塗料源3A〜3Eは、例えばA色,B色,C
色,D色,E色の5色の塗料を供給するサーキュレーシ
ョンである。また、該塗料源3A〜3Eは、塗料供給弁
4A,4B,4C,4D,4Eを介して後述の塗料ポン
プ5A〜5Eに接続されている。そして、塗料供給弁4
A〜4Eを開弁し、塗料ポンプ5A〜5Eを駆動するこ
とにより、塗料源3A〜3Eからの各色塗料が塗装機1
側に供給される。
【0005】5A,5B,5C,5D,5Eは塗料源3
A〜3Eから供給される各色塗料を塗装機1側に向けて
吐出する塗料ポンプを示し、該塗料ポンプ5A〜5E
は、駆動モータ6にクラッチ7A,7B,7C,7D,
7Eを介して接続されている。例えば、塗料ポンプ5A
を駆動するには、駆動モータ6を駆動し、クラッチ7A
を連結する。また、塗料ポンプ5Aを停止して、塗料ポ
ンプ5Bを駆動するには、駆動モータ6を駆動した状態
ままでクラッチ7Aを解除し、クラッチ7Bを連結す
る。このように、クラッチ7A〜7Eの連結,解除を操
作することにより、単一の駆動モータ6で塗料ポンプ5
A〜5Eの駆動,停止を制御することができる。
【0006】8A,8B,8C,8D,8Eは各色塗料
を塗装機1側に供給する塗料通路を示し、該塗料通路8
A〜8Eは基端側が塗料ポンプ5A〜5E、塗料供給弁
4A〜4Eを介して塗料源3A〜3Eに接続され、先端
側が塗装機1の束状フィードチューブ2のフィードチュ
ーブ2A〜2Eに接続されている。また、塗料通路8A
〜8Eのうち、塗料ポンプ5A〜5Eから後述の塗料弁
11A〜11Eまでの間が塗料源側塗料通路9A,9
B,9C,9D,9Eとなり、塗料弁11A〜11Eか
ら塗装機1までの間が塗装機側塗料通路10A,10
B,10C,10D,10Eとなっている。
【0007】11A,11B,11C,11D,11E
は塗装機1と塗料ポンプ5A〜5Eとの間に位置して塗
料通路8A〜8Eの途中に設けられた塗料弁を示し、該
塗料弁11A〜11Eは2ポート2位置切換弁によって
構成されている。そして、該塗料弁11A〜11Eは常
時は閉弁し、塗料源側塗料通路9A〜9Eと塗装機側塗
料通路10A〜10Eとの間を遮断している。また、該
塗料弁11A〜11Eは塗料を塗装機1側に供給すると
きには開弁し、塗料源側塗料通路9A〜9Eと塗装機側
塗料通路10A〜10Eとの間を連通させる。
【0008】12は先端側が束状フィードチューブ2の
うちシンナ供給用フィードチューブ2Tに接続された洗
浄通路を示し、該洗浄通路12は基端側が洗浄用シンナ
源13に接続されている。14は洗浄通路12の途中に
設けられた塗装機洗浄弁を示し、該塗装機洗浄弁14は
2ポート2位置切換弁である。そして、該塗装機洗浄弁
14は常時は閉弁し、洗浄通路12を遮断している。ま
た、該塗装機洗浄弁14は色替時に塗装機1の回転霧化
頭1Aを洗浄するときに開弁し、洗浄通路12を連通さ
せ、洗浄用シンナ源13からのシンナを塗装機1の回転
霧化頭1A側に供給する。
【0009】ここで、塗装前の準備段階、または塗装時
において、フィードチューブ2A〜2Eに塗料を供給す
ると、フィードチューブ2A〜2Eから塗料が流出する
ため、回転霧化頭1Aの接液面にその塗料が付着する。
また、このときフィードチューブ2A〜2Eの先端部に
塗料溜りが生じ、その一部がフィードチューブ2A〜2
E先端外面に付着する。そこで、フィードチューブ2A
〜2Eに塗料を供給した後、または塗装作業中の色替時
には、塗装機洗浄弁14を開弁して回転霧化頭1A側に
シンナを供給し、このシンナにより回転霧化頭1A、フ
ィードチューブ2A〜2E先端外面に付着した塗料を洗
い流すようにしている。
【0010】15は塗装終了後等に塗料通路8A〜8
E,塗料ポンプ5A〜5E,フィードチューブ2A〜2
E,回転霧化頭1A等を洗浄するための洗浄弁装置を示
し、該洗浄弁装置は洗浄ゲート弁16A,16B,16
C,16D,16Eを介して塗料ポンプ5A〜5Eの吸
引側に接続されている。また、該洗浄弁装置15は、シ
ンナ弁17とエア弁18とから構成され、該シンナ弁1
7はシンナ源19に接続され、エア弁18はエア源20
に接続されている。
【0011】ここで、塗装終了後等に塗料通路8A〜8
E,塗料ポンプ5A〜5E,フィードチューブ2A〜2
E,回転霧化頭1A等を洗浄するときには、塗料供給弁
4A〜4Eを閉弁した状態で、洗浄ゲート弁16A〜1
6Eと塗料弁11A〜11Eを開弁して塗料ポンプ5A
〜5Eを駆動する。そして、洗浄弁装置15のシンナ弁
17とエア弁18を所定時間間隔で交互に開,閉するこ
とにより、シンナとエアを塗料通路8A〜8E側に交互
に供給する。これにより、塗料通路8A〜8E,塗料ポ
ンプ5A〜5E,フィードチューブ2A〜2E,回転霧
化頭1A等に付着した塗料を洗い流す。
【0012】21は吸引通路を示し、該吸引通路21は
充填用シンナ源22と廃液タンク23との間を接続して
いる。また、該吸引通路21の途中には充填用シンナ源
22側に位置するシンナ充填弁24と廃液タンク23側
に位置する排出弁25とが設けれている。該シンナ充填
弁24、排出弁25はいずれも2ポート2位置切換弁に
よって構成されている。また、該シンナ充填弁24、排
出弁25はいずれも常時は閉弁して吸引通路21をそれ
ぞれの位置で遮断し、開弁時には吸引通路21を連通さ
せる。さらに、該吸引通路21の途中にはシンナ充填弁
24と排出弁25との間に位置して吸引ポンプ26が配
設されている。ここで、該吸引ポンプ26は、前記塗料
ポンプ5A〜5Eと共に駆動モータ6にクラッチ27を
介して接続されており、該吸引ポンプ26は、駆動モー
タ6を駆動し、クラッチ27を連結することにより駆動
する。
【0013】また、シンナ充填弁24と吸引ポンプ26
との間に位置して吸引通路21の途中の接続点Aには吸
引分岐通路28A,28B,28C,28D,28Eの
基端側が接続され、該吸引分岐通路28A〜28Eの先
端側は後述する吸引ゲート弁29A〜29Eにそれぞれ
接続されている。また、該吸引分岐通路28A〜28E
は、後述するように、フィードチューブ2A〜2E先端
からの塗料の垂れ落ちを防止するために、少量を塗料を
廃液タンク23に向けて吸引するためのもので、例えば
直径が2〜5mm程度の小径チューブによって形成され
ている。
【0014】29A,29B,29C,29D,29E
は吸引ゲート弁を示し、該吸引ゲート弁29A〜29E
は2ポート2位置切換弁によって構成されている。そし
て、該吸引ゲート弁29A〜29Eは常時は閉弁し、塗
装機側塗料通路10A〜10Eと吸引分岐通路28A〜
28Eとの間を遮断するものである。また、該吸引ゲー
ト弁29A〜29Eは、色替時に塗装機1のフィードチ
ューブ2A〜2Eから少量の塗料を吸引するときには開
弁し、塗装機側塗料通路10A〜10Eと吸引分岐通路
28A〜28Eとをそれぞれ連通させる。
【0015】従来技術による回転霧化頭型塗装装置は上
述したような構成を有する。次にこの動作について説明
する。
【0016】まず、塗装前の準備段階では、吸引通路2
1と吸引分岐通路28A〜28Eに充填用シンナを充填
する。即ち、吸引ゲート弁29A〜29Eを閉弁し、塗
装機側塗料通路10A〜10Eと吸引分岐通路28A〜
28Eとの間を遮断した状態で、シンナ充填弁24と排
出弁25を開弁して吸引ポンプ26を作動させる。これ
により、充填用シンナ源22から吸引通路21にシンナ
が供給され、該シンナが廃液タンク23に向けて流れ
る。また、吸引通路21に供給されたシンナは吸引分岐
通路28A〜28Eにも供給される。これにより、吸引
通路21、吸引分岐通路28A〜28Eにシンナが充填
される。
【0017】そして、塗料供給弁4A〜4Eおよび塗料
弁11A〜11Eを開弁し、塗料ポンプ5A〜5Eを作
動させ、塗料通路8A〜8Eとフィードチュ−ブ2A〜
2E内に各色塗料を充填する。各色塗料の充填が終了し
た後、塗料ポンプ5A〜5Eを停止し、塗料供給弁4A
〜4Eおよび塗料弁11A〜11Eを閉弁する。
【0018】その後、フィードチューブ2A〜2Eから
少量の塗料を順次吸引する。まず、吸引ゲート弁29A
を開弁し、塗装機側塗料通路10Aと吸引分岐通路28
Aを連通させる。そして、排出弁25を開弁すると共
に、吸引ポンプ26を作動させ、フィードチューブ2A
から少量の塗料を吸引する。さらに、フィードチューブ
2B〜2Eからも同様に少量の塗料を吸引する。このよ
うに、フィードチューブ2A〜2Eから少量の塗料を吸
引することにより、フィードチューブ2A〜2E内に滞
留した各色塗料がフィードチューブ2A〜2Eの先端か
ら垂れ落ちるのを防止している。
【0019】その後、塗装機洗浄弁14を開弁し、洗浄
用シンナ源13から吐出される洗浄用のシンナを塗装機
1のシンナ供給用フィードチューブ2Tに流し、回転霧
化頭1A、フィードチューブ2A〜2E先端外面に付着
した塗料を洗い流す。
【0020】一方、塗装時、例えばA色塗料を用いて塗
装するときには、吸引ゲート弁29A〜29Eを閉弁し
た状態で、A色用の塗料供給弁4A、塗料弁11Aを開
弁し、塗料ポンプ5Aを作動する。これにより、A色塗
料が塗料源3Aから塗料通路8Aを介して塗装機1のフ
ィードチューブ2Aに供給され、A色による塗装が行わ
れる。なお、B色〜E色についても同様である。
【0021】また、色替時、例えばA色塗料からB色塗
料に色替するときには、A色用の塗料ポンプ5Aを停止
し、塗料供給弁4A、塗料弁11Aを閉弁した後、吸引
ゲート弁29Aを開弁し、塗装機側塗料通路10Aと吸
引分岐通路28Aとを連通させる。そして、排出弁25
を開弁すると共に吸引ポンプ26を作動させる。これに
より、吸引通路21、吸引分岐通路28Aに充填された
充填用シンナが吸引されると同時に、塗装機側塗料通路
10Aに充満しているA色塗料が少量だけ吸引される。
この結果、塗装機1のA色用のフィードチューブ2Aか
ら少量のA色塗料が吸引され、該フィードチューブ2A
の先端には僅かな空洞部が形成される。このようにし
て、各色の塗装中に該フィードチューブ2A内に滞留し
たA色塗料が該フィードチューブ2A先端から垂れ落ち
するのを防止している。
【0022】以上のように、塗装前の準備段階で吸引通
路21と吸引分岐通路28A〜28Eにシンナを充填し
ておいて、塗装中の色替時等には、塗装機1のフィード
チューブ2A〜2Eから少量の塗料を吸引することによ
り、塗装機1の塗料垂れを防止し、塗装不良等が発生す
るのを防止している。
【0023】そして、前記吸引動作が終わった後、塗装
機洗浄弁14を開弁することにより、洗浄用シンナ源1
3から吐出される洗浄用のシンナを塗装機1のシンナ供
給用フィードチューブ2Tに流し、回転霧化頭1A、フ
ィードチューブ2A〜2E先端外面に付着したA色の塗
料を洗い流す。さらに、続けてB色塗料による塗装を行
うためには、B色用の塗料供給弁4B、塗料弁11Bを
開弁し、塗料ポンプ5Bを作動させる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術は、吸引通路21の接続点Aに吸引分岐通路28
A〜28Eを接続し、該吸引分岐通路28A〜28Eの
先端側に吸引ゲート弁29A〜29Eを接続する構成で
ある。このような構成では、塗装前の準備段階におい
て、吸引通路21と吸引分岐通路28A〜28Eに充填
用シンナを充填するときに、吸引分岐通路28A〜28
E内にエア溜りが発生し、このエア溜りが吸引分岐通路
28A〜28Eに残留してしまうという問題がある。
【0025】即ち、吸引通路21と吸引分岐通路28A
〜28Eに充填用シンナを充填するときには、吸引ゲー
ト弁29A〜29Eを閉弁し、塗装機側塗料通路10A
〜10Eと吸引分岐通路28A〜28Eとの間を遮断す
る。従って、吸引分岐通路28A〜28Eの先端側が吸
引ゲート弁29A〜29Eで行き止まりとなり、吸引分
岐通路28A〜28Eは袋小路状の閉塞部となる。この
ため、充填用シンナ源22から供給される充填用シンナ
が吸引分岐通路28A〜28E内に流入しにくくなり、
充填用シンナが吸引分岐通路28A〜28Eの先端側ま
で十分に充填されない場合がある。この結果、吸引分岐
通路28A〜28E内にエア溜りが発生し、そのエアが
吸引分岐通路28A〜28E内に残留する場合がある。
【0026】なお、吸引ゲート弁29A〜29Eを開弁
して、吸引分岐通路28A〜28Eを塗装機側塗料通路
10A〜10Eと連通させることにより、吸引分岐通路
28A〜28E内のエアを充填用シンナ源22の吐出力
を利用して塗装機1側に押し出すことは可能である。し
かし、この場合には、充填用シンナの使用料が増えると
いう欠点がある。また、塗装作業中は塗装機側塗料通路
10A〜10Eに各色の塗料が充満しているため、この
ようなエアの押し出しを行うことができないという欠点
がある。
【0027】さらに、吸引分岐通路28A〜28E内に
エア溜りが発生すると、色替時に塗装機のフィードチュ
ーブ2A〜2Eから少量の塗料を吸引するときに、塗料
の吸引量の調整が困難になるという問題が生じる。即
ち、色替時における塗料の吸引は、塗料の垂れ落ちを防
止するためにフィードチューブ2A〜2Eの先端側に僅
かな空洞部を形成する程度でよい。しかし、吸引分岐通
路28A〜28E内にエア溜りが発生すると、このエア
溜りによるエアが塗装機側塗料通路10A〜10E内の
塗料と吸引分岐通路28A〜28E内のシンナとの間を
隔絶してしまい、塗料とシンナが液体的に不連続な状態
になる。この結果、吸引ポンプ26の吸引力がフィード
チューブ2A〜2E側に正確に伝わらなくなるため、フ
ィードチューブ2A〜2E内から塗料が吸引されない場
合があり、塗料の垂れ落ちが生じて塗装不良が発生する
という問題がある。
【0028】一方、色替時には、吸引ゲート弁29A〜
29Eを介して吸引分岐通路28A〜28E、吸引通路
21内に少量の塗料が流入し、該吸引分岐通路28A〜
28E、吸引通路21内に付着する。特に、吸引分岐通
路28A〜28Eは直径2〜5mm程度の小径チューブ
であるため、塗料が吸引分岐通路28A〜28E内面に
付着すると、その管内の流路面積が小さくなり、管内圧
力損失が変化する。この結果、塗料の吸引量が変化し、
塗料を正確に吸引できなくなる。
【0029】そこで、従来では、下記の手段により吸引
分岐通路28A〜28E、吸引通路21内を定期的に洗
浄していた。
【0030】第1の手段では、まず、充填用シンナ源2
2からシンナ充填弁24、接続点A、吸引ポンプ26、
排出弁25を介して廃液タンク23へ充填用シンナを流
し、これらの通路を洗浄する。次に、充填用シンナ源2
2からシンナ充填弁24、接続点A、吸引分岐通路28
A〜28E、塗装機側塗料通路10A〜10Eを介して
塗装機1側へ充填用シンナを流し、これらの通路を洗浄
する。
【0031】第2の手段では、上述した、充填用シンナ
源22から廃液タンク23へ向かう通路と、充填用シン
ナ源22から塗装機1へ向かう通路に、同時に充填用シ
ンナを流し、各通路を同時に洗浄する。
【0032】しかし、上述した従来の各洗浄手段では、
充填用シンナを流す各通路長が異なるため、各通路全体
に充填用シンナを行きわたらせるためには、充填用シン
ナを多量に使用しなければならないという問題がある。
【0033】また、吸引ゲート弁29A〜29Eが閉弁
した状態では、吸引分岐通路28A〜28Eの先端側が
行き止まりとなっている。この状態のままでは、吸引分
岐通路28A〜28Eの先端側に充填用シンナを流すこ
とが難しく、吸引分岐通路28A〜28Eの先端側を確
実に洗浄できない。従って、上述した従来の各洗浄手段
では、吸引分岐通路28A〜28Eの先端側を洗浄する
ために、吸引ゲート弁29A〜29Eを開弁し、吸引分
岐通路28A〜28Eと塗装機側塗料通路10A〜10
Eを連通させ、充填用シンナを充填用シンナ源22から
吸引分岐通路28A〜28Eおよび塗装機側塗料通路1
0A〜10Eを流通させて塗装機1側に向けて流すよう
にしている。このため、塗装機側塗料通路10A〜10
E内の塗料を捨て吹きすることとなり、充填用シンナの
量が多量となるだけでなく、塗装機側塗料通路10A〜
10E内の塗料を無駄に廃棄しなければならず、作業も
煩雑となるという問題がある。
【0034】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は、色替時等において、塗装機の
各フィードチューブ先端から塗料が垂れ落ちるのを防止
するために、各フィードチューブから少量の塗料を確実
に、かつ正確に吸引できるようにした回転霧化頭型塗装
装置を提供することを目的としている。
【0035】また、本発明は、吸引通路の洗浄を効率よ
く行うことができ、溶剤の使用量を低減できるようにし
た回転霧化頭型塗装装置を提供することを目的としてい
る。
【0036】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明による回転霧化頭型塗装装置は、回転霧
化頭を有する塗装機と、該塗装機内に設けられ先端側が
回転霧化頭内に延びて配設された複数本のフィードチュ
ーブと、基端側が各色の塗料源に接続され先端側が該各
フィードチューブに接続された複数本の塗料通路と、該
各塗料通路の途中に設けられ、流入側となる塗料源側塗
料通路と流出側となる塗装機側塗料通路との間を連通,
遮断する塗料弁とからなる構成を採用している。
【0037】そして、請求項1に記載する発明の特徴
は、基端側が溶剤源に接続され先端側が廃液タンクに接
続された吸引通路と、前記各塗料弁と対応して該吸引通
路の途中に設けられ前記各塗装機側塗料通路をそれぞれ
廃液タンクに連通,遮断すると共に、溶剤源と廃液タン
クとの間を連通,遮断する複数の吸引ゲート弁と、該各
吸引ゲート弁の溶剤流入側に接続して設けられ溶剤源か
らの溶剤を吸引通路に充填する溶剤充填弁と、前記各吸
引ゲート弁より廃液タンク側に位置して前記吸引通路の
途中に設けられ、前記各吸引ゲート弁と該吸引通路に溶
剤を充填するとき、または前記各フィードチューブから
少量の塗料を吸引するとき作動する吸引ポンプとから構
成したことにある。
【0038】上記構成より、まず、塗装前の準備段階で
は、各吸引ゲート弁と吸引通路に溶剤を充填する。即
ち、各吸引ゲート弁により、各塗装機側塗料通路と廃液
タンクとの間を遮断すると共に溶剤源と廃液タンクとを
連通させる。そして、溶剤充填弁を開弁し、吸引ポンプ
を駆動する。これにより、溶剤源から吐出された溶剤が
吸引ゲートと吸引通路とを通過して廃液タンク側に向け
て流れ、各吸引ゲートと吸引通路に溶剤が充填される。
【0039】ここで、溶剤源から廃液タンクまでの間を
一の吸引通路で接続し、該吸引通路の途中に各吸引ゲー
ト弁と吸引ポンプとを配設する構成としたから、溶剤源
から廃液タンクまでの間が吸引通路により連続して接続
され、途中に行き止まりを有するような袋小路状の閉塞
部がない。これにより、溶剤充填時において、溶剤が溶
剤源から廃液タンクに向けて一方向に流れ、溶剤が吸引
通路内に完全に行きわたる。従って、吸引通路内にエア
溜りが発生することはない。
【0040】次に、塗装時には、各塗料弁のうち所望の
色に対応する一の塗料弁を作動させ、塗料源側塗料通路
と塗装機側塗料通路とを連通させる。これにより、塗料
源から供給される一色の塗料が塗装機のフィードチュー
ブに送り込まれ、塗装が行われる。このとき、各吸引ゲ
ート弁は上述した塗装前準備段階と同様に、各塗装機側
塗料通路と廃液タンクとの間を遮断すると共に溶剤源と
廃液タンクとを連通させた状態であり、吸引ゲート弁と
吸引通路には溶剤が充填された状態である。
【0041】次に、色替時には、塗料源の駆動を停止す
ることにより前色塗料の供給を停止し、前記一の塗料弁
により塗料源側塗料通路と塗装記側塗料通路との間を遮
断する。そして、該一の塗料弁と対応する吸引ゲート弁
を作動させて塗装機側塗料通路と廃液タンクとを連通さ
せると共に溶剤源と廃液タンクとの間を遮断し、吸引ポ
ンプを駆動する。そして、短時間経過後、該吸引ゲート
弁により各塗装機側塗料通路と廃液タンクとの間を遮断
し、吸引ポンプを停止する。これにより、前色のフィー
ドチューブから少量の塗料が吸引され、該フィードチュ
ーブ吐出端の塗料が前色のフィードチューブ基端側に少
量だけ引き上げられる。
【0042】ここで、溶剤源から廃液タンクまでの間
を、袋小路状の閉塞部がない吸引通路で接続する構成と
したから、塗装前の準備段階において吸引通路内には溶
剤が完全に充填されており、エア溜りが生じていない。
これにより、色替時に吸引ゲート弁によって塗装機側塗
料通路と廃液タンクとを連通させることにより、塗装機
側塗料通路内の塗料と吸引通路内の溶剤とが連続的に接
液する。即ち、従来技術のように塗料と溶剤との間にエ
アが介在することはない。従って、吸引ポンプを駆動す
ると、吸引ポンプの吸引力が吸引通路内の溶剤と塗装機
側塗料通路内の塗料を通じてフィードチューブ先端に確
実に伝達される。従って、フィードチューブ内の塗料は
所定の少量だけ正確に吸引される。
【0043】一方、上述したように、色替時に、フィー
ドチューブから少量の塗料を吸引通路内へ吸引するた
め、吸引通路内に塗料が付着する場合がある。この吸引
通路内に付着した塗料を洗浄するときには、吸引ゲート
弁により各塗装機側塗料通路と廃液タンクとの間を遮断
すると共に、溶剤源と廃液タンクとを連通させる。そし
て、溶剤充填弁を開弁し、吸引ポンプを駆動する。これ
により、溶剤源から吐出された溶剤が吸引通路内を通過
して廃液タンクへ向けて流れるため、吸引通路内に付着
した塗料がこの溶剤によって洗い流される。
【0044】このとき、前記吸引通路には袋小路状の閉
塞部がないため、溶剤源から廃液タンクに向けて溶剤を
流すだけで、吸引通路内の総ての場所に、この溶剤が流
れる。即ち、吸引通路内の一部で溶剤が滞留することが
なく、溶剤が行きわたらない場所が存在しない。従っ
て、少ない量の溶剤で吸引通路内を効率よく洗浄するこ
とが可能となる。
【0045】さらに、吸引ゲート弁により各塗装機側塗
料通路と廃液タンクとの間を遮断した状態のままで、吸
引通路の洗浄を行うことができる。従って、従来技術の
ように吸引通路を洗浄するに際して、塗装機側塗料通路
に向けてシンナを供給し、塗装機側塗料通路内に充填さ
れた塗料を廃棄する必要がなくなる。即ち、塗料の捨て
吹きが不要となる。
【0046】請求項2に記載する発明は、各吸引ゲート
弁を、塗装機側塗料通路に接続された吸引ポートと、溶
剤充填弁の流出側に接続された流入ポートと、吸引ポン
プの流入側に接続された排出ポートとを有し、該各吸引
ゲート弁と吸引通路に溶剤を充填するときには流入ポー
トと排出ポートとを連通させ、各フィードチューブから
少量の塗料を吸引するときには吸引ポートと排出ポート
とを連通させる3ポート切換弁としたことにある。
【0047】上記構成より、各吸引ゲート弁と吸引通路
とに溶剤を充填するときには、各吸引ゲート弁を作動さ
せ、流入ポートと排出ポートとを連通させると共に吸引
ポートと排出ポートとの間を遮断する。そして、溶剤充
填弁を開弁し、吸引ポンプを駆動することにより、溶剤
が吸引通路を通過して溶剤源から廃液タンクに向けて流
れる。このとき、溶剤源から廃液タンクまでの間が吸引
通路によって連続して接続され、途中に行き止まりを有
するような袋小路状の閉塞部がないため、各吸引ゲート
弁と吸引通路に溶剤が確実に充填され、エア溜りが発生
することはない。
【0048】また、色替時には各吸引ゲート弁を作動さ
せ、吸引ポートと排出ポートとを連通させると共に吸引
ポートと排出ポートとの間を遮断する。そして、吸引ポ
ンプを駆動してフィードチューブ内から塗料を少量吸引
する。このとき、各吸引ゲート弁と吸引通路とに溶剤が
十分に充填され、吸引通路内にエア溜りが生じていない
ため、フィードチューブ内の塗料が所定の少量だけ正確
に吸引される。
【0049】請求項3に記載する発明は、各吸引ゲート
弁を吸引通路に対して並列に設けたことにある。これに
より、各吸引ゲート弁と吸引通路に溶剤を充填するとき
には、溶剤がそれぞれの吸引ゲート弁に一様にかつ確実
に充填され、吸引通路内にエア溜りが生じることはな
く、塗装機側塗料通路内の塗料と吸引通路内の溶剤とを
連続的に接液させることができる。
【0050】請求項4に記載する発明は、溶剤充填弁の
流入側に、溶剤源と共にエア源を設けてたことにある。
これにより、各吸引ゲート弁と吸引通路の洗浄が可能と
なる。即ち、各吸引ゲート弁を作動させ、各塗装機側塗
料通路と廃液タンクとの間を遮断すると共に溶剤源と廃
液タンクとを連通させる。そして、溶剤充填弁を開弁
し、吸引ポンプを駆動する。この状態で、溶剤源とエア
源とから交互に溶剤とエアを吸引通路に供給することに
より、各吸引ゲートと吸引通路に付着した塗料を洗い流
すことができる。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って詳述する。
【0052】ここで、図1ないし図5は本発明の実施例
による回転霧化頭型塗装装置を示している。なお、本実
施例では前述した従来技術の構成要素と同一の構成要素
に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0053】図において、31は本実施例による吸引通
路を示し、該吸引通路31は、基端側通路31Aが後述
するシンナ源38,エア源39に接続され、先端側通路
31Bが廃液タンク41に接続されている。そして、該
吸引通路31は、基端側通路31Aと先端側通路31B
との間で5本の通路に並列的に分岐し、該各分岐通路の
途中には後述の吸引ゲート弁34A〜34Eが設けられ
ている。さらに、該吸引通路31は、該吸引ゲート弁3
4A〜34Eの流入側がシンナ源側吸引通路32A,3
2B,32C,32D,32Eとなり、吸引ゲート弁3
4A〜34Eの流出側が廃液タンク側吸引通路33A,
33B,33C,33D,33Eとなっている。
【0054】34A,34B,34C,34D,34E
は塗料弁11A〜11Eに対応して並列に設けられた吸
引ゲート弁を示し、該吸引ゲート弁34A〜34Eは、
図2に示すように、吸引ポートa,流入ポートb,排出
ポートcを有する3ポート2位置切換弁(3方弁)であ
る。そして、該吸引ゲート弁34A〜34Eの吸引ポー
トaは塗装機側塗料通路10A〜10Eに接続されてい
る。また、該吸引ゲート弁34A〜34Eの流入ポート
bはシンナ源側吸引通路32A〜32Eに接続されてい
る。さらに、該吸引ゲート弁34A〜34Eの排出ポー
トcは廃液タンク側吸引通路33A〜33Eに接続され
ている。
【0055】そして、該吸引ゲート弁34A〜34E
は、リターンスプリングにより常時は切換位置(イ)に
あり、シンナ源側吸引通路32A〜32Eと廃液タンク
側吸引通路33A〜33Eとを連通させると共に、塗装
機側塗料通路10A〜10Eと廃液タンク側吸引通路3
3A〜33Eとの間を遮断している。また、該吸引ゲー
ト弁34A〜34Eは、切換位置(ロ)になったときに
はシンナ源側吸引通路32A〜32Eと廃液タンク側吸
引通路33A〜33Eとの間を遮断すると共に、塗装機
側塗料通路10A〜10Eと廃液タンク側吸引通路33
A〜33Eとを連通させる。
【0056】35は吸引通路31の流入側に設けられた
吸引通路洗浄弁装置を示し、該吸引通路洗浄弁装置35
は、シンナ弁36とエア弁37により構成されている。
また、該シンナ弁36には、溶剤源としてのシンナ源3
8が接続され、エア弁37にはエア源39がシンナ源3
8に対して並列に接続されている。
【0057】そして、前記シンナ弁36は常時は閉弁し
て、シンナ源38と吸引通路31との間を遮断している
が、吸引通路31等にシンナを充填するとき、または吸
引通路31等を洗浄するときには開弁し、シンナ源38
と吸引通路31とを連通させる。これにより、溶剤とし
てのシンナがシンナ源38から吸引通路31に向けて供
給される。
【0058】また、前記エア弁37は常時は閉弁して、
エア源39と吸引通路31との間を遮断しているが、吸
引通路31等を洗浄するときに開弁し、エア源39と吸
引通路31とを連通させる。即ち、後述するように、吸
引通路31等を洗浄するときは、シンナ弁36とエア弁
37とを所定の時間間隔で交互に開,閉し、吸引通路3
1にシンナとエアを交互に供給する。
【0059】40はシンナ弁36、エア弁37の流出側
に設けられた溶剤充填弁としてのシンナ充填弁を示し、
該シンナ充填弁40は、図2に示すように、常時は閉弁
して吸引通路31をその流入側で遮断しているが、吸引
通路31等に溶剤としてのシンナを充填するとき、また
は吸引通路31等を洗浄するときに開弁し、吸引通路3
1を連通させる。
【0060】41は吸引通路31の流出側に設けられた
本実施例による廃液タンクを示し、該廃液タンク41は
吸引通路31から排出されたシンナを貯留するタンクで
ある。42は吸引通路31の流出側に設けられた本実施
例による排出弁を示し、該排出弁42は、図2に示すよ
うに、常時は閉弁して吸引通路31をその流出側で遮断
しているが、吸引通路31等にシンナを充填するとき、
フィードチューブ2A〜2Eから少量の塗料を吸引する
とき、または吸引通路31等を洗浄するときには開弁
し、吸引通路31を連通させる。
【0061】43は排出弁41の流入側に設けられた吸
引ポンプを示し、該吸引ポンプ43は、吸引ゲート弁3
4A〜34Eと吸引通路31にシンナを充填するとき、
フィードチューブ2A〜2Eから少量の塗料を吸引する
とき、または吸引通路31等を洗浄するときに作動させ
るものである。さらに、該吸引ポンプ43は、前記塗料
ポンプ5A〜5Eと共に駆動モータ6にクラッチ44を
介して接続されており、該吸引ポンプ43は、駆動モー
タ6を駆動し、クラッチ44を連結することにより駆動
する。
【0062】本実施例による回転霧化頭型塗装装置は上
述したような構成を有するものであり、次にこの動作に
ついて説明する。
【0063】まず、図3に示すタイムチャートに基づい
て、塗装前の準備段階における回転霧化頭型塗装装置の
動作について説明する。まず、吸引ゲート弁34A〜3
4Eと吸引通路31に充填用のシンナを充填させる。即
ち、吸引ゲート弁34A〜34Eを図2中の切換位置
(イ)にした状態で、シンナ充填弁40、シンナ弁3
6、シンナ充填弁40および排出弁42を開弁し、吸引
ポンプ43を作動させる。これにより、シンナ源38か
ら吐出されたシンナがシンナ源側吸引通路32A〜32
Eに流入し、吸引ゲート弁34A〜34Eを通過して廃
液タンク側吸引通路33A〜33Eを流通し、廃液タン
ク41に向けて流れる。その後、吸引ポンプ43を停止
し、排出弁42、シンナ充填弁40、シンナ弁36を閉
弁する。このようにして、吸引ゲート弁34A〜34
E、吸引通路31にシンナが充填される。
【0064】ここで、吸引通路31はシンナ源38から
廃液タンク41の間を連続して接続する通路であり、吸
引通路31には途中に行き止まりを有するような袋小路
状の閉塞部がない。これにより、シンナ充填時には、シ
ンナ源38から吐出されたシンナが廃液タンク41に向
けて一方向に流れ、シンナが吸引通路31内の隅々にま
でに完全に行きわたる。従って、吸引通路31内にシン
ナを確実に充填することができ、吸引通路31内にエア
溜りが発生するのを防止できる。
【0065】次に、塗料通路8A〜8Eとフィードチュ
ーブ2A〜2E内に各色塗料を充填する。即ち、塗料供
給弁4A〜4Eおよび塗料弁11A〜11Eを開弁し、
塗料ポンプ5A〜5Eを作動させる。これにより、各色
塗料が塗料源3A〜3Eから供給され、塗料通路8A〜
8Eとフィードチューブ2A〜2E内を流れる。その
後、塗料ポンプ5A〜5Eを停止し、塗料供給弁4A〜
4Eおよび塗料弁11A〜11Eを閉弁する。このよう
にして、塗料通路8A〜8Eとフィードチューブ2A〜
2E内に各色塗料がそれぞれ充填される。なお、各色塗
料の充填は、各色毎に順番に行ってもよく、全色同時に
行ってもよい。
【0066】次に、フィードチューブ2A〜2Eから少
量の塗料を吸引する。即ち、まずA色用の吸引ゲート弁
34Aを図2中の切換位置(ロ)とし、塗装機側塗料通
路10Aと廃液タンク側吸引通路33Aとを連通させ
る。そして、排出弁42を開弁し、吸引ポンプ43を作
動させる。これにより、廃液タンク側吸引通路33A内
に充填された充填用のシンナが少量吸引されると同時
に、塗装機側塗料通路10Aに充満しているA色塗料が
少量だけ吸引される。この結果、A色用のフィードチュ
ーブ2Aから少量のA色塗料が吸引され、該フィードチ
ューブ2Aの先端には僅かな空洞部が形成される。これ
により、A色塗料がフィードチューブ2Aの先端から垂
れ落ちるのを防止している。
【0067】なお、フィードチューブ2Aから少量の塗
料を吸引するのみで目的は達成されるため、吸引ゲート
弁34Aは切換位置(ロ)に切換えた後、短時間で切換
位置(イ)に戻し、これに伴って吸引ポンプ43も停止
し、排出弁42も閉弁する。さらに、B色〜E色につい
てもA色と同様に、フィードチューブ2B〜2Eから少
量の塗料がそれぞれ吸引される。
【0068】ここで、フィードチューブ2A〜2Eから
吸引する塗料の量は、塗料の垂れ落ちを防止するために
フィードチューブ2A〜2Eの先端に僅かな空洞部を形
成する程度の所定の少量でなければならない。この吸引
塗料の量が少な過ぎては塗料の垂れ落ちを確実に防止で
きず、多過ぎては次回塗装を開始する際に、塗料の吐出
が遅延し塗装不良を生じさせるからである。
【0069】そこで、本実施例では、吸引塗料の量がフ
ィードチューブ2A〜2Eの先端に僅かな空洞部を形成
する程度の少量となるように、吸引ゲート弁34A〜3
4Eの開弁時間や、吸引ポンプ43の吸引力が設定され
ている。
【0070】さらに、本実施例では、上述したように吸
引通路31内に充填用のシンナを十分に充填させ、吸引
通路31内にエア溜りが発生するのを防止している。こ
れにより、フィードチューブ2A〜2Eから塗料を所定
の少量だけ正確に吸引することができる。例えばA色塗
料を吸引するとき、吸引ゲート弁34Aを図2中の切換
位置(ロ)とし、塗装機側塗料通路10Aと廃液タンク
側吸引通路33Aを連通させることにより、塗装機側塗
料通路10A内の塗料と廃液タンク側吸引通路33A内
のシンナが連続的に接液する。つまり、従来技術のよう
に、塗料とシンナとの間にエアが介在し、エアによって
塗料とシンナが隔絶されることはない。これにより、吸
引ポンプ43の吸引力が廃液タンク側吸引通路33A内
のシンナと塗装機側塗料通路10A内の塗料とを通じて
フィードチューブ2A先端に正確かつ確実に伝達され
る。従って、フィードチューブ2A内の塗料を所定の少
量だけ正確に吸引することが可能となる。
【0071】次に、塗装機1の回転霧化頭1A、フィー
ドチューブ2A〜2E先端外面を洗浄する。即ち、塗装
機洗浄弁14を開弁することにより、洗浄用シンナ源1
3から吐出される洗浄用のシンナを塗装機1のシンナ供
給用フィードチューブ2Tに流し、回転霧化頭1A、フ
ィードチューブ2A〜2E先端外面に付着した塗料を洗
い流す。そして、洗浄終了後に塗装機洗浄弁14を閉弁
する。
【0072】次に、図4に示すタイムチャートに基づい
て、塗装時と色替時における回転霧化頭型塗装装置の動
作について説明する。例えば、A色塗料による塗装を行
うときには、A色用の塗料供給弁4A、塗料弁11Aを
開弁し、塗料ポンプ5Aを作動させる。これにより、塗
装機1のA色用のフィードチューブ2AからA色塗料が
被塗物に向けて吐出される。
【0073】次に、A色塗料の塗装が終了し、A色塗料
からB色塗料に色替するときには、A色用塗料ポンプ5
Aを停止し、塗料供給弁4A、塗料弁11Aを閉弁す
る。その後、A色用の吸引ゲート弁34Aを図2中の切
換位置(ロ)に切換え、塗装機側塗料通路10Aと廃液
タンク側吸引通路33Aとを連通させると共に、排出弁
42を開弁し、吸引ポンプ43を作動させる。そして、
A色塗料がA色用フィードチューブ2A先端から垂れ落
ちるのを防止するために、該フィードチューブ2Aから
所定の少量のA色塗料を吸引する。その後、該吸引ゲー
ト弁34Aを図2中の切換位置(イ)とし、排出弁42
を閉弁すると共に、吸引ポンプ43を停止する。さらに
その後、塗装機洗浄弁14を開弁し、洗浄用シンナ源1
3から供給される洗浄用のシンナを塗装機1のシンナ供
給用フィードチューブ2Tに供給することにより、回転
霧化頭1A、フィードチューブ2A等の先端外面に付着
したA色塗料を洗い流す。
【0074】そして、B色塗料による塗装を行うため
に、B色用の塗料供給弁4B、塗料弁11Bを開弁し、
塗料ポンプ5Bを作動させる。これにより、B色用のフ
ィードチューブ2BからB色塗料が被塗物に向けて吐出
される。そして、B色塗料による塗装が終了し、このB
色塗料を他色塗料に色替するときには、B色用塗料ポン
プ5Bを停止し、塗料供給弁4B、塗料弁11Bを閉弁
する。さらに、B色用の吸引ゲート弁34Bを図2中の
切換位置(ロ)に切換え、塗装機側塗料通路10Bと廃
液タンク側吸引通路33Bとを連通させると共に、排出
弁42を開弁し、吸引ポンプ43を作動させる。これに
より、B色用フィードチューブ2Bから所定の少量のB
色塗料を吸引する。その後、該吸引ゲート弁34Bを図
2中の切換位置(イ)とし、排出弁42を閉弁すると共
に、吸引ポンプ43を停止する。さらにその後、塗装機
洗浄弁14を開弁し、回転霧化頭1A、フィードチュー
ブ2B等の先端外面に付着したB色塗料を洗い流す。な
お、C色塗料〜E色塗料による塗装も、同様に行われ
る。
【0075】また、上述したように、各色塗料による塗
装中は、吸引ゲート弁34A〜34Eが図2中の切換位
置(イ)にあり、シンナ源側吸引通路32A〜32Eと
廃液タンク側吸引通路33A〜33Eとが連通してい
る。これにより、各色塗料による塗装中でも、シンナ弁
36、シンナ充填弁40および排出弁42を開弁し、吸
引ポンプ43を作動させることにより、吸引通路31内
にシンナを補充充填することができる。
【0076】次に、図5に示すタイムチャートに基づい
て、吸引通路31の洗浄時における回転霧化頭型塗装装
置の動作について説明する。前述したように、塗装前の
準備段階または色替時に行われる塗料吸引によって吸引
通路31内には少量ながら塗料が流入し、この塗料が吸
引通路31内に付着する場合がある。そして、吸引通路
31内に塗料が付着したまま塗装作業を長期間休止した
場合には、塗料が吸引通路31内に固まり、吸引ポンプ
43が動作不良を起こす場合がある。また、吸引通路3
1内に塗料が付着すると、吸引通路31の流路面積が小
さくなるため、塗料吸引が正常に行われないといった不
都合が発生する。そこで、かかる不都合を解消するため
に、例えば週末に塗装作業を休止する前に、吸引通路3
1、吸引ゲート弁34A〜34E、吸引ポンプ43等の
洗浄を行う。
【0077】まず、吸引ゲート弁34A〜34Eを図2
中の切換位置(イ)にした状態で、シンナ充填弁40と
排出弁42を開弁し、吸引ポンプ43を作動させる。そ
して、シンナ弁36とエア弁37とを交互に開弁,閉弁
させ、吸引通路31内にシンナとエアを交互に供給す
る。これにより、吸引通路31、吸引ゲート弁34A〜
34E、吸引ポンプ43等に付着した塗料が洗い流され
る。
【0078】このとき、洗浄のためにシンナを流す通路
は、シンナ源38と廃液タンク41との間に設けられた
吸引通路31のみであり、この吸引通路31のみにシン
ナを流すだけで、吸引通路31内に付着した塗料を完全
に洗い流すことができる。即ち、吸引通路31には袋小
路状の閉塞部がないため、図6に示す従来技術のよう
に、吸引ゲート弁29A〜29Eを開弁してシンナを塗
装機側塗料通路10A〜10Eを介して塗装機1側に流
す必要はない。このように、シンナを洗浄すべき通路に
のみ流すことによって洗浄を完全に行うことができるか
ら、シンナの使用効率がよく、シンナの量を必要最低限
に抑えることができる。
【0079】また、吸引通路31の洗浄は、吸引ゲート
弁34A〜34Eを図2中の切換位置(イ)にした状態
で、当該吸引通路31にシンナを流すのみでよい。即
ち、従来技術のように、吸引通路の洗浄に際して、塗装
機側塗料通路10A〜10Eを介して塗装機1側にシン
ナを流す必要がない。従って、塗装機側塗料通路10A
〜10E内に充填された塗料を廃棄せずに、吸引通路3
1を洗浄することができる。即ち、塗料の捨て吹きが不
要となる。またさらに、塗料通路8A〜8E内に充填さ
れた塗料を廃棄せずに、吸引通路31を洗浄できるか
ら、塗装作業の途中でも吸引通路31の洗浄を行うこと
ができる。
【0080】かくして、本実施例によれば、シンナ源3
8と廃液タンク41との間を吸引通路31によって連続
して接続し、該吸引通路31の途中には3方弁からなる
吸引ゲート弁34A〜34Eを設ける構成としたから、
塗装前の準備段階において、吸引ゲート弁34A〜34
Eを介してシンナ源側吸引通路32A〜32Eと廃液タ
ンク側吸引通路33A〜33Eとを連通させることによ
り、充填用のシンナをシンナ源38から廃液タンク41
へ確実に行きわたらせることができ、充填用のシンナを
吸引通路31内に確実に充填することができる。即ち、
吸引通路31の途中に行き止まりを有するような袋小路
状の閉塞部がないため、吸引通路31内にエア溜りが発
生するのを防止できる。
【0081】特に、吸引ゲート弁34A〜34Eを吸引
通路31に対して並列に設けたことにより、シンナを吸
引ゲート弁34A〜34E側にそれぞれ確実に行きわた
らせることができ、吸引通路31内をシンナによって充
満させることができる。
【0082】従って、色替時等における塗料吸引時に
は、吸引ポンプ43の吸引力をフィードチューブ2A〜
2E側に確実に伝達することができ、フィードチューブ
2A〜2E内から塗料を所定の少量だけ正確に吸引する
ことができる。これにより、フィードチューブ2A〜2
Eの先端から塗料が垂れ落ちをなくし、塗装不良を解消
することができる。
【0083】また、本実施例によれば、吸引通路31に
袋小路状の閉塞部がないから、該吸引通路31のみにシ
ンナを流すだけで、吸引通路31内に付着した塗料を洗
浄することができる。これにより、従来技術のように、
通路長の異なる複数の通路にシンナを流したり、塗装機
側塗料通路10A〜10Eを介して塗装機1側にシンナ
を流したりする必要がなくなる。従って、吸引通路31
の洗浄時に使用するシンナの量を大幅に低減させること
ができると共に、塗料の無駄な廃棄を防止でき、さらに
は、洗浄作業の簡単化を図ることができる。
【0084】また、本実施例によれば、シンナ充填弁4
0の流入側にシンナ源38と並列に接続されたエア源3
9を設けたことにより、吸引通路31、吸引ゲート弁3
4A〜34E、吸引ポンプ43等をシンナとエアを用い
て洗浄することができ、吸引通路31内等に付着した塗
料を確実に洗い流すことができ、吸引通路31のつまり
や、吸引ポンプ43の動作不良等を未然に防止できる。
【0085】なお、前記実施例では、吸引通路31等に
充填する溶剤としてシンナを用いたが、本発明はこれに
限らず、水等のその他の溶剤でもよい。
【0086】
【発明の効果】以上詳述した通り請求項1に記載の発明
によれば、基端側が溶剤源に接続され先端側が廃液タン
クに接続された吸引通路と、各塗料弁と対応して該吸引
通路の途中に設けられ各塗装機側塗料通路をそれぞれ廃
液タンクに連通,遮断すると共に、溶剤源と廃液タンク
との間を連通,遮断する複数の吸引ゲート弁と、該各吸
引ゲート弁の溶剤流入側に接続して設けられ溶剤源から
の溶剤を吸引通路に充填する溶剤充填弁と、各吸引ゲー
ト弁より廃液タンク側に位置して吸引通路の途中に設け
られ、前記各吸引ゲート弁と該吸引通路に溶剤を充填す
るとき、または各フィードチューブから少量の塗料を吸
引するとき作動する吸引ポンプとから構成したから、溶
剤を各吸引ゲート弁と吸引通路に確実に充填することが
でき、各吸引ゲート弁または吸引通路内にエア溜りが発
生するのを防止できる。
【0087】従って、色替時に塗装機の各フィードチュ
ーブ内の塗料を所定の少量だけ正確に吸引することがで
き、各フィードチューブ先端の塗料垂れを防止できる。
また、各フィードチューブ内の塗料を過剰に吸引してし
まうのを防止でき、次回塗装作業を行うときに塗料吐出
タイミングの遅延を防いで塗装不良が生じるのを防止で
きる。
【0088】また、吸引通路内に付着した塗料を洗浄す
るときには、溶剤源と廃液タンクとの間に接続された吸
引通路のみに溶剤を供給するだけでよく、溶剤の使用効
率を向上でき、溶剤の使用を大幅に低減することができ
る。
【0089】さらに、従来技術のように、吸引通路を洗
浄するのに際して、溶剤を塗装機側塗料通路、塗装機に
向けて流し、塗装機側塗料通路内に充填された塗料を捨
て吹きする必要がなくなるため、溶剤と塗料の無駄な廃
棄を防止できる。
【0090】請求項2に記載する発明によれば、各吸引
ゲート弁を、塗装機側塗料通路に接続された吸引ポート
と、溶剤充填弁の流出側に接続された流入ポートと、吸
引ポンプの流入側に接続された排出ポートとを有し、該
各吸引ゲート弁と吸引通路に溶剤を充填するときには流
入ポートと排出ポートとを連通させ、前記各フィードチ
ューブから少量の塗料を吸引するときには吸引ポートと
排出ポートとを連通させる3ポート切換弁により構成し
たから、請求項1に記載する発明と同様に、各吸引ゲー
ト弁または吸引通路内にエア溜りが発生するのを防止で
き、色替時に塗装機の各フィードチューブ内の塗料を所
定の少量だけ正確に吸引することができる。従って、各
フィードチューブ先端の塗料垂れを防止できると共に、
各フィードチューブ内の塗料を過剰に吸引してしまうの
を防止できる。
【0091】請求項3に記載する発明によれば、各吸引
ゲート弁を吸引通路に対して並列に設けたから、塗装準
備段階において、吸引通路および各吸引ゲート弁の総て
に溶剤を十分に充填することができ、各吸引ゲートまた
は吸引通路にエア溜りが発生するのを防止できる。従っ
て、請求項1または2に記載する発明と同様の効果を奏
する。
【0092】請求項4に記載の発明によれば、溶剤充填
弁の流入側に溶剤源と共にエア源を設けたから、各吸引
ゲート弁と吸引通路の洗浄を行うことができる。従っ
て、当該回転霧化頭型塗装装置を長期間使用しなかった
場合の塗料づまり等を解消することができ、塗装不良、
当該装置の誤動作、故障を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による回転霧化頭型塗装装置の
全体構成を示す構成説明図である。
【図2】図1中の回転霧化頭型塗装装置の要部を示す回
路図である。
【図3】塗装前の準備段階における回転霧化頭型塗装装
置の動作を示すタイムチャートである。
【図4】塗装時および色替時における回転霧化頭型塗装
装置の動作を示すタイムチャートである。
【図5】吸引通路等の洗浄時における回転霧化頭型塗装
装置の動作を示すタイムチャートである。
【図6】従来技術による回転霧化頭型塗装装置の全体構
成を示す構成説明図である。
【符号の説明】
1 塗装機 1A 回転霧化頭 2 束状フィードチューブ 3A〜3E 塗料源 8A〜8E 塗料通路 9A〜9E 塗料源側塗料通路 10A〜10E 塗装機側塗料通路 11A〜11E 塗料弁 31 吸引通路 34A〜34E 吸引ゲート弁 38 シンナ源 39 エア源 40 シンナ充填弁 41 廃液タンク 43 吸引ポンプ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−998(JP,A) 特開 平6−134355(JP,A) 特開 平7−194999(JP,A) 特開 平6−277571(JP,A) 特開 平2−90858(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05B 5/04,5/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転霧化頭を有する塗装機と、該塗装機
    内に設けられ先端側が回転霧化頭内に延びて配設された
    複数本のフィードチューブと、基端側が各色の塗料源に
    接続され先端側が該各フィードチューブに接続された複
    数本の塗料通路と、該各塗料通路の途中に設けられ、流
    入側となる塗料源側塗料通路と流出側となる塗装機側塗
    料通路との間を連通,遮断するトリガ弁とからなる回転
    霧化頭型塗装装置において、 基端側が溶剤源に接続され先端側が廃液タンクに接続さ
    れた吸引通路と、 前記各トリガ弁と対応して該吸引通路の途中に設けら
    れ、前記各塗装機側塗料通路をそれぞれ廃液タンクに連
    通,遮断すると共に、溶剤源と廃液タンクとの間を連
    通,遮断する複数の吸引ゲート弁と、 該各吸引ゲート弁の溶剤流入側に接続して設けられ溶剤
    源からの溶剤を吸引通路に充填する溶剤充填弁と、 前記各吸引ゲート弁より廃液タンク側に位置して前記吸
    引通路の途中に設けられ、前記各吸引ゲート弁と該吸引
    通路に溶剤を充填するとき、または前記各フィードチュ
    ーブから少量の塗料を吸引するとき作動する吸引ポンプ
    とから構成したことを特徴とする回転霧化頭型塗装装
    置。
  2. 【請求項2】 前記各吸引ゲート弁は、前記塗装機側塗
    料通路に接続された吸引ポートと、溶剤充填弁の流出側
    に接続された流入ポートと、吸引ポンプの流入側に接続
    された排出ポートとを有し、該各吸引ゲート弁と吸引通
    路に溶剤を充填するときには流入ポートと排出ポートと
    を連通させ、前記各フィードチューブから少量の塗料を
    吸引するときには吸引ポートと排出ポートとを連通させ
    る3ポート切換弁である請求項1に記載の回転霧化頭型
    塗装装置。
  3. 【請求項3】 前記各吸引ゲート弁は吸引通路に対して
    並列に設けてなる請求項1または2に記載の回転霧化頭
    型塗装装置。
  4. 【請求項4】 前記溶剤充填弁の流入側には前記溶剤源
    と共にエア源を設けてなる請求項1,2または3に記載
    の回転霧化頭型塗装装置。
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