JP3204686B2 - 光学系支持装置 - Google Patents
光学系支持装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光ディスク等の光学
的記録媒体(以下、光ディスクとする)を用いて情報の
記録および/または再生を行う情報記録再生装置に用い
られる光学系を支持する、光学系支持装置に関する。
的記録媒体(以下、光ディスクとする)を用いて情報の
記録および/または再生を行う情報記録再生装置に用い
られる光学系を支持する、光学系支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクに記録されている情報を再生
する場合、レーザ光を対物レンズ等の光学系により光デ
ィスク表面のトラックに集光させ、この反射光を検出す
ることによりトラックのピットの有無を検出し、情報の
再生が行われる。この際、レーザ光が常にトラックに追
従し、合焦状態となるように、光学系はトラッキング方
向およびフォーカシング方向に制御が成される。
する場合、レーザ光を対物レンズ等の光学系により光デ
ィスク表面のトラックに集光させ、この反射光を検出す
ることによりトラックのピットの有無を検出し、情報の
再生が行われる。この際、レーザ光が常にトラックに追
従し、合焦状態となるように、光学系はトラッキング方
向およびフォーカシング方向に制御が成される。
【0003】一般的に、上述した光学系を支持する光学
系支持装置においては、光学系にトラッキング方向から
衝撃、加速が加えられると対物レンズがトラック方向に
ずれてしまい、これによって、トラックエラー信号が変
化したり、サーボが外れてしまったりすることがある。
このため、対物レンズが衝撃等によって、容易にトラッ
クずれを起こさないよう対物レンズを支持しなければな
らない。
系支持装置においては、光学系にトラッキング方向から
衝撃、加速が加えられると対物レンズがトラック方向に
ずれてしまい、これによって、トラックエラー信号が変
化したり、サーボが外れてしまったりすることがある。
このため、対物レンズが衝撃等によって、容易にトラッ
クずれを起こさないよう対物レンズを支持しなければな
らない。
【0004】このような問題を解決するために、例え
ば、特開昭62−40627号公報には、図12,13
に示すような光学系支持装置が開示されている。以下、
これらの図を参照して、従来技術を説明する。
ば、特開昭62−40627号公報には、図12,13
に示すような光学系支持装置が開示されている。以下、
これらの図を参照して、従来技術を説明する。
【0005】対物レンズ80は、ホルダ82によって保
持されており、このホルダ82は、ヒンジ部材85に固
定されている。このヒンジ部材85は、ヒンジ片85
a,85bおよびこれらのヒンジ片を連結するヒンジ軸
85cによって構成されており前記ホルダ82は、ヒン
ジ片85aに固定されている。この結果、対物レンズ8
0はトラッキング方向へ回動可能となっている。一方、
ヒンジ片85bは、基端部がベース90に固定された平
行リンク部材84の先端部に支持されており、対物レン
ズ80は、この平行リンク部材の機能によりフォーカシ
ング方向へ移動可能となっている。ホルダ82には、そ
の前後方向にそれぞれバランサ88,86が取り付けら
れており、ホルダ82のバランスを保っている。この光
学系支持装置は、ヒンジ軸85cがホルダの重心位置に
くるように構成されている。したがって、外部から衝
撃、加速が加えられても、それらの衝撃や加速がホルダ
82に対するモーメント、すなわちヒンジ軸を回動中心
としてトラッキング方向へ回動させる回動力として作用
することはないので対物レンズ80がトラッキング方向
へ移動されることはない。
持されており、このホルダ82は、ヒンジ部材85に固
定されている。このヒンジ部材85は、ヒンジ片85
a,85bおよびこれらのヒンジ片を連結するヒンジ軸
85cによって構成されており前記ホルダ82は、ヒン
ジ片85aに固定されている。この結果、対物レンズ8
0はトラッキング方向へ回動可能となっている。一方、
ヒンジ片85bは、基端部がベース90に固定された平
行リンク部材84の先端部に支持されており、対物レン
ズ80は、この平行リンク部材の機能によりフォーカシ
ング方向へ移動可能となっている。ホルダ82には、そ
の前後方向にそれぞれバランサ88,86が取り付けら
れており、ホルダ82のバランスを保っている。この光
学系支持装置は、ヒンジ軸85cがホルダの重心位置に
くるように構成されている。したがって、外部から衝
撃、加速が加えられても、それらの衝撃や加速がホルダ
82に対するモーメント、すなわちヒンジ軸を回動中心
としてトラッキング方向へ回動させる回動力として作用
することはないので対物レンズ80がトラッキング方向
へ移動されることはない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記光学系支
持装置には以下に述べる問題点がある。図に示すように
ホルダをトラッキング方向、フォーカシング方向に移動
可能となるように支持するヒンジ部材および平行リンク
部材は、光ディスクのトラックの接線方向(タンジェン
シャル方向)に延在している。このため、平行リンク部
材およびヒンジ部材の剛性は、その延在方向に対しては
高いが、それと直交するトラッキング方向に対しては高
くない。
持装置には以下に述べる問題点がある。図に示すように
ホルダをトラッキング方向、フォーカシング方向に移動
可能となるように支持するヒンジ部材および平行リンク
部材は、光ディスクのトラックの接線方向(タンジェン
シャル方向)に延在している。このため、平行リンク部
材およびヒンジ部材の剛性は、その延在方向に対しては
高いが、それと直交するトラッキング方向に対しては高
くない。
【0007】したがって、このような光学系支持装置が
トラッキング方向から加速を受けた場合、図14に示す
ように、ヒンジ部材が破線のようにトラッキング方向に
変形し、対物レンズがトラッキング方向に変位してしま
う。また、図15に示すように、平行リンク部材も破線
のようにトラッキング方向に変形し、対物レンズがトラ
ッキング方向に変位してしまう。この結果、対物レンズ
は、ヒンジ部材および平行リンク部材の変形量の分だけ
トラッキング方向に変位してしまい、ΔX分トラックず
れを引き起こしてしまう。
トラッキング方向から加速を受けた場合、図14に示す
ように、ヒンジ部材が破線のようにトラッキング方向に
変形し、対物レンズがトラッキング方向に変位してしま
う。また、図15に示すように、平行リンク部材も破線
のようにトラッキング方向に変形し、対物レンズがトラ
ッキング方向に変位してしまう。この結果、対物レンズ
は、ヒンジ部材および平行リンク部材の変形量の分だけ
トラッキング方向に変位してしまい、ΔX分トラックず
れを引き起こしてしまう。
【0008】この発明は、トラッキング方向からの衝撃
や加速が加えられても、対物レンズが容易にトラックず
れを引き起こすことのない、光学系支持装置を提供する
ことを目的とする。
や加速が加えられても、対物レンズが容易にトラックず
れを引き起こすことのない、光学系支持装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の光学系支持装置は、光学的記録媒体面に光
スポットを投射する光学素子を有する可動部と、この可
動部を光学的記録媒体面に垂直なフォーカシング方向に
移動可能に支持し、光学的記録媒体の情報トラックを横
切るトラッキング方向に延在した第1の弾性支持部材
と、前記可動部を回動させ、前記光スポットをトラッキ
ング方向に移動可能に支持する第2の弾性支持部材と、
前記可動部をフォーカシング方向およびトラッキング方
向に駆動させる駆動手段とを有しており、前記トラッキ
ング方向に関する前記第1の弾性支持部材の一方の端部
が静止部材に結合されると共に前記第1の弾性支持部材
の他方の端部がフォーカシング方向に変位可能であり、
前記他方の端部側に前記第2の弾性支持部材が配置さ
れ、前記駆動手段は、それぞれがコイルと永久磁石を含
む第1の駆動部と第2の駆動部から成り、これらの駆動
部は、前記第2の弾性支持部材と前記光学素子とに交わ
り且つ前記第1の弾性支持部材の前記延在方向に垂直な
仮想平面に対しほぼ対称に配置されていることを特徴と
している。
に、本発明の光学系支持装置は、光学的記録媒体面に光
スポットを投射する光学素子を有する可動部と、この可
動部を光学的記録媒体面に垂直なフォーカシング方向に
移動可能に支持し、光学的記録媒体の情報トラックを横
切るトラッキング方向に延在した第1の弾性支持部材
と、前記可動部を回動させ、前記光スポットをトラッキ
ング方向に移動可能に支持する第2の弾性支持部材と、
前記可動部をフォーカシング方向およびトラッキング方
向に駆動させる駆動手段とを有しており、前記トラッキ
ング方向に関する前記第1の弾性支持部材の一方の端部
が静止部材に結合されると共に前記第1の弾性支持部材
の他方の端部がフォーカシング方向に変位可能であり、
前記他方の端部側に前記第2の弾性支持部材が配置さ
れ、前記駆動手段は、それぞれがコイルと永久磁石を含
む第1の駆動部と第2の駆動部から成り、これらの駆動
部は、前記第2の弾性支持部材と前記光学素子とに交わ
り且つ前記第1の弾性支持部材の前記延在方向に垂直な
仮想平面に対しほぼ対称に配置されていることを特徴と
している。
【0010】
【作用】可動部を支持する支持部材をトラッキング方向
に延在させて、トラッキング方向からの衝撃等に対し
て、可動部に設けられた光学素子がトラックずれを起こ
さないようにする。
に延在させて、トラッキング方向からの衝撃等に対し
て、可動部に設けられた光学素子がトラックずれを起こ
さないようにする。
【0011】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明を具体的に
説明する。図1は、本発明に係る光学系支持装置の分解
斜視図であり、図2は、それを組み立てた状態を示す斜
視図である。
説明する。図1は、本発明に係る光学系支持装置の分解
斜視図であり、図2は、それを組み立てた状態を示す斜
視図である。
【0012】符号4は、角筒状に構成され上下が開口し
たレンズホルダを示す。このレンズホルダ4の上部には
円筒状のレンズ保持部4aが形成されており、ここに光
学素子である対物レンズ2が保持される。レンズホルダ
4の外周面の上部および下部には、2つのフォーカスコ
イル6が巻回されている。これらのフォーカスコイル6
は、レンズホルダ4の左右両端面と一定間隙をおくよう
に巻回されており、この間隙内にそれぞれ後述する内ヨ
ーク18cが挿入されるようになっている。これらフォ
ーカスコイル6の左右両面には、ロの字型に巻回された
トラッキングコイル8A,8Bの上辺8A1,8B1が
固着されている。レンズホルダ4の前後面には、それぞ
れ凸状に構成された固着部材7が設けられている。な
お、図面では前面の固着部材のみ示されている。これら
対物レンズ2、レンズホルダ4、フォーカスコイル6、
トラッキングコイル8A,8Bおよび固着部材7は、対
物レンズの可動部を構成している。
たレンズホルダを示す。このレンズホルダ4の上部には
円筒状のレンズ保持部4aが形成されており、ここに光
学素子である対物レンズ2が保持される。レンズホルダ
4の外周面の上部および下部には、2つのフォーカスコ
イル6が巻回されている。これらのフォーカスコイル6
は、レンズホルダ4の左右両端面と一定間隙をおくよう
に巻回されており、この間隙内にそれぞれ後述する内ヨ
ーク18cが挿入されるようになっている。これらフォ
ーカスコイル6の左右両面には、ロの字型に巻回された
トラッキングコイル8A,8Bの上辺8A1,8B1が
固着されている。レンズホルダ4の前後面には、それぞ
れ凸状に構成された固着部材7が設けられている。な
お、図面では前面の固着部材のみ示されている。これら
対物レンズ2、レンズホルダ4、フォーカスコイル6、
トラッキングコイル8A,8Bおよび固着部材7は、対
物レンズの可動部を構成している。
【0013】符号10は、可動部を前後で支持する板ば
ねを示す。この板ばね10は、厚さ0.1ミリメートル
程度のベリリウム銅の薄板をエッチング加工し、ダンピ
ングを取るためにブチルゴムを表面に形成し、プレスで
コの字形状に形成したものである。可動部の前後におい
て、それぞれX軸方向に延在する平行なフォーカスばね
部10bは、その端部領域の向かい合った内面が保持部
材14の端面に固定されている。これらの平行なフォー
カスばね部10bを連結する連結板10cにはそのほぼ
中央部に、保持部材10aが突設されており、この保持
部材10aと連結板10cとは、幅が狭くなってくびれ
ているつなぎ部10dによって連結されている。連結板
10cの内面には補強部材12が固着されており、連結
板10cおよび連結板10cとフォーカスばね部10b
との連結部分の変形を防止している。
ねを示す。この板ばね10は、厚さ0.1ミリメートル
程度のベリリウム銅の薄板をエッチング加工し、ダンピ
ングを取るためにブチルゴムを表面に形成し、プレスで
コの字形状に形成したものである。可動部の前後におい
て、それぞれX軸方向に延在する平行なフォーカスばね
部10bは、その端部領域の向かい合った内面が保持部
材14の端面に固定されている。これらの平行なフォー
カスばね部10bを連結する連結板10cにはそのほぼ
中央部に、保持部材10aが突設されており、この保持
部材10aと連結板10cとは、幅が狭くなってくびれ
ているつなぎ部10dによって連結されている。連結板
10cの内面には補強部材12が固着されており、連結
板10cおよび連結板10cとフォーカスばね部10b
との連結部分の変形を防止している。
【0014】そして、可動部の前後部に設けられた固着
部材7の側面に、それぞれ保持部材10aを固着するこ
とにより、可動部は保持部材14に板ばね10を介して
支持される。つなぎ部10dと可動部との位置関係は、
つなぎ部10d,10dとを結ぶY軸に沿った線上に可
動部の重心が位置し、またトラッキングコイル8A,8
Bの上辺8A1,8B1とつなぎ部10d,10dの高
さが一致するように設定される。かくして、2つの平行
なフォーカスばね部10bにより、可動部はフォーカス
方向に移動可能に支持され、かつ、つなぎ部10d,1
0dがY軸に沿った軸を中心としてねじれることによ
り、可動部は回動可能に支持される。
部材7の側面に、それぞれ保持部材10aを固着するこ
とにより、可動部は保持部材14に板ばね10を介して
支持される。つなぎ部10dと可動部との位置関係は、
つなぎ部10d,10dとを結ぶY軸に沿った線上に可
動部の重心が位置し、またトラッキングコイル8A,8
Bの上辺8A1,8B1とつなぎ部10d,10dの高
さが一致するように設定される。かくして、2つの平行
なフォーカスばね部10bにより、可動部はフォーカス
方向に移動可能に支持され、かつ、つなぎ部10d,1
0dがY軸に沿った軸を中心としてねじれることによ
り、可動部は回動可能に支持される。
【0015】符号18は、前記フォーカスコイルおよび
トラッキングコイルに磁界を与えるように永久磁石が設
けられたベースを示す。底板18aの左右両側には、そ
れぞれ垂直方向に突出した固定板18bが互いに対向す
るように突設されており、これらの夫々の内側面には、
同極(N極)が対向するように、永久磁石16が固着さ
れている。また底板18aには、固定板18bの夫々内
側に、垂直方向に突出した内ヨーク18cが突設されて
いる。そして、これらの内ヨーク18c,18cの外側
面と永久磁石16,16の内側面とは、互いに一定間隔
をおいて磁気ギャップを形成している。
トラッキングコイルに磁界を与えるように永久磁石が設
けられたベースを示す。底板18aの左右両側には、そ
れぞれ垂直方向に突出した固定板18bが互いに対向す
るように突設されており、これらの夫々の内側面には、
同極(N極)が対向するように、永久磁石16が固着さ
れている。また底板18aには、固定板18bの夫々内
側に、垂直方向に突出した内ヨーク18cが突設されて
いる。そして、これらの内ヨーク18c,18cの外側
面と永久磁石16,16の内側面とは、互いに一定間隔
をおいて磁気ギャップを形成している。
【0016】底板18aには、固定板18bと内ヨーク
18cとの間に、Y軸方向に延出する逃げ穴18dが形
成されている。また、その中央部には、レーザ光を通す
ための円形の開口部18eが形成されている。
18cとの間に、Y軸方向に延出する逃げ穴18dが形
成されている。また、その中央部には、レーザ光を通す
ための円形の開口部18eが形成されている。
【0017】そして、前述した保持部材14の内面を、
左側の固定板18bの外面に固着することにより、図2
に示すような光学系支持装置が組み立てられる。前記レ
ンズホルダ4とフォーカスコイル6との間隙内には、内
ヨーク18cが挿入されており、前記磁気ギャップに
は、それぞれフォーカスコイル6およびトラッキングコ
イル8A,8Bが配置されている。なお、トラッキング
コイル8A,8Bの下部は、それぞれ、逃げ穴18d,
18d上に配置され、可動部が駆動されたときにトラッ
キングコイルの下部が逃げ穴に逃げるようになってい
る。この様に構成された光学系支持装置において、各コ
イルに電流を流した時の力の作用を、図3の(A)を参
照して説明する。
左側の固定板18bの外面に固着することにより、図2
に示すような光学系支持装置が組み立てられる。前記レ
ンズホルダ4とフォーカスコイル6との間隙内には、内
ヨーク18cが挿入されており、前記磁気ギャップに
は、それぞれフォーカスコイル6およびトラッキングコ
イル8A,8Bが配置されている。なお、トラッキング
コイル8A,8Bの下部は、それぞれ、逃げ穴18d,
18d上に配置され、可動部が駆動されたときにトラッ
キングコイルの下部が逃げ穴に逃げるようになってい
る。この様に構成された光学系支持装置において、各コ
イルに電流を流した時の力の作用を、図3の(A)を参
照して説明する。
【0018】まず、フォーカスコイル6に電流I1 を矢
印方向に流す。すると、内ヨーク18cと永久磁石16
との間に形成された2つの磁気ギャップの磁界Hによ
り、フォーカスコイル6には、上向きの力F1 が発生す
る。これらの力F1 は同方向であり、レンズホルダ4
(レンズ2)は、板ばね10のフォーカスばね部10b
の付勢作用により、上向きへ変位し、その位置で維持さ
れる。そして、フォーカスコイル6に逆向きの電流を流
せば、レンズホルダ4は、板ばね10のフォーカスばね
部10bの付勢作用により、下向きへ変位し、その位置
で維持される。このように、フォーカスコイル6に流す
電流の向き、およびその電流の量を調整することによ
り、レンズ2をフォーカシング制御することができる。
印方向に流す。すると、内ヨーク18cと永久磁石16
との間に形成された2つの磁気ギャップの磁界Hによ
り、フォーカスコイル6には、上向きの力F1 が発生す
る。これらの力F1 は同方向であり、レンズホルダ4
(レンズ2)は、板ばね10のフォーカスばね部10b
の付勢作用により、上向きへ変位し、その位置で維持さ
れる。そして、フォーカスコイル6に逆向きの電流を流
せば、レンズホルダ4は、板ばね10のフォーカスばね
部10bの付勢作用により、下向きへ変位し、その位置
で維持される。このように、フォーカスコイル6に流す
電流の向き、およびその電流の量を調整することによ
り、レンズ2をフォーカシング制御することができる。
【0019】次に、トラッキングコイル8Bに電流I2
を矢印の方向に流すと、磁界Hによりトラッキングコイ
ル8Bの上辺に下向きの力F2 が発生する。これと同時
に、トラッキングコイル8Aに電流I3 を矢印の方向に
流すと、磁界Hによりトラッキングコイル8Aの上辺に
上向きの力F3 が発生する。これらの力F2 ,F3 によ
ってレンズホルダ4は、つなぎ部10d,10dの軸の
回りにモーメントを受けて回動し、つなぎ部のねじれ作
用により、その位置で維持される。このようにトラッキ
ングコイル8A,8Bに流す電流の向き、およびその電
流の量を調整することにより、レンズ2をトラッキング
制御することができる。レンズホルダ4すなわちレンズ
2の回動状態と、レンズ2からの収束光との関係を図3
(B)を参照して以下に説明する。
を矢印の方向に流すと、磁界Hによりトラッキングコイ
ル8Bの上辺に下向きの力F2 が発生する。これと同時
に、トラッキングコイル8Aに電流I3 を矢印の方向に
流すと、磁界Hによりトラッキングコイル8Aの上辺に
上向きの力F3 が発生する。これらの力F2 ,F3 によ
ってレンズホルダ4は、つなぎ部10d,10dの軸の
回りにモーメントを受けて回動し、つなぎ部のねじれ作
用により、その位置で維持される。このようにトラッキ
ングコイル8A,8Bに流す電流の向き、およびその電
流の量を調整することにより、レンズ2をトラッキング
制御することができる。レンズホルダ4すなわちレンズ
2の回動状態と、レンズ2からの収束光との関係を図3
(B)を参照して以下に説明する。
【0020】まず、対物レンズ2が回動する前の像側の
主点位置をH、光スポットの位置をAで示し、対物レン
ズ2が回動した後のそれらをH1、A1で示す。Gは、
レンズホルダ4を含む可動部の重心を通り、この可動部
の回動中心である回動軸を示している。また、lは主点
位置Hと回動軸Gとの間隔を示している。
主点位置をH、光スポットの位置をAで示し、対物レン
ズ2が回動した後のそれらをH1、A1で示す。Gは、
レンズホルダ4を含む可動部の重心を通り、この可動部
の回動中心である回動軸を示している。また、lは主点
位置Hと回動軸Gとの間隔を示している。
【0021】レンズ2が回動軸Gを中心としてθ°回動
した場合、光スポットの移動量xはlsin θとほぼ等し
くなる。例えば、l=3mm,θ=0.1°とすると、
移動量xは5μmとなる。
した場合、光スポットの移動量xはlsin θとほぼ等し
くなる。例えば、l=3mm,θ=0.1°とすると、
移動量xは5μmとなる。
【0022】対物レンズが傾いた場合にはコマ収差が増
加するが、例えば、光磁気ディスク装置においては、開
口数0.53程度の対物レンズが使用されており、この
程度の開口数であれば0.1°程度の対物レンズの傾き
によるコマ収差の増加はほんの僅かであり、特に問題と
ならない。また、コンパクトディスク装置においては使
用される対物レンズの開口数は0.47程度であるた
め、さらにレンズを傾けることもできる。また、この光
学系支持装置のトラッキング方向の粗シーク装置のサー
ボ帯域を、例えば、200〜1000Hz程度に設定す
れば、精トラッキング手段である光学系支持装置におけ
る収束光のトラッキング方向の移動量は、5μmでも良
い。
加するが、例えば、光磁気ディスク装置においては、開
口数0.53程度の対物レンズが使用されており、この
程度の開口数であれば0.1°程度の対物レンズの傾き
によるコマ収差の増加はほんの僅かであり、特に問題と
ならない。また、コンパクトディスク装置においては使
用される対物レンズの開口数は0.47程度であるた
め、さらにレンズを傾けることもできる。また、この光
学系支持装置のトラッキング方向の粗シーク装置のサー
ボ帯域を、例えば、200〜1000Hz程度に設定す
れば、精トラッキング手段である光学系支持装置におけ
る収束光のトラッキング方向の移動量は、5μmでも良
い。
【0023】可動部の回動軸回りの傾き量は、例えば反
射式の傾きセンサをベースに固定しレンズホルダの傾き
を測定することによって測定でき、それによりトラッキ
ング方向へのスポットの移動量を求めることができる。
射式の傾きセンサをベースに固定しレンズホルダの傾き
を測定することによって測定でき、それによりトラッキ
ング方向へのスポットの移動量を求めることができる。
【0024】本実施例によれば、以下にあげる効果を得
ることができる。トラッキングコイル8A,8Bを可動
部の重心よりも下げてあるので、これらのコイルを対物
レンズのバランサとして使用することができ、他のバラ
ンサを不要にすることができる。また、フォーカス方向
とトラッキング方向との支持部材を一体で形成している
ので、部品点数を少なくすることができ、安価に製造す
ることができる。さらに、可動部を重心を通るY軸の回
りに傾けて、収束光をトラッキング方向に移動させてい
るために、Z軸方向の重量バランスを取るだけで良く、
可動部が小型軽量となり駆動感度が高くなる。
ることができる。トラッキングコイル8A,8Bを可動
部の重心よりも下げてあるので、これらのコイルを対物
レンズのバランサとして使用することができ、他のバラ
ンサを不要にすることができる。また、フォーカス方向
とトラッキング方向との支持部材を一体で形成している
ので、部品点数を少なくすることができ、安価に製造す
ることができる。さらに、可動部を重心を通るY軸の回
りに傾けて、収束光をトラッキング方向に移動させてい
るために、Z軸方向の重量バランスを取るだけで良く、
可動部が小型軽量となり駆動感度が高くなる。
【0025】図4は、前述した可動部を支持する板ばね
10の変形例を示す図である。この変形例の板ばね11
は、前記板ばね10と同様、可動部をフォーカス方向に
支持する2枚の平行なフォーカスばね部11bおよびこ
れらを連結する連結板11cを有している。この連結板
11cのほぼ中央部には、X−Y平面上に延出する舌片
11aが形成されており、この舌片11aは、連結板1
1cと接続している基部11f、可動部と接着される先
端部11d、およびこれらを連結しているつなぎ部11
eによって構成されている。このつなぎ部11eは、前
述した図1の板ばね10のつなぎ部10dと同様、幅が
狭くなってくびれており、可動部を回動可能にする支持
する役目を果たす。そして、連結板11cおよび基部1
1fを補強するように、補強部材13が連結板11cの
外面に固着される。この補強部材13にはスリット13
aが形成されており、このスリット13aに基部11f
を差し込んで接着固定されるようになっている。なお、
この板ばね11の厚さ、材質等については、前記板ばね
10の構成と同一である。
10の変形例を示す図である。この変形例の板ばね11
は、前記板ばね10と同様、可動部をフォーカス方向に
支持する2枚の平行なフォーカスばね部11bおよびこ
れらを連結する連結板11cを有している。この連結板
11cのほぼ中央部には、X−Y平面上に延出する舌片
11aが形成されており、この舌片11aは、連結板1
1cと接続している基部11f、可動部と接着される先
端部11d、およびこれらを連結しているつなぎ部11
eによって構成されている。このつなぎ部11eは、前
述した図1の板ばね10のつなぎ部10dと同様、幅が
狭くなってくびれており、可動部を回動可能にする支持
する役目を果たす。そして、連結板11cおよび基部1
1fを補強するように、補強部材13が連結板11cの
外面に固着される。この補強部材13にはスリット13
aが形成されており、このスリット13aに基部11f
を差し込んで接着固定されるようになっている。なお、
この板ばね11の厚さ、材質等については、前記板ばね
10の構成と同一である。
【0026】このように、可動部を回動可能に支持する
部分11aを、X−Y平面に平行となるように構成した
ために、前述した板ばね10の構成と比較して、この部
分のX軸方向の剛性が高くなる。この結果、X軸方向に
振動を受けた時の光スポットのX軸方向への移動は、前
述した板ばね10の場合と比較して小さくなり、振動の
影響を受けにくくなる。次に、本発明に係る光学系支持
装置の第2実施例を、図5乃至図7を用いて説明する。
部分11aを、X−Y平面に平行となるように構成した
ために、前述した板ばね10の構成と比較して、この部
分のX軸方向の剛性が高くなる。この結果、X軸方向に
振動を受けた時の光スポットのX軸方向への移動は、前
述した板ばね10の場合と比較して小さくなり、振動の
影響を受けにくくなる。次に、本発明に係る光学系支持
装置の第2実施例を、図5乃至図7を用いて説明する。
【0027】対物レンズ2を保持するレンズホルダ20
の左右両側面には、角柱状に巻回された第1コイル22
および第2コイル24が固着されており、レンズホルダ
20の前後面には、凸部20aが形成されている。な
お、図においては前面の凸部のみが図示されている。こ
れら対物レンズ2、レンズホルダ20、第1コイル22
および第2コイル24によって可動部を構成している。
の左右両側面には、角柱状に巻回された第1コイル22
および第2コイル24が固着されており、レンズホルダ
20の前後面には、凸部20aが形成されている。な
お、図においては前面の凸部のみが図示されている。こ
れら対物レンズ2、レンズホルダ20、第1コイル22
および第2コイル24によって可動部を構成している。
【0028】符号26は、可動部を支持する保持部材を
示す。この保持部材26は、固定部26e、およびこの
固定部26eから突出したそれぞれ2本の平行な平行腕
部26d,26dを有している。以下、片側の平行腕部
の構成のみ説明する。平行腕部26dには、それぞれ、
同一箇所に溝が形成されており、この溝によってヒンジ
部26fを構成している。平行腕部26dは、その先端
において、中継片26bによって連結されており、これ
により全体として平行リンク形状を成している。中継片
26bのほぼ中央部には、内部に向けて円柱形の舌片2
6aが突設されており、舌片26aと中継片26bとの
間は、幅が小さい接続部(ヒンジ部)26cによって連
結されている。円柱形の舌片26aには、その中央部に
凹部26gが形成されており、この凹部26gに、前記
レンズホルダ20の凸部20aが嵌入されるようになっ
ている。なお、この保持部材26は、前記ヒンジ部26
c,26fが変形可能な材料、例えばポリウレタンエラ
ストマーによって一体形成されている。
示す。この保持部材26は、固定部26e、およびこの
固定部26eから突出したそれぞれ2本の平行な平行腕
部26d,26dを有している。以下、片側の平行腕部
の構成のみ説明する。平行腕部26dには、それぞれ、
同一箇所に溝が形成されており、この溝によってヒンジ
部26fを構成している。平行腕部26dは、その先端
において、中継片26bによって連結されており、これ
により全体として平行リンク形状を成している。中継片
26bのほぼ中央部には、内部に向けて円柱形の舌片2
6aが突設されており、舌片26aと中継片26bとの
間は、幅が小さい接続部(ヒンジ部)26cによって連
結されている。円柱形の舌片26aには、その中央部に
凹部26gが形成されており、この凹部26gに、前記
レンズホルダ20の凸部20aが嵌入されるようになっ
ている。なお、この保持部材26は、前記ヒンジ部26
c,26fが変形可能な材料、例えばポリウレタンエラ
ストマーによって一体形成されている。
【0029】符号30は、前記コイル22,24に磁界
を与えるように永久磁石16が設けられたベースを示
す。底板31の左右両側には、それぞれ垂直方向に突出
した固定板30aが互いに対向するように突設されてお
り、これらの夫々の内側面には、同極(N極)が対向す
るように、永久磁石16が固着されている。また、底板
31には、固定板30aのそれぞれ内側に、垂直方向に
突出した内ヨーク30bが突設されている。そして、こ
れらの内ヨーク30bの外側面と永久磁石16の内側面
とは、互いに一定間隔をおいて磁気ギャップを形成して
いる。また、底板31の中央部には、レーザ光を通すた
めの円形の開口部30cが形成されている。
を与えるように永久磁石16が設けられたベースを示
す。底板31の左右両側には、それぞれ垂直方向に突出
した固定板30aが互いに対向するように突設されてお
り、これらの夫々の内側面には、同極(N極)が対向す
るように、永久磁石16が固着されている。また、底板
31には、固定板30aのそれぞれ内側に、垂直方向に
突出した内ヨーク30bが突設されている。そして、こ
れらの内ヨーク30bの外側面と永久磁石16の内側面
とは、互いに一定間隔をおいて磁気ギャップを形成して
いる。また、底板31の中央部には、レーザ光を通すた
めの円形の開口部30cが形成されている。
【0030】そして、前述した保持部材26の固定部2
6eの内面を、左側の固定板30aの外面に固着するこ
とにより、図6に示すような光学系支持装置が組み立て
られる。前記内ヨーク30b,30bは、それぞれコイ
ル22,24内に挿入されている。以上説明した光学系
支持装置は、図7の一点鎖線Cで示すように、第1コイ
ル22と第2コイル24との間の中心部、可動部の重
心、および接続部26cが一直線に並ぶように設定され
ている。この様に構成された光学系支持装置の作用を以
下に説明する。
6eの内面を、左側の固定板30aの外面に固着するこ
とにより、図6に示すような光学系支持装置が組み立て
られる。前記内ヨーク30b,30bは、それぞれコイ
ル22,24内に挿入されている。以上説明した光学系
支持装置は、図7の一点鎖線Cで示すように、第1コイ
ル22と第2コイル24との間の中心部、可動部の重
心、および接続部26cが一直線に並ぶように設定され
ている。この様に構成された光学系支持装置の作用を以
下に説明する。
【0031】図8に示すように、コイル22には、フォ
ーカスサーボ信号とトラッキングサーボ信号とを加えた
信号を流し、コイル24には、フォーカスサーボ信号と
トラッキングサーボ信号との差信号を流す。可動部をフ
ォーカス方向に動かす場合には、コイル22とコイル2
4に、前記それぞれの磁気ギャップによる磁界から同じ
Z軸方向への力が発生するように信号を流す。すると、
平行腕部26dのヒンジ部26fが変形して、可動部は
フォーカス方向に移動する。また、コイル24に流れる
トラッキングサーボ信号は、コイル22に流れるトラッ
キングサーボ信号とは逆向きになるために、コイル22
とコイル24で発生する力は、Z軸方向において逆向き
となる。従って、可動部26には、ヒンジ部26cを中
心としてY軸回りのモーメントが発生する。この結果、
ヒンジ部26cが変形し、可動部が回動する。つまり、
光スポットは、トラッキング方向に移動する。
ーカスサーボ信号とトラッキングサーボ信号とを加えた
信号を流し、コイル24には、フォーカスサーボ信号と
トラッキングサーボ信号との差信号を流す。可動部をフ
ォーカス方向に動かす場合には、コイル22とコイル2
4に、前記それぞれの磁気ギャップによる磁界から同じ
Z軸方向への力が発生するように信号を流す。すると、
平行腕部26dのヒンジ部26fが変形して、可動部は
フォーカス方向に移動する。また、コイル24に流れる
トラッキングサーボ信号は、コイル22に流れるトラッ
キングサーボ信号とは逆向きになるために、コイル22
とコイル24で発生する力は、Z軸方向において逆向き
となる。従って、可動部26には、ヒンジ部26cを中
心としてY軸回りのモーメントが発生する。この結果、
ヒンジ部26cが変形し、可動部が回動する。つまり、
光スポットは、トラッキング方向に移動する。
【0032】この実施例によれば、以下の効果を得るこ
とができる。フォーカスコイルとトラッキングコイルと
を1種類のコイルで兼用できるので、部品点数が少なく
なり安価・軽量になる。可動部をフォーカス方向および
トラッキング方向に支持する支持部材を一体形成してあ
るので、部品点数が少なくなり、精度も出しやすい。ま
た、保持部材の平行リンク形状の部分は、トラッキング
方向に延在しているので、本実施例の装置をX軸方向に
高速アクセスさせたときに生ずるX軸方向の加速度に対
して、保持部材が変形しにくく、正確なサーボが可能と
なる。図9乃至図11は、本発明に係る光学系支持装置
の第3の実施例を示す図である。
とができる。フォーカスコイルとトラッキングコイルと
を1種類のコイルで兼用できるので、部品点数が少なく
なり安価・軽量になる。可動部をフォーカス方向および
トラッキング方向に支持する支持部材を一体形成してあ
るので、部品点数が少なくなり、精度も出しやすい。ま
た、保持部材の平行リンク形状の部分は、トラッキング
方向に延在しているので、本実施例の装置をX軸方向に
高速アクセスさせたときに生ずるX軸方向の加速度に対
して、保持部材が変形しにくく、正確なサーボが可能と
なる。図9乃至図11は、本発明に係る光学系支持装置
の第3の実施例を示す図である。
【0033】符号40は、対物レンズ2を保持するレン
ズホルダを示す。このレンズホルダ40は、楕円状に構
成されており、その前部には円筒状に構成され、対物レ
ンズ2を保持するレンズ保持部40aが形成されてい
る。そして、レンズホルダ40の中央部には凸形の開口
部40cが、両側部にはそれぞれ矩形の切欠部40bが
形成されている。この切欠部40bには、それぞれ、角
柱状に巻回されたフォーカスコイル51が固着されてお
り、これらのフォーカスコイル51の外面には、それぞ
れロの字形に巻回された2つのトラッキングコイル52
が固着されている。これら対物レンズ2、レンズホルダ
40、フォーカスコイル51およびトラッキングコイル
52によって可動部を構成している。
ズホルダを示す。このレンズホルダ40は、楕円状に構
成されており、その前部には円筒状に構成され、対物レ
ンズ2を保持するレンズ保持部40aが形成されてい
る。そして、レンズホルダ40の中央部には凸形の開口
部40cが、両側部にはそれぞれ矩形の切欠部40bが
形成されている。この切欠部40bには、それぞれ、角
柱状に巻回されたフォーカスコイル51が固着されてお
り、これらのフォーカスコイル51の外面には、それぞ
れロの字形に巻回された2つのトラッキングコイル52
が固着されている。これら対物レンズ2、レンズホルダ
40、フォーカスコイル51およびトラッキングコイル
52によって可動部を構成している。
【0034】符号36は、この可動部を支持する保持部
材を示す。この保持部材36は、ねじ孔36hが形成さ
れた固定部36g、およびこの固定部36gから突出し
たそれぞれ2本の平行な平行腕部36e,36eを有し
ている。これらの平行腕部36eには、それぞれ、同一
箇所に溝が形成されており、これらの溝によってヒンジ
部36fを構成している。これら4本の平行腕部36e
は、その先端面において、固定部36gと平行な連結板
36dによって連結されている。連結板36dの中央に
は、Z軸方向に沿って延設された幅の細い連結部(ヒン
ジ部)36cを介して、ホルダ40と固定される固定部
36aが形成されている。この固定部36aは、前記開
口部40cの開口突出面40eに接着される。なお、こ
の保持部材36も前記実施例と同様に、変形可能な材料
によって一体形成されている。
材を示す。この保持部材36は、ねじ孔36hが形成さ
れた固定部36g、およびこの固定部36gから突出し
たそれぞれ2本の平行な平行腕部36e,36eを有し
ている。これらの平行腕部36eには、それぞれ、同一
箇所に溝が形成されており、これらの溝によってヒンジ
部36fを構成している。これら4本の平行腕部36e
は、その先端面において、固定部36gと平行な連結板
36dによって連結されている。連結板36dの中央に
は、Z軸方向に沿って延設された幅の細い連結部(ヒン
ジ部)36cを介して、ホルダ40と固定される固定部
36aが形成されている。この固定部36aは、前記開
口部40cの開口突出面40eに接着される。なお、こ
の保持部材36も前記実施例と同様に、変形可能な材料
によって一体形成されている。
【0035】符号30は、前記コイル51,52に磁界
を与えるように永久磁石16が設けられたベースを示
す。このベース30の底板31に突設された右側の固定
板30aの中央部には、ねじ孔30fが形成されてい
る。
を与えるように永久磁石16が設けられたベースを示
す。このベース30の底板31に突設された右側の固定
板30aの中央部には、ねじ孔30fが形成されてい
る。
【0036】そして、連結板36dをZ軸方向に2分割
する切り込み部36bのところで広げ、保持部材36の
固定部36gの内面を、ベース30の右側の固定板30
aの外面に接触させて、ビス38を用いて固着してする
ことにより、図10に示すような光学系支持装置が組み
立てられる。図11から明らかなように、保持部材36
の平行腕部36eの間には、レンズホルダ40の右側が
配置されており、凸形の開口部40c内には、固定部3
6a,ヒンジ部36c,連結板36dが配置されてい
る。また、両フォーカスコイル51内には、それぞれ内
ヨーク30bが挿入されており、磁気ギャップ内には、
それぞれ、フォーカスコイル51の一部およびトラッキ
ングコイル52が配置されている。そして、可動部およ
び固定部36aを含む重心位置は、Z軸方向から見てヒ
ンジ部36cの中心と一致するように設定されている。
この様に構成された光学系支持装置において、各コイル
に電流を流した時の作用について説明する。
する切り込み部36bのところで広げ、保持部材36の
固定部36gの内面を、ベース30の右側の固定板30
aの外面に接触させて、ビス38を用いて固着してする
ことにより、図10に示すような光学系支持装置が組み
立てられる。図11から明らかなように、保持部材36
の平行腕部36eの間には、レンズホルダ40の右側が
配置されており、凸形の開口部40c内には、固定部3
6a,ヒンジ部36c,連結板36dが配置されてい
る。また、両フォーカスコイル51内には、それぞれ内
ヨーク30bが挿入されており、磁気ギャップ内には、
それぞれ、フォーカスコイル51の一部およびトラッキ
ングコイル52が配置されている。そして、可動部およ
び固定部36aを含む重心位置は、Z軸方向から見てヒ
ンジ部36cの中心と一致するように設定されている。
この様に構成された光学系支持装置において、各コイル
に電流を流した時の作用について説明する。
【0037】まず、両フォーカスコイル51に、可動部
がZ軸方向に同じ力を受けるようにフォーカスサーボ電
流を流す。すると、それぞれ平行腕部36eに形成され
たヒンジ部36fが変形し、可動部はZ軸方向へ変位
し、その位置で維持される。このように、両フォーカス
コイル51に流す電流の向き、およびその電流の量を調
整することにより、対物レンズ2をフォーカシング制御
することができる。
がZ軸方向に同じ力を受けるようにフォーカスサーボ電
流を流す。すると、それぞれ平行腕部36eに形成され
たヒンジ部36fが変形し、可動部はZ軸方向へ変位
し、その位置で維持される。このように、両フォーカス
コイル51に流す電流の向き、およびその電流の量を調
整することにより、対物レンズ2をフォーカシング制御
することができる。
【0038】次に、4つのトラッキングコイル52に、
可動部がZ軸を中心にして回動するような力を受けるト
ラッキングサーボ電流を流す。すると、ヒンジ部36c
が変形し、可動部はヒンジ部36cを中心とした軸の回
りに回動し、その位置で維持される。このように4つの
トラッキングコイルに流す電流の向き、およびその電流
の量を調整することにより、対物レンズ2をトラッキン
グ制御することができる。本実施例では、対物レンズが
傾くのではなく、平行移動することによって、スポット
をトラッキング方向に移動させることができる。このよ
うに構成しても、前述した実施例と同様な効果が得られ
る。
可動部がZ軸を中心にして回動するような力を受けるト
ラッキングサーボ電流を流す。すると、ヒンジ部36c
が変形し、可動部はヒンジ部36cを中心とした軸の回
りに回動し、その位置で維持される。このように4つの
トラッキングコイルに流す電流の向き、およびその電流
の量を調整することにより、対物レンズ2をトラッキン
グ制御することができる。本実施例では、対物レンズが
傾くのではなく、平行移動することによって、スポット
をトラッキング方向に移動させることができる。このよ
うに構成しても、前述した実施例と同様な効果が得られ
る。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、小型・軽量のホルダを
有し、トラッキング方向からの衝撃や加速が加えられて
も光学素子のトラックずれが容易に起こることのない光
学系支持装置を得ることができる。
有し、トラッキング方向からの衝撃や加速が加えられて
も光学素子のトラックずれが容易に起こることのない光
学系支持装置を得ることができる。
【図1】本発明に係る光学系支持装置の第1の実施例を
示す分解斜視図である。
示す分解斜視図である。
【図2】図1における装置を組み立てた状態を示す斜視
図である。
図である。
【図3】(A)及び(B)を含み、(A)はレンズの駆
動状態を説明するための図、(B)はトラッキングコイ
ルとフォーカスコイルとに電流を流したときに発生する
力の状態を示す図である。
動状態を説明するための図、(B)はトラッキングコイ
ルとフォーカスコイルとに電流を流したときに発生する
力の状態を示す図である。
【図4】可動部を支持する板ばねの変形例を示す図であ
る。
る。
【図5】本発明に係る光学系支持装置の第2の実施例を
示す分解斜視図である。
示す分解斜視図である。
【図6】図5における装置を組み立てた状態を示す斜視
図である。
図である。
【図7】図5における装置を部分的に示す側面図であ
る。
る。
【図8】図5における装置のコイルを駆動させる駆動回
路を示す回路図である。
路を示す回路図である。
【図9】本発明に係る光学系支持装置の第3の実施例を
示す分解斜視図である。
示す分解斜視図である。
【図10】図9における装置を組み立てた状態を示す斜
視図である。
視図である。
【図11】図9における装置を部分的に示す平面図であ
る。
る。
【図12】従来の光学系支持装置を示す平面図である。
【図13】図13における装置の断面図である。
【図14】図13における装置に用いられているレンズ
ホルダを回動させるヒンジ部の拡大図である。
ホルダを回動させるヒンジ部の拡大図である。
【図15】図13における装置に用いられているレンズ
ホルダを回動させるヒンジ部およびこのヒンジ部に連結
されている平行リンク部を示す拡大図である。
ホルダを回動させるヒンジ部およびこのヒンジ部に連結
されている平行リンク部を示す拡大図である。
2…対物レンズ、4,20,40…レンズホルダ、6…
フォーカスコイル、8A,8B…トラッキングコイル、
10…板ばね、14,…保持部材、16…永久磁石、2
6,36…保持部材。
フォーカスコイル、8A,8B…トラッキングコイル、
10…板ばね、14,…保持部材、16…永久磁石、2
6,36…保持部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/09
Claims (1)
- 【請求項1】 光学的記録媒体面に光スポットを投射す
る光学素子を有する可動部と、この可動部を光学的記録
媒体面に垂直なフォーカシング方向に移動可能に支持
し、光学的記録媒体の情報トラックを横切るトラッキン
グ方向に延在した第1の弾性支持部材と、前記可動部を
回動させ、前記光スポットをトラッキング方向に移動可
能に支持する第2の弾性支持部材と、前記可動部をフォ
ーカシング方向およびトラッキング方向に駆動させる駆
動手段とを有する光学系支持装置において、 前記トラッキング方向に関する前記第1の弾性支持部材
の一方の端部が静止部材に結合されると共に前記第1の
弾性支持部材の他方の端部がフォーカシング方向に変位
可能であり、前記他方の端部側に前記第2の弾性支持部
材が配置されており、 前記駆動手段は、それぞれがコイルと永久磁石を含む第
1の駆動部と第2の駆動部から成り、これらの駆動部
は、前記第2の弾性支持部材と前記光学素子とに交わり
且つ前記第1の弾性支持部材の前記延在方向に垂直な仮
想平面に対しほぼ対称に配置されていることを特徴とす
る光学系支持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16419491A JP3204686B2 (ja) | 1991-07-04 | 1991-07-04 | 光学系支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16419491A JP3204686B2 (ja) | 1991-07-04 | 1991-07-04 | 光学系支持装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0512695A JPH0512695A (ja) | 1993-01-22 |
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