JP3201396B2 - 半導体デバイスの製造方法 - Google Patents
半導体デバイスの製造方法Info
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- Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
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- Image Processing (AREA)
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LSIウェハを複
数の工程で処理することにより半導体装置(半導体デバ
イス)を製造する半導体テ゛ハ゛イスノ製造方法に関する。
数の工程で処理することにより半導体装置(半導体デバ
イス)を製造する半導体テ゛ハ゛イスノ製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体装置の検査方法及びその装
置においては、LSIウエハの回路パターンの異物、変
色欠陥、形状欠陥等の欠陥を外観から検出する外観欠陥
検査装置は、半導体の製造ラインから切り離されたいわ
ゆるオフラインで用いられていた。このようにして用い
られていた外観検査装置としては、例えば、信学技報V
OL.87,No.132(1987)第31頁から第38頁に記
載されたものが知られている。即ち図23において、ラ
ンプ2で照明したウェハ1上の回路パターンを対物レン
ズ3を介してイメージセンサ4で拡大検出し、回路パタ
ーンの濃淡画像を得る。欠陥判定回路6において、検出
した濃淡画像を画像メモリ5に記憶してある一つ前のチ
ップ7a(隣接チップ)の画像と比較し、欠陥判定を行
う。検出した画像は、同時に画像メモリ5に格納し(記
憶画像)、次のチップ7bの比較検査に用いる。
置においては、LSIウエハの回路パターンの異物、変
色欠陥、形状欠陥等の欠陥を外観から検出する外観欠陥
検査装置は、半導体の製造ラインから切り離されたいわ
ゆるオフラインで用いられていた。このようにして用い
られていた外観検査装置としては、例えば、信学技報V
OL.87,No.132(1987)第31頁から第38頁に記
載されたものが知られている。即ち図23において、ラ
ンプ2で照明したウェハ1上の回路パターンを対物レン
ズ3を介してイメージセンサ4で拡大検出し、回路パタ
ーンの濃淡画像を得る。欠陥判定回路6において、検出
した濃淡画像を画像メモリ5に記憶してある一つ前のチ
ップ7a(隣接チップ)の画像と比較し、欠陥判定を行
う。検出した画像は、同時に画像メモリ5に格納し(記
憶画像)、次のチップ7bの比較検査に用いる。
【0003】図24に欠陥判定の1例を示す。位置合せ
回路6aにおいて、検出画像と記憶画像を位置合せを
し、差画像検出回路6bにより位置合せされた検出画像
と記憶画像の差画像を検出する。これを2値化回路6c
により2値化することにより、欠陥を検出する。上記構
成により検出画像に存在する欠け8dが検出される。
回路6aにおいて、検出画像と記憶画像を位置合せを
し、差画像検出回路6bにより位置合せされた検出画像
と記憶画像の差画像を検出する。これを2値化回路6c
により2値化することにより、欠陥を検出する。上記構
成により検出画像に存在する欠け8dが検出される。
【0004】また、この種の装置として関連するものに
例えばエス・ピー・アイ・イー,オプティカル マイク
ロリソグラフィVI(1987年)第248頁から第255頁(S
PIE Vol.772 Optical Microlithography
VI(1987)pp248−255)等が挙げられる。
例えばエス・ピー・アイ・イー,オプティカル マイク
ロリソグラフィVI(1987年)第248頁から第255頁(S
PIE Vol.772 Optical Microlithography
VI(1987)pp248−255)等が挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、対応
するパターンの不一致を欠陥として検出するものであ
り、従って検出した欠陥を他の観察手段、例えば光学顕
微鏡やSEMにより観察しなければ、形状欠陥、変色、
異物といった欠陥の種類を識別することができず、欠陥
の発生源となるウエハ処理装置を細かく管理することが
できないという課題があった。
するパターンの不一致を欠陥として検出するものであ
り、従って検出した欠陥を他の観察手段、例えば光学顕
微鏡やSEMにより観察しなければ、形状欠陥、変色、
異物といった欠陥の種類を識別することができず、欠陥
の発生源となるウエハ処理装置を細かく管理することが
できないという課題があった。
【0006】本発明の目的は、LSIウェハの製造工程
において、ウェハを処理する前と後とでウェハ上に発生
した欠陥を種類毎に比較することにより、欠陥を的確に
判別することができる半導体デバイスの製造方法を提供
することにある。
において、ウェハを処理する前と後とでウェハ上に発生
した欠陥を種類毎に比較することにより、欠陥を的確に
判別することができる半導体デバイスの製造方法を提供
することにある。
【0007】上記目的を達成するために、本発明では、
半導体デバイスの製造方法において、所定の処理工程で
処理する前の被処理基板を撮像して第1の画像を得、こ
の第1の画像を処理して欠陥を検出し、この検出した欠
陥の位置情報を記憶し、記憶した欠陥の位置情報に基い
て欠陥の画像を得て欠陥を分類し、分類した欠陥の情報
を記憶し、被処理基板を所定の処理工程で処理し、この
処理した被処理基板を撮像して第2の画像を得、この第
2の画像を処理して欠陥を検出し、この検出した欠陥の
位置情報を記憶し、この記憶した欠陥の位置情報に基い
て欠陥の画像を得てこの欠陥を分類し、分類した欠陥の
情報と記憶した欠陥の情報とを用いて所定の処理工程で
処理することにより被処理基板上に発生した致命的な欠
陥を判別するようにした。
半導体デバイスの製造方法において、所定の処理工程で
処理する前の被処理基板を撮像して第1の画像を得、こ
の第1の画像を処理して欠陥を検出し、この検出した欠
陥の位置情報を記憶し、記憶した欠陥の位置情報に基い
て欠陥の画像を得て欠陥を分類し、分類した欠陥の情報
を記憶し、被処理基板を所定の処理工程で処理し、この
処理した被処理基板を撮像して第2の画像を得、この第
2の画像を処理して欠陥を検出し、この検出した欠陥の
位置情報を記憶し、この記憶した欠陥の位置情報に基い
て欠陥の画像を得てこの欠陥を分類し、分類した欠陥の
情報と記憶した欠陥の情報とを用いて所定の処理工程で
処理することにより被処理基板上に発生した致命的な欠
陥を判別するようにした。
【0008】また、上記目的を達成するために、本発明
では、所定の処理工程で処理する前の被処理基板を撮像
して第1の画像を得、この第1の画像を処理して欠陥を
検出し、この検出した欠陥の拡大画像を得、この拡大画
像を用いて欠陥を分類し、この分類した欠陥の情報を記
憶し、被処理基板を所定の処理工程で処理し、この処理
した被処理基板を撮像して第2の画像を得、この第2の
画像を処理して欠陥を検出し、検出した欠陥の拡大画像
を得、拡大画像に基いて欠陥を分類し、分類した欠陥の
情報と記憶した欠陥の情報とを用いて所定の処理工程で
処理することによる被処理基板上への致命的な欠陥の発
生に関する情報を得るようにした。
では、所定の処理工程で処理する前の被処理基板を撮像
して第1の画像を得、この第1の画像を処理して欠陥を
検出し、この検出した欠陥の拡大画像を得、この拡大画
像を用いて欠陥を分類し、この分類した欠陥の情報を記
憶し、被処理基板を所定の処理工程で処理し、この処理
した被処理基板を撮像して第2の画像を得、この第2の
画像を処理して欠陥を検出し、検出した欠陥の拡大画像
を得、拡大画像に基いて欠陥を分類し、分類した欠陥の
情報と記憶した欠陥の情報とを用いて所定の処理工程で
処理することによる被処理基板上への致命的な欠陥の発
生に関する情報を得るようにした。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明による半導体製造シ
ステムに用いる外観検査装置の一実施例を、図1を用い
て説明する。Xeランプ12で照明したウェハ1上の回
路パターンを対物レンズ3を介してTVカメラ13で拡
大検出する。TVカメラの出力はA/D変換器14によ
りディジタル信号に変換される。光電変換器としては、
TVカメラ、リニアイメージセンサ等いかなるものでも
使用可能であるが、リニアイメージセンサの場合は、セ
ンサの自己走査及びそれと直角方向に移動するxyテー
ブルによりウェハの2次元パターンを検出する。検出し
た濃淡画像は、画像メモリ15aに記憶されている一つ
前のチップの画像と比較され、欠陥判定が行われる。即
ち、図2に示すように、ウェハ上のチップ7内部の位置
7dの回路パターンを検出し、これを画像メモリ15a
に記憶した隣のチップの対応する位置7cの回路パター
ンと比較することにより、欠陥を検出する。
ステムに用いる外観検査装置の一実施例を、図1を用い
て説明する。Xeランプ12で照明したウェハ1上の回
路パターンを対物レンズ3を介してTVカメラ13で拡
大検出する。TVカメラの出力はA/D変換器14によ
りディジタル信号に変換される。光電変換器としては、
TVカメラ、リニアイメージセンサ等いかなるものでも
使用可能であるが、リニアイメージセンサの場合は、セ
ンサの自己走査及びそれと直角方向に移動するxyテー
ブルによりウェハの2次元パターンを検出する。検出し
た濃淡画像は、画像メモリ15aに記憶されている一つ
前のチップの画像と比較され、欠陥判定が行われる。即
ち、図2に示すように、ウェハ上のチップ7内部の位置
7dの回路パターンを検出し、これを画像メモリ15a
に記憶した隣のチップの対応する位置7cの回路パター
ンと比較することにより、欠陥を検出する。
【0010】まず、図1の位置合せ回路16で、図3に
図示するような検出画像(a)、記憶画像(b)を位置
合せし(図3(c))、図1の差画像検出回路17によ
り位置合せされた検出画像と記憶画像の差画像を検出す
る(図3の差画像(d))。
図示するような検出画像(a)、記憶画像(b)を位置
合せし(図3(c))、図1の差画像検出回路17によ
り位置合せされた検出画像と記憶画像の差画像を検出す
る(図3の差画像(d))。
【0011】この差画像(d)を図1の2値化回路18
により2値化することにより、図3の2値画像(e)を
得る。これにより、検出画像(a)に存在するパターン
の断線8bを欠陥として検出する。位置7dの回路パタ
ーンを検出して得た画像は、新たに画像メモリ15aに
記憶され、次のチップの位置7eの検査に用いられる。
により2値化することにより、図3の2値画像(e)を
得る。これにより、検出画像(a)に存在するパターン
の断線8bを欠陥として検出する。位置7dの回路パタ
ーンを検出して得た画像は、新たに画像メモリ15aに
記憶され、次のチップの位置7eの検査に用いられる。
【0012】図2において、欠陥が7dの位置にある場
合、7cと7dの比較においても、7dと7eの比較に
おいても、欠陥が検出されるので、それぞれの2チップ
比較結果を照合すれば、どのチップに欠陥があったかを
特定することができる。図1のCPU31により、この
照合が行われる。
合、7cと7dの比較においても、7dと7eの比較に
おいても、欠陥が検出されるので、それぞれの2チップ
比較結果を照合すれば、どのチップに欠陥があったかを
特定することができる。図1のCPU31により、この
照合が行われる。
【0013】2値化回路18からの信号により、位置7
dに欠陥があると判定された場合、ウェハを上下に移動
するZ制御回路19によりウェハを移動し、各Z位置で
欠陥部7dの画像を検出して、画像を画像メモリ15a
に記憶する。ウェハのxy方向の移動はxy制御回路2
0により行い、欠陥部に対応する良品部例えば位置7c
にウェハを移動し、欠陥部7dと同様に各Z位置で良品
部の画像を検出して、画像を画像メモリ15bに記憶す
る。位置合せ回路21aでは画像メモリ15aに記憶さ
れたZ=Z1での欠陥部の画像と画像メモリ15bに記
憶されたZ=Z1での良品部の画像を位置合せする。差
画像検出回路22aでは、位置合せされた画像の差画像
を検出し、最大値検出回路23aにより差画像の欠陥部
の濃淡値が検出される。
dに欠陥があると判定された場合、ウェハを上下に移動
するZ制御回路19によりウェハを移動し、各Z位置で
欠陥部7dの画像を検出して、画像を画像メモリ15a
に記憶する。ウェハのxy方向の移動はxy制御回路2
0により行い、欠陥部に対応する良品部例えば位置7c
にウェハを移動し、欠陥部7dと同様に各Z位置で良品
部の画像を検出して、画像を画像メモリ15bに記憶す
る。位置合せ回路21aでは画像メモリ15aに記憶さ
れたZ=Z1での欠陥部の画像と画像メモリ15bに記
憶されたZ=Z1での良品部の画像を位置合せする。差
画像検出回路22aでは、位置合せされた画像の差画像
を検出し、最大値検出回路23aにより差画像の欠陥部
の濃淡値が検出される。
【0014】図4に、この様子を示す。欠陥部の画像
(a)と良品部の画像(b)は、位置合せされ、差画像
(c)が得られる。最大値検出回路23aにより、差画
像(c)における濃淡の最大値が検出される。欠陥8b
は、良品部との濃淡差が大きいので、上記最大値検出回
路23aにより、欠陥8bの、良品部との濃淡差を検出
することができる。
(a)と良品部の画像(b)は、位置合せされ、差画像
(c)が得られる。最大値検出回路23aにより、差画
像(c)における濃淡の最大値が検出される。欠陥8b
は、良品部との濃淡差が大きいので、上記最大値検出回
路23aにより、欠陥8bの、良品部との濃淡差を検出
することができる。
【0015】同様に、画像メモリ15a,15bに記憶
された各Z2〜Zn位置での欠陥部と良品部の画像を位
置合せ回路21b…21nで位置合せし、差画像検出回
路22b…22nで差画像を検出し、最大値検出回路2
3b…23nで差画像の欠陥部の濃淡値が検出される。
画像メモリ15a,15bには、例えば1024×10
24画素の濃淡画像を、それぞれn枚分記憶する。
された各Z2〜Zn位置での欠陥部と良品部の画像を位
置合せ回路21b…21nで位置合せし、差画像検出回
路22b…22nで差画像を検出し、最大値検出回路2
3b…23nで差画像の欠陥部の濃淡値が検出される。
画像メモリ15a,15bには、例えば1024×10
24画素の濃淡画像を、それぞれn枚分記憶する。
【0016】なお、画像メモリ15aは、上記多重焦点
画像記憶用以外に、通常の欠陥判定用に、濃淡画像1枚
分を記憶できる容量をもつ。これにより、後述する、欠
陥判定と欠陥分類を交互に行うシーケンスを実現するこ
とが可能になる。
画像記憶用以外に、通常の欠陥判定用に、濃淡画像1枚
分を記憶できる容量をもつ。これにより、後述する、欠
陥判定と欠陥分類を交互に行うシーケンスを実現するこ
とが可能になる。
【0017】また、Z=Z0での欠陥部の画像と良品部
の画像を位置合せ回路24で位置合せし、1次微分回路
25aでそれぞれの画像の1次微分をとり、これらの差
画像を差画像検出回路26aでとった後最大値検出回路
27aで差画像の欠陥部の濃淡値を検出する。同様に、
2次微分回路25bで欠陥部の画像と良品部の画像の2
次微分をとり、差画像検出回路26bでこれらの差画像
を検出、最大値検出回路27bで差画像の濃淡値を検出
する。
の画像を位置合せ回路24で位置合せし、1次微分回路
25aでそれぞれの画像の1次微分をとり、これらの差
画像を差画像検出回路26aでとった後最大値検出回路
27aで差画像の欠陥部の濃淡値を検出する。同様に、
2次微分回路25bで欠陥部の画像と良品部の画像の2
次微分をとり、差画像検出回路26bでこれらの差画像
を検出、最大値検出回路27bで差画像の濃淡値を検出
する。
【0018】これらの検出値を全て欠陥分類回路30に
入力する。欠陥分類回路30では、図15及び図17に
基づいて図5に示すように欠陥の種類の判別を行う。こ
れらはソフトウェアにより実現される。
入力する。欠陥分類回路30では、図15及び図17に
基づいて図5に示すように欠陥の種類の判別を行う。こ
れらはソフトウェアにより実現される。
【0019】次に、上記外観検査装置の動作を説明す
る。
る。
【0020】対物レンズ3は、そのNAが例えば0.8
〜0.95といった大きな値をもつものとし、解像度は
高く、焦点深度は浅いものを選ぶ。欠陥が検出される
と、この焦点深度の浅い対物レンズを利用して、ウェハ
を上下に例えば0.2μmきざみで移動させ、ある平面
内にだけ焦点の合った画像を検出する。±0.6μmの
範囲で画像を検出すると、7組の画像が検出される。
〜0.95といった大きな値をもつものとし、解像度は
高く、焦点深度は浅いものを選ぶ。欠陥が検出される
と、この焦点深度の浅い対物レンズを利用して、ウェハ
を上下に例えば0.2μmきざみで移動させ、ある平面
内にだけ焦点の合った画像を検出する。±0.6μmの
範囲で画像を検出すると、7組の画像が検出される。
【0021】欠陥部と良品部の画像の位置合せは、位置
合せ回路16,21a〜21n,24で行われるが、こ
れは例えば信学技報VoL、87,No.132(1987)第
31頁から第38頁に記載されている方法で実現でき
る。位置合せされた7組の画像の差画像を検出した後、
その濃淡値を検出すると、欠陥が異物の場合は図16に
示すように合焦面Z0より上側のZ1,Z2でも比較的大
きな濃淡値をもち、従って欠陥分類回路30において例
えば図5に示すフローに従って、容易に異物かどうかの
判定ができる。
合せ回路16,21a〜21n,24で行われるが、こ
れは例えば信学技報VoL、87,No.132(1987)第
31頁から第38頁に記載されている方法で実現でき
る。位置合せされた7組の画像の差画像を検出した後、
その濃淡値を検出すると、欠陥が異物の場合は図16に
示すように合焦面Z0より上側のZ1,Z2でも比較的大
きな濃淡値をもち、従って欠陥分類回路30において例
えば図5に示すフローに従って、容易に異物かどうかの
判定ができる。
【0022】画像の微分は、微分回路25で行われる
が、例えば2次微分は図6に示すように、4種のエッジ
オペレータ〔1 −2 1〕を画像に施し、それらの最
大値を検出することにより実現できる。
が、例えば2次微分は図6に示すように、4種のエッジ
オペレータ〔1 −2 1〕を画像に施し、それらの最
大値を検出することにより実現できる。
【0023】図7に、2次微分回路25bの具体構成を
示す。図7(a)において、位置合せ回路24からの、
例えば8bitのディジタル画像信号を3段のシフトレ
ジスタ250で受け、初段及び第3段の出力は加算器2
51に、第2段の出力はゲイン2の増幅器252にそれ
ぞれ供給される。加算器251の出力及び増幅器252
の出力は、減算器253に加えられる。シフトレジスタ
250、加算器251、増幅器252及び減算器253
で、“1,−2,1”なるオペレータが構成されてい
る。
示す。図7(a)において、位置合せ回路24からの、
例えば8bitのディジタル画像信号を3段のシフトレ
ジスタ250で受け、初段及び第3段の出力は加算器2
51に、第2段の出力はゲイン2の増幅器252にそれ
ぞれ供給される。加算器251の出力及び増幅器252
の出力は、減算器253に加えられる。シフトレジスタ
250、加算器251、増幅器252及び減算器253
で、“1,−2,1”なるオペレータが構成されてい
る。
【0024】図7(b)は、縦、横、斜めの8方向で微
分するための回路で、位置合せ回路24の出力を3×3
切出し回路254に加え、縦、横、斜めの3画素を選択
して4つのオペレータOP1〜OP4に加え、画像信号
を微分する。各オペレータは、図7(a)に図示したも
のと同一でよい。4つのオペレータ出力は、最大値検出
回路255に加えられ、これらのうちから最大値が検出
される。
分するための回路で、位置合せ回路24の出力を3×3
切出し回路254に加え、縦、横、斜めの3画素を選択
して4つのオペレータOP1〜OP4に加え、画像信号
を微分する。各オペレータは、図7(a)に図示したも
のと同一でよい。4つのオペレータ出力は、最大値検出
回路255に加えられ、これらのうちから最大値が検出
される。
【0025】微分した後、差画像を検出すると、その濃
淡値は図17に示すような波形となり、欠陥が変色の場
合は濃淡値が小さくなるので、欠陥分類回路30により
図5に示すフローに従って容易に変色かどうかの判定が
できる。
淡値は図17に示すような波形となり、欠陥が変色の場
合は濃淡値が小さくなるので、欠陥分類回路30により
図5に示すフローに従って容易に変色かどうかの判定が
できる。
【0026】図18に、処理のフローを示す。横軸は時
間を示している。同図において画像検出、欠陥判定を繰
返し行い、検査が行われる。画像検出は、図1に示すT
Vカメラ13,A/D変換器14、画像メモリ15aに
より行い、欠陥判定は、位置合せ回路16、差画像検出
回路17、2値化回路18、及び欠陥位置の特定を行う
CPU31により行われる。欠陥が検出された場合、上
記検査を中断し、欠陥部及び対応する良品部の多重焦点
画像を検出する。この画像検出はTVカメラ、A/D変
換器14、画像メモリ15a,15bを用いて行われ
る。次に、これらの画像の差画像、最大値検出を行う。
これらは、位置合せ回路21a,…,21n,24、差
画像検出回路22a,…,22n,26a,26b、微
分回路25a,25b、最大値検出回路23a,…,2
3n,27a,27bにより実現される。各Z位置での
最大値及び微分画像の差画像の最大値がすべて検出され
ると、欠陥分類が行われ、欠陥分類回路30により異
物、変色、形状欠陥に分類される。そして、再び画像検
出、欠陥判定か、欠陥が検出されるまで繰返し行われ
る。
間を示している。同図において画像検出、欠陥判定を繰
返し行い、検査が行われる。画像検出は、図1に示すT
Vカメラ13,A/D変換器14、画像メモリ15aに
より行い、欠陥判定は、位置合せ回路16、差画像検出
回路17、2値化回路18、及び欠陥位置の特定を行う
CPU31により行われる。欠陥が検出された場合、上
記検査を中断し、欠陥部及び対応する良品部の多重焦点
画像を検出する。この画像検出はTVカメラ、A/D変
換器14、画像メモリ15a,15bを用いて行われ
る。次に、これらの画像の差画像、最大値検出を行う。
これらは、位置合せ回路21a,…,21n,24、差
画像検出回路22a,…,22n,26a,26b、微
分回路25a,25b、最大値検出回路23a,…,2
3n,27a,27bにより実現される。各Z位置での
最大値及び微分画像の差画像の最大値がすべて検出され
ると、欠陥分類が行われ、欠陥分類回路30により異
物、変色、形状欠陥に分類される。そして、再び画像検
出、欠陥判定か、欠陥が検出されるまで繰返し行われ
る。
【0027】このようにウェハ上の被検査対象パターン
上に存在する欠陥を図22に示す。
上に存在する欠陥を図22に示す。
【0028】即ち、検出対象欠陥は、回路パターンのふ
くれ8a、断線8b、ショート8c、欠け8dなどの形
状欠陥8、変色欠陥9及び異物10である。
くれ8a、断線8b、ショート8c、欠け8dなどの形
状欠陥8、変色欠陥9及び異物10である。
【0029】本実施例において用いる外観検査装置で
は、欠陥を検出しては分類するという検査シーケンスを
説明したが、図19に示すように例えば1枚のウェハに
ついて欠陥を全て検出して、欠陥の位置座標をCPU3
1にすべて記憶しておき、これに基づいて検査後順次欠
陥を呼び出して欠陥分類を行っても良い。
は、欠陥を検出しては分類するという検査シーケンスを
説明したが、図19に示すように例えば1枚のウェハに
ついて欠陥を全て検出して、欠陥の位置座標をCPU3
1にすべて記憶しておき、これに基づいて検査後順次欠
陥を呼び出して欠陥分類を行っても良い。
【0030】また、欠陥検出と欠陥分類を図21に示す
ように別の光学系で行い、欠陥検出は低倍で高速に、欠
陥分類は高倍で正確に行うことも可能である。また、照
明はいかなる構成のものであっても適用可能である。
ように別の光学系で行い、欠陥検出は低倍で高速に、欠
陥分類は高倍で正確に行うことも可能である。また、照
明はいかなる構成のものであっても適用可能である。
【0031】図8に、本発明による半導体製造システム
に用いる外観検査装置における多重焦点画像検出の別の
実施例を示す。Z制御回路19によりウェハ1を上下移
動する代わりに、複数のTVカメラ13a,13b…を
用意し、これを少しずつ光路上離して設置することによ
り、合焦面がZ3,…,Z-3…の複数の画像を同時に得
ることも可能である。
に用いる外観検査装置における多重焦点画像検出の別の
実施例を示す。Z制御回路19によりウェハ1を上下移
動する代わりに、複数のTVカメラ13a,13b…を
用意し、これを少しずつ光路上離して設置することによ
り、合焦面がZ3,…,Z-3…の複数の画像を同時に得
ることも可能である。
【0032】図9に、上記した図8の多重焦点画像検出
の別の実施例を用いた外観検査装置の全体構成を示す。
同図において、合焦点の画像は、カメラ13aによって
得られ、A/D変換器14aを経た後、欠陥判定に用い
るべく、画像メモリ15a、及び位置合せ回路16に入
力される。欠陥分類時は、カメラ13a〜13nによっ
て得られる全ての画像が、画像メモリ15a,15bに
同時に入力される。従って、画像メモリは、n枚の画像
を同時にwrite可能であるものとする。ただし、r
eadは画像を1枚ずつ読み出せれば良い。
の別の実施例を用いた外観検査装置の全体構成を示す。
同図において、合焦点の画像は、カメラ13aによって
得られ、A/D変換器14aを経た後、欠陥判定に用い
るべく、画像メモリ15a、及び位置合せ回路16に入
力される。欠陥分類時は、カメラ13a〜13nによっ
て得られる全ての画像が、画像メモリ15a,15bに
同時に入力される。従って、画像メモリは、n枚の画像
を同時にwrite可能であるものとする。ただし、r
eadは画像を1枚ずつ読み出せれば良い。
【0033】変色については別の構成により判別するこ
ともでき、図1では変色を判別するため画像を微分した
が、画像認識論(コロナ社)17頁、18頁に記載され
ているように、画像をフーリエ変換し、これにフィルタ
をかけた後逆フーリエ変換することにより、回路パター
ンのエッジを強調することもできる。これを用いて、欠
陥部と良品部の差画像を検出し、濃淡値の大小により変
色欠陥を判別することが可能である。
ともでき、図1では変色を判別するため画像を微分した
が、画像認識論(コロナ社)17頁、18頁に記載され
ているように、画像をフーリエ変換し、これにフィルタ
をかけた後逆フーリエ変換することにより、回路パター
ンのエッジを強調することもできる。これを用いて、欠
陥部と良品部の差画像を検出し、濃淡値の大小により変
色欠陥を判別することが可能である。
【0034】また、光学的手段により変色欠陥を判別す
ることも可能である。図10において、暗視野照明系と
してランプ32、コンデンサレンズ33、暗視野照明用
波長選定のための狭帯域フィルタ34(波長λ1)、リ
ング状開口スリット35、リング状ミラー36、放物凹
面鏡37、また明視野照明系としてランプ38、コンデ
ンサレンズ39、波長選定フィルタ40(波長λ2)、
円形開口スリット41、ハーフミラー42、対物レンズ
43、波長分離ミラー44、及び暗視野検出用TVカメ
ラ45、明視野像検出用TVカメラ46により構成され
た画像検出系において、暗視野照明はフィルタ34によ
り波長λ1に限定され、放物凹面鏡37によりパターン
上に周囲斜め方向から照明される。明視野照明はフィル
タ40により波長λ2に限定され、上方から照明され
る。欠陥部の暗視野画像と良品部の暗視野画像を検出
し、これを図11に図示する位置合せ回路24aで位置
合せし、差画像検出回路26aで差画像を検出する。
ることも可能である。図10において、暗視野照明系と
してランプ32、コンデンサレンズ33、暗視野照明用
波長選定のための狭帯域フィルタ34(波長λ1)、リ
ング状開口スリット35、リング状ミラー36、放物凹
面鏡37、また明視野照明系としてランプ38、コンデ
ンサレンズ39、波長選定フィルタ40(波長λ2)、
円形開口スリット41、ハーフミラー42、対物レンズ
43、波長分離ミラー44、及び暗視野検出用TVカメ
ラ45、明視野像検出用TVカメラ46により構成され
た画像検出系において、暗視野照明はフィルタ34によ
り波長λ1に限定され、放物凹面鏡37によりパターン
上に周囲斜め方向から照明される。明視野照明はフィル
タ40により波長λ2に限定され、上方から照明され
る。欠陥部の暗視野画像と良品部の暗視野画像を検出
し、これを図11に図示する位置合せ回路24aで位置
合せし、差画像検出回路26aで差画像を検出する。
【0035】同様に、欠陥部の明視野画像と良品部の明
視野画像を検出し、これを位置合せ回路24bで位置合
せし、差画像検出回路26bで差画像を検出する。最大
値検出回路27a,27bでこれらの差画像の濃淡値を
検出すると、図12に示すように、欠陥が変色の場合は
形状欠陥、異物に比べ、暗視野照明時の濃淡値が小さく
なり、欠陥分類回路30において容易に変色が判別でき
る。なお、同図において、位置合せ回路16、差画像検
出回路17、2値化回路18は通常の欠陥判定用のもの
である。
視野画像を検出し、これを位置合せ回路24bで位置合
せし、差画像検出回路26bで差画像を検出する。最大
値検出回路27a,27bでこれらの差画像の濃淡値を
検出すると、図12に示すように、欠陥が変色の場合は
形状欠陥、異物に比べ、暗視野照明時の濃淡値が小さく
なり、欠陥分類回路30において容易に変色が判別でき
る。なお、同図において、位置合せ回路16、差画像検
出回路17、2値化回路18は通常の欠陥判定用のもの
である。
【0036】また、別の実施例として、上記暗視野画像
の検出の代りに図13に示す構成要素を用いてもよい。
の検出の代りに図13に示す構成要素を用いてもよい。
【0037】図13において、S偏光レーザ47a,4
7bにより、S偏光レーザ光をウェハ1上に角度ψで照
射する。ψは約1度である。ここで照射レーザ光とウェ
ハ法線のなす面に、垂直に振動する偏光をS偏光、平行
に振動する偏光をP偏光と呼ぶ。このとき、ウェハ上の
回路パターンのうち低段差のものは、その散乱光は偏光
方向が変化せず、実線で示すS偏光のまま対物レンズ4
8のほうに進むが、異物或いは高段差の回路パターンに
当ったレーザ光は偏光方向が変化するため、点線で示す
P偏光成分を多く含んでいる。
7bにより、S偏光レーザ光をウェハ1上に角度ψで照
射する。ψは約1度である。ここで照射レーザ光とウェ
ハ法線のなす面に、垂直に振動する偏光をS偏光、平行
に振動する偏光をP偏光と呼ぶ。このとき、ウェハ上の
回路パターンのうち低段差のものは、その散乱光は偏光
方向が変化せず、実線で示すS偏光のまま対物レンズ4
8のほうに進むが、異物或いは高段差の回路パターンに
当ったレーザ光は偏光方向が変化するため、点線で示す
P偏光成分を多く含んでいる。
【0038】そこで、対物レンズ48の後方にS偏光を
遮断する偏光板49を設け、これを通過した光を光電素
子50で検出することにより、異物及び高段差の回路パ
ターンエッジからの散乱光を検出する。この散乱光信号
をA/D変換回路14によりディジタル信号に変換す
る。検出した信号を、画像メモリ15aに記憶されてい
る一つ前のチップの信号と比較する。即ち、位置合せ回
路24aでこれらの信号を位置合せし、差信号検出回路
26aで差信号を検出する。
遮断する偏光板49を設け、これを通過した光を光電素
子50で検出することにより、異物及び高段差の回路パ
ターンエッジからの散乱光を検出する。この散乱光信号
をA/D変換回路14によりディジタル信号に変換す
る。検出した信号を、画像メモリ15aに記憶されてい
る一つ前のチップの信号と比較する。即ち、位置合せ回
路24aでこれらの信号を位置合せし、差信号検出回路
26aで差信号を検出する。
【0039】高段差の回路パターンエッジからの散乱光
信号は2つの信号に共通に含まれるので、差信号には異
物からの散乱光信号だけが含まれる。この差信号を2値
化回路27aにより2値化することにより異物が検出で
き、欠陥分類を行うことができる。
信号は2つの信号に共通に含まれるので、差信号には異
物からの散乱光信号だけが含まれる。この差信号を2値
化回路27aにより2値化することにより異物が検出で
き、欠陥分類を行うことができる。
【0040】次に、上記した本発明による外観検査装置
を用いた半導体装置の製造システムについて、図14を
用いて説明する。
を用いた半導体装置の製造システムについて、図14を
用いて説明する。
【0041】ウェハ上の回路パターンは複数の装置A,
B,…Eにより順次形成される。本構成をもつ外観検査
装置により、ウェハを追跡し、各装置毎に検査及び欠陥
分類を行う。欠陥の座標をチェックすることにより、欠
陥が各装置を経てどのように発生するかが調べられる。
例えば、装置Bによる処理を経たウェハを検査し、検出
した欠陥は、前装置Aからの持込み欠陥と装置B内で発
生した欠陥からなり、装置Aによる処理を経た時に検査
して得た欠陥データと照合すれば、装置B内で発生した
欠陥か前装置からの持込み欠陥かどうかがわかる。ここ
で、前装置Aからの持込み欠陥のうち、異物については
装置Bで形状欠陥或いは変色を引き起こさないものもあ
り、致命的な異物の付着したパターンは必ず次以降の装
置で形状欠陥或いは変色となるが、致命的でない異物の
付着したパターンは以降の装置を経ても形状欠陥等にな
らず、良品である。従って、本構成をもつ外観検査装置
により異物と分類された欠陥について、その座標を記憶
しておき、そのウェハが次の装置を経た後に、再度欠陥
検出、分類を行うことにより、異物の致命性を判定する
ことが可能になる。これにより、製造装置の状態をより
的確に把握することが可能になる。
B,…Eにより順次形成される。本構成をもつ外観検査
装置により、ウェハを追跡し、各装置毎に検査及び欠陥
分類を行う。欠陥の座標をチェックすることにより、欠
陥が各装置を経てどのように発生するかが調べられる。
例えば、装置Bによる処理を経たウェハを検査し、検出
した欠陥は、前装置Aからの持込み欠陥と装置B内で発
生した欠陥からなり、装置Aによる処理を経た時に検査
して得た欠陥データと照合すれば、装置B内で発生した
欠陥か前装置からの持込み欠陥かどうかがわかる。ここ
で、前装置Aからの持込み欠陥のうち、異物については
装置Bで形状欠陥或いは変色を引き起こさないものもあ
り、致命的な異物の付着したパターンは必ず次以降の装
置で形状欠陥或いは変色となるが、致命的でない異物の
付着したパターンは以降の装置を経ても形状欠陥等にな
らず、良品である。従って、本構成をもつ外観検査装置
により異物と分類された欠陥について、その座標を記憶
しておき、そのウェハが次の装置を経た後に、再度欠陥
検出、分類を行うことにより、異物の致命性を判定する
ことが可能になる。これにより、製造装置の状態をより
的確に把握することが可能になる。
【0042】図20に、上記した本発明による半導体製
造システムにおいて、外観検査装置により異物の致命性
判定を行う構成を示す。同図において、欠陥判定部40
により欠陥を検出し、その座標を欠陥属性記憶部42に
より記憶する。検出した欠陥部について、欠陥分類部4
1により欠陥を異物とそれ以外の種類に分類し、欠陥属
性記憶部42にその座標と対で記憶する。次に、次工程
を経た上記と同一ウェハを検査し、同様に欠陥判定、欠
陥分類を行い、欠陥座標、種類を欠陥属性記憶部42に
記憶する。前工程で異物と判定された欠陥について、致
命性判定部43において、その座標を調べ、次工程で形
状欠陥、変色と分類された欠陥を致命性と判定する。
造システムにおいて、外観検査装置により異物の致命性
判定を行う構成を示す。同図において、欠陥判定部40
により欠陥を検出し、その座標を欠陥属性記憶部42に
より記憶する。検出した欠陥部について、欠陥分類部4
1により欠陥を異物とそれ以外の種類に分類し、欠陥属
性記憶部42にその座標と対で記憶する。次に、次工程
を経た上記と同一ウェハを検査し、同様に欠陥判定、欠
陥分類を行い、欠陥座標、種類を欠陥属性記憶部42に
記憶する。前工程で異物と判定された欠陥について、致
命性判定部43において、その座標を調べ、次工程で形
状欠陥、変色と分類された欠陥を致命性と判定する。
【0043】以上、本発明の半導体製造システムに用い
る外観検査装置のいくつかの実施例を説明したが、対象
とするウェハの画像を検出し、位置合せすることによ
り、欠陥判定、欠陥分類を行っている。従って、ウェハ
上の回路パターン密度が小さい場所では、位置合せする
2枚の画像の隅に一方でパターンが入り、他方に入らな
いケースが生じ、画像の位置合せが正確にできない場合
がある。そこで、パターンのないエリアについて、ダミ
ーパターンを作り込み、検出した画像に必ずパターンが
入るようにして位置合せできるようにする。ダミーパタ
ーンはいかなる形状であってもよい。このようにして、
ウェハを検査、欠陥分類することにより、プロセス・設
備の歩留り管理に大きく寄与することができる。
る外観検査装置のいくつかの実施例を説明したが、対象
とするウェハの画像を検出し、位置合せすることによ
り、欠陥判定、欠陥分類を行っている。従って、ウェハ
上の回路パターン密度が小さい場所では、位置合せする
2枚の画像の隅に一方でパターンが入り、他方に入らな
いケースが生じ、画像の位置合せが正確にできない場合
がある。そこで、パターンのないエリアについて、ダミ
ーパターンを作り込み、検出した画像に必ずパターンが
入るようにして位置合せできるようにする。ダミーパタ
ーンはいかなる形状であってもよい。このようにして、
ウェハを検査、欠陥分類することにより、プロセス・設
備の歩留り管理に大きく寄与することができる。
【0044】上記実施例ではウェハについて説明した
が、TFTや薄膜磁気ヘッド等の半導体製品等について
も適用可能である。
が、TFTや薄膜磁気ヘッド等の半導体製品等について
も適用可能である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば外
観検査装置において検出した欠陥を自動で分類し、検出
した異物の致命性を判定できるので、プロセス・設備の
歩留り管理に大きく寄与することができ、LSIの生産
を高い歩留りで安定に維持することが可能になる。
観検査装置において検出した欠陥を自動で分類し、検出
した異物の致命性を判定できるので、プロセス・設備の
歩留り管理に大きく寄与することができ、LSIの生産
を高い歩留りで安定に維持することが可能になる。
【図1】本発明による半導体製造システムに用いる被検
査対象パターンの欠陥検出装置の一実施例を示す全体構
成図。
査対象パターンの欠陥検出装置の一実施例を示す全体構
成図。
【図2】図1に示す装置において隣接するウェハ上のチ
ップ内部の位置の回路パターンを比較する状態を示す
図。
ップ内部の位置の回路パターンを比較する状態を示す
図。
【図3】図1に示す装置において得られる検出画像、記
憶画像、位置合せ画像、差画像及び2値画像を示す図。
憶画像、位置合せ画像、差画像及び2値画像を示す図。
【図4】図1に示す装置においてZ=Z1での欠陥部の
画像、良品部の画像、これら位置合せされた差画像及び
該差画像の濃淡波形を示す図。
画像、良品部の画像、これら位置合せされた差画像及び
該差画像の濃淡波形を示す図。
【図5】図1に示す欠陥分類回路により欠陥の種類の判
別を行うフローを示す図。
別を行うフローを示す図。
【図6】図1に示す微分回路によって行なわれる画像微
分を示す図。
分を示す図。
【図7】図1に示す2次微分回路の具体的構成を示す
図。
図。
【図8】図1とは異なる多重焦点画像検出の一実施例を
示す図。
示す図。
【図9】図8に示す多重焦点画像検出を適用した本発明
による半導体製造システムに用いる被検査対象パターン
の欠陥検出装置の全体構成を示す図。
による半導体製造システムに用いる被検査対象パターン
の欠陥検出装置の全体構成を示す図。
【図10】図1と異なり、光学的手段により変色欠陥を
判別する一実施例を示す図。
判別する一実施例を示す図。
【図11】図10に示す一実施例を適用した全体構成を
示す図。
示す図。
【図12】各種欠陥における明視野照明及び暗視野照明
と差画像の濃淡値との関係を示した図。
と差画像の濃淡値との関係を示した図。
【図13】図10に示す暗視野画像検出とは異なる他の
一実施例を示した概略構成図。
一実施例を示した概略構成図。
【図14】本発明による半導体製造システムを示す図。
【図15】被検査対象パターンに対する合焦点位置関係
を示した図。
を示した図。
【図16】各種欠陥における合焦点面のZ位置と差画像
の濃淡値との関係を示す図。
の濃淡値との関係を示す図。
【図17】各種欠陥における微分の次数と差画像の濃淡
値との関係を示す図。
値との関係を示す図。
【図18】図1に示す装置における処理の一実施例を示
すフロー図。
すフロー図。
【図19】図18と異なる処理の一実施例を示すフロー
図。
図。
【図20】外観検査装置を用いて異物の致命性判定を行
う装置の具体的構成を示す図。
う装置の具体的構成を示す図。
【図21】欠陥検出と欠陥分類とを別の光学系で行う一
実施例を示した概略構成図。
実施例を示した概略構成図。
【図22】被検査対象パターンに存在する各種の欠陥を
示した図。
示した図。
【図23】従来技術の被検査対象パターンの欠陥検出装
置の一例を示した図。
置の一例を示した図。
【図24】従来技術の被検査対象パターンの欠陥検出装
置の他の一例を示した図。
置の他の一例を示した図。
1…ウェハ、 13…TVカメラ、 15…画像メ
モリ、 16,21,24…位置合せ回路、 1
7,22,26…差画像検出回路、 23,27…最
大値検出回路、 25…微分回路、 30…欠陥分
類回路。
モリ、 16,21,24…位置合せ回路、 1
7,22,26…差画像検出回路、 23,27…最
大値検出回路、 25…微分回路、 30…欠陥分
類回路。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 1/00 G06T 7/00 - 7/60 G01B 11/00 - 11/30 102 G01N 21/84 - 21/958 H01L 21/66
Claims (6)
- 【請求項1】所定の処理工程で処理する前の被処理基板
を撮像して第1の画像を得、該第1の画像を処理して欠
陥を検出し、該検出した欠陥の位置情報を記憶し、該記
憶した欠陥の位置情報に基いて前記欠陥の画像を得て該
欠陥を分類し、該分類した欠陥の情報を記憶し、前記被
処理基板を前記所定の処理工程で処理し、該処理した前
記被処理基板を撮像して第2の画像を得、該第2の画像
を処理して欠陥を検出し、該検出した欠陥の位置情報を
記憶し、該記憶した欠陥の位置情報に基いて前記欠陥の
画像を得て該欠陥を分類し、該分類した欠陥の情報と前
記記憶した欠陥の情報とを用いて前記所定の処理工程で
処理することにより前記被処理基板上に発生した致命的
な欠陥を判別することを特徴とする半導体デバイスの製
造方法。 - 【請求項2】前記記憶した欠陥を、異物欠陥、変色欠陥
または形状欠陥のうち少なくとも一つを含む種類に分類
することを特徴とする請求項1記載の半導体デバイスの
製造方法。 - 【請求項3】前記欠陥を分類する工程を、前記被処理基
板上の欠陥を検出する工程が終了した後に行うことを特
徴とする請求項1記載の半導体デバイスの製造方法。 - 【請求項4】所定の処理工程で処理する前の被処理基板
を撮像して第1の画像を得、該第1の画像を処理して欠
陥を検出し、該検出した欠陥の拡大画像を得、該拡大画
像を用いて前記欠陥を分類し、該分類した欠陥の情報を
記憶し、前記被処理基板を前記所定の処理工程で処理
し、該処理した前記被処理基板を撮像して第2の画像を
得、該第2の画像を処理して欠陥を検出し、該検出した
欠陥の拡大画像を得、該拡大画像に基いて前記欠陥を分
類し、該分類した欠陥の情報と前記記憶した欠陥の情報
とを用いて前記所定の処理工程で処理することによる前
記被処理基板上への致命的な欠陥の発生に関する情報を
得ることを特徴とする半導体デバイスの製造方法。 - 【請求項5】前記欠陥を分類することを、異物欠陥、変
色欠陥または形状欠陥のうち少なくとも一つを含む種類
に分類することを特徴とする請求項4記載の半導体デバ
イスの製造方法。 - 【請求項6】前記致命的な欠陥は、前記所定の処理工程
で処理する前の欠陥の分類で異物欠陥に分類され、前記
所定の処理工程で処理した後の欠陥の分類で形状欠陥ま
たは変色欠陥に分類された欠陥であることを特徴とする
請求項1または4記載の半導体デバイスの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34574099A JP3201396B2 (ja) | 1988-12-23 | 1999-12-06 | 半導体デバイスの製造方法 |
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---|---|---|---|
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JP10007222A Division JP3047881B2 (ja) | 1998-01-19 | 1998-01-19 | 半導体装置の製造システム及び半導体装置の製造方法 |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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JP5064265B2 (ja) * | 2008-03-05 | 2012-10-31 | キヤノンマシナリー株式会社 | 画像処理システム及び画像処理方法 |
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1999
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