JP3201294B2 - ブレーカ装置 - Google Patents
ブレーカ装置Info
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- JP3201294B2 JP3201294B2 JP33611396A JP33611396A JP3201294B2 JP 3201294 B2 JP3201294 B2 JP 3201294B2 JP 33611396 A JP33611396 A JP 33611396A JP 33611396 A JP33611396 A JP 33611396A JP 3201294 B2 JP3201294 B2 JP 3201294B2
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- lever
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- Switch Cases, Indication, And Locking (AREA)
- Rotary Switch, Piano Key Switch, And Lever Switch (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対の電極間の導
通状態を切り替えるための操作部を所定の状態に保持さ
せ得るブレーカ装置に関する。
通状態を切り替えるための操作部を所定の状態に保持さ
せ得るブレーカ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のブレーカ装置として、一
対の電極間をオン・オフに切り替えるスイッチ操作部を
ケースに備えるとともに、そのスイッチ操作部とケース
との間にロック機構を設けてオン状態のときとオフ状態
のときとで、同じようにスイッチ操作部をロックし、各
状態を保持させ得るものがある。
対の電極間をオン・オフに切り替えるスイッチ操作部を
ケースに備えるとともに、そのスイッチ操作部とケース
との間にロック機構を設けてオン状態のときとオフ状態
のときとで、同じようにスイッチ操作部をロックし、各
状態を保持させ得るものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ブレーカ装置
は、次に例示するように、使われる状況によってはオン
状態とオフ状態とのロック保持力を異ならせることが望
ましいことがある。
は、次に例示するように、使われる状況によってはオン
状態とオフ状態とのロック保持力を異ならせることが望
ましいことがある。
【0004】例えば、電気自動車において、主電源の切
り換え用のブレーカ装置がトランク内に設けられたもの
では、走行中の荷物等の当接による誤操作を防止するた
めにオン状態のロック保持力を高くする必要があり、そ
の一方でオフ状態のロック保持力をオン状態のロック保
持力よりも低くして修理・点検作業を効率よく行いた
い。また、ブレーカ装置をカバーで覆って荷物等の当接
による誤操作を防止したものでは、カバーを外した状態
でのロック解除をし易くするために、オン状態でのロッ
ク保持力を小さくするのが望ましく、その一方でオフ状
態のロック保持力をオン状態のロック保持力より高くし
て工具等の当接による誤操作を防止する必要がある。
り換え用のブレーカ装置がトランク内に設けられたもの
では、走行中の荷物等の当接による誤操作を防止するた
めにオン状態のロック保持力を高くする必要があり、そ
の一方でオフ状態のロック保持力をオン状態のロック保
持力よりも低くして修理・点検作業を効率よく行いた
い。また、ブレーカ装置をカバーで覆って荷物等の当接
による誤操作を防止したものでは、カバーを外した状態
でのロック解除をし易くするために、オン状態でのロッ
ク保持力を小さくするのが望ましく、その一方でオフ状
態のロック保持力をオン状態のロック保持力より高くし
て工具等の当接による誤操作を防止する必要がある。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、操作部の係合の信頼性と、係合解除の操作性との2
つの性能のうち、オン状態とオフ状態とで、より必要と
される性能を高くしたブレーカ装置全体を提供するとこ
ろにある。
で、操作部の係合の信頼性と、係合解除の操作性との2
つの性能のうち、オン状態とオフ状態とで、より必要と
される性能を高くしたブレーカ装置全体を提供するとこ
ろにある。
【0006】
<請求項1の発明>請求項1に係る発明は、一対の電極
間を導通させたオン状態と、非導通とさせたオフ状態と
に切り替え操作可能な操作部を備え、操作部をオン状態
に保持させるためのオン係合部と、オフ状態で互いに係
合してその状態を保持させるオフ係合部とを設けるとと
もに、オン係合部の保持強度とオフ係合部の保持強度と
を異らせてあるところに特徴を有する。
間を導通させたオン状態と、非導通とさせたオフ状態と
に切り替え操作可能な操作部を備え、操作部をオン状態
に保持させるためのオン係合部と、オフ状態で互いに係
合してその状態を保持させるオフ係合部とを設けるとと
もに、オン係合部の保持強度とオフ係合部の保持強度と
を異らせてあるところに特徴を有する。
【0007】<請求項2の発明>請求項2に係る発明
は、上記請求項1記載のブレーカ装置において、操作部
に、オン係合部の係合とオフ係合部の係合を解除するた
めの係合解除操作部を備え、オン係合部及びオフ係合部
のうち、保持強度が高い方は、その係合解除に係合解除
操作部の操作を条件とし、保持強度が低い方は、係合解
除操作部の操作を要せず係合が解除される設定としたと
ころに特徴を有する。
は、上記請求項1記載のブレーカ装置において、操作部
に、オン係合部の係合とオフ係合部の係合を解除するた
めの係合解除操作部を備え、オン係合部及びオフ係合部
のうち、保持強度が高い方は、その係合解除に係合解除
操作部の操作を条件とし、保持強度が低い方は、係合解
除操作部の操作を要せず係合が解除される設定としたと
ころに特徴を有する。
【0008】
<請求項1の発明>請求項1の構成によれば、オン係合
部及びオフ係合部の係合を解除するには、それぞれの保
持強度に応じた解除操作が必要となる。そのため、オン
係合部またオフ係合部のうち保持強度が高い方は、係合
が解除され難く、信頼性が高い。一方、保持強度が低い
方は、係合を解除し易く、操作性に優れる。
部及びオフ係合部の係合を解除するには、それぞれの保
持強度に応じた解除操作が必要となる。そのため、オン
係合部またオフ係合部のうち保持強度が高い方は、係合
が解除され難く、信頼性が高い。一方、保持強度が低い
方は、係合を解除し易く、操作性に優れる。
【0009】<請求項2の発明>請求項2の構成では、
保持強度が高い方は、その係合解除に係合解除操作部の
操作を条件としているので、保持強度が低い方に比べ
て、より一層、信頼性を高くでき、保持強度が低い方
は、係合解除操作部の操作を要せず係合が解除できるの
で、保持力が高い方に比べて、より一層、操作性を向上
させることができる。
保持強度が高い方は、その係合解除に係合解除操作部の
操作を条件としているので、保持強度が低い方に比べ
て、より一層、信頼性を高くでき、保持強度が低い方
は、係合解除操作部の操作を要せず係合が解除できるの
で、保持力が高い方に比べて、より一層、操作性を向上
させることができる。
【0010】
【発明の効果】上記した発明によれば、操作部の係合の
信頼性と、係合解除の操作性との2つの性能のうち、オ
ン状態とオフ状態とで、より必要とされる性能を高くす
ることで、ブレーカ装置全体としての信頼性・操作性を
向上させることができる。
信頼性と、係合解除の操作性との2つの性能のうち、オ
ン状態とオフ状態とで、より必要とされる性能を高くす
ることで、ブレーカ装置全体としての信頼性・操作性を
向上させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明のブレーカ装置を具
体化した一実施形態について図1〜図7を参照して説明
する。本実施形態のブレーカ装置10は、電気自動車に
おいてバッテリと各種電気機器とを繋ぐ主電源回路を開
閉するために設けられ、合成樹脂製のケース20内に収
容された電極ユニット40をレバー30の回動操作で接
離可能としたものである。
体化した一実施形態について図1〜図7を参照して説明
する。本実施形態のブレーカ装置10は、電気自動車に
おいてバッテリと各種電気機器とを繋ぐ主電源回路を開
閉するために設けられ、合成樹脂製のケース20内に収
容された電極ユニット40をレバー30の回動操作で接
離可能としたものである。
【0012】ケース20は、上面が開放された直方体の
ケース本体21に、その開放上面を塞ぐようにパネル2
2(図1参照)を取り付けてなり、ケース本体21の四
隅部に設けた取り付け脚部23(図3参照)を介して電
気自動車のトランク内に、例えば、縦形に固定される。
ケース本体21内は、2枚の仕切壁24によって3室に
区分され(図3参照)、その中央に電極ユニット40が
配置されている。
ケース本体21に、その開放上面を塞ぐようにパネル2
2(図1参照)を取り付けてなり、ケース本体21の四
隅部に設けた取り付け脚部23(図3参照)を介して電
気自動車のトランク内に、例えば、縦形に固定される。
ケース本体21内は、2枚の仕切壁24によって3室に
区分され(図3参照)、その中央に電極ユニット40が
配置されている。
【0013】電極ユニット40は、図1及び図2に示す
ように、一対の固定電極42,43と、その外周に摺動
可能に嵌装される可動電極44とを備えている。各固定
電極42,43は丸棒状に形成されており、一方の固定
電極42が他方の固定電極43に比べて全長が長く形成
されている。両固定電極42,43は、その互いに対向
する先端面の中心に取付孔42A,43Aが穿設され、
その内部に合成樹脂からなる非導電性の連結棒45の両
端が圧入されて所定寸法を開けた絶縁状態で同一軸線上
に一体化されている。そして、両固定電極42,43
は、バッテリ側ケーブル、及び、電気機器側ケーブルに
連なる接続端子25とともにケース本体21にインサー
ト成形したナット26にボルト止めされている。
ように、一対の固定電極42,43と、その外周に摺動
可能に嵌装される可動電極44とを備えている。各固定
電極42,43は丸棒状に形成されており、一方の固定
電極42が他方の固定電極43に比べて全長が長く形成
されている。両固定電極42,43は、その互いに対向
する先端面の中心に取付孔42A,43Aが穿設され、
その内部に合成樹脂からなる非導電性の連結棒45の両
端が圧入されて所定寸法を開けた絶縁状態で同一軸線上
に一体化されている。そして、両固定電極42,43
は、バッテリ側ケーブル、及び、電気機器側ケーブルに
連なる接続端子25とともにケース本体21にインサー
ト成形したナット26にボルト止めされている。
【0014】一方の可動電極44は両固定電極42,4
3に嵌合可能な筒形をなし、その内周面に、ルーバ接点
(図示せず)が装着された構造をなす。この可動電極4
4の外周には、止め輪44Aによって合成樹脂性の連結
体48が取り付けられ、その連結体48に突出形成され
た連結軸49(図3参照)によってレバー30に連結さ
れている。
3に嵌合可能な筒形をなし、その内周面に、ルーバ接点
(図示せず)が装着された構造をなす。この可動電極4
4の外周には、止め輪44Aによって合成樹脂性の連結
体48が取り付けられ、その連結体48に突出形成され
た連結軸49(図3参照)によってレバー30に連結さ
れている。
【0015】レバー30は合成樹脂により形成され、一
対のアーム片31の上端部の間に、ハンドル部32を差
し渡した全体として門形状をなす。このレバー30は、
上記した電極ユニット40を跨ぐようにしてそのアーム
片31先端がケース本体21のうち仕切壁24の外側空
間24A(図3参照)に差し込まれ、ケース本体21に
固定した回動軸33(図1参照)を中心として回動可能
となっている。また、アーム片31の中間には長孔30
A(図4参照)が形成され、ここに上記した可動電極4
4の連結軸49が嵌合されてレバー30の回動操作を可
動電極44のスライド移動に変換可能としている。これ
により、レバー30を図1右側の回動端に位置させた際
には、同図に示す通り、可動電極44は、固定電極42
側に位置して両固定電極42,43間は非導通となって
オフ状態となり、レバー30を同図左側の回動端に位置
させると、図2に示すように、可動電極44が固定電極
42,43間に跨って両固定電極42,43間が導通さ
れ、オン状態となる。なお、レバー30の各アーム片3
1の両側縁には、側壁39(図4参照)が外向きに立ち
上がって形成され、回動軸33に嵌合したねじりコイル
バネ50の一端がこの側壁に係合していて、レバー30
を非導通状態方向へと付勢している。
対のアーム片31の上端部の間に、ハンドル部32を差
し渡した全体として門形状をなす。このレバー30は、
上記した電極ユニット40を跨ぐようにしてそのアーム
片31先端がケース本体21のうち仕切壁24の外側空
間24A(図3参照)に差し込まれ、ケース本体21に
固定した回動軸33(図1参照)を中心として回動可能
となっている。また、アーム片31の中間には長孔30
A(図4参照)が形成され、ここに上記した可動電極4
4の連結軸49が嵌合されてレバー30の回動操作を可
動電極44のスライド移動に変換可能としている。これ
により、レバー30を図1右側の回動端に位置させた際
には、同図に示す通り、可動電極44は、固定電極42
側に位置して両固定電極42,43間は非導通となって
オフ状態となり、レバー30を同図左側の回動端に位置
させると、図2に示すように、可動電極44が固定電極
42,43間に跨って両固定電極42,43間が導通さ
れ、オン状態となる。なお、レバー30の各アーム片3
1の両側縁には、側壁39(図4参照)が外向きに立ち
上がって形成され、回動軸33に嵌合したねじりコイル
バネ50の一端がこの側壁に係合していて、レバー30
を非導通状態方向へと付勢している。
【0016】レバー30には、アーム片31の中間から
上方端に亘って延びる長孔35が形成されている。ま
た、図5に示すように、ハンドル部32は断面が逆U字
状をなし、その内周面が長孔35上端部の内周面と連続
している。そして、レバー30には、アーム片31,3
1同士を架け渡すようにして次述のスライダー60が長
孔35,35内にスライド可能に支持されている。スラ
イダー60は、図5に示すように、各長孔35内でスラ
イド移動する一対の対向片61,61同士の上端部の間
を横向に延びる部材で連結して全体として門形状に形成
され、この横向部分が本発明にかかる係合解除操作部6
2となっている。また、係合解除操作部62の両側部に
は、その内部にインサート成形された金属棒を側方へと
突出させてバネ取付部64Aが形成され、ここに引っ張
りコイルバネ51の一端を取り付けられている。そし
て、その引っ張りコイルバネ51の他端をアーム片31
の外面中間部に突出形成されたバネ固定部52に取り付
け、スライダー60をレバー30の回動中心に向かう方
向に付勢させている。また、スライダー60は、その側
方への移動がケース20の内壁により規制され、長孔3
5から側方へと外れないようになっている。更に、この
スライダー60には、対向片61,61の下端部の間を
架け渡すように金属製のロック棒63が備えられ、この
ロック棒63はケース20のパネル22の外側に位置し
ており、レバー30の回動操作に伴いパネル22に沿っ
て変位する。
上方端に亘って延びる長孔35が形成されている。ま
た、図5に示すように、ハンドル部32は断面が逆U字
状をなし、その内周面が長孔35上端部の内周面と連続
している。そして、レバー30には、アーム片31,3
1同士を架け渡すようにして次述のスライダー60が長
孔35,35内にスライド可能に支持されている。スラ
イダー60は、図5に示すように、各長孔35内でスラ
イド移動する一対の対向片61,61同士の上端部の間
を横向に延びる部材で連結して全体として門形状に形成
され、この横向部分が本発明にかかる係合解除操作部6
2となっている。また、係合解除操作部62の両側部に
は、その内部にインサート成形された金属棒を側方へと
突出させてバネ取付部64Aが形成され、ここに引っ張
りコイルバネ51の一端を取り付けられている。そし
て、その引っ張りコイルバネ51の他端をアーム片31
の外面中間部に突出形成されたバネ固定部52に取り付
け、スライダー60をレバー30の回動中心に向かう方
向に付勢させている。また、スライダー60は、その側
方への移動がケース20の内壁により規制され、長孔3
5から側方へと外れないようになっている。更に、この
スライダー60には、対向片61,61の下端部の間を
架け渡すように金属製のロック棒63が備えられ、この
ロック棒63はケース20のパネル22の外側に位置し
ており、レバー30の回動操作に伴いパネル22に沿っ
て変位する。
【0017】さて、このパネル22にはレバー30を図
1の左右の回動端に位置させた際に、ロック棒63との
係合可能なオン係止部70とオフ係止部75とが形成さ
れている。このオフ係止部75は、ロック棒63ととも
に本発明にかかる「オフ係合部」を構成し、パネル22
の右端部近くを陥没させることで形成された底壁部76
と立ち上がり壁部77とを備え、この両壁部76,77
がなす角部にロック棒63が引っ張りコイルバネ51に
付勢されて押し当てられ、レバー30が自由に回動しな
いようにロックする。また、この立ち上がり壁部77
は、図6に示すように、レバー30の回動に伴うロック
棒63の移動方向(図6矢印方向)に直交していないの
で、レバー30を所定の力以上で回動させようとする
と、ロック棒63が立ち上がり壁部77と摺接しつつ引
っ張りコイルバネ51に抗してレバー30上方へと移動
でき、かくして、この立ち上がり壁部77を乗り越え、
オフ状態のロックが解除される。尚、このロックを解除
するには、後述する係合解除操作部62の引き上げ操作
によってもできる。
1の左右の回動端に位置させた際に、ロック棒63との
係合可能なオン係止部70とオフ係止部75とが形成さ
れている。このオフ係止部75は、ロック棒63ととも
に本発明にかかる「オフ係合部」を構成し、パネル22
の右端部近くを陥没させることで形成された底壁部76
と立ち上がり壁部77とを備え、この両壁部76,77
がなす角部にロック棒63が引っ張りコイルバネ51に
付勢されて押し当てられ、レバー30が自由に回動しな
いようにロックする。また、この立ち上がり壁部77
は、図6に示すように、レバー30の回動に伴うロック
棒63の移動方向(図6矢印方向)に直交していないの
で、レバー30を所定の力以上で回動させようとする
と、ロック棒63が立ち上がり壁部77と摺接しつつ引
っ張りコイルバネ51に抗してレバー30上方へと移動
でき、かくして、この立ち上がり壁部77を乗り越え、
オフ状態のロックが解除される。尚、このロックを解除
するには、後述する係合解除操作部62の引き上げ操作
によってもできる。
【0018】一方、オン係止部70は、ロック棒63と
ともに本発明にかかる「オン係合部」を構成し、図1に
示すように、パネル22の左端部近くを陥没させること
で形成された底壁部71と立ち上がり壁部72とを備
え、その立ち上がり壁部72に、ロック棒63に対応さ
せた断面半円状の凹部73が形成されている。ロック棒
63は、引っ張りコイルバネ51、ねじりコイルバネ5
0に付勢されてこの凹所73内に押し当てられ、レバー
30が自由に回動しないように保持される。また、この
凹所73は、図8に示すように、ロック棒63がレバー
30上方へと移動できないようにオーバーハングしてい
るので、レバー30を上記した所定の力以上で回動させ
ようとしても、ロック棒63がこの立ち上がり壁部72
を乗り越えることができず、オン状態のロックは解除さ
れない。即ち、このオン係止部70とオフ係止部75と
は、ロックの保持力に差が設けられている。
ともに本発明にかかる「オン係合部」を構成し、図1に
示すように、パネル22の左端部近くを陥没させること
で形成された底壁部71と立ち上がり壁部72とを備
え、その立ち上がり壁部72に、ロック棒63に対応さ
せた断面半円状の凹部73が形成されている。ロック棒
63は、引っ張りコイルバネ51、ねじりコイルバネ5
0に付勢されてこの凹所73内に押し当てられ、レバー
30が自由に回動しないように保持される。また、この
凹所73は、図8に示すように、ロック棒63がレバー
30上方へと移動できないようにオーバーハングしてい
るので、レバー30を上記した所定の力以上で回動させ
ようとしても、ロック棒63がこの立ち上がり壁部72
を乗り越えることができず、オン状態のロックは解除さ
れない。即ち、このオン係止部70とオフ係止部75と
は、ロックの保持力に差が設けられている。
【0019】このオン係止部70とロック棒63とのロ
ックを解除するには、スライダー60を上方に引き上げ
ることにより行われ、その操作は、上記した係合解除操
作部62においてなされる。この係合解除操作部62
は、図1及び図5に示すように、その上端側がレバー3
0のハンドル部32によって覆われた状態となってお
り、常には、その係合解除操作部62の下端部がハンド
ル部32の開放部から突出している。ロック解除の際に
は、ロック棒63を凹所73から外すためにレバー30
を図2反時計回りに若干回し、係合解除操作部62を引
っ張りコイルバネ51に抗してハンドル部32側に引き
上げ、スライダー60をレバー30上方に移動させ、ロ
ック棒63が立ち上がり壁部72を乗り越えられるよう
にする。
ックを解除するには、スライダー60を上方に引き上げ
ることにより行われ、その操作は、上記した係合解除操
作部62においてなされる。この係合解除操作部62
は、図1及び図5に示すように、その上端側がレバー3
0のハンドル部32によって覆われた状態となってお
り、常には、その係合解除操作部62の下端部がハンド
ル部32の開放部から突出している。ロック解除の際に
は、ロック棒63を凹所73から外すためにレバー30
を図2反時計回りに若干回し、係合解除操作部62を引
っ張りコイルバネ51に抗してハンドル部32側に引き
上げ、スライダー60をレバー30上方に移動させ、ロ
ック棒63が立ち上がり壁部72を乗り越えられるよう
にする。
【0020】また、係止部70,75間にはロック棒6
3の変位軌跡に対応する部位に陥没部74を形成してあ
り、その陥没部74の左右両側は係止部70,75の上
端平面部70A,75Aへと緩やかに連なっている。
3の変位軌跡に対応する部位に陥没部74を形成してあ
り、その陥没部74の左右両側は係止部70,75の上
端平面部70A,75Aへと緩やかに連なっている。
【0021】次に、本実施形態の作用について述べる。
まず、ブレーカ装置10がオン状態の場合について説明
する。オン状態では、図2に示すように、ロック棒63
がオン係合部70と係合している。より具体的には、ロ
ック棒63は、両コイルバネ50,51の付勢により、
凹所73内に嵌め込まれており、その凹所73が、ロッ
ク棒63の立ち上がり壁部72を乗り越える側へとオー
バーハングした状態となっている。
まず、ブレーカ装置10がオン状態の場合について説明
する。オン状態では、図2に示すように、ロック棒63
がオン係合部70と係合している。より具体的には、ロ
ック棒63は、両コイルバネ50,51の付勢により、
凹所73内に嵌め込まれており、その凹所73が、ロッ
ク棒63の立ち上がり壁部72を乗り越える側へとオー
バーハングした状態となっている。
【0022】ここで、電気自動車の走行中に、ブレーカ
装置10が振動を受けたり、トランク内の荷物がレバー
30に当接した場合について考える。まず、振動に関し
ては、ロック棒63が凹所73内へと両コイルバネ5
0,51の付勢されているので振動等で動くことはな
い。また、荷物等が当接に関しては、その当接によりレ
バー30を回動させる力がかかっても、ロック棒63は
凹所73に受け止められて立ち上がり壁部72を乗り越
える側へと移動できず、レバー30が回動されることは
ない。
装置10が振動を受けたり、トランク内の荷物がレバー
30に当接した場合について考える。まず、振動に関し
ては、ロック棒63が凹所73内へと両コイルバネ5
0,51の付勢されているので振動等で動くことはな
い。また、荷物等が当接に関しては、その当接によりレ
バー30を回動させる力がかかっても、ロック棒63は
凹所73に受け止められて立ち上がり壁部72を乗り越
える側へと移動できず、レバー30が回動されることは
ない。
【0023】では、意図的にオン状態からオフ状態に切
り換えるには次のようにする。まず、ブレーカ装置10
に対面し、その正面からハンドル部32に指を掛ける。
掛けた指をハンドル部32の裏まで回し、レバー30を
図2の反時計回り方向に回動させつつ係合解除操作部6
2を引き上げる。すると、凹所73からロック棒63を
外れ、立ち上がり壁部72の上方へとロック棒63を移
動させられる。そのままの状態で、図2の時計回り方向
にレバー30を回すと、ロック棒63が立ち上がり壁部
72を乗り越え、回動端に至るとオフ状態となる。この
ように、ロック解除には、係合解除操作部62を引き上
げる操作が条件とされ、その係合解除操作部62はハン
ドル部32によって荷物等の当接から守られているので
不用意なロック解除がなされることはなく、オン状態の
ロックの信頼性が高い。
り換えるには次のようにする。まず、ブレーカ装置10
に対面し、その正面からハンドル部32に指を掛ける。
掛けた指をハンドル部32の裏まで回し、レバー30を
図2の反時計回り方向に回動させつつ係合解除操作部6
2を引き上げる。すると、凹所73からロック棒63を
外れ、立ち上がり壁部72の上方へとロック棒63を移
動させられる。そのままの状態で、図2の時計回り方向
にレバー30を回すと、ロック棒63が立ち上がり壁部
72を乗り越え、回動端に至るとオフ状態となる。この
ように、ロック解除には、係合解除操作部62を引き上
げる操作が条件とされ、その係合解除操作部62はハン
ドル部32によって荷物等の当接から守られているので
不用意なロック解除がなされることはなく、オン状態の
ロックの信頼性が高い。
【0024】次に、本ブレーカ装置10のオフ状態の場
合について説明する。オフ状態では、図1に示すよう
に、ロック棒63がオフ係合部75と係合している。オ
フ状態からオン状態へと切り換えるには、レバー30に
指を掛け、図1における反時計回りに方向に回す。する
と、ロック棒63は立ち上がり壁部77側に向けて、図
6の矢印に示すように、斜めに押し当てられる。そし
て、そのレバー30を回動させる力が所定の大きさ以上
であれば、引っ張りコイルバネ51に抗して、ロック棒
63が立ち上がり壁部77に沿ってその上方に移動し、
その立ち上がり壁部77を乗り越え、ロックが解除され
る。そのまま、同じ方向にレバー30を回動させれば、
オン状態へと切り換わる。
合について説明する。オフ状態では、図1に示すよう
に、ロック棒63がオフ係合部75と係合している。オ
フ状態からオン状態へと切り換えるには、レバー30に
指を掛け、図1における反時計回りに方向に回す。する
と、ロック棒63は立ち上がり壁部77側に向けて、図
6の矢印に示すように、斜めに押し当てられる。そし
て、そのレバー30を回動させる力が所定の大きさ以上
であれば、引っ張りコイルバネ51に抗して、ロック棒
63が立ち上がり壁部77に沿ってその上方に移動し、
その立ち上がり壁部77を乗り越え、ロックが解除され
る。そのまま、同じ方向にレバー30を回動させれば、
オン状態へと切り換わる。
【0025】このように、オフ状態のロックは、オン状
態のロックのように、係合解除操作部62の操作を必要
としないため、操作性に優れる。また、その結果とし
て、オフ状態からオン状態への切り換え操作は、レバー
30を図1における反時計回りに方向に回すというワン
アクションで行うことができ、作業性を向上させること
ができる。かくして、本実施形態のブレーカ装置10
は、レバー30のロックの信頼性と、ロック解除の操作
性との2つの性能のうち、オン状態とオフ状態とで、よ
り必要とされる性能を高くすることで、ブレーカ装置全
体10としての信頼性・操作性を向上させることができ
る。
態のロックのように、係合解除操作部62の操作を必要
としないため、操作性に優れる。また、その結果とし
て、オフ状態からオン状態への切り換え操作は、レバー
30を図1における反時計回りに方向に回すというワン
アクションで行うことができ、作業性を向上させること
ができる。かくして、本実施形態のブレーカ装置10
は、レバー30のロックの信頼性と、ロック解除の操作
性との2つの性能のうち、オン状態とオフ状態とで、よ
り必要とされる性能を高くすることで、ブレーカ装置全
体10としての信頼性・操作性を向上させることができ
る。
【0026】なお、ブレーカ装置10がオフ状態にされ
ているとき、例えば、電気自動車の修理・点検作業中
に、工具等がレバー30に不用意に当った場合について
考えると、工具等の当接は、作業者がレバー30を回動
させるような連続した力とは異なり、瞬間的な力となる
ので、ロック棒63が立ち上がり壁部77を乗り越える
には至らず、しかも、その力がレバー30を回動させる
方向と一致しなければロックが解除されないので、この
ロックが解除されることはない。従って、オフ状態の信
頼性も必要な範囲で確保されている。
ているとき、例えば、電気自動車の修理・点検作業中
に、工具等がレバー30に不用意に当った場合について
考えると、工具等の当接は、作業者がレバー30を回動
させるような連続した力とは異なり、瞬間的な力となる
ので、ロック棒63が立ち上がり壁部77を乗り越える
には至らず、しかも、その力がレバー30を回動させる
方向と一致しなければロックが解除されないので、この
ロックが解除されることはない。従って、オフ状態の信
頼性も必要な範囲で確保されている。
【0027】<他の実施形態>本発明は、前記実施形態
に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するよ
うな実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、
下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実
施することができる。
に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するよ
うな実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、
下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実
施することができる。
【0028】(1)本実施形態では、ロック解除に係合
解除操作部62の操作を条件とするか否かで、オン状態
とオフ状態における、ロック解除の操作性とロックの信
頼性の必要とされる方を高めてあるが、係合解除操作部
62の操作を条件とせず、例えば、立ち上がり壁部7
2,77の高さに差を設ける等して、かかる操作性と信
頼性のうちの要とされる方を高めてもよい。
解除操作部62の操作を条件とするか否かで、オン状態
とオフ状態における、ロック解除の操作性とロックの信
頼性の必要とされる方を高めてあるが、係合解除操作部
62の操作を条件とせず、例えば、立ち上がり壁部7
2,77の高さに差を設ける等して、かかる操作性と信
頼性のうちの要とされる方を高めてもよい。
【0029】(2)また、本実施形態では、オン状態で
はロックの信頼性を高め、オフ状態ではロック解除の操
作性を高めてあるが、必要に応じてその逆の構成として
もよい。
はロックの信頼性を高め、オフ状態ではロック解除の操
作性を高めてあるが、必要に応じてその逆の構成として
もよい。
【図1】本発明の一実施形態に係るブレーカ装置のオフ
状態の側断面図
状態の側断面図
【図2】そのオン状態の側断面図
【図3】ブレーカ装置の正断面図
【図4】アーム取付空間を示す側断面図
【図5】レバーの操作部を示す斜視図
【図6】オフ係止部の拡大断面図
【図7】オン係止部の拡大断面図
10…ブレーカ装置 20…ケース 30…レバー(操作部) 42…固定電極(一対の電極) 43…固定電極(一対の電極) 50…コイルバネ 51…コイルバネ 62…係合解除操作部 63…ロック棒(オン係合部、オフ係合部) 70…オン係止部(オン係合部) 75…オフ係止部(オフ係合部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 9/00 - 9/28 H01H 21/00
Claims (2)
- 【請求項1】 一対の電極間を導通させたオン状態と、
非導通とさせたオフ状態とに切り替え操作可能な操作部
を備え、 前記操作部を前記オン状態に保持させるためのオン係合
部と、前記オフ状態で互いに係合してその状態を保持さ
せるオフ係合部とを設けるとともに、前記オン係合部の
保持強度と前記オフ係合部の保持強度とを異らせてある
ことを特徴とするブレーカ装置。 - 【請求項2】 前記操作部に、前記オン係合部の係合と
前記オフ係合部の係合を解除するための係合解除操作部
を備え、 前記オン係合部及び前記オフ係合部のうち、保持強度が
高い方は、その係合解除に前記係合解除操作部の操作を
条件とし、保持強度が低い方は、前記係合解除操作部の
操作を要せず係合が解除される設定としたことを特徴と
する請求項1記載のブレーカ装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33611396A JP3201294B2 (ja) | 1996-12-16 | 1996-12-16 | ブレーカ装置 |
US08/988,511 US5911318A (en) | 1996-12-16 | 1997-12-10 | Breaker device |
DE69701951T DE69701951T2 (de) | 1996-12-16 | 1997-12-16 | Unterbrechervorrichtung |
EP97122183A EP0848399B1 (en) | 1996-12-16 | 1997-12-16 | A Breaker Device |
CN97108571A CN1055777C (zh) | 1996-12-16 | 1997-12-16 | 断路器装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33611396A JP3201294B2 (ja) | 1996-12-16 | 1996-12-16 | ブレーカ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10172376A JPH10172376A (ja) | 1998-06-26 |
JP3201294B2 true JP3201294B2 (ja) | 2001-08-20 |
Family
ID=18295833
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33611396A Expired - Fee Related JP3201294B2 (ja) | 1996-12-16 | 1996-12-16 | ブレーカ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3201294B2 (ja) |
-
1996
- 1996-12-16 JP JP33611396A patent/JP3201294B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10172376A (ja) | 1998-06-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |