JP3201198B2 - 車両のクラッチ制御装置 - Google Patents
車両のクラッチ制御装置Info
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Description
置に係り、特に、車両の発進時にエンジン要求負荷量に
応じたスタートモードへの最適な入場を実現し得て、低
負荷量においては滑らかな発進を実現し得るとともに高
負荷量においては速やかな発進を実現し得て、あらゆる
エンジン要求負荷量に対して発進時における動力性能及
びドライバビリティを確保し得て、スタートモード制御
のローバスト性(頑強性)を高め得て、プログラムの小
変で対応し得て、さまざまの方式の電子的にトルク容量
を調整可能なクラッチに採用し得て、電子的にトルク容
量を調整可能なクラッチを備えたあらゆる方式の変速機
に採用し得る車両のクラッチ制御装置に関する。
及び回転数を所望に変換して取り出すために変速機を連
結し、この変速機に電子的にトルク容量を調整可能なク
ラッチを備えたものがある。このクラッチとしては、運
転操作や走行状態に応じて油圧等を利用して電子的にト
ルク容量を調整されるものがある。
量を調整可能なクラッチの制御装置としては、特開平3
−213730号公報に開示されるものがある。この公
報に開示される制御装置は、変速機にクラッチ機構とし
て励磁電流の通電により締結する電磁パウダクラッチを
備えた自動車用クラッチの発進制御装置において、車両
の発進時にスロットル開度に対応して電磁パウダクラッ
チの励磁電流の通電開始時間を変更することにより、発
進時のエンジン回転速度の上昇をスロットル開度に応じ
て適切に行わせるものである。
開示される制御装置は、発進制御(スターモード)への
入場をスロットル開度に応じた設定時間だけ遅延させ、
スロットル開度に応じた発進制御を実現するものであ
る。
能なクラッチを備えた変速機を連結したエンジンの搭載
される車両のクラッチ制御装置には、発進時のドライバ
ビリティを向上するために、種々の発案による制御を行
うものがある。
転者が車両を発進操作した際に、発進に適したエンジン
状態に達するまで、クラッチの完全な接続が開始されな
いようにスタートモードへの入場を遅延させるものがあ
る。
者が車両を発進操作した際の前記スタートモードへの入
場の遅延中におけるクラッチのクリープ量を、エンジン
状態により設定するものである。
ルク容量を調整可能なクラッチを備えた変速機には、駆
動プーリ・被動プーリ及びベルトからなる無段変速機が
ある。この無段変速機に備えられたトルク容量を調整可
能なクラッチには、クラッチ圧の油圧によりトルク容量
を調整されるものがある。
置の制御手段には、例えば、エンジン回転速度やスロッ
トル開度よりクリープ圧を設定するクリープ圧設定部
と、スロットル開度より発進時のクラッチ圧のフィード
フォワード量を設定するフィードフォワード制御部と、
スロットル開度より発進時のクラッチ圧のエンジン回転
速度目標値を設定するスピードループ制御部と、クラッ
チ圧がクラッチ圧目標値になるようにクラッチソレノイ
ドデューティを設定する圧力制御ループ部と、を有し、
クリープ圧・フィードフォワード・スピードループの各
設定部からの設定値を制御モードに応じて選択し、圧力
ループ制御部によりクラッチ圧がクラッチ圧目標値にな
るようにクラッチソレノイドデューティを設定するもの
がある。
両における優れたドライバビリティの発進を解析した際
に、スタートモードの制御中にエンジン回転速度が前記
スピードループ制御部におけるエンジン回転速度目標値
に一致していることが判明した。
エンジン回転速度がエンジン回転速度目標値に一致しな
い、つまり、エンジン回転速度のエンジン回転速度目標
値に対する追従性が劣る状況としては、スタートモード
への入場後の暫くの間のずれとスタートモードの後半の
ずれとがある。
に、発進に適したエンジン状態に達するまでクラッチの
完全な接続が開始されないようにスタートモードへの入
場を遅延させるものや、スタートモードへの入場の遅延
中におけるクラッチのクリープ量をエンジン状態により
設定するものは、前者のスタートモードへの入場後の暫
くの間のずれに対する対応策である。
ン要求負荷量が低い場合には、スタートモードへの入場
後に暫くすると、エンジン回転速度の吹き上がりを発生
することがある。つまり、エンジン回転速度目標値に対
するエンジン回転速度の追従性が劣ることになる。これ
は、前記スピードループ制御部の動作開始が遅れること
から、スピードループ制御の効果が発揮される以前にエ
ンジン回転速度が吹き上がってしまうからである。
求負荷量が高い場合には、前記のスタートモードへの入
場の遅延中におけるクラッチのクリープ量をエンジン状
態により設定するものにあっても、エンジン状態により
設定されるクリープ量が実現される前にスタートモード
に入場すると、ショックを発生することになる。
いては、運転者がアクセルペダルを踏み込んでドライバ
デマンドスイッチDDT SWがOFFからONになる
と、この運転者の発進操作を受け、エンジン回転速度N
Eが上昇して図17に示すようにある所定値(スロット
ル開度に関係ない一定値)以上になると、ホールドモー
ドHLDからノーマルスタートモードNSTに入場す
る。
開度THRTでは、図18に示すように、ノーマルスタ
ートモードNSTに入場した場合に、エンジン回転速度
NEとスピードループ制御におけるクラッチ制御のエン
ジン回転速度目標値NESPCとの差が小さい。スピー
ドループ制御においては、フィードバック制御を採用し
ていることから、エンジン回転速度NEとエンジン回転
速度目標値NESPCとの間に差が生じなければ、クラ
ッチの制御操作量(クラッチソレノイドデューティOP
WCLU)の変更が行われない。
揮されるのは、ノーマルスタートモード入場後の暫く後
になる。しかし、エンジン回転速度NEは、スピードル
ープ制御の効果が発揮される以前に、エンジン回転速度
目標値NESPCよりも大きくなり、吹き上がり現象を
生じることになる。
するためには、ドライバデマンドスイッチDDT SW
がONになってホールドモードHLDからノーマルスタ
ートモードNSTに入場するまでの間にエンジンの発生
トルクを抑える方法と、スピードループ制御の効果をエ
ンジン回転速度NEがエンジン回転速度目標値NESP
Cに達する以前に発揮させる方法と、がある。
ットル開度THRTでは、図19に示すように、エンジ
ン回転速度NEがエンジン回転速度目標値NESPCに
達する以前にスピードループ制御の効果が現れるため、
低いスロットル開度THRT時のエンジン回転速度NE
の吹き上がりは比較的目立たないが、ノーマルスタート
モードNST入場時にショックを発生する場合がある。
は、低スロットル開度THRT時に比べて運転者のスロ
ットル操作が速いことから、エンジン回転速度NEが図
17に示す所定値に速く達する。このため、前記のスタ
ートモードへの入場の遅延中にクラッチのクリープ量を
エンジン状態により設定するものにあっては、エンジン
状態により設定されるクリープ量が実現される前にスタ
ートモードに入場することになり、目的を実現できず、
エンジンの発生トルクの急増を抑えることができずに、
ノーマルスタートモードに入場することになる。
SWがONになってホールドモードHLDからノーマル
スタートモードNSTに入場するまでの間で、クラッチ
のトルク容量相当値であるクラッチ圧PCLUTCHT
がクラッチ圧目標値CPSPにまでなかなか増加せず、
圧力ループ制御の積分値が異常蓄積し、ノーマルスター
トモードNSTに入場することになる。
るノーマルスタートモードNSTの入場時には、ショッ
クを発生することになる。
運転者のスロットル操作が一般に緩慢であり、エンジン
回転速度NEが図17に示す所定値に達するまでに時間
的にに余裕がある。このため、前記スタートモードへの
入場の遅延中にクラッチのクリープ量をエンジン状態に
より設定するものにあっては、ホールドモードHLDか
らノーマルスタートモードNSTに入場する以前にエン
ジン状態により設定されるクリープ量を実現できること
になり、目的を充分に達成できることになる。
述不都合を除去するために、車両に搭載されるエンジン
に電子的にトルク容量を調整可能なクラッチを備えた変
速機を連結して設け、前記車両の発進操作前のドライバ
デマンドスイッチがOFFの場合はエンジン回転速度N
Eより前記クラッチのトルク容量を各種制御モード中の
ホールドモードにおける目標値PCCになるよう制御
し、前記車両の発進操作後の前記ドライバデマンドスイ
ッチがONの場合はスロットル開度THRTよりエンジ
ン回転速度トリガNETRを設定し、エンジン回転速度
NEがエンジン回転速度トリガNETR未満の場合はス
ロットル開度THRTより前記クラッチのトルク容量を
前記ドライバデマンドスイッチがON時の目標値PC
C’になるよう制御し、エンジン回転速度NEがエンジ
ン回転速度トリガNETR以上の場合は前記ホールドモ
ードからスタートモードに入場して該スタートモードに
おける前記クラッチのトルク容量をスピードループ制御
から設定される目標値PCCになるよう制御する制御手
段を設けたことを特徴とする。
は、制御手段によって、車両の発進操作前のドライバデ
マンドスイッチがOFFの場合はエンジン回転速度NE
より前記クラッチのトルク容量を各種制御モード中のホ
ールドモードにおける目標値PCCになるよう制御し、
車両の発進操作後のドライバデマンドスイッチがONの
場合はスロットル開度THRTよりエンジン回転速度ト
リガNETRを設定し、エンジン回転速度NEがエンジ
ン回転速度トリガNETR未満の場合はスロットル開度
THRTより前記クラッチのトルク容量をドライバデマ
ンドスイッチがON時の目標値PCC’になるよう制御
し、エンジン回転速度NEがエンジン回転速度トリガN
ETR以上の場合はホールドモードからスタートモード
に入場して該スタートモードにおけるクラッチのトルク
容量をスピードループ制御から設定される目標値PCC
になるよう制御することにより、低負荷量においては滑
らかな発進を実現し得るとともに高負荷量においては速
やかな発進を実現し得て、車両の発進時にエンジン要求
負荷量に応じたスタートモードへの最適な入場を実現す
ることができる。
明する。図1〜図16は、この発明の実施例を示すもの
である。図6において、2は図示しない車両に搭載され
るエンジン、4はこのエンジン2に連結された変速機た
る例えば無段変速機(CVT)、6はクラッチ制御装
置、8は制御手段である。前記エンジン2は、クランク
軸10を無段変速機4の駆動軸22に、ダンパ12を介
して連結されている。ダンパ12は、緩衝部材14によ
り伝達される駆動力の回転変動を吸収する。
マリプーリ)16及び被動プーリ(セカンダリプーリ)
18と、これら駆動プーリ16及び被動プーリ18に巻
掛けられたベルト20と、から構成される。
連結された駆動軸22に一体的に設けられた駆動側固定
プーリ部片24と、この駆動軸22に軸方向移動可能で
且つ回転不可能に設けられた駆動側可動プーリ部片26
と、からなる。駆動側可動プーリ部片26の背面側に
は、この駆動側可動プーリ部片26の背面と共働して駆
動側油圧室28を形成する駆動側ハウジング30が設け
られている。駆動軸22の他端側には、駆動軸回転検出
用ギヤ32が固設されている。
に配置された被動軸34に一体的に設けられた被動側固
定プーリ部片36と、この被動軸34に軸方向移動可能
で且つ回転不可能に設けられた被動側可動プーリ部片3
8と、からなる。被動側可動プーリ部片38の背面側に
は、この被動側可動プーリ部片38の背面と共働して被
動側油圧室40を形成する被動側ハウジング42が設け
られている。被動軸34の一端側には、被動軸回転検出
用ギヤ44が固設されている。
ルク容量を調整可能なクラッチ46が設けられている。
クラッチ46は、無段変速機4の変速部の後段に設けら
れ、クラッチ圧室48に供給されるクラッチ圧PCLU
TCHの油圧により接続・解放されてトルク容量を調整
され、被動軸34に回転可能に支持された出力軸50へ
の駆動力の伝達を断続する。出力軸50には、出力軸回
転検出用ギヤであるクラスタギヤ52が固設されてい
る。
構54が備えられている。この油圧制御機構54には、
ライン圧ソレノイドバルブ56とクラッチ圧ソレノイド
バルブ58とレシオ圧ソレノイドバルブ60とが設けら
れている。
り駆動されるオイルポンプ62からオイル導入通路64
により供給されるオイルを、前記各ソレノイドバルブ5
6〜60によって、ライン圧通路66を介して被動側油
圧室40にライン圧PLINEとして作用させ、クラッ
チ圧通路68を介してクラッチ油圧室48にクラッチ圧
PCLUTCHとして作用させ、レシオ圧通路70を介
して駆動側油圧室28にレシオ圧として作用させる。
ギヤ32近傍に駆動軸22の回転をエンジン回転速度N
Eとして検出する駆動軸回転数センサ72を設け、被動
軸回転検出用ギヤ44近傍に被動軸34の回転をクラッ
チ入力側の回転速度として検出する被動軸回転数センサ
74を設け、クラスタギヤ52近傍に出力軸50の回
転、つまり発進クラッチ46の出力側回転速度NCOを
車速として検出する出力軸回転数センサ76を設け、ク
ラッチ圧通路68のクラッチ圧を検出するクラッチ圧セ
ンサ78を設け、図示しないオイルパン内の制御用のオ
イルの温度を検出する油温センサ80を設けている。
ルバルブのスロットル開度THRTを検出するスロット
ル開度センサ82を設け、発進操作を判定するドライバ
デマンドスイッチ(DDT SW)84を設け、その他
に、エンジン2の冷却水温度を検出する水温センサ、ブ
レーキ装置の操作状態を検出するブレーキ操作スイッ
チ、スロットルバルブがアイドル開度であることを検出
するアイドルスイッチ等を設けている。ドライバデマン
ドスイッチ84は、車両の発進操作の有無の判定するも
のであり、スロットル全閉状態を検出するアイドルスイ
ッチ(図示せず)により代替することができる。
記各センサ72〜84は、クラッチ制御装置6の制御手
段8に接続されている。
入力する信号によって、無段変速機4の各ソレノイドバ
ルブ56〜60をデューティ値(0〜100%)により
デューティ制御し、駆動プーリ16及び被動プーリ18
に巻掛けられたベルト20のベルト比(変速比)を制御
するとともにクラッチ46のトルク容量を調整して解放
・接続を制御する。
速機4を連結して設け、この無段変速機4に電子的にト
ルク容量を調整されるクラッチ46を備えている。クラ
ッチ46は、前記エンジン2により駆動されるオイルポ
ンプ62の吐出する油圧をライン圧ソレノイドバルブ5
6により調整したライン圧PLINEを元圧とし、この
元圧たるライン圧PLINEからクラッチ圧ソレノイド
バルブ58により分圧して得られたクラッチ圧PCLU
TCHの油圧を供給され、トルク容量を調整される。
大気圧(ゼロ)から最大のライン圧までの範囲内で変化
するものである。このクラッチ圧の制御には、4つの基
本パターンがあり、この基本パターンは、 1)、ニュートラルモード……シフト位置がNまたはP
でクラッチ46を完全に切り離す場合、クラッチ圧は最
低圧(ゼロ) 2)、ホールドモードHLD……シフト位置がDまたは
L、Rでスロットルを離して走行意志の無い場合、ある
いは走行中に減速しエンジントルクを切りたい場合、ク
ラッチ圧はクラッチが接触する程度の低いレベル 3)、スタートモード……発進時(ノーマルスタートモ
ードNST)あるいはクラッチ切れの後に再びクラッチ
を結合しようとする場合(スペシャルスタートモードS
ST)に、クラッチ圧はエンジンの吹き上がりを防止す
るとともに車両をスムースに動作できるエンジン発生ト
ルク(クラッチインプットトルク)に応じて適切なレベ
ル 4)、ドライブモード……完全な走行状態に移行しクラ
ッチが完全に結合した場合、クラッチ圧はエンジントル
クに十分に耐えるだけの余裕のある高いレベル の4つがある。
る専用の図示しない切換バルブで行われる。他の2)、
3)、4)は、前記制御手段8によるソレノイドバルブ
56〜60のデューティ値制御によって行われている。
特に4)の状態においては、クラッチ圧ソレノイドバル
ブ58によってライン圧通路66とクラッチ圧通路68
とを連通させて最大圧発生状態とし、クラッチ圧をライ
ン圧と同一にする。
図7に示す如く、エンジン回転速度NEやスロットル開
度THRTより停車時のクリープ圧であるクラッチ圧目
標値CPSPを設定するクリープ圧設定部86と、スロ
ットル開度THRTより発進時のクラッチ圧のフィード
フォワード量PCLUNを設定するフィードフォワード
制御部88と、スロットル開度THRTより発進時のク
ラッチ圧のエンジン回転速度目標値NESPCを設定す
るスピードループ制御部90と、クラッチ圧PCLUT
CHがクラッチ圧目標値CPSPになるようにクラッチ
ソレノイドデューティOPWCLUを設定する圧力制御
ループ部92と、を有している。
において、図8に示す如くエンジン回転速度NEよりホ
ールドモードHLD且つドライバデマンドスイッチ84
のOFF時の圧力値PCC(クラッチ圧目標値CPSP
−クラッチタッチオフ圧力PCE)を設定するととも
に、図9に示す如くスロットル開度THRTより求めた
圧力値PCC’(ホールドモードHLD且つドライバデ
マンドスイッチ84のON時の圧力値PCC)を前回値
Z-1及び増加の制限値DPCCにより処理して小さい値
を採用し、圧力値PCCを設定する。
制御部88において、図10に示す如くスロットル開度
THRTよりエンジン発生トルク推定値TRQEを求
め、図14に示す如くベルト変速比RATC・トルク/
圧力係数Kc・Kc補正係数Kf及びスロットル開度T
HRTによりトルク/圧力変更してフィードフォワード
量PCLUNを求め、図11に示す如くスロットル開度
THRTより求めたフィルタ係数FCF1によりフィル
タ処理してフィルタ処理後のフィードフォワード量PC
LUNFを設定する。
御部90において、図12に示す如くスロットル開度T
HRTよりクラッチ制御のエンジン回転速度目標値NE
SPCを求め、図13に示す如くスロットル開度THR
Tより求めたフィルタ係数FCS1によりフィルタ処理
してフィルタ処理後のエンジン回転速度目標値NESP
CFを求め、図15に示す如く実際のエンジン回転速度
NEとフィルタ処理後のエンジン回転速度目標値NES
PCFとの差をスロットル開度THRTにより比例積分
制御してスピードループ量を設定する。この比例積分制
御においては、図16に示す如く比例制御によりクラッ
チ制御のスピードループ制御ゲインKASCを求め、積
分制御により積分値Ki/複素変数Sを求め、スピード
ループ制御ゲインKASCと積分値Ki/複素変数Sと
を加算した値を上下限処理して前記スピードループ量を
得る。
いて設定されたホールドモードHLD且つドライバデマ
ンドスイッチ84のOFF時あるいはON時の圧力値P
CCと、フィードフォワード制御部88において設定さ
れたフィードフォワード量PCLUNF及びスピードル
ープ制御部90において設定されたスピードループ量の
差の圧力値PCCと、を各種制御モードに応じて選択す
る。
おいては、クリープ圧設定部86において設定された圧
力値PCCを選択する。ノーマルスタートモードNST
(あるいはスペシャルスタートモードSST)において
は、フィードフォワード制御部88及びスピードループ
制御部90において夫々得た値の差の圧力値PCCを選
択する。
PCCは、クラッチタッチオフ圧力PCEを加算してク
ラッチ圧目標値CPSPとし、圧力ループ制御部92に
入力する。圧力ループ制御部92においては、クラッチ
圧目標値CPSPとクラッチ圧PCLUTCHとの差を
求めて比例積分制御し、クラッチソレノイドデューティ
OPWCLUの中立値NPCを加算して上下限処理を
し、クラッチソレノイドデューティOPWCLUを求め
てクラッチ圧ソレノイドバルブ58に出力し、クラッチ
46を制御する。
手段8によって、クラッチ46のトルク容量を各種制御
モードにおける目標値になるよう制御する。
作前においてはクラッチ46のトルク容量を各種制御モ
ード中のホールドモードHLDにおける目標値になるよ
う制御し、車両の発進操作後においては少なくともエン
ジン回転速度NEが設定値以上である条件を満足する場
合に前記ホールドモードHLDからスタートモードNS
Tに入場してクラッチ46のトルク容量を前記スタート
モードNSTにおける目標値になるよう制御するととも
に、このエンジン回転速度NEの設定値をエンジン要求
負荷量に応じて設定するよう制御するものである。この
実施例においては、制御手段8によって、車両の発進操
作前のドライバデマンドスイッチ84がOFFの場合は
エンジン回転速度NEよりクラッチ46のトルク容量を
各種制御モード中のホールドモードHLDにおける目標
値PCCになるよう制御し、車両の発進操作後のドライ
バデマンドスイッチ84がONの場合はスロットル開度
THRTよりエンジン回転速度トリガNETRを設定
し、エンジン回転速度NEがエンジン回転速度トリガN
ETR未満の場合はスロットル開度THRTよりクラッ
チ46のトルク容量をドライバデマンドスイッチ84が
ON時の目標値PCC’になるよう制御し、エンジン回
転速度NEがエンジン回転速度トリガNETR以上の場
合はホールドモードHLDからスタートモードNSTに
入場して該スタートモードNSTにおけるクラッチ46
のトルク容量をスピードループ制御から設定される目標
値PCCになるよう制御する。
に示す如く、制御が開始されると(ステップ100)、
ホールドモードHLDのフラグがセットされているか否
かを判断する(ステップ102)。
ールドモードHLDのフラグがセットされている場合
は、ドライバデマンドスイッチ(DDT SW)84が
ONであるか否かを判断する(ステップ104)。
両が発進操作されていずにドライバデマンドスイッチ8
4がOFFの場合は、エンジン回転速度NEよりホール
ドモードHLD時の圧力値PCCを求める(ステップ1
06)。
ッチオフ圧力PCEを加算してクラッチ圧目標値CPS
Pとし(ステップ108)、圧力ループ制御によりクラ
ッチソレノイドデューティOPWCLUを求め(ステッ
プ110)、終了して(ステップ112)リターンす
る。
の発進操作前においてはクラッチ46のトルク容量を各
種制御モード中のホールドモードHLDにおける目標値
になるよう制御する。
両が発進操作されていてドライバデマンドスイッチ84
がONの場合は、スロットル開度THRTよりエンジン
回転速度トリガNETRを求める(ステップ114)。
このエンジン回転速度NEの設定値たるエンジン回転速
度トリガNETRは、図2に示す如く、エンジン要求負
荷量であるスロットル開度THRTに応じて設定され
る。
るエンジン回転速度トリガNETRとエンジン回転速度
NEとを比較して、エンジン回転速度NEがエンジン回
転速度トリガNETR未満であるか以上であるかを判断
する(ステップ116)。
ンジン回転速度NEがエンジン回転速度トリガNETR
未満の場合は、スロットル開度THRTよりホールドモ
ードHLD且つドライバデマンドスイッチ84のON時
の圧力値PCC’を求め(ステップ118)、この圧力
値PCC’と圧力値PCCに増加の制限値DPCCを加
算した値とを比較して、圧力値PCC’が加算した値以
下であるか越えているかを判断する(ステップ12
0)。
力値PCC’が加算した値以下の場合は、この圧力値P
CC’を圧力値PCCとし(ステップ122)、この圧
力値PCCにクラッチタッチオフ圧力PCEを加算して
クラッチ圧目標値CPSPとし(ステップ108)、圧
力ループ制御によりクラッチソレノイドデューティOP
WCLUを求め(ステップ110)、終了して(ステッ
プ112)リターンする。
力値PCC’が加算した値を越えている場合は、圧力値
PCCに増加の制限値DPCCを加算した値を圧力値P
CCとし(ステップ124)、この圧力値PCCにクラ
ッチタッチオフ圧力PCEを加算してクラッチ圧目標値
CPSPとし(ステップ108)、圧力ループ制御によ
りクラッチソレノイドデューティOPWCLUを求め
(ステップ110)、終了して(ステップ112)リタ
ーンする。
て、エンジン回転速度NEがエンジン回転速度トリガN
ETR以上の場合は、ホールドモードHLDのフラグを
消去してノーマルスタートモードNSTのフラグをセッ
トし(ステップ126)、ノーマルスタートモードNS
Tの圧力値PCCを求め(ステップ128)、この圧力
値PCCにクラッチタッチオフ圧力PCEを加算してク
ラッチ圧目標値CPSPとし(ステップ108)、圧力
ループ制御によりクラッチソレノイドデューティOPW
CLUを求め(ステップ110)、終了して(ステップ
112)リターンする。
て、ホールドモードHLDのフラグがセットされていな
い場合は、ノーマルスタートモードNSTのフラグがセ
ットされているか否かを判断する(ステップ130)。
ーマルスタートモードNSTのフラグがセットされてい
る場合は、前記ステップ128・ステップ108〜ステ
ップ112を実行してリターンする。また、この判断
(ステップ130)において、ノーマルスタートモード
NSTのフラグがセットされていない場合は、その他の
クラッチ制御を実行し(ステップ132)、終了(ステ
ップ112)してリターンする。
手段8によって、車両の発進操作前のドライバデマンド
スイッチ84がOFFの場合はエンジン回転速度NEよ
りクラッチ46のトルク容量を各種制御モード中のホー
ルドモードHLDにおける目標値PCCになるよう制御
し、図2に示す如く、車両の発進操作後のドライバデマ
ンドスイッチ84がONの場合はスロットル開度THR
Tよりエンジン回転速度トリガNETRを設定し、この
エンジン回転速度NEがエンジン回転速度トリガNET
R未満の場合はスロットル開度THRTよりクラッチ4
6のトルク容量をドライバデマンドスイッチ84がON
時の目標値PCC’になるよう制御し、エンジン回転速
度NEがエンジン回転速度トリガNETR以上の場合は
ホールドモードHLDからスタートモードNSTに入場
して該スタートモードNSTにおけるクラッチ46のト
ルク容量をスピードループ制御から設定される目標値P
CCになるよう制御することにより、図3〜図5に示す
如く、低負荷量においては滑らかな発進を実現し得ると
ともに高負荷量においては速やかな発進を実現し得て、
車両の発進時にエンジン要求負荷量たるスロットル開度
THRTに応じたスタートモードNSTへの最適な入場
を実現することができる。
トル開度THRTでは、図4に示すようにノーマルスタ
ートモードNSTに入場した場合に、エンジン回転速度
NEとスピードループ制御におけるクラッチ制御のエン
ジン回転速度目標値NESPCとの差が大きいため、エ
ンジン2の吹き上がりが発生する前にスピードループ制
御の効果が発揮され、吹き上がり現象を防止することが
できる。また、図3の点dに示すように高いスロットル
開度THRTでは、図5に示すように、ホールドモード
HLDからノーマルスタートモードNSTへの入場の時
間が長くなり、ショックの発生を防止することができ
る。
らゆるエンジン要求負荷量に対して発進時における動力
性能及びドライバビリティを確保し得て、スタートモー
ド制御のローバスト性(頑強性:ROBUST)を高め
ることができる。また、このクラッチ制御装置6は、プ
ログラムの小変で対応し得て、さまざまの方式の電子的
にトルク容量を調整可能なクラッチ46に採用すること
ができ、電子的にトルク容量を調整可能なクラッチ46
を備えたあらゆる方式の変速機に採用することができる
ものである。
チ制御装置は、車両の発進時にエンジン要求負荷量に応
じたスタートモードへの最適な入場を実現し得て、低負
荷量においては滑らかな発進を実現し得るとともに高負
荷量においては速やかな発進を実現し得る。このため、
このクラッチ制御装置は、あらゆるエンジン要求負荷量
に対して発進時における動力性能及びドライバビリティ
を確保し得て、スタートモード制御のローバスト性(頑
強性)を高め得る。また、このクラッチ制御装置は、プ
ログラムの小変で対応し得て、さまざまの方式の電子的
にトルク容量を調整可能なクラッチに採用し得て、電子
的にトルク容量を調整可能なクラッチを備えた変速機に
採用することができる。
御のフローチャートである。
図である。
チャートである。
チャートである。
る。
る。
ある。
方法を示す図である。
す図である。
定方法を示す図である。
を示す図である。
示す図である。
示す図である。
響を示す図である。
ングチャートである。
ングチャートである。
Claims (1)
- 【請求項1】 車両に搭載されるエンジンに電子的にト
ルク容量を調整可能なクラッチを備えた変速機を連結し
て設け、前記車両の発進操作前のドライバデマンドスイ
ッチがOFFの場合はエンジン回転速度NEより前記ク
ラッチのトルク容量を各種制御モード中のホールドモー
ドにおける目標値PCCになるよう制御し、前記車両の
発進操作後の前記ドライバデマンドスイッチがONの場
合はスロットル開度THRTよりエンジン回転速度トリ
ガNETRを設定し、エンジン回転速度NEがエンジン
回転速度トリガNETR未満の場合はスロットル開度T
HRTより前記クラッチのトルク容量を前記ドライバデ
マンドスイッチがON時の目標値PCC’になるよう制
御し、エンジン回転速度NEがエンジン回転速度トリガ
NETR以上の場合は前記ホールドモードからスタート
モードに入場して該スタートモードにおける前記クラッ
チのトルク容量をスピードループ制御から設定される目
標値PCCになるよう制御する制御手段を設けたことを
特徴とする車両のクラッチ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34011994A JP3201198B2 (ja) | 1994-12-29 | 1994-12-29 | 車両のクラッチ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34011994A JP3201198B2 (ja) | 1994-12-29 | 1994-12-29 | 車両のクラッチ制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08184332A JPH08184332A (ja) | 1996-07-16 |
JP3201198B2 true JP3201198B2 (ja) | 2001-08-20 |
Family
ID=18333908
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34011994A Expired - Fee Related JP3201198B2 (ja) | 1994-12-29 | 1994-12-29 | 車両のクラッチ制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3201198B2 (ja) |
-
1994
- 1994-12-29 JP JP34011994A patent/JP3201198B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08184332A (ja) | 1996-07-16 |
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