[go: up one dir, main page]

JP3199354B2 - 抗菌性ガラス及びその製造方法 - Google Patents

抗菌性ガラス及びその製造方法

Info

Publication number
JP3199354B2
JP3199354B2 JP28680395A JP28680395A JP3199354B2 JP 3199354 B2 JP3199354 B2 JP 3199354B2 JP 28680395 A JP28680395 A JP 28680395A JP 28680395 A JP28680395 A JP 28680395A JP 3199354 B2 JP3199354 B2 JP 3199354B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
silver
antibacterial
aluminum
added
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP28680395A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09110463A (ja
Inventor
正 小久保
宏治 山本
史明 宮路
Original Assignee
財団法人イオン工学振興財団
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 財団法人イオン工学振興財団 filed Critical 財団法人イオン工学振興財団
Priority to JP28680395A priority Critical patent/JP3199354B2/ja
Publication of JPH09110463A publication Critical patent/JPH09110463A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3199354B2 publication Critical patent/JP3199354B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dental Preparations (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Materials For Medical Uses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、抗菌性ガラス及
びその製造方法に属する。この発明の抗菌性ガラスは、
歯科修復用コンポジットレジンのフィラー、生体骨修復
用セメントのフィラー、カテーテルのフィラー、塗料、
水の殺菌剤等の抗菌性を必要とする箇所に利用される
【0002】
【従来の技術】従来、抗菌性ガラスの製造方法として
は、溶融法、イオン注入法及びゾルゲル法が本件出願前
の最新技術として知られている。溶融法は、一般的なガ
ラス製造法であって、例えばガラス原料となるケイ酸、
ほう酸等の酸化物粉末を酸化銀と混合し、溶融した後、
急冷してガラス化する。
【0003】イオン注入法は、予めイオン注入装置のチ
ャンバーにイオン注入の対象となるガラスを収容してお
き、銀等の抗菌性物質のイオンをそのガラスに注入する
方法であり、抗菌性物質を加熱して蒸気化し、銀蒸気を
真空中の電極間に供給してイオン化することによって、
イオン注入する(特開平6−211619号)。
【0004】ゾルゲル法は、テトラエチルシリケート等
の金属アルコキシド化合物と、トリメトキシシリルプロ
ピルジエチレントリアミン等のアルコキシ基含有化合物
を配位してなる銀配位化合物との反応物を加水分解して
ゲル体を調整し、該ゲル体を熱処理する方法であり、銀
配位化合物は、銀塩を非水有機溶媒に溶解して得られる
銀イオンとアルコキシ基含有化合物とをエタノール等の
非水有機溶媒中で混合することによって生成する(特開
平5−213621号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】溶融法によれば、溶融
後に急冷してガラス化させるために、化学的耐久性を低
下させるほう酸や硝石等の融剤を原料に加える必要があ
るので、得られるガラスの化学的耐久性が低い。特開平
6−211619号に記載のイオン注入法によれば、高
価なイオン注入装置が必要である。特開平5−2136
21号に記載のゾルゲル法によれば、銀がイオン状態で
はなく、コロイド粒子状態でガラス中に存在するので、
(1)得られた抗菌性ガラスが着色している、(2)銀の融点
以上にゲル体を熱処理できず、緻密で安定なガラスが得
られない、(3)銀の放出速度が緩やかでない、といった
難点がある。
【0006】それ故、この発明の目的は、高価な装置を
用いることなく、無色で化学的耐久性に優れ、抗菌物質
の徐放速度を制御できる抗菌性ガラスを提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の抗菌性ガラスは、SiO 及び
(ただし、Mはその価数が配位数よりも少ない金属原
子、XとYはそれぞれMとOの原子比を示す。)からな
ガラスであって、Mが、Al、La、Y、Ti、Z
r、Nb及びTaのうちから選ばれる1種以上であり、
抗菌性の金属イオンを含有し、原子比M/(抗菌性の金
属)≧1であることを特徴とする。
【0008】この発明の抗菌性ガラスを製造する適切な
方法は、加水分解性の有機ケイ素化合物、加水分解性の
金属M化合物(ただし、Mは酸化物となったときにその
価数が配位数よりも少ない金属原子を示す。)、抗菌性
金属の塩及び水を含む原料溶液を混合し、ゲル化後、焼
成することを特徴とする。
【0009】加水分解性の有機ケイ素化合物と加水分解
性の金属M化合物とを、それぞれ酸化物換算でガラス化
可能な組成で水とともに混合すると、各化合物が加水分
解して均一にゲル化する。このゲルを乾燥し焼成する
と、実質的にSiO 及び からなるガラスとな
る。ただし、乾燥は省略しても良い。焼成工程の前後い
ずれかの段階で粉砕工程を追加しても良い。加水分解前
の原料溶液に抗菌性金属の塩を含ませておくと、同時に
加水分解して抗菌性金属イオンがゲル中に均一に分散
し、焼成後に抗菌性金属が正電荷(+)を帯びた金属イ
オンとなって存在する。そして、Mの価数nが配位数Z
よりも少ないので、Mの電荷(n+)で電気的に中和さ
れずに負電荷(−)を帯びた余剰の酸素原子がMの周囲
に存在し、抗菌性金属イオンと中和して安定化する。従
って、抗菌性金属がイオン状態で安定且つ均一に存在す
る。また、原子比M/(抗菌性の金属)≧1であると
き、抗菌性の金属がガラス中でイオン化しやすい。好適
な組み合わせは、MをAl、抗菌性の金属をAgとする
ものである。
【0010】抗菌性金属がイオン状態でガラス中に分散
しているので、ガラスが着色しないし、高温焼成により
緻密なガラスが得られる。そして、ガラス表面から抗菌
性金属イオンが放出され消費されても、ガラス内部の抗
菌性金属がイオン状態でガラス表面に向かって拡散する
ので、ガラス表面からの放出速度は連続的且つ緩やかで
√t(t:時間)に比例する。金属Mと抗菌性金属との
比及び抗菌性金属の総量で放出速度−時間グラフの勾配
を制御することもできる。
【0011】
【発明の実施の形態】加水分解性の有機ケイ素化合物と
加水分解性の金属M化合物は、水を加えることによっ
て、均一にゲル化するものが良い。典型的な加水分解性
の有機ケイ素化合物は、ケイ素のアルコキシドである。
また、加水分解性の金属M化合物は、金属Mの塩もしく
は金属Mのアルコキシドのような加水分解性の有機金属
M化合物である。Mは、前記の通りAl、La、Y、T
i、Zr、Nb及びTaのうちから選ばれる1種以上で
ある。これらの金属は、安価でそれ自体耐久性に優れる
からである。
【0012】
【実施例】
[抗菌性ガラスの製造]この発明の抗菌性ガラスの製造
方法の実施例を図面とともに説明する。図1は、抗菌性
ガラスの製造過程を説明する図である。
【0013】テトラエトキシシランSi(OC2H5)4にエタノ
ールC2H5OHを溶媒として加える。別途、水,硝酸HNO3
エタノール,硝酸銀AgNO3,硝酸アルミニウム9水和物A
l(NO3)3・9H2Oを混合して溶液とする。この溶液を前記テ
トラエトキシシラン溶液に加えて30分間攪拌しながら
加水分解を行い、ゾル溶液を調製した(図1a)。ゾル
溶液の組成は、表1に示す通りである。
【0014】
【表1】 [モル比] −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− Si(OC2H5)4 H2O HNO3 C2H5OH AgNO3 Al(NO3)3・9H2O 1 8 0.01 2 0.023 0〜0.115 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 加水分解後、ゾル溶液をプラスチック製の容器に入れて
40゜Cに放置してゲル化させ、ゲル化後引き続いて40゜C
で1週間乾燥した(図1b)。乾燥後、試料を容器から
取り出し、ジルコニア製遊星型ボールミルで粉砕し、平
均粒径を約10ミクロンとし(図1c)、粉末となった試
料をるつぼに入れて600〜1000゜Cで2時間焼成すること
によって、Al/Agモル比の異なる4種類のガラスを
生成した(図1d)。得られたガラスの理論上の組成を
表2に示す。
【0015】
【表2】
【0016】[ガラスの分析] (1)ガラス中の銀の定量 次にガラス中に銀が残存するか否かを確認するために、
乾燥ゲル、焼成温度800℃で得られたガラス及び焼成
温度1000℃で得られたガラスをそれぞれ約5%のフ
ッ化水素酸で溶かし、その溶液中の銀の濃度を高周波誘
導結合プラズマ発光分析により測定した。その結果、フ
ッ化水素酸で溶かした液中の銀の濃度は、図2に示すよ
うにアルミニウムの添加量及び焼成温度に関係なく、ゾ
ル調製時に添加した銀の濃度とほぼ一致し、全てのガラ
ス中に銀が蒸発逃散することなく残存していることが確
認された。尚、アルミニウムを添加しなかった試料を銀
の融点である960゜C以上で加熱処理を行ったところ、試
料とるつぼが融着したため、同試料のみ加熱処理温度は
最大950゜とした。
【0017】(2)ガラス中の銀の状態 次に、800℃で焼成して得られたガラス中の銀の状態
を可視紫外吸収分光分析法にて分析した。その結果、ア
ルミニウムを添加しなかったガラス(Al0)では、約410
nm付近に吸収が認められ、これは銀コロイドによる吸収
と帰属された。尚、同ガラスは銀がコロイド状で存在す
る為、黄色を呈した。一方、アルミニウムを添加したガ
ラスAl1,Al2,Al5では、3種類とも全く吸収が認められ
ず、無色であった。
【0018】また、乾燥ゲル及び種々の温度で焼成して
得られたガラス中の銀の状態を粉末X線回折にて分析し
た。アルミニウムを添加していないガラスでは焼成温度
が800゜C以上で銀に帰属されるピークが認められた。こ
れは銀コロイドによるものと思われる。一方、アルミニ
ウムを添加した3種のガラスでは焼成温度が800゜C以上
でも銀に帰属されるピークは認められなかった。
【0019】以上の分析結果より、銀の状態とガラス構
造との関係について考察すると以下のようになる。銀イ
オンとナトリウムイオンと非常によく似た性質を持って
いるので、銀イオンをシリカガラス中に添加すると、銀
イオンがシリカの網目構造を切断し、銀イオン1つ当た
り1つの非架橋酸素が生成すると思われる。しかし、非
架橋酸素に結合している銀イオンは非常に不安定で容易
に還元されるため、アルミニウムを添加しないガラスで
は、還元された銀が凝集し、銀がコロイド状で存在する
(図3上段)。一方、アルミニウムのような3価の元素
をガラス中に導入すると、ネットワークのケイ素が一部
アルミニウムに置換され、アルミニウムは1つの負電荷
を過剰に有した四面体を形成し、この負電荷を銀イオン
が補償すると考えられる。従って、アルミニウムを添加
したガラスでは、銀がこの四面体に配位し、銀がイオン
状態で存在する(図3下段)。
【0020】[実施例の作用効果] (1)ガラスの化学的耐久性と銀の徐放性の評価方法 得られたガラスの化学的耐久性及び銀の徐放性を評価す
るために、以下の要領でガラス中から水中へのケイ素,
アルミニウム及び銀の溶出量を調べた。アルミニウムを
添加せず950゜Cで焼成して得られたガラス、アルミニウ
ムを添加して1000゜Cで焼成して得られたガラスを準備
し、各ガラスを0.1g秤取り、それぞれ個別にポリプロ
ピレン製の容器にいれ、蒸留水を20ml添加し、容器を37
゜Cの恒温漕に入れ、回転半径3cm、回転頻度120rpmで振
動した。振動を与えながらガラスを水中に所定期間浸漬
後、容器を恒温漕より取り出し、濾過してガラスと溶液
とを分別し、同溶液中のケイ素,アルミニウム及び銀の
濃度を高周波誘導結合プラズマ発光分析により測定し
た。ケイ素濃度、アルミニウム濃度及び銀濃度の測定結
果をそれぞれ図4、図5及び図6に示す。
【0021】(2)ガラスの化学的耐久性の評価 図4に示されるように、アルミニウムを添加しないガラ
ス(Al0)では、浸漬期間が長くなるにつれてケイ素の溶
出量が増加し、浸漬後2週間における溶出量は約6ppmで
あった。一方、アルミニウムを添加したガラス(Al1,Al
2,Al5)では、添加したアルミニウムの量に関係なく、浸
漬期間が長くなるにつれケイ素の溶出量は増加したが、
その増加傾向はアルミニウムを添加しない場合よりかな
り小さく、浸漬後2週間における溶出量は約1.5ppmで、
アルミニウムの添加しない場合の約1/4に減少した。
【0022】アルミニウムの溶出量は、図5に示される
ようにアルミニウムの添加量に関係なく浸漬期間が長く
なっても溶出量はほぼ一定で、浸漬後2週間におけるア
ルミニウムの溶出量は極微量であり、アルミニウムの溶
出はほとんどないものと認められる。これらの結果よ
り、アルミニウムを添加することによって、ガラスマト
リックスの化学的耐久性は向上したと認められる。
【0023】(3)銀の徐放性の評価 図6に示されるように、アルミニウムを添加しないガラ
ス(Al0)からの銀の溶出量は、浸漬期間が長くなるにつ
れて階段状で不規則に増加し、浸漬後2週間における溶
出量は約5ppmであり、これはガラス中から約2.5%の銀
が溶出したことに相当する。一方、アルミニウムを添加
したガラス(Al1,Al2,Al5)では、添加したアルミニウム
の量に関係なく、銀は初期には急速に溶出したが、その
後はほぼ一定速度で溶出し、浸漬後2週間における銀の
溶出量は約1ppmであり、これはガラス中から約0.5%の
銀が溶出したことに相当する。
【0024】次に、縦軸に銀の溶出量、横軸に浸漬日数
の平方根√d(d:浸漬日数)をとり、それらの値をグ
ラフ上に打点し(図7)、アルミニウムを添加した3種
類のガラス(Al1,Al2,Al5)の銀の溶出機構について検討
した。その結果、全ての試料において銀の溶出量は浸漬
日数の平方根にほぼ比例した。一般に、ガラスから水中
へのアルカリイオンの溶出量は時間の平方根に比例し、
これはガラスの中のアルカリイオンと水中のプロトンと
のイオン交換反応であることが知られていることから、
本実施例のガラスから水中への銀の溶出は、ガラス中の
銀イオンと水中のプロトンとのイオン交換反応により起
こっているものと推定される。
【0025】そこで、ケイ素及び銀の溶出機構について
図8を用いて全般的に考察すると以下のようになる。ま
ず、アルミニウムを添加しないガラスでは、銀が金属コ
ロイドとして存在するが、ケイ素の溶出量が大きいこと
から、表面付近のマトリックスはかなり解けていると考
えられる。その結果、銀コロイドと水とが接触し、銀が
水によって酸化され、銀は水中へ溶出し、銀コロイドと
水との界面反応が律速段階となり、銀が不規則に溶出し
たものと思われる(図8上段)。一方、アルミニウムを
添加したガラスでは、銀はイオン状態で存在し、ケイ素
及びアルミニウムの溶出はほとんどない。銀の溶出は、
先に示したように、ガラス中の銀イオンと水中のプロト
ンとのイオン交換反応により起こるので、銀イオンの拡
散が律速段階となり、銀が一定速度で溶出したと考えら
れる(図8下段)。
【0026】(4)抗菌性の評価 実施例のガラスの抗菌性を評価するために、虫歯の原因
となりやすい基準菌株のストレフ゜トココスミュータンス(Streptococcu
s mutans)ATCC25175(以下、「S.mutans」と略記す
る。)の増殖度を以下のように抗菌性ガラスの共存下で
測定した。
【0027】0.5%酵母エキスを含む5mlのトリフ゜チケースソイ
フ゛ロス(Tripticase Soy Broth)(米国BBL社製。以下
「TSBY」と略記する。)を準備し、それにS.mutans
を接種し、37℃で10〜12時間嫌気培養を行い、リテ
゛ュースト゛トランスホ゜ートフルイト゛reduced transport fluid(以下、
「RTF」と略記する。)にて1×106cells/mlに調
製した。別途、1000℃で焼成して得られたAl/A
gが1、2又は5の3種類の抗菌性ガラス0.1gもし
くは0.01gを秤量する。
【0028】各々の抗菌性ガラスをそれぞれ個別の上記
調製菌液中に37℃の嫌気条件下(水素10%、窒素8
0%、二酸化炭素10%)で2、6及び12時間浸漬し
た。また、ガラスを浸漬していない調製菌液をコントロ
ールとした。浸漬後、各菌液をRTFで10倍連続希釈
し、希釈液の0.1mlをTSBY平板培地上に滴下
し、37℃で4日間嫌気培養を行い、各倍率で希釈した
平板培地の中から100個程度のコロニーの発育が認め
られた平板培地を選んで菌数を測定した。測定結果を図
9に示す。
【0029】図9に示されるように、ガラス量が0.1
gの場合は、Al/Ag=5/1のガラスを除くガラス
に抗菌性が確認された。Al/Ag=5/1の場合とガ
ラス量が0.01gの場合にコントロールとの差が認め
られたかったのは、銀の絶対量が少なかったためである
と考えられる。
【0030】
【発明の効果】以上の通り、この発明の抗菌性ガラス
は、抗菌性を発揮するうえ、無色で、化学的耐久性及び
抗菌性物質の徐放性にすぐれている。従って、抗菌性を
必要とする個所で長期安定的に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 抗菌性ガラスの製造過程を説明する図であ
る。
【図2】 抗菌性ガラスに含まれる銀の定量値を示すグ
ラフである。
【図3】 抗菌性ガラスのガラス網目構造を説明する図
である。
【図4】 1000℃で焼成して得られた抗菌性ガラス
中のケイ素の水中への溶出量を示すグラフである。
【図5】 1000℃で焼成して得られた抗菌性ガラス
中のアルミニウムの水中への溶出量を示すグラフであ
る。
【図6】 1000℃で焼成して得られた抗菌性ガラス
中の銀の水中への溶出量を示すグラフである。
【図7】 上記銀の溶出量と浸漬日数の平方根との関係
を打点したグラフである。
【図8】 銀の水中への溶出機構を説明する図である。
【図9】 抗菌性ガラスの抗菌度を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C03C 1/00 - 14/00 A01N 59/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SiO 及び(ただし、Mはそ
    の価数が配位数よりも少ない金属原子、XとYはそれぞ
    れMとOの原子比を示す。)からなるガラスであって、
    Mが、Al、La、Y、Ti、Zr、Nb及びTaのう
    ちから選ばれる1種以上であり、抗菌性の金属イオンを
    含有し、原子比M/(抗菌性の金属)≧1であることを
    特徴とする抗菌性ガラス。
  2. 【請求項2】 MがAl、抗菌性の金属がAgである請
    求項1 に記載の抗菌性ガラス。
JP28680395A 1995-10-06 1995-10-06 抗菌性ガラス及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3199354B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28680395A JP3199354B2 (ja) 1995-10-06 1995-10-06 抗菌性ガラス及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28680395A JP3199354B2 (ja) 1995-10-06 1995-10-06 抗菌性ガラス及びその製造方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000121888A Division JP2000313624A (ja) 2000-01-01 2000-04-24 抗菌性ガラスの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09110463A JPH09110463A (ja) 1997-04-28
JP3199354B2 true JP3199354B2 (ja) 2001-08-20

Family

ID=17709256

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28680395A Expired - Fee Related JP3199354B2 (ja) 1995-10-06 1995-10-06 抗菌性ガラス及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3199354B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10131574B2 (en) 2013-06-17 2018-11-20 Corning Incorporated Antimicrobial glass articles and methods of making and using same

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE302621T1 (de) * 1999-06-14 2005-09-15 Imp College Innovations Ltd Silberhaltige bioglas-zusammensetzungen, die von sol-gel zuständen abgeleitet werden
GB9924694D0 (en) * 1999-10-20 1999-12-22 Giltech Ltd Anti-microbial device
WO2004081222A2 (en) 2003-03-14 2004-09-23 Sol-Gel Technologies Ltd. Agent-encapsulating micro- and nanoparticles, methods for preparation of same and products containing same
US8110284B2 (en) 2003-07-31 2012-02-07 Sol-Gel Technologies Ltd. Microcapsules loaded with active ingredients and a method for their preparation
KR20140033248A (ko) 2005-06-27 2014-03-17 스미쓰 앤드 네퓨 피엘씨 항균 비구아니드 금속 착체
KR100720754B1 (ko) * 2005-07-12 2007-05-22 이엔비나노텍(주) 은 담지 실리카 분말 및 그의 제조방법
CN101277757B (zh) 2005-08-02 2011-11-30 索尔-格尔科技有限公司 非水溶性成分的金属氧化物涂布
GB0601687D0 (en) * 2006-01-27 2006-03-08 Smith & Nephew Antimicrobial materials
CA2677185C (en) 2007-02-01 2013-12-03 Ofer Toledano Method for preparing particles comprising metal oxide coating and particles with metal oxide coating
FR2947814B1 (fr) * 2009-07-13 2011-10-14 Serigne Dioum Produit de depollution d'un fluide et procede d'obtention
EA023871B1 (ru) * 2010-07-27 2016-07-29 Агк Гласс Юроп Лист плоского стекла, обладающий противомикробными свойствами
US9687465B2 (en) 2012-11-27 2017-06-27 Sol-Gel Technologies Ltd. Compositions for the treatment of rosacea
WO2019245630A1 (en) 2018-06-21 2019-12-26 Healthy Advances, Inc. Encapsulated antimicrobials and related methods of treatment
CN110384616B (zh) * 2019-07-27 2022-04-01 杭州拉瓦生物科技有限公司 一种抗菌全口义齿及其制作方法
CN112979163B (zh) * 2021-02-07 2023-03-17 深圳市阳光晶玻科技有限公司 一种超薄柔性玻璃材料及其制备方法和应用

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10131574B2 (en) 2013-06-17 2018-11-20 Corning Incorporated Antimicrobial glass articles and methods of making and using same
US10676394B2 (en) 2013-06-17 2020-06-09 Corning Incorporated Antimicrobial glass articles and methods of making and using same

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09110463A (ja) 1997-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3199354B2 (ja) 抗菌性ガラス及びその製造方法
Kawashita et al. Antibacterial silver-containing silica glass prepared by sol–gel method
Epifani et al. Sol–gel synthesis and characterization of Ag and Au nanoparticles in SiO2, TiO2, and ZrO2 thin films
Shilova Synthesis and structure features of composite silicate and hybrid TEOS-derived thin films doped by inorganic and organic additives
JP3040278B2 (ja) 高シリカガラスからなる製品の製造方法
Fukazawa et al. The mechanism for erosion of glass-ionomer cements in organic-acid buffer solutions
Ahmed et al. Preparation and characterization of antibacterial P2O5–CaO–Na2O–Ag2O glasses
JPS63239117A (ja) InGaZn↓2O↓5で示される六方晶系の層状構造を有する化合物およびその製造法
EP0396307B1 (en) Fabrication of semiconductor devices using phosphosilicate glasses
Fegley Jr et al. Synthesis and characterization of monosized doped TiO2 powders
JP2000313624A (ja) 抗菌性ガラスの製造方法
JP2008273791A (ja) リン酸塩系ガラス、リン酸塩系ガラスからなるガラスセラミックス、およびそれらの製造方法
JP2538527B2 (ja) 金属酸化物ガラスの膜および球体微粒子の製造方法
US6408648B1 (en) Method for production of metal oxide glass microspherules at low temperatures
JPH08119612A (ja) 水素イオン導電体
JP2001097735A (ja) 抗菌性ガラス及びその製造方法
JP2003206139A (ja) 抗菌性ガラス微小球及びその製造方法
Durán et al. Study of the colouring process in copper ruby glasses by optical and EPR spectroscopy
JP7582713B2 (ja) 可溶性殺菌ガラス及び可溶性殺菌ガラスの調製方法
Kutub Some effects of the addition of iron oxide and of annealing on the optical and infrared absorption spectra of sodium tetraborate glasses
JP2023554484A (ja) 抗菌型複合材料及び抗菌型複合材料の調製方法
Simon et al. Structure and dissolution investigation of calcium-bismuth-borate glasses and vitroceramics containing silver
Innocenzi Methyltriethoxysilane derived coatings for optical applications
JPS60166240A (ja) 屈折率分布透明体の製造方法
GB2028290A (en) Electrochromic layers of tungsten and/or molybdenum oxide

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees