JP3197979B2 - 位相差距離検出装置および方法 - Google Patents
位相差距離検出装置および方法Info
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Description
特にカメラの焦点検出等に用いられる、対象物までの距
離を検出する位相差検出型の距離検出装置に関する。
rough the lens)型の位相差検出型距離検出装置の例を
示す。図13(A)は構成例を示し、図13(B)はそ
の処理回路の例を示す。カメラ用の焦点検出装置を例に
とって説明する。
ンズ51によって収束され、フィルム等価面52を通過
し、コンデンサレンズ53、セパレータレンズ54に達
する。セパレータレンズ54は、入射する光を2つの光
束に分け、それぞれ基準ラインセンサ55および参照ラ
インセンサ56に投射させる。撮影レンズ51の光軸5
8上にある対象物の像は、セパレータレンズ54によっ
て2つの画像となり、ラインセンサ55、56上にそれ
ぞれ結像する。
し、基準として用いられるため基準ラインセンサと呼ば
れる。ラインセンサ56は、p個よりも多いq個の受光
素子を有し、位相を変化させつつそのp個の受光素子か
らの信号を読みだして、基準ラインセンサ55からの信
号と比較して位相差を検出するためのもので、参照ライ
ンセンサと呼ばれる。
ンサ56からの検出信号は、処理回路57に供給され
る。参照ラインセンサ56からの検出信号の読み出し位
相を変化させつつ、処理回路57は後に述べる相関度の
演算を行い、相関度の極値を検出し、合焦位置を検出す
る。
ンセンサ、基準ラインセンサの前に配置した同一特性の
一対のレンズによって外光を取込み、同様に対象物まで
の距離を測定する方式も提案されている。
示す。基準ラインセンサ55および参照ラインセンサ5
6からの信号は、A/D変換器59に供給され、アナロ
グ信号がデジタル信号に変換される。このデジタル信号
は、CPU60を介して一旦、RAM61に記憶され
る。その後、RAM61に記憶されたデジタル信号を読
み出し、CPU60が相関演算を行って相関度の極値を
検出し、対象物までの距離を表す出力信号を発生する。
置においては、ホトセンサに蓄積された電荷をそのまま
電荷−電圧変換して検出信号を形成し、デジタル信号に
変換後RAM61に記憶してこの信号を読みだすことに
より、演算を行っている。
積した電荷を非破壊的に読み出し、アナログ量のまま直
接演算処理する焦点検出装置を提案した。図14(A)
は、このような焦点検出装置の光センサ部の構成例を示
す。図14(A)において、光検出部分は、n- 型シリ
コン基板64の表面に、p型ウェル66を形成し、その
一部にn+ 型領域68を形成してpn接合69を形成す
ることによって構成している。このpn接合69近傍に
光が入射すると、電子・正孔対が形成され、pn接合周
辺の電位勾配にしたがって、電子と正孔は分離され、蓄
積される。
側に延在し、その上に絶縁されたポリシリコンのゲート
電極71〜74、フローティングゲート電極76が形成
されている。ホトダイオードに隣接して、ゲート電極7
1を備えた障壁部81が形成されており、障壁部81の
隣には、ゲート電極72を備えた蓄積部82が形成され
ている。すなわち、受光部に入射された光に対応する電
荷が、pn接合69近傍から障壁部81を介して蓄積部
82に蓄積される。蓄積部82は、トランスファゲート
電極73下の電位障壁83を介してゲート電極74を備
えたシフトレジスタ部84に連続しており、シフトレジ
スタ84部はバイアス印加用アルミニウム電極75を上
に備えたフローティングゲート電極76下の読出領域8
6に連続している。
に応答して電子・正孔対が形成されると、キャリアは障
壁部81を越えてゲート電極72下の蓄積部82に蓄積
され、さらにトランスファゲート電極73下の電位障壁
83を越えてゲート電極74下のシフトレジスタ部84
に転送される。シフトレジスタ部84に蓄積された電荷
は、ゲート電極75の電圧に依存してフローティングゲ
ート電極76下の読出領域86に転送される。フローテ
ィングゲート電極76には、転送された電荷に対応する
電荷が誘起され、この電荷量によって入射光量が非破壊
的に読みだされる。読み出し後、キャリアは再びシフト
レジスタ部84に戻され、シフトされる。このようにし
て、シフトレジスタ部84の電荷が順次非破壊的に読み
出される。
た場合には、スイッチトキャパシタ積分回路を用いるこ
とにより検出信号をアナログ量に保ったまま式(1)の
演算を行うことができる。
回路の例を示す。図14(B)において、基準光センサ
からの電荷信号B(k)および、参照光センサからの電
荷信号R(k)は、それぞれスイッチトキャパシタ積分
回路の入力端子Pb、Prに印加され、アンプを介して
差動増幅器88の反転入力端子および非反転入力端子に
印加される。差動アンプ88は、入力信号B(k)、R
(k)の大小に応じて符号信号Sgnを発生し、チャネル
セレクト回路89に供給する。チャネルセレクト回路8
9は、符号信号Sgnに応じて相対関係が反転する一対の
セレクト信号Φ1、Φ2およびKA、KBを発生する。
御されるスイッチ90を介して、キャパシタCS1が接続
され、キャパシタCS1の両端は、それぞれセレクト信号
KAおよびΦ1で制御されるスイッチ93、94を介し
て接地に接続されている。キャパシタCS1のスイッチ9
4側電極は、さらにセレクト信号Φ2で制御されるスイ
ッチ91を介してオペアンプ92の反転入力端子に接続
されている。
クト信号KAで制御されるスイッチ95を介して、キャ
パシタCS2に接続されている。キャパシタCS2の両電極
は、セレクト信号KBおよびΦ1で制御されるスイッチ
97、98を介してそれぞれ接地に接続されている。キ
ャパシタCS2のスイッチ98側電極は、さらにセレクト
信号Φ2によって制御されるスイッチ96を介してオペ
アンプ92の反転入力端子に接続されている。
接続されている。また、オペアンプ92の出力端子99
は、キャパシタCI とセレクト信号ΦRST によって制御
されるスイッチ87の並列接続を介して反転入力端子に
帰還されている。セレクト信号KAとKBとは同時にハ
イ状態になることはなく、セレクト信号Φ1とΦ2も同
時にハイ状態になることはない。
ハイ状態になると、スイッチ90、94および97、9
8が閉じる。信号R(k)は、キャパシタCS1に充電さ
れる。他のキャパシタCS2は両極が接地に接続され、ク
リアされる。
になると、スイッチ91、93および95、96が閉じ
る。キャパシタCS1は、図中右側電極が接地されていた
状態から、左側電極が接地され、右側電極がオペアンプ
92の反転入力端子に接続された状態に変わる。このた
め、実効的にR(k)の電位が反転したことになる。キ
ャパシタCS2は、スイッチ95、96を介して入力端子
Pbとオペアンプ92の反転入力端子間に接続される。
したがって、キャパシタCS2には信号B(k)が充電さ
れる。このようにして、オペアンプ92の反転入力端子
には、信号R(k)とB(k)との差電圧が印加され
る。
になったときは、チャネルセレクト回路89は符号信号
Sgnに基づいてセレクト信号KAとKBおよびΦ1とΦ
2の位相関係を反転させる。すると、信号B(k)が先
にキャパシタCS2に充電され、符号が反転してオペアン
プ92の反転入力端子に印加される。信号R(k)はキ
ャパシタCS1を介してオペアンプ92の反転入力端子に
印加される。
子には常に信号B(k)とR(k)との差の絶対値に対
応する信号が印加される。このようにして、対応する基
準信号と参照信号との差の絶対値を検出し、その和を算
出することによって相関関数Hの値を演算することによ
り、位相差を検出し、焦点を検出することができる。
て図15を参照してより詳細に説明する。図15(A)
に示すように、基準ラインセンサ55には、基準ライン
センサ用レンズにより被写体の画像が結像されている。
また、基準ラインセンサ55と基線長水平方向に離され
た参照ラインセンサ56にも、参照ラインセンサ用レン
ズを介して被写体の画像が結像されている。
ンセンサ55と参照ラインセンサ56の対応する受光素
子には同一の画像が結像される。被写体が所定位置から
外れると、基準ラインセンサ55、参照ラインセンサ5
6上の画像は水平方向に変位する。すなわち、被写体が
近付けば画像間の距離は広がり、被写体が遠ざかれば画
像間の距離は近付く。この画像間の距離の変動を検出す
るために、参照用ラインセンサ56は基準用ラインセン
サ55よりも素子数が多く設定されている。
関演算による位相差検出手法が用いられている。相関演
算による位相検出は、次式(1)に基づく演算によりラ
インセンサ55、56上の一対の結像の相関度を求め、
相関度が最小となるまでのこれらの結像の相対移動値
(位相差)を求めることによって合焦状態を識別する。
和を表し、kは基準となるラインセンサ55内の素子を
指定する。また、mはたとえば−6から6までの整数
で、上記の相対移動量を示す。
5の各画素より時系列的に出力される電気信号、R(k
+m)は参照ラインセンサ56の画素より時系列的に出
力される電気信号であり、mを−6から6まで順次変化
させる毎に上記式(1)の演算を行えば、図15(B)
に示すような相関度H(−6)、H(−5)、…、H
(6)が得られる。たとえば、相関度H(0)が最小値
となる場合に被写体までの距離が所定の値になるように
あらかじめ設定しておく。これよりずれた位置での相関
度が最小値となれば、そのずれ量すなわちm=0までの
位相差によって被写体の所定位置からのずれ、すなわち
被写体までの距離を検出することができる。
インセンサ56の受光素子は、たとえば20μmのピッ
チで配置されている。相関度は画像面において20μm
を単位とした距離毎に演算される。被写体までの距離
が、受光素子のピッチの中間位置に相当するときは、図
15(B)の破線で示すように相関度の極値の右側の相
関度と左側の相関度の値が異なるようになる。このよう
な場合、補間演算を行うことによってピッチ間隔以上の
解像度を得ることができる。
るための概略図である。極小の相関度の得られた位置を
x2とし、その両側のサンプル位置をx1、x3とす
る。実際に演算で得られた相関度を黒丸で示す。図で示
すように、x3における相関度y3がx1における相関
度y1より低い場合、真の極小値はx2からx3に幾分
進んだところに存在すると考えられる。もし、極小値が
正確にx2の位置にある場合、相関度曲線は破線f1で
示すようにx2で折れ曲がり、左右対称に立ち上がると
すればx3における相関度y3aはx1における相関度
y1と等しくなる。一方、x2とx3の中点が真の最小
相関度の位置であるとすれば、相関度曲線は破線f2で
示すようにx2とx3の中点で折れ曲がり、x2におけ
る相関度y2とx3における相関度y3bは等しくな
る。図に示すように、これら2つの場合における相関度
の差(y3a−y3b)はx1とx2の間の相関度の差
(y1−y2)に等しい。すなわち、半ピッチ進むこと
によって1単位の相関度が変化する。そこで、実際に演
算で得られた相関度が上に述べた2つの場合のどの中間
位置にあるかを調べることにより、真の相関度最小の位
置を得ることができる。x2からのずれ量dは、 d=(y1−y3)/2(y1−y2) で与えられる。
は、測定を行う対象範囲である測距エリアに存在する対
象物体に関係なく、尤もらしい測距値を一つ出力するも
のである。しかし、測距エリアの中に距離を異にする対
象物体が2以上存在する場合には、異なる距離に存在す
る対象物体の数だけの測距値が検出できることが望まし
い。
な場合であっても、複数個の測距値情報が混在した中か
ら1つの測距値のみを出力する。そのために、複数の対
象物体のそれぞれの測距値の中間値を採ることになり、
信頼性の低い測距値が得られることになる。
異にする2つの物体が存在する場合において、目的とす
る対象物体についての測距値を検出することができる位
相差検出型の距離検出装置を提供することである。
は、距離を異にする被計測物が2つ以上存在し得る対象
像に対して、それぞれの被計測物までの測距値を検出す
る位相差検出型の距離検出装置であって、同一対象物が
結像された基準光センサと参照光センサのそれぞれの光
センサ上の画像間の相関度を演算する相関演算手段と、
前記相関度の一階差分値および二階差分値を演算する差
分値演算手段と、前記二階差分値の中において極大値を
表す二階差分極大値を検出する二階差分極大値検出手段
とを有する。
する場合には、2物体分離法により相関度の2階差分演
算を行うことにより、2物体のそれぞれについて測距値
を検出することができる。
出装置の構成を示すブロック図である。光電変換回路1
は、レンズ2と光センサ3と処理回路4を有する。例え
ば、光センサ3はホトダイオードを直線状に並べたリニ
アセンサであり、処理回路4はリニアセンサから電荷を
読み出す回路である。これらは図14に示すような構成
で実現できる。
センサ3上に結像する。基準レンズ2Bを通過した光は
基準光センサ3B上に結像され、参照レンズ2Rを通過
した光は参照光センサ3R上に結像される。結像された
像は、電気信号に変換され、処理回路4によって所定形
式の電気信号列に変換される。
関演算回路5に供給される。相関演算回路5は、2つの
光センサ3B,3Rに結像した像の間での相関演算を行
い、相関度を出力する。相関演算回路5において求めら
れた相関度は、U字型相関度検出回路6に入力される。
U字型相関度検出回路6は、測定範囲(測距エリア)内
に位相差距離検出装置からの距離を異にする物体が2以
上存在するかどうかを検出する。
曲線が平坦な底部を持つU字型になっていれば、測距エ
リア内に距離を異にする物体が2以上存在するとの判断
を行い、2物体信号を発生する。相関度曲線が尖った底
部を持つV字型になっていれば、測距エリア内に距離を
異にする物体が2以上存在しないとの判断を行う。
体信号は、警告回路9に入力される。警告回路9が、2
物体信号を受けた時は、従来の3点補間法による測距方
法では信頼性のある測距値を得ることができない旨の警
告を発する。また、2物体信号は切換スイッチSWを2
物体分離法測距回路側に切り換える。
V字型であり、測距エリア内に距離を異にする物体が2
以上存在しないと判断した時には、相関度曲線を3点補
間法測距回路8に入力する。3点補間法測距回路8は、
従来より行われている3点補間法により測距値を求め、
出力する。
リア内に距離を異にする物体が2以上存在すると判断し
た時には、相関度曲線を2物体分離法測距回路7に入力
する。2物体分離法測距回路7は、2つの距離を異にす
る物体が存在すると仮定して、その2つの物体のそれぞ
れの測距値を求める。そして、近距離優先か遠距離優先
かの優先順位に応じて測距値を出力する。
度曲線について説明する。基準光センサ3Bには、基準
光センサ用レンズ2Bにより被写体の画像が結像されて
いる。参照光センサ3Rには、参照光センサ用レンズ2
Rにより被写体の画像が結像されている。これら2つの
画像間の相関度を検出する。参照光センサ3R上の画像
面内でサンプリングする領域を受光素子のセンサピッチ
づつシフトしつつ、基準光センサ3B上の画像面内の固
定したサンプリング領域との間で、相関度を演算するこ
とにより位相差相関度曲線が得られる。
〜4に示す。図2は、V字型相関度曲線の例を示す。図
2(A)は、センサシフト数が0から9までの相関度を
表した相関度曲線である。この曲線は、センサシフト数
=4の時に相関度が最小値となる。そして、最小相関度
の値が、他のセンサシフト数における相関度に比べて突
出して小さな値を示している。
一階差分を行った一階差分曲線である。隣接する2位相
での相関度の差分をとっているので、図2(B)の横軸
は図2(A)の横軸と半位相ずらして示している。セン
サシフト数が0における相関度と、センサシフト数が1
における相関度の差分値が一階差分曲線の第1シフト数
が0における一階差分値である。相関度が減少する間は
一階差分値は負の値であり、相関度が増加に転じると一
階差分値は正の値をとる。また、相関度の最小値に近い
程、差分の絶対値は大きくなっている。一階差分値の最
小値は、第1シフト数が3の時であり、最大値は第1シ
フト数が4の時である。
数をminとし、一階差分最大値を示す第1シフト数を
maxとする。相関度曲線(1)においては、min=
3、max=4の関係にある。この時、minとmax
の関係は、次式で与えられる。
最小値を示す第1シフト数と一階差分最大値を示す第1
シフト数が隣接している関係である。この時は、対象像
が1物体であり、像までの距離に対応するセンサシフト
数は約4.0となる。この場合は、最小相関度とその前
後の相関度に基づき、従来同様の3点補間法により精度
の高い測距値を得る事ができる。
二階差分を行った二階差分曲線である。図2(C)で
は、図2(B)の差分をとっているので、その横軸は図
2(B)の横軸からさらに半位相ずらして示している。
フト数=3における二階差分値が最大値(二階差分最大
値)を示している。この二階差分曲線の場合は、二階差
分最大値が他の第2シフト数における二階差分値に比べ
て突出して大きな値を示している。図2(C)の二階差
分曲線において第2シフト数=3で示す二階差分値は、
図2(A)の相関度曲線におけるセンサシフト数=4の
位置で示す相関度に対応する。
ト数の位置付近に二階差分最大値が現れている。したが
って、二階差分曲線において二階差分最大値を検出し、
その二階差分最大値を示す第2シフト数の値から測距値
を求めることもできる。二階差分最大値とその前後の二
階差分値に基づき3点補間法を行えば、精度の高い測距
値を得る事ができる。
す。図3(A)は、センサシフト数が0から9までの相
関度を表した相関度曲線である。この曲線は、センサシ
フト数=4の時に相関度が最小値となる。その最小相関
度の値は、センサシフト数=5における相関度の値に極
めて近い値を示している。
サシフト数=5における相関度の2つの値が他のセンサ
シフト数における相関度に比べて突出して小さな値を示
している。相関度はセンサシフト数に応じて離散的に分
布している。実際の相関度の最小値はセンサシフト数=
4とセンサシフト数=5との中間で生じているであろ
う。
一階差分を行った一階差分曲線である。一階差分値の最
小値は、第1シフト数が3の時であり、最大値は第1シ
フト数が5の時である。
in=3、max=5となり、次式で与えられる。 min + 2 = max つまり、minとmaxの値の差は2であり、一階差分
最小値を示す第1シフト数と一階差分最大値を示す第1
シフト数が2つ隣の関係である。この時は、対象像が1
物体であり、3点補間法による測距を行えば、精度の高
い測距値が得られる。像までの距離に対応するセンサシ
フト数は、4と5の中間辺りの約4.4となる。
二階差分を行った二階差分曲線である。図3(C)で
は、図3(B)の差分をとっているので、その横軸は図
3(B)の横軸からさらに半位相ずらして示している。
フト数=3における二階差分値が二階差分最大値を示し
ている。この二階差分曲線の場合は、二階差分最大値が
第2シフト数=4における二階差分値の値に近い値を示
している。この相関度曲線の場合は、像までの距離に対
応するセンサシフト数は約4.4である。センサシフト
数=4.4に対応する第2シフト数=3.4における二
階差分値を調べてみると、二階差分曲線上において二階
差分値の真の最大値が現れる位置に相当する。
ト数の位置に二階差分の真の最大値が現れていることに
なる。したがって、二階差分曲線において二階差分最大
値を検出し、二階差分最大値とその前後の二階差分値に
基づき3点補間法を行えば、精度の高い測距値を得る事
ができる。
4(A)は、センサシフト数が0から9までの相関度を
表した相関度曲線である。この曲線は、センサシフト数
=4の時に相関度が最小値となる。その最小相関度の値
は、センサシフト数=5における相関度とセンサシフト
数=6における相関度の値に極めて近い値を示してい
る。
サシフト数=5における相関度とセンサシフト数=6に
おける相関度の3つの値が他のセンサシフト数における
相関度に比べて突出して小さな値を示している。もし測
定対象が1物体であれば、図2、図3のように相関度は
1個所で最小値を示し、一階差分の最小値minと最大
値maxの位相差は1か2となるはずである。
距離の2物体の距離情報が相関度曲線の中に含まれてい
るはずである。しかし、3点補間法により得られる測距
値は2物体の距離情報を1物体の距離情報として処理し
てしまうために、2つの測距値の中間値が出力され、信
頼性の低い測距値となってしまう。
一階差分を行った一階差分曲線である。一階差分値の最
小値は、第1シフト数が3の時であり、最大値は第1シ
フト数が6の時である。
in=3、max=6となり、次式で与えられる。 min + 3 = max つまり、minとmaxの値の差は3であり、一階差分
最小値を示す第1シフト数と一階差分最大値を示す第1
シフト数が3つ隣の関係である。この時は、対象像が2
物体以上であり、センサシフト数が3から7までの間に
少なくとも2つの距離を異にする物体が存在すると考え
られる。
おいては、2つの距離を異にする物体が存在するため
に、それぞれの物体に対応する2つの測距値を検出する
必要がある。しかし、図4(A)の相関度曲線から2つ
の距離を異にする物体に対応するそれぞれの測距値を検
出することは、非常に困難である。
二階差分を行った二階差分曲線である。図4(C)で
は、図4(B)の差分をとっているので、その横軸は図
4(B)の横軸からさらに半位相ずらして示している。
線(2)のV字型相関度曲線においては、二階差分曲線
を用いることにより測距値を検出することが可能であっ
た。同様に相関度曲線(3)のU字型相関度曲線におい
ても測距値を検出することが可能であることを図4
(C)は表している。
より、相関度曲線においてセンサシフト数が3から7ま
での間に2つの測距値が存在することが推定できた。二
階差分値曲線を調べてみると、第2シフト数=3とその
2つ隣の第2シフト数=5において大きな二階差分値が
現れている。これらの第2シフト数に対応して、測距値
を得ることができる。この方法の詳細な説明は後に2物
体分離法として説明する。
minとmaxの値の差が3以上であればU字型相関度
曲線と判断し、2以下であればV字型相関度曲線との判
断を行う。
(1)や図3の相関度曲線(2)等の場合には、図1に
示す3点補間法測距回路8において、3点補間法による
測距演算を行う。そして、U字型相関度曲線である図4
の相関度曲線(3)等の場合には、図1に示す2物体分
離法測距回路7において、後述する2物体分離法による
測距演算を行い、信頼性の高い測距値を獲得する。
明するための図である。図5(A)は、図1に示す相関
演算回路5において得られる相関度曲線であり、センサ
シフト数が0から9までの相関度を表している。相関度
曲線は、センサシフト数=5の時に相関度が最小値とな
っている。
一階差分を行った一階差分曲線である。一階差分値の最
小値は、第1シフト数が3の時であり、最大値は第1シ
フト数が7の時である。つまり、min=3、max=
7となる。この時、minとmaxの関係は、次式で与
えられる。
最小値を示す第1シフト数と一階差分最大値を示す第1
シフト数が4つ隣の関係である。したがって、この一階
差分曲線におけるminとmaxの値の差が3以上であ
るので、図1に示すU字型相関度検出回路6においてU
字型相関度曲線であると判断される。
二階差分を行った二階差分曲線である。図5(C)で
は、図5(B)の差分をとっているので、その横軸は図
5(B)の横軸からさらに半位相ずらして示している。
の示す二階差分値の正負符号を逆にして表した二階差分
負値を縦軸にした二階差分負値曲線である。ここで、相
関度曲線がU字型である場合には、対象像に距離を異に
する2物体が存在するとの仮定をする。二階差分負値曲
線において、二階差分負値が小さい方から2つのピーク
値が2物体のそれぞれの測距値に対応する。
第2シフト数=3における二階差分負値が第1最小負値
となり、第2シフト数=6における二階差分負値が第2
最小負値となる。これより、2物体までのそれぞれの距
離は、第2シフト数が3周辺と6周辺の位置に存在す
る。
2最小値のそれぞれ前後の第2シフト数における二階差
分負値を用いて3点補間を行い、精度の高い第2シフト
数の位置を求める。図5(D)に示す二階差分負値曲線
においては、第2シフト数=2,3,4における3つの
二階差分負値を用いて3点補間を行い、第1測距値を算
出する。そして、第2シフト数=5,6,7における3
つの二階差分負値を用いて3点補間を行い、第2測距値
を算出する。
て、第1測距値と第2測距値の2つの測距値が得られ
る。この2つの測距値は、必要に応じて1つの測距値を
選択することができる。選択の方法として、近距離優先
であれば第2シフト数の大きい方の測距値を選択し、遠
距離優先であれば第2シフト数の小さい方の測距値を選
択する。
ば第2シフト数が6付近である第2測距値が選択され、
遠距離優先であれば第2シフト数が3付近である第1測
距値が選択される。
め、図5(D)に示す二階差分負値曲線において2つの
測距値を求める方法について説明したが、二階差分負値
曲線を用いずに、図5(C)に示す二階差分曲線を用い
て同様な方法を行っても、2つの測距値を求めることが
できることは言うまでもない。
方の2つの二階差分値を獲得し、その2つの値について
それぞれ3点補間を行い、精度の高い第2シフト数を求
め、2つの測距値を得ることができる。
フローチャートを参照しながら説明する。図6は、測距
値演算処理のフローチャートである。
いて、基準光センサ上に結像された被写体の画像と参照
光センサ上に結像された被写体の画像との相関度を演算
する。ここで、参照光センサ上の画像面のサンプリング
領域を受光素子のセンサピッチづつシフトして、センサ
シフト数(位相)を変化させた時の相関度を演算する。
この方法により、センサシフト数=0〜nにおける(n
+1)個の相関度が得られる。その(n+1)個の相関
度を相関度配列A( )中の相関度A(0)〜A(n)
に記憶させる。
ト数における(n+1)個の相関度の一階差分演算を行
う。一階差分配列AA( )は、相関度配列A( )を
用いて、次式により求められる。
間、各整数iについて一階差分演算を行い、一階差分値
AA(0)〜AA(n−1)の値を求める。これによ
り、(n+1)個の相関度A(0)〜A(n)からn個
の一階差分値AA(0)〜AA(n−1)が得られる。
つまり、(n+1)個のセンサシフト数における相関度
からn個の第1シフト数における一階差分値が得られ
る。
値AA(0)〜AA(n−1)の中において最小値であ
る一階差分最小値を求める。その一階差分最小値を示す
第1シフト数の値を極小第1シフト数メモリaamin
に記憶させる。
1)の中において最大値である一階差分最大値を求め
る。その一階差分最大値を示す第1シフト数の値を極大
第1シフト数メモリaamaxに記憶させる。
字型であるのかU字型であるのかの判断を行う。ステッ
プS3において求められた極小第1シフト数メモリaa
minの値と極大第1シフト数メモリaamaxの値と
の関係を以下の式を用いて調べる。
い場合には、U字型相関度曲線であると判断し、ステッ
プS5に進む。
2)の関係が成立する場合には、V字型相関度曲線であ
ると判断し、ステップS7に進む。ステップS5におい
て、U字型相関度曲線であることの警告を発する。ステ
ップ1において得られた相関度配列A( )より、3点
補間法による測距を行ったとしても信頼性の高い測距値
は得られないことを警告し、測距すべき対象像の中に距
離を異にする物体が2以上存在することを表す。これら
等の情報を伝えるために警告信号を発する。
測距演算を行う。ステップS5において、3点補間法に
よる測距では信頼性の高い測距値が得られないとの警告
が発せられたので、対象像の中に距離を異にする2物体
が存在するとの仮定を行い、測距を行う。2物体分離法
測距により測距値が算出された後に測距値演算処理は終
了する。なお、2物体分離法測距処理の詳細な説明は後
にフローチャートを参照しながら行う。ステップS7に
おいては、V字型相関度曲線を基にして3点補間法測距
演算を行う。相関度A(0)〜A(n)の中において最
小値を示す最小相関度を求める。最小相関度を示す極小
センサシフト数の前後両隣のセンサシフト数の計3つの
相関度の値を用いて、3点補間法演算を行い、測距値を
求める。3点補間法により測距値が算出された後に測距
値演算処理は終了する。
ャートである。ここで、測距すべき対象像の中に距離を
異にする2物体が存在することを仮定する。そこで、以
下のように2物体のそれぞれの測距値を求める。
おいて、各センサシフト数における相関度の二階差分演
算を行う。二階差分配列AAA( )は、一階差分配列
AA( )を用いて、次式により求められる。ここで、
一階差分配列AA( )中の一階差分値AA(0)〜A
A(n−1)は、図6のステップS2において求められ
た値である。
について相関度の二階差分演算を行い、二階差分負値A
AA(0)〜AAA(n−2)の値を求める。これによ
り、n個の一階差分値AA(0)〜AA(n−1)の値
から(n−1)個の二階差分負値AAA(0)〜AAA
(n−2)の値が得られる。つまり、n個の第1シフト
数における一階差分値から(n−1)個の第2シフト数
における二階差分負値が得られる。
対象像中に存在する距離を異にする2物体の内の第1物
体の測距値である第1測距値を演算する。二階差分負値
AAA(0)〜AAA(n−2)の中において最小値で
ある二階差分最小負値を求め、その二階差分最小負値を
示す第2シフト数の値を極小第2シフト数メモリaaa
min1に記憶させる。
シフト数と前後両隣の第2シフト数の計3つの二階差分
負値AAA(aaamin1−1),AAA(aaam
in1),AAA(aaamin1+1)の値を用いて
3点補間法を行い、第1測距値を算出する。なお、第1
測距値の演算処理の詳細な説明は後にフローチャートを
参照しながら行う。
値メモリAAA(aaamin1−1),AAA(aa
amin1),AAA(aaamin1+1)の3つの
値を0にセットする。この3つの値は、ステップ12に
おける第1測距値の演算で用いた3点補間法の3点の値
である。この3点のメモリに0をセットすることによ
り、第1物体に関する情報を消去する。
小負値とが、2シフト分しかずれていない場合は、二階
差分最小負値のみを0にすればよい。これらの処理は、
第1測距値と同等の手順で第2測距値を求めるためのも
のであり、他の方法を用いてもよい。
対象像中に存在する距離を異にする2物体の内の第2物
体の測距値である第2測距値を検出する。ステップS1
2と同様に、二階差分負値AAA(0)〜AAA(n−
2)の中において最小値である二階差分最小負値を求め
る。その二階差分最小負値を示す第2シフト数の値を極
小第2シフト数メモリaaamin2に記憶させる。
シフト数と前後両隣の第2シフト数の計3つの二階差分
負値AAA(aaamin2−1),AAA(aaam
in2),AAA(aaamin2+1)の値を用いて
3点補間法を行い、第2測距値を算出する。なお、第2
測距値の演算処理の詳細な説明は後にフローチャートを
参照しながら行う。
つの測距値が得られた。次にステップS15において、
ステップS12で検出した第1測距値とステップS14
で検出した第2測距値から出力測距値を決定し、計測さ
れた測距値として出力する。
値と第2測距値の2つの測距値のうち、1つの測距値を
選択することができる。選択の方法として、近距離優先
と遠距離優先等がある。測距すべき対象像中に存在する
2物体の内の近距離の方の物体の測距値を得たいのであ
れば近距離優先とし、2物体の内の遠距離の方の物体の
測距値を得たいのであれば遠距離優先とする。近距離優
先であれば第2シフト数の大きい方の測距値を選択し、
遠距離優先であれば第2シフト数の小さい方の測距値を
選択する。
ャートである。処理がスタートすると、ステップS21
において、二階差分負値AAA(0)〜AAA(n−
2)の中において最小値である二階差分最小負値を求め
る。その二階差分最小負値を示す第2シフト数の値を極
小第2シフト数メモリaaamin1に記憶させる。
小負値を示す極小第2シフト数と前後両隣の第2シフト
数の計3つの二階差分負値AAA(aaamin1−
1),AAA(aaamin1),AAA(aaami
n1+1)の値を用いて3点補間法を行い、極小第2シ
フト数メモリaaamin1からの差を表す第1補間値
を算出する。そして、その第1補間値を第1補間値メモ
リinterp1に記憶させる。
数メモリaaamin1に第1補間値interp1を
加算した第2シフト数に対応する第1極小センサシフト
数を求める。極小第2シフト数メモリaaamin1と
第1補間値interp1の値より、次式を用いて第1
極小センサシフト数を求め、第1極小センサシフト数メ
モリshift1に記憶させる。
階差分を行ったために、1位相分のずれが生じているた
めである。
ンサシフト数の値から第1測距値を算出する。センサシ
フト数は、対象像までの距離の逆数として表される。し
たがって、センサシフト数が大きくなるほど近距離を表
し、センサシフト数が小さくなるほど遠距離を表す。以
上により、第1測距値の演算処理を終了する。
ャートである。処理がスタートすると、ステップS31
において、二階差分負値AAA(0)〜AAA(n−
2)の中において最小値である二階差分最小負値を求め
る。その二階差分最小負値を示す第2シフト数の値を極
小第2シフト数メモリaaamin2に記憶させる。
小負値を示す極小第2シフト数と前後両隣の第2シフト
数の計3つの二階差分負値AAA(aaamin2−
1),AAA(aaamin2),AAA(aaami
n2+1)の値を用いて3点補間法を行い、極小第2シ
フト数メモリaaamin2からの差を表す第2補間値
を算出する。そして、その第2補間値を第2補間値メモ
リinterp2に記憶させる。
数メモリaaamin2に第2補間値interp2を
加算した第2シフト数に対応する第2極小センサシフト
数を求める。極小第2シフト数メモリaaamin2と
第2補間値interp2の値より、次式を用いて第2
極小センサシフト数を求め、第2極小センサシフト数メ
モリshift2に記憶させる。
階差分を行ったために、1位相分のずれが生じているた
めである。
ンサシフト数の値から第2測距値を算出する。センサシ
フト数は、対象像までの距離の逆数として表される。し
たがって、センサシフト数が大きくなるほど近距離を表
し、センサシフト数が小さくなるほど遠距離を表す。以
上により、第2測距値の演算処理を終了する。
置して、本実施例による位相差距離検出方法を用いて測
定を行った結果を示す。測定では、位相差距離検出装置
から1.2[m]の位置に人物のチャートを配置して、
測距を行った。また、位相差距離検出装置の光学系にお
いて、基線長B[mm]とレンズ・センサ間距離f[m
m]との積Bf=98.4460に設定した。
での相関度と第1シフト数が0から15までの一階差分
値を表した表である。相関度は、センサシフト数を0か
ら16までシフトさせて、それぞれについての相関度A
(0)〜A(16)を演算することに得られる。一階差
分値は、相関度A(0)〜A(16)の値の一階差分演
算を行うことによって、一階差分値AA(0)〜AA
(15)が得られる。
において最小値である一階差分最小値は、(−31)で
ある。その一階差分最小値を示す第1シフト数の値は6
である。
において最大値である一階差分最大値は、(+32)で
ある。その一階差分最大値を示す第1シフト数の値は8
である。
フト数aamaxとの差は2であり、次式が成立する。 aamin+2=aamax したがって、V字型相関度曲線であると判断され、3点
補間法による測距が行われる。
センサシフト数=8の時、最小相関度は133が得られ
ている。最小相関度を示す極小センサシフト数とその前
後両隣のセンサシフト数=7,8,9の3つの相関度の
値を用いて、3点補間法を行い、補間値が求められる。
れた。これにより、最小の相関度を表すセンサシフト数
は7.953として算出される。このセンサシフト数の
値より測距値を演算した結果、人物チャート(1.2
[m])までの距離として1.1920[m]の値が得
られた。
て、本実施例による位相差距離検出方法を用いて測定を
行った結果を示す。測定では、位相差距離検出装置から
1.2[m]の位置に人物のチャートを配置し、0.7
[m]の位置に黒い棒を配置して、測距を行った。ま
た、位相差距離検出装置の光学系において、基線長B
[mm]とレンズ・センサ間距離f[mm]との積Bf
は図10の場合と同様、98.4460に設定した。
での相関度と第1シフト数が0から15までの一階差分
値と第2シフト数が0から14までの二階差分負値を表
した表である。相関度と一階差分値とは図10の場合と
同様にして求められる。
において最小値である一階差分最小値は、(−34)で
ある。その一階差分最小値を示す第1シフト数の値は7
である。
において最大値である一階差分最大値は、(+28)で
ある。その一階差分最大値を示す第1シフト数の値は1
1である。
フト数aamaxとの差は4であり、次式が成立する。 aamin+4=aamax したがって、U字型相関度曲線であると判断され、2物
体分離法による測距が行われる。
定結果を表したグラフであり、センサシフト数が0から
16までの値において、検出された相関度の値を示す。
このグラフは、極小第1シフト数と極大第1シフト数と
の差が4であり、U字型相関度曲線である事を表してい
る。
り2物体分離法によって算出された測距値を示す。第1
物体の第1極小センサシフト数は8であり、補間値は
(+0.068)が得られ、第2物体の第2極小センサ
シフト数は11であり、補間値は(−0.324)が得
られた。このセンサシフト数の値より測距値を算出した
結果、人物チャート(1.2[m])までの距離として
1.1535[m]の値が得られ、黒い棒(0.7
[m])までの距離として、0.6654[m]の値が
得られた。
参照光センサによる画像との間の相関度を検出し、その
相関度の一階差分演算を行うことにより、相関度曲線が
U字型であるかV字型であるかの判断を行うことができ
る。この判断の結果として、3点補間法により得られる
測距値が信頼性の高い値であるか否かの評価を行うこと
ができる。
在する場合には、2物体分離法による相関度の二階差分
演算を行うことにより、2物体のそれぞれの測距値を得
ることができる。必要に応じて、この2つの測距値の内
から近距離優先または遠距離優先として、どちらかの測
距値を選択して出力することも可能である。
本発明はこれらに制限されるものではない。たとえば、
種々の変更、改良、組合わせ等が可能なことは当業者に
自明であろう。
物体が存在する場合には、相関度の二階差分演算を行う
ことにより、2物体のそれぞれの測距値を得ることがで
きる。測距エリアの中に1物体のみが存在する場合に
は、従来の測距法により測距値を検出することが可能で
あるので、本発明による距離検出装置を用いることによ
り、測距エリアの中に対称物体が1つのみの場合だけで
なく、対称物が2つ存在する場合においても測距値を検
出することができる。
成を示すブロック図である。
相関度曲線であり、図2(B)は、図2(A)の相関度
曲線の一階差分を行った一階差分曲線であり、図2
(C)は、図2(A)の相関度曲線の二階差分を行った
二階差分曲線である。
相関度曲線であり、図3(B)は、図3(A)の相関度
曲線の一階差分を行った一階差分曲線であり、図3
(C)は、図3(A)の相関度曲線の二階差分を行った
二階差分曲線である。
相関度曲線であり、図4(B)は、図4(A)の相関度
曲線の一階差分を行った一階差分曲線であり、図4
(C)は、図4(A)の相関度曲線の二階差分を行った
二階差分曲線である。
ある。図5(A)は、相関度曲線であり、図5(B)
は、図5(A)の相関度曲線の一階差分を行った一階差
分曲線であり、図5(C)は、図5(A)の相関度曲線
の二階差分を行った二階差分曲線であり、図5(D)
は、二階差分値の正負符号を逆にした二階差分負値を縦
軸に表した二階差分負値曲線である。
る。
る。
る。
施例による位相差距離検出方法を用いて測定を行った結
果を示す。
による位相差距離検出方法を用いて測定を行った結果を
示す。
結果を表したグラフであり、図12(B)は、図11に
示す測定結果より算出された測距値を示す。
示す概略図、図13(B)は処理回路の回路図である。
の概略断面図、図14(B)はスイッチトキャパシタ積
分回路の概略回路図である。
図である。図15(A)は基準部と参照部に得られる画
像信号を示すグラフ、図15(B)は得られる相関度曲
線を示すグラフ、図15(C)は3点補間の方法を説明
するための概略図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 距離を異にする被計測物が2つ以上存在
し得る対象像に対して、それぞれの被計測物までの測距
値を検出する位相差検出型の距離検出装置であって、 同一対象物が結像された基準光センサと参照光センサの
それぞれの光センサ上の画像間の相関度を演算する相関
演算手段と、 前記相関度の一階差分値および二階差分値を演算する差
分値演算手段と、 前記二階差分値の中において極大値を表す二階差分極大
値を検出する二階差分極大値検出手段とを有する位相差
距離検出装置。 - 【請求項2】 さらに、前記二階差分極大値とその前後
位相の二階差分値に基づいて補間を行い、補間値を演算
する補間手段と、 前記補間値から距離値への変換を行う距離値変換手段と
を有する請求項1記載の位相差距離検出装置。 - 【請求項3】 さらに、前記一階差分値の中における極
大値の位相(極大位相)と隣接する極小値の位相(極小
位相)とを検出する極値位相検出手段と、 前記極大位相と前記極小位相とが3位相以上離れている
か否かを判断し、3位相以上離れている場合警告信号を
発生する手段とを有する請求項1または2記載の位相差
距離検出装置。 - 【請求項4】 距離を異にする被計測物が2つ以上存在
し得る対象像に対して、それぞれの被計測物までの測距
値を検出する位相差検出手法による距離検出方法であっ
て、 同一対象物が結像された基準光センサと参照光センサの
それぞれの光センサ上の画像間の相関度を演算する工程
と前記相関度の一階差分値および二階差分値を演算する
工程と、 前記二階差分値の中において極大値を表す二階差分極大
値を検出する二階差分極大値検出工程と、 を含む位相差距離検出方法。 - 【請求項5】 さらに、 二階差分極大値とその前後位相の二階差分値に基づいて
補間を行い、補間値を演算する工程と、 前記補間値を用いて距離値を演算する工程とを含む請求
項4記載の位相差距離検出方法。 - 【請求項6】 さらに、前記一階差分値の中における極
大値の位相(極大位相)と隣接する極小値の位相(極小
位相)とを検出する工程と、 前記極大位相と前記極小位相とが3位相以上離れている
か否かを判断し、3位相以上離れている場合警告信号を
発生する工程とを含む請求項4または5記載の位相差距
離検出方法。
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1994
- 1994-04-19 US US08/229,818 patent/US5568249A/en not_active Expired - Lifetime
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JPH06308376A (ja) | 1994-11-04 |
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