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JP3196794B2 - 塗装方法 - Google Patents

塗装方法

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Publication number
JP3196794B2
JP3196794B2 JP04525793A JP4525793A JP3196794B2 JP 3196794 B2 JP3196794 B2 JP 3196794B2 JP 04525793 A JP04525793 A JP 04525793A JP 4525793 A JP4525793 A JP 4525793A JP 3196794 B2 JP3196794 B2 JP 3196794B2
Authority
JP
Japan
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coating
baking
drying
appearance
electrodeposition
Prior art date
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Application number
JP04525793A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06256994A (ja
Inventor
川 孝 荒
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP04525793A priority Critical patent/JP3196794B2/ja
Publication of JPH06256994A publication Critical patent/JPH06256994A/ja
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  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用塗装におい
て、とくに電着および中塗り塗装に適用される塗装方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用車体における塗装は、防錆と美
感の付与にあり、高い水準の品質が要求される。
【0003】従来、とくに乗用車に対する自動車用塗装
における電着および中塗り塗装においては、 (1)電着塗装(プライマ塗装)、 (2)焼き付け乾燥(170℃×30分) (3)中塗り塗装 (4)焼き付け乾燥(140℃×30分) の工程を採用し、その後上塗り塗装を行うのが一般的で
ある(例えば、『新編自動車工学便覧 <第9編>』
社団法人 自動車技術会 昭和58年5月31日 初版
発行 第1−70頁〜第1−77頁,『自動車技術ハン
ドブック <第4分冊> 生産・品質・整備編』 社団
法人 自動車技術会 1991年9月1日 第1版発行
第139頁〜第146頁)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の自動車用塗装方法では、電着および中塗り塗装
の各々において焼き付け乾燥工程があることから、エネ
ルギ消費量が多くなりやすいという問題点があった。ま
た、このようなエネルギ消費量の増大を防止するため、
単純に焼き付け工程を1回のみとした場合には、仕上が
り状態の塗膜外観に不具合(ワキ等)を生じることがあ
ると共に、塗膜外観の仕上がり性(鮮映性)が低下する
ことになりかねないという問題点があり、焼き付け工程
を1回のみとしてエネルギ消費量を減少させたときでも
塗膜外観不具合(ワキ等)の発生が抑制されると共に従
来の焼き付け工程を2回とした場合と同程度の外観仕上
がり(鮮映性)を得ることができてエネルギ消費量の低
減をはかるようにすることが課題であった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、このような従来の課題にかん
がみてなされたものであって、電着および中塗り塗装に
おいて焼き付け乾燥工程を1回のみとしてエネルギ消費
量の低減をはかったときでも、塗膜外観不具合(ワキ
等)の発生が抑制されると共に従来の焼き付け乾燥工程
を2回とした場合と同程度の外観仕上がり(鮮映性)を
得ることが可能である塗装方法を提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる塗装方法
は、自動車用塗装を行うに際し、中塗り塗装前の電着塗
膜の水分量を5%以下とし、焼き付け乾燥を行うことな
く、中塗り塗料に極性溶剤を10%以上添加して中塗り
塗装を行った後、焼き付け乾燥を行う構成としたことを
特徴としており、このような塗装方法に係わる発明の構
成をもって前述した従来の課題を解決するための手段と
している。
【0007】本発明に係わる塗装方法は、上記した構成
を有するものであり、本発明者が鋭意研究を重ねた結
果、水系塗料である電着塗料の水分量および焼き付け乾
燥前の電着塗膜と中塗り塗料との間でのなじみを改良す
ることにより、解決できることがわかった。
【0008】具体的には、中塗り塗装前の電着塗膜の水
分量を5%以下にすること、および中塗り塗料に極性溶
剤を10%以上添加することにより、中塗り塗装後の焼
き付け乾燥時の水分蒸発に起因する塗膜外観不具合(ワ
キ等)の発生、および焼き付け乾燥前の電着塗膜と中塗
り塗料との間でのなじみ不良に起因する塗膜外観仕上が
り(鮮映性)の低下を解決できることがわかった。
【0009】そこで、本発明においては、中塗り塗装前
の電着塗膜の水分量を5%以下としているが、この場合
における水分量の調整は、常温(室温)放置や強制加熱
などの適宜の手段を採用することができる。
【0010】ここで、中塗り塗装前の電着塗膜の水分量
が5%を超えているものとなっている場合には、中塗り
塗膜表面に塗膜外観不具合(ワキ等)が発生することと
なるので好ましくなく、また、中塗り塗料への極性溶剤
の添加量が10%を下回った場合には、塗膜外観仕上が
り(鮮映性)が低下することとなるので好ましくない。
【0011】このような極性溶剤としては、ブタノール
やイソ−ブチルケトンなどを用いることができ、特に限
定されないが、中塗り塗料への極性溶剤の添加量があま
りに多すぎると外観不良(肌荒れ)となるので、20%
以下程度とすることが好ましい。
【0012】したがって、本発明に係わる塗装方法で
は、 (1)電着塗装(プライマ塗装;電着塗膜の水分量を5
%以下とする。) (2)中塗り塗装(中塗り塗料に極性溶剤を10%以上
添加する。) (3)焼き付け乾燥(例えば、140℃×30分) の工程とすることが可能となり、従来説明において述べ
た電着塗装後の焼き付け乾燥(例えば、170℃×30
分)が省略されることとなってエネルギ消費量を減少さ
せることが可能となる。
【0013】
【発明の作用】本発明に係わる塗装方法は、上述した構
成をなすものであり、中塗り塗装前の電着塗膜の水分量
を5%以下とすること、および中塗り塗料に極性溶剤を
10%以上添加して中塗り塗装を行うことにより、中塗
り塗装後の焼き付け乾燥時の水分蒸発に起因する塗膜外
観不良(ワキ等)の発生が抑制されると共に、焼き付け
乾燥前の電着塗膜と中塗り塗料とのなじみ不良に起因す
る塗膜外観仕上がり(鮮映性)の低下が防止されること
となり、電着塗装後の焼き付け乾燥工程が省略されるこ
とによってエネルギ消費量がより一層低減されることと
なる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と共に説明す
る。
【0015】実施例1 70×150mmの大きさのテストピースに対し前処理
剤(商品名;グラノジン DP4000,日本ペイント
製)を用いて塗装前処理を行った後、下塗り塗料(商品
名;NS336E,日本ペイント製)を用いて乾燥膜厚
が20μmとなるように電着塗装(プライマ塗装)を行
い、30分間自然放置して電着塗膜の水分量を測定した
ところ、2%であった。
【0016】続いて、中塗り塗料(商品名;ハイエピコ
No.100,日本油脂製)に極性溶剤としてブタノ
ールを10%添加したものを用いて、乾燥膜厚が35μ
mとなるように中塗り塗装を行い、140℃で30分の
焼き付け乾燥を行った。
【0017】さらに、上塗り塗料(商品名;ベルコート
No.5220 黒,日本油脂製)を用いて乾燥膜厚
が15μmとなるように上塗り塗装を行って黒色のカラ
ーベースコートを形成し、続いてアクリル系樹脂塗料
(商品名;ベルコート No.6000 クリヤ,日本
油脂製)を用いてウエットオンウエットにより乾燥膜厚
が35μmとなるように塗装し、140分で30分の焼
き付け乾燥を行った。
【0018】実施例2 実施例1において、電着塗装後の自然放置時間を20分
とし、電着塗膜の水分量を5%としたほかは、実施例1
と同様にして実施した。
【0019】実施例3 実施例1において、極性溶剤であるブタノールの添加量
を20%としたほかは、実施例1と同様にして実施し
た。
【0020】実施例4 実施例1において、極性溶剤としてブタノールの代わり
にイソ−ブチルケトンを用いたほかは、実施例1と同様
にして実施した。
【0021】比較例1 実施例1において、自然放置時間を15分とし、電着塗
膜の水分量を6%としたほかは、実施例1と同様にして
実施した。
【0022】比較例2 実施例1において、極性溶剤であるブタノールの添加量
を9%としたほかは、実施例1と同様にして実施した。
【0023】評価例 (1)塗膜の外観:JIS K 5400 6.1に準
じ、中塗り塗膜表面を目視により観察して評価を行い、
○:良好,△:普通,×:不良(ワキ発生)に区分した
ところ、表1の「塗膜の外観」の欄に示す結果であっ
た。
【0024】(2)鮮映性:上塗り塗膜表面をPGD計
にて測定して評価を行ったところ、表1の「鮮映性」の
欄に示す結果であった。
【0025】(3)光沢:JIS K 5400 6.
7に準じて評価を行ったところ、表1の「光沢」の欄に
示す結果であった。
【0026】(4)碁盤目付着性(密着性):JIS
K 5400 6.15に準じて評価を行ったところ、
表1の「碁盤目付着性」の欄に示す結果であった。
【0027】
【表1】
【0028】表1に示す結果より明らかなように、比較
例1では電着塗膜の水分量が5%よりも多いため、中塗
り塗膜表面に塗膜外観不具合(ワキ)が発生すると共に
塗膜外観の仕上がり(鮮映性)も良くないものとなって
おり、また、比較例2では極性溶剤の含有量が少ないた
め、塗膜の外観不良となっているとともに鮮映性も低下
したものとなっていた。
【0029】これに対して、実施例1〜4ではいずれも
塗膜の外観,鮮映性,光沢,碁盤目付着性(密着性)に
優れたものとなっていることが認められた。
【0030】
【発明の効果】本発明に係わる塗装方法においては、自
動車用塗装を行うに際し、中塗り塗装前の電着塗膜の水
分量を5%以下とし、焼き付け乾燥を行うことなく、中
塗り塗料に極性溶剤を10%以上添加して中塗り塗装を
行った後、焼き付け乾燥を行う構成としたから、中塗り
塗装後の焼き付け乾燥時の水分蒸発に起因する塗膜外観
不具合(ワキ等)の発生を防止することが可能であると
共に、焼き付け乾燥前の電着塗膜と中塗り塗料とのなじ
み不良に起因する塗膜外観仕上がり(鮮映性)の低下を
防止することが可能であり、電着塗装後の焼き付け乾燥
を省略して中塗り塗装後に焼き付け乾燥を行ったときで
も塗膜外観不具合(ワキ等)が発生しないと共に塗膜外
観仕上がり(鮮映性)が良好なものとなり、エネルギ消
費量の低減を実現することが可能であるという著しく優
れた効果がもたらされる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車用塗装を行うに際し、中塗り塗装
    前の電着塗膜の水分量を5%以下とし、焼き付け乾燥を
    行うことなく、中塗り塗料に極性溶剤を10%以上添加
    して中塗り塗装を行った後、焼き付け乾燥を行うことを
    特徴とする塗装方法。
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