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JP3196603B2 - バーコード認識方法及びシステム - Google Patents

バーコード認識方法及びシステム

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Publication number
JP3196603B2
JP3196603B2 JP26972695A JP26972695A JP3196603B2 JP 3196603 B2 JP3196603 B2 JP 3196603B2 JP 26972695 A JP26972695 A JP 26972695A JP 26972695 A JP26972695 A JP 26972695A JP 3196603 B2 JP3196603 B2 JP 3196603B2
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JP
Japan
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barcode
image
bar
data
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JP26972695A
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英一 羽田野
建行 杉本
彰三 門田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帳票、文書、包装
その他の物品に設けられたバーコードの画像(イメージ
データ)を、文字コードに変換する認識システムに係
り、特に、低品質のイメージデータを認識する方法及び
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、バーコードの認識には、ペンタ
イプ、光学タイプ、イメージスキャナタイプその他の認
識装置がある。ペンタイプや光学タイプは、バーコード
を構成する縞模様を1ラインで横切ることにより、バー
コードのイメージデータのみを入力して認識する。この
ため、低品質のバーコードの場合、例えば、印刷が擦れ
て損傷を受けている(かすれ)、又は、複写若しくはF
AX送受信により縞模様が鮮明でない(つぶれ)場合に
は、バーコードを読取って入力されるイメージデータ
が、かすれ、つぶれ又はイメージの量子化誤差によっ
て、イメージデータのドット単位の値が安定しない。こ
の結果、縞模様(白黒バー)の幅(以下、「幅値」とも
いう)を誤り、バーコードを認識できない。なお、この
種の認識システムは、特開昭62-90776(特許願
昭60(1985)年6月6日、発明者 太田正孝、出願
人 株式会社サトー)に述べられている。
【0003】また、イメージスキャナ装置により入力さ
れたバーコードイメージは、入力したイメージ(縞模
様)のドット数により、予め設定された値を基準として
白黒の判定を行なっていた。即ち、白又は黒と判定され
たドットの個数を、予め設定された値と比較し、白黒バ
ーの幅の細い太いを判定し(以下、「細太判定」とい
う)、バーコードを認識していた。
【0004】このため、低品質のバーコードの場合、や
はり、縞模様イメージのドット単位の値が安定しない。
上記の認識によれば、予め設定された値により単純な白
黒判定や細太判定を行なうので、白黒バーの幅値を誤
り、バーコードを認識できない。またドット単位の認識
を行なうため、認識速度が遅い。なお、この種の認識シ
ステムは、特開平4-225485(特許願 平3(19
91)年2月12日、発明者 ピーター・ジョン・サマ
ヴイル、出願人 インターナショナル・ビジネス・マシ
ーンズ・コーポレイション)や、特開平6-30948
1(特許願 平5(1993)年4月21日、発明者 本
町 肇ほか、出願人 日本電信電話株式会社)に述べら
れている。
【0005】また、類似の技術に文字認識があるが、文
字認識では、文字の大小を正規化し、予め用意された辞
書のパターンとのマッチングを図っている。このため辞
書パターンと相似する文字や、ある程度、類似する文字
は認識できる。バーコード認識では、バーの細い太いの
情報が本質であり、相似形や類似性は許容されない。こ
の点、バーコード認識の方が条件が厳しいと言える。
【0006】以上のように従来の認識システムでは、低
品質のバーコードイメージに対しては認識できない、認
識速度が遅いという問題があった。
【0007】磁気ディスク装置は、年々記憶密度、容量
が増し、その用途は従来の大型記録装置、パソコン用記
録装置に留まらず、広い分野での使用が期待される。例
えば、各人が必要データを記録し持ち歩くという一種の
モービルコンピューティングも検討されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】第1に、入力されたイ
メージ毎に、バーコードを構成する白黒バーを抽出する
ための値、白黒バーの細太判定のための値、認識ライン
数を変更することで、低品質のバーコードイメージでも
認識可能とすることにある。
【0009】第2に、イメージの整形データ(SEデー
タ:start & end data)を使用し、認識ライン数を変更
することで、高速な認識を行うことにある。ここで、S
Eデータとは、黒画素が連続するバーコードのドットイ
メージに対して、予めX軸、Y軸から成る直交座標を定
めた場合において、バーコードの読取方向に変換方向を
定め(以下、「SE変換方向」)、この変換方向に沿っ
てバーコードイメージを走査したときに生ずる、黒画素
の始まり(始点)のX座標と黒画素の終わり(終点)の
X座標から成るデータの組をいう。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、まずイメージのSEデータからバーコードを
構成すると思われるバー候補SEデータを各バー毎に順
番に抽出する。次に、各バー毎に順番に抽出されたバー
候補SEデータから、頻度が多く出現するバーの幅及び
その幅を与える座標の組(以下、「頻度多幅座標」とい
う)を求める。この頻度多幅座標に基づいて、バー候補
SEデータを追跡して、バーを構成する「構成白黒バー
データ」を抽出する。この構成白黒バーデータから、バ
ーコード規格の特定規則に従った正規化を行ない、1キ
ャラクタのキャラクタバーデータを求める。このキャラ
クタバーデータを、それまでに認識しておいた、キャラ
クタバーの幅の情報を与える「細太幅値」に基づいて、
細太判定をして、文字コードを抽出するようにしたもの
である。
【0011】上記第2の目的を達成するために、入力さ
れた認識イメージデータのドットデータを、SEデータ
に変換する際に、SEデータのライン数を変更するよう
にしたものである。
【0012】以下、本発明の原理と動作を説明する。図
1に、バーコード認識を行なう処理ブロックの概要を示
す。まず、イメージスキャナにより入力された帳票10
のイメージから、認識ライン数11に基づいてバーコー
ド認識エリアの抽出を行なう。
【0013】次に、SEデータ抽出13のため、バーコ
ード認識エリア内のイメージデータ(ドットデータ)を
SEデータに変換する。こうして得られた認識エリア内
のSEデータに基づき、バー毎の処理を行う(バー毎処
理14)。ここでは、SEデータからバー候補を抽出し
(バー候補SEデータ抽出15)、バー候補を追跡して
バーを構成する白黒データを抽出する(構成白黒バーデ
ータ抽出16)ことを、順次行なう。
【0014】構成白黒バーデータから文字コードを抽出
するための「キャラクタ毎処理17」では、バーの細い
太いを判定し(細太判定18)、バーコード辞書20に
基づいてバーコードデコード19を順次行なう。この結
果、文字コード21を抽出する。
【0015】図2に、バーコード認識エリア抽出処理の
概要を示す。入力されたイメージデータ30から、ユー
ザ(システムの操作者)が指示した大局的な切り出し位
置情報(ユーザ指示情報31)に基づいて、イメージの
切り出しを行なう。このエリア内をSEデータへ変換
し、切り出しSEデータ32が抽出される。
【0016】そして、切り出しSEデータ32を横方向
に太めたり細めたりする処理(太め細め処理33)を行
ない、横方向を太めた「横方向太め切り出しSEデータ
34」とする。このデータ34に対し、黒エリアの輪郭
追跡を行ない、切り出しエリア内の最大輪郭を選ぶこと
により、バーコードエリア35が抽出される。
【0017】このエリア35を用いて、切り出しSEデ
ータ32上のバーコードエリア35の部分のみの輪郭追
跡を行ない、右端及び左端のバー座標を求める。この右
端及び左端のバー座標から、バーコード認識エリア37
が抽出される。バーコード認識エリア37の構成は、横
方向(X座標)の始点終点(xs、xe)、ライン方向
(Y座標)の始点終点(ys、ye)、バーコードの傾
き値(dg)から成る。
【0018】図3にSEデータ抽出処理の概要を示す。
認識エリアイメージデータ40から、SE変換方向に沿
ってデータを抽出する(SEデータ抽出)。例えば、認
識エリアイメージデータ40の一部で、SE変換方向に
沿って、左端から走査すると仮定する。最初のラインに
おいて、黒ドットが存在し、それらのX座標が、11、
12、15、16、17、... であるとする。この場
合、黒が連続している始点と終点のX座標を求めると、
その結果は、11-12、15-17、... のような組と
なる(認識エリアSEデータ43の1ライン目)。
【0019】この結果、認識エリアイメージデータ40
は、認識エリアSEデータ43ように各ライン毎(バー
コードの描かれている方向毎)に記憶される。この認識
エリアSEデータ43を、仮に図解すれば44のように
なる。図3では、イメージを、若干、回転したのみに見
えるが、上記の処理は回転でなく、イメージの変更とな
っている。つまり、X軸方向に黒バーの幅を特定してい
くと、あるX座標から白になってしまう。これを避ける
ために、一定量X方向に上記の特定を進めた後、SE変
換方向にある黒バーを、Y軸方向に引き上げる処理を行
う。これが、ここで言うイメージの変更(又はイメージ
の整列)である。回転処理でないので、高速に行うこと
ができる。本発明では、バーコードのイメージを、この
ような変更を行うことで、整列させ、認識能力の向上を
図っている。
【0020】図4に、バーコードを構成する白黒バーデ
ータ抽出処理の概要を示す。この処理は、バー単位で行
なわれる。まず、認識エリアSEデータ44から、各ラ
イン毎にSE抽出方向にみて、未だ処理されてないSE
データを抽出する。最初からSE抽出方向へ追跡した例
で、以降の処理内容を説明する。
【0021】まず、バー候補SEデータ51が抽出さ
れ、そのデータより頻度の多い幅と座標を抽出する。頻
度の多い幅を抽出する場合には、同時に、白の頻度の多
い幅も求めておく。これは、抽出中と同じライン上で次
のSEデータのS(始点)座標から、黒の頻度を抽出中
のSEデータのE(終点)座標を減算し、1を加えた値
を算出して用いる。
【0022】次に、頻度の多い幅と座標に基づいて、S
Eデータの追跡を行い、基本SEデータ(以下、「基本
SE」という)を抽出する(SE追跡基本SE抽出)。
この基本SEに基づいて次のライン(バーコードの描か
れている方向)のSEデータが、SE追跡条件53の下
でOKかNGかを判定する。SE追跡条件53は、次の
ラインのSEデータの値の白又は黒のどちらかが、基本
SEの位置+マージンの範囲に接触し、かつ、この範囲
より長くないことである。
【0023】OKの場合は、追跡ライン数をカウントア
ップした後、基本SEを今迄追跡してきたSEデータに
更新し、次のラインのSEデータの判定作業に移行す
る。NGの場合は、基本SEはそのままで、SEデータ
の追跡範囲に新たなマージンを加えて、次のラインのS
Eデータの判定作業に移る。
【0024】これらの結果、SEデータの追跡が正常に
できたライン数を求める。次に、正常追跡ライン数判定
54を行ない、正常追跡ライン数より大きい(≦)ライ
ン数が得られた場合のみ、これらのSEデータの組を、
構成白黒バーデータ55と認定し、展開する。この展開
方法は、黒の頻度の多い幅を黒の幅へ、白の頻度の多い
幅を白の幅へ、バーの抽出された順にID番号を付け、
バーの白黒を示す白黒フラグとともに設定する(構成白
黒バーデータ)。
【0025】図5に、構成白黒バーデータを認識する過
程を示す。構成白黒バーデータから1文字分のキャラク
タを認識するため、構成白黒バーデータ61を選択す
る。この選択方法では、バーコード規格の特定規則に従
った正規化を行なう。この例では、黒バーを先頭に9本
のバーを選択する。
【0026】次に構成白黒バーデータ61を、白バーと
黒バーに分けて、それぞれ、太い順に、ID番号を指定
して、ID番号データ63、64を抽出する。そしてバ
ーの細い太いを決めるために参照すべき、参考バー細太
値65に基づいて、ID番号データ63、64のそれぞ
れを、その内容の順に、バーの太い、細いを判定する。
つまり、構成黒バーの幅と参考バー細太値65(太黒バ
ーの幅又は細黒バーの幅)、構成白バーの幅と参考バー
細太値65(太白バーの幅又は細白バーの幅)を比べ
て、差の小さい方に判定する。
【0027】その結果、白バーと黒バーに分けた、細太
判定結果ID番号データ66、67になる。このデータ
66、67に基づいて、細太判定結果とコード値の関係
68により、ID番号順に、バーコード値データ69が
抽出される。バーコード値データ69からID番号順の
小さい方が上位ビット、大きい方が下位ビットであるた
め、コード値70になる。次に、コード値70に基づい
てバーコード辞書71より、文字コード72を抽出す
る。
【0028】以上の処理で正常に認識した場合には、参
考バー細太値65が、細太判定結果ID番号データ6
6、67、及び構成白黒バーデータ61に基づき73の
処理が行なわれ、参考バー細太値74に更新される。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を詳細に説
明する。図6に、本発明による認識システムの構成を示
す。本システムは、文書や帳票をイメージデータとして
入力するイメージスキャナ装置201、入力されたイメ
ージを記憶するイメージ記憶装置202、ユーザが指示
した大局的切り出し位置でイメージを切り出すイメージ
切り出し装置203、ユーザが指示した大局的切り出し
位置情報を記憶するユーザ指示情報記憶装置204、イ
メージデータ(ドットデータ)をSEデータへ変換する
SEデータ抽出装置205、SEデータを記憶するSE
データ記憶装置206、バーコード認識するエリアを抽
出するバーコード認識エリア抽出装置207、バーコー
ド認識するエリアのライン数を記憶する認識情報記憶装
置208、バーコード認識エリアのSEデータを記憶す
るバーコード認識エリアSEデータ記憶装置209、バ
ーコード認識エリアSEデータよりバーを構成するデー
タを抽出する構成白黒バーデータ抽出装置210、構成
白黒バーデータを記憶する構成白黒バーデータ記憶装置
211、構成白黒バーデータの細太判定を行なう細太判
定装置212、バーコードのコード値の抽出及びコード
値より文字コードを抽出するバーコードデコード装置2
13、コード値より文字コードを抽出する際のコード値
と文字コードの関係を記憶するバーコード辞書記憶装置
214、認識した文字コードを記憶する認識結果記憶装
置215、ユーザからの指示を入力する外部指示入力装
置101、ユーザからの指示を入力する際の対話表示、
認識結果表示、修正表示又は認識ライン数設定表示をす
る表示装置103、これらの各装置を制御する制御装置
102より構成される。
【0030】次に、図7、及び図1、2、3、4、5、
6、8、9を用いてバーコード認識フローを説明する。
まず、図7の「イメージ入力」では、イメージスキャナ
装置201より帳票10を入力し、イメージ記憶装置2
02へイメージデータ30が記憶される。「認識エリア
抽出302」では、イメージ切り出し装置203がイメ
ージ記憶装置202にあるイメージデータ30から、ユ
ーザ指示情報記憶装置204にあるユーザが指示した大
局的切り出し位置情報により、切り出しSEデータ32
と同じエリアの切り出しイメージデータをイメージ記憶
装置202に記憶する。
【0031】次に、SEデータ抽出装置205が、切り
出しイメージデータを切り出し、SEデータ32へ変換
を行ない、SEデータ記憶装置206に記憶する。そし
て、バーコード認識エリア抽出装置207は、図2の切
り出しSEデータ32を、横方向太め細め処理33以降
の処理を行ない、認識情報記憶装置208にある認識ラ
イン数に基づいて、バーコード認識エリア37を抽出す
る。また、バーコード認識エリア37の情報を認識情報
記憶装置208に記憶する。
【0032】「SEデータ抽出303」では、SEデー
タ抽出装置205が、イメージ記憶装置202の切り出
しイメージデータから得た、認識情報記憶装置208の
バーコード認識エリア37にある認識エリアイメージデ
ータ401に対し、ドットSE変換を行なう。その結
果、認識エリアSEデータ402をバーコード認識エリ
アSEデータ記憶装置209に記憶する。
【0033】「バー毎に処理310」のバー候補SEデ
ータ抽出311では、バーコード認識エリアSEデータ
記憶装置209にある認識エリアSEデータ402か
ら、図4の51の様にバー候補SEデータ51を抽出す
る。「バー毎に処理310」の構成白黒バーデータ抽出
312では、構成白黒バーデータ抽出装置210が、バ
ー候補SEデータ51から構成白黒バーデータ55を求
める処理を、バー全部に対して行ない、構成白黒バーデ
ータ403を求め、構成白黒バーデータ記憶装置211
へ記憶する。
【0034】「キャラクタ毎に処理320」のバー細太
判定321では、細太判定装置212が、構成白黒バー
データ記憶装置211にある構成白黒バーデータ403
より、図5のID番号データ63〜68によって、バー
コード値データ69を求める様に細太判定を行ない、バ
ーコード値データ404のバーコード番号ID、1から
9を求める。
【0035】「キャラクタ毎に処理320」のコード抽
出322と文字コード抽出323では、バーコードデコ
ード装置213が、図5のバーコード値データ69から
文字コード72を得る様に処理を行ない、バーコード値
データ404のバーコードID、1から9に基づいて、
バーコードデータの94を求める。そして、バーコード
辞書記憶装置214のバーコード値と文字コードの関係
から、文字コード5Cがバーコードデータの94に対し
て展開される。次に、構成白黒バーデータ403で、バ
ーコード番号ID10がスペースか否かを確認する。
【0036】「キャラクタ毎に処理320」では、以上
の処理の次に、バーコードID番号11から19、その
次にバーコードID番号21から29の順で処理を行な
う。
【0037】「認識結果出力330」では、バーコード
値データ404と文字コードを、認識結果記憶装置21
5に転送する。但し、本実施の態様のバーコード規格か
ら、文字コード“5C”はスタートエンドマークのた
め、文字コード“F1”のみが記憶される。
【0038】図10に、バーコードを認識するためのラ
イン数の決定方法を説明する。この方法には、ユーザ設
定501による場合、バーコード密度502による場合
及びイメージ解像度503による場合の3種類がある。
ユーザ設定501では、ユーザが認識能力を設定するこ
とで認識ライン数が決定され、認識情報記憶装置208
へ記憶される。バーコード密度502では、ユーザがバ
ーコードのコード密度を設定することで、認識ライン数
が決定され、認識情報記憶装置208へ記憶される。バ
ーコード密度502による方法では、自動的にバーコー
ド認識を行う前に、一部分の構成白黒バーデータを求
め、1キャラクタのドット数によりコード密度を抽出
し、基本認識ライン数(一定値)とコード密度により認
識ラインを算出し、認識情報記憶装置208へ記憶す
る。イメージ解像度503では、ユーザがイメージスキ
ャナのイメージ解像度を設定することで認識ライン数が
決定され、認識情報記憶装置208へ記憶される。
【0039】図11では、本発明のバーコード認識方法
で認識できる範囲を説明する。通常は、バーコードの細
いバーと太いバーとの比(以下、「バーコード細太比」
という)が1:2以上で、かつ、最も細いバー(以下、
「最小細バー」という)の印刷サイズが1ドット以上で
ある。この範囲で最も厳しい条件を、バーコード条件6
01とする。このバーコード条件601の印刷イメージ
が602になる。この印刷イメージ602は、矢印60
3の単位のプリンタ密度604で印刷されている。即
ち、黒細バーを1ドット、黒太バーを2ドットで印刷さ
れている。
【0040】そしてバーコードの印刷イメージ602
を、スキャナで入力する。この際のスキャナは、プリン
タ密度604の矢印603より大きい矢印605の単位
のスキャナ密度606でイメージ入力する。その結果、
例えば、ライン607の印刷イメージは入力イメージ6
08ように、細バーは1ドット、太バーは2ドットと、
細太バーは正常に入力できる。2ドット幅の太いバーを
2ドットであると読取れることが必須条件となる。
【0041】以上に示すように、プリンタ密度604よ
り小さいスキャナ密度606で入力するとき、即ち、プ
リンタ密度604が200dpiで、スキャナ密度60
6が160dpiのときであれば、スキャナ密度/プリ
ンタ密度の比率が0.8のとき、プリンタ密度の最小値
で印刷されたバーコードであっても認識できる。
【0042】次に、スキャナ密度/プリンタ密度の比率
の最大値を説明する。同じバーコード条件601で印刷
された印刷イメージを609とする(602と同じ)。
印刷イメージ602と同様に、印刷イメージ609は、
矢印610の単位でプリンタ密度611で印刷されてい
る。即ち、黒細バーは1ドット、黒太バーは2ドットで
印刷されている。そして印刷イメージ609を、スキャ
ナで入力する。この際、プリンタ密度611の矢印61
0より小さい、矢印612の単位のスキャナ密度613
でスキャナ入力される。
【0043】この場合には、細いバーを1ドットである
と読取れれば良い。例えば、ライン614の印刷イメー
ジは入力イメージ615ように、細バーは1ドット、太
バーは2ドット又は3ドットと、細太バーは正常に入力
できる。以上が、プリンタ密度611より大きいスキャ
ナ密度613で認識できる範囲の最大値を与える。この
とき、例えば、プリンタ密度611は200dpiで、
スキャナ密度613は280dpiであり、スキャナ密
度/プリンタ密度の比率は1.4になる。以上の結果、
バーコード認識範囲616は、スキャナ密度/プリンタ
密度の比率で表現すれば、0.8以上〜1.4以下にな
る。従来のバーコード認識では、スキャナ密度/プリン
タ密度の比率は2以上であった。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、イメージのSEデータ
を使用し、入力されたイメージ毎に、バーコードを構成
する白黒バーの抽出を行うための値、バーの細太判定を
行なうための値、又は、認識ライン数を変更するので、
低品質の画像であっても高速な認識が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバーコード認識を行なう処理ブロック
の概要を示す図である。
【図2】本発明のバーコード認識エリア抽出処理を示す
図である。
【図3】本発明のSEデータ抽出処理を示す図である。
【図4】本発明のバーコードを構成する白黒バーデータ
抽出処理を示す図である。
【図5】本発明の「構成白黒バーデータ」を認識を示す
図である。
【図6】本発明の一実施例の認識システム構成を示す図
である。
【図7】本発明の一実施例のバーコード認識フローを示
す図である。
【図8】本発明の一実施例のSEデータ抽出データの内
容を示す図である。
【図9】本発明の一実施例の文字コード抽出までのデー
タ内容を示す図である。
【図10】本発明の一実施例の認識ライン決定方法を示
す図である。
【図11】本発明のバーコード認識範囲を示す図であ
る。
【符号の説明】
10:帳票、11:認識ライン数、12:バーコード認
識エリア抽出、13:SEデータ抽出、14:バー毎処
理、15:バー候補SEデータ抽出、 16:構成白
黒バーデータ抽出、17:キャラクタ毎処理、18:バ
ー細太判定、19:バーコードデコード、20:バーコ
ード辞書、21:文字コード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 門田 彰三 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式 会社日立製作所 ストレージシステム事 業部内 (56)参考文献 特開 平6−309481(JP,A) 特開 平4−225488(JP,A) 特開 平5−324896(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06K 7/00 G06K 7/10

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バーコードを有する文書や帳票の画像を入
    力するイメージスキャナ装置と、 予め設定可能な認識ライン数に基づいて、入力されたイ
    メージからバーコードの位置を決定し、入力されたイメ
    ージからバーコードを含む画像を抽出するイメージ切り
    出し機能と、 前記切り出し結果から、更にバーコードのイメージを整
    列させる機能と、 前記整列したバーコードのイメージを文字コードに変換
    する機能を有するバーコード認識システム。
  2. 【請求項2】請求項1記載のバーコード認識システムに
    おいて、更に、 プリンタ密度Pで作成された又はこれに由来する密度の
    バーコードを、スキャナ密度Sで読取るとき、0.8≦
    S/P≦1.4の範囲で、バーコードを認識するバーコ
    ード認識システム。
  3. 【請求項3】請求項1記載のバーコード認識システムに
    おいて、更に、 前記入力されたイメージ毎に、バーコードを構成する白
    黒バーを抽出するための値、又は、バーコードを構成す
    るバーが細いか太いかを判定するための値を変更可能と
    する機能を有するバーコード認識システム。
  4. 【請求項4】請求項1記載のバーコード認識システムに
    おいて、前記設定可能な認識ライン数は、バーコードの
    認識の際に、自動的に設定できるバーコード認識システ
    ム。
  5. 【請求項5】バーコードを有する文書や帳票の画像をイ
    メージスキャナで入力するステップと、予め設定可能な認識ライン数に基づいて、入力されたイ
    メージからバーコードの位置を決定し、前記 入力された
    イメージからバーコードを含むイメージデータを切り出
    すステップと、 前記イメージデータを、バーコードを走査したときのラ
    イン上の黒画素の始まり及び終わりのX座標又はY座標
    からなるデータの組であるSEデータに変換して、前記
    の切り出し結果をXY座標に置くとき、当該切り出し結
    果の画像の黒又は白ドットが、X軸に略平行な方向に所
    定数連続した後、次のドットをY軸方向に移動させる、
    又は、Y軸に略平行な方向に所定数連続した後、次のド
    ットをX軸方向に移動させることで前記連続を維持する
    よう、バーコードのイメージを整列させるステップと、 前記整列したバーコードのイメージを文字コードに変換
    するステップを含むバーコード認識方法。
  6. 【請求項6】請求項5記載のバーコード認識方法におい
    て、前記文字コードに変換するステップは、 バーコードを構成する各バー毎に頻度の多い前記の座
    標、ドットの連続値を抽出するステップと、 各バー毎に画像の追跡を行うステップと、 各バー毎に所定の基準値を参考にしてバーが細いか太い
    かを判定するステップと、 当該判定結果から文字コードデータに変換するステップ
    を含むバーコード認識方法。
  7. 【請求項7】請求項5記載のバーコード認識方法におい
    て、前記画像を切り出すステップは、 バーコードを構成するバーに対し、バーの横方向に、入
    力されたイメージを太め、細めるステップと、 前記太め、細めた結果から、それらの輪郭を抽出するス
    テップと、 最大の輪郭を切り出し結果とするステップを含むバーコ
    ード認識方法。
  8. 【請求項8】請求項5記載のバーコード認識方法におい
    て、前記画像を切り出すステップの実行前に、 前記入力されたイメージに対し、操作者が指示した大局
    的切り出し位置情報に基づいて画像の切り出しを行うス
    テップを有するバーコード認識方法。
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