JP3192352B2 - プラズマ処理装置 - Google Patents
プラズマ処理装置Info
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- JP3192352B2 JP3192352B2 JP17436795A JP17436795A JP3192352B2 JP 3192352 B2 JP3192352 B2 JP 3192352B2 JP 17436795 A JP17436795 A JP 17436795A JP 17436795 A JP17436795 A JP 17436795A JP 3192352 B2 JP3192352 B2 JP 3192352B2
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J37/00—Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
- H01J37/32—Gas-filled discharge tubes
- H01J37/32009—Arrangements for generation of plasma specially adapted for examination or treatment of objects, e.g. plasma sources
- H01J37/32082—Radio frequency generated discharge
- H01J37/32137—Radio frequency generated discharge controlling of the discharge by modulation of energy
- H01J37/32155—Frequency modulation
- H01J37/32165—Plural frequencies
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- Physics & Mathematics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Plasma & Fusion (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Drying Of Semiconductors (AREA)
- Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)
- ing And Chemical Polishing (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被処理体に対して、エ
ッチング処理を始めとする各種のプラズマ処理を施すた
めのプラズマ処理装置に関するものである。
ッチング処理を始めとする各種のプラズマ処理を施すた
めのプラズマ処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から半導体製造プロセスにおいて
は、エッチング処理を始めとして、スパッタリング処理
やCVD処理などの処理に際し、処理容器内にプラズマ
を発生させ、該プラズマ雰囲気で、被処理基板、例えば
半導体ウエハ(以下、「ウエハ」という)の表面に所定
の処理を行うように構成されたプラズマ処理装置が用い
られているが、今日ではデバイスの集積度が益々高くな
り、またスループットの向上も極めて重要であることか
ら、これらプラズマ処理装置においては、歩留まりの向
上はもちろんのこと、微細な処理を高速に実施すること
がとりわけ重視されている。
は、エッチング処理を始めとして、スパッタリング処理
やCVD処理などの処理に際し、処理容器内にプラズマ
を発生させ、該プラズマ雰囲気で、被処理基板、例えば
半導体ウエハ(以下、「ウエハ」という)の表面に所定
の処理を行うように構成されたプラズマ処理装置が用い
られているが、今日ではデバイスの集積度が益々高くな
り、またスループットの向上も極めて重要であることか
ら、これらプラズマ処理装置においては、歩留まりの向
上はもちろんのこと、微細な処理を高速に実施すること
がとりわけ重視されている。
【0003】この点を踏まえた上で、例えばエッチング
装置を例にとって説明すると、プラズマ発生のために高
周波電力を用いたいわゆるカソードカップル型エッチン
グ装置やアノードカップル型エッチング装置において
は、そのままの構成でプラズマ密度を高めようとする
と、高周波電力のパワーを上げる必要がある。
装置を例にとって説明すると、プラズマ発生のために高
周波電力を用いたいわゆるカソードカップル型エッチン
グ装置やアノードカップル型エッチング装置において
は、そのままの構成でプラズマ密度を高めようとする
と、高周波電力のパワーを上げる必要がある。
【0004】しかしながらそのように高周波のパワーを
上げると今度は、イオンの入射エネルギーの上昇を招
き、その結果ウエハへのダメージやマスクのレジストの
変質をもたらすという問題が生ずる。
上げると今度は、イオンの入射エネルギーの上昇を招
き、その結果ウエハへのダメージやマスクのレジストの
変質をもたらすという問題が生ずる。
【0005】これを改善するため、特公昭58−123
47号においては、上下の電極に異なった周波数の高周
波を印加し、高い周波数の高周波でプラズマを発生さ
せ、低い周波数の高周波でイオン入射のエネルギーを独
立に制御することが提案されている。
47号においては、上下の電極に異なった周波数の高周
波を印加し、高い周波数の高周波でプラズマを発生さ
せ、低い周波数の高周波でイオン入射のエネルギーを独
立に制御することが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
技術では、プラズマ密度を向上させるには限界があり、
またより微細な処理を実施するために処理容器内の圧力
を下げると、プラズマが処理容器内に拡散してしまい、
その結果所期の高密度プラズマが得られないおそれがあ
る。
技術では、プラズマ密度を向上させるには限界があり、
またより微細な処理を実施するために処理容器内の圧力
を下げると、プラズマが処理容器内に拡散してしまい、
その結果所期の高密度プラズマが得られないおそれがあ
る。
【0007】この点に関し、例えば被処理体上に平行磁
場を形成し、被処理体表面に形成された直交電磁界によ
るマグネトロン放電を利用するマグネトロンRIE装置
の構成を取り入れて、プラズマ密度をさらに上げること
も考えられるが、そうすると今度はプラズマ密度の均一
性を確保するのが難しくなる。しかもプラズマの拡散を
抑えるためにプラズマを処理領域内に閉じこめるという
問題も依然として残っている。
場を形成し、被処理体表面に形成された直交電磁界によ
るマグネトロン放電を利用するマグネトロンRIE装置
の構成を取り入れて、プラズマ密度をさらに上げること
も考えられるが、そうすると今度はプラズマ密度の均一
性を確保するのが難しくなる。しかもプラズマの拡散を
抑えるためにプラズマを処理領域内に閉じこめるという
問題も依然として残っている。
【0008】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、プラズマ密度の均一性を確保しつつしかもプラズ
マの拡散を抑えて高いプラズマ密度を確保できるプラズ
マ処理装置を提供して、前記問題の解決を図ることを目
的とする。
あり、プラズマ密度の均一性を確保しつつしかもプラズ
マの拡散を抑えて高いプラズマ密度を確保できるプラズ
マ処理装置を提供して、前記問題の解決を図ることを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1のプラズマ処理装置は、2つの電極を処理
容器内に対向配置し、この処理容器内にプラズマを発生
させて、前記電極のうちの一方の電極上の被処理体に対
してプラズマ処理を施す処理装置であって、前記一方の
電極は相対的に低い周波数の高周波電力を出力する第1
の高周波電源と接続され、他方の電極は前記処理容器内
にプラズマを発生させるための相対的に高い周波数の高
周波電力を出力する第2の高周波電源と接続され、さら
に高周波電力の印加によって、前記処理容器内の対向電
極間領域の周囲に変動磁界を発生させて前記プラズマを
閉じこめるアンテナを備え,前記第2の高周波電源から
出力される高周波電力は,前記アンテナに印加する高周
波電力よりも周波数が高いものであることを特徴とする
ものである。この場合,前記アンテナに印加する高周波
電力は,前記第1の高周波電源から出力される高周波電
力よりも周波数が高いものであるようにしてもよい。
め、請求項1のプラズマ処理装置は、2つの電極を処理
容器内に対向配置し、この処理容器内にプラズマを発生
させて、前記電極のうちの一方の電極上の被処理体に対
してプラズマ処理を施す処理装置であって、前記一方の
電極は相対的に低い周波数の高周波電力を出力する第1
の高周波電源と接続され、他方の電極は前記処理容器内
にプラズマを発生させるための相対的に高い周波数の高
周波電力を出力する第2の高周波電源と接続され、さら
に高周波電力の印加によって、前記処理容器内の対向電
極間領域の周囲に変動磁界を発生させて前記プラズマを
閉じこめるアンテナを備え,前記第2の高周波電源から
出力される高周波電力は,前記アンテナに印加する高周
波電力よりも周波数が高いものであることを特徴とする
ものである。この場合,前記アンテナに印加する高周波
電力は,前記第1の高周波電源から出力される高周波電
力よりも周波数が高いものであるようにしてもよい。
【0010】また請求項3のプラズマ処理装置は、前記
請求項1のプラズマ処理装置における電極への高周波電
力の印加経路を変え、ミキシング装置を介して、相対的
に低い周波数の高周波電力を出力する第1の高周波電
源、及び相対的に高い周波数の高周波電力を出力する第
2の高周波電源の双方を被処理体を載置する一方の電極
と接続し、他方の電極を接地したことを特徴とするもの
である。
請求項1のプラズマ処理装置における電極への高周波電
力の印加経路を変え、ミキシング装置を介して、相対的
に低い周波数の高周波電力を出力する第1の高周波電
源、及び相対的に高い周波数の高周波電力を出力する第
2の高周波電源の双方を被処理体を載置する一方の電極
と接続し、他方の電極を接地したことを特徴とするもの
である。
【0011】さらにこれら各プラズマ処理装置における
アンテナは、請求項4に記載したように、前記他方の電
極寄りの位置に配置する、すなわち一方の電極よりも他
方の電極の方に近い位置に配置すると共に、このアンテ
ナの径を前記他の電極の径よりも大きいものとすれば、
より好ましい。
アンテナは、請求項4に記載したように、前記他方の電
極寄りの位置に配置する、すなわち一方の電極よりも他
方の電極の方に近い位置に配置すると共に、このアンテ
ナの径を前記他の電極の径よりも大きいものとすれば、
より好ましい。
【0012】
【作用】請求項1〜4のプラズマ処理装置とも、高い周
波数の高周波電力を出力する第2の高周波電源からの高
周波電力によって処理容器内にプラズマを発生させ、こ
のプラズマ中のイオンの被処理体への入射エネルギー
を、第1の高周波電源からの低い周波数の高周波電力に
よって制御することができる。かかる作用を鑑みれば、
第1の高周波電源の周波数は、イオンが追従できる周波
数、例えば数百kHzオーダーの周波数など、1MHz
以下の周波数が好適である。他方、第2の高周波電源の
周波数は、高密度プラズマを発生させるための周波数、
例えば13.56MHz、27.12MHzなど、1M
Hzを越える周波数が好ましい。
波数の高周波電力を出力する第2の高周波電源からの高
周波電力によって処理容器内にプラズマを発生させ、こ
のプラズマ中のイオンの被処理体への入射エネルギー
を、第1の高周波電源からの低い周波数の高周波電力に
よって制御することができる。かかる作用を鑑みれば、
第1の高周波電源の周波数は、イオンが追従できる周波
数、例えば数百kHzオーダーの周波数など、1MHz
以下の周波数が好適である。他方、第2の高周波電源の
周波数は、高密度プラズマを発生させるための周波数、
例えば13.56MHz、27.12MHzなど、1M
Hzを越える周波数が好ましい。
【0013】そしてアンテナによって、前記処理容器内
の対向電極間の領域、即ち処理領域の周囲には変動磁界
が発生され、この変動磁界によってプラズマが閉じこめ
られるので、その結果処理領域内のプラズマ密度は上昇
する。また高周波電力によって形成される変動磁界は対
向電極間の領域の周囲に形成されるので、処理領域のプ
ラズマ密度の均一性はこの変動磁界によって影響を受け
ない。そして特に請求項4のようにアンテナの配置位
置、大きさを設定すれば、より効果的にプラズマを閉じ
こめることができる。
の対向電極間の領域、即ち処理領域の周囲には変動磁界
が発生され、この変動磁界によってプラズマが閉じこめ
られるので、その結果処理領域内のプラズマ密度は上昇
する。また高周波電力によって形成される変動磁界は対
向電極間の領域の周囲に形成されるので、処理領域のプ
ラズマ密度の均一性はこの変動磁界によって影響を受け
ない。そして特に請求項4のようにアンテナの配置位
置、大きさを設定すれば、より効果的にプラズマを閉じ
こめることができる。
【0014】前記アンテナの構成としては、例えば環状
の1ターンの高周波アンテナを始めとして、複数ターン
の高周波アンテナ、さらにはスパイラル形状の高周波ア
ンテナ等が提案できる。そしてこのアンテナに印加する
高周波電力の周波数は、前記第1の高周波電源の周波数
と第2の高周波電源の周波数との間の周波数が好まし
い。
の1ターンの高周波アンテナを始めとして、複数ターン
の高周波アンテナ、さらにはスパイラル形状の高周波ア
ンテナ等が提案できる。そしてこのアンテナに印加する
高周波電力の周波数は、前記第1の高周波電源の周波数
と第2の高周波電源の周波数との間の周波数が好まし
い。
【0015】なお前記アンテナは処理容器の外部に設け
てもよく、また処理容器の内部に設けてもよい。通常こ
の種の処理容器は、導電性の材質で構成されて接地され
ているので、この場合には、アンテナを外部に設ける際
に、処理容器におけるアンテナの近傍のみ、絶縁材質、
例えば石英等で構成すればよい。またアンテナの配置場
所は、処理容器の天板に相当する部分の上部や、処理容
器の側壁外周に設定してもよい。いずれにしろ対向電極
間領域の周囲に変動磁界を形成できるように適宜配置す
ればよい。
てもよく、また処理容器の内部に設けてもよい。通常こ
の種の処理容器は、導電性の材質で構成されて接地され
ているので、この場合には、アンテナを外部に設ける際
に、処理容器におけるアンテナの近傍のみ、絶縁材質、
例えば石英等で構成すればよい。またアンテナの配置場
所は、処理容器の天板に相当する部分の上部や、処理容
器の側壁外周に設定してもよい。いずれにしろ対向電極
間領域の周囲に変動磁界を形成できるように適宜配置す
ればよい。
【0016】一方、前記アンテナを処理容器内部に設け
る場合には、プラズマによるスパッタリングを防止する
ため、アンテナの外周を絶縁体、例えば石英等で被覆す
ればよい。さらに前記アンテナに印加する前記高周波電
力の出力、周波数を適宜設定することよって、補助的に
処理容器内のプラズマ密度を高めることも可能である。
る場合には、プラズマによるスパッタリングを防止する
ため、アンテナの外周を絶縁体、例えば石英等で被覆す
ればよい。さらに前記アンテナに印加する前記高周波電
力の出力、周波数を適宜設定することよって、補助的に
処理容器内のプラズマ密度を高めることも可能である。
【0017】
【実施例】以下、本発明をエッチング装置に適用した実
施例について説明すると、図1は本実施例にかかるエッ
チング装置1の断面を模式的に示しており、このエッチ
ング装置1における処理室2は、酸化アルマイト処理さ
れたアルミニウムなどからなる円筒形状の処理容器3内
に形成され、処理室2は気密に閉塞自在に構成されてい
る。また処理容器3自体は、例えば接地線4に接続され
るなどして接地されている。前記処理室2内の底部には
セラミックなどの絶縁支持板5が設けられており、この
絶縁支持板5の上部に、被処理体例えば直径12インチ
の半導体ウエハ(以下、「ウエハ」という)Wを載置す
るための略円柱状のサセプタ6が収容されている。この
サセプタ6は、例えば酸化アルマイト処理されたアルミ
ニウムからなっており、下部電極を構成する。
施例について説明すると、図1は本実施例にかかるエッ
チング装置1の断面を模式的に示しており、このエッチ
ング装置1における処理室2は、酸化アルマイト処理さ
れたアルミニウムなどからなる円筒形状の処理容器3内
に形成され、処理室2は気密に閉塞自在に構成されてい
る。また処理容器3自体は、例えば接地線4に接続され
るなどして接地されている。前記処理室2内の底部には
セラミックなどの絶縁支持板5が設けられており、この
絶縁支持板5の上部に、被処理体例えば直径12インチ
の半導体ウエハ(以下、「ウエハ」という)Wを載置す
るための略円柱状のサセプタ6が収容されている。この
サセプタ6は、例えば酸化アルマイト処理されたアルミ
ニウムからなっており、下部電極を構成する。
【0018】前記サセプタ6内には、冷媒が流通する冷
媒循環路7が形成されており、冷媒導入管8から導入さ
れた冷媒は、この冷媒循環路7内を巡って冷媒排出管9
から処理容器3外部に排出されるようになっている。か
かる構成により、サセプタ6及び前記ウエハWを所定の
温度に冷却することが可能になっている。また同時にサ
セプタ6内に、例えばセラミックヒータなどの加熱手段
を別途を設け、適宜の温度センサによる制御によって、
該加熱手段をコントロールして、前記冷媒循環路7の作
用と共に、ウエハWを所定温度に制御する構成としても
よい。
媒循環路7が形成されており、冷媒導入管8から導入さ
れた冷媒は、この冷媒循環路7内を巡って冷媒排出管9
から処理容器3外部に排出されるようになっている。か
かる構成により、サセプタ6及び前記ウエハWを所定の
温度に冷却することが可能になっている。また同時にサ
セプタ6内に、例えばセラミックヒータなどの加熱手段
を別途を設け、適宜の温度センサによる制御によって、
該加熱手段をコントロールして、前記冷媒循環路7の作
用と共に、ウエハWを所定温度に制御する構成としても
よい。
【0019】前記サセプタ6上には、ウエハWを吸着保
持するための静電チャック11が設けられている。この
静電チャック11は、導電性の薄膜12をポリイミド系
の樹脂フィルム13によって上下から挟持した構成を有
し、処理容器3の外部に設置されている高圧直流電源1
4からの所定の直流電圧、例えば1.5kV〜2kVの
電圧が前記薄膜12に印加されると、樹脂フィルム13
上に発生する電荷に基づいたクーロン力によって、静電
チャック11上に載置されたウエハWは、この静電チャ
ック11の上面に吸着保持されるようになっている。
持するための静電チャック11が設けられている。この
静電チャック11は、導電性の薄膜12をポリイミド系
の樹脂フィルム13によって上下から挟持した構成を有
し、処理容器3の外部に設置されている高圧直流電源1
4からの所定の直流電圧、例えば1.5kV〜2kVの
電圧が前記薄膜12に印加されると、樹脂フィルム13
上に発生する電荷に基づいたクーロン力によって、静電
チャック11上に載置されたウエハWは、この静電チャ
ック11の上面に吸着保持されるようになっている。
【0020】また前記サセプタ6内には、処理容器3底
部及び絶縁支持板5を貫設した伝熱ガス導入管15が設
けられ、前記静電チャック11を貫通したガス流路16
と接続されている。そして処理容器3外部から供給され
る適宜の伝熱ガス、例えばHe(ヘリウム)ガスが前記
伝熱ガス導入管15、ガス流路16を通じて、静電チャ
ック11上に保持されているウエハWの裏面に供給さ
れ、ウエハWと静電チャック11、即ちサセプタ6との
間の熱伝達効率が向上するようになっている。
部及び絶縁支持板5を貫設した伝熱ガス導入管15が設
けられ、前記静電チャック11を貫通したガス流路16
と接続されている。そして処理容器3外部から供給され
る適宜の伝熱ガス、例えばHe(ヘリウム)ガスが前記
伝熱ガス導入管15、ガス流路16を通じて、静電チャ
ック11上に保持されているウエハWの裏面に供給さ
れ、ウエハWと静電チャック11、即ちサセプタ6との
間の熱伝達効率が向上するようになっている。
【0021】前記サセプタ6の上面外周縁における静電
チャック11の周囲には、この静電チャック11を取り
囲むようにして、環状のフォーカスリング17が設けら
れている。このフォーカスリング17は、例えば導電性
を有する単結晶シリコン等で形成された場合には、ウエ
ハW周辺のプラズマ密度の均一性を改善する機能を有
し、また石英等の絶縁体で形成された場合には、プラズ
マ中のイオンを引き寄せず、ウエハWへの入射効率を向
上させる機能を有する。このような作用を鑑みれば、内
側に導電性のフォーカスリングを配置し、その外周に絶
縁性のフォーカスリングを配置した構成をとれば、ウエ
ハW周辺のプラズマ密度の均一性を改善しつつ、かつウ
エハW上のプラズマ密度を高める作用が得られる。
チャック11の周囲には、この静電チャック11を取り
囲むようにして、環状のフォーカスリング17が設けら
れている。このフォーカスリング17は、例えば導電性
を有する単結晶シリコン等で形成された場合には、ウエ
ハW周辺のプラズマ密度の均一性を改善する機能を有
し、また石英等の絶縁体で形成された場合には、プラズ
マ中のイオンを引き寄せず、ウエハWへの入射効率を向
上させる機能を有する。このような作用を鑑みれば、内
側に導電性のフォーカスリングを配置し、その外周に絶
縁性のフォーカスリングを配置した構成をとれば、ウエ
ハW周辺のプラズマ密度の均一性を改善しつつ、かつウ
エハW上のプラズマ密度を高める作用が得られる。
【0022】前出サセプタ6の周囲には、多数の透孔が
形成されたバッフル板18が配置されており、さらにこ
のバッフル板18の下方における処理容器3の底部近傍
には、排気口19が設けられ、この排気口19は、例え
ばターボ分子ポンプなどの真空引き手段20に通ずる排
気管21と接続されている。従って、真空引き手段20
の作動によって、処理容器3内は所定の減圧度、例えば
10mTorrにまで、真空引きすることが可能であ
り、しかもその場合、処理容器3内のガスは前記バッフ
ル板18を通じて排気されるので、均一に排気すること
が可能である。このような処理容器3内の排気、並びに
真空引き手段20の作動による処理容器3内の減圧度の
維持は、処理容器3に設けた圧力センサ(図示せず)か
らの検出信号に基づいて自動的に制御されるようになっ
ている。
形成されたバッフル板18が配置されており、さらにこ
のバッフル板18の下方における処理容器3の底部近傍
には、排気口19が設けられ、この排気口19は、例え
ばターボ分子ポンプなどの真空引き手段20に通ずる排
気管21と接続されている。従って、真空引き手段20
の作動によって、処理容器3内は所定の減圧度、例えば
10mTorrにまで、真空引きすることが可能であ
り、しかもその場合、処理容器3内のガスは前記バッフ
ル板18を通じて排気されるので、均一に排気すること
が可能である。このような処理容器3内の排気、並びに
真空引き手段20の作動による処理容器3内の減圧度の
維持は、処理容器3に設けた圧力センサ(図示せず)か
らの検出信号に基づいて自動的に制御されるようになっ
ている。
【0023】前出処理室2の上部には、例えばアルミナ
からなる絶縁材31を介して、上部電極32が設けられ
ている。この上部電極32は、導電性の材質、例えば酸
化アルマイト処理されたアルミニウムで構成されている
が、少なくとも前記ウエハWに対向する面32aは、他
の導電性材質、例えば単結晶シリコンで形成してもよ
い。またこの上部電極32は、その内部に中空部32b
を有する中空構造を有しており、さらに上部電極32の
上部中央にはガス導入口33が形成され、このガス導入
口33は前記中空部32bと通じている。そしてウエハ
Wに対向する面32aには、多数の吐出口32cが形成
されている。
からなる絶縁材31を介して、上部電極32が設けられ
ている。この上部電極32は、導電性の材質、例えば酸
化アルマイト処理されたアルミニウムで構成されている
が、少なくとも前記ウエハWに対向する面32aは、他
の導電性材質、例えば単結晶シリコンで形成してもよ
い。またこの上部電極32は、その内部に中空部32b
を有する中空構造を有しており、さらに上部電極32の
上部中央にはガス導入口33が形成され、このガス導入
口33は前記中空部32bと通じている。そしてウエハ
Wに対向する面32aには、多数の吐出口32cが形成
されている。
【0024】前記ガス導入口33には、ガス導入管34
が接続され、さらにこのガス導入管34には、バルブ3
5、流量調節のためのマスフローコントローラ36を介
して、処理ガス供給源37が接続されている。本実施例
では、処理ガス供給源47から所定の処理ガス、例えば
CF4ガスやC4F8ガスなどのCF系のエッチングガス
等が供給されるようになっており、このエッチングガス
は、マスフローコントローラ36で流量が調節されて、
前記上部電極32の吐出口32cから、ウエハWに対し
て均一に吐出される構成となっている。
が接続され、さらにこのガス導入管34には、バルブ3
5、流量調節のためのマスフローコントローラ36を介
して、処理ガス供給源37が接続されている。本実施例
では、処理ガス供給源47から所定の処理ガス、例えば
CF4ガスやC4F8ガスなどのCF系のエッチングガス
等が供給されるようになっており、このエッチングガス
は、マスフローコントローラ36で流量が調節されて、
前記上部電極32の吐出口32cから、ウエハWに対し
て均一に吐出される構成となっている。
【0025】次にこのエッチング装置1の高周波電力の
供給系について説明すると、まず下部電極となるサセプ
タ6に対しては、周波数が数百kHz程度、例えば80
0kHzの高周波電力を出力する第1の高周波電源41
からの電力が、ブロッキングコンデンサなどを有する整
合器42を介して供給される構成となっている。一方上
部電極32に対しては、整合器43を介して、周波数が
前記第1の高周波電源41よりも高い1MHz以上の周
波数、例えば27.12MHzの高周波電力を出力する
第2の高周波電源44からの電力が供給される構成とな
っている。
供給系について説明すると、まず下部電極となるサセプ
タ6に対しては、周波数が数百kHz程度、例えば80
0kHzの高周波電力を出力する第1の高周波電源41
からの電力が、ブロッキングコンデンサなどを有する整
合器42を介して供給される構成となっている。一方上
部電極32に対しては、整合器43を介して、周波数が
前記第1の高周波電源41よりも高い1MHz以上の周
波数、例えば27.12MHzの高周波電力を出力する
第2の高周波電源44からの電力が供給される構成とな
っている。
【0026】そして前記処理容器3の側壁上部は、例え
ば石英からなる環状の絶縁材51が配設されており、こ
の絶縁材51の外周には、図2にも示したような環状の
アンテナ52が配置されている。このアンテナ52は、
いわゆる1ターン構成であり、第3の高周波電源53か
らの高周波電力、例えば周波数が13.56MHzの高
周波電力が印加されると、図1に示したように、上部電
極32とサセプタ6との間の空間の周囲に、前記周波数
に応じた変動磁界Bが形成されるようになっている。
ば石英からなる環状の絶縁材51が配設されており、こ
の絶縁材51の外周には、図2にも示したような環状の
アンテナ52が配置されている。このアンテナ52は、
いわゆる1ターン構成であり、第3の高周波電源53か
らの高周波電力、例えば周波数が13.56MHzの高
周波電力が印加されると、図1に示したように、上部電
極32とサセプタ6との間の空間の周囲に、前記周波数
に応じた変動磁界Bが形成されるようになっている。
【0027】本実施例にかかるエッチング装置1の主要
部は以上のように構成されており、このエッチング装置
1の側面には、例えばゲートバルブ(図示せず)を介し
て、ウエハ搬送手段等が収容されているロードロック室
(図示せず)が並設されている。
部は以上のように構成されており、このエッチング装置
1の側面には、例えばゲートバルブ(図示せず)を介し
て、ウエハ搬送手段等が収容されているロードロック室
(図示せず)が並設されている。
【0028】次に前記構成になるエッチング装置1を用
いて、例えばシリコンのウエハWの酸化膜(SiO2)
に対してエッチングする場合のプロセス、作用等につい
て説明すると、まず前記ロードロック室から被処理体で
あるウエハWが処理室2内に搬入され、静電チャック1
1上に載置されると、高圧直流電源14から所定の電圧
が静電チャック11内の導電性の薄膜12に印加され
て、ウエハWはこの静電チャック11上に吸着、保持さ
れる。
いて、例えばシリコンのウエハWの酸化膜(SiO2)
に対してエッチングする場合のプロセス、作用等につい
て説明すると、まず前記ロードロック室から被処理体で
あるウエハWが処理室2内に搬入され、静電チャック1
1上に載置されると、高圧直流電源14から所定の電圧
が静電チャック11内の導電性の薄膜12に印加され
て、ウエハWはこの静電チャック11上に吸着、保持さ
れる。
【0029】次いで処理室2内が、真空引き手段20に
よって真空引きされていき、所定の真空度、例えば10
mTorrになった後、処理ガス供給源37から所定の
処理ガス、例えばCF4が所定の流量比で供給され、処
理室2の圧力が所定の真空度、例えば20mTorrに
設定、維持される。
よって真空引きされていき、所定の真空度、例えば10
mTorrになった後、処理ガス供給源37から所定の
処理ガス、例えばCF4が所定の流量比で供給され、処
理室2の圧力が所定の真空度、例えば20mTorrに
設定、維持される。
【0030】次いでアンテナ52に対して第3の高周波
電源から、周波数が13.56MHz、パワーが例えば
500W〜2000Wの高周波電力が印加されると、既
述したように、上部電極32とサセプタ6との間の空間
の周囲に、前記周波数に応じた変動磁界Bが形成され
る。
電源から、周波数が13.56MHz、パワーが例えば
500W〜2000Wの高周波電力が印加されると、既
述したように、上部電極32とサセプタ6との間の空間
の周囲に、前記周波数に応じた変動磁界Bが形成され
る。
【0031】そして上部電極32に対して第2の高周波
電源44から周波数が27.12MHz、パワーが2k
Wの高周波電力が供給されると、上部電極32とサセプ
タ6との間にプラズマが生起される。またこれより僅か
に遅れて(1秒以下のタイミング遅れ)をもって、サセ
プタ6に対して第1の高周波電源41から周波数が80
0kHz、パワーが1kWの高周波電力が供給される。
そのようにサセプタ6に対して上部電極32よりもタイ
ミングを遅らせて高周波電力を供給させることにより、
過大な電圧によってウエハWがダメージを受けることを
防止できる。
電源44から周波数が27.12MHz、パワーが2k
Wの高周波電力が供給されると、上部電極32とサセプ
タ6との間にプラズマが生起される。またこれより僅か
に遅れて(1秒以下のタイミング遅れ)をもって、サセ
プタ6に対して第1の高周波電源41から周波数が80
0kHz、パワーが1kWの高周波電力が供給される。
そのようにサセプタ6に対して上部電極32よりもタイ
ミングを遅らせて高周波電力を供給させることにより、
過大な電圧によってウエハWがダメージを受けることを
防止できる。
【0032】前記第2の高周波電源44からの高周波
(27.12MHz)の印加によって発生したプラズマ
により処理室2内のエッチングガス、即ちCF4ガスの
ガス分子が解離し、それによって生じたエッチャントイ
オンが、第1の高周波電源41からサセプタ6側に供給
された相対的に低い周波数の高周波(800kHz)に
よってその入射速度がコントロールされつつ、ウエハW
表面のシリコン酸化膜(SiO2)をエッチングしてい
く。
(27.12MHz)の印加によって発生したプラズマ
により処理室2内のエッチングガス、即ちCF4ガスの
ガス分子が解離し、それによって生じたエッチャントイ
オンが、第1の高周波電源41からサセプタ6側に供給
された相対的に低い周波数の高周波(800kHz)に
よってその入射速度がコントロールされつつ、ウエハW
表面のシリコン酸化膜(SiO2)をエッチングしてい
く。
【0033】この場合、前記したように、上部電極32
とサセプタ6との間の空間の周囲には、変動磁界Bが形
成されているので、上部電極32とサセプタ6間に発生
したプラズマの拡散は、この変動磁界Bによって抑制さ
れる。従って、上部電極32とサセプタ6との間の領域
のプラズマ密度はそれに応じて高いものとなっている。
従って、高密度プラズマの下での高速なエッチングレー
トが得られる。
とサセプタ6との間の空間の周囲には、変動磁界Bが形
成されているので、上部電極32とサセプタ6間に発生
したプラズマの拡散は、この変動磁界Bによって抑制さ
れる。従って、上部電極32とサセプタ6との間の領域
のプラズマ密度はそれに応じて高いものとなっている。
従って、高密度プラズマの下での高速なエッチングレー
トが得られる。
【0034】また変動磁界Bは、上部電極32とサセプ
タ6との間の空間の周囲に形成されて、プラズマの拡散
を防止できる程度の強度であれば十分であるから、ウエ
ハW上の磁場は殆ど0(ゼロ)とすることができ、プラ
ズマ密度の均一性には影響がない。従って、被処理体で
あるウエハWに対する前記エッチング処理の均一性は極
めて良好である。
タ6との間の空間の周囲に形成されて、プラズマの拡散
を防止できる程度の強度であれば十分であるから、ウエ
ハW上の磁場は殆ど0(ゼロ)とすることができ、プラ
ズマ密度の均一性には影響がない。従って、被処理体で
あるウエハWに対する前記エッチング処理の均一性は極
めて良好である。
【0035】また変動磁界Bの強度にもよるが、電界と
直交するところでは、電子のサイクロイド運動によって
ガス分子との衝突が起こり、その結果プラズマが生起さ
れ、処理室2内のプラズマは補助的に濃くなって、さら
にプラズマ密度を高くすることができる。
直交するところでは、電子のサイクロイド運動によって
ガス分子との衝突が起こり、その結果プラズマが生起さ
れ、処理室2内のプラズマは補助的に濃くなって、さら
にプラズマ密度を高くすることができる。
【0036】なお以上のような変動磁界Bの作用等に鑑
みれば、アンテナ52に印加する高周波電力のパワー
は、プラズマ拡散を抑制するに十分な変動磁界Bを形成
できればよく、従ってこの高周波電力を発生させる第3
の高周波電源の出力は小さいものでよい。それゆえ、処
理容器3の外部周りの装置構成が肥大化せず、エッチン
グ装置1全体としてみても、大がかりなものとはならな
い。
みれば、アンテナ52に印加する高周波電力のパワー
は、プラズマ拡散を抑制するに十分な変動磁界Bを形成
できればよく、従ってこの高周波電力を発生させる第3
の高周波電源の出力は小さいものでよい。それゆえ、処
理容器3の外部周りの装置構成が肥大化せず、エッチン
グ装置1全体としてみても、大がかりなものとはならな
い。
【0037】なお前記実施例で用いたアンテナ52は、
1ターンの環状の構成を有していたが、これに代えて、
例えば図3に示したように、環状の1ターンのアンテナ
61、62を上下に配置したアンテナ63を用いてもよ
い。
1ターンの環状の構成を有していたが、これに代えて、
例えば図3に示したように、環状の1ターンのアンテナ
61、62を上下に配置したアンテナ63を用いてもよ
い。
【0038】さらに図4に示したように、アンテナ部材
を螺旋状に構成したアンテナ64を用いてもよい。
を螺旋状に構成したアンテナ64を用いてもよい。
【0039】前記実施例にかかるエッチング装置1にお
いては、変動磁界Bを形成するためのアンテナ52が、
処理容器3の側壁上部に配設された環状の絶縁部材51
の外周に配置されていたが、これに限らず、図5に示し
た第2の実施例にかかるエッチング装置71のように、
処理容器72の天板部分に相当する部分の上部に配置し
てもよい。なお図5中、図1と同一の番号で示される部
材は、前記実施例にかかるエッチング装置1における部
材と同一の構成を示している。
いては、変動磁界Bを形成するためのアンテナ52が、
処理容器3の側壁上部に配設された環状の絶縁部材51
の外周に配置されていたが、これに限らず、図5に示し
た第2の実施例にかかるエッチング装置71のように、
処理容器72の天板部分に相当する部分の上部に配置し
てもよい。なお図5中、図1と同一の番号で示される部
材は、前記実施例にかかるエッチング装置1における部
材と同一の構成を示している。
【0040】このエッチング装置71においては、酸化
アルマイト処理されたアルミニウムなどからなる円筒形
状の処理容器72の天板に相当する部分を、絶縁材、例
えば石英からなる絶縁プレート73で構成し、該絶縁プ
レート73の上に、前出第1実施例のエッチング装置1
におけるアンテナ52と相似形をなす1ターンの略環状
(ループ状)のアンテナ74を配置し、このアンテナ7
4に、第3の高周波電源53を接続した構成を有してい
る。
アルマイト処理されたアルミニウムなどからなる円筒形
状の処理容器72の天板に相当する部分を、絶縁材、例
えば石英からなる絶縁プレート73で構成し、該絶縁プ
レート73の上に、前出第1実施例のエッチング装置1
におけるアンテナ52と相似形をなす1ターンの略環状
(ループ状)のアンテナ74を配置し、このアンテナ7
4に、第3の高周波電源53を接続した構成を有してい
る。
【0041】このような構成をもったエッチング装置7
1においても、前記アンテナ74によって、上部電極3
2とサセプタ6との間の空間の周囲には、プラズマの拡
散を抑える変動磁界が形成され、第1実施例にかかるエ
ッチング装置1と同様、高密度プラズマの下での高速か
つ均一なエッチングレートが得られる。
1においても、前記アンテナ74によって、上部電極3
2とサセプタ6との間の空間の周囲には、プラズマの拡
散を抑える変動磁界が形成され、第1実施例にかかるエ
ッチング装置1と同様、高密度プラズマの下での高速か
つ均一なエッチングレートが得られる。
【0042】前記各実施例にかかるエッチング装置1、
71においては、変動磁界を形成するためのアンテナ5
2、74はいずれも処理容器の外部に配置されていた
が、図6に示した第3の実施例にかかるエッチング装置
81のように、処理容器82の内部にしてもよい。なお
図6中、図1と同一の番号で示される部材は、前記実施
例にかかるエッチング装置1における部材と同一の構成
を示している。
71においては、変動磁界を形成するためのアンテナ5
2、74はいずれも処理容器の外部に配置されていた
が、図6に示した第3の実施例にかかるエッチング装置
81のように、処理容器82の内部にしてもよい。なお
図6中、図1と同一の番号で示される部材は、前記実施
例にかかるエッチング装置1における部材と同一の構成
を示している。
【0043】即ち図6に示したエッチング装置81にお
いては、酸化アルマイト処理されたアルミニウムなどか
らなる円筒形状の処理容器82の内部における側壁上部
に、例えば石英などの絶縁材83で被覆された環状のア
ンテナ84を配置し、このアンテナ84に、前出第3の
高周波電源53を接続した構成を有している。
いては、酸化アルマイト処理されたアルミニウムなどか
らなる円筒形状の処理容器82の内部における側壁上部
に、例えば石英などの絶縁材83で被覆された環状のア
ンテナ84を配置し、このアンテナ84に、前出第3の
高周波電源53を接続した構成を有している。
【0044】かかる構成を有するエッチング装置81に
よれば、前記アンテナ84によって、上部電極32とサ
セプタ6との間の空間の周囲に、プラズマの拡散を抑え
る変動磁界が形成され、第1実施例にかかるエッチング
装置1と同様、高密度プラズマの下での高速かつ均一な
エッチングレートが得られる。しかもこのエッチング装
置81においては、アンテナ84が処理容器82内に収
容されているので、エッチング装置81の周りがより簡
素化されている。
よれば、前記アンテナ84によって、上部電極32とサ
セプタ6との間の空間の周囲に、プラズマの拡散を抑え
る変動磁界が形成され、第1実施例にかかるエッチング
装置1と同様、高密度プラズマの下での高速かつ均一な
エッチングレートが得られる。しかもこのエッチング装
置81においては、アンテナ84が処理容器82内に収
容されているので、エッチング装置81の周りがより簡
素化されている。
【0045】さらに前記実施例では、いずれもサセプタ
6に相対的に低い周波数の高周波電力を発生する第1の
高周波電源41を接続し、上部電極32には相対的に高
い周波数の高周波電力を発生する第2の高周波電源44
を接続した構成であったが、図7に示した第4の実施例
にかかるエッチング装置91のように、これら2つの異
なった周波数の高周波電力を発生する第1の高周波電源
41と第2の高周波電源44の双方とも、サセプタ6に
接続する構成としてもよい。なお図7中、図1と同一の
番号で示される部材は、第1の実施例にかかるエッチン
グ装置1における部材と同一の構成を示している。
6に相対的に低い周波数の高周波電力を発生する第1の
高周波電源41を接続し、上部電極32には相対的に高
い周波数の高周波電力を発生する第2の高周波電源44
を接続した構成であったが、図7に示した第4の実施例
にかかるエッチング装置91のように、これら2つの異
なった周波数の高周波電力を発生する第1の高周波電源
41と第2の高周波電源44の双方とも、サセプタ6に
接続する構成としてもよい。なお図7中、図1と同一の
番号で示される部材は、第1の実施例にかかるエッチン
グ装置1における部材と同一の構成を示している。
【0046】即ち図7に示したエッチング装置91にお
いては、第1の高周波電源41と第2の高周波電源44
の双方とも、各々相互干渉を防止するためのフィルタ等
を内蔵した整合器92、93を介して、ミキシング装置
94に接続し、このミキシング装置94を通じて、いわ
ば2つの異なった周波数の高周波が重畳した形で、サセ
プタ6に印加される構成となっている。
いては、第1の高周波電源41と第2の高周波電源44
の双方とも、各々相互干渉を防止するためのフィルタ等
を内蔵した整合器92、93を介して、ミキシング装置
94に接続し、このミキシング装置94を通じて、いわ
ば2つの異なった周波数の高周波が重畳した形で、サセ
プタ6に印加される構成となっている。
【0047】またこのエッチング装置91においては、
上部電極32は、絶縁材を介さず直接処理容器3に固定
され、接地線4によって接地された処理容器3と上部電
極とは同電位、即ち上部電極32は接地された構成とな
っている。
上部電極32は、絶縁材を介さず直接処理容器3に固定
され、接地線4によって接地された処理容器3と上部電
極とは同電位、即ち上部電極32は接地された構成とな
っている。
【0048】かかる構成を有するエッチング装置91に
よっても、第2の高周波電源44からの高周波(例え
ば、27.12MHz)の印加によって発生したプラズ
マにより解離したエッチャントイオンが、第1の高周波
電源41から印加される低い周波数の高周波(例えば8
00kHz)によって、その入射速度がコントロールさ
れつつ、ウエハW表面をエッチングしていく。従って、
ダメージのない高速エッチングが可能である。
よっても、第2の高周波電源44からの高周波(例え
ば、27.12MHz)の印加によって発生したプラズ
マにより解離したエッチャントイオンが、第1の高周波
電源41から印加される低い周波数の高周波(例えば8
00kHz)によって、その入射速度がコントロールさ
れつつ、ウエハW表面をエッチングしていく。従って、
ダメージのない高速エッチングが可能である。
【0049】もちろん前記第1実施例にかかるエッチン
グ装置1と同様、上部電極32とサセプタ6との間の空
間の周囲には、アンテナ52によって変動磁界が形成さ
れているので、前記プラズマの拡散は抑えられているか
ら、高速かつ均一なエッチングレートを得ることができ
る。
グ装置1と同様、上部電極32とサセプタ6との間の空
間の周囲には、アンテナ52によって変動磁界が形成さ
れているので、前記プラズマの拡散は抑えられているか
ら、高速かつ均一なエッチングレートを得ることができ
る。
【0050】なおそのように、サセプタ6に2つの異な
った周波数の高周波電力を印加する構成をとっても、変
動磁界を形成するためのアンテナは、図3、図4に示し
た構成であってもよく、またアンテナの配置は、図5に
示したように、処理容器の上部や、図6に示したように
処理容器の内部に配置してもよい。
った周波数の高周波電力を印加する構成をとっても、変
動磁界を形成するためのアンテナは、図3、図4に示し
た構成であってもよく、またアンテナの配置は、図5に
示したように、処理容器の上部や、図6に示したように
処理容器の内部に配置してもよい。
【0051】なお前記した各実施例は、いずれもエッチ
ング装置として構成した例であったが、これに限らず、
本発明は他のプラズマ処理装置、例えばアッシング装
置、スパッタリング装置、CVD装置としても具体化で
きる。さらに被処理体も、ウエハに限らず、LCD基板
であってもよい。
ング装置として構成した例であったが、これに限らず、
本発明は他のプラズマ処理装置、例えばアッシング装
置、スパッタリング装置、CVD装置としても具体化で
きる。さらに被処理体も、ウエハに限らず、LCD基板
であってもよい。
【0052】
【発明の効果】請求項1〜4のプラズマ処理装置によれ
ば、アンテナによってプラズマの拡散が防止されるの
で、高いプラズマ密度の下で被処理体に対して各種のプ
ラズマ処理を施すことができる。また処理領域のプラズ
マ密度の均一性も良好であり、さらに被処理体にダメー
ジを与えることなく、高速かつ微細な処理を実施するこ
とができる。また特に請求項4のプラズマ処理装置で
は、より効果的にプラズマを閉じこめることができる。
ば、アンテナによってプラズマの拡散が防止されるの
で、高いプラズマ密度の下で被処理体に対して各種のプ
ラズマ処理を施すことができる。また処理領域のプラズ
マ密度の均一性も良好であり、さらに被処理体にダメー
ジを与えることなく、高速かつ微細な処理を実施するこ
とができる。また特に請求項4のプラズマ処理装置で
は、より効果的にプラズマを閉じこめることができる。
【図1】本発明の第1の実施例にかかるエッチング装置
の断面説明図である。
の断面説明図である。
【図2】図1のエッチング装置に用いたアンテナの斜視
図である。
図である。
【図3】本発明に適用できる他のアンテナの斜視図であ
る。
る。
【図4】本発明に適用できる他のアンテナ(螺旋状)の
斜視図である。
斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施例にかかるエッチング装置
の断面説明図である。
の断面説明図である。
【図6】本発明の第3の実施例にかかるエッチング装置
の断面説明図である。
の断面説明図である。
【図7】本発明の第4の実施例にかかるエッチング装置
の断面説明図である。
の断面説明図である。
1 エッチング装置 2 処理室 3 処理容器 6 サセプタ 11 静電チャック 20 真空引き手段 32 上部電極 37 処理ガス供給源 41 第1の高周波電源 44 第2の高周波電源 52 アンテナ 53 第3の高周波電源 B 変動磁界 W ウエハ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−224239(JP,A) 特開 平5−343361(JP,A) 特開 平6−112166(JP,A) 特開 平6−338476(JP,A) 第41回応用物理学関係連合講演会講演 予稿集 No.2,1994年3月24日,p p.505,28p−ZF−9,”ヘリコン 波プラズマを用いたSiO2膜の反応性 スパッタ堆積”,堀池靖浩 他 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3065 C23F 4/00 H01L 21/203 H01L 21/205
Claims (4)
- 【請求項1】 2つの電極を処理容器内に対向配置し、
この処理容器内にプラズマを発生させて、前記電極のう
ちの一方の電極上の被処理体に対してプラズマ処理を施
す処理装置であって、 前記一方の電極は相対的に低い周波数の高周波電力を出
力する第1の高周波電源と接続され、他方の電極は前記
処理容器内にプラズマを発生させるための相対的に高い
周波数の高周波電力を出力する第2の高周波電源と接続
され、 さらに高周波電力の印加によって、前記処理容器内の対
向電極間領域の周囲に変動磁界を発生させて前記プラズ
マを閉じこめるアンテナを備え, 前記第2の高周波電源から出力される高周波電力は,前
記アンテナに印加する高周波電力よりも周波数が高いも
のであることを特徴とする、プラズマ処理装置。 - 【請求項2】 前記アンテナに印加する高周波電力は,
前記第1の高周波電源から出力される高周波電力よりも
周波数が高いものであることを特徴とする、請求項1に
記載のプラズマ処理装置。 - 【請求項3】 2つの電極を処理容器内に対向配置し、
この処理容器内にプラズマを発生させて、前記電極のう
ちの一方の電極上の被処理体に対して処理を施す処理装
置であって、 前記一方の電極はミキシング装置を介して、相対的に低
い周波数の高周波電力を出力する第1の高周波電源、及
び前記処理容器内にプラズマを発生させるための相対的
に高い周波数の高周波電力を出力する第2の高周波電源
の双方と接続されると共に、他方の電極は接地され、 さらに高周波電力の印加によって、前記処理容器内の対
向電極間領域の周囲に変動磁界を発生させて前記プラズ
マを閉じこめるアンテナを備えたことを特徴とする、プ
ラズマ処理装置。 - 【請求項4】 前記アンテナは、前記他方の電極側に位
置し、かつこのアンテナは前記他方の電極よりも大きい
径を有していることを特徴とする、請求項1,2又は3
に記載のプラズマ処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17436795A JP3192352B2 (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | プラズマ処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17436795A JP3192352B2 (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | プラズマ処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH098010A JPH098010A (ja) | 1997-01-10 |
JP3192352B2 true JP3192352B2 (ja) | 2001-07-23 |
Family
ID=15977385
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17436795A Expired - Fee Related JP3192352B2 (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | プラズマ処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3192352B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9807862B2 (en) | 2012-03-12 | 2017-10-31 | Tokoyo Electron Limited | Plasma processing apparatus |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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1995
- 1995-06-16 JP JP17436795A patent/JP3192352B2/ja not_active Expired - Fee Related
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第41回応用物理学関係連合講演会講演予稿集 No.2,1994年3月24日,pp.505,28p−ZF−9,"ヘリコン波プラズマを用いたSiO2膜の反応性スパッタ堆積",堀池靖浩 他 |
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US9807862B2 (en) | 2012-03-12 | 2017-10-31 | Tokoyo Electron Limited | Plasma processing apparatus |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH098010A (ja) | 1997-01-10 |
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