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JP3190026B1 - 人間型ロボット体感提示装置およびマスタスレーブ制御装置 - Google Patents

人間型ロボット体感提示装置およびマスタスレーブ制御装置

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JP3190026B1
JP3190026B1 JP37536799A JP37536799A JP3190026B1 JP 3190026 B1 JP3190026 B1 JP 3190026B1 JP 37536799 A JP37536799 A JP 37536799A JP 37536799 A JP37536799 A JP 37536799A JP 3190026 B1 JP3190026 B1 JP 3190026B1
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JP
Japan
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robot
waist
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seat
head
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利之 井床
政巳 小林
仁志 蓮沼
栄一 八木
哲也 久保田
繁一 志子田
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Abstract

【要約】 【課題】 人間型ロボットの腰の動きを感得できるよう
な体感提示装置を提供し、また人間型ロボットの腰の動
きを感得しながら腰の動きを遠隔から指示して操縦する
マスタスレーブ制御装置を提供する。 【解決手段】 乗員4の頭を拘束する頭部拘束部3と、
腰を載置する座部21と、足を載せる足台2を備え、頭
部拘束部が乗員の頭を緩く拘束し、座部21をロボット
の腰の動きに対応して足台に対し運動するようにした装
置において、乗員4が足台2に足を載せて固定し頭を緩
く拘束された立ち姿勢で座部21に腰を載せた状態で、
座部21がロボットの腰の動きと連動して乗員の腰を動
かすことにより、ロボットの体感を再現的に感得させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人間の動作を高臨
場感で体感提示するために使用される体験装置やシミュ
レータ、あるいはロボットの遠隔操作装置などに用いる
体感提示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マスタスレーブ制御方式の人間型ロボッ
トは操縦者を代行して動作するものであるから、操縦者
がロボットの体感を正しく感得して始めて的確な制御を
行うことができる。このため、ロボットに各種の感覚セ
ンサを備えて操縦者に感覚を提示し、操縦者が提示され
た感覚に基づいて操作できるようにしたマスタスレーブ
制御装置がある。このような制御装置により運搬物の荷
重を腕力に反映させたり、ハンドの把持力を制御するこ
とができる。しかし、従来の制御装置では腰が座席に固
定されるため、腰の相対的な動きを体感させることがで
きない。このため、ロボットの腰自体の動きや姿勢の変
化や上体が傾いて重心が移動するために起こる腰位置の
変化、さらに腰の動きや加速度に反映する歩行の感覚な
どが正しく伝達できない。
【0003】なお、体感提示装置としては、フライトシ
ミュレータのコックピットやバーチャルシアターの客席
など、ムービングベース装置に座席を載せて全体を振動
させたり傾斜させて人に体感を提示するものがある。た
とえば特開平7−253751号公報には、ビデオプロ
ジェクタと観客用の座席を別々に設けて、それぞれを撮
影時のビデオカメラ姿勢を基準にして姿勢制御して仮想
現実感を体感し得るようにした小型軽量化体感映像装置
が開示されている。このような装置により身体全体とし
ての傾きや加速度を体感提示して臨場感を持たせること
ができる。しかし、上記のような体感提示装置は、身体
の下肢部を含む体感を忠実に伝達して臨場感を楽しむ装
置や、人間型ロボットなど操縦者が対象機械と体感を共
有することにより正確な操作を行うための制御装置に適
用することができない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明が解決
しようとする課題は、特に歩行したりする高度な人間型
ロボットの開発が進む現在、これらを的確に操縦する場
合など体感提示をより完全にするため、腰の動きを感得
できるような体感提示方法および装置を提供し、また人
間型ロボットの腰の動きを感得しながら腰および上体の
動きを遠隔から指示して操縦するマスタスレーブ制御装
置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の人間型ロボット体感提示装置は、乗員の頭
を拘束する頭部拘束部と、腰を載置する座部と、足を載
せる足台を備え、頭部拘束部が乗員の頭を緩く拘束し、
座部がロボットの腰の動きに対応して座部が足台に対し
て相対的に水平あるいは垂直または水平および垂直に移
動することを特徴とする。本発明の体感提示装置では、
乗員は足台に足を載せて固定し頭を緩く拘束された立ち
姿勢で座部に腰を載せる。この状態で、座部がロボット
の腰の動きと連動して動くと、乗員の腰がロボットの動
きに倣って運動する。たとえば、ロボットが歩くときに
はその歩行リズムにしたがって乗員の腰も前後上下運動
するので、乗員はロボットの体感を再現的に感得するこ
とができる。
【0006】また、人間型ロボットでは、人と同じよう
に上体を前方に傾けるときは腰を引き後方に傾けるとき
には腰を出してバランスを保つようにするが、乗員も座
部の運動を介して腰の位置変化を感じるので、ロボット
の姿勢変化を正確に認識することができる。同様に、腰
の左右の動きにより上体の左右の傾きや揺れを感応する
ことができる。上体の傾きは、頭と腰の位置関係で把握
することができるが、頭が腰と共に動くと相対的位置が
変化しないため、頭部拘束部により頭を緩く抑えて腰に
連れて動かないようにしている。
【0007】なお、頭部拘束部は乗員の肩や手腕を拘束
することにより、間接的に頭部を緩く拘束するように構
成してもよい。腰の動きは頭に対する相対的な動きとし
て提示することができるが、肩に対する動きに基づいて
把握することも可能である。また、肩は手や腕に繋がっ
ているので、肩や手腕を拘束することにより頭を拘束し
たと同じ効果を得ることもできる。なお、座部の動き
は、ロボットの腰の動きを定率倍に拡大したり縮小して
提示してもよい。ロボットのスケールは必ずしも人と同
じでなく、またロボットの受ける衝撃などもそのまま人
に提示しないで緩和したり強調したりする方がよいこと
もあるからである。
【0008】また、足台が装置に固定され座部が運動す
る代わりに、座部が装置本体に対して固定され、足台が
座部に対して水平運動するようにしても同様の効果が得
られる。なお、足台は、乗員の足を載置する構成であっ
てもよいが、乗員の足を掴んで固定する把持具を備えて
もよい。把持具があれば乗員が体感提示や操縦に対して
無意味な動きをしないようにすることができる。さら
に、頭部拘束部は、乗員の頭が拘束中心からずれた量を
検出する機能を備えて、乗員が頭を動かすことによりロ
ボットの上体の運動や腰の運動を規定してロボット操縦
を行えるようにしてもよい。なお、ロボットの上体傾き
角と乗員の上体傾き角が所定の倍率関係になっていても
よい。また、座部も、乗員の腰の動きを検出し、ロボッ
トの腰の足に対する相対運動を規定してロボット操縦を
行えるようにしてもよい。
【0009】本発明のマスタスレーブ制御装置は、上記
のような体感提示装置、あるいは動作指示装置を備え
て、人間型ロボットの制御を行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明について実施例に基
づき図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係
る人間型ロボット体感提示装置の実施例を示す構成図、
図2は該実施例における頭部拘束部の構成を示す斜視
図、図3は本発明の人間型ロボット用マスタスレーブ制
御装置の実施例を示すブロック図、図4は該マスタスレ
ーブ制御装置に使用する演算方法のブロック図、図5は
マスタスレーブ制御を行うコックピットのイメージ図、
図6は同制御装置における直立したロボットとの対応関
係を説明する図面、図7は同じくロボットの上体が傾い
たときの対応関係を説明する図面である。
【0011】本実施例の人間型ロボット体感提示装置
は、座部1と足台2と頭部拘束部3とからなり、乗員4
にロボットの体感を提示したり、ロボットに動作を指示
する装置である。図1を参照すると、座部1は、床に載
置された台座11と、水平面内を左右すなわちX軸方向
に移動する第1の摺動板13と、前後すなわちY軸方向
に摺動する第2の摺動板15と、垂直すなわちZ軸方向
に移動する支持板17と、支持板17の上で垂直方向に
移動する座席支持板19と、座席支持板19に固定され
た座席21により構成される。
【0012】第1摺動板13はX軸駆動モータ23によ
りX軸方向に駆動される。なお、第1摺動板13は裏面
に設けられたリニアガイド25が台座11に設けられた
レールに係合して円滑に運動する。また、第2摺動板1
5はY軸駆動モータ27によりY軸方向に駆動される。
第2摺動板15も裏面に設けられたリニアガイド29が
第1摺動板13の上に設けられたレールに係合して円滑
に運動する。
【0013】第2摺動板15と支持板17の間にはパン
タグラフとこれを駆動するZ軸駆動モータ33が設けら
れている。パンタグラフは、一端が第2摺動板または支
持板に固定された軸受に回転可能に軸支され、他端が支
持板または第2摺動板に対して並進するリニアガイド3
7上に固定された軸受に軸支された1対の軸部材31
と、一端を軸部材の中間に軸支し他端をZ軸駆動モータ
33により進退させるようにした板部材35からなる。
Z軸駆動モータ33が板部材35を押すと1対の軸部材
31の傾斜角が大きくなるため支持板17が上方向に動
き、板部材35を引くと支持板17が下方向に動く。
【0014】支持板17の上にはパンタグラフ39が設
けられ、その上に座席支持板19が設けられている。パ
ンタグラフ39は、一端が支持板17または座席支持板
19に固定された軸受に回転可能に軸支され、他端が座
席支持板19または支持板17に対して並進するリニア
ガイド41上に固定された軸受に軸支された1対の軸部
材からなる。一方の軸部材の端部にねじが設けられてい
て、ねじに固定されたハンドル43を回転してねじを進
退させることにより座席21が上下する。
【0015】足台2は床に固定されている。また、頭部
拘束部3は一端が装置に対して固定された部材に回転可
能に取付られ、他端に乗員4がかぶるヘルメット45を
取付てある。頭部拘束部3は適当な強さのダンパー機構
を備えて乗員4の頭を緩やかに拘束する。図2は、頭部
拘束機構の例を示す図である。本頭部拘束機構は、ヘル
メット45を端部に取付て前後、左右、上下にスライド
できるようにしたもので、前後方向と左右方向にバネを
設けてヘルメット45を中央位置に緩やかに拘束するよ
うにしてある。ヘルメット45はジンバル機構を用いて
取付られていて、頭が軸回りに回転する動きは反映しな
いようになっている。
【0016】なお、ヘルメット45はHMDを組み込ん
だ構造のものであってもよい。また、重りを滑車でバラ
ンスさせてHMDやヘルメットの重量を相殺するように
してもよい。さらに、腕や手の体感提示や動きを指示す
るための装置としてマスタアームに手腕が拘束されてい
る場合は、これらの拘束力で肩の位置ひいては頭の位置
が拘束されるから、ヘルメット45によらずに手腕を拘
束する手段で代替することも可能である。
【0017】乗員4は、ハンドル43により自分の腰の
高さに合わせて座席21の高さを調節し、足台2に登
り、足台2上の所定の位置に足を据えて、腰を座席21
に載せ、頭部拘束部3のヘルメット45を頭にかぶる。
このとき、乗員4は座席21に深く腰掛けて座席に体重
を完全に預けるのではなく、立ち姿勢を取って体重を足
にかなり掛けて、座席21の動きを腰で感じることがで
きるようにすることが好ましい。なお、座席21はシー
ト形に限られず、人が跨るサドル形であってもよく、ま
た腰部を吊る構造であってもよい。
【0018】本実施例の人間型ロボット体感提示装置
は、人間型ロボットに備えた検出器で取得した腰部の動
きを乗員4に体感として提示する。さらに、体感提示装
置にも検知器を備えて、乗員4が装置上で姿勢を変化さ
せることにより人間型ロボットの操縦を遠隔で行うため
に使用することもできる。図3に、人間型ロボットと信
号を交換して体感提示と遠隔操縦をするようにした人間
型ロボット体感提示装置の構成を示す。体感提示装置
は、操作者が遠隔でロボットを操縦するコックピットに
組み込まれている。
【0019】人間型ロボット50には、腰部加速度検出
器51、ロボット駆動機構における各部の回転角を測定
する回転角検出器53、腰部移動量算出手段55、通信
手段57、およびロボットの運動制御装置59が設けら
れている。ロボット腰部の加速度は腰部加速度検出器5
1で直接検出される。また、ロボット腰部の移動量、す
なわち立ち位置における腰基準位置からの腰の移動量も
しくは相対位置情報は、腰部移動量算出手段55により
各部の回転角検出器53の測定値を用いて算出される。
腰部の移動量と加速度の測定値は通信手段57を介して
遠隔操作装置60に伝送される。
【0020】遠隔操作装置60は人間型ロボット体感提
示装置に備えられた制御装置である。遠隔操作装置60
は、通信手段61、腰部移動指令算出手段63、腰部位
置駆動装置65、さらに操作員4が座る座席21を動か
す機構67を備え、また操作員4の頭を緩く拘束する手
段71、拘束中心位置からの偏差を検出する手段73、
および上体姿勢指令算出手段69を備える。
【0021】腰部移動指令算出手段63は、ロボット腰
部の移動量と加速度を通信手段61を介して入力し、そ
れらを座席21の動きとして再現するための駆動指令を
生成し、体感提示装置のX軸駆動モータ23、Y軸駆動
モータ27、Z軸駆動モータ33を駆動する。足を足台
2に載せて座席21に浅く腰掛けている操作員4は、ロ
ボット腰部と連動した座席21にしたがって動く腰の動
きに基づいて、ロボットが歩行したり姿勢を変えたりし
て腰が相対的に運動する状態を感得することができる。
【0022】なお、腰部移動指令は、腰部加速度と腰の
移動量に基づいて決められる。図4は移動指令算出回路
63の機能を説明するブロック図である。腰部加速度
は、第1の係数Kaを掛けてハイパスフィルタを通し、
積分器で積分演算し移動量に変換して出力加算器に入力
される。一方、基準位置から見た腰部の移動量は、第2
の係数Kpを掛けて出力加算器に入力される。出力加算
器は上記ふたつの量を加算し、腰部移動指令として出力
する。第1係数Kaと第2係数Kpは、実験により最適
な体感を与えるような値を決定する。ハイパスフィルタ
は、計測された腰部加速度のオフセット成分を除去して
積分器にかけるためのウオッシュアウトフィルタとして
作用する。
【0023】また、本発明の体感提示装置をロボットの
マスタスレーブ制御装置に用いることにより、操作者4
がロボットの姿勢制御を行えるようにすることもでき
る。頭部拘束部3には拘束中心位置からの頭の偏差量を
計測する偏差検出器71が組み込まれている。操作員4
は上体を傾けることにより頭を意図的に移動させる。す
ると偏差検出器71が拘束中心位置からの偏差方向と偏
差量を検出して上体姿勢指令算出手段69に入力する。
上体姿勢指令算出手段69には、座席21の移動量がX
軸駆動モータ23、Y軸駆動モータ27、Z軸駆動モー
タ33の移動量として入力されており、これらの情報を
加味してロボット上体の傾きを指示する上体姿勢指令を
出力する。上体姿勢指令信号は通信手段61,57を介
して人間型ロボットの運動制御装置59に送られ、各部
の機構を駆動してロボットの姿勢を制御する。こうして
姿勢が変化したためにロボットの腰部位置が変化する
と、その変化量と変化加速度はロボットの検出器により
検出されて、遠隔操作装置60に送られ、座席21を駆
動することにより操作員4の腰部位置にフィードバック
される。
【0024】図5は、人間型ロボットのマスタスレーブ
制御を行うコックピットのイメージ図である。操作員4
は、ロボットから見える映像を投影するディスプレイス
クリーンの前に中腰で立ち、フットペダル2の上に足を
載せ座席21に軽く腰掛けて頭部拘束部3の先端に取付
られたHMD45と、腕の先に操作器を取付けたマスタ
ハンド81を装着する。ディスプレイスクリーンの周囲
には立体音響装置83が配設されている。操作員4は、
ロボットの移動時など広範囲の映像が必要なときには、
ディスプレイスクリーンの映像を観察しながら操縦し、
手先を使った作業を指示するときは、HMD45による
立体画像と音響装置83による立体的な音響でロボット
の作業環境を臨場感豊かに受け取りながら、ロボットの
触覚や力覚に基づいてマスタバンド81を操作してロボ
ットの手指や腕を操縦し、さらに座席21の動きに基づ
いてロボットの全身運動や姿勢を感得しながら頭を動か
すことによりロボットの上体姿勢制御を行う。
【0025】図6は、コックピットの操作員4と直立し
た人間型ロボット5との対応関係を説明する図面であ
る。ロボット5が直立している場合は、頭の動きでロボ
ットの視線方向を制御することができる。ロボット視線
のチルトは、操作員4の頭部基準位置P0と首部基準位
置P2を結ぶ線と腰部基準位置P1と首部基準位置P2
を結ぶ線の角度に基づいて制御する。また、ロボット視
野のパンは、頭部の回転に基づいて指示する。なお、ロ
ボットの前進後退などの位置制御は別途補助操縦桿によ
る指示に基づいて行われる。
【0026】図7は、人間型ロボット5の腰部位置とコ
ックピットで操縦する操作員4の腰部位置の関係を表す
図面である。ロボット5は上体を前に傾けた姿勢で立
ち、操作員4は足を床に置き頭を緩く拘束されて座席2
1に腰掛けている。ロボット5が前傾しているときは、
ロボットの腰に原点を有し上体に軸を有するロボットに
固有の座標系SΣは、ロボットが直立している状態で腰
の位置に原点を有するロボットの基準座標系SBΣに対し
て、上体の軸が傾斜角θSで傾くとともに重心の移動を
相殺するため原点位置が距離X1だけ後退する。
【0027】ロボット5の姿勢変化に対応して、体感提
示装置が座席21を後方にP1動かす。すると、操作員
4の腰が後退するが、足と頭が固定されているため、上
体が傾斜角θMだけ傾き、操作員4はロボットの上体が
傾いたことを知ることができる。このとき、提示比率α
を決めて、θM=αθSとなるように提示してもよい。ま
た、座席21の移動距離P1とロボット5の腰の移動量
1の間にも提示比率βを決めておくことができる。
【0028】また、操作員4が上体を傾けると、ヘルメ
ットもしくはHMD45が拘束中心位置からずれるの
で、偏倚量を偏差検出器73が検出し、偏差測定量に応
じてロボット5の姿勢を変化させる。操作員の偏差指示
量は必要に応じて係数を掛けて拡大もしくは縮小してロ
ボット姿勢に反映させる。このように、腰の移動量と加
速度を実際のロボットの動きに対して適当な倍率を乗じ
て提示することにより、人間型ロボットのスケールが違
う場合や、ロボットが受ける衝撃を緩和したり強調して
伝達する場合など、適当な倍率を設定して人が感応でき
るようにすることができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の人間型ロボ
ット体感提示装置はロボットの姿勢を体感提示できるの
で、マスタスレーブ制御装置に組み込むことにより、操
縦者がロボットの姿勢を感得しながら正確に姿勢制御す
ることができるようになる。また、身体の姿勢や下肢部
の動きを忠実に伝達するので、シミュレーション装置に
適用することにより、高い臨場感を与えてより現実に近
いシミュレーションが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る人間型ロボット体感提示装置の実
施例を示す構成図である。
【図2】本実施例における頭部拘束部の構成を示す斜視
図である。
【図3】本発明の人間型ロボット用マスタスレーブ制御
装置の実施例を示すブロック図である。
【図4】図3の実施例におけるマスタスレーブ制御装置
に使用する演算方法のブロック図である。
【図5】本実施例の制御装置を用いてマスタスレーブ制
御を行うコックピットのイメージ図である。
【図6】本実施例の制御装置における直立したロボット
との対応関係を説明する図面である。
【図7】本実施例の制御装置においてロボットの上体が
傾いたときの対応関係を説明する図面である。
【符号の説明】
1 座部 2 足台2 3 頭部拘束部 4 乗員・操作員 5 人間型ロボット 11 台座 13 第1摺動板 15 第2摺動板 17 支持板 19 座席支持板 21 座席 23 Y軸駆動モータ 25,29,37,41 リニアガイド 27 X軸駆動モータ 31 軸部材 33 Z軸駆動モータ 35 板部材 39 パンタグラフ 43 ハンドル 45 ヘルメット 50 人間型ロボット 51 腰部加速度検出器 53 回転角検出器 55 腰部移動量算出手段 57 通信手段 59 運動制御装置 60 遠隔操作装置 61 通信手段 63 腰部移動指令算出手段 65 腰部位置駆動装置 67 座席移動機構 69 上体姿勢指令算出手段 71 頭部拘束手段 73 頭部偏差検出手段 81 マスタハンド 83 立体音響装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八木 栄一 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工 業株式会社 明石工場内 (72)発明者 久保田 哲也 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工 業株式会社 明石工場内 (72)発明者 志子田 繁一 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工 業株式会社 明石工場内 (56)参考文献 特開 平10−180657(JP,A) 特開 平11−10567(JP,A) 特開 昭61−142084(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25J 3/00 - 3/10 B25J 9/10 - 9/22 B25J 13/00 - 13/08 B25J 19/02 - 19/06 G09B 9/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗員の頭を拘束する頭部拘束部と、腰を
    載置する座部と、足を載せる足台を備え、前記頭部拘束
    部が乗員の頭を緩く拘束し、前記座部が前記足台に対し
    て相対的に水平あるいは垂直または水平および垂直に移
    動するものであって、該座部が前記ロボットの腰の動き
    に対応して運動することを特徴とする人間型ロボット体
    感提示装置。
  2. 【請求項2】 前記頭部拘束部が乗員の肩や手腕を拘束
    して間接的に頭部を緩く拘束することを特徴とする請求
    項1記載の人間型ロボット体感提示装置。
  3. 【請求項3】 前記座部が前記ロボットの腰の動きに対
    して定率倍のストローク運動することを特徴とする請求
    項1または2記載の人間型ロボット体感提示装置。
  4. 【請求項4】 前記座部が装置本体に対して固定され、
    前記足台が該座部に対して水平あるいは垂直または水平
    および垂直に移動することを特徴とする請求項1から3
    のいずれかに記載の人間型ロボット体感提示装置。
  5. 【請求項5】 前記座部が前記頭部拘束部に対して相対
    的に移動して前記乗員の上体が傾いて、該乗員の上体傾
    き角が前記ロボットの上体傾き角の定率倍になることを
    特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の人間型ロ
    ボット体感提示装置。
  6. 【請求項6】 前記頭部拘束部が乗員の頭が拘束中心か
    らずれた量を検出することを特徴とする請求項1から5
    のいずれかに記載の人間型ロボット体感提示装置。
  7. 【請求項7】 前記座部が乗員の腰によって運動し前記
    足台との相対運動により該乗員の腰の動きを検出するこ
    とを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の人間
    型ロボット体感提示装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のいずれかに記載の人間
    型ロボット体感提示装置を備えて乗員により人間型ロボ
    ットを制御するマスタスレーブ制御装置。
JP37536799A 1999-12-28 1999-12-28 人間型ロボット体感提示装置およびマスタスレーブ制御装置 Expired - Fee Related JP3190026B1 (ja)

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