JP3188983U - バストパッド及びバストカップ - Google Patents
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Abstract
【課題】着用感を損ねることなくバストカップのサイズを女性の実際のバストサイズよりも豊かに見せるとともに、バスト形状を理想とする形状に近づけることが可能なバストパッド及びバストカップを提供する。【解決手段】バストパッド10は、人体外側から順に外面層13、中空層15、内面層14からなる。外面層13は、人体のバスト形状に対して所定のサイズの大きさを有し、バストトップ位置をポイントとするバスト形状を所望の外面形状に形成した保形性を有する外面形成体である。また、内面層14は、その周縁部が外面層13の周縁部と一体化されることで機能的に協働し、人体のバスト基底を保持しつつバスト基底を前記人体の中央部寄り且つ上方の位置に設定した基礎を形成する基礎形成体である。中空層15は、内面層14の外面形状と外面層13の内面形状との間隙を補充するものである。【選択図】図1
Description
この考案は、ブラジャー、ボディスーツ、ボディスリップ、レオタード等のファンデーションやカップ付きドレス等の女性用衣料においては、ボディスリップ並びにドレス等のカップ付き女性用衣料に用いられるバストパッド及びバストカップに関するものである。
従来、上記ブラジャー、ボディスーツ、ボディスリップ並びにレオタードやドレス等のカップ付き女性用衣料においては、ファンデーションガーメントの最も主体となる部位を形成するものとしての、バストの形状を保持し、バストの補整効果を高めるために、バストパッド及び当該バストパッドを芯体としたバストカップが使用されている。
上記バストパッドを作製するには、1)カットアンドソー、2)金型発泡、3)金型プレス、4)射出成型等の方式が有り、現状は生産性並びに多様性等の観点から多くが金型プレス方式を採用している。
ところで、上記ブラジャーやボディスーツ等の女性用衣料に用いられるバストパッドに関しては、バストの形状を保持し、バストの補整効果を高めるため、或いは着用感を向上させるために、様々な技術が既に提案されており、実際に製品化されてもいる。
かかるバストパッドやバストカップに関して、バストの補整効果や着用感を向上させるための技術として、既に種々のものが開示されている。
一方、このように種々の技術が既に提案されている女性用衣料のバストカップ又はバストパッドは、JIS規格に基づいて種々のサイズに分類されている。JIS規格は、アンダーバスト寸法(胴囲寸法)を、上下2.5cmを対応領域とする70.75.80.・・・等のサイズ分類とし、当該アンダーバスト寸法とトップバスト(乳頭囲寸法)との差を、乳房高寸法としA.B.C.・・・とのサイズに分類して表示している。
しかし、上記従来技術の場合には、次のような問題点を有している。すなわち、上記従来のバストパッドの場合には、不織布や発泡ウレタンなどを素材として用い、これらの不織布や発泡ウレタン等の一部を切削(スライス)したものをモールド成型することによって所定の形状に形成されたものであり、着用する女性によっては、バストの補整効果を十分に得難いという技術的課題を有していた。
更に説明すると、上記ブラジャー等の女性用衣料を着用する女性には、様々なニーズがあり、ブラジャー等を着用することによって単にバストの外観形状を美しく見せたいという要求の他に、バストサイズを実際のバストよりも豊かに見せたいという要求があるが、こうしたバストサイズを実際のバストよりも豊かに見せるとともに、バスト形状を理想とする形状に近づけたいという要求には応え難いものであった。
そこで、この考案は、上記従来技術の課題を解決するものであり、その目的とするところは、着用感を損ねることなくバストカップのサイズを女性の実際のバストサイズよりも豊かに見せるとともに、バスト形状を理想とする形状に近づけることが可能なバストパッド及びバストカップを提供することにある。
この考案は、上記課題を解決するため、次のような技術的手段を採用している。すなわち、請求項1に記載された考案は、バストカップ部を有する女性用衣料に用いられるバストパッドにおいて、
前記バストカップ部を形成する前記女性用衣料におけるバストカップ構成をパディッド構成体とする前記バストパッドは人体外側から順に外面層、中空層、内面層からなり、
前記外面層は、前記人体のバスト形状に対して所定のサイズの大きさを有し、且つ、前記内面層と一体化されることで機能的に協働し、前記人体のバスト基底を前記人体の中央部寄り且つ上方の位置へ移動させた基礎の上に、バストトップ位置をポイントとするバスト形状を所望の外面形状に形成した保形性を有する外面形成体であり、
前記内面層は、前記人体のバスト形状に適合した形状に弾性的に変形し且つ保持可能であるとともに、その周縁部が前記外面層の周縁部と一体化されることで機能的に協働し、前記人体のバスト基底を保持しつつ当該バスト基底を前記人体の中央部寄り且つ上方の位置に設定した基礎を形成する基礎形成体であり、
前記中空層は、前記基礎形成体としての内面層の外面形状と前記外面形成体としての外面層の内面形状との間隙を補充するとともに、前記人体のバスト形状に適合した形状に弾性的に変形可能な内面層の調整領域として機能することを特徴とするバストパッドである。
前記バストカップ部を形成する前記女性用衣料におけるバストカップ構成をパディッド構成体とする前記バストパッドは人体外側から順に外面層、中空層、内面層からなり、
前記外面層は、前記人体のバスト形状に対して所定のサイズの大きさを有し、且つ、前記内面層と一体化されることで機能的に協働し、前記人体のバスト基底を前記人体の中央部寄り且つ上方の位置へ移動させた基礎の上に、バストトップ位置をポイントとするバスト形状を所望の外面形状に形成した保形性を有する外面形成体であり、
前記内面層は、前記人体のバスト形状に適合した形状に弾性的に変形し且つ保持可能であるとともに、その周縁部が前記外面層の周縁部と一体化されることで機能的に協働し、前記人体のバスト基底を保持しつつ当該バスト基底を前記人体の中央部寄り且つ上方の位置に設定した基礎を形成する基礎形成体であり、
前記中空層は、前記基礎形成体としての内面層の外面形状と前記外面形成体としての外面層の内面形状との間隙を補充するとともに、前記人体のバスト形状に適合した形状に弾性的に変形可能な内面層の調整領域として機能することを特徴とするバストパッドである。
また、請求項2に記載された考案は、前記バストパッドは、前記バストカップ部に配置されるバストパッド体と、当該バストパッド体に隣接する身頃体の一部又は全部とを一体的に形成した身頃一体型であることを特徴とする請求項1に記載のバストパッドである。
さらに、請求項3に記載された考案は、前記バストパッドは、前記バストカップ部に配置されるバストパッド体と、当該バストパッド体を身頃体と接続するための接続代とを備えたキャップ型であることを特徴とする請求項1に記載のバストパッドである。
又、請求項4に記載された考案は、前記外面層は、合成樹脂製発泡体、ラテックス、ファイバーフィル、ダブルラッセル編地のいずれかからなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のバストパッドである。
更に、請求項5に記載された考案は、前記内面層は、伸張性及び弾力性を有する合成樹脂製発泡体、通気性を有するダブルラッセル編地、柔軟性を有するニット編地、吸汗性を有するパイル編地のいずれかからなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のバストパッドである。
また、請求項6に記載された考案は、前記内面層としては、人体乳房に順応し保持する伸張度及び弾性を損なうことがなく、衛生面、ソフト性、機能性等の向上を図る発泡体乃至はその他素材との重ね合わせ又は張り合わせからなるものを用いたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のバストパッドである。
さらに、請求項7に記載された考案は、前記外面層及び内面層は、その周縁部の一部に一体化されていない領域を有していることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のバストパッドである。
又、請求項8に記載された考案は、前記外面層は、前記内面層のサイズに対して所定サイズ大きいJIS規格のサイズを有し、前記バストカップ部の表面形状を保持する保形性を備えていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のバストパッドである。
更に、請求項9に記載された考案は、前記バストパッドは、外面層のJIS規格サイズ及び内面層のJIS規格サイズの双方により識別されることを特徴とする請求項8に記載のバストパッドである。
また、請求項10に記載された考案は、前記外面層は、前記人体のバストの体側部側がバスト中央部に比較して保形性が高まるように設定され、前記内面層を介して前記人体のバストを中央部寄りで、且つ上方に設定、移動を図る機能を有していることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のバストパッドである。
さらに、請求項11に記載された考案は、前記内面層の前記人体のバストの体側部側に位置する周縁部は、前記外面層の周縁部と略平板状に接合されているとともに、前記外面層と接合された周縁部の内側は、所定の幅にわたって保形性が付与されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載のバストパッドである。
又、請求項12に記載された考案は、バストカップ部を有する女性用衣料に用いられるバストカップであって、前記バストカップ部に配置されるバストパッドと当該バストパッドに隣接する身頃体の一部又は全部を一体的に形成したバストカップにおいて、
前記バストカップ部を形成する前記女性用衣料におけるバストカップ構成をパディッド構成体とする前記バストパッドは人体外側から順に外面層、中空層、内面層からなり、
前記外面層は、前記人体のバスト形状に対して所定のサイズの大きさを有し、且つ、前記内面層と一体化されることで機能的に協働し、前記人体のバスト基底を前記人体の中央部寄り且つ上方の位置へ移動させた基礎の上に、バストトップ位置をポイントとするバスト形状を所望の外面形状に形成した保形性を有する外面形成体であり、
前記内面層は、前記人体のバスト形状に適合した形状に弾性的に変形し且つ保持可能であるとともに、その周縁部が前記外面層の周縁部と一体化されることで機能的に協働し、前記人体のバスト基底を保持しつつ当該バスト基底を前記人体の中央部寄り且つ上方の位置に設定した基礎を形成する基礎形成体であり、
前記中空層は、前記基礎形成体としての内面層の外面形状と前記外面形成体としての外面層の内面形状との間隙を補充するとともに、前記人体のバスト形状に適合した形状に弾性的に変形可能な内面層の調整領域として機能することを特徴とするバストカップである。
前記バストカップ部を形成する前記女性用衣料におけるバストカップ構成をパディッド構成体とする前記バストパッドは人体外側から順に外面層、中空層、内面層からなり、
前記外面層は、前記人体のバスト形状に対して所定のサイズの大きさを有し、且つ、前記内面層と一体化されることで機能的に協働し、前記人体のバスト基底を前記人体の中央部寄り且つ上方の位置へ移動させた基礎の上に、バストトップ位置をポイントとするバスト形状を所望の外面形状に形成した保形性を有する外面形成体であり、
前記内面層は、前記人体のバスト形状に適合した形状に弾性的に変形し且つ保持可能であるとともに、その周縁部が前記外面層の周縁部と一体化されることで機能的に協働し、前記人体のバスト基底を保持しつつ当該バスト基底を前記人体の中央部寄り且つ上方の位置に設定した基礎を形成する基礎形成体であり、
前記中空層は、前記基礎形成体としての内面層の外面形状と前記外面形成体としての外面層の内面形状との間隙を補充するとともに、前記人体のバスト形状に適合した形状に弾性的に変形可能な内面層の調整領域として機能することを特徴とするバストカップである。
この考案によれば、着用感を損ねることなくバストカップのサイズを女性の実際のバストサイズよりも豊かに見せるとともに、バスト形状を理想とする形状に近づけることが可能なバストパッド及びバストカップを提供することができる。
以下に、この考案の実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1
図2はこの考案の実施の形態1に係るバストカップ及びバストパッドを適用した女性用衣料としてのブラジャーを示すものである。本実施の形態1は、十分なフィット性を求めることから、三次元形成を前提とするが、バストパッドがキャップ体(バスト基底部の範囲)である場合は準二次元形成であっても良い。
尚、本実施の形態において、バストパッドとは、バストカップ部を形成する女性用衣料におけるバストカップ構成をパディッド構成体としたものである。
図2はこの考案の実施の形態1に係るバストカップ及びバストパッドを適用した女性用衣料としてのブラジャーを示すものである。本実施の形態1は、十分なフィット性を求めることから、三次元形成を前提とするが、バストパッドがキャップ体(バスト基底部の範囲)である場合は準二次元形成であっても良い。
尚、本実施の形態において、バストパッドとは、バストカップ部を形成する女性用衣料におけるバストカップ構成をパディッド構成体としたものである。
図2において、1は女性用衣料としてのブラジャーを示すものであり、このブラジャー1は、女性の体のバスト部分をそれぞれ覆う左右のバストカップ部2、3を備えている。これら左右のバストカップ部2、3は、その人体中央部において縫着等の手段によって互いに連結されているとともに、左右のバストカップ部2、3の体側部側には、女性の体の背面側で互いに係止される伸縮性を有する生地からなる左右の側布4、5がそれぞれ縫着されている。これら左右の側布4、5の先端部4a、5aには、アイ6やフック7等からなる係止具が、縫着等の手段によって取り付けられている。また、上記左右のバストカップ部2、3の上端部には、女性の肩に掛けるストラップ8、9が側布4、5の背面側との間にわたってそれぞれ装着されている。
上記左右のバストカップ部2、3は、図3(b)に示すように、バストパッド10と、バストパッド10の表裏両面を被覆する伸張性の高い生地からなる表地11及び裏地12とを備えており、バストパッド10の表裏両面を表地11及び裏地12で被覆した状態で縫製し、更に人体の中央部において縫着等の手段により互いに連結されている。なお、バストパッド10の体側部側の端部及び人体中央部側の端部は、その裏面側に配置されたバイアステープ等の裏当て部材18、19を介して側布4及び他方のバストパッド10と縫着されている。
また、この実施の形態1に係るバストパッド10は、図3(a)に示すように、左右のバストに対応したバストパッド10のみではなく、バストパッド10と当該バストパッド10に隣接する身頃体21が一体的に形成されたバストカップ20として構成されている。このバストカップ20は、表地11及び裏地12を含めて左右のバストカップ部2、3を構成するものである。身頃体21は、バストパッド10の人体中央部側に位置する中央部身頃体21aと、バストパッド10の下部に位置する下辺身頃体21bと、バストパッド10の体側部側に位置する体側部身頃体21cとを備えている。なお、バストパッド10と一体的に形成される身頃体21は、中央部身頃体21a、下辺身頃体21b及び体側部身頃体21cのすべてからなる必要は必ずしもなく、バストパッド10の周囲に配置される身頃体の一部からなるものであっても勿論よい。また、バストパッド10は、身頃体12を備えず単独で構成されていても勿論良い。なお、バストカップ20は、左右のバストカップ20が個別に形成されているが、左右のバストカップ20を一体的に形成しても良い。
上記バストパッド10(バストカップ20)は、原則としてポリウレタン等の発泡体からなり、当該発泡体の発泡密度や弾力性、柔軟性、並びに厚さ等は、造形性の質感によって異なるものであって限定されるものではない。上記バストパッド10(バストカップ20)は、図1及び図3に示すように、大別して、人体の外側に位置する外面層13と、内面(人体)側に位置する内面層14と、両者の間に形成された中空層(空気層)15とからなる三層構造を有している。外面層13は、内面層14のサイズの規格よりも所定のサイズだけ大きい規格(JIS規格)に形成されている。ここで、所定のサイズとは、人体のバストに対応した内面層サイズの着用者が、容易に視覚的且つ理解できるJISサイズ(大きさ)である。即ち、外面層13は、人体寸法(JIS規格に基づくサイズ)をベースにカップサイズが決定される内面層14のサイズよりも所定のサイズ(JIS規格に基づくサイズ)だけ大きい規格に設定されている。図1に示すように、ブラジャー1を着用する女性のバスト18のサイズが例えばA70の規格(JIS規格)に対応したサイズである場合、外側の外面層13は、その外面形状が所定のサイズ(例えば、2サイズ)だけ大きいC70に対応した形状に形成されている。但し、所定のサイズは、2サイズに限定されるものではなく、1サイズ又は3サイズ以上であっても良いが、1サイズは通常外面層13の厚さで対応することが可能である。しかしながら、必ずしも外面層13に厚みが形成できないバストパッド10の組成体又は構成体の場合や、三重構造による外面層13の剛に対し内面層14の柔を求める場合等においては、この限りで無い。
ここで、JIS規格は、上述したように、アンダーバスト寸法(胴囲寸法)を、上下2.5cmを対応領域とする70.75.80.・・・等のサイズ分類とし、当該アンダーバスト寸法とトップバスト(乳頭囲寸法)との差を、乳房高寸法としA.B.C.・・・とのサイズに分類して表示したものである。
本実施の形態に係るバストパッド10は、着用者(人体)の体型にフィットすることを大前提とする内面層14の構成であると同時に、当該内面層14は、JIS規格に準ずるサイズ分類を前提とするものである。また、外面層14は、着用者が識別可能なことを前提とするJIS規格に準ずるバストサイズ分類を前提とするものであり、着用者が求めるバストアップ量と形状を有する。したがって、上記バストパッド10を装着したブラジャー1としては、着用者の人体寸法(JIS規格に基づくサイズ)をベースに決定されるカップサイズと、バストパッド10の外面層14が有するJIS規格に準ずるバストサイズ及び/又は形状が表示される。ここで、外面層14の形状としては、例えば、半球状やベル状等が挙げられる。
外面層13は、保形性を有しており、例えば、厚さ3〜20mm程度に設定されている。外面層13は、例えば、一様な厚さのシート体を材料として後述するようにモールド成型により加熱・加圧成形されるが、これに限らず、スライス加工した後にプレス加工を施したものであっても良い。外面層13は、所定の形状を保持する保形性を有していれば良く、ハード性は要求されず、むしろ所定の形状を保持する保形性を有していれば圧縮率を低く設定するか、又は素材そのものの形状からなる柔軟なものであることが望ましい。
この実施の形態では、外面層13の材料として、発泡ポリウレタン層の表面(外面)に黄変防止と滑り感を高める目的でトリコット地等からなる図示しない生地を積層した二層構造のものを用いている。また、外面層13としては、合成樹脂製発泡体から成るもの以外に、ラテックス、ファイバーフィル、ダブルラッセル編地等の素材を採用しても良い。
外面層13は、顧客が目標とするバストのサイズアップを図る外面形成体であり、当該外面層13の外面形状は、例えば、AサイズからツートップアップしたCカップサイズや、AAサイズからツートップアップしたBカップサイズ、あるいはAAサイズからスリートップアップしたCカップサイズ等に設定されている。
図4及び図5は、内面層14のカップサイズに対して外面層13のカップサイズがスリーサイズアップ及びフォーサイズアップに形成したバストカップ10をそれぞれ示している。
また、外面層13は、図3に示すように、その周縁部13aの少なくとも一部(図示例2では全周)が内面層14の周縁部14aと一体化されることで機能的に協働し、人体のバスト形状に対して目標とする外面形状を形成する外面形成体である。更に説明すると、外面層13は、図3(a)に示すように、その身頃体21a、21b、21cに相当する周縁部13a(同図において格子状のハッチングが施された領域)が内面層14の周縁部14aと一体的に形成されている。さらに、外面層13は、その身頃体21a、21b、21cの内側に位置する周縁部13b(同図において斜線からなるハッチングが施された領域)が内面層14の周縁部14bと一体化されている。尚、図3(b)において、符号Aはバスト一体化領域を、符号Bは身頃一体化領域をそれぞれ示している。外面層13は、単に、バストのサイズアップを図るのみではなく、人体のバスト18の形状を理想とするバストトップのシルエットアップ機能を果たすものである。この実施の形態の外面層13は、着用者のバストトップTの位置をポイントとするバスト形状を人体の中央部側に寄せ、且つ上方に移動させた位置Pとなるなど、現時代に相応する理想的なシルエット形状を有する所望の表面形状に設定している。したがって、上記バストパッド10は、単に、バストのサイズアップを図る従来のバストパッドと基本的な設計思想を異にするものである。
また、外面層13は、バストトップ部Pの近傍が最も厚く周縁部に行くに従って徐々に薄くなる断面形状を有しており、周縁部13a、13bは剛性を有する薄い平板状をなしている。また、外面層13の外周縁の端部は、テーパー状に薄く形成されており、バイヤステープ等からなる裏当て部材18、19と容易に縫着することが可能な仕上部(始末部)を構成している。さらに、上記外面層13の周縁部13a、13bは、図3(a)に示すように、人体のバスト下部から体側部側に渡る領域13cは、人体のバスト18の下部から体側部に渡る領域を押えることでバスト18の基底部を人体の上部且つ中央部寄りに移動させるため、人体のバスト形状よりも人体の上部且つ中央部寄りに位置するようにやはり剛性を有する略平板状に形成されている。
一方、内面層14は、図1に示すように、その周縁部14aの少なくとも一部、図示例では周縁部14a及びその内側に位置する周縁部14bが外面層13の周縁部13a、13bと一体化されることで機能的に協働するとともに、その中央部14cが人体のバスト18の形状に適合した形状に弾性的に変形可能に構成されている。また、内面層14は、その中央部14cが略平坦状又は蒲鉾状に形成されているとともに、周縁部14a、14bが薄くなるように形成されている。内面層14は、例えば、連続気泡を有する低反発弾性ウレタンフォーム(高密度ポリウレタンフォーム)、及び原則として高密度ポリウレタンフォームの特性に準する特性を備える材料からなる。内面層14の厚さは、例えば、5.0〜15.0mm程度に設定される。この実施の形態では、内面層14の材料として例えば厚さが5.0〜15.0mm程度の低反発弾性ウレタンフォームを用いている。内面層14は、その中央部14cの厚さが材料となる低反発弾性ウレタンフォームそのものの厚さと等しい値に設定されており、その周縁部14aの厚さが0.5〜2.0mm程度に設定されている。また、内面層14の周縁部14aの外周端部は、テーパー形状に徐々に厚さが薄くなるよう形成するのが望ましい。
また、内面層14は、伸張性及び弾力性を有する合成樹脂製発泡体、シリコンゴム、通気性を有するダブルラッセル編地、柔軟性を有するニット編地、吸汗性を有するパイル編地などから構成しても良い。
さらに、内面層14としては、人体乳房に順応し保持する伸張度及び弾性を損なうことがなく、衛生面、ソフト性、機能性等の向上を図る発泡体乃至はその他素材との重ね合わせ又は張り合わせからなるものを用いても良い。
なお、内面層14は、その周縁部14aの少なくとも一部、例えば、周縁部14aの上縁(周縁上部)を外面層13の周縁部13aと一体化させない非一体化部とするように構成しても良い。この場合は、図8に示すように、3/4カップや1/2カップなどにおいて、バストの引き上げ量によっては、外面層13のカップイコール内面層上部に間隙が生じる虞れがあり、カップの上縁部においては、内面層14の周縁部14aと外面層13の周縁部13aとを一体化させない(分離した状態とする)方が望ましい。その理由は、内面層14の上部に位置する周縁部14aがフリー状態の方が内面層周縁部の拡張量が拡大しバストを押え込むことを回避することができるためである。
また、内面層14は、例えば、最終的に外面層14と一体的に接合されるときに、外周端から内側に位置する周縁部の約40%の幅に渡る領域を外面層13に圧着させるとともに加圧成形し、残りの領域を材料となる低反発弾性ウレタンフォームそのもののからなる略平坦なフラットな領域とし、人体へのフィット性を高めたセミ成形体である。また、上記内面層14の体側部側に位置する周縁部14bは、外面層13の周縁部13bと接合することにより所定の幅にわたって略平板状に形成されることにより保形性が付与されている。
また、上記内面層14は、その人体中央部側の周縁部14bに位置する領域が所定の幅にわたって外面層13の周縁部13bと一体化されている。また、内面層14は、その外周縁部の内側に位置する領域が体側部側よりも狭い所定の幅にわたって加熱・加圧成形されている。
さらに、内面層14は、人体のバスト18の基底部(輪郭部)30を保持しつつ当該バスト基底部30を人体の中央部寄り且つ上方の位置へ移動させ、外面層13の外面形状の基礎を形成する基礎構造体である。更に説明すると、内面層14は、図1、図3及び図4に示すように、外周縁のうち、人体のバスト18の基底部30に対応した領域31が、バストカップ10を装着する前の状態における人体のバスト18の輪郭部30より人体の中央部寄り且つ上方の位置に配置されている。
人体のバスト18は、図6に実線で示すように、基本的に体型完成時においても、バスト18にボリュームがあればある程、バストトップTの位置は、円錐形状で近似されるバスト18の中央では無く、下方で且つ人体の体側部寄りに位置し、等高線で表現すればバストトップTの下部は等高線の間隔が狭く、上部は等高線の間隔が広くなる状態(下垂状態)にある。しかるに、人体のバスト18は、下垂状態にあることから、バストトップTの上部は、既に緊張状態であり、図6中矢印Cで示すように、バストトップTを更に引き下げることは基本的に無理である。また、人体のバスト18は、胸囲も健康であればある程、同図中矢印Dで示すように、人体中心部から体側部に向けて開かせることには同じく無理がある。
一方、人体のバスト18は、上述したC方向及びD方向と反対の方向には人体皮脂が緩みをもっており、バストトップTの下部から体側部にわたる領域は、上部並びに人体の中心部に向けて、最低でも1〜2cm移動可能であり、年齢が高まるにつれてその移動量は4〜5cm以上にもなる。それに伴って、人体のバスト18は、基底部30のバストトップTの下部から体側部にわたる領域を、上部並びに人体の中心部に向けて移動させることが可能である。
この人体のバスト18が有する無理のない緩みの範囲において、本実施の形態に係るバストパッド10(バストカップ20)は、より三次元化されたパターンの上、当該バスト基底部30の移動を促すバスト体側部下部並びに体側部を支持する機能を有する。バストパッド10を着用した後の状態においては、図6に破線で示すように、バスト基底部30からバストトップTまでの距離L1が距離L1’へと拡大するとともに、バストトップTからバスト上部までの距離L2が距離L2’へと縮小する。その結果、人体のバスト基底部30及びバストトップTは、人体の上部且つ中央部寄りの位置31及びTへと移動することとなる。
また、上記内面層14と外面層13との間には、図1に示すように、両層13、14の外周縁部13a、13b、14a、14bを加熱融着や接着剤による接着等の手段で一体的に接合することにより中空層15が形成されている。この中空層15は、内面層14が通気性を有しているため、内面層14の変形に合わせて容積が変化することが可能となっている。バストカップ20を装着したブラジャー1を着用する前の状態では、内面層14はその中央部14cが平坦状に形成されているため、相対的に大きな容積を有している。
さらに説明すると、上記中空層15は、図7に示すように、着用時においては、人体のバスト18により内面層14が押圧されて外面層13の内側に接触して消滅した状態となる。
また、バストカップ20を装着したブラジャー1を着用した状態において、中空層15の形状は、外面層13のサイズによって異なった形状に変形する。即ち、図4及び図5に示すように、外面層13のサイズが内面層14のカップサイズに対して大きく設定されている場合には、着用時において、外面層13と内面層14との間に中空層15が残った状態となる。
この中空層15は、外面層13のサイズにもよるが、例えば、そのバストトップ部Pにおける間隙が[12〜16mm(1カップサイズが6〜8mm)−外側のパッド体13の厚さ]となる。一方、上記中空層15は、図1、図4、図5に示すように、未着用時においては、上記の間隙[12〜16mm(1カップサイズが6〜8mm)−外側のパッド体13の厚さ]に対して、(10〜20mm−内側のパッド体14の厚さ)に相当する間隙だけ大きい値となる。
また、上記中空層15は、実際に着用した際に女性のバストに押されて内面層14が外側に向けて移動することにより、上述したように装着する前の状態に比較して容積(間隙)が減少するか、又は内面層14の外面が外面層13の内面に接触することにより容積が略ゼロとなる。
バストカップ20の内面サイズと外面サイズとの関係から割り出される中空層15の空間は、内面サイズより外面サイズがワンサイズ大きい場合、原則として着用時における内面層14の膨張、拡張空間の範囲であり、着用後は消滅する。少なくとも外面サイズが1.5サイズ以上大きくなければ、中空層15の空間は残らない。これは、外面層13の厚みと内面層14の厚さで必達される。よって、最低2サイズ以上大きい構成が望ましい。
但し、2サイズ以下である場合であっても、外面層13の構成をより柔軟な構成としたい場合、外面層13の剛性が高く厚みを要しない材質からなる場合、ソフトな着用感を得る場合、軽量化を求めるメリットを得る場合などには、有効である。
以上の構成において、この実施の形態に係るバストパッドを適用した女性用衣料としてのブラジャーの場合には、次のようにして、着用感を損ねることなくバストカップのサイズを女性の実際のバストサイズよりも豊かに見せるとともに、バスト形状を理想とする形状に近づけることが可能となっている。
すなわち、バストパッド10をブラジャー1に装着して着用すると、内面層14は、図7に示すように、女性のバスト18の形状に倣って無理なく変形してフィットする。その際、中空層15内の空気は、例えば、内面層14を通して排出される。また、バストパッド10の外面層13は、保形性を有しており、バストカップ部2、3のサイズを女性の実際のバストサイズよりも豊かに見せることが可能となる。
さらに、上記バストパッド10は、図3(a)に示すように、その外面層13及び内面層14の基底部31が人体のバスト基底部30よりも人体の中央部寄りで且つ上方に位置するように構成されている。そのため、バストパッド10を着用した着用者は、バスト18の基底部31が人体の中央部寄りで且つ上方に変位し、更に、当該バスト基底部31に対応して形成された外面層13の外面形状に倣った形状に補正される。
したがって、上記バストパッド10は、内面層14によってバスト18の基底から人体の中央部寄りで且つ上方に位置するように移動させるものであるため、外面層13は、内面層14との協働により一層自然な形でバストの形状を補正することが可能となる。
更に説明すると、この実施の形態に係るバストパッド10は、図1に示すように、内面層14の周縁部14a、14bが外面層13の周縁部13a、13bと一体的に接合されて、外面層13の周縁部13a、13bと協働することで、内面層14がバスト18の基底部30を人体の中央部寄りで且つ上方の位置31へと移動させる機能を果たす。
一方、外面層13は、内面層14によって人体の中央部寄りで且つ上方に移動されたバスト18の基底部31をベースとして、バストトップPを人体の中央部寄りで且つ上方に移動させた位置に形成することが可能となる。したがって、バストパッド10を着用した場合には、図7に示すように、人体の中央部寄りで且つ上方に移動された人体18のバスト18に対して、更に人体の中央部寄りで且つ上方に移動させた位置にバストトップPを設定することが可能となる。そのため、従来のバストパッドでは、実現することができなかった人体美学的に理想に近い形状のバスト形状を創造することができる。
実施の形態2
図9はこの発明の実施の形態2を示すものであり、前記実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態2は、バストパッドが、バストカップ部に配置されるバストパッド体と、当該バストパッド体を身頃体と接続するための接続代とを備-えたキャップ型であるように構成したものである。
図9はこの発明の実施の形態2を示すものであり、前記実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態2は、バストパッドが、バストカップ部に配置されるバストパッド体と、当該バストパッド体を身頃体と接続するための接続代とを備-えたキャップ型であるように構成したものである。
すなわち、このバストパッド10は、図9に示すように、バストカップ部2、3に配置されるバストパッド10そのものからなるバストパッド体と、当該バストパッド体10を図示しない身頃体と接続するため、当該バストパッド体10の下端縁に位置するバスト基底部31に沿って外周端に設けられた接続代40(図中、ハッチングを施した部分)を備えている。更に説明すると、二次元のバスト基底(水平化)パターンによる接続代と三次元化のバスト基底(湾曲化)パターンによる接続代の角度は、ベースが異なることから対比できないが、バスト輪郭中心部から下部にかけては、略同一的平面感覚であるが、当該下部から体側部にわたる角度は大きく異なる。即ち、本実施の形態では、体側部稜線と一線となる。
バストパッド10の接続代40は、図9(b)に示すように、身頃体と縫着等の手段により接続される部位であり、外周端13a’、14a’が極端に薄くなるテーパー状に形成されている。
その他の構成及び作用については、前記実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
実施の形態3
図10はこの発明の実施の形態2を示すものであり、前記実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態2は、バストパッドをブラジャーと独立した製品として使用するように構成したものであり、外面層との形状を一つとするノンパッドタイプのバストカップを構成するブラジャーに適用したものである。図10(a)はブラジャ−1を示す一部破断の斜視構成図、同図(b)はバストカップ部を示す裏面構成図、同図(c)はバストパッドをそれぞれ示すものである。
図10はこの発明の実施の形態2を示すものであり、前記実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態2は、バストパッドをブラジャーと独立した製品として使用するように構成したものであり、外面層との形状を一つとするノンパッドタイプのバストカップを構成するブラジャーに適用したものである。図10(a)はブラジャ−1を示す一部破断の斜視構成図、同図(b)はバストカップ部を示す裏面構成図、同図(c)はバストパッドをそれぞれ示すものである。
すなわち、このブラジャー1は、図10に示すように、原則として、バストパッド10をバストカップ部2、3に挿入するか又は当てがう事が可能なカップ部の容量を持ったノンパッド形式のバストカップ構成のブラジャーである。この場合、ブラジャー1は、バストカップ部2、3が伸張性を有する成形編みのブラジャーからなるものであることが望ましい。但し、ブラジャー1は、バストパッド10を保持する保持力を有していない場合、人体のバストのサイズアップ機能に変わりはないが、人体のバスト基底部30の移動力が低下する虞れがあるため、バストパッド10の保持力を備えたものであることが望ましい。バストパッド10としては、例えば、キャップ型のものであって接合代を有しないものが用いられる。当該パッド体は、キャップ型が一般的であるが、機能を発揮するためには、接続代及び身頃部を形成するバンドウ型が機能的に勝るため望ましい。
上記ブラジャー1には、図10に示すように、例えば、バストカップ部2、3の裏面側にバストパッド10を挿入する開口部50が設けられる。また、ブラジャー1には、バストカップ部2、3にバストパッド10の挿入を前提とする伸張性を付与し、バストパッド10を挿入せずに使用可能である日常使用するブラジャー兼用としても良い。なお、図10において、符号51、52はバストカップ部2、3を構成する表地及び裏地をそれぞれ示している。
その他の構成及び作用については、前記実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
実施の形態4
図11はこの発明の実施の形態4を示すものであり、前記実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態4では、外面層及び/又は内面層に機能を付加する素材をコーティングするように構成したものである。
図11はこの発明の実施の形態4を示すものであり、前記実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施の形態4では、外面層及び/又は内面層に機能を付加する素材をコーティングするように構成したものである。
この実施の形態3に係るバストパッド10は、図11(a)に示すように、製品としてのブラジャー1のバストカップ部2、3の外面(表面及び裏面)を構成する布状の外装素材61、62を、バストパッド10の外面層13の表面と内面層14の裏面に接着等の手段によって一体的にコーティング(被覆)したものである。なお、内面層14の裏面にコーティングされる外装素材62は、内面層14と同様の伸張性を有するものが用いられる。
また、外面層13の表面には、黄変防止用素材等からなる中間素材を、外装素材61の内側にコーティングするように構成しても良い。
また、図11(b)は本実施の形態3に係るバストパッド10の変形例を示すものである。このバストパッド10は、バストカップ10の内面層14の外面(裏面)に、当該内面層14としての付加価値を持った素材63、例えば、衛生面をカバーする吸汗性を有するパイル編地等からなる素材や、物性的肌当たりを付加する柔軟性を有するニット編地等からなる素材を一体的にコーティング(被覆)したものである。
さらに、図11(c)は本実施の形態3に係るバストパッド10の更なる変形例を示すものである。このバストパッド10は、外面層13の素材として柔軟性を有する素材を採用した場合や、外面層13の補正力を更に高めるため、表着に響かず、補正力のある薄地の布巾又は編み地並びにフィルム体等からなる機能素材64、65を、外面層13の体側部側から先端部にわたって接着等の手段により一体的に被覆したものである。
このように、この実施の形態3に係るバストパッド10は、外面層13及び内面層14の双方、又は一方に機能を付加する素材をコーティングするように構成したので、バストパッド10を使用したブラジャー1等の女性用衣料の製造を容易にすることが可能であるとともに、種々の機能を付加することができ、バストパッド10としての機能価値を高めることが可能となる。
その他の構成及び作用については、前記実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
1:ブラジャー、2,3:バストカップ部、10:バストパッド、13:外面層、14:内面層、15:中空層。
又、請求項4に記載された考案は、前記外面層は、合成樹脂製発泡体、ラテックス、不織布、ダブルラッセル編地のいずれかからなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のバストパッドである。
この実施の形態では、外面層13の材料として、発泡ポリウレタン層の表面(外面)に黄変防止と滑り感を高める目的でトリコット地等からなる図示しない生地を積層した二層構造のものを用いている。また、外面層13としては、合成樹脂製発泡体から成るもの以外に、ラテックス、不織布、ダブルラッセル編地等の素材を採用しても良い。
Claims (12)
- バストカップ部を有する女性用衣料に用いられるバストパッドにおいて、
前記バストカップ部を形成する前記女性用衣料におけるバストカップ構成をパディッド構成体とする前記バストパッドは人体外側から順に外面層、中空層、内面層からなり、
前記外面層は、前記人体のバスト形状に対して所定のサイズの大きさを有し、且つ、前記内面層と一体化されることで機能的に協働し、前記人体のバスト基底を前記人体の中央部寄り且つ上方の位置へ移動させた基礎の上に、バストトップ位置をポイントとするバスト形状を所望の外面形状に形成した保形性を有する外面形成体であり、
前記内面層は、前記人体のバスト形状に適合した形状に弾性的に変形し且つ保持可能であるとともに、その周縁部が前記外面層の周縁部と一体化されることで機能的に協働し、前記人体のバスト基底を保持しつつ当該バスト基底を前記人体の中央部寄り且つ上方の位置に設定した基礎を形成する基礎形成体であり、
前記中空層は、前記基礎形成体としての内面層の外面形状と前記外面形成体としての外面層の内面形状との間隙を補充するとともに、前記人体のバスト形状に適合した形状に弾性的に変形可能な内面層の調整領域として機能することを特徴とするバストパッド。 - 前記バストパッドは、前記バストカップ部に配置されるバストパッド体と、当該バストパッド体に隣接する身頃体の一部又は全部とを一体的に形成した身頃一体型であることを特徴とする請求項1に記載のバストパッド。
- 前記バストパッドは、前記バストカップ部に配置されるバストパッド体と、当該バストパッド体を身頃体と接続するための接続代とを備えたキャップ型であることを特徴とする請求項1に記載のバストパッド。
- 前記外面層は、合成樹脂製発泡体、ラテックス、ファイバーフィル、ダブルラッセル編地のいずれかからなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のバストパッド。
- 前記内面層は、伸張性及び弾力性を有する合成樹脂製発泡体、通気性を有するダブルラッセル編地、柔軟性を有するニット編地、吸汗性を有するパイル編地のいずれかからなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のバストパッド。
- 前記内面層としては、人体乳房に順応し保持する伸張度及び弾性を損なうことがなく、衛生面、ソフト性、機能性等の向上を図る発泡体乃至はその他素材との重ね合わせ又は張り合わせからなるものを用いたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のバストパッド。
- 前記外面層及び内面層は、その周縁部の一部に一体化されていない領域を有していることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のバストパッド。
- 前記外面層は、前記内面層のサイズに対して所定サイズ大きいJIS規格のサイズを有し、前記バストカップ部の表面形状を保持する保形性を備えていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のバストパッド。
- 前記バストパッドは、外面層のJIS規格サイズ及び内面層のJIS規格サイズの双方により識別されることを特徴とする請求項8に記載のバストパッド。
- 前記外面層は、前記人体のバストの体側部側がバスト中央部に比較して保形性が高まるように設定され、前記内面層を介して前記人体のバストを中央部寄りで、且つ上方に設定、移動を図る機能を有していることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のバストパッド。
- 前記内面層の前記人体のバストの体側部側に位置する周縁部は、前記外面層の周縁部と略平板状に接合されているとともに、前記外面層と接合された周縁部の内側は、所定の幅にわたって保形性が付与されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載のバストパッド。
- バストカップ部を有する女性用衣料に用いられるバストカップであって、前記バストカップ部に配置されるバストパッドと当該バストパッドに隣接する身頃体の一部又は全部を一体的に形成したバストカップにおいて、
前記バストカップ部を形成する前記女性用衣料におけるバストカップ構成をパディッド構成体とする前記バストパッドは人体外側から順に外面層、中空層、内面層からなり、
前記外面層は、前記人体のバスト形状に対して所定のサイズの大きさを有し、且つ、前記内面層と一体化されることで機能的に協働し、前記人体のバスト基底を前記人体の中央部寄り且つ上方の位置へ移動させた基礎の上に、バストトップ位置をポイントとするバスト形状を所望の外面形状に形成した保形性を有する外面形成体であり、
前記内面層は、前記人体のバスト形状に適合した形状に弾性的に変形し且つ保持可能であるとともに、その周縁部が前記外面層の周縁部と一体化されることで機能的に協働し、前記人体のバスト基底を保持しつつ当該バスト基底を前記人体の中央部寄り且つ上方の位置に設定した基礎を形成する基礎形成体であり、
前記中空層は、前記基礎形成体としての内面層の外面形状と前記外面形成体としての外面層の内面形状との間隙を補充するとともに、前記人体のバスト形状に適合した形状に弾性的に変形可能な内面層の調整領域として機能することを特徴とするバストカップ。
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