JP3185490U - 成形装置 - Google Patents

Abstract

【課題】射出成形金型といった成形装置を提供する。
【解決手段】金型スタック１４０の第１のスタック部１１０内において用いられるストリッパースリーブ１１６を含む。ストリッパースリーブ１１６は、第１のスタック部１１０のスライド対１２２を開口させ、第１のスタック部１１０から成形物を剥離させるように、構成される。
【選択図】図１

Description

本明細書中に開示される非限定的実施形態は、主に成形装置に関し、より詳細には射出成形金型に関する。

米国特許７，１５０，８４７号（ＣＨＡＰＰＬＥＡＲらに付与、公開日：２００６年１２月１９日）において、特に、段階型の連続して分割された射出成形金型が開示されている。前記射出成形金型は、周辺フランジを有するコンテナ吐出口と、概して円筒型側壁と、前記側壁内に固定された取り外し可能なパネルと、前記取り外し可能なパネルへ接続された引き手リングとを形成するために用いられる。前記金型は、ベースと、ゲートを含む前記ベースへ接続された第１の要素とを含む。前記ベースに対してコアプレートが移動可能であり、前記第１の金型要素にコア要素が対向する。スリーブが、前記コア要素を包囲して、前記引き手リングを規定するチャンネルが設けられる。前記スリーブが前記コア要素に相対して移動すると、成形された引き手リングが放出される。ストリッパーリングが前記スリーブを包囲して、縁部が前記スリーブの外側対向面において前記ストリッパーリングに隣接して設けられ、前記スリーブに沿って移動可能となっている。

米国特許７，１２８，８６５号（ＭＡＲＴＩＮに付与、公開日：２００６年１０月３１日）において、特に、成形されたプラスチックプレフォームを金型から射出するための射出成形方法および装置についての開示がある。第１のリフト構造および／またはステップは、内面と、上面とを有するように構成される。前記内面は、コア上の相補表面を密閉およびアライメントするための領域を有する。前記上面は、第２のリフト構造上の相補表面を密閉およびアライメントするための領域を有する。前記第１のリフト構造の上面は、成形されたプラスチックプレフォームを前記射出成形金型からリフト方向において第１の期間にわたってリフトさせるように構成される。前記成形されたプラスチックプレフォームの下部は、前記リフト方向に対して実質的に垂直な面内に配置される。第２のリフト構造および／またはステップは、前記成形されたプラスチックプレフォームの外面を前記射出成形金型から前記リフト方向において第２の期間にわたってリフトさせるように構成された内面を有するように構成される。前記成形されたプラスチックプレフォームの外面は、前記リフト方向に対して実質的に平行な面内に配置された構造を含む。前記成形されたプラスチックプレフォームはその端部によってリフトされるため、前記プレフォームを内部において固化させる必要が無くなり、その結果、前記プレフォームを前記金型から早期に取り外すことが可能となり、その結果サイクル時間が低減する。

米国特許６，４５０、７９７号（ＥＡＬＩＡＳ、Ｊｏｓｅｐｈに付与、公開日：２００２年９月１７日）において、特に、成形装置についての開示がある。この成形装置は、一対のスライドインサートを有する。前記一対のスライドインサートは、その他の金型コンポーネント内に横方向に移動可能でありかつその他の金型コンポーネントとの係合解除が可能である。前記スライドインサートの横方向移動は、スライド機構によって可能となる。前記スライド機構は、駆動ラックと、前記駆動ラックのいずれかの端部に設けられた一対の駆動ピニオンと、２対の被駆動ラックと、前記被駆動ラックに接続された複数のスライドとを有する。各対の被駆動ラックは、相互に平行かつ相互に間隔を空けて配置され、ピニオンの対向側部を係合させ、これにより、前記ピニオンの回転によって反対方向に駆動される。前記成形装置は、スライドインサートを有する従来のデバイスよりもよりコンパクトであるため、スライドリテーナの使用が不要となり、金型プレーを分離する際の前記金型プレート間の障害が無くなり、また、従来のデバイスよりも高速のサイクルが可能となる。

米国特許４，８０６，３０１号（ＣＯＮＴＩに付与、公開日：１９８９年２月２１日）において、特に、プラスチックキャップを形成するための金型と、このような金型からキャップを取り外す方法とについての開示がある。前記金型は、雌部材および雄部材を含む。これらの雌部材および雄部材は、金型キャビティを形成する。この金型キャビティ内において、前記キャップが形成される。前記雌部材は、上側アセンブリおよび複数のカムを含む。前記カムは、ラジアル突起を有する。前記ラジアル突起は、前記雄部材と係合して、環状凹部を前記キャップ内に形成する。前記キャップを前記金型から取り外すには、前記雌部材の上側アセンブリを軸方向に移動させ、そのカムを前記キャップから離隔方向にラジアル方向に移動させた後、前記キャップそのものを前記金型の雄部材から取り外す。好適には、前記キャップを前記雄部材上にて縮小させることにより、前記キャップと前記金型の雌部材との間に空間を形成し、その後、前記雌部材を前記キャップから離隔方向に移動させる。

米国特許４，６７６，７３２号（ＬＥＴＩＣＡに付与、公開日：１９８７年６月３０日）において、特に、バケツ型コンテナについての開示がある。このバケツ型コンテナは、リム開口部を有する。前記リム開口部は、その前記側壁よりも直径が小さく、ダイセットを用いて熱可塑性材料から射出成形される。このダイセットは、成形コアを含む。この成形コアが崩壊すると、前記成形されたコンテナを前記金型から軸方向に取り外すことが可能となる。前記成形コアは、複数の個々の楔型の外側コア部を含む。これらの外側コア部は、共に連続的成形表面を形成し、テーパー状の内側コア上にスライド可能に取り付けられ、これにより、前記外側コア部を前記内側コアに相対して軸方向にスライド移動させることが可能となる。このような前記内側コア上における前記外側コア部のスライド移動は、複数のキーロックによって可能となる。これらのキーロックは、前記内側コア内の対応する軸方向キー溝内に固定され、前記外側コア部内の対応する軸方向キー溝とスライド可能に係合する。前記キーロック上と、前記外側コア部のキー溝上とに協働カム面を設けることで、前記外側コア部が拡張成形位置に到着した際、前記外側コア部は確実に移動して、前記内側コアと係合する。また、前記キーロックを前記内側コア内のキー溝内に確実に配置する手段も開示される。また、成形動作時において記外側コア部の下端を確実に前記内側コアに対して保持するためのカム手段も開示される。

米国特許４，６１８，１２１号（ＣＯＮＴＩに付与、公開日：１９８６年１０月２１日）において、特に、金型についての開示がある。この金型は、プラスチックキャップを形成し、キャップをこのような金型から取り外す際に用いられる。前記金型は、雌部材および雄部材を含む。これらの雌部材および雄部材は、金型キャビティを形成する。前記金型キャビティにおいて、前記キャップが形成される。前記雌部材は、上側アセンブリと、複数のカムとを含む。これらのカムは、ラジアル突起を有する。前記ラジアル突起は、前記雄部材と係合して、環状凹部を前記キャップ内に形成する。前記キャップを前記金型から取り外すには、前記雌部材の上側アセンブリを軸方向に移動させ、そのカムをラジアル方向に前記キャップから離隔方向に移動させた後、前記キャップそのものを前記金型の雄部材から取り外す。好適には、前記キャップを前記雄部材上において縮小させることにより前記キャップと前記金型の雌部材との間に空間を発生させた後、前記雌部材を前記キャップから離隔方向に移動させるとよい。

米国特許出願公開第２００９／０１０４３０６Ａ１号（ＢＥＲＥＵＴＥＲらに付与、公開日：２００９年４月２３日）において、特に、プラスチック用射出成形ツールについての開示がある。この射出成形ツールは、ツールコアと、イジェクタと、アンダーカットを形成するためのスライディングツール部とを有する。これらはそれぞれ、変位可能である。前記スライディングツール部は、前記ツール内において生成されたプラスチック成形コンポーネントの押出方向および前記押出方向に対して垂直方向双方において変位可能であり、前記イジェクタおよび前記ツールコアは、射出方向において変位可能であり、前記ツールコアの移動および前記スライディングツール部の移動はどちらとも、前記イジェクタの移動によって可能となる。

ＥＰ特許出願公開第１９０５５６６Ａ１号（ＣＡＲＵＡＮＡに付与、公開日：２００８年４月２日）において、特に、プラスチック材料製のシーリングキャップを作製するためのモールドについての開示がある。このシーリングキャップは瓶用であり、シーリングリングが弱体化ラインによって各キャップに接続される。この弱体化ラインは、複数の軸方向ステムによって形成される。これら複数の軸方向ステムは、開口円周領域によって間隔を空けて配置される。これらの開口円周領域内において、前記弱体化ラインの開口円周領域を押圧において規定するためのインサートが形成される。前記インサートの形成は、楔型断面を有する曲線状本体の形態をしたデバイスによって行われる。このデバイスは、前記モールドの環状本体の円錐キャビティ内に配置される。この円錐キャビティ内において、これらが保持され、複数の永久磁石によって誘導される。前記デバイスおよびインサート部の移動は、前記円錐キャビティ内において発生し、その結果、前記モールドの全体的寸法が低減する。

本明細書中に記載の特許請求の範囲に記載の第１の局面によれば、成形装置が提供される。前記成形装置は、金型スタックの第１のスタック部内において用いられるストリッパースリーブを含む。前記ストリッパースリーブは、使用時において前記第１のスタックのスライド対を開口させ、使用時においてモールドを前記第１のスタック部から剥離するように、構成される。

当業者であれば、特定の非限定的実施形態についての以下の記載を添付図面と共に参照すれば、上記およびほかの局面および特徴を想起する。

例示的（非限定的）な実施形態の詳細な説明を添付図面と共に参照すれば、より深い理解が得られる。
射出成形金型およびその金型スタックの非限定的実施形態の一部の断面図である。 図１の金型スタックの第１のスタック部の部分の斜視図である。 金型閉口状態構成における、図１の射出成形金型を示す。金型閉口状態構成において、前記射出成形金型内において成形物の成形が行われる。 図１の射出成形金型から成形物を射出する際における第１段階を示す。第１段階において、前記射出成形金型は、金型開口状態構成で構成されている。 図１の射出成形金型から成形物を射出する際における第２段階を示す。第２段階において、第１のスタック部は、その第１のスライドおよび第２のスライドを第１のスライドクリアランス位置および第２のスライドクリアランス位置へとそれぞれ移動させるように、再配置される。この再配置は、ストリッパースリーブを剥離位置へと移動させることにより、行われる。 図１の射出成形金型から成形物を射出する際における第３段階を示す。第３段階において、第１のスタック部は、外側コアをその内側コアに向かって移動させることで両者間から成形物部分を放出させるように、さらに再配置される。 図１の射出成形金型から成形物を射出する際における最終段階を示す。最終段階において、第１のスタック部は、前記ストリッパースリーブをその剥離位置へと移動させることで前記成形物を外側コアから剥離させるように、さらに再配置される。

図面は必ずしも縮尺通りではなく、線、図式的表示および部分図で示される場合がある。場合によっては、実施形態の理解において不要な詳細または他の詳細の認識を困難にする詳細を省略している場合がある。

図１を参照して、射出成形金型１００の一部の非限定的実施形態の一部の部分図が図示されている。射出成形金型１００は、第１の金型半分１０２および第２の金型半分１０４を含む。第１の金型半分１０２および第２の金型半分１０４は、使用時において、射出成形機（図示せず）のプラテンと関連付けられる。前記プラテンは、図示のような金型閉口状態構成と、金型開口状態構成（図３Ｂ）との間の再配置のために用いられる。金型閉口状態構成において、成形キャビティ１０１が、金型スタック１４０内に規定される。成形キャビティ１０１は、射出成形金型１００と関連付けられる。射出成形金型１００内において、成形物１０６（図３Ｅ）（例えば、瓶を閉めるための閉口部）を成形することが可能となる。金型開口状態構成において、金型スタック１４０の第１のスタック部１１０および第２のスタック部１３０は、第１の金型半分１０２および第２の金型半分１０４とそれぞれ関連付けられており、これらの第１のスタック部１１０および第２のスタック部１３０を離隔させることで成形キャビティ１０１が開口して、成形キャビティ１０１内から成形物１０６（図３Ｅ）を放出することが可能となる。

第１の金型半分１０２の非限定的実施形態は、第１の金型シュー１７０を広範に含む。第１の金型シュー１７０は、第１のスタック部１１０と関連付けられる。より詳細には、第１の金型シュー１７０により、使用時において、第１のスタック部１１０を射出成形機（図示せず）のプラテン（図示せず）のうちの１つに連結し、第１のスタック部１１０の部材を成形構成と射出構成との間で再配置することが可能となる。

第１のスタック部１１０は、内側コア１１２と、外側コア１１４と、スライド対１２２とを広範に含む。内側コア１１２と、外側コア１１４と、スライド対１２２とにより、成形キャビティ１０１の内部および封入部が規定される。第１のスタック部１１０はまた、ストリッパースリーブ１１６を含む。ストリッパースリーブ１１６により、スライド対１２２が開口され、成形物１０６が外側コア１１４から剥離される。

さらに図２を参照してさらに理解されるように、内側コア１１２は、円筒型本体を有する。この円筒型本体の周囲において、外側コア１１４の管状本体は、金型ストローク軸に沿ったその相対的移動に対応するようにスライド可能に配置され、これにより、成形物１０６の一部が両者間から放出可能となる。成形キャビティ１０１（図１）の内部は、管状本体の第１の端部における外面と、円筒型本体の上面と、両者間の対向表面とを含む。

ストリッパースリーブ１１６はまた、管状本体を有する。前記管状本体は、外側コア１１４の周囲においてスライド可能に配置されて、金型ストローク軸に沿って両者間の相対移動に対応し、これにより、スライド対１２２が開口可能となり（図３Ｂおよび図３Ｃ）、また、成形物１０６（図３Ｅ）が外側コア１１４（図３Ｄおよび図３Ｅ）から剥離可能となる。本発明の非限定的実施形態において、ストリッパースリーブ１１６は、成形キャビティ１０１（図１）の任意の部分を規定しない。前記部分は、別の非限定的実施形態において図示していない。ストリッパースリーブ１１６は、別の構造を持ち得る。この構造において、ストリッパースリーブ１１６は、当該分野の慣習に従って、成形キャビティの一部も規定する。本発明の非限定的実施形態の記載に戻って、図２を参照して図示するように、ストリッパースリーブ１１６の管状本体上の上側環状面は、成形物係合器１２０を規定する。成形物係合器１２０は、成形物１０６と係合して、これにより、外側コア１１４から成形物１０６を剥離させることが理解される。この剥離は、ストリッパースリーブ１１６をストリッパースリーブ成形位置（図３Ａ）から剥離位置（図３Ｅ）へ向かって移動させることにより、行われる。

さらに図３Ｂを参照して、ストリッパースリーブ１１６は、第１の開口カム１１９Ａをさらに規定することが理解される。第１の開口カム１１９Ａは、使用時において第１の開口カムフォロワ１２６Ａと係合する。第１の開口カムフォロワ１２６Ａは、スライド対１２２の第１のスライド１２２Ａ上において規定されて、これにより、ストリッパースリーブ１１６がストリッパースリーブ成形位置（図３Ａ）から前記剥離位置（図３Ｅ）に向かって軸方向移動することにより、その横方向開口部がスライド対１２２の第２のスライド１２２Ｂに相対して第１のスライド成形位置（図３Ａ）から第１のスライドクリアランス位置（図３Ｃ）に向かって移動する。同様に、ストリッパースリーブ１１６は、第２の開口カム１１９Ｂ（図３Ｂ）も規定する。第２の開口カム１１９Ｂは、使用時において、第２の開口カムフォロワ１２６Ｂ（図３Ｂ）と係合する。第２の開口カムフォロワ１２６Ｂは、第２のスライド１２２Ｂ上において規定されて、ストリッパースリーブ１１６がストリッパースリーブ成形位置（図３Ａ）から前記剥離位置（図３Ｅ）に向かって移動することにより、その横方向開口部が前記第１のスライド１２２Ａに相対して第２のスライド成形位置（図３Ａ）から第２のスライドクリアランス位置（図３Ｃ）に向かって移動する。

図２中に最良に示すように、ストリッパースリーブ１１６は、第１の突出部１１８Ａを含む。第１の突出部１１８Ａは、第１の端部と円筒型ガイド部１１７との間において管状本体の側壁から突出する。第１の突出部１１８Ａ上の第１のテーパー面により、第１の開口カム１１９Ａが得られる。同様に、前記管状本体はまた、第２の突出部１１８Ｂを規定する。第２の突出部１１８Ｂは、その第１の端部と円筒型ガイド部１１７との間において前記管状本体の側壁から突出する。第２の突出部１１８Ｂ上の第２のテーパー面により、第２の開口カム１１９Ｂ（図示せず）が得られる。第１の突出部１１８Ａおよび第２の突出部１１８Ｂは、前記管状本体上において相互に直接対向して配置される。前記部分は、別の非限定的実施形態において図示していない。第１のスタック部１１０は、他の一定数のスライドまたは他の配置構成のスライドあるいはそれぞれ固有の開口カムフォロワを備えた他の多様な分割インサートを含み得る。前記ストリッパースリーブ上への対応する開口カムの数および配置は、これに対応し得る。前記部分は、別の非限定的実施形態において図示していない。第１の開口カム１１９Ａは、別の構造を持ち得る（例えば、切頭円錐面）。このような切頭円錐面は、前記管状本体の周囲において延び、１つよりも多くのスライドの開口カムフォロワ（例えば、第１のスライド１２２Ａおよび第２のスライド１２２Ｂのもの）と協働することができる。

既に理解され得るように、スライド対１２２の第１のスライド１２２Ａおよび第２のスライド１２２Ｂは、第１のスライド成形位置および第２のスライド成形位置にそれぞれ配置された際、内側コア１１２および外側コア１１４と協働して成形キャビティ１０１（図１）の封入部を規定するように構成される。第１のスライド１２２Ａおよび第２のスライド１２２Ｂはどちらとも矩形棒状の材料から形成され、これにより棒状本体が規定される。これは、図２を参照すれば理解され得る。図２は、第２のスライド１２２Ｂの斜視図である。第１のスライド１２２Ａ（図示せず）の構造は、第２のスライド１２２Ｂと同一構造である。理解され得るように、第２のスライド１２２Ｂは、第２のスライド１２２Ｂを貫通する一対の円筒型経路１２７および１２７’のうち半分を規定し、円筒型経路１２７および１２７’それぞれの残りの半分は、第１のスライド１２２Ａによって規定される（図示せず）。円筒型経路１２７および１２７’はそれぞれ、空間を規定する。前記空間を通じて、第１のスタック部１１０およびさらなる第１のスタック部（図示せず）を再配置することができる。すなわち、スライド対１２２（図１）は、複数の金型スタックを有する射出成形金型１００内において用いられるように構成され、スライド対１２２は、一対の前記複数の金型スタックと協働するように構造される。もちろん、スライド対１２２と協働することが可能な金型スタックの数は、特定の個数に限定されない。本非限定的実施形態の記載に戻って、円筒型経路１２７および１２７’それぞれの上部１２９は、成形キャビティ１０１（図１）の封入部を外側コア１１４と協働して規定することがさらに理解され得る。また、第２の開口カムフォロワ１２６Ｂも図示される。第２の開口カムフォロワ１２６Ｂは、外側方向にテーパー付けされた溝部として規定される。この溝部は、円筒型経路１２７および１２７’それぞれの下部を貫通する。第１の開口カムフォロワ１２６Ａ（図３Ｂ）は、第１のスライド１２２Ａ上において同様に規定される。

以下、第１の金型シュー１７０のコンポーネントの構造および動作についてより詳細に説明する。

図１を参照して、第１の金型シュー１７０は、第１のコアリテーナ１５４、第２のコアリテーナ１６２およびストリッパーリテーナ１６８を広範に含むことが理解され得る。内側コア１１２は第１のコアリテーナ１５４に連結され、外側コア１１４は第２のコアリテーナ１６２に連結され、ストリッパースリーブ１１６はストリッパーリテーナ１６８に連結される。第１のコアリテーナ１５４は、第１のコアプレート１５０を含む。第１のコアプレート１５０には、第１のクランププレート１５２が接続される。両者間には、内側コア１１２のフランジ部がクランプされる。第２のコアリテーナ１６２は、第２のコアプレート１５８を含む。第２のコアプレート１５８には、第２のクランププレート１６０が接続される。両者間には、外側コア１１４のフランジ部がクランプされる。ストリッパーリテーナ１６８は、ストリッパープレート１６４を含む。ストリッパープレート１６４には、第３のクランププレート１６６が接続される。両者間には、ストリッパースリーブ１１６のフランジ部がクランプされる。

第１の金型シュー１７０はまた、イジェクタボックス１５６を含む。イジェクタボックス１５６は、第１のコアリテーナ１５４に連結される。両者間には、空間１６９が規定される。空間１６９内において、第２のコアリテーナ１６２およびストリッパーリテーナ１６８は、使用時において金型ストローク軸に沿ったその再配置に対応するるようにスライド可能に配置され、これにより、外側コア１１４およびストリッパースリーブ１１６がそれぞれ金型ストローク軸に沿って内側コアに相対して再配置される。このような再配置については、第２のコアリテーナ１６２およびストリッパーリテーナ１６８を金型ストローク軸に沿って再配置する構成に限られず、射出成形機（図示せず）のイジェクタに連結されたａ２段階アクチュエータ（図示せず）によってこのような再配置を行ってもよい。イジェクタボックス１５６は、経路をさらに規定する。この経路内において、ガイドブッシング１６７が配置される。ガイドブッシング１６７は、ストリッパースリーブ１１６の移動をその円筒型ガイド部１１７と協働して誘導するように、構成される。

スライド対１２２は、典型的な様態でイジェクタボックス１５６にスライド可能に連結される。詳細には、前記スライド対は、一対のジブ（図示せず）により、イジェクタボックス１５６へとスライド可能に保持される。前記一対のジブ（図示せず）は、イジェクタボックス１５６に締結され、第１のスライド１２２Ａおよび第２のスライド１２２Ｂそれぞれの対向端部上において規定された一対のガイドフランジ１２５および１２５’と協働する。加えて、摩耗プレート１５５により、スライド対１２２がイジェクタボックス１５６から離隔される。

第１の金型半分１０２の構造について説明してきたが、以下の記載においては、第２の金型半分１０４に注目して記載を進める。図１を参照して、第２の金型半分１０４は、第２の金型シュー１８０を広範に含む。ことが理解され得る。第２の金型シュー１８０には、第２のスタック部１３０が関連付けられる。より詳細には、第２の金型シュー１８０により、使用時において第２のスタック部１３０を射出成形機（図示せず）のプラテン（図示せず）のうちの残りの１つへと連結することが可能となる。

第２の金型シュー１８０は、キャビティプレート１７２を含む。キャビティプレート１７２には、第１の保持部材１７４Ａが関連付けられる。キャビティプレート１７２は、キャビティプレート１７２上に第２のスタック部１３０が取り付けられるような構造にされ、第１の保持部材１７４Ａは、第１の金型半分１０２上の第１のスライド１２２Ａと係合可能に配置され、第１の金型半分１０２および第２の金型半分１０４は、図示のように金型閉口状態構成で配置されて、第１のスライド１２２Ａを第１のスライド成形位置に保持する。第１の保持部材１７４Ａは、閉口カム１７５をさらに規定する。第１の金型半分１０２および第２の金型半分１０４が金型閉口状態構成に向かって移動すると、閉口カム１７５は、第１のスライド１２２Ａ上の閉口カムフォロワが係合する。同様に、第２の金型シュー１８０は、第２の保持部材１７４Ｂを含む。第２の保持部材１７４Ｂは、第１の金型半分１０２上の第２のスライド１２２Ｂが関連付けられる。第２の保持部材１７４Ｂは、使用時において、第１の金型半分１０２上の第２のスライド１２２Ｂと係合可能であり、その際、第１の金型半分１０２および第２の金型半分１０４は図示のように金型閉口状態構成で配置され、これにより、第２のスライド１２２Ｂを第２のスライド成形位置において保持する。第２の保持部材１７４Ｂはまた、閉口カムを規定する。第１の金型半分１０２および第２の金型半分１０４が金型閉口状態構成に向かって移動すると、前記閉口カムは、第２のスライド１２２Ｂ上の閉口カムフォロワ１２４と係合する。

上記において、射出成形金型１００の非限定的実施形態の構造について記述してきた。以下、射出成形金型１００の動作について、簡単に確認していく。

図３Ａを参照して図示されるように、射出成形金型１００を伴う典型的な射出成形サイクルの開始時において、射出成形金型１００は金型閉口状態構成にある（すなわち、閉口およびクランプ状態にある）。

次に、公知の構造およびステップを用いて成形材料を成形キャビティ１０１内に射出して、成形物１０６（図３Ｅ）を形成する。その後、金型内冷却の適用および公知の構造およびステップの利用の下、成形キャビティ１０１内において成形物１０６を少なくとも部分的に固化させる。

次に、図３Ｂを参照して図示されるように、成形物１０６はこの段階において射出成形金型１００の開口および第１のスタック部１１０からの剥離に耐えるように十分に冷却されているため、内部において欠陥（すなわち、望ましくない塑性変形）が発生しない。第１の金型半分１０２および第２の金型半分１０４を相互に離隔方向入力移動させることで、射出成形金型１００を金型開口状態構成に配置する。

次に、図３Ｃを参照して図示されるように、第１のスタック部１１０を、第１のスタック部１１０上の成形物１０６の射出の第１段階に合わせて配置する。このステップは、ストリッパースリーブ１１６を第１の距離だけ剥離位置に向かって移動させるステップを含む。前記移動させるステップにおいて、第１の開口カム１１９Ａと、第１の開口カム１１９Ａ上の第２の開口カム１１９Ｂは、第１のスライド１２２Ａおよび第２のスライド１２２Ｂ上の第１の開口カムフォロワ１２６Ａおよび第２の開口カムフォロワ１２６Ｂと係合して、第１の開口カムフォロワ１２６Ａおよび第２の開口カムフォロワ１２６Ｂを前記第１のスライド成形位置および第２のスライド成形位置（図３Ｂ）から第１のスライドクリアランス位置および第２のスライドクリアランス位置へとそれぞれ移動させる。

次に、図３Ｄを参照して図示されるように、第１のスタック部１１０は、第１のスタック部１１０上の成形物１０６の射出の第３段階に合わせて配置される。このステップは、ストリッパースリーブ１１６をさらなる距離だけ前記剥離位置に向かって移動させるステップを含み、この際、その上の成形物係合器１２０は、成形物１０６の下面と接触している。この段階において、外側コア１１４は、ストリッパースリーブ１１６と協働して移動して、外側コア１１４が内側コア１１２に向かって移動することで、両者間に封入された成形物（例えば、封鎖物）の部分（例えば、プラグシール）が放出される。

最後に、図３Ｅを参照して図示されるように、第１のスタック部１１０上の成形物１０６の射出の最終段階に合わせて第１のスタック部１１０を配置する。このステップは、ストリッパースリーブ１１６を最終距離だけ前記剥離位置へと移動させるステップを含む。前記移動させるステップにおいて、外側コア１１４を静止状態で保持しておき、ストリッパースリーブ１１６上の成形物係合器１２０との係合を通じて成形物１０６押し出すことにより、成形物１０６を外側コア１１４との接触状態から剥離する。

上記の記載は、より関連の深い非限定的実施形態のうちのいくつかの概要を述べたものである点に留意されたい。これらの非限定的実施形態は、多数の用途において用いることができる。従って、上記記載は特定の配置構成および方法について述べたものであるが、これらの非限定的実施形態の意図およびコンセプトは、他の配置構成および用途にも適切に利用することが可能である。当業者であれば、これら開示の非限定的実施形態の改変が可能であることを理解する。上記記載の非限定的実施形態は、より関連の深い特徴および用途のうちいくつかの単なる例示として解釈されるべきである。これらの非限定的実施形態を異なる様態で適用したりあるいはこれらの非限定的実施形態を当業者に公知の様態で変更することによっても、他の有用な結果を実現することが可能であり、例えば、多様な非限定的実施形態間において特徴、要素および／または機能を混合または整合させることが、他に上記にて明記無き限り、本明細書中において明示的に企図される。

Claims (20)

1. 成形装置であって、
   金型スタック（１４０）の第１のスタック部（１１０）において用いられるストリッパースリーブ（１１６）であって、前記ストリッパースリーブ（１１６）は、使用時において前記第１のスタック部（１１０）のスライド対（１２２）を開口させかつ使用時において前記第１のスタック部（１１０）から成形物（１０６）を剥離させるように構成される、ストリッパースリーブ（１１６）、
   を含む、成形装置。
2. 前記ストリッパースリーブ（１１６）は成形物係合器（１２０）を含み、前記ストリッパースリーブ（１１６）がストリッパースリーブ成形位置から剥離位置へと移動すると、前記成形物係合器（１２０）は使用時において前記成形物（１０６）と係合して、前記成形物（１０６）を前記第１のスタック部（１１０）から剥離させる、
   請求項１に記載の成形装置。
3. 前記ストリッパースリーブ（１１６）は第１の開口カム（１１９Ａ）をさらに含み、前記ストリッパースリーブ（１１６）が前記ストリッパースリーブ成形位置から前記剥離位置へと軸方向移動すると、前記第１の開口カム（１１９Ａ）は、使用時において、前記第１のスタック部（１１０）の第１のスライド（１２２Ａ）上に規定された第１の開口カムフォロワ（１２６Ａ）と係合して前記第１の開口カムフォロワ（１２６Ａ）を前記第１のスタック部（１１０）の第２のスライド（１２２Ｂ）に相対して第１のスライド成形位置から第１のスライドクリアランス位置へと横方向開口移動させる、
   請求項２に記載の成形装置。
4. 前記第１の開口カム（１１９Ａ）は、使用時において、前記ストリッパースリーブ（１１６）が前記ストリッパースリーブ成形位置から前記剥離位置へと軸方向移動すると、前記第２のスライド（１２２Ｂ）上に規定された第２の開口カムフォロワ（１２６Ｂ）と係合して前記第２の開口カムフォロワ（１２６Ｂ）を前記第１のスライド（１２２Ａ）に相対して第２のスライド成形位置から第２のスライドクリアランス位置へと横方向開口移動させるように構成される、
   請求項３に記載の成形装置。
5. 前記ストリッパースリーブ（１１６）は管状本体を有し、前記管状本体は、
   その第１の端部における上側環状面上の前記成形物係合器（１２０）と、
   第１の突出部（１１８Ａ）であって、前記第１の突出部（１１８Ａ）は、その前記第１の端部と円筒型ガイド部（１１７）との間において前記管状本体の側壁から突出し、前記第１の突出部（１１８Ａ）上の第１のテーパー面により前記第１の開口カム（１１９Ａ）が得られる、
   第１の突出部（１１８Ａ）と、
   を規定する、請求項４に記載の成形装置。
6. 前記ストリッパースリーブ（１１６）は第２の開口カム（１１９Ｂ）をさらに規定し、前記ストリッパースリーブ（１１６）が前記ストリッパースリーブ成形位置から前記剥離位置へと移動すると、前記第２の開口カム（１１９Ｂ）は、使用時において、前記第２のスライド（１２２Ｂ）上に規定された前記第２の開口カムフォロワ（１２６Ｂ）と係合して前記第２の開口カムフォロワ（１２６Ｂ）を前記第１のスライド（１２２Ａ）に相対して前記第２のスライド成形位置から前記第２のスライドクリアランス位置へと横方向開口移動させ、
   前記管状本体は第２の突出部（１１８Ｂ）を規定し、前記第２の突出部（１１８Ｂ）は、その前記第１の端部と前記円筒型ガイド部（１１７）との間において前記管状本体の前記側壁から突出し、前記第２の突出部（１１８Ｂ）上の第２のテーパー面により前記第２の開口カム（１１９Ｂ）が得られる、
   請求項５に記載の成形装置。
7. 前記第１の突出部（１１８Ａ）および前記第２の突出部（１１８Ｂ）は、前記管状本体上において直接対向して配置される、
   請求項６に記載の成形装置。
8. 前記第１のスタック部（１１０）の前記第１のスライド（１２２Ａ）および前記第２のスライド（１２２Ｂ）、
   をさらに含む、請求項６に記載の成形装置。
9. 前記第１のスタック部（１１０）の前記第１のスライド（１２２Ａ）および前記第２のスライド（１２２Ｂ）は、前記第１のスライド成形位置および前記第２のスライド成形位置にそれぞれ配置された際、成形キャビティ（１０１）の封入部を規定するように構成される、
   請求項８に記載の成形装置。
10. 前記第１のスタック部（１１０）の内側コア（１１２）および外側コア（１１４）により、前記成形キャビティ（１０１）の内部が規定される、内側コア（１１２）および外側コア（１１４）と、
    前記外側コア（１１４）は、前記外側コア（１１４）の相対移動に対応するよう、前記内側コア（１１２）の周囲においてスライド可能に配置され、これにより、前記成形物（１０６）が両者間において放出される、前記成形物（１０６）と、
    をさらに含む、請求項９に記載の成形装置。
11. 前記ストリッパースリーブ（１１６）は、前記ストリッパースリーブ（１１６）の相対移動に対応するように、前記外側コア（１１４）の周囲においてスライド可能に配置され、これにより、前記外側コア（１１４）からの前記成形物（１０６）の剥離が可能となる、
    請求項１０に記載の成形装置。
12. 第１の金型シュー（１７０）であって、前記第１の金型シュー（１７０）は、使用時において、前記第１のスタック部（１１０）を射出成形機へと連結させ、前記第１の金型シュー（１７０）は、第１のコアリテーナ（１５４）と、第２のコアリテーナ（１６２）と、ストリッパーリテーナ（１６８）と、イジェクタボックス（１５６）とを含む、第１の金型シュー（１７０）をさらに含み、
    前記内側コア（１１２）は前記第１のコアリテーナ（１５４）へと連結され、前記外側コア（１１４）は前記第２のコアリテーナ（１６２）へと連結され、前記ストリッパースリーブ（１１６）は前記ストリッパーリテーナ（１６８）へと連結され、
    前記イジェクタボックス（１５６）が前記第１のコアリテーナ（１５４）へと連結された際、前記イジェクタボックス（１５６）と前記第１のコアリテーナ（１５４）との間に空間（１６９）が規定され、前記空間内において、前記第２のコアリテーナ（１６２）および前記ストリッパーリテーナ（１６８）は、前記第２のコアリテーナ（１６２）および前記ストリッパーリテーナ（１６８）の再配置に対応するようにスライド可能に配置され、これにより、前記外側コア（１１４）および前記ストリッパースリーブ（１１６）がそれぞれ前記内側コア（１１２）に相対して再配置される、
    請求項１１に記載の成形装置。
13. 前記第１のスライド（１２２Ａ）および前記第２のスライド（１２２Ｂ）は、前記イジェクタボックス（１５６）とスライド可能に連結される、
    請求項１２に記載の成形装置。
14. 前記第１の金型シュー（１７０）および前記第１のスタック部（１１０）は、協調して射出成形金型（１００）の第１の金型半分（１０２）を提供する、
    請求項１３に記載の成形装置。
15. 前記射出成形金型（１００）の第２の金型半分（１０４）であって、前記第２の金型半分（１０４）は、前記金型スタック（１４０）の第２のスタック部（１３０）と、第２の金型シュー（１８０）とを含み、前記第２の金型シュー（１８０）は、使用時において、前記第２のスタック部（１３０）を前記射出成形機へと連結させる、第２の金型半分（１０４）、
    をさらに含む、請求項１４に記載の成形装置。
16. 前記第２の金型シュー（１８０）はキャビティプレート（１７２）を含み、前記キャビティプレート（１７２）は第１の保持部材（１７４Ａ）と関連付けられ、
    前記キャビティプレート（１７２）は、前記キャビティプレート（１７２）に取り付けられた前記第２のスタック部（１３０）を有するように構築され、前記第１の保持部材（１７４Ａ）は、前記第１の金型半分（１０２）上の前記第１のスライド（１２２Ａ）と係合可能なように配置され、前記第１の金型半分（１０２）および前記第２の金型半分（１０４）は、金型閉口状態構成において前記第１のスライド（１２２Ａ）を前記第１のスライド成形位置に保持するように配置される、
    請求項１５に記載の成形装置。
17. 前記第１の保持部材（１７４Ａ）は閉口カム（１７５）を規定し、前記第１の金型半分（１０２）および前記第２の金型半分（１０４）が前記金型閉口状態構成に向かって相対移動すると、前記閉口カム（１７５）は、前記第１のスライド（１２２Ａ）上の閉口カムフォロワ（１２４）と係合する、
    請求項１６に記載の成形装置。
18. 前記第２の金型シュー（１８０）は第２の保持部材（１７４Ｂ）を含み、前記第２の保持部材（１７４Ｂ）は、前記第２の金型シュー（１８０）と関連付けられ、前記第１の金型半分（１０２）および前記第２の金型半分（１０４）が前記金型閉口状態構成において前記第２のスライド（１２２Ｂ）を前記第２のスライド成形位置に保持するように配置されると、使用時において、前記第２の保持部材（１７４Ｂ）は前記第１の金型半分（１０２）上の前記第２のスライド（１２２Ｂ）と係合可能である、
    請求項１６に記載の成形装置。
19. 前記第２の保持部材（１７４Ｂ）は閉口カムを規定し、前記第１の金型半分（１０２）および前記第２の金型半分（１０４）が前記金型閉口状態構成に向かって相対移動すると、前記閉口カムは、前記第２のスライド（１２２Ｂ）上の閉口カムフォロワと係合する、
    請求項１８に記載の成形装置。
20. 前記成形物（１０６）は、瓶を閉口させるための一種の封鎖物である、
    請求項１に記載の成形装置。

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