JP3179264B2 - 芯ぶれ測定装置 - Google Patents
芯ぶれ測定装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、V字溝が形成された
Vプーリなどの回転体の芯ぶれを、面ぶれなどの影響を
受けることなく測定できるようにした芯ぶれ測定装置に
関する。
Vプーリなどの回転体の芯ぶれを、面ぶれなどの影響を
受けることなく測定できるようにした芯ぶれ測定装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】テープレコーダの回転伝達系などに使用
されている円周面にV字溝が形成されたVプーリなどは
一般に射出成形品が使用される場合が多い。射出成形に
よってVプーリを形成する場合、一対の金型を使用して
成形されるものであるから、金型の衝合状態に僅かの狂
いが生じると成形品の芯ぶれや面ぶれが発生する。
されている円周面にV字溝が形成されたVプーリなどは
一般に射出成形品が使用される場合が多い。射出成形に
よってVプーリを形成する場合、一対の金型を使用して
成形されるものであるから、金型の衝合状態に僅かの狂
いが生じると成形品の芯ぶれや面ぶれが発生する。
【0003】芯ぶれは成形されたVプーリの中心(軸
芯)が設計値から外れているときに発生するもので、芯
ぶれなどが許容範囲(通常プラス、マイナス10μm程
度の範囲)にないときは不良品となる。良品として製造
するためには芯ぶれが許容範囲内に入るように金型を微
調整しなければならない。このような金型調整に先だっ
て行なわれるのが芯ぶれ測定である。
芯)が設計値から外れているときに発生するもので、芯
ぶれなどが許容範囲(通常プラス、マイナス10μm程
度の範囲)にないときは不良品となる。良品として製造
するためには芯ぶれが許容範囲内に入るように金型を微
調整しなければならない。このような金型調整に先だっ
て行なわれるのが芯ぶれ測定である。
【0004】図11は従来の芯ぶれ測定装置10の一例
を示す。被測定回転体としては上述したVプーリを示
す。12は測定用基台であり、これの上面には測定台1
4が載置され、測定台14の上面にはシャフト挿入孔1
7が穿設されたシャフト取り付け台16が固定されてい
る。
を示す。被測定回転体としては上述したVプーリを示
す。12は測定用基台であり、これの上面には測定台1
4が載置され、測定台14の上面にはシャフト挿入孔1
7が穿設されたシャフト取り付け台16が固定されてい
る。
【0005】一方、20は被測定用回転体であって、こ
の例ではその外周面にV字状の溝21が形成されたVプ
ーリを例示する。芯ぶれを測定するときにはVプーリ2
0にシャフト22を貫通させ、このシャフト22を図の
ようにシャフト取り付け台16に嵌挿固定する。
の例ではその外周面にV字状の溝21が形成されたVプ
ーリを例示する。芯ぶれを測定するときにはVプーリ2
0にシャフト22を貫通させ、このシャフト22を図の
ようにシャフト取り付け台16に嵌挿固定する。
【0006】この状態でV字溝21の底部pに検出子2
4の先端部25を軽く当接させ(図参照)、当接させた
状態でVプーリ20を回転させる。検出子24としては
電気マイクロメータ用プローブなどが使用される。
4の先端部25を軽く当接させ(図参照)、当接させた
状態でVプーリ20を回転させる。検出子24としては
電気マイクロメータ用プローブなどが使用される。
【0007】Vプーリ20に芯ぶれがあると、図12の
ように軸心q−q′からの半径RがVプーリ20の回転
位置によって矢印aのように変動するから、この微小変
位分が検出子24によって検出される。検出子24で検
出された検出データ(測定データ)を基にその良否が判
定される。
ように軸心q−q′からの半径RがVプーリ20の回転
位置によって矢印aのように変動するから、この微小変
位分が検出子24によって検出される。検出子24で検
出された検出データ(測定データ)を基にその良否が判
定される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】射出成形によってVプ
ーリを成形する場合には、上述したように金型の衝合状
態によっては芯ぶれの他に面ぶれなども発生する場合が
ある。面ぶれを持ったVプーリ20を図11に示す芯ぶ
れ測定装置1で測定すると、面ぶれが芯ぶれ測定に影響
を及ぼす。
ーリを成形する場合には、上述したように金型の衝合状
態によっては芯ぶれの他に面ぶれなども発生する場合が
ある。面ぶれを持ったVプーリ20を図11に示す芯ぶ
れ測定装置1で測定すると、面ぶれが芯ぶれ測定に影響
を及ぼす。
【0009】例えば、成形品に面ぶれがあり、これが図
13のような基準の軸芯q−q′に対して角度θだけ軸
芯が傾いて成形されているときには、Vプーリ20のあ
る回転位置では図13のように検出子24の先端部25
がV字溝21の底部pから外れた状態でV字溝21に当
接する。
13のような基準の軸芯q−q′に対して角度θだけ軸
芯が傾いて成形されているときには、Vプーリ20のあ
る回転位置では図13のように検出子24の先端部25
がV字溝21の底部pから外れた状態でV字溝21に当
接する。
【0010】底部pからΔpだけ離れて検出子24が当
接すると、これはあたかもΔpだけ芯ぶれが発生してい
ることと同じに計測されてしまう。したがって面ぶれが
あると、これが芯ぶれ測定に影響を及ぼし、芯ぶれを正
確に測定できない。これは、シャフト22をシャフト取
り付け台16に固定した状態で測定するからに他ならな
い。
接すると、これはあたかもΔpだけ芯ぶれが発生してい
ることと同じに計測されてしまう。したがって面ぶれが
あると、これが芯ぶれ測定に影響を及ぼし、芯ぶれを正
確に測定できない。これは、シャフト22をシャフト取
り付け台16に固定した状態で測定するからに他ならな
い。
【0011】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、仮え面ぶれがあったとしても
その面ぶれが芯ぶれ測定に影響を及ぼさないようにした
芯ぶれ測定装置を提案するものである。
を解決したものであって、仮え面ぶれがあったとしても
その面ぶれが芯ぶれ測定に影響を及ぼさないようにした
芯ぶれ測定装置を提案するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、この発明においては、一対の基台上にそれぞれ進退
自在にスライダが載置され、これらスライダ上にはV字
状の軸受けがそれぞれ取り付け固定され、これらV字状
軸受けに被測定用回転体に取り付けられたシャフトが差
し渡されると共に、上記被測定用回転体には芯ぶれ検出
子が当接され、この被測定用回転体を回転させながら上
記芯ぶれ検出子によって上記被測定用回転体の芯ぶれを
測定するようにしたことを特徴とするものである。
め、この発明においては、一対の基台上にそれぞれ進退
自在にスライダが載置され、これらスライダ上にはV字
状の軸受けがそれぞれ取り付け固定され、これらV字状
軸受けに被測定用回転体に取り付けられたシャフトが差
し渡されると共に、上記被測定用回転体には芯ぶれ検出
子が当接され、この被測定用回転体を回転させながら上
記芯ぶれ検出子によって上記被測定用回転体の芯ぶれを
測定するようにしたことを特徴とするものである。
【0013】
【作用】図13のように、面ぶれがあると検出子24は
V字溝21の外側に外れる。このときV字溝21に僅か
ながらの押圧力が加わっているため、図1のようにシャ
フト22をフリーな状態で軸受けすると、この偏倚した
押圧力(特に、シャフト22と平行な分力)によってシ
ャフト22が左右何れかの方向に移動する。
V字溝21の外側に外れる。このときV字溝21に僅か
ながらの押圧力が加わっているため、図1のようにシャ
フト22をフリーな状態で軸受けすると、この偏倚した
押圧力(特に、シャフト22と平行な分力)によってシ
ャフト22が左右何れかの方向に移動する。
【0014】このときシャフト22は検出子24の先端
部25がV字溝21の底部pに到達するまで移動して安
定する。この状態は面ぶれがゼロと同じ状態である。し
たがって面ぶれがあったとしてもその影響を受けること
なく芯ぶれを測定できる。
部25がV字溝21の底部pに到達するまで移動して安
定する。この状態は面ぶれがゼロと同じ状態である。し
たがって面ぶれがあったとしてもその影響を受けること
なく芯ぶれを測定できる。
【0015】
【実施例】続いて、この発明に係る芯ぶれ測定装置の一
例をVプーリの芯ぶれ測定に適用した場合につき、図面
を参照して詳細に説明する。
例をVプーリの芯ぶれ測定に適用した場合につき、図面
を参照して詳細に説明する。
【0016】図1はこの発明に係る芯ぶれ測定装置1の
一例を示す平面図であって、その上面図を示す図2およ
び一部が断面された側面図を示す図3をそれぞれ参照し
て説明すると、この芯ぶれ測定装置1はその構成部品は
何れも真鍮などの鋼材が使用されている。
一例を示す平面図であって、その上面図を示す図2およ
び一部が断面された側面図を示す図3をそれぞれ参照し
て説明すると、この芯ぶれ測定装置1はその構成部品は
何れも真鍮などの鋼材が使用されている。
【0017】芯ぶれ測定装置1は所定の距離を隔てて互
いに対向するように配置された一対の方形状基台(テー
ブル)30,31を有し、これらの各上面の中央部には
基台対向方向に平行な断面角状のレール32,33がそ
れぞれ押え板32a,32b,33a,33bとネジな
どの周知手段(図示はしない)を使用して取り付け固定
される(図1参照)。
いに対向するように配置された一対の方形状基台(テー
ブル)30,31を有し、これらの各上面の中央部には
基台対向方向に平行な断面角状のレール32,33がそ
れぞれ押え板32a,32b,33a,33bとネジな
どの周知手段(図示はしない)を使用して取り付け固定
される(図1参照)。
【0018】レール32,33にはこれをガイドとして
スライドするスライダ34,35が取り付けられる。ス
ライダ34,35は図3にも示すようにその断面が逆U
字状の駒形であって、レール32,33とスライダ3
4,35との間の摩擦係数は非常に小さくなるように設
計されており、スライダ34,35に僅かな力が加わっ
てもその加圧方向(図では左右方向)にスライダ34,
35がスライドするようになっている。
スライドするスライダ34,35が取り付けられる。ス
ライダ34,35は図3にも示すようにその断面が逆U
字状の駒形であって、レール32,33とスライダ3
4,35との間の摩擦係数は非常に小さくなるように設
計されており、スライダ34,35に僅かな力が加わっ
てもその加圧方向(図では左右方向)にスライダ34,
35がスライドするようになっている。
【0019】スライダ34,35の上面には補助部材3
6,37が取り付けられ、この補助部材36,37の互
いの対向側面には図3に示すようなV字溝が切られた軸
受け38,39が取り付けられる。この軸受け38,3
9間には図1に示すような被測定用回転体であるVプー
リ20に挿通されたシャフト22が差し渡される。シャ
フト22にはさらにVプーリ20を回転駆動するための
補助プーリ44が挿通されている。
6,37が取り付けられ、この補助部材36,37の互
いの対向側面には図3に示すようなV字溝が切られた軸
受け38,39が取り付けられる。この軸受け38,3
9間には図1に示すような被測定用回転体であるVプー
リ20に挿通されたシャフト22が差し渡される。シャ
フト22にはさらにVプーリ20を回転駆動するための
補助プーリ44が挿通されている。
【0020】図1にも示すように一方の基台30には駆
動モータ40が固定されると共に、その回転軸41には
軸プーリ42が取り付けられ、この軸プーリ42と補助
プーリ44との間にはベルト47が取り付けられ、これ
によって芯ぶれ測定中所定速度でVプーリ20が回転駆
動されるようになっている。
動モータ40が固定されると共に、その回転軸41には
軸プーリ42が取り付けられ、この軸プーリ42と補助
プーリ44との間にはベルト47が取り付けられ、これ
によって芯ぶれ測定中所定速度でVプーリ20が回転駆
動されるようになっている。
【0021】後述するようにVプーリ20の測定ポイン
トが多数あるときはVプーリ20の回転速度を遅くする
必要があるので、補助プーリ44としてはその径が大き
い方が好ましい。
トが多数あるときはVプーリ20の回転速度を遅くする
必要があるので、補助プーリ44としてはその径が大き
い方が好ましい。
【0022】一対の基台30と31との対向距離を一定
にするため両者は保持板46によって連結されている。
芯ぶれ測定装置1の大きさは被測定部材の大きさに応じ
て定められる。
にするため両者は保持板46によって連結されている。
芯ぶれ測定装置1の大きさは被測定部材の大きさに応じ
て定められる。
【0023】さて、このように構成された芯ぶれ測定装
置1にあって、被測定部材であるVプーリ20には所定
長のシャフト22が取り付けられ、このシャフト22が
図1のように軸受け38,39間に差し渡される。補助
プーリ44には駆動モータ40から回転力が伝達され
る。
置1にあって、被測定部材であるVプーリ20には所定
長のシャフト22が取り付けられ、このシャフト22が
図1のように軸受け38,39間に差し渡される。補助
プーリ44には駆動モータ40から回転力が伝達され
る。
【0024】Vプーリ20のV字溝21には図11に示
すような検出子24の先端部25が当接され、Vプーリ
20を所定速度で回転させることによってVプーリ20
の芯ぶれが測定される。この芯ぶれ測定中にVプーリ2
0に面ぶれがあったときには従来と同じく検出子24の
先端部25はV字溝21の底部pから離れるように作用
する。
すような検出子24の先端部25が当接され、Vプーリ
20を所定速度で回転させることによってVプーリ20
の芯ぶれが測定される。この芯ぶれ測定中にVプーリ2
0に面ぶれがあったときには従来と同じく検出子24の
先端部25はV字溝21の底部pから離れるように作用
する。
【0025】V字溝21の底部pから検出子24の先端
部25が離れると、そのときV字溝21に加わる検出子
24からの負荷(押圧力)のうちシャフト22と平行な
分力によって、その分力の向きにシャフト22が移動し
ようとする。シャフト22とシャフト22が載置された
軸受け38,39はベルト47が補助プーリ44を下方
に引っぱる力により軸方向には略一体となり、シャフト
22に対する分力がスライダ34,35に伝達される。
スライダ34,35は軸方向にフリーなため、このスラ
イダ34,35が分力と同じ方向に分力がゼロになるま
でスライドする。
部25が離れると、そのときV字溝21に加わる検出子
24からの負荷(押圧力)のうちシャフト22と平行な
分力によって、その分力の向きにシャフト22が移動し
ようとする。シャフト22とシャフト22が載置された
軸受け38,39はベルト47が補助プーリ44を下方
に引っぱる力により軸方向には略一体となり、シャフト
22に対する分力がスライダ34,35に伝達される。
スライダ34,35は軸方向にフリーなため、このスラ
イダ34,35が分力と同じ方向に分力がゼロになるま
でスライドする。
【0026】このスライド動作によって検出子24の先
端部25はV字溝21の底部pに向い、底部pに到達し
たときが分力がゼロとなる位置であり、これで面ぶれが
ゼロとなる。したがって面ぶれがあったとしても検出子
24の先端部25は常にV字溝21の底部pに位置する
ことになり、面ぶれによる芯ぶれ測定への影響は皆無と
なる。
端部25はV字溝21の底部pに向い、底部pに到達し
たときが分力がゼロとなる位置であり、これで面ぶれが
ゼロとなる。したがって面ぶれがあったとしても検出子
24の先端部25は常にV字溝21の底部pに位置する
ことになり、面ぶれによる芯ぶれ測定への影響は皆無と
なる。
【0027】スライダ34,35は左右何れの方向にも
スライドできるので、Vプーリ20の面ぶれがどのよう
なものであっても面ぶれがゼロとなるように自動補正す
ることができ、面ぶれによる影響力を回避できる。
スライドできるので、Vプーリ20の面ぶれがどのよう
なものであっても面ぶれがゼロとなるように自動補正す
ることができ、面ぶれによる影響力を回避できる。
【0028】続いて、芯ぶれ測定の具体例について説明
する。射出成形によってVプーリ20をつくる場合には
上述したように通常一対の金型が使用される。図4のよ
うに一対の金型(実際にはスライドコア)50,51に
はそれぞれVプーリ20用のキャビティー50a、51
aが形成され、それぞれが図のように衝合される。完全
な衝合状態であるときは両金型50,51間での段差5
4(図5)は発生しない。
する。射出成形によってVプーリ20をつくる場合には
上述したように通常一対の金型が使用される。図4のよ
うに一対の金型(実際にはスライドコア)50,51に
はそれぞれVプーリ20用のキャビティー50a、51
aが形成され、それぞれが図のように衝合される。完全
な衝合状態であるときは両金型50,51間での段差5
4(図5)は発生しない。
【0029】しかし、ほとんどの場合段差54がゼロ
(ΔL=0)の状態で金型50,51を衝合させること
はできないので、必ず図5のように段差54をもった状
態で成形される。この段差54によっても芯ぶれが発生
する。したがって段差54をできるだけ小さくした状態
で、なおかつ芯ぶれが小さくなるようにコアピン55
(Vプーリ20の軸孔形成用)又はスライドコア50,
51の位置が厳密に調整されることになる。
(ΔL=0)の状態で金型50,51を衝合させること
はできないので、必ず図5のように段差54をもった状
態で成形される。この段差54によっても芯ぶれが発生
する。したがって段差54をできるだけ小さくした状態
で、なおかつ芯ぶれが小さくなるようにコアピン55
(Vプーリ20の軸孔形成用)又はスライドコア50,
51の位置が厳密に調整されることになる。
【0030】芯ぶれの測定にあたっては、この段差を含
めた測定が行なわれる。そのため、最初に得られた測定
データから段差の位置を特定する必要がある。段差は互
いに180°対向した2点で発生するものであり、段差
があるときは前後する測定データの差分が大きくなるこ
とを考慮して段差の位置が決定される。
めた測定が行なわれる。そのため、最初に得られた測定
データから段差の位置を特定する必要がある。段差は互
いに180°対向した2点で発生するものであり、段差
があるときは前後する測定データの差分が大きくなるこ
とを考慮して段差の位置が決定される。
【0031】どの程度の段差があるかによって金型5
0,51の衝合修正量が変わってくる。この段差の位置
は正確に算出する必要があることから、Vプーリ20の
外周を数100点とり、これを測定ポイントとする。本
例では1°ずつの測定ポイントとなるように360ポイ
ントが設定されている。測定ポイント数は多い方が正確
に段差の位置を決定できるので、例えば500ポイント
程度用いることも可能である。
0,51の衝合修正量が変わってくる。この段差の位置
は正確に算出する必要があることから、Vプーリ20の
外周を数100点とり、これを測定ポイントとする。本
例では1°ずつの測定ポイントとなるように360ポイ
ントが設定されている。測定ポイント数は多い方が正確
に段差の位置を決定できるので、例えば500ポイント
程度用いることも可能である。
【0032】Vプーリ20の測定開始点としては例えば
Vプーリ20の周面の一部に形成される成形型番を仮の
点(図7s点)として定め、この型番を通る軸心(O−
O′)から芯ぶれの測定を開始する。そのときの測定結
果の一例を図6に示す。図6は代表的な角度(図では3
0°)ごとの測定データを展開して示したものであり、
図7は芯ぶれがゼロの曲線Lbを基準にして同じく代表
的な測定データを図示したものである。曲線Laが芯ぶ
れ測定曲線であり、これは図6と同じである。
Vプーリ20の周面の一部に形成される成形型番を仮の
点(図7s点)として定め、この型番を通る軸心(O−
O′)から芯ぶれの測定を開始する。そのときの測定結
果の一例を図6に示す。図6は代表的な角度(図では3
0°)ごとの測定データを展開して示したものであり、
図7は芯ぶれがゼロの曲線Lbを基準にして同じく代表
的な測定データを図示したものである。曲線Laが芯ぶ
れ測定曲線であり、これは図6と同じである。
【0033】段差を見つけるために例えば図8Aのよう
に前後する測定データの差が最初のリミット値(基準
値)を越えるものが抽出され、抽出された測定データの
うちさらにその差が次のリミット値を越えるものが抽出
されるように次第にリミット値が大きくされ、最後に残
った測定データの変化点を段差が発生した衝合端面とす
る。この場合、図8AのようにY/Xの大きい変化点を
段差として選ぶようにしている。同図Aは同図Bのよう
に正規化される。
に前後する測定データの差が最初のリミット値(基準
値)を越えるものが抽出され、抽出された測定データの
うちさらにその差が次のリミット値を越えるものが抽出
されるように次第にリミット値が大きくされ、最後に残
った測定データの変化点を段差が発生した衝合端面とす
る。この場合、図8AのようにY/Xの大きい変化点を
段差として選ぶようにしている。同図Aは同図Bのよう
に正規化される。
【0034】このようにして算出した結果、図7のよう
に点tとuが段差のある衝合端面として選ばれると、こ
のt、uを結ぶ線x−xが基準線(衝合端面)として使
用される。段差54の大きさΔL1,ΔL2に対し(Δ
L1+ΔL2)/2が金型50と51の補正量となる。
図5のような段差であるときには金型50をs方向に
(ΔL1+ΔL2)/2だけシフトさせ、他方の金型5
1もr方向に(ΔL1+ΔL2)/2だけシフトさせて
修正する。具体的にはスライドコア50,51とこれに
当接するスライダ(図示はしない)の当接面をカット若
しくは肉盛りすることによって修正される。
に点tとuが段差のある衝合端面として選ばれると、こ
のt、uを結ぶ線x−xが基準線(衝合端面)として使
用される。段差54の大きさΔL1,ΔL2に対し(Δ
L1+ΔL2)/2が金型50と51の補正量となる。
図5のような段差であるときには金型50をs方向に
(ΔL1+ΔL2)/2だけシフトさせ、他方の金型5
1もr方向に(ΔL1+ΔL2)/2だけシフトさせて
修正する。具体的にはスライドコア50,51とこれに
当接するスライダ(図示はしない)の当接面をカット若
しくは肉盛りすることによって修正される。
【0035】段差の算出処理と同時に、上述した測定デ
ータを用いて芯ぶれ補正量が算出される。段差を修正し
た後で成形されたVプーリ20を用いて芯ぶれを測定す
ることもできるが、本例では前者を例示する。
ータを用いて芯ぶれ補正量が算出される。段差を修正し
た後で成形されたVプーリ20を用いて芯ぶれを測定す
ることもできるが、本例では前者を例示する。
【0036】芯ぶれを測定するには例えば図7のように
新たな基準線x−xから30°(=n)ごとに対応する
測定データが抽出され、抽出された12点の測定データ
に段差の補正量を加味し、その段差の補正量が加味され
た測定データによって決まる重心G(xG,yG)が算出
され、この算出重心Gと本来の軸中心との差が芯ぶれ補
正量として使用される。n=30は一例である。
新たな基準線x−xから30°(=n)ごとに対応する
測定データが抽出され、抽出された12点の測定データ
に段差の補正量を加味し、その段差の補正量が加味され
た測定データによって決まる重心G(xG,yG)が算出
され、この算出重心Gと本来の軸中心との差が芯ぶれ補
正量として使用される。n=30は一例である。
【0037】芯ぶれ補正量は上述したコアピン55に対
する軸芯補正量として使用される。コアピンの補正は入
れ子を造り直すことによって行なう。
する軸芯補正量として使用される。コアピンの補正は入
れ子を造り直すことによって行なう。
【0038】図9は段差と芯ぶれ測定に使用される測定
装置1のうち回路系の一例を示すもので、検出子24に
よって検出された測定データはアンプ61を経てA/D
変換器62に供給されて所定ビット数のディジタル信号
に変換されると共に、変換された測定データがCPU6
3に供給され、ここに設けられた段差測定を含む芯ぶれ
測定プログラムを使用して段差補正量の算出、芯ぶれ補
正量の算出などが自動的に実行される。
装置1のうち回路系の一例を示すもので、検出子24に
よって検出された測定データはアンプ61を経てA/D
変換器62に供給されて所定ビット数のディジタル信号
に変換されると共に、変換された測定データがCPU6
3に供給され、ここに設けられた段差測定を含む芯ぶれ
測定プログラムを使用して段差補正量の算出、芯ぶれ補
正量の算出などが自動的に実行される。
【0039】CPU63からはドライバ66を介して駆
動モータ40に対する回転制御信号が生成される。回転
制御信号によってVプーリ20の回転速度などが決ま
る。この回転制御信号に同期して、さらに予め定められ
た測定ポイントでの検出子24からの測定データの取り
込みタイミングが決定される。
動モータ40に対する回転制御信号が生成される。回転
制御信号によってVプーリ20の回転速度などが決ま
る。この回転制御信号に同期して、さらに予め定められ
た測定ポイントでの検出子24からの測定データの取り
込みタイミングが決定される。
【0040】64は測定データを図6あるいは図7のよ
うに表示したり、算出結果を表示したりするための表示
部(CRTや液晶素子など)であり、65はそれらのデ
ータをプリントするためのプリンタである。
うに表示したり、算出結果を表示したりするための表示
部(CRTや液晶素子など)であり、65はそれらのデ
ータをプリントするためのプリンタである。
【0041】上述した段差補正量や芯ぶれ補正量などは
CPU63に内蔵されたメモリ(RAMなど)に格納さ
れ、これらは金型補正量としてあるいは金型形成のため
の補正量として使用される。
CPU63に内蔵されたメモリ(RAMなど)に格納さ
れ、これらは金型補正量としてあるいは金型形成のため
の補正量として使用される。
【0042】図10は段差補正量や芯ぶれ補正量を算出
するための処理手順を示すフローチャートの一例であ
る。
するための処理手順を示すフローチャートの一例であ
る。
【0043】上述した処理プログラムが起動されると、
まず図7に示す仮の基準点O−O′からmポイント(m
=360)までの測定データが求められ(ステップ8
1)、これらmポイントの測定データから段差の判定処
理と段差補正量が算出される(ステップ82)。
まず図7に示す仮の基準点O−O′からmポイント(m
=360)までの測定データが求められ(ステップ8
1)、これらmポイントの測定データから段差の判定処
理と段差補正量が算出される(ステップ82)。
【0044】段差の位置が決定されると、決定された段
差の位置を基準軸として設定し(ステップ83)、新た
な基準点tからn°(n=30)ごとの測定データが抽
出されて(ステップ84)、段差の補正量が加味された
((360°/n°)+2)角形の重心Gが算出される
(ステップ85)。30°ごとに測定データを抽出する
ときは全体で12角形の重心G(xG,yG)を求めるこ
とになる。多角形の重心Gは周知の数学的手法で算出さ
れる。
差の位置を基準軸として設定し(ステップ83)、新た
な基準点tからn°(n=30)ごとの測定データが抽
出されて(ステップ84)、段差の補正量が加味された
((360°/n°)+2)角形の重心Gが算出される
(ステップ85)。30°ごとに測定データを抽出する
ときは全体で12角形の重心G(xG,yG)を求めるこ
とになる。多角形の重心Gは周知の数学的手法で算出さ
れる。
【0045】金型成形は通常偏芯している場合が多いの
で、算出された重心Gの位置に対してさらに±Δx、±
Δyの各補正値を与えて新たな重心G′(xG′,y
G′)が算出される(ステップ86)。Δx,Δyとし
ては1μm程度である。この補正値を与えることによっ
て、トータル4つの新たな重心G′が求められるが、こ
れらの重心G′が描くと思われる曲線と芯ぶれがゼロの
曲線Lbとのx軸およびy軸方向における差が最小とな
る重心G′が、測定データによって算出された最終的な
重心GOとして使用される(ステップ87)。
で、算出された重心Gの位置に対してさらに±Δx、±
Δyの各補正値を与えて新たな重心G′(xG′,y
G′)が算出される(ステップ86)。Δx,Δyとし
ては1μm程度である。この補正値を与えることによっ
て、トータル4つの新たな重心G′が求められるが、こ
れらの重心G′が描くと思われる曲線と芯ぶれがゼロの
曲線Lbとのx軸およびy軸方向における差が最小とな
る重心G′が、測定データによって算出された最終的な
重心GOとして使用される(ステップ87)。
【0046】算出されたこの重心GOと真の軸芯との差
(ΔxG、ΔyG)が芯ぶれ補正量となる(ステップ8
8)。この芯ぶれ補正量にはさらに上述した段差補正量
が加味される。
(ΔxG、ΔyG)が芯ぶれ補正量となる(ステップ8
8)。この芯ぶれ補正量にはさらに上述した段差補正量
が加味される。
【0047】上述した実施例ではこの発明をVプーリ2
0の芯ぶれ測定に応用したが、被測定用回転体としては
テープレコーダなどに使用されるVプーリ以外のものに
も適用できることは容易に理解できる。
0の芯ぶれ測定に応用したが、被測定用回転体としては
テープレコーダなどに使用されるVプーリ以外のものに
も適用できることは容易に理解できる。
【0048】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る芯ぶれ測
定装置では被測定用回転体のシャフトをフリーにした状
態で芯ぶれを測定するようにしたものである。
定装置では被測定用回転体のシャフトをフリーにした状
態で芯ぶれを測定するようにしたものである。
【0049】これによれば、面ぶれがあったとしてもそ
の面ぶれがゼロになるように修正された状態で芯ぶれを
測定できるため、被測定用回転体の芯ぶれを面ぶれに影
響されることなく測定できる。その結果、芯ぶれの測
定、段差の測定を従来よりも正確に行なうことができる
から、これによって校正される成形品の精度が大幅に向
上する特徴を有する。
の面ぶれがゼロになるように修正された状態で芯ぶれを
測定できるため、被測定用回転体の芯ぶれを面ぶれに影
響されることなく測定できる。その結果、芯ぶれの測
定、段差の測定を従来よりも正確に行なうことができる
から、これによって校正される成形品の精度が大幅に向
上する特徴を有する。
【0050】したがって精度の高い回転体を成形できる
特徴を有するので、成形品の精度が比較的厳しく要求さ
れるテープレコーダのプーリやその他の回転体の芯ぶれ
測定に適用して極めて好適である。
特徴を有するので、成形品の精度が比較的厳しく要求さ
れるテープレコーダのプーリやその他の回転体の芯ぶれ
測定に適用して極めて好適である。
【図1】この発明に係る芯ぶれ測定装置の一例を示す平
面図である。
面図である。
【図2】図1の上面図である。
【図3】図1の一部を断面した側面図である。
【図4】段差のない衝合状態を示す図である。
【図5】段差のある衝合状態を示す図である。
【図6】芯ぶれ測定データ例を展開して示した図であ
る。
る。
【図7】芯ぶれ測定データ例を示す図である。
【図8】段差近傍の測定データ例を示す図である。
【図9】芯ぶれ測定装置の回路系の一例を示す系統図で
ある。
ある。
【図10】芯ぶれ測定例を示すフローチャートの図であ
る。
る。
【図11】従来の芯ぶれ測定装置の説明図である。
【図12】芯ぶれ測定を示す図である。
【図13】面ぶれを含んだ状態の芯ぶれ測定例を示す図
である。
である。
1 芯ぶれ測定装置 20 Vプーリ 22 シャフト 32,33 レール 34,35 スライダ 38,39 V字溝付き軸受け
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−99204(JP,U) 実開 昭48−84254(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 5/00 - 5/30 G01B 21/00 - 21/32
Claims (1)
- 【請求項1】 一対の基台上にそれぞれ進退自在にスラ
イダが載置され、これらスライダ上にはV字状の軸受け
がそれぞれ取り付け固定され、 これらV字状軸受けに被測定用回転体に取り付けられた
シャフトが差し渡されると共に、 上記被測定用回転体には芯ぶれ検出子が当接され、 この被測定用回転体を回転させながら上記芯ぶれ検出子
によって上記被測定用回転体の芯ぶれを測定するように
したことを特徴とする芯ぶれ測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27193893A JP3179264B2 (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | 芯ぶれ測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27193893A JP3179264B2 (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | 芯ぶれ測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07128003A JPH07128003A (ja) | 1995-05-19 |
JP3179264B2 true JP3179264B2 (ja) | 2001-06-25 |
Family
ID=17506934
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27193893A Expired - Fee Related JP3179264B2 (ja) | 1993-10-29 | 1993-10-29 | 芯ぶれ測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3179264B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104251648B (zh) * | 2014-07-29 | 2017-01-11 | 浙江吉利罗佑发动机有限公司 | 一种压盘分离指跳动检测工装 |
CN109916263A (zh) * | 2019-04-29 | 2019-06-21 | 江苏理工学院 | 一种轴承内圈径向和轴向圆跳动检测装置及检测方法 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002357414A (ja) * | 2001-06-01 | 2002-12-13 | Denso Corp | 段差測定方法 |
CN112197665A (zh) * | 2020-09-07 | 2021-01-08 | 舒城久联精密机械有限公司 | 一种电机轴加工用成品检测装置 |
-
1993
- 1993-10-29 JP JP27193893A patent/JP3179264B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109916263A (zh) * | 2019-04-29 | 2019-06-21 | 江苏理工学院 | 一种轴承内圈径向和轴向圆跳动检测装置及检测方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07128003A (ja) | 1995-05-19 |
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