JP3177720B2 - 玩具用感温変色性撥水性人工頭髪及びその製造方法 - Google Patents
玩具用感温変色性撥水性人工頭髪及びその製造方法Info
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- JP3177720B2 JP3177720B2 JP25064292A JP25064292A JP3177720B2 JP 3177720 B2 JP3177720 B2 JP 3177720B2 JP 25064292 A JP25064292 A JP 25064292A JP 25064292 A JP25064292 A JP 25064292A JP 3177720 B2 JP3177720 B2 JP 3177720B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、玩具用感温変色性撥水
性人工頭髪及びその製造方法に関する。更に詳細には、
人形やぬいぐるみ玩具に有効な感温変色性撥水性人工頭
髪及びその製造方法に関する。
性人工頭髪及びその製造方法に関する。更に詳細には、
人形やぬいぐるみ玩具に有効な感温変色性撥水性人工頭
髪及びその製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、玩具要素に適用する熱変色性
擬毛に関する提案として、実公昭６３−１１１２８号公
報が知られている。
擬毛に関する提案として、実公昭６３−１１１２８号公
報が知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】この種の熱変色性擬毛
を頭髪に適用した人形玩具は、幼児向け玩具として水或
いは温湯等に頭髪を浸して変色させる遊びに供されてい
る。従って、浴浸漬による変色操作後は速やかな水切れ
により乾き、櫛による整髪も容易になされることが商品
性を高める上で要求されている。ところが、前記従来の
熱変色性擬毛にあっては、前記速やかな水切れによるド
ライ性或いは整髪性の面を満足させていなかった。
を頭髪に適用した人形玩具は、幼児向け玩具として水或
いは温湯等に頭髪を浸して変色させる遊びに供されてい
る。従って、浴浸漬による変色操作後は速やかな水切れ
により乾き、櫛による整髪も容易になされることが商品
性を高める上で要求されている。ところが、前記従来の
熱変色性擬毛にあっては、前記速やかな水切れによるド
ライ性或いは整髪性の面を満足させていなかった。
【０００４】本発明は前記した従来の熱変色性擬毛の不
具合を改良した玩具用感温変色性撥水性人工頭髪及びそ
の製造方法を提供しようとするものである。
具合を改良した玩具用感温変色性撥水性人工頭髪及びそ
の製造方法を提供しようとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱可塑性樹脂
に熱変色性材料が練合されて形成された感温変色性マル
チフィラメント糸の各フィラメントの表面に、フッ素
系、パラフィン系、ポリエチレン系、アルキルエチレン
尿素系、シリコン系樹脂化合物からなる群から選ばれる
撥水剤の１種又は２種以上と、前記撥水剤と親和性を有
するシリコン系滑剤、流動パラフィン、脂肪酸エステル
から選ばれる繊維用紡糸油剤の混合物を、各フィラメン
トに対して撥水剤の固形分が０．１〜１０．０重量％の
割合で付着させてなる玩具用感温変色性撥水性人工頭髪
を要件とする。更には、熱可塑性樹脂に熱変色性材料が
練合されて形成される感温変色性マルチフィラメント糸
において、フッ素系、パラフィン系、ポリエチレン系、
アルキルエチレン尿素系、シリコン系樹脂化合物からな
る群から選ばれる撥水剤の１種又は２種以上と、前記撥
水剤と親和性を有するシリコン系滑剤、流動パラフィ
ン、脂肪酸エステル類から選ばれる繊維用紡糸油剤を混
合した処理液を溶融紡糸ノズルより吐出したフィラメン
トの延伸工程の前段階で付着させることを特徴とする玩
具用感温変色性撥水性人工頭髪の製造方法を要件とす
る。
に熱変色性材料が練合されて形成された感温変色性マル
チフィラメント糸の各フィラメントの表面に、フッ素
系、パラフィン系、ポリエチレン系、アルキルエチレン
尿素系、シリコン系樹脂化合物からなる群から選ばれる
撥水剤の１種又は２種以上と、前記撥水剤と親和性を有
するシリコン系滑剤、流動パラフィン、脂肪酸エステル
から選ばれる繊維用紡糸油剤の混合物を、各フィラメン
トに対して撥水剤の固形分が０．１〜１０．０重量％の
割合で付着させてなる玩具用感温変色性撥水性人工頭髪
を要件とする。更には、熱可塑性樹脂に熱変色性材料が
練合されて形成される感温変色性マルチフィラメント糸
において、フッ素系、パラフィン系、ポリエチレン系、
アルキルエチレン尿素系、シリコン系樹脂化合物からな
る群から選ばれる撥水剤の１種又は２種以上と、前記撥
水剤と親和性を有するシリコン系滑剤、流動パラフィ
ン、脂肪酸エステル類から選ばれる繊維用紡糸油剤を混
合した処理液を溶融紡糸ノズルより吐出したフィラメン
トの延伸工程の前段階で付着させることを特徴とする玩
具用感温変色性撥水性人工頭髪の製造方法を要件とす
る。
【０００６】前記において、マルチフィラメント糸は、
数本乃至１００本程度のフィラメントの平行繊維の集束
体であり、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステ
ル、ポリアミド樹脂等により形成され、各フィラメント
は太さ６０〜１２０μｍの範囲のものが触感、外観の面
で人毛に擬似しており有効である。前記樹脂に練合され
る熱変色性材料は前記樹脂に対し０．３〜１０重量％、
より好ましくは１〜６重量％配合したものが有効であ
る。
数本乃至１００本程度のフィラメントの平行繊維の集束
体であり、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステ
ル、ポリアミド樹脂等により形成され、各フィラメント
は太さ６０〜１２０μｍの範囲のものが触感、外観の面
で人毛に擬似しており有効である。前記樹脂に練合され
る熱変色性材料は前記樹脂に対し０．３〜１０重量％、
より好ましくは１〜６重量％配合したものが有効であ
る。
【０００７】熱変色性材料は、従来より公知の感温変色
性色素を含む熱変色性材料、例えば、電子供与性呈色性
有機化合物、前記化合物の顕色剤及び前記両者の呈色反
応を生起させる媒体となる化合物の３成分を含む熱変色
性材料又は前記成分の樹脂固溶体の微粒子の形態の変色
性を示す熱変色性材料（例えば、特公昭５１−３５４１
４号公報、特公昭５１−４４７０６号公報、特公昭５１
−４４７０８号公報、特公昭５２−７７６４号公報、特
公平１−２９３９８号公報等）を挙げることができる。
前記は所定の温度（変色点）を境として、その前後で変
色し、変化前後の両状態のうち常温域では特定の一方の
状態しか存在しえない。即ち、もう一方の状態は、その
状態が発現するのに要する熱又は冷熱が適用されている
間は維持されるが、前記熱又は冷熱の適用がなくなれば
常温域で呈する状態に戻る、所謂、温度変化による温度
−色濃度について小さいヒステリシス幅（ΔＨ）を示し
て変色するタイプである。
性色素を含む熱変色性材料、例えば、電子供与性呈色性
有機化合物、前記化合物の顕色剤及び前記両者の呈色反
応を生起させる媒体となる化合物の３成分を含む熱変色
性材料又は前記成分の樹脂固溶体の微粒子の形態の変色
性を示す熱変色性材料（例えば、特公昭５１−３５４１
４号公報、特公昭５１−４４７０６号公報、特公昭５１
−４４７０８号公報、特公昭５２−７７６４号公報、特
公平１−２９３９８号公報等）を挙げることができる。
前記は所定の温度（変色点）を境として、その前後で変
色し、変化前後の両状態のうち常温域では特定の一方の
状態しか存在しえない。即ち、もう一方の状態は、その
状態が発現するのに要する熱又は冷熱が適用されている
間は維持されるが、前記熱又は冷熱の適用がなくなれば
常温域で呈する状態に戻る、所謂、温度変化による温度
−色濃度について小さいヒステリシス幅（ΔＨ）を示し
て変色するタイプである。
【０００８】又、本出願人が先に提案した特開昭６０−
２６４２８５号公報に記載されている、大きなヒステリ
シス特性を示して変色する色彩記憶性感温変色性色素を
含む熱変色性材料で彩色された系が有効である。前記色
素は、大きなヒステリシス幅（ΔＨ）を示して変色す
る。即ち、温度変化による着色濃度の変化をプロットし
た曲線の形状が、温度を変色温度域より低温側から温度
を上昇させていく場合と逆に変色温度域より高温側から
下降させていく場合とで大きく異なる経路を辿って変色
するタイプである。
２６４２８５号公報に記載されている、大きなヒステリ
シス特性を示して変色する色彩記憶性感温変色性色素を
含む熱変色性材料で彩色された系が有効である。前記色
素は、大きなヒステリシス幅（ΔＨ）を示して変色す
る。即ち、温度変化による着色濃度の変化をプロットし
た曲線の形状が、温度を変色温度域より低温側から温度
を上昇させていく場合と逆に変色温度域より高温側から
下降させていく場合とで大きく異なる経路を辿って変色
するタイプである。
【０００９】前記した感温変色性色素、色彩記憶性感温
変色性色素は、概ね−１０℃〜＋６０℃の範囲に変色点
を有するものが有効であり、通常、公知の微小カプセル
化法により微小カプセル（粒径１〜３０μｍ、より好ま
しくは５〜２０μｍ）に内包されて適用され、熱可塑性
プラスチック中に前記微小カプセル顔料を練合させて溶
融成形される。
変色性色素は、概ね−１０℃〜＋６０℃の範囲に変色点
を有するものが有効であり、通常、公知の微小カプセル
化法により微小カプセル（粒径１〜３０μｍ、より好ま
しくは５〜２０μｍ）に内包されて適用され、熱可塑性
プラスチック中に前記微小カプセル顔料を練合させて溶
融成形される。
【００１０】フィラメント表面への撥水剤の付着量がフ
ィラメントに対して、固形分として０．１０重量％以下
では撥水効果が乏しく、一方、１０重量％を越えると紡
糸、撚糸、植毛等の後加工において過剰付着分の欠落等
及びフィラメント間の接着（付着）等が生じ、トラブル
を発生させがちである。０．５〜６．０重量％ 、更に
好ましくは１．０〜２．０重量％の付着割合が効果的で
ある。又、本発明に適用する繊維用紡糸油剤は、櫛によ
る整髪を容易にするために付着させるものであり、シリ
コン系滑剤、流動パラフィン、脂肪酸エステル類等が適
用される。
ィラメントに対して、固形分として０．１０重量％以下
では撥水効果が乏しく、一方、１０重量％を越えると紡
糸、撚糸、植毛等の後加工において過剰付着分の欠落等
及びフィラメント間の接着（付着）等が生じ、トラブル
を発生させがちである。０．５〜６．０重量％ 、更に
好ましくは１．０〜２．０重量％の付着割合が効果的で
ある。又、本発明に適用する繊維用紡糸油剤は、櫛によ
る整髪を容易にするために付着させるものであり、シリ
コン系滑剤、流動パラフィン、脂肪酸エステル類等が適
用される。
【００１１】
【作用】撥水剤の適正量が各フィラメント表面に付着し
ており、撥水効果が効果的に発現され、浴に頭髪部を浸
漬、変色操作後にあって、水切れがよく速やかに乾く。
又、油剤の併用により、櫛による整髪に際し、適正な滑
性が付与されていて整髪性を満足させる。撥水剤と繊維
用紡糸油剤を混合した処理液を、紡糸用ノズルから吐出
したフィラメントの表面に付着させ、その後、延伸工程
により所望の太さのフィラメントを形成するので、その
過程で前記撥水剤のキュアリング処理も同時になされ
る。
ており、撥水効果が効果的に発現され、浴に頭髪部を浸
漬、変色操作後にあって、水切れがよく速やかに乾く。
又、油剤の併用により、櫛による整髪に際し、適正な滑
性が付与されていて整髪性を満足させる。撥水剤と繊維
用紡糸油剤を混合した処理液を、紡糸用ノズルから吐出
したフィラメントの表面に付着させ、その後、延伸工程
により所望の太さのフィラメントを形成するので、その
過程で前記撥水剤のキュアリング処理も同時になされ
る。
【００１２】本発明の頭髪において、ヒステリシス幅
（ΔＨ）の小さい熱変色特性を示す感温色素を含む色材
で形成された系では、変色点を境としてその前後で変色
し、変化前後の両状態のうち、常温域では特定の一方の
状態を存在させ、もう一方の状態はその状態が発現する
のに要する熱又は冷熱の適用をなくすと常温域で呈する
状態に戻る。
（ΔＨ）の小さい熱変色特性を示す感温色素を含む色材
で形成された系では、変色点を境としてその前後で変色
し、変化前後の両状態のうち、常温域では特定の一方の
状態を存在させ、もう一方の状態はその状態が発現する
のに要する熱又は冷熱の適用をなくすと常温域で呈する
状態に戻る。
【００１３】一方、色彩記憶性感温変色性色素を含む色
材を適用した系では、低温側変色点以下の冷熱、或いは
高温側変色点以上の熱の適用により、常態と異なる様相
に互いに変色させ、その状態が発現するのに要した冷熱
又は熱の適用をなくしても、その状態を常温域で記憶保
持させることができ、前記記憶保持された様相は、前記
状態の発現するに要したと逆の熱的手段により元の状態
に変色させ、これを常温域で記憶保持させる。
材を適用した系では、低温側変色点以下の冷熱、或いは
高温側変色点以上の熱の適用により、常態と異なる様相
に互いに変色させ、その状態が発現するのに要した冷熱
又は熱の適用をなくしても、その状態を常温域で記憶保
持させることができ、前記記憶保持された様相は、前記
状態の発現するに要したと逆の熱的手段により元の状態
に変色させ、これを常温域で記憶保持させる。
【００１４】
【実施例１】以下、配合例中、部とあるは重量部を示
す。約３０℃で赤色から無色に変色する熱変色性顔料８
部と、融点１６０℃のポリプロピレン〔東燃石油（株）
製、ＸＪ−４４０Ｅ〕チップ９２部とを、１８０℃で溶
融混合し、熱変色顔料混合チップを得た。次いでこのチ
ップを２４本のフィラメントに溶融紡糸し、マルチフィ
ラメントを形成させた後、ＴＨ−４４〔日華化学（株）
製パラフィン系撥水性エマルジョン〕２５部、ホボラッ
クスＤＭ〔日華化学（株）製帯電防止剤〕１部、トリコ
ールＳ−１００５〔竹下油脂（株）製、シリコン系繊維
滑剤〕５部及び水６９部からなる処理液を各フィラメン
トに対して１〜２％（固形分）付着するように調整して
ある付着ロール上を通過させた後、長さ１５０ｃｍの延
伸プレート（８０〜１００℃）で約２．５倍延伸し、１
０８０デニール／２４フィラメントの熱変色性フィラメ
ントを得た。前記マルチフィラメントを人形の頭部に植
毛した後、７０℃、３０分の熱処理を行った。得られた
人形の頭髪を水温約３５℃の浴中に浸漬したところ、頭
髪が赤色から無色に変色した。浴中から頭髪部を取り出
したところ、撥水効果が顕著であり、水分は殆ど付着し
ていない状態であり速やかに乾いた。
す。約３０℃で赤色から無色に変色する熱変色性顔料８
部と、融点１６０℃のポリプロピレン〔東燃石油（株）
製、ＸＪ−４４０Ｅ〕チップ９２部とを、１８０℃で溶
融混合し、熱変色顔料混合チップを得た。次いでこのチ
ップを２４本のフィラメントに溶融紡糸し、マルチフィ
ラメントを形成させた後、ＴＨ−４４〔日華化学（株）
製パラフィン系撥水性エマルジョン〕２５部、ホボラッ
クスＤＭ〔日華化学（株）製帯電防止剤〕１部、トリコ
ールＳ−１００５〔竹下油脂（株）製、シリコン系繊維
滑剤〕５部及び水６９部からなる処理液を各フィラメン
トに対して１〜２％（固形分）付着するように調整して
ある付着ロール上を通過させた後、長さ１５０ｃｍの延
伸プレート（８０〜１００℃）で約２．５倍延伸し、１
０８０デニール／２４フィラメントの熱変色性フィラメ
ントを得た。前記マルチフィラメントを人形の頭部に植
毛した後、７０℃、３０分の熱処理を行った。得られた
人形の頭髪を水温約３５℃の浴中に浸漬したところ、頭
髪が赤色から無色に変色した。浴中から頭髪部を取り出
したところ、撥水効果が顕著であり、水分は殆ど付着し
ていない状態であり速やかに乾いた。
【００１５】
【比較例１】実施例１の熱変色性顔料混合チップと同じ
チップを用いて溶融紡糸装置で紡出しそのフィラメント
をデリオンＰＰ−６４４〔竹本油脂（株）製繊維紡糸油
剤〕１５部及び水８５部からなる油剤水溶液を付着させ
た以外は実施例１と同じ方法で人形の頭髪を構成した。
その頭髪は水浴に浸し、取り出したところ、水切れは悪
く、そのままでは乾燥するのに一昼夜を要した。
チップを用いて溶融紡糸装置で紡出しそのフィラメント
をデリオンＰＰ−６４４〔竹本油脂（株）製繊維紡糸油
剤〕１５部及び水８５部からなる油剤水溶液を付着させ
た以外は実施例１と同じ方法で人形の頭髪を構成した。
その頭髪は水浴に浸し、取り出したところ、水切れは悪
く、そのままでは乾燥するのに一昼夜を要した。
【００１６】
【実施例２】撥水処理液をパラジットＡＳＰ〔明成化学
工業（株）製パラフィン系撥水剤エマルジョン〕１３
部、アサヒガードＡＧ−４８０〔明成化学工業（株）製
フッ素系撥水剤エマルジョン〕１３部、デレクトールＬ
Ｍ−３〔明成化学工業（株）製帯電防止剤〕１部、トリ
コールＳ−１００５〔竹下油脂（株）製、シリコン系繊
維滑剤〕５部及び水６９部にて構成した以外は実施例１
と同様にして熱変色性マルチフィラメントからなる頭髪
を得た。前記頭髪の撥水効果をテストしたところ、実施
例１と同様の性能を示し、更に櫛の使用による整髪性を
テストしたところ、スムーズに整髪できた。
工業（株）製パラフィン系撥水剤エマルジョン〕１３
部、アサヒガードＡＧ−４８０〔明成化学工業（株）製
フッ素系撥水剤エマルジョン〕１３部、デレクトールＬ
Ｍ−３〔明成化学工業（株）製帯電防止剤〕１部、トリ
コールＳ−１００５〔竹下油脂（株）製、シリコン系繊
維滑剤〕５部及び水６９部にて構成した以外は実施例１
と同様にして熱変色性マルチフィラメントからなる頭髪
を得た。前記頭髪の撥水効果をテストしたところ、実施
例１と同様の性能を示し、更に櫛の使用による整髪性を
テストしたところ、スムーズに整髪できた。
【００１７】次に、本発明実施例１及び２、比較例１に
ついて、下記試験方法により比較試験した結果を記載す
る。人形の頭部に植毛したフィラメントを約３５℃の水
浴中に浸漬させたのち、水浴から取り出し、水切りを３
回行う。フィラメントに残存した水分量を測定し、水浴
浸漬前との差をとり水分残存率（％）を計算する。その
結果、実施例１の系では、６％（１回目）、１１％（２
回目）、完全乾燥時間（３０分）、比較例１の系では、
２３％（１回目）、２７％（２回目）、完全乾燥（一昼
夜）、実施例２の系では、１１％（１回目）、１３％
（２回目）、完全乾燥時間（１時間）の状態であった。
ついて、下記試験方法により比較試験した結果を記載す
る。人形の頭部に植毛したフィラメントを約３５℃の水
浴中に浸漬させたのち、水浴から取り出し、水切りを３
回行う。フィラメントに残存した水分量を測定し、水浴
浸漬前との差をとり水分残存率（％）を計算する。その
結果、実施例１の系では、６％（１回目）、１１％（２
回目）、完全乾燥時間（３０分）、比較例１の系では、
２３％（１回目）、２７％（２回目）、完全乾燥（一昼
夜）、実施例２の系では、１１％（１回目）、１３％
（２回目）、完全乾燥時間（１時間）の状態であった。
【００１８】
【発明の効果】本発明の玩具用感温変色性撥水性人工頭
髪は、加熱又は冷却により変色させることができ、変色
の妙味、意外性を楽しむことができ、温水又は冷水に頭
髪部を浸漬して変色させる遊びに供したとしても、頭髪
部の水切れ、乾きが速やかであり、未乾燥による水濡れ
トラブル等を発生させ難い。繰り返しの遊びにも支障を
来さない。又、櫛による整髪性にも優れており、幼児向
けの人形、縫いぐるみ玩具用の頭髪に好適である。
髪は、加熱又は冷却により変色させることができ、変色
の妙味、意外性を楽しむことができ、温水又は冷水に頭
髪部を浸漬して変色させる遊びに供したとしても、頭髪
部の水切れ、乾きが速やかであり、未乾燥による水濡れ
トラブル等を発生させ難い。繰り返しの遊びにも支障を
来さない。又、櫛による整髪性にも優れており、幼児向
けの人形、縫いぐるみ玩具用の頭髪に好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A63H 1/00 - 37/00 A41G 3/00
Claims (2)
- 【請求項１】 熱可塑性樹脂に熱変色性材料が練合され
て形成された感温変色性マルチフィラメント糸の各フィ
ラメントの表面に、フッ素系、パラフィン系、ポリエチ
レン系、アルキルエチレン尿素系、シリコン系樹脂化合
物からなる群から選ばれる撥水剤の１種又は２種以上
と、前記撥水剤と親和性を有するシリコン系滑剤、流動
パラフィン、脂肪酸エステルから選ばれる繊維用紡糸油
剤の混合物を、各フィラメントに対して撥水剤の固形分
が０．１〜１０．０重量％の割合で付着させてなる玩具
用感温変色性撥水性人工頭髪。 - 【請求項２】 熱可塑性樹脂に熱変色性材料が練合され
て形成される感温変色性マルチフィラメント糸におい
て、フッ素系、パラフィン系、ポリエチレン系、アルキ
ルエチレン尿素系、シリコン系樹脂化合物からなる群か
ら選ばれる撥水剤の１種又は２種以上と、前記撥水剤と
親和性を有するシリコン系滑剤、流動パラフィン、脂肪
酸エステル類から選ばれる繊維用紡糸油剤を混合した処
理液を溶融紡糸ノズルより吐出したフィラメントの延伸
工程の前段階で付着させることを特徴とする玩具用感温
変色性撥水性人工頭髪の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25064292A JP3177720B2 (ja) | 1992-08-26 | 1992-08-26 | 玩具用感温変色性撥水性人工頭髪及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25064292A JP3177720B2 (ja) | 1992-08-26 | 1992-08-26 | 玩具用感温変色性撥水性人工頭髪及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0671053A JPH0671053A (ja) | 1994-03-15 |
| JP3177720B2 true JP3177720B2 (ja) | 2001-06-18 |
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ID=17210900
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25064292A Expired - Fee Related JP3177720B2 (ja) | 1992-08-26 | 1992-08-26 | 玩具用感温変色性撥水性人工頭髪及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3177720B2 (ja) |
Cited By (16)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101652751B1 (ko) * | 2015-08-21 | 2016-08-31 | 김윤옥 | 도어 기구물의 접착이 용이한 복층유리 도어 |
| USD904829S1 (en) | 2018-12-11 | 2020-12-15 | Yeti Coolers, Llc | Container accessories |
| USD907445S1 (en) | 2018-12-11 | 2021-01-12 | Yeti Coolers, Llc | Container accessories |
| US11203465B2 (en) | 2017-06-12 | 2021-12-21 | Yeti Coolers, Llc | Container and latching system |
| USD946894S1 (en) | 2017-06-12 | 2022-03-29 | Yeti Coolers, Llc | Container |
| USD951643S1 (en) | 2020-06-30 | 2022-05-17 | Yeti Coolers, Llc | Luggage |
| USD954436S1 (en) | 2020-06-30 | 2022-06-14 | Yeti Coolers, Llc | Luggage |
| USD960648S1 (en) | 2020-12-16 | 2022-08-16 | Yeti Coolers, Llc | Container accessory |
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