JP3177527B2 - 歯磨組成物 - Google Patents
歯磨組成物Info
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Description
する。
に次の(1)〜(5)によって構成されている。 (1) 研磨剤。 炭酸カルシウム粉末、リン酸水素カ
ルシウム粉末、ピロリン酸カルシウム粉末、無水ケイ酸
粉末、水酸化アルミニウム粉末などの粉末成分で、代表
的配合量は40〜60重量%である。
ングリコール、ソルビットなどの水と親和力を有する液
体状又は粉末状の低分子化合物で、乾燥固化を防止し、
代表的配合量は10〜30重量%である。 (3) 界面活性剤。 洗浄効果を与えるもので、代表
的な配合量は約2重量%である。
感や使用感を向上させたり、又は必要に応じ薬効効果を
付与する為に配合される。 (5) 結合剤。 カルボキシメチルセルロース、カラ
ギーナン、メチルセルロース、アルギン酸ナトリウムな
どの水溶性高分子化合物である。研磨剤をよく分散させ
て安定して存在させ、歯磨使用時に歯ブラシ上に押し出
された時の保型性を与え、口中でべたつかずに研磨剤を
よく分散させかつ容易に洗い流せる事を期待するもの
で、一般的な配合量は1〜3重量%である。
を加えて配合して歯磨組成物とするのが従来の処方であ
る。ところが、結合剤として用いられる水溶性高分子化
合物であるカルボキシメチルセルロース等のセルロース
誘導体や、カラギーナン等の天然ガム類は、その粘性が
温度やイオン濃度によって不安定であり、高温条件や食
塩配合歯磨では歯磨の粘度が低下し問題が有ることが指
摘されている。これらが改善される歯磨組成物として、
特開昭61−103818号公報では、カルボキシメチ
ルセルロースとミクロフィブリル化セルロース懸濁液を
配合することを提案しているが、カルボキシメチルセル
ロースを使用する以上十分には改善されない。
でザラツキを与え、使用感に問題がある。
やイオン濃度が変化しても粘性が安定し、チューブから
容易に押し出せて、歯ブラシ上での保型性にすぐれ、口
ざわりやすすぎ性の優れた歯磨組成物を提供しようとす
るものである。
レーザー回折式粒度分布測定装置により測定される積算
体積50%の粒径が0.3〜6μmであり、かつ3μm
以下の粒子の積算体積割合が25%以上である微粒化セ
ルロース素材の水性懸濁液を、微粒化セルロース素材の
含有量が歯磨組成物全体に対して0.2〜10重量%で
配合してなることを特徴とする歯磨組成物、である。セ
ルロースは微粒子化することは難しく、従来技術、例え
ば乾式や湿式ボールミル、ハンマーミル、ジェットミ
ル、コロイドミル、三本ロール、ホモジナイザー等で微
粒化しても積算体積50%の粒径は8μm以下にはなら
なかった。
ゼオノヅカ)による酵素法での微粒子化でも(例えば特
開平3−58770号公報実施例2の方法)、本発明で
用いる粒径測定手段により厳密に粒径分布を測定すれば
積算体積50%の粒径は20μm以下にはならず、いず
れも水中では沈降しザラツキ感を感じるものであった。
特開昭56−100801号公報の方法で得られるミ
クロフィブリル化セルロースはセルロースを微粒子化し
たものではなく、フィブリル状に細く枝分かれさせたも
のであるので、フィブリル同志がからまって容易にコヨ
リ状になり、これを防ぐ為にカルボキシメチルセルロー
スナトリウムを添加したものも提案されているが、ザラ
ツキ感を十分解消出来るものではない。
72616号公報の方法によりセルロース素材を極めて
微粒化することに成功したが、このように微粒化したセ
ルロース素材の水性懸濁液は、安定な分散状態で保型性
を有する極めて滑らかなクリーム状を呈するものであ
る。本発明者らは、この微粒化したセルロース素材の水
性懸濁液を歯磨組成物に結合剤として配合し、鋭意検討
した結果、研磨剤をよく分散させ、チュ−ブから容易に
押し出せてかつ歯ブラシ上の保型性にすぐれたチキソ性
を与えることが見出された。これら上記の特性は温度や
イオン濃度の変化に対して安定であり、又、口中での異
物感のないすすぎ性の優れたものであることが明らかと
なった。
れる通常成分、例えば第二リン酸カルシウム・二水和物
及び無水物、第一リン酸カルシウム、第三リン酸カルシ
ウム、炭酸カルシウム、酸化チタン、水酸化アルミニウ
ム、炭酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、酸化アル
ミニウム、結晶質シリカ、非晶質シリカ、ケイ酸アルミ
ニウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、不溶性メタリン
酸カリウム、不溶性ポリリン酸カルシウム、硫酸マグネ
シウム、硫酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ベントナ
イト等の研磨剤、グリセリン、プロピレングリコール、
ソルビトール、ポリエチレングリコール、エチレングリ
コール、キシリトール、マルチトール、ラクチトール等
の保湿剤、ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナ
トリウム、ラウリルモノグリセリド硫酸ナトリウム、ヤ
シ油脂肪酸モノグリセリド硫酸ナトリウム、高級脂肪酸
モノグリセリド硫酸ナトリウム、α−オレフィンスルフ
ェート、パラフィンスルフェート、N−ラウロイルザル
コシン酸ナトリウム、N−ラウロイル−β−アラニンナ
トリウム塩、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
ブロックコポリマー、マルチトール脂肪酸エステル、ラ
クチトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビ
タン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステ
ル、ラクトース脂肪酸エステル、ショ糖モノラウリレー
ト、ショ糖ジラウリレート、ラウリン酸ジエタノールア
ミド等の界面活性剤、サッカリンナトリウム、ステビオ
サイド、グリチルリチン、ペパーミント、スペアミン
ト、フェンネルオイル、オイゲノール、アネートール、
メント−ル等の甘味料や香料、各種薬用成分、を適宜配
合される。
ルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、アルギン酸ナトリウム、カラギーナ
ン、ポリアクリル酸ナトリウム、アラビアガム、キサン
タンガム、トラガントガム、カラヤガム、ポリビニルア
ルコール等は特に配合する必要はないが、本発明の効果
を損なわない範囲で配合することができる。
量は、歯磨組成物全体に対し0.2〜10重量%である
ことが必要で、配合する水性懸濁液の微粒化セルロース
素材濃度と配合量を加減して調整する。0.2重量%を
下廻ると粘性が低くて保型性が認められなくなり、又、
10重量%を越えると粘度が上がりすぎてチューブから
押し出しにくくなる。又、配合する水性懸濁液中の微粒
化セルロース素材の濃度は2〜25重量%が取り扱い易
い。
中の微粒化セルロース素材は積算体積50%の粒径が
0.3〜6μmであり、かつ3μm以下の粒子の積算体
積割合が25%以上であることが必要である。粒径の測
定は、島津製作所レーザー回折式粒度分布測定装置(S
LD−1100型)を用いて、測定に供する懸濁液を蒸
留水で0.1重量%に希釈し、装置に内蔵する超音波発
信器で粒子の2次凝集を壊した状態で測定で測定する。
子全体の体積に対して積算体積が50%になるときの粒
子の球形換算直径のことで、メジアン径とも呼ばれる。
なお、前記粒度分布測定装置での測定にあたっては、測
定レンジを0.1〜45μmに設定し、これにより、ミ
ー(Mie)散乱理論式(測定装置中に組み込まれてい
る)から導き出された散乱強度と粒子径の関係を用いて
計算されることとなる。
0.2iの標準屈折率用を選択することとし、粒度分布
を求める計算方法は最小二乗法理論を使った直接計算法
を使うこととする。1つの試料に対する測定回数は7回
に指定し、測定間隔は2秒とする。0.1重量%に蒸留
水で均一に希釈された試料は、フローセルを利用して測
定されるが、内蔵された超音波発信器は常時オンとし、
少なくとも1分以上は超音波をあてて凝集を防止した後
に測定を行う。
ルロース粒子の粒径が0.3μmを下廻ると凝集を起こ
し易くなり、一方6μmを越えると滑らかさが低下して
不適である。さらに好ましくは1〜4μmである。本発
明に用いる微粒化セルロースは3μm以下の粒子の積算
体積割合が25%以上であることが必要である。さらに
好ましくは80〜35%である。
度やイオン濃度変化に対しても良好な押し出し性と保型
性を有し、口ざわりやすすぎ性の優れたものとすること
ができる。
らは本発明の範囲を制限するものではない。
SP)を52℃で濃度18%の苛性ソーダ溶液に浸漬後
圧搾してセルロース濃度33重量%のアルカリセルロー
スとした。これを酸素濃度50%の雰囲気で48℃で1
68時間アルカリ酸化分解し、次いで水洗洗浄を行って
アルカリ分を除去した後、加水してスラリー状にし、ア
シザワ(株)製、パールミル(商品名)で湿式粉砕して
微粒化セルロース素材の水性懸濁液を得た。
3μm以下の粒子の積算体積割合は72.1%、水性懸
濁液中の微粒化セルロース素材濃度は18重量%であっ
た。次に以下の処方により本発明の歯磨組成物を製造し
た。 リン酸水素カルシウム・2水和物 40重量% グリセリン 10 〃 ソルビトール 10 〃 ラウリル硫酸ナトリウム 2 〃 サッカリンナトリウム 0.2 〃 香 料 1 〃 微粒化セロース素材の水性懸濁液 25重量%(微細化セルロース素材として4.5重量%) 精製水 残量 この歯磨組成物をチュ−ブに充填し、50℃に加温して
歯ブラシ上に押し出したが、形状は形くずれを起こさな
かった。また実際に歯を磨いたところ、口ざわりやすす
ぎ性も良好であった。
100部に食塩3部を配合し、塩入りの歯磨組成物を製
造した。同様にチュ−ブに充填にし、50℃に加温後歯
ブラシ上に押し出したが、形状は形くずれを起こさなか
った。
(株)製、商標アトライタ−MAID型を用いて湿式粉
砕して微粒化セルロース素材の水性懸濁液を得た。この
積算体積50%の粒径は5.9μm、3μm以下の粒子
の積算体積割合は27%、水性懸濁液中の微粒化セルロ
ース素材濃度は12重量%であった。
組成物を製造した。 リン酸水素カルシウム・2水和物 45重量% リン酸水素カルシウム・無水物 2 〃 グリセリン 5 〃 ソルビトール 10 〃 ラウリル硫酸ナトリウム 2 〃 サッカリンナトリウム 0.1 〃 香 料 1 〃 微粒化セルロース素材の水性懸濁液 30 〃(微細化セルロース素材として3.5重量%) 精製水 残量 この歯磨組成物をチュ−ブに充填し、50℃に加温して
歯ブラシ上に押し出したが、形状はくずれを起こさなか
った。また実際に歯を磨いたところ、口ざわりやすすぎ
性も問題であった。
の水性懸濁液の替りにカルボキシメチルセルロースナト
リウム1.5重量%を配合した歯磨組成物を製造した。
これをチュ−ブに充填し、50℃に加温後歯ブラシ上に
押し出したところ、ダレを生じて型くずれを起こした。
食塩3部を配合し、塩入りの歯磨組成物を製造した。こ
れをチュ−ブに充填し、常温(20℃)で歯ブラシ上に
押し出したところ、ダレを生じて型くずれを起こした。
度が変化しても粘性が低下することなく、常に良好なチ
ュ−ブ押し出し性と保型性を維持し、口ざわりやすすぎ
性の優れたものである。
Claims (1)
- 【請求項1】 レーザー回折式粒度分布測定装置により
測定される積算体積50%の粒径が0.3〜6μmであ
り、かつ3μm以下の粒子の積算体積割合が25%以上
である微粒化セルロース素材の水性懸濁液を、微粒化セ
ルロース素材の含有量が歯磨組成物全体に対して0.2
〜10重量%で配合してなることを特徴とする歯磨組成
物。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP22382091A JP3177527B2 (ja) | 1991-09-04 | 1991-09-04 | 歯磨組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22382091A JP3177527B2 (ja) | 1991-09-04 | 1991-09-04 | 歯磨組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0558861A JPH0558861A (ja) | 1993-03-09 |
JP3177527B2 true JP3177527B2 (ja) | 2001-06-18 |
Family
ID=16804239
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP22382091A Expired - Fee Related JP3177527B2 (ja) | 1991-09-04 | 1991-09-04 | 歯磨組成物 |
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Families Citing this family (2)
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-
1991
- 1991-09-04 JP JP22382091A patent/JP3177527B2/ja not_active Expired - Fee Related
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