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JP3168741B2 - 電子銃の組立方法 - Google Patents

電子銃の組立方法

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Publication number
JP3168741B2
JP3168741B2 JP33889092A JP33889092A JP3168741B2 JP 3168741 B2 JP3168741 B2 JP 3168741B2 JP 33889092 A JP33889092 A JP 33889092A JP 33889092 A JP33889092 A JP 33889092A JP 3168741 B2 JP3168741 B2 JP 3168741B2
Authority
JP
Japan
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grid
electron gun
ceramic
bead
assembling
Prior art date
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Application number
JP33889092A
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English (en)
Other versions
JPH06187906A (ja
Inventor
寛明 石黒
節雄 沖野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH06187906A publication Critical patent/JPH06187906A/ja
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Publication of JP3168741B2 publication Critical patent/JP3168741B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子銃の組立方法に係
り、特に、組立時に電子銃を構成する複数のグリッドに
変形損傷を与えない電子銃の組立方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の電子銃の組立方法は、図7に示す
ように、まず複数のグリッドGのそれぞれに支持ピン3
を予め溶接、又は、一体的に突設させておき、この各グ
リッドGを所定の順番で、且つ、各グリッドG間にスペ
ーサーSを介在させて所定の位置関係に支持する。次
に、ビードガラス4を加熱軟化し、このビードガラス4
を各グリッドG側に押圧して各支持ピン3の先端をビー
ドガラス4内に埋設する。そして、ビードガラス4が固
化した後にスペーサーSを取り除く。このようにして組
付けたグリッド組付体にカソード等を固着して完了する
(特開昭58−131640号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法によれば、加熱軟化したビードガラス4が固化
する過程において熱収縮を起こし、この熱収縮によって
各グリッドG間隔の寸法に誤差が生じやすい。また、こ
の影響によってビードガラス4固化後のスペーサーSの
抜き抵抗が大きくなり、グリッドGに損傷を与えるおそ
れがある。さらに、加熱軟化したビードガラス4を支持
ピン3先端に食い込ませる際にグリッドGも一緒に押圧
することになるため、グリッドGが加圧変形するおそれ
がある。
【0004】そこで、本発明は上記課題を考慮してグリ
ッドに熱や外力による応力がかからない電子銃の組立方
法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明によれ
ば、所定の位置にグリッドを支持するための複数の支持
部品を突設し且つ複数のレーザー照射用穴を設けたセラ
ミックからなるビーディング材を用意し、複数のグリッ
ドをスペーサーを介して所定の位置関係に配置し、前記
複数のレーザー照射用穴からレーザーを照射することに
よって、前記セラミックビーディング材に突設した前記
複数の支持部品と前記複数のグリッドとを接合固定し、
その後、前記スペーサーを取り除く工程を有することを
特徴とする電子銃の組立方法によって解決される。
【0006】本発明では、支持部品3がビードセラミッ
ク5と略同一の熱膨張係数を有する材料からなることが
熱変形を抑えるために有効である。
【0007】また本発明では前記レーザー照射用穴が照
射側が広くなるテーパ状を有していることが好ましい。
【0008】
【作用】本発明によれば、グリッドを支持するための支
持部品3を、セラミックからなるビーディング材料(ビ
ードセラミック:通常のビードガラスに対応)5に予め
突設しておき、同様にそのビードセラミック5に設けた
穴7を介してレーザー照射することによって支持部品3
と、所定配置のグリッドGを無加圧溶接、接合するため
に、グリッドに外力が作用せず、加圧変形することがな
く、さらに、上記の如く熱や外力による応力がグリッド
に作用しないためにスペーサーには必要以上に大きな抜
き抵抗もかからない。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1及び図2は本発明の一実施例を示す。
【0010】図1は、本実施例で用いるビードセラミッ
クの模式図であり、特に(a)は平面図、(b)はA−
A断面図、(c)はB−B断面図である。
【0011】本発明ではセラミックを材料としたビーデ
ィング材をビードセラミックと称する。本実施例で用い
るビードセラミックには図1に示すように、主に長軸側
の両側面に一列に支持ピン差込み用穴6と、中央部に一
列にレーザー照射用穴7が設けられている。支持ピン差
込み用穴6にはグリッド支持用のピンが差し込まれ、ガ
ラス付けによって固定される。またレーザー照射用穴7
はグリッドと支持ピンを溶接するためにレーザー光を照
射するための穴であり、グリッド対向面(下面)の方
が、狭くなるようにテーパ状になっている。レーザー光
は上面側から照射される。
【0012】上記のようなビードセラミックを用意した
後、図2に示すようにビードセラミックには、グリッド
支持用の支持ピン3を支持ピン差込み用穴6に突設す
る。その突設状態は図2(b),(c)及び(d)でよ
く示されているようにグリッド側の穴7をまたぐように
コの字型になっている。この支持ピン3の対グリッド面
(図2(c))はグリッドに溶接しやすいようにグリッ
ド面に平行で所定の面積を有している。図2において、
特に(a)は上面図、(b)はC−C断面図、(c)は
底面図、(d)はD−D断面図、(e)はE−E断面
図、(f)はF部拡大図を示している。支持ピン3には
特に、図2(e)で示すように、突設された継線用のリ
ードあるいはピンを溶接するための継線用溶接タブ8を
設ける。この継線用溶接によってタブ8は、継線用のリ
ードあるいはピンを溶接する際に外力が加わってもその
影響をグリッド本体に及ぶことを避けることができる。
図2(f)で示した支持ピン3上のガラス部9は、支持
ピン3をビードセラミックにガラス付け(接着)した際
のガラス部分である。このガラス付けの際も加熱軟化及
び固化の過程で熱膨張、熱収縮を起こすため、ビードセ
ラミック5と支持ピン3の熱膨張係数は略同一であるの
が好ましく、本実施例では支持ピン3の材料としてコバ
ール(鉄コバルトニッケル合金:29Ni−18Co−
Fe)やデュメット線心材(鉄ニッケル合金:40〜5
0Ni−Fe)等が用いられる。
【0013】上記のように支持ピン3を配設した一対の
ビードセラミック5を用いて、以下図3に示すようにし
て電子銃の組立を行った。図3(a)は電子銃組立前の
電子銃とビードガラスの配置関係を示す図であり、
(b)は電子銃組立完了時の図を示す。図3(a)に示
すように、G1,G2,G3A,G3B,G4,GD,GB
1〜GB3の各グリッドGと、各グリッド間のクリアラ
ンスの保持と位置決めのためのスペーサーSとをグリッ
ド位置決め用治具H内に所定の順及び位置で配置させ
る。次に図1,図2で説明したように、支持ピンをガラ
ス付けした一対のビードセラミック5をグリッドを配し
た治具Hの両側面からグリッドGの方へ(矢印)近付け
てゆき、治具H側のグリッドGとビードセラミック側の
支持ピン3を接触させる。その後、その接触面に孔7を
介して無加圧接着の一種であるレーザー溶接で接着す
る。支持ピン3と各グリッドG間のレーザー溶接時には
各グリッドGに何ら外力が作用しないため、変形するこ
とがない。
【0014】次に、各スペーサーSを取り除くが、各グ
リッドGには上記の如く熱や外力による応力が発生して
いないため、各スペーサーSは必要以上に大きな抜き抵
抗もなく取り除き、図3(b)に示したグリッド組立体
を得る。
【0015】このグリッド組立体にカソード1,コンバ
ーカップ(コンバープレート)11,ステム2等を組み
付け固着し、継線ピン12の配線を行い、図4に示す電
子銃を完成させた。
【0016】なお、本実施例でビーディング後の継線工
程を簡略化するために図5及び図6に示すビードセラミ
ック構造をとることができる。
【0017】まず図5に示す構造は、同電位となるグリ
ッドGを支持している2箇所の支持ピン3部位を支持ピ
ン3aのように、一体化させた構造である。このような
支持ピンの一体化構造によってこの部位に必要であった
継線の配線を省略することができる。
【0018】また図6に示す構造は、予め導電材を印刷
した箇所間に接続線10あるいは抵抗を設けた構造であ
る。導電材印刷としては、カーボン等をインクとして印
刷するのが好ましい。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
子銃の組立時にビードセラミックに設けた支持ピンを各
グリッドに無加圧接着して固定させることができるので
各グリッドに熱や外力による応力が発生せず、組立精度
が向上する。
【0020】また、グリッド等の部品の多少の変更に対
して、対応する支持ピンを変更するだけでよく、作業性
も良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るビードセラミックを説明するため
の図(支持ピン装着前)である。
【図2】本発明に係るビードセラミックを説明するため
の図(支持ピン装着後)である。
【図3】本発明に係る電子銃組立方法を説明するための
図である。
【図4】本発明に係る電子銃組立完成図である。
【図5】本発明に係る変形支持ピン例を示す図である。
【図6】本発明に係る継線及び抵抗付加例を示す図であ
る。
【図7】従来の電子銃の組立方法を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
1 カソード 2 ステム 3 支持ピン 4 ビードガラス 5 ビードセラミック 6 支持ピン差込み用穴 7 レーザー照射用孔 8 継線用溶接タブ 9 ガラス部 10 接続線(抵抗) G グリッド(電極) S スペーサー H グリッド位置決め治具

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の位置にグリッドを支持するための
    複数の支持部品を突設し且つ複数のレーザー照射用穴を
    設けたセラミックからなるビーディング材を用意し、 複数のグリッドを、スペーサーを介して所定の位置関係
    に配置し、 前記複数のレーザー照射用穴からレーザーを照射するこ
    とによって、前記セラミックビーディング材に突設した
    前記複数の支持部品と前記複数のグリッドとを接合固定
    し、その後、前記スペーサーを取り除く工程を有するこ
    とを特徴とする電子銃の組立方法。
  2. 【請求項2】 前記支持部品が前記セラミックと略同一
    の熱膨張係数を有する材料からなることを特徴とする請
    求項1記載の電子銃の組立方法。
  3. 【請求項3】 前記レーザー照射用穴が照射側が広くな
    るテーパ状を有していることを特徴とする請求項1記載
    の電子銃の組立方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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