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JP3167912B2 - 温風暖房機 - Google Patents

温風暖房機

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Publication number
JP3167912B2
JP3167912B2 JP01245996A JP1245996A JP3167912B2 JP 3167912 B2 JP3167912 B2 JP 3167912B2 JP 01245996 A JP01245996 A JP 01245996A JP 1245996 A JP1245996 A JP 1245996A JP 3167912 B2 JP3167912 B2 JP 3167912B2
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JP
Japan
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temperature
hot air
stop
heating operation
heater
Prior art date
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JP01245996A
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JPH09203560A (ja
Inventor
繁明 安井
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Rinnai Corp
Original Assignee
Rinnai Corp
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Publication date
Application filed by Rinnai Corp filed Critical Rinnai Corp
Priority to JP01245996A priority Critical patent/JP3167912B2/ja
Publication of JPH09203560A publication Critical patent/JPH09203560A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3167912B2 publication Critical patent/JP3167912B2/ja
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  • Control Of Combustion (AREA)
  • Direct Air Heating By Heater Or Combustion Gas (AREA)
  • Regulation And Control Of Combustion (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファンヒータ等の
温風暖房機に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばファンヒータにあっては、本体ケ
ースにバーナや送風ファン(対流ファン)が設けられ、
送風ファンにより本体ケース内に形成された温風送風路
に室内空気を吸気し、それを温風送風路の途中でバーナ
の燃焼熱により加熱して、温風送風路の吹出口から温風
を室内に吹き出すようにしている。
【0003】この種の温風暖房機にあっては、温風送風
路の吸気口や吹出口の閉塞あるいは詰まりが生じたり、
送風ファンが故障して作動しなくなると、温風送風路に
空気が流れなくなくなり、あるいはその空気の流れが過
剰に少ないものとなるため、本体ケース内がバーナの燃
焼熱により過剰に高温となって、機器の故障を生じる虞
れがあり、また、過剰に高温な温風を吹き出してしまう
虞れがある。
【0004】このため、この種の温風暖房機では、通
常、バーナによる温風送風路の温度を検出するための温
度センサが温風送風路に設けられ、その温度センサの検
出温度が過剰に高温な温度としてあらかじめ設定された
所定温度以上になると、自動的にバーナの消火等を行っ
て暖房運転を停止するようにしている。
【0005】ところで、温風送風路の吸気口や吹出口が
急激に閉塞したり、送風ファンが作動しなくなった場合
のように、温風送風路の空気流が急激に減少したときに
は、温風送風路の加熱温度は急激に上昇するため、温度
センサの検出温度が前記所定温度に達した時にバーナの
燃焼を停止しても、温風送風路の温度はオーバシュート
により前記所定温度を越えて過剰高温に上昇してしま
う。一方、送風ファンが正常に作動しているが、埃によ
るフィルタ詰まり等が発生した場合には、温風送風路の
吸気口や吹出口の閉塞度合いが徐々に増加していき、こ
の状態では、温風送風路の加熱温度は、前記所定温度ま
で徐々に上昇していくものの、該所定温度まで上昇した
ことが検出された時にバーナの燃焼を停止すれば、過剰
高温まで上昇することがない。そして、送風ファンが作
動しなくなった場合には、過剰高温による機器の故障等
を防止するために、可能な限り迅速に暖房運転を停止す
ることが好ましい。
【0006】このため、従来の温風暖房機では、例えば
特開平6−123425号公報に開示されているよう
に、前記温度センサの検出温度の単位時間当たりの上昇
量を検知して、その上昇量があらかじめ定めた所定値以
上で、急激な温度上昇を生じたことが検知されたときに
は、その時点で暖房運転を停止して、前記所定温度に達
する以前に暖房運転を停止することにより、過剰高温へ
の上昇を防止するようにし、温度センサの検出温度の上
昇量が上記所定値よりも小さく、温度上昇が比較的緩や
かな場合には、検出温度が前記所定温度まで上昇した時
に、暖房運転を停止するようにしたものが提案されてい
る。
【0007】しかしながら、このような温風暖房機で
は、次のような不都合を生じるものであった。
【0008】すなわち、例えば寒冷地における温風暖房
機の運転等、室内や温風暖房機が十分に冷えた低温状態
で温風暖房機の運転を開始した場合には、一般に送風フ
ァンの所望の回転数への立ち上がりも悪い。このため、
送風ファンが正常で、また温風送風路の吸気口や吹出口
が急激に閉塞しない状態でも、温風送風路の温度上昇が
比較的急激に生じる場合が多々ある。
【0009】そして、このような状態では、温風暖房機
の暖房運転により室内温度等がある程度高くなれば、送
風ファンにより温風送風路に十分な量の室内空気を流す
ことができるようになって、温風送風路の温度も急上昇
するようなことがなくなるので、本来、温風暖房機の暖
房運転を停止する必要がないものである。
【0010】しかるに、前記の従来の温風暖房機では、
上記のように低温状態で暖房運転を開始して、温風送風
路の温度が前記所定値以上の上昇量で比較的急激に上昇
した場合には、前記所定時間で暖房運転が停止されてし
まうこととなる。
【0011】従って、従来の温風暖房機では、低温状態
で暖房運転を開始したときに、本来暖房運転を停止する
必要がなく、支障なく暖房運転を継続することができる
ような場合でも、暖房運転が停止してしまうという不都
合を生じるものであった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる不都合
を解消し、送風ファンの故障等により温風送風路の加熱
温度が過剰高温に上昇するような異常状態では、迅速に
暖房運転を停止することができると共に、支障なく暖房
運転を行い得る状態では、暖房運転を不必要に停止する
ことなく確実に暖房運転を継続することができる温風暖
房機を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる目的を達
成するために、加熱器を内部に収容した本体ケースと、
該加熱器を介して前記本体ケース内に形成された温風送
風路と、室内空気を該温風送風路の吸気口から吸気し
て、該温風送風路の吹出口から送風する送風ファンと、
前記加熱器による温風送風路の加熱温度を検出すべく前
記温風送風路に配置された温度センサと、該温度センサ
の検出温度が過剰高温となる状態で暖房運転を停止する
よう当該温風暖房機を制御する運転制御手段とを備えた
温風暖房機において、暖房運転時に前記温度センサの検
出温度の単位時間当たりの上昇量を把握する温度上昇把
握手段と、該温度上昇把握手段により把握された温度上
昇量に応じて、前記運転制御手段による暖房運転の停止
のための過剰高温停止温度を設定する温度設定手段とを
備え、該温度設定手段は、前記所定の過剰高温停止温度
を前記温度上昇量が大きい程、低くなるように設定し、
前記運転制御手段は、前記温度センサの検出温度が設定
された前記過剰高温停止温度以上に上昇したときに暖房
運転を停止せしめるよう構成されていることを特徴とす
るものである。
【0014】かかる本発明によれば、前記運転制御手段
は、前記温度センサの検出温度が前記温度設定手段によ
り設定された過剰高温停止温度以上に上昇すると、暖房
運転を停止せしめる。この場合、過剰高温停止温度は、
前記温度上昇把握手段により把握される単位時間当たり
の温度上昇量が大きい程、低く設定されるので、送風フ
ァンの故障や前記温風送風路の吸気口あるいは吹出口の
閉塞等によって、送風ファンによる温風送風路の空気の
流れが少なくなって、前記加熱器による温風送風路の加
熱温度が急激な上昇を生じやすくなるほど、前記過剰高
温停止温度は、低めに設定されることとなる。従って、
送風ファンの故障や前記温風送風路の吸気口あるいは吹
出口の閉塞が生じた場合には、それにより温風送風路の
空気の流れが不足する傾向になるほど、低めの前記過剰
高温停止温度まで前記温度センサの検出温度が上昇した
時点で前記運転制御手段により暖房運転が停止され、温
風送風路の温度が急激に過剰高温になりやすくなるほ
ど、迅速に暖房運転が停止される。また、室温等の低温
状態で暖房運転を開始した場合に、その暖房運転の初期
においては、前記温度センサの検出温度の上昇量が比較
的大きなものとなって、前記過剰高温停止温度が比較的
低めに設定される場合があるものの、送風ファンが正常
で、また、前記温風送風路の吸気口あるいは吹出口の閉
塞が少ないものであれば、温風送風路の温度の比較的急
激な上昇は、暖房運転の開始初期の一時的なものである
ため、該温風送風路の温度は送風ファンによる十分な空
気の送風によって、前記過剰高温停止温度まで上昇する
ことはない。従って、前記運転制御手段は、暖房運転を
停止せしめることはなく、該暖房運転が継続する。
【0015】これにより、本発明によれば、送風ファン
の故障等により温風送風路の加熱温度が過剰高温に上昇
するような異常状態では、迅速に暖房運転を停止するこ
とができると共に、支障なく暖房運転を行い得る状態で
は、暖房運転を不必要に停止することなく確実に暖房運
転を継続することができる。
【0016】かかる本発明において、前記温度設定手段
による前記過剰高温停止温度の設定は、例えば暖房運転
の開始初期においてのみ行って、以後は設定した過剰高
温停止温度を維持するようにすることも可能であるが、
前記温度設定手段は、暖房運転の開始時から前記温度上
昇度把握手段により時々刻々把握される温度上昇量に応
じて、前記過剰高温停止手段を時々刻々更新しつつ設定
することが特に好ましい。
【0017】これによれば、暖房運転が継続している最
中に、前記温風送風路の吸気口あるいは吹出口が不意に
過度に閉塞されたり、あるいは送風ファンが故障・停止
して、温風送風路の温度が過剰高温に上昇していくよう
な事態が生じた場合でも、温風送風路の空気の流れが少
なくなって急減な温度上昇が生じやすくなるほど、その
温度上昇量に応じた前記過剰高温停止温度が時々刻々設
定されるので、温風送風路の空気の流れが少なくなる程
度に応じた的確な速さで暖房運転の停止を行うことがで
きる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1乃至図
4を参照して説明する。図1は本実施形態の送風装置を
備えた温風暖房機のシステム構成図、図2は該温風暖房
機の背面側から見た斜視図、図3は該温風暖房機の要部
のブロック構成図、図4は該温風暖房機の要部の作動を
説明するための線図である。
【0019】図1及び図2を参照して、本実施形態の温
風暖房機はガス温風暖房機であり、室内に配置される本
体ケース1内に、ダクト2(温風送風路)、送風ファン
3(対流ファン)、ガスバーナ4(加熱器)、ダクト
5、ガス供給管6及び制御ユニット7を具備する。
【0020】ダクト2は、室内空気を取り込むための吸
気口8を本体ケース1の背面に開口し、本体ケース1の
前面下部において温風の吹出口9を開口している。吸気
口8には、塵や埃等がダクト2内に流入するのを防ぐた
めにエアフィルタ10が着脱自在に取付けられている。
吹出口9には、その開口度合いを調節する可動式ルーバ
11が取付けられ、この可動式ルーバ11を駆動するた
めのギャドモータ12が設けられている。また、ダクト
2の吸気口8付近の内壁部には、ガスバーナ4によるダ
クト2内の加熱温度を検出する温度センサ13が設けら
れており、該温度センサ13はその検出温度を示す信号
を制御ユニット7に出力する。尚、この温度センサ13
は、ダクト2内に吸入される空気が直接的には当たらな
いような位置に設けられている。
【0021】送風ファン3は、通電電流に比例して回転
数が変化するファンモータ14と、ファンモータ14に
より回転駆動される回転羽根15とを有し、回転羽根1
5の回転により吸気口8からダクト2内に室内空気sを
吸気する。そして、吸気した室内空気sをダクト2内に
組み込まれたガスバーナ4の燃焼排気hと混合して加熱
し、それを温風mとして吹出口9から吹き出す。この送
風ファン3には、その回転数を検出するための回転数セ
ンサ16が配設されている。回転数センサ16は、ファ
ンモータ14の一回転毎に所定数のパルスを発生するホ
ールICにより構成されたものであり、その出力を制御
ユニット7に付与する。
【0022】ダクト2内に組み込まれたガスバーナ4
は、燃焼胴17内に燃焼プレート18を配し、混合気に
点火するための点火電極19を燃焼プレート18の下流
側に配している。このガスバーナ4の燃焼胴17はダク
ト2内に配置され、その燃焼排気hが燃焼胴17外のダ
クト2内に排出される。また、燃焼プレート18の下流
側には異常燃焼を検知するための熱電対20が配置さ
れ、この熱電対20は、ガスバーナ4の燃焼炎に晒され
て起電力を発生し、それを制御ユニット7に出力する。
【0023】ダクト5は、室内空気sと燃料ガスとをガ
スバーナ4に供給するための通路であり、ガスバーナ4
の燃焼胴17内と連通し且つダクト2と画成して本体ケ
ース1内に組み込まれ、本体ケース1の背面で開口した
室内空気sの吸気口21を有している。そして、ダクト
5の吸気口21からガスバーナ4に至る途中箇所には、
ガス供給管6の先端に取付けられたノズル22が導入さ
れている。このダクト5には、送風ファン3の回転作動
により吸気口21から室内空気sが吸入され、その吸入
された室内空気sがガスバーナ4に至る過程でガス供給
管6のノズル22から噴出される燃料ガスと混合し、そ
の混合気がガスバーナ4に供給される。尚、吸気口21
は、ダクト2の吸気口8と共にエアフィルタ10により
覆われている。また、ダクト5の内部の吸気口21付近
の箇所にはサーミスタにより構成された室温センサ23
が取付けられ、この室温センサ23は、室温に対応した
電気出力を制御ユニット7に出力する。
【0024】ノズル22をダクト5内に導入したガス供
給管6には、その上流側より、電磁弁24,25及び比
例弁26が順に配設されている。
【0025】電磁弁24,25は、通電により開弁状態
になると燃料ガスをノズル22方向へ通過させ、通電停
止により閉弁状態となると燃料ガスの通過を遮断する。
【0026】比例弁25は、通電電流の大きさに伴って
開度が増大する弁であり、通電電流とガスバーナ4への
供給ガス量とが比例する。
【0027】本体ケース1の上面には運転スイッチ27
が設けられ、さらに本体ケース1の上面に設けられた開
閉蓋1a(図2参照)の内側には、室温設定スイッチ2
8及びフィルタランプ29が配設されている。
【0028】運転スイッチ27は、そのON/OFF操
作により暖房運転の開始や終了を制御ユニット7に指示
する。
【0029】室温設定スイッチ28は、室温を設定する
ための操作スイッチであり、その所定の操作により、設
定室温を例えば1°Cづつ上昇あるいは下降させて制御
ユニット7に指示する。
【0030】フィルタランプ29は、その点灯によりエ
アフィルタ10の清掃の必要性を使用者に報知する。
【0031】図3を参照して、制御ユニット7は、マイ
クロコンピュータ等を用いて構成されたものであり、そ
の機能的構成として、運転制御部30(運転制御手
段)、温度上昇把握部31(温度上昇把握手段)及び温
度設定部32(温度設定手段)を具備する。
【0032】運転制御部30は、運転スイッチ27によ
る運転の開始・終了指示、室温設定スイッチ28による
設定室温の指示、室温センサ23による検出室温、回転
数センサ16による送風ファン3の検出回転数、熱電対
20の出力、温度センサ13によるダクト2の検出温
度、温度設定部32により後述するように設定される過
剰高温停止温度等に基づき、ファンモータ14、比例弁
26、電磁弁24,25、点火電極19、フィルタラン
プ29等を制御して、温風暖房機の作動制御を行うもの
である。この制御の詳細は後述する。
【0033】温度上昇把握部31は、温度センサ13の
検出温度に基づき、ダクト2内の温度の単位時間当たり
の上昇量を時々刻々求める。
【0034】温度設定部32は、運転制御部30による
温風暖房機の暖房運転をダクト2内の過剰高温状態にお
いて停止させるための過剰高温停止温度を温度上昇把握
部31により時々刻々求められる温度上昇量に応じて設
定すると共に、該過剰高温停止温度の設定値を温度上昇
把握部31により温度上昇量が求められる毎に更新す
る。この場合、温度設定部32は、例えば、温度上昇把
握部31により求められた単位時間(例えば1s)当た
りの温度上昇量(以下、これに参照符号Δtを付する)
が、Δt≦1degならば、過剰高温停止温度を80°
Cに、1deg<Δt≦2degならば、過剰高温停止
温度を70°Cに、Δt>2degならば60°Cに設
定する。従って、温度設定部32は、ダクト2内の単位
時間当たりの温度上昇量が大きいほど、過剰高温停止温
度を低めに設定する。以下、過剰高温停止温度の上記の
設定値80°C、70°C、60°CをそれぞれT1
2,T3 と称する。
【0035】尚、上記のように設定される過剰高温停止
温度は、温風暖房機の正常な暖房運転状態におけるダク
ト2内の温度よりも高いものとされている。
【0036】次に、本実施形態の温風暖房機の作動を説
明する。
【0037】使用者が運転スイッチ27をON操作する
と、それに応じて制御ユニット9の運転制御部30の制
御により運転が開始する。このとき、制御ユニット9
は、運転制御部30により電磁弁24,25に通電して
これらを開弁させ、さらに比例弁26に所定通電量で通
電して所定量の燃料ガスをガスバーナ4に供給せしめ
る。また、運転制御部30は、送風ファン3を所定回転
数で回転させるようにファンモータ14を通電制御し
て、ダクト2,5への吸気を行う。この状態で、運転制
御部30は、熱電対20の出力を監視しつつ点火電極1
9に通電して、ガスバーナ4を着火し、その燃焼を開始
する。
【0038】このようにしてガスバーナ4の燃焼が開始
すると、運転制御部30は、室温センサ23の検出室温
と室温設定スイッチ28による設定室温とに基づき、そ
れらを一致させるためのガスバーナ4の必要燃焼量を時
々刻々求め、その求めた必要燃焼量でガスバーナ4を燃
焼させるように、比例弁26を通電制御すると共に送風
ファン3の回転数を所要の目標回転数に制御する。
【0039】これにより、ダクト2の吹出口9から、室
温を設定室温に一致させるような温風が吹き出され、温
風暖房機の暖房運転が行われる。
【0040】一方、このような暖房運転において、その
開始時からダクト2内の温度の単位時間当たりの上昇量
Δtが温度センサ13の検出温度から前記温度上昇把握
部31により時々刻々求められ、その求められた温度上
昇量Δtに応じた前記過剰高温停止温度T1 またはT2
またはT3 が温度設定部32により時々刻々更新されつ
つ設定される。そして、暖房運転時には、運転制御部3
0は常時、温度センサ13の検出温度と、現在設定され
ている過剰高温停止温度T1 またはT2 またはT3 とを
比較しており、検出温度が過剰高温停止温度T1 または
2 またはT3以上の過剰高温状態となると、温風暖房
機の故障等を防止するため、電磁弁24,25を閉弁せ
しめてガスバーナ4を消火し、暖房運転を強制的に停止
する。さらに、所定時間後またはダクト2内の検出温度
が所定温度に低下すれば、ファンモータ14を停止させ
て送風ファン3の回転を停止する。
【0041】さらに詳細には、温度センサ13の箇所に
おけるダクト2内の温度は、送風ファン3が正常で、ま
た、エアフィルタ10の目詰まり等が無い正常状態で
は、運転開始時の室温がさほど低くない場合に、例えば
図4に実線aで示すように、ガスバーナ4の燃焼開始時
から緩やかに上昇し、最終的には、設定室温に対応した
平衡温度(これは設定室温よりも高い)に達する。
【0042】この場合、ガスバーナ4の燃焼初期では、
温度上昇把握部31により把握される温度センサ13の
検出温度の単位時間当たりの上昇量Δtが1deg<Δ
t≦2degとなって、過剰高温停止温度がT2 (70
°C>T1 )に設定されることがあるものの、その後ま
もなく過剰高温停止温度が最も高いT3 (80°C)に
設定される。そして、この場合、いずれの過剰高温停止
温度T2 ,T3 が設定された状態であっても、温度セン
サ13の検出温度(ダクト2内の温度)は、過剰高温停
止温度T2 ,T3 以上となることはなく、暖房運転が継
続される。
【0043】また、正常状態であっても、運転開始時の
室温がかなり低い低温状態では、ファンモータ12の起
動性能が低下しているため、ダクト2内の温度は、例え
ば図4に破線bで示すように、実線aの場合よりもガス
バーナ4の燃焼初期において比較的急激な上昇を生じる
ものの、その後は実線aに近づくようにして緩やかに上
昇し、最終的に平衡温度に達する。
【0044】この場合、ガスバーナ4の燃焼初期におい
ては、温度上昇把握部31により把握される温度センサ
13の検出温度の単位時間当たりの上昇量ΔtがΔt>
2degとなって、温度設定部32により過剰高温停止
温度が最も低いT1 (60°C)に設定されることがあ
るものの、その後は、過剰高温停止温度がT2 (70°
C),T1 (80°C)に順次設定される。そして、こ
の場合も、温度センサ13の検出温度(ダクト2内の温
度)は、過剰高温停止温度T1 〜T3 以上となることは
なく、暖房運転が継続される。
【0045】一方、ガスバーナ4の燃焼開始時の室温が
前記実線aの場合と同じであるとした場合において、フ
ァンモータ14が故障して作動不能となっていたり、あ
るいは、エアフィルタ10が過度に目詰まりを生じてい
て、ダクト2内で空気を流せないか、あるいはその空気
の流れが極めて少なくなるような状態では、ガスバーナ
4の燃焼熱がダクト2内に蓄積されるため、温度センサ
13の箇所におけるダクト2内の温度は、例えば図4に
実線cで示すように、継続的で急激な上昇を生じる。
尚、このような急激な温度上昇は、ガスバーナ4の燃焼
開始時の室温が前記実線bの場合と同じように低い場合
でも、同図破線dに示すように同様に生じ、また、なん
らかの遮蔽物によりダクト2の吹出口9や吸気口8が塞
がれたような場合にも同様に生じる。
【0046】この場合、ガスバーナ4の燃焼初期では、
温度上昇把握部31により把握される温度センサ13の
検出温度の単位時間当たりの上昇量Δtはガスバーナ4
の燃焼開始時から継続的にΔt>2degとなり、この
ため、温度設定部32により設定される過剰高温停止温
度は継続的に最も低いT1 (60°C)となる。そし
て、温度センサ13の検出温度は、設定された過剰高温
停止温度T1 (60°C)以上に上昇し、このため、運
転制御部30は、前述のように温風暖房機の運転を停止
せしめる。このとき、過剰高温停止温度T1 (60°
C)は最も低いため、温度センサ13の検出温度は、ガ
スバーナ4の燃焼開始後、短時間で該過剰高温停止温度
1 (60°C)に達し(図4では、時刻tC
D )、従って、運転制御部30による暖房運転の停止
は、迅速に行われる。これにより、ダクト2内の温度が
急激に過剰高温状態に上昇してしまうような事態が回避
される。
【0047】また、例えば正常な暖房運転の途中で、フ
ァンモータ14が故障して送風ファン15が停止した
り、なんらかの遮蔽物によりダクト2の吹出口9や吸気
口8が塞がれたような場合においては、例えば図4に仮
想線eで示すように、ダクト2内の温度が急激に上昇し
ていく。そして、この場合には、ダクト2内の急激な温
度上昇によって、ただちに温度設定部32は、最も低い
過剰高温停止温度T1 (60°C)を設定する。このた
め、温度センサ13の検出温度が最も低い過剰高温停止
温度T1 (60°C)まで上昇した時点で運転制御部3
0により暖房運転が停止され、ダクト2内の温度が急激
に過剰高温状態に上昇してしまうような事態が迅速に回
避される。
【0048】尚、例えば運転中にエアフィルタ10にほ
こり等が徐々に付着していく状態では、ダクト2内の温
度は例えば図4に実線fや破線gで示すように上昇して
いく。そして、この場合、温度上昇時の時々刻々の単位
時間当たりの温度上昇量Δtに対応して設定される過剰
高温停止温度T2 またはT3 まで温度センサ13の検出
温度が上昇すれば、運転制御部30により暖房運転が停
止される。このようにエアフィルタ10にほこりが徐々
に付着していくような状態では、ダクト2内の温度が急
激に過剰高温に上昇することがないため、ダクト2内の
検出温度が、高く設定された過剰高温停止温度T2 また
はT3 に達したことが検出されるまで、運転を行うこと
が可能である。
【0049】そして、低く設定された過剰高温停止温度
1 で運転が停止されることがないため、エアフィルタ
10にわずかにほこりが付着した状態(燃焼を停止する
必要がない状態)で運転を停止してしまうような不都合
はない。
【0050】さらに、高い過剰高温停止温度T2 または
3 近くまで温度が上昇した時にフィルタランプ29を
点灯または点滅するようにすれば、ファンロック(送風
ファン3の回転不能)等の異常では、フィルタランプ2
9が点灯または点滅することがないため、エアフィルタ
10の清掃の必要性のみを的確に使用者に報知すること
ができる。
【0051】以上のように、本実施形態の温風暖房機に
よれば、送風ファン4の故障や、エアフィルタ10の急
激な目詰まり等によって、ダクト2内の温度が急激に過
剰高温に上昇していくような場合には、迅速に暖房運転
を停止して、過剰高温による温風暖房機の故障を回避す
ることができると共に、支障なく暖房運転を行うことが
できるような状態では、不必要に暖房運転を停止するこ
となく該暖房運転を継続することができる。
【0052】尚、本実施形態では、ダクト2内の温度上
昇量Δtに応じて設定する過剰高温停止温度をT1 〜T
3 の3種類としたが、例えば該温度上昇量Δtに応じた
過剰高温停止温度を、該温度上昇量Δtに応じて連続的
に変化する(但し、温度上昇量Δtが大きいほど、過剰
高温停止温度を低くする)ように設定してもよい。
【0053】また、本実施形態では、ガスバーナ4を加
熱器として使用したものを説明したが、石油温風暖房機
や、加熱器として電熱器を使用したものにおいても本発
明を適用することができることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の温風暖房器のシステム構
成図。
【図2】図1の温風暖房機の背面側から見た斜視図。
【図3】図1の温風暖房機の要部のブロック構成図。
【図4】図1の温風暖房機の要部の作動を説明するため
の線図。
【符号の説明】
1…本体ケース、2…ダクト(温風送風路)、3…送風
ファン、4…ガスバーナ(加熱器)、13…温度セン
サ、30…運転制御部(運転制御手段)、31…温度上
昇把握部(温度上昇把握手段)、32…温度設定部(温
度設定手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24H 3/04 305 F23N 5/14 370 F23N 5/24 104

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱器を内部に収容した本体ケースと、該
    加熱器を介して前記本体ケース内に形成された温風送風
    路と、室内空気を該温風送風路の吸気口から吸気して、
    該温風送風路の吹出口から送風する送風ファンと、前記
    加熱器による温風送風路の加熱温度を検出すべく前記温
    風送風路に配置された温度センサと、該温度センサの検
    出温度が過剰高温となる状態で暖房運転を停止するよう
    当該温風暖房機を制御する運転制御手段とを備えた温風
    暖房機において、 暖房運転時に前記温度センサの検出温度の単位時間当た
    りの上昇量を把握する温度上昇把握手段と、 該温度上昇把握手段により把握された温度上昇量に応じ
    て、前記運転制御手段による暖房運転の停止のための過
    剰高温停止温度を設定する温度設定手段とを備え、 該温度設定手段は、前記所定の過剰高温停止温度を前記
    温度上昇量が大きい程、低くなるように設定し、 前記運転制御手段は、前記温度センサの検出温度が設定
    された前記過剰高温停止温度以上に上昇したときに暖房
    運転を停止せしめるよう構成されていることを特徴とす
    る温風暖房機。
  2. 【請求項2】前記温度設定手段は、暖房運転の開始時か
    ら前記温度上昇度把握手段により時々刻々把握される温
    度上昇量に応じて、前記過剰高温停止手段を時々刻々更
    新しつつ設定することを特徴とする温風暖房機。
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