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JP3165655B2 - 化合物半導体素子の製造方法 - Google Patents

化合物半導体素子の製造方法

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JP3165655B2
JP3165655B2 JP06672297A JP6672297A JP3165655B2 JP 3165655 B2 JP3165655 B2 JP 3165655B2 JP 06672297 A JP06672297 A JP 06672297A JP 6672297 A JP6672297 A JP 6672297A JP 3165655 B2 JP3165655 B2 JP 3165655B2
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山崎  肇
幸宗 渡辺
浩二 笠井
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Japan Radio Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、III− V 族化合物
半導体、詳細にはGaAs化合物半導体素子の製造方法
に関する。特に本発明は、GaAs化合物半導体電界効
果トランジスタ(以下、単にGaAsMESFETとい
う。)の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】III− V 族化合物半導体素子として代表
的なGaAsMESFETにおいては、従来よりスケー
リング則に従って能動領域の高濃度化及び薄層化が進め
られ、高性能、特に通信分野では高周波化が図られてい
る。しかしながら、単純に能動領域の高濃度化を進めれ
ば、能動領域とゲート電極との間のショットキーバリア
ハイトが低くなり、ゲートリーク電流が増大する。さら
にショットキーバリアハイトが低くなれば、ブレークダ
ウン電圧が低くなり、耐圧が低下する。
【0003】このような問題点を解決するために、能動
領域とゲート電極との間にGaAsよりも広いバンドギ
ャップを有する化合物半導体層を形成し、能動領域の高
濃度化及び薄層化に対処する試みがなされている。広い
バンドギャップを有する化合物半導体層には一般的にア
ンドープAlGaAs、InGaP等のIII− V 族化合
物半導体材料が使用される。この化合物半導体材料は、
能動領域の表面上にエピタキシャル成長法によりエピタ
キシャル成長薄膜として形成される。
【0004】しかしながら、化合物半導体材料のエピタ
キシャル成長薄膜においては、バンドギャップの拡大に
適した充分に低いキャリア濃度に設定することができ
ず、また正確な膜厚制御が行えない。すなわち、エピタ
キシャル成長薄膜の再現性が充分でなく均一性が得られ
ないので、特に量産を目的としたGaAsMESFET
の高性能化が実現できない。
【0005】一方、再現性が高く、均一性が得られ、し
かも特定の領域に所望の性質を確保する選択性が高い優
れた方法として、イオン注入法を利用した種々の半導体
材料の製作方法が試みられている。特に最近、GaAs
化合物半導体基板の表面層に窒素イオンを高温度におい
てイオン注入し、GaN(窒化ガリウム)領域を形成し
た例が報告されている。GaNはGaAsに対し2倍以
上の広いバンドギャップを有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来技術に係るGaN
領域の製造方法においては、以下の点の配慮がなされて
いない。窒素イオンのイオン注入は、基板温度を380
℃程度の高温度に維持しつつ、窒素イオンのドーズ量を
1.5×1017atoms /cm2 程度の高濃度に設定して行
われる。しかしながら、通常の量産ラインに組み込まれ
るイオン注入装置においては、基板加熱機構を備えてい
ないので、高温度に基板温度を維持しつつ、高濃度に窒
素イオンをイオン注入することができない。従って、G
aN領域そのものの形成が実現できないので、GaAs
MESFETの高性能化が実現できない。
【0007】さらに、GaN領域をGaAsMESFE
Tに利用するには、バンドギャップを拡大してゲートリ
ーク電流の増大を抑制しつつ、空乏領域を充分に制御す
るために、GaAs化合物半導体基板の表面から10n
m以下の非常に浅い領域にGaN領域を形成する必要が
ある。しかしながら、前述と同様に通常のイオン注入装
置においては、基板表面の極めて浅い領域に注入ピーク
を持つイオン注入が実施できない。従って、GaAsM
ESFETに適したGaN領域が形成できないので、G
aAsMESFETの高性能化が実現できない。
【0008】さらに、最近においては、電子サイクロト
ロン共鳴(ECR:Electron Cyclotron Resonance)を
利用したプラズマ雰囲気中におけるイオン注入(PII
I:Plasma Immersion Ion Implantation)法の研究開
発が進められている。このECRを利用したPIII法
は、マイクロ波及び磁場を印加して発生する電子サイク
ロトロン共鳴を利用し、低いエネルギで高密度プラズマ
を発生させ、ガス分子をイオン化できる。従って、基板
表面に損傷を与えることなく、低い注入エネルギにおい
て高密度のイオン注入が行える。しかしながら、現在の
ところ、ECRを利用したPIII法を使用してGaA
sMESFETを製作した報告はなされていない。単純
にGaAsMESFETの製造プロセスにこの種のイオ
ン注入工程を組み込む場合には、通常の能動領域の形成
工程とは別の工程として新たに工程が追加されるので、
製造工程数が増大する。
【0009】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものである。従って、本発明は、バンドギャップ拡大
の再現性が高く、かつ均一性に優れ、リーク電流が減少
できるとともに耐圧が向上できる高性能な化合物半導体
素子の製造工程数を削減できる化合物半導体素子の製造
方法の提供にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載された発明は、化合物半導体素子の
製造方法において、半絶縁性GaAs化合物半導体基板
の主面部に、Be注入領域、前記Be注入領域よりも浅
い位置にSi注入領域、及び前記GaAs化合物半導体
基板を加熱しプラズマ雰囲気中において前記Si注入領
域よりも浅い位置に窒素イオンを注入した窒素注入領域
を形成する注入領域形成工程と、前記GaAs化合物半
導体基板の少なくとも主面にアニール保護膜を形成し、
前記窒素注入領域の窒素イオンと前記GaAs化合物半
導体基板のGaとを組成合成させGaN領域を形成する
アニール工程とを備え、前記アニール工程は、前記Be
注入領域及び前記Si注入領域をそれぞれ活性化するた
めのアニール処理を利用して行われることを特徴とす
る。
【0011】請求項2に記載された発明は、前記請求項
1に記載された化合物半導体素子の製造方法において、
前記注入領域形成工程は、前記Be注入領域及びSi注
入領域をイオン注入により形成した後に、硼素その他キ
ャリアを補償する不純物とともに窒素イオンを注入し窒
素注入領域を形成する工程であることを特徴とする。
【0012】請求項3に記載された発明は、前記請求項
1に記載された化合物半導体素子の製造方法において、
前記注入領域形成工程は、硼素その他キャリアを補償す
る不純物とともに窒素イオンを注入し窒素注入領域を形
成した後に、前記Be注入領域及びSi注入領域をイオ
ン注入により形成する工程であることを特徴とする。
【0013】請求項4に記載された発明は、前記請求項
1乃至請求項3のいずれかに記載された化合物半導体素
子の製造方法において、前記注入領域形成工程の窒素注
入領域は、GaAs化合物半導体基板を300℃以上の
高温度に加熱した状態で、ECRを利用したイオン注入
により窒素イオンを注入することによって形成されるこ
とを特徴とする。
【0014】請求項5に記載された発明は、前記請求項
1乃至請求項4のいずれかに記載された化合物半導体素
子の製造方法において、前記アニール工程は、Si3
4 膜、SiO2 膜、WSiN膜のいずれかをアニール保
護膜として使用し、850−950℃のアニール温度に
おいて1秒−30分間のアニールを行う工程であること
を特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】実施の形態1 以下、本発明の実施の形態について、本発明を化合物半
導体素子としてGaAsMESFETに適用した場合を
説明する。図1乃至図6は本発明の実施の形態1に係る
GaAsMESFETの製造方法を説明する各工程毎に
示す断面図である。
【0016】まず、図1に示すように、半絶縁性GaA
s化合物半導体基板1の主面部にBe注入領域2を形成
する。Be注入領域2はFETを動作させた時、ソース
・ドレイン間の特に基板中を流れる電流を抑制するため
に使用される。Be注入領域2は、1×1012−3×1
12 atoms/cm2 程度のドーズ量において、20−50
KeVのエネルギでBeイオンをイオン注入することに
より形成される。
【0017】次に、図2に示すように、GaAs化合物
半導体基板1の主面部においてBe注入領域2よりも浅
い位置にSi注入領域3を形成する。Si注入領域3は
GaAsMESFETのチャネル領域として使用され
る。Si注入領域3は、0.5×1013−3×1013 a
toms/cm2 程度のドーズ量において、10−30KeV
のエネルギでSiイオンをイオン注入することにより形
成される。
【0018】次に、図3に示すように、GaAs化合物
半導体基板1の主面部においてSi注入領域3よりも浅
い位置に窒素注入領域4を形成する。窒素注入領域4は
GaAsMESFETのチャネル領域とショットキーゲ
ート電極との間のバンドギャップを拡大することを目的
として形成される。窒素注入領域4は、基板加熱機構を
有するECR装置を使用し、ECRを利用したPIII
法により形成される。つまり、基板加熱機構によりGa
As化合物半導体基板1を300℃以上の高温度に維持
した状態において、プラズマ雰囲気中で窒素イオンのイ
オン注入を行うことにより、窒素注入領域4が形成され
る。窒素注入領域4の形成には、1×1016−2×10
17 atoms/cm2 程度(本実施の形態においては1.5×
1017 atoms/cm2 が使用される。)の高濃度のドーズ
量と、3KeV以下の低いエネルギとが使用される。こ
の窒素注入領域4はGaAs化合物半導体基板1の主面
から10nm以下の浅い領域に形成される。
【0019】この窒素注入領域4の形成に際してECR
装置内には窒化硼素(BN)板が配設され、窒素注入領
域4には窒素イオンの注入と同時に硼素が添加される。
硼素はキャリアの補償に使用される。
【0020】次に、GaAs化合物半導体基板1の主面
上(窒素注入領域4の表面上)においてゲート電極形成
領域にショットキーゲート電極5を形成する(図4参
照)。そして、ショットキーゲート電極5をイオン注入
のマスクとして使用し、斜めイオン注入を行い、高濃度
のソース領域6S及びドレイン領域6Dを形成する。さ
らに、ショットキーゲート電極5のサイドエッチングを
行い、このショットキーゲート電極5をイオン注入のマ
スクとして使用し、斜めイオン注入を行い、図4に示す
ように、低濃度のソース領域7S及びドレイン領域7D
を形成する。すなわち、LDD構造を採用するGaAs
MESFET(Tr)が形成される。本実施の形態にお
いてLDD構造を採用するGaAsMESFET(T
r)は、低濃度のソース領域7Sに比べてドレイン領域
7Dの長さが短い非対称形状で形成される。
【0021】前記斜めイオン注入はGaAs化合物半導
体基板1の主面からの垂線に対して7−30度の角度を
持ってイオンを注入する。高濃度のソース領域6S及び
ドレイン領域6Dは、0.5×1014−1×1014 ato
ms/cm2 程度のドーズ量において、70−90KeVの
エネルギでSiイオンをイオン注入することにより形成
される。低濃度のソース領域7S及びドレイン領域7D
は、2×1013−6×1013 atoms/cm2 程度のドーズ
量において、30−50KeVのエネルギでSiイオン
をイオン注入することにより形成される。
【0022】次に、GaAs化合物半導体基板1の主面
を含むすべての表面を覆うアニール保護膜9を形成する
(図5参照)。本実施の形態においては、GaAsME
SFET(Tr)は単体デバイスとして形成されるの
で、全体にアニール保護膜9が形成される。GaAsM
ESFET(Tr)が複数配置され、それぞれのGaA
sMESFET(Tr)が互いに分離されている場合に
は、アニール保護膜9は少なくともそれぞれのGaAs
MESFET(Tr)を覆う形状で形成される。アニー
ル保護膜9には、耐熱性を有しかつ変質がほとんど発生
しない、例えばSi3 4 膜、SiO2 膜、WSiN膜
のいずれかの材料において形成される。
【0023】そして、図5に示すように、前記アニール
保護膜9を使用し、アニールを行うことにより、既に形
成されたBe注入領域2、Si注入領域3の活性化を行
うとともに、窒素注入領域4の窒素とGaAs化合物半
導体基板1のGaとを組成合成しGaN領域4Nを形成
する。GaN領域4Nはバンドギャップを拡大する機能
を備える。勿論、前記アニールは高濃度のソース領域6
S、ドレイン領域6D、低濃度のソース領域7S、ドレ
イン領域7Dのそれぞれの活性化を行い、さらに前述の
各領域のイオン注入に起因する結晶ダメージの回復を行
う。アニールは、例えば、850−950℃のアニール
温度において、1秒−30分間行われる。
【0024】次に、前述のアニール保護膜9を選択的に
除去し、図6に示すように、高濃度のソース領域6S上
にソース電極10S、ドレイン領域6D上にドレイン電
極10Dのそれぞれを形成する。このソース電極10
S、ドレイン電極10Dの形成工程が終了することによ
りGaAsMESFET(Tr)が完成し、製造プロセ
スが終了する。
【0025】実施の形態2 本実施の形態は、前述のGaAsMESFETの製造工
程において、Be注入領域2及びSi注入領域3の形成
工程と窒素注入領域4の形成工程とを入れ替えた例につ
いて説明する。図7乃至図9は本発明の実施の形態2に
係るGaAsMESFETの製造方法を説明する各工程
毎に示す断面図である。
【0026】まず、図7に示すように、GaAs化合物
半導体基板1の主面部に窒素注入領域4を形成する。こ
の窒素注入領域4は、前述の実施の形態1で説明した製
造方法と同様に、ECRを利用したPIII法において
形成される。
【0027】次に、図8に示すように、GaAs化合物
半導体基板1の主面部において、窒素注入領域4よりも
深い位置にBe注入領域2を形成する。Be注入領域2
は前述の実施の形態1で説明した製造方法と同様に形成
される。
【0028】次に、図9に示すように、GaAs化合物
半導体基板1の主面部において、窒素注入領域4よりも
深い位置でBe注入領域2よりも浅い位置にSi注入領
域3を形成する。Si注入領域3は前述の実施の形態1
で説明した製造方法と同様に形成される。
【0029】引き続き、前述の実施の形態1で説明した
図4以降の製造方法と同様に、ショットキーゲート電極
5、高濃度ソース領域6S及びドレイン領域6D、低濃
度のソース領域7S及びドレイン領域7D、アニール保
護膜9のそれぞれを形成する。そして、アニールを行い
GaN領域4Nを形成し、アニール保護膜9を除去した
後、ソース電極10S及びドレイン電極10Dを形成す
る。この結果、GaAsMESFET(Tr)が完成
し、製造プロセスが終了する。
【0030】なお、本発明は、GaAsMESFETに
限定されず、ショットキー接合を利用した可変抵抗素子
等に適用できる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る化合
物半導体素子の製造方法においては、基板加熱機構を備
えECRソースを有するECR装置によってGaAs化
合物半導体基板の極めて浅い表面部分に低エネルギでか
つ高密度で窒素イオンを注入し、この注入された窒素と
GaAs化合物半導体基板のGaとでGaN領域が形成
できる。このGaN領域はバンドギャップを拡大し、し
かもGaN領域の再現性が高く、GaN領域は均一性に
優れているので、リーク電流が減少し耐圧が向上でき、
化合物半導体素子の高性能化が実現できる。この再現性
が高く、均一性に優れた性質を備えたGaN領域は化合
物半導体素子の能動領域の活性化を目的とするアニール
工程を兼用して形成されるので、製造工程数が削減でき
る。
【0032】さらに、アニール保護膜の材質及び生成ガ
スを適切に選択することにより、ECR装置のチャンバ
内において大気解放することなくイオン注入に引き続き
連続してアニール保護膜が形成できる。この結果、Ga
As化合物半導体基板とGaN領域との間の界面、Ga
N領域とその表面上に形成されるアニール保護膜との間
の界面の清浄化が促進できるので、より一層、GaN領
域の再現性、均一性が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係るGaAsMES
FETの製造方法を説明する第1工程の断面図である。
【図2】 第2工程の断面図である。
【図3】 第3工程の断面図である。
【図4】 第4工程の断面図である。
【図5】 第5工程の断面図である。
【図6】 第6工程の断面図である。
【図7】 本発明の実施の形態2に係るGaAsMES
FETの製造方法を説明する第1工程の断面図である。
【図8】 第2工程の断面図である。
【図9】 第3工程の断面図である。
【符号の説明】
1 GaAs化合物半導体基板、2 Be注入領域、3
Si注入領域、4窒素注入領域、4N GaN領域、
5 ショットキーゲート電極、6S、7Sソース領域、
6D、7D ドレイン領域、9 アニール保護膜、10
S ソース電極、10D ドレイン電極。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−87024(JP,A) 特開 平1−93173(JP,A) 特開 昭63−29935(JP,A) 特開 昭64−2368(JP,A) 特開 平8−148510(JP,A) 特開 平5−82555(JP,A) 特開 平3−273632(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/338 H01L 29/812

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半絶縁性GaAs化合物半導体基板の主
    面部に、Be注入領域、前記Be注入領域よりも浅い位
    置にSi注入領域、及び前記GaAs化合物半導体基板
    を加熱しプラズマ雰囲気中において前記Si注入領域よ
    りも浅い位置に窒素イオンを注入した窒素注入領域を形
    成する注入領域形成工程と、 前記GaAs化合物半導体基板の少なくとも主面にアニ
    ール保護膜を形成し、前記窒素注入領域の窒素イオンと
    前記GaAs化合物半導体基板のGaとを組成合成させ
    GaN領域を形成するアニール工程と、 を備え、前記アニール工程は、前記 Be注入領域及び前記Si注
    入領域をそれぞれ活性化するためのアニール処理を利用
    して行われること、 特徴とする化合物半導体素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載された化合物半導体
    素子の製造方法において、 前記注入領域形成工程は、前記Be注入領域及びSi注
    入領域をイオン注入により形成した後に、硼素その他キ
    ャリアを補償する不純物とともに窒素イオンを注入し窒
    素注入領域を形成する工程であることを特徴とする化合
    物半導体素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記請求項1に記載された化合物半導体
    素子の製造方法において、 前記注入領域形成工程は、硼素その他キャリアを補償す
    る不純物とともに窒素イオンを注入し窒素注入領域を形
    成した後に、前記Be注入領域及びSi注入領域をイオ
    ン注入により形成する工程であることを特徴とする化合
    物半導体素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記請求項1乃至請求項3のいずれかに
    記載された化合物半導体素子の製造方法において、 前記注入領域形成工程の窒素注入領域は、GaAs化合
    物半導体基板を300℃以上の高温度に加熱した状態
    で、電子サイクロトロン共鳴を利用したイオン注入によ
    り窒素イオンを注入することによって形成されることを
    特徴とする化合物半導体素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記請求項1乃至請求項4のいずれかに
    記載された化合物半導体素子の製造方法において、 前記アニール工程は、Si3 4 膜、SiO2 膜、WS
    iN膜のいずれかをアニール保護膜として使用し、85
    0−950℃のアニール温度において1秒−30分間の
    アニールを行う工程であることを特徴とする化合物半導
    体素子の製造方法。
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