JP3163808B2 - 二重ループ構造を持つpll回路 - Google Patents
二重ループ構造を持つpll回路Info
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- JP3163808B2 JP3163808B2 JP34001492A JP34001492A JP3163808B2 JP 3163808 B2 JP3163808 B2 JP 3163808B2 JP 34001492 A JP34001492 A JP 34001492A JP 34001492 A JP34001492 A JP 34001492A JP 3163808 B2 JP3163808 B2 JP 3163808B2
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- 239000002131 composite material Substances 0.000 claims description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 14
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- 230000012447 hatching Effects 0.000 description 2
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Landscapes
- Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波帯で広帯域且つ
高感度な電圧制御発振器(以下、VCOという)のC/
N比を改善するためのPLL回路であり、特に、良好な
スペクトルが要求されるシンセサイザ装置に利用される
PLL回路に関する。
高感度な電圧制御発振器(以下、VCOという)のC/
N比を改善するためのPLL回路であり、特に、良好な
スペクトルが要求されるシンセサイザ装置に利用される
PLL回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のPLL回路は、その一つ
として、デジタル位相比較器を用いて、その位相検出電
圧をチャ−ジポンプ回路により増幅フィルタリングし
て、VCOのチューニング電圧として使っていた。図5
は従来のデジタルPLL回路の構成を示すブロック図で
ある。図5において、1は入力される2つのデジタル信
号の位相を比較して位相差信号を出力するデジタル位相
比較器であり、2はこの位相差信号を平滑する能動型の
ローパスフィルタであり、パルス波形を電圧波形に変換
するチャージポンプである。チャージポンプ2の出力
は、チューニング電圧としてVCOに供給される。3は
直流電圧であるチューニング電圧を受けて出力周波数が
変化するVCOである。4はVCO3から得られる出力
発振信号を帰還信号として分周するプリスケーラであ
り、5は基準信号を発生する基準信号発生器である。
として、デジタル位相比較器を用いて、その位相検出電
圧をチャ−ジポンプ回路により増幅フィルタリングし
て、VCOのチューニング電圧として使っていた。図5
は従来のデジタルPLL回路の構成を示すブロック図で
ある。図5において、1は入力される2つのデジタル信
号の位相を比較して位相差信号を出力するデジタル位相
比較器であり、2はこの位相差信号を平滑する能動型の
ローパスフィルタであり、パルス波形を電圧波形に変換
するチャージポンプである。チャージポンプ2の出力
は、チューニング電圧としてVCOに供給される。3は
直流電圧であるチューニング電圧を受けて出力周波数が
変化するVCOである。4はVCO3から得られる出力
発振信号を帰還信号として分周するプリスケーラであ
り、5は基準信号を発生する基準信号発生器である。
【0003】図5の構成において、デジタル位相比較器
1では、基準信号と分周された帰還信号との位相誤差を
検出して、この位相誤差に応じた直流のチューニング電
圧をVCOに入力して、所定の周波数の出力信号を得る
ことにより、デジタルPLL回路を構成する。
1では、基準信号と分周された帰還信号との位相誤差を
検出して、この位相誤差に応じた直流のチューニング電
圧をVCOに入力して、所定の周波数の出力信号を得る
ことにより、デジタルPLL回路を構成する。
【0004】一方、図6は従来のアナログPLL回路の
構成を示すブロック図である。図6において、11は位
相の異なる2つのアナログ信号を乗算して、この2つ信
号の位相誤差信号を出力する乗算器(ミクサ)である。
12は高周波成分を除去する受動型のローパスフィルタ
である。13は入力されるチューニング電圧に応じて発
振するVCOである。14はチューニング電圧を受けて
VCOで生成した帰還信号を分周するプリスケーラであ
り、15は基準信号を発生する基準信号発生器である。
構成を示すブロック図である。図6において、11は位
相の異なる2つのアナログ信号を乗算して、この2つ信
号の位相誤差信号を出力する乗算器(ミクサ)である。
12は高周波成分を除去する受動型のローパスフィルタ
である。13は入力されるチューニング電圧に応じて発
振するVCOである。14はチューニング電圧を受けて
VCOで生成した帰還信号を分周するプリスケーラであ
り、15は基準信号を発生する基準信号発生器である。
【0005】この図6の構成において、ミクサ11は、
基準信号発生器15からのアナログ基準信号と、プリス
ケーラ14で分周されたアナログ帰還信号とを乗算し
て、その位相差に応じた位相誤差信号と、入力信号の2
倍の周波数の位相和信号とを出力する。これらミクサ1
1の出力は、ローパスフィルタ12に供給されて、位相
誤差信号のキャリア成分及び位相和信号が除去されて、
位相誤差に応じた直流のチューニング電圧が出力され
る。このチューニング電圧がVCO13に供給されるこ
とにより、アナログPLL回路を構成する。
基準信号発生器15からのアナログ基準信号と、プリス
ケーラ14で分周されたアナログ帰還信号とを乗算し
て、その位相差に応じた位相誤差信号と、入力信号の2
倍の周波数の位相和信号とを出力する。これらミクサ1
1の出力は、ローパスフィルタ12に供給されて、位相
誤差信号のキャリア成分及び位相和信号が除去されて、
位相誤差に応じた直流のチューニング電圧が出力され
る。このチューニング電圧がVCO13に供給されるこ
とにより、アナログPLL回路を構成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のPLL回路ではデジタル位相比較型とアナログ位相
比較型のいずれも広帯域高感度VCOのシンセサイザ制
御という観点からは一長一短があり、良好なC/N改善
比と広帯域ロックという両面を満足することはできなか
った。すなわち、デジタルPLL回路では充分なC/N
抑圧比を得ることができず、一方、アナログPLL回路
では位相比較器としてのミクサの出力電圧が小さいの
で、広帯域な引込状態(ロック)が困難であるという問
題があった。
来のPLL回路ではデジタル位相比較型とアナログ位相
比較型のいずれも広帯域高感度VCOのシンセサイザ制
御という観点からは一長一短があり、良好なC/N改善
比と広帯域ロックという両面を満足することはできなか
った。すなわち、デジタルPLL回路では充分なC/N
抑圧比を得ることができず、一方、アナログPLL回路
では位相比較器としてのミクサの出力電圧が小さいの
で、広帯域な引込状態(ロック)が困難であるという問
題があった。
【0007】本発明はこの様な従来の問題を解決するも
のであり、良好なC/N改善が可能なアナログ位相制御
と広帯域なロックが可能なデジタル位相制御の両方の長
所を併わせ持つ優れたPLL回路を提供することを目的
とする。
のであり、良好なC/N改善が可能なアナログ位相制御
と広帯域なロックが可能なデジタル位相制御の両方の長
所を併わせ持つ優れたPLL回路を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、入力される直流電圧に応じて出力周波数が
変化するVCOと、該VCOから得られる帰還信号を分
周するプリスケーラと、分周された帰還信号を分配して
第1及び第2のデジタル帰還信号を送出する第1の分配
器と、基準周波数の基準信号を出力する基準信号発生器
と、前記基準信号を分配してデジタル基準信号およびア
ナログ基準信号を送出する第2の分配器と、前記デジタ
ル基準信号と前記第1のデジタル帰還信号とを比較して
デジタル位相誤差信号を送出するデジタル位相誤差検出
手段と、前記アナログ基準信号と前記デジタル帰還信号
とを比較して得られるアナログ位相誤差信号に前記デジ
タル位相誤差信号を加算して合成位相誤差信号を送出す
る合成手段と、前記合成位相誤差信号の高域成分を除去
して前記VCOに入力する直流電圧を送出するローパス
フィルタとを有する。
するために、入力される直流電圧に応じて出力周波数が
変化するVCOと、該VCOから得られる帰還信号を分
周するプリスケーラと、分周された帰還信号を分配して
第1及び第2のデジタル帰還信号を送出する第1の分配
器と、基準周波数の基準信号を出力する基準信号発生器
と、前記基準信号を分配してデジタル基準信号およびア
ナログ基準信号を送出する第2の分配器と、前記デジタ
ル基準信号と前記第1のデジタル帰還信号とを比較して
デジタル位相誤差信号を送出するデジタル位相誤差検出
手段と、前記アナログ基準信号と前記デジタル帰還信号
とを比較して得られるアナログ位相誤差信号に前記デジ
タル位相誤差信号を加算して合成位相誤差信号を送出す
る合成手段と、前記合成位相誤差信号の高域成分を除去
して前記VCOに入力する直流電圧を送出するローパス
フィルタとを有する。
【0009】
【作用】本発明は上記のような構成により次のような作
用を有する。すなわち、PLL制御の最初の段階におい
ては、検出信号電圧の大きいデジタル位相誤差信号によ
りVCOの引込動作を開始し、引込動作の完了後は、誤
差検出精度の高いアナログ位相誤差信号によりC/N比
の抑圧動作を開始する。
用を有する。すなわち、PLL制御の最初の段階におい
ては、検出信号電圧の大きいデジタル位相誤差信号によ
りVCOの引込動作を開始し、引込動作の完了後は、誤
差検出精度の高いアナログ位相誤差信号によりC/N比
の抑圧動作を開始する。
【0010】したがって、アナログ位相検波ループによ
り極めて高確度な位相制御を行い、同時にVCOのC/
N比を改善させる効果を有する。
り極めて高確度な位相制御を行い、同時にVCOのC/
N比を改善させる効果を有する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について図1ないし図
4を参照して説明する。
4を参照して説明する。
【0012】図1は本発明の第1の実施例の構成を示す
ブロック図である。図1において、21は基準信号を発
生する基準信号発生器であり、22はこの基準信号を分
配する分配器である。この分配器22は、出力Dからは
デジタル基準信号(方形波)を、出力Aからはアナログ
基準信号(正弦波)を出力する機能を持つ。23は供給
される直流電圧であるチューニング電圧に応じて発振周
波数が変化するVCOであり、24はVCO23からの
出力発振信号を帰還信号として分周するプリスケーラで
ある。25はプリスケーラ24で分周された帰還信号を
分配して、出力D1からは第1のデジタル帰還信号を、
出力D2からは第2のデジタル帰還信号を送出する分配
器である。
ブロック図である。図1において、21は基準信号を発
生する基準信号発生器であり、22はこの基準信号を分
配する分配器である。この分配器22は、出力Dからは
デジタル基準信号(方形波)を、出力Aからはアナログ
基準信号(正弦波)を出力する機能を持つ。23は供給
される直流電圧であるチューニング電圧に応じて発振周
波数が変化するVCOであり、24はVCO23からの
出力発振信号を帰還信号として分周するプリスケーラで
ある。25はプリスケーラ24で分周された帰還信号を
分配して、出力D1からは第1のデジタル帰還信号を、
出力D2からは第2のデジタル帰還信号を送出する分配
器である。
【0013】26は分配器22からのデジタル基準信号
と、分配器25からの第1のデジタル帰還信号との位相
差を検出してデジタル位相誤差信号を出力するデジタル
位相比較器である。27はこの位相誤差信号のキャリア
成分を除去して直流電圧を出力するチャージポンプであ
る。デジタル位相比較器26およびチャージポンプ27
によりデジタル位相誤差検出手段を構成する。28は直
流的にアイソレートされたミクサであり、そのRFポー
トには分配器22からのアナログ基準信号が供給され、
LOポートには分配器25からの第2のデジタル帰還信
号が供給される。また、通常GNDとする接地端子には
チャージポンプ27からの直流信号すなわちデジタル位
相誤差信号が供給される。29はミクサ28からの出力
信号の高域成分およびノイズ成分を除去するローパスフ
ィルタであり、その出力信号はVCO23に供給され
て、チューニング電圧として使用される。
と、分配器25からの第1のデジタル帰還信号との位相
差を検出してデジタル位相誤差信号を出力するデジタル
位相比較器である。27はこの位相誤差信号のキャリア
成分を除去して直流電圧を出力するチャージポンプであ
る。デジタル位相比較器26およびチャージポンプ27
によりデジタル位相誤差検出手段を構成する。28は直
流的にアイソレートされたミクサであり、そのRFポー
トには分配器22からのアナログ基準信号が供給され、
LOポートには分配器25からの第2のデジタル帰還信
号が供給される。また、通常GNDとする接地端子には
チャージポンプ27からの直流信号すなわちデジタル位
相誤差信号が供給される。29はミクサ28からの出力
信号の高域成分およびノイズ成分を除去するローパスフ
ィルタであり、その出力信号はVCO23に供給され
て、チューニング電圧として使用される。
【0014】次に、図1の構成の動作について説明す
る。図2は、ミクサ28のRFポート及びLOポートに
供給されるアナログ基準信号Vs と、第2のデジタル帰
還信号Vf の位相関係を示す信号波形図である。
る。図2は、ミクサ28のRFポート及びLOポートに
供給されるアナログ基準信号Vs と、第2のデジタル帰
還信号Vf の位相関係を示す信号波形図である。
【0015】図2(a)はアナログ基準信号Vs と第2
のデジタル帰還信号Vf の位相が一致している様子を示
している。この場合には、アナログ基準信号Vs の正の
最大値のタイミングは、第2のデジタル帰還信号Vf の
立ち上がりのタイミングと一致しており、アナログ基準
信号Vs の負の最大値のタイミングは、第2のデジタル
帰還信号Vf の立ち下がりのタイミングと一致してい
る。したがって、第2のデジタル帰還信号Vf のパルス
がハイレベルの期間のアナログ基準信号Vs は、図のハ
ッチングで示すように、正の部分Pと負の部分Nとが等
しくなり、この期間の積分値がゼロとなる。
のデジタル帰還信号Vf の位相が一致している様子を示
している。この場合には、アナログ基準信号Vs の正の
最大値のタイミングは、第2のデジタル帰還信号Vf の
立ち上がりのタイミングと一致しており、アナログ基準
信号Vs の負の最大値のタイミングは、第2のデジタル
帰還信号Vf の立ち下がりのタイミングと一致してい
る。したがって、第2のデジタル帰還信号Vf のパルス
がハイレベルの期間のアナログ基準信号Vs は、図のハ
ッチングで示すように、正の部分Pと負の部分Nとが等
しくなり、この期間の積分値がゼロとなる。
【0016】図2(b)は位相がθだけずれている様子
を示している。この場合には、第2のデジタル帰還信号
Vf のパルスがハイレベルの期間のアナログ基準信号V
s は、図のハッチングで示すように、正の部分Pの方が
負の部分Nより大きくなるので、この期間の積分値は正
の値を採る。すなわち、この積分値(符号も含めた値)
は、位相ずれの量に応じて変化することになる。したが
って、ミクサ28のIFポートからの出力信号をローパ
スフィルタ29で積分することにより、位相誤差に応じ
たアナログ位相誤差信号であるチューニング電圧がVC
O23に供給されることになる。
を示している。この場合には、第2のデジタル帰還信号
Vf のパルスがハイレベルの期間のアナログ基準信号V
s は、図のハッチングで示すように、正の部分Pの方が
負の部分Nより大きくなるので、この期間の積分値は正
の値を採る。すなわち、この積分値(符号も含めた値)
は、位相ずれの量に応じて変化することになる。したが
って、ミクサ28のIFポートからの出力信号をローパ
スフィルタ29で積分することにより、位相誤差に応じ
たアナログ位相誤差信号であるチューニング電圧がVC
O23に供給されることになる。
【0017】図3(a)は図6に示す従来のミクサの使
用方法を示すもので、そのGND端子は接地されてい
る。図3(b)は本発明に適用したミクサ28に供給さ
れる信号を示すもので、GND端子にはチャージポンプ
27から出力される直流の位相誤差信号Vc が供給され
る。したがって、アナログ位相誤差信号にデジタル位相
誤差信号が重畳された合成位相誤差信号がVCO23に
供給されることになる。
用方法を示すもので、そのGND端子は接地されてい
る。図3(b)は本発明に適用したミクサ28に供給さ
れる信号を示すもので、GND端子にはチャージポンプ
27から出力される直流の位相誤差信号Vc が供給され
る。したがって、アナログ位相誤差信号にデジタル位相
誤差信号が重畳された合成位相誤差信号がVCO23に
供給されることになる。
【0018】このようにPLL回路にアナログ系とデジ
タル系の二重のフィードバックループを形成することに
より、アナログ位相誤差信号とデジタル位相誤差信号と
を合成して、これをVCOへのチューニング電圧として
利用する。その結果、アナログ位相誤差信号により良好
なC/N比を得ることができるとともに、デジタル位相
誤差信号により広帯域なロック動作が可能となる。
タル系の二重のフィードバックループを形成することに
より、アナログ位相誤差信号とデジタル位相誤差信号と
を合成して、これをVCOへのチューニング電圧として
利用する。その結果、アナログ位相誤差信号により良好
なC/N比を得ることができるとともに、デジタル位相
誤差信号により広帯域なロック動作が可能となる。
【0019】本実施例でポイントとなる点は、アナログ
位相比較器にRFポート,LOポートとDC的にアイソ
レーションがとれているIFポートを有するミクサ28
を使用したことであり、また、検出電圧を増幅する必要
がないので、能動素子が不用となり外乱ノイズがミクサ
28のスイッチングノイズのみに抑えられたこと、更に
ミクサ28の検出感度を最大にするために、ミクサ28
のRF位相とLO位相がPLL動作完了時において、図
2(a)に示す関係になるように、デジタル位相比較器
26のロック位相を可変とすることである。
位相比較器にRFポート,LOポートとDC的にアイソ
レーションがとれているIFポートを有するミクサ28
を使用したことであり、また、検出電圧を増幅する必要
がないので、能動素子が不用となり外乱ノイズがミクサ
28のスイッチングノイズのみに抑えられたこと、更に
ミクサ28の検出感度を最大にするために、ミクサ28
のRF位相とLO位相がPLL動作完了時において、図
2(a)に示す関係になるように、デジタル位相比較器
26のロック位相を可変とすることである。
【0020】図4は本発明の第2の実施例を示すブロッ
ク図である。この第2の実施例の構成において、第1の
実施例の構成と同じものは、図1の符号と同一の符号を
付すとともに、その説明は省略する。
ク図である。この第2の実施例の構成において、第1の
実施例の構成と同じものは、図1の符号と同一の符号を
付すとともに、その説明は省略する。
【0021】図4(a)において、30は基準信号発生
器21からの基準信号を、2つのアナログ基準信号と1
つのデジタル基準信号に分配する分配器である。31は
プリスケーラ24で分周された信号を、第1、第2及び
第3の3つのデジタル基準信号に分配する分配器であ
る。32はDC的にアイソレータがとれた2段構成のダ
ブル・バランス・ミクサであり、32aは第1のミクサ
であり、分配器30および31からそれぞれ出力される
第1のアナログ基準信号と第2のデジタル帰還信号とを
乗算して、第1のアナログ位相誤差信号を得て、これに
チャージポンプ27から得られるデジタル位相誤差信号
を加算して第1の合成位相誤差信号を出力する。また、
32bは第2のミクサであり、分配器30および31か
らそれぞれ出力される第2のアナログ基準信号と第3の
デジタル帰還信号とを乗算して、第2のアナログ位相誤
差信号を得て、これに第1の合成位相誤差信号を加算し
て第2の合成位相誤差信号を出力する。
器21からの基準信号を、2つのアナログ基準信号と1
つのデジタル基準信号に分配する分配器である。31は
プリスケーラ24で分周された信号を、第1、第2及び
第3の3つのデジタル基準信号に分配する分配器であ
る。32はDC的にアイソレータがとれた2段構成のダ
ブル・バランス・ミクサであり、32aは第1のミクサ
であり、分配器30および31からそれぞれ出力される
第1のアナログ基準信号と第2のデジタル帰還信号とを
乗算して、第1のアナログ位相誤差信号を得て、これに
チャージポンプ27から得られるデジタル位相誤差信号
を加算して第1の合成位相誤差信号を出力する。また、
32bは第2のミクサであり、分配器30および31か
らそれぞれ出力される第2のアナログ基準信号と第3の
デジタル帰還信号とを乗算して、第2のアナログ位相誤
差信号を得て、これに第1の合成位相誤差信号を加算し
て第2の合成位相誤差信号を出力する。
【0022】図4(b)にミクサ32の回路構成を示
す。従来のGND端子32cにはデジタル位相誤差信号
VC が供給される。
す。従来のGND端子32cにはデジタル位相誤差信号
VC が供給される。
【0023】この第2の実施例の特徴は、ミクサを2段
構成にしたことにある。ミクサ32のスイッチングノイ
ズを極限まで下げて、更にC/N抑圧を図るためには、
ミクサに加えるRF,LO信号のレベルを下げる必要が
あり、その結果、検波感度が低下することになる。この
低下を補うためにミクサを2段構成にしたものである。
構成にしたことにある。ミクサ32のスイッチングノイ
ズを極限まで下げて、更にC/N抑圧を図るためには、
ミクサに加えるRF,LO信号のレベルを下げる必要が
あり、その結果、検波感度が低下することになる。この
低下を補うためにミクサを2段構成にしたものである。
【0024】
【発明の効果】本発明は上記実施例より明らかなよう
に、デジタル位相比較型PLLとアナログ位相比較型P
LLの欠点を補いあったものであり、良好なC/N比を
得ることができるとともに、広帯域なロック動作が可能
となるという効果がある。また、VCOが発生するフリ
ーラン時の発振スペクトル近傍のノイズを低減する事が
できるという効果がある。
に、デジタル位相比較型PLLとアナログ位相比較型P
LLの欠点を補いあったものであり、良好なC/N比を
得ることができるとともに、広帯域なロック動作が可能
となるという効果がある。また、VCOが発生するフリ
ーラン時の発振スペクトル近傍のノイズを低減する事が
できるという効果がある。
【図1】本発明のPLL回路の第1の実施例の構成を示
すブロック図
すブロック図
【図2】(a)は図1におけるRFポート及びLOポー
トの信号の位相が一致した場合の関係を示す信号波形図 (b)は図1におけるRFポート及びLOポートの信号
の位相がずれた場合の関係を示す信号波形図
トの信号の位相が一致した場合の関係を示す信号波形図 (b)は図1におけるRFポート及びLOポートの信号
の位相がずれた場合の関係を示す信号波形図
【図3】(a)はミクサを従来の方法で使用した場合の
構成を示す図 (a)はミクサを本発明の方法で使用した場合の構成を
示す図
構成を示す図 (a)はミクサを本発明の方法で使用した場合の構成を
示す図
【図4】(a)は本発明のPLL回路の第2の実施例の
構成を示すブロック図 (b)は図4(a)のミクサの回路構成を示す図
構成を示すブロック図 (b)は図4(a)のミクサの回路構成を示す図
【図5】従来のデジタルPLL回路の構成を示すブロッ
ク図
ク図
【図6】従来のアナログPLL回路の構成を示すブロッ
ク図
ク図
21 基準信号発生器 22 第2の分配器 23 VCO 24 プリスケーラ 25 第1の分配器 26 デジタル位相比較器 27 チャージポンプ 28 ミクサ 29 ローパスフィルタ 30 分配器 31 分配器 32 ダブル・バランス・ミクサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03L 7/22
Claims (3)
- 【請求項1】 入力される直流電圧に応じて出力周波数
が変化するVCOと、該VCOから得られる帰還信号を
分周するプリスケーラと、分周された帰還信号を分配し
て第1及び第2のデジタル帰還信号を送出する第1の分
配器と、基準周波数の基準信号を出力する基準信号発生
器と、前記基準信号を分配してデジタル基準信号および
アナログ基準信号を送出する第2の分配器と、前記デジ
タル基準信号と前記第1のデジタル帰還信号とを比較し
てデジタル位相誤差信号を送出するデジタル位相誤差検
出手段と、前記アナログ基準信号と前記第2のデジタル
帰還信号とを比較して得られるアナログ位相誤差信号に
前記デジタル位相誤差信号を加算して合成位相誤差信号
を送出する合成手段と、前記合成位相誤差信号の高域成
分を除去して前記VCOに入力する直流電圧を送出する
ローパスフィルタとを有する二重ループ構造を持つPL
L回路。 - 【請求項2】 前記分周された帰還信号を分配して第
1、第2及び第3のデジタル帰還信号を送出する第1の
分配器と、前記基準信号を分配してデジタル基準信号お
よび第1および第2のアナログ基準信号を送出する第2
の分配器と、前記第1のアナログ基準信号と第2のデジ
タル帰還信号とを比較して得られる第1のアナログ位相
誤差信号に前記デジタル位相誤差信号を加算して第1の
合成位相誤差信号を送出する第1の合成手段と、前記第
2のアナログ基準信号と第3のデジタル帰還信号とを比
較して得られる第2のアナログ位相誤差信号に前記第1
のアナログ位相誤差信号を加算して第2の合成位相誤差
信号を送出する第2の合成手段とを有する請求項1記載
の二重ループ構造を持つPLL回路。 - 【請求項3】 前記デジタル位相誤差検出手段は、接地
端子に前記デジタル位相誤差信号を供給されることを特
徴とする請求項1記載の二重ループ構造を持つPLL回
路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34001492A JP3163808B2 (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 二重ループ構造を持つpll回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34001492A JP3163808B2 (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 二重ループ構造を持つpll回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06188732A JPH06188732A (ja) | 1994-07-08 |
JP3163808B2 true JP3163808B2 (ja) | 2001-05-08 |
Family
ID=18332924
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34001492A Expired - Fee Related JP3163808B2 (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 二重ループ構造を持つpll回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3163808B2 (ja) |
-
1992
- 1992-12-21 JP JP34001492A patent/JP3163808B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH06188732A (ja) | 1994-07-08 |
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