JP3154695B2 - 整流回路 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、交流を整流する
整流回路に関し、特に、低損失で交流を整流する整流回
路に関する。
整流回路に関し、特に、低損失で交流を整流する整流回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】交流電圧を直流電圧に変換する回路とし
て整流回路が使用されている。従来の整流回路は、シリ
コンダイオード、ショットキーバリアダイオード等を用
いて構成されている。
て整流回路が使用されている。従来の整流回路は、シリ
コンダイオード、ショットキーバリアダイオード等を用
いて構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の整流回
路では、整流を行うダイオードの順方向電圧が0.4V
〜1.0V程度であり、整流回路を構成するダイオード
での電圧降下、即ち、損失が大きく、整流の効率が低い
という問題があった。
路では、整流を行うダイオードの順方向電圧が0.4V
〜1.0V程度であり、整流回路を構成するダイオード
での電圧降下、即ち、損失が大きく、整流の効率が低い
という問題があった。
【0004】この問題を解決する手法としては、例え
ば、整流する対象の電圧を演算増幅器に入力し、この演
算増幅器から得られた出力信号をトランジスタの制御端
に入力して、例えば、演算増幅器に正極性の電圧が印加
されたときは該トランジスタをオンさせ、負極性の電圧
が印加されたときは該トランジスタをオフさせる手法が
考えられる。この手法において、該トランジスタが飽和
領域でオンする場合は、該トランジスタが備える電流路
の両端の電圧がほぼ0になるため、損失が軽減され、整
流の効率が大きく向上する。
ば、整流する対象の電圧を演算増幅器に入力し、この演
算増幅器から得られた出力信号をトランジスタの制御端
に入力して、例えば、演算増幅器に正極性の電圧が印加
されたときは該トランジスタをオンさせ、負極性の電圧
が印加されたときは該トランジスタをオフさせる手法が
考えられる。この手法において、該トランジスタが飽和
領域でオンする場合は、該トランジスタが備える電流路
の両端の電圧がほぼ0になるため、損失が軽減され、整
流の効率が大きく向上する。
【0005】しかし、この手法においては、演算増幅器
を駆動するための電源を別途必要とするため、該電源が
整流回路の構成に加わる結果、整流回路の構成は複雑と
なる。また、演算増幅器を駆動するための電池が消耗す
るなどして、演算増幅器を駆動するための電源が確保で
きなくなれば、整流は不可能となる。
を駆動するための電源を別途必要とするため、該電源が
整流回路の構成に加わる結果、整流回路の構成は複雑と
なる。また、演算増幅器を駆動するための電池が消耗す
るなどして、演算増幅器を駆動するための電源が確保で
きなくなれば、整流は不可能となる。
【0006】また、この手法による整流回路では、負荷
が起電力を有するために、整流前の交流電圧と同極性で
絶対値が当該交流電圧の振幅より高い電圧を負荷が発生
すると、トランジスタがオンしている場合は、交流電源
への電流の逆流が起こる。この結果、交流電源が破壊に
至る等の悪影響を被ったり、その交流電源を介して他の
電気機器の破壊やノイズの混入をもたらしたりするおそ
れがある。
が起電力を有するために、整流前の交流電圧と同極性で
絶対値が当該交流電圧の振幅より高い電圧を負荷が発生
すると、トランジスタがオンしている場合は、交流電源
への電流の逆流が起こる。この結果、交流電源が破壊に
至る等の悪影響を被ったり、その交流電源を介して他の
電気機器の破壊やノイズの混入をもたらしたりするおそ
れがある。
【0007】この発明は、上述した事情に鑑みてなされ
たもので、駆動用の電源を要せず、低損失で交流を整流
することができる整流回路を提供することを目的とす
る。また、この発明は、負荷から交流電源への電流の逆
流を防止することができる整流回路を提供することを目
的とする。
たもので、駆動用の電源を要せず、低損失で交流を整流
することができる整流回路を提供することを目的とす
る。また、この発明は、負荷から交流電源への電流の逆
流を防止することができる整流回路を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、この発明の第1の観点にかかる整流回路は、第1、
第2及び第3のトランジスタと、前記第1のトランジス
タをオンさせるための信号を供給するドライブ用信号源
と、より構成され、前記第1のトランジスタは、第1の
制御端及び第1の電流路を備え、前記第1の電流路の一
端に整流対象電圧を受け、前記第1の制御端に印加され
る信号に従ってオン又はオフすることにより前記第1の
電流路の他端に整流後の電圧を出力して、前記第1の電
流路の他端に接続された外部の負荷に電力を供給し、前
記第2のトランジスタは、前記第1の電流路の前記一端
に接続された第2の制御端と、一端が前記第1の制御端
に接続された第2の電流路と、を備え、前記第3のトラ
ンジスタは、前記第1の電流路の前記他端に接続された
第3の制御端と、一端が前記第1の電流路の前記他端に
接続された第3の電流路と、を備え、前記第2の電流路
の他端及び前記第3の電流路の他端が更に前記ドライブ
用信号源に接続されることにより、前記第2及び第3の
トランジスタは差動増幅回路を形成しており、前記差動
増幅回路は、前記第2及び第3の制御端の電位差に基づ
いて、前記第1の電流路に印加された電圧の向きを検知
し、前記第1の電流路に所定の方向に電流を流す向きの
電圧が印加されたとき前記第2の電流路をオンさせて前
記ドライブ用信号源から供給される前記信号を前記第1
の制御端に印加し、前記第1の電流路に前記所定の方向
とは逆方向に電流を流す向きの電圧が印加されたとき、
前記第2の電流路に供給されるべき前記信号を前記第3
の電流路に流すことによって前記第2の電流路を実質的
にオフさせて前記ドライブ用信号源から供給される前記
信号を実質的に遮断することにより、前記第1のトラン
ジスタに前記整流対象電圧を整流させ、前記ドライブ用
信号源は、 前記整流対象電圧が両端に印加された一次巻
線と、前記一次巻線に磁気的に結合された二次巻線とを
備える変成器と、 前記変成器の前記二次巻線に接続さ
れ、前記二次巻線に発生する電流を前記第2の電流路に
供給する回路と、 から構成されている、ことを特徴とす
る。
め、この発明の第1の観点にかかる整流回路は、第1、
第2及び第3のトランジスタと、前記第1のトランジス
タをオンさせるための信号を供給するドライブ用信号源
と、より構成され、前記第1のトランジスタは、第1の
制御端及び第1の電流路を備え、前記第1の電流路の一
端に整流対象電圧を受け、前記第1の制御端に印加され
る信号に従ってオン又はオフすることにより前記第1の
電流路の他端に整流後の電圧を出力して、前記第1の電
流路の他端に接続された外部の負荷に電力を供給し、前
記第2のトランジスタは、前記第1の電流路の前記一端
に接続された第2の制御端と、一端が前記第1の制御端
に接続された第2の電流路と、を備え、前記第3のトラ
ンジスタは、前記第1の電流路の前記他端に接続された
第3の制御端と、一端が前記第1の電流路の前記他端に
接続された第3の電流路と、を備え、前記第2の電流路
の他端及び前記第3の電流路の他端が更に前記ドライブ
用信号源に接続されることにより、前記第2及び第3の
トランジスタは差動増幅回路を形成しており、前記差動
増幅回路は、前記第2及び第3の制御端の電位差に基づ
いて、前記第1の電流路に印加された電圧の向きを検知
し、前記第1の電流路に所定の方向に電流を流す向きの
電圧が印加されたとき前記第2の電流路をオンさせて前
記ドライブ用信号源から供給される前記信号を前記第1
の制御端に印加し、前記第1の電流路に前記所定の方向
とは逆方向に電流を流す向きの電圧が印加されたとき、
前記第2の電流路に供給されるべき前記信号を前記第3
の電流路に流すことによって前記第2の電流路を実質的
にオフさせて前記ドライブ用信号源から供給される前記
信号を実質的に遮断することにより、前記第1のトラン
ジスタに前記整流対象電圧を整流させ、前記ドライブ用
信号源は、 前記整流対象電圧が両端に印加された一次巻
線と、前記一次巻線に磁気的に結合された二次巻線とを
備える変成器と、 前記変成器の前記二次巻線に接続さ
れ、前記二次巻線に発生する電流を前記第2の電流路に
供給する回路と、 から構成されている、ことを特徴とす
る。
【0009】このような整流回路によれば、外部の負荷
より前記第1の電流路に電流を逆流させる向きの電圧が
印加されたとき、前記差動増幅回路が、前記第1のトラ
ンジスタをオフさせる。このため、前記外部の負荷か
ら、前記整流対象電圧を供給する交流電源などへの電流
の逆流が防止される。また、前記整流回路は、駆動用の
電源を外部から供給することを要せずに、整流を行う。
より前記第1の電流路に電流を逆流させる向きの電圧が
印加されたとき、前記差動増幅回路が、前記第1のトラ
ンジスタをオフさせる。このため、前記外部の負荷か
ら、前記整流対象電圧を供給する交流電源などへの電流
の逆流が防止される。また、前記整流回路は、駆動用の
電源を外部から供給することを要せずに、整流を行う。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】また、この発明の第2の観点にかかる整流
回路は、 第1、第2及び第3のトランジスタと、前記第
1のトランジスタをオンさせるための信号を供給するド
ライブ用信号源と、より構成され、 前記第1のトランジ
スタは、第1の制御端及び第1の電流路を備え、前記第
1の電流路の一端に整流対象電圧を受け、前記第1の制
御端に印加される信号に従ってオン又はオフすることに
より前記第1の電流路の他端に整流後の電圧を出力し
て、前記第1の電流路の他端に接続された外部の負荷に
電力を供給し、 前記第2のトランジスタは、前記第1の
電流路の前記一端に接続された第2の制御端と、一端が
前記第1の制御端に接続された第2の電流路と、を備
え、 前記第3のトランジスタは、前記第1の電流路の前
記他端に接続された第3の制御端と、一端が前記第1の
電流路の前記他端に接続された第3の電流路と、を備
え、 前記第2の電流路の他端及び前記第3の電流路の他
端が更に前記ドライブ用信号源に接続されることによ
り、前記第2及び第3のトランジスタは差動増幅回路を
形成しており、 前記差動増幅回路は、前記第2及び第3
の制御端の電位差に基づいて、前記第1の電流路に印加
された電圧の向きを検知し、前記第1の電流路に所定の
方向に電流を流す向きの電圧が印加されたとき前記第2
の電流路をオンさせて前記ドライブ用信号源から供給さ
れる前記信号を前記第1の制御端に印加し、前記第1の
電流路に前記所定の方向とは逆方向に電流を流す向きの
電圧が印加されたとき、前記第2の電流路に供給される
べき前記信号を前記第3の電流路に流すことによって前
記第2の電流路を実質的にオフさせて前記ドライブ用信
号源から供給される前記信号を実質的に遮断することに
より、前記第1のトランジスタに前記整流対象電圧を整
流させ、前記ドライブ用信号源は、前記第1の電流路の
一端に接続された一次巻線と、前記一次巻線に磁気的に
結合された二次巻線とを備える変成器と、前記変成器の
前記二次巻線に接続され、前記二次巻線に発生する電流
を前記第2の電流路に供給する回路と、から構成されて
いることを特徴とする。 このような整流回路によって
も、外部の負荷より前記第1の電流路に電流を逆流させ
る向きの電圧が印加されたとき、前記差動増幅回路が、
前記第1のトランジスタをオフさせる。このため、前記
外部の負荷から、前記整流対象電圧を供給する交流電源
などへの電流の逆流が防止される。 また、前記整流回路
は、駆動用の電源を外部から供給することを要せずに、
整流を行う。
回路は、 第1、第2及び第3のトランジスタと、前記第
1のトランジスタをオンさせるための信号を供給するド
ライブ用信号源と、より構成され、 前記第1のトランジ
スタは、第1の制御端及び第1の電流路を備え、前記第
1の電流路の一端に整流対象電圧を受け、前記第1の制
御端に印加される信号に従ってオン又はオフすることに
より前記第1の電流路の他端に整流後の電圧を出力し
て、前記第1の電流路の他端に接続された外部の負荷に
電力を供給し、 前記第2のトランジスタは、前記第1の
電流路の前記一端に接続された第2の制御端と、一端が
前記第1の制御端に接続された第2の電流路と、を備
え、 前記第3のトランジスタは、前記第1の電流路の前
記他端に接続された第3の制御端と、一端が前記第1の
電流路の前記他端に接続された第3の電流路と、を備
え、 前記第2の電流路の他端及び前記第3の電流路の他
端が更に前記ドライブ用信号源に接続されることによ
り、前記第2及び第3のトランジスタは差動増幅回路を
形成しており、 前記差動増幅回路は、前記第2及び第3
の制御端の電位差に基づいて、前記第1の電流路に印加
された電圧の向きを検知し、前記第1の電流路に所定の
方向に電流を流す向きの電圧が印加されたとき前記第2
の電流路をオンさせて前記ドライブ用信号源から供給さ
れる前記信号を前記第1の制御端に印加し、前記第1の
電流路に前記所定の方向とは逆方向に電流を流す向きの
電圧が印加されたとき、前記第2の電流路に供給される
べき前記信号を前記第3の電流路に流すことによって前
記第2の電流路を実質的にオフさせて前記ドライブ用信
号源から供給される前記信号を実質的に遮断することに
より、前記第1のトランジスタに前記整流対象電圧を整
流させ、前記ドライブ用信号源は、前記第1の電流路の
一端に接続された一次巻線と、前記一次巻線に磁気的に
結合された二次巻線とを備える変成器と、前記変成器の
前記二次巻線に接続され、前記二次巻線に発生する電流
を前記第2の電流路に供給する回路と、から構成されて
いることを特徴とする。 このような整流回路によって
も、外部の負荷より前記第1の電流路に電流を逆流させ
る向きの電圧が印加されたとき、前記差動増幅回路が、
前記第1のトランジスタをオフさせる。このため、前記
外部の負荷から、前記整流対象電圧を供給する交流電源
などへの電流の逆流が防止される。 また、前記整流回路
は、駆動用の電源を外部から供給することを要せずに、
整流を行う。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】前記第1のトランジスタは、例えば電界効
果トランジスタから構成され、前記第1の電流路の両端
は前記電界効果トランジスタのソースとドレインから構
成され、前記第1の制御端は前記電界効果トランジスタ
のゲートから構成される。この場合、前記差動増幅回路
は、前記電界効果トランジスタの前記ソース及び前記ド
レインの間の電圧を検出し、検出した電圧に応じて、該
電界効果トランジスタをオン又はオフさせるゲート電圧
を前記ドライブ用信号源から前記電界効果トランジスタ
の前記ゲートに供給することにより、前記電界効果トラ
ンジスタに整流を行わせる。
果トランジスタから構成され、前記第1の電流路の両端
は前記電界効果トランジスタのソースとドレインから構
成され、前記第1の制御端は前記電界効果トランジスタ
のゲートから構成される。この場合、前記差動増幅回路
は、前記電界効果トランジスタの前記ソース及び前記ド
レインの間の電圧を検出し、検出した電圧に応じて、該
電界効果トランジスタをオン又はオフさせるゲート電圧
を前記ドライブ用信号源から前記電界効果トランジスタ
の前記ゲートに供給することにより、前記電界効果トラ
ンジスタに整流を行わせる。
【0019】前記第1のトランジスタは、例えば、バイ
ポーラトランジスタから構成され、前記第1の電流路の
両端は前記バイポーラトランジスタのエミッタとコレク
タから構成され、前記第1のトランジスタの前記制御端
は前記バイポーラトランジスタのベースから構成され
る。この場合、前記差動増幅回路は、前記バイポーラト
ランジスタの前記エミッタ及び前記コレクタの間の電圧
を検出し、検出した電圧に応じて、該バイポーラトラン
ジスタをオン又はオフさせるベース電流を前記ドライブ
用信号源から前記バイポーラトランジスタの前記ベース
に供給することにより、前記バイポーラトランジスタに
整流を行わせる。
ポーラトランジスタから構成され、前記第1の電流路の
両端は前記バイポーラトランジスタのエミッタとコレク
タから構成され、前記第1のトランジスタの前記制御端
は前記バイポーラトランジスタのベースから構成され
る。この場合、前記差動増幅回路は、前記バイポーラト
ランジスタの前記エミッタ及び前記コレクタの間の電圧
を検出し、検出した電圧に応じて、該バイポーラトラン
ジスタをオン又はオフさせるベース電流を前記ドライブ
用信号源から前記バイポーラトランジスタの前記ベース
に供給することにより、前記バイポーラトランジスタに
整流を行わせる。
【0020】前記バイポーラトランジスタは、例えばP
NPバイポーラトランジスタから構成され、前記第1の
電流路の一端は該PNPバイポーラトランジスタのエミ
ッタから構成され、前記第1の電流路の他端は該PNP
バイポーラトランジスタのコレクタから構成され、前記
第1の制御端は該PNPバイポーラトランジスタのベー
スから構成される。この場合、前記差動増幅回路は、前
記エミッタに正極性の電位が印加された時に、該PNP
バイポーラトランジスタをオンさせる電圧及び電流を前
記ドライブ用信号源から前記ベースに供給し、前記エミ
ッタに負極性の電圧が印加された時に、該PNPバイポ
ーラトランジスタをオフさせる電圧及び電流を前記ドラ
イブ用信号源から前記ベースに供給することにより、前
記PNPバイポーラトランジスタに整流を行わせる。
NPバイポーラトランジスタから構成され、前記第1の
電流路の一端は該PNPバイポーラトランジスタのエミ
ッタから構成され、前記第1の電流路の他端は該PNP
バイポーラトランジスタのコレクタから構成され、前記
第1の制御端は該PNPバイポーラトランジスタのベー
スから構成される。この場合、前記差動増幅回路は、前
記エミッタに正極性の電位が印加された時に、該PNP
バイポーラトランジスタをオンさせる電圧及び電流を前
記ドライブ用信号源から前記ベースに供給し、前記エミ
ッタに負極性の電圧が印加された時に、該PNPバイポ
ーラトランジスタをオフさせる電圧及び電流を前記ドラ
イブ用信号源から前記ベースに供給することにより、前
記PNPバイポーラトランジスタに整流を行わせる。
【0021】前記バイポーラトランジスタは、例えばN
PNバイポーラトランジスタから構成され、前記第1の
電流路の一端は該NPNバイポーラトランジスタのエミ
ッタから構成され、前記第1の電流路の他端は該NPN
バイポーラトランジスタのコレクタから構成され、前記
第1の制御端は該NPNバイポーラトランジスタのベー
スから構成される。この場合、前記差動増幅回路は、前
記エミッタに負極性の電位が印加された時に、該PNP
バイポーラトランジスタをオンさせる電圧及び電流を前
記ドライブ用信号源から前記ベースに供給し、前記エミ
ッタに正極性の電圧が印加された時に、該PNPバイポ
ーラトランジスタをオフさせる電圧及び電流を前記ドラ
イブ用信号源から前記ベースに供給することにより、前
記NPNバイポーラトランジスタに整流を行わせる。
PNバイポーラトランジスタから構成され、前記第1の
電流路の一端は該NPNバイポーラトランジスタのエミ
ッタから構成され、前記第1の電流路の他端は該NPN
バイポーラトランジスタのコレクタから構成され、前記
第1の制御端は該NPNバイポーラトランジスタのベー
スから構成される。この場合、前記差動増幅回路は、前
記エミッタに負極性の電位が印加された時に、該PNP
バイポーラトランジスタをオンさせる電圧及び電流を前
記ドライブ用信号源から前記ベースに供給し、前記エミ
ッタに正極性の電圧が印加された時に、該PNPバイポ
ーラトランジスタをオフさせる電圧及び電流を前記ドラ
イブ用信号源から前記ベースに供給することにより、前
記NPNバイポーラトランジスタに整流を行わせる。
【0022】前記差動増幅回路は、前記第1のトランジ
スタをその飽和領域でオンさせるものとすれば、前記第
1のトランジスタにより生じる損失は、整流を行うダイ
オードにより生じる損失に比べて小さいので、整流の効
率が向上する。
スタをその飽和領域でオンさせるものとすれば、前記第
1のトランジスタにより生じる損失は、整流を行うダイ
オードにより生じる損失に比べて小さいので、整流の効
率が向上する。
【0023】
【0024】
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を、
単相の交流電源から供給される交流電圧を整流して整流
後の電圧を出力端に供給する整流回路を例とし、図面を
参照して説明する。図1は、この発明の実施の形態にか
かる整流回路の回路図を示す。図示するように、この整
流回路は、トランジスタQ1〜Q3と、ダイオードDi
1〜Di3と、変成器Tと、抵抗器R1〜R3とから構
成される。
単相の交流電源から供給される交流電圧を整流して整流
後の電圧を出力端に供給する整流回路を例とし、図面を
参照して説明する。図1は、この発明の実施の形態にか
かる整流回路の回路図を示す。図示するように、この整
流回路は、トランジスタQ1〜Q3と、ダイオードDi
1〜Di3と、変成器Tと、抵抗器R1〜R3とから構
成される。
【0026】トランジスタQ1は、交流電源から供給さ
れる交流電圧を整流するためのものであり、PNP型バ
イポーラトランジスタからなる。トランジスタQ1のエ
ミッタE1は交流電源の一方の極に接続され、コレクタ
C1は、一対の端を備える負荷の一端に接続され、ベー
スB1は、トランジスタQ2のコレクタC2に接続され
る。なお、交流電源の他方の極と、負荷の他端は接地さ
れている。
れる交流電圧を整流するためのものであり、PNP型バ
イポーラトランジスタからなる。トランジスタQ1のエ
ミッタE1は交流電源の一方の極に接続され、コレクタ
C1は、一対の端を備える負荷の一端に接続され、ベー
スB1は、トランジスタQ2のコレクタC2に接続され
る。なお、交流電源の他方の極と、負荷の他端は接地さ
れている。
【0027】トランジスタQ2は、トランジスタQ1の
ベースB1に流れる電流を制御することによりトランジ
スタQ1をオン又はオフするためのものであり、NPN
型バイポーラトランジスタからなる。トランジスタQ2
のエミッタE2はトランジスタQ3のエミッタE3に接
続され、コレクタC2は上述の通りベースB1に接続さ
れ、ベースB2はダイオードDi2のカソードに接続さ
れている。
ベースB1に流れる電流を制御することによりトランジ
スタQ1をオン又はオフするためのものであり、NPN
型バイポーラトランジスタからなる。トランジスタQ2
のエミッタE2はトランジスタQ3のエミッタE3に接
続され、コレクタC2は上述の通りベースB1に接続さ
れ、ベースB2はダイオードDi2のカソードに接続さ
れている。
【0028】トランジスタQ3は、例えば負荷が容量性
負荷である等のため負荷自身が電圧を発生する場合に、
その電圧を検知して、後述する動作によりトランジスタ
Q2を実質的にオフさせるためのものであり、NPN型
バイポーラトランジスタからなる。トランジスタQ3の
エミッタE3は上述の通りトランジスタQ2のエミッタ
E2に接続され、コレクタC3はトランジスタQ1のコ
レクタC1に接続され、ベースB3は、ダイオードDi
3のカソードに接続されている。
負荷である等のため負荷自身が電圧を発生する場合に、
その電圧を検知して、後述する動作によりトランジスタ
Q2を実質的にオフさせるためのものであり、NPN型
バイポーラトランジスタからなる。トランジスタQ3の
エミッタE3は上述の通りトランジスタQ2のエミッタ
E2に接続され、コレクタC3はトランジスタQ1のコ
レクタC1に接続され、ベースB3は、ダイオードDi
3のカソードに接続されている。
【0029】変成器Tは、トランジスタQ2及びQ3の
電流路に電流を供給するためのものである。変成器T
は、磁気的に互いに結合された一次巻線及び二次巻線を
備える。一次巻線のホットエンドは、交流電源の各極の
うちトランジスタQ1のエミッタE1に接続されている
側の極に接続され、一次巻線のコールドエンドは接地さ
れる。二次巻線のホットエンドはトランジスタQ1のコ
レクタC1に接続され、二次巻線のコールドエンドは、
ダイオードDi1のカソードに接続されている。
電流路に電流を供給するためのものである。変成器T
は、磁気的に互いに結合された一次巻線及び二次巻線を
備える。一次巻線のホットエンドは、交流電源の各極の
うちトランジスタQ1のエミッタE1に接続されている
側の極に接続され、一次巻線のコールドエンドは接地さ
れる。二次巻線のホットエンドはトランジスタQ1のコ
レクタC1に接続され、二次巻線のコールドエンドは、
ダイオードDi1のカソードに接続されている。
【0030】ダイオードDi1は、トランジスタQ1の
ベースB1に、トランジスタQ1を逆バイアスする方向
の電流が流れることを実質的に阻止するためのものであ
る。ダイオードDi1のアノードは抵抗器R1の一端に
接続され、カソードは、変成器Tの二次巻線のコールド
エンドに接続される。
ベースB1に、トランジスタQ1を逆バイアスする方向
の電流が流れることを実質的に阻止するためのものであ
る。ダイオードDi1のアノードは抵抗器R1の一端に
接続され、カソードは、変成器Tの二次巻線のコールド
エンドに接続される。
【0031】ダイオードDi2のアノードはトランジス
タQ1のエミッタE1に接続され、カソードはトランジ
スタQ2のベースB2に接続されている。ダイオードD
i3のアノードはトランジスタQ1のコレクタC1に接
続され、カソードはトランジスタQ3のベースB3に接
続されている。
タQ1のエミッタE1に接続され、カソードはトランジ
スタQ2のベースB2に接続されている。ダイオードD
i3のアノードはトランジスタQ1のコレクタC1に接
続され、カソードはトランジスタQ3のベースB3に接
続されている。
【0032】ダイオードDi2は、後述する動作を行う
ことにより、トランジスタQ1をオンするために要する
ベース電圧が確実にトランジスタQ1のベースB1に印
加されるようにする。また、ダイオードDi2及びDi
3は、トランジスタQ1のエミッタE1及びコレクタC
1の電位が実質的に等しいときにトランジスタQ2のベ
ースB2及びトランジスタQ3のベースB3の電位が実
質的に等しくなるよう、トランジスタQ2及びQ3が形
成する差動増幅器の動作点を調整する機能も行う。
ことにより、トランジスタQ1をオンするために要する
ベース電圧が確実にトランジスタQ1のベースB1に印
加されるようにする。また、ダイオードDi2及びDi
3は、トランジスタQ1のエミッタE1及びコレクタC
1の電位が実質的に等しいときにトランジスタQ2のベ
ースB2及びトランジスタQ3のベースB3の電位が実
質的に等しくなるよう、トランジスタQ2及びQ3が形
成する差動増幅器の動作点を調整する機能も行う。
【0033】また、ダイオードDi2及びDi3は、ト
ランジスタQ1のエミッタE1−コレクタC1間に過大
な電圧が印加されトランジスタQ1の破壊を招くことを
防止する機能も行う。
ランジスタQ1のエミッタE1−コレクタC1間に過大
な電圧が印加されトランジスタQ1の破壊を招くことを
防止する機能も行う。
【0034】すなわち、トランジスタQ1のエミッタE
1−コレクタC1間に印加された電圧は、ダイオードD
i2、抵抗器R2、抵抗器R3及びダイオードDi3が
順にカスケードに接続されたものから構成される直列回
路の両端にも印加される。そして、エミッタE1の電位
よりコレクタC1の電位の方が高くなったときはダイオ
ードDi2が逆バイアスされ、コレクタC1の電位より
エミッタE1の電位の方が高くなったときはダイオード
Di3が逆バイアスされる。そして、トランジスタQ1
のエミッタE1−コレクタC1間に、トランジスタQ1
が破壊に至る電流が流れるような電圧が印加されると、
ダイオードDi2及びDi3のいずれか一方が降伏し
て、ダイオードDi2及びDi3に降伏電流を流す。こ
れにより、トランジスタQ1が破壊に至るような電流が
トランジスタQ1に流れるのを阻止する。
1−コレクタC1間に印加された電圧は、ダイオードD
i2、抵抗器R2、抵抗器R3及びダイオードDi3が
順にカスケードに接続されたものから構成される直列回
路の両端にも印加される。そして、エミッタE1の電位
よりコレクタC1の電位の方が高くなったときはダイオ
ードDi2が逆バイアスされ、コレクタC1の電位より
エミッタE1の電位の方が高くなったときはダイオード
Di3が逆バイアスされる。そして、トランジスタQ1
のエミッタE1−コレクタC1間に、トランジスタQ1
が破壊に至る電流が流れるような電圧が印加されると、
ダイオードDi2及びDi3のいずれか一方が降伏し
て、ダイオードDi2及びDi3に降伏電流を流す。こ
れにより、トランジスタQ1が破壊に至るような電流が
トランジスタQ1に流れるのを阻止する。
【0035】抵抗器R1は、トランジスタQ1のベース
B1に流れる電流の量を制限してトランジスタQ1を破
壊から保護するためのものであり、ダイオードDi1の
アノードと、エミッタE2及びE3の接続点との間に接
続される。
B1に流れる電流の量を制限してトランジスタQ1を破
壊から保護するためのものであり、ダイオードDi1の
アノードと、エミッタE2及びE3の接続点との間に接
続される。
【0036】また、抵抗器R1は、トランジスタQ2及
びQ3を実質的に差動増幅器として機能させるためのも
のでもある。すなわち、抵抗器R1は、エミッタE2か
ら流れ出すトランジスタQ2のエミッタ電流及びエミッ
タE3から流れ出すトランジスタQ3のエミッタ電流を
共通して流すものであり、抵抗器R1の抵抗値は、トラ
ンジスタQ2及びQ3が実質的に差動増幅器として機能
する程度に十分高い値に設定されている。
びQ3を実質的に差動増幅器として機能させるためのも
のでもある。すなわち、抵抗器R1は、エミッタE2か
ら流れ出すトランジスタQ2のエミッタ電流及びエミッ
タE3から流れ出すトランジスタQ3のエミッタ電流を
共通して流すものであり、抵抗器R1の抵抗値は、トラ
ンジスタQ2及びQ3が実質的に差動増幅器として機能
する程度に十分高い値に設定されている。
【0037】このため、トランジスタQ2及びQ3は、
実質的に差動増幅器として動作する。具体的には、コレ
クタC2からエミッタE2へと流れるコレクタ電流は、
ベースB3の電位を基準としたベースB2の電圧に実質
的に比例して増加し、コレクタC3からエミッタE3へ
と流れるコレクタ電流は、コレクタC2からエミッタE
2へと流れるコレクタ電流の変化分に実質的に等しい大
きさで、且つ実質的に逆相で変化する。そして、トラン
ジスタQ2及びQ3の一方が実質的にオン状態となった
とき、他方は実質的にオフ状態となる。
実質的に差動増幅器として動作する。具体的には、コレ
クタC2からエミッタE2へと流れるコレクタ電流は、
ベースB3の電位を基準としたベースB2の電圧に実質
的に比例して増加し、コレクタC3からエミッタE3へ
と流れるコレクタ電流は、コレクタC2からエミッタE
2へと流れるコレクタ電流の変化分に実質的に等しい大
きさで、且つ実質的に逆相で変化する。そして、トラン
ジスタQ2及びQ3の一方が実質的にオン状態となった
とき、他方は実質的にオフ状態となる。
【0038】抵抗器R2は、ベースB2及びエミッタE
2の間に接続されており、抵抗器R3は、ベースB3及
びエミッタE3の間に接続されている。エミッタE3−
コレクタC3間に印加される電圧を制限してトランジス
タQ3を破壊から保護する機能を抵抗器R3が行うよう
にするため、抵抗器R3の抵抗値は、トランジスタQ3
のオフ抵抗(すなわち、エミッタE3−コレクタC3間
が実質的にオフしているときの、エミッタE3−コレク
タC3間の抵抗値)より十分小さな値に設定されてい
る。一方、抵抗器R3の抵抗値は、トランジスタQ3の
オン抵抗(すなわち、エミッタE3−コレクタC3間が
実質的にオンしているときの、エミッタE3−コレクタ
C3間の抵抗値)よりも十分大きな値に設定されてい
る。これにより、トランジスタQ3がオンしていないと
きに、電流がエミッタE3−コレクタC3間をバイパス
して流れることが実質的に回避される。
2の間に接続されており、抵抗器R3は、ベースB3及
びエミッタE3の間に接続されている。エミッタE3−
コレクタC3間に印加される電圧を制限してトランジス
タQ3を破壊から保護する機能を抵抗器R3が行うよう
にするため、抵抗器R3の抵抗値は、トランジスタQ3
のオフ抵抗(すなわち、エミッタE3−コレクタC3間
が実質的にオフしているときの、エミッタE3−コレク
タC3間の抵抗値)より十分小さな値に設定されてい
る。一方、抵抗器R3の抵抗値は、トランジスタQ3の
オン抵抗(すなわち、エミッタE3−コレクタC3間が
実質的にオンしているときの、エミッタE3−コレクタ
C3間の抵抗値)よりも十分大きな値に設定されてい
る。これにより、トランジスタQ3がオンしていないと
きに、電流がエミッタE3−コレクタC3間をバイパス
して流れることが実質的に回避される。
【0039】次に、図1に示す整流回路の動作を説明す
る。交流電源の両極から交流電圧が供給されると、その
交流電圧は、変成器Tの一次巻線のホットエンドとコー
ルドエンドとの間に印加され、また、トランジスタQ1
のエミッタE1とグラウンドとの間にも、その交流電圧
が印加される。
る。交流電源の両極から交流電圧が供給されると、その
交流電圧は、変成器Tの一次巻線のホットエンドとコー
ルドエンドとの間に印加され、また、トランジスタQ1
のエミッタE1とグラウンドとの間にも、その交流電圧
が印加される。
【0040】エミッタE1に、グラウンドの電位に対し
て正極性である電圧が印加されているときには、変成器
Tの二次巻線のホットエンドには正極性の電圧が発生
し、二次巻線のコールドエンドには負極性の電圧が発生
する。この結果、交流電源の両極のうち接地されていな
い方の極から、ダイオードDi2、抵抗器R2、抵抗器
R1、ダイオードDi1、変成器Tの二次巻線及び負荷
を経てグラウンドに流れ込む電流が発生する。
て正極性である電圧が印加されているときには、変成器
Tの二次巻線のホットエンドには正極性の電圧が発生
し、二次巻線のコールドエンドには負極性の電圧が発生
する。この結果、交流電源の両極のうち接地されていな
い方の極から、ダイオードDi2、抵抗器R2、抵抗器
R1、ダイオードDi1、変成器Tの二次巻線及び負荷
を経てグラウンドに流れ込む電流が発生する。
【0041】この電流は、抵抗器R2の両端に電圧降下
を発生させ、抵抗器R2の両端に発生したこの電圧は、
抵抗器R2に接続されたトランジスタQ2のエミッタE
2及びベースB2の間に印加されるので、ベースB2の
電位は、エミッタE2の電位より高くなり、この結果ト
ランジスタQ3はオンする。なお、トランジスタQ2及
びQ3は、上述の通り実質的に差動増幅器として機能す
るため、トランジスタQ2がオンすると、トランジスタ
Q3はオフする。
を発生させ、抵抗器R2の両端に発生したこの電圧は、
抵抗器R2に接続されたトランジスタQ2のエミッタE
2及びベースB2の間に印加されるので、ベースB2の
電位は、エミッタE2の電位より高くなり、この結果ト
ランジスタQ3はオンする。なお、トランジスタQ2及
びQ3は、上述の通り実質的に差動増幅器として機能す
るため、トランジスタQ2がオンすると、トランジスタ
Q3はオフする。
【0042】トランジスタQ2がオンすると、トランジ
スタQ2のコレクタC2の電位は、エミッタE2の電位
とほぼ同じになる(例えば、コレクタC2の電位はエミ
ッタE2の電位よりわずかに5mV〜40mV高い程度
となる)。また、ダイオードDi2には順方向電流が流
れているので、ダイオードDi2の両端間には、例えば
約0.6ボルトの順方向電圧が発生しており、トランジ
スタQ2のエミッタE2の電位を基準としたベースB2
の電圧も、ダイオードの順方向電圧に相当する例えば約
0.6ボルトの値を有する。この結果、コレクタC2に
接続されているトランジスタQ1のベースB1の電位
は、交流電源から供給される正極性の電圧が印加されて
いるトランジスタQ1のエミッタE1の電位より例えば
約1.2ボルト低くなる。
スタQ2のコレクタC2の電位は、エミッタE2の電位
とほぼ同じになる(例えば、コレクタC2の電位はエミ
ッタE2の電位よりわずかに5mV〜40mV高い程度
となる)。また、ダイオードDi2には順方向電流が流
れているので、ダイオードDi2の両端間には、例えば
約0.6ボルトの順方向電圧が発生しており、トランジ
スタQ2のエミッタE2の電位を基準としたベースB2
の電圧も、ダイオードの順方向電圧に相当する例えば約
0.6ボルトの値を有する。この結果、コレクタC2に
接続されているトランジスタQ1のベースB1の電位
は、交流電源から供給される正極性の電圧が印加されて
いるトランジスタQ1のエミッタE1の電位より例えば
約1.2ボルト低くなる。
【0043】この結果、トランジスタQ1のベースB1
−エミッタE1間に順方向電流が流れてトランジスタQ
1はオンし、交流電源から供給される正極性の電圧は、
エミッタE1及びコレクタC1を介して、負荷に供給さ
れる。
−エミッタE1間に順方向電流が流れてトランジスタQ
1はオンし、交流電源から供給される正極性の電圧は、
エミッタE1及びコレクタC1を介して、負荷に供給さ
れる。
【0044】なお、ダイオードDi2は、以上述べたよ
うに、トランジスタQ2がオンした状態におけるトラン
ジスタQ1のベースB1の電圧が、エミッタE1の電位
を基準として、ダイオードの順方向電圧の倍程度の値
(すなわち、例えば約1.2ボルト)高くなるようにす
る機能を行っている。これにより、例えば、トランジス
タQ1が、ベースB1−エミッタE1間をダイオードの
順方向電圧程度の値で順バイアスしたのではオンしない
ようなものであっても、トランジスタQ2がオンすれ
ば、確実にオンする。
うに、トランジスタQ2がオンした状態におけるトラン
ジスタQ1のベースB1の電圧が、エミッタE1の電位
を基準として、ダイオードの順方向電圧の倍程度の値
(すなわち、例えば約1.2ボルト)高くなるようにす
る機能を行っている。これにより、例えば、トランジス
タQ1が、ベースB1−エミッタE1間をダイオードの
順方向電圧程度の値で順バイアスしたのではオンしない
ようなものであっても、トランジスタQ2がオンすれ
ば、確実にオンする。
【0045】トランジスタQ1がオンし、飽和状態にあ
るとき、エミッタE1−コレクタC1間の電圧の値はほ
ぼ0(例えば、5mV〜40mV程度)であって、この
値は、ダイオードの順方向電圧(通常は0.4V程度以
上)の値に比べて小さい値である。このため、トランジ
スタQ1がオンしているときにトランジスタQ1が消費
する電力は、導通状態にあるダイオードが消費する電力
より小さい。
るとき、エミッタE1−コレクタC1間の電圧の値はほ
ぼ0(例えば、5mV〜40mV程度)であって、この
値は、ダイオードの順方向電圧(通常は0.4V程度以
上)の値に比べて小さい値である。このため、トランジ
スタQ1がオンしているときにトランジスタQ1が消費
する電力は、導通状態にあるダイオードが消費する電力
より小さい。
【0046】次に、エミッタE1に負極性の電圧が印加
されると、変成器Tの二次巻線のホットエンドには負極
性の電圧が発生し、二次巻線のコールドエンドには正極
性の電圧が発生する。このとき、ダイオードDi1は逆
バイアスされ、ダイオードDi1は、電流の通過を実質
的に阻止する。この結果、変成器Tの二次巻線からトラ
ンジスタQ2のエミッタE2及びコレクタC2を介して
トランジスタQ1のベースB1に供給される電流は実質
的に遮断され、トランジスタQ1はオフする。
されると、変成器Tの二次巻線のホットエンドには負極
性の電圧が発生し、二次巻線のコールドエンドには正極
性の電圧が発生する。このとき、ダイオードDi1は逆
バイアスされ、ダイオードDi1は、電流の通過を実質
的に阻止する。この結果、変成器Tの二次巻線からトラ
ンジスタQ2のエミッタE2及びコレクタC2を介して
トランジスタQ1のベースB1に供給される電流は実質
的に遮断され、トランジスタQ1はオフする。
【0047】以下、トランジスタQ1のエミッタE1に
正極性の電圧が印加されると、トランジスタQ1はオン
し、エミッタE1に負極性の電圧が印加されると、トラ
ンジスタQ1はオフする。この結果、交流電源から供給
される交流電圧は半波整流され、コレクタC1より、負
荷の両端のうち接地されていない側の端に正極性の電圧
が印加される。
正極性の電圧が印加されると、トランジスタQ1はオン
し、エミッタE1に負極性の電圧が印加されると、トラ
ンジスタQ1はオフする。この結果、交流電源から供給
される交流電圧は半波整流され、コレクタC1より、負
荷の両端のうち接地されていない側の端に正極性の電圧
が印加される。
【0048】次に、交流電源から供給される交流電圧の
振幅が低下したり該交流電圧の供給が実質的に途絶えた
りした場合などにおいて、例えば、負荷が容量性の負荷
であった等の場合は、負荷の両端のうち、トランジスタ
Q1のコレクタC1に接続されている側の端から、コレ
クタC1に正極性の電圧が印加される。そして、負荷か
らコレクタC1に当該正極性の電圧が印加されて、トラ
ンジスタQ1のコレクタC1の電位がエミッタE1の電
位より高くなると、ダイオードDi3を介してコレクタ
C1の電圧を印加されたトランジスタQ3のベースB3
は、ダイオードDi2を介してエミッタE1の電圧を印
加されたトランジスタQ2のベースB2より高電位とな
る。従って、エミッタE1の電圧が正極性であっても、
トランジスタQ3はオンし、トランジスタQ2がオフす
る。また、エミッタE1の電圧が負極性の場合は、上述
の通りダイオードDi1が逆バイアスされる。このた
め、コレクタC2からトランジスタQ1のベースB1に
供給される電流は、エミッタE1の電圧の極性に関わら
ず実質的に遮断され、トランジスタQ1はオフする。
振幅が低下したり該交流電圧の供給が実質的に途絶えた
りした場合などにおいて、例えば、負荷が容量性の負荷
であった等の場合は、負荷の両端のうち、トランジスタ
Q1のコレクタC1に接続されている側の端から、コレ
クタC1に正極性の電圧が印加される。そして、負荷か
らコレクタC1に当該正極性の電圧が印加されて、トラ
ンジスタQ1のコレクタC1の電位がエミッタE1の電
位より高くなると、ダイオードDi3を介してコレクタ
C1の電圧を印加されたトランジスタQ3のベースB3
は、ダイオードDi2を介してエミッタE1の電圧を印
加されたトランジスタQ2のベースB2より高電位とな
る。従って、エミッタE1の電圧が正極性であっても、
トランジスタQ3はオンし、トランジスタQ2がオフす
る。また、エミッタE1の電圧が負極性の場合は、上述
の通りダイオードDi1が逆バイアスされる。このた
め、コレクタC2からトランジスタQ1のベースB1に
供給される電流は、エミッタE1の電圧の極性に関わら
ず実質的に遮断され、トランジスタQ1はオフする。
【0049】トランジスタQ1がオフすることにより、
負荷の一端からコレクタC1及びエミッタE1を介して
交流電源に電流が逆流することが実質的に阻止される。
以上説明したとおり、この整流回路は、負荷が、その両
端のうち、トランジスタQ1に接続されている側の端に
正極性の電圧を自ら発生するものであっても、トランジ
スタQ1を介して交流電源の側に電流が逆流することを
実質的に阻止する。
負荷の一端からコレクタC1及びエミッタE1を介して
交流電源に電流が逆流することが実質的に阻止される。
以上説明したとおり、この整流回路は、負荷が、その両
端のうち、トランジスタQ1に接続されている側の端に
正極性の電圧を自ら発生するものであっても、トランジ
スタQ1を介して交流電源の側に電流が逆流することを
実質的に阻止する。
【0050】なお、この整流回路は、上述の実施の形態
に限られない。例えば、図1に示す構成において、トラ
ンジスタQ1のエミッタE1が接続されるべきところに
トランジスタQ1のコレクタC1が接続され、コレクタ
C1が接続されるべきところにエミッタE1が接続され
てもよい。この場合における、この整流回路の動作は、
エミッタE1がコレクタC1として機能し、コレクタC
1がエミッタE1として機能する点を除き、上述した動
作と実質的に同一である。また、トランジスタQ1が、
ベースB1−エミッタE1間をダイオードの順方向電圧
程度の値で順バイアスすることによりオンするものであ
れば、ダイオードDi2は必要ではなく、ダイオードD
i2のアノード及びカソードが接続されている箇所は互
いに短絡されていてもよい。また、トランジスタQ1の
エミッタE1をトランジスタQ2のベースB2に直接接
続し、コレクタC1をトランジスタQ3のベースB3に
直接接続しても、トランジスタQ1のエミッタE1及び
コレクタC1の電位が実質的に等しいときにトランジス
タQ2のベースB2及びトランジスタQ3のベースB3
の電位が実質的に等しくなれば差し支えない。この場
合、ダイオードDi2のアノード及びカソードが接続さ
れている箇所同士も、ダイオードDi3のアノード及び
カソードが接続されている箇所同士も、各々短絡されて
いてよい。
に限られない。例えば、図1に示す構成において、トラ
ンジスタQ1のエミッタE1が接続されるべきところに
トランジスタQ1のコレクタC1が接続され、コレクタ
C1が接続されるべきところにエミッタE1が接続され
てもよい。この場合における、この整流回路の動作は、
エミッタE1がコレクタC1として機能し、コレクタC
1がエミッタE1として機能する点を除き、上述した動
作と実質的に同一である。また、トランジスタQ1が、
ベースB1−エミッタE1間をダイオードの順方向電圧
程度の値で順バイアスすることによりオンするものであ
れば、ダイオードDi2は必要ではなく、ダイオードD
i2のアノード及びカソードが接続されている箇所は互
いに短絡されていてもよい。また、トランジスタQ1の
エミッタE1をトランジスタQ2のベースB2に直接接
続し、コレクタC1をトランジスタQ3のベースB3に
直接接続しても、トランジスタQ1のエミッタE1及び
コレクタC1の電位が実質的に等しいときにトランジス
タQ2のベースB2及びトランジスタQ3のベースB3
の電位が実質的に等しくなれば差し支えない。この場
合、ダイオードDi2のアノード及びカソードが接続さ
れている箇所同士も、ダイオードDi3のアノード及び
カソードが接続されている箇所同士も、各々短絡されて
いてよい。
【0051】また、図2に示すように、トランジスタQ
2及びQ3は、nチャネル型のエンハンスメント型MO
S(Metal-Oxide-Silicon)FET(Field Effect Tran
sistor)から構成されてもよい。図2に示すように、こ
の整流回路においては、図1に示す整流回路においてト
ランジスタQ2のエミッタE2、コレクタC2及びベー
スB2が接続されるべきところに、トランジスタQ2の
ソースS2、ドレインD2又はゲートG2が接続され
る。また図1に示す整流回路においてトランジスタQ2
のエミッタE3、コレクタC3及びベースB3が接続さ
れるべきところに、トランジスタQ3のソースS3、ド
レインD3又はゲートG3が接続される。
2及びQ3は、nチャネル型のエンハンスメント型MO
S(Metal-Oxide-Silicon)FET(Field Effect Tran
sistor)から構成されてもよい。図2に示すように、こ
の整流回路においては、図1に示す整流回路においてト
ランジスタQ2のエミッタE2、コレクタC2及びベー
スB2が接続されるべきところに、トランジスタQ2の
ソースS2、ドレインD2又はゲートG2が接続され
る。また図1に示す整流回路においてトランジスタQ2
のエミッタE3、コレクタC3及びベースB3が接続さ
れるべきところに、トランジスタQ3のソースS3、ド
レインD3又はゲートG3が接続される。
【0052】図2に示す整流回路の動作は、図1に示す
整流回路における動作と実質的に同一である。すなわ
ち、トランジスタQ1のエミッタE1に正極性の電圧が
印加されているときには、交流電源の両極のうち接地さ
れていない方の極から、ダイオードDi2、抵抗器R
2、抵抗器R1、ダイオードDi1、変成器Tの二次巻
線及び負荷を経てグラウンドに流れ込む電流が発生す
る。これにより、抵抗器R2の両端に電圧降下が発生
し、抵抗器R2の両端間の電圧がトランジスタQ2のソ
ースS2−ゲートG2間に印加される結果、トランジス
タQ2のゲートG2の電位は、ソースS2の電位より高
くなり、トランジスタQ2はオンする。そしてトランジ
スタQ3はオフする。この結果、トランジスタQ1のベ
ースB1の電位はトランジスタQ2のソースS2の電位
とほぼ同じとなり、従って、エミッタE1の電位より低
くなる。従ってトランジスタQ1はオンし、交流電源か
ら供給される正極性の電圧が負荷に供給される。
整流回路における動作と実質的に同一である。すなわ
ち、トランジスタQ1のエミッタE1に正極性の電圧が
印加されているときには、交流電源の両極のうち接地さ
れていない方の極から、ダイオードDi2、抵抗器R
2、抵抗器R1、ダイオードDi1、変成器Tの二次巻
線及び負荷を経てグラウンドに流れ込む電流が発生す
る。これにより、抵抗器R2の両端に電圧降下が発生
し、抵抗器R2の両端間の電圧がトランジスタQ2のソ
ースS2−ゲートG2間に印加される結果、トランジス
タQ2のゲートG2の電位は、ソースS2の電位より高
くなり、トランジスタQ2はオンする。そしてトランジ
スタQ3はオフする。この結果、トランジスタQ1のベ
ースB1の電位はトランジスタQ2のソースS2の電位
とほぼ同じとなり、従って、エミッタE1の電位より低
くなる。従ってトランジスタQ1はオンし、交流電源か
ら供給される正極性の電圧が負荷に供給される。
【0053】また、エミッタE1に負極性の電圧が印加
されると、変成器Tの二次巻線に発生する電圧によりダ
イオードDi1は逆バイアスされ、ダイオードDi1
は、電流の通過を実質的に阻止する。この結果、ベース
B1に供給される電流は実質的に遮断され、トランジス
タQ1はオフする。
されると、変成器Tの二次巻線に発生する電圧によりダ
イオードDi1は逆バイアスされ、ダイオードDi1
は、電流の通過を実質的に阻止する。この結果、ベース
B1に供給される電流は実質的に遮断され、トランジス
タQ1はオフする。
【0054】交流電源から供給される交流電圧の振幅が
低下し且つ負荷が容量性であった等のため、トランジス
タQ1のコレクタC1の電位がエミッタE1の電位より
高くなると、ダイオードDi3を介してコレクタC1の
電圧を印加されたトランジスタQ3のゲートG3は、ダ
イオードDi2を介してエミッタE1の電圧を印加され
たトランジスタQ2のゲートG2より高電位となる。従
って、エミッタE1の電圧が正極性であっても、トラン
ジスタQ3はオンし、トランジスタQ2がオフする。ま
た、エミッタE1の電圧が負極性の場合は、上述の通り
ダイオードDi1が逆バイアスされる。このため、ドレ
インD2からトランジスタQ1のベースB1に供給され
る電流は、エミッタE1の電圧の極性に関わらず実質的
に遮断され、トランジスタQ1はオフする。
低下し且つ負荷が容量性であった等のため、トランジス
タQ1のコレクタC1の電位がエミッタE1の電位より
高くなると、ダイオードDi3を介してコレクタC1の
電圧を印加されたトランジスタQ3のゲートG3は、ダ
イオードDi2を介してエミッタE1の電圧を印加され
たトランジスタQ2のゲートG2より高電位となる。従
って、エミッタE1の電圧が正極性であっても、トラン
ジスタQ3はオンし、トランジスタQ2がオフする。ま
た、エミッタE1の電圧が負極性の場合は、上述の通り
ダイオードDi1が逆バイアスされる。このため、ドレ
インD2からトランジスタQ1のベースB1に供給され
る電流は、エミッタE1の電圧の極性に関わらず実質的
に遮断され、トランジスタQ1はオフする。
【0055】以上説明した動作により、この整流回路は
交流電源から供給される交流電圧を半波整流し、負荷に
正極性の電圧を印加する。また、負荷が正極性の電圧を
自ら発生し、トランジスタQ1のコレクタC1にその正
極性の電圧を印加するものであっても、トランジスタQ
1を介して交流電源の側に電流が逆流することを実質的
に阻止する。
交流電源から供給される交流電圧を半波整流し、負荷に
正極性の電圧を印加する。また、負荷が正極性の電圧を
自ら発生し、トランジスタQ1のコレクタC1にその正
極性の電圧を印加するものであっても、トランジスタQ
1を介して交流電源の側に電流が逆流することを実質的
に阻止する。
【0056】また、トランジスタQ1は、NPN型バイ
ポーラトランジスタから構成されてもよい。トランジス
タQ1がNPN型バイポーラトランジスタからなると
き、トランジスタQ2及びQ3は、図3に示すようにP
NP型バイポーラトランジスタから構成されてもよい
し、図4に示すようにpチャネル型のエンハンスメント
型MOSFETから構成されてもよい。
ポーラトランジスタから構成されてもよい。トランジス
タQ1がNPN型バイポーラトランジスタからなると
き、トランジスタQ2及びQ3は、図3に示すようにP
NP型バイポーラトランジスタから構成されてもよい
し、図4に示すようにpチャネル型のエンハンスメント
型MOSFETから構成されてもよい。
【0057】図3及び図4に示す整流回路においては、
ダイオードDi1〜Di3は、図1及び図2に示す整流
回路におけるダイオードDi1〜Di3とは逆向きに接
続される。すなわち、ダイオードDi1のアノードは変
成器Tの二次巻線のコールドエンドに接続され、カソー
ドは、抵抗器R1の両端のうち、トランジスタQ2及び
Q3のエミッタ又はソースに接続されていない方の端に
接続される。ダイオードDi2のアノードはトランジス
タQ2のベースB2又はゲートG2に接続され、カソー
ドはトランジスタQ1のエミッタE1に接続されてい
る。ダイオードDi3のアノードはトランジスタQ3の
ベースB3又はゲートG3に接続され、カソードはトラ
ンジスタQ1のコレクタC1に接続されている。
ダイオードDi1〜Di3は、図1及び図2に示す整流
回路におけるダイオードDi1〜Di3とは逆向きに接
続される。すなわち、ダイオードDi1のアノードは変
成器Tの二次巻線のコールドエンドに接続され、カソー
ドは、抵抗器R1の両端のうち、トランジスタQ2及び
Q3のエミッタ又はソースに接続されていない方の端に
接続される。ダイオードDi2のアノードはトランジス
タQ2のベースB2又はゲートG2に接続され、カソー
ドはトランジスタQ1のエミッタE1に接続されてい
る。ダイオードDi3のアノードはトランジスタQ3の
ベースB3又はゲートG3に接続され、カソードはトラ
ンジスタQ1のコレクタC1に接続されている。
【0058】また、実質的に差動増幅器として動作する
トランジスタQ2及びQ3において、エミッタE2又は
ソースS2からコレクタC2又はドレインD2へと流れ
るコレクタ電流(又はドレイン電流)は、ベースB3又
はゲートG3の電位を基準としたベースB2又はゲート
G2の電圧に実質的に比例して減少し、エミッタE3又
はソースS3からコレクタC3又はドレインD2へと流
れるコレクタ電流は、エミッタE2又はソースS2から
コレクタC2又はドレインD2へと流れるコレクタ電流
(又はドレイン電流)の変化分に実質的に等しい大きさ
で、且つ実質的に逆相で変化する。そして、トランジス
タQ2及びQ3の一方が実質的にオン状態となったと
き、他方は実質的にオフ状態となる。
トランジスタQ2及びQ3において、エミッタE2又は
ソースS2からコレクタC2又はドレインD2へと流れ
るコレクタ電流(又はドレイン電流)は、ベースB3又
はゲートG3の電位を基準としたベースB2又はゲート
G2の電圧に実質的に比例して減少し、エミッタE3又
はソースS3からコレクタC3又はドレインD2へと流
れるコレクタ電流は、エミッタE2又はソースS2から
コレクタC2又はドレインD2へと流れるコレクタ電流
(又はドレイン電流)の変化分に実質的に等しい大きさ
で、且つ実質的に逆相で変化する。そして、トランジス
タQ2及びQ3の一方が実質的にオン状態となったと
き、他方は実質的にオフ状態となる。
【0059】図3に示す整流回路の動作は、この整流回
路の各部を流れる電流の向きが図1に示す整流回路にお
けるものと逆である点を除き、図1に示す整流回路にお
ける動作と実質的に同一である。また、図4に示す整流
回路の動作も、この整流回路の各部を流れる電流の向き
が図2に示す整流回路におけるものと逆である点を除
き、図2に示す整流回路における動作と実質的に同一で
ある。
路の各部を流れる電流の向きが図1に示す整流回路にお
けるものと逆である点を除き、図1に示す整流回路にお
ける動作と実質的に同一である。また、図4に示す整流
回路の動作も、この整流回路の各部を流れる電流の向き
が図2に示す整流回路におけるものと逆である点を除
き、図2に示す整流回路における動作と実質的に同一で
ある。
【0060】すなわち、トランジスタQ1のエミッタE
1に負極性の電圧が印加されているときには、グラウン
ドから、負荷、変成器Tの二次巻線、ダイオードDi
1、抵抗器R1、抵抗器R2及びダイオードDi2を経
て、交流電源の両極のうち接地されていない方の極に流
れ込む電流が発生する。これにより、抵抗器R2の両端
に電圧降下が発生し、抵抗器R2の両端間の電圧がトラ
ンジスタQ2のエミッタE2−ベースB2間又はソース
S2−ゲートG2間に印加される結果、トランジスタQ
2のベースB2又はゲートG2の電位は、エミッタE2
又はソースS2の電位より低くなり、トランジスタQ2
はオンし、トランジスタQ3はオフする。この結果、ト
ランジスタQ1のベースB1の電位はトランジスタQ2
のエミッタE2又はソースS2の電位とほぼ同じとな
り、従って、エミッタE1の電位より高くなる。従って
トランジスタQ1はオンし、交流電源から供給される負
極性の電圧が負荷に供給される。
1に負極性の電圧が印加されているときには、グラウン
ドから、負荷、変成器Tの二次巻線、ダイオードDi
1、抵抗器R1、抵抗器R2及びダイオードDi2を経
て、交流電源の両極のうち接地されていない方の極に流
れ込む電流が発生する。これにより、抵抗器R2の両端
に電圧降下が発生し、抵抗器R2の両端間の電圧がトラ
ンジスタQ2のエミッタE2−ベースB2間又はソース
S2−ゲートG2間に印加される結果、トランジスタQ
2のベースB2又はゲートG2の電位は、エミッタE2
又はソースS2の電位より低くなり、トランジスタQ2
はオンし、トランジスタQ3はオフする。この結果、ト
ランジスタQ1のベースB1の電位はトランジスタQ2
のエミッタE2又はソースS2の電位とほぼ同じとな
り、従って、エミッタE1の電位より高くなる。従って
トランジスタQ1はオンし、交流電源から供給される負
極性の電圧が負荷に供給される。
【0061】また、エミッタE1に正極性の電圧が印加
されると、変成器Tの二次巻線に発生する電圧によりダ
イオードDi1は逆バイアスされ、ダイオードDi1
は、電流の通過を実質的に阻止する。この結果、ベース
B1に供給される電流は実質的に遮断され、トランジス
タQ1はオフする。
されると、変成器Tの二次巻線に発生する電圧によりダ
イオードDi1は逆バイアスされ、ダイオードDi1
は、電流の通過を実質的に阻止する。この結果、ベース
B1に供給される電流は実質的に遮断され、トランジス
タQ1はオフする。
【0062】交流電源から供給される交流電圧の振幅が
低下し且つ負荷が容量性であった等のため、トランジス
タQ1のコレクタC1の電位がエミッタE1の電位より
低くなると、ダイオードDi2を介してコレクタC1の
電圧を印加されたトランジスタQ3のベースB3又はゲ
ートG3は、ダイオードDi3を介してエミッタE1の
電圧を印加されたトランジスタQ2のベースB2又はゲ
ートG2より低電位となる。従って、エミッタE1の電
圧が負極性であっても、トランジスタQ3はオンし、ト
ランジスタQ2がオフする。また、エミッタE1の電圧
が正極性の場合は、上述の通りダイオードDi1が逆バ
イアスされる。このため、コレクタC2又はドレインD
2からトランジスタQ1のベースB1に供給される電流
は、エミッタE1の電圧の極性に関わらず実質的に遮断
され、トランジスタQ1はオフする。
低下し且つ負荷が容量性であった等のため、トランジス
タQ1のコレクタC1の電位がエミッタE1の電位より
低くなると、ダイオードDi2を介してコレクタC1の
電圧を印加されたトランジスタQ3のベースB3又はゲ
ートG3は、ダイオードDi3を介してエミッタE1の
電圧を印加されたトランジスタQ2のベースB2又はゲ
ートG2より低電位となる。従って、エミッタE1の電
圧が負極性であっても、トランジスタQ3はオンし、ト
ランジスタQ2がオフする。また、エミッタE1の電圧
が正極性の場合は、上述の通りダイオードDi1が逆バ
イアスされる。このため、コレクタC2又はドレインD
2からトランジスタQ1のベースB1に供給される電流
は、エミッタE1の電圧の極性に関わらず実質的に遮断
され、トランジスタQ1はオフする。
【0063】以上説明した動作により、この整流回路は
交流電源から供給される交流電圧を半波整流し、負荷に
負極性の電圧を印加する。また、負荷が負極性の電圧を
自ら発生し、トランジスタQ1のコレクタC1に当該負
極性の電圧を印加するものであっても、トランジスタQ
1を介して交流電源の側に電流が逆流することを実質的
に阻止する。
交流電源から供給される交流電圧を半波整流し、負荷に
負極性の電圧を印加する。また、負荷が負極性の電圧を
自ら発生し、トランジスタQ1のコレクタC1に当該負
極性の電圧を印加するものであっても、トランジスタQ
1を介して交流電源の側に電流が逆流することを実質的
に阻止する。
【0064】また、図5に示すように、変成器Tの一次
巻線は交流電源の両極間に接続される必要はなく、ホッ
トエンドが交流電源の一方の極に接続され、コールドエ
ンドがトランジスタQ1のエミッタE1に接続されても
よい。また、図6に示すように、変成器Tの一次巻線
は、そのコールドエンドが交流電源の一方の極に接続さ
れ、ホットエンドが接地されていてもよい。
巻線は交流電源の両極間に接続される必要はなく、ホッ
トエンドが交流電源の一方の極に接続され、コールドエ
ンドがトランジスタQ1のエミッタE1に接続されても
よい。また、図6に示すように、変成器Tの一次巻線
は、そのコールドエンドが交流電源の一方の極に接続さ
れ、ホットエンドが接地されていてもよい。
【0065】図5及び図6に示す整流回路は、トランジ
スタQ1〜Q3、ダイオードDi1〜Di3、抵抗器R
1〜R3、変成器Tに加えて、トランジスタQ1のエミ
ッタE1とコレクタC1との間に、エミッタE1からコ
レクタC1に向かって順方向となるように接続されたダ
イオードDi4を備える。ダイオードDi4は、これら
の整流回路の動作開始時において、変成器Tの一次巻線
に電流を流すためのものである。
スタQ1〜Q3、ダイオードDi1〜Di3、抵抗器R
1〜R3、変成器Tに加えて、トランジスタQ1のエミ
ッタE1とコレクタC1との間に、エミッタE1からコ
レクタC1に向かって順方向となるように接続されたダ
イオードDi4を備える。ダイオードDi4は、これら
の整流回路の動作開始時において、変成器Tの一次巻線
に電流を流すためのものである。
【0066】図5及び図6に示す整流回路においては、
エミッタE1に正極性の電圧が印加されると、エミッタ
E1−コレクタC1間に接続されているダイオードDi
4は順バイアスされ、交流電源と負荷との間を導通させ
る。
エミッタE1に正極性の電圧が印加されると、エミッタ
E1−コレクタC1間に接続されているダイオードDi
4は順バイアスされ、交流電源と負荷との間を導通させ
る。
【0067】この結果、図5に示す整流回路において
は、交流電源から変成器Tの一次巻線のホットエンドに
流れ込み、コールドエンドから、ダイオードDi4を介
して負荷に流れ出す電流が流れる。また、図6に示す整
流回路においては、交流電源からダイオードDi4を介
して負荷に流れ込んだ電流が、グラウンドを介して変成
器Tの一次巻線のホットエンドに流れ込み、コールドエ
ンドから交流電源へと戻る電流が流れる。
は、交流電源から変成器Tの一次巻線のホットエンドに
流れ込み、コールドエンドから、ダイオードDi4を介
して負荷に流れ出す電流が流れる。また、図6に示す整
流回路においては、交流電源からダイオードDi4を介
して負荷に流れ込んだ電流が、グラウンドを介して変成
器Tの一次巻線のホットエンドに流れ込み、コールドエ
ンドから交流電源へと戻る電流が流れる。
【0068】そして、図5及び図6に示す整流回路のい
ずれにおいても、エミッタE1に正極性の電圧が印加さ
れたときに変成器Tの一次巻線に流れる上述の電流は、
変成器Tの二次巻線のホットエンドから、ダイオードD
i3、抵抗器R3、抵抗器R1、ダイオードDi1を経
て変成器Tの二次巻線のコールドエンドへと流れる電流
を誘起する。これにより、ダイオードDi3は順バイア
スされ、この結果、トランジスタQ3のベースB3に
は、トランジスタQ1のコレクタC1の電圧からダイオ
ードDi3の順方向電圧を差し引いた値の電圧が印加さ
れる。一方、このときダイオードDi2が順バイアスさ
れていれば、トランジスタQ2のベースB2には、トラ
ンジスタQ1のエミッタE1の電圧からダイオードDi
2の順方向電圧を差し引いた値の電圧が印加される。そ
して、エミッタE1の電圧はコレクタC1の電圧より高
い。従って、トランジスタQ2のベースB2の電位は、
エミッタE2の電位より高くなり、トランジスタQ2は
オンし、トランジスタQ3はオフする。この結果、トラ
ンジスタQ1のベースB1の電位はトランジスタQ2の
エミッタE2の電位とほぼ同じとなり、従って、エミッ
タE1の電位より低くなる。従ってトランジスタQ1は
オンし、交流電源から供給される正極性の電圧が負荷に
供給される。
ずれにおいても、エミッタE1に正極性の電圧が印加さ
れたときに変成器Tの一次巻線に流れる上述の電流は、
変成器Tの二次巻線のホットエンドから、ダイオードD
i3、抵抗器R3、抵抗器R1、ダイオードDi1を経
て変成器Tの二次巻線のコールドエンドへと流れる電流
を誘起する。これにより、ダイオードDi3は順バイア
スされ、この結果、トランジスタQ3のベースB3に
は、トランジスタQ1のコレクタC1の電圧からダイオ
ードDi3の順方向電圧を差し引いた値の電圧が印加さ
れる。一方、このときダイオードDi2が順バイアスさ
れていれば、トランジスタQ2のベースB2には、トラ
ンジスタQ1のエミッタE1の電圧からダイオードDi
2の順方向電圧を差し引いた値の電圧が印加される。そ
して、エミッタE1の電圧はコレクタC1の電圧より高
い。従って、トランジスタQ2のベースB2の電位は、
エミッタE2の電位より高くなり、トランジスタQ2は
オンし、トランジスタQ3はオフする。この結果、トラ
ンジスタQ1のベースB1の電位はトランジスタQ2の
エミッタE2の電位とほぼ同じとなり、従って、エミッ
タE1の電位より低くなる。従ってトランジスタQ1は
オンし、交流電源から供給される正極性の電圧が負荷に
供給される。
【0069】また、エミッタE1に負極性の電圧が印加
されると、変成器Tの二次巻線に発生する電圧によりダ
イオードDi1は逆バイアスされ、ダイオードDi1
は、電流の通過を実質的に阻止する。この結果、ベース
B1に供給される電流は実質的に遮断され、トランジス
タQ1はオフする。またこのとき、ダイオードDi4も
逆バイアスされるので、交流電源と負荷との間の電流の
流れは実質的に遮断される。
されると、変成器Tの二次巻線に発生する電圧によりダ
イオードDi1は逆バイアスされ、ダイオードDi1
は、電流の通過を実質的に阻止する。この結果、ベース
B1に供給される電流は実質的に遮断され、トランジス
タQ1はオフする。またこのとき、ダイオードDi4も
逆バイアスされるので、交流電源と負荷との間の電流の
流れは実質的に遮断される。
【0070】次に、図5及び図6に示す整流回路におい
て、トランジスタQ1のコレクタC1の電位がエミッタ
E1の電位より高くなると、ダイオードDi3を介して
コレクタC1の電圧を印加されたトランジスタQ3のベ
ースB3は、ダイオードDi2を介してエミッタE1の
電圧を印加されたトランジスタQ2のベースB2より高
電位となる。従って、エミッタE1の電圧が正極性であ
っても、トランジスタQ3はオンし、トランジスタQ2
がオフする。また、エミッタE1の電圧が負極性の場合
は、上述の通りダイオードDi1が逆バイアスされる。
このため、コレクタC2からトランジスタQ1のベース
B1に供給される電流は、エミッタE1の電圧の極性に
関わらず実質的に遮断され、トランジスタQ1はオフす
る。
て、トランジスタQ1のコレクタC1の電位がエミッタ
E1の電位より高くなると、ダイオードDi3を介して
コレクタC1の電圧を印加されたトランジスタQ3のベ
ースB3は、ダイオードDi2を介してエミッタE1の
電圧を印加されたトランジスタQ2のベースB2より高
電位となる。従って、エミッタE1の電圧が正極性であ
っても、トランジスタQ3はオンし、トランジスタQ2
がオフする。また、エミッタE1の電圧が負極性の場合
は、上述の通りダイオードDi1が逆バイアスされる。
このため、コレクタC2からトランジスタQ1のベース
B1に供給される電流は、エミッタE1の電圧の極性に
関わらず実質的に遮断され、トランジスタQ1はオフす
る。
【0071】以上説明した動作により、図5及び図6に
示す整流回路は交流電源から供給される交流電圧を半波
整流し、負荷に正極性の電圧を印加する。また、負荷が
正極性の電圧を自ら発生し、コレクタC1にその正極性
の電圧を印加するものであっても、トランジスタQ1を
介して交流電源の側に電流が逆流することを実質的に阻
止する。
示す整流回路は交流電源から供給される交流電圧を半波
整流し、負荷に正極性の電圧を印加する。また、負荷が
正極性の電圧を自ら発生し、コレクタC1にその正極性
の電圧を印加するものであっても、トランジスタQ1を
介して交流電源の側に電流が逆流することを実質的に阻
止する。
【0072】(第2の実施の形態)この発明の実施の形
態にかかる整流回路は、変成器を用いることなく構成す
ることが可能である。以下では、変成器を含まない、こ
の発明の第2の実施の形態の整流回路を説明する。
態にかかる整流回路は、変成器を用いることなく構成す
ることが可能である。以下では、変成器を含まない、こ
の発明の第2の実施の形態の整流回路を説明する。
【0073】図7は、この発明の第2の実施の形態にか
かる整流回路の回路図を示す。図示するように、この整
流回路は、トランジスタQ1〜Q4と、ダイオードDi
2及びDi3と、抵抗器R1〜R5とから構成される。
かる整流回路の回路図を示す。図示するように、この整
流回路は、トランジスタQ1〜Q4と、ダイオードDi
2及びDi3と、抵抗器R1〜R5とから構成される。
【0074】このうち、トランジスタQ1〜Q3と、抵
抗器R1〜R3と、ダイオードDi2及びDi3とは、
図3の整流回路におけるものと実質的に同一である。ま
た、トランジスタQ1〜Q3、抵抗器R1〜R3、ダイ
オードDi2及びDi3の相互間の接続も、図3の整流
回路における接続と実質的に同一である。ただし、抵抗
器R1の両端のうちトランジスタQ2やQ3に接続され
ていない方の端は、トランジスタQ4のコレクタC4に
接続されている。
抗器R1〜R3と、ダイオードDi2及びDi3とは、
図3の整流回路におけるものと実質的に同一である。ま
た、トランジスタQ1〜Q3、抵抗器R1〜R3、ダイ
オードDi2及びDi3の相互間の接続も、図3の整流
回路における接続と実質的に同一である。ただし、抵抗
器R1の両端のうちトランジスタQ2やQ3に接続され
ていない方の端は、トランジスタQ4のコレクタC4に
接続されている。
【0075】トランジスタQ4は、トランジスタQ2及
びQ3の電流路に電流を供給するためのものであり、P
NP型バイポーラトランジスタより構成される。トラン
ジスタQ4のエミッタE4は接地され、コレクタC4
は、上述の通り、抵抗器R1の両端のうちトランジスタ
Q2やQ3に接続されていない方の端に接続され、ベー
スB4は、抵抗器R4及びR5の接続点に接続されてい
る。
びQ3の電流路に電流を供給するためのものであり、P
NP型バイポーラトランジスタより構成される。トラン
ジスタQ4のエミッタE4は接地され、コレクタC4
は、上述の通り、抵抗器R1の両端のうちトランジスタ
Q2やQ3に接続されていない方の端に接続され、ベー
スB4は、抵抗器R4及びR5の接続点に接続されてい
る。
【0076】抵抗器R4及びR5は、交流電源の両極の
うちトランジスタQ1に接続されている方の極が負極性
になったときにトランジスタQ4がオンするような電圧
が、トランジスタQ4のベースB4に印加されるように
するためのものである。抵抗器R4はトランジスタQ1
のエミッタE1とトランジスタQ4のベースB4との間
に接続され、抵抗器R5の一端はトランジスタQ4のベ
ースB4に接続され、他端は接地されている。
うちトランジスタQ1に接続されている方の極が負極性
になったときにトランジスタQ4がオンするような電圧
が、トランジスタQ4のベースB4に印加されるように
するためのものである。抵抗器R4はトランジスタQ1
のエミッタE1とトランジスタQ4のベースB4との間
に接続され、抵抗器R5の一端はトランジスタQ4のベ
ースB4に接続され、他端は接地されている。
【0077】図7に示す整流回路において、トランジス
タQ1のエミッタE1に負極性の電圧が印加されている
ときには、グラウンドから、抵抗器R5、R4を経て、
交流電源の両極のうち接地されていない方の極に流れる
電流が発生し、この結果、抵抗器R5の両端には電圧降
下が発生する。抵抗器R5の両端間の電圧はトランジス
タQ4のベースB4−エミッタE4間に印加され、この
結果トランジスタQ4はオンする。
タQ1のエミッタE1に負極性の電圧が印加されている
ときには、グラウンドから、抵抗器R5、R4を経て、
交流電源の両極のうち接地されていない方の極に流れる
電流が発生し、この結果、抵抗器R5の両端には電圧降
下が発生する。抵抗器R5の両端間の電圧はトランジス
タQ4のベースB4−エミッタE4間に印加され、この
結果トランジスタQ4はオンする。
【0078】すると、グラウンドから、トランジスタQ
4のエミッタE4、コレクタC4、抵抗器R1、抵抗器
R2及びダイオードDi2を経て、交流電源の両極のう
ち接地されていない方の極に流れ込む電流が発生する。
これにより、抵抗器R2の両端に電圧降下が発生し、抵
抗器R2の両端間の電圧がトランジスタQ2のエミッタ
E2−ベースB2間に印加される結果、トランジスタQ
2のベースB2の電位はエミッタE2の電位より低くな
り、トランジスタQ2はオンし、トランジスタQ3はオ
フする。この結果、トランジスタQ1のベースB1の電
位はエミッタE1の電位より高くなってトランジスタQ
1はオンし、交流電源から供給される負極性の電圧が負
荷に供給される。
4のエミッタE4、コレクタC4、抵抗器R1、抵抗器
R2及びダイオードDi2を経て、交流電源の両極のう
ち接地されていない方の極に流れ込む電流が発生する。
これにより、抵抗器R2の両端に電圧降下が発生し、抵
抗器R2の両端間の電圧がトランジスタQ2のエミッタ
E2−ベースB2間に印加される結果、トランジスタQ
2のベースB2の電位はエミッタE2の電位より低くな
り、トランジスタQ2はオンし、トランジスタQ3はオ
フする。この結果、トランジスタQ1のベースB1の電
位はエミッタE1の電位より高くなってトランジスタQ
1はオンし、交流電源から供給される負極性の電圧が負
荷に供給される。
【0079】また、エミッタE1に正極性の電圧が印加
されると、抵抗器R5の両端間の電圧がトランジスタQ
4のベースB4−エミッタE4間に印加される結果、ベ
ースB4−エミッタE4間は逆バイアスされ、従ってト
ランジスタQ4はオフする。この結果、ベースB1に供
給される電流は実質的に遮断され、トランジスタQ1は
オフする。
されると、抵抗器R5の両端間の電圧がトランジスタQ
4のベースB4−エミッタE4間に印加される結果、ベ
ースB4−エミッタE4間は逆バイアスされ、従ってト
ランジスタQ4はオフする。この結果、ベースB1に供
給される電流は実質的に遮断され、トランジスタQ1は
オフする。
【0080】交流電源から供給される交流電圧の振幅が
低下し且つ負荷が容量性であった等のため、トランジス
タQ1のコレクタC1の電位がエミッタE1の電位より
低くなると、ダイオードDi3を介してコレクタC1の
電圧を印加されたトランジスタQ3のベースB3又はゲ
ートG3は、ダイオードDi2を介してエミッタE1の
電圧を印加されたトランジスタQ2のベースB2又はゲ
ートG2より低電位となる。従って、エミッタE1の電
圧が負極性であっても、トランジスタQ3はオンし、ト
ランジスタQ2がオフする。また、エミッタE1の電圧
が正極性の場合は、上述の通りトランジスタQ4がオフ
する。このため、コレクタC2からトランジスタQ1の
ベースB1に供給される電流は、エミッタE1の電圧の
極性に関わらず実質的に遮断され、トランジスタQ1は
オフする。
低下し且つ負荷が容量性であった等のため、トランジス
タQ1のコレクタC1の電位がエミッタE1の電位より
低くなると、ダイオードDi3を介してコレクタC1の
電圧を印加されたトランジスタQ3のベースB3又はゲ
ートG3は、ダイオードDi2を介してエミッタE1の
電圧を印加されたトランジスタQ2のベースB2又はゲ
ートG2より低電位となる。従って、エミッタE1の電
圧が負極性であっても、トランジスタQ3はオンし、ト
ランジスタQ2がオフする。また、エミッタE1の電圧
が正極性の場合は、上述の通りトランジスタQ4がオフ
する。このため、コレクタC2からトランジスタQ1の
ベースB1に供給される電流は、エミッタE1の電圧の
極性に関わらず実質的に遮断され、トランジスタQ1は
オフする。
【0081】以上説明した動作により、この整流回路は
交流電源から供給される交流電圧を半波整流し、負荷に
負極性の電圧を印加する。また、負荷が負極性の電圧を
自ら発生し、トランジスタQ1のコレクタC1に当該負
極性の電圧を印加するものであっても、トランジスタQ
1を介して交流電源の側に電流が逆流することを実質的
に阻止する。
交流電源から供給される交流電圧を半波整流し、負荷に
負極性の電圧を印加する。また、負荷が負極性の電圧を
自ら発生し、トランジスタQ1のコレクタC1に当該負
極性の電圧を印加するものであっても、トランジスタQ
1を介して交流電源の側に電流が逆流することを実質的
に阻止する。
【0082】なお、この整流回路の構成も、上述のもの
に限られない。例えば、図7の構成においてトランジス
タQ4に接続されている抵抗器R1の端は、図8に示す
ように、接地されていてもよい。この場合、図7に示す
構成とは異なり、トランジスタQ4、抵抗器R4及びR
5は不要である。
に限られない。例えば、図7の構成においてトランジス
タQ4に接続されている抵抗器R1の端は、図8に示す
ように、接地されていてもよい。この場合、図7に示す
構成とは異なり、トランジスタQ4、抵抗器R4及びR
5は不要である。
【0083】図8に示す構成においては、トランジスタ
Q1のエミッタE1の電圧がグラウンドを基準とし正極
性であっても、負荷に負極性の電圧が発生していれば、
グラウンドから、抵抗器R1、トランジスタQ3のエミ
ッタE3及びベースB3、ダイオードDi3を経て負荷
へと流れる電流が発生する。
Q1のエミッタE1の電圧がグラウンドを基準とし正極
性であっても、負荷に負極性の電圧が発生していれば、
グラウンドから、抵抗器R1、トランジスタQ3のエミ
ッタE3及びベースB3、ダイオードDi3を経て負荷
へと流れる電流が発生する。
【0084】しかし、抵抗器R1の抵抗値が十分大きけ
れば、トランジスタQ3のエミッタE3−ベースB3間
に流れる当該電流の大きさは無視し得る大きさとなる。
従って、図8の構成においても、抵抗器R1の抵抗値が
十分大きければ、実質的に負荷から交流電源への電流の
逆流が防止される。
れば、トランジスタQ3のエミッタE3−ベースB3間
に流れる当該電流の大きさは無視し得る大きさとなる。
従って、図8の構成においても、抵抗器R1の抵抗値が
十分大きければ、実質的に負荷から交流電源への電流の
逆流が防止される。
【0085】なお、図8の構成においても、トランジス
タQ1のエミッタE1の電圧がグラウンドを基準として
負極性であるときでも、トランジスタQ1のコレクタC
1の電位がエミッタE1の電位より低くなると、トラン
ジスタQ3のベースB3は、トランジスタQ2のベース
B2より低電位となる。従って、トランジスタQ3はオ
ンし、トランジスタQ2がオフする。このため、コレク
タC2からトランジスタQ1のベースB1に供給される
電流は、トランジスタQ1のコレクタC1の電位がエミ
ッタE1の電位より低ければ、エミッタE1の電圧の極
性に関わらず実質的に遮断され、トランジスタQ1はオ
フする。
タQ1のエミッタE1の電圧がグラウンドを基準として
負極性であるときでも、トランジスタQ1のコレクタC
1の電位がエミッタE1の電位より低くなると、トラン
ジスタQ3のベースB3は、トランジスタQ2のベース
B2より低電位となる。従って、トランジスタQ3はオ
ンし、トランジスタQ2がオフする。このため、コレク
タC2からトランジスタQ1のベースB1に供給される
電流は、トランジスタQ1のコレクタC1の電位がエミ
ッタE1の電位より低ければ、エミッタE1の電圧の極
性に関わらず実質的に遮断され、トランジスタQ1はオ
フする。
【0086】また、図9に示すように、トランジスタQ
1は、nチャネル型のエンハンスメント型MOSFET
から構成されてもよい。この場合、図示するように、ト
ランジスタQ1のソースSは、交流電源の両極のうち接
地されていない方の極に接続されており、ドレインDは
トランジスタQ3のコレクタC3に接続されており、ゲ
ートGは、トランジスタQ2のコレクタC2に接続され
るものとする。
1は、nチャネル型のエンハンスメント型MOSFET
から構成されてもよい。この場合、図示するように、ト
ランジスタQ1のソースSは、交流電源の両極のうち接
地されていない方の極に接続されており、ドレインDは
トランジスタQ3のコレクタC3に接続されており、ゲ
ートGは、トランジスタQ2のコレクタC2に接続され
るものとする。
【0087】ただし、トランジスタQ1がnチャネルエ
ンハンスメント型MOSFETより構成されている場合
は、図9に示すように、例えば、ダイオードDi2はダ
イオードDi4及びツェナーダイオードDz1に置き換
えられ、ダイオードDi3がダイオードDi5及びツェ
ナーダイオードDz2に置き換えられるものとする。ま
た、トランジスタQ1のソースS−ゲートG間に、抵抗
器R6が接続されるものとする。
ンハンスメント型MOSFETより構成されている場合
は、図9に示すように、例えば、ダイオードDi2はダ
イオードDi4及びツェナーダイオードDz1に置き換
えられ、ダイオードDi3がダイオードDi5及びツェ
ナーダイオードDz2に置き換えられるものとする。ま
た、トランジスタQ1のソースS−ゲートG間に、抵抗
器R6が接続されるものとする。
【0088】ツェナーダイオードDz1は、後述する動
作を行うことにより、トランジスタQ2がオンした状態
におけるトランジスタQ1のゲートGの電圧が、トラン
ジスタがオンする程度に十分高くなるようにする機能を
行うものである。また、ツェナーダイオードDz2は、
トランジスタQ1のソースS及びドレインDの電位が実
質的に等しいときにトランジスタQ2のベースB2及び
トランジスタQ3のベースB3の電位が実質的に等しく
なるよう、トランジスタQ2及びQ3が形成する差動増
幅器の動作点を調整する機能を行うものである。
作を行うことにより、トランジスタQ2がオンした状態
におけるトランジスタQ1のゲートGの電圧が、トラン
ジスタがオンする程度に十分高くなるようにする機能を
行うものである。また、ツェナーダイオードDz2は、
トランジスタQ1のソースS及びドレインDの電位が実
質的に等しいときにトランジスタQ2のベースB2及び
トランジスタQ3のベースB3の電位が実質的に等しく
なるよう、トランジスタQ2及びQ3が形成する差動増
幅器の動作点を調整する機能を行うものである。
【0089】ダイオードDi4及びツェナーダイオード
Dz1は、その一方に順方向電流として流れる電流が他
方には逆方向電流として流れるようにしてカスケードに
接続され、直列回路をなしており、この直列回路は、ト
ランジスタQ1のドレインDとトランジスタQ2のベー
スB2との間に接続されている。ただし、この直列回路
は、この直列回路のトランジスタQ2に接続された側の
端からトランジスタQ1に接続された側の端に向かって
電流が流れた場合、その電流がツェナーダイオードDz
1の逆方向電流となるように接続されるものとする。
Dz1は、その一方に順方向電流として流れる電流が他
方には逆方向電流として流れるようにしてカスケードに
接続され、直列回路をなしており、この直列回路は、ト
ランジスタQ1のドレインDとトランジスタQ2のベー
スB2との間に接続されている。ただし、この直列回路
は、この直列回路のトランジスタQ2に接続された側の
端からトランジスタQ1に接続された側の端に向かって
電流が流れた場合、その電流がツェナーダイオードDz
1の逆方向電流となるように接続されるものとする。
【0090】また、ダイオードDi5及びツェナーダイ
オードDz2も、その一方に順方向電流として流れる電
流が他方には逆方向電流として流れるようにしてカスケ
ードに接続され、直列回路をなしており、この直列回路
は、トランジスタQ1のソースSとトランジスタQ3の
ベースB3との間に接続されている。ただし、この直列
回路は、この直列回路のトランジスタQ3に接続された
側の端からトランジスタQ1に接続された側の端に向か
って電流が流れた場合、その電流がツェナーダイオード
Dz2の逆方向電流となるように接続されるものとす
る。
オードDz2も、その一方に順方向電流として流れる電
流が他方には逆方向電流として流れるようにしてカスケ
ードに接続され、直列回路をなしており、この直列回路
は、トランジスタQ1のソースSとトランジスタQ3の
ベースB3との間に接続されている。ただし、この直列
回路は、この直列回路のトランジスタQ3に接続された
側の端からトランジスタQ1に接続された側の端に向か
って電流が流れた場合、その電流がツェナーダイオード
Dz2の逆方向電流となるように接続されるものとす
る。
【0091】抵抗器R6は、トランジスタQ2及びQ4
の少なくとも一方がオフしている間におけるトランジス
タQ1のゲートGの電位が、トランジスタQ1のソース
の電位とほぼ等しくなるようにするためのものである。
抵抗器R6の抵抗値は、トランジスタQ2及びQ4の少
なくとも一方がオフしている間におけるトランジスタQ
1のゲートGの電位が、トランジスタQ1のソースの電
位とほぼ等しくなり、一方で、トランジスタQ2及びQ
4の両方がオンしている間におけるトランジスタQ1の
ゲートGの電位が、抵抗器R6が接続されていない場合
の値とほぼ等しいとみなせるような値に設定されてい
る。
の少なくとも一方がオフしている間におけるトランジス
タQ1のゲートGの電位が、トランジスタQ1のソース
の電位とほぼ等しくなるようにするためのものである。
抵抗器R6の抵抗値は、トランジスタQ2及びQ4の少
なくとも一方がオフしている間におけるトランジスタQ
1のゲートGの電位が、トランジスタQ1のソースの電
位とほぼ等しくなり、一方で、トランジスタQ2及びQ
4の両方がオンしている間におけるトランジスタQ1の
ゲートGの電位が、抵抗器R6が接続されていない場合
の値とほぼ等しいとみなせるような値に設定されてい
る。
【0092】図9に示す整流回路において、トランジス
タQ1のソースSに負極性の電圧が印加されていると
き、トランジスタQ4、抵抗器R4及びR5は、図7の
構成における動作と実質的に同一の動作を行い、従って
トランジスタQ4はオンする。すると、グラウンドか
ら、トランジスタQ4のエミッタE4、コレクタC4、
抵抗器R1、抵抗器R2、ダイオードDi4及びツェナ
ーダイオードDz1を経て、交流電源の両極のうち接地
されていない方の極に流れ込む電流が発生する。これに
より、抵抗器R2の両端に発生する電圧がトランジスタ
Q2のエミッタE2−ベースB2間に印加される結果、
トランジスタQ2のベースB2の電位はエミッタE2の
電位より低くなり、トランジスタQ2はオンし、トラン
ジスタQ3はオフする。
タQ1のソースSに負極性の電圧が印加されていると
き、トランジスタQ4、抵抗器R4及びR5は、図7の
構成における動作と実質的に同一の動作を行い、従って
トランジスタQ4はオンする。すると、グラウンドか
ら、トランジスタQ4のエミッタE4、コレクタC4、
抵抗器R1、抵抗器R2、ダイオードDi4及びツェナ
ーダイオードDz1を経て、交流電源の両極のうち接地
されていない方の極に流れ込む電流が発生する。これに
より、抵抗器R2の両端に発生する電圧がトランジスタ
Q2のエミッタE2−ベースB2間に印加される結果、
トランジスタQ2のベースB2の電位はエミッタE2の
電位より低くなり、トランジスタQ2はオンし、トラン
ジスタQ3はオフする。
【0093】トランジスタQ2がオンすると、トランジ
スタQ2のコレクタC2の電位は、エミッタE2の電位
とほぼ同じになる。このため、トランジスタQ1のドレ
インDの電位を基準としたゲートGの電圧は、トランジ
スタQ2のエミッタE2−ベースB2間の電圧、ダイオ
ードDi4の順方向電圧、及びツェナーダイオードDz
1のツェナー電圧の3者の和にほぼ等しくなる。この結
果、トランジスタQ1のゲートG−ドレインD間の電圧
は、ドレインDをソースとして扱い、ソースSをドレイ
ンとして扱った場合においてトランジスタQ1がオンす
る条件に合致するようになる。従ってトランジスタQ1
はオンし、交流電源から供給される負極性の電圧が負荷
に供給される。
スタQ2のコレクタC2の電位は、エミッタE2の電位
とほぼ同じになる。このため、トランジスタQ1のドレ
インDの電位を基準としたゲートGの電圧は、トランジ
スタQ2のエミッタE2−ベースB2間の電圧、ダイオ
ードDi4の順方向電圧、及びツェナーダイオードDz
1のツェナー電圧の3者の和にほぼ等しくなる。この結
果、トランジスタQ1のゲートG−ドレインD間の電圧
は、ドレインDをソースとして扱い、ソースSをドレイ
ンとして扱った場合においてトランジスタQ1がオンす
る条件に合致するようになる。従ってトランジスタQ1
はオンし、交流電源から供給される負極性の電圧が負荷
に供給される。
【0094】また、ソースSに正極性の電圧が印加され
ると、トランジスタQ4、抵抗器R4及びR5は、図7
の構成における動作と実質的に同一の動作を行い、従っ
てトランジスタQ4はオフする。この結果、トランジス
タQ1のソースSとゲートGの電位はほぼ等しくなり、
トランジスタQ1はオフする。
ると、トランジスタQ4、抵抗器R4及びR5は、図7
の構成における動作と実質的に同一の動作を行い、従っ
てトランジスタQ4はオフする。この結果、トランジス
タQ1のソースSとゲートGの電位はほぼ等しくなり、
トランジスタQ1はオフする。
【0095】交流電源から供給される交流電圧の振幅が
低下し且つ負荷が容量性であった等のため、トランジス
タQ1のソースSの電位がドレインDの電位より低くな
ると、ダイオードDi4及びツェナーダイオードDz1
を介してドレインDの電圧を印加されたトランジスタQ
2のベースB2は、ダイオードDi5及びツェナーダイ
オードDz2を介してソースSの電圧を印加されたトラ
ンジスタQ3のベースB3より高電位となる。従って、
ドレインDの電圧が負極性であっても、トランジスタQ
3はオンし、トランジスタQ2がオフする。また、ドレ
インDの電圧が正極性の場合は、上述の通りトランジス
タQ4がオフする。このため、トランジスタQ1のゲー
トGの電位は、ドレインDの電圧の極性に関わらずほぼ
ソースSの電位に等しくなる。そして、ドレインDはソ
ースSより高電位である。従ってトランジスタQ1はオ
フする。
低下し且つ負荷が容量性であった等のため、トランジス
タQ1のソースSの電位がドレインDの電位より低くな
ると、ダイオードDi4及びツェナーダイオードDz1
を介してドレインDの電圧を印加されたトランジスタQ
2のベースB2は、ダイオードDi5及びツェナーダイ
オードDz2を介してソースSの電圧を印加されたトラ
ンジスタQ3のベースB3より高電位となる。従って、
ドレインDの電圧が負極性であっても、トランジスタQ
3はオンし、トランジスタQ2がオフする。また、ドレ
インDの電圧が正極性の場合は、上述の通りトランジス
タQ4がオフする。このため、トランジスタQ1のゲー
トGの電位は、ドレインDの電圧の極性に関わらずほぼ
ソースSの電位に等しくなる。そして、ドレインDはソ
ースSより高電位である。従ってトランジスタQ1はオ
フする。
【0096】以上説明した動作により、この整流回路は
交流電源から供給される交流電圧を半波整流し、負荷に
負極性の電圧を印加する。また、負荷が負極性の電圧を
自ら発生し、トランジスタQ1のソースSに当該負極性
の電圧を印加するものであっても、トランジスタQ1を
介して交流電源の側に電流が逆流することを実質的に阻
止する。なお、トランジスタQ2がオンした状態におけ
るトランジスタQ1のゲートGの電圧が、トランジスタ
がオンする程度に十分高くなるならば、ツェナーダイオ
ードDz1のアノード及びカソードが接続されている箇
所同士は短絡されていてもよく、更にダイオードDi4
のアノード及びカソードが接続されている箇所同士が短
絡されていてよい。また、トランジスタQ1のソースS
及びドレインDの電位が実質的に等しいときにトランジ
スタQ2のベースB2及びトランジスタQ3のベースB
3の電位が実質的に等しくなるならば、ツェナーダイオ
ードDz2のアノード及びカソードが接続されている箇
所同士は短絡されていてもよく、更にダイオードDi5
のアノード及びカソードが接続されている箇所同士が短
絡されていてよい。
交流電源から供給される交流電圧を半波整流し、負荷に
負極性の電圧を印加する。また、負荷が負極性の電圧を
自ら発生し、トランジスタQ1のソースSに当該負極性
の電圧を印加するものであっても、トランジスタQ1を
介して交流電源の側に電流が逆流することを実質的に阻
止する。なお、トランジスタQ2がオンした状態におけ
るトランジスタQ1のゲートGの電圧が、トランジスタ
がオンする程度に十分高くなるならば、ツェナーダイオ
ードDz1のアノード及びカソードが接続されている箇
所同士は短絡されていてもよく、更にダイオードDi4
のアノード及びカソードが接続されている箇所同士が短
絡されていてよい。また、トランジスタQ1のソースS
及びドレインDの電位が実質的に等しいときにトランジ
スタQ2のベースB2及びトランジスタQ3のベースB
3の電位が実質的に等しくなるならば、ツェナーダイオ
ードDz2のアノード及びカソードが接続されている箇
所同士は短絡されていてもよく、更にダイオードDi5
のアノード及びカソードが接続されている箇所同士が短
絡されていてよい。
【0097】また、図10に示すように、この整流回路
は、トランジスタQ1がpチャネルエンハンスメント型
MOSFETより構成されていてもよい。ただしこの場
合、トランジスタQ2〜Q4はいずれもNPN型バイポ
ーラトランジスタより構成されているものとする。ま
た、ダイオードDi4及びツェナーダイオードDz1よ
り構成される直列回路は、この直列回路のトランジスタ
Q1に接続された側の端からトランジスタQ2に接続さ
れた側の端に向かって電流が流れた場合、その電流がダ
イオードDi3の順方向電流となるように接続されるも
のとする。また、ダイオードDi5及びツェナーダイオ
ードDz2より構成される直列回路は、この直列回路の
トランジスタQ1に接続された側の端からトランジスタ
Q3に接続された側の端に向かって電流が流れた場合、
その電流がダイオードDi4の順方向電流となるように
接続されるものとする。
は、トランジスタQ1がpチャネルエンハンスメント型
MOSFETより構成されていてもよい。ただしこの場
合、トランジスタQ2〜Q4はいずれもNPN型バイポ
ーラトランジスタより構成されているものとする。ま
た、ダイオードDi4及びツェナーダイオードDz1よ
り構成される直列回路は、この直列回路のトランジスタ
Q1に接続された側の端からトランジスタQ2に接続さ
れた側の端に向かって電流が流れた場合、その電流がダ
イオードDi3の順方向電流となるように接続されるも
のとする。また、ダイオードDi5及びツェナーダイオ
ードDz2より構成される直列回路は、この直列回路の
トランジスタQ1に接続された側の端からトランジスタ
Q3に接続された側の端に向かって電流が流れた場合、
その電流がダイオードDi4の順方向電流となるように
接続されるものとする。
【0098】図10に示す整流回路の動作は、この整流
回路の各部を流れる電流の向きが図9に示す整流回路に
おけるものと逆である点を除き、図9に示す整流回路に
おける動作と実質的に同一である。
回路の各部を流れる電流の向きが図9に示す整流回路に
おけるものと逆である点を除き、図9に示す整流回路に
おける動作と実質的に同一である。
【0099】(第3の実施の形態)図11は、この発明
の第3の実施の形態にかかる整流回路の回路図を示す。
図示するように、この整流回路は、トランジスタQ5〜
Q7と、ダイオードDi6及びDi7と、変成器Tと、
抵抗器R7〜R10とから構成される。
の第3の実施の形態にかかる整流回路の回路図を示す。
図示するように、この整流回路は、トランジスタQ5〜
Q7と、ダイオードDi6及びDi7と、変成器Tと、
抵抗器R7〜R10とから構成される。
【0100】トランジスタQ5は、交流電源から供給さ
れる交流電圧を整流するためのものであり、NPN型バ
イポーラトランジスタからなる。トランジスタQ5のエ
ミッタE5は一対の端を備える負荷の一端に接続され、
コレクタC5は変成器Tの二次巻線のコールドエンドに
接続され、ベースB5は、トランジスタQ7のコレクタ
C7に接続される。なお、負荷の他端は接地されてい
る。
れる交流電圧を整流するためのものであり、NPN型バ
イポーラトランジスタからなる。トランジスタQ5のエ
ミッタE5は一対の端を備える負荷の一端に接続され、
コレクタC5は変成器Tの二次巻線のコールドエンドに
接続され、ベースB5は、トランジスタQ7のコレクタ
C7に接続される。なお、負荷の他端は接地されてい
る。
【0101】トランジスタQ6及びQ7は、トランジス
タQ5のベースB5に流れる電流を制御することにより
トランジスタQ5をオン又はオフするためのものであ
り、また、例えば負荷が容量性負荷である等のため負荷
自身が電圧を発生する場合に、その電圧を検知してトラ
ンジスタQ5をオフさせるためのものである。トランジ
スタQ6及びQ7は、いずれもPNP型バイポーラトラ
ンジスタからなる。
タQ5のベースB5に流れる電流を制御することにより
トランジスタQ5をオン又はオフするためのものであ
り、また、例えば負荷が容量性負荷である等のため負荷
自身が電圧を発生する場合に、その電圧を検知してトラ
ンジスタQ5をオフさせるためのものである。トランジ
スタQ6及びQ7は、いずれもPNP型バイポーラトラ
ンジスタからなる。
【0102】トランジスタQ6のエミッタE6はトラン
ジスタQ7のエミッタE7に接続され、コレクタC6は
トランジスタQ5のコレクタC5に接続され、ベースB
6はダイオードDi6のアノードに接続されている。ト
ランジスタQ7のエミッタE7はトランジスタQ6のエ
ミッタE6に接続され、コレクタC7はトランジスタQ
5のベースB5に接続され、ベースB7はダイオードD
i7のアノードに接続されている。
ジスタQ7のエミッタE7に接続され、コレクタC6は
トランジスタQ5のコレクタC5に接続され、ベースB
6はダイオードDi6のアノードに接続されている。ト
ランジスタQ7のエミッタE7はトランジスタQ6のエ
ミッタE6に接続され、コレクタC7はトランジスタQ
5のベースB5に接続され、ベースB7はダイオードD
i7のアノードに接続されている。
【0103】変成器Tは、トランジスタQ5のベース電
流を供給するためのものである。変成器Tは、第1の実
施の形態におけるものと実質的に同一のものである。一
次巻線のホットエンド及びコールドエンドは、交流電源
の各極に1対1に接続され、一次巻線のコールドエンド
は接地される。二次巻線のホットエンドは抵抗器R7〜
R9の各々の一端に接続され、コールドエンドはトラン
ジスタQ5のコレクタC5に接続されている。また、一
次巻線のホットエンド及び二次巻線のコールドエンド
は、互いに接続されている。
流を供給するためのものである。変成器Tは、第1の実
施の形態におけるものと実質的に同一のものである。一
次巻線のホットエンド及びコールドエンドは、交流電源
の各極に1対1に接続され、一次巻線のコールドエンド
は接地される。二次巻線のホットエンドは抵抗器R7〜
R9の各々の一端に接続され、コールドエンドはトラン
ジスタQ5のコレクタC5に接続されている。また、一
次巻線のホットエンド及び二次巻線のコールドエンド
は、互いに接続されている。
【0104】ダイオードDi6及びDi7は、第1の実
施の形態におけるダイオードDi2及びDi3と同様
に、トランジスタQ5のエミッタE5及びコレクタC5
の電位が実質的に等しいときにトランジスタQ6のベー
スB6及びトランジスタQ7のベースB7の電位が実質
的に等しくなるよう、トランジスタQ6及びQ7が形成
する差動増幅器の動作点を調整する機能を行う。また、
エミッタE5−コレクタC5間に過大な電圧が印加され
トランジスタQ5の破壊を招くことを防止する機能も行
う。また、ダイオードDi7は、ダイオードDi2と同
様にして、トランジスタQ5をオンするために要するベ
ース電圧が確実にトランジスタQ5のベースB5に印加
されるようにする。
施の形態におけるダイオードDi2及びDi3と同様
に、トランジスタQ5のエミッタE5及びコレクタC5
の電位が実質的に等しいときにトランジスタQ6のベー
スB6及びトランジスタQ7のベースB7の電位が実質
的に等しくなるよう、トランジスタQ6及びQ7が形成
する差動増幅器の動作点を調整する機能を行う。また、
エミッタE5−コレクタC5間に過大な電圧が印加され
トランジスタQ5の破壊を招くことを防止する機能も行
う。また、ダイオードDi7は、ダイオードDi2と同
様にして、トランジスタQ5をオンするために要するベ
ース電圧が確実にトランジスタQ5のベースB5に印加
されるようにする。
【0105】ダイオードDi6のアノードはトランジス
タQ6のベースB6に接続され、カソードはトランジス
タQ5のコレクタC5に接続されている。ダイオードD
i7のアノードはトランジスタQ7のベースB7に接続
され、カソードはトランジスタQ5のエミッタE5に接
続されている。
タQ6のベースB6に接続され、カソードはトランジス
タQ5のコレクタC5に接続されている。ダイオードD
i7のアノードはトランジスタQ7のベースB7に接続
され、カソードはトランジスタQ5のエミッタE5に接
続されている。
【0106】抵抗器R7及びR8は、ダイオードDi6
及びDi7に順方向電流を流し、トランジスタQ6及び
Q7が後述の動作を行うように、トランジスタQ6及び
Q7の動作点を設定するためのものである。抵抗器R7
は、トランジスタQ6のベースB6と、変成器Tの二次
巻線のホットエンドとの間に接続されている。抵抗器R
8は、トランジスタQ7のベースB7と、変成器Tの二
次巻線のホットエンドとの間に接続されている。
及びDi7に順方向電流を流し、トランジスタQ6及び
Q7が後述の動作を行うように、トランジスタQ6及び
Q7の動作点を設定するためのものである。抵抗器R7
は、トランジスタQ6のベースB6と、変成器Tの二次
巻線のホットエンドとの間に接続されている。抵抗器R
8は、トランジスタQ7のベースB7と、変成器Tの二
次巻線のホットエンドとの間に接続されている。
【0107】抵抗器R9は、トランジスタQ5のベース
B5に流れる電流の量を制限してトランジスタQ5を破
壊から保護するためのものであり、変成器Tの二次巻線
のホットエンドと、エミッタE6及びE7の接続点との
間に接続される。抵抗器R9の抵抗値は、トランジスタ
Q6及びQ7が実質的に差動増幅器として機能する程度
に十分高い値に設定されている。
B5に流れる電流の量を制限してトランジスタQ5を破
壊から保護するためのものであり、変成器Tの二次巻線
のホットエンドと、エミッタE6及びE7の接続点との
間に接続される。抵抗器R9の抵抗値は、トランジスタ
Q6及びQ7が実質的に差動増幅器として機能する程度
に十分高い値に設定されている。
【0108】抵抗器R10は、トランジスタQ5のコレ
クタC5がエミッタE5より低電位でトランジスタQ7
がオフしている場合において、後述する動作を行うこと
によって、トランジスタQ5を確実にオフさせるための
ものである。抵抗器R10は、トランジスタQ5のコレ
クタC5とベースB5との間に接続されている。
クタC5がエミッタE5より低電位でトランジスタQ7
がオフしている場合において、後述する動作を行うこと
によって、トランジスタQ5を確実にオフさせるための
ものである。抵抗器R10は、トランジスタQ5のコレ
クタC5とベースB5との間に接続されている。
【0109】次に、図11に示す整流回路の動作を説明
する。なお、初期状態では、トランジスタQ5はオフし
ており、また、電源を未だ供給されていない負荷の両端
間の電圧は、実質的に同電位であるものとする。
する。なお、初期状態では、トランジスタQ5はオフし
ており、また、電源を未だ供給されていない負荷の両端
間の電圧は、実質的に同電位であるものとする。
【0110】交流電源の両極から交流電圧が供給される
と、その交流電圧は、変成器Tの一次巻線のホットエン
ドとコールドエンドとの間に印加され、二次巻線に交流
電圧が発生する。
と、その交流電圧は、変成器Tの一次巻線のホットエン
ドとコールドエンドとの間に印加され、二次巻線に交流
電圧が発生する。
【0111】そして、コレクタC5に、グラウンドの電
位に対して正極性である電圧が印加されている場合に
は、変成器Tの二次巻線の両端間には、二次巻線のホッ
トエンドの方が高電位になる向きの電圧が発生する。こ
の結果、変成器Tの二次巻線のホットエンドから抵抗器
R7を経てダイオードDi6に流れる順方向電流と、当
該二次巻線のホットエンドから抵抗器R8を経てダイオ
ードDi7に流れる順方向電流とが発生する。
位に対して正極性である電圧が印加されている場合に
は、変成器Tの二次巻線の両端間には、二次巻線のホッ
トエンドの方が高電位になる向きの電圧が発生する。こ
の結果、変成器Tの二次巻線のホットエンドから抵抗器
R7を経てダイオードDi6に流れる順方向電流と、当
該二次巻線のホットエンドから抵抗器R8を経てダイオ
ードDi7に流れる順方向電流とが発生する。
【0112】一方、交流電源の両極のうち接地されてい
ない方の極の電圧は、トランジスタQ5のコレクタC5
にも印加される。また、トランジスタQ5のエミッタE
5は負荷の一端に接続され、負荷の他端は接地されてお
り、トランジスタQ5はオフしているため、エミッタE
5の電位は、グラウンドの電位にほぼ等しくなる。従っ
て、コレクタC5に、グラウンドの電位に対して正極性
である電圧が印加されている場合には、コレクタC5
は、エミッタE5より高電位となる。
ない方の極の電圧は、トランジスタQ5のコレクタC5
にも印加される。また、トランジスタQ5のエミッタE
5は負荷の一端に接続され、負荷の他端は接地されてお
り、トランジスタQ5はオフしているため、エミッタE
5の電位は、グラウンドの電位にほぼ等しくなる。従っ
て、コレクタC5に、グラウンドの電位に対して正極性
である電圧が印加されている場合には、コレクタC5
は、エミッタE5より高電位となる。
【0113】この結果、ダイオードDi6を介してトラ
ンジスタQ5のコレクタC5の電圧を印加されたトラン
ジスタQ6のベースB6は、ダイオードDi7を介して
トランジスタQ5のエミッタE5の電圧を印加されたト
ランジスタQ7のベースB7より高電位となる。従っ
て、上述の通り実質的に差動増幅器として機能するトラ
ンジスタQ6及びQ7のうち、トランジスタQ7はオン
して、トランジスタQ6はオフする。
ンジスタQ5のコレクタC5の電圧を印加されたトラン
ジスタQ6のベースB6は、ダイオードDi7を介して
トランジスタQ5のエミッタE5の電圧を印加されたト
ランジスタQ7のベースB7より高電位となる。従っ
て、上述の通り実質的に差動増幅器として機能するトラ
ンジスタQ6及びQ7のうち、トランジスタQ7はオン
して、トランジスタQ6はオフする。
【0114】トランジスタQ7がオンすると、トランジ
スタQ7のコレクタC7の電位は、エミッタE7の電位
とほぼ同じになる。この結果、コレクタC7に接続され
ているトランジスタQ5のベースB5の電位は、トラン
ジスタQ1のエミッタE5の電位に、ダイオードDi7
の順方向電圧及びトランジスタQ7のベースB7−エミ
ッタE7間の電圧を加えたものにほぼ等しくなる。従っ
て、トランジスタQ5はオンし、交流電源から供給され
る正極性の電圧は、コレクタC5及びエミッタE5を介
して、負荷に供給される。
スタQ7のコレクタC7の電位は、エミッタE7の電位
とほぼ同じになる。この結果、コレクタC7に接続され
ているトランジスタQ5のベースB5の電位は、トラン
ジスタQ1のエミッタE5の電位に、ダイオードDi7
の順方向電圧及びトランジスタQ7のベースB7−エミ
ッタE7間の電圧を加えたものにほぼ等しくなる。従っ
て、トランジスタQ5はオンし、交流電源から供給され
る正極性の電圧は、コレクタC5及びエミッタE5を介
して、負荷に供給される。
【0115】コレクタC5に負極性の電圧が印加される
と、トランジスタQ5のコレクタC5はエミッタE5よ
り低電位となり、従って、トランジスタQ6のベースB
6は、トランジスタQ7のベースB7より低電位とな
る。このため、トランジスタQ6はオンして、トランジ
スタQ7はオフする。従って、コレクタC5に負極性の
電圧が印加された場合、トランジスタQ5のベースB5
に流れ込む電流を供給する電流路は実質的に遮断され、
トランジスタQ5はオフする。
と、トランジスタQ5のコレクタC5はエミッタE5よ
り低電位となり、従って、トランジスタQ6のベースB
6は、トランジスタQ7のベースB7より低電位とな
る。このため、トランジスタQ6はオンして、トランジ
スタQ7はオフする。従って、コレクタC5に負極性の
電圧が印加された場合、トランジスタQ5のベースB5
に流れ込む電流を供給する電流路は実質的に遮断され、
トランジスタQ5はオフする。
【0116】なお、トランジスタのコレクタC5がエミ
ッタE5より低電位で、トランジスタQ7がオフしてい
る場合は、コレクタC5とベースB5とが抵抗器R10
を介して接続されていることにより、ベースB5がコレ
クタC5とはほぼ同電位となる。この結果、トランジス
タQ5のベースB5−コレクタC5間の電圧は、コレク
C5をエミッタとして扱い、エミッタE5をコレクタと
して扱った場合においてトランジスタQ5がオフする条
件に合致するようになる。これにより、オフ状態のトラ
ンジスタQ7のエミッタE7からコレクタC7へとリー
クする電流によりトランジスタQ5が誤ってオンすると
いう事態が防止される。
ッタE5より低電位で、トランジスタQ7がオフしてい
る場合は、コレクタC5とベースB5とが抵抗器R10
を介して接続されていることにより、ベースB5がコレ
クタC5とはほぼ同電位となる。この結果、トランジス
タQ5のベースB5−コレクタC5間の電圧は、コレク
C5をエミッタとして扱い、エミッタE5をコレクタと
して扱った場合においてトランジスタQ5がオフする条
件に合致するようになる。これにより、オフ状態のトラ
ンジスタQ7のエミッタE7からコレクタC7へとリー
クする電流によりトランジスタQ5が誤ってオンすると
いう事態が防止される。
【0117】以下、トランジスタQ5のコレクタC5に
正極性の電圧が印加されると、トランジスタQ5はオン
し、コレクタC5に負極性の電圧が印加されると、トラ
ンジスタQ5はオフする。この結果、交流電源から供給
される交流電圧は半波整流され、エミッタE5より、負
荷の両端のうち接地されていない側の端に正極性の電圧
が印加される。
正極性の電圧が印加されると、トランジスタQ5はオン
し、コレクタC5に負極性の電圧が印加されると、トラ
ンジスタQ5はオフする。この結果、交流電源から供給
される交流電圧は半波整流され、エミッタE5より、負
荷の両端のうち接地されていない側の端に正極性の電圧
が印加される。
【0118】また、交流電源から供給される交流電圧の
振幅が低下したり該交流電圧の供給が実質的に途絶えた
りした場合などにおいて、例えば、負荷が容量性の負荷
であった等の場合は、負荷の両端のうち、トランジスタ
Q5のエミッタE5に接続されている側の端から、エミ
ッタE5に正極性の電圧が印加される。このため、コレ
クタC5の電位はエミッタE5の電位より低くなる。従
って、この場合も、トランジスタQ5のベースB5に流
れ込む電流を供給する電流路は実質的に遮断され、トラ
ンジスタQ5はオフする。
振幅が低下したり該交流電圧の供給が実質的に途絶えた
りした場合などにおいて、例えば、負荷が容量性の負荷
であった等の場合は、負荷の両端のうち、トランジスタ
Q5のエミッタE5に接続されている側の端から、エミ
ッタE5に正極性の電圧が印加される。このため、コレ
クタC5の電位はエミッタE5の電位より低くなる。従
って、この場合も、トランジスタQ5のベースB5に流
れ込む電流を供給する電流路は実質的に遮断され、トラ
ンジスタQ5はオフする。
【0119】トランジスタQ5がオフすることにより、
負荷の一端からエミッタE5及びコレクタC5を介して
交流電源に電流が逆流することが実質的に阻止される。
以上説明したとおり、この整流回路は、負荷が、その両
端のうち、トランジスタQ5に接続されている側の端に
正極性の電圧を自ら発生するものであっても、トランジ
スタQ5を介して交流電源の側に電流が逆流することを
実質的に阻止する。
負荷の一端からエミッタE5及びコレクタC5を介して
交流電源に電流が逆流することが実質的に阻止される。
以上説明したとおり、この整流回路は、負荷が、その両
端のうち、トランジスタQ5に接続されている側の端に
正極性の電圧を自ら発生するものであっても、トランジ
スタQ5を介して交流電源の側に電流が逆流することを
実質的に阻止する。
【0120】(第4の実施の形態)図12は、この発明
の第4の実施の形態にかかる整流回路の回路図を示す。
図示するように、この整流回路は、トランジスタQ8〜
Q11と、変成器Tと、抵抗器R11〜R15、ダイオ
ードDi8とから構成される。
の第4の実施の形態にかかる整流回路の回路図を示す。
図示するように、この整流回路は、トランジスタQ8〜
Q11と、変成器Tと、抵抗器R11〜R15、ダイオ
ードDi8とから構成される。
【0121】トランジスタQ8は、交流電源から供給さ
れる交流電圧を整流するためのものであり、NPN型バ
イポーラトランジスタからなる。トランジスタQ8のエ
ミッタE8は、一対の端を備える負荷の一端に接続さ
れ、コレクタC8は変成器Tの二次巻線のコールドエン
ドに接続され、ベースB8は、抵抗器R14及びR15
の接続点に接続される。なお、負荷の他端は接地されて
いる。
れる交流電圧を整流するためのものであり、NPN型バ
イポーラトランジスタからなる。トランジスタQ8のエ
ミッタE8は、一対の端を備える負荷の一端に接続さ
れ、コレクタC8は変成器Tの二次巻線のコールドエン
ドに接続され、ベースB8は、抵抗器R14及びR15
の接続点に接続される。なお、負荷の他端は接地されて
いる。
【0122】トランジスタQ9及びQ10は、トランジ
スタQ8のコレクタC8とエミッタE8との間の電圧の
極性に応じて、後述する動作によりトランジスタQ11
をオン又はオフさせるためのものであり、いずれもNP
N型バイポーラトランジスタからなる。
スタQ8のコレクタC8とエミッタE8との間の電圧の
極性に応じて、後述する動作によりトランジスタQ11
をオン又はオフさせるためのものであり、いずれもNP
N型バイポーラトランジスタからなる。
【0123】トランジスタQ9のエミッタE9はトラン
ジスタQ8のコレクタC8に接続され、コレクタC9は
抵抗器R11の一端と、トランジスタQ9自身のベース
B9と、トランジスタQ10のベースB10とに接続さ
れている。トランジスタQ10のエミッタE10はトラ
ンジスタQ8のエミッタE8に接続され、コレクタC1
0は、抵抗器R12の両端のうち、トランジスタQ11
に接続されていない方の端に接続され、ベースB10
は、上述の通り、トランジスタQ9のベースB9及びコ
レクタC9に接続されている。
ジスタQ8のコレクタC8に接続され、コレクタC9は
抵抗器R11の一端と、トランジスタQ9自身のベース
B9と、トランジスタQ10のベースB10とに接続さ
れている。トランジスタQ10のエミッタE10はトラ
ンジスタQ8のエミッタE8に接続され、コレクタC1
0は、抵抗器R12の両端のうち、トランジスタQ11
に接続されていない方の端に接続され、ベースB10
は、上述の通り、トランジスタQ9のベースB9及びコ
レクタC9に接続されている。
【0124】トランジスタQ11は、トランジスタQ8
のベースB8に流れる電流を制御することによりトラン
ジスタQ8をオン又はオフするためのものであり、PN
P型バイポーラトランジスタからなる。トランジスタQ
11のエミッタE11はダイオードDi8のカソードに
接続され、コレクタC11は、抵抗器R14の両端のう
ちトランジスタQ8に接続されてない方の端に接続さ
れ、ベースB11は抵抗器R12及びR13の接続点に
接続されている。
のベースB8に流れる電流を制御することによりトラン
ジスタQ8をオン又はオフするためのものであり、PN
P型バイポーラトランジスタからなる。トランジスタQ
11のエミッタE11はダイオードDi8のカソードに
接続され、コレクタC11は、抵抗器R14の両端のう
ちトランジスタQ8に接続されてない方の端に接続さ
れ、ベースB11は抵抗器R12及びR13の接続点に
接続されている。
【0125】変成器Tは、第1及び第3の実施の形態に
おけるものと実質的に同一のものである。変成器Tの一
次巻線のホットエンド及びコールドエンドは、交流電源
の各極に1対1に接続され、一次巻線のコールドエンド
は接地される。二次巻線のホットエンドはダイオードD
i8のアノードに接続され、コールドエンドはトランジ
スタQ8のコレクタC8に接続されている。また、一次
巻線のホットエンド及び二次巻線のコールドエンドは、
互いに接続されている。
おけるものと実質的に同一のものである。変成器Tの一
次巻線のホットエンド及びコールドエンドは、交流電源
の各極に1対1に接続され、一次巻線のコールドエンド
は接地される。二次巻線のホットエンドはダイオードD
i8のアノードに接続され、コールドエンドはトランジ
スタQ8のコレクタC8に接続されている。また、一次
巻線のホットエンド及び二次巻線のコールドエンドは、
互いに接続されている。
【0126】ダイオードDi8は、トランジスタQ11
のエミッタE11及びコレクタC11を介して、トラン
ジスタQ8のベースB8に電流を供給し、更に、トラン
ジスタQ8のベースB8から電流が流れ出るような向き
の逆電圧がコレクタC8−ベースB8間などに印加され
るのを阻止するためのものである。ダイオードDi8の
アノードは変成器Tの二次巻線のホットエンドに接続さ
れ、カソードは、トランジスタQ11のエミッタE8
と、抵抗器R11の両端のうちトランジスタQ9に接続
されていない方の端とに接続される。
のエミッタE11及びコレクタC11を介して、トラン
ジスタQ8のベースB8に電流を供給し、更に、トラン
ジスタQ8のベースB8から電流が流れ出るような向き
の逆電圧がコレクタC8−ベースB8間などに印加され
るのを阻止するためのものである。ダイオードDi8の
アノードは変成器Tの二次巻線のホットエンドに接続さ
れ、カソードは、トランジスタQ11のエミッタE8
と、抵抗器R11の両端のうちトランジスタQ9に接続
されていない方の端とに接続される。
【0127】抵抗器R11は、トランジスタQ9のエミ
ッタE9−コレクタC9間に流れる電流の大きさを制限
するためのものであり、ダイオードDi8のカソードと
トランジスタQ9のコレクタC9との間に接続されてい
る。
ッタE9−コレクタC9間に流れる電流の大きさを制限
するためのものであり、ダイオードDi8のカソードと
トランジスタQ9のコレクタC9との間に接続されてい
る。
【0128】抵抗器R12及びR13は、トランジスタ
Q10がオンしたときにトランジスタQ11がオンする
ような電圧が、トランジスタQ11のベースB11に印
加されるようにするためのものである。抵抗器R12は
トランジスタQ11のベースB11とトランジスタQ1
0のコレクタC10との間に接続され、抵抗器R13は
トランジスタQ11のベースB11及びエミッタE11
の間に接続されている。
Q10がオンしたときにトランジスタQ11がオンする
ような電圧が、トランジスタQ11のベースB11に印
加されるようにするためのものである。抵抗器R12は
トランジスタQ11のベースB11とトランジスタQ1
0のコレクタC10との間に接続され、抵抗器R13は
トランジスタQ11のベースB11及びエミッタE11
の間に接続されている。
【0129】抵抗器R14は、トランジスタQ8のベー
スB8に流れ込むベース電流の大きさを制限するための
ものであり、トランジスタQ8のベースB8とトランジ
スタQ11のコレクタC11との間に接続されている。
スB8に流れ込むベース電流の大きさを制限するための
ものであり、トランジスタQ8のベースB8とトランジ
スタQ11のコレクタC11との間に接続されている。
【0130】抵抗器R15は、トランジスタQ8のコレ
クタC8がエミッタE8より低電位で、ダイオードDi
8が逆バイアスされていたりトランジスタQ11がオフ
していたりする場合に、後述する動作を行うことによっ
て、トランジスタQ8を確実にオフさせるためのもので
ある。抵抗器R15は、トランジスタQ8のベースB8
及びコレクタC8の間に接続されている。
クタC8がエミッタE8より低電位で、ダイオードDi
8が逆バイアスされていたりトランジスタQ11がオフ
していたりする場合に、後述する動作を行うことによっ
て、トランジスタQ8を確実にオフさせるためのもので
ある。抵抗器R15は、トランジスタQ8のベースB8
及びコレクタC8の間に接続されている。
【0131】次に、図12に示す整流回路の動作を説明
する。なお、初期状態では、トランジスタQ8はオフし
ており、また、電源を未だ供給されていない負荷の両端
間の電圧は、実質的に同電位であるものとする。
する。なお、初期状態では、トランジスタQ8はオフし
ており、また、電源を未だ供給されていない負荷の両端
間の電圧は、実質的に同電位であるものとする。
【0132】交流電源の両極から交流電圧が供給される
と、その交流電圧は、変成器Tの一次巻線のホットエン
ドとコールドエンドとの間に印加される。そして、一次
巻線のホットエンドが正極性になると、変成器Tの二次
巻線の両端間には、二次巻線のホットエンドの方が高電
位になる向きの電圧が発生する。
と、その交流電圧は、変成器Tの一次巻線のホットエン
ドとコールドエンドとの間に印加される。そして、一次
巻線のホットエンドが正極性になると、変成器Tの二次
巻線の両端間には、二次巻線のホットエンドの方が高電
位になる向きの電圧が発生する。
【0133】すると、二次巻線のホットエンドから、ダ
イオードDi8、抵抗器R11、トランジスタQ10の
ベースB10及びエミッタE10を経て負荷へと流れる
電流路が発生し、トランジスタQ10がオンする。
イオードDi8、抵抗器R11、トランジスタQ10の
ベースB10及びエミッタE10を経て負荷へと流れる
電流路が発生し、トランジスタQ10がオンする。
【0134】トランジスタQ10がオンすると、変成器
Tの二次巻線のホットエンドから、ダイオードDi8、
抵抗器R13、抵抗器R12、トランジスタQ10のコ
レクタC10及びエミッタE10を経て負荷に流れる電
流が発生し、この電流により、抵抗器R13の両端に電
圧降下が発生する。
Tの二次巻線のホットエンドから、ダイオードDi8、
抵抗器R13、抵抗器R12、トランジスタQ10のコ
レクタC10及びエミッタE10を経て負荷に流れる電
流が発生し、この電流により、抵抗器R13の両端に電
圧降下が発生する。
【0135】抵抗器R13の両端の電圧は、トランジス
タQ11のエミッタE11−ベースB11間に印加さ
れ、この結果、トランジスタQ11はオンし、変成器T
の二次巻線のホットエンドから、ダイオードDi8、ト
ランジスタQ11のエミッタE11、コレクタC11、
抵抗器R14を経てトランジスタQ8のベースB8に流
れ込む電流が発生し、トランジスタQ8はオンする。こ
の結果、交流電源から供給される正極性の電圧は、コレ
クタC8及びエミッタE8を介して、負荷に供給され
る。
タQ11のエミッタE11−ベースB11間に印加さ
れ、この結果、トランジスタQ11はオンし、変成器T
の二次巻線のホットエンドから、ダイオードDi8、ト
ランジスタQ11のエミッタE11、コレクタC11、
抵抗器R14を経てトランジスタQ8のベースB8に流
れ込む電流が発生し、トランジスタQ8はオンする。こ
の結果、交流電源から供給される正極性の電圧は、コレ
クタC8及びエミッタE8を介して、負荷に供給され
る。
【0136】なお、交流電源の両極のうち接地されてい
ない方の極に発生している正極性の電圧はトランジスタ
Q8のコレクタC8にも印加され、一方、トランジスタ
Q8のエミッタE8は、電位がほぼグラウンドの電位に
等しい負荷の一端に接続されている。従って、トランジ
スタQ8のコレクタC8に接続されているトランジスタ
Q9のエミッタE9は、トランジスタQ8のエミッタE
8に接続されているトランジスタQ10のエミッタE1
0より高電位となる。また、トランジスタQ9のベース
B9及びトランジスタQ10のベースB10は、互いに
接続されているため実質的に同電位であり、トランジス
タQ10のエミッタE10の電位を基準として、エミッ
タE10及びベースB10が形成するダイオードの順方
向電圧にほぼ等しい電圧(例えば約0.6ボルト)を有
する。このため、トランジスタQ9のエミッタE9の電
位を基準としたベースB9の電圧は、トランジスタQ9
をオンさせるに十分な高さを有さず、従ってトランジス
タQ9はオフする。
ない方の極に発生している正極性の電圧はトランジスタ
Q8のコレクタC8にも印加され、一方、トランジスタ
Q8のエミッタE8は、電位がほぼグラウンドの電位に
等しい負荷の一端に接続されている。従って、トランジ
スタQ8のコレクタC8に接続されているトランジスタ
Q9のエミッタE9は、トランジスタQ8のエミッタE
8に接続されているトランジスタQ10のエミッタE1
0より高電位となる。また、トランジスタQ9のベース
B9及びトランジスタQ10のベースB10は、互いに
接続されているため実質的に同電位であり、トランジス
タQ10のエミッタE10の電位を基準として、エミッ
タE10及びベースB10が形成するダイオードの順方
向電圧にほぼ等しい電圧(例えば約0.6ボルト)を有
する。このため、トランジスタQ9のエミッタE9の電
位を基準としたベースB9の電圧は、トランジスタQ9
をオンさせるに十分な高さを有さず、従ってトランジス
タQ9はオフする。
【0137】そして、交流電源の両極のうち接地されて
いない方の極から、トランジスタQ8のコレクタC8に
負極性の電圧が印加されるとき、変成器Tの二次巻線の
両端間には、コールドエンドよりホットエンドの方が低
電位となる向きの電圧が発生する。このためダイオード
Di8は逆バイアスされ、変成器Tの二次巻線のホット
エンドから、ダイオードDi8、トランジスタQ11の
エミッタE11、コレクタC11、抵抗器R14を経て
トランジスタQ8のベースB8に流れ込む上述の電流は
実質的に遮断される。従ってトランジスタQ8はオフす
る。
いない方の極から、トランジスタQ8のコレクタC8に
負極性の電圧が印加されるとき、変成器Tの二次巻線の
両端間には、コールドエンドよりホットエンドの方が低
電位となる向きの電圧が発生する。このためダイオード
Di8は逆バイアスされ、変成器Tの二次巻線のホット
エンドから、ダイオードDi8、トランジスタQ11の
エミッタE11、コレクタC11、抵抗器R14を経て
トランジスタQ8のベースB8に流れ込む上述の電流は
実質的に遮断される。従ってトランジスタQ8はオフす
る。
【0138】なお、トランジスタのコレクタC8がエミ
ッタE8より低電位で、ダイオードDi8が逆バイアス
されている場合は、コレクタC8とベースB8とが抵抗
器R15を介して接続されていることにより、ベースB
8がコレクタC8とはほぼ同電位となる。この結果、ト
ランジスタQ8のベースB8−コレクタC8間の電圧
は、コレクC8をエミッタとして扱い、エミッタE8を
コレクタとして扱った場合においてトランジスタQ8が
オフする条件に合致するようになる。これにより、抵抗
器R14に流れる微少な電流(例えば、トランジスタQ
10のエミッタE10−コレクタC10間及びトランジ
スタQ11のベースB11−コレクタC11間を順にリ
ークする等して抵抗器R14に流れる電流)によりトラ
ンジスタQ8が誤ってオンする、という事態が防止され
る。
ッタE8より低電位で、ダイオードDi8が逆バイアス
されている場合は、コレクタC8とベースB8とが抵抗
器R15を介して接続されていることにより、ベースB
8がコレクタC8とはほぼ同電位となる。この結果、ト
ランジスタQ8のベースB8−コレクタC8間の電圧
は、コレクC8をエミッタとして扱い、エミッタE8を
コレクタとして扱った場合においてトランジスタQ8が
オフする条件に合致するようになる。これにより、抵抗
器R14に流れる微少な電流(例えば、トランジスタQ
10のエミッタE10−コレクタC10間及びトランジ
スタQ11のベースB11−コレクタC11間を順にリ
ークする等して抵抗器R14に流れる電流)によりトラ
ンジスタQ8が誤ってオンする、という事態が防止され
る。
【0139】以下、トランジスタQ8のコレクタC8に
正極性の電圧が印加されると、トランジスタQ8はオン
し、コレクタC8に負極性の電圧が印加されると、トラ
ンジスタQ8はオフする。この結果、交流電源から供給
される交流電圧は半波整流され、エミッタE8より、負
荷の両端のうち接地されていない側の端に正極性の電圧
が印加される。
正極性の電圧が印加されると、トランジスタQ8はオン
し、コレクタC8に負極性の電圧が印加されると、トラ
ンジスタQ8はオフする。この結果、交流電源から供給
される交流電圧は半波整流され、エミッタE8より、負
荷の両端のうち接地されていない側の端に正極性の電圧
が印加される。
【0140】また、負荷の両端のうち、トランジスタQ
8のエミッタE8に接続されている側の端から、エミッ
タE8に正極性の電圧が印加され、エミッタE8の電位
がコレクタC8の電位より高くなると、トランジスタQ
10のエミッタE10の電位を基準としたベースB10
の電圧が低下し、トランジスタQ10はオフする。この
結果、抵抗器R13の両端には実質的に電圧降下が発生
しなくなり、このためトランジスタQ11のベースB1
1−エミッタE11間の電圧はほぼ0ボルトとなり、ト
ランジスタQ11はオフする。従って、この場合も、ト
ランジスタQ8のベースB8に流れ込む電流を供給する
電流路は実質的に遮断され、トランジスタQ8はオフす
る。
8のエミッタE8に接続されている側の端から、エミッ
タE8に正極性の電圧が印加され、エミッタE8の電位
がコレクタC8の電位より高くなると、トランジスタQ
10のエミッタE10の電位を基準としたベースB10
の電圧が低下し、トランジスタQ10はオフする。この
結果、抵抗器R13の両端には実質的に電圧降下が発生
しなくなり、このためトランジスタQ11のベースB1
1−エミッタE11間の電圧はほぼ0ボルトとなり、ト
ランジスタQ11はオフする。従って、この場合も、ト
ランジスタQ8のベースB8に流れ込む電流を供給する
電流路は実質的に遮断され、トランジスタQ8はオフす
る。
【0141】なお、トランジスタのコレクタC8がエミ
ッタE8より低電位で、トランジスタQ11がオフして
いる場合も、抵抗器R15によりベースB8はコレクタ
C8とはほぼ同電位に保たれる。この結果、トランジス
タQ8のベースB8−コレクタC8間の電圧は、コレク
C8をエミッタとして扱い、エミッタE8をコレクタと
して扱った場合においてトランジスタQ8がオフする条
件に合致するようになる。これにより、オフ状態のトラ
ンジスタQ11のエミッタE11からコレクタC11へ
とリークする微少な電流によりトランジスタQ8が誤っ
てオンするという事態が防止される。
ッタE8より低電位で、トランジスタQ11がオフして
いる場合も、抵抗器R15によりベースB8はコレクタ
C8とはほぼ同電位に保たれる。この結果、トランジス
タQ8のベースB8−コレクタC8間の電圧は、コレク
C8をエミッタとして扱い、エミッタE8をコレクタと
して扱った場合においてトランジスタQ8がオフする条
件に合致するようになる。これにより、オフ状態のトラ
ンジスタQ11のエミッタE11からコレクタC11へ
とリークする微少な電流によりトランジスタQ8が誤っ
てオンするという事態が防止される。
【0142】トランジスタQ8がオフすることにより、
負荷の一端からエミッタE8及びコレクタC8を介して
交流電源に電流が逆流することが実質的に阻止される。
以上説明したとおり、この整流回路は、負荷が、その両
端のうち、トランジスタQ8に接続されている側の端に
正極性の電圧を自ら発生するものであっても、トランジ
スタQ8を介して交流電源の側に電流が逆流することを
実質的に阻止する。
負荷の一端からエミッタE8及びコレクタC8を介して
交流電源に電流が逆流することが実質的に阻止される。
以上説明したとおり、この整流回路は、負荷が、その両
端のうち、トランジスタQ8に接続されている側の端に
正極性の電圧を自ら発生するものであっても、トランジ
スタQ8を介して交流電源の側に電流が逆流することを
実質的に阻止する。
【0143】(第5の実施の形態)図13は、この発明
の第5の実施の形態にかかる整流回路の回路図を示す。
図示するように、この整流回路は、トランジスタQ12
〜Q15と、抵抗器R16〜R22と、ダイオードDi
9及びDi10とから構成される。
の第5の実施の形態にかかる整流回路の回路図を示す。
図示するように、この整流回路は、トランジスタQ12
〜Q15と、抵抗器R16〜R22と、ダイオードDi
9及びDi10とから構成される。
【0144】トランジスタQ12は、交流電源から供給
される交流電圧を整流するためのものであり、pチャネ
ルエンハンスメント型MOSFETからなる。トランジ
スタQ12のドレインDは交流電源の一方の極に接続さ
れ、ソースSは、一対の端を備える負荷の一端に接続さ
れ、ゲートGは、抵抗器R19及びR20の接続点に接
続される。なお、交流電源の他方の極と、負荷の他端と
は、いずれも接地されている。
される交流電圧を整流するためのものであり、pチャネ
ルエンハンスメント型MOSFETからなる。トランジ
スタQ12のドレインDは交流電源の一方の極に接続さ
れ、ソースSは、一対の端を備える負荷の一端に接続さ
れ、ゲートGは、抵抗器R19及びR20の接続点に接
続される。なお、交流電源の他方の極と、負荷の他端と
は、いずれも接地されている。
【0145】トランジスタQ13及びQ14は、トラン
ジスタQ12のコレクタC11とエミッタE12との間
の電圧の極性に応じて、後述する動作によりトランジス
タQ15をオン又はオフさせるためのものであり、いず
れもPNP型バイポーラトランジスタからなる。
ジスタQ12のコレクタC11とエミッタE12との間
の電圧の極性に応じて、後述する動作によりトランジス
タQ15をオン又はオフさせるためのものであり、いず
れもPNP型バイポーラトランジスタからなる。
【0146】トランジスタQ13のエミッタE13はダ
イオードDi9のカソード及び抵抗器R21の両端のう
ち接地されていない方の端に接続され、コレクタC13
は、抵抗器R16の両端のうち、トランジスタQ15に
接続されていない方の端に接続され、ベースB13は、
トランジスタQ14のベースB14及びコレクタC14
に接続されている。
イオードDi9のカソード及び抵抗器R21の両端のう
ち接地されていない方の端に接続され、コレクタC13
は、抵抗器R16の両端のうち、トランジスタQ15に
接続されていない方の端に接続され、ベースB13は、
トランジスタQ14のベースB14及びコレクタC14
に接続されている。
【0147】トランジスタQ14のエミッタE14はダ
イオードDi10のカソード及び抵抗器R22の両端の
うち接地されてない方の端とに接続され、コレクタC4
は、抵抗器R18の両端のうち接地されてない方の端
と、トランジスタC14自身のベースB14と、トラン
ジスタQ13のベースB13とに接続されている。
イオードDi10のカソード及び抵抗器R22の両端の
うち接地されてない方の端とに接続され、コレクタC4
は、抵抗器R18の両端のうち接地されてない方の端
と、トランジスタC14自身のベースB14と、トラン
ジスタQ13のベースB13とに接続されている。
【0148】トランジスタQ15は、抵抗器R19及び
R20に電流を流して電圧降下を発生させることにより
トランジスタQ12のゲートGに印加されるゲート電圧
を制御して、トランジスタQ12をオン又はオフするた
めのものであり、NPN型バイポーラトランジスタから
なる。トランジスタQ15のエミッタE15は接地さ
れ、コレクタC15は、抵抗器R19の両端のうちトラ
ンジスタQ12に接続されてない方の端に接続され、ベ
ースB15は抵抗器R16及びR17の接続点に接続さ
れている。
R20に電流を流して電圧降下を発生させることにより
トランジスタQ12のゲートGに印加されるゲート電圧
を制御して、トランジスタQ12をオン又はオフするた
めのものであり、NPN型バイポーラトランジスタから
なる。トランジスタQ15のエミッタE15は接地さ
れ、コレクタC15は、抵抗器R19の両端のうちトラ
ンジスタQ12に接続されてない方の端に接続され、ベ
ースB15は抵抗器R16及びR17の接続点に接続さ
れている。
【0149】ダイオードDi9及びDi10は、トラン
ジスタQ12のソースS及びドレインDの電位が実質的
に等しいときに、トランジスタQ13のエミッタE13
及びトランジスタQ14のエミッタE14の電位が実質
的に等しくなるよう、トランジスタQ13及びQ14の
動作点を調整する機能を行う。
ジスタQ12のソースS及びドレインDの電位が実質的
に等しいときに、トランジスタQ13のエミッタE13
及びトランジスタQ14のエミッタE14の電位が実質
的に等しくなるよう、トランジスタQ13及びQ14の
動作点を調整する機能を行う。
【0150】ダイオードDi9のアノードはトランジス
タQ12のドレインDに接続され、カソードはトランジ
スタQ13のエミッタE13と、抵抗器R21の両端の
うち接地されていない方の端に接続されている。ダイオ
ードDi10のアノードはトランジスタQ12のソース
Sに接続され、カソードはトランジスタQ14のエミッ
タE14と、抵抗器R22の両端のうち接地されていな
い方の端に接続されている。
タQ12のドレインDに接続され、カソードはトランジ
スタQ13のエミッタE13と、抵抗器R21の両端の
うち接地されていない方の端に接続されている。ダイオ
ードDi10のアノードはトランジスタQ12のソース
Sに接続され、カソードはトランジスタQ14のエミッ
タE14と、抵抗器R22の両端のうち接地されていな
い方の端に接続されている。
【0151】抵抗器R16及びR17は、トランジスタ
Q13がオンしたときにトランジスタQ15がオンする
ような電圧が、トランジスタQ15のベースB15に印
加されるようにするためのものである。抵抗器R16は
トランジスタQ15のベースB15とトランジスタQ1
3のコレクタC13との間に接続され、抵抗器R17の
一端はトランジスタQ15のベースB15に接続され、
他端は接地されている。
Q13がオンしたときにトランジスタQ15がオンする
ような電圧が、トランジスタQ15のベースB15に印
加されるようにするためのものである。抵抗器R16は
トランジスタQ15のベースB15とトランジスタQ1
3のコレクタC13との間に接続され、抵抗器R17の
一端はトランジスタQ15のベースB15に接続され、
他端は接地されている。
【0152】抵抗器R18は、トランジスタQ14のエ
ミッタE14−コレクタC14間に流れる電流の大きさ
を制限するためのものであり、その一端はトランジスタ
Q14のエミッタC14に接続され、他端は接地されて
いる。
ミッタE14−コレクタC14間に流れる電流の大きさ
を制限するためのものであり、その一端はトランジスタ
Q14のエミッタC14に接続され、他端は接地されて
いる。
【0153】抵抗器R19及びR20は、トランジスタ
Q15がオンしたときにトランジスタQ12がオンする
ような電圧が、トランジスタQ12のゲートGに印加さ
れるようにするためのものである。抵抗器R19は、ト
ランジスタQ12のゲートGとトランジスタQ15のコ
レクタC15との間に接続されている。抵抗器R20
は、トランジスタQ12のゲートG及びソースSの間に
接続されている。
Q15がオンしたときにトランジスタQ12がオンする
ような電圧が、トランジスタQ12のゲートGに印加さ
れるようにするためのものである。抵抗器R19は、ト
ランジスタQ12のゲートGとトランジスタQ15のコ
レクタC15との間に接続されている。抵抗器R20
は、トランジスタQ12のゲートG及びソースSの間に
接続されている。
【0154】抵抗器R21及びR22は、ダイオードD
i9及びDi10を順バイアスするためのものである。
抵抗器R21の一端はダイオードDi9のカソードに接
続され、他端は接地されている。抵抗器R22の一端は
ダイオードDi10のカソードに接続され、他端は接地
されている。
i9及びDi10を順バイアスするためのものである。
抵抗器R21の一端はダイオードDi9のカソードに接
続され、他端は接地されている。抵抗器R22の一端は
ダイオードDi10のカソードに接続され、他端は接地
されている。
【0155】次に、図13に示す整流回路の動作を説明
する。なお、初期状態では、トランジスタQ12はオフ
しており、また、電源を未だ供給されていない負荷の両
端間の電圧は、実質的に同電位であるものとする。
する。なお、初期状態では、トランジスタQ12はオフ
しており、また、電源を未だ供給されていない負荷の両
端間の電圧は、実質的に同電位であるものとする。
【0156】図13に示す整流回路において、トランジ
スタQ12のドレインDに正極性の電圧が印加されてい
るときには、交流電源の接地されていない方の端から、
ダイオードDi9及び抵抗器R21を経てグラウンドに
流れる電流が発生し、ダイオードDi9は順バイアスさ
れる。
スタQ12のドレインDに正極性の電圧が印加されてい
るときには、交流電源の接地されていない方の端から、
ダイオードDi9及び抵抗器R21を経てグラウンドに
流れる電流が発生し、ダイオードDi9は順バイアスさ
れる。
【0157】この結果、トランジスタQ13のエミッタ
E13には、ダイオードDi9を介して交流電源の接地
されていない方の端の電圧が印加され、一方、ベースB
13から、抵抗器R18を経てグラウンドに至る電流路
には、トランジスタQ13のベース電流が流れる。従っ
てトランジスタQ13はオンする。
E13には、ダイオードDi9を介して交流電源の接地
されていない方の端の電圧が印加され、一方、ベースB
13から、抵抗器R18を経てグラウンドに至る電流路
には、トランジスタQ13のベース電流が流れる。従っ
てトランジスタQ13はオンする。
【0158】トランジスタQ13がオンすると、交流電
源の接地されていない方の端から、ダイオードDi9、
トランジスタQ13のエミッタE13及びコレクタC1
3、抵抗器R16、抵抗器R17を経てグラウンドに流
れる電流が発生し、この電流により、抵抗器R17の両
端に電圧降下が発生する。
源の接地されていない方の端から、ダイオードDi9、
トランジスタQ13のエミッタE13及びコレクタC1
3、抵抗器R16、抵抗器R17を経てグラウンドに流
れる電流が発生し、この電流により、抵抗器R17の両
端に電圧降下が発生する。
【0159】抵抗器R17の両端の電圧は、トランジス
タQ15のエミッタE15−ベースB15間に印加さ
れ、トランジスタQ15はオンする。すると、交流電源
の接地されていない方の端から、トランジスタQ12の
寄生ダイオード、抵抗器R20、R19、トランジスタ
Q15のコレクタC15及びエミッタE15を経てグラ
ウンドに流れる電流が発生し、この電流により、抵抗器
R20の両端に電圧降下が発生してトランジスタQ12
のゲートGの電位が降下し、トランジスタQ12はオン
する。この結果、交流電源から供給される正極性の電圧
は、ドレインD及びソースSを介して、負荷に供給され
る。
タQ15のエミッタE15−ベースB15間に印加さ
れ、トランジスタQ15はオンする。すると、交流電源
の接地されていない方の端から、トランジスタQ12の
寄生ダイオード、抵抗器R20、R19、トランジスタ
Q15のコレクタC15及びエミッタE15を経てグラ
ウンドに流れる電流が発生し、この電流により、抵抗器
R20の両端に電圧降下が発生してトランジスタQ12
のゲートGの電位が降下し、トランジスタQ12はオン
する。この結果、交流電源から供給される正極性の電圧
は、ドレインD及びソースSを介して、負荷に供給され
る。
【0160】なお、トランジスタQ14のエミッタE1
4は、ダイオードDi10を介して、電位がほぼグラウ
ンドの電位に等しい負荷の一端に接続されている。この
ため、エミッタE14の電位は、ダイオードDi10が
順バイアスされていれば、グラウンドの電位にダイオー
ドDi10の順方向電圧を加えた値にほぼ等しくなり、
また、ダイオードDi10が逆バイアスされていれば、
抵抗器R22を介して印加されるグラウンドの電位にほ
ぼ等しくなる。従って、トランジスタQ14のエミッタ
E14は、トランジスタQ13のエミッタE13より低
電位となる。また、トランジスタQ13のベースB13
及びトランジスタQ14のベースB14は、互いに接続
されているため実質的に同電位であり、トランジスタQ
13のエミッタE13の電位を基準として、エミッタE
13及びベースB13が形成するダイオードの順方向電
圧にほぼ等しい電圧を有する。このため、トランジスタ
Q14のエミッタE14の電位を基準としたベースB1
4の電圧は、トランジスタQ14をオンさせるに十分な
低さを有さず、従ってトランジスタQ14はオフする。
4は、ダイオードDi10を介して、電位がほぼグラウ
ンドの電位に等しい負荷の一端に接続されている。この
ため、エミッタE14の電位は、ダイオードDi10が
順バイアスされていれば、グラウンドの電位にダイオー
ドDi10の順方向電圧を加えた値にほぼ等しくなり、
また、ダイオードDi10が逆バイアスされていれば、
抵抗器R22を介して印加されるグラウンドの電位にほ
ぼ等しくなる。従って、トランジスタQ14のエミッタ
E14は、トランジスタQ13のエミッタE13より低
電位となる。また、トランジスタQ13のベースB13
及びトランジスタQ14のベースB14は、互いに接続
されているため実質的に同電位であり、トランジスタQ
13のエミッタE13の電位を基準として、エミッタE
13及びベースB13が形成するダイオードの順方向電
圧にほぼ等しい電圧を有する。このため、トランジスタ
Q14のエミッタE14の電位を基準としたベースB1
4の電圧は、トランジスタQ14をオンさせるに十分な
低さを有さず、従ってトランジスタQ14はオフする。
【0161】交流電源の両極のうち接地されていない方
の極から、トランジスタQ12のドレインDに負極性の
電圧が印加されるとき、ダイオードDi9は逆バイアス
されるので、トランジスタQ13のエミッタE13−コ
レクタC13間に流れる電流を供給される電流路は実質
的に遮断される。このため、抵抗器R17の両端には実
質的に電圧降下が生じず、このためトランジスタQ15
はオフする。従って、抵抗器R20の両端には実質的に
電圧降下が生じず、トランジスタQ12はオフする。
の極から、トランジスタQ12のドレインDに負極性の
電圧が印加されるとき、ダイオードDi9は逆バイアス
されるので、トランジスタQ13のエミッタE13−コ
レクタC13間に流れる電流を供給される電流路は実質
的に遮断される。このため、抵抗器R17の両端には実
質的に電圧降下が生じず、このためトランジスタQ15
はオフする。従って、抵抗器R20の両端には実質的に
電圧降下が生じず、トランジスタQ12はオフする。
【0162】以下、トランジスタQ12のドレインDに
正極性の電圧が印加されると、トランジスタQ12はオ
ンし、ドレインDに負極性の電圧が印加されると、トラ
ンジスタQ12はオフする。この結果、交流電源から供
給される交流電圧は半波整流され、ソースSより、負荷
の両端のうち接地されていない側の端に正極性の電圧が
印加される。
正極性の電圧が印加されると、トランジスタQ12はオ
ンし、ドレインDに負極性の電圧が印加されると、トラ
ンジスタQ12はオフする。この結果、交流電源から供
給される交流電圧は半波整流され、ソースSより、負荷
の両端のうち接地されていない側の端に正極性の電圧が
印加される。
【0163】また、負荷の両端のうち、トランジスタQ
12のソースSに接続されている側の端から、ソースS
に正極性の電圧が印加され、ソースSの電位がドレイン
Dの電位より高くなったとする。この場合、ダイオード
Di10は順バイアスされるので、トランジスタQ14
のベースB14の電圧は、トランジスタQ12のソース
Sの電圧からダイオードDi10の順方向電圧を差し引
き、更にエミッタE14及びベースB14が形成するダ
イオードの順方向電圧を差し引いた値にほぼ等しくな
る。そして、トランジスタQ13のベースB13は、ト
ランジスタQ14のベースB14とほぼ同電位となる。
このため、トランジスタQ13のエミッタE13の電位
を基準としたベースB13の電圧は、トランジスタQ1
3をオンさせるに十分な低さを有さず、従ってトランジ
スタQ13はオフする。このため、抵抗器R20の両端
には電圧降下が実質的に生じず、トランジスタQ12の
ゲートGはソースSとほぼ同電位となり、トランジスタ
Q12は、ソースSに印加されている電圧の極性に関わ
らずオフする。
12のソースSに接続されている側の端から、ソースS
に正極性の電圧が印加され、ソースSの電位がドレイン
Dの電位より高くなったとする。この場合、ダイオード
Di10は順バイアスされるので、トランジスタQ14
のベースB14の電圧は、トランジスタQ12のソース
Sの電圧からダイオードDi10の順方向電圧を差し引
き、更にエミッタE14及びベースB14が形成するダ
イオードの順方向電圧を差し引いた値にほぼ等しくな
る。そして、トランジスタQ13のベースB13は、ト
ランジスタQ14のベースB14とほぼ同電位となる。
このため、トランジスタQ13のエミッタE13の電位
を基準としたベースB13の電圧は、トランジスタQ1
3をオンさせるに十分な低さを有さず、従ってトランジ
スタQ13はオフする。このため、抵抗器R20の両端
には電圧降下が実質的に生じず、トランジスタQ12の
ゲートGはソースSとほぼ同電位となり、トランジスタ
Q12は、ソースSに印加されている電圧の極性に関わ
らずオフする。
【0164】トランジスタQ12がオフすることによ
り、負荷の一端からトランジスタQ12のソースS及び
ドレインDを介して交流電源に電流が逆流することが実
質的に阻止される。以上説明したとおり、この整流回路
は、負荷が、その両端のうち、トランジスタQ12に接
続されている側の端に正極性の電圧を自ら発生するもの
であっても、トランジスタQ12を介して交流電源の側
に電流が逆流することを実質的に阻止する。なお、トラ
ンジスタQ12のソースS及びドレインDの電位が実質
的に等しいときにトランジスタQ13のエミッタE13
及びトランジスタQ14のエミッタE14の電位が実質
的に等しくなるならば、ダイオードDi9のアノード及
びカソードが接続されている箇所同士も、ダイオードD
i10のアノード及びカソードが接続されている箇所同
士も、短絡されていてよい。
り、負荷の一端からトランジスタQ12のソースS及び
ドレインDを介して交流電源に電流が逆流することが実
質的に阻止される。以上説明したとおり、この整流回路
は、負荷が、その両端のうち、トランジスタQ12に接
続されている側の端に正極性の電圧を自ら発生するもの
であっても、トランジスタQ12を介して交流電源の側
に電流が逆流することを実質的に阻止する。なお、トラ
ンジスタQ12のソースS及びドレインDの電位が実質
的に等しいときにトランジスタQ13のエミッタE13
及びトランジスタQ14のエミッタE14の電位が実質
的に等しくなるならば、ダイオードDi9のアノード及
びカソードが接続されている箇所同士も、ダイオードD
i10のアノード及びカソードが接続されている箇所同
士も、短絡されていてよい。
【0165】以上、この発明の実施の形態にかかる整流
回路を説明したが、この発明の整流回路の構成は上述の
実施の形態に限られない。この発明の整流回路は、例え
ば図14に示すように、エミッタ又はソースが交流電源
の一端に接続され、コレクタ又はドレインが負荷の一端
に接続されたトランジスタ(バイポーラトランジスタ又
はFET)と、該トランジスタのエミッタ及びベース
(又はソース及びゲート)に接続された制御回路と、ト
ランジスタのコレクタ(又はドレイン)及び制御回路に
接続された逆流防止回路とからなるものであればよい
(なお、図14に示すように、交流電源の他端及び負荷
の他端は接地されていればよい)。
回路を説明したが、この発明の整流回路の構成は上述の
実施の形態に限られない。この発明の整流回路は、例え
ば図14に示すように、エミッタ又はソースが交流電源
の一端に接続され、コレクタ又はドレインが負荷の一端
に接続されたトランジスタ(バイポーラトランジスタ又
はFET)と、該トランジスタのエミッタ及びベース
(又はソース及びゲート)に接続された制御回路と、ト
ランジスタのコレクタ(又はドレイン)及び制御回路に
接続された逆流防止回路とからなるものであればよい
(なお、図14に示すように、交流電源の他端及び負荷
の他端は接地されていればよい)。
【0166】そして、図14に示す制御回路は、トラン
ジスタのエミッタ又はソースに印加された電圧を検知
し、所定の極性の電圧が検知されたときにトランジスタ
をオンにする電圧をトランジスタのベース又はゲートに
印加し、所定の極性の逆の極性の電圧が検知されたとき
にはトランジスタをオフにする電圧を該ベース又は該ゲ
ートに印加するものであればよい。これにより、負荷の
両端のうち、トランジスタのコレクタ又はドレインに接
続されている側の端には所定の極性の電圧が印加され
る。すなわち、交流電源の電圧は整流される。また、図
14に示す逆流防止回路は、トランジスタのコレクタ又
はドレインに印加された電圧を検知し、該コレクタ又は
該ドレインに、所定の向きと逆向きに電流が流れるよう
な電圧が印加されているときに、制御回路を制御して、
トランジスタをオフにする電圧をトランジスタのベース
又はゲートに印加するものであればよい。これにより、
該逆向きの電流は実質的に阻止される。
ジスタのエミッタ又はソースに印加された電圧を検知
し、所定の極性の電圧が検知されたときにトランジスタ
をオンにする電圧をトランジスタのベース又はゲートに
印加し、所定の極性の逆の極性の電圧が検知されたとき
にはトランジスタをオフにする電圧を該ベース又は該ゲ
ートに印加するものであればよい。これにより、負荷の
両端のうち、トランジスタのコレクタ又はドレインに接
続されている側の端には所定の極性の電圧が印加され
る。すなわち、交流電源の電圧は整流される。また、図
14に示す逆流防止回路は、トランジスタのコレクタ又
はドレインに印加された電圧を検知し、該コレクタ又は
該ドレインに、所定の向きと逆向きに電流が流れるよう
な電圧が印加されているときに、制御回路を制御して、
トランジスタをオフにする電圧をトランジスタのベース
又はゲートに印加するものであればよい。これにより、
該逆向きの電流は実質的に阻止される。
【0167】なお、図14に示す整流回路においても、
トランジスタのエミッタ又はソースが接続されるべき箇
所にコレクタ又はドレインが接続され、コレクタ又はド
レインが接続されるべき箇所にエミッタ又はソースが接
続されてもよい。
トランジスタのエミッタ又はソースが接続されるべき箇
所にコレクタ又はドレインが接続され、コレクタ又はド
レインが接続されるべき箇所にエミッタ又はソースが接
続されてもよい。
【0168】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、駆動用の電源を要せず、低損失で交流を整流するこ
とができる整流回路が実現される。また、この発明によ
れば、負荷から交流電源への電流の逆流を防止すること
ができる整流回路が実現される。
ば、駆動用の電源を要せず、低損失で交流を整流するこ
とができる整流回路が実現される。また、この発明によ
れば、負荷から交流電源への電流の逆流を防止すること
ができる整流回路が実現される。
【図1】この発明の第1の実施の形態に係る整流回路の
構成を示す回路図である。
構成を示す回路図である。
【図2】図1の整流回路の変形例を示す回路図である。
【図3】図1の整流回路の変形例を示す回路図である。
【図4】図1の整流回路の変形例を示す回路図である。
【図5】図1の整流回路の変形例を示す回路図である。
【図6】図1の整流回路の変形例を示す回路図である。
【図7】この発明の第2の実施の形態に係る整流回路の
構成を示す図である。
構成を示す図である。
【図8】図7の整流回路の変形例を示す回路図である。
【図9】図7の整流回路の変形例を示す回路図である。
【図10】図7の整流回路の変形例を示す回路図であ
る。
る。
【図11】この発明の第3の実施の形態に係る整流回路
の構成を示す図である。
の構成を示す図である。
【図12】この発明の第4の実施の形態に係る整流回路
の構成を示す図である。
の構成を示す図である。
【図13】この発明の第5の実施の形態に係る整流回路
の構成を示す図である。
の構成を示す図である。
【図14】この発明の実施の形態に係る整流回路の構成
を示す図である。
を示す図である。
Di1〜Di10 ダイオード Q1〜Q15 トランジスタ R1〜R22 抵抗器 T 変成器
Claims (7)
- 【請求項1】第1、第2及び第3のトランジスタと、前
記第1のトランジスタをオンさせるための信号を供給す
るドライブ用信号源と、より構成され、 前記第1のトランジスタは、第1の制御端及び第1の電
流路を備え、前記第1の電流路の一端に整流対象電圧を
受け、前記第1の制御端に印加される信号に従ってオン
又はオフすることにより前記第1の電流路の他端に整流
後の電圧を出力して、前記第1の電流路の他端に接続さ
れた外部の負荷に電力を供給し、 前記第2のトランジスタは、前記第1の電流路の前記一
端に接続された第2の制御端と、一端が前記第1の制御
端に接続された第2の電流路と、を備え、 前記第3のトランジスタは、前記第1の電流路の前記他
端に接続された第3の制御端と、一端が前記第1の電流
路の前記他端に接続された第3の電流路と、を備え、 前記第2の電流路の他端及び前記第3の電流路の他端が
更に前記ドライブ用信号源に接続されることにより、前
記第2及び第3のトランジスタは差動増幅回路を形成し
ており、 前記差動増幅回路は、前記第2及び第3の制御端の電位
差に基づいて、前記第1の電流路に印加された電圧の向
きを検知し、前記第1の電流路に所定の方向に電流を流
す向きの電圧が印加されたとき前記第2の電流路をオン
させて前記ドライブ用信号源から供給される前記信号を
前記第1の制御端に印加し、前記第1の電流路に前記所
定の方向とは逆方向に電流を流す向きの電圧が印加され
たとき、前記第2の電流路に供給されるべき前記信号を
前記第3の電流路に流すことによって前記第2の電流路
を実質的にオフさせて前記ドライブ用信号源から供給さ
れる前記信号を実質的に遮断することにより、前記第1
のトランジスタに前記整流対象電圧を整流させ、前記ドライブ用信号源は、 前記整流対象電圧が両端に印加された一次巻線と、前記
一次巻線に磁気的に結合された二次巻線とを備える変成
器と、 前記変成器の前記二次巻線に接続され、前記二次巻線に
発生する電流を前記第 2の電流路に供給する回路と、 から構成されている、 ことを特徴とする整流回路。 - 【請求項2】第1、第2及び第3のトランジスタと、前
記第1のトランジスタをオンさせるための信号を供給す
るドライブ用信号源と、より構成され、 前記第1のトランジスタは、第1の制御端及び第1の電
流路を備え、前記第1の電流路の一端に整流対象電圧を
受け、前記第1の制御端に印加される信号に従ってオン
又はオフすることにより前記第1の電流路の他端に整流
後の電圧を出力して、前記第1の電流路の他端に接続さ
れた外部の負荷に電力を供給し、 前記第2のトランジスタは、前記第1の電流路の前記一
端に接続された第2の制御端と、一端が前記第1の制御
端に接続された第2の電流路と、を備え、 前記第3のトランジスタは、前記第1の電流路の前記他
端に接続された第3の制御端と、一端が前記第1の電流
路の前記他端に接続された第3の電流路と、を備え、 前記第2の電流路の他端及び前記第3の電流路の他端が
更に前記ドライブ用信号源に接続されることにより、前
記第2及び第3のトランジスタは差動増幅回路を形成し
ており、 前記差動増幅回路は、前記第2及び第3の制御端の電位
差に基づいて、前記第1の電流路に印加された電圧の向
きを検知し、前記第1の電流路に所定の方向に電流を流
す向きの電圧が印加されたとき前記第2の電流路をオン
させて前記ドライブ用信号源から供給される前記信号を
前記第1の制御端に印加し、前記第1の電流路に前記所
定の方向とは逆方向に電流を流す向きの電圧が印加され
たとき、前記第2の電流路に供給されるべき前記信号を
前記第3の電流路に流すことによって前記第2の電流路
を実質的にオフさせて前記ドライブ用信号源から供給さ
れる前記信号を実質的に遮断することにより、前記第1
のトランジスタに前記整流対象電圧を整流させ、 前記ドライブ用信号源は、 前記第1の電流路の一端に接続された一次巻線と、前記
一次巻線に磁気的に結合された二次巻線とを備える変成
器と、 前記変成器の前記二次巻線に接続され、前記二次巻線に
発生する電流を前記第2の電流路に供給する回路と、 から構成されている、 ことを特徴とする整流回路。 - 【請求項3】前記第1のトランジスタは電界効果トラン
ジスタから構成され、 前記第1の電流路の両端は前記電界効果トランジスタの
ソースとドレインから構成され、前記第1の制御端は前
記電界効果トランジスタのゲートから構成され、 前記差動増幅回路は、前記電界効果トランジスタの前記
ソース及び前記ドレインの間の電圧を検出し、検出した
電圧に応じて、該電界効果トランジスタをオン又はオフ
させるゲート電圧を前記ドライブ用信号源から前記電界
効果トランジスタの前記ゲートに供給する、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載の整流回路。 - 【請求項4】前記第1のトランジスタはバイポーラトラ
ンジスタから構成され、 前記第1の電流路の両端は前記バイポーラトランジスタ
のエミッタとコレクタから構成され、前記第1のトラン
ジスタの前記制御端は前記バイポーラトランジスタのベ
ースから構成され、 前記差動増幅回路は、前記バイポーラトランジスタの前
記エミッタ及び前記コレクタの間の電圧を検出し、検出
した電圧に応じて、該バイポーラトランジスタをオン又
はオフさせるベース電流を前記ドライブ用信号源から前
記バイポーラトランジスタの前記ベースに供給する、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載の整流回路。 - 【請求項5】前記バイポーラトランジスタはPNPバイ
ポーラトランジスタから構成され、 前記第1の電流路の一端は該PNPバイポーラトランジ
スタのエミッタから構成され、前記第1の電流路の他端
は該PNPバイポーラトランジスタのコレクタから構成
され、前記第1の制御端は該PNPバイポーラトランジ
スタのベースから構成され、 前記差動増幅回路は、前記エミッタに正極性の電位が印
加された時に、該PNPバイポーラトランジスタをオン
させる電圧及び電流を前記ドライブ用信号源から前記ベ
ースに供給し、前記エミッタに負極性の電圧が印加され
た時に、該PNPバイポーラトランジスタをオフさせる
電圧及び電流を前記ドライブ用信号源から前記ベースに
供給する回路から構成される、 ことを特徴とする請求項4に記載の整流回路。 - 【請求項6】前記バイポーラトランジスタはNPNバイ
ポーラトランジスタから構成され、 前記第1の電流路の一端は該NPNバイポーラトランジ
スタのエミッタから構成され、前記第1の電流路の他端
は該NPNバイポーラトランジスタのコレクタから構成
され、前記第1の制御端は該NPNバイポーラトランジ
スタのベースから構成され、 前記差動増幅回路は、前記エミッタに負極性の電位が印
加された時に、該PNPバイポーラトランジスタをオン
させる電圧及び電流を前記ドライブ用信号源から前記ベ
ースに供給し、前記エミッタに正極性の電圧が印加され
た時に、該PNPバイポーラトランジスタをオフさせる
電圧及び電流を前記ドライブ用信号源から前記ベースに
供給する回路から構成される、 ことを特徴とする請求項4に記載の整流回路。 - 【請求項7】前記差動増幅回路は、前記第1のトランジ
スタをその飽和領域でオンさせる、 ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載
の整流回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34559798A JP3154695B2 (ja) | 1998-12-04 | 1998-12-04 | 整流回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34559798A JP3154695B2 (ja) | 1998-12-04 | 1998-12-04 | 整流回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000175455A JP2000175455A (ja) | 2000-06-23 |
JP3154695B2 true JP3154695B2 (ja) | 2001-04-09 |
Family
ID=18377675
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34559798A Expired - Fee Related JP3154695B2 (ja) | 1998-12-04 | 1998-12-04 | 整流回路 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3154695B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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---|---|---|---|---|
DE102007060219A1 (de) * | 2007-12-14 | 2009-06-18 | Robert Bosch Gmbh | Gleichrichterschaltung |
JP7496083B2 (ja) | 2020-01-31 | 2024-06-06 | 株式会社新陽社 | 整流作用を有する制御回路 |
-
1998
- 1998-12-04 JP JP34559798A patent/JP3154695B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000175455A (ja) | 2000-06-23 |
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