JP3151947B2 - 開放歯車用防錆グリース - Google Patents
開放歯車用防錆グリースInfo
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- JP3151947B2 JP3151947B2 JP21204092A JP21204092A JP3151947B2 JP 3151947 B2 JP3151947 B2 JP 3151947B2 JP 21204092 A JP21204092 A JP 21204092A JP 21204092 A JP21204092 A JP 21204092A JP 3151947 B2 JP3151947 B2 JP 3151947B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は開放歯車用防錆グリー
ス、特に防錆油の日本規格中のNP−6タイプの性能及
び作業性を大幅に改善、向上させた開放歯車用防錆グリ
ースに関するものである。
ス、特に防錆油の日本規格中のNP−6タイプの性能及
び作業性を大幅に改善、向上させた開放歯車用防錆グリ
ースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種類の開放歯車用防錆グリースは、
パラフィン鉱油を基油として、これに増ちょう剤、アス
ファルト、極圧添加剤及び防錆添加剤等を配合し、金属
面に対し、粘着性、防錆性、潤滑性を持たせたものが一
般に使用されている。
パラフィン鉱油を基油として、これに増ちょう剤、アス
ファルト、極圧添加剤及び防錆添加剤等を配合し、金属
面に対し、粘着性、防錆性、潤滑性を持たせたものが一
般に使用されている。
【0003】上記開放歯車用防錆グリースは、水門設備
の主体である門戸の巻き上げロープ用歯車等のような気
象条件下で用いられる。
の主体である門戸の巻き上げロープ用歯車等のような気
象条件下で用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、現在使用され
ている市販品の開放歯車用防錆グリースの多くは、風雨
にさらされる気象条件下で使用すると硬化して変質、変
色を生じ、防錆効果及び潤滑性も低下してしまう問題が
ある。更に、最大の弱点は、硬化性であったり油中に繊
維質を含むために、塗布等の作業性が非常に悪いという
点であった。
ている市販品の開放歯車用防錆グリースの多くは、風雨
にさらされる気象条件下で使用すると硬化して変質、変
色を生じ、防錆効果及び潤滑性も低下してしまう問題が
ある。更に、最大の弱点は、硬化性であったり油中に繊
維質を含むために、塗布等の作業性が非常に悪いという
点であった。
【0005】本発明は、上記従来品の開放歯車用防錆グ
リースの問題点に着目してなしたもので、大気、屋内等
の水門ワイヤロープ用開放歯車等に使用する時、耐焼付
性が良く、しかも塗布の密着性、保持性が良く、かつ防
錆性、耐焼付性等の潤滑性に優れて寿命を大幅に延長す
ることができる開放歯車用防錆グリースを提供すること
を目的としている。
リースの問題点に着目してなしたもので、大気、屋内等
の水門ワイヤロープ用開放歯車等に使用する時、耐焼付
性が良く、しかも塗布の密着性、保持性が良く、かつ防
錆性、耐焼付性等の潤滑性に優れて寿命を大幅に延長す
ることができる開放歯車用防錆グリースを提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、基油とする6
0〜70重量%の鉱物油に対して、増ちょう剤としての
5〜15重量%の疎水性シリカと、色、更に艶を向上さ
せるための10〜20重量%のパラフィンと、ジシクロ
ヘキシルアミンのオレイン酸塩、ナフタレンスルフォン
酸塩、ソルビタンステアリン酸塩から選ばれた3〜10
重量%の防錆添加剤とを添加して配合した防錆油に、オ
レイン酸、パルミチン酸、ステアリン酸のうち少なくと
も1つを含む0.5〜3重量%の脂肪酸と、2.5〜1
1重量%のジアルキルジチオリン酸亜鉛とを添加してな
ることを特徴とする開放歯車用防錆グリース、に係わる
ものである。
0〜70重量%の鉱物油に対して、増ちょう剤としての
5〜15重量%の疎水性シリカと、色、更に艶を向上さ
せるための10〜20重量%のパラフィンと、ジシクロ
ヘキシルアミンのオレイン酸塩、ナフタレンスルフォン
酸塩、ソルビタンステアリン酸塩から選ばれた3〜10
重量%の防錆添加剤とを添加して配合した防錆油に、オ
レイン酸、パルミチン酸、ステアリン酸のうち少なくと
も1つを含む0.5〜3重量%の脂肪酸と、2.5〜1
1重量%のジアルキルジチオリン酸亜鉛とを添加してな
ることを特徴とする開放歯車用防錆グリース、に係わる
ものである。
【0007】
【作用】防錆油にオレイン酸、パルミチン酸、ステアリ
ン酸等を含む脂肪酸並びにジアルキルジチオリン酸亜鉛
を2.5〜11重量%添加した開放歯車用防錆グリース
は、耐焼付性等の潤滑性が向上して寿命が延長され、更
に密着性、保持性が向上されることにより、せん断によ
る油膜切れを大幅に減少させる。
ン酸等を含む脂肪酸並びにジアルキルジチオリン酸亜鉛
を2.5〜11重量%添加した開放歯車用防錆グリース
は、耐焼付性等の潤滑性が向上して寿命が延長され、更
に密着性、保持性が向上されることにより、せん断によ
る油膜切れを大幅に減少させる。
【0008】本発明の開放歯車用防錆グリースは、基油
として鉱物油を60〜70重量%と、これに増ちょう剤
(固めてねばり気をもたせる作用)としての疎水性シリ
カを5〜15重量%と、色、更に艶を向上させるための
パラフィンを10〜20重量%と、一般に知られている
ジシクロヘキシルアミンのオレイン酸塩、ナフタレンス
ルフォン酸塩、ソルビタンステアリン酸塩から選ばれた
防錆添加剤を3〜10重量%を添加した防錆油に、オレ
イン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等を含む脂肪酸を
0.5〜3重量%並びにジアルキルジチオリン酸亜鉛を
2.5〜11重量%添加した組成のものとする。
として鉱物油を60〜70重量%と、これに増ちょう剤
(固めてねばり気をもたせる作用)としての疎水性シリ
カを5〜15重量%と、色、更に艶を向上させるための
パラフィンを10〜20重量%と、一般に知られている
ジシクロヘキシルアミンのオレイン酸塩、ナフタレンス
ルフォン酸塩、ソルビタンステアリン酸塩から選ばれた
防錆添加剤を3〜10重量%を添加した防錆油に、オレ
イン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等を含む脂肪酸を
0.5〜3重量%並びにジアルキルジチオリン酸亜鉛を
2.5〜11重量%添加した組成のものとする。
【0009】上記のジアルキルジチオリン酸亜鉛の重量
%が2.5重量%以下あるいは11重量%以上の場合に
は塗布時の作業性が低下して使用に適さない。
%が2.5重量%以下あるいは11重量%以上の場合に
は塗布時の作業性が低下して使用に適さない。
【0010】本発明の開放歯車用防錆グリースにより、
耐焼付性等の潤滑性を向上させ摩擦、回転部におけるす
べりを良好にして焼付き等を防止することができ、更に
密着性、保持性が向上されることにより塗布時の作業が
容易となる。
耐焼付性等の潤滑性を向上させ摩擦、回転部におけるす
べりを良好にして焼付き等を防止することができ、更に
密着性、保持性が向上されることにより塗布時の作業が
容易となる。
【0011】以下の実施例1に示す組成比で製造した本
発明品1と市販品A〜Dの防錆グリースについて潤滑性
試験及び塩水噴霧試験し、潤滑性及び防錆効果と、色の
変化についていろいろ比較した結果を表1に示す。尚、
表1に示した市販品の防錆グリースの組織は精製鉱物油
95重量%、特性向上添加剤(酸化防止剤、アルミニウ
ム石けん系増ちょう剤)5重量%の場合を示した。
発明品1と市販品A〜Dの防錆グリースについて潤滑性
試験及び塩水噴霧試験し、潤滑性及び防錆効果と、色の
変化についていろいろ比較した結果を表1に示す。尚、
表1に示した市販品の防錆グリースの組織は精製鉱物油
95重量%、特性向上添加剤(酸化防止剤、アルミニウ
ム石けん系増ちょう剤)5重量%の場合を示した。
【0012】
【表1】
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例を説明する。
【0014】実施例1 本発明の開放歯車用防錆グリースの組成の一例を次に示
す。 鉱物油 65重量% 疎水性シリカ 10重量% パラフィン 10重量% ジシクロヘキシルアミンのオレイン酸塩 5重量% オレイン酸 2重量% ジアルキルジチオリン酸亜鉛 8重量%
す。 鉱物油 65重量% 疎水性シリカ 10重量% パラフィン 10重量% ジシクロヘキシルアミンのオレイン酸塩 5重量% オレイン酸 2重量% ジアルキルジチオリン酸亜鉛 8重量%
【0015】なお、上記に本発明の開放歯車用防錆グリ
ースの実施例を示したが、本発明はこの実施例にのみ限
定されるものではない。
ースの実施例を示したが、本発明はこの実施例にのみ限
定されるものではない。
【0016】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の開放歯車用防
錆グリースによれば、次の如き優れた効果を発揮する。
錆グリースによれば、次の如き優れた効果を発揮する。
【0017】(1)本発明の歯車用防錆グリースは、極
圧性等の、潤滑性が向上され、長期にわたり防錆グリー
スとしての機能を果たすことができる。
圧性等の、潤滑性が向上され、長期にわたり防錆グリー
スとしての機能を果たすことができる。
【0018】(2)本発明の歯車用防錆グリースは、密
着性、保持性が向上され、よって塗布等の作業性が向上
できる。
着性、保持性が向上され、よって塗布等の作業性が向上
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C10M 129:40 137:10 133:06) C10N 10:04 30:02 30:12 40:06 40:32 50:10 (56)参考文献 特開 平3−223295(JP,A) 特開 昭56−4697(JP,A) 特開 平1−297498(JP,A) 特公 昭50−24965(JP,B1) 特公 昭48−42924(JP,B1) 特公 昭51−5507(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C10M 101/02 C10M 113/12 C10M 159/04 C10M 129/40 C10M 137/10 C10M 133/06 C10N 30:12 C10N 40:06 C10N 40:32 C10N 50:10 WPI/L(QUESTEL)
Claims (1)
- 【請求項1】 基油とする60〜70重量%の鉱物油に
対して、増ちょう剤としての5〜15重量%の疎水性シ
リカと、色、更に艶を向上させるための10〜20重量
%のパラフィンと、ジシクロヘキシルアミンのオレイン
酸塩、ナフタレンスルフォン酸塩、ソルビタンステアリ
ン酸塩から選ばれた3〜10重量%の防錆添加剤とを添
加して配合した防錆油に、オレイン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸のうち少なくとも1つを含む0.5〜3重
量%の脂肪酸と、2.5〜11重量%のジアルキルジチ
オリン酸亜鉛とを添加してなることを特徴とする開放歯
車用防錆グリース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21204092A JP3151947B2 (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | 開放歯車用防錆グリース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21204092A JP3151947B2 (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | 開放歯車用防錆グリース |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0633084A JPH0633084A (ja) | 1994-02-08 |
JP3151947B2 true JP3151947B2 (ja) | 2001-04-03 |
Family
ID=16615877
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21204092A Expired - Fee Related JP3151947B2 (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | 開放歯車用防錆グリース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3151947B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005325305A (ja) * | 2004-05-17 | 2005-11-24 | Toyota Motor Corp | 潤滑剤組成物 |
JP4799859B2 (ja) * | 2004-12-27 | 2011-10-26 | 住鉱潤滑剤株式会社 | 人体に安全な潤滑剤組成物 |
CN105887093A (zh) * | 2016-05-05 | 2016-08-24 | 成都华气能源工程有限公司 | 金属防锈剂及其制备方法 |
CN111019747B (zh) * | 2019-12-25 | 2022-03-29 | 廊坊师范学院 | 极压半合成型金属切削液的制备方法 |
CN111234899A (zh) * | 2020-03-06 | 2020-06-05 | 青岛康普顿石油化工有限公司 | 一种有机纳米减磨剂及其制备方法与应用 |
-
1992
- 1992-07-16 JP JP21204092A patent/JP3151947B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0633084A (ja) | 1994-02-08 |
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Legal Events
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