JP3151664B2 - ソフトバッグ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、適宜の物を収容
可能な柔軟性を有したソフトバッグに関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来より、柔軟性を有したソフトバッグ
が使用されている。このソフトバッグは、その柔軟性に
より、内部に種々の形状の物を多く収容できる上に、収
容されている物が少ない場合はコンパクトになり、手軽
に持ち運びができるしかし、従来のソフトバッグは、蓋
体を開いた状態にして使用者が手を離すと、ひしゃげて
自立することができなかった。従って、ソフトバッグを
膝や地面の上に置いて蓋体を開き、内部に収容されたも
のを取り出そうとする際、常に片手でソフトバッグを支
えていなければならず、不便であった。

【０００３】また、書類やファイルをスムーズに出し入
れすることが困難で、さらに、収容した書類やファイル
が折れたりして損傷することが多かった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は、
膝や地面の上に置いて蓋体を開いた際、手で支えなくと
も自立可能で、しかも、書類やファイルがスムーズに出
し入れ可能で、損傷しにくいソフトバッグを提供するこ
とを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明は次のような技術的手段を講じている。

【０００６】この発明のソフトバッグは、前後両側に柔
軟性のある蓋体１、２を開閉自在に設けると共に、両蓋
体１、２の間に剛性のある仕切り体３を設け、両蓋体
１、２と仕切り体３の互いの側部を連結部材４を介して
連結したソフトバッグであって、連結部材４を、蓋体
１、２の側部の上端部より少し下の位置から設け、両蓋
体１、２が開いたときに両蓋体１、２の上端部が垂れる
ようにしたものとしている。

【０００７】

【０００８】前記連結部材４は、逆三角形状で、かつ柔
軟性があるものとすることができる。

【０００９】

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。

【００１１】この発明のソフトバッグは、前後両側に柔
軟性のある蓋体１、２を開閉自在に設けると共に、両蓋
体１、２の間に剛性のある仕切り体３を設けたものであ
る。

【００１２】図１は、このソフトバッグの両蓋体１、２
を開いた状態を示す図である。このソフトバッグは、両
蓋体１、２と仕切り体３の互いの側部を連結部材４を介
して連結し、蓋体１、２の上部に把手５を設け、内部に
書類その他適宜の物を入れられるようにしている。

【００１３】このソフトバッグの蓋体１、２は、全体を
横長の四角形状とし、各辺に縁部１ａ、１ｂ、１ｃ、１
ｄ、２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｄを立設して、断面が略コ字
状になるようにしている。蓋体１、２の生地は、蓋体
１、２単独では自立できない程度の柔軟性を有するもの
で、ナイロン等適宜の繊維からなる布や、合成皮革、本
皮、その他適宜の素材からなる柔らかいシート状のもの
でよい。

【００１４】蓋体１、２の下端の縁部１ｂ、２ｂは、ソ
フトバッグを膝の上や地面に置いたときに安定するよう
に、細板状の芯材で補強することが望ましい。

【００１５】仕切り体３は、プラスチック、金属等、蓋
体１、２の生地よりも剛性のある素材からなる板を、蓋
体１、２と同種の生地で覆ったものである。仕切り体３
は、蓋体１、２を開いたときに、ソフトバッグが自立で
きなくなるほど湾曲したり折れ曲がったりしない程度の
剛性を有するものであればよい。

【００１６】このソフトバッグは、仕切り体３の存在に
より、書類やファイルの出し入れをスムーズに行うこと
が可能となり、さらに、収容された書類やファイルが折
れたりして損傷することを防止できる。また、仕切り体
３が弾力性を有するものとすれば、ソフトバッグとして
より取り扱い易くなる。

【００１７】蓋体１、２の下端の縁部１ｂ、２ｂと仕切
り体３の下端部３ａとは、縫製により連結されている。
各蓋体１、２の下端部を除く３辺の縁部１ａ、１ｃ、１
ｄ、２ａ、２ｃ、２ｄと、仕切り体３の下端部３ａを除
く３辺には、ファスナー６を設け、各蓋体１、２と仕切
り体３を開閉自在にしている。また、蓋体１、２や仕切
り体３には、適宜小物を入れられるポケットを設けても
よい。

【００１８】連結部材４は逆三角形状となっている。な
お、逆三角形状とは、上辺より下辺が短い台形も含む。
連結部材４は、蓋体１、２と同種の柔軟性がある生地で
できており、蓋体１、２と仕切り体３の各左右側部の間
に、合計４枚取り付けられている。

【００１９】連結部材４は、その両側辺４ａ、４ｂの長
さを、蓋体１、２及び仕切り体３の各左右側部の長さよ
り短くし（５分の４程度）、蓋体１、２及び仕切り体３
の各左右側部の上端部の少し下から下端部まで沿うよう
にしている。連結部材４の側辺４ａと４ｂの角度は、両
蓋体１、２が開く最大の角度に対応している。

【００２０】連結部材４は、その一方の側辺４ａが蓋体
１、２の左右側部の縁部１ｃ、１ｄ、２ｃ、２ｄのそれ
ぞれの内側に縫製により連結されている。また、連結部
材４の他方の側辺４ｂと仕切り体３の左右側部の前後両
側には、図２に示すように、面接着テープ等の係合手段
７を設けており、連結部材４を仕切り体３から取り外す
ことができるようにしている。これにより、係合手段７
を解除し、蓋体１、２がより大きく開くようにしてソフ
トバッグの内部に物を出し入れし易くすることができ
る。

【００２１】図３は、このソフトバッグを使用者の膝の
上に置き、両蓋体１、２を外側に開いた状態を示す図で
ある。この図のように、ソフトバッグは手を離した状態
でも自立できるので、両手を使ってソフトバッグの内部
に収容したものを取り出すことができる。また、連結部
材４が蓋体１、２及び仕切り体３の各左右側部の上端の
少し下から設けられているため、連結部材４が連結され
ていない蓋体１、２の上端部が垂れて開く角度が大きく
なり、よく安定する。

【００２２】

【００２３】

【発明の効果】この発明のソフトバッグは、上述のよう
に構成されており、膝や地面の上に置いて蓋体１、２を
開いた際、自立させることができるため、手で支ええる
必要がなく、便利に使用することができる。しかも、書
類やファイルがスムーズに出し入れ可能で、損傷しにく
い。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施形態のソフトバッグの斜視図。

【図２】この発明の実施形態のソフトバッグの側部の一
部拡大斜視図。

【図３】この発明の実施形態のソフトバッグを膝の上に
置いた場合の側面図。

【符号の説明】

１ 蓋体 ２ 蓋体 ３ 仕切り体 ４ 連結部材

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) A45C 13/02 A45C 3/00

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 前後両側に柔軟性のある蓋体（１）
   （２）を開閉自在に設けると共に、両蓋体（１）（２）
   の間に剛性のある仕切り体（３）を設け、両蓋体（１）
   （２）と仕切り体（３）の互いの側部を連結部材（４）
   を介して連結したソフトバッグであって、連結部材
   （４）を、蓋体（１）（２）の側部の上端部より少し下
   の位置から設け、両蓋体（１）（２）が開いたときに両
   蓋体（１）（２）の上端部が垂れるようにしたことを特
   徴とするソフトバッグ。
2. 【請求項２】 連結部材（４）が三角形状で、かつ柔軟
   性があるものとした請求項１記載のソフトバッグ。