JP3150437U - 蔓植物などの誘引結束具 - Google Patents
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Abstract
【課題】蔓植物などの茎を、これを添わせた枠体の棒状箇所や線状箇所に簡易かつ安価に結束して固定化させることができるほか、茎に過度な緊張力を付与することのない蔓植物などの誘引結束具を提供する。【解決手段】植物の茎を誘引固定部の棒状箇所などに係止させるためのものであって、ポリウレタン樹脂などの樹脂材料で形成され、最大直径が2mm〜3mmの範囲内とされた線状体6aを素線とし、内径が8mm〜15mmの範囲内とされ、長さが数十cmとされた密巻状のコイル体からなり、前記線状体6aの一端の2つ〜5つの巻数からなる端部分が手指力で弾性変形されて、前記茎と前記枠体の棒状箇所又は線状箇所との双方に外嵌された状態とし、この後、該端部分を前記線状体6a部分から切り離して使用できるように構成する。【選択図】図2
Description
本考案は、植物などの茎を誘引用固定部の線状箇所や棒状箇所に係止して誘引するための誘引結束具で、特に壁面緑化における蔓植物の茎の誘引に適するものである。
従来より、建物の外壁面に沿わせて枠体を形成し、この枠体に蔓植物を繁茂させることにより、建物に蔓植物による柔らかい景観を醸し出したり、壁面の老化を遅らせたり、建物内の空調などの省エネルギー化を図ったり、さらには都市のヒートアイランド現象や大気汚染の緩和を図ることのできる壁面緑化の技術がある(特許文献1参照)。
この壁面緑化においては、壁面に沿った枠体部分に、蔓植物の枝葉を斑なく繁茂させることが重要であり、このためには、茎を枠体の希望する任意な位置に係止させ得ることが必要となる。この係止にさいして、従来では、枠体の棒状箇所や線状箇所に茎を添わせておいて、それら棒状箇所と茎とを適宜な結束手段で結束し固定するようにしている。
この結束手段としては、特許文献2に開示されているような、粘着テープの使用される結束具とか、特許文献3に開示されているような結束バンドなどが存在している。
しかし、特許文献2に開示された結束具では結束処理に手間がかかるのであり、また特許文献3に開示された結束バンドでは、茎の成長に伴ってバンドの緊張力が過度に大きくなって植物を傷める虞がある。
本考案は、蔓植物などの茎とこれを添わせた上記誘引固定部の棒状箇所や線状箇所に簡易かつ安価に固定化させることができるうえ、茎に過度な緊張力を付与することのない蔓植物などの誘引結束具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本考案に係る第1の蔓植物などの誘引結束具は、イタビなどの植物の茎を誘引固定部の線状箇所又は棒状箇所に係止させるためのものであって、ポリウレタン樹脂又はこれに近似した軟らかさ及び弾性を有する樹脂材料で形成され、最大直径が2mm〜3mmの範囲内とされた線状体を素線とされ、内径が8mm〜15mmの範囲内とされ、長さが数十cmとされた密巻状のコイル体からなり、前記線状体の一端の2つ〜5つの巻数からなる端部分が手指力で弾性変形されて、前記茎と前記枠体の棒状箇所又は線状箇所との双方に外嵌された状態とされ、この後、該端部分が未使用の前記線状体部分から切り離される処理が繰り返されるものであること特徴としている。
本考案に係る第2の蔓植物などの誘引結束具は、イタビなどの植物の茎を誘引固定部の棒状箇所又は線状箇所に係止させるためのものであって、ポリウレタン樹脂又はこれに近似した軟らかさ及び弾性を有する樹脂材料で形成され、最大直径が2mm〜3mmの範囲内とされた線状体を素線とし、内径が8mm〜15mmの範囲内とされ、巻数が2つ〜5つの範囲内とされた密巻状のコイル体からなり、前記線状体が手指力で弾性変形されて前記茎と前記棒状箇所又は線状箇所との双方に外嵌された状態に装着されるものであることを特徴としている。
本考案によれば、次のような効果が得られる。
即ち、2つ〜5つの巻数からなる線状体が、自身の弾性による形状保持力で植物などの茎と誘引固定部の線状箇所や棒状箇所との双方に外嵌された状態を保持するものとなる。またコイル体はポリウレタン樹脂などの樹脂材料からなる線状体を素線としたものであるため安価に製造することができる。したがって、イタビなどの植物の茎を誘引固定部の棒状箇所や線状箇所に簡易且つ安価に固定化させることができる。
即ち、2つ〜5つの巻数からなる線状体が、自身の弾性による形状保持力で植物などの茎と誘引固定部の線状箇所や棒状箇所との双方に外嵌された状態を保持するものとなる。またコイル体はポリウレタン樹脂などの樹脂材料からなる線状体を素線としたものであるため安価に製造することができる。したがって、イタビなどの植物の茎を誘引固定部の棒状箇所や線状箇所に簡易且つ安価に固定化させることができる。
また線状体が植物の茎を誘引固定部の線状箇所や棒状箇所に外嵌状に係止した状態の下で、茎が成長しても、線状体はゴム程度の軟らかさを有し比較的弾性変形しやすいため、線状体が茎に過度な緊張力を付与するものとならない。この結果、茎が線状体の緊張力で損傷を受ける事態は確実に防止される。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
先ず本考案に係る蔓植物などの誘引結束具を使用される対象について説明する。
図1は建物に壁面緑化を施した状態を示しAは側面図でBは壁面緑化部の正面図であり、図2は壁面緑化部の詳細を示す拡大図である。
建物1の外壁面1aに沿って壁面緑化用の誘引固定部をなす枠体2が形成されており、該枠体2は直径が10mm〜20mmとされた縦横配置の棒状箇所2a、2bを備えているほか、必要に応じて針金などによる線状箇所2cが形成される。該枠体2は地面に起立された支柱部材2dに支持されて起立状に保持されており、枠体2と建物1の外壁面1aとは水平支持部材2eで結合されている。
先ず本考案に係る蔓植物などの誘引結束具を使用される対象について説明する。
図1は建物に壁面緑化を施した状態を示しAは側面図でBは壁面緑化部の正面図であり、図2は壁面緑化部の詳細を示す拡大図である。
建物1の外壁面1aに沿って壁面緑化用の誘引固定部をなす枠体2が形成されており、該枠体2は直径が10mm〜20mmとされた縦横配置の棒状箇所2a、2bを備えているほか、必要に応じて針金などによる線状箇所2cが形成される。該枠体2は地面に起立された支柱部材2dに支持されて起立状に保持されており、枠体2と建物1の外壁面1aとは水平支持部材2eで結合されている。
枠体2には一般に蔓植物3を伝わせてその枝葉を繁茂させる。蔓植物3は茎3a、枝、葉、ひげなどを枠体2に絡ませつつ枠体2の全面に成長していく。蔓植物3には例えばイタビ、オオイタビ、ヘデラフェリックス、ハイビシャクシンなどがある。
図2中、4は水平支持部材2eの一端を固定させるために壁面1aに固定された木製部材であり、4aは木製部材4間に固定された筋交い部材であり、5は外壁面1aに形成された窓である。
次に本考案に係る蔓植物3などの誘引結束具について説明する。
図3は本考案に係る誘引結束具を示す正面図である。
本考案の蔓植物3などの誘引結束具は、ポリウレタン樹脂又はこれに近似した軟らかさ及び弾性を有する樹脂材料で形成され、最大直径d1が2mm〜3mmの範囲内とされた線状体6aを素線とされ、内径d2が8mm〜15mmの範囲内とされ、長さL1が数十cm(好ましくは30cm程度)とされた密巻状のコイル体6からなっている。
図3は本考案に係る誘引結束具を示す正面図である。
本考案の蔓植物3などの誘引結束具は、ポリウレタン樹脂又はこれに近似した軟らかさ及び弾性を有する樹脂材料で形成され、最大直径d1が2mm〜3mmの範囲内とされた線状体6aを素線とされ、内径d2が8mm〜15mmの範囲内とされ、長さL1が数十cm(好ましくは30cm程度)とされた密巻状のコイル体6からなっている。
ここで、線状体6aの最大直径d1が2mm〜3mmの範囲内とされたのは、線状体6aがこれを外嵌される蔓植物3の茎3aの成長に伴って茎3aから付与される力で押し退けられるように弾性変形されることを可能とし、またコイル状の線状体6aが手指力で殆ど直状に弾性変形されることを可能とするためである。なお、線状体6aの断面形状は円形を基本とするが、これに限定するものではない。
またコイル体6の内径d2が8mm〜15mmの範囲内とされたのは、次のような理由による。即ち、蔓植物3を、数メートル四方或いはそれ以上に及ぶような広い面積を有する枠体2の任意な一定範囲に繁茂させたいとき、先側の新しい茎3aを前記枠体2の一定範囲内に存在している棒状箇所2a、2b又は線状箇所2cに係止させるようにするが、この場合、新しい茎3aの直径は多くの場合、10mmに満たない大きさであり、一方、棒状箇所2a、2bや線状箇所2cの直径も一般に数mm〜十数mmとされており、これら茎3aと棒状箇所2a、2b又は線状箇所2cとの外周囲に線状体6aを巻き付けるように外嵌させて茎3aを棒状箇所2a、2b又は線状箇所2cに係止させる上で適当な大きさであるからである。
またコイル体6がポリウレタン樹脂又はこれに近似した軟らかさ(ゴム程度のもの)及び弾性を有する樹脂材料で形成されることとしたのは、蔓植物3の茎3aと枠体2の棒状箇所2a、2b又は線状箇所2cとの外周囲に線状体6aを巻き付けるように外嵌させた状態の下で、茎3aと線状体6aとが強く接触するようになったときでも、線状体6aが茎3aを損傷させるのを阻止するためである。
またコイル体6を蔓植物3に対して使用する場合、実際には、2種類のものが用意されるのであり、一方のコイル体6は、最大直径d1が2mmで内径d2が8mmとされ、他方のコイル体6は最大直径d1が2.5mmで内径d2が12mmとされる。このさい、前者は比較的細い茎3aや枝に対し使用され、後者は比較的太い茎3aや枝に対し使用される。
また線状体6aは、比較的熱を吸収し難い色、即ち黒以外の色(例えばポリウレタンの自然色など)とされ且つ、太陽光を透過させ得るように半透明とされる。
次に上記した蔓植物3などの誘引結束具の使用例を説明する。
蔓植物3が成長すると、無数の新しい茎3aが不規則に伸びようとする。これを放置していると、枠体2の全範囲に蔓植物3の枝葉を効率的に繁茂させることができない。これに対処するには、枝葉を繁茂させるべき範囲の棒状箇所2a、2bや線状箇所2cに蔓植物3の新しい茎3aを誘引することが必要となるのであり、この必要に応じるために、本考案の蔓植物3などの誘引結束具を使用するのである。
蔓植物3が成長すると、無数の新しい茎3aが不規則に伸びようとする。これを放置していると、枠体2の全範囲に蔓植物3の枝葉を効率的に繁茂させることができない。これに対処するには、枝葉を繁茂させるべき範囲の棒状箇所2a、2bや線状箇所2cに蔓植物3の新しい茎3aを誘引することが必要となるのであり、この必要に応じるために、本考案の蔓植物3などの誘引結束具を使用するのである。
該誘引結束具を使用するときは、例えば、各作業者は長さが数十cmのコイル体6の多数を袋に入れるなどして携行し、枠体2などを足場にするなどして、茎3aを誘引処理すべき棒状箇所2a、2b又は線状箇所2cの近傍に到達する。そして、蔓植物3の枝葉を繁茂させるべき範囲の棒状箇所2a、2bや線状箇所2cに新しい茎3aを手作業で引き寄せて添わせた状態とし、一方の手で、この沿わせた状態を維持させると共にコイル体6を把持しておき、他方の手で、コイル体6の端部分6bである2つ〜5つの範囲内の巻数を含む線状体1a箇所を弾性変形させて、図3に示すように棒状箇所2a、2b又は線状箇所2cと、これに添わせた新しい茎3aとの双方の外周囲に巻き付け、その後、線状体6aの長さ途中をハサミ又はカッターで切断し、該端部分6aを未使用の線状体6aから分離させるように処理する。ここで、コイル体6の長さL1は30cm程度であるのが好ましい理由は、コイル体6について、製造が容易であり、使い勝手がよいことのほか、自由状態で複雑な形状(癖のある曲がり形状)にならない最大長さであるからである。
このさい、コイル体6の未使用部分から分離されて使用状態となった2つ〜5つの範囲内の巻数を含む線状体6a(端部分6bの独立したもの)は自身の弾性による形状保持力により、元形状に復帰しようとするため、格別な処理をしなくても、図2に示すように棒状箇所2a、2b又は線状箇所2cと、これに添わせた新しい茎3aとの外周囲に適当な結束力で巻き付いて結束する。なお、この結束状態において、棒状箇所2a、2b又は線状箇所2cと、これに添わせた新しい茎3aとは、これらの間に幾分の遊隙が存在した状態となってもよいし、或いは密接された状態となってもよいのであり、重要なことは、新しい茎3aが線状体6aにより棒状箇所又2a、2b又は線状箇所2cに係止されて位置保持されることである。
こうして線状体6aによる茎3aの1箇所の位置保持(誘引結束処理)が終了するが、以後、他の茎3aの誘引結束箇所ごとに同様の処理を繰り返す。このような処理を繰り返すと、1本のコイル体6は各誘引結束処理が行われるごとに2つ〜5つの巻数を含む線状体6a部分である端部分6bが消費されていき、最後は、2つ〜5つの巻数を含む線状体6a部分が残ることになるが、この線状体6aは切断されることなく茎3aの1箇所の誘引結束処理に使用される。以後、各コイル体6について同様な使用が必要に応じ繰り返されることになる。
コイル体6の使用は、高所にて行われることが多いため、予め巻数が2つ〜5つの範囲内とされた密巻状のコイル体6を多数用意する場合に較べ、作業者は誘引結束処理作業を能率的に行えるのである。コイル体6は多くの場合に上記したように新しい茎3aの位置決めに使用されるものであるが、必要であれば既に成長した茎3aを位置保持するために同様に使用することも差し支えない。
線状体6aが茎3aと棒状箇所2a、2b又は線状箇所2cとの外周囲に外嵌された状態において、線状体6aに位置保持された茎3aが台風などの強風を受けても、線状体6aは自身の形状保持作用により茎3aなどから脱落することなく茎3aを棒状箇所2a、2b又は線状箇所2cに係止させて位置保持する。
また線状体6aが茎3aを誘引結束している状態において、茎3aが成長してその太さや長さが増大してくると、外周囲に外嵌されたコイル状の線状体6aを内側から外側へ押し拡げたり茎3aの成長方向へ引っ張るようになるが、このさいの押し拡げ力や引き力により、線状体6aは茎3aの外周面に倣うように弾性変形され又は拡径されるものとなり、また茎3aの長手方向へ向け棒状箇所2a、2b又は線状箇所2cに案内されつつ移動されるようになる。このような線状体6aの変形や移動が生じること、及び、線状体6aがゴム程度の軟らかさを有していることから、線状体6aで結束された茎3aが成長して太くなったり長くなっても、線状体6aは茎3aを過度に拘束することは生じず、茎3aは線状体6aによる損傷を受けることなく成長する。
線状体6aで結束された茎3aが成長する過程で、その枝葉が期待に反して斑状に繁茂することも生じ得るが、このような場合は、枝葉の繁茂形態を変更することが必要となる。この場合は、枝葉や茎3aを押し引きすることで茎3aを位置保持した線状体6aが棒状箇所2a、2b又は線状箇所2cに支持されたままこれに案内されて滑り移動するようになり、茎3aや枝葉はその位置を容易且つ迅速に変更され、これらの繁茂形態は均一化される。このさいも線状体6aがゴム程度の軟らかさであることはそれが結束した茎3aの損傷を防止する上で寄与する。
茎3aを結束した線状体6aは長期に亘って太陽光や風雨にさらされることになるが、樹脂材料で形成されているため、腐食することなく耐久性に優れるのであり、また樹脂材料が熱を吸収し難い色とされているため太陽光による温度上昇が抑制され、茎3aは熱損を受け難くなるのであり、また樹脂材料が太陽光を透過させるため茎3a、枝及び葉などの光合成作用が阻害され難くなる。
また、蔓植物3の一部又は全部を枠体2から除去するときや枠体2上の蔓植物3の繁茂状況を変更するときなどにおいて、枠体2と蔓植物3との線状体6aによる結束を解除する必要が生じるが、この場合にも、結束状態の線状体6aは手指力で弾性変形させることができるため、枠体2の棒状箇所2a、2b又は線状箇所2cから手指力のみによって迅速に分離されるものとなり、線状体6aによる結束は簡便に解除される。したがって壁面緑化の管理が容易に行えるのである。
次に上記実施形態の誘引結束具の変形例について説明する。
(1)図4は誘引結束具の変形例を示しAは正面図でBは側面図である。コイル体6は長さ方向の一定間隔ごとの線状体1a箇所に切れ目a1を設けられたものとすることも可能である。図示例では3つの巻数を含む線状体6a部分ごとにが切れ目a1が形成されている。このようにすれば、線状体6aの端部分6bを未使用の線状体6a部分から切り離す処理が繰り返されるさいに、コイル体6Aの一部である線状体6aは、該端部分6bに手指から付与される引張力により切断具を使用しないでも切れ目a1箇所で切断されるようになるか、或いは、ハサミで切断されるときでもこれに比較的小さい操作力が付与されることで切れ目a1箇所を切断されるようになる。
(1)図4は誘引結束具の変形例を示しAは正面図でBは側面図である。コイル体6は長さ方向の一定間隔ごとの線状体1a箇所に切れ目a1を設けられたものとすることも可能である。図示例では3つの巻数を含む線状体6a部分ごとにが切れ目a1が形成されている。このようにすれば、線状体6aの端部分6bを未使用の線状体6a部分から切り離す処理が繰り返されるさいに、コイル体6Aの一部である線状体6aは、該端部分6bに手指から付与される引張力により切断具を使用しないでも切れ目a1箇所で切断されるようになるか、或いは、ハサミで切断されるときでもこれに比較的小さい操作力が付与されることで切れ目a1箇所を切断されるようになる。
(2)上記実施例では長さが数十cmのコイル体6を2つ〜5つの巻数を含む線状体6a部分ごとに切断して使用するものとしたが、これに代えて、コイル体6を短くして2つ〜5つの巻数を含む線状体6aからなる形態としても差し支えない。これによればコイル体6は線状体6aを切断されないまま、茎3aと棒状箇所2a、2b又は線状箇所2cとを結束するものとなる。このようにした方が使い勝手のよい場合もある。
(3)図3に示したコイル体6はさらに次のように変形することができる。
図5は該変形例に係るコイル体6を示す正面図であり、図6は該変形例の使用例を示す斜視図である。該変形例に係るコイル体6は、作業現場などにおいて半田ごてなどの熱を使用するなどして、図5に示すように線状体6aの各自由端部b1、b1をこれよりも中央寄りの線状体6a部分の長さ途中に熱接着することにより、線状体6aの各端部に環状部c1、c1が形成されたものとされている。
図5は該変形例に係るコイル体6を示す正面図であり、図6は該変形例の使用例を示す斜視図である。該変形例に係るコイル体6は、作業現場などにおいて半田ごてなどの熱を使用するなどして、図5に示すように線状体6aの各自由端部b1、b1をこれよりも中央寄りの線状体6a部分の長さ途中に熱接着することにより、線状体6aの各端部に環状部c1、c1が形成されたものとされている。
このコイル体6は、例えば図6に示すように、蔓植物3がプランタ7内に植えられて長く伸びた茎3aをプランタ7の前面7a側に垂れ下がり状態に伸長させるさいに使用される。使用にさいしては、プランタ7の前面7aの両端部に設けられた一対の掛け止め具8a、8bにコイル体6の両端の環状部c1、c1を掛け止めて線状体6aを引張状態とすることにより、線状体6aがその弾圧力で複数の茎3aをプランタ7の前面7a側へ押圧した状態とする。この状態で十分な月日が経った後に誘引結束具が除去されても、各茎3aは垂れ下がり姿勢を維持するものとなる。
このように育成された蔓植物3のプランタ7は例えば図1に示すように建物1の2階以上の高さに置かれて使用される。このさい、垂れ下がった茎3aはプランタ7よりも下の枠体2範囲に枝葉を繁茂させる上で寄与し、上方へ伸びた茎3aはプランタ7よりも上の枠体2範囲に枝葉を繁茂させる上で寄与する。
(4)上記実施形態の使用例では本考案の誘引結束具を壁面緑化に使用する場合について説明したが、これに限定するものではないのであり、壁面緑化とは無関係な任意な植物(トマト、キュウリなど)の茎などを、垂直状又は水平状などに形成した任意な形態の誘引手段に添わせるときに使用することも差し支えない。
2 枠体(誘引固定部)
2a、2b 棒状箇所
2c 線状箇所
3 植物
3a 茎
6 コイル体
6a 線状体
6b 端部分
L1 長さ
a1 切り目
b1 自由端部
c1 環状部
d1 最大直径
d2 内径
2a、2b 棒状箇所
2c 線状箇所
3 植物
3a 茎
6 コイル体
6a 線状体
6b 端部分
L1 長さ
a1 切り目
b1 自由端部
c1 環状部
d1 最大直径
d2 内径
Claims (5)
- イタビなどの植物の茎を誘引固定部の棒状箇所又は線状箇所に係止させるためのものであって、ポリウレタン樹脂又はこれに近似した軟らかさ及び弾性を有する樹脂材料で形成され、最大直径が2mm〜3mmの範囲内とされた線状体を素線とし、内径が8mm〜15mmの範囲内とされ、長さが数十cmとされた密巻状のコイル体からなり、前記線状体の一端の2つ〜5つの巻数からなる端部分が手指力で弾性変形されて、前記茎と前記枠体の棒状箇所又は線状箇所との双方に外嵌された状態とされ、この後、該端部分が未使用の前記線状体部分から切り離される処理が繰り返されるものであること特徴とする蔓植物などの誘引結束具。
- 前記線状体の各自由端部がこれよりも中央寄りの前記線状体長さ途中に熱接着されることにより前記線状体の各端部に環状部が形成されるものであることを特徴とする請求項1記載の蔓植物などの誘引結束具。
- 前記コイル体が2つ〜5つの範囲内の任意な一定数の巻数ごとに切り目が形成されていることを特徴とする請求項1記載の蔓植物などの誘引結束具。
- イタビなどの植物の茎を誘引固定部の棒状箇所又は線状箇所に係止させるためのものであって、ポリウレタン樹脂又はこれに近似した軟らかさ及び弾性を有する樹脂材料で形成され、最大直径が2mm〜3mmの範囲内とされた線状体を素線とし、内径が8mm〜15mmの範囲内とされ、巻数が2つ〜5つの範囲内とされた密巻状のコイル体からなり、前記線状体が手指力で弾性変形されて前記茎と前記棒状箇所又は線状箇所との双方に外嵌された状態に装着されるものであることを特徴とする蔓植物などの誘引結束具。
- 前記線状体が、比較的熱を吸収し難い色、即ち黒以外の色で着色され且つ、太陽光を透過する性質を有していることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の蔓植物などの誘引結束具。
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KR20200140131A (ko) * | 2019-06-05 | 2020-12-15 | 주식회사 에이치케이 | 포트 어셈블리 및 이를 이용한 다단식 재배장치 |
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