JP3148507B2 - 真空開閉機器の絶縁ロッド - Google Patents
真空開閉機器の絶縁ロッドInfo
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Description
ロッドの改良に関するものである。
器内で電路の各相に用いられるのでまず真空開閉機器を
説明する。図6は真空開閉機器の内部の主要部の一般的
な構成を示す構造図であり、図6(a)は真空開閉機器
の一側面からみた内部構造、図6(b)は真空開閉機器
の正面からみた内部構造をそれぞれ示している。尚、図
に示す真空開閉機器は、3相用のものであり3相の電路
を同時に開閉する。また、図に示す状態では、真空開閉
機器は開極状態にある。図6(a)及び図6(b)にお
いて、真空開閉機器は、絶縁性材料で形成された絶縁フ
レーム1内に、単相の電路毎に設けられて電路を実質的
に開閉する3つの主回路部2、3つの主回路部2を同時
に駆動する駆動機構部3、及び主回路部2と駆動機構部
3とを電気的に絶縁して連結する絶縁ロッド5を収納し
ている。主回路部2は、真空バルブ20、上部端子2
1、下部端子22、及び可とう導体23で構成される。
真空バルブ20には、可動電極棒20aが図面上、上下
方向に動作するように絶縁性部材で形成された絶縁ケー
ス20bに設けられ、図示しない固定電極が絶縁ケース
20b内に設けられている。金属製の上部端子21は、
一端が真空バルブ20の固定電極に接続され、他端が電
路に接続される。また、金属製の下部端子22は、一端
が真空バルブ20の可動電極棒20aに金属製の可とう
導体23を介して接続され、他端が電路に接続される。
そして、主回路部2は、可動電極棒20aが図面上、上
下方向に動作することにより、真空バルブ20内で固定
電極と可動電極棒20aとが接続あるいは開離して、電
路を開閉する(図示せず)。駆動機構部3は、全て金属
により形成されて、絶縁フレーム1内で動作することに
より後述の絶縁ロッド5を介して主回路部2を実質的に
開閉する可動部分と、可動部分を動作させる駆動部分と
で構成される。駆動機構部3の可動部分は駆動軸30、
駆動レバー31、及び可動コア32で構成され、駆動機
構部3の駆動部分は係止板33、開極バネ34、鉄心3
5、コイル36、及び取付部材37で構成される。尚、
駆動機構部3は接地されている。まず、駆動機構部3の
可動部分について説明する。角柱状の駆動軸30は、そ
の両端部がそれぞれ円柱状に形成されて、一端が絶縁フ
レーム1の軸受1aに装着され、他端が絶縁フレーム1
の軸受1bを貫通して補助開閉器6の駆動部に接続され
ている。尚、この補助開閉器6は、図6(b)に示すよ
うに、絶縁フレーム1の外側側面に設置され、図示しな
いフォトカプラ等を介して真空開閉機器の開閉状態を外
部に出力する。平面状の駆動レバー31は、一端が駆動
軸30に接続され、他端が3つの後述の絶縁ロッド5と
それぞれ係合している。さらに、図6(b)に示すよう
に、隣り合う2つの絶縁ロッド5の中間部分において、
駆動レバー31は絶縁フレーム1側に延長されて2つの
後述の開極バネ34と係合している。また、後述の絶縁
ロッド5の近傍での駆動レバー31には、図7に示すよ
うに、U字形の溝部31a等が設けられている。ここ
で、従来の絶縁ロッド5の近傍における駆動レバー31
の構造について、図7を用いて説明する。図7は絶縁ロ
ッド5の近傍における駆動レバー31の構造を示す斜視
図である。図7において、U字形の溝部31aが、絶縁
ロッド5のチューブ56(図8に図示)が貫通するよう
に駆動レバー31に設けられている。また、溝部31a
の周りには、例えば3つの凸部31bが駆動レバー31
上に設けられている。この凸部31bは、それら3つの
凸部31bの間で駆動レバー31と当接する絶縁ロッド
5のコイルバネ73(図8に図示)の位置ずれをそれぞ
れ防止する。さらに、突起部31cが、溝部31aをは
さんで凸部31bの反対方向に突出するように設けられ
ている。この突起部31cは、真空開閉機器が開極状態
の場合では絶縁ロッド5の第2のワッシャ57(図8に
図示)と当接する。図6に戻って、平面状の可動コア3
2は、一端が係止板33と当接するように他端が駆動軸
30に固定されている。続いて、駆動機構部3の駆動部
分について説明する。開極バネ34が、上記駆動機構部
3の可動部分を図6(a)の図面上、時計方向に回動す
るように、駆動軸30とは反対側の駆動レバー31の端
部上に設けられている。係止板33は、真空開閉機器が
開極状態の場合に可動コア32と当接して、駆動機構部
3の可動部分が開極バネ34により所定量以上回動する
ことを防止している。円柱状の2つの鉄心35は、互い
に平行になるように取付部材37を介して絶縁フレーム
1に設置されている。コイル36が鉄心35の1つの周
りに設置されている。そして、真空開閉機器の閉極状態
においては、コイル36に図示しない電源から電流が流
れて、可動コア32が2つの鉄心35及びコイル36で
生じる磁気力により吸引されて2つの鉄心35と当接す
る。尚、2つの鉄心35それぞれにコイル36を設置す
る構成でも良い。次に、従来の絶縁ロッド5の構造を図
8を用いて説明する。図8は真空開閉機器が閉極状態で
の従来の絶縁ロッド5の構造を示す説明図である。図8
において、絶縁ロッド5は、絶縁性部材50、第1の作
動軸、例えば第1のボルト51、第2の作動軸、例えば
第2のボルト54、及び主回路部2の可動電極棒20a
に所定の接触圧力を与える弾性部材、例えばコイルバネ
73で構成される。絶縁性部材50は、一端に凹部50
aを有するように、例えばプラスチックにより形成され
て、主回路部2と駆動機構部3とを実質的に絶縁する。
第1のボルト51は、一端51aが可とう導体23をは
さんで可動電極棒20aと接続され、他端51bが絶縁
性部材50内に埋設されている。また、ナット52及び
スプリングワッシャ53が第1のボルト51の一端51
aで可動電極棒20aと可とう導体23とを密着するた
めに用いられている。第2のボルト54は、凹部50a
の底面50bと垂直な方向に突出するように、一端54
aが絶縁性部材50内に埋設されている。また、第2の
ボルト54の周りには、第1のワッシャ55が凹部50
aの底面50bと接するように取付けられ、金属で形成
された円筒状のチューブ56が第1のワッシャ55と接
するように取付けられている。尚、チューブ56の外径
は、駆動レバー31の溝部31aを貫通するように溝部
31aの開口寸法より小さく形成されている。次に、コ
イルバネ73がチューブ56の周りに取付けられてい
る。ここで、従来の絶縁ロッド5に用いられているコイ
ルバネ73の形状を図9を用いて説明する。図9は従来
の絶縁ロッド5に用いられているコイルバネ73の形状
を示す構造図である。また、図9(a)はコイルバネ7
3の側面図であり、図9(b)はコイルバネ73の上面
図である。図9に示すように、コイルバネ73は一定の
内径で巻かれている。さらに、コイルバネ73の内径
は、チューブ56の外径より大きいので、コイルバネ7
3とチューブ56とは互いに接触しない。図8に戻っ
て、真空開閉機器が開極状態の場合に駆動レバー31の
突起部31cと当接する接触片、例えば第2のワッシャ
57が第2のボルト54の他端54bでチューブ56の
下端と接して位置決めされ、スプリングワッシャ58及
びナット59により固定されている。尚、第1のワッシ
ャ55、第2のワッシャ57、及びチューブ56の内径
は、第2のボルト54の外径より大きく形成されている
ので、第1のワッシャ55、第2のワッシャ57、及び
チューブ56と第2のボルト54とはそれぞれ互いに接
触しない。また、チューブ56は所定の長さで形成され
ているので、コイルバネ73は第1のワッシャ55及び
第2のワッシャ57にそれぞれ当接して一定の長さとな
る。以上のように構成された従来の絶縁ロッド5は、図
8に示すように、第2のワッシャ57とコイルバネ73
との間に駆動レバー31を挿入して、駆動機構部3と連
結される。
態での、従来の絶縁ロッド5の動作状態を説明する。ま
ず、真空開閉機器が開極状態の場合では、駆動レバー3
1の突起部31cが絶縁ロッド5の第2のワッシャ57
と当接しているので、第2のボルト54は、スプリング
ワッシャ58及びナット59を介して第2のワッシャ5
7及び駆動レバー31に電気的に接続される。それゆ
え、第2のボルト54は、駆動レバー31により接地さ
れて浮遊電極となるのを防止されている。また、真空開
閉機器が閉極状態の場合では、図8に示すように、駆動
レバー31がコイルバネ73をワイプ寸法”W”だけ圧
縮して図面上、上方向に押し上げている。すなわち、駆
動レバー31の突起部31cと第2のワッシャ57と
は、ワイプ寸法”W”だけ離れた状態になる。しかしな
がら、コイルバネ73とチューブ56とに接する第1の
ワッシャ55、及び第1のワッシャ55と第2のワッシ
ャ57とに接するチューブ56が設けられているので、
第2のボルト54は、ナット59〜スプリングワッシャ
58〜第2のワッシャ57〜チューブ56〜第1のワッ
シャ55〜コイルバネ73〜駆動レバー31という経路
で駆動レバー31と電気的に接続される。そして、第2
のボルト54は、駆動レバー31により接地されて浮遊
電極となるのを防止されている。さらに、真空開閉機器
が閉極状態において、コイルバネ73が可動電極棒20
aに所定の接触圧力を与えるには、コイルバネ73の駆
動レバー31と係合する前の長さ(以下”初期長さ”と
略称する)を一定にする必要があるが、チューブ56が
所定の長さで形成されているので、コイルバネ73は第
1のワッシャ55及び第2のワッシャ57にそれぞれ当
接して、コイルバネ73の初期長さは一定となる。
機器の従来の絶縁ロッド5の構成では、第2のボルト5
4が真空開閉機器が閉極状態の場合に浮遊電極となるこ
とを防止するために、第2のワッシャ57及びチューブ
56を取付ける必要があった。それゆえ、絶縁ロッド5
の部品数が多くて、製造工数を短縮できないという問題
点があった。さらに、コイルバネ73の初期長さを一定
にするために、高い加工精度を有する第2のワッシャ5
7及びチューブ56が要求され、かつコイルバネ73の
第2のボルト54への取付け作業に時間がかかるという
問題点があった。
になされたもので、部品数が少なく、製造工数の少ない
浮遊電極防止構造を有する真空開閉機器の絶縁ロッドを
提供することを目的とする。また、コイルバネ73の初
期長さを一定にするのを容易にできる真空開閉機器の絶
縁ロッドを提供することを目的とする。
空開閉機器の絶縁ロッドにおいては、前記駆動機構部の
駆動レバーと前記主回路部の可動電極とを実質的に絶縁
する絶縁性部材と、一端が前記主回路部の可動電極に接
続され、他端が前記絶縁性部材内に埋設された第1の作
動軸と、前記絶縁性部材内に埋設された一端、及び真空
開閉機器の開極状態において前記駆動機構部の駆動レバ
ーと当接する接触片を設けた他端を有する金属性の第2
の作動軸と、前記第2の作動軸の周りに設けられ、少な
くとも一端が前記第2の作動軸と直接に当接して、前記
第2の作動軸と前記駆動機構部の駆動レバーとを電気的
に接続し、かつ前記主回路部の可動電極に所定の接触圧
力を与える導電性の弾性部材と、を具備することを特徴
とする。
の絶縁ロッドにおいては、前記駆動機構部の駆動レバー
に面する一端に凹部を有し、前記駆動機構部の駆動レバ
ーと前記主回路部の可動電極とを実質的に絶縁する絶縁
性部材と、一端が前記主回路部の可動電極に接続され、
他端が前記絶縁性部材内に埋設された第1の作動軸と、
前記絶縁性部材内に埋設された一端、前記絶縁性部材の
凹部の底面と垂直な方向に所定の長さで前記底面から突
出した胴部、及び前記胴部との間に段部をもつように前
記胴部の寸法より小さい寸法で形成して、真空開閉機器
の開極状態において前記駆動機構部の駆動レバーと当接
する接触片を前記段部において前記胴部と接するように
設けた他端を有する金属製の第2の作動軸と、前記絶縁
性部材の凹部の底面と前記接触片との間で前記第2の作
動軸の胴部の周りに設けられ、少なくとも一端が前記第
2の作動軸と直接に当接して、前記第2の作動軸と前記
駆動機構部の駆動レバーとを電気的に接続し、かつ前記
主回路部の可動電極に所定の接触圧力を与える導電性の
弾性部材と、を具備することを特徴とする。
の絶縁ロッドにおいては、請求項1又は請求項2に記載
したものにさらに、前記弾性部材の少なくとも一端に前
記第2の作動軸に向かって延びる直線部を形成したこと
を特徴とする。
の絶縁ロッドにおいては、請求項2に記載したものにさ
らに、前記第2の作動軸の胴部に穴部を設けて、前記弾
性部材の一端と前記穴部とを係合したことを特徴とす
る。
の絶縁ロッドにおいては、請求項1又は請求項2に記載
したものにさらに、前記弾性部材の一端が前記第2の作
動軸の外周表面の形状と一致するように形成したことを
特徴とする。
の絶縁ロッドにおいては、請求項1又は請求項2に記載
したものにさらに、前記第2の作動軸が円柱状に形成さ
れた金属製のロッドであり、前記弾性部材の一端に前記
第2の作動軸に向かって内径が小さくなる螺旋部を設け
たことを特徴とする。
の絶縁ロッドにおいては、請求項1又は請求項2に記載
したものにさらに、前記第2の作動軸が円柱状に形成さ
れた金属製のロッドであり、前記弾性部材の少なくとも
一端に前記第2の作動軸の外周表面と一致する円弧部を
設けたことを特徴とする。
ッドにおいては、導電性の弾性部材が第2の作動軸と直
接に当接して、接地されている駆動機構部の駆動レバー
と第2の作動軸とを電気的に接続するので、専用の部材
を設けることなく第2の作動軸を接地して、第2の作動
軸が浮遊電極となるのを防止する。
面と第2の作動軸の接触片との間で所定の長さで底面か
ら突出した胴部の周りに設けられるので、弾性部材の初
期長さを一定にする。
作動軸に向かって延びる直線部を形成して、弾性部材と
第2の作動軸とが常に接続されて、第2の作動軸が浮遊
電極となるのを防止する。
て、弾性部材の一端と穴部とを係合しているので、弾性
部材と第2の作動軸とが常に接続されて、第2の作動軸
が浮遊電極となるのを防止する。
周表面の形状と一致するように形成しているので、弾性
部材と第2の作動軸とが常に接続されて、第2の作動軸
が浮遊電極となるのを防止する。
の作動軸に向かって内径が小さくなる螺旋部を形成して
いるので、弾性部材と第2の作動軸とが常に接続され
て、第2の作動軸が浮遊電極となるのを防止する。
の第2の作動軸の外周表面の形状と一致する円弧部を形
成しているので、弾性部材と第2の作動軸とが常に接続
されて、第2の作動軸が浮遊電極となるのを防止する。
機器の絶縁ロッドの構造を示す説明図である。尚、真空
開閉機器の構成において、絶縁ロッド以外の構成は従来
例のものと全く同じであるので、同一符号を付して示
す。また、その構造作用については従来例について行っ
た説明がすべて適用される。従ってこれらについての重
複した説明を省略する。図1に示す状態においては、真
空開閉機器は閉極状態にある。図1において、絶縁ロッ
ド4は、絶縁性部材40、第1の作動軸、例えば金属製
の第1のボルト41、第2の作動軸、例えば金属製の第
2のボルト44、及び主回路部2の可動電極棒20aに
所定の接触圧力を与える導電性の弾性部材、例えば金属
製のコイルバネ70で構成される。絶縁性部材40は、
一端に凹部40aを有するように、プラスチックにより
形成されて、主回路部2と駆動機構部3とを実質的に絶
縁する。第1のボルト41は、一端41aが可とう導体
23をはさんで可動電極棒20aと接続され、他端41
bが絶縁性部材40内に埋設されている。また、金属製
のナット42及びスプリングワッシャ43が第1のボル
ト41の一端41aで可動電極棒20aと可とう導体2
3とを密着するために用いられている。第2のボルト4
4は、一端44aが絶縁性部材40内に埋設されて、他
端44bには真空開閉機器が開極状態の場合に駆動レバ
ー31の突起部31cと当接する接触片、例えば金属製
のワッシャ45が金属製のスプリングワッシャ46及び
ナット47により固定されている。また、第2のボルト
44において、胴部44cが凹部40aの底面40bと
垂直な方向で所定の長さで底面40bから突出してい
る。尚、この胴部44cの直径(図面上”B”にて図
示)は他端44bの直径(図面上”A”にて図示)より
も大きく形成されている。すなわち、第2のボルト44
は他端44bと胴部44cとの間に段部を有するように
形成されている。さらに、ワッシャ45の内径は、胴部
44cの直径より小さく、かつ他端44bの直径より大
きく形成されているので、ワッシャ45は、他端44b
と胴部44cとの間の段部で胴部44cと接して位置決
めされ、スプリングワッシャ46及びナット47により
固定されている。次に、コイルバネ70が胴部44cの
周りに取付けられている。ここで、本願発明の絶縁ロッ
ド4に用いられているコイルバネ70の形状を図2を用
いて説明する。図2は本願発明の一実施例であるコイル
バネ70の形状を示す構造図である。また、図2(a)
はコイルバネ70の側面図であり、図2(b)はコイル
バネ70の上面図である。図2に示すように、コイルバ
ネ70は、コイルバネ70の中心部に延びる直線部70
aがその両端に形成されている。この直線部70aは、
コイルバネ70が第2のボルト44に取付けられた場合
に胴部44cと接続されながら図面上、C方向又はD方
向に変形する。また、コイルバネ73は、所定の長さで
底面40bから突出している胴部44cの周りに取付け
られて、底面40bとワッシャ45にそれぞれ当接して
一定の長さとなる。そして、絶縁ロッド4は、図1に示
すように、ワッシャ45とコイルバネ70との間に駆動
レバー31を挿入して、駆動機構部3と連結される。
尚、第1の作動軸、及び第2の作動軸として、第1のボ
ルト41、及び第2のボルト44を用いた構成を示した
が、円柱状のボルトの代りに、例えば金属製の角柱状の
ロッドでもよい。
縁ロッド4は、コイルバネ70の直線部70aが、第2
のボルト44と直接に当接して、駆動レバー31と第2
のボルト44とを電気的に接続しているので、第2のボ
ルト44は、真空開閉機器が開閉状態にかかわらず、駆
動レバー31により接地されて浮遊電極となるのを防止
される。そして、絶縁ロッド4の浮遊電極防止構造を部
品数が少なく、かつ製造工数の少ないものにできる。ま
た、コイルバネ70が、絶縁性部材40の凹部40aの
底面40bと第2の作動軸44の段部により位置決めさ
れた接触片45との間で所定の長さで底面40bから突
出した胴部44cの周りに設けられるので、コイルバネ
70の初期長さを部品数の少ない構成で容易に一定にす
ることができる。
ある真空開閉機器の絶縁ロッドの構造を示す説明図であ
る。実施例1と同一部分には同一符号を付して説明を省
略する。同一符号を付したものが同一材料であることは
いうまでもない。尚、実施例1との違いは、穴部44d
が、図3に示すように、第2のボルト44に設けられて
いることである。また、この穴部44dの直径はコイル
バネ70の直線部70aの直径より若干大きく形成され
ている。本実施例の真空開閉機器の絶縁ロッド4では、
コイルバネ70は、コイルバネ70の直線部70aが第
2のボルト44に設けられた穴部44dと係合して、第
2のボルト44の周りに取付けられる。それゆえ、実施
例1のものと比較して確実にコイルバネ70と第2のボ
ルト44とが接続され、真空開閉機器の開閉状態にかか
わらず、第2のボルト44を接地して浮遊電極としな
い。
あるコイルバネ71の形状を示す構造図である。また、
図4(a)はコイルバネ71の側面図であり、図4
(b)はコイルバネ71の上面図である。尚、絶縁ロッ
ド4の構成において、第2のボルト44の周りに設けら
れたコイルバネ71以外の構成は実施例1のものと全く
同じであるので、説明を省略する。実施例1との違い
は、コイルバネ71の内径が徐々に小さくなる螺旋部7
1aをコイルバネ71の一端に設けたことである。すな
わち、螺旋部71aは、その内径がコイルバネ71の先
端に進むにつれて徐々に小さくし、第2のボルト44の
周りに取付けたとき螺旋部71aが常に第2のボルトの
胴部44cと接続されるようにその最小の内径(図面
上”E”にて図示)は胴部44cの直径よりほんのわず
かに小さく形成されている。そして、真空開閉機器の開
閉状態にかかわらず、第2のボルト44を接地して浮遊
電極としない。
あるコイルバネ72の形状を示す構造図である。また、
図5(a)はコイルバネ72の側面図であり、図5
(b)はコイルバネ72の上面図である。尚、絶縁ロッ
ド4の構成において、第2のボルト44の周りに設けら
れたコイルバネ72以外の構成は実施例1のものと全く
同じであるので、説明を省略する。実施例1との違い
は、コイルバネ72の両端において、円弧部72aを設
けたことである。すなわち、円弧部72aは、第2のボ
ルト44の周りに取付けたとき円弧部72aが常に第2
のボルトの胴部44cと接続されるように胴部44cの
形状に一致して形成されている。そして、真空開閉機器
の開閉状態にかかわらず、第2のボルト44を接地して
浮遊電極としない。
ので、以下に示すような効果を奏する。
当接して、接地されている駆動機構部の駆動レバーと第
2の作動軸とを電気的に接続するので、専用の部材を設
けることなく第2の作動軸を接地して、第2の作動軸が
浮遊電極となるのを防止できる。
面と第2の作動軸の接触片との間で所定の長さで底面か
ら突出した胴部の周りに設けられるので、弾性部材の初
期長さを一定にできる。
作動軸に向かって延びる直線部を形成して、弾性部材と
第2の作動軸とが常に接続されて、第2の作動軸が浮遊
電極となるのを防止できる。
て、弾性部材の一端と穴部とを係合しているので、弾性
部材と第2の作動軸とが常に接続されて、第2の作動軸
が浮遊電極となるのを防止できる。
周表面の形状と一致するように形成しているので、弾性
部材と第2の作動軸とが常に接続されて、第2の作動軸
が浮遊電極となるのを防止できる。
柱状の前記第2の作動軸に向かって内径が小さくなる螺
旋部を形成しているので、弾性部材と第2の作動軸とが
常に接続されて、第2の作動軸が浮遊電極となるのを防
止できる。
の第2の作動軸の外周表面の形状と一致する円弧部を形
成しているので、弾性部材と第2の作動軸とが常に接続
されて、第2の作動軸が浮遊電極となるのを防止でき
る。
縁ロッドの構造を示す説明図
を示す構造図
縁ロッドの構造を示す説明図
を示す構造図
を示す構造図
を示す構造図
を示す斜視図
作動軸、70、71、72 弾性部材、70a 直線
部、71a 螺旋部、72a 円弧部。
Claims (7)
- 【請求項1】 駆動機構部の駆動レバーと主回路部の可
動電極とを電気的に絶縁して連結する絶縁ロッドであっ
て、 前記駆動機構部の駆動レバーと前記主回路部の可動電極
とを実質的に絶縁する絶縁性部材と、 一端が前記主回路部の可動電極に接続され、他端が前記
絶縁性部材内に埋設された第1の作動軸と、 前記絶縁性部材内に埋設された一端、及び真空開閉機器
の開極状態において前記駆動機構部の駆動レバーと当接
する接触片を設けた他端を有する金属性の第2の作動軸
と、 前記第2の作動軸の周りに設けられ、少なくとも一端が
前記第2の作動軸と直接に当接して、前記第2の作動軸
と前記駆動機構部の駆動レバーとを電気的に接続し、か
つ前記主回路部の可動電極に所定の接触圧力を与える導
電性の弾性部材と、 を具備することを特徴とする真空開閉機器の絶縁ロッ
ド。 - 【請求項2】 駆動機構部の駆動レバーと主回路部の可
動電極とを電気的に絶縁して連結する絶縁ロッドであっ
て、 前記駆動機構部の駆動レバーに面する一端に凹部を有
し、前記駆動機構部の駆動レバーと前記主回路部の可動
電極とを実質的に絶縁する絶縁性部材と、 一端が前記主回路部の可動電極に接続され、他端が前記
絶縁性部材内に埋設された第1の作動軸と、 前記絶縁性部材内に埋設された一端、前記絶縁性部材の
凹部の底面と垂直な方向に所定の長さで前記底面から突
出した胴部、及び前記胴部との間に段部をもつように前
記胴部の寸法より小さい寸法で形成して、真空開閉機器
の開極状態において前記駆動機構部の駆動レバーと当接
する接触片を前記段部において前記胴部と接するように
設けた他端を有する金属性の第2の作動軸と、 前記絶縁性部材の凹部の底面と前記接触片との間で前記
第2の作動軸の胴部の周りに設けられ、少なくとも一端
が前記第2の作動軸と直接に当接して、前記第2の作動
軸と前記駆動機構部の駆動レバーとを電気的に接続し、
かつ前記主回路部の可動電極に所定の接触圧力を与える
導電性の弾性部材と、 を具備することを特徴とする真空開閉機器の絶縁ロッ
ド。 - 【請求項3】 前記弾性部材の少なくとも一端に前記第
2の作動軸に向かって延びる直線部を形成したことを特
徴とする請求項1又は請求項2に記載の真空開閉機器の
絶縁ロッド。 - 【請求項4】 前記第2の作動軸の胴部に穴部を設け
て、前記弾性部材の一端と前記穴部とを係合したことを
特徴とする請求項2に記載の真空開閉機器の絶縁ロッ
ド。 - 【請求項5】 前記弾性部材の一端が前記第2の作動軸
の外周表面の形状と一致するように形成したことを特徴
とする請求項1又は請求項2に記載の真空開閉機器の絶
縁ロッド。 - 【請求項6】 前記第2の作動軸が円柱状に形成された
金属製のロッドであり、前記弾性部材の一端に前記第2
の作動軸に向かって内径が小さくなる螺旋部を設けたこ
とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の真空開閉
機器の絶縁ロッド。 - 【請求項7】 前記第2の作動軸が円柱状に形成された
金属製のロッドであり、前記弾性部材の少なくとも一端
に前記第2の作動軸の外周表面と一致する円弧部を設け
たことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の真空
開閉機器の絶縁ロッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08991694A JP3148507B2 (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | 真空開閉機器の絶縁ロッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08991694A JP3148507B2 (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | 真空開閉機器の絶縁ロッド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07296686A JPH07296686A (ja) | 1995-11-10 |
JP3148507B2 true JP3148507B2 (ja) | 2001-03-19 |
Family
ID=13984039
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08991694A Expired - Lifetime JP3148507B2 (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | 真空開閉機器の絶縁ロッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3148507B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4744613B2 (ja) * | 2009-02-23 | 2011-08-10 | 三菱電機株式会社 | スイッチギヤ |
JP5406869B2 (ja) * | 2011-03-09 | 2014-02-05 | 三菱電機株式会社 | 絶縁操作ロッド及び開閉装置 |
-
1994
- 1994-04-27 JP JP08991694A patent/JP3148507B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07296686A (ja) | 1995-11-10 |
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