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JP3147825B2 - 電気炊飯器 - Google Patents

電気炊飯器

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JP3147825B2
JP3147825B2 JP19719297A JP19719297A JP3147825B2 JP 3147825 B2 JP3147825 B2 JP 3147825B2 JP 19719297 A JP19719297 A JP 19719297A JP 19719297 A JP19719297 A JP 19719297A JP 3147825 B2 JP3147825 B2 JP 3147825B2
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Japan
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rice cooker
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electric rice
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JP19719297A
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昇治 宮前
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Tiger Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、電気炊飯器に関
し、さらに詳しくは内鍋の略全外周面側から加熱可能と
した電気炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からよく知られている電気炊飯器
は、例えば合成樹脂製あるいは板金製の外ケースと板金
製の内ケースとの上部開口を合成樹脂製の環状の肩部材
で結合してなる容器本体の内底部に、略円盤状の熱盤内
に発熱体を埋設してなる炊飯用ヒータを配設し、前記熱
盤上に載置した状態で炊飯用の内鍋を収納する構成とさ
れており、炊飯時においては炊飯用ヒータにより内鍋底
部を加熱するとともに、容器本体と内鍋側周との間に形
成される空間部の熱気により内鍋を側周側から加熱する
こととなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の電気炊
飯器の場合、内鍋は、炊飯時において炊飯用ヒータによ
り直接底部を加熱されるとともに、容器本体と内鍋側周
との間に形成される空間部の熱気により加熱されること
となっているため、内鍋の側周部からの加熱が不十分と
なり易く、カマドでご飯を炊く場合のように内鍋の外周
面全面からの加熱が得られず、ふっくらとしたご飯を炊
き上げることが難しいという問題がある。
【0004】そこで、炊飯用ヒータにおける熱盤を内鍋
の側周全体を覆うように上方に延設して伝熱部を一体形
成し、カマド炊きと同様な加熱状態が得られるようにす
ることが考えられるが、その場合、前記伝熱部と肩部材
とを結合する構造とするのが構造上好ましい。
【0005】ところが、このような構造をとると、前記
伝熱部が相当に高温となるところから、通常合成樹脂材
料からなっている肩部材の熱劣化が問題となる。この問
題に対処するには、肩部材を耐熱性に優れた合成樹脂材
料で成形すればよいが、耐熱性に優れた合成樹脂材料の
場合に光沢等が従来から用いられているポリプロピレン
に比べて劣るため次のような問題が生ずる。即ち、肩部
材は、外部に露出する部分を有しているため、光沢等の
外観性状を良好に保持する必要がある。
【0006】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、炊飯時に内鍋の全外周面から加熱できるように炊
飯用ヒータにおける熱盤を構成とするとともに、肩部材
の熱劣化を防止し得るようにすることを目的とするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明の基本構成(請
求項1の発明)では、上記課題を解決するための手段と
して、外周面を形成する外ケースと該外ケースの肩部を
形成する肩部材とからなる容器本体と、該容器本体の蓋
体と、前記容器本体の内底部に配設され、熱盤に発熱体
を埋設してなる炊飯用ヒータとを備え、前記容器本体内
に、前記熱盤上に載置される内鍋を収納してなる電気炊
飯器において、前記熱盤に、前記内鍋の上部外側に沿う
ように延設されて前記肩部材に結合される伝熱部を一体
に形成するとともに、該熱盤伝熱部と前記肩部材との間
に、金属からなるスペーサを介設している。
【0008】上記のように構成したことにより、炊飯時
において内鍋の全外周面からの加熱が得られることとな
り、ふっくらとしたご飯を炊き上げることができるとと
もに、加熱力を大きくするハイパワー化も可能となる。
また、熱盤における伝熱部から肩部材への熱伝導がスペ
ーサの介在により緩和されることとなり、肩部材の熱劣
化を防止することができる。しかも、スペーサを金属に
より構成しているため、加工が容易となるとともに、組
付も簡単となる。
【0009】請求項2の発明におけるように、前記スペ
ーサを、熱伝導の悪い金属により構成した場合、熱盤伝
熱部から肩部材への熱伝導がより一層緩和されることと
なり、肩部材の熱劣化をより効果的に防止することがで
きる。
【0010】また、請求項3の発明におけるように、前
記スペーサの外周側に、保温用ヒータを設けた場合、保
温時において内鍋3の上部まで加熱できることとなり、
保温性能が向上する。
【0011】また、請求項4の発明におけるように、前
記スペーサと前記伝熱部との間に、耐熱性に優れた熱不
良導体からなる環状の断熱部材を介設した場合、伝熱部
から肩部材への熱伝導が断熱部材の介在により一層緩和
されることとなり、肩部材の熱劣化をより一層効果的に
防止することができる。
【0012】また、請求項5の発明におけるように、前
記スペーサを、前記炊飯用ヒータの外周側を覆う遮熱ケ
ースと一体に形成した場合、部品点数および組付工数が
少なくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
【0014】第1の実施の形態(請求項1、2、4に対
応) 図1には、本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊
飯器が示されている。
【0015】この電気炊飯器は、炊飯用の内鍋3を収納
できるように構成された有底円筒状の容器本体1と、該
容器本体1の上部開口を開閉自在に覆蓋する蓋体2とを
備えて構成されている。
【0016】前記容器本体1は、合成樹脂製(例えば、
ポリプロピレン製)の有底円筒状の外ケース4と、該外
ケース4の上端開口縁に結合された合成樹脂製(例え
ば、ポリプロピレン製)の環状の肩部材5とを備えてい
る。
【0017】前記外ケース4の底部4aには、支持用ボ
ス6が一体に形成されており、該支持用ボス6には、金
属製の遮熱ケース7がビス止めにより支持されている。
そして、該遮熱ケース7内には、炊飯用ヒータ8がビス
止めにより取り付けられており、該炊飯用ヒータ8上に
載置された状態で前記内鍋3が収納されることとなって
いる。
【0018】前記炊飯用ヒータ8は、前記遮熱ケース7
に取り付けられた熱良導体(例えば、アルミあるいはア
ルミ合金)からなる円盤状の熱盤9内の外周部に発熱体
(例えば、シーズヒータ)10を埋設して構成されてお
り、前記熱盤9には、前記容器本体1における上部開口
の近傍にまで前記内鍋3の外周面に沿うように延設され
て前記肩部材5に結合される円筒状の伝熱部11が一体
に形成されている。つまり、炊飯用ヒータ8は、容器本
体1の内周面を構成することとなっているのである。
【0019】そして、前記伝熱部11と前記肩部材5と
の間に、耐熱性に優れた熱不良導体(例えば、ポリカー
ボネイト、ポリフェニレンサルファイド等の耐熱樹脂あ
るいはセラミック等)からなる環状の断熱部材12が前
記伝熱部11の上端に一体形成されたフランジ部13に
対してビス14により固定されており、該断熱部材12
と前記肩部材5との間には、熱伝導の悪い金属(例え
ば、ステンレス等)からなるリング状のスペーサ15が
介設されている。
【0020】前記スペーサ15は、前記肩部材5の内周
縁に形成された係止部5aに係止される上部係止爪部1
5aと、前記断熱部材12の内周縁に係止された係止部
12aに係止される下部係止爪部15bと、前記上下係
止爪部15a,15bを連結する連結部15cとからな
っている。なお、該連結部15cは、下端が下部係止爪
部15bに連続し且つ前記肩部材5および伝熱部11の
内周面と面一とされる下部連結部15c1と、該下部連
結部15c1の上端と前記上部係止爪部15aとを連結
するL字状の上部連結部15c2とからなっており、前
記下部連結部15c1の内周面は鏡面加工されている。
このようにすると、容器本体1の内周面において肩部材
5とスペーサ15と伝熱部11との連続性を確保するこ
とができる。
【0021】前記遮熱ケース7は、前記炊飯用ヒータ8
の外周側全体を包むような略有底円筒形状とされてお
り、その側周部7aの上部には、段部16が形成されて
おり、該段部16と伝熱部11のフランジ部13との間
に形成される空間には、断熱材17が配設されている。
このように構成すると、断熱材17が小さくて済むとと
もに、伝熱部11から外方への放熱が遮断されて、内鍋
3側への輻射熱量が増大することとなり、内鍋3の側周
部からの加熱をより効率的に行うことができる。また、
前記伝熱部11の外周面には、前記空間に対応する位置
に保温用ヒータ18が取り付けられている。
【0022】また、前記段部16には、前記伝熱部11
の外周側であって前記肩部材5に近い位置に配設され、
異常加熱時に溶断して前記炊飯用ヒータ8への通電を停
止する温度ヒューズ19を取り付けるためのブラケット
20がビス止めにより取り付けられている。このように
構成すると、異常加熱時には肩部材5に近い部位の温度
を検知して温度ヒューズ19が溶断することとなり、異
常加熱による肩部材5の熱変形等を防止することができ
る。
【0023】また、前記伝熱部11の外周面下部(例え
ば、前記段部16と対応する位置より下方部位)には、
複数(例えば、3〜4個)のフィン21,21・・が一
体に形成されている。該フィン21,21・・は、炊飯
用ヒータ8の通電時(換言すれば、炊飯時)においては
蓄熱フィンとして作用して内鍋3側への伝熱部11から
の熱輻射量を増大させ、ご飯のべたつきを防止するよう
に機能するとともに、炊飯用ヒータ8への通電を停止し
た時(換言すれば、保温時)には冷却フィンとして作用
して内蓋3の温度降下を速め、ご飯の黄変等を防止する
ように機能する。
【0024】また、前記伝熱部11の外周面下端部に
は、前記遮熱ケース7の底部7bにおける外周部から立
ち上がる起立部7cの内面に当接される環状リブ22が
一体に突設されている。このように構成すると、炊飯用
ヒータ8の下面側において前記環状リブ22に囲まれた
蓄熱空間23が形成されることとなり、炊飯時において
高温空気が前記蓄熱空気23に留まって上方(即ち、肩
部材5側)へ上昇することがなくなる。従って、肩部材
5の温度上昇が抑制されるとともに、炊飯用ヒータ8と
内鍋3とが接触して熱伝導率が高くなっている内鍋3の
底部の温度が高くなることで熱効率を改善できる(換言
すれば、消費電力を少なくできる)。
【0025】さらに、前記伝熱部11の内面には、複数
(例えば、3〜4条)の上下方向に延びるリブ24,2
4・・が周方向等間隔で一体に形成されている。該リブ
24,24・・は、容器本体1内に収納された内鍋3の
ガタ付きを防止する。符号25はセンタセンサーであ
る。
【0026】ところで、内鍋3と炊飯用ヒータ8との間
に異物(例えば、米粒等)が介在すると、炊飯用ヒータ
8から内鍋3への熱伝導が悪くなり、センタセンサー2
5による検知温度が上昇しないのに、炊飯用ヒータ8の
温度が上昇するという異物炊飯が起こる。そこで、本実
施の形態においては、前記熱盤9と伝熱部11との連続
部内面には、異物を収納し得る程度の深さを有する環状
凹溝26が形成されている。このようにすると、容器本
体1内に入った異物が前記環状凹溝26内に収納される
こととなり、内鍋3と熱盤9との接触が損なわれること
がなくなる。なお、環状凹溝26の形成位置は、容器本
体1内に入った異物が入り易い位置が望ましく、熱盤9
の中央部が通常高くなっているところから、本実施の形
態では伝熱部11と熱盤9との連続部下端部としてい
る。
【0027】前記蓋体2は、合成樹脂(例えば、ポリプ
ロピレン)からなる上板27と下板28とをそれぞれの
外周縁にて結合して構成されており、該下板28の中心
部には、突部29が一体に形成されている。該突部29
には、前記蓋体2の閉蓋時において前記内鍋3の開口を
閉塞するための内蓋30がキャップ状のシール部材31
を介して着脱自在に取り付けられている。また、前記下
板28の外周部には、前記内蓋3の上端口縁との間の気
密を保持するためのシールパッキン32が前記下板28
に対してビス33により固定された固定具34に挟持さ
れた状態で取り付けられている。
【0028】ところで、本実施の形態にかかる電気炊飯
器の場合、蓋体2の下面側に放熱板が設けられていない
ところから、異常試験時に下板28が溶け落ちてしまっ
て、使い物にならなくなるおそれがある。このようなこ
との起きないように、本実施の形態においては、前記下
板28の上面には、下板28の溶ける前に溶断して炊飯
用ヒータ8への通電を停止する蓋側温度ヒューズ35が
前記ビス36により共締めされた取付具37により挟持
された状態で取り付けられている。符号38は電気炊飯
器を持ち運ぶためのハンドルである。
【0029】前記炊飯用ヒータ8、保温用ヒータ18、
温度ヒューズ19および蓋側温度ヒューズ35は、図3
に示すように結線されている。符号39はプリント基
板、40はマイコン、41はリレー接点、42はトライ
アックである。
【0030】従って、異常過熱時には、温度ヒューズ1
9および蓋側温度ヒューズ35が溶断して、炊飯用ヒー
タ8および保温用ヒータ18への通電が停止され、肩部
材5および蓋体2の下板28の熱変形あるいは溶け出し
を回避することができる。
【0031】上記のように構成された電気炊飯器におい
ては、次ぎのような作用効果が得られる。
【0032】即ち、炊飯時においては、内鍋3の全外周
面を覆う炊飯用ヒータ8により全面からの加熱が得られ
ることとなり、ふっくらとしたご飯を炊き上げることが
できるとともに、加熱力を大きくするハイパワー化も可
能となる。また、炊飯用ヒータ8における伝熱部11か
ら肩部材5への熱伝導が断熱部材12およびスペーサ1
5の介在により緩和されることとなり、肩部材5として
光沢等の条件に適合する合成樹脂製のものを用いたとし
ても、肩部材5の熱劣化を防止することができる。
【0033】第2の実施の形態(請求項1〜3に対応) 図4には、本願発明の第2の実施の形態にかかる電気炊
飯器における容器本体の要部が示されている。
【0034】この場合、スペーサ15は、炊飯用ヒータ
8における伝熱部11の上端と肩部材5との間に介設さ
れている。また、遮熱ケース7の周側7aの上端は、肩
部材5の下面に対してヘリコイド43により結合されて
いる。
【0035】そして、前記遮熱ケース周側7aの上部に
は、係止段部44が形成されており、該係止段部44に
は、前記スペーサ15の下端に一体形成された略逆L字
状の支持片45が支持されている。そして、前記スペー
サ15の外周面には、保温用ヒータ18が設けられてい
る。また、本実施の形態においては、前記遮熱ケース周
側7aと外ケース4との間にも断熱材46が配設されて
いる。なお、本実施の形態においてはフランジ部13は
省略されている。このようにすると、スペーサ15と伝
熱部11との接触面積を大幅に小さくできることとな
り、伝熱部11から肩部材5への熱伝導を抑えることが
できる。従って、肩部材5として光沢等の条件に適合す
る合成樹脂製のものを用いたとしても、肩部材5の熱劣
化を防止することができる。また、断熱材17,46の
介在により保温効果も向上する。
【0036】なお、図5に示すように、遮熱ケース周側
7aの上端を肩部材5に対してビス47により固定する
ようにしてもよい。
【0037】その他の構成および作用効果は第1の実施
の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0038】第3の実施の形態(請求項1、2、5に対
応) 図6には、本願発明の第3の実施の形態にかかる電気炊
飯器が示されている。
【0039】この場合、遮熱ケース7の周側7aの上端
にスペーサ15を一体に形成し、該スペーサ15を肩部
材5の下面にビス48により固定するとともに、前記ス
ペーサ15の内周縁に形成された段部49に対して伝熱
部11のフランジ部13を上方から係止している。この
ようにすると、部品点数および組付工数が少なくなる。
その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態にお
けると同様なので説明を省略する。
【0040】第4の実施の形態(請求項1〜3に対応) 図7ないし図9には、本願発明の第4の実施の形態にか
かる電気炊飯器が示されている。
【0041】この場合、スペーサ15は、肩部材5と伝
熱部11とを直接連結している。そして、スペーサ15
の内周面には、保温用ヒータ18が設けられている。ま
た、この場合、遮熱ケース7は、底部7bおよび立ち上
がり部7cからなっている。このようにすると、図9に
示すように、例えばステンレスの薄板を深絞り加工する
ことにより周側に段部Bを有する有底円筒体Aを形成
し、前記段部Bにおける外側角部を切断することによ
り、遮熱ケース7とスペーサ15とが得られることとな
る。その他の構成および作用効果は第1の実施の形態に
おけると同様なので説明を省略する。
【0042】第5の実施の形態(請求項1〜3に対応) 図10には、本願発明の第5の実施の形態にかかる電気
炊飯器の要部が示されている。
【0043】この場合、スペーサ15は、肩部材5の内
周縁に一体形成された係止リブ50と伝熱部11の上端
内周縁に形成された係止段部51との間に挟持された状
態で取り付けられており、スペーサ15の内周面には、
保温用ヒータ18が設けられている。また、この場合、
肩部材5の下面に周方向等間隔で複数個(例えば、4
個)一体に垂設された取付用ボス51に対して伝熱部1
1のフランジ部13をビス14を介して取り付けるよう
にしており、該ビス14による結合力により前記スペー
サ15が肩部材5の係止リブ50と伝熱部11の係止段
部51との間に確実に挟持されることとなっている。な
お、前記ビス14は、伝熱部11のフランジ部13に形
成された貫通穴53に嵌挿され、耐熱性に優れた熱不良
導体(例えば、ポリカーボネイト、ポリフェニレンサル
ファイド等の耐熱樹脂あるいはセラミック等)からなる
断熱筒54に対して螺合されることとなっている。該断
熱筒54は、前記貫通穴53に嵌挿されるとともに前記
ビス14が螺合されるネジ筒部54aと、該ネジ筒部5
4aの下端に一体形成され、前記貫通穴53の口縁に対
して下方から係合する鍔部54bとからなっている。こ
のようにすると、肩部材5と熱盤伝熱部11との結合が
強固となるとともに、伝熱部11かに肩部材5への熱伝
導を確実に緩和することができる。その他の構成および
作用効果は第1の実施の形態におけると同様なので説明
を省略する。
【0044】
【発明の効果】本願発明(請求項1の発明)によれば、
外周面を形成する外ケースと該外ケースの肩部を形成す
る肩部材とからなる容器本体と、該容器本体の蓋体と、
前記容器本体の内底部に配設され、熱盤に発熱体を埋設
してなる炊飯用ヒータとを備え、前記容器本体内には、
前記熱盤上に載置される内鍋を収納してなる電気炊飯器
において、前記熱盤に、前記内鍋の上部外側に沿うよう
に延設されて前記肩部材に結合される伝熱部を一体に形
成するとともに、該熱盤伝熱部と前記肩部材との間に、
金属からなるスペーサを介設しているので、炊飯時にお
いて内鍋の全外周面からの加熱が得られることとなり、
ふっくらとしたご飯を炊き上げることができるととも
に、加熱力を大きくするハイパワー化も可能となるとい
う優れた効果がある。また、熱盤における伝熱部から肩
部材への熱伝導がスペーサの介在により緩和されること
となり、肩部材の熱劣化を防止することができるという
効果もある。しかも、スペーサを金属により構成してい
るため、加工が容易となるとともに、組付も簡単とな
る。
【0045】請求項2の発明におけるように、前記スペ
ーサを、熱伝導の悪い金属により構成した場合、熱盤伝
熱部から肩部材への熱伝導がより一層緩和されることと
なり、肩部材の熱劣化をより効果的に防止することがで
きる。
【0046】また、請求項3の発明におけるように、前
記スペーサの外周側に、保温用ヒータを設けた場合、保
温時において内鍋3の上部まで加熱できることとなり、
保温性能が向上する。
【0047】また、請求項4の発明におけるように、前
記スペーサと前記伝熱部との間に、耐熱性に優れた熱不
良導体からなる環状の断熱部材を介設した場合、伝熱部
から肩部材への熱伝導が断熱部材の介在により一層緩和
されることとなり、肩部材の熱劣化をより一層防止する
ことができる。
【0048】また、請求項5の発明におけるように、前
記スペーサを、前記炊飯用ヒータの外周側を覆う遮熱ケ
ースと一体に形成した場合、部品点数および組付工数が
少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯
器の縦断面図である。
【図2】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯
器の要部拡大縦断面図である。
【図3】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯
器における電気要素の結線図である。
【図4】本願発明の第2の実施の形態にかかる電気炊飯
器における容器本体の要部を示す断面図である。
【図5】本願発明の第2の実施の形態にかかる電気炊飯
器における容器本体の変形例を示す断面図である。
【図6】本願発明の第3の実施の形態にかかる電気炊飯
器における容器本体の要部を示す断面図である。
【図7】本願発明の第4の実施の形態にかかる電気炊飯
器の縦断面図である。
【図8】本願発明の第4の実施の形態にかかる電気炊飯
器における容器本体の要部拡大断面図である。
【図9】本願発明の第4の実施の形態にかかる電気炊飯
器における遮熱ケースとスペーサとの製造方法の一例を
示す断面図である。
【図10】本願発明の第5の実施の形態にかかる電気炊
飯器における容器本体の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1は容器本体、2は蓋体、3は内鍋、4は外ケース、5
は肩部材、7は遮熱ケース、8は炊飯用ヒータ、9は熱
盤、10は発熱体、11は伝熱部、12は断熱部材、1
3はフランジ部、14はビス、15はスペーサ、18は
保温用ヒータ。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面を形成する外ケースと該外ケース
    の肩部を形成する肩部材とからなる容器本体と、該容器
    本体の蓋体と、前記容器本体の内底部に配設され、熱盤
    に発熱体を埋設してなる炊飯用ヒータとを備え、前記容
    器本体内には、前記熱盤上に載置される内鍋を収納して
    なる電気炊飯器であって、前記熱盤には、前記内鍋の上
    部外側に沿うように延設されて前記肩部材に結合される
    伝熱部を一体に形成するとともに、該熱盤伝熱部と前記
    肩部材との間には、金属からなるスペーサを介設したこ
    とを特徴とする電気炊飯器。
  2. 【請求項2】 前記スペーサを、熱伝導の悪い金属によ
    り構成したことを特徴とする前記請求項1記載の電気炊
    飯器。
  3. 【請求項3】 前記スペーサの外周側には、保温用ヒー
    タを設けたことを特徴とする前記請求項1および請求項
    2のいずれか一項記載の電気炊飯器。
  4. 【請求項4】 前記スペーサと前記伝熱部との間には、
    耐熱性に優れた熱不良導体からなる環状の断熱部材を介
    設したことを特徴とする前記請求項1ないし請求項3の
    いずれか一項記載の電気炊飯器。
  5. 【請求項5】 前記スペーサを、前記炊飯用ヒータの外
    周側を覆う遮熱ケースと一体に形成したことを特徴とす
    る前記請求項1ないし請求項4のいずれか一項記載の電
    気炊飯器。
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