JP3142534B2 - 超音波治療装置 - Google Patents
超音波治療装置Info
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- JP3142534B2 JP3142534B2 JP11197605A JP19760599A JP3142534B2 JP 3142534 B2 JP3142534 B2 JP 3142534B2 JP 11197605 A JP11197605 A JP 11197605A JP 19760599 A JP19760599 A JP 19760599A JP 3142534 B2 JP3142534 B2 JP 3142534B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、患者の体外から
体内の結石に向けて衝撃波を照射することにより結石を
破砕治療する結石破砕装置等の超音波治療装置に関す
る。
体内の結石に向けて衝撃波を照射することにより結石を
破砕治療する結石破砕装置等の超音波治療装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】結石を手術によることなく治療する装置
として、電気スパークや超音波発振器により衝撃的な高
圧力波(衝撃波)を発生させ、それを体内の腎石や胆石
などの結石に照射して破砕治療する結石破砕装置等の超
音波治療装置の開発が進められている。このような結石
破砕装置等の超音波治療装置において、衝撃波発生源を
アプリケータと呼ばれる装着器具内に設け、その内部に
衝撃波を伝搬させる媒質水(特に脱気水)を満たし、患
者の腰部または腹部に密着させる方式の装置が開発され
ている。この方式の装置では、患者がバスタブに入る必
要がない。
として、電気スパークや超音波発振器により衝撃的な高
圧力波(衝撃波)を発生させ、それを体内の腎石や胆石
などの結石に照射して破砕治療する結石破砕装置等の超
音波治療装置の開発が進められている。このような結石
破砕装置等の超音波治療装置において、衝撃波発生源を
アプリケータと呼ばれる装着器具内に設け、その内部に
衝撃波を伝搬させる媒質水(特に脱気水)を満たし、患
者の腰部または腹部に密着させる方式の装置が開発され
ている。この方式の装置では、患者がバスタブに入る必
要がない。
【0003】このようにアプリケータを用いる方式の結
石破砕装置等の超音波治療装置には、アプリケータを患
者に下から密着させる方式と、図3に示すように上から
密着させる方式とがある。前者の方式ではアプリケータ
の誤操作や媒質の過剰給水に際して、患者には下から押
し上げる力がかかるが、ほとんどの場合は患者の体重で
これらの力に耐えることができる。
石破砕装置等の超音波治療装置には、アプリケータを患
者に下から密着させる方式と、図3に示すように上から
密着させる方式とがある。前者の方式ではアプリケータ
の誤操作や媒質の過剰給水に際して、患者には下から押
し上げる力がかかるが、ほとんどの場合は患者の体重で
これらの力に耐えることができる。
【0004】後者の方式はアプリケータ1の小型化に適
し、また衝撃波の照射方向の確認・操作が容易であり、
放射線治療装置や画像診断装置の操作方法と類似してい
るために、これらの装置の使用を習熟している医師や技
師が使用し易いという利点を有している。しかし反面、
結石と衝撃波発生源の焦点位置とを合致させるためにア
プリケータ31の位置決め操作を行なう時、アプリケー
タ31の位置制御機構32の操作を誤ってアプリケータ
31を異常に押し下げたり、アプリケータ31に設けら
れたゴム膜と患者34の体表との密着状態を良くするた
めに過剰に媒質水を給水したりして、患者34をベッド
33に強く押し付けてしまうことがある。
し、また衝撃波の照射方向の確認・操作が容易であり、
放射線治療装置や画像診断装置の操作方法と類似してい
るために、これらの装置の使用を習熟している医師や技
師が使用し易いという利点を有している。しかし反面、
結石と衝撃波発生源の焦点位置とを合致させるためにア
プリケータ31の位置決め操作を行なう時、アプリケー
タ31の位置制御機構32の操作を誤ってアプリケータ
31を異常に押し下げたり、アプリケータ31に設けら
れたゴム膜と患者34の体表との密着状態を良くするた
めに過剰に媒質水を給水したりして、患者34をベッド
33に強く押し付けてしまうことがある。
【0005】すなわち、図3のようにアプリケータ31
を患者34に上から押し付ける方式は、アプリケータ3
1の位置と媒質水の量との関係が設定範囲内であれば、
患者34はアプリケータ31及び媒質水の重量を感じる
ことなく、快い治療を受けることができるが、設定範囲
外では患者はアプリケータ31とベッド33との間で圧
迫されて著しく不快感を感じ、極端な場合には呼吸動作
が阻害されたり、骨折に至るほどの強い力を受ける危険
が生じる。
を患者34に上から押し付ける方式は、アプリケータ3
1の位置と媒質水の量との関係が設定範囲内であれば、
患者34はアプリケータ31及び媒質水の重量を感じる
ことなく、快い治療を受けることができるが、設定範囲
外では患者はアプリケータ31とベッド33との間で圧
迫されて著しく不快感を感じ、極端な場合には呼吸動作
が阻害されたり、骨折に至るほどの強い力を受ける危険
が生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、衝撃
波発生源が設けられたアプリケータを患者に上側から密
着させる方式の結石破砕装置等の超音波治療装置では、
アプリケータの位置と媒質水の量が設定範囲外になる
と、患者が不快感を覚えるようになり、極端になると呼
吸動作が妨げられたり、骨折を起こすほどの強大な力を
受けるという問題があった。
波発生源が設けられたアプリケータを患者に上側から密
着させる方式の結石破砕装置等の超音波治療装置では、
アプリケータの位置と媒質水の量が設定範囲外になる
と、患者が不快感を覚えるようになり、極端になると呼
吸動作が妨げられたり、骨折を起こすほどの強大な力を
受けるという問題があった。
【0007】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
ので、アプリケータや媒質水の給排水装置の誤操作・誤
動作によらず、患者に異常な圧力が加わることがないよ
うにした結石破砕装置等の超音波治療装置を提供するこ
とを目的とする。
ので、アプリケータや媒質水の給排水装置の誤操作・誤
動作によらず、患者に異常な圧力が加わることがないよ
うにした結石破砕装置等の超音波治療装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】(1)本発明による超音
波治療装置は、治療用の超音波を発生するための超音波
源と、前記超音波源と被検体との間に前記治療用の超音
波を伝播させるための媒質水を保持する媒質水保持手段
と、前記超音波源の背面側に設けられ、前記媒質水にか
かる圧力を検知するための圧力センサと、前記媒質水保
持手段から媒質水を排水するための排水ポンプと、前記
圧力センサにて検知された圧力に応じて前記排水ポンプ
をオンオフ制御する水量制御回路とを具備することを特
徴とする。 (2)本発明は、(1)の超音波治療装置において、前
記圧力センサにより検知された圧力が所定のしきい値以
上の期間中、警報を発生する手段をさらに備えることを
特徴とする。 (3)本発明による超音波治療装置は、治療用の超音波
を発生するための超音波源と、前記超音波源と被検体と
の間に前記治療用の超音波を伝播させるための媒質水を
保持する媒質水保持手段と、前記超音波源の背面側に設
けられ、前記媒質水にかかる圧力を検知するための圧力
センサと、前記圧力センサにより検知された圧力が所定
のしきい値以上の期間中、警報を発生する手段とを具備
することを特徴とする。 (4)本発明は、(3)の超音波治療装置において、前
記媒質水保持手段から媒質水を排水するための排水ポン
プと、前記圧力センサにて検知された圧力に応じて前記
排水ポンプをオンオフ制御する水量制御回路とをさらに
備えることを特徴とする。 (作用) アプリケータの内部圧力、特に媒質水の水面より上部の
圧力は、アプリケータが密閉構造であるため、通常の治
療状態では媒質水の深さに応じた負圧となっている。こ
の状態からアプリケータを患者の体表に近付けたり、媒
質水を増加させたりすると、圧力は上昇し、正圧に向か
う。そこで、本発明では例えばアプリケータの下側にい
る患者が媒質水の重量を感じ、不快感を覚え始めるアプ
リケータの内部圧力を所定のしきい値として定めてお
き、内部圧力がこのしきい値以上になったとき、媒質水
を強制的に排水させる排水ポンプを起動させる。
波治療装置は、治療用の超音波を発生するための超音波
源と、前記超音波源と被検体との間に前記治療用の超音
波を伝播させるための媒質水を保持する媒質水保持手段
と、前記超音波源の背面側に設けられ、前記媒質水にか
かる圧力を検知するための圧力センサと、前記媒質水保
持手段から媒質水を排水するための排水ポンプと、前記
圧力センサにて検知された圧力に応じて前記排水ポンプ
をオンオフ制御する水量制御回路とを具備することを特
徴とする。 (2)本発明は、(1)の超音波治療装置において、前
記圧力センサにより検知された圧力が所定のしきい値以
上の期間中、警報を発生する手段をさらに備えることを
特徴とする。 (3)本発明による超音波治療装置は、治療用の超音波
を発生するための超音波源と、前記超音波源と被検体と
の間に前記治療用の超音波を伝播させるための媒質水を
保持する媒質水保持手段と、前記超音波源の背面側に設
けられ、前記媒質水にかかる圧力を検知するための圧力
センサと、前記圧力センサにより検知された圧力が所定
のしきい値以上の期間中、警報を発生する手段とを具備
することを特徴とする。 (4)本発明は、(3)の超音波治療装置において、前
記媒質水保持手段から媒質水を排水するための排水ポン
プと、前記圧力センサにて検知された圧力に応じて前記
排水ポンプをオンオフ制御する水量制御回路とをさらに
備えることを特徴とする。 (作用) アプリケータの内部圧力、特に媒質水の水面より上部の
圧力は、アプリケータが密閉構造であるため、通常の治
療状態では媒質水の深さに応じた負圧となっている。こ
の状態からアプリケータを患者の体表に近付けたり、媒
質水を増加させたりすると、圧力は上昇し、正圧に向か
う。そこで、本発明では例えばアプリケータの下側にい
る患者が媒質水の重量を感じ、不快感を覚え始めるアプ
リケータの内部圧力を所定のしきい値として定めてお
き、内部圧力がこのしきい値以上になったとき、媒質水
を強制的に排水させる排水ポンプを起動させる。
【0009】また、本発明では例えばアプリケータの下
側にいる患者が媒質水の重量を感じ、不快感を覚え始め
るアプリケータの内部圧力を所定のしきい値として定め
ておき、内部圧力がこのしきい値以上になったとき、警
報が発生して、その対処を操作者に促すことができる。
側にいる患者が媒質水の重量を感じ、不快感を覚え始め
るアプリケータの内部圧力を所定のしきい値として定め
ておき、内部圧力がこのしきい値以上になったとき、警
報が発生して、その対処を操作者に促すことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。なお、超音波治療装置として、ここ
では、結石破砕装置を一例に説明するものとする。図1
は本発明の一実施形態に係る結石破砕装置等の超音波治
療装置の構成図である。同図において、アプリケータ1
は一端が開口された筒状の支持体2の開口部に衝撃波発
生源3及び蛇腹4の基端部を取付け、蛇腹4の先端部に
体表接触膜5を取付けたものであり、衝撃波発生源3と
蛇腹4及び体表接触膜5で囲まれた空間に、衝撃波を伝
搬させる媒質水(脱気水)6が充填されている。
施形態を説明する。なお、超音波治療装置として、ここ
では、結石破砕装置を一例に説明するものとする。図1
は本発明の一実施形態に係る結石破砕装置等の超音波治
療装置の構成図である。同図において、アプリケータ1
は一端が開口された筒状の支持体2の開口部に衝撃波発
生源3及び蛇腹4の基端部を取付け、蛇腹4の先端部に
体表接触膜5を取付けたものであり、衝撃波発生源3と
蛇腹4及び体表接触膜5で囲まれた空間に、衝撃波を伝
搬させる媒質水(脱気水)6が充填されている。
【0011】衝撃波発生源3は例えばリング状のピエゾ
素子を同心円状に配列して全体として球殻状に構成した
ものであり、駆動回路7からの高電圧パルスにより駆動
されて衝撃波を発生する。また、体表接触膜5は例えば
ゴム膜が用いられ、図のように治療時にベッド8上の患
者9の体表に接触される。これにより衝撃波発生源3か
らの衝撃波は、媒質水6及び体表接触膜5を介して患者
9の体内の結石10に集束照射される。
素子を同心円状に配列して全体として球殻状に構成した
ものであり、駆動回路7からの高電圧パルスにより駆動
されて衝撃波を発生する。また、体表接触膜5は例えば
ゴム膜が用いられ、図のように治療時にベッド8上の患
者9の体表に接触される。これにより衝撃波発生源3か
らの衝撃波は、媒質水6及び体表接触膜5を介して患者
9の体内の結石10に集束照射される。
【0012】アプリケータ1の支持体2には、保持アー
ム11を介してアプリケータ駆動装置12が連結されて
いる。アプリケータ駆動装置12は操作卓13を介して
入力される指令に従って、アプリケータ1を矢印で示す
ように上下動させるものである。
ム11を介してアプリケータ駆動装置12が連結されて
いる。アプリケータ駆動装置12は操作卓13を介して
入力される指令に従って、アプリケータ1を矢印で示す
ように上下動させるものである。
【0013】アプリケータ1の媒質水充填室には水チュ
ーブ15、分岐器16、給水ポンプ17及び排水ポンプ
18を介して水タンク19が接続されている。水タンク
19には媒質水6となる脱気水が貯留されている。
ーブ15、分岐器16、給水ポンプ17及び排水ポンプ
18を介して水タンク19が接続されている。水タンク
19には媒質水6となる脱気水が貯留されている。
【0014】一方、アプリケータ1の支持体2内には、
圧導管20を介してアプリケータ1の媒質水充填室上部
に連結された圧力センサ21が設置されている。この圧
力センサ22は媒質水充填室の圧力(以下、これをアプ
リケータ1の内部圧力という)を検知するものであり、
その圧力値に応じた電気信号を発生する。この圧力セン
サ21の出力信号は、水量制御回路22に入力される。
水量制御回路22は圧力センサ21の出力信号(圧力
値)と予め定められた設定値とを比較して大小関係を判
定し、その判定結果に応じて給水ポンプ17及び排水ポ
ンプ18をオン・オフ制御することにより、アプリケー
タ1内の媒質水6の水量を制御する。
圧導管20を介してアプリケータ1の媒質水充填室上部
に連結された圧力センサ21が設置されている。この圧
力センサ22は媒質水充填室の圧力(以下、これをアプ
リケータ1の内部圧力という)を検知するものであり、
その圧力値に応じた電気信号を発生する。この圧力セン
サ21の出力信号は、水量制御回路22に入力される。
水量制御回路22は圧力センサ21の出力信号(圧力
値)と予め定められた設定値とを比較して大小関係を判
定し、その判定結果に応じて給水ポンプ17及び排水ポ
ンプ18をオン・オフ制御することにより、アプリケー
タ1内の媒質水6の水量を制御する。
【0015】次に、図2を参照して本実施形態の結石破
砕装置等の超音波治療装置の動作を説明する。図2は
(a)は圧力センサ21によって検知されたアプリケー
タ1の内部圧力の変化(a)と、体表接触膜5の高さ位
置の変化(b)と、排水ポンプ18の動作状態(c)
と、給水ポンプ17の動作状態(d)との関係を示して
いる。
砕装置等の超音波治療装置の動作を説明する。図2は
(a)は圧力センサ21によって検知されたアプリケー
タ1の内部圧力の変化(a)と、体表接触膜5の高さ位
置の変化(b)と、排水ポンプ18の動作状態(c)
と、給水ポンプ17の動作状態(d)との関係を示して
いる。
【0016】まず、治療開始時はアプリケータ1が患者
9に接しておらず、またアプリケータ1内の媒質水6は
重力により下方に溜っているため、圧力センサ21は負
圧を検知している。この状態はアプリケータ駆動装置1
2によりアプリケータ1を徐々に下方に下げて患者9に
接触する時刻Aまでの間保たれ、その間圧力センサ21
は一定の負圧を検知し続ける。
9に接しておらず、またアプリケータ1内の媒質水6は
重力により下方に溜っているため、圧力センサ21は負
圧を検知している。この状態はアプリケータ駆動装置1
2によりアプリケータ1を徐々に下方に下げて患者9に
接触する時刻Aまでの間保たれ、その間圧力センサ21
は一定の負圧を検知し続ける。
【0017】時刻Aにおいてアプリケータ1の先端部の
体表接触膜5が患者9の体表に接触すると、アプリケー
タ1の内部圧力は徐々に上昇し、やがて時刻Bにおいて
設定値に達する。ここで、設定値は患者9がアプリケー
タ1から与えられる圧力を不快と感じる圧力か、または
患者9が媒質水6の重量を感じ始める圧力(0kg/c
m2 )に設定される。時刻Bでアプリケータ1の内部圧
力がこの設定値に達すると、水量制御回路22は排水ポ
ンプ18をオン状態にして、アプリケータ1内の媒質水
6の排水を開始させる。これによりアプリケータ1の内
部圧力は徐々に減少する。
体表接触膜5が患者9の体表に接触すると、アプリケー
タ1の内部圧力は徐々に上昇し、やがて時刻Bにおいて
設定値に達する。ここで、設定値は患者9がアプリケー
タ1から与えられる圧力を不快と感じる圧力か、または
患者9が媒質水6の重量を感じ始める圧力(0kg/c
m2 )に設定される。時刻Bでアプリケータ1の内部圧
力がこの設定値に達すると、水量制御回路22は排水ポ
ンプ18をオン状態にして、アプリケータ1内の媒質水
6の排水を開始させる。これによりアプリケータ1の内
部圧力は徐々に減少する。
【0018】そして、時刻Cにおいてアプリケータ1の
内部圧力が設定値未満に低下すると、水量制御回路22
は排水ポンプ18をオフ状態に戻す。これによって患者
6は媒質水6の重量をほとんど感じない状態となり、不
快感を覚えることなく治療を受けることができる。
内部圧力が設定値未満に低下すると、水量制御回路22
は排水ポンプ18をオフ状態に戻す。これによって患者
6は媒質水6の重量をほとんど感じない状態となり、不
快感を覚えることなく治療を受けることができる。
【0019】次に、時刻Dにおいてオペレータの指示に
よってアプリケータ駆動装置12によりアプリケータ1
が上方への移動を開始し、時刻Eにおいて体表接触膜5
が患者9から離れると、オペレータによって時刻Fで操
作卓13を介してアプリケータ1内の媒質水6を増量さ
せるべく給水ポンプ17の起動指令が入力される。これ
により給水ポンプ17がオン状態となり、アプリケータ
1内に媒質水6が給水され始める。
よってアプリケータ駆動装置12によりアプリケータ1
が上方への移動を開始し、時刻Eにおいて体表接触膜5
が患者9から離れると、オペレータによって時刻Fで操
作卓13を介してアプリケータ1内の媒質水6を増量さ
せるべく給水ポンプ17の起動指令が入力される。これ
により給水ポンプ17がオン状態となり、アプリケータ
1内に媒質水6が給水され始める。
【0020】媒質水6が適度の量に達したときオペレー
タが給水ポンプ17の停止指令を入力すれば、患者9は
アプリケータ1からの圧力による負担を感じることなく
治療を受けられるが、停止指令を入力しなかった時は、
アプリケータ1の内部圧力が上昇し続け、やがて時刻G
において設定値を越える。この時、圧力センサ21を介
して水量制御回路22によりアプリケータ1の内部圧力
が設定値以上になったことが検知されるため、排水ポン
プ18が再びオン状態となり、アプリケータ1の内部圧
力は低下する。この場合、図2に示すように時刻Gにお
いて同時に給水ポンプ17をオフ状態にすれば、患者が
アプリケータ1からの圧力を感じる時間を短縮でき、更
に良好な結果が得られる。
タが給水ポンプ17の停止指令を入力すれば、患者9は
アプリケータ1からの圧力による負担を感じることなく
治療を受けられるが、停止指令を入力しなかった時は、
アプリケータ1の内部圧力が上昇し続け、やがて時刻G
において設定値を越える。この時、圧力センサ21を介
して水量制御回路22によりアプリケータ1の内部圧力
が設定値以上になったことが検知されるため、排水ポン
プ18が再びオン状態となり、アプリケータ1の内部圧
力は低下する。この場合、図2に示すように時刻Gにお
いて同時に給水ポンプ17をオフ状態にすれば、患者が
アプリケータ1からの圧力を感じる時間を短縮でき、更
に良好な結果が得られる。
【0021】このように、水量制御回路22は圧力セン
サ21によって検知されたアプリケータ1の内部圧力が
設定値以上のとき排水ポンプ18をオン状態にし、設定
値未満になったとき排水ポンプ18をオフ状態に戻す制
御を行なう。また、アプリケータ1の内部圧力が設定値
以上のとき給水ポンプ17が作動中であれば、排水ポン
プ18をオン状態にするとともに給水ポンプ17をオフ
状態にする制御をも行なう。このような制御により、患
者9はアプリケータ1からの圧力による不快感を覚える
ことなく、治療を受けることができる。
サ21によって検知されたアプリケータ1の内部圧力が
設定値以上のとき排水ポンプ18をオン状態にし、設定
値未満になったとき排水ポンプ18をオフ状態に戻す制
御を行なう。また、アプリケータ1の内部圧力が設定値
以上のとき給水ポンプ17が作動中であれば、排水ポン
プ18をオン状態にするとともに給水ポンプ17をオフ
状態にする制御をも行なう。このような制御により、患
者9はアプリケータ1からの圧力による不快感を覚える
ことなく、治療を受けることができる。
【0022】なお、本実施形態において、圧力センサ2
1で検知されたアプリケータ1の内部圧力が設定値以上
の期間、警報信号を発生する機能を水量制御回路22に
持たせ、例えば操作パネル13上のディスプレイ14を
利用した可視的手段、または音響的手段によって警報を
発生させれば、患者9が不快な重量を感じていることを
オペレータに報知し、必要な指令の入力操作を促すこと
ができ、一層効果的である。
1で検知されたアプリケータ1の内部圧力が設定値以上
の期間、警報信号を発生する機能を水量制御回路22に
持たせ、例えば操作パネル13上のディスプレイ14を
利用した可視的手段、または音響的手段によって警報を
発生させれば、患者9が不快な重量を感じていることを
オペレータに報知し、必要な指令の入力操作を促すこと
ができ、一層効果的である。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、水袋に媒質水が過度に
充填されて、その圧力が増大し、患者を過度に圧迫する
という事態が回避できる。しかも、水袋の内部の圧力を
検知するための圧力センサは、超音波源の超音波照射側
とは反対の側に設けられているので、超音波源から発生
する治療用超音波が直接的又は間接的に圧力センサに到
達して検知誤差を生じさせる、あるいは圧力センサを損
傷させるという事態を回避又は少なくとも軽減すること
ができ、それにより圧力センサの検知誤差や損傷に起因
する水袋の過圧等を防ぐことができるものである。
充填されて、その圧力が増大し、患者を過度に圧迫する
という事態が回避できる。しかも、水袋の内部の圧力を
検知するための圧力センサは、超音波源の超音波照射側
とは反対の側に設けられているので、超音波源から発生
する治療用超音波が直接的又は間接的に圧力センサに到
達して検知誤差を生じさせる、あるいは圧力センサを損
傷させるという事態を回避又は少なくとも軽減すること
ができ、それにより圧力センサの検知誤差や損傷に起因
する水袋の過圧等を防ぐことができるものである。
【図1】本発明の一実施形態に係る結石破砕装置等の超
音波治療装置の構成図。
音波治療装置の構成図。
【図2】同実施形態の動作を説明するためのタイムチャ
ート。
ート。
【図3】従来の結石破砕装置等の超音波治療装置の概略
構成を示す図である。
構成を示す図である。
1…アプリケータ、3…衝撃波発生源、4…蛇腹、5…
体表接触膜、6…媒質水、9…患者、10…結石、13
…操作卓、14…ディスプレイ、17…給水ポンプ、1
8…排水ポンプ、19…水タンク、21…圧力センサ
(圧力検知手段)、22…水量制御回路(制御手段)。
体表接触膜、6…媒質水、9…患者、10…結石、13
…操作卓、14…ディスプレイ、17…給水ポンプ、1
8…排水ポンプ、19…水タンク、21…圧力センサ
(圧力検知手段)、22…水量制御回路(制御手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 18/00 - 18/28 A61F 7/00
Claims (4)
- 【請求項1】 治療用の超音波を発生するための超音波
源と、 前記超音波源と被検体との間に前記治療用の超音波を伝
播させるための媒質水を保持する媒質水保持手段と、 前記超音波源の背面側に設けられ、前記媒質水にかかる
圧力を検知するための圧力センサと、 前記媒質水保持手段から媒質水を排水するための排水ポ
ンプと、 前記圧力センサにて検知された圧力に応じて前記排水ポ
ンプをオンオフ制御する水量制御回路とを具備すること
を特徴とする超音波治療装置。 - 【請求項2】 前記圧力センサにより検知された圧力が
所定のしきい値以上の期間中、警報を発生する手段をさ
らに備えることを特徴とする請求項1記載の超音波治療
装置。 - 【請求項3】 治療用の超音波を発生するための超音波
源と、 前記超音波源と被検体との間に前記治療用の超音波を伝
播させるための媒質水を保持する媒質水保持手段と、 前記超音波源の背面側に設けられ、前記媒質水にかかる
圧力を検知するための圧力センサと、 前記圧力センサにより検知された圧力が所定のしきい値
以上の期間中、警報を発生する手段とを具備することを
特徴とする超音波治療装置。 - 【請求項4】 前記媒質水保持手段から媒質水を排水す
るための排水ポンプと、前記圧力センサにて検知された
圧力に応じて前記排水ポンプをオンオフ制御する水量制
御回路とをさらに備えることを特徴とする請求項3記載
の超音波治療装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11197605A JP3142534B2 (ja) | 1999-07-12 | 1999-07-12 | 超音波治療装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11197605A JP3142534B2 (ja) | 1999-07-12 | 1999-07-12 | 超音波治療装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1047201A Division JP3011414B2 (ja) | 1989-02-28 | 1989-02-28 | 結石破砕装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2000023990A JP2000023990A (ja) | 2000-01-25 |
JP3142534B2 true JP3142534B2 (ja) | 2001-03-07 |
Family
ID=16377262
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP11197605A Expired - Fee Related JP3142534B2 (ja) | 1999-07-12 | 1999-07-12 | 超音波治療装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (3)
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JP7453655B1 (ja) | 2022-09-29 | 2024-03-21 | 平田機工株式会社 | 超音波ヘッド装置、及び超音波治療システム |
KR102701331B1 (ko) * | 2023-09-12 | 2024-09-02 | 주식회사 제이시스메디칼 | 압력 측정 장치, 조사 장치의 제어 장치 및 압력 측정 기반의 조사 장치의 제어 시스템 |
-
1999
- 1999-07-12 JP JP11197605A patent/JP3142534B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
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