JP3141996B2 - コンパクトカメラ用高変倍ズームレンズ - Google Patents
コンパクトカメラ用高変倍ズームレンズInfo
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Description
【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、バックフォーカスの制約が小さいコンパク
トカメラ用に適したズームレンズに関するもので、特に
小型でありながら高変倍比なズームレンズに関するもの
である。
トカメラ用に適したズームレンズに関するもので、特に
小型でありながら高変倍比なズームレンズに関するもの
である。
「従来の技術」 コンパクトカメラ用ズームレンズとしては、次の5つ
のタイプがある。
のタイプがある。
(I)絞りを含み、正の(焦点距離を有する‥‥以下同
様)第1レンズ群と、負の第2レンズ群とから成る望遠
タイプの2群タイプ(例えば特開昭56−128911号,同57
−201213号,同60−48009号,同60−170816号,同60−1
91216号,同62−90611号,同62−113120号,同62−2640
19号,同63−155113号,本出願人が先に提供した特願昭
62−214709号,同63−19092号,同63−71226号)。
様)第1レンズ群と、負の第2レンズ群とから成る望遠
タイプの2群タイプ(例えば特開昭56−128911号,同57
−201213号,同60−48009号,同60−170816号,同60−1
91216号,同62−90611号,同62−113120号,同62−2640
19号,同63−155113号,本出願人が先に提供した特願昭
62−214709号,同63−19092号,同63−71226号)。
(II)絞りを含み、正の第1レンズ群(マスターレン
ズ)と、正の第2レンズ群と、負の第3レンズ群とから
成り、前記(I)の2群タイプを変形した3群タイプ
(例えば特開昭58−184916号)。
ズ)と、正の第2レンズ群と、負の第3レンズ群とから
成り、前記(I)の2群タイプを変形した3群タイプ
(例えば特開昭58−184916号)。
(III)正の第1レンズ群と、負の第2レンズ群と、そ
の後方に絞りを配置し、さらに正の第3レンズ群と、負
の第4レンズ群とから成る4群タイプ(例えば特開昭60
−57814号)。
の後方に絞りを配置し、さらに正の第3レンズ群と、負
の第4レンズ群とから成る4群タイプ(例えば特開昭60
−57814号)。
(IV)正の第1レンズ群と、正の第2レンズ群と、負の
第3レンズ群とから成り、正の第2レンズ群は、絞りを
含み、絞りより物体側の負の第2aレンズ群及び絞りより
像面側の正の第2bレンズ群から成り、ズーミングの際、
第2a,第2bレンズ群は一体に移動することを特徴とす
る、前記(III)の4群タイプを変形した3群タイプ
(例えば特開昭62−78522号‥‥以下先願IVと記す)。
第3レンズ群とから成り、正の第2レンズ群は、絞りを
含み、絞りより物体側の負の第2aレンズ群及び絞りより
像面側の正の第2bレンズ群から成り、ズーミングの際、
第2a,第2bレンズ群は一体に移動することを特徴とす
る、前記(III)の4群タイプを変形した3群タイプ
(例えば特開昭62−78522号‥‥以下先願IVと記す)。
(V)構成(レンズ群と絞りの並び方)は前記(II
I),(IV)と全く同じであるが、ズーム比が約2.1〜2.
8倍(前記(III),(IV)のズーム比は約1.6倍)の高
変倍な4群あるいは3群タイプ(例えば特開昭63−4311
5号,同63−153511号,同63−157120号,同63−159818
号,同63−161423号‥‥以下先願Vと記す)。
I),(IV)と全く同じであるが、ズーム比が約2.1〜2.
8倍(前記(III),(IV)のズーム比は約1.6倍)の高
変倍な4群あるいは3群タイプ(例えば特開昭63−4311
5号,同63−153511号,同63−157120号,同63−159818
号,同63−161423号‥‥以下先願Vと記す)。
「発明が解決しようとする課題」 しかし、これらのタイプには次のような課題がある。
(I),(II)のタイプは、共にズーム比が2倍以下
と小さく、(I),(II)のタイプの延長でズーム比を
大きくしようとすると、各レンズ群の移動量が急激に大
きくなり、機構上、小型にできない。
と小さく、(I),(II)のタイプの延長でズーム比を
大きくしようとすると、各レンズ群の移動量が急激に大
きくなり、機構上、小型にできない。
(III),(IV)のタイプは、移動量に関しては小さ
いという特徴はあるが、ズーム比は2倍以下と小さく、
このタイプの延長でズーム比を大きくすると、前玉径,
レンズ全長が急激に大きくなり、レンズ系そのものが大
型化し、コンパクトカメラ用としては適当でない。
いという特徴はあるが、ズーム比は2倍以下と小さく、
このタイプの延長でズーム比を大きくすると、前玉径,
レンズ全長が急激に大きくなり、レンズ系そのものが大
型化し、コンパクトカメラ用としては適当でない。
(V)の4群タイプ或は3群タイプは、ズーム比2倍
を越える高変倍比という特徴はあるが、一方の4群タイ
プは、4つのレンズ群がすべて別々に移動するという複
雑なタイプで、しかも製作誤差に対して性能劣化の影響
の大きい第2,第3レンズ群の中間に絞りを配置している
ので、感度の大きい第2,第3レンズ群の精度が出しにく
く製造的に困難なタイプである。他方の3群タイプも絞
りは第2レンズ群内に配置しているので第2a,第2bレン
ズ群の精度が出しにくく4群タイプと同じように製造的
に困難なタイプである。また、どちらのレンズ系もコン
パクトとはいえない。
を越える高変倍比という特徴はあるが、一方の4群タイ
プは、4つのレンズ群がすべて別々に移動するという複
雑なタイプで、しかも製作誤差に対して性能劣化の影響
の大きい第2,第3レンズ群の中間に絞りを配置している
ので、感度の大きい第2,第3レンズ群の精度が出しにく
く製造的に困難なタイプである。他方の3群タイプも絞
りは第2レンズ群内に配置しているので第2a,第2bレン
ズ群の精度が出しにくく4群タイプと同じように製造的
に困難なタイプである。また、どちらのレンズ系もコン
パクトとはいえない。
本発明は上述の課題を解決すべくなされたもので、前
記(IV)の3群タイプを改良し、約2.5倍以上の高変倍
比と小型化を同時に達成し、かつズーミングだけでな
く、フォーカシングの機構が容易で、製造上有利なコン
パクトカメラ用高変倍ズームレンズを提供することを目
的とする。
記(IV)の3群タイプを改良し、約2.5倍以上の高変倍
比と小型化を同時に達成し、かつズーミングだけでな
く、フォーカシングの機構が容易で、製造上有利なコン
パクトカメラ用高変倍ズームレンズを提供することを目
的とする。
「課題を解決するための手段」 本発明は、物体側から順に、正の焦点距離を有する第
1レンズ群と、正の焦点距離を有する第2レンズ群と、
負の焦点距離を有する第3レンズ群とから構成され、短
焦点距離端から長焦点距離端へズーミングするとき、第
1、第2レンズ群間隔は増大し、第2、第3レンズ群間
隔は減少するように、第1、第2、第3レンズ群のすべ
てが物体側へ移動するコンパクトカメラ用ズームレンズ
において、 (A)第2レンズ群は、物体側から順に、負の焦点距離
を有する第2aレンズ群と、正の焦点距離を有する第2bレ
ンズ群とから構成され、第2aレンズ群は物体側から順
に、物体側に凸の曲率大なる貼り合わせ面を有する両凹
負レンズと正レンズの貼り合わせレンズからなること、 (B)絞りは、第2レンズ群と第3レンズ群の間に配置
され、ズーミングの際、第2レンズ群と一体に移動する
こと、 (C)絞りと第2レンズ群は独立して移動可能で、フォ
ーカシングの際、絞りは固定であること、及び (D)次の条件式(1)を満足すること、 (1)0.5<f2/−f2a<1.0 ただし、 f2a:第2aレンズ群の焦点距離、 f2:短焦点距離端における第2レンズ群の焦点距離、 を特徴とする。
1レンズ群と、正の焦点距離を有する第2レンズ群と、
負の焦点距離を有する第3レンズ群とから構成され、短
焦点距離端から長焦点距離端へズーミングするとき、第
1、第2レンズ群間隔は増大し、第2、第3レンズ群間
隔は減少するように、第1、第2、第3レンズ群のすべ
てが物体側へ移動するコンパクトカメラ用ズームレンズ
において、 (A)第2レンズ群は、物体側から順に、負の焦点距離
を有する第2aレンズ群と、正の焦点距離を有する第2bレ
ンズ群とから構成され、第2aレンズ群は物体側から順
に、物体側に凸の曲率大なる貼り合わせ面を有する両凹
負レンズと正レンズの貼り合わせレンズからなること、 (B)絞りは、第2レンズ群と第3レンズ群の間に配置
され、ズーミングの際、第2レンズ群と一体に移動する
こと、 (C)絞りと第2レンズ群は独立して移動可能で、フォ
ーカシングの際、絞りは固定であること、及び (D)次の条件式(1)を満足すること、 (1)0.5<f2/−f2a<1.0 ただし、 f2a:第2aレンズ群の焦点距離、 f2:短焦点距離端における第2レンズ群の焦点距離、 を特徴とする。
また本発明は、上記ズームレンズにおいて、 (2)2.5<fT/f1-2T<4.0 (3)1.2<fT/f1<2.3 (4)0.43<x2a/x1<0.9 (5)0.3<12-A/fW<0.8 ただし、 fT:長焦点距離端の全系の焦点距離、 f1-2T:長焦点距離端の第1、第2レンズ群の合成焦点距
離、 f1:第1レンズ群の焦点距離、 fT/f1-2T=m3T:長焦点距離端における第3レンズ群の横
倍率、 fT/f1=m2,3T:長焦点距離端における第2、第3レン
ズ群の合成横倍率、 x1:第1レンズ群のズーミング移動量、 x2a:第2aレンズ群のズーミング移動量、 fW:短焦点距離端の全系の焦点距離、 12-A:短焦点距離端における第2レンズ群先端から絞り
までの距離、 の諸条件を満足することを特徴とする。
離、 f1:第1レンズ群の焦点距離、 fT/f1-2T=m3T:長焦点距離端における第3レンズ群の横
倍率、 fT/f1=m2,3T:長焦点距離端における第2、第3レン
ズ群の合成横倍率、 x1:第1レンズ群のズーミング移動量、 x2a:第2aレンズ群のズーミング移動量、 fW:短焦点距離端の全系の焦点距離、 12-A:短焦点距離端における第2レンズ群先端から絞り
までの距離、 の諸条件を満足することを特徴とする。
さらに本発明のズームレンズは、 (6)3.0<(fT/f1-2T)2−(fT/f1)2<14.0 (7)0.1<x3/{(fT−fW)・Z}<0.4 ただし、 x3:第3レンズ群のズーミング移動量、 Z:ズーム比、 の諸条件を満足することを特徴とする。
ここで、本発明のズームレンズのレンズ構成の具体例
を説明すると、物体側から順に、第1レンズ群は両凹負
レンズ、両凸正レンズ及び物体側に凸面を向けた正レン
ズからなり、第2bレンズ群は物体側に凹の曲率大なる貼
り合わせ面を有する正レンズと負メニスカスレンズの貼
り合わせレンズ及び正レンズとからなり、第3レンズ群
は像面側に凸の曲率大なる正レンズ及び物体側に凹の曲
率大なる2枚の負レンズからなっている。
を説明すると、物体側から順に、第1レンズ群は両凹負
レンズ、両凸正レンズ及び物体側に凸面を向けた正レン
ズからなり、第2bレンズ群は物体側に凹の曲率大なる貼
り合わせ面を有する正レンズと負メニスカスレンズの貼
り合わせレンズ及び正レンズとからなり、第3レンズ群
は像面側に凸の曲率大なる正レンズ及び物体側に凹の曲
率大なる2枚の負レンズからなっている。
なお、第1レンズ群中の両凹負レンズと両凸正レンズ
は貼り合わせレンズでもよい。
は貼り合わせレンズでもよい。
さらに本発明のズームレンズにおいては、短焦点距離
端から長焦点距離端へズーミングする際、第2a、第2bレ
ンズ群は、その群間隔を減少しながら両方とも別々に物
体側に移動させることも可能である。
端から長焦点距離端へズーミングする際、第2a、第2bレ
ンズ群は、その群間隔を減少しながら両方とも別々に物
体側に移動させることも可能である。
加えて本発明のズームレンズにおいては、フォーカシ
ングの際、 (a)第1レンズ群、絞り及び第3レンズ群を固定し、
第2レンズ群のみを物体側に移動させる、 (a′)このとき、第2aレンズ群は、第2aレンズ群と第
2bレンズ群の間隔を大きくしながら、第2a、第2bレンズ
群を別々に物体側に移動させる、 (b)第1レンズ群、第2レンズ及び絞りを固定し、第
3レンズ群のみを像面側に移動させる、 の各態様が可能である。
ングの際、 (a)第1レンズ群、絞り及び第3レンズ群を固定し、
第2レンズ群のみを物体側に移動させる、 (a′)このとき、第2aレンズ群は、第2aレンズ群と第
2bレンズ群の間隔を大きくしながら、第2a、第2bレンズ
群を別々に物体側に移動させる、 (b)第1レンズ群、第2レンズ及び絞りを固定し、第
3レンズ群のみを像面側に移動させる、 の各態様が可能である。
「作用」 本発明の最も大きな特徴は、ズーミング,フォーカシ
ング機構を容易にするために、第1,第2,第3レンズ群の
各レンズブロックとシャッター機構を含んだ絞りとを分
離し、絞りを第2,第3レンズ群間に配置したことであ
る。
ング機構を容易にするために、第1,第2,第3レンズ群の
各レンズブロックとシャッター機構を含んだ絞りとを分
離し、絞りを第2,第3レンズ群間に配置したことであ
る。
こうすることによって、ズーミングの機構が簡単にな
るばかりでなく、上記(a),(b)のように第2ある
いは第3レンズ群によるフォーカシング(第1レンズ群
はパワーが小さいのでフォーカシングすると最短距離に
おいて周辺光量不足を招くため、フォーカシングには不
適当)の際、シャッター機構を固定できるので、オート
フォーカス機構も簡単になり、移動部はレンズブロック
だけであるから軽量となるため、オートフォーカスの高
速化も容易に達成できる。
るばかりでなく、上記(a),(b)のように第2ある
いは第3レンズ群によるフォーカシング(第1レンズ群
はパワーが小さいのでフォーカシングすると最短距離に
おいて周辺光量不足を招くため、フォーカシングには不
適当)の際、シャッター機構を固定できるので、オート
フォーカス機構も簡単になり、移動部はレンズブロック
だけであるから軽量となるため、オートフォーカスの高
速化も容易に達成できる。
以下、前記諸条件について説明する。
条件式(1)は、収差を良好に補正するための条件で
ある。条件(1)を満たすように負の第2aレンズ群の発
散を適切に設定することによって、第2レンズ群内の収
差補正を行うことができるとともに、第1レンズ群で発
生したアンダーな収差を補正でき、ズーミング時の収差
変動を押さえることが可能となる。また、その発散効果
により、メカ的に必要なバックフォーカスを得ることが
できる。
ある。条件(1)を満たすように負の第2aレンズ群の発
散を適切に設定することによって、第2レンズ群内の収
差補正を行うことができるとともに、第1レンズ群で発
生したアンダーな収差を補正でき、ズーミング時の収差
変動を押さえることが可能となる。また、その発散効果
により、メカ的に必要なバックフォーカスを得ることが
できる。
条件(1)の下限を越えると、負の第2aレンズ群の効
果が小さく、第1レンズ群で発生したアンダーな収差が
補正不足となり、その収差を補正しようとすると、第1
レンズ群のパワーが小さくなりレンズ系は大型化する。
逆に上限を越えると、単に負、正の2枚構成ではコマ収
差、非点収差のズーミングによる変動が大きくなる。
果が小さく、第1レンズ群で発生したアンダーな収差が
補正不足となり、その収差を補正しようとすると、第1
レンズ群のパワーが小さくなりレンズ系は大型化する。
逆に上限を越えると、単に負、正の2枚構成ではコマ収
差、非点収差のズーミングによる変動が大きくなる。
条件(2)は長焦点側における第3レンズ群の横倍率
に関するもので、下限を越えると、レンズ全長及び各レ
ンズ群の移動量が急激に増大し、小型化に反する。
に関するもので、下限を越えると、レンズ全長及び各レ
ンズ群の移動量が急激に増大し、小型化に反する。
先願IVは変倍比が約1.6倍と小さいので条件(2)の
下限以下でもレンズ全長,移動量は小さいが、変倍比2.
5倍以上で小型化を達成するには、条件(2)の下限以
上でなければならない。
下限以下でもレンズ全長,移動量は小さいが、変倍比2.
5倍以上で小型化を達成するには、条件(2)の下限以
上でなければならない。
先願Vの4群タイプは4つのレンズ群が別々に移動す
るタイプであり、絞り位置も異なるので、本発明と直接
比較できないが、本発明の第2a,第2bレンズ群と先願V
の第2,第3レンズ群を対応させ、本発明の第3レンズ群
と先願Vの第4レンズ群を対応させると、先願Vの第4
レンズ群の倍率は条件(2)の下限近辺であり、本発明
は機構的に簡単な3群タイプでありながら、第1,第2レ
ンズ群の合成パワー及び第3レンズ群のパワーが非常に
大きいことがわかる。また本発明と先願Vの3群タイプ
とを比較しても、4群タイプと同様に絞り位置,パワー
配置は異なる。
るタイプであり、絞り位置も異なるので、本発明と直接
比較できないが、本発明の第2a,第2bレンズ群と先願V
の第2,第3レンズ群を対応させ、本発明の第3レンズ群
と先願Vの第4レンズ群を対応させると、先願Vの第4
レンズ群の倍率は条件(2)の下限近辺であり、本発明
は機構的に簡単な3群タイプでありながら、第1,第2レ
ンズ群の合成パワー及び第3レンズ群のパワーが非常に
大きいことがわかる。また本発明と先願Vの3群タイプ
とを比較しても、4群タイプと同様に絞り位置,パワー
配置は異なる。
逆に条件(2)の上限を越えると、小型化には有利で
あるが、第3レンズ群の負のパワーが大きくなり過ぎ、
高次の収差が発生し、特に長焦点側の高次の球面収差の
増大を招く。また、第2,第3レンズ群のピント移動に関
する感度(レンズ群が設計位置より1mm誤差を持った時
の焦点移動量‥‥以下ピント感度と記す)が急激に増大
し、ズーミング,フォーカシングにおいて、第2,第3レ
ンズ群のわずかな位置誤差によるピントずれが大きくな
るため、コンパクトカメラ用としては適当でない。
あるが、第3レンズ群の負のパワーが大きくなり過ぎ、
高次の収差が発生し、特に長焦点側の高次の球面収差の
増大を招く。また、第2,第3レンズ群のピント移動に関
する感度(レンズ群が設計位置より1mm誤差を持った時
の焦点移動量‥‥以下ピント感度と記す)が急激に増大
し、ズーミング,フォーカシングにおいて、第2,第3レ
ンズ群のわずかな位置誤差によるピントずれが大きくな
るため、コンパクトカメラ用としては適当でない。
条件(3)は第1レンズ群のパワーに関するもので、
条件(2)と同様、レンズ全長,各レンズ群の移動量を
小さくするためのものである。
条件(2)と同様、レンズ全長,各レンズ群の移動量を
小さくするためのものである。
本発明は前記(I)の2群タイプの前方に(マスター
レンズ群より)パワーの小さい正レンズ群を配置した3
群タイプとも見做せるが、2群タイプは変倍比を大きく
すると各レンズ群の移動量が急激に増大する。したがっ
て、本出願人は移動量を小さくするために先願IVを発明
したが、この先願IVは条件(3)の下限以下であり、高
変倍比化するためには問題があった。
レンズ群より)パワーの小さい正レンズ群を配置した3
群タイプとも見做せるが、2群タイプは変倍比を大きく
すると各レンズ群の移動量が急激に増大する。したがっ
て、本出願人は移動量を小さくするために先願IVを発明
したが、この先願IVは条件(3)の下限以下であり、高
変倍比化するためには問題があった。
この条件(3)の下限を越えると、小型化に反し、逆
に上限を越えると、小型化には有利であるが、第1レン
ズ群のパワーが大きくなり過ぎて、ズーミングに伴う球
面収差の変化が増大し好ましくない。
に上限を越えると、小型化には有利であるが、第1レン
ズ群のパワーが大きくなり過ぎて、ズーミングに伴う球
面収差の変化が増大し好ましくない。
条件(4)は第1,第2aレンズ群の移動量に関するもの
で、下限を越えると、ともに正の第1,第2レンズ群間隔
が大きくなるので、より望遠比を小さくすることにな
る。したがって移動量を小さくすることには有利である
が、第1,第2レンズ群間隔が大きく変化することにな
り、ズーミングに伴う収差の変化が増大する。変倍比の
小さい先願IVは下限以下であるが、変倍比を2.5倍以上
で性能を良好に補正するには下限以上でなければならな
い。
で、下限を越えると、ともに正の第1,第2レンズ群間隔
が大きくなるので、より望遠比を小さくすることにな
る。したがって移動量を小さくすることには有利である
が、第1,第2レンズ群間隔が大きく変化することにな
り、ズーミングに伴う収差の変化が増大する。変倍比の
小さい先願IVは下限以下であるが、変倍比を2.5倍以上
で性能を良好に補正するには下限以上でなければならな
い。
逆に条件(4)の上限を越えると、従来の2群タイプ
に近づくことになり、従来の2群タイプの前方に正の第
1レンズ群を配置し3群タイプにしに本発明の効果がな
くなり、各レンズ群の移動量が急激に増大し、カメラと
してコンパクト化が難しくなる。
に近づくことになり、従来の2群タイプの前方に正の第
1レンズ群を配置し3群タイプにしに本発明の効果がな
くなり、各レンズ群の移動量が急激に増大し、カメラと
してコンパクト化が難しくなる。
条件(5)は絞りに関するもので、絞りを第2レンズ
群と第3レンズ群の中間に配置するためのものである。
群と第3レンズ群の中間に配置するためのものである。
前玉径を小さくするためには、第2レンズ群内に絞り
を設けた方が良いが、第2レンズ群と絞りを含むシャッ
ター機構を分割し、機械的な機構を簡単にするために
は、第2レンズ群外に絞りを配置しなければならない。
を設けた方が良いが、第2レンズ群と絞りを含むシャッ
ター機構を分割し、機械的な機構を簡単にするために
は、第2レンズ群外に絞りを配置しなければならない。
この条件(5)の下限を越えると、第2レンズ群内に
絞りを設けざるを得なくなり、本発明の目的に反する。
仮に、第2レンズ群の後方に絞りを配置し、かつ条件
(5)の下限以下にしようとすると、第2レンズ群の全
長を極めて小さく設定しなければならなくなる。第2レ
ンズ群は、物体側に負の第2aレンズ群,像面側に正の第
2bレンズ群から構成されているが、第2レンズ群の全長
を小さくすると、第2a,第2bレンズ群による収差のバラ
ンスが困難となり、ズーミング,フォーカシングによる
コマ収差や像面わん曲の変動が増大するので、第2レン
ズ群の後方に絞りを配置するためには条件(5)の下限
以上でなければならない。
絞りを設けざるを得なくなり、本発明の目的に反する。
仮に、第2レンズ群の後方に絞りを配置し、かつ条件
(5)の下限以下にしようとすると、第2レンズ群の全
長を極めて小さく設定しなければならなくなる。第2レ
ンズ群は、物体側に負の第2aレンズ群,像面側に正の第
2bレンズ群から構成されているが、第2レンズ群の全長
を小さくすると、第2a,第2bレンズ群による収差のバラ
ンスが困難となり、ズーミング,フォーカシングによる
コマ収差や像面わん曲の変動が増大するので、第2レン
ズ群の後方に絞りを配置するためには条件(5)の下限
以上でなければならない。
逆に条件(5)の上限を越えると、絞り位置が後方に
なり過ぎて、前玉径が増大し、コンパクトカメラ用とし
ては不適当である。
なり過ぎて、前玉径が増大し、コンパクトカメラ用とし
ては不適当である。
条件(6)は条件(2)、(3)に対して従属な条件
式であるが、第2レンズ群の長焦点側のピント感度を直
接示す条件式である。この条件(6)の下限を越える
と、ピント感度は小さくなり、製作誤差に対しては有利
となるが、2.5倍以上の高変倍比と小型化を同時に達成
することはできない。逆に上限を越えると、小型化には
有利であるが、ピント感度が大きくなり過ぎて、第2レ
ンズ群のわずかな位置誤差が大きな焦点移動を発生し、
コンパクトカメラに要求する機械的な精度では焦点移動
を小さくすることは難しい。
式であるが、第2レンズ群の長焦点側のピント感度を直
接示す条件式である。この条件(6)の下限を越える
と、ピント感度は小さくなり、製作誤差に対しては有利
となるが、2.5倍以上の高変倍比と小型化を同時に達成
することはできない。逆に上限を越えると、小型化には
有利であるが、ピント感度が大きくなり過ぎて、第2レ
ンズ群のわずかな位置誤差が大きな焦点移動を発生し、
コンパクトカメラに要求する機械的な精度では焦点移動
を小さくすることは難しい。
条件(7)は条件(2)、(3)、(4)とも関係す
るが、第3レンズ群の移動量に関するものである。3群
タイプの場合、焦点距離差及び変倍比が大きくなればな
るほど第3レンズ群の移動量が増大する。本発明は条件
(2)、(3)、(4)を満足することによって各レン
ズ群の移動量を小さくすることができたわけであるが、
条件(7)は第3レンズ群の移動量の直接的な制約であ
り、下限以下では2.5倍の高変倍比を得ることはでき
ず、反対に上限を越えると、ズーミング機構が大型化
し、コンパクトなカメラを得ることが困難となる。
るが、第3レンズ群の移動量に関するものである。3群
タイプの場合、焦点距離差及び変倍比が大きくなればな
るほど第3レンズ群の移動量が増大する。本発明は条件
(2)、(3)、(4)を満足することによって各レン
ズ群の移動量を小さくすることができたわけであるが、
条件(7)は第3レンズ群の移動量の直接的な制約であ
り、下限以下では2.5倍の高変倍比を得ることはでき
ず、反対に上限を越えると、ズーミング機構が大型化
し、コンパクトなカメラを得ることが困難となる。
レンズ構成上、レンズ全長を小さく、かつ前玉径を小
さくするためには、第1レンズ群の第1負レンズは両凹
レンズの方がよく、また、この両凹負レンズと次の両凸
正レンズは貼り合わせにした方が製作誤差による収差劣
化を小さくできる。
さくするためには、第1レンズ群の第1負レンズは両凹
レンズの方がよく、また、この両凹負レンズと次の両凸
正レンズは貼り合わせにした方が製作誤差による収差劣
化を小さくできる。
第2aレンズ群は、全体として収差をオーバーにする効
果を持っているが、この群内で色収差を補正するために
は少なくとも負レンズと正レンズが必要である。しかし
単に負レンズと正レンズだけで構成しようとすると、
負,正の互いに隣りあう面の曲率が大きくなるので、貼
り合わせとした方が製作上よい。また、絞り位置を第2
レンズ群の後方に配置したために、第2aレンズ群から絞
りまでの距離が大きくなるから、第2aレンズ群は第2b,
第3レンズ群と比べると大きなパワーを持たせることが
できない。
果を持っているが、この群内で色収差を補正するために
は少なくとも負レンズと正レンズが必要である。しかし
単に負レンズと正レンズだけで構成しようとすると、
負,正の互いに隣りあう面の曲率が大きくなるので、貼
り合わせとした方が製作上よい。また、絞り位置を第2
レンズ群の後方に配置したために、第2aレンズ群から絞
りまでの距離が大きくなるから、第2aレンズ群は第2b,
第3レンズ群と比べると大きなパワーを持たせることが
できない。
第2レンズ群は、全体として正のパワーの大きいレン
ズ群であるが、その中に負のパワーの大きい発散面を有
する貼り合わせレンズを有していることが好ましい。こ
れは負の第2aレンズ群に大きな負担を与えないためで、
収差をオーバーにする役目を分担している。ここでも発
散面は大きな負のパワーが必要となるので、貼り合わせ
レンズにした方が製作上有利である。
ズ群であるが、その中に負のパワーの大きい発散面を有
する貼り合わせレンズを有していることが好ましい。こ
れは負の第2aレンズ群に大きな負担を与えないためで、
収差をオーバーにする役目を分担している。ここでも発
散面は大きな負のパワーが必要となるので、貼り合わせ
レンズにした方が製作上有利である。
第3レンズ群は2群タイプの後群のレンズ構成と変わ
りないが、条件(2)で説明したように非常に大きな負
のパワーを有している。
りないが、条件(2)で説明したように非常に大きな負
のパワーを有している。
本発明のズーミング方式は、第1,第2レンズ群間隔が
増大、第2,第3レンズ群が減少しながら、すべてのレン
ズ群が物体側に移動する方式であるが、機構上、上記第
2レンズ群内の第2a,第2bレンズ群を別々に移動するこ
とが許されるなら、第2a,第2bレンズ群間隔を減少させ
ながら、物体側へ移動することが望ましい(実施例
3)。このように自由度が増えることは、ズーミングに
よる非点収差,像面わん曲の補正が容易になり、移動量
を小さくすることに有利となる。ただし、上述したよう
に、第2a,第2bレンズ群の相対的な位置関係の精度を高
める工夫が必要である。
増大、第2,第3レンズ群が減少しながら、すべてのレン
ズ群が物体側に移動する方式であるが、機構上、上記第
2レンズ群内の第2a,第2bレンズ群を別々に移動するこ
とが許されるなら、第2a,第2bレンズ群間隔を減少させ
ながら、物体側へ移動することが望ましい(実施例
3)。このように自由度が増えることは、ズーミングに
よる非点収差,像面わん曲の補正が容易になり、移動量
を小さくすることに有利となる。ただし、上述したよう
に、第2a,第2bレンズ群の相対的な位置関係の精度を高
める工夫が必要である。
またフォーカシングに関しては、パワーの小さい第1
レンズ群のそれだけによるフォーカシングは、上述した
ように不適当で、パワーの大きい第2あるいは第3レン
ズ群による方式が良い。機構的に許されるなら、第2a,
第2bレンズ群の間隔を大きくしながら物体側に繰り出せ
ば、近距離物体における、非点収差,像面わん曲の補正
に有効である(実施例3)。
レンズ群のそれだけによるフォーカシングは、上述した
ように不適当で、パワーの大きい第2あるいは第3レン
ズ群による方式が良い。機構的に許されるなら、第2a,
第2bレンズ群の間隔を大きくしながら物体側に繰り出せ
ば、近距離物体における、非点収差,像面わん曲の補正
に有効である(実施例3)。
また当然のことながら、機構的に許されるなら、第2
レンズ群を物体側に、それと同時に第3レンズ群を像面
側に移動させれば(ただし絞りは固定)、移動量を約半
分にすることができる。
レンズ群を物体側に、それと同時に第3レンズ群を像面
側に移動させれば(ただし絞りは固定)、移動量を約半
分にすることができる。
第2あるいは第3レンズ群によるフォーカシング方式
だと、各焦点距離によって、同じ物体距離でも繰り出し
量が異なるが、(いわゆるバリフォーカルレンズ)、各
焦点距離情報を検出できるようにすれば電気的に演算し
て繰り出し量を決定することが可能となり、表面的には
ズームレンズと同じにできる。
だと、各焦点距離によって、同じ物体距離でも繰り出し
量が異なるが、(いわゆるバリフォーカルレンズ)、各
焦点距離情報を検出できるようにすれば電気的に演算し
て繰り出し量を決定することが可能となり、表面的には
ズームレンズと同じにできる。
参考までに、インナーフォーカス,リヤフォーカス方
式で、光学補正的にズームレンズにする発明(特開昭58
−143312号,特開昭61−50112号)も示されている。し
かしながら、特開昭58−143312号は、SLR用ズームレン
ズで、高変倍ではあるが、レンズ系が大きく、コンパク
トカメラ用には適用できない。
式で、光学補正的にズームレンズにする発明(特開昭58
−143312号,特開昭61−50112号)も示されている。し
かしながら、特開昭58−143312号は、SLR用ズームレン
ズで、高変倍ではあるが、レンズ系が大きく、コンパク
トカメラ用には適用できない。
一方、特開昭61−50112号は、コンパクトカメラ用で
あるが、その特許請求の範囲第1項中に記載されている
条件式は短焦点側と長焦点側の2点近傍で繰り出し量を
ほぼ同じにするという条件式であり、かかる条件式を満
足して構成できるのは変倍比が約1.6倍と小さいからで
あって、高変倍になれば、中間焦点距離では繰り出し量
誤差が無視できなくなり、ズームレンズとは言えなくな
る。したがって、高変倍のコンパクトカメラ用ズームレ
ンズでは、小型化が必須なので、インナーフォーカス,
リヤフォーカス方式で、かつ光学補正的なズームレンズ
の実現は難しく、電気的な検出,演算方式にならざるを
得ない。
あるが、その特許請求の範囲第1項中に記載されている
条件式は短焦点側と長焦点側の2点近傍で繰り出し量を
ほぼ同じにするという条件式であり、かかる条件式を満
足して構成できるのは変倍比が約1.6倍と小さいからで
あって、高変倍になれば、中間焦点距離では繰り出し量
誤差が無視できなくなり、ズームレンズとは言えなくな
る。したがって、高変倍のコンパクトカメラ用ズームレ
ンズでは、小型化が必須なので、インナーフォーカス,
リヤフォーカス方式で、かつ光学補正的なズームレンズ
の実現は難しく、電気的な検出,演算方式にならざるを
得ない。
「実施例」 以下、本発明の実施例1,2,3を記載する。ここでFNOは
Fナンバー、fは焦点距離、ωは半画角、fBはバックフ
ォーカス、rはレンズ各面の曲率半径、dはレンズ厚、
もしくはレンズ間隔、Nは各レンズのd−lineの屈折
率、νは各レンズのアッベ数を示す。
Fナンバー、fは焦点距離、ωは半画角、fBはバックフ
ォーカス、rはレンズ各面の曲率半径、dはレンズ厚、
もしくはレンズ間隔、Nは各レンズのd−lineの屈折
率、νは各レンズのアッベ数を示す。
〔実施例1〕 FNO=1:4.0〜6.5〜8.2 f=39.02〜70.01〜102.02 ω=28.7〜16.8〜11.8 fB=8.73〜30.48〜49.65 絞り位置 第14面後方1.0 〔実施例2〕 FNO=1:4.0〜6.5〜8.2 f=39.00〜69.98〜102.04 ω=28.7〜16.8〜11.8 fB=8.90〜29.74〜49.44 絞り位置 第14面後方1.0 〔実施例3〕 FNO=1:4.0〜6.5〜8.2 f=39.00〜70.00〜102.00 ω=28.7〜16.8〜11.8 fB=8.80〜29.73〜48.20 絞り位置 第14面後方1.0 「発明の効果」 以上説明したように、本発明に係るズームレンズは、
絞りと各レンズブロックを分離したため、ズーミング機
構及びフォーカシング機構が簡単になり、また、第2あ
るいは第3レンズ群によりフォーカシングするようにし
たため、オートフォーカス機構は軽量,簡単になるのに
加え、オートフォーカスの高速化も容易となる 更に、前述の諸条件を満足することにより、小型で性
能良好な高変倍比のズームレンズが得られる。
絞りと各レンズブロックを分離したため、ズーミング機
構及びフォーカシング機構が簡単になり、また、第2あ
るいは第3レンズ群によりフォーカシングするようにし
たため、オートフォーカス機構は軽量,簡単になるのに
加え、オートフォーカスの高速化も容易となる 更に、前述の諸条件を満足することにより、小型で性
能良好な高変倍比のズームレンズが得られる。
第1図,第3図,第5図は本発明の実施例1の短焦点側
のレンズ系構成図で、第1図は無限遠の時,第3図は第
2レンズ群によるフォーカシング方式の時の物体距離1.
3mの時,第5図は第3レンズ群によるフォーカシング方
式の時の物体距離1.3mの時のレンズ系構成図である。 第2図,第4図,第6図は、それぞれ実施例1の無限遠
の時,第2レンズ群フォーカシングによる1.3mの時,第
3レンズ群フォーカシングによる1.3mの時の諸収差図
で、第2図,第4図,第6図において、(a)は短焦点
側,(b)は中間焦点距離,(c)は長焦点側の収差図
である。 第7図,第9図,第11図は本発明の実施例2の短焦点側
のレンズ系構成図で、第7図は無限遠の時,第9図は第
2レンズ群によるフォーカシング方式の時の物体距離1.
3mの時,第11図は第3レンズ群によるフォーカシング方
式の時の物体距離1.3mの時のレンズ系構成図である。 第8,第10図,第12図は、それぞれ実施例2の無限遠の
時,第2レンズ群フォーカシングによる1.3mの時,第3
レンズ群フォーカシングによる1.3mの時の諸収差図で、
第8図,第10図,第12図において、(a)は短焦点側,
(b)は中間焦点距離,(c)は長焦点側の収差図であ
る。 第13図,第15図,第17図は本発明の実施例2の短焦点側
のレンズ系構成図で、第13図は無限遠の時,第15図は第
2レンズ群によるフォーカシング方式の時の物体距離1.
3mの時,第17図は第3レンズ群によるフォーカシング方
式の時の物体距離1.3mの時のレンズ系構成図である。 第14,第16図,第18図は、それぞれ実施例3の無限遠の
時,第2レンズ群フォーカシングによる1.3mの時,第3
レンズ群フォーカシングによる1.3mの時の諸収差図で、
第14図,第16図,第18図において、(a)は短焦点側,
(b)は中間焦点距離,(c)は長焦点側の収差図であ
る。 尚、レンズ系構成図中、Aは絞りを示す。
のレンズ系構成図で、第1図は無限遠の時,第3図は第
2レンズ群によるフォーカシング方式の時の物体距離1.
3mの時,第5図は第3レンズ群によるフォーカシング方
式の時の物体距離1.3mの時のレンズ系構成図である。 第2図,第4図,第6図は、それぞれ実施例1の無限遠
の時,第2レンズ群フォーカシングによる1.3mの時,第
3レンズ群フォーカシングによる1.3mの時の諸収差図
で、第2図,第4図,第6図において、(a)は短焦点
側,(b)は中間焦点距離,(c)は長焦点側の収差図
である。 第7図,第9図,第11図は本発明の実施例2の短焦点側
のレンズ系構成図で、第7図は無限遠の時,第9図は第
2レンズ群によるフォーカシング方式の時の物体距離1.
3mの時,第11図は第3レンズ群によるフォーカシング方
式の時の物体距離1.3mの時のレンズ系構成図である。 第8,第10図,第12図は、それぞれ実施例2の無限遠の
時,第2レンズ群フォーカシングによる1.3mの時,第3
レンズ群フォーカシングによる1.3mの時の諸収差図で、
第8図,第10図,第12図において、(a)は短焦点側,
(b)は中間焦点距離,(c)は長焦点側の収差図であ
る。 第13図,第15図,第17図は本発明の実施例2の短焦点側
のレンズ系構成図で、第13図は無限遠の時,第15図は第
2レンズ群によるフォーカシング方式の時の物体距離1.
3mの時,第17図は第3レンズ群によるフォーカシング方
式の時の物体距離1.3mの時のレンズ系構成図である。 第14,第16図,第18図は、それぞれ実施例3の無限遠の
時,第2レンズ群フォーカシングによる1.3mの時,第3
レンズ群フォーカシングによる1.3mの時の諸収差図で、
第14図,第16図,第18図において、(a)は短焦点側,
(b)は中間焦点距離,(c)は長焦点側の収差図であ
る。 尚、レンズ系構成図中、Aは絞りを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−153511(JP,A) 特開 昭63−25613(JP,A) 特開 昭51−78258(JP,A) 特開 昭57−111507(JP,A) 特開 昭58−143312(JP,A) 特開 昭61−87121(JP,A) 特開 昭61−50112(JP,A) 特開 平2−16515(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 9/00 - 17/08 G02B 21/02 - 21/04 G02B 25/00 - 25/04
Claims (11)
- 【請求項1】物体側から順に、正の焦点距離を有する第
1レンズ群と、正の焦点距離を有する第2レンズ群と、
負の焦点距離を有する第3レンズ群とから構成され、 短焦点距離端から長焦点距離端へズーミングするとき、
第1、第2レンズ群間隔は増大し、第2、第3レンズ群
間隔は減少するように、第1、第2、第3レンズ群のす
べてが物体側へ移動するコンパクトカメラ用ズームレン
ズにおいて、 (A)第2レンズ群は、物体側から順に、負の焦点距離
を有する第2aレンズ群と、正の焦点距離を有する第2bレ
ンズ群とから構成され、第2aレンズ群は物体側から順
に、物体側に凸の曲率大なる貼り合わせ面を有する両凹
負レンズと正レンズの貼り合わせレンズからなること、 (B)絞りは、第2レンズ群と第3レンズ群の間に配置
され、ズーミングの際、第2レンズ群と一体に移動する
こと、 (C)絞りと第2レンズ群は独立して移動可能で、フォ
ーカシングの際、絞りは固定であること、及び (D)次の条件式(1)を満足すること、 (1)0.5<f2/−f2a<1.0 ただし、 f2a:第2aレンズ群の焦点距離、 f2:短焦点距離端における第2レンズ群の焦点距離、 を特徴とするコンパクトカメラ用高変倍ズームレンズ。 - 【請求項2】請求項1記載のズームレンズにおいて、 (2)2.5<fT/f1-2T<4.0 (3)1.2<fT/f1<2.3 (4)0.43<x2a/x1<0.9 (5)0.3<12-A/fW<0.8 ただし、 fT:長焦点距離端の全系の焦点距離、 f1-2T:長焦点距離端の第1、第2レンズ群の合成焦点距
離、 f1:第1レンズ群の焦点距離、 fT/f1-2T=m3T:長焦点距離端における第3レンズ群の横
倍率、 fT/f1=m2,3T:長焦点距離端における第2、第3レン
ズ群の合成横倍率、 x1:第1レンズ群のズーミング移動量、 x2a:第2aレンズ群のズーミング移動量、 fW:短焦点距離端の全系の焦点距離、 12-A:短焦点距離端における第2レンズ群先端から絞り
までの距離、 の諸条件を満足することを特徴とするコンパクトカメラ
用高変倍ズームレンズ。 - 【請求項3】請求項2記載のズームレンズにおいて、 (6)3.0<(fT/f1-2T)2−(fT/f1)2<14.0 (7)0.1<x3/{(fT−fW)・Z}<0.4 ただし、 x3:第3レンズ群のズーミング移動量、 Z:ズーム比、 の諸条件を満足することを特徴とするコンパクトカメラ
用高変倍ズームレンズ。 - 【請求項4】請求項1記載のズームレンズにおいて、第
1レンズ群は、物体側から順に、両凹負レンズ、両凸正
レンズ及び物体側に凸面を向けた正レンズからなること
を特徴とするコンパクトカメラ用高変倍ズームレンズ。 - 【請求項5】請求項4記載のズームレンズにおいて、第
1レンズ群の両凹負レンズと両凸正レンズは貼り合わせ
レンズであることを特徴とするコンパクトカメラ用高変
倍ズームレンズ。 - 【請求項6】請求項1記載のズームレンズにおいて、第
2bレンズ群は、物体側から、物体側に凹の曲率大なる貼
り合わせ面を有する正レンズと負メニスカスレンズの貼
り合わせレンズと、正レンズとからなることを特徴とす
るコンパクトカメラ用高変倍ズームレンズ。 - 【請求項7】請求項1記載のズームレンズにおいて、第
3レンズ群は、物体側から、像面側に凸の曲率大なる正
レンズと、物体側に凹の曲率大なる2枚の負レンズとか
らなることを特徴とするコンパクトカメラ用高変倍ズー
ムレンズ。 - 【請求項8】請求項1記載のズームレンズにおいて、短
焦点距離端から長焦点距離端へズーミングする際、第2
a、第2bレンズ群は、その群間隔を減少しながら両方と
も別々に物体側へ移動することを特徴とするコンパクト
カメラ用高変倍ズームレンズ。 - 【請求項9】請求項1記載のズームレンズにおいて、フ
ォーカシングの際、第1レンズ群、絞り及び第3レンズ
群を固定し、第2レンズ群のみを物体側に移動させるこ
とを特徴とするコンパクトカメラ用高変倍ズームレン
ズ。 - 【請求項10】請求項9記載のズームレンズにおいて、
フォーカシングの際、第2aレンズ群と第2bレンズ群の間
隔を大きくしながら第2a、第2bレンズ群を別々に物体側
へ移動させることを特徴とするコンパクトカメラ用高変
倍ズームレンズ。 - 【請求項11】請求項1記載のズームレンズにおいて、
フォーカシングの際、第1レンズ群、第2レンズ及び絞
りを固定し、第3レンズ群のみを像面側に移動させるこ
とを特徴とするコンパクトカメラ用高変倍ズームレン
ズ。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63225294A JP3141996B2 (ja) | 1988-09-08 | 1988-09-08 | コンパクトカメラ用高変倍ズームレンズ |
US07/404,399 US4978204A (en) | 1988-09-08 | 1989-09-07 | High zoom-ratio zoom lens system for use in a compact camera |
GB8920332A GB2224131B (en) | 1988-09-08 | 1989-09-08 | High zoom-ratio zoom lens system for use in a compact camera |
DE3943741A DE3943741C2 (de) | 1988-09-08 | 1989-09-08 | Varioobjektiv für eine Kamera |
DE3930032A DE3930032C2 (de) | 1988-09-08 | 1989-09-08 | Varioobjektiv für eine Kamera |
FR8911795A FR2637380B1 (fr) | 1988-09-08 | 1989-09-08 | Objectif a distance focale variant de facon continue |
GB9218732A GB2257266B (en) | 1988-09-08 | 1992-09-04 | High zoom-ratio zoom lens system for use in a compact camera |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP63225294A JP3141996B2 (ja) | 1988-09-08 | 1988-09-08 | コンパクトカメラ用高変倍ズームレンズ |
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JPH0273211A JPH0273211A (ja) | 1990-03-13 |
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Family
ID=16827081
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63225294A Expired - Fee Related JP3141996B2 (ja) | 1988-09-08 | 1988-09-08 | コンパクトカメラ用高変倍ズームレンズ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013036324A (ja) * | 2011-07-13 | 2013-02-21 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 道路標識柱 |
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---|---|---|---|---|
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JP3260798B2 (ja) * | 1991-03-04 | 2002-02-25 | オリンパス光学工業株式会社 | 広角ズ−ムレンズ |
JP3149227B2 (ja) * | 1991-09-13 | 2001-03-26 | 旭光学工業株式会社 | ズームレンズ |
JP3133435B2 (ja) * | 1991-10-22 | 2001-02-05 | 旭光学工業株式会社 | ズームレンズ |
JP3368611B2 (ja) * | 1993-03-26 | 2003-01-20 | オリンパス光学工業株式会社 | ズームレンズ |
JP3375386B2 (ja) * | 1993-08-31 | 2003-02-10 | ペンタックス株式会社 | 高変倍ズームレンズ系 |
JPH0772390A (ja) * | 1993-09-02 | 1995-03-17 | Nikon Corp | 小型のズームレンズ |
JPH07199070A (ja) * | 1993-12-28 | 1995-08-04 | Nikon Corp | ズームレンズ |
JPH095626A (ja) * | 1995-06-19 | 1997-01-10 | Nikon Corp | 変倍光学系 |
JP3432050B2 (ja) * | 1995-07-21 | 2003-07-28 | オリンパス光学工業株式会社 | 高変倍3群ズームレンズ |
JP3836525B2 (ja) * | 1995-10-25 | 2006-10-25 | ペンタックス株式会社 | 高変倍ズームレンズ |
JP3032955B2 (ja) * | 1995-11-10 | 2000-04-17 | オリンパス光学工業株式会社 | コンパクトな高変倍率ズームレンズ |
JPH11271614A (ja) | 1998-03-25 | 1999-10-08 | Nikon Corp | 可変焦点距離レンズ系 |
TW578007B (en) | 2001-01-31 | 2004-03-01 | Nikon Corp | Variable focal length lens system |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5178258A (en) * | 1974-12-28 | 1976-07-07 | Minolta Camera Kk | Gokukinsetsusatsueikanonazuumurenzukei |
JPH0792546B2 (ja) * | 1986-07-18 | 1995-10-09 | キヤノン株式会社 | 小型のズ−ムレンズ |
JPH083580B2 (ja) * | 1986-12-18 | 1996-01-17 | オリンパス光学工業株式会社 | コンパクトな高変倍率ズ−ムレンズ |
JPH0667350B2 (ja) * | 1987-08-20 | 1994-08-31 | 松下電器産業株式会社 | コ−ヒ−沸し器 |
-
1988
- 1988-09-08 JP JP63225294A patent/JP3141996B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013036324A (ja) * | 2011-07-13 | 2013-02-21 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 道路標識柱 |
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JPH0273211A (ja) | 1990-03-13 |
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