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JP3141504B2 - ポリ塩化ビニル系樹脂組成物 - Google Patents

ポリ塩化ビニル系樹脂組成物

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Publication number
JP3141504B2
JP3141504B2 JP04080261A JP8026192A JP3141504B2 JP 3141504 B2 JP3141504 B2 JP 3141504B2 JP 04080261 A JP04080261 A JP 04080261A JP 8026192 A JP8026192 A JP 8026192A JP 3141504 B2 JP3141504 B2 JP 3141504B2
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JP
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resin
weight
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chloride resin
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政之 山口
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Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2210/00Fluid
    • F04C2210/26Refrigerants with particular properties, e.g. HFC-134a

Landscapes

  • Vibration Dampers (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧縮永久歪に優れ、且つ
振動エネルギ−吸収性能の優れたポリ塩化ビニル系樹脂
組成物に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、振動エネルギ−吸収材としてはブチ
ルゴムが最もよく使用されている。また、最近ではポリ
ノルボルネンや特殊なウレタン系エラストマ−などがよ
り高性能であることが見い出され注目されている。
【0003】これら振動エネルギ−吸収材の1次評価は
その材料の粘弾性測定により求められる貯蔵弾性率
(E′)と損失係数(tanδ=損失弾性率(E″)/
貯蔵弾性率(E′))でなされる。振動エネルギ−吸収
材として設計するためには損失係数は大きければ大きい
ほど、また貯蔵弾性率は使用される形態によって最適値
が存在する。
【0004】これら2つの因子は通常温度依存性が大き
い。すなわち貯蔵弾性率は温度が高くなるにつれて徐々
に低下し、通常ガラス転移点を超えた温度域から急激に
低下する。また、損失係数はガラス転移点を超えた温度
域で最も高い値を示すがその前後の温度域では低下する
傾向が一般的である。
【0005】従って、従来よりこのような振動エネルギ
−吸収材に求められる基準としては、まず材料が用いら
れる温度域で高い損失係数を有することであった。
【0006】一方、貯蔵弾性率については無機、金属の
充填材や軟化剤あるいはゴム等を添加することによりか
なりの幅でその値を調整することができるため最適値に
合わせることが可能であった。それゆえ、ブチルゴムや
ポリノルボルネン,特殊ウレタン系エラストマ−等は損
失係数の値がそれぞれ最大でtanδ=1.4,2.
8,1.3という優れた値を示している。ところがこれ
らの素材は加工性,成形性に難があり使用範囲が限られ
ていた。
【0007】また、ポリ塩化ビニル樹脂は5大汎用樹脂
の一角として長い歴史があり経済性はもとよりほとんど
の成形加工法が確立している。しかも非晶性樹脂である
こと、無機・金属充填材や軟化剤との複合化が容易であ
ることなどの長所を有している。
【0008】しかしながら、塩化ビニル樹脂のガラス転
移温度は約80℃であり、これ単独では振動エネルギー
吸収材の実用使用温度域(−30〜70℃)から外れて
おり使用できない。またこの塩化ビニル樹脂のガラス転
移温度を低下させるものとして可塑剤があるが、例えば
最も一般的な可塑剤であるDOPを添加するとガラス転
移温度は低下するものの損失係数の最大値も低下してし
まい振動エネルギー吸収性能が悪いものとなる。我々の
最近の検討の結果、ジシクロヘキシルフタレートに代表
されるごく限られた種類の可塑剤を塩化ビニル樹脂に添
加すると損失係数のピーク値が上昇することがわかった
がその温度依存性が大きく損失係数が0.5以上の値を
維持する温度幅は約30℃であった。
【0009】また、振動エネルギー吸収材が、比較的重
量のある精密機器などの足として使用される場合が多い
ため、長時間経過すると振動エネルギー吸収材が変形し
初期の形状を保持しなくなり性能を発揮することができ
なくなるという欠点があった。
【0010】それ故、耐荷重変形性すなわち圧縮永久歪
の少ない振動エネルギー吸収材が望まれている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリ塩化ビ
ニル樹脂の有する特徴を生かしながら、損失係数が高
く、あるいは幅広い温度域で比較的高い損失係数を維持
し、さらに圧縮永久歪の少ない振動エネルギ−吸収性能
を有するポリ塩化ビニル系樹脂組成物を提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記のような現状に鑑
み、本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成
するに至った。
【0013】すなわちポリ塩化ビニル系樹脂、分子量が
300以上10000以下のポリマーポリオール、イソ
シアネート基3個以上を有する化合物、下記の(1)の
構造を有するフタル酸エステル、下記(2)の構造を有
するリン酸エステル及び下記(a)〜(h)の群から選
ばれた少なくとも一種の樹脂とを、加熱溶融混合してな
るポリ塩化ビニル系樹脂組成物に関する。
【0014】
【化3】 ,Rは各々単環式炭化水素を示す。
【0015】
【化4】 〜Rは各々芳香族単環式炭化水素を示す。
【0016】(a)石油樹脂 (b)クマロン樹脂 (c)ケトン樹脂 (d)低分子量ポリスチレン (e)マレイン酸樹脂 (f)ロジン系樹脂 (g)テルペン系樹脂 (h)キシレン樹脂 さらにはこれらの樹脂からなる振動エネルギー吸収材に
関する。
【0017】本発明で用いるポリ塩化ビニル系樹脂と
は、塩化ビニル単独重合樹脂、塩素化塩化ビニル樹脂、
塩化ビニル単量体と共重合し得るすべての単量体のうち
1つ以上とランダム共重合あるいはブロック共重合して
得られる塩化ビニル共重合樹脂(例えば酢酸ビニル−塩
化ビニル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体等)
で、上記樹脂の単品あるいは2種類以上の混合物であ
る。
【0018】また、本発明で用いるポリマーポリオール
とは、水酸基2個以上を有し、且つ分子量300以上1
0000以下、好ましくは、1000以上5000以下
のものである。この様なポリマーポリオールは例えば、
炭素数4から10の脂肪族系ジカルボン酸と炭素数2か
ら10の脂肪族系グリコール及び/またはエポキシ基を
開環重合して得られる繰り返し単位が5以下のグリコー
ルとの縮合重合により得ることができる。
【0019】尚、本発明でいう分子量とは、数平均分子
量を示し、これは、ゲルパーミエイション・クロマトグ
ラフィー(GPC)等によって測定可能である。
【0020】ポリマーポリオールの製造に用いられる炭
素数2〜10の脂肪族系グリコールとは、例えば、1,
2−エタンジオール、1,2−プロパンジオール、1,
4−ブタンジオール、ブテンジオール、3−メチル−
1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、1,10−デカメチレンジオール、2,5−ジメチ
ル−2,5−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノール等が挙げられ
る。
【0021】一方、エポキシ基を有する化合物として
は、例えば酸化エチレン、酸化プロピレン、テトラヒド
ロフラン(THF)等の環状エーテルが挙げられる。こ
れらを開環重合して繰り返し単位が5以下のグリコール
としたものも、本発明のグリコールとして好適に用いら
れる。これらのうち1種または2種以上が使用される。
【0022】ポリマーポリオールの製造に用いられる炭
素数4〜10の脂肪族系ジカルボン酸としては、例え
ば、コハク酸、グルタール酸、アジピン酸、アゼライン
酸、セバシン酸等が挙げられ、これらの1種または2種
以上が使用される。
【0023】ポリマーポリオールの添加量は、塩化ビニ
ル樹脂100重量部に対し、10〜180重量部が好ま
しい。10重量部未満では、ゴム弾性の改良に至らず、
180重量部を超えると、加工ができなくなることがあ
る。
【0024】本発明で用いる3個以上のイソシアネート
基を有する化合物とは、例えば、2,4−及び2,6−
トリレンジイソシアネート、m−及びp−フェニレンジ
イソシアネート、1−クロロフェニレン−2,4−ジイ
ソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、
メチレンビスフェニレン−4,4’−ジイソシアネー
ト、m−及びp−キシレンジイソシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、
4,4’−メチレンビスシクロヘキシルジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート、トリメチルヘキサメ
チレンジイソシアネート等のジイソシアネートの3量
体、1,6,11−ウンデカントリイソシアネート、リ
ジンエステルトリイソシアネート、4−イソシアネート
メチル−1,8−オクタメチルジイソシアネート等のト
リイソシアネート類、もしくは、ポリフェニレンメタン
ポリイソシアネート等の多官能イソシアネート類が挙げ
られ、これらの1種または2種以上が使用される。ま
た、上記のジイソシアネート類を併用することも可能で
ある。
【0025】ただし、全イソシアネートのNCO基モル
数に対するトリイソシアネートのNCO基モル数が0.
25以上が望ましい。0.25未満では、架橋密度の不
足により十分な性能が得られないことがある。
【0026】また、イソシアネート基を有する化合物は
そのイソシアネート基が前述のポリマーポリオール中の
水酸基に対してモル比(NCO/OH(モル比))は、
0.3〜1.3の範囲となるように用いることが好まし
い。0.3未満では、イソシアネートにトリイソシアネ
ートのみを用いても架橋密度の不足により十分な性能を
発揮できないことがあり、1.3を超えると、加工が困
難となることがある。
【0027】また、本発明で用いられる一般式(1)の
構造を有するフタル酸エステルとは、R,RがC
〜Cの単環式炭化水素からなる化合物である。R
は同一でも異なっていてもよく、環上の水素は他の
置換基に置換されていてもよい。具体的には、ジシクロ
ヘキシルフタレ−ト(DCHP)、ジメチルシクロヘキ
シルフタレ−ト、ジフェニルフタレ−ト等が挙げられ、
好ましくはジシクロヘキシルフタレ−トが用いられる。
添加量としては、加工性・経済性の点からポリ塩化ビニ
ル系樹脂100重量部に対して5重量部以上200重量
部以下、さらには10重量部以上100重量部以下が好
ましい。
【0028】一般式(2)の構造を有するリン酸エステ
ルは、RがC〜Cの芳香族単環式炭化水素からな
る化合物である。R〜Rは同一または異なっていて
もよく、環上の水素は他の置換基に置換されていてもよ
い。具体的にはトリクレジルホスフェ−ト(TCP)、
トリクシレニルホスフェ−ト(TXP)などが挙げら
れ、好ましくはトリキシレニルホスフェ−トが用いられ
る。添加量としては、加工性・経済性の点からポリ塩化
ビニル系樹脂100重量部に対して5重量部以上200
重量部以下、さらには10重量部以上100重量部以下
が好ましい。
【0029】本発明における石油樹脂(a)とはC
のオレフィンを混合状態のまま重合して得られるも
のである。しかし、石油樹脂の添加により損失係数の最
大値は向上するが、その効果の度合いは組成と分子量に
よってかなり異なる。すなわち、石油樹脂としてはC
成分のインデンとスチレンを50重量%以上含有するも
のが好ましく、さらにはインデンとスチレンとの比率は
スチレンが半分以上を占めることが望ましい。また、そ
の数平均分子量が500以上1500以下である方が好
ましい。これらの範囲をはずれると損失係数の値は低下
するおそれがある。
【0030】本発明におけるクマロン樹脂(b)はクマ
ロン・インデン共重合物からなる重合体である。これは
各モノマーのホモポリマー、これらのうちいずれか2種
の共重合体、あるいは3種の共重合体などの複雑な混合
樹脂であるが、軟化点は70〜150℃のものが好まし
い。
【0031】本発明におけるケトン樹脂(c)はケトン
とホルムアルデヒドの縮合によって得られる樹脂であ
る。ここで使用するケトン類によりアノン系(シクロヘ
キサノン、メチルシクロヘキサノン等を使用)、アセト
フェノン系(アセトフェノン、エチルフェニルケトン等
を使用)に分類されるが、本発明で用いる場合は特にア
ノン系が好ましく、軟化点は70〜120℃のものが好
ましい。
【0032】本発明における低分子量ポリスチレン
(d)はオリゴスチレンとも言い、数平均分子量300
〜5000の液状もしくは固体のスチレン樹脂またはα
−メチルスチレン樹脂である。その組成、製造法は特に
限定しないが、分子量は3000以下の方が好ましい。
【0033】本発明におけるマレイン酸樹脂(e)はロ
ジン変性マレイン酸樹脂とも言い、ポリエステル樹脂の
一種で、ロジンと無水マレイン酸から酸塩基酸の付加物
を作り、多価アルコールでエステル化したものである。
無水マレイン酸の付加量、多価アルコールの種類、エス
テル化度の違いで軟化点、溶解性など種々の異なった性
質の物が得られるが、軟化点が80〜150℃のものが
好ましい。
【0034】本発明におけるロジン系樹脂(f)はアビ
エチン酸が主成分であるガムロジン、ウッドロジン、ト
ール油ロジン(以下これらをロジンと称する)、ロジン
を水素と反応させた水素添加ロジン、脂肪酸の分子間で
の水素の移動により脱水素されて安定な芳香環を持つデ
ヒドロアビエチン酸と水添されたジヒドロアビエチン酸
が生成する反応により得られる不均化ロジン、ロジンの
2量体を主成分とする重合ロジン、及びこれらのロジ
ン、変性ロジンをグリセリン、ペンタエリスリトール等
でエステル化したロジンエステルである。樹脂(f)は
変性物を含めると多種にわたるが、特にロジンエステル
が好ましい。
【0035】本発明におけるテルペン系樹脂(g)はα
−ピネンを主成分とし、β−ピネン、カンフェン、ジペ
ンテン等の環状テルペンより成っているテレビン油を原
料とした樹脂である。これはその組成によりα−ピネン
系、β−ピネン系,α−ピネンとフェノールとをカチオ
ン重合して得られるテルペンフェノールに分類される
が、特にα−ピネン系またはテルペンフェノールが好ま
しい。
【0036】本発明におけるキシレン樹脂(h)はm−
キシレンとホルムアルデヒドから得られる100%キシ
レン樹脂、またはアルキルフェノール変性キシレン樹
脂、フェノール変性キシレン樹脂(ノボラック、レゾー
ル)といった変性キシレン樹脂であるが、特にフェノー
ル変性キシレン樹脂(ノボラック)が好ましい。
【0037】これら(a)〜(h)の樹脂群から選ばれ
た少なくとも一種の樹脂の添加量としてはポリ塩化ビニ
ル系樹脂100重量部に対して3重量部以上200重量
部以下、さらには10重量部以上100重量部以下が好
ましい。3重量部未満では損失係数はあまり向上せず、
また200重量部を超えて添加すると加工性が極端に低
下する恐れがある。
【0038】本発明によるポリ塩化ビニル系樹脂組成物
には、その性能を極端に低下させない程度にポリ塩化ビ
ニル樹脂に通常添加される炭酸カルシウム、タルク等に
代表される無機充填材、三酸化アンチモンやホウ酸亜鉛
に代表される難燃剤、マイカやグラファイトに代表され
る振動エネルギ−吸収材によく用いられるフレ−ク状充
填材などを必要に応じて添加することができる。
【0039】また本発明により得られた振動エネルギ−
吸収材は精密電子機器・精密測定機器等のように振動に
よりその精度に影響が生じるような機器の支持部材、パ
ッキング・ガスケット等の固定部材、音響機器等の積層
部材やシャ−シなどに使用できる。さらに自動車や産業
機器などの振動の激しい部位に直接貼り付けて振動を抑
制したり、精密機器の脚部に用いて床からの振動の伝ぱ
んを防止する目的で使用されるほか、ステンレス鋼板や
アルミ板等の金属材料を始めとする木材、無機材料等の
他材料と複合して用いることもできる。
【0040】
【実施例】以下に本発明を実施例を用いて説明するが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0041】実施例1 内容積1700cc、ケーシング温度150℃のバンバ
リーミキサーに懸濁重合法により得られたエチレン−塩
化ビニル共重合体(リュ−ロンE−2800,東ソ−
(株)製)100重量部、安定剤としてステアリン酸バ
リウム4部、ステアリン酸亜鉛2部、アミン補足剤とし
て日産フェロ有機化学(株)製商品名BP−331、
1.5部を仕込み一定回転速度で撹拌した。またこれと
は別に、予め70℃に保温しておいたポリマーポリオー
ル((株)クラレ製、商品名クラポ−ルP2010、数
平均分子量2000)80重量部とDMCHP(ジメチ
ルシクロヘキシルフタレート)「大阪有機化学(株)
製」100重量部と石油樹脂(商品名ペトコールLX
東ソー(株)製)40重量部、TXP(トリキシレニル
ホスフェート、大八化学(株)製)20重量部を混合
し、これにヘキサメチレンジイソシアネートの3量体
(日本ポリウレタン(株)製商品名コロネートEH)1
3.4重量部(NCO/OH比=1)、触媒としてジブ
チル錫ジラウレート0.0078部を仕込み、1分間混
合した後バンバリーミキサー投入口より流し入れた。反
応及び混合時間はこれより15分間行った。
【0042】反応終了後、得られた複合体をロール成形
機にかけシートにしたのち、JISK6301圧縮永久
歪用に厚みが12.70±0.13mmとなるように、
プレス成形した。また、別途動的粘弾性測定用サンプル
として0.5mm厚のシートをプレス成形した。
【0043】実施例2 実施例1において用いた石油樹脂の代わりにクマロン樹
脂(日鐵クマロンT−105,新日鐵化学(株)製)4
0重量部を用いた以外は全く同一の操作により目的の組
成物を得た。
【0044】実施例3 実施例1において用いた石油樹脂の代わりにケトン樹脂
(ケトンレジンK−90,荒川化学工業(株)製)40
重量部を用いた以外は全く同一の操作により目的の組成
物を得た。
【0045】実施例4 実施例1において用いた石油樹脂の代わりに低分子量ポ
リスチレン(ハイマーST95、三洋化成工業(株)
製)40重量部を用いた以外は全く同一の操作により目
的の組成物を得た。
【0046】実施例5,6 実施例4において用いた低分子量ポリスチレンの代わり
に軟化点の異なる低分子量ポリスチレン(ハイマーST
120、ハイマーSB150,三洋化成工業(株)製)
40重量部を用いた以外は全く同一の操作により目的の
組成物を得た。
【0047】実施例7 実施例1において用いた石油樹脂の代わりにマレイン酸
樹脂(トラフィックス4102P、荒川化学工業(株)
製)40重量部を用いた以外は全く同一の操作により目
的の組成物を得た。
【0048】実施例8 実施例1において用いた石油樹脂の代わりに不均化ロジ
ン(ロンジスR、荒川化学工業(株)製)40重量部を
用いた以外は全く同一の操作により目的の組成物を得
た。
【0049】実施例9 実施例1において用いた石油樹脂の代わりに水添ロジン
エステル(超淡色ロジンエステルKE−311、荒川化
学工業(株)製)40重量部を用いた以外は全く同一の
操作により目的の組成物を得た。
【0050】実施例10 実施例1において用いた石油樹脂の代わりにロジンエス
テル(スーパーエステルA−100、荒川化学工業
(株)製)40重量部を用いた以外は全く同一の操作に
より目的の組成物を得た。
【0051】実施例11 実施例1において用いた石油樹脂の代わりにロジン(ガ
ムロジンCG−WW、荒川化学工業(株)製)40重量
部を用いた以外は全く同一の操作により目的の組成物を
得た。
【0052】実施例12 実施例1において用いた石油樹脂の代わりにテルペン樹
脂(YSレジンTO−105、安原油脂(株)製)40
重量部を用いた以外は全く同一の操作により目的の組成
物を得た。
【0053】実施例13 実施例1において用いた石油樹脂の代わりにフェノール
変性キシレン樹脂(ニカロールNP−100,三菱瓦斯
化学(株)製)40重量部を用いた以外は全く同一の操
作により目的の組成物を得た。
【0054】実施例14 実施例2においてクマロン樹脂を60重量部にした以外
は全く同一の操作により目的の組成物を得た。
【0055】実施例15 実施例2においてさらに実施例4で用いた低分子量ポリ
スチレン20重量部加えた以外は全く同一の操作により
目的の組成物を得た。
【0056】実施例16 実施例7においてさらに実施例8で用いた不均化ロジン
20重量部加えた以外は全く同一の操作により目的の組
成物を得た。
【0057】比較例1 実施例1において石油樹脂を加えない以外は全く同一の
操作により目的の生成物を得た。
【0058】比較例2 実施例1においてポリエステルポリオールとヘキサメチ
レンジイソシアネートの3量体と触媒を加えない以外は
全く同一の操作により目的の生成物を得た。一の操作に
より目的の組成物を得た。
【0059】以上得られた組成物を以下の方法により評
価した。その結果を表1に示す。
【0060】(圧縮永久歪の評価)JISK6301に
従い測定した。
【0061】(損失係数(tanδ)の評価)非共振型
強制振動法に基づく測定装置である粘弾性測定アナライ
ザーRSAII(レオメトリックス・ファーイースト
社)を用いて昇温速度2℃/min.,測定周波数10
Hzにより損失係数(tanδ)の最大値及び損失係数
が0.5以上を示す温度領域を測定した。
【0062】
【表1】
【0063】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
により得られた複合体は、圧縮永久歪が少なく、かつ高
い損失係数を有する優れた振動エネルギー吸収材とな
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 93/00 C08L 93/00 F16F 7/00 F16F 7/00 B (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 27/06 C08K 5/12 C08K 5/29 - 5/31 C08K 5/521 - 5/523 C08L 57/02 C08L 93/00 - 93/04 F16F 7/00 - 7/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリ塩化ビニル系樹脂、分子量が300以
    上10000以下のポリマーポリオール、イソシアネー
    ト基3個以上を有する化合物、下記の(1)の構造を有
    するフタル酸エステル、下記(2)の構造を有するリン
    酸エステル及び下記(a)〜(h)の群から選ばれた少
    なくとも一種の樹脂とを、加熱溶融混合してなるポリ塩
    化ビニル系樹脂組成物。 【化1】 ,Rは各々単環式炭化水素を示す。 【化2】 〜Rは各々芳香族単環式炭化水素を示す。 (a)石油樹脂 (b)クマロン樹脂 (c)ケトン樹脂 (d)低分子量ポリスチレン (e)マレイン酸樹脂 (f)ロジン系樹脂 (g)テルペン系樹脂 (h)キシレン樹脂
  2. 【請求項2】請求項1に記載のポリ塩化ビニル系樹脂組
    成物からなる振動エネルギ−吸収材。
JP04080261A 1992-03-03 1992-03-03 ポリ塩化ビニル系樹脂組成物 Expired - Fee Related JP3141504B2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04080261A JP3141504B2 (ja) 1992-03-03 1992-03-03 ポリ塩化ビニル系樹脂組成物

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