JP3136433B2 - フィラメントワインディング成形法及び装置 - Google Patents
フィラメントワインディング成形法及び装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、FRC,FRP,FR
M,C/C等の繊維強化複合材料の繊維プリフォームの
成形に適用されるもので、例えばガスタービン用耐熱複
合材燃焼器ライナの成形における、セラミック繊維、ガ
ラス繊維、炭素繊維等の過度の張力や、捻りにより特性
劣化が生じやすい強化繊維プリフォームの成形に好適な
フィラメントワインディング成形法及びその装置に関す
る。
M,C/C等の繊維強化複合材料の繊維プリフォームの
成形に適用されるもので、例えばガスタービン用耐熱複
合材燃焼器ライナの成形における、セラミック繊維、ガ
ラス繊維、炭素繊維等の過度の張力や、捻りにより特性
劣化が生じやすい強化繊維プリフォームの成形に好適な
フィラメントワインディング成形法及びその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】フィラメントワインディングによる、繊
維強化複合材料の繊維プリフォームの成形は、繊維巻出
し部から巻取り部まで、張力を一定に保持して成形が行
われている。この張力制御による成形では、成形時に生
じる繊維のたるみを防止し、巻取り繊維の型くずれを防
止している。また、繊維にポリマー等を付着させて巻取
る必要がある場合は、ポリマー付着前に、低張力状態で
繊維束から1本々の繊維に開く開繊処理を行う必要があ
るが、この時には、開繊処理前後の繊維をピンチローラ
等により拘束することによって、この間の張力制御を行
うようにしている。
維強化複合材料の繊維プリフォームの成形は、繊維巻出
し部から巻取り部まで、張力を一定に保持して成形が行
われている。この張力制御による成形では、成形時に生
じる繊維のたるみを防止し、巻取り繊維の型くずれを防
止している。また、繊維にポリマー等を付着させて巻取
る必要がある場合は、ポリマー付着前に、低張力状態で
繊維束から1本々の繊維に開く開繊処理を行う必要があ
るが、この時には、開繊処理前後の繊維をピンチローラ
等により拘束することによって、この間の張力制御を行
うようにしている。
【0003】また、繊維の巻き取りは、図5に示すよう
に、回転する巻取り型01と平行に往復動する繊維送り
出し口02から送り出された繊維03を、所定位置に保
持され回転する巻取り型01に巻き取ることによって行
っている。すなわち、巻取り型01は、モータ07の出
力軸に設けたプーリからドライブチェーン08で駆動さ
れる軸012によって、軸方向には所定の位置が保持さ
れて回転する。また、モータ07の出力軸端に設けたヘ
リカルギヤ09、およびこれと連結した伝達機構で4個
のローラのまわりを周回するチェーン011には、駆動
ピン013が設けられている。この駆動ピン013はシ
ャトル010の下端に設けたトラック012内に挿通さ
れており、チェーン011の両端でトラック012内を
上下動するとともに、チェーン011の周回に伴う横行
時、シャトル010を巻取り型01の軸方向に往復動さ
せる。
に、回転する巻取り型01と平行に往復動する繊維送り
出し口02から送り出された繊維03を、所定位置に保
持され回転する巻取り型01に巻き取ることによって行
っている。すなわち、巻取り型01は、モータ07の出
力軸に設けたプーリからドライブチェーン08で駆動さ
れる軸012によって、軸方向には所定の位置が保持さ
れて回転する。また、モータ07の出力軸端に設けたヘ
リカルギヤ09、およびこれと連結した伝達機構で4個
のローラのまわりを周回するチェーン011には、駆動
ピン013が設けられている。この駆動ピン013はシ
ャトル010の下端に設けたトラック012内に挿通さ
れており、チェーン011の両端でトラック012内を
上下動するとともに、チェーン011の周回に伴う横行
時、シャトル010を巻取り型01の軸方向に往復動さ
せる。
【0004】また、シャトル010の頂部には、巻取り
型01の巻付力によってボビン巻04から巻き出され、
テンショナ05によって一定の張力にされた繊維03
に、ポリマー等を付着させ表面処理を行うためのレジン
バス06が設けられている。また、このレジンバス06
の出口には、繊維送り出し口02が設けられており、軸
方向には、固定されて回転する巻取り型01の外周面
に、巻取り型01の軸方向に移動する繊維送り出し口0
2から送り出される繊維03を配列して凸面形状の容器
を成形するようにしている。また、繊維03の配列は巻
取り型01の回転速度と繊維送り出し口02の横行速度
を選定することにより、パラレル巻き、図示したヘリカ
ル巻き、ポーラ巻き、レベル巻き等任意にできる。
型01の巻付力によってボビン巻04から巻き出され、
テンショナ05によって一定の張力にされた繊維03
に、ポリマー等を付着させ表面処理を行うためのレジン
バス06が設けられている。また、このレジンバス06
の出口には、繊維送り出し口02が設けられており、軸
方向には、固定されて回転する巻取り型01の外周面
に、巻取り型01の軸方向に移動する繊維送り出し口0
2から送り出される繊維03を配列して凸面形状の容器
を成形するようにしている。また、繊維03の配列は巻
取り型01の回転速度と繊維送り出し口02の横行速度
を選定することにより、パラレル巻き、図示したヘリカ
ル巻き、ポーラ巻き、レベル巻き等任意にできる。
【0005】しかし、ガスタービン用耐熱複合材燃焼器
ライナー等で用いられる強化繊維は、高弾性で繊維表面
の亀裂感受性の高い繊維が多く、従来装置による上述し
たような張力制御では、過度の張力を繊維に与え、繊維
特性を劣化させるとともに、繊維送り出し口02の移動
により繊維巻出しから送り出し間で繊維に捻りを与え、
このため繊維特性が劣化し、最終製品の強度が損われる
などの不具合がある。
ライナー等で用いられる強化繊維は、高弾性で繊維表面
の亀裂感受性の高い繊維が多く、従来装置による上述し
たような張力制御では、過度の張力を繊維に与え、繊維
特性を劣化させるとともに、繊維送り出し口02の移動
により繊維巻出しから送り出し間で繊維に捻りを与え、
このため繊維特性が劣化し、最終製品の強度が損われる
などの不具合がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みてなされたもので、繊維の巻出し、巻取りを必要な
最小限の張力で行う張力制御と、繊維巻出しから送り出
し、巻取りの間で繊維に捻りを与えるような、繊維方向
を変化させない送り出しによるフィラメントワインディ
ング成形法、及び成形装置を提供することを課題とす
る。
鑑みてなされたもので、繊維の巻出し、巻取りを必要な
最小限の張力で行う張力制御と、繊維巻出しから送り出
し、巻取りの間で繊維に捻りを与えるような、繊維方向
を変化させない送り出しによるフィラメントワインディ
ング成形法、及び成形装置を提供することを課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本発明のフィ
ラメントワインディング成形法は、次の手段を採用し
た。 (1)張力による繊維特性劣化を防止するため、繊維巻
出し工程における、繊維巻出し、および繊維送り出しに
必要とする張力の最小限の張力を繊維に付与して、繊維
の巻き出しを行うとともに、巻取り工程における、繊維
を巻取り型に巻きつけるために必要とする張力の最小限
の張力を繊維に付与して、繊維の巻取りを行うようにし
た。 (2)繊維に捻りを加えることによる繊維特性劣化を防
止するため、巻取り工程において、前工程から繊維が巻
き出され、送り出される繊維の通路と略同一の垂直面内
に繊維を送り出し、繊維の配列に合せ軸方向に往復動す
る巻取り型で巻き取り、繊維に捻りを発生させることな
く巻き取るようにした。
ラメントワインディング成形法は、次の手段を採用し
た。 (1)張力による繊維特性劣化を防止するため、繊維巻
出し工程における、繊維巻出し、および繊維送り出しに
必要とする張力の最小限の張力を繊維に付与して、繊維
の巻き出しを行うとともに、巻取り工程における、繊維
を巻取り型に巻きつけるために必要とする張力の最小限
の張力を繊維に付与して、繊維の巻取りを行うようにし
た。 (2)繊維に捻りを加えることによる繊維特性劣化を防
止するため、巻取り工程において、前工程から繊維が巻
き出され、送り出される繊維の通路と略同一の垂直面内
に繊維を送り出し、繊維の配列に合せ軸方向に往復動す
る巻取り型で巻き取り、繊維に捻りを発生させることな
く巻き取るようにした。
【0008】また、本発明のフィラメントワインディン
グ成形装置は次の手段とした。 (3)巻出部から巻き出された繊維を送り出す送出しロ
ーラと、繊維の表面処理を行う含浸ローラの間に設置さ
れた、たるみ部における、繊維のたるみ量を略一定にす
るような繊維の送り出し速度指令を送出しローラに出力
し、制御する送出し速度調整装置を設けた。 (4)含浸ローラから送り出される繊維に、繊維の巻き
取りに必要な張力を発生させるダンサロールを吊り下
げ、繊維の巻き取りに必要な、最小限の張力を繊維に発
生させる位置に、ダンサロールを保持するような速度指
令を巻取り型に出力し、制御する巻取り速度調整装置を
設けた。 (5)含浸ローラから送り出される繊維を左右方向に移
動させないように、含浸ローラから送り出される繊維の
通路に形成される垂直面と略同一面内で繊維を、回転軸
方向に往復動する巻取り型の外周面に、送り出すように
した送出し口を設けた。
グ成形装置は次の手段とした。 (3)巻出部から巻き出された繊維を送り出す送出しロ
ーラと、繊維の表面処理を行う含浸ローラの間に設置さ
れた、たるみ部における、繊維のたるみ量を略一定にす
るような繊維の送り出し速度指令を送出しローラに出力
し、制御する送出し速度調整装置を設けた。 (4)含浸ローラから送り出される繊維に、繊維の巻き
取りに必要な張力を発生させるダンサロールを吊り下
げ、繊維の巻き取りに必要な、最小限の張力を繊維に発
生させる位置に、ダンサロールを保持するような速度指
令を巻取り型に出力し、制御する巻取り速度調整装置を
設けた。 (5)含浸ローラから送り出される繊維を左右方向に移
動させないように、含浸ローラから送り出される繊維の
通路に形成される垂直面と略同一面内で繊維を、回転軸
方向に往復動する巻取り型の外周面に、送り出すように
した送出し口を設けた。
【0009】
【作用】本発明のフィラメントワインディング成形法に
よれば、巻出部から巻き出された繊維に、過度の張力、
及び捻りを与えることがなく、繊維特性を劣化させるこ
となく、巻取り型に巻回でき、フィラメントワインディ
ングによる強度面に秀れた繊維プリフォーム成形ができ
る。
よれば、巻出部から巻き出された繊維に、過度の張力、
及び捻りを与えることがなく、繊維特性を劣化させるこ
となく、巻取り型に巻回でき、フィラメントワインディ
ングによる強度面に秀れた繊維プリフォーム成形ができ
る。
【0010】また、本発明のフィラメントワインディン
グ装置によれば、繊維の張力制御に関して、 ・送出しローラと含浸ローラ間に繊維たるみ部を設け、
この部分での繊維たるみ量を繊維レベルで検出して、こ
の検出量によって送出しローラの繊維送り出し速度調整
により、たるみ量を一定量に保つことにより、殆ど無張
力状態での繊維送り出しができる。
グ装置によれば、繊維の張力制御に関して、 ・送出しローラと含浸ローラ間に繊維たるみ部を設け、
この部分での繊維たるみ量を繊維レベルで検出して、こ
の検出量によって送出しローラの繊維送り出し速度調整
により、たるみ量を一定量に保つことにより、殆ど無張
力状態での繊維送り出しができる。
【0011】・また、繊維の巻取りに関しては、含浸ロ
ーラと巻取部の間に設けたダンサロールによる張力制御
装置により必要最小限の張力での巻き取りができる。
ーラと巻取部の間に設けたダンサロールによる張力制御
装置により必要最小限の張力での巻き取りができる。
【0012】繊維の捻れ制御に関して、 ・含浸ローラから巻取り型までの繊維の通路を略直線状
に配置し、 ・巻取り時の回転軸方向の繊維の巻取り型との相対移動
は巻取り型の移動により行い、繊維の捻りを防止でき
る。
に配置し、 ・巻取り時の回転軸方向の繊維の巻取り型との相対移動
は巻取り型の移動により行い、繊維の捻りを防止でき
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明のフィラメントワインディング
成形装置を、実施例にもとづき説明する。図1は本発明
のフィラメントワインディング成形装置の一実施例を示
す図で、図1(A)は全体平面図、図1(B)は側面図
である。本実施例は、ガスタービン用燃焼器ライナの繊
維プリフォームの製造に供するものである。
成形装置を、実施例にもとづき説明する。図1は本発明
のフィラメントワインディング成形装置の一実施例を示
す図で、図1(A)は全体平面図、図1(B)は側面図
である。本実施例は、ガスタービン用燃焼器ライナの繊
維プリフォームの製造に供するものである。
【0014】図において、1はボビン巻の繊維、2はト
ルクモータ、3は送出しローラ、4は繊維レベルセン
サ、5はサイジング材除去装置、6は開繊装置、16は
含浸装置、7は巻取り張力制御装置、8は送出し口、9
は巻取り装置、10は巻取り型を示す。繊維11として
は、ポリマーの溶融・紡糸で合成された炭化珪素繊維
(宇部興産(株)製チラノ繊維)を、含浸液には、ポリ
カルボシラン(日本カーボン(株)製E−08)のキシ
レン溶液を用いた。これらの材料を用いて、図1に示す
成形装置を用いて繊維プリフォームの成形を行った。
ルクモータ、3は送出しローラ、4は繊維レベルセン
サ、5はサイジング材除去装置、6は開繊装置、16は
含浸装置、7は巻取り張力制御装置、8は送出し口、9
は巻取り装置、10は巻取り型を示す。繊維11として
は、ポリマーの溶融・紡糸で合成された炭化珪素繊維
(宇部興産(株)製チラノ繊維)を、含浸液には、ポリ
カルボシラン(日本カーボン(株)製E−08)のキシ
レン溶液を用いた。これらの材料を用いて、図1に示す
成形装置を用いて繊維プリフォームの成形を行った。
【0015】以下、本実施例の各部分について説明す
る。
る。
【0016】A.巻出部 ボビン巻1から巻き出された繊維11は、送出し制御部
Bに設けられた送出しローラ3に所要回数(例えば5
巻)巻き付けられ、送出しローラ3の巻付面と繊維11
の摩擦により、送出しローラ3の回転力を繊維巻出しの
駆動力に変えて、巻き出される。また、ボビン巻1から
巻き出される繊維11の張力を一定に保つために、各ボ
ビン巻1には、同軸にトルクモータ2が配置されてお
り、このトルクモータ2は、繊維11の巻き出し方向と
は、逆の方向に回転して張力制御を行う。すなわち、ボ
ビン巻1と送出しローラ3間の繊維11にたるみが生じ
ると、ボビン巻1の回転トルクをトルクモータ2で制御
することにより防止する。また、繊維11の張力制御
は、トルクモータ2に付設されている、図示しないパワ
ーコントローラからの出力電圧を可変することにより調
整される。
Bに設けられた送出しローラ3に所要回数(例えば5
巻)巻き付けられ、送出しローラ3の巻付面と繊維11
の摩擦により、送出しローラ3の回転力を繊維巻出しの
駆動力に変えて、巻き出される。また、ボビン巻1から
巻き出される繊維11の張力を一定に保つために、各ボ
ビン巻1には、同軸にトルクモータ2が配置されてお
り、このトルクモータ2は、繊維11の巻き出し方向と
は、逆の方向に回転して張力制御を行う。すなわち、ボ
ビン巻1と送出しローラ3間の繊維11にたるみが生じ
ると、ボビン巻1の回転トルクをトルクモータ2で制御
することにより防止する。また、繊維11の張力制御
は、トルクモータ2に付設されている、図示しないパワ
ーコントローラからの出力電圧を可変することにより調
整される。
【0017】B.送出し張力制御部 送出し張力制御部は前記した、DCサーボ14で駆動さ
れる送出しローラ3と、送り出す繊維11に低張力を付
与する繊維レベルセンサ4からなる。送出しローラ3
は、送り出す繊維11の表面を痛めないように上、下2
段ローラにし、しかも、下段の小ローラの軸傾きを上段
の大ローラの軸傾きから変えて配置し、これらのローラ
のそれぞれに、繊維11を5回程度巻き付け、繊維11
の送り出す摩擦力を極力分散して少なくするようにして
いる。また、送出しローラ3の繊維接触面はバフ研磨等
により表面仕上げを0.5S程度の凹凸の少ないものに
して、巻回される繊維11の表面を痛めないようにして
いる。送出しローラ3から送り出された繊維11は、繊
維レベルセンサ4を通過する。
れる送出しローラ3と、送り出す繊維11に低張力を付
与する繊維レベルセンサ4からなる。送出しローラ3
は、送り出す繊維11の表面を痛めないように上、下2
段ローラにし、しかも、下段の小ローラの軸傾きを上段
の大ローラの軸傾きから変えて配置し、これらのローラ
のそれぞれに、繊維11を5回程度巻き付け、繊維11
の送り出す摩擦力を極力分散して少なくするようにして
いる。また、送出しローラ3の繊維接触面はバフ研磨等
により表面仕上げを0.5S程度の凹凸の少ないものに
して、巻回される繊維11の表面を痛めないようにして
いる。送出しローラ3から送り出された繊維11は、繊
維レベルセンサ4を通過する。
【0018】この繊維レベルセンサ4では、通過する繊
維11に、立設されたガイド棒に沿って上下動するテフ
ロンOリングを用いた数グラム(例えば2g)の軽い錘
り17を吊し、低張力で繊維11を張り、この繊維11
の位置をガイド棒の定位置に設置した光検出レベルセン
サ15により検出することにより、繊維11のたるみ状
況を検出し、このたるみ状況に応じて、送出しローラ3
の回転数を制御し、たるみ量が一定となるような自動制
御を行う。
維11に、立設されたガイド棒に沿って上下動するテフ
ロンOリングを用いた数グラム(例えば2g)の軽い錘
り17を吊し、低張力で繊維11を張り、この繊維11
の位置をガイド棒の定位置に設置した光検出レベルセン
サ15により検出することにより、繊維11のたるみ状
況を検出し、このたるみ状況に応じて、送出しローラ3
の回転数を制御し、たるみ量が一定となるような自動制
御を行う。
【0019】すなわち、繊維レベルセンサ4は3本1組
のガイド棒を糸道とし、このガイド棒上に6個の光検出
レベルセンサ15を取付けたもので、送出しローラ3か
ら送り出される各繊維11に吊下げられた、約2gのテ
フロンOリングからなる錘り17が、繊維11のたるみ
等に従って、ガイド棒上を上、下動するが、この錘り1
7に引きづられて上下動する繊維11をガイド棒上に設
けた光検出レベルセンサ15で検知し、繊維11のたる
み量を検出するようにしたものである。
のガイド棒を糸道とし、このガイド棒上に6個の光検出
レベルセンサ15を取付けたもので、送出しローラ3か
ら送り出される各繊維11に吊下げられた、約2gのテ
フロンOリングからなる錘り17が、繊維11のたるみ
等に従って、ガイド棒上を上、下動するが、この錘り1
7に引きづられて上下動する繊維11をガイド棒上に設
けた光検出レベルセンサ15で検知し、繊維11のたる
み量を検出するようにしたものである。
【0020】6個の光検出レベルがセンサ15のうち中
央部分に設けた、HH,H,L,LLの4個のセンサか
らの信号は、速度調整用信号として繊維11を送り出す
速度コントロール用として送出しローラ3のDCサーボ
モータ14へフィルドバックされ、送出しローラ3の速
度制御に使用している。また、上、下端の2個のファイ
バセンサからの信号は、送出しローラ3の非常停止信号
用として使用される。また、たるみ位置を繊維レベルセ
ンサ4で検知して検出される時々刻々の繊維11のレベ
ル信号はドライバーへ自動的に送られる。
央部分に設けた、HH,H,L,LLの4個のセンサか
らの信号は、速度調整用信号として繊維11を送り出す
速度コントロール用として送出しローラ3のDCサーボ
モータ14へフィルドバックされ、送出しローラ3の速
度制御に使用している。また、上、下端の2個のファイ
バセンサからの信号は、送出しローラ3の非常停止信号
用として使用される。また、たるみ位置を繊維レベルセ
ンサ4で検知して検出される時々刻々の繊維11のレベ
ル信号はドライバーへ自動的に送られる。
【0021】C.表面処理部 表面処理部は繊維11のサイジング材を除去するデサイ
ズ炉5、デサイズされた繊維をほぐす開繊装置6、ほぐ
された繊維にポリマー溶液を含浸させる含浸装置16と
からなる。
ズ炉5、デサイズされた繊維をほぐす開繊装置6、ほぐ
された繊維にポリマー溶液を含浸させる含浸装置16と
からなる。
【0022】デサイズ炉5は、送出し張力制御部Bから
送り出される繊維11にサイジングしている、ポリビニ
ルアルコール(PVA)等のサイジング材を加熱して除
去する。
送り出される繊維11にサイジングしている、ポリビニ
ルアルコール(PVA)等のサイジング材を加熱して除
去する。
【0023】また、開繊装置6はサイジング炉5を出た
繊維に含浸させるポリマー液の含浸を容易にする為に、
テーパ型の容器内を通過する繊維11の下からエアを吹
く事により、繊維11の糸を広げサイジング材を吹き飛
ばし、ほぐすようにしたものである。
繊維に含浸させるポリマー液の含浸を容易にする為に、
テーパ型の容器内を通過する繊維11の下からエアを吹
く事により、繊維11の糸を広げサイジング材を吹き飛
ばし、ほぐすようにしたものである。
【0024】また、含浸装置16は、ポリマー溶液槽に
半没状に設置されたギヤ型ローラ状の含浸ローラ12
に、開繊した繊維11を通し、繊維11をポリマー溶液
に浸漬し、繊維11にポリマー溶液を含浸させるように
したものである。この含浸ローラ12による含浸では、
均一なポリマー溶液をかき上げすることができ、ムラの
ない浸漬を行うことができる。
半没状に設置されたギヤ型ローラ状の含浸ローラ12
に、開繊した繊維11を通し、繊維11をポリマー溶液
に浸漬し、繊維11にポリマー溶液を含浸させるように
したものである。この含浸ローラ12による含浸では、
均一なポリマー溶液をかき上げすることができ、ムラの
ない浸漬を行うことができる。
【0025】D.巻取り張力制御部 後述する巻取部Eにおける巻取り型10の形状が一定で
ない為に、繊維11にかかる張力が変わることが生じ
る。その為に、含浸ローラ12から出る含浸された繊維
11の送り出し速度と、巻取の型10の巻取り速度をほ
とんど同じにして、繊維11にかかる張力を一定にする
ことが必要となっている。
ない為に、繊維11にかかる張力が変わることが生じ
る。その為に、含浸ローラ12から出る含浸された繊維
11の送り出し速度と、巻取の型10の巻取り速度をほ
とんど同じにして、繊維11にかかる張力を一定にする
ことが必要となっている。
【0026】そこで、図2に示すように、表面処理部D
でポリマー溶液が含浸され、含浸ローラ12でガイドロ
ーラ18を介して巻取り張力制御部に送り出された繊維
11に、ダンサロール13を釣り下げ、さらに必要に応
じて、ダンサロール13に所要荷重の錘りを釣り下げ
て、巻取りに必要な最小限の張力を繊維11に付加する
ようにした。但し本実施例の場合は錘りによる負荷はゼ
ロとし、ダンサロール13の自重のみによるものとし
た。そして、ダンサロール13の位置をポテンショメー
タ19で検出しておき、この信号を巻取り型10のドラ
イバへ送り、繊維11の張力が巻取りに必要な最小限の
張力で巻取部Eへ送り出されるようにした。
でポリマー溶液が含浸され、含浸ローラ12でガイドロ
ーラ18を介して巻取り張力制御部に送り出された繊維
11に、ダンサロール13を釣り下げ、さらに必要に応
じて、ダンサロール13に所要荷重の錘りを釣り下げ
て、巻取りに必要な最小限の張力を繊維11に付加する
ようにした。但し本実施例の場合は錘りによる負荷はゼ
ロとし、ダンサロール13の自重のみによるものとし
た。そして、ダンサロール13の位置をポテンショメー
タ19で検出しておき、この信号を巻取り型10のドラ
イバへ送り、繊維11の張力が巻取りに必要な最小限の
張力で巻取部Eへ送り出されるようにした。
【0027】E.巻取部 巻取部では、送出し口8から送り出された繊維11を、
巻取り装置9により回転、および回転軸方向の往復移動
させられる巻取り型10により巻取り、所要形状の成形
体を製造する。
巻取り装置9により回転、および回転軸方向の往復移動
させられる巻取り型10により巻取り、所要形状の成形
体を製造する。
【0028】すなわち、図3に示すように、巻取り装置
9は、DCサーボモータ20からギヤボックス21、減
速機22、変速機23を介してクラッチ24に伝達され
る駆動力により、減速機25を介してラックギヤ27と
噛合うピニオンギヤ26を回転させて、ラックギヤ27
上を往復移動する。また、ギヤボックス21で分岐され
たACサーボモータ20からの駆動力は、減速機28を
介して、巻取り装置9とともにラックギヤ27上を往復
動する巻取り型10を回転させる。
9は、DCサーボモータ20からギヤボックス21、減
速機22、変速機23を介してクラッチ24に伝達され
る駆動力により、減速機25を介してラックギヤ27と
噛合うピニオンギヤ26を回転させて、ラックギヤ27
上を往復移動する。また、ギヤボックス21で分岐され
たACサーボモータ20からの駆動力は、減速機28を
介して、巻取り装置9とともにラックギヤ27上を往復
動する巻取り型10を回転させる。
【0029】この巻取り型10の巻取り面は、直円筒状
ではなく、軸対象の複雑な凹凸面に形成される場合があ
るため、繊維11を送り出す送出し口8を巻取り型10
の巻取り面の凹凸に追従して移動できるように、巻取り
型10の端を挟んで上下に設置した光センサーで、巻取
り面の位置検出を行い、この検出信号により送出し口8
を巻き取り型10に、前後から接近又は待避させること
により、送出し口8と巻取り型10の間の前後位置を一
定に保つための位置制御を行うようにしている。
ではなく、軸対象の複雑な凹凸面に形成される場合があ
るため、繊維11を送り出す送出し口8を巻取り型10
の巻取り面の凹凸に追従して移動できるように、巻取り
型10の端を挟んで上下に設置した光センサーで、巻取
り面の位置検出を行い、この検出信号により送出し口8
を巻き取り型10に、前後から接近又は待避させること
により、送出し口8と巻取り型10の間の前後位置を一
定に保つための位置制御を行うようにしている。
【0030】また、巻取り装置9による巻取り型10の
回転は、前述した通り、ポテンショメータ19からのダ
ンサロール13の位置情報により制御されており、送出
し口8から送り出された繊維11に、巻取りに必要な最
小限の張力を付与するようにしている。また、送出し口
8は、含浸ローラ12、ダンサローラ13を介して送出
し口8に送り出される繊維11の通路を含む同一垂直面
内で、繊維11が巻取り型10へ送り出されるような配
置にされており、含浸ローラ12から送り出される繊維
11は、この垂直面内から外れて左、右方向に移動する
ことがない。
回転は、前述した通り、ポテンショメータ19からのダ
ンサロール13の位置情報により制御されており、送出
し口8から送り出された繊維11に、巻取りに必要な最
小限の張力を付与するようにしている。また、送出し口
8は、含浸ローラ12、ダンサローラ13を介して送出
し口8に送り出される繊維11の通路を含む同一垂直面
内で、繊維11が巻取り型10へ送り出されるような配
置にされており、含浸ローラ12から送り出される繊維
11は、この垂直面内から外れて左、右方向に移動する
ことがない。
【0031】また、巻取り型10は、固定された位置か
ら繊維11を送り出す送出し口8を中芯として、軸方向
に移動させて繊維11を巻き取るようにしたことによ
り、低張力での巻き取りが可能になると共に、従来巻き
取りにより発生していた繊維11の捻りが発生しなくな
る。この巻取り型10への繊維11の巻付けピッチは、
巻取り型10の回転と伝動して設定した、ワインド数に
て巻取ることができるようにしてあり、この設定は巻取
り装置9の無段変速機23を使用しており操作盤からパ
イロットモータを作動することにより可能にしている。
ら繊維11を送り出す送出し口8を中芯として、軸方向
に移動させて繊維11を巻き取るようにしたことによ
り、低張力での巻き取りが可能になると共に、従来巻き
取りにより発生していた繊維11の捻りが発生しなくな
る。この巻取り型10への繊維11の巻付けピッチは、
巻取り型10の回転と伝動して設定した、ワインド数に
て巻取ることができるようにしてあり、この設定は巻取
り装置9の無段変速機23を使用しており操作盤からパ
イロットモータを作動することにより可能にしている。
【0032】以上本発明のフィラメントワインディング
成形装置の一実施例を、各部分毎に説明したが、本実施
例装置全体は図4に示す制御ブロックで示すように制御
される。
成形装置の一実施例を、各部分毎に説明したが、本実施
例装置全体は図4に示す制御ブロックで示すように制御
される。
【0033】すなわち、繊維巻出し工程における、送出
し張力制御部Bでの繊維11のたるみ量を光検出レベル
センサ15によって検出し、この信号にもとづき、送出
しローラ3から巻き出される繊維11の張力を巻出しに
必要最小限度の2g程度にして巻き出される。また、巻
取り工程においては、巻取り張力制御部Dでのダンサロ
ール13の位置をポテンショメータ19によって検出
し、この信号にもとづき、巻取り型10で巻き取られる
繊維11の張力を巻き取りに必要最小限度の7g程度に
して巻き取られる。
し張力制御部Bでの繊維11のたるみ量を光検出レベル
センサ15によって検出し、この信号にもとづき、送出
しローラ3から巻き出される繊維11の張力を巻出しに
必要最小限度の2g程度にして巻き出される。また、巻
取り工程においては、巻取り張力制御部Dでのダンサロ
ール13の位置をポテンショメータ19によって検出
し、この信号にもとづき、巻取り型10で巻き取られる
繊維11の張力を巻き取りに必要最小限度の7g程度に
して巻き取られる。
【0034】従って、繊維11の巻き出し、送り出し、
巻き取りによって繊維11に発生する張力は、従来装置
によるものに比較して、著しく小さくなり、過度の張力
付加により繊維に発生していた特性劣化を回避できる。
巻き取りによって繊維11に発生する張力は、従来装置
によるものに比較して、著しく小さくなり、過度の張力
付加により繊維に発生していた特性劣化を回避できる。
【0035】また、一直線状に配置した巻出部A、送出
し張力制御部B、表面処理部C、巻取り張力制御部D
の、それぞれを通過させた繊維11を、巻取部Eに設け
た送出し口8から、繊維11が通過して来た方向を維持
させたまま、その回転軸方向に往復動している巻取り型
10に送り出し、繊維11を左右に曲げることなく巻き
取られる。
し張力制御部B、表面処理部C、巻取り張力制御部D
の、それぞれを通過させた繊維11を、巻取部Eに設け
た送出し口8から、繊維11が通過して来た方向を維持
させたまま、その回転軸方向に往復動している巻取り型
10に送り出し、繊維11を左右に曲げることなく巻き
取られる。
【0036】従って、繊維11の巻き取りによって繊維
11に生じる捻りの発生は、従来装置によるものに比較
して、著しく小さくなり、過度の捻り付加により繊維に
発生していた、特性劣化を回避できる。
11に生じる捻りの発生は、従来装置によるものに比較
して、著しく小さくなり、過度の捻り付加により繊維に
発生していた、特性劣化を回避できる。
【0037】また、捻りを小さくした巻き取りにするこ
とにより、さらに、巻き取りに必要とする最小限度の繊
維張力を低下させることができる。
とにより、さらに、巻き取りに必要とする最小限度の繊
維張力を低下させることができる。
【0038】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のフィラメン
トワインディング成形法によれば、請求項1に示す構成
により、巻出し部から巻き出された繊維に、過度の張
力、及び捻りを与えることがなく、繊維特性を劣化させ
ることなく、巻取り型に巻回できるので、フィラメント
ワインディングによる強度面に秀れた繊維プリフォーム
成形ができる。
トワインディング成形法によれば、請求項1に示す構成
により、巻出し部から巻き出された繊維に、過度の張
力、及び捻りを与えることがなく、繊維特性を劣化させ
ることなく、巻取り型に巻回できるので、フィラメント
ワインディングによる強度面に秀れた繊維プリフォーム
成形ができる。
【0039】また、本発明のフィラメントワインディン
グ装置によれば、請求項2に示す構成により、 (1)殆ど、無張力状態での繊維送り出しができるとと
もに、必要最小限の張力での巻き取りができる。 (2)繊維の捻りを防止して繊維の巻き取りができる。
グ装置によれば、請求項2に示す構成により、 (1)殆ど、無張力状態での繊維送り出しができるとと
もに、必要最小限の張力での巻き取りができる。 (2)繊維の捻りを防止して繊維の巻き取りができる。
【0040】これにより、繊維強化複合材料の繊維プリ
フォームを強化繊維の特性を劣化させることなく、成形
を行うことができ、複合材料合成後の強度の向上に寄与
できる。
フォームを強化繊維の特性を劣化させることなく、成形
を行うことができ、複合材料合成後の強度の向上に寄与
できる。
【図1】本発明のフィラメントワインディング成形装置
の全体を示す図で、図1(A)は平面図、図1(B)は
側面図、
の全体を示す図で、図1(A)は平面図、図1(B)は
側面図、
【図2】図1の巻取り張力制御部の詳細を示す正面図、
【図3】図1の巻取部の詳細を示す平面図、
【図4】図1に示す実施例の制御のための制御ブロック
図、
図、
【図5】従来のフィラメントワインディング装置の側面
図である。
図である。
A 巻出部 B 送出し張力制御部 C 表面処理部 D 巻取り張力制御部 E 巻取部 1 ボビン巻 2 トルクモータ 3 送出しローラ 4 繊維レベルセンサ 5 デサイズ炉 6 開繊装置 7 巻取り張力制御装置 8 送出し口 9 巻取り装置 10 巻取り型 11 繊維 12 含浸ローラ 13 ダンサローラ 14 送出しローラ用DCサーボ 15 光検出レベルセンサ 16 含浸装置 17 錘 18 ガイドローラ 19 ポテンショメータ 20 巻取り用DCサーボモータ 21 ギヤボックス 22 減速機 23 変速機 24 クラッチ 25 減速機 26 (走行用)ギヤ 27 ラックギヤ 28 減速機 29 含浸ローラ用DCサーボ 30 制御盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井頭 賢一郎 兵庫県神戸市西区高塚台2丁目8番1号 川崎重工業株式会社西神工場内 株式会 社先進材料利用ガスジェネレータ研究所 西神分室内 (72)発明者 藤岡 順三 兵庫県神戸市西区高塚台2丁目8番1号 川崎重工業株式会社西神工場内 株式会 社先進材料利用ガスジェネレータ研究所 西神分室内 (72)発明者 小林 幸夫 京都府京都市南区西九条唐戸町二六番地 カトーテック株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−285999(JP,A) 実公 平5−23322(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 70/16
Claims (2)
- 【請求項1】 繊維巻出し工程、表面処理工程、および
巻取り工程からなる繊維強化複合材料の繊維プリフォー
ムを成形するフィラメントワインディング成形法におい
て、前記繊維巻出し工程および巻取り工程の繊維の巻出
し、巻取りが必要最小限の繊維張力で行われ張力による
繊維特性の劣化を防止するとともに、前記巻取り工程の
前記繊維の巻取りが、前記表面処理工程から送り出され
る繊維を左右に変向することなく送り出し、軸方向に移
動する巻取り型で巻き取り、捻りによる繊維特性の劣化
を防止したことを特徴とするフィラメントワインディン
グ成形法。 - 【請求項2】 ボビン巻きの繊維を巻き出して、送り出
し、表面処理を行い、巻取り型に巻回して繊維強化複合
材料前駆体の繊維プリフォームを形成するフィラメント
ワインディング成形装置において、前記繊維を送り出す
送出しローラと表面処理を行う含浸ローラの間の前記繊
維のたるみ量を略一定にして、張力を一定にする速度指
令を前記送出しローラに出力し、送出し速度を調整する
装置と、前記含浸ローラから送り出される前記繊維に吊
り下げたダンサロールを、略一定の位置に保持して前記
繊維の張力を一定にする速度指令を前記巻取り型に出力
し、巻取り速度を調整する装置と、軸方向に往復動する
前記巻取り型に、前記含浸ローラから送り出される前記
繊維の通路と略同一な垂直面内から前記繊維を送り出す
送出し口を設けたことを特徴とするフィラメントワイン
ディング成形装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06215825A JP3136433B2 (ja) | 1994-09-09 | 1994-09-09 | フィラメントワインディング成形法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06215825A JP3136433B2 (ja) | 1994-09-09 | 1994-09-09 | フィラメントワインディング成形法及び装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0872156A JPH0872156A (ja) | 1996-03-19 |
JP3136433B2 true JP3136433B2 (ja) | 2001-02-19 |
Family
ID=16678889
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06215825A Expired - Fee Related JP3136433B2 (ja) | 1994-09-09 | 1994-09-09 | フィラメントワインディング成形法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3136433B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005255359A (ja) * | 2004-03-12 | 2005-09-22 | Toyota Motor Corp | フィラメントワインディング装置 |
JP4235142B2 (ja) | 2004-04-30 | 2009-03-11 | トヨタ自動車株式会社 | フィラメントワインディング装置 |
KR100837642B1 (ko) * | 2006-12-12 | 2008-06-13 | 고영완 | 컨테이너 용기 와인딩 성형장치 |
JP6342788B2 (ja) * | 2014-12-09 | 2018-06-13 | トヨタ自動車株式会社 | フィラメントワインディング装置 |
JP6586921B2 (ja) * | 2016-04-28 | 2019-10-09 | トヨタ自動車株式会社 | タンクの製造方法 |
JP6799964B2 (ja) * | 2016-08-10 | 2020-12-16 | 東レ・カーボンマジック株式会社 | プリフォームの製造方法および製造装置並びに成形品の製造方法 |
JP2019055831A (ja) * | 2017-09-20 | 2019-04-11 | トヨタ自動車株式会社 | フィラメントワインディング装置 |
JP7355768B2 (ja) * | 2020-03-18 | 2023-10-03 | ミズノ テクニクス株式会社 | フィラメントワインディング装置 |
CN114701186B (zh) * | 2022-03-30 | 2025-02-21 | 中能氢储(北京)能源工程研究院有限责任公司 | 一种氢气瓶纤维丝缠绕系统 |
-
1994
- 1994-09-09 JP JP06215825A patent/JP3136433B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH0872156A (ja) | 1996-03-19 |
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