JP3132740B2 - 歯車加工装置における歯車噛合方法 - Google Patents
歯車加工装置における歯車噛合方法Info
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- JP3132740B2 JP3132740B2 JP05296862A JP29686293A JP3132740B2 JP 3132740 B2 JP3132740 B2 JP 3132740B2 JP 05296862 A JP05296862 A JP 05296862A JP 29686293 A JP29686293 A JP 29686293A JP 3132740 B2 JP3132740 B2 JP 3132740B2
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23F—MAKING GEARS OR TOOTHED RACKS
- B23F23/00—Accessories or equipment combined with or arranged in, or specially designed to form part of, gear-cutting machines
- B23F23/12—Other devices, e.g. tool holders; Checking devices for controlling workpieces in machines for manufacturing gear teeth
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Gear Processing (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歯車加工装置における
歯車噛合方法に関し、一層詳細には、歯車の仕上げ加工
を行う機械において、回転工具と歯車の歯面の位相合わ
せを効率的に行える歯車加工装置における歯車噛合方法
に関する。
歯車噛合方法に関し、一層詳細には、歯車の仕上げ加工
を行う機械において、回転工具と歯車の歯面の位相合わ
せを効率的に行える歯車加工装置における歯車噛合方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、回転工具により歯車を成形加
工する歯車成形装置が提案されている。前記歯車成形装
置においては、回転工具および歯車の損傷を阻止するた
めに、歯車と回転工具の回転位相を揃えて噛合させる方
法が採用されている。
工する歯車成形装置が提案されている。前記歯車成形装
置においては、回転工具および歯車の損傷を阻止するた
めに、歯車と回転工具の回転位相を揃えて噛合させる方
法が採用されている。
【0003】例えば、特開平3−213212号公報に
は、工具の位相検出に基づいてシェービングカッタを所
定位置(基準点P1 )に位置決めし、被加工歯車を構成
する歯の間に位置決めブロックを挿入して位置決めさ
せ、双方を噛合させる構成が開示されている。
は、工具の位相検出に基づいてシェービングカッタを所
定位置(基準点P1 )に位置決めし、被加工歯車を構成
する歯の間に位置決めブロックを挿入して位置決めさ
せ、双方を噛合させる構成が開示されている。
【0004】しかしながら、前記位置決めブロックを変
位させる構成要素として、アクチュエータや油圧あるい
は空圧配管等を設けなければならず、構成が煩雑になる
とともにコストの上昇を招いてしまう。
位させる構成要素として、アクチュエータや油圧あるい
は空圧配管等を設けなければならず、構成が煩雑になる
とともにコストの上昇を招いてしまう。
【0005】そこで、位置決めブロック等の機械的構成
要素を省略して、回転工具の回転位相を電気的に検出す
る回転位相検出手段と、被加工歯車の歯の山谷を検出す
る歯面検出手段を備える構成の歯車噛合装置が提案され
るに至った。前記装置では、歯面検出手段で歯の山(歯
形形状部)が検出される位置に被加工歯車を変位させ、
これに対応して回転工具を変位させて被加工歯車と噛合
させ、その時の回転工具の回転位相のティーチングを行
う。加工時には、前記ティーチングによって得られた回
転位相位置に回転工具を変位させ、歯面検出手段で歯の
山が検出される位置まで被加工歯車を回動させて、回転
工具を被加工歯車に噛合させる。
要素を省略して、回転工具の回転位相を電気的に検出す
る回転位相検出手段と、被加工歯車の歯の山谷を検出す
る歯面検出手段を備える構成の歯車噛合装置が提案され
るに至った。前記装置では、歯面検出手段で歯の山(歯
形形状部)が検出される位置に被加工歯車を変位させ、
これに対応して回転工具を変位させて被加工歯車と噛合
させ、その時の回転工具の回転位相のティーチングを行
う。加工時には、前記ティーチングによって得られた回
転位相位置に回転工具を変位させ、歯面検出手段で歯の
山が検出される位置まで被加工歯車を回動させて、回転
工具を被加工歯車に噛合させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記装置においては、
歯面検出手段によって歯の山が検出された位置で被加工
歯車を停止させ、その位置で噛合および加工を行ってい
る。したがって、被加工歯車を高速で変位させると、前
記歯面検出手段によって歯の山を検出してからその検出
信号に基づいて前記被加工歯車を停止させるまでの時間
差により、当該被加工歯車の停止位置がずれてしまう。
結果として、被加工歯車を高速で回転させて位置設定す
ることが困難となり、前記歯車噛合装置における噛合の
高速化、すなわち、生産性の向上が図れないというおそ
れがあった。
歯面検出手段によって歯の山が検出された位置で被加工
歯車を停止させ、その位置で噛合および加工を行ってい
る。したがって、被加工歯車を高速で変位させると、前
記歯面検出手段によって歯の山を検出してからその検出
信号に基づいて前記被加工歯車を停止させるまでの時間
差により、当該被加工歯車の停止位置がずれてしまう。
結果として、被加工歯車を高速で回転させて位置設定す
ることが困難となり、前記歯車噛合装置における噛合の
高速化、すなわち、生産性の向上が図れないというおそ
れがあった。
【0007】本発明は、この種の問題を解決するために
なされたものであって、被加工歯車と回転工具との噛合
時間を短縮させ、生産性を向上させることを可能とする
歯車加工装置における歯車噛合方法を提供することを目
的とする。
なされたものであって、被加工歯車と回転工具との噛合
時間を短縮させ、生産性を向上させることを可能とする
歯車加工装置における歯車噛合方法を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、歯車形状の回転工具と被加工歯車を噛
合させ、これらを相対的に回転させて歯車加工を行う歯
車加工装置において、ティーチングによって得られたデ
ータに基づいて前記被加工歯車を前記回転工具に噛合さ
せる歯車噛合方法であって、前記ティーチング作業は、
所定の回転角度に前記回転工具を位置決めし、該被加工
歯車を任意の方向に回転させながら該回転工具に近接す
る方向に相対的に移動させることにより、前記被加工歯
車を当該回転工具に噛合させる工程と、前記被加工歯車
を前記回転工具から相対的に離間させた後、前記被加工
歯車の歯形形状部間でかつ略ピッチ円上に対応してセン
サを相対的に位置決めし、前記センサにより前記歯形形
状部である歯形側面の部位が直接検出されるまで第1方
向に当該被加工歯車を回転させるとともに、その回転量
を記憶させる工程と、を有し、前記被加工歯車を前記回
転工具に噛合させる作業は、該被加工歯車を前記第1方
向と反対の第2方向に回転させ、前記センサを介して前
記歯形形状部が直接検出され、その検出状態が終了する
前記歯形側面の部位から前記記憶された回転量分だけ回
転させた後、停止させて位置決めする工程と、前記回転
工具と位置決めされた前記被加工歯車を相対的に近接さ
せて互いに噛合させる工程と、を有することを特徴とす
る。
めに、本発明は、歯車形状の回転工具と被加工歯車を噛
合させ、これらを相対的に回転させて歯車加工を行う歯
車加工装置において、ティーチングによって得られたデ
ータに基づいて前記被加工歯車を前記回転工具に噛合さ
せる歯車噛合方法であって、前記ティーチング作業は、
所定の回転角度に前記回転工具を位置決めし、該被加工
歯車を任意の方向に回転させながら該回転工具に近接す
る方向に相対的に移動させることにより、前記被加工歯
車を当該回転工具に噛合させる工程と、前記被加工歯車
を前記回転工具から相対的に離間させた後、前記被加工
歯車の歯形形状部間でかつ略ピッチ円上に対応してセン
サを相対的に位置決めし、前記センサにより前記歯形形
状部である歯形側面の部位が直接検出されるまで第1方
向に当該被加工歯車を回転させるとともに、その回転量
を記憶させる工程と、を有し、前記被加工歯車を前記回
転工具に噛合させる作業は、該被加工歯車を前記第1方
向と反対の第2方向に回転させ、前記センサを介して前
記歯形形状部が直接検出され、その検出状態が終了する
前記歯形側面の部位から前記記憶された回転量分だけ回
転させた後、停止させて位置決めする工程と、前記回転
工具と位置決めされた前記被加工歯車を相対的に近接さ
せて互いに噛合させる工程と、を有することを特徴とす
る。
【0009】また、前記被加工歯車の回転量が、パルス
信号として検出され、前記被加工歯車の回転が、前記パ
ルス信号を基準にして駆動されるモータによって行われ
ることが好ましい。
信号として検出され、前記被加工歯車の回転が、前記パ
ルス信号を基準にして駆動されるモータによって行われ
ることが好ましい。
【0010】
【0011】
【作用】本発明に係る歯車加工装置における歯車噛合方
法では、ティーチングを行う場合に、まず、所定の回転
位相に位置決めされた回転工具に対して、ティーチング
用被加工歯車を任意の方向に回転させて噛合させる。次
に、この被加工歯車を変位手段によって回転工具から相
対的に離間させ、センサによって歯形形状部が検出され
るまで前記被加工歯車を第1方向に回転させるととも
に、前記回転量が記憶される。
法では、ティーチングを行う場合に、まず、所定の回転
位相に位置決めされた回転工具に対して、ティーチング
用被加工歯車を任意の方向に回転させて噛合させる。次
に、この被加工歯車を変位手段によって回転工具から相
対的に離間させ、センサによって歯形形状部が検出され
るまで前記被加工歯車を第1方向に回転させるととも
に、前記回転量が記憶される。
【0012】次いで、被加工歯車を加工する場合に、該
被加工歯車を第1方向と反対の第2方向に回転させ、セ
ンサによって歯形形状部が検出され、検出終了後から検
出される回転量が記憶されているティーチング用被加工
歯車の回転量と同一になった位置で被加工歯車を停止さ
せ、位置決めする。そして、回転工具と位置決めされた
被加工歯車とを相対的に接近させて噛合させればよい。
被加工歯車を第1方向と反対の第2方向に回転させ、セ
ンサによって歯形形状部が検出され、検出終了後から検
出される回転量が記憶されているティーチング用被加工
歯車の回転量と同一になった位置で被加工歯車を停止さ
せ、位置決めする。そして、回転工具と位置決めされた
被加工歯車とを相対的に接近させて噛合させればよい。
【0013】このように、ティーチング時に検出された
回転量に基づいて被加工歯車の位置決めを行うため、歯
形形状部が検出された位置で位置決めするものと異な
り、被加工歯車の回転速度を高めても該被加工歯車を正
確な位置に停止させることができる。例えば、前記回転
量をパルス信号として予め検出し、前記パルス信号に基
づいてモータを駆動すれば、被加工歯車を正確かつ迅速
に位置決めできる。この結果、回転工具と被加工歯車の
噛合における高速化、すなわち生産性の向上が図られ
る。
回転量に基づいて被加工歯車の位置決めを行うため、歯
形形状部が検出された位置で位置決めするものと異な
り、被加工歯車の回転速度を高めても該被加工歯車を正
確な位置に停止させることができる。例えば、前記回転
量をパルス信号として予め検出し、前記パルス信号に基
づいてモータを駆動すれば、被加工歯車を正確かつ迅速
に位置決めできる。この結果、回転工具と被加工歯車の
噛合における高速化、すなわち生産性の向上が図られ
る。
【0014】
【実施例】本発明に係る歯車加工装置における歯車噛合
方法についてそれを実施する機構との関係で好適な実施
例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明す
る。
方法についてそれを実施する機構との関係で好適な実施
例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明す
る。
【0015】まず、歯車加工装置における歯車噛合機構
の全体構成について説明し、前記機構において営まれる
歯車噛合方法に基づいて動作説明を行う。
の全体構成について説明し、前記機構において営まれる
歯車噛合方法に基づいて動作説明を行う。
【0016】歯車噛合機構10は、図3に示すように、
砥石12を有する。前記砥石12は、その内部に画成さ
れた孔部14の内周面に歯16が形成されている回転工
具である。被加工歯車(以下、歯車という)18は、前
記砥石12の孔部14に進入して前記歯16と噛合され
る。
砥石12を有する。前記砥石12は、その内部に画成さ
れた孔部14の内周面に歯16が形成されている回転工
具である。被加工歯車(以下、歯車という)18は、前
記砥石12の孔部14に進入して前記歯16と噛合され
る。
【0017】砥石12に対して、回転工具駆動手段であ
る砥石回転用モータ(以下、砥石モータという)20が
設けられ、この砥石モータ20の主軸にはプーリ22が
軸着されている。プーリ22にはタイミングベルト24
が懸架されている。従って、砥石12には、砥石モータ
20からプーリ22、タイミングベルト24を介して回
転力が伝達される。砥石モータ20には、ロータリーエ
ンコーダ(回転工具回転位相検出手段)26が装着さ
れ、該砥石モータ20の回転量は、図1に示すように、
前記エンコーダ26を介して制御部(制御手段)28に
入力され、この制御部28からのフィードバック信号に
基づいて砥石モータ20が駆動制御される。
る砥石回転用モータ(以下、砥石モータという)20が
設けられ、この砥石モータ20の主軸にはプーリ22が
軸着されている。プーリ22にはタイミングベルト24
が懸架されている。従って、砥石12には、砥石モータ
20からプーリ22、タイミングベルト24を介して回
転力が伝達される。砥石モータ20には、ロータリーエ
ンコーダ(回転工具回転位相検出手段)26が装着さ
れ、該砥石モータ20の回転量は、図1に示すように、
前記エンコーダ26を介して制御部(制御手段)28に
入力され、この制御部28からのフィードバック信号に
基づいて砥石モータ20が駆動制御される。
【0018】歯車18には、パルスモータ(被加工歯車
駆動手段)30からクラッチ32、ギヤ34を介して回
転力が伝達される。前記歯車18の回転量は、図1に示
すように、パルスモータ30に装着されたロータリーエ
ンコーダ(被加工歯車回転位相検出手段)36を介して
制御部28に入力されるとともに、前記制御部28から
のフィードバック信号に基づいてパルスモータドライバ
38を介してパルスモータ30が駆動される。
駆動手段)30からクラッチ32、ギヤ34を介して回
転力が伝達される。前記歯車18の回転量は、図1に示
すように、パルスモータ30に装着されたロータリーエ
ンコーダ(被加工歯車回転位相検出手段)36を介して
制御部28に入力されるとともに、前記制御部28から
のフィードバック信号に基づいてパルスモータドライバ
38を介してパルスモータ30が駆動される。
【0019】歯車18の一側面には、センサ40が設け
られ、このセンサ40が前記歯車18における歯形側面
(歯形形状部)50の略ピッチ円上に対応する部位(図
6参照)を検出している。前記センサ40の検出信号
は、制御部28に入力される。
られ、このセンサ40が前記歯車18における歯形側面
(歯形形状部)50の略ピッチ円上に対応する部位(図
6参照)を検出している。前記センサ40の検出信号
は、制御部28に入力される。
【0020】制御部28は、エンコーダ36からのパル
ス信号のパルス数をカウントするカウンタ52と、前記
カウンタ52でカウントされたパルス数を記憶するメモ
リ(記憶手段)54と、前記メモリ54に記憶されたパ
ルス数と前記カウンタ52でカウントされたパルス数と
を比較する比較回路(比較手段)56とを備える。
ス信号のパルス数をカウントするカウンタ52と、前記
カウンタ52でカウントされたパルス数を記憶するメモ
リ(記憶手段)54と、前記メモリ54に記憶されたパ
ルス数と前記カウンタ52でカウントされたパルス数と
を比較する比較回路(比較手段)56とを備える。
【0021】以下、前記歯車噛合機構10における砥石
12と歯車18の噛合のティーチング動作について図2
に示すフローチャート並びに図3〜図7を参照して説明
する。
12と歯車18の噛合のティーチング動作について図2
に示すフローチャート並びに図3〜図7を参照して説明
する。
【0022】先ず、図3に示すように、歯車18を図示
しない変位手段により砥石12の孔部14に進入させ
る。その際、予め制御部28からの信号により砥石モー
タ20が駆動され、砥石12が所定の位置に位置決めさ
れている(ステップS1)。
しない変位手段により砥石12の孔部14に進入させ
る。その際、予め制御部28からの信号により砥石モー
タ20が駆動され、砥石12が所定の位置に位置決めさ
れている(ステップS1)。
【0023】次に、図4に示すように、図示しない変位
手段によって砥石12を歯車18に対して接近させ、歯
車18を手動で時計回り(第2方向)に回転させて砥石
12と歯車18を噛合させる(ステップS2)。この場
合、歯車18の回転方向は、時計回り(第2方向)でも
反時計回り(第1方向)でも良く、また、手動によら
ず、図示しない他の回転駆動源によって歯車18を回転
させても良い。
手段によって砥石12を歯車18に対して接近させ、歯
車18を手動で時計回り(第2方向)に回転させて砥石
12と歯車18を噛合させる(ステップS2)。この場
合、歯車18の回転方向は、時計回り(第2方向)でも
反時計回り(第1方向)でも良く、また、手動によら
ず、図示しない他の回転駆動源によって歯車18を回転
させても良い。
【0024】続いて、図5に示すように、クラッチ32
を接続させるとともに、前記変位手段によって砥石12
を歯車18から離間させる。さらに、制御部28に内蔵
されるカウンタ52をリセットする(ステップS3)。
そこで、パルスモータ30を逆転駆動させて歯車18を
反時計回り(第1方向)に回転させる。この結果、回転
量に対応したパルス信号がエンコーダ36から制御部2
8のカウンタ52に入力される(ステップS4)。前記
センサ40が歯車18の歯42の歯形側面50(図6参
照)を検出した時点(センサ40、OFF→ON)で、
前記カウンタ52におけるパルス信号のカウントを停止
させるとともに、パルスモータ30を停止させる(図7
および図8参照)。前記パルス信号のカウント数を制御
部28のメモリ54に記憶させるとともに、クラッチ3
2を解放する(ステップS5、S6)。
を接続させるとともに、前記変位手段によって砥石12
を歯車18から離間させる。さらに、制御部28に内蔵
されるカウンタ52をリセットする(ステップS3)。
そこで、パルスモータ30を逆転駆動させて歯車18を
反時計回り(第1方向)に回転させる。この結果、回転
量に対応したパルス信号がエンコーダ36から制御部2
8のカウンタ52に入力される(ステップS4)。前記
センサ40が歯車18の歯42の歯形側面50(図6参
照)を検出した時点(センサ40、OFF→ON)で、
前記カウンタ52におけるパルス信号のカウントを停止
させるとともに、パルスモータ30を停止させる(図7
および図8参照)。前記パルス信号のカウント数を制御
部28のメモリ54に記憶させるとともに、クラッチ3
2を解放する(ステップS5、S6)。
【0025】このようにしてティーチングが終了した歯
車噛合機構10において、次に、前記歯車18と同等の
歯車18を投入して加工する工程について、図9に示す
フローチャートを参照して説明する。
車噛合機構10において、次に、前記歯車18と同等の
歯車18を投入して加工する工程について、図9に示す
フローチャートを参照して説明する。
【0026】まず、ティーチングの場合と同様に、図3
に示すように、歯車18を砥石12の孔部14に進入さ
せるとともに、制御部28からの信号により砥石モータ
20を駆動して砥石12を所定位置に位置決めしておく
(ステップS7)。
に示すように、歯車18を砥石12の孔部14に進入さ
せるとともに、制御部28からの信号により砥石モータ
20を駆動して砥石12を所定位置に位置決めしておく
(ステップS7)。
【0027】次に、クラッチ32を接続するとともに、
制御部28のカウンタ52をリセットする(ステップS
8)。そこで、制御部28からの駆動信号によりパルス
モータ30を正転させ、歯車18を時計回り(第2方
向)に回転させる(ステップS9)。
制御部28のカウンタ52をリセットする(ステップS
8)。そこで、制御部28からの駆動信号によりパルス
モータ30を正転させ、歯車18を時計回り(第2方
向)に回転させる(ステップS9)。
【0028】この状態で、図8に示すように、センサ4
0が歯車18の最初の歯42aの歯側側面50を検出し
(図6、センサ40、OFF→ON)、図10に示すよ
うに、検出状態が終了した時点(図6、センサ40、O
N→OFF)から制御部28のカウンタ52においてエ
ンコーダ36からのパルス数をカウントする(ステップ
S10)。
0が歯車18の最初の歯42aの歯側側面50を検出し
(図6、センサ40、OFF→ON)、図10に示すよ
うに、検出状態が終了した時点(図6、センサ40、O
N→OFF)から制御部28のカウンタ52においてエ
ンコーダ36からのパルス数をカウントする(ステップ
S10)。
【0029】前記パルス数は比較回路56に入力され、
そこで、ティーチング時にメモリ54に記憶されたパル
ス数と比較される。パルス数が一致した時点でパルスモ
ータ30を停止させる(図5参照)(ステップS1
1)。
そこで、ティーチング時にメモリ54に記憶されたパル
ス数と比較される。パルス数が一致した時点でパルスモ
ータ30を停止させる(図5参照)(ステップS1
1)。
【0030】ここで、図4に示すように、図示しない変
位手段で砥石12を歯車18方向に変位させることによ
り、砥石12と歯車18が確実に噛合される(ステップ
S12)。
位手段で砥石12を歯車18方向に変位させることによ
り、砥石12と歯車18が確実に噛合される(ステップ
S12)。
【0031】最後に、クラッチ32が解放される(ステ
ップS13)。
ップS13)。
【0032】この後、砥石モータ20の駆動によって砥
石12を回転させ、歯車18の歯42を研削する。
石12を回転させ、歯車18の歯42を研削する。
【0033】このように本実施例に係る歯車噛合機構1
0では、ティーチング時に歯車18を噛合状態から第1
方向(反時計回り)に回転させ、センサ40によって歯
42の歯形側面50が検出されるまでの回転量を、エン
コーダ36からのパルス数をカウンタ52でカウントし
てメモリ54に記憶しておく。加工時には、歯車18を
前記第1方向と逆の第2方向(時計回り)に回転させ、
センサ40によって最初の歯42aの歯形側面50が検
出された状態が終了した時点(図6、センサ40、ON
→OFF)から前記カウンタ52によってエンコーダ3
6からのパルス数をカウントし、このパルス数をメモリ
54に記憶されたパルス数と比較回路56で比較し、前
記パルス数が一致した時点でパルスモータ30を停止さ
せて歯車18を位置決めする。
0では、ティーチング時に歯車18を噛合状態から第1
方向(反時計回り)に回転させ、センサ40によって歯
42の歯形側面50が検出されるまでの回転量を、エン
コーダ36からのパルス数をカウンタ52でカウントし
てメモリ54に記憶しておく。加工時には、歯車18を
前記第1方向と逆の第2方向(時計回り)に回転させ、
センサ40によって最初の歯42aの歯形側面50が検
出された状態が終了した時点(図6、センサ40、ON
→OFF)から前記カウンタ52によってエンコーダ3
6からのパルス数をカウントし、このパルス数をメモリ
54に記憶されたパルス数と比較回路56で比較し、前
記パルス数が一致した時点でパルスモータ30を停止さ
せて歯車18を位置決めする。
【0034】従って、ティーチング時に、制御部28の
メモリ54に記憶されたパルス数に基づいてパルスモー
タ30が制御されて砥石12と歯車18の噛合状態を得
るため、パルスモータ30の回転速度を向上させても位
置決め精度が低下することはない。したがって、歯車噛
合機構10における砥石12と歯車18の噛合が効率的
に行われる。
メモリ54に記憶されたパルス数に基づいてパルスモー
タ30が制御されて砥石12と歯車18の噛合状態を得
るため、パルスモータ30の回転速度を向上させても位
置決め精度が低下することはない。したがって、歯車噛
合機構10における砥石12と歯車18の噛合が効率的
に行われる。
【0035】
【0036】
【発明の効果】本発明に係る歯車加工装置における歯車
噛合方法によれば、以下の効果が得られる。
噛合方法によれば、以下の効果が得られる。
【0037】ティーチング時に検出された回転量に基づ
いて被加工歯車の位置決めを行うため、歯形形状部が検
出された位置で位置決めするものと異なり、被加工歯車
の回転速度を高めても該被加工歯車を正確な位置に停止
させることができる。例えば、前記回転量をパルス信号
として予め検出し、前記パルス信号に基づいてモータを
駆動すれば、被加工歯車を正確かつ迅速に位置決めする
ことができる。この結果、回転工具と被加工歯車の噛合
における高速化、すなわち全体として被加工歯車の加工
効率の向上が図られる。
いて被加工歯車の位置決めを行うため、歯形形状部が検
出された位置で位置決めするものと異なり、被加工歯車
の回転速度を高めても該被加工歯車を正確な位置に停止
させることができる。例えば、前記回転量をパルス信号
として予め検出し、前記パルス信号に基づいてモータを
駆動すれば、被加工歯車を正確かつ迅速に位置決めする
ことができる。この結果、回転工具と被加工歯車の噛合
における高速化、すなわち全体として被加工歯車の加工
効率の向上が図られる。
【図1】本発明の一実施例に係る歯車噛合機構の全体概
略説明図である。
略説明図である。
【図2】本発明の一実施例に係る歯車噛合方法における
ティーチングのフローチャートである。
ティーチングのフローチャートである。
【図3】本発明の一実施例に係る歯車噛合方法における
状態説明図である。
状態説明図である。
【図4】本発明の一実施例に係る歯車噛合方法における
状態説明図である。
状態説明図である。
【図5】本発明の一実施例に係る歯車噛合方法における
状態説明図である。
状態説明図である。
【図6】本発明の一実施例に係る歯車噛合機構に用いら
れる歯車の歯先説明図である。
れる歯車の歯先説明図である。
【図7】本発明の一実施例に係る歯車噛合方法におい
て、制御部における各信号のタイミングチャートであ
る。
て、制御部における各信号のタイミングチャートであ
る。
【図8】本発明の一実施例に係る歯車噛合方法における
状態説明図である。
状態説明図である。
【図9】本発明の一実施例に係る歯車噛合方法における
加工のフローチャートである。
加工のフローチャートである。
【図10】本発明の一実施例に係る歯車噛合方法におい
て、制御部における各信号のタイミングチャートであ
る。
て、制御部における各信号のタイミングチャートであ
る。
10…歯車噛合機構 12…砥石 18…歯車 20…砥石モー
タ 26、36…エンコーダ 28…制御部 30…パルスモータ 32…クラッチ 40、40a…センサ 50…歯形側面 54…メモリ 56…比較回路
タ 26、36…エンコーダ 28…制御部 30…パルスモータ 32…クラッチ 40、40a…センサ 50…歯形側面 54…メモリ 56…比較回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新井 英幸 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダ エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 吉田 匡志 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダ エンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−249525(JP,A) 特開 平2−250718(JP,A) 特公 昭62−38089(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23F 23/00 B23F 5/00
Claims (2)
- 【請求項1】歯車形状の回転工具と被加工歯車を噛合さ
せ、これらを相対的に回転させて歯車加工を行う歯車加
工装置において、ティーチングによって得られたデータ
に基づいて前記被加工歯車を前記回転工具に噛合させる
歯車噛合方法であって、 前記ティーチング作業は、所定の回転角度に前記回転工
具を位置決めし、該被加工歯車を任意の方向に回転させ
ながら該回転工具に近接する方向に相対的に移動させる
ことにより、前記被加工歯車を当該回転工具に噛合させ
る工程と、 前記被加工歯車を前記回転工具から相対的に離間させた
後、前記被加工歯車の歯形形状部間でかつ略ピッチ円上
に対応してセンサを相対的に位置決めし、前記センサに
より前記歯形形状部である歯形側面の部位が直接検出さ
れるまで第1方向に当該被加工歯車を回転させるととも
に、その回転量を記憶させる工程と、 を有し、 前記被加工歯車を前記回転工具に噛合させる作業は、該
被加工歯車を前記第1方向と反対の第2方向に回転さ
せ、前記センサを介して前記歯形形状部が直接検出さ
れ、その検出状態が終了する前記歯形側面の部位から前
記記憶された回転量分だけ回転させた後、停止させて位
置決めする工程と、 前記回転工具と位置決めされた前記被加工歯車を相対的
に近接させて互いに噛合させる工程と、 を有することを特徴とする歯車加工装置における歯車噛
合方法。 - 【請求項2】請求項1記載の歯車噛合方法において、 前記被加工歯車の回転量は、パルス信号として検出さ
れ、 前記被加工歯車の回転は、前記パルス信号を基準にして
駆動されるモータによって行われることを特徴とする歯
車加工装置における歯車噛合方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05296862A JP3132740B2 (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 歯車加工装置における歯車噛合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05296862A JP3132740B2 (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 歯車加工装置における歯車噛合方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07148617A JPH07148617A (ja) | 1995-06-13 |
JP3132740B2 true JP3132740B2 (ja) | 2001-02-05 |
Family
ID=17839131
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05296862A Expired - Fee Related JP3132740B2 (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 歯車加工装置における歯車噛合方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3132740B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008053769A1 (fr) | 2006-10-31 | 2008-05-08 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Procédé et dispositif pour détecter un angle d'appariement de dent d'un engrenage |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10342495B4 (de) * | 2003-09-12 | 2017-02-02 | Reishauer Ag | Verfahren und Vorrichtung zum Einzentrieren von vorverzahnten Werkstücken auf Verzahnungsfeinbearbeitungsmaschinen |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60249525A (ja) * | 1984-05-23 | 1985-12-10 | Kashifuji Tekkosho:Kk | 歯車加工機の被加工歯車かみ合わせ装置 |
JPS6238089A (ja) * | 1985-08-12 | 1987-02-19 | Hitachi Ltd | 磁気記録再生装置 |
-
1993
- 1993-11-26 JP JP05296862A patent/JP3132740B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008053769A1 (fr) | 2006-10-31 | 2008-05-08 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Procédé et dispositif pour détecter un angle d'appariement de dent d'un engrenage |
US8463575B2 (en) | 2006-10-31 | 2013-06-11 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Gear meshing angle detection method and device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07148617A (ja) | 1995-06-13 |
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