JP3131187B2 - リング状装着部材およびその使用方法 - Google Patents
リング状装着部材およびその使用方法Info
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- JP3131187B2 JP3131187B2 JP10202092A JP20209298A JP3131187B2 JP 3131187 B2 JP3131187 B2 JP 3131187B2 JP 10202092 A JP10202092 A JP 10202092A JP 20209298 A JP20209298 A JP 20209298A JP 3131187 B2 JP3131187 B2 JP 3131187B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水道仮設管などに
おいて管体の内面の樹脂層を保護して接続するのに有用
なリング状装着部材、この装着部材を用いた管体および
前記装着部材の使用方法に関する。
おいて管体の内面の樹脂層を保護して接続するのに有用
なリング状装着部材、この装着部材を用いた管体および
前記装着部材の使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】水道工事などにおいて、本管を配設する
までの間、バイパスとして鉄製仮設管が利用されてい
る。この仮設管では、内面を防食するため、鉄製パイプ
の内面をナイロンコーティングしたり内面にポリ塩化ビ
ニル管を密着させている。また、仮設管は、本管が配設
されるまでの仮の部材であるため、通常、取扱いが乱雑
であり、外面が傷つき、サビが発生しやすい。そのた
め、仮設管の外面には、溶融亜鉛メッキや塗装が施され
ている。これらの仮設管は、通常、施工現場で仮設管を
切断し、一対の仮設管の端部をネジ切りし、テーパーネ
ジによるネジ接合方式、又はパッキンを用いたリングジ
ョイント方式などにより接合して止水部(接続部)を形
成している。しかし、前記仮設管の切断により内面のポ
リ塩化ビニル管が脱離したり、ナイロンコーティング層
に剥がれが生じる。さらには、接合工程で仮設管の切断
端面を突合せて接続すると、内面の樹脂層が剥離したり
傷付いたりする。従って、仮設管内面の剥離部から急速
に錆が発生するとともに剥離が進行し、水道水などを汚
染する。
までの間、バイパスとして鉄製仮設管が利用されてい
る。この仮設管では、内面を防食するため、鉄製パイプ
の内面をナイロンコーティングしたり内面にポリ塩化ビ
ニル管を密着させている。また、仮設管は、本管が配設
されるまでの仮の部材であるため、通常、取扱いが乱雑
であり、外面が傷つき、サビが発生しやすい。そのた
め、仮設管の外面には、溶融亜鉛メッキや塗装が施され
ている。これらの仮設管は、通常、施工現場で仮設管を
切断し、一対の仮設管の端部をネジ切りし、テーパーネ
ジによるネジ接合方式、又はパッキンを用いたリングジ
ョイント方式などにより接合して止水部(接続部)を形
成している。しかし、前記仮設管の切断により内面のポ
リ塩化ビニル管が脱離したり、ナイロンコーティング層
に剥がれが生じる。さらには、接合工程で仮設管の切断
端面を突合せて接続すると、内面の樹脂層が剥離したり
傷付いたりする。従って、仮設管内面の剥離部から急速
に錆が発生するとともに剥離が進行し、水道水などを汚
染する。
【0003】なお、防蝕性および衛生性の高いステンレ
ススチール製仮設管も知られている。しかし、この仮設
管はコストが高いだけでなく、切断,ネジきりなどの加
工性が低い。そのため、一般に、ステンレススチール製
仮設管は薄肉管として形成されているが、機械的強度が
小さいため、乱雑な取扱いにより、へこみや変形が生じ
たり、止水部が破損する場合がある。
ススチール製仮設管も知られている。しかし、この仮設
管はコストが高いだけでなく、切断,ネジきりなどの加
工性が低い。そのため、一般に、ステンレススチール製
仮設管は薄肉管として形成されているが、機械的強度が
小さいため、乱雑な取扱いにより、へこみや変形が生じ
たり、止水部が破損する場合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、腐食性金属で形成された仮設管の内面から被覆樹脂
層が剥がれても、仮設管などの管体に装着するだけで、
樹脂層の剥離の進行や腐食の進行を有効に抑制できるリ
ング状装着部材およびそれを用いた複合管体、並びにリ
ング状装着部材の使用方法を提供することにある。本発
明の他の目的は、仮設管などの管体の接続において、端
面を突合せても内面の樹脂層の剥離や傷付きを有効に防
止できるリング状装着部材およびそれを用いた複合管
体、並びにリング状装着部材の使用方法を提供すること
にある。
は、腐食性金属で形成された仮設管の内面から被覆樹脂
層が剥がれても、仮設管などの管体に装着するだけで、
樹脂層の剥離の進行や腐食の進行を有効に抑制できるリ
ング状装着部材およびそれを用いた複合管体、並びにリ
ング状装着部材の使用方法を提供することにある。本発
明の他の目的は、仮設管などの管体の接続において、端
面を突合せても内面の樹脂層の剥離や傷付きを有効に防
止できるリング状装着部材およびそれを用いた複合管
体、並びにリング状装着部材の使用方法を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するため鋭意検討の結果、管体内面に樹脂層の剥
離が生じても、半径方向に弾性変形可能なリング状部材
により内方から外方へ樹脂層を押さえるとともに、管体
の端面を周方向へカバーすると、腐食の進行及び水道水
などの汚染を大きく抑制できることを見いだし、本発明
を完成した。すなわち、本発明のリング状装着部材は、
少なくとも内面に樹脂層が形成された管体の開口部に装
着するための部材であって、管体内に装着可能であり、
かつ半径方向に弾性的に変形可能なリング本体と、この
リング本体から延出して管体の端面の少なくとも一部を
周方向にカバー可能なフランジ部と、リング本体の装着
部側の端部を外面側へ折り返すことにより周方向に形成
された補強部とを備えている。この装着部材のリング本
体は、非腐食性金属又は樹脂(非腐食性材料)で幅広に
形成され、かつ断面C字状に形成することにより、半径
方向にバネ作用を付与してもよい。さらに、通常、フラ
ンジ部は、リング本体の端部からL字状に屈曲して延出
し、管体の端面を周方向にカバー可能である。本発明に
は、前記リング状装着部材のリング本体が管体の開口部
内に装着された複合管体も含まれる。この複合管体にお
いても、前記管体の少なくとも内面には樹脂層が形成さ
れている。
を達成するため鋭意検討の結果、管体内面に樹脂層の剥
離が生じても、半径方向に弾性変形可能なリング状部材
により内方から外方へ樹脂層を押さえるとともに、管体
の端面を周方向へカバーすると、腐食の進行及び水道水
などの汚染を大きく抑制できることを見いだし、本発明
を完成した。すなわち、本発明のリング状装着部材は、
少なくとも内面に樹脂層が形成された管体の開口部に装
着するための部材であって、管体内に装着可能であり、
かつ半径方向に弾性的に変形可能なリング本体と、この
リング本体から延出して管体の端面の少なくとも一部を
周方向にカバー可能なフランジ部と、リング本体の装着
部側の端部を外面側へ折り返すことにより周方向に形成
された補強部とを備えている。この装着部材のリング本
体は、非腐食性金属又は樹脂(非腐食性材料)で幅広に
形成され、かつ断面C字状に形成することにより、半径
方向にバネ作用を付与してもよい。さらに、通常、フラ
ンジ部は、リング本体の端部からL字状に屈曲して延出
し、管体の端面を周方向にカバー可能である。本発明に
は、前記リング状装着部材のリング本体が管体の開口部
内に装着された複合管体も含まれる。この複合管体にお
いても、前記管体の少なくとも内面には樹脂層が形成さ
れている。
【0006】さらに本発明には、一対の管体を接続する
ための方法であって、前記リング状装着部材のリング本
体を、少なくとも内面に樹脂層が形成された一対の管体
の開口部内にそれぞれ装着し、フランジ部を突合せて一
対の管体を接続する方法も含まれる。
ための方法であって、前記リング状装着部材のリング本
体を、少なくとも内面に樹脂層が形成された一対の管体
の開口部内にそれぞれ装着し、フランジ部を突合せて一
対の管体を接続する方法も含まれる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、必要により添付図面を参
照しつつ、本発明をより詳細に説明する。図1は本発明
のリング状装着部材の一例を示す概略斜視図、図2はリ
ングジョイント方式を利用して図1のリング状装着部材
を仮設管に装着した状態を示す概略分解斜視図である。
照しつつ、本発明をより詳細に説明する。図1は本発明
のリング状装着部材の一例を示す概略斜視図、図2はリ
ングジョイント方式を利用して図1のリング状装着部材
を仮設管に装着した状態を示す概略分解斜視図である。
【0008】リング状装着部材1は、図1及び図2に示
されるように、シート状非腐食性金属(ステンレススチ
ールなど)で形成され、かつ半径方向への弾性変形可能
なバネ作用を有するとともに、管体6内に装着可能な幅
広の筒状リング本体2と、このリング本体の端部からL
字状に屈曲して外方(側方)へ延出し、かつ前記管体6
の端面を周方向にカバー可能なフランジ部4とを備えて
いる。前記リング本体2の半径方向の弾性変形性(バネ
弾性)は、リング本体2の軸方向に切欠部(切除部)3
を形成し、断面C字状に形成することにより付与されて
いる。
されるように、シート状非腐食性金属(ステンレススチ
ールなど)で形成され、かつ半径方向への弾性変形可能
なバネ作用を有するとともに、管体6内に装着可能な幅
広の筒状リング本体2と、このリング本体の端部からL
字状に屈曲して外方(側方)へ延出し、かつ前記管体6
の端面を周方向にカバー可能なフランジ部4とを備えて
いる。前記リング本体2の半径方向の弾性変形性(バネ
弾性)は、リング本体2の軸方向に切欠部(切除部)3
を形成し、断面C字状に形成することにより付与されて
いる。
【0009】さらに、リング本体2の他方の端部の周方
向には補強部5が形成されている。この例では、前記補
強部(肉厚部)5はリング本体の端部を外面側へ折り曲
げ加工することにより形成されており、リング本体2の
端部には外方又は側方へ厚みが増している。
向には補強部5が形成されている。この例では、前記補
強部(肉厚部)5はリング本体の端部を外面側へ折り曲
げ加工することにより形成されており、リング本体2の
端部には外方又は側方へ厚みが増している。
【0010】このような装着部材1は、管体6の開口部
に装着して内面の樹脂層の剥離や腐食の進行を抑制する
のに有用である。前記管体6は、腐食性金属(例えば、
鉄など)で形成され、かつ前記リング本体2の外径より
も内径が小さなパイプ本体7と、このパイプ本体の少な
くとも内面に形成された樹脂層8とで構成されている。
この例では、内面の樹脂層はナイロンコーティング層で
形成されており、パイプ本体7の外面には、耐蝕性を付
与するため溶融亜鉛メッキ層9又は塗装塗膜などによる
防蝕層が形成されている。
に装着して内面の樹脂層の剥離や腐食の進行を抑制する
のに有用である。前記管体6は、腐食性金属(例えば、
鉄など)で形成され、かつ前記リング本体2の外径より
も内径が小さなパイプ本体7と、このパイプ本体の少な
くとも内面に形成された樹脂層8とで構成されている。
この例では、内面の樹脂層はナイロンコーティング層で
形成されており、パイプ本体7の外面には、耐蝕性を付
与するため溶融亜鉛メッキ層9又は塗装塗膜などによる
防蝕層が形成されている。
【0011】そして、図2に示されるように、リング状
装着部材1のリング本体2を、少なくとも内面に樹脂層
8が形成された管体6の開口部内に装着すると、リング
本体2の外面と管体6の内面の樹脂層8とが接触(特に
面接触)するとともに、バネ作用によりリング本体2が
樹脂層8に弾性的に押付けられて密着する。特にリング
本体2の装着部側の端部に外側へ折返された補強部(肉
厚部)5が形成されているため、この補強部5と樹脂層
8との密着力を高めることができる。そのため、管体6
を仮設管として利用する際、仮設管の切断などにより樹
脂層8が損傷したり剥離しても、管体6の内面の樹脂層
8の剥離の進行を防止できる。さらに、前記フランジ部
4により管体6の端面がカバー可能であるため、樹脂層
8の剥離部に水などが侵入するのを防止でき、パイプ本
体7の腐食の進行を抑制できる。さらに、一対の管体
6,6の端面を突合わせて接続しても、管体6,6の端
面間には、前記フランジ部4が介在するため、樹脂層8
が傷付くことがない。特に、強い締結力で一対の管体
6,6を締結しても、樹脂層8が損傷したり剥離を促進
することがない。なお、図2に示す例では、一対の管体
6,6の接続にはリングジョイントが使用されており、
このリングジョイントは、管体6,6の周形状に対応し
て湾曲し、かつヒンジ式に連結された一対の保持体1
0,10と、管体6,6の端部に周方向に形成された凸
部6a,6aに対応して、前記保持体10,10の凹状
湾曲内面の周方向に形成された溝11,11と、これら
の溝間に配設可能なリングパッキン12と、前記保持体
10,10を締結するための締結手段とで構成されてい
る。この締結手段は、一方の保持体10の端部から突出
する複数の突出部13aと、他方の保持体10の端部に
取り付けられ、かつ前記突出部13a,13a間の螺合
孔に挿入して、保持体10,10を緊締可能なボルト1
3bとで構成されている。
装着部材1のリング本体2を、少なくとも内面に樹脂層
8が形成された管体6の開口部内に装着すると、リング
本体2の外面と管体6の内面の樹脂層8とが接触(特に
面接触)するとともに、バネ作用によりリング本体2が
樹脂層8に弾性的に押付けられて密着する。特にリング
本体2の装着部側の端部に外側へ折返された補強部(肉
厚部)5が形成されているため、この補強部5と樹脂層
8との密着力を高めることができる。そのため、管体6
を仮設管として利用する際、仮設管の切断などにより樹
脂層8が損傷したり剥離しても、管体6の内面の樹脂層
8の剥離の進行を防止できる。さらに、前記フランジ部
4により管体6の端面がカバー可能であるため、樹脂層
8の剥離部に水などが侵入するのを防止でき、パイプ本
体7の腐食の進行を抑制できる。さらに、一対の管体
6,6の端面を突合わせて接続しても、管体6,6の端
面間には、前記フランジ部4が介在するため、樹脂層8
が傷付くことがない。特に、強い締結力で一対の管体
6,6を締結しても、樹脂層8が損傷したり剥離を促進
することがない。なお、図2に示す例では、一対の管体
6,6の接続にはリングジョイントが使用されており、
このリングジョイントは、管体6,6の周形状に対応し
て湾曲し、かつヒンジ式に連結された一対の保持体1
0,10と、管体6,6の端部に周方向に形成された凸
部6a,6aに対応して、前記保持体10,10の凹状
湾曲内面の周方向に形成された溝11,11と、これら
の溝間に配設可能なリングパッキン12と、前記保持体
10,10を締結するための締結手段とで構成されてい
る。この締結手段は、一方の保持体10の端部から突出
する複数の突出部13aと、他方の保持体10の端部に
取り付けられ、かつ前記突出部13a,13a間の螺合
孔に挿入して、保持体10,10を緊締可能なボルト1
3bとで構成されている。
【0012】このように、図2に示されるように、前記
リング状装着部材1のリング本体2が、管体6の開口部
内に装着された複合管体は、パイプ本体7の内面を被覆
する樹脂層8が剥がれても、腐食の進行を有効に抑制で
きるとともに、端面を突合せても内面の樹脂層8の剥離
や傷付きを有効に防止できる。そのため、本発明のリン
グ状装着部材やこの装着部材を備えた複合管体は、仮設
管とその接続に有利に適用できる。
リング状装着部材1のリング本体2が、管体6の開口部
内に装着された複合管体は、パイプ本体7の内面を被覆
する樹脂層8が剥がれても、腐食の進行を有効に抑制で
きるとともに、端面を突合せても内面の樹脂層8の剥離
や傷付きを有効に防止できる。そのため、本発明のリン
グ状装着部材やこの装着部材を備えた複合管体は、仮設
管とその接続に有利に適用できる。
【0013】なお、リング本体は、非腐食性材料(非腐
食性金属又は樹脂)で形成でき、半径方向へ弾性的に変
形可能であればよい。リング本体は、通常、幅広の金属
板を湾曲した断面C字状の筒状に形成することにより、
半径方向のバネ作用が付与されている。なお、リング本
体には、管体内への装着性を高めるため、必要により軸
方向へ延びるスリットなどを形成してもよい。さらに、
リング本体の外面には、補強性を付与したり、樹脂層に
対してリング部を確実に接触させるため、軸方向に延び
る凸部や散在する凸部を形成してもよい。さらには、フ
ランジ部が形成されたリング部材の外径(仮想円の外
径)よりも、装着部側の端部の外径(仮想円の外径)を
大きくし、リング本体の装着部側で管体の樹脂層を確実
に押付けてもよい。
食性金属又は樹脂)で形成でき、半径方向へ弾性的に変
形可能であればよい。リング本体は、通常、幅広の金属
板を湾曲した断面C字状の筒状に形成することにより、
半径方向のバネ作用が付与されている。なお、リング本
体には、管体内への装着性を高めるため、必要により軸
方向へ延びるスリットなどを形成してもよい。さらに、
リング本体の外面には、補強性を付与したり、樹脂層に
対してリング部を確実に接触させるため、軸方向に延び
る凸部や散在する凸部を形成してもよい。さらには、フ
ランジ部が形成されたリング部材の外径(仮想円の外
径)よりも、装着部側の端部の外径(仮想円の外径)を
大きくし、リング本体の装着部側で管体の樹脂層を確実
に押付けてもよい。
【0014】フランジ部は、管体に装着可能であり、か
つ管体を接続可能である限り、リング本体の端部に限ら
ず途中部から外部側方へ延出させていてもよく、フラン
ジ部は前記管体の端面のほぼ全周に限らず少なくとも一
部を周方向にカバー可能であればよい。フランジ部は、
互いに対向して接触、特に面接触可能である場合が多
い。さらに、補強部は、半円状のプレート(補強材)を
リング本体に溶接又は接着させることにより形成しても
よい。なお、管体の内面(接水部)の樹脂層は、衛生性
の高い種々の樹脂、例えば、オレフィン系樹脂,アクリ
ル系樹脂,スチレン系樹脂,ナイロン系樹脂(ナイロン
12,ナイロン612など),ポリエステル系樹脂、ハ
ロゲン含有樹脂(塩化ビニル系樹脂,フッ素系樹脂)な
どで形成できる。樹脂層は、コーティングなどの方法に
より形成してもよく、樹脂管をパイプ本体内に装着して
融着させることにより挿入管として形成してもよい。好
ましい樹脂層には、パイプ本体との密着性及び防蝕性の
高い樹脂層、例えば、流動浸漬法を利用した方法(樹脂
粉粒体を流通させて管体の内面をコーティングする方法
など)により、コーティングしたナイロン系樹脂層など
が含まれる。
つ管体を接続可能である限り、リング本体の端部に限ら
ず途中部から外部側方へ延出させていてもよく、フラン
ジ部は前記管体の端面のほぼ全周に限らず少なくとも一
部を周方向にカバー可能であればよい。フランジ部は、
互いに対向して接触、特に面接触可能である場合が多
い。さらに、補強部は、半円状のプレート(補強材)を
リング本体に溶接又は接着させることにより形成しても
よい。なお、管体の内面(接水部)の樹脂層は、衛生性
の高い種々の樹脂、例えば、オレフィン系樹脂,アクリ
ル系樹脂,スチレン系樹脂,ナイロン系樹脂(ナイロン
12,ナイロン612など),ポリエステル系樹脂、ハ
ロゲン含有樹脂(塩化ビニル系樹脂,フッ素系樹脂)な
どで形成できる。樹脂層は、コーティングなどの方法に
より形成してもよく、樹脂管をパイプ本体内に装着して
融着させることにより挿入管として形成してもよい。好
ましい樹脂層には、パイプ本体との密着性及び防蝕性の
高い樹脂層、例えば、流動浸漬法を利用した方法(樹脂
粉粒体を流通させて管体の内面をコーティングする方法
など)により、コーティングしたナイロン系樹脂層など
が含まれる。
【0015】管体外面には必ずしも防蝕層は必要ではな
いが、防蝕層を備えているのが好ましい。防蝕層の種類
は特に制限されず、例えば、塗料による塗膜、溶融亜鉛
メッキ被膜(錫,アルミニウムなどの溶融亜鉛合金メッ
キ被膜を含む)などで形成できる。好ましい防食層は、
腐食性金属のパイプ本体に対して高い防蝕性を付与でき
る溶融亜鉛メッキ被膜である。管体の形状やサイズは特
に制限されず、例えば、管体の形状は、直管,曲管,T
字管などであってもよい。
いが、防蝕層を備えているのが好ましい。防蝕層の種類
は特に制限されず、例えば、塗料による塗膜、溶融亜鉛
メッキ被膜(錫,アルミニウムなどの溶融亜鉛合金メッ
キ被膜を含む)などで形成できる。好ましい防食層は、
腐食性金属のパイプ本体に対して高い防蝕性を付与でき
る溶融亜鉛メッキ被膜である。管体の形状やサイズは特
に制限されず、例えば、管体の形状は、直管,曲管,T
字管などであってもよい。
【0016】本発明の方法では、前記リング状装着部材
のリング本体を、少なくとも内面に樹脂層が形成された
一対の管体の開口部内にそれぞれ装着し、フランジ部を
突合せて一対の管体を接続する。仮設管では、通常、管
体は所定長さに切断され、切断された管体の端部の外面
には、管体の接合方式に応じて、ネジ切り加工を施して
もよい。管体の接続には、止水部で封止可能であるとと
もに一対の管体を接続可能な慣用の手段、例えば、管用
テーパーネジによるネジ接合やパッキンを備えたリング
ジョイント接合(クランプ接合やクリップ接合,ターン
バックル)などが利用できる。なお、パッキンは、接合
方式や止水部の構造に応じて、管体の外周部に配設して
もよく、対向するフランジ部間などの適所に配設しても
よい。
のリング本体を、少なくとも内面に樹脂層が形成された
一対の管体の開口部内にそれぞれ装着し、フランジ部を
突合せて一対の管体を接続する。仮設管では、通常、管
体は所定長さに切断され、切断された管体の端部の外面
には、管体の接合方式に応じて、ネジ切り加工を施して
もよい。管体の接続には、止水部で封止可能であるとと
もに一対の管体を接続可能な慣用の手段、例えば、管用
テーパーネジによるネジ接合やパッキンを備えたリング
ジョイント接合(クランプ接合やクリップ接合,ターン
バックル)などが利用できる。なお、パッキンは、接合
方式や止水部の構造に応じて、管体の外周部に配設して
もよく、対向するフランジ部間などの適所に配設しても
よい。
【0017】図3はネジ接合を利用した本発明の他の例
を示す概略分解斜視図である。この例では、一対の管体
6,6の端部にはネジ切り加工によりネジ部6b,6b
が形成されており、各ネジ部を接続管体20の内ネジ部
に螺合することにより、ネジ接合されている。
を示す概略分解斜視図である。この例では、一対の管体
6,6の端部にはネジ切り加工によりネジ部6b,6b
が形成されており、各ネジ部を接続管体20の内ネジ部
に螺合することにより、ネジ接合されている。
【0018】本発明の方法では、リング状装着部材を管
体の開口部内に装着して接続するという簡単な操作で、
樹脂層の剥離や腐食の進行を抑制でき、錆(赤錆)を有
効に防止できる。そのため、本発明の方法は、老朽化し
た上下水道管などに対する仮設配管方式又は仮設給排水
配管システムとして有用である。なお、本発明の方法又
はシステムにおいて、管体から樹脂層や防食層を除去回
収するとともに管体を再生させてリサイクルすることも
可能であり、このような方法により管体を半永久的に繰
り返し使用してもよい。
体の開口部内に装着して接続するという簡単な操作で、
樹脂層の剥離や腐食の進行を抑制でき、錆(赤錆)を有
効に防止できる。そのため、本発明の方法は、老朽化し
た上下水道管などに対する仮設配管方式又は仮設給排水
配管システムとして有用である。なお、本発明の方法又
はシステムにおいて、管体から樹脂層や防食層を除去回
収するとともに管体を再生させてリサイクルすることも
可能であり、このような方法により管体を半永久的に繰
り返し使用してもよい。
【0019】前記のように、本発明のリング状装着部材
や管体は、種々の管体、特に仮設管に適用するのが有利
であるが、本管などにも適用できる。
や管体は、種々の管体、特に仮設管に適用するのが有利
であるが、本管などにも適用できる。
【0020】
【発明の効果】本発明では、前記リング状装着部材を用
いることにより、腐食性金属で形成された仮設管の内面
から被覆樹脂層が剥がれても、仮設管などの管体に装着
するだけで、腐食の進行を有効に抑制できる。また、管
体の接続において、端面を突合せても内面の樹脂層の剥
離や傷付きを有効に防止できる。そのため、仮設管用の
装着部材として有用である。
いることにより、腐食性金属で形成された仮設管の内面
から被覆樹脂層が剥がれても、仮設管などの管体に装着
するだけで、腐食の進行を有効に抑制できる。また、管
体の接続において、端面を突合せても内面の樹脂層の剥
離や傷付きを有効に防止できる。そのため、仮設管用の
装着部材として有用である。
【図1】図1は本発明のリング状装着部材の一例を示す
概略斜視図である。
概略斜視図である。
【図2】図2は図1のリング状装着部材を仮設管に装着
した状態を示す概略分解斜視図である。
した状態を示す概略分解斜視図である。
【図3】図3はネジ接合を利用した本発明の他の例を示
す概略分解斜視図である。
す概略分解斜視図である。
1…リング状装着部材 2…リング本体 4…フランジ部 5…補強部 6…管体 7…パイプ本体 8…樹脂層 9…溶融亜鉛メッキ層
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 57/00 F16L 58/18
Claims (5)
- 【請求項1】 少なくとも内面に樹脂層が形成された管
体の開口部に装着するための部材であって、管体内に装
着可能であり、かつ半径方向に弾性的に変形可能なリン
グ本体と、このリング本体から延出して管体の端面の少
なくとも一部を周方向にカバー可能なフランジ部と、リ
ング本体の装着部側の端部を外面側へ折り返すことによ
り周方向に形成された補強部とを備えているリング状装
着部材。 - 【請求項2】 非腐食性金属又は樹脂で形成された幅広
のリング本体が、断面C字状に形成され、半径方向にバ
ネ作用を有する請求項1記載のリング状装着部材。 - 【請求項3】 リング本体の端部からL字状に屈曲して
延出するフランジ部が、管体の端面を周方向にカバー可
能である請求項1記載のリング状装着部材。 - 【請求項4】 請求項1記載のリング状装着部材のリン
グ本体が、少なくとも内面に樹脂層が形成された管体の
開口部内に装着されている複合管体。 - 【請求項5】 一対の管体を接続するための方法であっ
て、請求項1記載のリング状装着部材のリング本体を、
少なくとも内面に樹脂層が形成された一対の管体の開口
部内にそれぞれ装着し、フランジ部を突合せて一対の管
体を接続する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10202092A JP3131187B2 (ja) | 1998-07-16 | 1998-07-16 | リング状装着部材およびその使用方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP10202092A JP3131187B2 (ja) | 1998-07-16 | 1998-07-16 | リング状装着部材およびその使用方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000035186A JP2000035186A (ja) | 2000-02-02 |
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Families Citing this family (2)
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KR100590410B1 (ko) * | 2005-09-26 | 2006-06-19 | 주식회사 건화엔지니어링 | 상수도관 외부면 보강시설물의 결합구조 |
KR200458316Y1 (ko) * | 2009-10-29 | 2012-03-13 | 박찬석 | 고정앙카 클램프 |
-
1998
- 1998-07-16 JP JP10202092A patent/JP3131187B2/ja not_active Expired - Fee Related
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