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JP3123644B2 - 橋梁ケーブルの定着構造 - Google Patents

橋梁ケーブルの定着構造

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JP3123644B2
JP3123644B2 JP09182517A JP18251797A JP3123644B2 JP 3123644 B2 JP3123644 B2 JP 3123644B2 JP 09182517 A JP09182517 A JP 09182517A JP 18251797 A JP18251797 A JP 18251797A JP 3123644 B2 JP3123644 B2 JP 3123644B2
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JP
Japan
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fixing plate
grip
fixing
crimping
crimping grip
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JP09182517A
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JPH1121813A (ja
Inventor
尚 大宮司
信 富本
Original Assignee
株式会社春本鐵工
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は斜張橋の橋げたを支
持するケーブルや、吊構造物を支持するケーブルの終端
部を定着する構造に関し、更に詳しくはケーブルを構成
するPC鋼より線の終端部に圧着グリップが固定され、
その圧着グリップをアンカーソケットの内部に固定した
定着板に係合して止める圧着グリップ方式の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図1に示すような斜張橋において橋げた
11を支持するケーブル3は、PC鋼より線の束を所要数
結束したものであり、その終端部を定着するために今日
採用されている方式に圧着グリップ方式がある。その圧
着グリップ方式は、図8に示すようにアンカーソケット
1’の内部に定着板2’が固定され、その定着板2’に
貫通開穿した挿通孔の孔縁に各PC鋼より線4’の終端
部外側に固定した圧着グリップ5’の端部を引っ掛けて
固定するというものである。そして、定着板に挿通され
るPC鋼より線は中心から径方向外側に向けて放射状に
拡散するように中心部以外は斜めに傾けて取り付けられ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来構造は、
ケーブルの引張荷重を定着板とPC鋼より線の終端部外
側に圧着固定した圧着グリップとで負担する構造で、し
かも定着板の外側に配置される圧着グリップ相互間の空
間部にはエポキシ樹脂(APSコンパウンド)8を注入
して活荷重による変動応力に耐えるようになっている。
従って、この場合、引張荷重に耐える定着部としては定
着板に係合する圧着グリップの端部までが定着部とな
り、その結果、定着部の厚さT’は厚く形成されてい
る。又、束ねたPC鋼より線は圧着グリップが放射状に
拡散するように傾けて取り付けられているため、定着板
に開設される挿通孔の入口側と出口側の中心はズレ、因
って該定着板の直径L’も大きくなっている。定着板の
厚さ及び直径が大きくなれば、当然のことながら該定着
板を内装するアンカーソケットも大きいものが必要とな
り、取扱いにも影響することになる。
【0004】本発明は上記した従来の技術が有する問題
点に鑑みてなされたもので、その課題とするところは、
ケーブルの引張荷重を受け止める定着板の外径及び厚さ
を減少でき、アンカーソケットを小さくすることが可能
な橋梁ケーブルの定着構造を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為に
本発明が講じた技術的手段は、PC鋼より線の終端部に
圧着グリップを固定し、その圧着グリップの側端をアン
カーソケット内部の定着板に係合する橋梁ケーブルの定
着構造において、上記アンカーソケットを定着部とソケ
ット部に分割し、その定着部に、一側にPC鋼より線が
挿入される略同径の挿入孔を開設し、他側に前記挿入孔
の軸芯線上に圧着グリップの外周面が密着する圧着グリ
ップ係合孔を連通開設した定着板を一体に構成し、この
定着部にソケット部をネジ構造によって連結一体化し、
圧着グリップの側端及び外周面を前記定着板に密着係合
させた構成にある。
【0006】上記定着板に開設される多数の挿入孔(同
軸芯上の圧着グリップ係合孔)はその軸芯を該定着板の
中心と平行にして、且つ周囲に等間隔をおいて放射状に
配置されている。又、定着板における圧着グリップ係合
孔は該定着板の板厚の少なくとも半分又は半分以上に亘
って開設する
【0007】上記の手段によれば、定着板における挿入
孔が開設された側面の周縁がアンカーソケットで支持さ
れ、ケーブルに引張荷重が作用すると、該定着板の厚さ
の中心(中立軸)を境として挿入孔側は引張側、反対側
の圧着グリップ係合孔が開設された側面は圧縮側とな
る。そして、その圧縮側に形成した圧着グリップ係合孔
に挿入された圧着グリップは該圧着グリップ係合孔の孔
周壁面で押さえられ、該圧着グリップがPC鋼より線か
ら抜けようとして拡径(膨らむ)するのを押さえる。こ
れにより、圧着グリップは定着板と一体化される。従っ
て、定着板の圧縮側に配置取り付けられる圧着グリップ
を有効断面積と考えることができ、それにより圧着グリ
ップ係合孔の開設による断面欠損量を最小限に押さえる
ことが可能となり、因って定着板の厚さを従来構造に比
べて薄くすることができる。
【0008】更に、上記の構成によって圧着グリップを
定着板と一体化でき、しかも各挿入孔が定着板の中心と
平行に開設されていることで、該定着板の直径を従来構
造に比べて小さくすることが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図2はアンカーソケットに定着板
を固定し、その定着板にPC鋼より線を取り付けた構造
を示し、図中、1はアンカーソケットで外形は段付き円
筒状に構成され、その内側にはテーパ孔1aとその大径
側に連続する直円筒孔1bが形成され、直円筒孔1bに
円盤形状の定着板2が嵌合固定され、その定着板2にP
C鋼より線を平行に束ねたケーブル3が係着固定されて
いる。定着板2に対するケーブル3の係着固定は、該ケ
ーブル3を構成する各PC鋼より線4の終端側外側に圧
着グリップ5を圧着固定し、その圧着グリップ5を定着
板2に係合一体化させて固定する。
【0010】上記定着板2は図3及び図4に示すように
所定の厚さを有した円盤にして、その一側(引張側)に
ケーブル3を構成するPC鋼より線4の外径と略同径の
挿入孔6が該定着板2の中心と平行ならしめて開設さ
れ、定着板2の他側(圧縮側)には前記挿入孔6の軸心
線上に位置させてPC鋼より線4の終端側に圧着された
圧着グリップ5の外径と略同径の圧着グリップ係合孔7
が開設されると共に、その圧着グリップ係合孔7の深さ
(長さ)は少なくとも定着板2の厚さの半分又は半分以
上とし、挿入孔6と圧着グリップ係合孔7は連通開設さ
れている。
【0011】PC鋼より線4の終端側外側に圧着固定さ
れる圧着グリップ5は、今日周知の内面が平滑なもので
もよいが、図4に示すようにグリップ全長の約半分宛の
内面に螺旋状にネジ5aを形成すると共に焼入れし、残
りの半分宛は従来通りの平滑面5bに形成したものを使
用してもよい。この圧着グリップ5は、ネジ5aが形成
された部分で高張力の抜け(引張荷重)に対応でき、従
来の圧着グリップでは滑りが確認された亜鉛メッキPC
鋼より線にも十分適用可能となる。そして、設計荷重の
範囲内では、平滑筒部で強度を持ち、圧着によるPC鋼
より線への影響を極力抑え、疲労強度への影響を少なく
し、平滑筒部で強度を保証できるので、ネジ筒部への応
力伝達を少なくすることができる。
【0012】次に上記した定着板2とPC鋼より線4の
圧着グリップ5との関係を図5及び図6に基づいて説明
する。尚、図面は理解を助けるため、アンカーソケット
1と定着板2との間、定着板2と圧着グリップ5との間
に夫々隙間を表しているが、実際は夫々密着しているも
のである。図5はアンカーソケット1の直円筒孔1bに
定着板2が嵌合固定され、その定着板2の挿入孔6にP
C鋼より線4を挿通し、該PC鋼より線4の終端側外側
に固定した圧着グリップ5を圧着グリップ係合孔7に嵌
合密着させた状態を示す。この状態で荷重方向に引張力
が作用すると定着板2はその外周縁がアンカーソケット
1で支持されて図示の如く変形し、挿入孔6の開口側は
引張側、圧着グリップ係合孔7の開口側は圧縮側とな
り、中立軸より圧縮側に位置する圧着グリップ5はその
外周面が圧着グリップ係合孔7の孔周壁面と密着して一
体化するため、該圧着グリップ部分は有効断面積と見做
すことができ、それにより定着板2に開設した圧着グリ
ップ係合孔7の断面欠損を最小限に押さえ、定着板2の
厚さTを従来品(図8参照)に比べて薄くすることがで
きる。
【0013】即ち、上記した定着板2の変形時、圧着グ
リップ5が嵌合される圧着グリップ係合孔7の周壁に径
方向の圧縮力が働いて圧着グリップが拡径(膨らむ)す
るのを外側から押さえるため、圧着グリップと定着板2
は一体化される。そして、上記した定着板2の厚さT、
直径Lの減少効果は自社従来品(例…PC鋼より線37
本からなるケーブルの場合)と比較して、厚さTは約2
0%の減、直径Lも約20%の減となり、それに伴いア
ンカーソケットの外径も約20%の減となり、重量に換
算すると約30%の減となった。
【0014】上記した実施の形態は定着板2がアンカー
ソケット1と別体構造である形態について行ったが、該
定着板をソケットと一体構造としてもよいものである。
その構成を簡単に説明すると、図7の概略図に示すよう
に定着部9に定着板9’を一体に構成し、その定着部9
に疲労向上用ソケット10をネジ構造によって連結一体化
する。図7に示す構造とすることにより、製作コストの
低減、製作性の向上を計ることができる。
【0015】
【発明の効果】本発明の橋梁ケーブルの定着構造は請求
項1、2に記載の構成により、圧着グリップと定着板を
一体化でき、それにより定着部の厚さ及び直径を従来構
造に比べて約20%減少でき、重量に換算して約30%
減少することができる。従って、現場における施工時の
取扱いは容易となり、作業性の向上を計ることができ
る。更に、アンカーソケットを定着部とソケット部に分
割し、その定着部に定着板を一体に構成したので、製作
コストの低減、製作性の向上を計ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】橋梁の一例を示す正面図である。
【図2】本発明の実施の形態の一例を示す一部切欠正面
図である。
【図3】定着板(部)を示す拡大側面図である。
【図4】図3の(4)−(4)線に沿える断面図であ
る。
【図5】定着板と圧着グリップの関係を示す説明図であ
る。
【図6】引張力が作用した時の定着板(定着部)の変形
を示す説明図である。
【図7】本発明に係る定着構造の他の実施の形態を示す
概略図である。
【図8】従来構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1,1’…アンカーソケット 2,2’…定着板 3…ケーブル 4,4’…PC鋼より線 5,5’…圧着グリップ 6…挿入孔 7…圧着グリップ係合孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01D 19/10 E01D 11/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PC鋼より線の終端部に圧着グリップを
    固定し、その圧着グリップの側端をアンカーソケット内
    部の定着板に係合する橋梁ケーブルの定着構造におい
    て、上記アンカーソケットを定着部とソケット部に分割
    し、その定着部に、一側にPC鋼より線が挿入される略
    同径の挿入孔を開設し、他側に前記挿入孔の軸芯線上に
    圧着グリップの外周面が密着する圧着グリップ係合孔を
    連通開設した定着板を一体に構成し、この定着部にソケ
    ット部をネジ構造によって連結一体化し、圧着グリップ
    の側端及び外周面を前記定着板に密着係合させたことを
    特徴とする橋梁ケーブルの定着構造。
  2. 【請求項2】 上記定着板における圧着グリップ係合孔
    は該定着板の板厚の少なくとも半分又は半分以上に亘っ
    て開設されている請求項1記載の橋梁ケーブルの定着構
    造。
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