JP3120267U - 高遮断ヒューズ素子を用いたヒューズ - Google Patents
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Abstract
【課題】小形寸法の筒形ヒューズにおいて、その定格電流値が10アンペア以上のものでは、交流電圧125、250ボルトにおける短絡遮断電流で300アンペア以上のヒューズの提供。
【解決手段】帯状で所定の厚みを有し、表面を均一な厚膜でニッケルメッキした銅薄板を、その全長の中央部に三個所の狭隘部a1、a2、a3を有する短冊小片に型抜し、さらにこれらの狭隘部のいずれかにa4小穴を穿つとともにこの小穴a4上に高温はんだを点着して形成の高遮断ヒューズ素子を用いたヒューズの提供。
【選択図】図1
【解決手段】帯状で所定の厚みを有し、表面を均一な厚膜でニッケルメッキした銅薄板を、その全長の中央部に三個所の狭隘部a1、a2、a3を有する短冊小片に型抜し、さらにこれらの狭隘部のいずれかにa4小穴を穿つとともにこの小穴a4上に高温はんだを点着して形成の高遮断ヒューズ素子を用いたヒューズの提供。
【選択図】図1
Description
この考案は電気回路の保護に用いられる比較的定格電流の大きい小形の筒形ヒューズで特に短絡等の大電流で本体が破壊することなく回路保護を行えるようにしたヒューズに関する。
従来、電気回路に使用される小形の筒形ヒューズは、その外形寸法が種々あるが通常直径がφ6.4mmで全長が30〜32mmで定格電流値が10アンペア以上のヒューズでは、ヒューズ本体の内容積に比しヒューズ素子の断面積の占める割合が大きいことから交流250ボルトでの短絡遮断電流は100アンペア程度が限度とされており、その構成は、図3、図4、図5のようになっている。
具体的には、図3に示すように、左右のカップ状口金1、1をガラス筒2に接合し、この内部に図4、図5のような可溶体3を配設している。
いずれの可溶体も断面積が大きく図4は銀及び銅の太い合金線、図5は亜鉛の厚い板をプレスして用いられている。
具体的には、図3に示すように、左右のカップ状口金1、1をガラス筒2に接合し、この内部に図4、図5のような可溶体3を配設している。
いずれの可溶体も断面積が大きく図4は銀及び銅の太い合金線、図5は亜鉛の厚い板をプレスして用いられている。
従来用いられている定格電流値10アンペア以上の可溶体では、過電流が流れて溶断するいわゆる過負荷溶断性能は満足できるが、回路上での短絡で生じる大電流では100アンペアが限度であり、300、500アンペアでは筒が破壊したり、左右のカップ状の口金が外れたり、穴が開いたり場合によっては筒が破裂することから、安全上にも問題があった。
このため前述の外形寸法のヒューズを使用する機器によっては短絡電流が100アンペアを超えるものがある場合には、遮断容量の300ないし500アンペアを有する大形寸法のヒューズを使用しなければならないことからそれに適合するヒューズホルダの選定、組合わせ等極めて利便性の悪い問題があった。
この考案は上記の問題点に着目してなされたものであり、定格電流値が10アンペアから30アンペアのものまでを同一材質、同一形状のヒューズ素子を用いることで、ヒューズ筒の破壊、左右のカップ状口金の外れ、穴開き及び破裂等を生じることなく交流300から500アンペアの短絡電流を遮断できる高遮断ヒューズ素子を用いたヒューズの提供を目的としている。
上記目的を達成するため、この考案の高遮断ヒューズ素子を用いたヒューズは、帯状で所定の厚みを有し、表面を均一な厚膜でニッケルメッキした銅薄板を、その全長の中央部に三個所の狭隘部a1、a2、a3を有する短冊小片に型抜し、さらにこれらの狭隘部のいずれかにa4小穴を穿つとともにこの小穴a4上に高高温はんだを点着して形成の高遮断ヒューズ素子を用いたヒューズである。
この考案のヒューズは電気的にも抵抗の少ない良導体銅薄板を最少量の断面積で用いるためヒューズ素子の占める断面積の割合も少なくなることから、筒の内容積に若干の余裕が得られ大電流の遮断エネルギーを抑制、軽減により、定格電流値が10アンペア以上のものでも遮断電流の大きい容量の小形ヒューズの製作が可能となる。
表面を均一な膜厚でニッケルメッキしてある銅薄板は、その形状寸法が同一の短冊状の小片としてプレス金型で板厚を変えるだけでほぼ定格電流を設定でき、かつ、前記銅薄板の三個所の狭隘部の少なくともどれかの個所の中心に小穴を開けさらにこの上に高温はんだを点着することで適合する定格電流値を決定づけることが容易に可能となる。
以下、図面に示す実施の形態により、この考案を詳細に説明する。
この考案が実施されているヒューズの構造は図3に示すものと同じであるが、図2に示すように筒内部に配設のヒューズ素子が全く相違する。
すなわち、この考案の実施形態のヒューズの特徴は、図1に示す形状の高遮断ヒューズ素子を使用したことにある。
この考案が実施されているヒューズの構造は図3に示すものと同じであるが、図2に示すように筒内部に配設のヒューズ素子が全く相違する。
すなわち、この考案の実施形態のヒューズの特徴は、図1に示す形状の高遮断ヒューズ素子を使用したことにある。
図1(イ)の平面図及び(ロ)の側面図で示した高遮断ヒューズ素子3は、良導体金属である銅の薄板0.08〜0.2mmの定尺板を帯状に切断し、これを表面に均一な膜厚1〜2 mのニッケルメッキを施した後、この帯状の長手方向と直角に、短冊形状の小片でその有効部に三個所の狭隘部a1、a2、a3とa3の中心 に小穴a4を穿ち、この上に高温はんだ6を点着している。
この実施形態の高遮断ヒューズ素子3は、次のような電気的性能を満足する。このヒューズ素子に通常の定格電流が流されている場合、溶断の気配は無く、また、その兆候も殆ど無く安定している。
これは、この素子の小穴a4上の高温はんだ6が溶融温度に至らない状態を維持し、素子自体が金属飽和状態に達することからである。
これは、この素子の小穴a4上の高温はんだ6が溶融温度に至らない状態を維持し、素子自体が金属飽和状態に達することからである。
この高遮断ヒューズ素子に定格電流の1.6倍ないし2.0倍の過負荷電流が流れた場合には、電流によって発生したジュール熱がこの素子の小穴a4上の高温はんだに集中し時間の経過とともに溶融し、この部分の銅素地と融合し強制的に熱劣化で溶断する。
回路での短絡事故が発生し300〜500アンペアの大電流が流れた場合には、この素子の左右の狭隘部a1かa2のどちらかが即時に溶断する。
本考案の一実施例は上述のような構成からなるものであるから、小形ヒューズで比較的大きな定格電流値とその遮断電流容量が300〜500アンペアを必要とする機器回路の保護には最適なヒューズであり安全上からも利便性が高い。
1 カップ状口金
2 ガラス筒
3 高遮断ヒューズ素子
4 可溶体
5 可溶体
6 高温はんだ
2 ガラス筒
3 高遮断ヒューズ素子
4 可溶体
5 可溶体
6 高温はんだ
Claims (1)
- 両端に導電性金属のカップ状口金を耐熱性絶縁材からなる筒に接合し、前記筒内に可溶体を配設し、該可溶体の末端をカップ状口金にはんだ付け固定した小形寸法の筒形ヒューズにおいて、前記可溶体に帯状で所定の厚みを有し、表面を均一な厚膜でニッケルメッキした銅薄板を、その全長の中央部に三個所の狭隘部a1、a2、a3を有する短冊小片に型抜し、さらにこれらの狭隘部のいずれかにa4小穴を穿つとともにこの小穴a4上に高温はんだを点着して形成の高遮断ヒューズ素子を用いたヒューズ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005011215U JP3120267U (ja) | 2005-12-12 | 2005-12-12 | 高遮断ヒューズ素子を用いたヒューズ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005011215U JP3120267U (ja) | 2005-12-12 | 2005-12-12 | 高遮断ヒューズ素子を用いたヒューズ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3120267U true JP3120267U (ja) | 2006-03-30 |
Family
ID=43470446
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005011215U Expired - Fee Related JP3120267U (ja) | 2005-12-12 | 2005-12-12 | 高遮断ヒューズ素子を用いたヒューズ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3120267U (ja) |
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2005
- 2005-12-12 JP JP2005011215U patent/JP3120267U/ja not_active Expired - Fee Related
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