JP3119751B2 - 光フィルタ - Google Patents
光フィルタInfo
- Publication number
- JP3119751B2 JP3119751B2 JP04323278A JP32327892A JP3119751B2 JP 3119751 B2 JP3119751 B2 JP 3119751B2 JP 04323278 A JP04323278 A JP 04323278A JP 32327892 A JP32327892 A JP 32327892A JP 3119751 B2 JP3119751 B2 JP 3119751B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- added
- optical fiber
- wavelength
- band
- transmission loss
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B6/00—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
- G02B6/02—Optical fibres with cladding with or without a coating
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B6/00—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
- G02B6/24—Coupling light guides
- G02B6/26—Optical coupling means
- G02B6/28—Optical coupling means having data bus means, i.e. plural waveguides interconnected and providing an inherently bidirectional system by mixing and splitting signals
- G02B6/293—Optical coupling means having data bus means, i.e. plural waveguides interconnected and providing an inherently bidirectional system by mixing and splitting signals with wavelength selective means
- G02B6/29346—Optical coupling means having data bus means, i.e. plural waveguides interconnected and providing an inherently bidirectional system by mixing and splitting signals with wavelength selective means operating by wave or beam interference
- G02B6/29361—Interference filters, e.g. multilayer coatings, thin film filters, dichroic splitters or mirrors based on multilayers, WDM filters
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Lasers (AREA)
- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
- Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は特定波長の光のみを通
過させる光フィルタに関し、特に、光ファイバを光伝送
の媒体として用いる際に伝送用光ファイバとの接続性に
優れているインライン型の光フィルタに関するものであ
る。
過させる光フィルタに関し、特に、光ファイバを光伝送
の媒体として用いる際に伝送用光ファイバとの接続性に
優れているインライン型の光フィルタに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、光通信では1.3μm帯域及び
1.55μm帯域の光が用いられる。そこで、両波長帯
の光を同時に光ファイバを伝搬させて用いる場合、受光
器側で1.3μm帯域又は1.55μm帯域の光の選別
が必要になる。
1.55μm帯域の光が用いられる。そこで、両波長帯
の光を同時に光ファイバを伝搬させて用いる場合、受光
器側で1.3μm帯域又は1.55μm帯域の光の選別
が必要になる。
【0003】従来から、この光透過性を持つもののう
ち、特に波長選択性を持たせた光部品として誘電体多層
膜フィルタがあった。この誘電体多層膜フィルタは、屈
折率の異なる誘電体を多段に重ねて薄膜の境界の反射光
を干渉させることにより、光透過性に波長選択性を与え
ている。
ち、特に波長選択性を持たせた光部品として誘電体多層
膜フィルタがあった。この誘電体多層膜フィルタは、屈
折率の異なる誘電体を多段に重ねて薄膜の境界の反射光
を干渉させることにより、光透過性に波長選択性を与え
ている。
【0004】具体的には、光伝送路として光ファイバを
用いた通信システムにおいて光フィルタを用いる場合、
伝送用の光ファイバとの接続性(低過剰損失)の観点か
ら、例えば福間他、”光ファイバ型受動素子の開発”
(「住友電気」、1990年3月、第136号、pp6
0−67)に示してあるように光ファイバを微細加工
し、その間隔にこの誘電体多層膜フィルタを挿入すると
いう形態が取られる。
用いた通信システムにおいて光フィルタを用いる場合、
伝送用の光ファイバとの接続性(低過剰損失)の観点か
ら、例えば福間他、”光ファイバ型受動素子の開発”
(「住友電気」、1990年3月、第136号、pp6
0−67)に示してあるように光ファイバを微細加工
し、その間隔にこの誘電体多層膜フィルタを挿入すると
いう形態が取られる。
【0005】図7は、以上の光フィルタの製造工程を示
した図であり、これによると、光ファイバ2の長手方向
の被覆部分の一部を除去した後、この光ファイバ2を予
めV字状に溝を加工した基板1に接着剤3で固定する
(図7(a))。
した図であり、これによると、光ファイバ2の長手方向
の被覆部分の一部を除去した後、この光ファイバ2を予
めV字状に溝を加工した基板1に接着剤3で固定する
(図7(a))。
【0006】次に、光ファイバ2の被覆除去部分を軸方
向に対して所定の角度で基板1も含めて切断して溝4を
加工した後、石英(SiO2 )及び酸化チタン(TiO
2 )といった屈折率の異なる誘電体を薄膜基板ガラス状
に交互に積層させた誘電体多層膜フィルタ5を挿入し、
接着固定を行う(図7(b))。
向に対して所定の角度で基板1も含めて切断して溝4を
加工した後、石英(SiO2 )及び酸化チタン(TiO
2 )といった屈折率の異なる誘電体を薄膜基板ガラス状
に交互に積層させた誘電体多層膜フィルタ5を挿入し、
接着固定を行う(図7(b))。
【0007】なお、光ファイバ軸方向に対し所定の角度
で誘電体多層膜フィルタ5を挿入するのはこの誘電体多
層膜フィルタ5を透過しない波長の光が入射した側に戻
ることを防止するためである。
で誘電体多層膜フィルタ5を挿入するのはこの誘電体多
層膜フィルタ5を透過しない波長の光が入射した側に戻
ることを防止するためである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の光フィルタは、
以上のように光ファイバの加工、誘電体多層膜フィルタ
の形成・加工、光ファイバ間隔への挿入・固定等の多く
の製造工程を経て得られるものであり、光素子開発の観
点から量産性及び経済性の向上を図ることができないと
いう課題があった。
以上のように光ファイバの加工、誘電体多層膜フィルタ
の形成・加工、光ファイバ間隔への挿入・固定等の多く
の製造工程を経て得られるものであり、光素子開発の観
点から量産性及び経済性の向上を図ることができないと
いう課題があった。
【0009】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、量産性及び経済性に優れ、より簡
単に製造することが可能な光フィルタを得ることを目的
とする。
めになされたもので、量産性及び経済性に優れ、より簡
単に製造することが可能な光フィルタを得ることを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る光フィル
タは、屈折率の異なるコア領域とクラッド領域からなる
光ファイバに対して、特定波長のみを選択的に吸収する
希土類元素としてエルビウムEr、ツリウムTmのう
ち、少なくとも一方を選択的に添加するか、あるいは、
両方を添加したことを特徴としている。
タは、屈折率の異なるコア領域とクラッド領域からなる
光ファイバに対して、特定波長のみを選択的に吸収する
希土類元素としてエルビウムEr、ツリウムTmのう
ち、少なくとも一方を選択的に添加するか、あるいは、
両方を添加したことを特徴としている。
【0011】また、Erのみを添加した光ファイバとT
mのみを添加した光ファイバとを縦列接続するか、ある
いは、光ファイバのコア領域を、Erのみを添加した領
域とTmのみを添加した領域で構成することを特徴とし
ている。
mのみを添加した光ファイバとを縦列接続するか、ある
いは、光ファイバのコア領域を、Erのみを添加した領
域とTmのみを添加した領域で構成することを特徴とし
ている。
【0012】また、所定量添加されたErの伝送損失で
ある光吸収の寄与率αErと、所定量添加されたTmの伝
送損失である光吸収の寄与率αTmとの比αEr/αTmが波
長1.5μm帯域で略1から1/25の範囲としたこと
を特徴としている。
ある光吸収の寄与率αErと、所定量添加されたTmの伝
送損失である光吸収の寄与率αTmとの比αEr/αTmが波
長1.5μm帯域で略1から1/25の範囲としたこと
を特徴としている。
【0013】
【作用】この発明における光フィルタは、屈折率の異な
るコア領域とクラッド領域からなる光ファイバに対し
て、特に、1.3μm帯域で透過特性を有し、1.55
μm帯域で遮断特性を有するエルビウムEr、ツリウム
Tmのうち、少なくとも一方を選択的に添加するか、あ
るいは、両方を添加することで、従来の光ファイバに光
フィルタとしての波長選択性を与える。
るコア領域とクラッド領域からなる光ファイバに対し
て、特に、1.3μm帯域で透過特性を有し、1.55
μm帯域で遮断特性を有するエルビウムEr、ツリウム
Tmのうち、少なくとも一方を選択的に添加するか、あ
るいは、両方を添加することで、従来の光ファイバに光
フィルタとしての波長選択性を与える。
【0014】また、Erのみを添加した光ファイバとT
mのみを添加した光ファイバとを縦列接続する場合は、
この光ファイバの長さを調節し、光ファイバのコア領域
を、Erのみを添加した領域とTmのみを添加した領域
で構成した場合は、これらの領域の大きさを調節するこ
とで、光フィルタとしての波長選択性を与える。
mのみを添加した光ファイバとを縦列接続する場合は、
この光ファイバの長さを調節し、光ファイバのコア領域
を、Erのみを添加した領域とTmのみを添加した領域
で構成した場合は、これらの領域の大きさを調節するこ
とで、光フィルタとしての波長選択性を与える。
【0015】さらに、所定量添加されたErの伝送損失
である光吸収の寄与率αErと、所定量添加されたTmの
伝送損失である光吸収の寄与率αTmとの比αEr/αTmを
波長1.5μm帯域で略1から1/25の範囲とするこ
とで、この波長帯域での伝送損失を50dB/m以上に
保持することができ、所望の遮断機能を実現する。
である光吸収の寄与率αErと、所定量添加されたTmの
伝送損失である光吸収の寄与率αTmとの比αEr/αTmを
波長1.5μm帯域で略1から1/25の範囲とするこ
とで、この波長帯域での伝送損失を50dB/m以上に
保持することができ、所望の遮断機能を実現する。
【0016】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1乃至図6を
用いて説明する。なお、図中同一部分には同一符号を付
して説明を省略する。
用いて説明する。なお、図中同一部分には同一符号を付
して説明を省略する。
【0017】この発明の第一の実施例では、石英ガラス
中においてErは1.53μm付近に吸収のピーク波長
が存在し、また、Tmは1.57μm付近に吸収のピー
ク波長が存在していることから、これらErとTmを単
独で単一モード光ファイバに添加することにより波長選
択性を得る例を示す。
中においてErは1.53μm付近に吸収のピーク波長
が存在し、また、Tmは1.57μm付近に吸収のピー
ク波長が存在していることから、これらErとTmを単
独で単一モード光ファイバに添加することにより波長選
択性を得る例を示す。
【0018】図1及び図2は、コア領域中にErとTm
をそれぞれ単独に添加した単一モード光ファイバの1.
3μm帯域と、1.55μm帯域での損失スペクトル
(dB/m)を示しており、特に、この図1では、Er
を3wt%添加した単一モード光ファイバの1.3μm
帯域(同図(a))での損失スペクトルと、1.55μ
m帯域(同図(b))での損失スペクトルを示してい
る。
をそれぞれ単独に添加した単一モード光ファイバの1.
3μm帯域と、1.55μm帯域での損失スペクトル
(dB/m)を示しており、特に、この図1では、Er
を3wt%添加した単一モード光ファイバの1.3μm
帯域(同図(a))での損失スペクトルと、1.55μ
m帯域(同図(b))での損失スペクトルを示してい
る。
【0019】同様に、図2では、Tmを0.4wt%添
加した単一モード光ファイバの1.3μm帯域(同図
(a))での損失スペクトルと、1.55μm帯域(同
図(b))での損失スペクトルを示しており、ここで、
これらErおよびTmをそれぞれ添加させる単一モード
光ファイバは、コア領域は6wt%のGeO2 と、4w
t%のAl2 O3 を含有する石英ガラスで、クラッド領
域は石英ガラスからなり、コア直径を約9μm、クラッ
ド外径を約125μmとしている。
加した単一モード光ファイバの1.3μm帯域(同図
(a))での損失スペクトルと、1.55μm帯域(同
図(b))での損失スペクトルを示しており、ここで、
これらErおよびTmをそれぞれ添加させる単一モード
光ファイバは、コア領域は6wt%のGeO2 と、4w
t%のAl2 O3 を含有する石英ガラスで、クラッド領
域は石英ガラスからなり、コア直径を約9μm、クラッ
ド外径を約125μmとしている。
【0020】これらの図から、ErとTmとを単独に用
いた場合、1.3μm帯域(例えば、1.29〜1.3
4μm)での伝送損失を1dB/m以下に抑えたまま、
逆に、1.55μm帯域(1.51〜1.57μm)で
の伝送損失を50dB/m以上に高めることができ、こ
れにより、光フィルタとしての波長選択性を与えること
ができる。
いた場合、1.3μm帯域(例えば、1.29〜1.3
4μm)での伝送損失を1dB/m以下に抑えたまま、
逆に、1.55μm帯域(1.51〜1.57μm)で
の伝送損失を50dB/m以上に高めることができ、こ
れにより、光フィルタとしての波長選択性を与えること
ができる。
【0021】次に、第二の実施例として、これらEr
(1.53μm帯付近に吸収のピーク波長が存在)と、
Tm(1.57μm帯付近に吸収のピーク波長が存在)
とを上述した単一モード光ファイバのコア領域内に共存
させた場合を図3に示す。
(1.53μm帯付近に吸収のピーク波長が存在)と、
Tm(1.57μm帯付近に吸収のピーク波長が存在)
とを上述した単一モード光ファイバのコア領域内に共存
させた場合を図3に示す。
【0022】この図3では、コア領域中にErを0.9
wt%、Tmを0.11wt%共存させた時の損失スペ
クトルを示しており、ErとTmを単独で添加した場合
と比較しても総添加量を抑えた状態で、1.51〜1.
57μm付近で50dB/m以上の伝送損失があり(同
図(b))、1.3μm帯域の伝送損失を0.5dB/
m以下に抑え、より効果的に光フィルタとしての波長選
択性を与えることができる。
wt%、Tmを0.11wt%共存させた時の損失スペ
クトルを示しており、ErとTmを単独で添加した場合
と比較しても総添加量を抑えた状態で、1.51〜1.
57μm付近で50dB/m以上の伝送損失があり(同
図(b))、1.3μm帯域の伝送損失を0.5dB/
m以下に抑え、より効果的に光フィルタとしての波長選
択性を与えることができる。
【0023】以上の第二の実施例では、より効果的に光
フィルタとしての波長選択性を与えるために一本の光フ
ァイバのコア領域内にErとTmを共存させる方法を採
っているが、ErとTmをそれぞれ単独に添加した光フ
ァイバを縦列に接続してもよい(第三の実施例)。この
場合、各光ファイバの長さを調節することで任意に損失
スペクトルの形状を変化させることができる。
フィルタとしての波長選択性を与えるために一本の光フ
ァイバのコア領域内にErとTmを共存させる方法を採
っているが、ErとTmをそれぞれ単独に添加した光フ
ァイバを縦列に接続してもよい(第三の実施例)。この
場合、各光ファイバの長さを調節することで任意に損失
スペクトルの形状を変化させることができる。
【0024】また、図4に示すように、クラッド領域7
とコア領域6からなる光ファイバの構造として、このコ
ア領域6を中心領域6aと周辺領域6bに分けて、例え
ば、中心領域6aにErを添加し、周辺領域6bにTm
を添加するようにしてもよい(第四の実施例)。この場
合、各領域6a、6bの大きさを調整することで任意に
損失スペクトルの形状を変化させることができる。
とコア領域6からなる光ファイバの構造として、このコ
ア領域6を中心領域6aと周辺領域6bに分けて、例え
ば、中心領域6aにErを添加し、周辺領域6bにTm
を添加するようにしてもよい(第四の実施例)。この場
合、各領域6a、6bの大きさを調整することで任意に
損失スペクトルの形状を変化させることができる。
【0025】次に、図5は単一モード光ファイバでカッ
トオフ波長が1.2μmであり、かつ、コア領域内にE
rまたはTmが均一に添加させたときの各波長での等損
失直線を示したものである。そして、この図では、Er
の添加量(横軸の単位はwt%)とTmの添加量(縦軸
の単位はwt・ppm)との関係で示している。
トオフ波長が1.2μmであり、かつ、コア領域内にE
rまたはTmが均一に添加させたときの各波長での等損
失直線を示したものである。そして、この図では、Er
の添加量(横軸の単位はwt%)とTmの添加量(縦軸
の単位はwt・ppm)との関係で示している。
【0026】この図において、例えば、波長1.51〜
1.57μmで50dB/m以上の伝送損失を得るには
図中の斜線部分の領域に対応するEr及びTmの添加量
が必要になることが分かる。これは、1.3μm帯域
(この図では1.29μm及び1.34μmの場合を示
す)の伝送損失を示した図6から通常、伝送損失は左下
方向に低減することを考慮すれば、A点付近での組成が
適当であることが分かる(Erが0.95wt%、Tm
が0.105wt%)。
1.57μmで50dB/m以上の伝送損失を得るには
図中の斜線部分の領域に対応するEr及びTmの添加量
が必要になることが分かる。これは、1.3μm帯域
(この図では1.29μm及び1.34μmの場合を示
す)の伝送損失を示した図6から通常、伝送損失は左下
方向に低減することを考慮すれば、A点付近での組成が
適当であることが分かる(Erが0.95wt%、Tm
が0.105wt%)。
【0027】なお、図6に示した各等損失直線は、1.
29μmで伝送損失が0.75dB/mとなる直線
l1 、0.50dB/mとなる直線l2 、0.25dB
/mとなる直線l3 と、1.34μmで伝送損失が0.
75dB/mとなる直線m1 、0.50dB/mとなる
直線m2 、0.25dB/mとなる直線m3 である。
29μmで伝送損失が0.75dB/mとなる直線
l1 、0.50dB/mとなる直線l2 、0.25dB
/mとなる直線l3 と、1.34μmで伝送損失が0.
75dB/mとなる直線m1 、0.50dB/mとなる
直線m2 、0.25dB/mとなる直線m3 である。
【0028】一方、50dB/m以上の伝送損失を1.
53〜1.57μmの多少狭い範囲で実現する場合は図
中のB点付近の組成比(Erが0.2wt%、Tmが
0.14wt%)とすればよく、逆に、より短い波長の
領域(例えば1.49μm)まで高損失にする場合は図
中C点付近のように相対的にErの添加量を多くしても
よい。
53〜1.57μmの多少狭い範囲で実現する場合は図
中のB点付近の組成比(Erが0.2wt%、Tmが
0.14wt%)とすればよく、逆に、より短い波長の
領域(例えば1.49μm)まで高損失にする場合は図
中C点付近のように相対的にErの添加量を多くしても
よい。
【0029】なお、図5では、Er及びTmの適切な組
成比を各濃度比(単位はwt%)で現したが、前述した
第三、及び第四の実施例の場合を考慮すると、この濃度
比よりもある特定の波長に対する伝送損失のErの寄与
率及びTmの寄与率の比で現した方がより一般的であ
る。
成比を各濃度比(単位はwt%)で現したが、前述した
第三、及び第四の実施例の場合を考慮すると、この濃度
比よりもある特定の波長に対する伝送損失のErの寄与
率及びTmの寄与率の比で現した方がより一般的であ
る。
【0030】例えば、図5においてA点での組成比では
(Erが0.95wt%、Tmが0.105wt%)、
波長1.57μmでの伝送損失50dB/mのうちのE
rの寄与率αErが約16dB/m、Tmの寄与率αTmが
約34dB/mとなり、また、B点での組成比では(E
rが0.2wt%、Tmが0.14wt%)、波長1.
57μmでの伝送損失50dB/mのうちのErの寄与
率αErが約2dB/m、Tmの寄与率αTmが約48dB
/mとなる。同様に1.49〜1.57μmの波長帯域
で伝送損失50dB/m以上にするためには、αErが約
27.5dB/m、αTmが約22.5dB/mであるこ
とが最適値となる。
(Erが0.95wt%、Tmが0.105wt%)、
波長1.57μmでの伝送損失50dB/mのうちのE
rの寄与率αErが約16dB/m、Tmの寄与率αTmが
約34dB/mとなり、また、B点での組成比では(E
rが0.2wt%、Tmが0.14wt%)、波長1.
57μmでの伝送損失50dB/mのうちのErの寄与
率αErが約2dB/m、Tmの寄与率αTmが約48dB
/mとなる。同様に1.49〜1.57μmの波長帯域
で伝送損失50dB/m以上にするためには、αErが約
27.5dB/m、αTmが約22.5dB/mであるこ
とが最適値となる。
【0031】従って、通常の1.5μm帯域でのEr、
Tmそれぞれの伝送損失に対する寄与率の比は、特に、
波長1.57μmにおいてαEr/αTmが約1〜1/25
の範囲となる。
Tmそれぞれの伝送損失に対する寄与率の比は、特に、
波長1.57μmにおいてαEr/αTmが約1〜1/25
の範囲となる。
【0032】なお、上記実施例によると主に、1.3μ
m帯域の透過特性と、1.55μm帯域の遮断特性を有
する光フィルタについて示したが、近年、さらに、1.
65μm帯域なども新たに光通信用の波長として注目さ
れつつある。
m帯域の透過特性と、1.55μm帯域の遮断特性を有
する光フィルタについて示したが、近年、さらに、1.
65μm帯域なども新たに光通信用の波長として注目さ
れつつある。
【0033】この場合、図1(a)からも分かるよう
に、Er(3wt%)単独の場合に1.65μm帯域の
透過特性を有する(すなわち、図1(a)において1.
57μmで50dB/mの時、1.65μmでは約2d
B/mの透過率を有する)。また、Tmを単独に添加す
るか、あるいは、Tm添加量をErに比べて多くするこ
とにより、1.65μm帯域での遮断特性を付加するこ
ともできる。
に、Er(3wt%)単独の場合に1.65μm帯域の
透過特性を有する(すなわち、図1(a)において1.
57μmで50dB/mの時、1.65μmでは約2d
B/mの透過率を有する)。また、Tmを単独に添加す
るか、あるいは、Tm添加量をErに比べて多くするこ
とにより、1.65μm帯域での遮断特性を付加するこ
ともできる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、請求項1、2及び3に係
る発明では、従来の光ファイバに添加するEr、Tmの
添加量を調整することによりこの光フィルタに波長選択
性を与え、また、請求項1〜5に係る発明では、Er、
Tmの添加済み光ファイバを縦列接続して、この光ファ
イバの長さを調節するか、あるいは、コア領域を、Er
のみを添加した領域とTmのみを添加した領域で構成
し、この領域の大きさを調節することで、光フィルタと
しての波長選択性を与え、さらに、これらErとTmの
光吸収の寄与率の比αEr/αTmを約1〜1/25の範囲
として1.5μm帯域で伝送損失を50dB/m以上に
保持することにより、一般に光通信で用いられる1.3
μm帯での透過特性と、1.55μm帯での遮断特性を
有する光フィルタを実現することができ、また、従来の
光フィルタと比較しても量産性及び経済性に優れ(伝送
用光ファイバに融着、あるいは、コネクタ接続するだ
け)、より簡単に製造することが可能な光フィルタが得
られる効果がある。
る発明では、従来の光ファイバに添加するEr、Tmの
添加量を調整することによりこの光フィルタに波長選択
性を与え、また、請求項1〜5に係る発明では、Er、
Tmの添加済み光ファイバを縦列接続して、この光ファ
イバの長さを調節するか、あるいは、コア領域を、Er
のみを添加した領域とTmのみを添加した領域で構成
し、この領域の大きさを調節することで、光フィルタと
しての波長選択性を与え、さらに、これらErとTmの
光吸収の寄与率の比αEr/αTmを約1〜1/25の範囲
として1.5μm帯域で伝送損失を50dB/m以上に
保持することにより、一般に光通信で用いられる1.3
μm帯での透過特性と、1.55μm帯での遮断特性を
有する光フィルタを実現することができ、また、従来の
光フィルタと比較しても量産性及び経済性に優れ(伝送
用光ファイバに融着、あるいは、コネクタ接続するだ
け)、より簡単に製造することが可能な光フィルタが得
られる効果がある。
【図1】Erのみを添加した光ファイバの波長−伝送損
失(損失スペクトル)特性を示す図である。
失(損失スペクトル)特性を示す図である。
【図2】Tmのみを添加した光ファイバの波長−伝送損
失(損失スペクトル)特性を示す図である。
失(損失スペクトル)特性を示す図である。
【図3】ErとTmの両方を添加した光ファイバの波長
−伝送損失(損失スペクトル)特性を示す図である。
−伝送損失(損失スペクトル)特性を示す図である。
【図4】請求項5の発明に係る光フィルタの構成を示す
断面図である。
断面図である。
【図5】ErとTmの両方を添加した光ファイバのE
r、Tmの添加濃度に対する各波長での等損失直線を示
す図である。
r、Tmの添加濃度に対する各波長での等損失直線を示
す図である。
【図6】ErとTmの両方を添加した光ファイバのE
r、Tmの添加濃度に対する1.3μm帯での等損失直
線を示す図である。
r、Tmの添加濃度に対する1.3μm帯での等損失直
線を示す図である。
【図7】従来の光フィルタの製造工程を説明するための
図である。
図である。
1…基板、2…光ファイバ、3…接着剤、4…溝、5…
誘電体多層膜フィルタ。
誘電体多層膜フィルタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柏田 智徳 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社 横浜製作所内 (72)発明者 三川 泉 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−369280(JP,A) 特開 平5−264816(JP,A) 米国特許5131069(US,A) 国際公開92/10887(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/00
Claims (3)
- 【請求項1】 屈折率の異なるコア領域とクラッド領域
からなる光ファイバに対し、光遮断手段として特定波長
のみを選択的に吸収する希土類元素を添加してなる光フ
ィルタであって、 前記希土類元素としてEr及びTmの両方を含むととも
に、所定量添加された前記Erの、伝送損失である光吸
収の寄与率αErと、所定量添加された前記Tmの、伝送
損失である光吸収の寄与率αTmとの比αEr/αTmが、波
長1.5μm帯域において略1から1/25の範囲とな
る光フィルタ。 - 【請求項2】 屈折率の異なるコア領域とクラッド領域
からなる光ファイバに対し、光遮断手段として特定波長
のみを選択的に吸収する希土類元素を添加してなる光フ
ィルタであって、 Erのみ添加された光ファイバとTmのみ添加された光
ファイバとが縦列接続されることにより構成されるとと
もに、所定量添加された前記Erの、伝送損失である光
吸収の寄与率αErと、所定量添加された前記Tmの、伝
送損失である光吸収の寄与率αTmとの比αEr/αTmが、
波長1.5μm帯域において略1から1/25の範囲と
なる光フィルタ。 - 【請求項3】 屈折率の異なるコア領域とクラッド領域
からなる光ファイバに対し、光遮断手段として特定波長
のみを選択的に吸収する希土類元素を添加してなる光フ
ィルタであって、 前記光フィルタのコア領域は、Erのみ添加された領域
とTmのみ添加された領域を有するとともに、所定量添
加された前記Erの、伝送損失である光吸収の寄与率α
Erと、所定量添加された前記Tmの、伝送損失である光
吸収の寄与率αTmとの比αEr/αTmが、波長1.5μm
帯域において略1から1/25の範囲となる光フィル
タ。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04323278A JP3119751B2 (ja) | 1992-12-02 | 1992-12-02 | 光フィルタ |
AU51832/93A AU668605B2 (en) | 1992-12-02 | 1993-11-23 | Optical filter |
CA002110470A CA2110470A1 (en) | 1992-12-02 | 1993-12-01 | Optical filter |
US08/159,923 US5422975A (en) | 1992-12-02 | 1993-12-01 | Optical filter doped with rare earth elements and used with optical fibers |
DE69320921T DE69320921D1 (de) | 1992-12-02 | 1993-12-02 | Erbium/Thulium dotiertes optisches Filter für optische Fasern oder Wellenleiter |
EP93119455A EP0600490B1 (en) | 1992-12-02 | 1993-12-02 | Erbium/thulium doped optical filter for optical fibres or waveguides |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04323278A JP3119751B2 (ja) | 1992-12-02 | 1992-12-02 | 光フィルタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06174928A JPH06174928A (ja) | 1994-06-24 |
JP3119751B2 true JP3119751B2 (ja) | 2000-12-25 |
Family
ID=18153009
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04323278A Expired - Fee Related JP3119751B2 (ja) | 1992-12-02 | 1992-12-02 | 光フィルタ |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5422975A (ja) |
EP (1) | EP0600490B1 (ja) |
JP (1) | JP3119751B2 (ja) |
AU (1) | AU668605B2 (ja) |
CA (1) | CA2110470A1 (ja) |
DE (1) | DE69320921D1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016123349A (ja) * | 2014-12-27 | 2016-07-11 | ヤマサ醤油株式会社 | 冷凍惣菜用調味液 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6574406B2 (en) * | 2001-09-11 | 2003-06-03 | Corning Incorporated | Selectively absorbing optical fibers for optical amplifiers |
JP2008242012A (ja) * | 2007-03-27 | 2008-10-09 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | レーザーガイド用光ファイバ及びそれを備えたレーザーガイド |
Family Cites Families (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4482204A (en) * | 1980-02-25 | 1984-11-13 | At&T Bell Laboratories | Ultraviolet absorbers in optical fiber coatings |
US4637025A (en) * | 1984-10-22 | 1987-01-13 | Polaroid Corporation | Super radiant light source |
JPS63184386A (ja) * | 1986-09-18 | 1988-07-29 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 光ファイバと光ファイバ型発光体 |
US4782491A (en) * | 1987-04-09 | 1988-11-01 | Polaroid Corporation | Ion doped, fused silica glass fiber laser |
US4815079A (en) * | 1987-12-17 | 1989-03-21 | Polaroid Corporation | Optical fiber lasers and amplifiers |
GB9026898D0 (en) * | 1990-12-11 | 1991-01-30 | British Telecomm | Optical communications system |
JPH04238307A (ja) * | 1991-01-23 | 1992-08-26 | Nec Corp | 光デバイス端末 |
US5121460A (en) * | 1991-01-31 | 1992-06-09 | The Charles Stark Draper Lab., Inc. | High-power mode-selective optical fiber laser |
US5067789A (en) * | 1991-02-14 | 1991-11-26 | Corning Incorporated | Fiber optic coupling filter and amplifier |
US5216728A (en) * | 1991-06-14 | 1993-06-01 | Corning Incorporated | Optical fiber amplifier with filter |
US5131069A (en) * | 1991-08-12 | 1992-07-14 | Corning Incorporated | Fiber amplifier having modified gain spectrum |
EP0557542B1 (en) * | 1992-02-25 | 1995-09-20 | Hewlett-Packard GmbH | Optical attenuator |
US5276701A (en) * | 1992-09-18 | 1994-01-04 | Fujitsu Limited | Ring laser employing unidirectional attenuator |
-
1992
- 1992-12-02 JP JP04323278A patent/JP3119751B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1993
- 1993-11-23 AU AU51832/93A patent/AU668605B2/en not_active Ceased
- 1993-12-01 US US08/159,923 patent/US5422975A/en not_active Expired - Fee Related
- 1993-12-01 CA CA002110470A patent/CA2110470A1/en not_active Abandoned
- 1993-12-02 DE DE69320921T patent/DE69320921D1/de not_active Expired - Lifetime
- 1993-12-02 EP EP93119455A patent/EP0600490B1/en not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016123349A (ja) * | 2014-12-27 | 2016-07-11 | ヤマサ醤油株式会社 | 冷凍惣菜用調味液 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE69320921D1 (de) | 1998-10-15 |
EP0600490B1 (en) | 1998-09-09 |
AU5183293A (en) | 1994-06-16 |
AU668605B2 (en) | 1996-05-09 |
JPH06174928A (ja) | 1994-06-24 |
EP0600490A1 (en) | 1994-06-08 |
CA2110470A1 (en) | 1994-06-03 |
US5422975A (en) | 1995-06-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4612583B2 (ja) | 増幅された自然放射光の抑制用光ファイバフィルタ | |
EP0522201B1 (en) | Optical fiber amplifier with filter | |
KR100277163B1 (ko) | 광섬유 증폭기 구조물 및 이러한 구조물을 사용하는 광신호 필터링 방법 | |
US5920424A (en) | Article comprising a broadband optical fiber amplifier | |
US5946439A (en) | Single-mode optical fiber | |
AU5066499A (en) | Dispersion compensating fiber | |
US6574406B2 (en) | Selectively absorbing optical fibers for optical amplifiers | |
EP0810749A3 (en) | Communication system comprising a low cost optical filter | |
US6516125B1 (en) | Dispersion shifted optical fiber having triple clad | |
TWI432807B (zh) | 單光纖式馬赫-詹德濾波元件及其製作方法 | |
JP3119751B2 (ja) | 光フィルタ | |
KR20060002737A (ko) | 파장 합분파기 | |
WO2004011971A1 (ja) | 光フィルタ | |
US7046902B2 (en) | Large mode field diameter optical fiber | |
JP3006476B2 (ja) | マルチコアファイバ、これを用いた光増幅器、この光増幅器を用いた光増幅中継装置及び光増幅分配装置 | |
US6836418B2 (en) | Slant short-period grating | |
EP1218784A1 (en) | Asymmetric low dispersion bragg grating filter | |
JP3282874B2 (ja) | レンズ付き石英系光ファイバとその製造方法 | |
JP3130415B2 (ja) | 光固定減衰器 | |
JPH05241024A (ja) | ファイバ光学装置の波長フィルタ | |
EP1288683A1 (en) | Slanted Bragg grating optical fiber and process for manufacturing such a fiber | |
JP2002082235A (ja) | スラント型短周期グレーティング | |
JP2001021738A (ja) | 光導波路型フィルタ及びその製造方法並びに光ファイバ増幅器 | |
JPS5934281B2 (ja) | 単一モ−ド光フアイバ | |
KR100266038B1 (ko) | 광통신용 신호 처리 필터 및 그 제조 방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071013 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081013 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091013 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101013 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |