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JP3117120B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置

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Publication number
JP3117120B2
JP3117120B2 JP28104595A JP28104595A JP3117120B2 JP 3117120 B2 JP3117120 B2 JP 3117120B2 JP 28104595 A JP28104595 A JP 28104595A JP 28104595 A JP28104595 A JP 28104595A JP 3117120 B2 JP3117120 B2 JP 3117120B2
Authority
JP
Japan
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steering
correction
signal
steering torque
motor
Prior art date
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Application number
JP28104595A
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English (en)
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JPH09123926A (ja
Inventor
良信 向
栄樹 野呂
慎司 広中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP28104595A priority Critical patent/JP3117120B2/ja
Publication of JPH09123926A publication Critical patent/JPH09123926A/ja
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Publication of JP3117120B2 publication Critical patent/JP3117120B2/ja
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  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電動機の動力を
操舵補助力としてステアリング系に作用させ、ドライバ
の操舵力を軽減する電動パワーステアリング装置に係
り、特にラックエンド近傍のステアリングの突きあて制
御に伴う操舵フィーリングの低下を改善する電動パワー
ステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電動パワーステアリング装置は、
本願出願人が特開昭64−9064号公報に開示したよ
うに、ステアリング系の操舵力(操舵トルク)を検出す
る操舵力検知手段、または操舵力検知手段およびステア
リング系の操舵速度(操舵回転速度)を検出する操舵速
度検知手段と、過負荷防止手段とを備え、操舵力が所定
値を超える場合、または操舵力が所定値を超え、かつ操
舵速度が所定値以下の場合には過負荷防止手段を動作さ
せてステアリング系に操舵補助力を作用させる電動機の
電流を減少するよう構成されている。
【0003】このように構成された従来の電動パワース
テアリング装置は、例えばラック&ピニオン式のもので
は、ドライバのステアリング操作によってラック軸が最
大操舵位置(ラックエンドの突きあて)になったにも係
わらず、さらに操舵力が加えられた場合、または路上の
障害物に妨げられて操向車輪の転舵が不可能になったに
も係わらず、さらに操舵力が加えられた場合等に、操舵
力が所定値を超える状態、または操舵力が所定値を超え
るとともに操舵速度が所定値以下の状態(以下、“ステ
アリングの突きあて状態”と記す)が検出され、電動機
に流れる不必要な電流を減少させて電動機の消費電力の
低減が図られ、発熱などに伴う電動機、電動機を駆動す
るブリッジ回路のスイッチング素子(例えば、パワーF
ET:電界効果トランジスタ)等の劣化や破損が防止さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の電動パワーステ
アリング装置は、 操舵力(操舵トルク)と、操舵速度
(操舵回転速度)または電動機回転速度とにより前述の
ようなステアリングの突きあて状態を検出し、電動機に
流れる電流を減少させて電動機が発生する不必要な操舵
補助力を制限させていたが、ステアリングの突きあて状
態を検出した後に、ステアリング操作を逆方向に行った
場合(以下、操舵トルクが一方から他方へ変更される操
作のことを“操舵切り返し”と記す)には、本来ステア
リング突きあて状態からの復帰であるから充分な操舵補
助力が必要であるにも係わらず、電動機が停止状態から
急に逆方向に回転させられるため、電動機の慣性力によ
って再びステアリング系の突きあて状態を検出して電動
機の操舵補助力が小さく制限されてしまい、ステアリン
グ操作に対応した充分な操舵補助力が得られないため、
操舵フィーリングの劣化を招く課題がある。
【0005】特に、操舵補助力を減少させたり、元に復
帰させる時に、時間とともに減少または復帰させる手法
を用いた場合には、ステアリングの突きあて状態を検出
した後、急に反対方向に操舵切り返しを行うと、操舵補
助力がまだ元に戻っていない状態なのでステアリングの
突きあて状態を検出してしまう課題がある。
【0006】また、このような現象は、ステアリングの
突きあて状態でない場合の操舵切り返し時にも発生する
ことがある。
【0007】なお、ステアリングの操舵切り返し時に操
舵補助力を制限しないようにするためには、ステアリン
グの突きあて状態検出条件を厳しくしなければならず、
本来のステアリングの突きあて状態の検出が遅れ、電動
機やブリッジ回路を構成するスイッチング素子の消費電
力が大きくなる課題がある。
【0008】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、その目的はステアリングの突きあて状
態時の消費電力を制限しながら、ステアリング切り返し
時に最適な操舵補助力が得られる電動パワーステアリン
グ装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
請求項1および請求項2に係る電動パワーステアリング
装置の制御手段は、操舵トルク信号が一方向から反対方
向に変更された後の所定時間は、操舵トルクに基づく目
標電流信号の減少補正を禁止または制限する補正制限手
段を備えたことを特徴とする。
【0010】この発明に係る電動パワーステアリング装
置は、制御手段に、操舵切り返し時の所定時間は、反対
方向の操舵トルクに基づく目標電流信号の減少補正を禁
止または制限する補正制限手段を備えたので、反対方向
のステアリング操作に対しては、減少補正を禁止または
制限して操舵トルクに対応した操舵特性を補償すること
ができる。
【0011】なお、請求項2の制御手段のほうが請求項
1の制御手段に較べ、ステアリングの突きあて状態をよ
り正確に検出することができる。
【0012】請求項3に係る電動パワーステアリング装
置の制御手段は、目標電流信号の減少補正およびその後
の復帰補正を時間経過とともに漸増減する時間漸増減手
段を備えたことを特徴とする。
【0013】この発明に係る電動パワーステアリング装
置は、制御手段に、目標電流信号の減少補正およびその
後の復帰補正を時間経過とともに漸増減する時間漸増減
手段を備えたので、減少補正時およびその後の復帰補正
時は電動機電流を時間経過とともに次第に減少および増
加してステアリング系に作用する操舵補助力を滑らかに
減少および増加させることができる。
【0014】請求項4に係る電動パワーステアリング装
置の制御手段は、いずれか一方の操舵トルクに対して目
標電流の減少補正を実行した後の所定時間は反対方向の
操舵トルクに対する減少補正を禁止または制限する制限
手段を備えたことを特徴とする。
【0015】この発明に係る電動パワーステアリング装
置は、制御手段に、いずれか一方の操舵トルクに対して
目標電流の減少補正を実行した後の所定時間は反対方向
の操舵トルクに対する減少補正を禁止または制限する制
限手段を備えたので、減少補正および復帰補正を時間と
ともに連続的に変更するようにした補正手段を有する場
合の急激な操舵切り返し時に、減少補正を禁止または制
限して操舵トルクに対応した操舵特性を補償することが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。なお、本発明の電動パワー
ステアリング装置は、操舵トルクが所定値を超える条
件、または操舵トルクが所定値を超え、かつ操舵回転速
度が所定値を下回る条件を満たす場合に、電動機電流を
減少補正して電動機および電動機駆動回路を構成するス
イッチング素子の消費電力を低減する減少補正制御を禁
止または制限し、ステアリングの切り返し時に操舵トル
クに対応した操舵特性が得られるようにして最適な操舵
フィーリングが得られるようにするものである。
【0017】図1はこの発明に係る電動パワーステアリ
ング装置の全体構成図である。図1において、電動パワ
ーステアリング装置1は、ステアリングホイール17に
一体的に設けられたステアリング軸2に自在継ぎ手3
A、3Bを備えた連結軸3を介し、ステアリング・ギア
ボックス4内に設けたラック&ピニオン機構5のピニオ
ン5Aに連結されて手動操舵力発生手段6を構成する。
【0018】ピニオン5Aに噛み合うラック歯7Aを備
え、これらの噛み合いにより往復運動するラック軸7
は、その両端にタイロッド8を介して操向輪としての左
右の前輪9が連結される。
【0019】このようにして、ステアリングホイール1
7操舵時には通常のラック&ピニオン式の手動操舵力発
生手段6を介し、マニュアルステアリングで前輪9を操
向させて車両の向きを変えている。
【0020】手動操舵力発生手段6による操舵力を軽減
するため、操舵補助力を供給する電動機10をラック軸
7と同軸的に配設し、ラック軸7と同軸に設けられたボ
ールねじ機構11を介して推力に変換し、ラック軸7
(ボールねじ軸11A)に作用させる。
【0021】ステアリング・ギアボックス4内にはドラ
イバの手動操舵トルクの方向と大きさを検出する操舵ト
ルクセンサ12を配置し、操舵トルクセンサ12が検出
した操舵トルクに対応したアナログ電気信号の操舵トル
ク信号TSを制御手段15に提供する。または、ドライ
バの手動操舵トルクの方向と大きさを検出する操舵トル
クセンサ12、ドライバの操作するステアリングホイー
ル17の操舵回転速度の方向と大きさを検出する操舵回
転速度センサ13を配置し、操舵トルクセンサ12が検
出した操舵トルクに対応したアナログ電気信号の操舵ト
ルク信号TS、操舵回転速度センサ13が検出した操舵
回転速度に対応したアナログ電気信号の操舵回転速度信
号NSのそれぞれを制御手段15に提供する。
【0022】なお、操舵回転速度センサ13の代りに電
動機10の回転速度を検出する電動機回転速度センサを
設け、数1から操舵回転速度NSを算出することもでき
る。
【0023】
【数1】NS=K1(NM−dTS/dt) ただし、K1は定数、NMは電動機回転速度、dTS/d
tは操舵トルクTSの微分値
【0024】また、操舵回転速度センサ13の代りに電
動機回転速度センサを配置し、操舵回転速度NSに代え
て電動機回転速度センサが検出した電動機回転速度信号
(NM)を制御手段15に供給するよう構成してもよ
い。
【0025】さらに、電動機回転速度センサの代りに電
動機電圧センサおよび電動機電流センサを設け、電動機
電圧センサで検出した電動機電圧VMおよび電動機電流
センサで検出した電動機電流IMを用いて数2から電動
機回転速度NMを算出することもできる。
【0026】
【数2】NM=(VM−K2*IM)/K3 ただし、K2、K3は定数
【0027】制御手段15はマイクロプロセッサを基本
に各種演算手段、処理手段、信号発生手段、メモリ等で
構成し、操舵トルク信号TSに対応する電動機制御信号
O(例えば、オン信号とPWM信号の混成信号)を発
生して電動機駆動手段16を駆動制御する。
【0028】また、制御手段15は、操舵トルク信号T
S、または操舵トルク信号TSおよび、操舵回転速度信号
Sまたは電動機回転速度(NM)に基づいて操舵トルク
信号TSに対応した目標電流信号(IMS)を減少補正す
る補正手段の制御を禁止または制限する補正制限手段を
備え、操舵トルク信号TSが所定値を超える条件、また
は操舵トルク信号TSが所定値を超え、かつ操舵回転速
度信号NSまたは電動機回転速度(NM)が所定値を下回
る条件の場合に作動して目標電流信号(IMS)を減少補
正する補正手段の減少補正制御を解除したり、減少補正
を制限してステアリング切り返し時の操舵特性を操舵ト
ルク信号TSに対応したものとする。
【0029】さらに、制御手段は、時間漸減手段、時間
漸増手段を備え、目標電流信号(I MS)の減少補正時、
または補正制限時に目標電流信号(IMS)の減少または
増加を時間経過とともに次第に変化させて操舵特性を滑
らかに変更する。
【0030】電動機駆動手段16は、例えば4個のパワ
ーFET(電界効果トランジスタ)のスイッチング素子
からなるブリッジ回路で構成し、制御手段15から供給
される電動機制御信号VOに基づいて電動機電圧VMを出
力して電動機10を駆動する。
【0031】図2は請求項1に係る電動パワーステアリ
ング装置の要部ブロック構成図である。図2において、
電動パワーステアリング装置1の制御手段15は、目標
電流信号設定手段21、補正手段22、補正制限手段2
3、駆動制御手段24を備える。
【0032】目標電流信号設定手段21はA/D変換手
段、ROM等のメモリで構成し、操舵トルクセンサ12
から供給される操舵トルク信号TSをディジタルの操舵
トルク信号TDに変換し、この操舵トルク信号TDに基づ
いて予め設定されている目標電流信号IMSに変換し、操
舵トルク信号TDに対する目標電流信号IMSを補正手段
22の乗算手段27に供給する。
【0033】図8に操舵トルク信号(TD)―目標電流
信号(IMS)特性図を示す。図8に示すように、目標電
流信号設定手段21は右方向の操舵トルクに対応した操
舵トルク信号TD(+極性)に対しては、プラス極性の
目標電流信号IMS(+)を供給し、一方、左方向の操舵
トルクに対応した操舵トルク信号TD(−極性)対して
はマイナス極性の目標電流信号IMS(−)を供給する。
【0034】補正手段22は、補正条件判定手段25、
補正係数発生手段26、乗算手段27を備え、操舵トル
クセンサ12から供給される操舵トルク信号TSに基づ
いて補正係数KH(0<KH≦1)を発生し、この補正係
数KHを目標電流信号IMSに乗算し、目標電流信号IMS
を減少補正して目標電流信号IMSHを駆動制御手段24
に供給する。
【0035】補正条件判定手段25は比較手段を備え、
切替手段30供給される操舵トルク信号TQ(操舵トル
ク信号TSと同じ)と基準トルク値TFを比較し、操舵ト
ルク信号TSが基準トルク値TFを超える(TS>TR)場
合には補正判定信号JH(例えば、Hレベル)を補正係
数発生手段26に提供する。
【0036】なお、基準トルク値TFはステアリングの
突きあて状態のように充分大きな操舵トルク信号TS
対応した値に設定する。
【0037】補正係数発生手段26は、例えばHレベル
の補正判定信号JHが供給された場合には所定の補正係
数KH(0<KH<1)、Lレベルの補正判定信号JH
供給された場合には所定時間で次第に1まで増加する補
正係数KH(=1)を乗算手段27に供給する。
【0038】図3に補正係数発生手段の一実施の形態要
部ブロック構成図を示す。図3において、補正係数発生
手段26は、補正係数設定手段41、時間漸増減手段4
2を備える。補正係数設定手段41はROM等のメモリ
を備え、予め1および1を下回るKCの係数を記憶して
おき、Lレベルの補正判定信号JHに基づいて補正係数
1、一方Hレベルの補正判定信号JHに基づいて1を下
回る補正係数KCの2値の補正係数KXを時間漸増減手段
42に出力する。
【0039】時間漸増減手段42はそれぞれ2種の関数
演算手段およびタイマ手段を備え、補正判定信号JH
LレベルからHレベルに切り替った場合には、補正判定
信号JHがLレベルの補正係数1から補正判定信号JH
Hレベルの補正係数KCまでを所定関数(例えば、1次
関数)を演算して出力することにより、立下り時間TA
で連続的に減少し、立下り時間TA以降所定時間TKまで
は一定値の補正係数KC(0<KC<1)を補正係数KHとし
て乗算手段27に供給する。
【0040】一方、補正判定信号JHがHレベルからL
レベルに切り替った場合には、補正係数KCから補正係
数1までを別の所定関数(例えば、1次関数)を演算し
て出力することにより、立上り時間TBで連続的に増加
し、時間(TK+TB)以降は補正係数1を補正係数KH
として乗算手段27に供給する。
【0041】図4に補正係数の時間特性図の一例を示
す。図4において、補正係数KHは、補正判定信号JH
LレベルからHレベルに切り替わると、補正係数1は、
時間t=0から時間t=TAまでは1次関数(KH=−α
*t+1)で減少する減少補正が行われ、時間t=TA
以降の所定時間TKまでは補正係数KC(一定値)とな
る。
【0042】一方、所定時間TKにおいて、補正判定信
号JHがHレベルからLレベルに切り替わると、補正係
数KCは、時間TKから時間(TK+TB)までは1時関数
(KH=KC+β*t)で補正係数1まで増加する復帰補
正が行われし、時間(TK+TB)以降は補正係数1を保
つ。なお、立上り時の傾きβは立下り時の傾きαよりも
大きく設定する。
【0043】乗算手段27は乗算器またはソフト制御の
乗算機能を備え、補正係数発生手段26から供給される
補正係数KHと、目標電流信号設定手段21から供給さ
れる目標電流信号IMSの乗算処理(KH*IMS)を実行
し、目標電流信号IMSを補正係数KHで減少補正した目
標電流信号IMSH(=KH*IMS)を駆動制御手段24に
提供する。
【0044】補正制限手段23は、極性反転検出手段2
8、タイマ手段29、切替手段30を備え、操舵トルク
センサ12から供給される操舵トルク信号TSの極性反
転信号PHに基づいて補正条件判定手段25に供給する
操舵トルク信号TSを所定時間TKの間、操舵トルク信号
O(例えば、0値に設定)に切替え、この操舵トルク
信号TO(例えば、0値に設定)を操舵トルク信号TQ
して補正条件判定手段25に供給する。
【0045】極性反転検出手段28は、操舵トルクセン
サ12から供給される操舵トルク信号TSの極性(左右
の操舵方向)変化を検出し、極性変化に対応した極性反
転信号PHをタイマ手段29に出力する。
【0046】図5はこの発明に係る極性反転検出手段の
要部ブロック構成図である。図5において、極性反転検
出手段28は、操舵トルク変換手段43、比較手段44
を備える。操舵トルク変換手段43は、仮想接地を中点
電位(例えば、2.5V)とした単一電源(5V電源)
駆動の差動増幅器で構成し、操舵トルク信号TSの中立
点(TS=0)を中立電位(2.5V)とし、プラス極性
(例えば、右方向)の操舵トルク信号TSを2.5Vを超
えるトルク検出電圧VDT(>2.5V)で検出するとと
もに、マイナス極性(例えば、左方向)の操舵トルク信
号TSを2.5Vを下回るトルク検出電圧VDT(<2.5
V)で検出し、操舵トルク信号TSの方向と大きさに対
応したトルク検出電圧VDTを比較手段44に供給する。
【0047】比較手段44は比較器またはソフト制御の
比較機能を備え、操舵トルク変換手段43から供給され
るトルク検出電圧VDTと基準値VR(=2.5V)とを比
較し、トルク検出電圧VDTが基準値VR(=2.5V)を
超える(VDT>VR)場合には、例えばHレベルの極性
反転信号PHを発生し、一方トルク検出電圧VDTが基準
値VR(=2.5V)を下回る(VDT<VR)場合にはL
レベルの極性反転信号PHを発生してタイマ手段29に
提供する。
【0048】図6にこの発明に係る極性反転検出手段の
特性図を示す。(a)図は操舵トルク(TL,TR)−ト
ルク検出電圧(VDT)特性図、(b)はトルク検出電圧
(VDT)−極性反転信号(PH)特性図である。(a)
図に示すように、右方向操舵トルクTR(プラス極性)
に対応してトルク検出電圧VDTは2.5Vを超える値を
設定し、左方向操舵トルクTL(マイナス極性)に対応
してトルク検出電圧VDTは2.5Vを下回る値に設定す
る。
【0049】(b)図に示すように、極性判定信号PH
はトルク検出電圧VDTが2.5V(基準値VR)を超える
場合にはHレベルの信号を発生し、トルク検出電圧VDT
が2.5V(基準値VR)を下回る場合にはLレベルの信
号を発生するよう構成する。なお、極性判定信号PH
立上り、立下りは、2.5V(基準値VR)を中心として
ヒステリシス特性を持たせるようにしてもよい。
【0050】タイマ手段29は、例えばトグル特性を有
するリトリガブルのモノマルチ・バイブレータで構成
し、極性反転検出手段28から供給される極性判定信号
Hの立上りおよび立下りをトリガとして所定時間TK
タイマ信号TK(例えば、Hレベル)を発生し、タイマ
信号TKを切替手段30に提供する。
【0051】切替手段30は切替機能、メモリを備え、
タイマ手段29から提供されるタイマ信号TKに基づ
き、操舵トルクセンサ12が検出した操舵トルク信号T
Sと、予めメモリに設定した操舵トルク信号TO(例え
ば、0値)との切替えを行い、操舵トルク信号TQとし
て補正条件判定手段25に供給する。
【0052】例えば、タイマ信号TKがLレベルの場合
には操舵トルク信号TS、タイマ信号TKがHレベルの場
合には操舵トルク信号TO(例えば、0値)をそれぞれ
選択する。
【0053】このように、操舵トルクセンサ12が検出
した操舵トルク信号TSと、例えば、0値の操舵トルク
信号TOとをタイマ信号TKで切替える切替手段30を備
えたので、タイマ信号TKがHレベルの場合には0値の
操舵トルク信号TQを出力し、補正条件判定手段25か
らLレベルの補正判定信号JHを補正係数発生手段26
に供給し、係数1の補正係数KHを乗算手段27に出力
するので、乗算手段27から出力される目標電流信号I
MSHは目標電流信号IMSと等しく(IMSH=IMS)なり、
反対方向の操舵トルクに基づく目標電流信号IMSの減少
補正を禁止することができる。
【0054】なお、Lレベルの補正判定信号JHが供給
された場合の補正係数KHを、補正係数KCより充分大き
く、係数1より小さな値に設定することにより、反対方
向の操舵トルクに基づく目標電流信号IMSの減少補正を
制限することもできる。
【0055】駆動制御手段24は、PI(比例・積分)
コントローラまたはPID(比例・積分・微分)コント
ローラ、制御信号発生手段等を備え、乗算手段27から
提供される目標電流信号IMSHにPI制御またはPID
制御を施し、目標電流信号IM SHに対応したPWM信
号、オン/オフ信号の混成信号からなる電動機制御信号
Oを電動機駆動手段16に供給する。
【0056】このように、請求項1に係る電動パワース
テアリング装置は、制御手段に、操舵トルク信号が一方
向から他方向に変更された後の所定時間は、操舵トルク
に基づく目標電流信号の減少補正を禁止または制限する
補正制限手段を備えたので、ステアリングの切り返し時
に減少補正を禁止または制限して操舵トルクに対応した
操舵特性を補償することができる。
【0057】また、請求項3に係る電動パワーステアリ
ング装置は、制御手段に、目標電流信号の減少補正およ
びその後の復帰補正を時間経過とともに漸増減する時間
漸増減手段を備えたので、減少補正時およびその後の復
帰補正時は電動機電流を時間経過とともに次第に減少お
よび増加してステアリング系に作用する操舵補助力を滑
らかに減少および増加させることができる。
【0058】図7は請求項2に係る電動パワーステアリ
ング装置の要部ブロック構成図である。図7において、
電動パワーステアリング装置40の制御手段45は、目
標電流信号設定手段21、補正手段33、補正制限手段
23、駆動制御手段24を備える。なお、制御手段45
を構成する目標電流信号設定手段21、駆動制御手段2
4のそれぞれは、図2に示す制御手段15と同一構成、
同一作用を備えているので説明を省略する。
【0059】補正手段33は、補正条件判定手段34、
補正係数発生手段26、乗算手段27を備え、補正条件
判定手段34を操舵トルクセンサ12から供給される操
舵トルク信号TSと、操舵回転速度センサ13から供給
される操舵回転速度信号NSまたは電動機回転速度セン
サ14から供給される電動機回転速度信号NMに基づい
て補正判定信号JHを出力するよう構成した点が図2に
示す補正手段22の補正条件判定手段25と異なる。
【0060】補正条件判定手段34は比較手段を備え、
操舵トルク信号TSと同じトルク方向の基準トルク値TF
(右方向基準トルク値TFR、左方向基準トルク値
FL)、操舵回転速度信号NSと同じ方向の基準操舵回
転速度値NF(右方向基準操舵回転速度値NFR、左方向
基準操舵回転速度値NFL)または電動機回転速度信号N
Mと同じ方向の基準電動機回転速度値NMF(右方向基準
電動機回転速度値NMFR、左方向基準電動機回転速度値
MFL)のそれぞれを比較する。
【0061】例えば、右方向操舵トルク信号TSが右方
向基準トルク値TFRを超え(TS>TFR)、かつ右方向
操舵回転速度信号NSが右方向基準操舵回転速度値NFR
以下(NS≦NFR)または右方向電動機回転速度信号NM
が右方向基準電動機回転速度値NMFR以下(NM
MFR)の場合には、補正信号JH(例えば、Hレベル)
を補正係数発生手段26に提供する。また、左方向の操
舵トルク信号TS、左方向操舵回転速度信号NSまたは左
方向電動機回転速度信号NMが、それぞれ左方向基準ト
ルク値TFL、左方向基準操舵回転速度値NFLまたは左方
向基準電動機回転値NMFLと上記の条件を満たす場合に
は、補正信号JH(例えば、Hレベル)を補正係数発生
手段26に提供する。
【0062】なお、基準トルク値TF(TFR、TFL)、
基準操舵回転速度値NF(NFR、NFL)または基準電動
機回転速度値NMF(NMFR、NMFL)のそれぞれは、ステ
アリング操作により操舵位置がラックエンド近傍にある
状態で、充分大きな操舵トルク信号TS、充分小さな操
舵回転速度信号NSまたは電動機回転速度信号NMに設定
されているが、補正制限手段23の条件変更手段31に
より変更可能である。
【0063】補正係数発生手段26は図3に示す構成を
有し、補正条件判定手段34から補正信号JH(例え
ば、Hレベル)が供給されると、図4に示す特性の補正
係数KHを乗算手段27に提供し、乗算手段27は補正
係数KHと目標電流信号IMSの乗算処理を行い、目標電
流信号IMSを補正係数KHで減少補正した目標電流信号
M SHを駆動制御手段24に供給する。
【0064】補正制限手段23は、タイマ手段29、条
件変更手段31を備え、補正条件判定手段34から供給
される補正信号JHと、操舵トルクセンサ12が検出し
た操舵トルク信号TSのトルク方向信号Fに基づいて基
準トルク値TF(右方向基準トルク値TFR、左方向基準
トルク値TFL)、基準操舵回転速度値NF(右方向基準
操舵回転速度値NFR、左方向基準操舵回転速度値NFL
または基準電動機回転速度値NMF(右方向基準電動機回
転速度値NMFR、左方向基準電動機回転速度値NM FL)を
補正条件判定手段34に提供する。
【0065】また、補正制限手段23は、基準トルク値
F(TFR、TFL)、基準操舵回転速度値NF(NFR、N
FL)または基準電動機回転速度値NMF(NMFR、NMFL
のそれぞれについて異なる2値の基準値、例えば基準ト
ルク値TF(TFR、TFL)とより大きな値の補正基準ト
ルク値TFG(TFRG、TFLG)、基準操舵回転速度値NF
(NFR、NFL)とより小さな値の補正基準操舵回転速度
値NFS(NFRS、NFL S)または基準電動機回転速度値N
MF(NMFR、NMFL)とより小さな値の補正基準電動機回
転速度値NMFS(NMFRS、NMFLS)を設定しておき、補
正信号JHとトルク方向信号Fで決定される条件に基づ
いて各基準値および補正基準値を選択して補正条件判定
手段34に提供する。
【0066】タイマ手段29は図2に示すものと同一な
構成を有し、Lレベルの補正信号JHが供給される場合
には、例えばLレベルのタイマ信号TKを出力し、一方
Hレベルの補正信号JHが供給される場合には、Hレベ
ルのタイマ信号TKを所定時間だけ条件変更手段31に
供給する。
【0067】条件変更手段31は比較手段、ROM等の
メモリを備え、予め設計値や実験値に基づいて基準トル
ク値TF(TFR、TFL)とより大きな値の補正基準トル
ク値TFG(TFRG、TFLG)、基準操舵回転速度値N
F(NFR、NFL)とより小さな値の補正基準操舵回転速
度値NFS(NFRS、NFLS)または基準電動機回転速度値
MF(NMFR、NMFL)とより小さな値の補正基準電動機
回転速度値NMFS(NMFRS、NMFLS)を設定する。
【0068】比較手段はトルク方向信号Fとタイマ信号
Hに基づいて操舵条件を判定し、この操舵条件に基づ
いてメモリからそれぞれの基準値を選択し、対応したそ
れぞれの基準値を補正条件判定手段34に提供する。
【0069】通常のステアリング操作時には、基準トル
ク値TF(TFR、TFL)、基準操舵回転速度値N
F(NFR、NFL)または基準電動機回転速度値NMF(N
MFR、NMFL)が補正条件判定手段34に提供されてい
る。
【0070】通常のステアリング操作状態から例えば、
右方向の操舵トルク信号TS、右方向の操舵回転速度信
号NSまたは右方向の電動機回転速度信号NMSが条件判
定手段34に供給され、右方向の操舵トルク信号TS
右方向基準トルク値TFR、右方向の操舵回転速度信号N
Sと右方向基準操舵回転速度値NFRまたは右方向の電動
機回転速度信号NMSと右方向基準電動機回転速度値N
MFRがそれぞれ比較され、右ステアリングの突きあて状
態からさらに右方向の操舵トルクが作用した状態に対応
した右方向の操舵トルク信号TSが右方向基準トルク値
FRを超え、かつ右方向の操舵回転速度信号NSが右方
向基準操舵回転速度値NFR以下または右方向の電動機回
転速度信号NMSが右方向基準電動機回転速度値NMFR
下の場合には、Hレベルの補正信号JHが出力され、補
正係数KHで目標電流信号IMSを補正する。
【0071】一方、Hレベルの補正信号JHが出力され
ると、所定時間Hレベルのタイマ信号THが出力され、
このタイマ信号THとトルク方向信号Fから条件判定手
段31は、左方向基準トルク値TFLに代えてより大きな
値の左方向補正基準トルク値TFLG、左方向基準操舵回
転速度値NFLに代えてより小さな値の左方向補正基準操
舵回転速度値NFLSまたは左方向基準電動機回転速度値
MFLに代えてより小さな値の左方向補正基準電動機回
転速度値NMFLSを補正条件判定手段34に供給するた
め、所定時間TK内にステアリング切り返しが行われて
左方向の大きな操舵トルク信号TS、左方向の小さな操
舵回転速度信号NSまたは電動機回転速度信号NMSが作
用しても補正信号JHをLレベルに保つため、ステアリ
ング切り返しによる左方向に対応した目標電流信号IMS
の減少補正を禁止することができる。
【0072】また左方向の操舵トルクが作用して目標電
流信号IMSが減少補正されている状態からのステアリン
グ操舵切り返し時にも同様に右方向の各基準値を設定変
更して右方向に対応した目標電流信号IMSの減少補正を
禁止する。
【0073】このように、請求項2に係る電動パワース
テアリング装置は、制御手段に、制御手段に、操舵切り
返し時の所定時間は、反対方向の操舵トルクに基づく目
標電流信号の減少補正を禁止または制限する補正制限手
段を備えたので、反対方向のステアリング操作に対して
は、減少補正を禁止または制限して操舵トルクに対応し
た操舵特性を補償することができる。
【0074】また、請求項4に係る電動パワーステアリ
ング装置は、制御手段に、いずれか一方の操舵トルクに
対して目標電流の減少補正を実行した後の所定時間は反
対方向の操舵トルクに対する減少補正を禁止または制限
する制限手段を備えたので、減少補正および復帰補正を
時間とともに連続的に変更するようにした補正手段を有
する場合の急激な操舵切り返し時に、減少補正を禁止ま
たは制限して操舵トルクに対応した操舵特性を補償する
ことができる
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1および請
求項2に係る電動パワーステアリング装置は、制御手段
に、操舵切り返し時の所定時間は、反対方向の操舵トル
クに基づく目標電流信号の減少補正を禁止または制限す
る補正制限手段を備え、反対方向のステアリング操作に
対しては、減少補正を禁止または制限して操舵トルクに
対応した操舵特性を補償することができるので、ステア
リングの突きあて状態の電動機および電動機駆動手段の
消費電力を制限しながら、ステアリング切り返し時に最
適な操舵フィーリングを得ることができる。
【0076】なお、請求項2に係る補正制限手段は、ス
テアリング切り返し時の減少補正を禁止または制限をよ
り精度良く設定できるので、より最適な操舵フィーリン
グを得ることができる。
【0077】請求項3に係る電動パワーステアリング装
置は、制御手段に、目標電流信号の減少補正およびその
後の復帰補正を時間経過とともに漸増減する時間漸増減
手段を備え、減少補正時およびその後の復帰補正時は電
動機電流を時間経過とともに次第に減少および増加して
ステアリング系に作用する操舵補助力を滑らかに減少お
よび増加させるので、ひっかかりのない自然な操舵フィ
ーリングが得られる。
【0078】請求項4に係る電動パワーステアリング装
置の制御手段は、いずれか一方の操舵トルクに対して目
標電流の減少補正を実行した後の所定時間は反対方向の
操舵トルクに対する減少補正を禁止または制限する制限
手段を備え、減少補正および復帰補正を時間とともに連
続的に変更するようにした補正手段を有する場合の急激
なステアリング切り返し時に、減少補正を禁止または制
限して操舵トルクに対応した操舵特性を補償することが
できるので、急激なステアリング切り返しをしても、ひ
っかかりのない安定した操舵フィーリングが得られる。
【0079】よって、電動機および電動機駆動手段の消
費電力を制限しながら、急激なステアリング切り返しを
しても、安定した操舵フィーリングが得られる電動パワ
ーステアリング装置提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る電動パワーステアリング装置の
全体構成図
【図2】請求項1に係る電動パワーステアリング装置の
要部ブロック構成図
【図3】補正係数発生手段の一実施の形態要部ブロック
構成図
【図4】補正係数の時間特性図の一例
【図5】この発明に係る極性反転検出手段の要部ブロッ
ク構成図
【図6】この発明に係る極性反転検出手段の特性図
【図7】請求項2に係る電動パワーステアリング装置の
要部ブロック構成図
【図8】操舵トルク信号(TD)―目標電流信号
(IMS)特性図
【符号の説明】
1,40…電動パワーステアリング装置、2…ステアリ
ング軸、3…連結軸、3A,3B…自在継ぎ手、4…ス
テアリング・ギアボックス、5…ラック&ピニオン機
構、5A…ピニオン、6…手動操舵力発生手段、7…ラ
ック軸、7A…ラック歯、8…タイロッド、9…前輪、
10…電動機、11…ボールねじ機構、11A…ボール
ねじ軸、12…操舵トルクセンサ、13…操舵回転速度
センサ、14…電動機回転速度センサ、15,45…制
御手段、16…電動機駆動手段、17…ステアリングホ
イール、21…目標電流信号設定手段、22,33…補
正手段、23…補正制限手段、24…駆動制御手段、2
5,34…補正条件判定手段、26…補正係数発生手
段、27…乗算手段、28…極性反転検出手段、29…
タイマ手段、30…切替手段、31…条件変更手段、4
1…補正係数設定手段、42…時間漸増減手段、43…
操舵トルク変換手段、44…比較手段、IMS,IMSH
目標電流信号、JH…補正判定信号、KC,KH,KX…補
正係数、NF…基準操舵回転速度値、NM…電動機回転速
度信号、NMF…基準電動機回転速度値、NS…操舵回転
速度信号、PH…極性反転信号、TA,TB,TK…所定時
間、TF…基準トルク値、TS…操舵トルク信号、VDT
トルク検出電圧、VM…電動機電圧、VO…電動機制御信
号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−9064(JP,A) 特開 昭62−221967(JP,A) 特開 平3−176271(JP,A) 特開 平3−82668(JP,A) 特開 平3−82669(JP,A) 特開 平6−340270(JP,A) 特開 平6−72349(JP,A) 特公 昭50−7331(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 6/00 B62D 5/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリング系に補助操舵力を付加する
    電動機と、前記ステアリング系の操舵トルクを検出する
    操舵トルクセンサと、少なくとも前記操舵トルクセンサ
    が検出した操舵トルク信号に基づいて前記電動機の駆動
    を制御する制御手段とを備えるとともに、操舵トルク信
    号が所定値を超えた場合には前記電動機の駆動を制御す
    る目標電流信号を減少補正する補正手段を備えた電動パ
    ワーステアリング装置において、 前記制御手段は、操舵トルク信号が一方向から反対方向
    に変更された後の所定時間は、操舵トルクに基づく目標
    電流信号の減少補正を禁止または制限する補正制限手段
    を備えたことを特徴とする電動パワーステアリング装
    置。
  2. 【請求項2】 ステアリング系に補助操舵力を付加する
    電動機と、前記ステアリング系の操舵トルクを検出する
    操舵トルクセンサと、前記ステアリング系の操舵回転速
    度を検出する操舵回転速度センサまたは前記電動機の回
    転速度を検出する電動機回転速度センサと、少なくとも
    前記操舵トルクセンサが検出した操舵トルク信号に基づ
    いて前記電動機の駆動を制御する制御手段とを備えると
    ともに、操舵トルク信号が所定値を超え、かつ操舵回転
    速度または電動機回転速度が所定値を下回る場合には前
    記電動機の駆動を制御する目標電流信号を減少補正する
    補正手段を備えた電動パワーステアリング装置におい
    て、 前記制御手段は、操舵トルク信号が一方向から反対方向
    に変更された後の所定時間は、操舵トルクに基づく目標
    電流信号の減少補正を禁止または制限する補正制限手段
    を備えたことを特徴とする電動パワーステアリング装
    置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、目標電流信号の減少
    補正およびその後の復帰補正を時間経過とともに漸増減
    する時間漸増減手段を備えたことを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、いずれか一方の操舵ト
    ルクに対して目標電流の減少補正を実行した後の所定時
    間は反対方向の操舵トルクに対する減少補正を禁止また
    は制限する補正制限手段を備えたことを特徴とする請求
    項3記載の電動パワーステアリング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101455438B1 (ko) * 2007-09-20 2014-11-03 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 컴파니 안면부 여과식 호흡기
KR101580339B1 (ko) * 2007-09-20 2015-12-23 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 컴파니 확장가능한 마스크 본체를 구비하는 안면부 여과식 호흡기
KR200495875Y1 (ko) * 2020-04-24 2022-09-07 손일광 안경형 마스크 프레임
KR20220156959A (ko) 2020-08-14 2022-11-28 유소 와리카타 마스크용 프레임 및 그 사용 방법

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KR200495875Y1 (ko) * 2020-04-24 2022-09-07 손일광 안경형 마스크 프레임
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