JP3101689B2 - 映像信号処理装置の同期信号発生回路 - Google Patents
映像信号処理装置の同期信号発生回路Info
- Publication number
- JP3101689B2 JP3101689B2 JP05283828A JP28382893A JP3101689B2 JP 3101689 B2 JP3101689 B2 JP 3101689B2 JP 05283828 A JP05283828 A JP 05283828A JP 28382893 A JP28382893 A JP 28382893A JP 3101689 B2 JP3101689 B2 JP 3101689B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- pulse
- pseudo
- video signal
- synchronizing signal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Synchronizing For Television (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、映像信号処理装置の
同期信号発生回路に関し、詳しくは、いわゆるTVやV
TR等の映像信号処理装置においてパルスが重なり合わ
ないような疑似水平同期信号と疑似垂直同期信号とを発
生する同期信号発生回路に関する。
同期信号発生回路に関し、詳しくは、いわゆるTVやV
TR等の映像信号処理装置においてパルスが重なり合わ
ないような疑似水平同期信号と疑似垂直同期信号とを発
生する同期信号発生回路に関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆるTVやVTRに代表される映像
信号処理装置は、一般にNTSC方式やPAL方式等の
映像信号規格に従う映像信号を扱う。このような映像信
号であって複合映像信号と呼ばれるものは、映像情報の
信号ばかりでなく、水平同期信号や垂直同期信号等に対
応した同期信号をも含んでいる。規格に従うことで互換
性が保証されることから、通常の映像信号処理装置は、
この複合映像信号について或はこれに準ずる映像信号に
基づいて記録再生や画面表示等の処理を行う。
信号処理装置は、一般にNTSC方式やPAL方式等の
映像信号規格に従う映像信号を扱う。このような映像信
号であって複合映像信号と呼ばれるものは、映像情報の
信号ばかりでなく、水平同期信号や垂直同期信号等に対
応した同期信号をも含んでいる。規格に従うことで互換
性が保証されることから、通常の映像信号処理装置は、
この複合映像信号について或はこれに準ずる映像信号に
基づいて記録再生や画面表示等の処理を行う。
【0003】このような映像信号処理を行うに当たっ
て、複合映像信号に含まれた水平同期信号や垂直同期信
号は、処理タイミングの基準となるものであり、通常は
複合映像信号から分離されて独立した同期信号としても
用いられる。一般に、複合映像信号から水平同期信号を
分離発生するには微分回路が用いられ、垂直同期信号を
分離発生するには積分回路が用いられる。また、単に分
離しただけの生の水平同期信号はTVで受信状態が悪い
場合やVTRでの高速再生の場合等には変動が激しくて
使用に耐えないので、不安定な水平同期信号から自動周
波数制御(AFC)によって安定な疑似水平同期信号を
発生することが行われ、これが映像信号処理のためのタ
イミング信号として用いられる。
て、複合映像信号に含まれた水平同期信号や垂直同期信
号は、処理タイミングの基準となるものであり、通常は
複合映像信号から分離されて独立した同期信号としても
用いられる。一般に、複合映像信号から水平同期信号を
分離発生するには微分回路が用いられ、垂直同期信号を
分離発生するには積分回路が用いられる。また、単に分
離しただけの生の水平同期信号はTVで受信状態が悪い
場合やVTRでの高速再生の場合等には変動が激しくて
使用に耐えないので、不安定な水平同期信号から自動周
波数制御(AFC)によって安定な疑似水平同期信号を
発生することが行われ、これが映像信号処理のためのタ
イミング信号として用いられる。
【0004】疑似水平同期信号や垂直同期信号を発生す
る従来の映像信号処理装置の同期信号発生回路の例を図
3に示す。複合映像信号Aが同期信号分離回路で微分等
されて、それらの同期信号の成分だけに対応する同期信
号Bが複合映像信号Aから分離される。同期信号Bに
は、輝度信号やクロマ信号等が含まれておらず、水平同
期信号となる水平同期期間のパルスが主に含まれてお
り、さらに等価パルスや垂直同期期間のパルスも含まれ
ている。同期信号Bは、疑似水平同期信号Dを発生する
ためにAFC回路2に送出され、また垂直同期信号を発
生するために他のパルス発生回路4にも送出される。
る従来の映像信号処理装置の同期信号発生回路の例を図
3に示す。複合映像信号Aが同期信号分離回路で微分等
されて、それらの同期信号の成分だけに対応する同期信
号Bが複合映像信号Aから分離される。同期信号Bに
は、輝度信号やクロマ信号等が含まれておらず、水平同
期信号となる水平同期期間のパルスが主に含まれてお
り、さらに等価パルスや垂直同期期間のパルスも含まれ
ている。同期信号Bは、疑似水平同期信号Dを発生する
ためにAFC回路2に送出され、また垂直同期信号を発
生するために他のパルス発生回路4にも送出される。
【0005】AFC回路2は、同期信号Bを入力とし、
三角波の発振信号を発生する自動周波数制御回路であ
る。これは、いわゆるPLL回路を主体とし、PLL方
式の周波数制御によって入力信号に対し位相が追従する
発振信号を発生する。さらに、この発振信号に応じたタ
イミングで充電と放電とを切換える充放電等によって、
三角波信号を生成する。これにより同期信号Bに位相追
従する三角波信号Cが発生する。これはパルス発生回路
3に出力される。
三角波の発振信号を発生する自動周波数制御回路であ
る。これは、いわゆるPLL回路を主体とし、PLL方
式の周波数制御によって入力信号に対し位相が追従する
発振信号を発生する。さらに、この発振信号に応じたタ
イミングで充電と放電とを切換える充放電等によって、
三角波信号を生成する。これにより同期信号Bに位相追
従する三角波信号Cが発生する。これはパルス発生回路
3に出力される。
【0006】パルス発生回路3は、三角波信号Cを入力
とし、パルス信号である疑似水平同期信号Dを発生す
る。この回路は、コンパレータとフリップフロップ等で
構成され、コンパレータでの三角波信号Cと所定の第1
の閾値との比較によって三角波信号Cの正の傾き部分及
び負の傾き部分とその閾値とが一致するタイミングを抽
出し、さらにフリップフロップによって三角波信号Cの
正の傾き部分及び負の傾き部分の何れか一方のタイミン
グだけを抽出し、このタイミングでパルスを発生する。
とし、パルス信号である疑似水平同期信号Dを発生す
る。この回路は、コンパレータとフリップフロップ等で
構成され、コンパレータでの三角波信号Cと所定の第1
の閾値との比較によって三角波信号Cの正の傾き部分及
び負の傾き部分とその閾値とが一致するタイミングを抽
出し、さらにフリップフロップによって三角波信号Cの
正の傾き部分及び負の傾き部分の何れか一方のタイミン
グだけを抽出し、このタイミングでパルスを発生する。
【0007】これにより、疑似水平同期信号Dのパルス
が、三角波信号Cの正の傾き部分又は負の傾き部分と所
定の第1の閾値とが一致するタイミングで発生する。こ
うして発生した疑似水平同期信号Dは、周波数変動が緩
和され安定している。疑似水平同期信号Dは、画面表示
における水平走査の基準タイミングを示す信号等として
用いられる。
が、三角波信号Cの正の傾き部分又は負の傾き部分と所
定の第1の閾値とが一致するタイミングで発生する。こ
うして発生した疑似水平同期信号Dは、周波数変動が緩
和され安定している。疑似水平同期信号Dは、画面表示
における水平走査の基準タイミングを示す信号等として
用いられる。
【0008】パルス発生回路4は、同期信号Bを入力と
し、パルス分離された垂直同期信号Eを発生する。この
回路は、積分回路とコンパレータを主体とし、同期信号
Bに応じたタイミングで充電と放電とが切換わる充放電
によって同期信号Bの積分された信号を生成し、これを
コンパレータで比較して二値化することでパルス信号を
発生する。これにより、垂直同期信号Eが分離される。
こうして分離された疑似水平同期信号Eは、画面表示に
おける垂直走査の基準タイミングを示す信号等として用
いられる。
し、パルス分離された垂直同期信号Eを発生する。この
回路は、積分回路とコンパレータを主体とし、同期信号
Bに応じたタイミングで充電と放電とが切換わる充放電
によって同期信号Bの積分された信号を生成し、これを
コンパレータで比較して二値化することでパルス信号を
発生する。これにより、垂直同期信号Eが分離される。
こうして分離された疑似水平同期信号Eは、画面表示に
おける垂直走査の基準タイミングを示す信号等として用
いられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の映像
信号処理装置の同期信号発生回路では、複合映像信号か
ら疑似水平同期信号を生成しさらに垂直同期信号を分離
してこれらの信号を他の処理のタイミング信号として用
いている。ここで、疑似水平同期信号はAFCによって
安定化されているが、垂直同期信号は分離されたままの
生の信号が用いられている。このため、複合映像信号の
変動や乱れの程度によっては、垂直同期信号が変動しそ
のパルスの開始端や終端が疑似水平同期信号のパルスに
重なることがある。かかる場合、これらのタイミング信
号の前後関係が僅かながらも狂うことにもなる。そうす
ると、水平走査等の処理が余分に行われたり逆に不足し
たりして、最終的には画面が上下に揺れる等の映像の乱
れを招くこととなる。
信号処理装置の同期信号発生回路では、複合映像信号か
ら疑似水平同期信号を生成しさらに垂直同期信号を分離
してこれらの信号を他の処理のタイミング信号として用
いている。ここで、疑似水平同期信号はAFCによって
安定化されているが、垂直同期信号は分離されたままの
生の信号が用いられている。このため、複合映像信号の
変動や乱れの程度によっては、垂直同期信号が変動しそ
のパルスの開始端や終端が疑似水平同期信号のパルスに
重なることがある。かかる場合、これらのタイミング信
号の前後関係が僅かながらも狂うことにもなる。そうす
ると、水平走査等の処理が余分に行われたり逆に不足し
たりして、最終的には画面が上下に揺れる等の映像の乱
れを招くこととなる。
【0010】このような不都合を除去するには、安定度
の低い垂直同期信号を安定度の高い疑似水平同期信号に
同期されることが考えられるが、インターレス表示との
関係で垂直同期信号に対する水平同期信号のタイミング
がフレームごとに切り換わり水平同期信号の周期の半分
の周期のいわゆる等価パルスの数が変化すること等か
ら、容易ではない。この発明の目的は、このような従来
技術の問題点を解決するものであって、疑似水平同期信
号に同期してこれとの位相差が正確に保たれる疑似垂直
同期信号を簡易な回路で発生する映像信号処理装置の同
期信号発生回路を実現することにある。
の低い垂直同期信号を安定度の高い疑似水平同期信号に
同期されることが考えられるが、インターレス表示との
関係で垂直同期信号に対する水平同期信号のタイミング
がフレームごとに切り換わり水平同期信号の周期の半分
の周期のいわゆる等価パルスの数が変化すること等か
ら、容易ではない。この発明の目的は、このような従来
技術の問題点を解決するものであって、疑似水平同期信
号に同期してこれとの位相差が正確に保たれる疑似垂直
同期信号を簡易な回路で発生する映像信号処理装置の同
期信号発生回路を実現することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
のこの発明の映像信号処理装置の同期信号発生回路の構
成は、NTSC方式やPAL方式等の映像信号規格に従
って水平同期信号や垂直同期信号等に対応した同期信号
をも含む複合映像信号について、記録再生や画面表示等
の映像信号処理を行うTVやVTR等の映像信号処理装
置において、前記複合映像信号から微分回路等を用いて
分離された少なくとも水平同期信号を含む同期信号又は
前記複合映像信号から微分回路等を用いて分離された水
平同期信号を入力とし、この入力信号に対しPLL等の
周波数制御によって位相追従する三角波信号を生成して
出力する自動周波数制御回路と、前記三角波信号を受け
てこれをこれの比較相手として予め設定された所定の第
1の閾値と比較して、前記三角波信号の正の傾き部分又
は負の傾き部分と前記第1の閾値とが一致するタイミン
グで、疑似水平同期信号(これは前記映像信号処理にお
けるタイミング信号として用いられる。)のパルスを発
生する第1のパルス発生回路と、積分回路等を用いた充
放電によって前記複合映像信号から分離された垂直同期
信号を入力とし、前記三角波信号を受けて前記三角波信
号の正及び負の傾き部分とこれの比較相手として予め設
定された所定の第2の閾値とを比較してこれらが一致す
るタイミングを同期化の基準タイミングとし、前記の入
力した垂直同期信号に対応するパルスであって開始端及
び終端が前記基準タイミングに一致するパルスを疑似垂
直同期信号(これも前記映像信号処理におけるタイミン
グ信号として用いられる。)のパルスとして発生する第
2のパルス発生回路と、を備え、前記疑似垂直同期信号
のパルスの開始端及び終端が前記疑似水平同期信号のパ
ルスに重ならないように前記第1の閾値と前記第2の閾
値とが異なる値に設定されているものである。
のこの発明の映像信号処理装置の同期信号発生回路の構
成は、NTSC方式やPAL方式等の映像信号規格に従
って水平同期信号や垂直同期信号等に対応した同期信号
をも含む複合映像信号について、記録再生や画面表示等
の映像信号処理を行うTVやVTR等の映像信号処理装
置において、前記複合映像信号から微分回路等を用いて
分離された少なくとも水平同期信号を含む同期信号又は
前記複合映像信号から微分回路等を用いて分離された水
平同期信号を入力とし、この入力信号に対しPLL等の
周波数制御によって位相追従する三角波信号を生成して
出力する自動周波数制御回路と、前記三角波信号を受け
てこれをこれの比較相手として予め設定された所定の第
1の閾値と比較して、前記三角波信号の正の傾き部分又
は負の傾き部分と前記第1の閾値とが一致するタイミン
グで、疑似水平同期信号(これは前記映像信号処理にお
けるタイミング信号として用いられる。)のパルスを発
生する第1のパルス発生回路と、積分回路等を用いた充
放電によって前記複合映像信号から分離された垂直同期
信号を入力とし、前記三角波信号を受けて前記三角波信
号の正及び負の傾き部分とこれの比較相手として予め設
定された所定の第2の閾値とを比較してこれらが一致す
るタイミングを同期化の基準タイミングとし、前記の入
力した垂直同期信号に対応するパルスであって開始端及
び終端が前記基準タイミングに一致するパルスを疑似垂
直同期信号(これも前記映像信号処理におけるタイミン
グ信号として用いられる。)のパルスとして発生する第
2のパルス発生回路と、を備え、前記疑似垂直同期信号
のパルスの開始端及び終端が前記疑似水平同期信号のパ
ルスに重ならないように前記第1の閾値と前記第2の閾
値とが異なる値に設定されているものである。
【0012】
【作用】このような構成のこの発明の映像信号処理装置
の同期信号発生回路にあっては、疑似水平同期信号の元
となる三角波信号に対して生の垂直同期信号が同期化さ
れることによって疑似垂直同期信号が生成される。そし
て、生の垂直同期信号の代わりに疑似垂直同期信号が出
力される、そこで、疑似水平同期信号と疑似垂直同期信
号との同期が採れて、これらの信号間の位相差が正確に
保たれる。すなわち、これらの信号における相互のタイ
ミング関係が常に安定したものとなる。
の同期信号発生回路にあっては、疑似水平同期信号の元
となる三角波信号に対して生の垂直同期信号が同期化さ
れることによって疑似垂直同期信号が生成される。そし
て、生の垂直同期信号の代わりに疑似垂直同期信号が出
力される、そこで、疑似水平同期信号と疑似垂直同期信
号との同期が採れて、これらの信号間の位相差が正確に
保たれる。すなわち、これらの信号における相互のタイ
ミング関係が常に安定したものとなる。
【0013】さらにこの同期化の処理にあっては、疑似
水平同期信号が三角波信号の正の傾き部分又は負の傾き
部分一方だけに対応したパルスからなることで疑似水平
同期信号の周期が三角波信号の周期すなわち水平同期信
号に追従する周期に一致するのに対し、疑似垂直同期信
号の開始端と終端は、三角波信号の正の傾き部分及び負
の傾き部分双方に対応することから、三角波信号の半周
期に対応して決まる。これにより、水平同期信号の周期
の半分の周期の等価パルスにもタイミング的に対処しう
ることとなる。そこで、インターレス表示との関係で垂
直同期信号に対する水平同期信号のタイミングがフレー
ムごとに切り換わっても、疑似垂直同期信号は、そのパ
ルス端が疑似水平同期信号に重ならない。
水平同期信号が三角波信号の正の傾き部分又は負の傾き
部分一方だけに対応したパルスからなることで疑似水平
同期信号の周期が三角波信号の周期すなわち水平同期信
号に追従する周期に一致するのに対し、疑似垂直同期信
号の開始端と終端は、三角波信号の正の傾き部分及び負
の傾き部分双方に対応することから、三角波信号の半周
期に対応して決まる。これにより、水平同期信号の周期
の半分の周期の等価パルスにもタイミング的に対処しう
ることとなる。そこで、インターレス表示との関係で垂
直同期信号に対する水平同期信号のタイミングがフレー
ムごとに切り換わっても、疑似垂直同期信号は、そのパ
ルス端が疑似水平同期信号に重ならない。
【0014】また、疑似垂直同期信号の同期化を行うた
めに新たに加えられる第2のパルス発生回路は、既存の
第1のパルス発生回路とほとんど違わずこれが僅かに拡
張された程度のものである。そして、何れの回路でも三
角波信号と閾値との比較によるタイミングでパルス発生
を行う。これらのことから、両回路における閾値を十分
異なる値に設定するだけで、疑似垂直同期信号と疑似水
平同期信号との位相関係が容易に調整し得ることとな
る。このように、簡易な回路で具体化することができ、
調整も容易である。
めに新たに加えられる第2のパルス発生回路は、既存の
第1のパルス発生回路とほとんど違わずこれが僅かに拡
張された程度のものである。そして、何れの回路でも三
角波信号と閾値との比較によるタイミングでパルス発生
を行う。これらのことから、両回路における閾値を十分
異なる値に設定するだけで、疑似垂直同期信号と疑似水
平同期信号との位相関係が容易に調整し得ることとな
る。このように、簡易な回路で具体化することができ、
調整も容易である。
【0015】したがって、この発明の映像信号処理装置
の同期信号発生回路は、簡易な回路でありながらも、パ
ルス端が疑似水平同期信号に同期し且つそれに重ならな
い疑似垂直同期信号を発生することができる。その結果
として、このような疑似水平同期信号と疑似垂直同期信
号を用いて行う映像信号処理が安定する。
の同期信号発生回路は、簡易な回路でありながらも、パ
ルス端が疑似水平同期信号に同期し且つそれに重ならな
い疑似垂直同期信号を発生することができる。その結果
として、このような疑似水平同期信号と疑似垂直同期信
号を用いて行う映像信号処理が安定する。
【0016】
【実施例】以下、この発明の映像信号処理装置の同期信
号発生回路の一実施例について図面を参照して説明す
る。図1は、図3と同様な構成要素を同一の符号で示し
ている。そこで、これらの説明は割愛し、新規に加えら
れたパルス発生回路50を中心に説明する。パルス発生
回路50は、三角波信号Cと垂直同期信号Eを入力と
し、パルス信号である疑似垂直同期信号Gを発生する。
三角波信号Cに対して垂直同期信号Eのパルス端を同期
化させて疑似垂直同期信号Gを発生する。この回路は、
コンパレータやカウンタ回路で構成される。
号発生回路の一実施例について図面を参照して説明す
る。図1は、図3と同様な構成要素を同一の符号で示し
ている。そこで、これらの説明は割愛し、新規に加えら
れたパルス発生回路50を中心に説明する。パルス発生
回路50は、三角波信号Cと垂直同期信号Eを入力と
し、パルス信号である疑似垂直同期信号Gを発生する。
三角波信号Cに対して垂直同期信号Eのパルス端を同期
化させて疑似垂直同期信号Gを発生する。この回路は、
コンパレータやカウンタ回路で構成される。
【0017】パルス発生回路50にはコンパレータが2
つあるが、これらは、閾値や入力の正逆を除いてパルス
発生回路3のそれとほぼ同様のものであり、三角波信号
Cを入力とする。コンパレータでの三角波信号Cと所定
の第2の閾値との比較によって、三角波信号Cの正の傾
き部分及び負の傾き部分とその閾値とが一致するタイミ
ングが、信号Fとして抽出される。この第2の閾値は、
パルス発生回路3における第1の閾値とは異なる値に設
定される。これにより、信号Fのパルスは、周期が疑似
水平同期信号Dの周期の半分となり、しかも疑似水平同
期信号Dと重なることがない。
つあるが、これらは、閾値や入力の正逆を除いてパルス
発生回路3のそれとほぼ同様のものであり、三角波信号
Cを入力とする。コンパレータでの三角波信号Cと所定
の第2の閾値との比較によって、三角波信号Cの正の傾
き部分及び負の傾き部分とその閾値とが一致するタイミ
ングが、信号Fとして抽出される。この第2の閾値は、
パルス発生回路3における第1の閾値とは異なる値に設
定される。これにより、信号Fのパルスは、周期が疑似
水平同期信号Dの周期の半分となり、しかも疑似水平同
期信号Dと重なることがない。
【0018】特に、第1の閾値を三角波信号Cの値の上
限と下限のほぼ中央に採り、さらに第2の閾値を三角波
信号Cの値の上限や下限に近い値に採ると、マージンが
大きくなって極めて良い。なお、この例ではコンパレー
タが2つなので第2の閾値も2つあるが、コンパレータ
を1つだけとしてワンショットと組合せてパルス発生を
行うことも可能なので、本質的には第2の閾値は1つで
よい。このことは、パルス発生回路3における第1の閾
値についても同じである。
限と下限のほぼ中央に採り、さらに第2の閾値を三角波
信号Cの値の上限や下限に近い値に採ると、マージンが
大きくなって極めて良い。なお、この例ではコンパレー
タが2つなので第2の閾値も2つあるが、コンパレータ
を1つだけとしてワンショットと組合せてパルス発生を
行うことも可能なので、本質的には第2の閾値は1つで
よい。このことは、パルス発生回路3における第1の閾
値についても同じである。
【0019】パルス発生回路50は、パルス発生回路3
がフリップフロップを有するのと異なり、水平同期信号
Eと信号Fとを受けるカウンタ回路を有する。これは、
水平同期信号Eの開始端に応じてカウント値がリセット
されるが、水平同期信号Eの開始端で直ちにリセットさ
れるのではなく、信号Fに同期してリセットされる同期
式のカウンタ回路である。そして、信号Fをクロック入
力としてこれをカウントする。規格で定められた垂直同
期信号のパルス幅に対応する一定数に達するまでカウン
トして、この期間に対応する1つのパルスを出力する。
これにより、規格に適合するパルス幅のパルスが生成さ
れる。
がフリップフロップを有するのと異なり、水平同期信号
Eと信号Fとを受けるカウンタ回路を有する。これは、
水平同期信号Eの開始端に応じてカウント値がリセット
されるが、水平同期信号Eの開始端で直ちにリセットさ
れるのではなく、信号Fに同期してリセットされる同期
式のカウンタ回路である。そして、信号Fをクロック入
力としてこれをカウントする。規格で定められた垂直同
期信号のパルス幅に対応する一定数に達するまでカウン
トして、この期間に対応する1つのパルスを出力する。
これにより、規格に適合するパルス幅のパルスが生成さ
れる。
【0020】このように疑似水平同期信号Dに対して周
期が半分でパルスが重ならない信号Fをクロックとして
同期化が行われるので、このパルスの開始端・終端も、
疑似水平同期信号Dの周期の半分のタイミングのところ
に位置し、しかも疑似水平同期信号Dと重なることがな
い。かかる条件を満足するパルスは、映像信号処理に用
いるタイミング信号として好適である。そこで、パルス
発生回路50は、このパルスを疑似垂直同期信号Gとし
て後段の処理回路に出力する。
期が半分でパルスが重ならない信号Fをクロックとして
同期化が行われるので、このパルスの開始端・終端も、
疑似水平同期信号Dの周期の半分のタイミングのところ
に位置し、しかも疑似水平同期信号Dと重なることがな
い。かかる条件を満足するパルスは、映像信号処理に用
いるタイミング信号として好適である。そこで、パルス
発生回路50は、このパルスを疑似垂直同期信号Gとし
て後段の処理回路に出力する。
【0021】このような構成の映像信号処理装置の同期
信号発生回路の動作を図2の波形例を参照しながら説明
する。図2において、(a)は、複合映像信号Aから分
離された同期信号Bの波形例であり、特に垂直同期信号
と等価パルス部分についてのものである。(b)は、こ
れに対する自動周波数制御によって発生した三角波信号
Cである。上述した如くパルス発生回路3における第1
の閾値が三角波信号Cの値の上限と下限のほぼ中央に採
られていることから、パルス発生回路3で発生する疑似
水平同期信号Dはパルスが三角波信号Cの右上がり傾斜
部分のほぼ中央に位置する。(c)は、この三角波信号
Cを示す。
信号発生回路の動作を図2の波形例を参照しながら説明
する。図2において、(a)は、複合映像信号Aから分
離された同期信号Bの波形例であり、特に垂直同期信号
と等価パルス部分についてのものである。(b)は、こ
れに対する自動周波数制御によって発生した三角波信号
Cである。上述した如くパルス発生回路3における第1
の閾値が三角波信号Cの値の上限と下限のほぼ中央に採
られていることから、パルス発生回路3で発生する疑似
水平同期信号Dはパルスが三角波信号Cの右上がり傾斜
部分のほぼ中央に位置する。(c)は、この三角波信号
Cを示す。
【0022】これに対し、パルス発生回路50における
第2の閾値は三角波信号Cの値の上限や下限に近い値に
採られていることから、パルス発生回路50が発生する
信号Fはパルスが三角波信号Cの上限と下限の双方で発
生する。すなわち、右上がり(正)の傾斜部分の最後と
右下がり(負)の傾斜部分の最後のところにパルスが位
置する。(d)は、この信号Fを示す。なお、波形例か
らも明らかなように信号Fの周期は疑似水平同期信号D
のそれの半分であり、これらは重ならない。
第2の閾値は三角波信号Cの値の上限や下限に近い値に
採られていることから、パルス発生回路50が発生する
信号Fはパルスが三角波信号Cの上限と下限の双方で発
生する。すなわち、右上がり(正)の傾斜部分の最後と
右下がり(負)の傾斜部分の最後のところにパルスが位
置する。(d)は、この信号Fを示す。なお、波形例か
らも明らかなように信号Fの周期は疑似水平同期信号D
のそれの半分であり、これらは重ならない。
【0023】一方、(e)は、パルス発生回路4で充放
電によって発生した生の垂直同期信号Eを示す。これ
は、同期信号Bから生成されたままであり、疑似水平同
期信号Dとの同期関係は必ずしも良いものではない。こ
れに対し、パルス発生回路50によって垂直同期信号E
が信号Fに同期化されて疑似垂直同期信号Gが発生す
る。(f)は、この疑似垂直同期信号Gを示す。この波
形例からも明らかなように、疑似垂直同期信号Gのパル
ス端が疑似水平同期信号Dのパルスに重なることはな
い。
電によって発生した生の垂直同期信号Eを示す。これ
は、同期信号Bから生成されたままであり、疑似水平同
期信号Dとの同期関係は必ずしも良いものではない。こ
れに対し、パルス発生回路50によって垂直同期信号E
が信号Fに同期化されて疑似垂直同期信号Gが発生す
る。(f)は、この疑似垂直同期信号Gを示す。この波
形例からも明らかなように、疑似垂直同期信号Gのパル
ス端が疑似水平同期信号Dのパルスに重なることはな
い。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から理解できるように、この
発明の映像信号処理装置の同期信号発生回路にあって
は、複合映像信号からの水平同期信号に位相追従する三
角波信号を出力する自動周波数制御回路と、三角波信号
の正又は負の傾き部分と第1の閾値とが一致するタイミ
ングで疑似水平同期信号のパルスを発生する第1のパル
ス発生回路と、複合映像信号からの垂直同期信号に対応
するパルスであって三角波信号の正及び負の傾き部分と
第2の閾値とが一致するタイミングで開始及び終了する
疑似垂直同期信号のパルスを発生する第2のパルス発生
回路と、を備え、第1の閾値と第2の閾値とが異なる。
これにより、疑似水平同期信号に同期してこれとの位相
差が正確に保たれる疑似垂直同期信号を簡易な回路で発
生することができるという効果がある。
発明の映像信号処理装置の同期信号発生回路にあって
は、複合映像信号からの水平同期信号に位相追従する三
角波信号を出力する自動周波数制御回路と、三角波信号
の正又は負の傾き部分と第1の閾値とが一致するタイミ
ングで疑似水平同期信号のパルスを発生する第1のパル
ス発生回路と、複合映像信号からの垂直同期信号に対応
するパルスであって三角波信号の正及び負の傾き部分と
第2の閾値とが一致するタイミングで開始及び終了する
疑似垂直同期信号のパルスを発生する第2のパルス発生
回路と、を備え、第1の閾値と第2の閾値とが異なる。
これにより、疑似水平同期信号に同期してこれとの位相
差が正確に保たれる疑似垂直同期信号を簡易な回路で発
生することができるという効果がある。
【図1】図1は、この発明の構成の映像信号処理装置の
同期信号発生回路の一実施例である。
同期信号発生回路の一実施例である。
【図2】図2は、その信号の波形例である。
【図3】図3は、従来の映像信号処理装置の同期信号発
生回路の例である。
生回路の例である。
1 同期信号分離回路 2 自動周波数制御回路(AFC) 3,4,50 パルス発生回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−828(JP,A) 特開 昭59−92676(JP,A) 特開 平4−57479(JP,A) 特開 昭63−254867(JP,A) 特開 昭62−81174(JP,A) 特開 昭57−190480(JP,A) 特開 平2−143777(JP,A) 特開 昭63−250282(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/04 - 5/12
Claims (1)
- 【請求項1】水平同期信号等の同期信号を含む複合映像
信号について記録再生等の処理を行う映像信号処理装置
において、前記複合映像信号から分離された水平同期信
号又は同期信号を入力しこれに位相追従する三角波信号
を出力する自動周波数制御回路と、受けた前記三角波信
号の正又は負の傾き部分と所定の第1の閾値とが一致す
るタイミングで疑似水平同期信号のパルスを発生する第
1のパルス発生回路と、前記複合映像信号から分離され
た垂直同期信号を入力しこれに対応するパルスであって
前記三角波信号の正及び負の傾き部分と所定の第2の閾
値とを比較することにより開始及び終了する疑似垂直同
期信号のパルスを発生する第2のパルス発生回路と、を
備え、前記疑似垂直同期信号のパルスの開始端及び終端
が前記疑似水平同期信号のパルスに重ならない程に前記
第1の閾値と前記第2の閾値とが異なることを特徴とす
る映像信号処理装置の同期信号発生回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05283828A JP3101689B2 (ja) | 1993-10-19 | 1993-10-19 | 映像信号処理装置の同期信号発生回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05283828A JP3101689B2 (ja) | 1993-10-19 | 1993-10-19 | 映像信号処理装置の同期信号発生回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07115563A JPH07115563A (ja) | 1995-05-02 |
JP3101689B2 true JP3101689B2 (ja) | 2000-10-23 |
Family
ID=17670688
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05283828A Expired - Fee Related JP3101689B2 (ja) | 1993-10-19 | 1993-10-19 | 映像信号処理装置の同期信号発生回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3101689B2 (ja) |
-
1993
- 1993-10-19 JP JP05283828A patent/JP3101689B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07115563A (ja) | 1995-05-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4860090A (en) | Digital signal processing circuit driven by a switched clock and used in television receiver for processing standard and nonstandard television signals | |
EP0461897B1 (en) | A horizontal synchronizing signal separation circuit for a display apparatus | |
JP3101689B2 (ja) | 映像信号処理装置の同期信号発生回路 | |
JPH05227453A (ja) | 周波数自動調整装置 | |
US5917550A (en) | Clock signal generator for composite video signal | |
JP2880187B2 (ja) | デジタルテレビジョン受像機 | |
EP0472326B1 (en) | Horizontal synchronizing signal separation circuit | |
JP3133288B2 (ja) | タイムベースコレクタ | |
JP4663134B2 (ja) | アナログ・ビデオ信号のa/d変換装置および方法 | |
JP3603494B2 (ja) | 同期判定回路及びテレビジョン受像機 | |
JP2975807B2 (ja) | Vtrの映像信号処理回路 | |
JP2653351B2 (ja) | ディジタルテレビジョン受信機 | |
JP3024724B2 (ja) | スキュー検出回路 | |
JP2570383B2 (ja) | デジタル信号挿入装置 | |
JPH0441659Y2 (ja) | ||
JP2638948B2 (ja) | 動き検出回路 | |
JP3019310B2 (ja) | 自動周波数制御回路 | |
JP2641290B2 (ja) | クロック発生装置 | |
JPH0523018Y2 (ja) | ||
JPH04250777A (ja) | 水平同期分離回路及びテレビジョン受像機 | |
JPH09168164A (ja) | ディジタルテレビジョン受信機 | |
JPH08340550A (ja) | ディジタルテレビジョン信号処理装置 | |
JPH0856368A (ja) | ディジタルテレビジョン信号処理装置 | |
JP2000138843A (ja) | 水平afc処理回路 | |
JPS5979686A (ja) | テレビジョン信号のタイミング抽出装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |