JP3096006B2 - ショックアブソーバ - Google Patents
ショックアブソーバInfo
- Publication number
- JP3096006B2 JP3096006B2 JP08247431A JP24743196A JP3096006B2 JP 3096006 B2 JP3096006 B2 JP 3096006B2 JP 08247431 A JP08247431 A JP 08247431A JP 24743196 A JP24743196 A JP 24743196A JP 3096006 B2 JP3096006 B2 JP 3096006B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dust cover
- cylinder
- cover
- spring seat
- curvature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Diaphragms And Bellows (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ショックアブソ
ーバに係わり、特に、摺動部内への塵等の侵入を防止す
るダストカバーを備えたショックアブソーバに関する。
ーバに係わり、特に、摺動部内への塵等の侵入を防止す
るダストカバーを備えたショックアブソーバに関する。
【0002】
【従来の技術】車両には、路面の凹凸等によって引き起
こされる衝撃を減衰緩和して走行安定性を向上させるた
めにショックアブソーバが搭載されており、例えば実開
平5−6259号公報に記載されているものが知られて
いる。
こされる衝撃を減衰緩和して走行安定性を向上させるた
めにショックアブソーバが搭載されており、例えば実開
平5−6259号公報に記載されているものが知られて
いる。
【0003】このショックアブソーバは、図10に示す
ように、アッパスプリングシート1とピストンロッド2
の上端とが、インシュレータ3を介して車体側部材4に
固定されているとともに、ピストンロッド2の上部外周
に、筒状の弾性体からなるバンパラバー5と、このバン
パラバー5の外周を包囲して下方に垂下する蛇腹筒状の
弾性体からなるダストカバー6が装着されている。ま
た、ダストカバー6の外周にはコイルスプリング8が配
設されており、このコイルスプリング8の上端部はアッ
パスプリングシート1の下面縁部に支持されているとと
もに、その下端部は、図示しないが、シリンダ7の外周
に固定したロアスプリングシートに支持されている。
ように、アッパスプリングシート1とピストンロッド2
の上端とが、インシュレータ3を介して車体側部材4に
固定されているとともに、ピストンロッド2の上部外周
に、筒状の弾性体からなるバンパラバー5と、このバン
パラバー5の外周を包囲して下方に垂下する蛇腹筒状の
弾性体からなるダストカバー6が装着されている。ま
た、ダストカバー6の外周にはコイルスプリング8が配
設されており、このコイルスプリング8の上端部はアッ
パスプリングシート1の下面縁部に支持されているとと
もに、その下端部は、図示しないが、シリンダ7の外周
に固定したロアスプリングシートに支持されている。
【0004】さらに、このショックアブソーバは、ダス
トカバー6の上部6aを蛇腹形状のない筒状に形成する
とともに、その一部又は全周の厚みを蛇腹形状の肉厚よ
りも厚くした形状とし、この上部6aをバンパラバー5
の上部外周面に接触させた構造としている。また、ダス
トカバー6の蛇腹形状は、その下端部6bまで略同一の
肉厚に設定している。そして、ダストカバー6の上部6
aを厚肉形状としたことにより、その上部6aの剛性が
高いものとなり、バンパラバー5が圧縮するときに径方
向外方への膨らみを防止することができ、充分なバネ特
性、耐久性に優れたバンパラバー5を提供することがで
きる。
トカバー6の上部6aを蛇腹形状のない筒状に形成する
とともに、その一部又は全周の厚みを蛇腹形状の肉厚よ
りも厚くした形状とし、この上部6aをバンパラバー5
の上部外周面に接触させた構造としている。また、ダス
トカバー6の蛇腹形状は、その下端部6bまで略同一の
肉厚に設定している。そして、ダストカバー6の上部6
aを厚肉形状としたことにより、その上部6aの剛性が
高いものとなり、バンパラバー5が圧縮するときに径方
向外方への膨らみを防止することができ、充分なバネ特
性、耐久性に優れたバンパラバー5を提供することがで
きる。
【0005】ところで、前述したコイルスプリング8の
下端部を支持するロアスプリングシートとして、例えば
特開平7−197973号公報に記載したものが知られ
ており、図11に具体的な構造を示す。
下端部を支持するロアスプリングシートとして、例えば
特開平7−197973号公報に記載したものが知られ
ており、図11に具体的な構造を示す。
【0006】このロアスプリングシート9は、シリンダ
7の外周に圧着される筒部9aと、この筒部9aの下端
部から外径方向に段差状に膨出する膨出部9bと、この
膨出部9bの下端部からフランジ状に延在するカバー着
座部9cと、このカバー着座部9cの外周端部から軸方
向に延在するスプリングガイド壁9dと、このスプリン
グガイド壁9dの下端部からフランジ状に延在するスプ
リング着座部9eとを備えた構造としている。そして、
スプリング着座部9eの上面は、コイルスプリング8の
下端部を下側から受けて支持し、スプリングガイド壁9
dの外周面もコイルスプリング8の内周面に接触してコ
イルスプリング8のセンタリングを行う。
7の外周に圧着される筒部9aと、この筒部9aの下端
部から外径方向に段差状に膨出する膨出部9bと、この
膨出部9bの下端部からフランジ状に延在するカバー着
座部9cと、このカバー着座部9cの外周端部から軸方
向に延在するスプリングガイド壁9dと、このスプリン
グガイド壁9dの下端部からフランジ状に延在するスプ
リング着座部9eとを備えた構造としている。そして、
スプリング着座部9eの上面は、コイルスプリング8の
下端部を下側から受けて支持し、スプリングガイド壁9
dの外周面もコイルスプリング8の内周面に接触してコ
イルスプリング8のセンタリングを行う。
【0007】また、前述したダストカバー6は、オイル
漏れ等が発生しやすいピストンロッド2及びシリンダ7
の摺動部へのダスト等の侵入を防止するため、前記摺動
部を包囲しながら下方に垂設され、その下端部6bをロ
アスプリングシート9のカバー着座部9cに向けてい
る。そして、車両のバウンド時には、カバー着座部9c
の上面にカバー下端部6bが当接した状態でダストカバ
ー6が圧縮し、車両のリバウンド時には、カバー下端部
6bがダストカバー着座部9cの上面から離れた状態で
ダストカバー9が伸長するようになっている。
漏れ等が発生しやすいピストンロッド2及びシリンダ7
の摺動部へのダスト等の侵入を防止するため、前記摺動
部を包囲しながら下方に垂設され、その下端部6bをロ
アスプリングシート9のカバー着座部9cに向けてい
る。そして、車両のバウンド時には、カバー着座部9c
の上面にカバー下端部6bが当接した状態でダストカバ
ー6が圧縮し、車両のリバウンド時には、カバー下端部
6bがダストカバー着座部9cの上面から離れた状態で
ダストカバー9が伸長するようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図10及び
図11で示したショックアブソーバを車両用として使用
すると、シリンダ7は斜め上下方向(鉛直方向に対して
所定角度だけ傾斜する方向)を向いて車輪支持部材(図
示せず)と車体側部材4との間に配設されるが、傾斜す
るダストカバー6の自重によってカバー下端部6bが車
両内側に移動しやすいので(シリンダ7の軸線P1 に対
して下端部6bの中心軸が下側にオフセットした状
態。)、以下に示すような不都合が発生する。
図11で示したショックアブソーバを車両用として使用
すると、シリンダ7は斜め上下方向(鉛直方向に対して
所定角度だけ傾斜する方向)を向いて車輪支持部材(図
示せず)と車体側部材4との間に配設されるが、傾斜す
るダストカバー6の自重によってカバー下端部6bが車
両内側に移動しやすいので(シリンダ7の軸線P1 に対
して下端部6bの中心軸が下側にオフセットした状
態。)、以下に示すような不都合が発生する。
【0009】すなわち、車両のリバウンド時にカバー下
端部6bがロアスプリングシート9のカバー着座部9c
から離れ、次いで、車両のバウンド時にカバー着座部9
cにカバー下端部6bが当接する際に、図11の破線で
示すように、車両外側に位置するカバー下端部6bが膨
出部9bの上面に線接触状態で係合して停止し、ダスト
カバー6の中心軸P2 がシリンダ7の軸線P1 と一致せ
ずに下側に向かう曲線状となってダストカバー6が胴曲
がりが発生した状態で圧縮される。このように、胴曲が
りが発生した状態でダストカバー6が圧縮されると、そ
の下部に折れが発生し、シリンダ7の上端部に配設して
いるグランドパッキン(ストッパシートとも称する。)
7aとダストカバー6の内周面とが干渉してダストカバ
ー6が損傷するおそれがあり、ダストカバー6の耐久性
の面で問題がある。
端部6bがロアスプリングシート9のカバー着座部9c
から離れ、次いで、車両のバウンド時にカバー着座部9
cにカバー下端部6bが当接する際に、図11の破線で
示すように、車両外側に位置するカバー下端部6bが膨
出部9bの上面に線接触状態で係合して停止し、ダスト
カバー6の中心軸P2 がシリンダ7の軸線P1 と一致せ
ずに下側に向かう曲線状となってダストカバー6が胴曲
がりが発生した状態で圧縮される。このように、胴曲が
りが発生した状態でダストカバー6が圧縮されると、そ
の下部に折れが発生し、シリンダ7の上端部に配設して
いるグランドパッキン(ストッパシートとも称する。)
7aとダストカバー6の内周面とが干渉してダストカバ
ー6が損傷するおそれがあり、ダストカバー6の耐久性
の面で問題がある。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、ダストカバーの圧縮の際に胴曲がりを発生させ
ず、ダストカバーの耐久性を向上させて摺動部内への塵
等の侵入を確実に防止することが可能なショックアブソ
ーバを提供することを目的とする。
であり、ダストカバーの圧縮の際に胴曲がりを発生させ
ず、ダストカバーの耐久性を向上させて摺動部内への塵
等の侵入を確実に防止することが可能なショックアブソ
ーバを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1記載の発明は、斜め上下方向に配置し
たシリンダの下端部を下部支持部材に連結し、前記シリ
ンダから上方に向けて当該シリンダに対し相対変位可能
に突出するピストンロッドの上端部を上部支持部材に連
結し、前記ピストンロッドの上部に、筒状のダストカバ
ーの上部を同軸に配設し、当該ダストカバーの下方に垂
下した外筒部により前記シリンダ及び前記ピストンロッ
ドの摺動部を包囲し、前記上部支持部材に固定したアッ
パスプリングシート及び前記シリンダの外周に固定した
ロアスプリングシートにより上下端部が支持されたコイ
ルスプリングを前記ダストカバーの外周近くに配設する
とともに、前記ピストンロッドが前記シリンダに対し進
入する相対変位時に、前記ロアスプリングシートの上面
に前記ダストカバーの下端部が当接してダストカバーを
圧縮状態とするショックアブソーバにおいて、前記ロア
スプリングシートの内径部に、前記シリンダの外周に連
結する筒状連結部を設け、この筒状連結部より外周側の
下方位置に、ダストカバーの下端部が前記シリンダの軸
線にカバー中心軸が一致して着座するフランジ状の着座
部を設け、前記筒状連結部の下端部周縁と前記着座部の
内周縁の間に、外径方向に段差状に膨出してその上面を
前記筒状連結部側から前記着座部側まで所定曲率の曲率
面としたカバー矯正部を連続して形成するとともに、車
両がリバウンドすることにより前記ダストカバーの下端
部が前記ロアスプリングシートから離れ、次いでバウン
ドすることにより前記ダストカバーの下端部が前記ロア
スプリングシートに当接するときに、前記ダストカバー
の下端部の最外周縁が、前記曲率面の前記筒状連結部側
の曲率境界位置より前記着座部側に位置するように、前
記ダストカバーと前記ロアスプリングシートの相対位置
を設定した。
ために、請求項1記載の発明は、斜め上下方向に配置し
たシリンダの下端部を下部支持部材に連結し、前記シリ
ンダから上方に向けて当該シリンダに対し相対変位可能
に突出するピストンロッドの上端部を上部支持部材に連
結し、前記ピストンロッドの上部に、筒状のダストカバ
ーの上部を同軸に配設し、当該ダストカバーの下方に垂
下した外筒部により前記シリンダ及び前記ピストンロッ
ドの摺動部を包囲し、前記上部支持部材に固定したアッ
パスプリングシート及び前記シリンダの外周に固定した
ロアスプリングシートにより上下端部が支持されたコイ
ルスプリングを前記ダストカバーの外周近くに配設する
とともに、前記ピストンロッドが前記シリンダに対し進
入する相対変位時に、前記ロアスプリングシートの上面
に前記ダストカバーの下端部が当接してダストカバーを
圧縮状態とするショックアブソーバにおいて、前記ロア
スプリングシートの内径部に、前記シリンダの外周に連
結する筒状連結部を設け、この筒状連結部より外周側の
下方位置に、ダストカバーの下端部が前記シリンダの軸
線にカバー中心軸が一致して着座するフランジ状の着座
部を設け、前記筒状連結部の下端部周縁と前記着座部の
内周縁の間に、外径方向に段差状に膨出してその上面を
前記筒状連結部側から前記着座部側まで所定曲率の曲率
面としたカバー矯正部を連続して形成するとともに、車
両がリバウンドすることにより前記ダストカバーの下端
部が前記ロアスプリングシートから離れ、次いでバウン
ドすることにより前記ダストカバーの下端部が前記ロア
スプリングシートに当接するときに、前記ダストカバー
の下端部の最外周縁が、前記曲率面の前記筒状連結部側
の曲率境界位置より前記着座部側に位置するように、前
記ダストカバーと前記ロアスプリングシートの相対位置
を設定した。
【0012】ここで、前述した筒状連結部側の曲率境界
位置とは、筒状連結部側から着座部側まで所定曲率で形
成されている曲率面のうち、筒状連結部側の曲率面の開
始位置のことを称している。
位置とは、筒状連結部側から着座部側まで所定曲率で形
成されている曲率面のうち、筒状連結部側の曲率面の開
始位置のことを称している。
【0013】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のショックアブソーバにおいて、前記ダストカバーの
下端部の肉厚を、圧縮又は伸長状態となる前記外筒部の
肉厚より厚い形状とした。
載のショックアブソーバにおいて、前記ダストカバーの
下端部の肉厚を、圧縮又は伸長状態となる前記外筒部の
肉厚より厚い形状とした。
【0014】さらに、請求項3記載の発明は、請求項2
記載のショックアブソーバにおいて前記ダストカバーの
下端部を、その下面から上方に向かうに従い肉厚が徐々
に減少する形状とした。
記載のショックアブソーバにおいて前記ダストカバーの
下端部を、その下面から上方に向かうに従い肉厚が徐々
に減少する形状とした。
【0015】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のショックアブソ
ーバによると、車両がリバウンドからバウンドに転じて
ダストカバーがロアスプリングシートに当接するとき
に、ダストカバーの下端部の最外周縁がカバー矯正部の
曲率面の筒状連結部側の曲率境界位置より着座部側に位
置するので、ダストカバーの下端部は曲率面上を摺動し
て着座部まで落ち込んでいき、カバー中心軸がシリンダ
の軸線に一致してダストカバーのセンタリングが行われ
る。これにより、ダストカバーは胴曲がりを発生せずに
正常に圧縮状態となるので、シリンダの外周に配設され
ている部品に対してダストカバーの内周面が干渉せず、
ダストカバーの耐久性が向上し、長期にわたってシリン
ダ及びピストンロッドの摺動部内への塵等の侵入を防止
する機能を維持することができる。
ーバによると、車両がリバウンドからバウンドに転じて
ダストカバーがロアスプリングシートに当接するとき
に、ダストカバーの下端部の最外周縁がカバー矯正部の
曲率面の筒状連結部側の曲率境界位置より着座部側に位
置するので、ダストカバーの下端部は曲率面上を摺動し
て着座部まで落ち込んでいき、カバー中心軸がシリンダ
の軸線に一致してダストカバーのセンタリングが行われ
る。これにより、ダストカバーは胴曲がりを発生せずに
正常に圧縮状態となるので、シリンダの外周に配設され
ている部品に対してダストカバーの内周面が干渉せず、
ダストカバーの耐久性が向上し、長期にわたってシリン
ダ及びピストンロッドの摺動部内への塵等の侵入を防止
する機能を維持することができる。
【0016】また、請求項2記載の発明によると、請求
項1のショックアブソーバと同様の効果を得ることがで
きるとともに、ダストカバーの下端部の肉厚を、圧縮又
は伸長状態となる外筒部の肉厚より厚い形状としたこと
により、ダストカバーの下端部の下面とカバー矯正部の
曲率面とが接触面積を増大させて面接触する。このた
め、前記下面と曲率面との接触面圧が低くなり、ダスト
カバーの下端部を、曲率面の途中で停止させることなく
スムーズに着座部側に落ち込ませることができる。
項1のショックアブソーバと同様の効果を得ることがで
きるとともに、ダストカバーの下端部の肉厚を、圧縮又
は伸長状態となる外筒部の肉厚より厚い形状としたこと
により、ダストカバーの下端部の下面とカバー矯正部の
曲率面とが接触面積を増大させて面接触する。このた
め、前記下面と曲率面との接触面圧が低くなり、ダスト
カバーの下端部を、曲率面の途中で停止させることなく
スムーズに着座部側に落ち込ませることができる。
【0017】ここで、ダストカバーの下端部の肉厚を厚
くし過ぎると、ピストンロッドの前進時にロアスプリン
グシートからダストカバーの下端部が離れると、前記下
端部の重量が増大することによってダストカバーが大き
く垂れ下がり、ダストカバーの内周面がシリンダの外周
に配設されている部品に干渉するおそれがある。
くし過ぎると、ピストンロッドの前進時にロアスプリン
グシートからダストカバーの下端部が離れると、前記下
端部の重量が増大することによってダストカバーが大き
く垂れ下がり、ダストカバーの内周面がシリンダの外周
に配設されている部品に干渉するおそれがある。
【0018】ところが、請求項3記載のショックアブソ
ーバは、ダストカバーの下端部を、その下面から上方に
向かうに従い肉厚が徐々に減少する形状として下端部の
軽量化を図っているので、ダストカバーはさほど大きく
垂れ下がらず、シリンダの外周に配設されている部品と
の干渉を防止することができる。
ーバは、ダストカバーの下端部を、その下面から上方に
向かうに従い肉厚が徐々に減少する形状として下端部の
軽量化を図っているので、ダストカバーはさほど大きく
垂れ下がらず、シリンダの外周に配設されている部品と
の干渉を防止することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明のショックアブソー
バの実施形態について図面を参照しながら説明する。
バの実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0020】図1は、第1実施形態のショックアブソー
バ10を示すものであり、車両の内側から外側に向かう
に従い下り傾斜を付けて配置されているシリンダ12の
下端部に、車輪支持部材(図示せず)が連結していると
ともに、シリンダ12から上方に向けて進退自在に突出
しているピストンロッド14の上端部14aが、弾性体
からなるインシュレータ16及びアッパスプリングシー
ト18を介して車体側部材(上部支持部材)20にボル
ト締めにより固着されている。なお、インシュレータ1
6の外周にはシート連結部材22が装着されており、こ
のシート連結部材22にアッパスプリングシート18の
内径部が嵌合している。また、アッパスプリングシート
18の下面には、弾性体からなるシートラバー19が接
合されている。
バ10を示すものであり、車両の内側から外側に向かう
に従い下り傾斜を付けて配置されているシリンダ12の
下端部に、車輪支持部材(図示せず)が連結していると
ともに、シリンダ12から上方に向けて進退自在に突出
しているピストンロッド14の上端部14aが、弾性体
からなるインシュレータ16及びアッパスプリングシー
ト18を介して車体側部材(上部支持部材)20にボル
ト締めにより固着されている。なお、インシュレータ1
6の外周にはシート連結部材22が装着されており、こ
のシート連結部材22にアッパスプリングシート18の
内径部が嵌合している。また、アッパスプリングシート
18の下面には、弾性体からなるシートラバー19が接
合されている。
【0021】そして、インシュレータ16の下部には、
冠形状のラバー膨出防止部材24がピストンロッド14
と同軸に固定されている。そして、ラバー膨出防止部材
24の下部には、車両のバウンド時におけるピストンロ
ッド14のストローク量を設定するバンパラバー26
と、このバンパラバー26の下部位置から垂下してピス
トンロッド14の摺動部を包囲するダストカバー28と
が一体に配設されている。
冠形状のラバー膨出防止部材24がピストンロッド14
と同軸に固定されている。そして、ラバー膨出防止部材
24の下部には、車両のバウンド時におけるピストンロ
ッド14のストローク量を設定するバンパラバー26
と、このバンパラバー26の下部位置から垂下してピス
トンロッド14の摺動部を包囲するダストカバー28と
が一体に配設されている。
【0022】このバンパラバー26及びダストカバー2
8は、ウレタン樹脂等の弾性体により成形されており、
バンパーラバー26は下方に向かうに従い複数の段差を
設けた筒体として成形されている。また、ダストカバー
28は、蛇腹形状の筒体とされ、その下端部(以下、カ
バー下端部と称する。)28aまで同一の肉厚で成形さ
れている。なお、図中符号29は、車両のバウンド時に
バンパラバー26の下面を当接させてシリンダ12とバ
ンパラバー26との干渉を緩和するグランドパッキンで
ある。
8は、ウレタン樹脂等の弾性体により成形されており、
バンパーラバー26は下方に向かうに従い複数の段差を
設けた筒体として成形されている。また、ダストカバー
28は、蛇腹形状の筒体とされ、その下端部(以下、カ
バー下端部と称する。)28aまで同一の肉厚で成形さ
れている。なお、図中符号29は、車両のバウンド時に
バンパラバー26の下面を当接させてシリンダ12とバ
ンパラバー26との干渉を緩和するグランドパッキンで
ある。
【0023】また、バンパラバー26及びダストカバー
28の外周には、コイルスプリング30が配設されてお
り、このコイルスプリング30の上端部が、シートラバ
ー19を介してアッパスプリングシート18に支持され
ているとともに、その下端部が、シリンダ12の外周に
固定したロアスプリングシート32に支持されている。
28の外周には、コイルスプリング30が配設されてお
り、このコイルスプリング30の上端部が、シートラバ
ー19を介してアッパスプリングシート18に支持され
ているとともに、その下端部が、シリンダ12の外周に
固定したロアスプリングシート32に支持されている。
【0024】ロアスプリングシート32は、図2にも示
すように、外観鍔形状にプレス成形した金属部材であ
り、シリンダ12の外周に嵌合する嵌合筒部(筒状連結
部)34と、この嵌合筒部34の下端周縁から径方向外
方に連続するダストカバー当接部36と、このダストカ
バー当接部36の下端部から径方向外方に連続するスプ
リング支持部38とを備えている。
すように、外観鍔形状にプレス成形した金属部材であ
り、シリンダ12の外周に嵌合する嵌合筒部(筒状連結
部)34と、この嵌合筒部34の下端周縁から径方向外
方に連続するダストカバー当接部36と、このダストカ
バー当接部36の下端部から径方向外方に連続するスプ
リング支持部38とを備えている。
【0025】すなわち、スプリング支持部38は、ロア
スプリングシート32の最外周側に形成したフランジ3
8aと、このフランジ38aの内周縁から上方に向けて
突出する筒状のガイド壁38bとで構成されており、フ
ランジ38aの上面でコイルスプリング30の下端部を
支持するとともに、ガイド壁38bはコイルスプリング
30の内周面が当接することにより、コイルスプリング
30のセンタリングを行う。
スプリングシート32の最外周側に形成したフランジ3
8aと、このフランジ38aの内周縁から上方に向けて
突出する筒状のガイド壁38bとで構成されており、フ
ランジ38aの上面でコイルスプリング30の下端部を
支持するとともに、ガイド壁38bはコイルスプリング
30の内周面が当接することにより、コイルスプリング
30のセンタリングを行う。
【0026】ダストカバー当接部36は、図2にも示す
ように、前述したガイド壁38bの上縁から内径方向に
向けてフランジ状に形成したカバー着座部(着座部)3
6aと、このカバー着座部36aの内周縁と前記嵌合筒
部34の下端周縁との間に段差状に膨出するカバー矯正
部36bとで構成されている。
ように、前述したガイド壁38bの上縁から内径方向に
向けてフランジ状に形成したカバー着座部(着座部)3
6aと、このカバー着座部36aの内周縁と前記嵌合筒
部34の下端周縁との間に段差状に膨出するカバー矯正
部36bとで構成されている。
【0027】カバー矯正部36bには、カバー着座部3
6a側の上面から嵌合筒部34側の上面まで所定の曲率
で連続する曲率面36b1 が形成されている。そして、
曲率面36b1 の上部側の曲率境界位置(曲率面と平坦
面との境界位置)Kは、シリンダ12の軸線P3 との間
の距離をR1 に設定している。
6a側の上面から嵌合筒部34側の上面まで所定の曲率
で連続する曲率面36b1 が形成されている。そして、
曲率面36b1 の上部側の曲率境界位置(曲率面と平坦
面との境界位置)Kは、シリンダ12の軸線P3 との間
の距離をR1 に設定している。
【0028】そして、カバー着座部36aの上面36a
1 には、ダストカバー28のカバー下端部28aが対向
しており、車両のバウンド時にはカバー下端部28aが
上面36a1 に当接した状態でダストカバー28が圧縮
状態となる。なお、前述した上面36a1 を、以降では
着座面と称する。この着座面36a1 にカバー下端部2
8aが当接してダストカバー28が圧縮状態となると、
図2に示すように、ダストカバー28のカバー中心軸P
4 がシリンダ12の軸線P3 と略一致してダストカバー
28が胴曲がりを発生せずに圧縮状態となる。
1 には、ダストカバー28のカバー下端部28aが対向
しており、車両のバウンド時にはカバー下端部28aが
上面36a1 に当接した状態でダストカバー28が圧縮
状態となる。なお、前述した上面36a1 を、以降では
着座面と称する。この着座面36a1 にカバー下端部2
8aが当接してダストカバー28が圧縮状態となると、
図2に示すように、ダストカバー28のカバー中心軸P
4 がシリンダ12の軸線P3 と略一致してダストカバー
28が胴曲がりを発生せずに圧縮状態となる。
【0029】また、図3は、車両がリバウンドすること
により着座面36a1 からカバー下端部28aが離れ、
次いで車両がバウンドすることによりカバー下端部28
aがロアスプリングシート32に当接する際の直前の状
態を示すものであるが、着座面36a1 から離れたカバ
ー下端部28aが自重によって下方を向くので、カバー
中心軸P4 はシリンダ12の軸線P3 に一致しない。
により着座面36a1 からカバー下端部28aが離れ、
次いで車両がバウンドすることによりカバー下端部28
aがロアスプリングシート32に当接する際の直前の状
態を示すものであるが、着座面36a1 から離れたカバ
ー下端部28aが自重によって下方を向くので、カバー
中心軸P4 はシリンダ12の軸線P3 に一致しない。
【0030】ここで、本実施形態のダストカバー28
は、図3に示すように、車両がリバウンド状態からバウ
ンド状態に転じ、ロアスプリングシート32から離れた
カバー下端部28aが再度ロアスプリングシート32に
当接するときに、少なくともカバー下端部28aの最外
周縁部28cが、前述した曲率境界位置Kより着座面3
6a1 側に位置するように設計している。すなわち、曲
率境界位置Kとシリンダ12の軸線P3 との間の距離を
R1 としたが、最外周縁部28cとシリンダ12の軸線
P3 との間の距離をR2 とすると、R2 >R1 の関係と
なるようにダストカバー28とロアスプリングシート3
2の相対位置を設定した。
は、図3に示すように、車両がリバウンド状態からバウ
ンド状態に転じ、ロアスプリングシート32から離れた
カバー下端部28aが再度ロアスプリングシート32に
当接するときに、少なくともカバー下端部28aの最外
周縁部28cが、前述した曲率境界位置Kより着座面3
6a1 側に位置するように設計している。すなわち、曲
率境界位置Kとシリンダ12の軸線P3 との間の距離を
R1 としたが、最外周縁部28cとシリンダ12の軸線
P3 との間の距離をR2 とすると、R2 >R1 の関係と
なるようにダストカバー28とロアスプリングシート3
2の相対位置を設定した。
【0031】次に、図2から図5を参照してこの第1実
施形態の動作を説明する。車両がリバウンド状態となる
と、ピストンロッド14の上方移動とともにダストカバ
ー28が伸長状態となり、図3に示すようにロアスプリ
ングシート32の着座面36a1 からダストカバー28
のカバー下端部28aが離れる。その際、カバー中心軸
P4 はシリンダ12の軸線P3 に一致していない。
施形態の動作を説明する。車両がリバウンド状態となる
と、ピストンロッド14の上方移動とともにダストカバ
ー28が伸長状態となり、図3に示すようにロアスプリ
ングシート32の着座面36a1 からダストカバー28
のカバー下端部28aが離れる。その際、カバー中心軸
P4 はシリンダ12の軸線P3 に一致していない。
【0032】次いで、車両がリバウンド状態からバウン
ド状態に転じると、カバー下端部28aの最外周縁部2
8cが、曲率境界位置Kより着座面36a1 側に位置し
ており、図4に示すように、カバー下端部28aの下面
28bが曲率面36b1 に当接する。
ド状態に転じると、カバー下端部28aの最外周縁部2
8cが、曲率境界位置Kより着座面36a1 側に位置し
ており、図4に示すように、カバー下端部28aの下面
28bが曲率面36b1 に当接する。
【0033】そして、ピストンロッド14の下方移動に
よってダストカバー28の蛇腹形状の上部を介してカバ
ー下端部28aに下方を向く押圧力が作用するので、カ
バー下端部28aは、着座面36a1 側への曲率面36
b1 上の摺動を開始する。
よってダストカバー28の蛇腹形状の上部を介してカバ
ー下端部28aに下方を向く押圧力が作用するので、カ
バー下端部28aは、着座面36a1 側への曲率面36
b1 上の摺動を開始する。
【0034】そして、カバー下端部28aは、図5に示
すように、曲率面36b1 から着座面36a1 側に落ち
込んでいく。このとき、カバー中心軸P4 は、シリンダ
12の軸線P3 上に徐々に近づいていく。
すように、曲率面36b1 から着座面36a1 側に落ち
込んでいく。このとき、カバー中心軸P4 は、シリンダ
12の軸線P3 上に徐々に近づいていく。
【0035】そして、下端部28aの下面28b全域
が、着座面36a1 上に当接するまで落ち込むと、図2
に示すように、カバー中心軸P4 がシリンダ12の軸線
P3 に一致し、ダストカバー28のセンタリングが完了
する。このように、カバー中心軸P4 がシリンダ12の
軸線P3 に一致すると、ダストカバー28は胴曲がりを
発生せずに圧縮状態となっていく。
が、着座面36a1 上に当接するまで落ち込むと、図2
に示すように、カバー中心軸P4 がシリンダ12の軸線
P3 に一致し、ダストカバー28のセンタリングが完了
する。このように、カバー中心軸P4 がシリンダ12の
軸線P3 に一致すると、ダストカバー28は胴曲がりを
発生せずに圧縮状態となっていく。
【0036】上記構成のショックアブソーバ10による
と、車両がリバウンド状態からバウンド状態に転じ、ロ
アスプリングシート32から離れたカバー下端部28a
が再度ロアスプリングシート32に当接するときに、カ
バー下端部28aの最外周縁部28cが曲率境界位置K
より着座面36a1 側に位置しているので、カバー下端
部28aは曲率面36b1 上を摺動して着座面36a1
までスムーズに落ち込んでいき、カバー軸線P4 がシリ
ンダ12の軸線P3 に一致してダストカバー28のセン
タリングが行われ、ダストカバー28は胴曲がりを発生
せずに正常に圧縮される。したがって、ダストカバー2
8は、車両のバウンド時に下部側の折れが発生せず、シ
リンダ12の上端部に配設したグランドパッキン29等
とも干渉しないので耐久性が向上し、長期にわたってシ
リンダ12及びピストンロッド14の摺動部内への塵等
の侵入を防止する機能を維持することができる。
と、車両がリバウンド状態からバウンド状態に転じ、ロ
アスプリングシート32から離れたカバー下端部28a
が再度ロアスプリングシート32に当接するときに、カ
バー下端部28aの最外周縁部28cが曲率境界位置K
より着座面36a1 側に位置しているので、カバー下端
部28aは曲率面36b1 上を摺動して着座面36a1
までスムーズに落ち込んでいき、カバー軸線P4 がシリ
ンダ12の軸線P3 に一致してダストカバー28のセン
タリングが行われ、ダストカバー28は胴曲がりを発生
せずに正常に圧縮される。したがって、ダストカバー2
8は、車両のバウンド時に下部側の折れが発生せず、シ
リンダ12の上端部に配設したグランドパッキン29等
とも干渉しないので耐久性が向上し、長期にわたってシ
リンダ12及びピストンロッド14の摺動部内への塵等
の侵入を防止する機能を維持することができる。
【0037】次に、図6及び図7に示すものは、前述し
た第1実施形態の一部を変更した第2実施形態を示すも
のである。なお、図1から図5で示した構成と同一構成
部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
た第1実施形態の一部を変更した第2実施形態を示すも
のである。なお、図1から図5で示した構成と同一構成
部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
【0038】この第2実施形態では、図6に示すよう
に、ダストカバー28のカバー下端部28dを、その下
面28eが接触面積を増大させて着座面36a1 に当接
するように、蛇腹形状のカバー上部より肉厚を厚くして
形成している。そして、このカバー下端部28dは、下
面28eから上方に向かうに従い肉厚を徐々に減少させ
て断面略台形状となるように形成されており、カバー下
端部28dの軽量化を図っている。
に、ダストカバー28のカバー下端部28dを、その下
面28eが接触面積を増大させて着座面36a1 に当接
するように、蛇腹形状のカバー上部より肉厚を厚くして
形成している。そして、このカバー下端部28dは、下
面28eから上方に向かうに従い肉厚を徐々に減少させ
て断面略台形状となるように形成されており、カバー下
端部28dの軽量化を図っている。
【0039】そして、図7は、車両がリバウンドするこ
とにより着座面36a1 からカバー下端部28dが離
れ、次いで車両がバウンドすることによりカバー下端部
28dがロアスプリングシート32に当接する際の直前
の状態を示すものであるが、着座面36a1 から離れた
カバー下端部28dが自重によって下方を向くので、カ
バー中心軸P4 はシリンダ12の軸線P3 に一致しな
い。
とにより着座面36a1 からカバー下端部28dが離
れ、次いで車両がバウンドすることによりカバー下端部
28dがロアスプリングシート32に当接する際の直前
の状態を示すものであるが、着座面36a1 から離れた
カバー下端部28dが自重によって下方を向くので、カ
バー中心軸P4 はシリンダ12の軸線P3 に一致しな
い。
【0040】そして、本実施形態のダストカバー28
は、車両がリバウンド状態からバウンド状態に転じ、ロ
アスプリングシート32から離れたカバー下端部28d
が再度ロアスプリングシート32に当接するときに、少
なくともカバー下端部28dの最外周縁部28fが、前
述した曲率境界位置Kより着座面36a1 側に位置する
ように設計している。すなわち、曲率境界位置Kとシリ
ンダ12の軸線P3 との間の距離をR1 としたが、最外
周縁部28fとシリンダ12の軸線P3 との間の距離を
R3 とすると、R3 >R1 の関係となるようにダストカ
バー28とロアスプリングシート32の相対位置を設定
した。
は、車両がリバウンド状態からバウンド状態に転じ、ロ
アスプリングシート32から離れたカバー下端部28d
が再度ロアスプリングシート32に当接するときに、少
なくともカバー下端部28dの最外周縁部28fが、前
述した曲率境界位置Kより着座面36a1 側に位置する
ように設計している。すなわち、曲率境界位置Kとシリ
ンダ12の軸線P3 との間の距離をR1 としたが、最外
周縁部28fとシリンダ12の軸線P3 との間の距離を
R3 とすると、R3 >R1 の関係となるようにダストカ
バー28とロアスプリングシート32の相対位置を設定
した。
【0041】次に、本実施形態の動作について、図6か
ら図9を参照して説明する。車両がリバウンド状態とな
ると、ピストンロッド14の上方移動とともにダストカ
バー28が伸長状態となり、図7に示すようにロアスプ
リングシート32の着座面36a1 からダストカバー2
8のカバー下端部28dが離れる。その際、カバー中心
軸P4 はシリンダ12の軸線P3 に一致していない。
ら図9を参照して説明する。車両がリバウンド状態とな
ると、ピストンロッド14の上方移動とともにダストカ
バー28が伸長状態となり、図7に示すようにロアスプ
リングシート32の着座面36a1 からダストカバー2
8のカバー下端部28dが離れる。その際、カバー中心
軸P4 はシリンダ12の軸線P3 に一致していない。
【0042】次いで、車両がリバウンド状態からバウン
ド状態に転じると、カバー下端部28dの最外周縁部2
8fが曲率境界位置Kより着座面36a1 側に位置して
おり、図8に示すように、カバー下端部28dの下面2
8fが曲率面36b1 に当接する。
ド状態に転じると、カバー下端部28dの最外周縁部2
8fが曲率境界位置Kより着座面36a1 側に位置して
おり、図8に示すように、カバー下端部28dの下面2
8fが曲率面36b1 に当接する。
【0043】そして、ピストンロッド14の下方移動に
よってダストカバー28の蛇腹形状の上部を介してカバ
ー下端部28dに下方を向く押圧力が作用するので、カ
バー下端部28dは着座面36a1 側への曲率面36b
1 上の摺動を開始する。
よってダストカバー28の蛇腹形状の上部を介してカバ
ー下端部28dに下方を向く押圧力が作用するので、カ
バー下端部28dは着座面36a1 側への曲率面36b
1 上の摺動を開始する。
【0044】この際、カバー下端部28dの下面28e
と曲率面36b1 とが接触面積を増大させて面接触して
互いの接触面圧が低くなっているので、カバー下端部2
8dは、曲率面36b1 の途中で停止することなく、ス
ムーズに着座面36a1 側に落ち込みを開始する。
と曲率面36b1 とが接触面積を増大させて面接触して
互いの接触面圧が低くなっているので、カバー下端部2
8dは、曲率面36b1 の途中で停止することなく、ス
ムーズに着座面36a1 側に落ち込みを開始する。
【0045】そして、曲率面36b1 上を摺動したカバ
ー下端部28aは、図9に示すように、曲率面36b1
から着座面36a1 側に落ち込んでいく。このとき、カ
バー中心軸P4 は、シリンダ12の軸線P3 上に徐々に
近づいていく。
ー下端部28aは、図9に示すように、曲率面36b1
から着座面36a1 側に落ち込んでいく。このとき、カ
バー中心軸P4 は、シリンダ12の軸線P3 上に徐々に
近づいていく。
【0046】そして、下端部28aの下面28b全域
が、着座面36a1 上に当接するまで落ち込んでいく
と、図6に示すように、カバー中心軸P4 がシリンダ1
2の軸線P3 に一致し、ダストカバー28のセンタリン
グが完了する。
が、着座面36a1 上に当接するまで落ち込んでいく
と、図6に示すように、カバー中心軸P4 がシリンダ1
2の軸線P3 に一致し、ダストカバー28のセンタリン
グが完了する。
【0047】本実施形態によると、車両がリバウンド状
態からバウンド状態に転じ、ロアスプリングシート32
から離れたカバー下端部28dが再度ロアスプリングシ
ート32に当接するときに、カバー下端部28dの最外
周縁部28fが曲率境界位置Kより着座面36a1 側に
位置しているので、カバー下端部28dが曲率面36b
1 上を摺動して着座面36a1 まで落ち込んでいき、カ
バー軸線P4 がシリンダ12の軸線P3 に一致してダス
トカバー28のセンタリングが行われるので、ダストカ
バー28を胴曲がりを発生せずに正常に圧縮することが
できる。
態からバウンド状態に転じ、ロアスプリングシート32
から離れたカバー下端部28dが再度ロアスプリングシ
ート32に当接するときに、カバー下端部28dの最外
周縁部28fが曲率境界位置Kより着座面36a1 側に
位置しているので、カバー下端部28dが曲率面36b
1 上を摺動して着座面36a1 まで落ち込んでいき、カ
バー軸線P4 がシリンダ12の軸線P3 に一致してダス
トカバー28のセンタリングが行われるので、ダストカ
バー28を胴曲がりを発生せずに正常に圧縮することが
できる。
【0048】そして、本実施形態では、カバー下端部2
8dを蛇腹形状としたカバー上部より肉厚を厚くして形
成しているので、その下面28eと曲率面36b1 とが
接触面積を増大させて面接触する。このため、下面28
eと曲率面36b1 との接触面圧がさらに低下し、着座
面36a1 側へのカバー下端部28dの移動を更にスム
ーズに行うことができる。
8dを蛇腹形状としたカバー上部より肉厚を厚くして形
成しているので、その下面28eと曲率面36b1 とが
接触面積を増大させて面接触する。このため、下面28
eと曲率面36b1 との接触面圧がさらに低下し、着座
面36a1 側へのカバー下端部28dの移動を更にスム
ーズに行うことができる。
【0049】ここで、カバー下端部28dの肉厚を厚く
すると下端部28d側の重量が増大してしまい、車両の
リバウンド時にダストカバー28が大きく垂れ下がり
(カバー中心軸P4 がシリンダ12の軸線P3 に対して
大きな角度で交差する状態)、ダストカバー28の内周
面がグランドパッキン29に干渉するおそれがある。と
ころが、本実施形態では、カバー下端部28dの形状
を、下面28eから上方に向かうに従い肉厚を徐々に減
少させて断面略台形状に形成し、カバー下端部28dの
軽量化を図っているので、ダストカバー28はさほど大
きく垂れ下がらず、グランドパッキン29との干渉を防
止することができる。
すると下端部28d側の重量が増大してしまい、車両の
リバウンド時にダストカバー28が大きく垂れ下がり
(カバー中心軸P4 がシリンダ12の軸線P3 に対して
大きな角度で交差する状態)、ダストカバー28の内周
面がグランドパッキン29に干渉するおそれがある。と
ころが、本実施形態では、カバー下端部28dの形状
を、下面28eから上方に向かうに従い肉厚を徐々に減
少させて断面略台形状に形成し、カバー下端部28dの
軽量化を図っているので、ダストカバー28はさほど大
きく垂れ下がらず、グランドパッキン29との干渉を防
止することができる。
【0050】そして、本実施形態では、第1実施形態と
同様に、ダストカバー28の耐久性が向上するので、長
期にわたってシリンダ12及びピストンロッド14の摺
動部内への塵等の侵入を防止する機能を維持することが
できるとともに、簡便な構造によってダストカバー28
の矯正を行うことができるので、製作費用の低減化を図
りながら高品質のショックアブソーバ10を提供するこ
とができる。
同様に、ダストカバー28の耐久性が向上するので、長
期にわたってシリンダ12及びピストンロッド14の摺
動部内への塵等の侵入を防止する機能を維持することが
できるとともに、簡便な構造によってダストカバー28
の矯正を行うことができるので、製作費用の低減化を図
りながら高品質のショックアブソーバ10を提供するこ
とができる。
【0051】なお、バンパラバー26及びダストカバー
28は、上記実施形態のように一体に成形した構造に限
るものではなく、それぞれ単独の部材であっても、上記
実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
28は、上記実施形態のように一体に成形した構造に限
るものではなく、それぞれ単独の部材であっても、上記
実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【図1】本発明に係る車両用ショックアブソーバの要部
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態においてダストカバーの
下端部がロアスプリングシート上に設けた着座部に当接
している状態を示す要部断面図である。
下端部がロアスプリングシート上に設けた着座部に当接
している状態を示す要部断面図である。
【図3】第1実施形態において車両がリバウンド状態か
らバウンド状態に転じ、ロアスプリングシートから離れ
たダストカバーの下端部が、再度ロアスプリングシート
に当接する直前の状態を示す要部断面図である。
らバウンド状態に転じ、ロアスプリングシートから離れ
たダストカバーの下端部が、再度ロアスプリングシート
に当接する直前の状態を示す要部断面図である。
【図4】第1実施形態においてダストカバーが圧縮状態
となるときに、ダストカバーの下端部がロアスプリング
シートに設けたカバー矯正部の曲率面に当接している状
態を示す要部断面図である。
となるときに、ダストカバーの下端部がロアスプリング
シートに設けたカバー矯正部の曲率面に当接している状
態を示す要部断面図である。
【図5】第1実施形態においてカバー矯正部の曲率面に
当接したダストカバーの下端部が、カバー矯正部の外側
に設けた着座部側へ移動する状態を示す要部断面図であ
る。
当接したダストカバーの下端部が、カバー矯正部の外側
に設けた着座部側へ移動する状態を示す要部断面図であ
る。
【図6】本発明の第2実施形態において肉厚を増大させ
たダストカバーの下端部がロアスプリングシート上に設
けた着座部に当接している状態を示す要部断面図であ
る。
たダストカバーの下端部がロアスプリングシート上に設
けた着座部に当接している状態を示す要部断面図であ
る。
【図7】第2実施形態において車両がリバウンド状態か
らバウンド状態に転じ、ロアスプリングシートから離れ
たダストカバーの下端部が、再度ロアスプリングシート
に当接する直前の状態を示す要部断面図である。
らバウンド状態に転じ、ロアスプリングシートから離れ
たダストカバーの下端部が、再度ロアスプリングシート
に当接する直前の状態を示す要部断面図である。
【図8】第2実施形態においてダストカバーが圧縮状態
となるときに、ダストカバーの下端部がロアスプリング
シートに設けたカバー矯正部の曲率面に当接している状
態を示す要部断面図である。
となるときに、ダストカバーの下端部がロアスプリング
シートに設けたカバー矯正部の曲率面に当接している状
態を示す要部断面図である。
【図9】第2実施形態においてカバー矯正部の曲率面に
当接したダストカバーの下端部が、カバー矯正部の外側
に設けた着座部側へ移動する状態を示す要部断面図であ
る。
当接したダストカバーの下端部が、カバー矯正部の外側
に設けた着座部側へ移動する状態を示す要部断面図であ
る。
【図10】ダストカバーを備えた従来のショックアブソ
ーバを示す要部断面図である。
ーバを示す要部断面図である。
【図11】シリンダの外周に固定された従来のロアスプ
リングシートを示す要部断面図である。
リングシートを示す要部断面図である。
10 ショックアブソーバ 12 シリンダ 14 ピストンロッド 18 アッパスプリングシート 20 車体側部材(上部支持部材) 28 ダストカバー 28a、28d ダストカバーの下端部 28b、28e ダストカバーの下面 28c、28f ダストカバーの下端部の最外周縁 32 ロアスプリングシート 30 コイルスプリング 34 嵌合筒部(筒状連結部) 36a カバー着座部(着座部) 36b1 曲率面 36b カバー矯正部 K 曲率境界位置 P3 シリンダの軸線 P4 カバー中心軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 一也 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (72)発明者 中村 篤史 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (56)参考文献 実開 昭59−3032(JP,U) 実開 昭60−173407(JP,U) 実開 昭63−51949(JP,U) 実開 昭59−123736(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 9/38 F16F 9/32
Claims (3)
- 【請求項1】 斜め上下方向に配置したシリンダの下端
部を下部支持部材に連結し、前記シリンダから上方に向
けて当該シリンダに対し相対変位可能に突出するピスト
ンロッドの上端部を上部支持部材に連結し、前記ピスト
ンロッドの上部に、筒状のダストカバーの上部を同軸に
配設し、当該ダストカバーの下方に垂下した外筒部によ
り前記シリンダ及び前記ピストンロッドの摺動部を包囲
し、前記上部支持部材に固定したアッパスプリングシー
ト及び前記シリンダの外周に固定したロアスプリングシ
ートにより上下端部が支持されたコイルスプリングを前
記ダストカバーの外周近くに配設するとともに、前記ピ
ストンロッドが前記シリンダに対し進入する相対変位時
に、前記ロアスプリングシートの上面に前記ダストカバ
ーの下端部が当接してダストカバーを圧縮状態とするシ
ョックアブソーバにおいて、 前記ロアスプリングシートの内径部に、前記シリンダの
外周に連結する筒状連結部を設け、この筒状連結部より
外周側の下方位置に、ダストカバーの下端部が前記シリ
ンダの軸線にカバー中心軸が一致して着座するフランジ
状の着座部を設け、前記筒状連結部の下端部周縁と前記
着座部の内周縁の間に、外径方向に段差状に膨出してそ
の上面を前記筒状連結部側から前記着座部側まで所定曲
率の曲率面としたカバー矯正部を連続して形成するとと
もに、 車両がリバウンドすることにより前記ダストカバーの下
端部が前記ロアスプリングシートから離れ、次いでバウ
ンドすることにより前記ダストカバーの下端部が前記ロ
アスプリングシートに当接するときに、前記ダストカバ
ーの下端部の最外周縁が、前記曲率面の前記筒状連結部
側の曲率境界位置より前記着座部側に位置するように、
前記ダストカバーと前記ロアスプリングシートの相対位
置を設定したことを特徴とするショックアブソーバ。 - 【請求項2】 前記ダストカバーの下端部の肉厚を、圧
縮又は伸長状態となる前記外筒部の肉厚より厚い形状と
したことを特徴とする請求項1記載のショックアブソー
バ。 - 【請求項3】 前記ダストカバーの下端部を、その下面
から上方に向かうに従い肉厚が徐々に減少する形状とし
たことを特徴とする請求項2記載のショックアブソー
バ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08247431A JP3096006B2 (ja) | 1996-09-19 | 1996-09-19 | ショックアブソーバ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08247431A JP3096006B2 (ja) | 1996-09-19 | 1996-09-19 | ショックアブソーバ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1089397A JPH1089397A (ja) | 1998-04-07 |
JP3096006B2 true JP3096006B2 (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=17163346
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08247431A Expired - Fee Related JP3096006B2 (ja) | 1996-09-19 | 1996-09-19 | ショックアブソーバ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3096006B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6883651B2 (en) | 2002-05-08 | 2005-04-26 | Showa Corporation | Dust cover receiving structure of hydraulic shock absorber |
US9032647B2 (en) | 2005-03-31 | 2015-05-19 | Adidas Ag | Shoe housing |
US9242677B2 (en) | 2013-06-21 | 2016-01-26 | Hyundai Motor Company | Shock absorber housing for vehicle |
US9694247B2 (en) | 2013-02-15 | 2017-07-04 | Adidas Ag | Ball for a ball sport |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5918627B2 (ja) | 2012-05-22 | 2016-05-18 | Kyb株式会社 | 緩衝器 |
JP6525311B2 (ja) * | 2015-03-30 | 2019-06-05 | 株式会社Subaru | サスペンション装置 |
-
1996
- 1996-09-19 JP JP08247431A patent/JP3096006B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6883651B2 (en) | 2002-05-08 | 2005-04-26 | Showa Corporation | Dust cover receiving structure of hydraulic shock absorber |
US9032647B2 (en) | 2005-03-31 | 2015-05-19 | Adidas Ag | Shoe housing |
US9694247B2 (en) | 2013-02-15 | 2017-07-04 | Adidas Ag | Ball for a ball sport |
US9242677B2 (en) | 2013-06-21 | 2016-01-26 | Hyundai Motor Company | Shock absorber housing for vehicle |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1089397A (ja) | 1998-04-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6199844B1 (en) | Striker cap for vehicle suspension system | |
JP3174377B2 (ja) | 空気ばね用嵌め込み式バンパー | |
US7090058B2 (en) | Dust cover receiving structure of shock absorber | |
US20060043659A1 (en) | Dual spring jounce bumper assembly | |
CN105437900A (zh) | 碰撞制动器盖 | |
JP2001347814A (ja) | サスペンションサポート | |
JP3096006B2 (ja) | ショックアブソーバ | |
JP2959350B2 (ja) | ショックアブソーバのダストカバー取付構造 | |
JP7110698B2 (ja) | 車両のサスペンション装置 | |
JP2011133080A (ja) | ダストカバー | |
CN218094008U (zh) | 一种减震器内的气室结构 | |
JP2002081503A (ja) | ストラットマウント | |
JP5871392B2 (ja) | 緩衝器 | |
JP7301234B2 (ja) | ラバー構造 | |
JP2009264559A (ja) | 油圧緩衝器のスプリングシート構造 | |
JP3788347B2 (ja) | 車両サスペンション用バンパスプリング | |
CN212766104U (zh) | 车辆发动机罩的缓冲机构以及车辆 | |
JPH0384236A (ja) | バウンドバンパーのダストカバー構造 | |
JPH0241660B2 (ja) | ||
CN220268310U (zh) | 一种悬架避震器组件 | |
JP6889219B2 (ja) | スプリング支持構造 | |
JP2994515B2 (ja) | シリンダ装置 | |
KR100478908B1 (ko) | 쇽 업소버의 상부캡 지지구조 | |
KR100793248B1 (ko) | 쇽 업소버의 더스트 커버 | |
JP2585337Y2 (ja) | ショックアブソーバ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080804 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090804 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100804 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110804 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120804 Year of fee payment: 12 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |