JP3095624B2 - 積層型熱交換器の偏平チューブのろう付け方法 - Google Patents
積層型熱交換器の偏平チューブのろう付け方法Info
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- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘッダタンクのチュー
ブ挿入孔とこのチューブ挿入孔に挿入される偏平チュー
ブとのろう付け性を向上した積層型熱交換器の偏平チュ
ーブのろう付け方法に関する。
ブ挿入孔とこのチューブ挿入孔に挿入される偏平チュー
ブとのろう付け性を向上した積層型熱交換器の偏平チュ
ーブのろう付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来において、偏平チューブが積層して
ヘッダタンクに接続され、ヘッダタンクに設けられた出
入口継手間で熱交換媒体が複数回蛇行して通流される積
層型熱交換器が用いられている。
ヘッダタンクに接続され、ヘッダタンクに設けられた出
入口継手間で熱交換媒体が複数回蛇行して通流される積
層型熱交換器が用いられている。
【0003】この種の積層型熱交換器の偏平チューブと
しては、例えば、1)内方へ向けて突出し互いに先端が
当接する突部(以下、ビードという)が多数設けられた
2枚のプレートを重ね合せ双方のプレートの両側の接合
部がろう付けにより接合されるもの、2)所定の面積の
1枚のプレートに多数の突部(ビード)が形成され中央
で折曲げて両側の接合部がろう付けにより接合されるも
の、3)内部にインナーフィンが挿入されたもの、4)
押出し成形により形成されたものなど、各種のタイプが
知られている。
しては、例えば、1)内方へ向けて突出し互いに先端が
当接する突部(以下、ビードという)が多数設けられた
2枚のプレートを重ね合せ双方のプレートの両側の接合
部がろう付けにより接合されるもの、2)所定の面積の
1枚のプレートに多数の突部(ビード)が形成され中央
で折曲げて両側の接合部がろう付けにより接合されるも
の、3)内部にインナーフィンが挿入されたもの、4)
押出し成形により形成されたものなど、各種のタイプが
知られている。
【0004】尚、前記1)及び2)の偏平チューブにお
いては、ビードにより、偏平チューブ内部に通流される
熱交換媒体に乱流を起こさせて熱交換能力を高め、チュ
ーブ偏平面の強度を高め耐圧性を向上させる構造となっ
ている。
いては、ビードにより、偏平チューブ内部に通流される
熱交換媒体に乱流を起こさせて熱交換能力を高め、チュ
ーブ偏平面の強度を高め耐圧性を向上させる構造となっ
ている。
【0005】他方、ヘッダタンクには、前記各種の偏平
チューブの横断面形状に対応したチューブ挿入孔がプレ
ス等により複数形成されており、これらのチューブ挿入
孔としては積層された複数の偏平チューブを一度に差し
込みができるように、前記偏平チューブの横断面よりも
僅かに大きな外形形状に形成され、差し込み後には偏平
チューブとチューブ挿入孔とがピッタリとなる寸法に形
成されているのが一般的である。
チューブの横断面形状に対応したチューブ挿入孔がプレ
ス等により複数形成されており、これらのチューブ挿入
孔としては積層された複数の偏平チューブを一度に差し
込みができるように、前記偏平チューブの横断面よりも
僅かに大きな外形形状に形成され、差し込み後には偏平
チューブとチューブ挿入孔とがピッタリとなる寸法に形
成されているのが一般的である。
【0006】そして、熱交換器の組付け時には、治具を
用いて複数の偏平チューブをフィンを介して積層し、各
々の偏平チューブの両端部をヘッダタンクに設けられた
チューブ挿入孔に差し込み、炉内において各々の偏平チ
ューブの両端部とヘッダタンクのチューブ挿入孔とのろ
う付けが行われる(例えば、特開平4−62394号公
報)。
用いて複数の偏平チューブをフィンを介して積層し、各
々の偏平チューブの両端部をヘッダタンクに設けられた
チューブ挿入孔に差し込み、炉内において各々の偏平チ
ューブの両端部とヘッダタンクのチューブ挿入孔とのろ
う付けが行われる(例えば、特開平4−62394号公
報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、チューブ挿
入孔とこれに挿入される偏平チューブとのクリアランス
が大き過ぎると、偏平チューブの差し込みが容易となる
ものの、偏平チューブとヘッダタンクとのろう付け時に
ろう付け不良を起こしてしまう問題がある。
入孔とこれに挿入される偏平チューブとのクリアランス
が大き過ぎると、偏平チューブの差し込みが容易となる
ものの、偏平チューブとヘッダタンクとのろう付け時に
ろう付け不良を起こしてしまう問題がある。
【0008】また、チューブ挿入孔と偏平チューブとの
クリアランスが小さいと、偏平チューブのさし込みがき
つくなって組付けができず、無理に組付けると偏平チュ
ーブが潰れたり、また、組付けができても組付けの手直
しに多大な工数が必要となる不都合がある。
クリアランスが小さいと、偏平チューブのさし込みがき
つくなって組付けができず、無理に組付けると偏平チュ
ーブが潰れたり、また、組付けができても組付けの手直
しに多大な工数が必要となる不都合がある。
【0009】特に、ブレージングシートからなる2枚の
プレート重合わせたタイプや1枚の折曲げタイプの偏平
チューブの場合には、薄肉となるため慎重に組付ける必
要がある。
プレート重合わせたタイプや1枚の折曲げタイプの偏平
チューブの場合には、薄肉となるため慎重に組付ける必
要がある。
【0010】更に、前記2枚のプレートを重合わせたタ
イプや1枚の折曲げタイプの偏平チューブの場合には、
チューブ挿入孔と偏平チューブとのクリアランスを小さ
くすると、ろう付け時に偏平チューブの幅方向の熱膨張
がヘッダタンクのチューブ挿入孔の幅方向の両端部によ
り規制されるため、偏平チューブが厚さ方向へ変形して
広がってしまい、チューブ挿入孔付近に設けられた偏平
チューブの各ビード同士が当接できなくなり、従って、
双方のビードのろう付けが行われなくなるという不都合
が発生してしまう。その結果、偏平チューブの充分な耐
圧性が得られず、例えば、コンデンサ仕様としては耐圧
性の点で満足できない不都合を生じる場合がある。
イプや1枚の折曲げタイプの偏平チューブの場合には、
チューブ挿入孔と偏平チューブとのクリアランスを小さ
くすると、ろう付け時に偏平チューブの幅方向の熱膨張
がヘッダタンクのチューブ挿入孔の幅方向の両端部によ
り規制されるため、偏平チューブが厚さ方向へ変形して
広がってしまい、チューブ挿入孔付近に設けられた偏平
チューブの各ビード同士が当接できなくなり、従って、
双方のビードのろう付けが行われなくなるという不都合
が発生してしまう。その結果、偏平チューブの充分な耐
圧性が得られず、例えば、コンデンサ仕様としては耐圧
性の点で満足できない不都合を生じる場合がある。
【0011】そこで、本発明は、組付け時の偏平チュー
ブの差し込み性を確保しつつ、チューブ挿入孔と偏平チ
ューブとのろう付け性を向上でき、更に、2枚のプレー
ト重合わせたタイプや1枚の折曲げタイプの偏平チュー
ブの場合でも、ビード同士のろう付けが確実となり、耐
圧性を確保できる積層型熱交換器の偏平チューブのろう
付け方法を提供することを目的としている。
ブの差し込み性を確保しつつ、チューブ挿入孔と偏平チ
ューブとのろう付け性を向上でき、更に、2枚のプレー
ト重合わせたタイプや1枚の折曲げタイプの偏平チュー
ブの場合でも、ビード同士のろう付けが確実となり、耐
圧性を確保できる積層型熱交換器の偏平チューブのろう
付け方法を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の偏平チューブの
ろう付け方法は、ろう材がクラッドされた複数の偏平チ
ューブをフィンを介して積層し、前記各々の偏平チュー
ブの両端部又は少なくとも一端部をヘッダタンクのチュ
ーブ挿入孔に挿入して組付け、一体ろう付けにより前記
偏平チューブの端部とチューブ挿入孔とをろう付けする
積層型熱交換器の偏平チューブのろう付け方法であっ
て、前記チューブ挿入孔の幅寸法を前記偏平チューブの
幅寸法よりも大きく形成し、組付け後の一体ろう付け時
に、前記偏平チューブの幅方向を上下方向に向けて積層
型熱交換器を横置きにし、且つ、前記偏平チューブとチ
ューブ挿入孔との下部に隙間をもうけて治具により支持
し、しかる後、ろう付けする積層型熱交換器の偏平チュ
ーブのろう付け方法である。
ろう付け方法は、ろう材がクラッドされた複数の偏平チ
ューブをフィンを介して積層し、前記各々の偏平チュー
ブの両端部又は少なくとも一端部をヘッダタンクのチュ
ーブ挿入孔に挿入して組付け、一体ろう付けにより前記
偏平チューブの端部とチューブ挿入孔とをろう付けする
積層型熱交換器の偏平チューブのろう付け方法であっ
て、前記チューブ挿入孔の幅寸法を前記偏平チューブの
幅寸法よりも大きく形成し、組付け後の一体ろう付け時
に、前記偏平チューブの幅方向を上下方向に向けて積層
型熱交換器を横置きにし、且つ、前記偏平チューブとチ
ューブ挿入孔との下部に隙間をもうけて治具により支持
し、しかる後、ろう付けする積層型熱交換器の偏平チュ
ーブのろう付け方法である。
【0013】また、本発明の偏平チューブのろう付け方
法において、前記チューブ挿入孔の幅寸法を、前記偏平
チューブの幅寸法よりも、0.1mm〜0.4mm大き
く形成するとよい。
法において、前記チューブ挿入孔の幅寸法を、前記偏平
チューブの幅寸法よりも、0.1mm〜0.4mm大き
く形成するとよい。
【0014】
【作用】このような積層型熱交換器では、波状フィンを
介装して積層された複数の偏平チューブの挿入端部をヘ
ッダタンクのチューブ挿入孔に挿入して組付けられる。
この場合、片タンクタイプのものは偏平チューブの一端
部をヘッダタンクのチューブ挿入孔に挿入して組付けら
れる。
介装して積層された複数の偏平チューブの挿入端部をヘ
ッダタンクのチューブ挿入孔に挿入して組付けられる。
この場合、片タンクタイプのものは偏平チューブの一端
部をヘッダタンクのチューブ挿入孔に挿入して組付けら
れる。
【0015】また、組付け後の一体ろう付け時には、偏
平チューブの幅方向が上下方向に向くよう積層型熱交換
器を横置きにし、且つ、偏平チューブとチューブ挿入孔
との下部に隙間が形成されるよう治具により支持してろ
う付けが行われる。
平チューブの幅方向が上下方向に向くよう積層型熱交換
器を横置きにし、且つ、偏平チューブとチューブ挿入孔
との下部に隙間が形成されるよう治具により支持してろ
う付けが行われる。
【0016】そして、チューブ挿入孔の幅寸法が偏平チ
ューブの幅寸法よりも大きく形成されていることから、
各々の偏平チューブは、偏平チューブの上部に位置する
接合部が、チューブ挿入孔内の上端面に当接し、偏平チ
ューブの下部に位置する接合部とチューブ挿入孔内の下
端面の間には隙間が形成され、この隙間が形成された状
態で各々の偏平チューブがろう付けされる。
ューブの幅寸法よりも大きく形成されていることから、
各々の偏平チューブは、偏平チューブの上部に位置する
接合部が、チューブ挿入孔内の上端面に当接し、偏平チ
ューブの下部に位置する接合部とチューブ挿入孔内の下
端面の間には隙間が形成され、この隙間が形成された状
態で各々の偏平チューブがろう付けされる。
【0017】従って、ヘッダタンクに設けられるチュー
ブ挿入孔の幅寸法を偏平チューブの幅寸法よりも大きく
形成したことにより、熱交換器の組付け時には、偏平チ
ューブの挿入をスムースに行うことが可能となり、偏平
チューブの組付けがきつくなって偏平チューブが潰れた
り、組付け後の手直しが不要となり、薄肉の2枚のプレ
ート重合わせたタイプや1枚の折曲げタイプの偏平チュ
ーブの場合でも組付け時のトラブルの発生を防止でき
る。
ブ挿入孔の幅寸法を偏平チューブの幅寸法よりも大きく
形成したことにより、熱交換器の組付け時には、偏平チ
ューブの挿入をスムースに行うことが可能となり、偏平
チューブの組付けがきつくなって偏平チューブが潰れた
り、組付け後の手直しが不要となり、薄肉の2枚のプレ
ート重合わせたタイプや1枚の折曲げタイプの偏平チュ
ーブの場合でも組付け時のトラブルの発生を防止でき
る。
【0018】更に、チューブ挿入孔の幅方向の寸法を大
きく形成したので、ろう付け時に偏平チューブが幅方向
へ熱膨張しても、偏平チューブの変形が生じないので、
従来のような偏平チューブの厚さ方向への変形を防止で
き、チューブ挿入孔付近に設けられた偏平チューブのビ
ード同士の確保なろう付けが可能となり、偏平チューブ
の耐圧性を向上することができ、コンデンサにも充分に
適用することが可能となる。
きく形成したので、ろう付け時に偏平チューブが幅方向
へ熱膨張しても、偏平チューブの変形が生じないので、
従来のような偏平チューブの厚さ方向への変形を防止で
き、チューブ挿入孔付近に設けられた偏平チューブのビ
ード同士の確保なろう付けが可能となり、偏平チューブ
の耐圧性を向上することができ、コンデンサにも充分に
適用することが可能となる。
【0019】また、ろう付け時には組付けられた積層型
熱交換器をヘッダタンクが水平となる横置きにし、且
つ、偏平チューブの上部をチューブ挿入孔内の上端に当
接した状態で行う(両タンクタイプ)ことにより、又は
偏平チューブを治具で支持する(片タンクタイプ)こと
により、チューブ挿入孔の下端に形成される隙間を、上
から下へ流れるろう材により確実に埋めることが可能と
なり、偏平チューブとチューブ挿入孔とを確実にろう付
けすることが可能となり、ろう付け不良をなくすことが
できる。
熱交換器をヘッダタンクが水平となる横置きにし、且
つ、偏平チューブの上部をチューブ挿入孔内の上端に当
接した状態で行う(両タンクタイプ)ことにより、又は
偏平チューブを治具で支持する(片タンクタイプ)こと
により、チューブ挿入孔の下端に形成される隙間を、上
から下へ流れるろう材により確実に埋めることが可能と
なり、偏平チューブとチューブ挿入孔とを確実にろう付
けすることが可能となり、ろう付け不良をなくすことが
できる。
【0020】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。
説明する。
【0021】本実施例の積層型熱交換器1は、図1に示
すように、複数の偏平チューブ2が波状フィン3を介し
て積層され、これらの複数の偏平チューブ2の各端部が
ヘッダタンク4に設けられた挿入孔5に挿入されてい
る。また、各ヘッダタンク4の上下の開口部は盲キャッ
プ6により閉塞され、各ヘッダタンク4の所定箇所には
仕切板(図示省略)が設けられている。更に、ヘッダタ
ンク4には入口継手8又は出口継手9が設けられ、これ
らの出入口継手8、9の間で熱交換媒体が複数回蛇行し
て通流される。尚、図1中、10は積層された偏平チュ
ーブ2の上下に配設されたサイドプレートを示す。
すように、複数の偏平チューブ2が波状フィン3を介し
て積層され、これらの複数の偏平チューブ2の各端部が
ヘッダタンク4に設けられた挿入孔5に挿入されてい
る。また、各ヘッダタンク4の上下の開口部は盲キャッ
プ6により閉塞され、各ヘッダタンク4の所定箇所には
仕切板(図示省略)が設けられている。更に、ヘッダタ
ンク4には入口継手8又は出口継手9が設けられ、これ
らの出入口継手8、9の間で熱交換媒体が複数回蛇行し
て通流される。尚、図1中、10は積層された偏平チュ
ーブ2の上下に配設されたサイドプレートを示す。
【0022】前記各偏平チューブ2は、図2及び図3に
示すように、プレス成形により所定の大きさの形状に形
成された2枚のプレート11、12を重合わせて形成さ
れており、例えば、両面がろう材によりクラッドされた
ブレージングシートを用いて形成されている。これらの
各々のプレート11、12は、長手方向に沿う両側に接
合部13、14を有し、それぞれの偏平面11A、12
Aが外方へ膨出するよう形成され、各偏平面11A、1
2Aには内方へ向けて突出し互いに先端部が当接する円
状のビード15が多数設けられている。
示すように、プレス成形により所定の大きさの形状に形
成された2枚のプレート11、12を重合わせて形成さ
れており、例えば、両面がろう材によりクラッドされた
ブレージングシートを用いて形成されている。これらの
各々のプレート11、12は、長手方向に沿う両側に接
合部13、14を有し、それぞれの偏平面11A、12
Aが外方へ膨出するよう形成され、各偏平面11A、1
2Aには内方へ向けて突出し互いに先端部が当接する円
状のビード15が多数設けられている。
【0023】また、前記ビード15は、図2に示すよう
に、ヘッダタンク4内に挿入される偏平チューブ2の端
部まで設けられている。そして、これらのビード15に
より、チューブ内部に通流される熱交換媒体に乱流を起
こさせて熱交換能力を高め、チューブ偏平面11A、1
2Aの強度を高め耐圧性を向上させる構造となってい
る。
に、ヘッダタンク4内に挿入される偏平チューブ2の端
部まで設けられている。そして、これらのビード15に
より、チューブ内部に通流される熱交換媒体に乱流を起
こさせて熱交換能力を高め、チューブ偏平面11A、1
2Aの強度を高め耐圧性を向上させる構造となってい
る。
【0024】前記ヘッダタンク4は、表面側にろう材が
クラッドされたシート部材を用いて形成され、プレス加
工により、図4及び図5に示すように、所定間隔を保っ
て複数のチューブ挿入孔5やサイドプレート10の挿入
孔5aが形成され、図6に示すように、丸く折曲げて形
成されている。
クラッドされたシート部材を用いて形成され、プレス加
工により、図4及び図5に示すように、所定間隔を保っ
て複数のチューブ挿入孔5やサイドプレート10の挿入
孔5aが形成され、図6に示すように、丸く折曲げて形
成されている。
【0025】また、前記チューブ挿入孔5の周縁部に
は、図7に示すように、ヘッダタンク4の内方へ向けて
バーリング16が設けられ、これに挿入される偏平チュ
ーブ2との当接面を大きくとれるように形成されてい
る。
は、図7に示すように、ヘッダタンク4の内方へ向けて
バーリング16が設けられ、これに挿入される偏平チュ
ーブ2との当接面を大きくとれるように形成されてい
る。
【0026】更に、チューブ挿入孔5は、図4及び図8
に示すように、前記2枚のプレート11、12を重合わ
せた偏平チューブ2の横断面形状に対応した形状に略形
成されている。すなわち、偏平チューブ2の両偏平面1
1A、12A及び左右の両側部に突出する接合部13、
14に対応した外径形状に形成されている。
に示すように、前記2枚のプレート11、12を重合わ
せた偏平チューブ2の横断面形状に対応した形状に略形
成されている。すなわち、偏平チューブ2の両偏平面1
1A、12A及び左右の両側部に突出する接合部13、
14に対応した外径形状に形成されている。
【0027】また、本実施例では、前記各々のチューブ
挿入孔5は、その幅方向の寸法Aが、偏平チューブ2の
幅方向の寸法Bよりも大きな寸法に形成され、チューブ
挿入孔5内に挿入された偏平チューブ2がチューブ挿入
孔5内でその幅方向へ所定範囲だけ移動できるように形
成されている。
挿入孔5は、その幅方向の寸法Aが、偏平チューブ2の
幅方向の寸法Bよりも大きな寸法に形成され、チューブ
挿入孔5内に挿入された偏平チューブ2がチューブ挿入
孔5内でその幅方向へ所定範囲だけ移動できるように形
成されている。
【0028】前記チューブ挿入孔5の幅寸法Aとして
は、本実施例では、例えば、偏平チューブ2の幅寸法B
よりも0.1mm〜0.4mm大きな寸法となるように
形成されている。
は、本実施例では、例えば、偏平チューブ2の幅寸法B
よりも0.1mm〜0.4mm大きな寸法となるように
形成されている。
【0029】他方、チューブ挿入孔5の高さ寸法Cは、
偏平チューブ2の厚み寸法に対応して、偏平チューブ2
の挿入後に偏平チューブ2の偏平面11A、12Aがチ
ューブ挿入孔5の上下端縁にピッタリと当接できる寸法
に形成されている。
偏平チューブ2の厚み寸法に対応して、偏平チューブ2
の挿入後に偏平チューブ2の偏平面11A、12Aがチ
ューブ挿入孔5の上下端縁にピッタリと当接できる寸法
に形成されている。
【0030】次に、前記構成のチューブ挿入孔に偏平チ
ューブを差し込んでろう付けする場合について説明す
る。
ューブを差し込んでろう付けする場合について説明す
る。
【0031】まず、積層型熱交換器1を組付けるには、
治具を用いて偏平チューブ2の間に波状フィン3を介装
して複数の偏平チューブ2を積層し、図1に示すよう
に、各々の偏平チューブ2の挿入端部をヘッダタンク4
の挿入孔5に一度に挿入して組付ける。
治具を用いて偏平チューブ2の間に波状フィン3を介装
して複数の偏平チューブ2を積層し、図1に示すよう
に、各々の偏平チューブ2の挿入端部をヘッダタンク4
の挿入孔5に一度に挿入して組付ける。
【0032】次に、前記積層型熱交換器1を一体ろう付
けするには、図9に示すように、組付けられた積層型熱
交換器1をコンベアベルト18上に載置してろう付け炉
内に搬送されるが、積層型熱交換器1をコンベアベルト
18上に載置する際には、図9に示すように、ヘッダタ
ンク4を水平にして積層型熱交換器1を横置きにし、各
々の偏平チューブ2の幅方向が上下になるように載置さ
れて搬送される。すなわち、偏平チューブ2の左右の接
合部13、14が上下に位置するように積層型熱交換器
1がコンベアベルト18上にセットされる。
けするには、図9に示すように、組付けられた積層型熱
交換器1をコンベアベルト18上に載置してろう付け炉
内に搬送されるが、積層型熱交換器1をコンベアベルト
18上に載置する際には、図9に示すように、ヘッダタ
ンク4を水平にして積層型熱交換器1を横置きにし、各
々の偏平チューブ2の幅方向が上下になるように載置さ
れて搬送される。すなわち、偏平チューブ2の左右の接
合部13、14が上下に位置するように積層型熱交換器
1がコンベアベルト18上にセットされる。
【0033】また、積層型熱交換器1をコンベアベルト
18上に横置きにする際には、図9に示すように、積層
型熱交換器1の各々の偏平チューブ2の下側には押上げ
治具19が設置され、この押上げ治具19が各々の偏平
チューブ2の下側の接合部14に当接して各々の偏平チ
ューブ2がヘッダタンク4に対して一律に上方へ押上げ
られて支持される。
18上に横置きにする際には、図9に示すように、積層
型熱交換器1の各々の偏平チューブ2の下側には押上げ
治具19が設置され、この押上げ治具19が各々の偏平
チューブ2の下側の接合部14に当接して各々の偏平チ
ューブ2がヘッダタンク4に対して一律に上方へ押上げ
られて支持される。
【0034】この結果、各々の偏平チューブ2は、図1
0に示すように、偏平チューブ2の上部に位置する接合
部13が、チューブ挿入孔5内の上端面、すなわち、チ
ューブ挿入孔5の幅方向の一方の端面に当接することに
なり、偏平チューブ2の下部に位置する接合部14とチ
ューブ挿入孔5内の下端面、すなわち、チューブ挿入孔
5の幅方向の他方の端面との間には隙間20が形成され
た状態で、各々の偏平チューブ2がろう付けされる。
0に示すように、偏平チューブ2の上部に位置する接合
部13が、チューブ挿入孔5内の上端面、すなわち、チ
ューブ挿入孔5の幅方向の一方の端面に当接することに
なり、偏平チューブ2の下部に位置する接合部14とチ
ューブ挿入孔5内の下端面、すなわち、チューブ挿入孔
5の幅方向の他方の端面との間には隙間20が形成され
た状態で、各々の偏平チューブ2がろう付けされる。
【0035】そして、一体ろう付け時には、偏平チュー
ブ2が熱膨張しようとするが、偏平チューブ2の厚さ寸
法方向にはチューブ挿入孔5の高さ寸法がピッタリの寸
法に形成されているために厚さ方向へは熱膨張できず、
大きめに形成されたチューブ挿入孔5の幅方向に偏平チ
ューブ2が熱膨張し、前記チューブ挿入孔5と偏平チュ
ーブ2との下端部の隙間20が当初よりは小さくなる。
ブ2が熱膨張しようとするが、偏平チューブ2の厚さ寸
法方向にはチューブ挿入孔5の高さ寸法がピッタリの寸
法に形成されているために厚さ方向へは熱膨張できず、
大きめに形成されたチューブ挿入孔5の幅方向に偏平チ
ューブ2が熱膨張し、前記チューブ挿入孔5と偏平チュ
ーブ2との下端部の隙間20が当初よりは小さくなる。
【0036】更に、ろう付け時には、偏平チューブ2の
外面のろう材が下方へ流れ、このろう材により偏平チュ
ーブ2とチューブ挿入孔5の下側に形成される隙間20
が埋められ、偏平チューブ2とチューブ挿入孔5とのろ
う付けが確実に行われる。
外面のろう材が下方へ流れ、このろう材により偏平チュ
ーブ2とチューブ挿入孔5の下側に形成される隙間20
が埋められ、偏平チューブ2とチューブ挿入孔5とのろ
う付けが確実に行われる。
【0037】また、偏平チューブ2の内面のろう材によ
り、接合部13、14やビード15同士が接合され、偏
平チューブ2が厚さ方向へ広がることがないので、特に
ビード15同士のろう付けを確実に行うことができる。
り、接合部13、14やビード15同士が接合され、偏
平チューブ2が厚さ方向へ広がることがないので、特に
ビード15同士のろう付けを確実に行うことができる。
【0038】従って、本実施例によれば、ヘッダタンク
に設けられるチューブ挿入孔の幅寸法を偏平チューブの
幅寸法よりも大きく形成したことにより、熱交換器の組
付け時には、偏平チューブの挿入をスムースに行うこと
が可能となり、偏平チューブの組付けがきつくなって偏
平チューブが潰れたり、組付け後の手直しが不要とな
り、薄肉の2枚のプレート重合わせたタイプや1枚の折
曲げタイプの偏平チューブの場合でも組付け時のトラブ
ルの発生を防止できる。
に設けられるチューブ挿入孔の幅寸法を偏平チューブの
幅寸法よりも大きく形成したことにより、熱交換器の組
付け時には、偏平チューブの挿入をスムースに行うこと
が可能となり、偏平チューブの組付けがきつくなって偏
平チューブが潰れたり、組付け後の手直しが不要とな
り、薄肉の2枚のプレート重合わせたタイプや1枚の折
曲げタイプの偏平チューブの場合でも組付け時のトラブ
ルの発生を防止できる。
【0039】更に、チューブ挿入孔の幅方向の寸法を大
きく形成したので、ろう付け時に偏平チューブが幅方向
の熱膨張しても、偏平チューブの変形が生じないので、
従来のような偏平チューブの厚さ方向への変形を防止で
き、チューブ挿入孔付近に設けられた偏平チューブのビ
ード同士の確保なろう付けが可能となり、偏平チューブ
の耐圧性を向上することができ、コンデンサにも充分に
適用することが可能となる。
きく形成したので、ろう付け時に偏平チューブが幅方向
の熱膨張しても、偏平チューブの変形が生じないので、
従来のような偏平チューブの厚さ方向への変形を防止で
き、チューブ挿入孔付近に設けられた偏平チューブのビ
ード同士の確保なろう付けが可能となり、偏平チューブ
の耐圧性を向上することができ、コンデンサにも充分に
適用することが可能となる。
【0040】また、ろう付け時には組付けられた積層型
熱交換器をヘッダタンクが水平となる横置きにし、且
つ、偏平チューブの上部をチューブ挿入孔内の上端に当
接した状態で行うことにより、チューブ挿入孔の下端に
形成される隙間を、上から下へ流れるろう材により確実
に埋めることが可能となり、偏平チューブとチューブ挿
入孔とを確実にろう付けすることが可能となり、ろう付
け不良をなくすことができる。
熱交換器をヘッダタンクが水平となる横置きにし、且
つ、偏平チューブの上部をチューブ挿入孔内の上端に当
接した状態で行うことにより、チューブ挿入孔の下端に
形成される隙間を、上から下へ流れるろう材により確実
に埋めることが可能となり、偏平チューブとチューブ挿
入孔とを確実にろう付けすることが可能となり、ろう付
け不良をなくすことができる。
【0041】尚、前記チューブ挿入孔の幅寸法として
は、あまり大きくすると、チューブ挿入孔内の隙間がろ
う材で埋まらないため、現在、一般に使用されている偏
平チューブの寸法に応じて上述したように0.1mm〜
0.4mmの範囲で大きな寸法とすることが好ましい。
は、あまり大きくすると、チューブ挿入孔内の隙間がろ
う材で埋まらないため、現在、一般に使用されている偏
平チューブの寸法に応じて上述したように0.1mm〜
0.4mmの範囲で大きな寸法とすることが好ましい。
【0042】また、前記実施例では、偏平チューブとし
て、2枚のプレートを重合わせて形成される偏平チュー
ブを用いて説明したが、これに限らず、ブレージングシ
ートからなる1枚のプレートを折曲げて成形される偏平
チューブにも適用することができる。また、内部にイン
ナーフィンが挿入された偏平チューブや押出し成形によ
り製作された偏平チューブにも、同様にして適用するこ
とができる。更にまた、実施例では両側にヘッダタンク
を有する所謂両タンクタイプのものについて説明した
が、本発明は所謂片タンクタイプのものにも適用できる
ことは勿論である。
て、2枚のプレートを重合わせて形成される偏平チュー
ブを用いて説明したが、これに限らず、ブレージングシ
ートからなる1枚のプレートを折曲げて成形される偏平
チューブにも適用することができる。また、内部にイン
ナーフィンが挿入された偏平チューブや押出し成形によ
り製作された偏平チューブにも、同様にして適用するこ
とができる。更にまた、実施例では両側にヘッダタンク
を有する所謂両タンクタイプのものについて説明した
が、本発明は所謂片タンクタイプのものにも適用できる
ことは勿論である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ヘッダタンクに設けられるチューブ挿入孔の幅寸法を偏
平チューブの幅寸法よりも大きく形成したことにより、
熱交換器の組付け時には、偏平チューブの挿入をスムー
スに行うことが可能となり、偏平チューブの組付けがき
つくなって偏平チューブが潰れたり、組付け後の手直し
が不要となり、薄肉の2枚のプレート重合わせたタイプ
や1枚の折曲げタイプの偏平チューブの場合でも組付け
時のトラブルの発生を防止することができる。
ヘッダタンクに設けられるチューブ挿入孔の幅寸法を偏
平チューブの幅寸法よりも大きく形成したことにより、
熱交換器の組付け時には、偏平チューブの挿入をスムー
スに行うことが可能となり、偏平チューブの組付けがき
つくなって偏平チューブが潰れたり、組付け後の手直し
が不要となり、薄肉の2枚のプレート重合わせたタイプ
や1枚の折曲げタイプの偏平チューブの場合でも組付け
時のトラブルの発生を防止することができる。
【0044】更に、チューブ挿入孔の幅方向の寸法を大
きく形成したので、ろう付け時に偏平チューブが幅方向
の熱膨張しても、偏平チューブの変形が生じないので、
従来のような偏平チューブの厚さ方向への変形を防止で
き、チューブ挿入孔付近に設けられた偏平チューブのビ
ード同士の確保なろう付けが可能となり、偏平チューブ
の耐圧性を向上することができ、コンデンサにも充分に
適用することが可能となる。
きく形成したので、ろう付け時に偏平チューブが幅方向
の熱膨張しても、偏平チューブの変形が生じないので、
従来のような偏平チューブの厚さ方向への変形を防止で
き、チューブ挿入孔付近に設けられた偏平チューブのビ
ード同士の確保なろう付けが可能となり、偏平チューブ
の耐圧性を向上することができ、コンデンサにも充分に
適用することが可能となる。
【0045】また、ろう付け時には組付けられた積層型
熱交換器をヘッダタンクが水平となる横置きにし、且
つ、偏平チューブの上部をチューブ挿入孔内の上端に当
接した状態で行う(両タンクタイプ)ことにより、又は
偏平チューブを治具で支持する(片タンクタイプ)こと
により、チューブ挿入孔の下端に形成される隙間を、上
から下へ流れるろう材により確実に埋めることが可能と
なり、その結果、偏平チューブとチューブ挿入孔とを確
実にろう付けすることが可能となり、ろう付け不良をな
くすことができるものである。
熱交換器をヘッダタンクが水平となる横置きにし、且
つ、偏平チューブの上部をチューブ挿入孔内の上端に当
接した状態で行う(両タンクタイプ)ことにより、又は
偏平チューブを治具で支持する(片タンクタイプ)こと
により、チューブ挿入孔の下端に形成される隙間を、上
から下へ流れるろう材により確実に埋めることが可能と
なり、その結果、偏平チューブとチューブ挿入孔とを確
実にろう付けすることが可能となり、ろう付け不良をな
くすことができるものである。
【図1】本発明の一実施例に係り、積層型熱交換器の正
面図である。
面図である。
【図2】偏平チューブの斜視図である。
【図3】偏平チューブの横断面を示す、図2中のA−A
矢視断面図である。
矢視断面図である。
【図4】ヘッダタンクを示す正面図である。
【図5】ヘッダタンクを示す側面図である。
【図6】偏平チューブが挿入孔に挿入されたヘッダタン
クを示す図7中のB−B矢視断面図である。
クを示す図7中のB−B矢視断面図である。
【図7】偏平チューブが挿入孔に挿入されたヘッダタン
クを示す縦断面図である。
クを示す縦断面図である。
【図8】挿入孔及び偏平チューブの幅寸法を説明する斜
視図である。
視図である。
【図9】ろう付け時の偏平チューブの設置状態を説明す
る積層型熱交換器の斜視図である。
る積層型熱交換器の斜視図である。
【図10】ろう付け時の偏平チューブと挿入孔との状態
を説明する図9中のCーC矢視断面図である。
を説明する図9中のCーC矢視断面図である。
1 積層型熱交換器 2 偏平チューブ 3 フィン 4 ヘッダタンク 5 チューブ挿入孔 19 治具 20 隙間 A チューブ挿入孔の幅寸法 B 偏平チューブの幅寸法
Claims (2)
- 【請求項1】 ろう材がクラッドされた複数の偏平チュ
ーブをフィンを介して積層し、前記各々の偏平チューブ
の両端部又は少なくとも一端部をヘッダタンクのチュー
ブ挿入孔に挿入して組付け、一体ろう付けにより前記偏
平チューブの端部とチューブ挿入孔とをろう付けする積
層型熱交換器の偏平チューブのろう付け方法において、 前記チューブ挿入孔の幅寸法を前記偏平チューブの幅寸
法よりも大きく形成し、組付け後の一体ろう付け時に、
前記偏平チューブの幅方向を上下方向に向けて積層型熱
交換器を横置きにし、且つ、前記偏平チューブとチュー
ブ挿入孔との下部に隙間をもうけて治具により支持し、
しかる後、ろう付けすることを特徴とする積層型熱交換
器の偏平チューブのろう付け方法。 - 【請求項2】 前記チューブ挿入孔の幅寸法が、前記偏
平チューブの幅寸法よりも、0.1mm〜0.4mm大
きく形成された請求項1記載の積層型熱交換器の偏平チ
ューブのろう付け方法。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06166594A JP3095624B2 (ja) | 1994-07-19 | 1994-07-19 | 積層型熱交換器の偏平チューブのろう付け方法 |
US08/600,998 US5685075A (en) | 1994-07-19 | 1995-07-17 | Method for brazing flat tubes of laminated heat exchanger |
EP95925131A EP0719611B1 (en) | 1994-07-19 | 1995-07-17 | Flat tube brazing method for laminated heat exchangers |
PCT/JP1995/001413 WO1996002348A1 (fr) | 1994-07-19 | 1995-07-17 | Procede de brasage de tubes plats pour echangeurs thermiques stratifies |
CN95190646A CN1130887A (zh) | 1994-07-19 | 1995-07-17 | 叠层式热交换器的扁平管子的钎焊方法 |
KR1019960701350A KR960704668A (ko) | 1994-07-19 | 1995-07-17 | 적층형 열교환기의 편평튜우브의 납땜방법 |
DE69504631T DE69504631T2 (de) | 1994-07-19 | 1995-07-17 | Verfahren zum hartlöten von flachen rohren für lamellenförmige wärmetauscher |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0825028A JPH0825028A (ja) | 1996-01-30 |
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