JP3095132U - ゴルフのグリーン外用パター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 ゴルフのグリーン外用パターの提供。 【解決手段】 ヘッドが平均したフェイス１１を具え、
且つヘッドに結合されたネック１３の中心軸線がヘッド
の重心と同一直線上にあり、打球を安定させられ、グリ
ーン外のラフに落球した時に、本考案のヘッド角度を利
用して球を打ってラフより脱出させることができ、グリ
ーン内に進入した転がり方向をまっすぐとすることがで
きる。該ネックの中心軸線と該重心１２の垂直軸線の夾
角が４０°〜５０°とされ、プレイヤーがクラブを握り
易く、またフェイスと垂直線の夾角が２２°〜２８°と
され、グリーンから離れた不平坦な地面でもグリーン上
のホールに向けて正確な打撃が行える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種のゴルフ用具に係り、特に、グリーン外のラフ内での打撃に適合 するパターの構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般にゴルフクラブはシャフトとヘッドで組成され、そのうちシャフトの上端 に更にグリップが設けられてプレイヤーによる握持に供される。ヘッドは打撃の 用途によりウッド、アイアン及びパター等、異なる種類と形状に分けられる。そ のうちウッドは良好な弾性を具備し、これにより通常、遠距離の打撃に用いられ る。アイアンの多くは合金製とされ、良好な剛性を有するが、弾性はウッドより 低く、ゆえに通常は、中短距離の打撃に用いられる。さらにその特殊な傾斜角度 のフェイス設計により、各種角度に打撃するのに非常に適合し、また、バンカー 、ラフ等の類の不良な地形での打撃に適合する。パターも合金材料で形成される が、通常はグリーン上の短距離のパットに用いられる。

【０００３】 図３に示される周知のウェッジのヘッドより分かるように、ヘッドＸのフェイ スＺの中心点とネックＹの根部の間には距離Ｌがあり、ネックＹはシャフトに結 合される。プレイヤーがグリップを握り、打撃する時、ネックの部分が加力点と され、フェイスＺの球に接触する部分が作用点とされ、加力点と作用点の間の距 離Ｌが力のモーメントを形成し、この力のモーメントとプレイヤーの加力が干渉 を発生し、ヘッドにぐらつき現象を発生させて打球の正確性に影響を与え、特に 、グリーンの傍らのラフでは実際の必要により短く打たねばならぬが、一般に初 心者はウェッジでラフより脱出させようとして力の大きさを正確に制御できずに 、不良な打撃を形成して打数が少なからず増加し、さらに伝統的なヘッドはネッ クＹに結合された一端の高度がもう一端より小さいために重心の不安定が形成さ れ、初心者に更に打撃の力と技巧を掌握させにくくした。

【０００４】 さらに、伝統的なパターのフェイスはほぼ垂直を呈する設計とされ、このため 短距離で平坦なグリーン上でのパットだけに適合し、グリーン周囲のラフでの使 用にパターは不適合である。このため、現在プレイヤーは打球がグリーン外のラ フに落ちた時の処理の方式として、３番或いは５番のウッドで打撃している。し かし、このような打撃方式は良好な結果を発生しにくい。これは、一般にプレイ ヤーはプロのようには自宅の庭やグリーンの周囲で長時間の練習をすることが難 しく、このためゲーム中で一般のプレイヤーが３番や５番のウッドで打撃すると 、非常に好ましくない結果を発生しうるためである。ゆえに、本考案のパター設 計は一般のプレイヤーが少し練習すれば思いがけない効果を得られるものとされ れている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、伝統的なウェッジヘッドが打撃時にヘッドの安定性を掌握しにくく 、このため打球の正確性を制御するのが容易でないという欠点を解決することを 第１の技術課題としている。

【０００６】 本考案はまた、伝統的なパターが不平坦な地面さらにはバンカーでの打撃に不 適合であるという問題を解決することを第２の技術課題としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、ゴルフのグリーン外用パターにおいて、ヘッドの前端の高 度が後端の高度に接近し、且つヘッドに結合されたネックの中心軸線がヘッドの 重心と同一直線上にあることを特徴とする、ゴルフのグリーン外用パターとして いる。 請求項２の考案は、請求項１に記載のゴルフのグリーン外用パターにおいて、 ネックの中心軸線とヘッドの中心の垂直線の夾角が４０°から５０°の間とされ たことを特徴とする、ゴルフのグリーン外用パターとしている。 請求項３の考案は、請求項１に記載のゴルフのグリーン外用パターにおいて、 ヘッドのフェイスと垂直線の夾角が２２°から２８°の間とされたことを特徴と する、ゴルフのグリーン外用パターとしている。

【０００８】

【考案の実施の形態】

本考案は第１の技術手段として、パターの設計を比較的平均したフェイスを具 えたものとし、且つヘッドに結合されたネックの中心軸線がヘッドの重心と同一 直線上にあるようにし、これにより打撃を良好に制御できるようにする。

【０００９】 本考案は第２の技術手段として、ヘッドに結合されたネックの中心軸線とヘッ ドの重心垂直線の夾角を４０°〜５０°とし、プレイヤーがクラブを握持して打 撃を容易に制御できるようにする。

【００１０】 本考案は第３の技術手段として、フェイスと垂直線の夾角を２２°〜２８°と し、これによりグリーンから離れた不平坦な地面、ラフ或いはバンカーにあって も飛距離が長い打球を打ってグリーンに球を戻すことができ、不平坦な地面のた めに球の転がる方向が改変しないようにする。

【００１１】

【実施例】

図１は本考案のゴルフのグリーン外用パターの正面図である。図１より分かる ように、本考案のヘッド１は平均したフェイス１１を具え、言い換えると、ヘッ ド１の前端高度Ｈが後端の高度ｈに接近し、これによりヘッド１の周辺形状変化 が平穏とされている。ヘッド１の前面の複数の条紋を具え区域がフェイス１１と され、このフェイス１１の、ヘッド１の重心１２に対応する位置は通常スウィー トスポットと称され、この部分で打撃すると最良の打撃効率を得られる。本考案 はシャフトに結合されるネック１３が傾斜を呈するようにヘッド１の上方に結合 され、並びにネックの中心軸線がヘッド１の重心と同一直線上に位置する。これ により、プレイヤーがクラブを握持する時、クラブと人が一体となった感覚が得 られ、これにより打撃の力を完全に発揮することができる。

【００１２】 さらに、本考案はネック１３の中心軸線と該重心１２の垂直線の夾角が４０° から５０°に設計され、さらにプレイヤーがクラブを握持しやすく人体工学に符 合し、打撃の安定性と正確性に直接有効な作用を有する。

【００１３】 図２に示されるように、本考案のフェイス１１と垂直線の夾角は２２°から２ ８°に設計され、これによりゴルフボールがグリーン外周のラフにある時にも、 この特殊な角度を利用してホールに向けて打つことができ、アイアンの効果を有 し、伝統的なパターの効果も有し、これにより正確なロングパットの機能を獲得 できる。

【００１４】 以上は本考案の好ましい実施例の説明であり、本考案の実施範囲を限定するも のではなく、本考案に基づきなしうる細部の修飾或いは改変は、いずれも本考案 の請求範囲に属する。

【００１５】

【考案の効果】

本考案を伝統的なウェッジのヘッド構造と比較すると、本考案はゴルフ初心者 が容易に短時間内にグリーン外のラフで打撃する時の力の制御を掌握することが でき、且つプレイヤーがクラブを握持する時、人体工学に符合し、このため打撃 の正確性を高められる。

【００１６】 本考案は伝統的なパターと比較してグリーンから遠く離れた不平坦な地面さら にはバンカー辺縁でのパットが行え、順調にグリーン上に球を飛ばしてロングパ ットの効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のパター構造の正面図である。

【図２】本考案のパター構造の側面図である。

【図３】周知のウェッジ構造の平面図である。

【符号の説明】

１ ヘッド １１ フェイス １２ 重心 １３ ネック Ｘ ヘッド Ｙ ネック Ｚ フェイス

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ゴルフのグリーン外用パターにおいて、
   ヘッドの前端の高度が後端の高度に接近し、且つヘッド
   に結合されたネックの中心軸線がヘッドの重心と同一直
   線上にあることを特徴とする、ゴルフのグリーン外用パ
   ター。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のゴルフのグリーン外用
   パターにおいて、ネックの中心軸線とヘッドの中心の垂
   直線の夾角が４０°から５０°の間とされたことを特徴
   とする、ゴルフのグリーン外用パター。
3. 【請求項３】 請求項１に記載のゴルフのグリーン外用
   パターにおいて、ヘッドのフェイスと垂直線の夾角が２
   ２°から２８°の間とされたことを特徴とする、ゴルフ
   のグリーン外用パター。