JP3086272B2 - 有機エレクトロルミネッセンス素子 - Google Patents
有機エレクトロルミネッセンス素子Info
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- JP3086272B2 JP3086272B2 JP03104284A JP10428491A JP3086272B2 JP 3086272 B2 JP3086272 B2 JP 3086272B2 JP 03104284 A JP03104284 A JP 03104284A JP 10428491 A JP10428491 A JP 10428491A JP 3086272 B2 JP3086272 B2 JP 3086272B2
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Description
【産業上の利用分野】本発明は有機エレクトロルミネッ
センス素子に関し、詳しくは発光均一性を向上させ、初
期輝度低下を抑制する有機エレクトロルミネッセンス素
子に関する。
センス素子に関し、詳しくは発光均一性を向上させ、初
期輝度低下を抑制する有機エレクトロルミネッセンス素
子に関する。
【0001】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】エレク
トロルミネッセンス素子(EL素子)は、自己発光のた
め視認性が高く、また、完全固体素子であり、耐衝撃性
に優れるという特徴を有していることから、現在、無機
・有機化合物を用いたいろいろな素子が提案され、か
つ、実用化が試みられている。これらの素子のうち、有
機EL素子は印加電圧を大幅に低下させることができる
ので、各種材料・素子の開発が進められている。前記有
機EL素子の構成については、陽極/発光層/陰極を基
本構成として、発光性能向上のため、正孔注入層や電子
注入層を必要に応じて設ける構成が知られている。この
ような素子構成において陰極は発光層との付着性が十分
でなければならない。この付着性が十分でない場合、機
械的強度が低下し、発光不均一や特に悪い場合に無発光
領域を生じる。さらに、発光面内の負荷が不均一にな
り、このため、劣化を促進し寿命を短くする要因とな
り、実用化への問題点となる。
トロルミネッセンス素子(EL素子)は、自己発光のた
め視認性が高く、また、完全固体素子であり、耐衝撃性
に優れるという特徴を有していることから、現在、無機
・有機化合物を用いたいろいろな素子が提案され、か
つ、実用化が試みられている。これらの素子のうち、有
機EL素子は印加電圧を大幅に低下させることができる
ので、各種材料・素子の開発が進められている。前記有
機EL素子の構成については、陽極/発光層/陰極を基
本構成として、発光性能向上のため、正孔注入層や電子
注入層を必要に応じて設ける構成が知られている。この
ような素子構成において陰極は発光層との付着性が十分
でなければならない。この付着性が十分でない場合、機
械的強度が低下し、発光不均一や特に悪い場合に無発光
領域を生じる。さらに、発光面内の負荷が不均一にな
り、このため、劣化を促進し寿命を短くする要因とな
り、実用化への問題点となる。
【0002】従来、電子注入層や正孔障壁層を必要に応
じて発光層と陰極の間に設ける技術が知られている。こ
れらの技術は特に、後者の層を設ける場合は、発光層と
のエネルギーレベルの違いにより決定するものであり、
この概念に従う材料でなければならない。例えば、「発
光層の第一酸化電位より0.1V以上大きな第一酸化電位
を有する正孔阻止層(正孔障壁層)を発光層と陰極の間
に設ける」(特開平2−195683公報)技術が挙げ
られる。特開平2−195683公報及び特開平2−2
55788公報においても、上記概念に基づき正孔障壁
層として8−ヒドロキシキノリン誘導体が用いられてい
るが、青系統での発光効率が0.3(lm・W-1)とまだ
低いものである。一方、特願平2−242669公報,
特願平2−279304公報に記載されている材料を発
光層に用いた場合、青系統の高輝度の発光を得ることが
でき、今後、フラットパネルディスプレイ等のフルカラ
ー化に向けての有効な材料として挙げることができる。
しかし、これらの材料にて、前記のような陽極/発光層
/陰極/、陽極/正孔注入層/発光層/陰極といった構
成にて素子化した場合、発光むらや無発光領域を生じる
ことがあり、素子の寿命,微細加工等の実用化への問題
点となっていた。
じて発光層と陰極の間に設ける技術が知られている。こ
れらの技術は特に、後者の層を設ける場合は、発光層と
のエネルギーレベルの違いにより決定するものであり、
この概念に従う材料でなければならない。例えば、「発
光層の第一酸化電位より0.1V以上大きな第一酸化電位
を有する正孔阻止層(正孔障壁層)を発光層と陰極の間
に設ける」(特開平2−195683公報)技術が挙げ
られる。特開平2−195683公報及び特開平2−2
55788公報においても、上記概念に基づき正孔障壁
層として8−ヒドロキシキノリン誘導体が用いられてい
るが、青系統での発光効率が0.3(lm・W-1)とまだ
低いものである。一方、特願平2−242669公報,
特願平2−279304公報に記載されている材料を発
光層に用いた場合、青系統の高輝度の発光を得ることが
でき、今後、フラットパネルディスプレイ等のフルカラ
ー化に向けての有効な材料として挙げることができる。
しかし、これらの材料にて、前記のような陽極/発光層
/陰極/、陽極/正孔注入層/発光層/陰極といった構
成にて素子化した場合、発光むらや無発光領域を生じる
ことがあり、素子の寿命,微細加工等の実用化への問題
点となっていた。
【0003】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
従来のEL素子の持つ特性を維持しつつ、発光層と陰極
の付着度について鋭意検討した結果、発光層と陰極との
間に付着性を向上する層(接着層)を設けることにより
発光色を変化させることなく、発光均一性及び発光効率
の向上したEL素子が得られることを見い出した。
従来のEL素子の持つ特性を維持しつつ、発光層と陰極
の付着度について鋭意検討した結果、発光層と陰極との
間に付着性を向上する層(接着層)を設けることにより
発光色を変化させることなく、発光均一性及び発光効率
の向上したEL素子が得られることを見い出した。
【0004】本発明はかかる知見に基づいて完成したも
のである。すなわち本発明は、陽極/発光層/接着層/
陰極、もしくは陽極/正孔注入層/発光層/接着層/陰
極の順に積層してなり、該発光層が一般式(I)
のである。すなわち本発明は、陽極/発光層/接着層/
陰極、もしくは陽極/正孔注入層/発光層/接着層/陰
極の順に積層してなり、該発光層が一般式(I)
【0005】
【化4】
【0006】(式中、R1 〜R4 はそれぞれ水素原子,
炭素数1〜6のアルキル基,炭素数1〜6のアルコキシ
基,炭素数7〜8のアラルキル基,置換あるいは無置換
の炭素数6〜18のアリール基,置換あるいは無置換の
シクロヘキシル基,置換あるいは無置換の炭素数6〜1
8のアリールオキシ基,炭素数1〜6のアルコキシ基を
示す。ここで、置換基は炭素数1〜6のアルキル基,炭
素数1〜6のアルコキシ基,炭素数7〜8のアラルキル
基,炭素数6〜18のアリールオキシ基,炭素数1〜6
のアシル基,炭素数1〜6のアシルオキシ基,カルボキ
シル基,スチリル基,炭素数6〜20のアリールカルボ
ニル基,炭素数6〜20のアリールオキシカルボニル
基,炭素数1〜6のアルコキシカルボニル基,ビニル
基,アニリノカルボニル基,カルバモイル基,フェニル
基,ニトロ基,水酸基あるいはハロゲンを示す。これら
の置換基は単一でも複数でもよい。また、R1 〜R4 は
同一でも、また互いに異なっていてもよく、R1 とR2
およびR3 とR4 は互いに置換している基と結合して、
置換あるいは無置換の飽和五員環又は置換あるいは無置
換の飽和六員環を形成してもよい。Arは置換あるいは
無置換の炭素数6〜20のアリール基を表わし、単一置
換されていても、複数置換されていてもよく、また結合
部位は、オルト,パラ,メタいずれでもよい。但し、A
rが無置換フェニレンの場合、R1 〜R4 はそれぞれ炭
素数1〜6のアルコキシ基,炭素数7〜8のアラルキル
基,置換あるいは無置換のナフチル基,ビフェニル基,
シクロヘキシル基,アリールオキシ基より選ばれたもの
である。),一般式(II)
炭素数1〜6のアルキル基,炭素数1〜6のアルコキシ
基,炭素数7〜8のアラルキル基,置換あるいは無置換
の炭素数6〜18のアリール基,置換あるいは無置換の
シクロヘキシル基,置換あるいは無置換の炭素数6〜1
8のアリールオキシ基,炭素数1〜6のアルコキシ基を
示す。ここで、置換基は炭素数1〜6のアルキル基,炭
素数1〜6のアルコキシ基,炭素数7〜8のアラルキル
基,炭素数6〜18のアリールオキシ基,炭素数1〜6
のアシル基,炭素数1〜6のアシルオキシ基,カルボキ
シル基,スチリル基,炭素数6〜20のアリールカルボ
ニル基,炭素数6〜20のアリールオキシカルボニル
基,炭素数1〜6のアルコキシカルボニル基,ビニル
基,アニリノカルボニル基,カルバモイル基,フェニル
基,ニトロ基,水酸基あるいはハロゲンを示す。これら
の置換基は単一でも複数でもよい。また、R1 〜R4 は
同一でも、また互いに異なっていてもよく、R1 とR2
およびR3 とR4 は互いに置換している基と結合して、
置換あるいは無置換の飽和五員環又は置換あるいは無置
換の飽和六員環を形成してもよい。Arは置換あるいは
無置換の炭素数6〜20のアリール基を表わし、単一置
換されていても、複数置換されていてもよく、また結合
部位は、オルト,パラ,メタいずれでもよい。但し、A
rが無置換フェニレンの場合、R1 〜R4 はそれぞれ炭
素数1〜6のアルコキシ基,炭素数7〜8のアラルキル
基,置換あるいは無置換のナフチル基,ビフェニル基,
シクロヘキシル基,アリールオキシ基より選ばれたもの
である。),一般式(II)
【0007】
【化5】
【0008】(式中、A及びBは、それぞれ上記一般式
(I)で表される化合物から1つの水素原子を除いた一
価基を示し、同一であっても異なってもよい。また、Q
は共役系を切る二価基を示す。)又は一般式(III)
(I)で表される化合物から1つの水素原子を除いた一
価基を示し、同一であっても異なってもよい。また、Q
は共役系を切る二価基を示す。)又は一般式(III)
【0009】
【化6】
【0010】(式中、A1 は置換あるいは無置換の炭素
数6〜20のアリーレン基又は二価の芳香族複素環式基
を示す。結合位置はオルト,メタ,パラのいずれでもよ
い。A 2 は置換あるいは無置換の炭素数6〜20のアリ
ール基又は一価の芳香族複素環式基を示す。R5 及びR
6 はそれぞれ、水素原子,置換あるいは無置換の炭素数
6〜20のアリール基,シクロヘキシル基,一価の芳香
族複素環式基,炭素数1〜10のアルキル基,炭素数7
〜20のアラルキル基又は炭素数1〜10のアルコキシ
基を示す。なお、R5 ,R6 は同一でも異なってもよ
い。ここで、置換基とは、単一置換の場合、アルキル
基,アリールオキシ基,アミノ基又は置換基を有するも
しくは有しないフェニル基である。R5の各置換基はA
1 と結合して、飽和もしくは不飽和の五員環又は六員環
を形成してもよく、同様にR6 の各置換基はA2 と結合
して、飽和もしくは不飽和の五員環又は六員環を形成し
てもよい。また、Qは、共役を切る二価基を表す。)で
表され、かつ、青,緑青もしくは青緑の発光を呈する化
合物からなり、該接着層が8−ヒドロキシキノリン又は
その誘導体の金属錯体からなるとともに、その厚さが前
記発光層の厚さより薄いことを特徴とする有機エレクト
ロルミネッセンス素子を提供するものである。
数6〜20のアリーレン基又は二価の芳香族複素環式基
を示す。結合位置はオルト,メタ,パラのいずれでもよ
い。A 2 は置換あるいは無置換の炭素数6〜20のアリ
ール基又は一価の芳香族複素環式基を示す。R5 及びR
6 はそれぞれ、水素原子,置換あるいは無置換の炭素数
6〜20のアリール基,シクロヘキシル基,一価の芳香
族複素環式基,炭素数1〜10のアルキル基,炭素数7
〜20のアラルキル基又は炭素数1〜10のアルコキシ
基を示す。なお、R5 ,R6 は同一でも異なってもよ
い。ここで、置換基とは、単一置換の場合、アルキル
基,アリールオキシ基,アミノ基又は置換基を有するも
しくは有しないフェニル基である。R5の各置換基はA
1 と結合して、飽和もしくは不飽和の五員環又は六員環
を形成してもよく、同様にR6 の各置換基はA2 と結合
して、飽和もしくは不飽和の五員環又は六員環を形成し
てもよい。また、Qは、共役を切る二価基を表す。)で
表され、かつ、青,緑青もしくは青緑の発光を呈する化
合物からなり、該接着層が8−ヒドロキシキノリン又は
その誘導体の金属錯体からなるとともに、その厚さが前
記発光層の厚さより薄いことを特徴とする有機エレクト
ロルミネッセンス素子を提供するものである。
【0011】本発明の有機EL素子は、上記のように陽
極/発光層/接着層/陰極、もしくは陽極/正孔注入層
/発光層/接着層/陰極の順に積層してなることを特徴
とする。このEL素子における陽極としては、仕事関数
の大きい(4eV以上)金属,合金,電気伝導性化合物
及びこれらの混合物を電極物質とするものが好ましく用
いられる。このような電極物質の具体例としてはAuな
どの金属,CuI,ITO,SnO2,ZnOなどの誘電
性透明材料が挙げられる。該陽極は、これらの極物質を
蒸着やスパッタリングなどの方法により、薄膜を形成さ
せることにより作製することができる。この電極より発
光を取り出す場合には、透過率を10%より大きくする
ことが望ましく、また、電極としてのシート抵抗は数百
Ω/□以下が好ましい。さらに膜厚は材料にもよるが、
通常10nm〜1μm,好ましくは10〜200nmの
範囲で選ばれる。
極/発光層/接着層/陰極、もしくは陽極/正孔注入層
/発光層/接着層/陰極の順に積層してなることを特徴
とする。このEL素子における陽極としては、仕事関数
の大きい(4eV以上)金属,合金,電気伝導性化合物
及びこれらの混合物を電極物質とするものが好ましく用
いられる。このような電極物質の具体例としてはAuな
どの金属,CuI,ITO,SnO2,ZnOなどの誘電
性透明材料が挙げられる。該陽極は、これらの極物質を
蒸着やスパッタリングなどの方法により、薄膜を形成さ
せることにより作製することができる。この電極より発
光を取り出す場合には、透過率を10%より大きくする
ことが望ましく、また、電極としてのシート抵抗は数百
Ω/□以下が好ましい。さらに膜厚は材料にもよるが、
通常10nm〜1μm,好ましくは10〜200nmの
範囲で選ばれる。
【0012】一方、陰極としては、仕事関数の小さい
(4eV以下)金属,合金,電気伝導性化合物及びこれ
らの混合物を電極物質とするものが用いられる。このよ
うな電極物質の具体例としては、ナトリウム,ナトリウ
ム−カリウム合金,マグネシウム,リチウム,マグネシ
ウム/銅混合物,Al/(Al2 O3 ) ,インジウムど
が挙げられる。該陰極は、これらの電極物質を蒸着やス
パッタリングなどの方法により、薄膜を形成させること
により、作製することができる。また、電極としてのシ
ート抵抗は数百Ω/□以下が好ましく、膜厚は通常10
nm〜1μm,好ましくは50〜200nmの範囲で選
ばれる。なお、このEL素子においては、該陽極又は陰
極のいずれか一方が透明又は半透明であることが、発光
を透過するため、発光の取出し効率がよく好都合であ
る。
(4eV以下)金属,合金,電気伝導性化合物及びこれ
らの混合物を電極物質とするものが用いられる。このよ
うな電極物質の具体例としては、ナトリウム,ナトリウ
ム−カリウム合金,マグネシウム,リチウム,マグネシ
ウム/銅混合物,Al/(Al2 O3 ) ,インジウムど
が挙げられる。該陰極は、これらの電極物質を蒸着やス
パッタリングなどの方法により、薄膜を形成させること
により、作製することができる。また、電極としてのシ
ート抵抗は数百Ω/□以下が好ましく、膜厚は通常10
nm〜1μm,好ましくは50〜200nmの範囲で選
ばれる。なお、このEL素子においては、該陽極又は陰
極のいずれか一方が透明又は半透明であることが、発光
を透過するため、発光の取出し効率がよく好都合であ
る。
【0013】次いで、上記EL素子における発光層とし
ては、通常の発光層と同様、注入機能(電圧印加時
に、陽極又は正孔注入層より正孔を注入可能であり、か
つ陰極又は電子注入層より電子を注入可能である。),
輸送機能(正孔及び電子を電界の力により移動させる
ことが可能である。),発光機能(正孔と電子の再結
合の場を提供し、発光させることが可能である。)を有
するものである。この層の厚さは特に制限はなく、適宜
状況に応じて選ぶことができ、好ましくは1nm〜10
μm、特に好ましくは、5nm〜5μmである。この発
光層の具体例としては、上記一般式(I),一般式(I
I)又は一般式(III)で表わされる化合物が挙げられ
る。
ては、通常の発光層と同様、注入機能(電圧印加時
に、陽極又は正孔注入層より正孔を注入可能であり、か
つ陰極又は電子注入層より電子を注入可能である。),
輸送機能(正孔及び電子を電界の力により移動させる
ことが可能である。),発光機能(正孔と電子の再結
合の場を提供し、発光させることが可能である。)を有
するものである。この層の厚さは特に制限はなく、適宜
状況に応じて選ぶことができ、好ましくは1nm〜10
μm、特に好ましくは、5nm〜5μmである。この発
光層の具体例としては、上記一般式(I),一般式(I
I)又は一般式(III)で表わされる化合物が挙げられ
る。
【0014】ここで、一般式(I)中のR1 〜R4 は、
前述の如く同一でも異なってもよく、それぞれ水素原
子,炭素数1〜6のアルキル基(メチル基,エチル基,
n−プロピル基,i−プロピル基,n−ブチル基,i−
ブチル基,sec −ブチル基,tert−ブチル基,イソペン
チル基,t-ペンチル基,ネオペンチル基,イソヘキシル
基),炭素数1〜6のアルコキシ基(メトキシ基,エト
キシ基,プロポキシ基,ブトキシ基等),炭素数7〜8
のアラルキル基(ベンジル基,フェネチル基等),炭素
数6〜18のアリール基(フェニル基,ビフェニル基,
ナフチル基等),シクロヘキシル基,炭素数6〜18の
アリールオキシ基(フェノキシ基,ビフェニルオキシ
基,ナフチルオキシ基等)を示す。
前述の如く同一でも異なってもよく、それぞれ水素原
子,炭素数1〜6のアルキル基(メチル基,エチル基,
n−プロピル基,i−プロピル基,n−ブチル基,i−
ブチル基,sec −ブチル基,tert−ブチル基,イソペン
チル基,t-ペンチル基,ネオペンチル基,イソヘキシル
基),炭素数1〜6のアルコキシ基(メトキシ基,エト
キシ基,プロポキシ基,ブトキシ基等),炭素数7〜8
のアラルキル基(ベンジル基,フェネチル基等),炭素
数6〜18のアリール基(フェニル基,ビフェニル基,
ナフチル基等),シクロヘキシル基,炭素数6〜18の
アリールオキシ基(フェノキシ基,ビフェニルオキシ
基,ナフチルオキシ基等)を示す。
【0015】また、R1 〜R4 は、これらに置換基の結
合したものでもよい。即ち、R1 〜R4 は、それぞれ置
換基含有フェニル基,置換基含有アラルキル基,置換基
含有シクロヘキシル基,置換基含有ビフェニル基,置換
基含有ナフチル基を示す。ここで、置換基は炭素数1〜
6のアルキル基,炭素数1〜6のアルコキシ基,炭素数
7〜8のアラルキル基,炭素数6〜18のアリールオキ
シ基,炭素数1〜6のアシル基,炭素数1〜6のアシル
オキシ基,カルボキシル基,スチリル基,炭素数6〜2
0のアリールカルボニル基,炭素数6〜20のアリール
オキシカルボニル基,炭素数1〜6のアルコキシカルボ
ニル基,ビニル基,アニリノカルボニル基,カルバモイ
ル基,フェニル基,ニトロ基,水酸基あるいはハロゲン
であり、複数置換されていてもよい。したがって、例え
ば、置換基含有アラルキル基は、アルキル基置換アラル
キル基(メチルベンジル基,メチルフェネチル基等),
アルコキシ基置換アラルキル基(メトキシベンジル基,
エトキシフェネチル基等),アリールオキシ基置換アラ
ルキル基(フェノキシベンジル基,ナフチルオキシフェ
ネチル基等),フェニル基置換アラルキル基(フェニル
フェネチル基等)上記置換基含有フェニル基は、アルキ
ル基置換フェニル基(トリル基,ジメチルフェニル基,
エチルフェニル基など),アルコキシ基置換フェニル基
(メトキシフェニル基,エトキシフェニル基など)アリ
ールオキシ基置換フェニル基(フェノキシフェニル基,
ナフチルオキシフェニル基等)あるいはフェニル基置換
フェニル基(つまり、ビフェニリル基)である。また、
置換基含有シクロヘキシル基は、アルキル基置換シクロ
ヘキシル基(メチルシクロヘキシル基,ジメチルシクロ
ヘキシル基,エチルシクロヘキシル基等),アルコキシ
基置換シクロヘキシル基(メトキシシクロヘキシル基,
エトキシシクロヘキシル基等)あるいはアリールオキシ
基置換シクロヘキシル基(フェノキシシクロヘキシル
基,ナフチルオキシシクロヘキシル基),フェニル基置
換シクロヘキシル基(フェニルシクロヘキシル基)であ
る。置換基含有ナフチル基は、アルキル基置換ナフチル
基(メチルナフチル基,ジメチルナフチル基等),アル
コキシ基置換ナフチル基(メトキシナフチル基,エトキ
シナフチル基等)あるいはアリールオキシ基置換ナフチ
ル基(フェノキシナフチル基,ナフチルオキシナフチル
基),フェニル基置換ナフチル基である。R1 〜R4 と
しては、上述したもののうち、それぞれ炭素数1〜6の
アルキル基,アリールオキシ基,フェニル基,ナフチル
基,ビフェニル基,シクロヘキシル基が好ましい。これ
らは置換・無置換のいずれでもよい。また、R1 〜R4
は同一でも、また互いに異なっていてもよく、R1 とR
2 およびR3 とR4 は互いに置換している基と結合し
て、置換あるいは無置換の飽和五員環又は置換あるいは
無置換の飽和六員環を形成してもよい。
合したものでもよい。即ち、R1 〜R4 は、それぞれ置
換基含有フェニル基,置換基含有アラルキル基,置換基
含有シクロヘキシル基,置換基含有ビフェニル基,置換
基含有ナフチル基を示す。ここで、置換基は炭素数1〜
6のアルキル基,炭素数1〜6のアルコキシ基,炭素数
7〜8のアラルキル基,炭素数6〜18のアリールオキ
シ基,炭素数1〜6のアシル基,炭素数1〜6のアシル
オキシ基,カルボキシル基,スチリル基,炭素数6〜2
0のアリールカルボニル基,炭素数6〜20のアリール
オキシカルボニル基,炭素数1〜6のアルコキシカルボ
ニル基,ビニル基,アニリノカルボニル基,カルバモイ
ル基,フェニル基,ニトロ基,水酸基あるいはハロゲン
であり、複数置換されていてもよい。したがって、例え
ば、置換基含有アラルキル基は、アルキル基置換アラル
キル基(メチルベンジル基,メチルフェネチル基等),
アルコキシ基置換アラルキル基(メトキシベンジル基,
エトキシフェネチル基等),アリールオキシ基置換アラ
ルキル基(フェノキシベンジル基,ナフチルオキシフェ
ネチル基等),フェニル基置換アラルキル基(フェニル
フェネチル基等)上記置換基含有フェニル基は、アルキ
ル基置換フェニル基(トリル基,ジメチルフェニル基,
エチルフェニル基など),アルコキシ基置換フェニル基
(メトキシフェニル基,エトキシフェニル基など)アリ
ールオキシ基置換フェニル基(フェノキシフェニル基,
ナフチルオキシフェニル基等)あるいはフェニル基置換
フェニル基(つまり、ビフェニリル基)である。また、
置換基含有シクロヘキシル基は、アルキル基置換シクロ
ヘキシル基(メチルシクロヘキシル基,ジメチルシクロ
ヘキシル基,エチルシクロヘキシル基等),アルコキシ
基置換シクロヘキシル基(メトキシシクロヘキシル基,
エトキシシクロヘキシル基等)あるいはアリールオキシ
基置換シクロヘキシル基(フェノキシシクロヘキシル
基,ナフチルオキシシクロヘキシル基),フェニル基置
換シクロヘキシル基(フェニルシクロヘキシル基)であ
る。置換基含有ナフチル基は、アルキル基置換ナフチル
基(メチルナフチル基,ジメチルナフチル基等),アル
コキシ基置換ナフチル基(メトキシナフチル基,エトキ
シナフチル基等)あるいはアリールオキシ基置換ナフチ
ル基(フェノキシナフチル基,ナフチルオキシナフチル
基),フェニル基置換ナフチル基である。R1 〜R4 と
しては、上述したもののうち、それぞれ炭素数1〜6の
アルキル基,アリールオキシ基,フェニル基,ナフチル
基,ビフェニル基,シクロヘキシル基が好ましい。これ
らは置換・無置換のいずれでもよい。また、R1 〜R4
は同一でも、また互いに異なっていてもよく、R1 とR
2 およびR3 とR4 は互いに置換している基と結合し
て、置換あるいは無置換の飽和五員環又は置換あるいは
無置換の飽和六員環を形成してもよい。
【0016】一方、一般式(I)中のArは置換あるい
は無置換の炭素数6〜20のアリール基を表わし、置換
あるいは無置換のフェニレン基,ビフェニレン基,p−
テルフェニレン基,ナフチレン基,ターフェニレン基,
ナフタレンジイル基,アントラセンジイル基,フェナン
トレンジイル基,フェナレンジイル基等のアリーレン基
であり、無置換でも置換されていてもよい。又、メチリ
ディン(=C=CH−)の結合位置はオルト,メタ,パ
ラ等どこでもよい。但し、Arが無置換フェニレンの場
合、R1 〜R4 は炭素数1〜6のアルコキシ基,炭素数
7〜8のアラルキル基,置換あるいは無置換のナフチル
基,ビフェニル基,シクロヘキシル基,アリールオキシ
基より選ばれたものである。置換基はアルキル基(メチ
ル基,エチル基,n−プロピル基,i−プロピル基,n
−ブチル基,i−ブチル基,sec−ブチル基,t−ブチ
ル基,イソペンチル基,t−ペンチル基,ネオペンチル
基,イソヘキシル基等),アルコキシ基(メトキシ基,
エトキシ基,プロポキシ基,i−プロポキシ基,ブチル
オキシ基,i−ブチルオキシ基,sec −ブチルオキシ
基,t−ブチルオキシ基,イソペンチルオキシ基,t−
ペンチルオキシ基),アリールオキシ基(フェノキシ
基,ナフチルオキシ基等),アシル基(ホルミル基,ア
セチル基,プロピオニル基,ブチリル基等),アシルオ
キシ基,アラルキル基(ベンジル基,フェネチル基
等),フェニル基,水酸基,カルボキシル基,アニリノ
カルボニル基,カルバモイル基,アリールオキシカルボ
ニル基,メトキシカルボニル基,エトキシカルボニル
基,ブトキシカルボニル基,ニトロ基,ハロゲンであ
り、単一置換でも複数置換されていてもよい。前記式
(I)で表わされるジメチリディン芳香族化合物は、1
分子中に2つのメチリディン(=C=CH−)単位を有
し、このメチリディン単位の幾何異性によって、4通り
の組合わせすなわち、シス−シス,トランス−シス,シ
ス−トランス及びトランス−トランスの組合わせがあ
る。本発明の発光層は、それらのいずれのものであって
もよいし、幾何異性体の混合したものでもよい。特に好
ましくは、全てトランス体のものである。また、上記置
換基は、置換基の間で結合し、置換、無置換の飽和五員
環又は六員環を形成してもよい。
は無置換の炭素数6〜20のアリール基を表わし、置換
あるいは無置換のフェニレン基,ビフェニレン基,p−
テルフェニレン基,ナフチレン基,ターフェニレン基,
ナフタレンジイル基,アントラセンジイル基,フェナン
トレンジイル基,フェナレンジイル基等のアリーレン基
であり、無置換でも置換されていてもよい。又、メチリ
ディン(=C=CH−)の結合位置はオルト,メタ,パ
ラ等どこでもよい。但し、Arが無置換フェニレンの場
合、R1 〜R4 は炭素数1〜6のアルコキシ基,炭素数
7〜8のアラルキル基,置換あるいは無置換のナフチル
基,ビフェニル基,シクロヘキシル基,アリールオキシ
基より選ばれたものである。置換基はアルキル基(メチ
ル基,エチル基,n−プロピル基,i−プロピル基,n
−ブチル基,i−ブチル基,sec−ブチル基,t−ブチ
ル基,イソペンチル基,t−ペンチル基,ネオペンチル
基,イソヘキシル基等),アルコキシ基(メトキシ基,
エトキシ基,プロポキシ基,i−プロポキシ基,ブチル
オキシ基,i−ブチルオキシ基,sec −ブチルオキシ
基,t−ブチルオキシ基,イソペンチルオキシ基,t−
ペンチルオキシ基),アリールオキシ基(フェノキシ
基,ナフチルオキシ基等),アシル基(ホルミル基,ア
セチル基,プロピオニル基,ブチリル基等),アシルオ
キシ基,アラルキル基(ベンジル基,フェネチル基
等),フェニル基,水酸基,カルボキシル基,アニリノ
カルボニル基,カルバモイル基,アリールオキシカルボ
ニル基,メトキシカルボニル基,エトキシカルボニル
基,ブトキシカルボニル基,ニトロ基,ハロゲンであ
り、単一置換でも複数置換されていてもよい。前記式
(I)で表わされるジメチリディン芳香族化合物は、1
分子中に2つのメチリディン(=C=CH−)単位を有
し、このメチリディン単位の幾何異性によって、4通り
の組合わせすなわち、シス−シス,トランス−シス,シ
ス−トランス及びトランス−トランスの組合わせがあ
る。本発明の発光層は、それらのいずれのものであって
もよいし、幾何異性体の混合したものでもよい。特に好
ましくは、全てトランス体のものである。また、上記置
換基は、置換基の間で結合し、置換、無置換の飽和五員
環又は六員環を形成してもよい。
【0017】一般式(II)におけるA及びBは、それぞ
れ上記一般式(I)で表される化合物から1つの水素原
子を除いた一価基を示し、同一であっても異なってもよ
いものである。ここで、一般式(II)におけるQは共役
系を切る二価基を示す。ここで共役とは、π電子の非極
在性によるもので、共役二重結合あるいは不対電子また
は孤立電子対によるものも含む。Qについて具体的に
は、直鎖アルカンからH原子を1個ずつ除いた二価基、
例えば、
れ上記一般式(I)で表される化合物から1つの水素原
子を除いた一価基を示し、同一であっても異なってもよ
いものである。ここで、一般式(II)におけるQは共役
系を切る二価基を示す。ここで共役とは、π電子の非極
在性によるもので、共役二重結合あるいは不対電子また
は孤立電子対によるものも含む。Qについて具体的に
は、直鎖アルカンからH原子を1個ずつ除いた二価基、
例えば、
【0018】
【化7】
【0019】等を表わしている。このように共役系を切
る二価の基を用いる理由は、上記で示されるAあるいは
B(即ち、一般式(I)の化合物)を、単独で本発明の
有機EL素子として用いた場合に得られるEL発光色
と、一般式(II)で表わされる化合物を本発明の有機E
L素子として用いた場合に得られるEL発光色とが変わ
らぬようにする為である。つまり、一般式(I)又は一
般式(II)で表わされる発光層が、短波長化あるいは長
波長化したりすることはないようにするためである。ま
た、共役系を切る二価基で接続するとガラス転移温度
(Tg)は、上昇することが確認でき、均一なピンホー
ルフリーの微結晶あるいはアモルファス性薄膜が得られ
ることができ、発光均一性を向上させている。更に、共
役系を切る二価基で結合していることにより、EL発光
が長波長化することなく、また、合成あるいは精製が容
易にできる長所を備えている。
る二価の基を用いる理由は、上記で示されるAあるいは
B(即ち、一般式(I)の化合物)を、単独で本発明の
有機EL素子として用いた場合に得られるEL発光色
と、一般式(II)で表わされる化合物を本発明の有機E
L素子として用いた場合に得られるEL発光色とが変わ
らぬようにする為である。つまり、一般式(I)又は一
般式(II)で表わされる発光層が、短波長化あるいは長
波長化したりすることはないようにするためである。ま
た、共役系を切る二価基で接続するとガラス転移温度
(Tg)は、上昇することが確認でき、均一なピンホー
ルフリーの微結晶あるいはアモルファス性薄膜が得られ
ることができ、発光均一性を向上させている。更に、共
役系を切る二価基で結合していることにより、EL発光
が長波長化することなく、また、合成あるいは精製が容
易にできる長所を備えている。
【0020】また、一般式(III)中のA1 は炭素数6〜
20のアリーレン基,二価の芳香族複素環式基、A2 は
炭素数6〜20のアリール基(フェニル基,ビフェニル
基,ナフチル基等),一価の芳香族複素環式基を示す。
R5 及びR6 はそれぞれ、水素原子,置換あるいは無置
換の炭素数6〜20のアリール基,シクロヘキシル基,
一価の芳香族複素環式基,炭素数1〜10のアルキル基
(メチル基,エチル基,n−プロピル基,i−プロピル
基,n−ブチル基,i−ブチル基,sec −ブチル基,te
rt−ブチル基,イソペンチル基,t-ペンチル基,ネオペ
ンチル基,イソヘキシル基等),炭素数7〜20のアラ
ルキル基(ベンジル基,フェネチル基等)又は炭素数1
〜10のアルコキシ基(メトキシ基,エトキシ基,プロ
ポキシ基,ブトキシ基等)を示す。なお、R5 ,R6 は
同一でも異なってもよい。ここで、置換基とは、単一置
換の場合、アルキル基,アリールオキシ基,アミノ基又
は置換基を有するもしくは有しないフェニル基である。
R5 の各置換基はA1 と結合して、飽和もしくは不飽和
の五員環又は六員環を形成してもよく、同様にR6 の各
置換基はA2 と結合して、飽和もしくは不飽和の五員環
又は六員環を形成してもよい。また、Qは、上記と同様
に共役を切る二価基を表す。さらに、本発明において、
上記の一般式(I),一般式(II)又は一般式(III)で
表わされる発光層は、CIE色度座標における青,緑青
もしくは青緑の発光を呈する化合物であることが必要で
ある。上記発光層の形成方法としては、例えば蒸着法,
スピンコート法,キャスト法,LB法などの公知の方法
により薄膜化することにより形成することができるが、
特に分子堆積膜であることがより好ましい。ここで分子
堆積膜とは、該化合物の気相状態から沈着され形成され
た薄膜や、該化合物の溶液状態又は液相状態から固体化
され形成された膜のことであり、通常この分子堆積膜は
LB法により形成された薄膜(分子累積膜)とは、凝集
構造,高次構造の相異や、それに起因する機能的な相異
により区分することができる。また、該発光層は、特開
昭59−194393号公報などに開示されているよう
に、樹脂などの結着剤と該化合物とを溶剤に溶かして溶
液としたのち、これをスピンコート法などにより薄膜化
し、形成することができる。このようにして形成された
発光層の膜厚については特に制限はなく、適宜状況に応
じて選ぶことができるが、好ましくは1nm〜10μ
m、特に好ましくは5nm〜5μmの範囲がよい。
20のアリーレン基,二価の芳香族複素環式基、A2 は
炭素数6〜20のアリール基(フェニル基,ビフェニル
基,ナフチル基等),一価の芳香族複素環式基を示す。
R5 及びR6 はそれぞれ、水素原子,置換あるいは無置
換の炭素数6〜20のアリール基,シクロヘキシル基,
一価の芳香族複素環式基,炭素数1〜10のアルキル基
(メチル基,エチル基,n−プロピル基,i−プロピル
基,n−ブチル基,i−ブチル基,sec −ブチル基,te
rt−ブチル基,イソペンチル基,t-ペンチル基,ネオペ
ンチル基,イソヘキシル基等),炭素数7〜20のアラ
ルキル基(ベンジル基,フェネチル基等)又は炭素数1
〜10のアルコキシ基(メトキシ基,エトキシ基,プロ
ポキシ基,ブトキシ基等)を示す。なお、R5 ,R6 は
同一でも異なってもよい。ここで、置換基とは、単一置
換の場合、アルキル基,アリールオキシ基,アミノ基又
は置換基を有するもしくは有しないフェニル基である。
R5 の各置換基はA1 と結合して、飽和もしくは不飽和
の五員環又は六員環を形成してもよく、同様にR6 の各
置換基はA2 と結合して、飽和もしくは不飽和の五員環
又は六員環を形成してもよい。また、Qは、上記と同様
に共役を切る二価基を表す。さらに、本発明において、
上記の一般式(I),一般式(II)又は一般式(III)で
表わされる発光層は、CIE色度座標における青,緑青
もしくは青緑の発光を呈する化合物であることが必要で
ある。上記発光層の形成方法としては、例えば蒸着法,
スピンコート法,キャスト法,LB法などの公知の方法
により薄膜化することにより形成することができるが、
特に分子堆積膜であることがより好ましい。ここで分子
堆積膜とは、該化合物の気相状態から沈着され形成され
た薄膜や、該化合物の溶液状態又は液相状態から固体化
され形成された膜のことであり、通常この分子堆積膜は
LB法により形成された薄膜(分子累積膜)とは、凝集
構造,高次構造の相異や、それに起因する機能的な相異
により区分することができる。また、該発光層は、特開
昭59−194393号公報などに開示されているよう
に、樹脂などの結着剤と該化合物とを溶剤に溶かして溶
液としたのち、これをスピンコート法などにより薄膜化
し、形成することができる。このようにして形成された
発光層の膜厚については特に制限はなく、適宜状況に応
じて選ぶことができるが、好ましくは1nm〜10μ
m、特に好ましくは5nm〜5μmの範囲がよい。
【0021】このように本発明における発光層は、電界
印加時に、陽極又は正孔注入層より正孔を注入すること
ができ、かつ陰極又は電子注入輸送層より電子を注入す
ることができる注入機能、注入した電荷(電子と正孔)
を電界の力で移動させる輸送機能、電子と正孔の再結合
の場を提供し、これを発光につなげる発光機能などを有
している。なお、正孔の注入されやすさと、電子の注入
されやすさには違いがあっても構わない。また、正孔と
電子の移動度で表される輸送機能に大小があってもよい
が、どちらか一方を移動することが好ましい。
印加時に、陽極又は正孔注入層より正孔を注入すること
ができ、かつ陰極又は電子注入輸送層より電子を注入す
ることができる注入機能、注入した電荷(電子と正孔)
を電界の力で移動させる輸送機能、電子と正孔の再結合
の場を提供し、これを発光につなげる発光機能などを有
している。なお、正孔の注入されやすさと、電子の注入
されやすさには違いがあっても構わない。また、正孔と
電子の移動度で表される輸送機能に大小があってもよい
が、どちらか一方を移動することが好ましい。
【0022】次に、本発明における正孔注入層は、必ず
しも本素子に必要なものではないが、発光性能の向上の
ため用いた方が好ましいものである。この正孔注入層と
しては、より低い電界で正孔を発光層に輸送する材料が
好ましく、さらに正孔の移動度が104 〜106 ボルト
/cmの電場で少なくとも10-6cm2 ボルト・秒であ
れば尚好ましい。例えば、従来、光導伝材料において、
正孔の電荷注入輸送材料として慣用されているものやE
L素子の正孔注入層に使用される公知のものの中から任
意のものを選択して用いることができる。
しも本素子に必要なものではないが、発光性能の向上の
ため用いた方が好ましいものである。この正孔注入層と
しては、より低い電界で正孔を発光層に輸送する材料が
好ましく、さらに正孔の移動度が104 〜106 ボルト
/cmの電場で少なくとも10-6cm2 ボルト・秒であ
れば尚好ましい。例えば、従来、光導伝材料において、
正孔の電荷注入輸送材料として慣用されているものやE
L素子の正孔注入層に使用される公知のものの中から任
意のものを選択して用いることができる。
【0023】正孔注入層としては、例えばトリアゾール
誘導体(米国特許第3,112,197 号明細書等参照),オキ
サジアゾール誘導体(米国特許第3,189,447 号明細書等
参照),イミダゾール誘導体(特公昭37−16096
号公報等参照),ポリアリールアルカン誘導体(米国特
許第3,615,402 号明細書,同3,820,989 号明細書,同3,
542,544 号明細書,特公昭45−555号公報,同51
−10983号公報,特開昭51−93224号公報,
同55−17105号公報,同56−4148号公報,
同55−108667号公報,同55−156953号
公報,同56−36656号公報等参照),ピラゾリン
誘導体及びピラゾロン誘導体(米国特許第3,180,729 号
明細書,同4,278,746 号明細書,特開昭55−8806
4号公報,同55−88065号公報,同49−105
537号公報,同55−51086号公報,同56−8
0051号公報,同56−88141号公報,同57−
45545号公報,同54−112637号公報,同5
5−74546号公報等参照),フェニレンジアミン誘
導体(米国特許第3,615,404 号明細書,特公昭51−1
0105号公報,同46−3712号公報,同47−2
5336号公報,特開昭54−53435号公報,同5
4−110536号公報,同54−119925号公報
等参照),アリールアミン誘導体(米国特許第3,567,45
0 号明細書,同3,180,703 号明細書,同3,240,597 号明
細書,同3,658,520 号明細書,同4,232,103 号明細書,
同4,175,961 号明細書,同4,012,376 号明細書,特公昭
49−35702号公報,同39−27577号公報,
特開昭55−144250号公報,同56−11913
2号公報,同56−22437号公報,西独特許第1,11
0,518 号明細書等参照),アミノ置換カルコン誘導体
(米国特許第3,526,501 号明細書等参照),オキサゾー
ル誘導体(米国特許第3,257,203 号明細書などに記載の
もの),スチリルアントラセン誘導体(特開昭56−4
6234号公報等参照),フルオレノン誘導体(特開昭
54−110837号公報等参照),ヒドラゾン誘導体
(米国特許第3,717,462 号明細書,特開昭54−591
43号公報,同55−52063号公報,同55−52
064号公報,同55−46760号公報,同55−8
5495号公報,同57−11350号公報,同57−
148749号公報,特開平2−311591号公報等
参照),スチルベン誘導体(特開昭61−210363
号公報,同61−228451号公報,同61−146
42号公報,同61−72255号公報,同62−47
646号公報,同62−36674号公報,同62−1
0652号公報,同62−30255号公報,同60−
93445号公報,同60−94462号公報,同60
−174749号公報,同60−175052号公報等
参照)などを挙げることができる。さらに、正孔注入輸
送材料としては、シラザン誘導体(米国特許第4950
950号明細書),ポリシラン系(特開平2−2049
96号公報),アニリン系共重合体(特開平2−282
263号公報)、また特願平1−211399号明細書
で示された導電性高分子オリゴマー、特にチオフェンオ
リゴマーなどが挙げられる。
誘導体(米国特許第3,112,197 号明細書等参照),オキ
サジアゾール誘導体(米国特許第3,189,447 号明細書等
参照),イミダゾール誘導体(特公昭37−16096
号公報等参照),ポリアリールアルカン誘導体(米国特
許第3,615,402 号明細書,同3,820,989 号明細書,同3,
542,544 号明細書,特公昭45−555号公報,同51
−10983号公報,特開昭51−93224号公報,
同55−17105号公報,同56−4148号公報,
同55−108667号公報,同55−156953号
公報,同56−36656号公報等参照),ピラゾリン
誘導体及びピラゾロン誘導体(米国特許第3,180,729 号
明細書,同4,278,746 号明細書,特開昭55−8806
4号公報,同55−88065号公報,同49−105
537号公報,同55−51086号公報,同56−8
0051号公報,同56−88141号公報,同57−
45545号公報,同54−112637号公報,同5
5−74546号公報等参照),フェニレンジアミン誘
導体(米国特許第3,615,404 号明細書,特公昭51−1
0105号公報,同46−3712号公報,同47−2
5336号公報,特開昭54−53435号公報,同5
4−110536号公報,同54−119925号公報
等参照),アリールアミン誘導体(米国特許第3,567,45
0 号明細書,同3,180,703 号明細書,同3,240,597 号明
細書,同3,658,520 号明細書,同4,232,103 号明細書,
同4,175,961 号明細書,同4,012,376 号明細書,特公昭
49−35702号公報,同39−27577号公報,
特開昭55−144250号公報,同56−11913
2号公報,同56−22437号公報,西独特許第1,11
0,518 号明細書等参照),アミノ置換カルコン誘導体
(米国特許第3,526,501 号明細書等参照),オキサゾー
ル誘導体(米国特許第3,257,203 号明細書などに記載の
もの),スチリルアントラセン誘導体(特開昭56−4
6234号公報等参照),フルオレノン誘導体(特開昭
54−110837号公報等参照),ヒドラゾン誘導体
(米国特許第3,717,462 号明細書,特開昭54−591
43号公報,同55−52063号公報,同55−52
064号公報,同55−46760号公報,同55−8
5495号公報,同57−11350号公報,同57−
148749号公報,特開平2−311591号公報等
参照),スチルベン誘導体(特開昭61−210363
号公報,同61−228451号公報,同61−146
42号公報,同61−72255号公報,同62−47
646号公報,同62−36674号公報,同62−1
0652号公報,同62−30255号公報,同60−
93445号公報,同60−94462号公報,同60
−174749号公報,同60−175052号公報等
参照)などを挙げることができる。さらに、正孔注入輸
送材料としては、シラザン誘導体(米国特許第4950
950号明細書),ポリシラン系(特開平2−2049
96号公報),アニリン系共重合体(特開平2−282
263号公報)、また特願平1−211399号明細書
で示された導電性高分子オリゴマー、特にチオフェンオ
リゴマーなどが挙げられる。
【0024】本発明においては、これらの化合物を正孔
注入層として使用することができるが、次に示すポルフ
ィリン化合物(特開昭63−2956965号公報など
に記載のもの)及び芳香族第三級アミン化合物及びスチ
リルアミン化合物(米国特許第4,127,412 号明細書,特
開昭53−27033号公報,同54−58445号公
報,同54−149634号公報,同54−64299
号公報,同55−79450号公報,同55−1442
50号公報,同56−119132号公報,同61−2
95558号公報,同61−98353号公報,同63
−295695号公報等参照),特に該芳香族第三級ア
ミン化合物を用いることが好ましい。
注入層として使用することができるが、次に示すポルフ
ィリン化合物(特開昭63−2956965号公報など
に記載のもの)及び芳香族第三級アミン化合物及びスチ
リルアミン化合物(米国特許第4,127,412 号明細書,特
開昭53−27033号公報,同54−58445号公
報,同54−149634号公報,同54−64299
号公報,同55−79450号公報,同55−1442
50号公報,同56−119132号公報,同61−2
95558号公報,同61−98353号公報,同63
−295695号公報等参照),特に該芳香族第三級ア
ミン化合物を用いることが好ましい。
【0025】該ポルフィリン化合物の代表例としては、
ポルフィン,1,10,15,20−テトラフェニル−
21H,23H−ポルフィン銅(II),1,10,1
5,20−テトラフェニル21H,23H−ポルフィン
亜銅(II),5,10,15,20−テトラキス(ペン
タフルオロフェニル)−21H,23H−ポルフィン,
シリコンフタロシアニンオキシド,アルミニウムフタロ
シアニンクロリド,フタロシアニン(無金属),ジリチ
ウムフタロシアニン,銅テトラメチルフタロシアニン,
銅フタロシアニン,クロムフタロシアニン,亜鉛フタロ
シアニン,鉛フタロシアニン,チタニウムフタロシアニ
ンオキシド,マグネシウムフタロシアニン,銅オクタメ
チルフタロシアニンなどが挙げられる。また、該芳香族
第三級アミン化合物及びスチリルアミン化合物の代表例
としては、N,N,N’,N’−テトラフェニル−4,
4’−ジアミノフェニル,N,N’−ジフェニル−N,
N’−ジ(3−メチルフェニル)−4,4’−ジアミノ
ビフェニル(TPDA),2,2−ビス(4−ジ−p−
トリルアミノフェニル)プロパン,1,1−ビス(4−
ジ−p−トリルアミノフェニル)シクロヘキサン,N,
N,N’,N’−テトラ−p−トリル−4,4’−ジア
ミノビフェニル,1,1−ビス(4−ジ−p−トリルア
ミノフェニル)−4−フェニルシクロヘキサン,ビス
(4−ジメチルアミノ−2−メチルフェニル)フェニル
メタン,ビス(4−ジ−p−トリルアミノフェニル)フ
ェニルメタン,N,N’−ジフェニル−N,N’−ジ
(4−メトキシフェニル)−4,4’−ジアミノビフェ
ニル,N,N,N’,N’−テトラフェニル−4,4’
−ジアミノジフェニルエーテル,4,4’−ビス(ジフ
ェニルアミノ)クオードリフェニル,N,N,N−トリ
(p−トリル)アミン,4−(ジ−p−トリルアミノ)
−4’−〔4(ジ−p−トリルアミノ)スチリル〕スチ
ルベン,4−N,N−ジフェニルアミノ−(2−ジフェ
ニルビニル)ベンゼン,3−メトキシ−4’−N,N−
ジフェニルアミノスチルベンゼン,N−フェニルカルバ
ゾール,芳香族ジメチリディン系化合物などが挙げられ
る。
ポルフィン,1,10,15,20−テトラフェニル−
21H,23H−ポルフィン銅(II),1,10,1
5,20−テトラフェニル21H,23H−ポルフィン
亜銅(II),5,10,15,20−テトラキス(ペン
タフルオロフェニル)−21H,23H−ポルフィン,
シリコンフタロシアニンオキシド,アルミニウムフタロ
シアニンクロリド,フタロシアニン(無金属),ジリチ
ウムフタロシアニン,銅テトラメチルフタロシアニン,
銅フタロシアニン,クロムフタロシアニン,亜鉛フタロ
シアニン,鉛フタロシアニン,チタニウムフタロシアニ
ンオキシド,マグネシウムフタロシアニン,銅オクタメ
チルフタロシアニンなどが挙げられる。また、該芳香族
第三級アミン化合物及びスチリルアミン化合物の代表例
としては、N,N,N’,N’−テトラフェニル−4,
4’−ジアミノフェニル,N,N’−ジフェニル−N,
N’−ジ(3−メチルフェニル)−4,4’−ジアミノ
ビフェニル(TPDA),2,2−ビス(4−ジ−p−
トリルアミノフェニル)プロパン,1,1−ビス(4−
ジ−p−トリルアミノフェニル)シクロヘキサン,N,
N,N’,N’−テトラ−p−トリル−4,4’−ジア
ミノビフェニル,1,1−ビス(4−ジ−p−トリルア
ミノフェニル)−4−フェニルシクロヘキサン,ビス
(4−ジメチルアミノ−2−メチルフェニル)フェニル
メタン,ビス(4−ジ−p−トリルアミノフェニル)フ
ェニルメタン,N,N’−ジフェニル−N,N’−ジ
(4−メトキシフェニル)−4,4’−ジアミノビフェ
ニル,N,N,N’,N’−テトラフェニル−4,4’
−ジアミノジフェニルエーテル,4,4’−ビス(ジフ
ェニルアミノ)クオードリフェニル,N,N,N−トリ
(p−トリル)アミン,4−(ジ−p−トリルアミノ)
−4’−〔4(ジ−p−トリルアミノ)スチリル〕スチ
ルベン,4−N,N−ジフェニルアミノ−(2−ジフェ
ニルビニル)ベンゼン,3−メトキシ−4’−N,N−
ジフェニルアミノスチルベンゼン,N−フェニルカルバ
ゾール,芳香族ジメチリディン系化合物などが挙げられ
る。
【0026】本発明のEL素子における正孔注入層は、
上記化合物を、例えば真空蒸着法,スピンコート法,キ
ャスト法,LB法等の公知の薄膜化法により製膜して形
成することができる。この正孔注入層としての膜厚は、
特に制限はないが、通常は5nm〜5μmである。この
正孔注入層は、これらの正孔注入輸送材料一種又は二種
以上からなる一層で構成されてもよいし、あるいは、前
記正孔注入層とは別種の化合物からなる正孔注入層を積
層したものであってもよい。本発明で得られる有機EL
素子の素子構成として、新たに付加する発光層と陰極間
の付着性を向上させる層(接着層)は、発光層及び陰極
に対し付着性の高い材料を用いるのが好ましい。この様
な接着層の材料として、8−ヒドロキシキノリン、又は
その誘導体の金属錯体を挙げることができる。具体的に
は、オキシン(一般に8−キノリノールまたは8−ヒド
ロキシキノリン)のキレートを含む金属キレートオキシ
ノイド化合物である。このような化合物は高水準の性能
を示し、容易に薄膜形態に成形される。オキシノイド化
合物の例は下記構造式を満たするものである。
上記化合物を、例えば真空蒸着法,スピンコート法,キ
ャスト法,LB法等の公知の薄膜化法により製膜して形
成することができる。この正孔注入層としての膜厚は、
特に制限はないが、通常は5nm〜5μmである。この
正孔注入層は、これらの正孔注入輸送材料一種又は二種
以上からなる一層で構成されてもよいし、あるいは、前
記正孔注入層とは別種の化合物からなる正孔注入層を積
層したものであってもよい。本発明で得られる有機EL
素子の素子構成として、新たに付加する発光層と陰極間
の付着性を向上させる層(接着層)は、発光層及び陰極
に対し付着性の高い材料を用いるのが好ましい。この様
な接着層の材料として、8−ヒドロキシキノリン、又は
その誘導体の金属錯体を挙げることができる。具体的に
は、オキシン(一般に8−キノリノールまたは8−ヒド
ロキシキノリン)のキレートを含む金属キレートオキシ
ノイド化合物である。このような化合物は高水準の性能
を示し、容易に薄膜形態に成形される。オキシノイド化
合物の例は下記構造式を満たするものである。
【0027】
【化8】
【0028】(式中、Mtは金属を表し、nは1〜3の
整数であり、且つ、Zはその各々の位置が独立であっ
て、少なくとも2以上の縮合芳香族環を完成させるため
に必要な原子を示す。)ここで、Mtで表される金属
は、一価,二価または三価の金属とすることができるも
のであり、例えばリチウム,ナトリウムまたはカリウム
等のアルカリ金属、マグネシウムまたはカルシムウ等の
アルカリ土類金属、またはホウ素またはアルミニウム等
の土類金属である。一般に有用なキレート化合物である
と知られている一価,二価または三価の金属はいずれも
使用することができる。
整数であり、且つ、Zはその各々の位置が独立であっ
て、少なくとも2以上の縮合芳香族環を完成させるため
に必要な原子を示す。)ここで、Mtで表される金属
は、一価,二価または三価の金属とすることができるも
のであり、例えばリチウム,ナトリウムまたはカリウム
等のアルカリ金属、マグネシウムまたはカルシムウ等の
アルカリ土類金属、またはホウ素またはアルミニウム等
の土類金属である。一般に有用なキレート化合物である
と知られている一価,二価または三価の金属はいずれも
使用することができる。
【0029】また、Zは、少なくとも2以上の縮合芳香
族環の一方がアゾールまたはアジンからなる複素環を形
成させる原子を示す。ここで、もし必要であれば、上記
縮合芳香族環に他の異なる環を付加することが可能であ
る。また、機能上の改善が無いまま嵩ばった分子を付加
することを回避するため、Zで示される原子の数は18
以下に維持することが好ましい。さらに、具体的にキレ
ート化オキシノイド化合物を例示すると、トリス(8−
キノリノール)アルミニウム,ビス(8−キノリノー
ル)マグネシウム,ビス(ベンゾ−8−キノリノール)
亜鉛,ビス(2−メチル−8−キノリラート)アルミニ
ウムオキシド,トリス(8−キノリノール)インジウ
ム,トリス(5−メチル−8−キノリノール)アルミニ
ウム,8−キノリノールリチウム,トリス(5−クロロ
−8−キノリノール)ガリウム,ビス(5−クロロ−8
−キノリノール)カルシウム,5,7−ジクロル−8−
キノリノールアルミニウム,トリス(5,7−ジブロモ
−8−ヒドロキシキノリノール)アルミニウム等があ
る。また、上記接着層の厚さは、上記発光層の厚さより
薄いことが必要であり、好ましくは1〜50nm、特に
好ましくは5〜30nmがよい。この様に膜厚を制限す
るのは、発光色を青系統に維持するためである。
族環の一方がアゾールまたはアジンからなる複素環を形
成させる原子を示す。ここで、もし必要であれば、上記
縮合芳香族環に他の異なる環を付加することが可能であ
る。また、機能上の改善が無いまま嵩ばった分子を付加
することを回避するため、Zで示される原子の数は18
以下に維持することが好ましい。さらに、具体的にキレ
ート化オキシノイド化合物を例示すると、トリス(8−
キノリノール)アルミニウム,ビス(8−キノリノー
ル)マグネシウム,ビス(ベンゾ−8−キノリノール)
亜鉛,ビス(2−メチル−8−キノリラート)アルミニ
ウムオキシド,トリス(8−キノリノール)インジウ
ム,トリス(5−メチル−8−キノリノール)アルミニ
ウム,8−キノリノールリチウム,トリス(5−クロロ
−8−キノリノール)ガリウム,ビス(5−クロロ−8
−キノリノール)カルシウム,5,7−ジクロル−8−
キノリノールアルミニウム,トリス(5,7−ジブロモ
−8−ヒドロキシキノリノール)アルミニウム等があ
る。また、上記接着層の厚さは、上記発光層の厚さより
薄いことが必要であり、好ましくは1〜50nm、特に
好ましくは5〜30nmがよい。この様に膜厚を制限す
るのは、発光色を青系統に維持するためである。
【0030】この接着層の作製法は、例えば、スピンコ
ート法,キャスト法,蒸着法等がある。好ましくは、前
記、発光層及び正孔注入層と同様、蒸着法が好ましい。
ここで、上記発光層に用いられる化合物の例を以下に示
す。
ート法,キャスト法,蒸着法等がある。好ましくは、前
記、発光層及び正孔注入層と同様、蒸着法が好ましい。
ここで、上記発光層に用いられる化合物の例を以下に示
す。
【0031】
【化9】
【0032】
【化10】
【0033】
【化11】
【0034】
【化12】
【0035】
【化13】
【0036】
【化14】
【0037】
【化15】
【0038】
【化16】
【0039】
【化17】
【0040】
【化18】
【0041】
【実施例】次に、本発明を参考例,実施例及び比較例に
よりさらに詳しく説明する。 参考例1 〔4,4’−ビス(2,2’−ジフェニルビニル)ビフ
ェニルの製法〕 アリーレン基含有リン化合物の製造 4,4’−ビス(ブロモメチル)ビフェニル9.0gと亜
リン酸トリエチル11gを、アルゴン気流下オイルバス
で、温度140℃で6時間加熱攪拌を行った。その後、
過剰の亜リン酸トリエチル及び副生した臭化エチルを減
圧留去した。一晩放置後、白色結晶9.5g(収率80
%)を得た。このものの分析結果等は、以下の通りであ
る。 融点:97.0〜100.0℃ プロトン核磁気共鳴〔 1H−NMR(CDCl3 )〕に
よる測定: δ=7.3〜8.4ppm (m ;8H,ビフェニレン環−H) δ=4.1ppm (d; 4H,J=20Hz(31P− 1Hカッ
プリング) P−CH2 δ=3.7ppm (q;8H,エトキシ基メチレン−CH2) δ=1.0ppm (t;12H,エトキシ基メチル−CH3) 以上の結果から,上述の生成物は、下記式
よりさらに詳しく説明する。 参考例1 〔4,4’−ビス(2,2’−ジフェニルビニル)ビフ
ェニルの製法〕 アリーレン基含有リン化合物の製造 4,4’−ビス(ブロモメチル)ビフェニル9.0gと亜
リン酸トリエチル11gを、アルゴン気流下オイルバス
で、温度140℃で6時間加熱攪拌を行った。その後、
過剰の亜リン酸トリエチル及び副生した臭化エチルを減
圧留去した。一晩放置後、白色結晶9.5g(収率80
%)を得た。このものの分析結果等は、以下の通りであ
る。 融点:97.0〜100.0℃ プロトン核磁気共鳴〔 1H−NMR(CDCl3 )〕に
よる測定: δ=7.3〜8.4ppm (m ;8H,ビフェニレン環−H) δ=4.1ppm (d; 4H,J=20Hz(31P− 1Hカッ
プリング) P−CH2 δ=3.7ppm (q;8H,エトキシ基メチレン−CH2) δ=1.0ppm (t;12H,エトキシ基メチル−CH3) 以上の結果から,上述の生成物は、下記式
【0042】
【化19】
【0043】で表わされるアリーレン基含有リン化合物
(ホスホネート:Mw=454.5)であることが確認さ
れた。
(ホスホネート:Mw=454.5)であることが確認さ
れた。
【0044】芳香族ジメチリディン化合物の製造 上記参考例1で得られたホスホネート4.5gとベンゾ
フェノン5.5gを、ジメチルスルホキシド100ミリリ
ットルに溶解し、これにカリウム−t−ブトキシド2.2
gを加え、アルゴン気流下、室温で4時間攪拌した後、
一晩放置した。得られた混合物にメタノール100ミリ
リットルを加え、析出した結晶を濾過した。濾過生成物
を水100ミリリットルで3回、続いてメタノール10
0ミリリットルで3回充分に洗浄し、カラム精製を行
い、黄橙色粉末2.0gを得た(収率26%)。このもの
の分析結果等は、以下の通りである。 融点: 204.5〜206.5℃ 1 H−NMR(CDCl3)による測定: δ=6.7〜7.3ppm (m ;30H,末端フェニル環−
H,中心ビフェニレン及びメチリディン =C=CH
−) 元素分析値:組成式C40H30として以下の通りである。
なお括弧内は理論値である。 C:94.23% (94.08%) H: 5.84% ( 5.92%) N: 0.00% ( 0%) また、赤外線(IR)吸収スペクトル(KBr錠剤法)
は、以下の通りである。 νC=C 1520, 1620cm-1 また、マススペクトルより目的物の分子イオンピークm
/Z=510が検出された。以上のことより、上記生成
物である淡黄色粉末は、下記式
フェノン5.5gを、ジメチルスルホキシド100ミリリ
ットルに溶解し、これにカリウム−t−ブトキシド2.2
gを加え、アルゴン気流下、室温で4時間攪拌した後、
一晩放置した。得られた混合物にメタノール100ミリ
リットルを加え、析出した結晶を濾過した。濾過生成物
を水100ミリリットルで3回、続いてメタノール10
0ミリリットルで3回充分に洗浄し、カラム精製を行
い、黄橙色粉末2.0gを得た(収率26%)。このもの
の分析結果等は、以下の通りである。 融点: 204.5〜206.5℃ 1 H−NMR(CDCl3)による測定: δ=6.7〜7.3ppm (m ;30H,末端フェニル環−
H,中心ビフェニレン及びメチリディン =C=CH
−) 元素分析値:組成式C40H30として以下の通りである。
なお括弧内は理論値である。 C:94.23% (94.08%) H: 5.84% ( 5.92%) N: 0.00% ( 0%) また、赤外線(IR)吸収スペクトル(KBr錠剤法)
は、以下の通りである。 νC=C 1520, 1620cm-1 また、マススペクトルより目的物の分子イオンピークm
/Z=510が検出された。以上のことより、上記生成
物である淡黄色粉末は、下記式
【0045】
【化20】
【0046】で表わされる4,4’−ビス(2,2’−
ジフェニルビニル)ビフェニルであることが確認され
た。
ジフェニルビニル)ビフェニルであることが確認され
た。
【0047】参考例2 〔4,4’−ビス(2,2’−ジ(4−t−ブチルフェ
ニル)ビニル)ビフェニルの製法〕 アリーレン基含有リン化合物の製造 参考例1と同じである。 芳香族ジメチリディン化合物の製造 上記参考例2で得られたホスホネート1.8gと4,
4’−ジ−t−ブチルベンゾフェノン2.4gを、ジメチ
ルスルホキシド100ミリリットルに溶解し、これにカ
リウム−t−ブトキシド1.0gを加え、アルゴン気流
下、室温で4時間攪拌した後、一晩放置した。得られた
混合物にメタノール100ミリリットルを加え、析出し
た結晶を濾過した。濾過生成物を水100ミリリットル
で3回、続いてメタノール100ミリリットルで3回充
分に洗浄し、カラム精製を行い、淡黄色粉末1.0gを得
た(収率35%)。このものの分析結果等は、以下の通
りである。 融点: 293.0〜296.0℃ 1 H−NMR(CDCl3 ) δ=7.0〜7.4ppm (m ;24H,末端フェニル環−
H,中心ビフェニレン−H) δ=6.9ppm (s ;2H,メチリディン =C=
CH−) δ=1.3ppm (s ;36H,t−ブチル基 −C
(CH3 )3 ) 元素分析値:組成式 C56H62として以下の通りであ
る。なお括弧内は理論値である。 C:91.42% (91.50%) H: 8.45% ( 8.50%) N: 0.00% ( 0%) また、赤外線(IR)吸収スペクトル(KBr錠剤法)
は、以下の通りである。 νC=C 1520, 1610cm-1 また、マススペクトルより目的物の分子イオンピークm
/Z=734が検出された。以上のことより、上記生成
物である淡黄色粉末は、下記式
ニル)ビニル)ビフェニルの製法〕 アリーレン基含有リン化合物の製造 参考例1と同じである。 芳香族ジメチリディン化合物の製造 上記参考例2で得られたホスホネート1.8gと4,
4’−ジ−t−ブチルベンゾフェノン2.4gを、ジメチ
ルスルホキシド100ミリリットルに溶解し、これにカ
リウム−t−ブトキシド1.0gを加え、アルゴン気流
下、室温で4時間攪拌した後、一晩放置した。得られた
混合物にメタノール100ミリリットルを加え、析出し
た結晶を濾過した。濾過生成物を水100ミリリットル
で3回、続いてメタノール100ミリリットルで3回充
分に洗浄し、カラム精製を行い、淡黄色粉末1.0gを得
た(収率35%)。このものの分析結果等は、以下の通
りである。 融点: 293.0〜296.0℃ 1 H−NMR(CDCl3 ) δ=7.0〜7.4ppm (m ;24H,末端フェニル環−
H,中心ビフェニレン−H) δ=6.9ppm (s ;2H,メチリディン =C=
CH−) δ=1.3ppm (s ;36H,t−ブチル基 −C
(CH3 )3 ) 元素分析値:組成式 C56H62として以下の通りであ
る。なお括弧内は理論値である。 C:91.42% (91.50%) H: 8.45% ( 8.50%) N: 0.00% ( 0%) また、赤外線(IR)吸収スペクトル(KBr錠剤法)
は、以下の通りである。 νC=C 1520, 1610cm-1 また、マススペクトルより目的物の分子イオンピークm
/Z=734が検出された。以上のことより、上記生成
物である淡黄色粉末は、下記式
【0048】
【化21】
【0049】で表わされる4,4’−ビス(2,2’−
ジ(4−t−ブチルフェニル)ビニル)ビフェニルであ
ることが確認された。
ジ(4−t−ブチルフェニル)ビニル)ビフェニルであ
ることが確認された。
【0050】参考例3 〔4,4’−ビス(2−(4−t−ブチルフェニル)−
2−フェニルビニル)ビフェニルの製法〕 アリーレン基含有リン化合物の製造 参考例1と同じである。 芳香族ジメチリディン化合物の製造 上記参考例3で得られたホスホネート3.0gと4−t
−ブチルベンゾフェノン4.1gを、ジメチルスルホキシ
ド100ミリリットルに溶解し、これにカリウム−t−
ブトキシド1.5gを加え、アルゴン気流下、室温で4時
間攪拌した後、一晩放置した。得られた混合物にメタノ
ール100ミリリットルを加え、析出した結晶を濾過し
た。濾過生成物を水100ミリリットルで3回、続いて
メタノール100ミリリットルで3回充分に洗浄し、カ
ラム精製を行い、淡黄色粉末1.8gを得た(収率38
%)。このものの分析結果等は、以下の通りである。 融点: 202.0〜204.0℃ 1 H−NMR(CDCl3) δ=7.0〜7.4ppm (m ;26H,末端フェニル環−
H,中心ビフェニレン−H) δ=6.9ppm (s ;2H,メチリディン =C=
CH−) δ=1.3ppm (s ;18H,t−ブチル基 −C
(CH3 )3 ) 元素分析値:組成式 C48H46として以下の通りであ
る。なお括弧内は理論値である。 C:92.38% (92.56%) H: 7.18% ( 7.44%) N: 0.00% ( 0%) また、赤外線(IR)吸収スペクトル(KBr錠剤法)
は、以下の通りである。 νC=C 1520, 1610cm-1 また、マススペクトルより目的物の分子イオンピークm
/Z=622が検出された。以上のことより、上記生成
物である黄橙色粉末は、下記式
2−フェニルビニル)ビフェニルの製法〕 アリーレン基含有リン化合物の製造 参考例1と同じである。 芳香族ジメチリディン化合物の製造 上記参考例3で得られたホスホネート3.0gと4−t
−ブチルベンゾフェノン4.1gを、ジメチルスルホキシ
ド100ミリリットルに溶解し、これにカリウム−t−
ブトキシド1.5gを加え、アルゴン気流下、室温で4時
間攪拌した後、一晩放置した。得られた混合物にメタノ
ール100ミリリットルを加え、析出した結晶を濾過し
た。濾過生成物を水100ミリリットルで3回、続いて
メタノール100ミリリットルで3回充分に洗浄し、カ
ラム精製を行い、淡黄色粉末1.8gを得た(収率38
%)。このものの分析結果等は、以下の通りである。 融点: 202.0〜204.0℃ 1 H−NMR(CDCl3) δ=7.0〜7.4ppm (m ;26H,末端フェニル環−
H,中心ビフェニレン−H) δ=6.9ppm (s ;2H,メチリディン =C=
CH−) δ=1.3ppm (s ;18H,t−ブチル基 −C
(CH3 )3 ) 元素分析値:組成式 C48H46として以下の通りであ
る。なお括弧内は理論値である。 C:92.38% (92.56%) H: 7.18% ( 7.44%) N: 0.00% ( 0%) また、赤外線(IR)吸収スペクトル(KBr錠剤法)
は、以下の通りである。 νC=C 1520, 1610cm-1 また、マススペクトルより目的物の分子イオンピークm
/Z=622が検出された。以上のことより、上記生成
物である黄橙色粉末は、下記式
【0051】
【化22】
【0052】で表わされる4,4’−ビス(2−(4−
t−ブチルフェニル)−2−フェニルビニル)ビフェニ
ルであることが確認された。
t−ブチルフェニル)−2−フェニルビニル)ビフェニ
ルであることが確認された。
【0053】参考例4 (4,4’−ビス(2,2’−ジ−pトリルビニル)ビ
フェニルの製法) アリーレン基含有リン化合物の製造 参考例1と同じである。 芳香族ジメチリディン化合物の製造 上記参考例4で得られたホスホネート4.0gと4,
4’−ジメチルベンゾフェノン5.0gを、テトラヒドロ
フラン60ミリリットルに溶解し、カリウム−t−ブト
キシド2.0gを加え、アルゴン気流下、還流攪拌した
後、一晩放置した。得られた混合物の溶媒を留去した
後、メタノール200ミリリットルを加え、析出した結
晶を濾過した。次いで、濾過生成物を水100ミリリッ
トルで3回、続いてメタノール100ミリリットルで3
回充分に洗浄し、ベンゼンにて再結晶したところ、淡黄
色粉末1.0gが得られた(収率22%)。このものの融
点は153〜155℃であった。またこの粉末の 1H−
NMR分析結果は以下の通りである。 1 H−NMR(CDCl3 ) δ=6.3〜7.3ppm (m ;26H,芳香環−H及びメチ
リディン CH=C−) δ=1.0〜2.0ppm (s; 12H,p−トリルメチル基
−CH3 ) さらに元素分析結果は、組成式C44H38として以下の通
りである。なお括弧内は理論値である。 C:93.10% (93.24%) H: 7.04% ( 6.76%) N: 0.00% ( 0%) また、赤外線(IR)吸収スペクトル(KBr錠剤法)
は、以下の通りである。 νC=C 1520, 1610cm-1 また、マススペクトルより、目的物の分子イオンピーク
m/Z=566が検出された。以上のことより、上記生
成物である淡黄色粉末は、下記式
フェニルの製法) アリーレン基含有リン化合物の製造 参考例1と同じである。 芳香族ジメチリディン化合物の製造 上記参考例4で得られたホスホネート4.0gと4,
4’−ジメチルベンゾフェノン5.0gを、テトラヒドロ
フラン60ミリリットルに溶解し、カリウム−t−ブト
キシド2.0gを加え、アルゴン気流下、還流攪拌した
後、一晩放置した。得られた混合物の溶媒を留去した
後、メタノール200ミリリットルを加え、析出した結
晶を濾過した。次いで、濾過生成物を水100ミリリッ
トルで3回、続いてメタノール100ミリリットルで3
回充分に洗浄し、ベンゼンにて再結晶したところ、淡黄
色粉末1.0gが得られた(収率22%)。このものの融
点は153〜155℃であった。またこの粉末の 1H−
NMR分析結果は以下の通りである。 1 H−NMR(CDCl3 ) δ=6.3〜7.3ppm (m ;26H,芳香環−H及びメチ
リディン CH=C−) δ=1.0〜2.0ppm (s; 12H,p−トリルメチル基
−CH3 ) さらに元素分析結果は、組成式C44H38として以下の通
りである。なお括弧内は理論値である。 C:93.10% (93.24%) H: 7.04% ( 6.76%) N: 0.00% ( 0%) また、赤外線(IR)吸収スペクトル(KBr錠剤法)
は、以下の通りである。 νC=C 1520, 1610cm-1 また、マススペクトルより、目的物の分子イオンピーク
m/Z=566が検出された。以上のことより、上記生
成物である淡黄色粉末は、下記式
【0054】
【化23】
【0055】で表わされる4,4’−ビス(2,2’−
ジ−pトリルビニル)ビフェニルであることが確認され
た。
ジ−pトリルビニル)ビフェニルであることが確認され
た。
【0056】参考例5 〔4,4’−ビス(2,2’−ジ−p−メトキシフェニ
ルビニル)ビフェニルの製法〕 アリーレン基含有リン化合物の製造 参考例1と同じである。 芳香族ジメチリディン化合物の製造 上記参考例5で得られたホスホネート3.0gと4,
4’−ジ−メトキシベンゾフェノン4.8gを、ジメチル
スルホキシド100ミリリットルに溶解し、これにカリ
ウム−t−ブトキシド1.5gを加え、アルゴン気流下、
室温で4時間攪拌した後、一晩放置した。得られた混合
物にメタノール100ミリリットルを加え、析出した結
晶を濾過した。濾過生成物を水100ミリリットルで3
回、続いてメタノール100ミリリットルで3回充分に
洗浄し、カラム精製し、黄緑色粉末1.1gを得た(収率
26%)。このものの分析結果等は、以下の通りであ
る。 融点: 218〜218.5℃ 1 H−NMR(CDCl3) δ=6.7〜7.3ppm (m ;26H,末端フェニル環−
H,中心ビフェニレン−H,メチリディン =C=CH
−) δ=3.8ppm (s ;12H,末端メトキシ−OC
H3 ) 元素分析値:組成式 C44H38O4 として以下の通りで
ある。なお括弧内は理論値である。 C:83.51% (83.78%) H: 5.89% ( 6.07%) N: 0.00% ( 0%) また、赤外線(IR)吸収スペクトル(KBr錠剤法)
は、以下の通りである。 νC=C 1520, 1620cm-1 また、マススペクトルより目的物の分子イオンピークm
/Z=630が検出された。以上のことより、上記生成
物である黄緑色粉末は、下記式
ルビニル)ビフェニルの製法〕 アリーレン基含有リン化合物の製造 参考例1と同じである。 芳香族ジメチリディン化合物の製造 上記参考例5で得られたホスホネート3.0gと4,
4’−ジ−メトキシベンゾフェノン4.8gを、ジメチル
スルホキシド100ミリリットルに溶解し、これにカリ
ウム−t−ブトキシド1.5gを加え、アルゴン気流下、
室温で4時間攪拌した後、一晩放置した。得られた混合
物にメタノール100ミリリットルを加え、析出した結
晶を濾過した。濾過生成物を水100ミリリットルで3
回、続いてメタノール100ミリリットルで3回充分に
洗浄し、カラム精製し、黄緑色粉末1.1gを得た(収率
26%)。このものの分析結果等は、以下の通りであ
る。 融点: 218〜218.5℃ 1 H−NMR(CDCl3) δ=6.7〜7.3ppm (m ;26H,末端フェニル環−
H,中心ビフェニレン−H,メチリディン =C=CH
−) δ=3.8ppm (s ;12H,末端メトキシ−OC
H3 ) 元素分析値:組成式 C44H38O4 として以下の通りで
ある。なお括弧内は理論値である。 C:83.51% (83.78%) H: 5.89% ( 6.07%) N: 0.00% ( 0%) また、赤外線(IR)吸収スペクトル(KBr錠剤法)
は、以下の通りである。 νC=C 1520, 1620cm-1 また、マススペクトルより目的物の分子イオンピークm
/Z=630が検出された。以上のことより、上記生成
物である黄緑色粉末は、下記式
【0057】
【化24】
【0058】で表わされる4,4’−ビス(2,2’−
ジ−p−メトキシフェニルビニル)ビフェニルであるこ
とが確認された。
ジ−p−メトキシフェニルビニル)ビフェニルであるこ
とが確認された。
【0059】参考例6 〔3,3’−ジメチル−4,4’−ビス(2,2’−ジ
フェニルビニル)ビフェニルの製法〕 アリーレン基含有リン化合物の製造 3,3’−ジメチル−4,4’−ビス(ブロモメチル)
ビフェニル12gと亜リン酸トリエチル12gを、アル
ゴン気流下オイルバスで、温度130℃で6時間加熱攪
拌を行った。その後、過剰の亜リン酸トリエチル及び副
生した臭化エチルを減圧留去した。一晩放置後、得られ
た白色結晶を、ベンゼン−ヘキサンより再結晶し、白色
結晶15.2g(収率97%)を得た。このものの分析結
果等は、以下の通りである。 融点:90.5〜91.5℃ 1 H−NMR(CDCl3 ) δ=7.2ppm (s ;6H,ビフェニル環−H) δ=3.1ppm (d; 4H,J=20Hz(31P− 1Hカッ
プリング) P−CH2) δ=4.0ppm (q;8H,エトキシ基メチレン−C
H2) δ=1.2ppm (t;12H,エトキシ基メチル−C
H3 ) δ=2.5ppm (s ;6H,ビフェニル環のメチル−CH
3 ) 以上の結果から,上述の生成物は、下記式で表わされる
アリーレン基含有リン化合物(ホスホネート)であるこ
とが確認された。
フェニルビニル)ビフェニルの製法〕 アリーレン基含有リン化合物の製造 3,3’−ジメチル−4,4’−ビス(ブロモメチル)
ビフェニル12gと亜リン酸トリエチル12gを、アル
ゴン気流下オイルバスで、温度130℃で6時間加熱攪
拌を行った。その後、過剰の亜リン酸トリエチル及び副
生した臭化エチルを減圧留去した。一晩放置後、得られ
た白色結晶を、ベンゼン−ヘキサンより再結晶し、白色
結晶15.2g(収率97%)を得た。このものの分析結
果等は、以下の通りである。 融点:90.5〜91.5℃ 1 H−NMR(CDCl3 ) δ=7.2ppm (s ;6H,ビフェニル環−H) δ=3.1ppm (d; 4H,J=20Hz(31P− 1Hカッ
プリング) P−CH2) δ=4.0ppm (q;8H,エトキシ基メチレン−C
H2) δ=1.2ppm (t;12H,エトキシ基メチル−C
H3 ) δ=2.5ppm (s ;6H,ビフェニル環のメチル−CH
3 ) 以上の結果から,上述の生成物は、下記式で表わされる
アリーレン基含有リン化合物(ホスホネート)であるこ
とが確認された。
【0060】
【化25】
【0061】芳香族ジメチリディン化合物の製造 上記参考例6で得られたホスホネート0.75gとベン
ゾフェノン0.6gを、ジメチルスルホキシド100ミリ
リットルに溶解し、これにカリウム−t−ブトキシド0.
35gを加え、アルゴン気流下、室温で4時間攪拌した
後、一晩放置した。得られた混合物にメタノール100
ミリリットルを加え、析出した結晶を濾過した。濾過生
成物を水100ミリリットルで3回、続いてメタノール
100ミリリットルで3回充分に洗浄し、カラム精製を
行い、淡黄色粉末0.45gを得た(収率54%)。この
ものの分析結果等は、以下の通りである。 融点: 201.8〜202.8℃ 1 H−NMR(CDCl3 ) δ=6.9〜7.3ppm (m ;26H,末端フェニル環−
H,中心ビフェニレン−H) δ=6.8ppm (s ;2H,メチリディン =C=
CH−) δ=2.2ppm (s ;6H,中心ビフェニレン−C
H3 ) 元素分析値:組成式 C42H34として以下の通りであ
る。なお括弧内は理論値である。 C:93.54% (93.64%) H: 6.22% ( 6.36%) N: 0.00% ( 0%) また、赤外線(IR)吸収スペクトル(KBr錠剤法)
は、以下の通りである。 νC=C 1520, 1610cm-1 また、マススペクトルより目的物の分子イオンピークm
/Z=538が検出された。以上のことより、上記生成
物である淡黄色粉末は、下記式
ゾフェノン0.6gを、ジメチルスルホキシド100ミリ
リットルに溶解し、これにカリウム−t−ブトキシド0.
35gを加え、アルゴン気流下、室温で4時間攪拌した
後、一晩放置した。得られた混合物にメタノール100
ミリリットルを加え、析出した結晶を濾過した。濾過生
成物を水100ミリリットルで3回、続いてメタノール
100ミリリットルで3回充分に洗浄し、カラム精製を
行い、淡黄色粉末0.45gを得た(収率54%)。この
ものの分析結果等は、以下の通りである。 融点: 201.8〜202.8℃ 1 H−NMR(CDCl3 ) δ=6.9〜7.3ppm (m ;26H,末端フェニル環−
H,中心ビフェニレン−H) δ=6.8ppm (s ;2H,メチリディン =C=
CH−) δ=2.2ppm (s ;6H,中心ビフェニレン−C
H3 ) 元素分析値:組成式 C42H34として以下の通りであ
る。なお括弧内は理論値である。 C:93.54% (93.64%) H: 6.22% ( 6.36%) N: 0.00% ( 0%) また、赤外線(IR)吸収スペクトル(KBr錠剤法)
は、以下の通りである。 νC=C 1520, 1610cm-1 また、マススペクトルより目的物の分子イオンピークm
/Z=538が検出された。以上のことより、上記生成
物である淡黄色粉末は、下記式
【0062】
【化26】
【0063】で表わされる3,3’−ジメチル−4,
4’−ビス(2,2’−ジフェニルビニル)ビフェニル
であることが確認された。
4’−ビス(2,2’−ジフェニルビニル)ビフェニル
であることが確認された。
【0064】参考例7
【0065】
【化27】
【0066】
【化28】
【0067】O,O−ジエチルジフェニルメチルホスホ
ネート11.2g( 0.037モル)と4−メチル−4’−
ホルミルビフェニル7.2g( 0.036モル)をアルゴン
ガス気流下、無水ジメチルスルホキシド200ミリリッ
トルに溶解させ、カリウム−t−ブトキシド4.1g( 0.
036モル)を加えた。その後、室温にて6時間攪拌を
行った後、メタノール200ミリリットルを加え、析出
した白色粉末8.0g(収率64%)を得た。この化合物
は融点128.0 〜129.0℃であった。生成物の 1H−
NMRは以下の通りである。 1 H−NMR(CDCl3) δ=6.8〜7.4ppm (m; 19H,芳香環−H及びメチリ
ディン−CH=C=) δ=2.3ppm (s;3H,メチル基 −CH3 )
ネート11.2g( 0.037モル)と4−メチル−4’−
ホルミルビフェニル7.2g( 0.036モル)をアルゴン
ガス気流下、無水ジメチルスルホキシド200ミリリッ
トルに溶解させ、カリウム−t−ブトキシド4.1g( 0.
036モル)を加えた。その後、室温にて6時間攪拌を
行った後、メタノール200ミリリットルを加え、析出
した白色粉末8.0g(収率64%)を得た。この化合物
は融点128.0 〜129.0℃であった。生成物の 1H−
NMRは以下の通りである。 1 H−NMR(CDCl3) δ=6.8〜7.4ppm (m; 19H,芳香環−H及びメチリ
ディン−CH=C=) δ=2.3ppm (s;3H,メチル基 −CH3 )
【0068】
【0069】
【化29】
【0070】上記参考例7で得られた化合物6.5g(
0.018モル)とN−ブロモこはく酸イミド3.5g( 0.
019モル)と過酸化ベンゾイル0.7gを四塩化炭素1
50ミリリットルに懸濁させ、外温100℃にて激しく
攪拌した。4時間還流攪拌させた後、溶媒留去を行い、
淡黄色粉末10gを得た。これをシリカゲルカラム精製
(溶媒:塩化メチレン)を行い、白色粉末5.3g(収率
70%)を得た。この化合物の融点は127.0〜128.
0℃であった。生成物の 1H−NMRは以下の通りであ
る。 1 H−NMR(CDCl3) δ=7.6〜6.9ppm (m; 19H,芳香環−H及びメチリ
ディン−CH=C=) δ=4.5ppm (s;2H,ブロモメチル−CH2 Br)
0.018モル)とN−ブロモこはく酸イミド3.5g( 0.
019モル)と過酸化ベンゾイル0.7gを四塩化炭素1
50ミリリットルに懸濁させ、外温100℃にて激しく
攪拌した。4時間還流攪拌させた後、溶媒留去を行い、
淡黄色粉末10gを得た。これをシリカゲルカラム精製
(溶媒:塩化メチレン)を行い、白色粉末5.3g(収率
70%)を得た。この化合物の融点は127.0〜128.
0℃であった。生成物の 1H−NMRは以下の通りであ
る。 1 H−NMR(CDCl3) δ=7.6〜6.9ppm (m; 19H,芳香環−H及びメチリ
ディン−CH=C=) δ=4.5ppm (s;2H,ブロモメチル−CH2 Br)
【0071】
【0072】
【化30】
【0073】上記参考例7で得られた化合物5.3g(
0.0125モル)に亜リン酸トリエチル13.0g( 0.0
79モル)を加え、アルゴンガス雰囲気下、110℃で
6時間加熱攪拌を行った。一晩放置後、過剰の亜リン酸
トリエチルを減圧留去し、黄色ペースト状の化合物を得
た。これをシリカゲルカラム精製(溶媒:初め塩化メチ
レンを用い、次に塩化メチレン:アセトン=1:1(容
量比) に変えた。)を行い、淡黄色粉末6.0g(定量
的)を得た。この化合物の融点は62〜64℃であっ
た。またこの化合物 1H−NMRは以下の通りである。 1 H−NMR(CDCl3) δ=7.0〜7.4ppm (m; 18H,芳香環−H) δ=6.9ppm (s;1H,メチリディン−CH=C=
) δ=4.0ppm (q;4H,エトキシ基 −CH2 −) δ=3.1ppm (d;2H,−CH2 −P J=16Hz ) δ=1.3ppm (t;6H,エトキシ基 −CH3 )
0.0125モル)に亜リン酸トリエチル13.0g( 0.0
79モル)を加え、アルゴンガス雰囲気下、110℃で
6時間加熱攪拌を行った。一晩放置後、過剰の亜リン酸
トリエチルを減圧留去し、黄色ペースト状の化合物を得
た。これをシリカゲルカラム精製(溶媒:初め塩化メチ
レンを用い、次に塩化メチレン:アセトン=1:1(容
量比) に変えた。)を行い、淡黄色粉末6.0g(定量
的)を得た。この化合物の融点は62〜64℃であっ
た。またこの化合物 1H−NMRは以下の通りである。 1 H−NMR(CDCl3) δ=7.0〜7.4ppm (m; 18H,芳香環−H) δ=6.9ppm (s;1H,メチリディン−CH=C=
) δ=4.0ppm (q;4H,エトキシ基 −CH2 −) δ=3.1ppm (d;2H,−CH2 −P J=16Hz ) δ=1.3ppm (t;6H,エトキシ基 −CH3 )
【0074】上記参考例5で得られたホスホネート3.
8g( 0.0093モル)をアルゴンガス気流下、ジメチ
ルスルホキシド150ミリリットルへ懸濁させ、これに
前記参考例7で得られた化合物(ジケトン)2.0g(
0.0049モル)とカリウム−t−ブトキシド1.2g(
0.010モル)を加えた。溶液は赤茶色懸濁液を呈し、
室温で6時間攪拌した。一晩放置後、溶媒を留去した
後、反応混合物にメタノール700ミリリットルを投入
し、析出した淡黄色粉末を濾取した。これをシリカゲル
カラム(溶媒:CH2Cl2,直径40mm×長さ230mm)に
て精製し、0.9(収率20%)のアモルファス状晶を得
た。DSC測定よりこのもののTgは91.7℃であっ
た。なお、この化合物の融点は203.0〜204.0℃で
あった。また、生成物の 1H−NMRは以下の通りであ
った。 1 H−NMR(CDCl3) δ=6.8〜7.9ppm (m;56H,芳香環及びメチリデ
ィン−CH=C=) δ=2.5ppm (s,6H,メチル基−CH3 ) また直導マススペクトル(MS)より、目的物の分子イ
オンピークm/Z=1062のみが検出された。更に、
元素分析結果は組成式としてC82H62Oとして以下の通
りである。なお、括弧内は理論値である。 C:92.31%(92.62%) H: 5.41%( 5.88%) N: 0.00%( 0%) また、赤外線(IR)吸収スペクトル(KBr錠剤法)
は、以下の通りである。 νC=C 1520, 1610cm-1 以上のことより、上記化合物は下記式
8g( 0.0093モル)をアルゴンガス気流下、ジメチ
ルスルホキシド150ミリリットルへ懸濁させ、これに
前記参考例7で得られた化合物(ジケトン)2.0g(
0.0049モル)とカリウム−t−ブトキシド1.2g(
0.010モル)を加えた。溶液は赤茶色懸濁液を呈し、
室温で6時間攪拌した。一晩放置後、溶媒を留去した
後、反応混合物にメタノール700ミリリットルを投入
し、析出した淡黄色粉末を濾取した。これをシリカゲル
カラム(溶媒:CH2Cl2,直径40mm×長さ230mm)に
て精製し、0.9(収率20%)のアモルファス状晶を得
た。DSC測定よりこのもののTgは91.7℃であっ
た。なお、この化合物の融点は203.0〜204.0℃で
あった。また、生成物の 1H−NMRは以下の通りであ
った。 1 H−NMR(CDCl3) δ=6.8〜7.9ppm (m;56H,芳香環及びメチリデ
ィン−CH=C=) δ=2.5ppm (s,6H,メチル基−CH3 ) また直導マススペクトル(MS)より、目的物の分子イ
オンピークm/Z=1062のみが検出された。更に、
元素分析結果は組成式としてC82H62Oとして以下の通
りである。なお、括弧内は理論値である。 C:92.31%(92.62%) H: 5.41%( 5.88%) N: 0.00%( 0%) また、赤外線(IR)吸収スペクトル(KBr錠剤法)
は、以下の通りである。 νC=C 1520, 1610cm-1 以上のことより、上記化合物は下記式
【0075】
【化31】
【0076】で表わされる化合物であることが確認され
た。
た。
【0077】実施例1 25mm×75mm×1.1mmのガラス基板上にITO
を蒸着法にて100nmの厚さで製膜したものを透明支
持基板とした。この基板をイソプロピルアルコール中に
て5分間、さらに純水中にて5分間超音波洗浄を行な
い、次いでUVオゾン洗浄を(株)サムコインターナシ
ョナル研究所製の装置にて10分間行った。この透明支
持基板を市販の蒸着装置(日本真空技術(株)製)の基
板ホルダーに固定しモリブデン製の抵抗加熱ボートに
N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジ
フェニル〔1,1’−ビフェニル〕−4,4’−ジアミ
ン(TPD)を200mg入れ、また違うモリブデン製
ボートに4,4’−ビス(2,2’−ジフェニルビニ
ル)ビフェニル(DPVBi,イオン化エネルギー:
5.9eV)を200mg入れて真空槽を1×10-4P
aまで減圧した。その後TPD入りの前記ボートを21
5〜220℃まで加熱し、TPDを蒸着速度0.1〜0.3
nm/sで透明支持基板上に蒸着して、膜厚60nmの
正孔注入層を製膜させた。この時の基板温度は室温であ
った。これを真空槽より取り出すことなく、正孔注入層
の上に、もう一つのボートよりDPVBiを発光層とし
て40nm積層蒸着した。蒸着条件はボート温度が24
0℃で蒸着速度は0.1〜0.3nm/s、基板温度は室温
であった。これ真空槽より取り出し、上記発光層の上に
ステンレススチール製のマスクを設置し、再び基板ホル
ダーに固定した。次にモリブデン製ボートにトリス(8
−キノリノール)アルミニウム(Alq3 ,イオン化エ
ネルギー:5.6eV) を200mg入れて真空槽に装着
した。さらに、モリブデン製の抵抗加熱ボートにマグネ
シウムリボン1gを入れ、また違うタングステン製バス
ケットに銀ワイヤーを500mg入れ蒸着した。その
後、真空槽を1×10 -4Paまで減圧してから、Alq
3 の入ったボートを230℃まで加熱し、Alq3 を0.
01〜0.03nm/sの蒸着速度で20nm蒸着した。
さらに、銀を0.1nm/sの蒸着速度で同時に抵抗加熱
法により、もう一方のモリブデンボートからマグネシウ
ムを1.4nm/sの蒸着速度で蒸着し始めた。上記条件
でマグネシウムと銀の混合金属電極を発光層の上に15
0nm積層蒸着し、対向電極とした。
を蒸着法にて100nmの厚さで製膜したものを透明支
持基板とした。この基板をイソプロピルアルコール中に
て5分間、さらに純水中にて5分間超音波洗浄を行な
い、次いでUVオゾン洗浄を(株)サムコインターナシ
ョナル研究所製の装置にて10分間行った。この透明支
持基板を市販の蒸着装置(日本真空技術(株)製)の基
板ホルダーに固定しモリブデン製の抵抗加熱ボートに
N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジ
フェニル〔1,1’−ビフェニル〕−4,4’−ジアミ
ン(TPD)を200mg入れ、また違うモリブデン製
ボートに4,4’−ビス(2,2’−ジフェニルビニ
ル)ビフェニル(DPVBi,イオン化エネルギー:
5.9eV)を200mg入れて真空槽を1×10-4P
aまで減圧した。その後TPD入りの前記ボートを21
5〜220℃まで加熱し、TPDを蒸着速度0.1〜0.3
nm/sで透明支持基板上に蒸着して、膜厚60nmの
正孔注入層を製膜させた。この時の基板温度は室温であ
った。これを真空槽より取り出すことなく、正孔注入層
の上に、もう一つのボートよりDPVBiを発光層とし
て40nm積層蒸着した。蒸着条件はボート温度が24
0℃で蒸着速度は0.1〜0.3nm/s、基板温度は室温
であった。これ真空槽より取り出し、上記発光層の上に
ステンレススチール製のマスクを設置し、再び基板ホル
ダーに固定した。次にモリブデン製ボートにトリス(8
−キノリノール)アルミニウム(Alq3 ,イオン化エ
ネルギー:5.6eV) を200mg入れて真空槽に装着
した。さらに、モリブデン製の抵抗加熱ボートにマグネ
シウムリボン1gを入れ、また違うタングステン製バス
ケットに銀ワイヤーを500mg入れ蒸着した。その
後、真空槽を1×10 -4Paまで減圧してから、Alq
3 の入ったボートを230℃まで加熱し、Alq3 を0.
01〜0.03nm/sの蒸着速度で20nm蒸着した。
さらに、銀を0.1nm/sの蒸着速度で同時に抵抗加熱
法により、もう一方のモリブデンボートからマグネシウ
ムを1.4nm/sの蒸着速度で蒸着し始めた。上記条件
でマグネシウムと銀の混合金属電極を発光層の上に15
0nm積層蒸着し、対向電極とした。
【0078】実施例2 25mm×75mm×1.1mmのガラス基板上にITO
を蒸着法にて100nmの厚さで製膜したものを透明支
持基板とした。この基板をイソプロピルアルコール中に
て5分間、さらに純水中にて5分間超音波洗浄を行ない
次いでUVオゾン洗浄を(株)サムコインターナショナ
ル研究所製の装置にて10分間行った。この透明支持基
板を市販の蒸着装置(日本真空技術(株)製)の基板ホ
ルダーに固定しモリブデン製の抵抗加熱ボートにN,
N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェ
ニル〔1,1’−ビフェニル〕−4,4’−ジアミン
(TPD)を200mg入れ、また違うモリブデン製ボ
ートに4,4’−ビス(4−t−ブチルフェニルビニ
ル)ビフェニル(DTBPVBi,イオン化エネルギ
ー:5.9eV)を200mg入れて真空槽を1×10-4
Paまで減圧した。その後TPD入りの前記ボートを2
15〜220℃まで加熱し、TPDを蒸着速度0.1〜0.
3nm/sで透明支持基板上に蒸着して、膜厚60nm
の正孔注入層を製膜させた。この時の基板温度は室温で
あった。これを真空槽より取り出すことなく、正孔注入
層の上に、もう一つのボートよりDTBPVBiを発光
層として40nm積層蒸着した。蒸着条件はボート温度
が330℃で蒸着速度は0.1〜0.3nm/s、基板温度
は室温であった。これ真空槽より取り出し、上記発光層
の上にステンレススチール製のマスクを設置し、再び基
板ホルダーに固定した。次にモリブデン製ボートにトリ
ス(8−キノリノール)アルミニウム(Alq3 ) を2
00mg入れて真空槽に装着した。さらに、モリブデン
製の抵抗加熱ボートにマグネシウムリボン1gを入れ、
また違うタングステン製バスケットに銀ワイヤーを50
0mg入れ蒸着した。その後、真空槽を1×10-4Pa
まで減圧してから、Alq3 の入ったボートを230℃
まで加熱し、Alq3を0.01〜0.03nm/sの蒸着
速度で20nm蒸着した。さらに、銀を0.1nm/sの
蒸着速度で同時に抵抗加熱法により、もう一方のモリブ
デンボートからマグネシウムを1.4nm/sの蒸着速度
で蒸着し始めた。上記条件でマグネシウムと銀の混合金
属電極を発光層の上に150nm積層蒸着し、対向電極
とした。
を蒸着法にて100nmの厚さで製膜したものを透明支
持基板とした。この基板をイソプロピルアルコール中に
て5分間、さらに純水中にて5分間超音波洗浄を行ない
次いでUVオゾン洗浄を(株)サムコインターナショナ
ル研究所製の装置にて10分間行った。この透明支持基
板を市販の蒸着装置(日本真空技術(株)製)の基板ホ
ルダーに固定しモリブデン製の抵抗加熱ボートにN,
N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェ
ニル〔1,1’−ビフェニル〕−4,4’−ジアミン
(TPD)を200mg入れ、また違うモリブデン製ボ
ートに4,4’−ビス(4−t−ブチルフェニルビニ
ル)ビフェニル(DTBPVBi,イオン化エネルギ
ー:5.9eV)を200mg入れて真空槽を1×10-4
Paまで減圧した。その後TPD入りの前記ボートを2
15〜220℃まで加熱し、TPDを蒸着速度0.1〜0.
3nm/sで透明支持基板上に蒸着して、膜厚60nm
の正孔注入層を製膜させた。この時の基板温度は室温で
あった。これを真空槽より取り出すことなく、正孔注入
層の上に、もう一つのボートよりDTBPVBiを発光
層として40nm積層蒸着した。蒸着条件はボート温度
が330℃で蒸着速度は0.1〜0.3nm/s、基板温度
は室温であった。これ真空槽より取り出し、上記発光層
の上にステンレススチール製のマスクを設置し、再び基
板ホルダーに固定した。次にモリブデン製ボートにトリ
ス(8−キノリノール)アルミニウム(Alq3 ) を2
00mg入れて真空槽に装着した。さらに、モリブデン
製の抵抗加熱ボートにマグネシウムリボン1gを入れ、
また違うタングステン製バスケットに銀ワイヤーを50
0mg入れ蒸着した。その後、真空槽を1×10-4Pa
まで減圧してから、Alq3 の入ったボートを230℃
まで加熱し、Alq3を0.01〜0.03nm/sの蒸着
速度で20nm蒸着した。さらに、銀を0.1nm/sの
蒸着速度で同時に抵抗加熱法により、もう一方のモリブ
デンボートからマグネシウムを1.4nm/sの蒸着速度
で蒸着し始めた。上記条件でマグネシウムと銀の混合金
属電極を発光層の上に150nm積層蒸着し、対向電極
とした。
【0079】実施例3 25mm×75mm×1.1mmのガラス基板上にITO
を蒸着法にて100nmの厚さで製膜したものを透明支
持基板とした。この基板をイソプロピルアルコール中に
て5分間、さらに純水中にて5分間超音波洗浄を行ない
次いでUVオゾン洗浄を(株)サムコインターナショナ
ル研究所製の装置にて10分間行った。この透明支持基
板を市販の蒸着装置(日本真空技術(株)製)の基板ホ
ルダーに固定しモリブデン製の抵抗加熱ボートにN,
N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェ
ニル〔1,1’−ビフェニル〕−4,4’−ジアミン
(TPD)を200mg入れ、また違うモリブデン製ボ
ートに4,4’−ビス〔2−(4−t−ブチルフェニ
ル)−2−ビフェニルビニル〕ビフェニル(TBPVB
i,イオン化エネルギー:5.85eV)を200mg入
れて真空槽を1×10-4Paまで減圧した。その後TP
D入りの前記ボートを215〜220℃まで加熱し、T
PDを蒸着速度0.1〜0.3nm/sで透明支持基板上に
蒸着して、膜厚60nmの正孔注入層を製膜させた。こ
の時の基板温度は室温であった。これを真空槽より取り
出すことなく、正孔注入層の上に、もう一つのボートよ
りTBPVBiを発光層として40nm積層蒸着した。
蒸着条件はボート温度が280℃で蒸着速度は0.1〜0.
3nm/s、基板温度は室温であった。これ真空槽より
取り出し、上記発光層の上にステンレススチール製のマ
スクを設置し、再び基板ホルダーに固定した。次にモリ
ブデン製ボートにトリス(8−キノリノール)アルミニ
ウム(Alq3 ) を200mg入れて真空槽に装着し
た。さらに、モリブデン製の抵抗加熱ボートにマグネシ
ウムリボン1gを入れ、また違うタングステン製バスケ
ットに銀ワイヤーを500mg入れ蒸着した。その後、
真空槽を1×10-4Paまで減圧してから、Alq3 の
入ったボートを230℃まで加熱し、Alq 3 を0.01
〜0.03nm/sの蒸着速度で20nm蒸着した。さら
に、銀を0.1nm/sの蒸着速度で同時に抵抗加熱法に
より、もう一方のモリブデンボートからマグネシウムを
1.4nm/sの蒸着速度で蒸着し始めた。上記条件でマ
グネシウムと銀の混合金属電極を発光層の上に150n
m積層蒸着し、対向電極とした。
を蒸着法にて100nmの厚さで製膜したものを透明支
持基板とした。この基板をイソプロピルアルコール中に
て5分間、さらに純水中にて5分間超音波洗浄を行ない
次いでUVオゾン洗浄を(株)サムコインターナショナ
ル研究所製の装置にて10分間行った。この透明支持基
板を市販の蒸着装置(日本真空技術(株)製)の基板ホ
ルダーに固定しモリブデン製の抵抗加熱ボートにN,
N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェ
ニル〔1,1’−ビフェニル〕−4,4’−ジアミン
(TPD)を200mg入れ、また違うモリブデン製ボ
ートに4,4’−ビス〔2−(4−t−ブチルフェニ
ル)−2−ビフェニルビニル〕ビフェニル(TBPVB
i,イオン化エネルギー:5.85eV)を200mg入
れて真空槽を1×10-4Paまで減圧した。その後TP
D入りの前記ボートを215〜220℃まで加熱し、T
PDを蒸着速度0.1〜0.3nm/sで透明支持基板上に
蒸着して、膜厚60nmの正孔注入層を製膜させた。こ
の時の基板温度は室温であった。これを真空槽より取り
出すことなく、正孔注入層の上に、もう一つのボートよ
りTBPVBiを発光層として40nm積層蒸着した。
蒸着条件はボート温度が280℃で蒸着速度は0.1〜0.
3nm/s、基板温度は室温であった。これ真空槽より
取り出し、上記発光層の上にステンレススチール製のマ
スクを設置し、再び基板ホルダーに固定した。次にモリ
ブデン製ボートにトリス(8−キノリノール)アルミニ
ウム(Alq3 ) を200mg入れて真空槽に装着し
た。さらに、モリブデン製の抵抗加熱ボートにマグネシ
ウムリボン1gを入れ、また違うタングステン製バスケ
ットに銀ワイヤーを500mg入れ蒸着した。その後、
真空槽を1×10-4Paまで減圧してから、Alq3 の
入ったボートを230℃まで加熱し、Alq 3 を0.01
〜0.03nm/sの蒸着速度で20nm蒸着した。さら
に、銀を0.1nm/sの蒸着速度で同時に抵抗加熱法に
より、もう一方のモリブデンボートからマグネシウムを
1.4nm/sの蒸着速度で蒸着し始めた。上記条件でマ
グネシウムと銀の混合金属電極を発光層の上に150n
m積層蒸着し、対向電極とした。
【0080】実施例4 25mm×75mm×1.1mmのガラス基板上にITO
を蒸着法にて100nmの厚さで製膜したものを透明支
持基板とした。この基板をイソプロピルアルコール中に
て5分間、さらに純水中にて5分間超音波洗浄を行ない
次いでUVオゾン洗浄を(株)サムコインターナショナ
ル研究所製の装置にて10分間行った。この透明支持基
板を市販の蒸着装置(日本真空技術(株)製)の基板ホ
ルダーに固定しモリブデン製の抵抗加熱ボートにN,
N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェ
ニル〔1,1’−ビフェニル〕−4,4’−ジアミン
(TPD)を200mg入れ、また違うモリブデン製ボ
ートに4,4’−ビス(2,2−ジ−p−トリビニル)
ビフェニル(DTVBi,イオン化エネルギー:5.85
eV)を200mg入れて真空槽を1×10-4Paまで
減圧した。その後TPD入りの前記ボートを215〜2
20℃まで加熱し、TPDを蒸着速度0.1〜0.3nm/
sで透明支持基板上に蒸着して、膜厚60nmの正孔注
入層を製膜させた。この時の基板温度は室温であった。
これを真空槽より取り出すことなく、正孔注入層の上
に、もう一つのボートよりDTVBiを発光層として4
0nm積層蒸着した。蒸着条件はボート温度が275℃
で蒸着速度は0.1〜0.3nm/s、基板温度は室温であ
った。これ真空槽より取り出し、上記発光層の上にステ
ンレススチール製のマスクを設置し、再び基板ホルダー
に固定した。次にモリブデン製ボートにトリス(8−キ
ノリノール)アルミニウム(Alq3 ) を200mg入
れて真空槽に装着した。さらに、モリブデン製の抵抗加
熱ボートにマグネシウムリボン1gを入れ、また違うタ
ングステン製バスケットに銀ワイヤーを500mg入れ
蒸着した。その後、真空槽を1×10-4Paまで減圧し
てから、Alq3 の入ったボートを230℃まで加熱
し、Alq3 を0.01〜0.03nm/sの蒸着速度で2
0nm蒸着した。さらに、銀を0.1nm/sの蒸着速度
で同時に抵抗加熱法により、もう一方のモリブデンボー
トからマグネシウムを1.4nm/sの蒸着速度で蒸着し
始めた。上記条件でマグネシウムと銀の混合金属電極を
発光層の上に150nm積層蒸着し、対向電極とした。
を蒸着法にて100nmの厚さで製膜したものを透明支
持基板とした。この基板をイソプロピルアルコール中に
て5分間、さらに純水中にて5分間超音波洗浄を行ない
次いでUVオゾン洗浄を(株)サムコインターナショナ
ル研究所製の装置にて10分間行った。この透明支持基
板を市販の蒸着装置(日本真空技術(株)製)の基板ホ
ルダーに固定しモリブデン製の抵抗加熱ボートにN,
N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェ
ニル〔1,1’−ビフェニル〕−4,4’−ジアミン
(TPD)を200mg入れ、また違うモリブデン製ボ
ートに4,4’−ビス(2,2−ジ−p−トリビニル)
ビフェニル(DTVBi,イオン化エネルギー:5.85
eV)を200mg入れて真空槽を1×10-4Paまで
減圧した。その後TPD入りの前記ボートを215〜2
20℃まで加熱し、TPDを蒸着速度0.1〜0.3nm/
sで透明支持基板上に蒸着して、膜厚60nmの正孔注
入層を製膜させた。この時の基板温度は室温であった。
これを真空槽より取り出すことなく、正孔注入層の上
に、もう一つのボートよりDTVBiを発光層として4
0nm積層蒸着した。蒸着条件はボート温度が275℃
で蒸着速度は0.1〜0.3nm/s、基板温度は室温であ
った。これ真空槽より取り出し、上記発光層の上にステ
ンレススチール製のマスクを設置し、再び基板ホルダー
に固定した。次にモリブデン製ボートにトリス(8−キ
ノリノール)アルミニウム(Alq3 ) を200mg入
れて真空槽に装着した。さらに、モリブデン製の抵抗加
熱ボートにマグネシウムリボン1gを入れ、また違うタ
ングステン製バスケットに銀ワイヤーを500mg入れ
蒸着した。その後、真空槽を1×10-4Paまで減圧し
てから、Alq3 の入ったボートを230℃まで加熱
し、Alq3 を0.01〜0.03nm/sの蒸着速度で2
0nm蒸着した。さらに、銀を0.1nm/sの蒸着速度
で同時に抵抗加熱法により、もう一方のモリブデンボー
トからマグネシウムを1.4nm/sの蒸着速度で蒸着し
始めた。上記条件でマグネシウムと銀の混合金属電極を
発光層の上に150nm積層蒸着し、対向電極とした。
【0081】実施例5 25mm×75mm×1.1mmのガラス基板上にITO
を蒸着法にて100nmの厚さで製膜したものを透明支
持基板とした。この基板をイソプロピルアルコール中に
て5分間、さらに純水中にて5分間超音波洗浄を行ない
次いでUVオゾン洗浄を(株)サムコインターナショナ
ル研究所製の装置にて10分間行った。この透明支持基
板を市販の蒸着装置(日本真空技術(株)製)の基板ホ
ルダーに固定しモリブデン製の抵抗加熱ボートにN,
N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェ
ニル〔1,1’−ビフェニル〕−4,4’−ジアミン
(TPD)を200mg入れ、また違うモリブデン製ボ
ートに4,4’−ビス(2,2−ジ−p−メトキシフェ
ニルビニル)ビフェニル(DMVBi,イオン化エネル
ギー:5.85eV)を200mg入れて真空槽を1×1
0-4Paまで減圧した。その後TPD入りの前記ボート
を215〜220℃まで加熱し、TPDを蒸着速度0.1
〜0.3nm/sで透明支持基板上に蒸着して、膜厚60
nmの正孔注入層を製膜させた。この時の基板温度は室
温であった。これを真空槽より取り出すことなく、正孔
注入層の上に、もう一つのボートよりDMVBiを発光
層として40nm積層蒸着した。蒸着条件はボート温度
が320℃で蒸着速度は0.1〜0.3nm/s、基板温度
は室温であった。これ真空槽より取り出し、上記発光層
の上にステンレススチール製のマスクを設置し、再び基
板ホルダーに固定した。次にモリブデン製ボートにトリ
ス(8−キノリノール)アルミニウム(Alq3 ) を2
00mg入れて真空槽に装着した。さらに、モリブデン
製の抵抗加熱ボートにマグネシウムリボン1gを入れ、
また違うタングステン製バスケットに銀ワイヤーを50
0mg入れ蒸着した。その後、真空槽を1×10-4Pa
まで減圧してから、Alq3 の入ったボートを230℃
まで加熱し、Alq3 を0.01〜0.03nm/sの蒸着
速度で20nm蒸着した。さらに、銀を0.1nm/sの
蒸着速度で同時に抵抗加熱法により、もう一方のモリブ
デンボートからマグネシウムを1.4nm/sの蒸着速度
で蒸着し始めた。上記条件でマグネシウムと銀の混合金
属電極を発光層の上に150nm積層蒸着し、対向電極
とした。
を蒸着法にて100nmの厚さで製膜したものを透明支
持基板とした。この基板をイソプロピルアルコール中に
て5分間、さらに純水中にて5分間超音波洗浄を行ない
次いでUVオゾン洗浄を(株)サムコインターナショナ
ル研究所製の装置にて10分間行った。この透明支持基
板を市販の蒸着装置(日本真空技術(株)製)の基板ホ
ルダーに固定しモリブデン製の抵抗加熱ボートにN,
N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェ
ニル〔1,1’−ビフェニル〕−4,4’−ジアミン
(TPD)を200mg入れ、また違うモリブデン製ボ
ートに4,4’−ビス(2,2−ジ−p−メトキシフェ
ニルビニル)ビフェニル(DMVBi,イオン化エネル
ギー:5.85eV)を200mg入れて真空槽を1×1
0-4Paまで減圧した。その後TPD入りの前記ボート
を215〜220℃まで加熱し、TPDを蒸着速度0.1
〜0.3nm/sで透明支持基板上に蒸着して、膜厚60
nmの正孔注入層を製膜させた。この時の基板温度は室
温であった。これを真空槽より取り出すことなく、正孔
注入層の上に、もう一つのボートよりDMVBiを発光
層として40nm積層蒸着した。蒸着条件はボート温度
が320℃で蒸着速度は0.1〜0.3nm/s、基板温度
は室温であった。これ真空槽より取り出し、上記発光層
の上にステンレススチール製のマスクを設置し、再び基
板ホルダーに固定した。次にモリブデン製ボートにトリ
ス(8−キノリノール)アルミニウム(Alq3 ) を2
00mg入れて真空槽に装着した。さらに、モリブデン
製の抵抗加熱ボートにマグネシウムリボン1gを入れ、
また違うタングステン製バスケットに銀ワイヤーを50
0mg入れ蒸着した。その後、真空槽を1×10-4Pa
まで減圧してから、Alq3 の入ったボートを230℃
まで加熱し、Alq3 を0.01〜0.03nm/sの蒸着
速度で20nm蒸着した。さらに、銀を0.1nm/sの
蒸着速度で同時に抵抗加熱法により、もう一方のモリブ
デンボートからマグネシウムを1.4nm/sの蒸着速度
で蒸着し始めた。上記条件でマグネシウムと銀の混合金
属電極を発光層の上に150nm積層蒸着し、対向電極
とした。
【0082】実施例6 25mm×75mm×1.1mmのガラス基板上にITO
を蒸着法にて100nmの厚さで製膜したものを透明支
持基板とした。この基板をイソプロピルアルコール中に
て5分間、さらに純水中にて5分間超音波洗浄を行ない
次いでUVオゾン洗浄を(株)サムコインターナショナ
ル研究所製の装置にて10分間行った。この透明支持基
板を市販の蒸着装置(日本真空技術(株)製)の基板ホ
ルダーに固定しモリブデン製の抵抗加熱ボートにN,
N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェ
ニル〔1,1’−ビフェニル〕−4,4’−ジアミン
(TPD)を200mg入れ、また違うモリブデン製ボ
ートに3,3’−ジメチル−4,4’−ビス(2,2−
ジフェニルビニル)ビフェニル(DMDPVBi,イオ
ン化エネルギー:5.85eV)を200mg入れて真空
槽を1×10-4Paまで減圧した。その後TPD入りの
前記ボートを215〜220℃まで加熱し、TPDを蒸
着速度0.1〜0.3nm/sで透明支持基板上に蒸着し
て、膜厚60nmの正孔注入層を製膜させた。この時の
基板温度は室温であった。これを真空槽より取り出すこ
となく、正孔注入層の上に、もう一つのボートよりDM
DPVBiを発光層として40nm積層蒸着した。蒸着
条件はボート温度が305℃で蒸着速度は0.1〜0.3n
m/s、基板温度は室温であった。これ真空槽より取り
出し、上記発光層の上にステンレススチール製のマスク
を設置し、再び基板ホルダーに固定した。次にモリブデ
ン製ボートにトリス(8−キノリノール)アルミニウム
(Alq3 ) を200mg入れて真空槽に装着した。さ
らに、モリブデン製の抵抗加熱ボートにマグネシウムリ
ボン1gを入れ、また違うタングステン製バスケットに
銀ワイヤーを500mg入れ蒸着した。その後、真空槽
を1×10-4Paまで減圧してから、Alq3 の入った
ボートを230℃まで加熱し、Alq3 を0.01〜0.0
3nm/sの蒸着速度で20nm蒸着した。さらに、銀
を0.1nm/sの蒸着速度で同時に抵抗加熱法により、
もう一方のモリブデンボートからマグネシウムを1.4n
m/sの蒸着速度で蒸着し始めた。上記条件でマグネシ
ウムと銀の混合金属電極を発光層の上に150nm積層
蒸着し、対向電極とした。
を蒸着法にて100nmの厚さで製膜したものを透明支
持基板とした。この基板をイソプロピルアルコール中に
て5分間、さらに純水中にて5分間超音波洗浄を行ない
次いでUVオゾン洗浄を(株)サムコインターナショナ
ル研究所製の装置にて10分間行った。この透明支持基
板を市販の蒸着装置(日本真空技術(株)製)の基板ホ
ルダーに固定しモリブデン製の抵抗加熱ボートにN,
N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェ
ニル〔1,1’−ビフェニル〕−4,4’−ジアミン
(TPD)を200mg入れ、また違うモリブデン製ボ
ートに3,3’−ジメチル−4,4’−ビス(2,2−
ジフェニルビニル)ビフェニル(DMDPVBi,イオ
ン化エネルギー:5.85eV)を200mg入れて真空
槽を1×10-4Paまで減圧した。その後TPD入りの
前記ボートを215〜220℃まで加熱し、TPDを蒸
着速度0.1〜0.3nm/sで透明支持基板上に蒸着し
て、膜厚60nmの正孔注入層を製膜させた。この時の
基板温度は室温であった。これを真空槽より取り出すこ
となく、正孔注入層の上に、もう一つのボートよりDM
DPVBiを発光層として40nm積層蒸着した。蒸着
条件はボート温度が305℃で蒸着速度は0.1〜0.3n
m/s、基板温度は室温であった。これ真空槽より取り
出し、上記発光層の上にステンレススチール製のマスク
を設置し、再び基板ホルダーに固定した。次にモリブデ
ン製ボートにトリス(8−キノリノール)アルミニウム
(Alq3 ) を200mg入れて真空槽に装着した。さ
らに、モリブデン製の抵抗加熱ボートにマグネシウムリ
ボン1gを入れ、また違うタングステン製バスケットに
銀ワイヤーを500mg入れ蒸着した。その後、真空槽
を1×10-4Paまで減圧してから、Alq3 の入った
ボートを230℃まで加熱し、Alq3 を0.01〜0.0
3nm/sの蒸着速度で20nm蒸着した。さらに、銀
を0.1nm/sの蒸着速度で同時に抵抗加熱法により、
もう一方のモリブデンボートからマグネシウムを1.4n
m/sの蒸着速度で蒸着し始めた。上記条件でマグネシ
ウムと銀の混合金属電極を発光層の上に150nm積層
蒸着し、対向電極とした。
【0083】実施例7 25mm×75mm×1.1mmのガラス基板上にITO
を蒸着法にて100nmの厚さで製膜したものを透明支
持基板とした。この基板をイソプロピルアルコール中に
て5分間、さらに純水中にて5分間超音波洗浄を行ない
次いでUVオゾン洗浄を(株)サムコインターナショナ
ル研究所製の装置にて10分間行った。この透明支持基
板を市販の蒸着装置(日本真空技術(株)製)の基板ホ
ルダーに固定しモリブデン製の抵抗加熱ボートにN,
N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェ
ニル〔1,1’−ビフェニル〕−4,4’−ジアミン
(TPD)を200mg入れ、また違うモリブデン製ボ
ートに参考例7で得られた化合物((DPVTPVB
i)2 E,イオン化エネルギー:5.8eV)を200m
g入れて真空槽を1×10-4Paまで減圧した。その後
TPD入りの前記ボートを215〜220℃まで加熱
し、TPDを蒸着速度0.1〜0.3nm/sで透明支持基
板上に蒸着して、膜厚60nmの正孔注入層を製膜させ
た。この時の基板温度は室温であった。これを真空槽よ
り取り出すことなく、正孔注入層の上に、もう一つのボ
ートより(DPVTPVBi)2 Eを発光層として40
nm積層蒸着した。蒸着条件はボート温度が225℃で
蒸着速度は0.1〜0.3nm/s、基板温度は室温であっ
た。これ真空槽より取り出し、上記発光層の上にステン
レススチール製のマスクを設置し、再び基板ホルダーに
固定した。次にモリブデン製ボートにトリス(8−キノ
リノール)アルミニウム(Alq3 ) を200mg入れ
て真空槽に蒸着した。さらに、モリブデン製の抵抗加熱
ボートにマグネシウムリボン1gを入れ、また違うタン
グステン製バスケットに銀ワイヤーを500mg入れ蒸
着した。その後、真空槽を1×10-4Paまで減圧して
から、Alq3 の入ったボートを230℃まで加熱し、
Alq3 を0.01〜0.03nm/sの蒸着速度で20n
m蒸着した。さらに、銀を0.1nm/sの蒸着速度で同
時に抵抗加熱法により、もう一方のモリブデンボートか
らマグネシウムを1.4nm/sの蒸着速度で蒸着し始め
た。上記条件でマグネシウムと銀の混合金属電極を発光
層の上に150nm積層蒸着し、対向電極とした。
を蒸着法にて100nmの厚さで製膜したものを透明支
持基板とした。この基板をイソプロピルアルコール中に
て5分間、さらに純水中にて5分間超音波洗浄を行ない
次いでUVオゾン洗浄を(株)サムコインターナショナ
ル研究所製の装置にて10分間行った。この透明支持基
板を市販の蒸着装置(日本真空技術(株)製)の基板ホ
ルダーに固定しモリブデン製の抵抗加熱ボートにN,
N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェ
ニル〔1,1’−ビフェニル〕−4,4’−ジアミン
(TPD)を200mg入れ、また違うモリブデン製ボ
ートに参考例7で得られた化合物((DPVTPVB
i)2 E,イオン化エネルギー:5.8eV)を200m
g入れて真空槽を1×10-4Paまで減圧した。その後
TPD入りの前記ボートを215〜220℃まで加熱
し、TPDを蒸着速度0.1〜0.3nm/sで透明支持基
板上に蒸着して、膜厚60nmの正孔注入層を製膜させ
た。この時の基板温度は室温であった。これを真空槽よ
り取り出すことなく、正孔注入層の上に、もう一つのボ
ートより(DPVTPVBi)2 Eを発光層として40
nm積層蒸着した。蒸着条件はボート温度が225℃で
蒸着速度は0.1〜0.3nm/s、基板温度は室温であっ
た。これ真空槽より取り出し、上記発光層の上にステン
レススチール製のマスクを設置し、再び基板ホルダーに
固定した。次にモリブデン製ボートにトリス(8−キノ
リノール)アルミニウム(Alq3 ) を200mg入れ
て真空槽に蒸着した。さらに、モリブデン製の抵抗加熱
ボートにマグネシウムリボン1gを入れ、また違うタン
グステン製バスケットに銀ワイヤーを500mg入れ蒸
着した。その後、真空槽を1×10-4Paまで減圧して
から、Alq3 の入ったボートを230℃まで加熱し、
Alq3 を0.01〜0.03nm/sの蒸着速度で20n
m蒸着した。さらに、銀を0.1nm/sの蒸着速度で同
時に抵抗加熱法により、もう一方のモリブデンボートか
らマグネシウムを1.4nm/sの蒸着速度で蒸着し始め
た。上記条件でマグネシウムと銀の混合金属電極を発光
層の上に150nm積層蒸着し、対向電極とした。
【0084】実施例8 25mm×75mm×1.1mmのガラス基板上にITO
を蒸着法にて100nmの厚さで製膜したものを透明支
持基板とした。この基板をイソプロピルアルコール中に
て5分間、さらに純水中にて5分間超音波洗浄を行ない
次いでUVオゾン洗浄を(株)サムコインターナショナ
ル研究所製の装置にて10分間行った。この透明支持基
板を市販の蒸着装置(日本真空技術(株)製)の基板ホ
ルダーに固定しモリブデン製の抵抗加熱ボートにN,
N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェ
ニル−(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミン
(TPD)を200mg入れ、また違うモリブデン製ボ
ートに4,4’−ビス(2,2’−ジフェニルビニル)
ビフェニル(DPVBi)を200mg入れて真空槽を
1×10-4Paまで減圧した。その後TPD入りの前記
ボートを215〜220℃まで加熱し、TPDを蒸着速
度0.1〜0.3nm/sで透明支持基板上に蒸着して、膜
厚60nmの正孔注入層を製膜させた。この時の基板温
度は室温であった。これを真空槽より取り出すことな
く、正孔注入層の上に、もう一つのボートより(DPV
Bi)を発光層として40nm積層蒸着した。蒸着条件
はボート温度が240℃で蒸着速度は0.1〜0.3nm/
s、基板温度は室温であった。これ真空槽より取り出
し、上記発光層の上にステンレススチール製のマスクを
設置し、再び基板ホルダーに固定した。次にモリブデン
製ボートにビス(8−ヒドロキシキノリノール)マグネ
シウム(Mg(Ox)2 :イオン化エネルギー5.55e
V) を200mg入れて真空槽に蒸着した。さらに、モ
リブデン製の抵抗加熱ボートにマグネシウムリボン1g
を入れ、また違うタングステン製バスケットに銀ワイヤ
ーを500mg入れ蒸着した。その後、真空槽を1×1
0-4Paまで減圧してから、Mg(Ox)2 の入ったボ
ートを410℃まで加熱し、Mg(Ox) 2 を0.01〜
0.03nm/sの蒸着速度で20nm蒸着した。さら
に、銀を0.1nm/sの蒸着速度で同時に抵抗加熱法に
より、もう一方のモリブデンボートからマグネシウムを
1.4nm/sの蒸着速度で蒸着し始めた。上記条件でマ
グネシウムと銀の混合金属電極を発光層の上に150n
m積層蒸着し、対向電極とした。
を蒸着法にて100nmの厚さで製膜したものを透明支
持基板とした。この基板をイソプロピルアルコール中に
て5分間、さらに純水中にて5分間超音波洗浄を行ない
次いでUVオゾン洗浄を(株)サムコインターナショナ
ル研究所製の装置にて10分間行った。この透明支持基
板を市販の蒸着装置(日本真空技術(株)製)の基板ホ
ルダーに固定しモリブデン製の抵抗加熱ボートにN,
N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェ
ニル−(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミン
(TPD)を200mg入れ、また違うモリブデン製ボ
ートに4,4’−ビス(2,2’−ジフェニルビニル)
ビフェニル(DPVBi)を200mg入れて真空槽を
1×10-4Paまで減圧した。その後TPD入りの前記
ボートを215〜220℃まで加熱し、TPDを蒸着速
度0.1〜0.3nm/sで透明支持基板上に蒸着して、膜
厚60nmの正孔注入層を製膜させた。この時の基板温
度は室温であった。これを真空槽より取り出すことな
く、正孔注入層の上に、もう一つのボートより(DPV
Bi)を発光層として40nm積層蒸着した。蒸着条件
はボート温度が240℃で蒸着速度は0.1〜0.3nm/
s、基板温度は室温であった。これ真空槽より取り出
し、上記発光層の上にステンレススチール製のマスクを
設置し、再び基板ホルダーに固定した。次にモリブデン
製ボートにビス(8−ヒドロキシキノリノール)マグネ
シウム(Mg(Ox)2 :イオン化エネルギー5.55e
V) を200mg入れて真空槽に蒸着した。さらに、モ
リブデン製の抵抗加熱ボートにマグネシウムリボン1g
を入れ、また違うタングステン製バスケットに銀ワイヤ
ーを500mg入れ蒸着した。その後、真空槽を1×1
0-4Paまで減圧してから、Mg(Ox)2 の入ったボ
ートを410℃まで加熱し、Mg(Ox) 2 を0.01〜
0.03nm/sの蒸着速度で20nm蒸着した。さら
に、銀を0.1nm/sの蒸着速度で同時に抵抗加熱法に
より、もう一方のモリブデンボートからマグネシウムを
1.4nm/sの蒸着速度で蒸着し始めた。上記条件でマ
グネシウムと銀の混合金属電極を発光層の上に150n
m積層蒸着し、対向電極とした。
【0085】実施例9 25mm×75mm×1.1mmのガラス基板上にITO
を蒸着法にて100nmの厚さで製膜したものを透明支
持基板とした。この基板をイソプロピルアルコール中に
て5分間、さらに純水中にて5分間超音波洗浄を行ない
次いでUVオゾン洗浄を(株)サムコインターナショナ
ル研究所製の装置にて10分間行った。この透明支持基
板を市販の蒸着装置(日本真空技術(株)製)の基板ホ
ルダーに固定しモリブデン製の抵抗加熱ボートにN,
N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェ
ニル−(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミン
(TPD)を200mg入れ、また違うモリブデン製ボ
ートに4,4’−ビス(2,2’−ジフェニルビニル)
ビフェニル(DPVBi)を200mg入れて真空槽を
1×10-4Paまで減圧した。その後TPD入りの前記
ボートを215〜220℃まで加熱し、TPDを蒸着速
度0.1〜0.3nm/sで透明支持基板上に蒸着して、膜
厚60nmの正孔注入層を製膜させた。この時の基板温
度は室温であった。これを真空槽より取り出すことな
く、正孔注入層の上に、もう一つのボートより(DPV
Bi)を発光層として40nm積層蒸着した。蒸着条件
はボート温度が240℃で蒸着速度は0.1〜0.3nm/
s、基板温度は室温であった。これ真空槽より取り出
し、上記発光層の上にステンレススチール製のマスクを
設置し、再び基板ホルダーに固定した。次にモリブデン
製ボートにビス(8−ヒドロキシキノリノール)銅(C
uq2:イオン化エネルギー5.45eV) を200mg
入れて真空槽に蒸着した。さらに、モリブデン製の抵抗
加熱ボートにマグネシウムリボン1gを入れ、また違う
タングステン製バスケットに銀ワイヤーを500mg入
れ蒸着した。その後、真空槽を1×10-4Paまで減圧
してから、Cuq 2 の入ったボートを480℃まで加熱
し、Cuq2 を0.05〜0.1nm/sの蒸着速度で20
nm蒸着した。さらに、銀を0.1nm/sの蒸着速度で
同時に抵抗加熱法により、もう一方のモリブデンボート
からマグネシウムを1.4nm/sの蒸着速度で蒸着し始
めた。上記条件でマグネシウムと銀の混合金属電極を発
光層の上に150nm積層蒸着し、対向電極とした。
を蒸着法にて100nmの厚さで製膜したものを透明支
持基板とした。この基板をイソプロピルアルコール中に
て5分間、さらに純水中にて5分間超音波洗浄を行ない
次いでUVオゾン洗浄を(株)サムコインターナショナ
ル研究所製の装置にて10分間行った。この透明支持基
板を市販の蒸着装置(日本真空技術(株)製)の基板ホ
ルダーに固定しモリブデン製の抵抗加熱ボートにN,
N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェ
ニル−(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミン
(TPD)を200mg入れ、また違うモリブデン製ボ
ートに4,4’−ビス(2,2’−ジフェニルビニル)
ビフェニル(DPVBi)を200mg入れて真空槽を
1×10-4Paまで減圧した。その後TPD入りの前記
ボートを215〜220℃まで加熱し、TPDを蒸着速
度0.1〜0.3nm/sで透明支持基板上に蒸着して、膜
厚60nmの正孔注入層を製膜させた。この時の基板温
度は室温であった。これを真空槽より取り出すことな
く、正孔注入層の上に、もう一つのボートより(DPV
Bi)を発光層として40nm積層蒸着した。蒸着条件
はボート温度が240℃で蒸着速度は0.1〜0.3nm/
s、基板温度は室温であった。これ真空槽より取り出
し、上記発光層の上にステンレススチール製のマスクを
設置し、再び基板ホルダーに固定した。次にモリブデン
製ボートにビス(8−ヒドロキシキノリノール)銅(C
uq2:イオン化エネルギー5.45eV) を200mg
入れて真空槽に蒸着した。さらに、モリブデン製の抵抗
加熱ボートにマグネシウムリボン1gを入れ、また違う
タングステン製バスケットに銀ワイヤーを500mg入
れ蒸着した。その後、真空槽を1×10-4Paまで減圧
してから、Cuq 2 の入ったボートを480℃まで加熱
し、Cuq2 を0.05〜0.1nm/sの蒸着速度で20
nm蒸着した。さらに、銀を0.1nm/sの蒸着速度で
同時に抵抗加熱法により、もう一方のモリブデンボート
からマグネシウムを1.4nm/sの蒸着速度で蒸着し始
めた。上記条件でマグネシウムと銀の混合金属電極を発
光層の上に150nm積層蒸着し、対向電極とした。
【0086】実施例10 25mm×75mm×1.1mmのガラス基板上にITO
を蒸着法にて100nmの厚さで製膜したものを透明支
持基板とした。この基板をイソプロピルアルコール中に
て5分間、さらに純水中にて5分間超音波洗浄を行ない
次いでUVオゾン洗浄を(株)サムコインターナショナ
ル研究所製の装置にて10分間行った。この透明支持基
板を市販の蒸着装置(日本真空技術(株)製)の基板ホ
ルダーに固定しモリブデン製の抵抗加熱ボートにN,
N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェ
ニル−(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミン
(TPD)を200mg入れ、また違うモリブデン製ボ
ートに4,4’−ビス(2,2’−ジフェニルビニル)
ビフェニル(DPVBi)を200mg入れて真空槽を
1×10-4Paまで減圧した。その後TPD入りの前記
ボートを215〜220℃まで加熱し、TPDを蒸着速
度0.1〜0.3nm/sで透明支持基板上に蒸着して、膜
厚60nmの正孔注入層を製膜させた。この時の基板温
度は室温であった。これを真空槽より取り出すことな
く、正孔注入層の上に、もう一つのボートより(DPV
Bi)を発光層として40nm積層蒸着した。蒸着条件
はボート温度が240℃で蒸着速度は0.1〜0.3nm/
s、基板温度は室温であった。これ真空槽より取り出
し、上記発光層の上にステンレススチール製のマスクを
設置し、再び基板ホルダーに固定した。次にモリブデン
製ボートにビス(8−ヒドロキシキノリノール)鉛(P
bq2:イオン化エネルギー5.45eV) を200mg
入れて真空槽に蒸着した。さらに、モリブデン製の抵抗
加熱ボートにマグネシウムリボン1gを入れ、また違う
タングステン製バスケットに銀ワイヤーを500mg入
れ蒸着した。その後、真空槽を1×10-4Paまで減圧
してから、Pbq 2 の入ったボートを290℃まで加熱
し、Pbq2 を0.01〜0.03nm/sの蒸着速度で2
0nm蒸着した。さらに、銀を0.1nm/sの蒸着速度
で同時に抵抗加熱法により、もう一方のモリブデンボー
トからマグネシウムを1.4nm/sの蒸着速度で蒸着し
始めた。上記条件でマグネシウムと銀の混合金属電極を
発光層の上に150nm積層蒸着し、対向電極とした。
を蒸着法にて100nmの厚さで製膜したものを透明支
持基板とした。この基板をイソプロピルアルコール中に
て5分間、さらに純水中にて5分間超音波洗浄を行ない
次いでUVオゾン洗浄を(株)サムコインターナショナ
ル研究所製の装置にて10分間行った。この透明支持基
板を市販の蒸着装置(日本真空技術(株)製)の基板ホ
ルダーに固定しモリブデン製の抵抗加熱ボートにN,
N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェ
ニル−(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミン
(TPD)を200mg入れ、また違うモリブデン製ボ
ートに4,4’−ビス(2,2’−ジフェニルビニル)
ビフェニル(DPVBi)を200mg入れて真空槽を
1×10-4Paまで減圧した。その後TPD入りの前記
ボートを215〜220℃まで加熱し、TPDを蒸着速
度0.1〜0.3nm/sで透明支持基板上に蒸着して、膜
厚60nmの正孔注入層を製膜させた。この時の基板温
度は室温であった。これを真空槽より取り出すことな
く、正孔注入層の上に、もう一つのボートより(DPV
Bi)を発光層として40nm積層蒸着した。蒸着条件
はボート温度が240℃で蒸着速度は0.1〜0.3nm/
s、基板温度は室温であった。これ真空槽より取り出
し、上記発光層の上にステンレススチール製のマスクを
設置し、再び基板ホルダーに固定した。次にモリブデン
製ボートにビス(8−ヒドロキシキノリノール)鉛(P
bq2:イオン化エネルギー5.45eV) を200mg
入れて真空槽に蒸着した。さらに、モリブデン製の抵抗
加熱ボートにマグネシウムリボン1gを入れ、また違う
タングステン製バスケットに銀ワイヤーを500mg入
れ蒸着した。その後、真空槽を1×10-4Paまで減圧
してから、Pbq 2 の入ったボートを290℃まで加熱
し、Pbq2 を0.01〜0.03nm/sの蒸着速度で2
0nm蒸着した。さらに、銀を0.1nm/sの蒸着速度
で同時に抵抗加熱法により、もう一方のモリブデンボー
トからマグネシウムを1.4nm/sの蒸着速度で蒸着し
始めた。上記条件でマグネシウムと銀の混合金属電極を
発光層の上に150nm積層蒸着し、対向電極とした。
【0087】実施例11 25mm×75mm×1.1mmのガラス基板上にITO
を蒸着法にて100nmの厚さで製膜したものを透明支
持基板とした。この基板をイソプロピルアルコール中に
て5分間、さらに純水中にて5分間超音波洗浄を行ない
次いでUVオゾン洗浄を(株)サムコインターナショナ
ル研究所製の装置にて10分間行った。この透明支持基
板を市販の蒸着装置(日本真空技術(株)製)の基板ホ
ルダーに固定しモリブデン製の抵抗加熱ボートにN,
N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェ
ニル−(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミン
(TPD)を200mg入れ、また違うモリブデン製ボ
ートに4,4’−ビス(2,2’−ジフェニルビニル)
ビフェニル(DPVBi)を200mg入れて真空槽を
1×10-4Paまで減圧した。その後TPD入りの前記
ボートを215〜220℃まで加熱し、TPDを蒸着速
度0.1〜0.3nm/sで透明支持基板上に蒸着して、膜
厚60nmの正孔注入層を製膜させた。この時の基板温
度は室温であった。これを真空槽より取り出すことな
く、正孔注入層の上に、もう一つのボートより(DPV
Bi)を発光層として40nm積層蒸着した。蒸着条件
はボート温度が240℃で蒸着速度は0.1〜0.3nm/
s、基板温度は室温であった。これ真空槽より取り出
し、上記発光層の上にステンレススチール製のマスクを
設置し、再び基板ホルダーに固定した。次にモリブデン
製ボートにトリス(8−ヒドロキシキノリノール)ガリ
ウム(Gaq3 :イオン化エネルギー5.5eV) を20
0mg入れて真空槽に蒸着した。さらに、モリブデン製
の抵抗加熱ボートにマグネシウムリボン1gを入れ、ま
た違うタングステン製バスケットに銀ワイヤーを500
mg入れ蒸着した。その後、真空槽を1×10-4Paま
で減圧してから、Gaq3 の入ったボートを290℃ま
で加熱し、Gaq3 を0.01〜0.03nm/sの蒸着速
度で20nm蒸着した。さらに、銀を0.1nm/sの蒸
着速度で同時に抵抗加熱法により、もう一方のモリブデ
ンボートからマグネシウムを1.4nm/sの蒸着速度で
蒸着し始めた。上記条件でマグネシウムと銀の混合金属
電極を発光層の上に150nm積層蒸着し、対向電極と
した。
を蒸着法にて100nmの厚さで製膜したものを透明支
持基板とした。この基板をイソプロピルアルコール中に
て5分間、さらに純水中にて5分間超音波洗浄を行ない
次いでUVオゾン洗浄を(株)サムコインターナショナ
ル研究所製の装置にて10分間行った。この透明支持基
板を市販の蒸着装置(日本真空技術(株)製)の基板ホ
ルダーに固定しモリブデン製の抵抗加熱ボートにN,
N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェ
ニル−(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミン
(TPD)を200mg入れ、また違うモリブデン製ボ
ートに4,4’−ビス(2,2’−ジフェニルビニル)
ビフェニル(DPVBi)を200mg入れて真空槽を
1×10-4Paまで減圧した。その後TPD入りの前記
ボートを215〜220℃まで加熱し、TPDを蒸着速
度0.1〜0.3nm/sで透明支持基板上に蒸着して、膜
厚60nmの正孔注入層を製膜させた。この時の基板温
度は室温であった。これを真空槽より取り出すことな
く、正孔注入層の上に、もう一つのボートより(DPV
Bi)を発光層として40nm積層蒸着した。蒸着条件
はボート温度が240℃で蒸着速度は0.1〜0.3nm/
s、基板温度は室温であった。これ真空槽より取り出
し、上記発光層の上にステンレススチール製のマスクを
設置し、再び基板ホルダーに固定した。次にモリブデン
製ボートにトリス(8−ヒドロキシキノリノール)ガリ
ウム(Gaq3 :イオン化エネルギー5.5eV) を20
0mg入れて真空槽に蒸着した。さらに、モリブデン製
の抵抗加熱ボートにマグネシウムリボン1gを入れ、ま
た違うタングステン製バスケットに銀ワイヤーを500
mg入れ蒸着した。その後、真空槽を1×10-4Paま
で減圧してから、Gaq3 の入ったボートを290℃ま
で加熱し、Gaq3 を0.01〜0.03nm/sの蒸着速
度で20nm蒸着した。さらに、銀を0.1nm/sの蒸
着速度で同時に抵抗加熱法により、もう一方のモリブデ
ンボートからマグネシウムを1.4nm/sの蒸着速度で
蒸着し始めた。上記条件でマグネシウムと銀の混合金属
電極を発光層の上に150nm積層蒸着し、対向電極と
した。
【0088】実施例12 25mm×75mm×1.1mmのガラス基板上にITO
を蒸着法にて100nmの厚さで製膜したものを透明支
持基板とした。この基板をイソプロピルアルコール中に
て5分間、さらに純水中にて5分間超音波洗浄を行ない
次いでUVオゾン洗浄を(株)サムコインターナショナ
ル研究所製の装置にて10分間行った。この透明支持基
板を市販の蒸着装置(日本真空技術(株)製)の基板ホ
ルダーに固定しモリブデン製の抵抗加熱ボートにN,
N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェ
ニル−(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミン
(TPD)を200mg入れ、また違うモリブデン製ボ
ートに4,4’−ビス(2,2’−ジフェニルビニル)
ビフェニル(DPVBi)を200mg入れて真空槽を
1×10-4Paまで減圧した。その後TPD入りの前記
ボートを215〜220℃まで加熱し、TPDを蒸着速
度0.1〜0.3nm/sで透明支持基板上に蒸着して、膜
厚60nmの正孔注入層を製膜させた。この時の基板温
度は室温であった。これを真空槽より取り出すことな
く、正孔注入層の上に、もう一つのボートより(DPV
Bi)を発光層として40nm積層蒸着した。蒸着条件
はボート温度が240℃で蒸着速度は0.1〜0.3nm/
s、基板温度は室温であった。これ真空槽より取り出
し、上記発光層の上にステンレススチール製のマスクを
設置し、再び基板ホルダーに固定した。次にモリブデン
製ボートにトリス(8−ヒドロキシキノリノール)イン
ジュウム(Inq3 :イオン化エネルギー5.5eV) を
200mg入れて真空槽に蒸着した。さらに、モリブデ
ン製の抵抗加熱ボートにマグネシウムリボン1gを入
れ、また違うタングステン製バスケットに銀ワイヤーを
500mg入れ蒸着した。その後、真空槽を1×10-4
Paまで減圧してから、Inq3 の入ったボートを31
5℃まで加熱し、Inq3を0.01〜0.03nm/sの
蒸着速度で20nm蒸着した。さらに、銀を0.1nm/
sの蒸着速度で同時に抵抗加熱法により、もう一方のモ
リブデンボートからマグネシウムを1.4nm/sの蒸着
速度で蒸着し始めた。上記条件でマグネシウムと銀の混
合金属電極を発光層の上に150nm積層蒸着し、対向
電極とした。
を蒸着法にて100nmの厚さで製膜したものを透明支
持基板とした。この基板をイソプロピルアルコール中に
て5分間、さらに純水中にて5分間超音波洗浄を行ない
次いでUVオゾン洗浄を(株)サムコインターナショナ
ル研究所製の装置にて10分間行った。この透明支持基
板を市販の蒸着装置(日本真空技術(株)製)の基板ホ
ルダーに固定しモリブデン製の抵抗加熱ボートにN,
N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェ
ニル−(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミン
(TPD)を200mg入れ、また違うモリブデン製ボ
ートに4,4’−ビス(2,2’−ジフェニルビニル)
ビフェニル(DPVBi)を200mg入れて真空槽を
1×10-4Paまで減圧した。その後TPD入りの前記
ボートを215〜220℃まで加熱し、TPDを蒸着速
度0.1〜0.3nm/sで透明支持基板上に蒸着して、膜
厚60nmの正孔注入層を製膜させた。この時の基板温
度は室温であった。これを真空槽より取り出すことな
く、正孔注入層の上に、もう一つのボートより(DPV
Bi)を発光層として40nm積層蒸着した。蒸着条件
はボート温度が240℃で蒸着速度は0.1〜0.3nm/
s、基板温度は室温であった。これ真空槽より取り出
し、上記発光層の上にステンレススチール製のマスクを
設置し、再び基板ホルダーに固定した。次にモリブデン
製ボートにトリス(8−ヒドロキシキノリノール)イン
ジュウム(Inq3 :イオン化エネルギー5.5eV) を
200mg入れて真空槽に蒸着した。さらに、モリブデ
ン製の抵抗加熱ボートにマグネシウムリボン1gを入
れ、また違うタングステン製バスケットに銀ワイヤーを
500mg入れ蒸着した。その後、真空槽を1×10-4
Paまで減圧してから、Inq3 の入ったボートを31
5℃まで加熱し、Inq3を0.01〜0.03nm/sの
蒸着速度で20nm蒸着した。さらに、銀を0.1nm/
sの蒸着速度で同時に抵抗加熱法により、もう一方のモ
リブデンボートからマグネシウムを1.4nm/sの蒸着
速度で蒸着し始めた。上記条件でマグネシウムと銀の混
合金属電極を発光層の上に150nm積層蒸着し、対向
電極とした。
【0089】実施例13 25mm×75mm×1.1mmのガラス基板上にITO
を蒸着法にて100nmの厚さで製膜したものを透明支
持基板とした。この基板をイソプロピルアルコール中に
て5分間、さらに純水中にて5分間超音波洗浄を行ない
次いでUVオゾン洗浄を(株)サムコインターナショナ
ル研究所製の装置にて10分間行った。この透明支持基
板を市販の蒸着装置(日本真空技術(株)製)の基板ホ
ルダーに固定しモリブデン製の抵抗加熱ボートにN,
N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェ
ニル−(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミン
(TPD)を200mg入れ、また違うモリブデン製ボ
ートに4,4’−ビス(2,2’−ジフェニルビニル)
ビフェニル(DPVBi)を200mg入れて真空槽を
1×10-4Paまで減圧した。その後TPD入りの前記
ボートを215〜220℃まで加熱し、TPDを蒸着速
度0.1〜0.3nm/sで透明支持基板上に蒸着して、膜
厚60nmの正孔注入層を製膜させた。この時の基板温
度は室温であった。これを真空槽より取り出すことな
く、正孔注入層の上に、もう一つのボートより(DPV
Bi)を発光層として40nm積層蒸着した。蒸着条件
はボート温度が240℃で蒸着速度は0.1〜0.3nm/
s、基板温度は室温であった。これ真空槽より取り出
し、上記発光層の上にステンレススチール製のマスクを
設置し、再び基板ホルダーに固定した。次にモリブデン
製ボートにトリス(2−メチル−8−ヒドロキシキノリ
ノール)アルミニウム(Al(mq)3 :イオン化エネ
ルギー5.55eV) を200mg入れて真空槽に蒸着し
た。さらに、モリブデン製の抵抗加熱ボートにマグネシ
ウムリボン1gを入れ、また違うタングステン製バスケ
ットに銀ワイヤーを500mg入れ蒸着した。その後、
真空槽を1×10 -4Paまで減圧してから、Al(m
q)3 の入ったボートを300℃まで加熱し、Al(m
q)3 を0.01〜0.03nm/sの蒸着速度で20nm
蒸着した。さらに、銀を0.1nm/sの蒸着速度で同時
に抵抗加熱法により、もう一方のモリブデンボートから
マグネシウムを1.4nm/sの蒸着速度で蒸着し始め
た。上記条件でマグネシウムと銀の混合金属電極を発光
層の上に150nm積層蒸着し、対向電極とした。
を蒸着法にて100nmの厚さで製膜したものを透明支
持基板とした。この基板をイソプロピルアルコール中に
て5分間、さらに純水中にて5分間超音波洗浄を行ない
次いでUVオゾン洗浄を(株)サムコインターナショナ
ル研究所製の装置にて10分間行った。この透明支持基
板を市販の蒸着装置(日本真空技術(株)製)の基板ホ
ルダーに固定しモリブデン製の抵抗加熱ボートにN,
N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェ
ニル−(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミン
(TPD)を200mg入れ、また違うモリブデン製ボ
ートに4,4’−ビス(2,2’−ジフェニルビニル)
ビフェニル(DPVBi)を200mg入れて真空槽を
1×10-4Paまで減圧した。その後TPD入りの前記
ボートを215〜220℃まで加熱し、TPDを蒸着速
度0.1〜0.3nm/sで透明支持基板上に蒸着して、膜
厚60nmの正孔注入層を製膜させた。この時の基板温
度は室温であった。これを真空槽より取り出すことな
く、正孔注入層の上に、もう一つのボートより(DPV
Bi)を発光層として40nm積層蒸着した。蒸着条件
はボート温度が240℃で蒸着速度は0.1〜0.3nm/
s、基板温度は室温であった。これ真空槽より取り出
し、上記発光層の上にステンレススチール製のマスクを
設置し、再び基板ホルダーに固定した。次にモリブデン
製ボートにトリス(2−メチル−8−ヒドロキシキノリ
ノール)アルミニウム(Al(mq)3 :イオン化エネ
ルギー5.55eV) を200mg入れて真空槽に蒸着し
た。さらに、モリブデン製の抵抗加熱ボートにマグネシ
ウムリボン1gを入れ、また違うタングステン製バスケ
ットに銀ワイヤーを500mg入れ蒸着した。その後、
真空槽を1×10 -4Paまで減圧してから、Al(m
q)3 の入ったボートを300℃まで加熱し、Al(m
q)3 を0.01〜0.03nm/sの蒸着速度で20nm
蒸着した。さらに、銀を0.1nm/sの蒸着速度で同時
に抵抗加熱法により、もう一方のモリブデンボートから
マグネシウムを1.4nm/sの蒸着速度で蒸着し始め
た。上記条件でマグネシウムと銀の混合金属電極を発光
層の上に150nm積層蒸着し、対向電極とした。
【0090】実施例14 25mm×75mm×1.1mmのガラス基板上にITO
を蒸着法にて100nmの厚さで製膜したものを透明支
持基板とした。この基板をイソプロピルアルコール中に
て5分間、さらに純水中にて5分間超音波洗浄を行ない
次いでUVオゾン洗浄を(株)サムコインターナショナ
ル研究所製の装置にて10分間行った。この透明支持基
板を市販の蒸着装置(日本真空技術(株)製)の基板ホ
ルダーに固定しモリブデン製の抵抗加熱ボートにN,
N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェ
ニル−(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミン
(TPD)を200mg入れ、また違うモリブデン製ボ
ートに4,4’−ビス(2,2’−ジフェニルビニル)
ビフェニル(DPVBi)を200mg入れて真空槽を
1×10-4Paまで減圧した。その後TPD入りの前記
ボートを215〜220℃まで加熱し、TPDを蒸着速
度0.1〜0.3nm/sで透明支持基板上に蒸着して、膜
厚60nmの正孔注入層を製膜させた。この時の基板温
度は室温であった。これを真空槽より取り出すことな
く、正孔注入層の上に、もう一つのボートより(DPV
Bi)を発光層として40nm積層蒸着した。蒸着条件
はボート温度が240℃で蒸着速度は0.1〜0.3nm/
s、基板温度は室温であった。これ真空槽より取り出
し、上記発光層の上にステンレススチール製のマスクを
設置し、再び基板ホルダーに固定した。次にモリブデン
製ボートにトリス(2−メチル−8−ヒドロキシキノリ
ノール)インジウム(In(mq)3 :イオン化エネル
ギー5.5eV)を200mg入れて真空槽に蒸着した。
さらに、モリブデン製の抵抗加熱ボートにマグネシウム
リボン1gを入れ、また違うタングステン製バスケット
に銀ワイヤーを500mg入れ蒸着した。その後、真空
槽を1×10-4Paまで減圧してから、In(mq)3
の入ったボートを315℃まで加熱し、In(mq)3
を0.01〜0.03nm/sの蒸着速度で20nm蒸着し
た。さらに、銀を0.1nm/sの蒸着速度で同時に抵抗
加熱法により、もう一方のモリブデンボートからマグネ
シウムを1.4nm/sの蒸着速度で蒸着し始めた。上記
条件でマグネシウムと銀の混合金属電極を発光層の上に
150nm積層蒸着し、対向電極とした。
を蒸着法にて100nmの厚さで製膜したものを透明支
持基板とした。この基板をイソプロピルアルコール中に
て5分間、さらに純水中にて5分間超音波洗浄を行ない
次いでUVオゾン洗浄を(株)サムコインターナショナ
ル研究所製の装置にて10分間行った。この透明支持基
板を市販の蒸着装置(日本真空技術(株)製)の基板ホ
ルダーに固定しモリブデン製の抵抗加熱ボートにN,
N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェ
ニル−(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミン
(TPD)を200mg入れ、また違うモリブデン製ボ
ートに4,4’−ビス(2,2’−ジフェニルビニル)
ビフェニル(DPVBi)を200mg入れて真空槽を
1×10-4Paまで減圧した。その後TPD入りの前記
ボートを215〜220℃まで加熱し、TPDを蒸着速
度0.1〜0.3nm/sで透明支持基板上に蒸着して、膜
厚60nmの正孔注入層を製膜させた。この時の基板温
度は室温であった。これを真空槽より取り出すことな
く、正孔注入層の上に、もう一つのボートより(DPV
Bi)を発光層として40nm積層蒸着した。蒸着条件
はボート温度が240℃で蒸着速度は0.1〜0.3nm/
s、基板温度は室温であった。これ真空槽より取り出
し、上記発光層の上にステンレススチール製のマスクを
設置し、再び基板ホルダーに固定した。次にモリブデン
製ボートにトリス(2−メチル−8−ヒドロキシキノリ
ノール)インジウム(In(mq)3 :イオン化エネル
ギー5.5eV)を200mg入れて真空槽に蒸着した。
さらに、モリブデン製の抵抗加熱ボートにマグネシウム
リボン1gを入れ、また違うタングステン製バスケット
に銀ワイヤーを500mg入れ蒸着した。その後、真空
槽を1×10-4Paまで減圧してから、In(mq)3
の入ったボートを315℃まで加熱し、In(mq)3
を0.01〜0.03nm/sの蒸着速度で20nm蒸着し
た。さらに、銀を0.1nm/sの蒸着速度で同時に抵抗
加熱法により、もう一方のモリブデンボートからマグネ
シウムを1.4nm/sの蒸着速度で蒸着し始めた。上記
条件でマグネシウムと銀の混合金属電極を発光層の上に
150nm積層蒸着し、対向電極とした。
【0091】比較例1〜8 一度真空層から取り出し、再度、それぞれマグネシウム
と銀のボートとともに真空層内に設置し、実施例1と同
じ条件でマグネシウムと銀の混合金属電極を蒸着したこ
と以外は、実施例1と同様にEL素子を作製した。
と銀のボートとともに真空層内に設置し、実施例1と同
じ条件でマグネシウムと銀の混合金属電極を蒸着したこ
と以外は、実施例1と同様にEL素子を作製した。
【0092】比較例9 発光層30nm,接着層30nmとしたこと以外は、実
施例2と同様にEL素子を作製した。初期特性は第1表
に示す通りであった。
施例2と同様にEL素子を作製した。初期特性は第1表
に示す通りであった。
【0093】
【表1】
【0094】均一性:素子を100cd・m-2の輝度に
発光させ、輝度計(CS−100,ミノルタカメラ
(株)製)を用いて発光面を観察し、以下のように評価
した。 ×:観察領域に、直径10μm以上の無発光領域、若し
くは色むらがある。 ○:観察領域が均一発光(直径10μm以上の無発光領
域もしくは色むらなし)である。 効率:素子を100cd・m-2の輝度に発光させたとき
の変換効率を示す。 この評価を行った後、大気中にて、それらの素子に、I
TOを陽極,金属電極を陰極として、直流電界を0V/
cmから1.3×106 V/cmまで4.2×10 4 V/c
m間隔で2秒ずつ印加し、電圧電流特性を測定しなが
ら、エージングを行った。さらに、窒素中にて、初期輝
度100cd・m-2からエージングを10分間行った。
このように処理した素子を、窒素中にて、直流電流駆動
にて、初期輝度100cd・m-2に設定し、24時間連
続発光させた。この後、前記と同様、輝度計を用いて評
価した。実施例は、いずれも均一発光するのに対し、比
較例1〜8は無発光領域が拡大し、比較例9は、色むら
が大きくなった。この時の輝度を第2表に示す。
発光させ、輝度計(CS−100,ミノルタカメラ
(株)製)を用いて発光面を観察し、以下のように評価
した。 ×:観察領域に、直径10μm以上の無発光領域、若し
くは色むらがある。 ○:観察領域が均一発光(直径10μm以上の無発光領
域もしくは色むらなし)である。 効率:素子を100cd・m-2の輝度に発光させたとき
の変換効率を示す。 この評価を行った後、大気中にて、それらの素子に、I
TOを陽極,金属電極を陰極として、直流電界を0V/
cmから1.3×106 V/cmまで4.2×10 4 V/c
m間隔で2秒ずつ印加し、電圧電流特性を測定しなが
ら、エージングを行った。さらに、窒素中にて、初期輝
度100cd・m-2からエージングを10分間行った。
このように処理した素子を、窒素中にて、直流電流駆動
にて、初期輝度100cd・m-2に設定し、24時間連
続発光させた。この後、前記と同様、輝度計を用いて評
価した。実施例は、いずれも均一発光するのに対し、比
較例1〜8は無発光領域が拡大し、比較例9は、色むら
が大きくなった。この時の輝度を第2表に示す。
【0095】
【表2】
【0096】以上に示したように、実施例は、本発明の
請求内容の素子構成であり、比較例は接着層を除いた素
子構成であり、例の番号が同じものは発光材料が同じで
ある。実施例の素子構成から青色発光を保持したまま発
光効率が向上し劣化が抑制されていることがわかる。さ
らに、実施例2と比較例9を比べると青系統発光を保持
するためには、接着層の膜厚を発光層の膜厚より薄くす
ることが効率的であることがわかる。
請求内容の素子構成であり、比較例は接着層を除いた素
子構成であり、例の番号が同じものは発光材料が同じで
ある。実施例の素子構成から青色発光を保持したまま発
光効率が向上し劣化が抑制されていることがわかる。さ
らに、実施例2と比較例9を比べると青系統発光を保持
するためには、接着層の膜厚を発光層の膜厚より薄くす
ることが効率的であることがわかる。
【0097】
【発明の効果】本発明の有機EL素子によれば、発光の
面内均一性の向上を図ることができると同時に初期輝度
低下を抑えることができ、従って、素子の微細な加工が
可能であり、歩止まりの向上、さらには高寿命が可能と
なった。よって、本発明の有機EL素子は、各種発光材
料として、有効な利用が期待される。
面内均一性の向上を図ることができると同時に初期輝度
低下を抑えることができ、従って、素子の微細な加工が
可能であり、歩止まりの向上、さらには高寿命が可能と
なった。よって、本発明の有機EL素子は、各種発光材
料として、有効な利用が期待される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−247278(JP,A) 特開 平2−222484(JP,A) 特開 平2−209988(JP,A) 特開 平2−216790(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09K 11/06 H05B 33/14
Claims (1)
- 【請求項1】 陽極/発光層/接着層/陰極、もしくは
陽極/正孔注入層/発光層/接着層/陰極の順に積層し
てなり、該発光層が一般式(I) 【化1】 (式中、R1 〜R4 はそれぞれ水素原子,炭素数1〜6
のアルキル基,炭素数1〜6のアルコキシ基,炭素数7
〜8のアラルキル基,置換あるいは無置換の炭素数6〜
18のアリール基,置換あるいは無置換のシクロヘキシ
ル基,置換あるいは無置換の炭素数6〜18のアリール
オキシ基,炭素数1〜6のアルコキシ基を示す。ここ
で、置換基は炭素数1〜6のアルキル基,炭素数1〜6
のアルコキシ基,炭素数7〜8のアラルキル基,炭素数
6〜18のアリールオキシ基,炭素数1〜6のアシル
基,炭素数1〜6のアシルオキシ基,カルボキシル基,
スチリル基,炭素数6〜20のアリールカルボニル基,
炭素数6〜20のアリールオキシカルボニル基,炭素数
1〜6のアルコキシカルボニル基,ビニル基,アニリノ
カルボニル基,カルバモイル基,フェニル基,ニトロ
基,水酸基あるいはハロゲンを示す。これらの置換基は
単一でも複数でもよい。また、R1 〜R4 は同一でも、
また互いに異なっていてもよく、R1 とR2 およびR3
とR4 は互いに置換している基と結合して、置換あるい
は無置換の飽和五員環又は置換あるいは無置換の飽和六
員環を形成してもよい。Arは置換あるいは無置換の炭
素数6〜20のアリール基を表わし、単一置換されてい
ても、複数置換されていてもよく、また結合部位は、オ
ルト,パラ,メタいずれでもよい。但し、Arが無置換
フェニレンの場合、R1 〜R4 はそれぞれ炭素数1〜6
のアルコキシ基,炭素数7〜8のアラルキル基,置換あ
るいは無置換のナフチル基,ビフェニル基,シクロヘキ
シル基,アリールオキシ基より選ばれたものであ
る。),一般式(II) 【化2】 (式中、A及びBは、それぞれ上記一般式(I)で表さ
れる化合物から1つの水素原子を除いた一価基を示し、
同一であっても異なってもよい。また、Qは共役系を切
る二価基を示す。)又は一般式(III) 【化3】 (式中、A1 は置換あるいは無置換の炭素数6〜20の
アリーレン基又は二価の芳香族複素環式基を示す。結合
位置はオルト,メタ,パラのいずれでもよい。A 2 は置
換あるいは無置換の炭素数6〜20のアリール基又は一
価の芳香族複素環式基を示す。R5 及びR6 はそれぞ
れ、水素原子,置換あるいは無置換の炭素数6〜20の
アリール基,シクロヘキシル基,一価の芳香族複素環式
基,炭素数1〜10のアルキル基,炭素数7〜20のア
ラルキル基又は炭素数1〜10のアルコキシ基を示す。
なお、R5 ,R6 は同一でも異なってもよい。ここで、
置換基とは、単一置換の場合、アルキル基,アリールオ
キシ基,アミノ基又は置換基を有するもしくは有しない
フェニル基である。R5 の各置換基はA1 と結合して、
飽和もしくは不飽和の五員環又は六員環を形成してもよ
く、同様にR6 の各置換基はA2 と結合して、飽和もし
くは不飽和の五員環又は六員環を形成してもよい。ま
た、Qは、共役を切る二価基を表す。)で表され、か
つ、青,緑青もしくは青緑の発光を呈する化合物からな
り、該接着層が8−ヒドロキシキノリン又はその誘導体
の金属錯体からなるとともに、その厚さが前記発光層の
厚さより薄いことを特徴とする有機エレクトロルミネッ
センス素子。 【0001】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03104284A JP3086272B2 (ja) | 1991-05-09 | 1991-05-09 | 有機エレクトロルミネッセンス素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03104284A JP3086272B2 (ja) | 1991-05-09 | 1991-05-09 | 有機エレクトロルミネッセンス素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04332787A JPH04332787A (ja) | 1992-11-19 |
JP3086272B2 true JP3086272B2 (ja) | 2000-09-11 |
Family
ID=14376632
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03104284A Expired - Lifetime JP3086272B2 (ja) | 1991-05-09 | 1991-05-09 | 有機エレクトロルミネッセンス素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3086272B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015172949A (ja) * | 2010-02-15 | 2015-10-01 | 株式会社ONEheart | 電気自動車用の給電システム、商品又は情報財の購入指定機および情報の表示指示機 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0569827A2 (en) * | 1992-05-11 | 1993-11-18 | Idemitsu Kosan Company Limited | Organic electroluminescence device |
GB0522645D0 (en) * | 2005-11-07 | 2005-12-14 | Nuko 70 Ltd | Electroluminescent devices |
-
1991
- 1991-05-09 JP JP03104284A patent/JP3086272B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015172949A (ja) * | 2010-02-15 | 2015-10-01 | 株式会社ONEheart | 電気自動車用の給電システム、商品又は情報財の購入指定機および情報の表示指示機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04332787A (ja) | 1992-11-19 |
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