JP3079344B2 - 非水電解質二次電池及びその製造方法 - Google Patents
非水電解質二次電池及びその製造方法Info
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Description
能な物質を負極活物質及び/又は正極活物質とし、リチ
ウムイオン導電性の非水電解質を用いる非水電解質二次
電池に関するものであり、特に、高電圧、高エネルギー
密度で且つ充放電特性が優れ、サイクル寿命の長い新規
な二次電池を提供する新規な負極活物質及び正極活物質
に関するものである。
電解質電池は、高電圧、高エネルギー密度で、かつ自己
放電が小さく長期信頼性に優れる等々の利点により、一
次電池としてはメモリーバックアップ用、カメラ用等の
電源として既に広く用いられている。しかしながら、近
年携帯型の電子機器、通信機器等の著しい発展に伴い、
電源としての電池に対し大電流出力を要求する機器が多
種多様に出現し、経済性と機器の小型軽量化の観点か
ら、再充放電可能で、かつ高エネルギー密度の二次電池
が強く要望されている。このため、高エネルギー密度を
有する前記非水電解質電池の二次電池化を進める研究開
発が活発に行われ、一部実用化されているが、エネルギ
ー密度、充放電サイクル寿命、信頼性等々まだまだ不十
分である。
正極活物質としては、充放電反応の形態に依り下記の3
種のタイプのものが見い出されている。第1のタイプ
は、TiS2 ,MoS2 ,NbSe3 等の金属カルコゲ
ン化物や、MnO2 ,MoO3,V2O5 ,LixCoO2
,LixNiO2 ,LixMn2O4等の金属酸化物等々
の様に、結晶の層間や格子位置又は格子間隙間にリチウ
ムイオン(カチオン)のみがインターカレーション、デ
インターカレーション反応等に依り出入りするタイプ。
第2のタイプは、ポリアニリン、ポリピロール、ポリパ
ラフェニレン等の導電性高分子の様な、主としてアニオ
ンのみが安定にドープ、脱ドープ反応に依り出入りする
タイプ。第3のタイプは、グラファイト層間化合物やポ
リアセン等の導電性高分子等々の様な、リチウムカチオ
ンとアニオンが共に出入り可能なタイプ(インターカレ
ーション、デインターカレーション又はドープ、脱ドー
プ等)である。
活物質としては、金属リチウムを単独で用いた場合が電
極電位が最も卑であるため、上記の様な正極活物質を用
いた正極と組み合わせた電池としての出力電圧が最も高
く、エネルギー密度も高く好ましいが、充放電に伴い負
極上にデンドライトや不働体化合物が生成し、充放電に
よる劣化が大きく、サイクル寿命が短いという問題があ
った。この問題を解決するため、負極活物質として
(1)リチウムとAl,Zn,Sn,Pb,Bi,Cd
等の他金属との合金、(2)WO2 ,MoO2 ,Fe2
O3 ,TiS2等の無機化合物やグラファイト、有機物
を焼成して得られる炭素質材料等々の結晶構造中にリチ
ウムイオンを吸蔵させた層間化合物あるいは挿入化合
物、(3)リチウムイオンをドープしたポリアセンやポ
リアセチレン等の導電性高分子等々のリチウムイオンを
吸蔵放出可能な物質を用いることが提案されている。
極活物質として上記の様な金属リチウム以外のリチウム
イオンを吸蔵放出可能な物質を用いた負極と、前記の様
な正極活物質を用いた正極とを組合せて電池を構成した
場合には、これらの負極活物質の電極電位が金属リチウ
ムの電極電位より貴であるため、電池の作動電圧が負極
活物質として金属リチウムを単独で用いた場合よりかな
り低下するという欠点がある。例えば、リチウムとA
l,Zn,Pb,Sn,Bi,Cd等の合金を用いる場
合には0.2〜0.8V、炭素−リチウム層間化合物で
は0〜1V、MoO2やWO2等のリチウムイオン挿入化
合物では0.5〜1.5V作動電圧が低下する。
なるため、体積当り及び重量当りの容量及びエネルギー
密度が著しく低下する。
の合金を用いた場合には、充放電時のリチウムの利用効
率が低く、且つ充放電の繰り返しにより電極にクラック
が発生し割れを生じる等のためサイクル寿命が短いとい
う問題があり、(2)のリチウム層間化合物又は挿入化
合物の場合には、過充放電により結晶構造の崩壊や不可
逆物質の生成等の劣化があり、又電極電位が高い(貴
な)ものが多い為、これを用いた電池の出力電圧が低い
という欠点があり、(3)の導電性高分子の場合には、
充放電容量、特に体積当りの充放電容量が小さいという
問題がある。
且つ充放電特性が優れ、サイクル寿命の長い二次電池を
得るためには、リチウムに対する電極電位が低く(卑
な)、充放電時のリチウムイオンの吸蔵放出に依る結晶
構造の崩壊や不可逆物質の生成等の劣化が無く、かつ可
逆的にリチウムイオンを吸蔵放出できる量即ち有効充放
電容量のより大きい負極活物質が必要である。
イプは、一般にエネルギー密度は大きいが、過充電や過
放電すると結晶の崩壊や不可逆物質の生成等による劣化
が大きいという欠点がある。又、第2、第3のタイプで
は、逆に充放電容量特に体積当たりの充放電容量及びエ
ネルギー密度が小さいという欠点がある。
れ、かつ高容量、高エネルギー密度の二次電池を得るた
めには過充電過放電に依る結晶の崩壊や不可逆物質の生
成が無く、かつ可逆的にリチウムイオンを吸蔵放出でき
る量のより大きい正極活物質が必要である。
題点を解決するため、この種の電池の負極と正極の少な
くとも一方の電極の活物質として、組成式Lix MO
(但し、0≦x)で示される金属MとリチウムLiとの
複合酸化物から成る新規なリチウムイオン吸蔵放出可能
物質を用いることを提起するものである。即ち、アルカ
リ金属以外の金属Mと酸素Oとの組成比が約1:1の酸
化物であり、その結晶構造中又は非晶質構造内にリチウ
ムを含有し、非水電解質中で電気化学反応に依りリチウ
ムイオンを吸蔵及び放出可能な複合酸化物を用いる。該
複合酸化物を構成する金属Mとしては、Mn、Ti、Z
nの一酸化物を生成し得るものを用いる。
のように1:1が標準であるが、合成に際ししばしば金
属M又は酸素Oの欠損又は過剰に依る不定比化合物を生
じ、その欠損又は過剰の範囲はMの種類に依って異なる
が±25%に及ぶ。特に、金属Mとして遷移金属を用い
る場合には、この金属M又は酸素Oの欠損による不定比
度の高い化合物を生成し易いため、生成物の結晶構造中
もしくは非晶質構造中にリチウムイオンを吸蔵できるサ
イトが多く、リチウムイオンの移動度が高く且つ電子伝
導度の高いものが得られ、充放電容量が大きく且つ分極
が小さいものが得られ易い等の利点があり、特に有利で
ある。又、リチウムの含有量xとしては該複合酸化物が
安定に存在する範囲であれば良く、0≦x≦2の範囲が
特に好ましい。
として用いられる金属Mとリチウムとの該複合酸化物の
好ましい製造方法としては、下記の2種類の方法が上げ
られるが、これらに限定はされない。
々の単体又はそれらの酸素を有する化合物を所定のモル
比で混合し、不活性雰囲気中もしくは真空中等の非酸化
性雰囲気中や弱還元性ガス雰囲気中或は酸素量を制御し
た雰囲気中で加熱して合成する方法である。出発原料と
なる該金属及びリチウムのそれぞれの化合物としては、
各々の酸化物、水酸化物、もしくは炭酸塩、硝酸塩等の
塩或は有機化合物等々の不活性雰囲気中もしくは真空中
で加熱して酸化物を生成する化合物であれば良い。加熱
温度は、出発原料と加熱雰囲気によっても異なるが、4
00℃以上で合成が可能であり、好ましくは600℃以
上、より好ましくは700℃以上の温度がよい。
の複合酸化物は、これをそのままもしくは必要により粉
砕整粒や造粒等の加工を施した後に負極及び/又は正極
の活物質として用いることが出来るし、又、下記の第二
の方法と同様に、このリチウムを含有する複合酸化物と
金属リチウムもしくはリチウムを含有する物質との電気
化学的反応に依り、この複合酸化物に更にリチウムイオ
ンを吸蔵させるか、又は逆にこの複合酸化物からリチウ
ムイオンを放出させることに依り、リチウム含有量を増
加又は減少させたものを活物質として用いても良い。
金属Mの一酸化物MOとリチウムもしくはリチウムを含
有する物質との電気化学的反応に依り該一酸化物MOに
リチウムイオンを吸蔵させて該金属もしくは該類金属と
リチウムとの複合酸化物を得る方法である。
を含有する物質としては、例えば、前述の従来の技術の
項で上げた正極活物質又は負極活物質等に用いられる様
なリチウムイオンを吸蔵放出可能な物質を用いることが
出来る。
学的反応に依るリチウムイオンの吸蔵は、電池組立後電
池内で、又は電池製造工程の途上に於て電池内もしくは
電池外で行うことが出来、具体的には次の様にして行う
ことが出来る。
と導電剤及び結着剤等との混合合剤を所定形状に成形し
たものを一方の電極(作用極)とし、金属リチウム又は
リチウムを含有する物質をもう一方の電極(対極)とし
てリチウムイオン導電性の非水電解質に接して両電極を
対向させて電気化学セルを構成し、作用極がカソード反
応をする方向に適当な電流で通電もしくは放電し電気化
学的にリチウムイオンを該一酸化物に吸蔵させる方法。
得られた該作用極をそのまま負極及び/又は正極として
もしくは負極及び/又は正極を構成する活物質として用
いて非水電解質二次電池を構成する。(2)該金属の一
酸化物又はそれらと導電剤及び結着剤等との混合合剤を
所定形状に成形し、これにリチウムもしくはリチウムの
合金等を圧着もしくは接触させて積層電極としたものを
負極又は正極として非水電解質二次電池に組み込む。電
池内でこの積層電極が電解質に触れることにより一種の
局部電池を形成し自己放電し電気化学的にリチウムが該
一酸化物に吸蔵される方法。(3)該金属の一酸化物を
一方の電極の活物質とし、もう一方の電極にリチウムを
含有しリチウムイオンを吸蔵放出可能な物質を活物質と
して用いた非水電解質二次電池を構成する。電池として
使用時に充電もしくは放電を行うことにより該一酸化物
にリチウムイオンが吸蔵される方法。
金属Mとリチウムとの複合酸化物LixMOを負極及び
/または正極の活物質として用いる。
物質とする電極は、これを正負両極の活物質として用い
て二次電池を構成することが出来るし、又、これを正極
または負極の何れか一方の電極として用い、前述のリチ
ウムもしくはリチウムイオンを吸蔵放出可能な各種の他
の負極活物質又は正極活物質を用いた電極をもう一方の
電極として組み合わせて用いることもできる。特に、本
発明に依る複合酸化物LixMOを活物質とする電極
は、金属リチウムに対する電極電位が1.9V以下の卑
な領域の充放電容量が大きく、且つ過充電過放電に依る
劣化が小さいため、これを負極として用い、前述のV2
O5やLixCoO2、LixNiO2、LixMn2O4等の
金属酸化物の様な金属リチウムに対する電極電位が3V
もしくは4V以上の高電位の活物質を用いた正極と組み
合わせることにより高電圧高エネルギー密度でかつ大電
流充放電特性に優れ、過充電過放電による劣化の小さい
二次電池が得られるので、より好ましい。なかでも、該
複合酸化物LixMOを構成するMがMn、Ti、Zn
の場合には、金属リチウムに対する電極電位が1.5V
以下のより卑な領域の充放電容量が特に大きく、且つ過
充電過放電による劣化が小さい為、特に負極活物質とし
て優れている。
Oを負極活物質とする負極と共に、組成式がLiaTbL
cO2で示され、但し、Tは遷移金属元素、Lはホウ素B
及びケイ素Siの中から選ばれた1種以上の類金属元素
であり、a,b,cはそれぞれ0<a≦1.15、0.
85≦b+c≦1.3、0≦cであり、リチウムを含有
し層状構造を有する複合酸化物を正極活物質とする正極
とを組み合わせて用いることに依り、特に高エネルギー
密度で充放電特性が優れるとともに過充電過放電に依る
劣化が小さくサイクル寿命の長い二次電池が得られるの
で特に好ましい。
該複合酸化物LiaTbLcO2は次のようにして合成する
ことが出来る。即ち、リチウムLi、遷移金属T及び元
素Lの各単体または各々の酸化物、水酸化物あるいは炭
酸塩、硝酸塩などの塩を所定比で混合し、空気中または
酸素を有する雰囲気中600℃以上の温度、好ましくは
700〜900℃の温度で加熱焼成することに依って得
られる。Li、T及びL等の供給源としてそれらの酸化
物、または、酸素を有する化合物を用いる場合には、不
活性雰囲気中で加熱合成することも可能である。加熱時
間は、通常4〜50時間で十分であるが、合成反応を促
進し、均一性を高めるため、焼成、冷却、粉砕混合のプ
ロセスを数回繰り返すことが有効である。
上記の加熱合成に於いては定比組成a=1が標準である
が、±15%程度の不定比組成も可能であり、又、電気
化学的なインターカレーション、デインターカレーショ
ン等により0<a≦1.15が可能である。遷移金属T
としては、Co,Ni,Fe,Mn,Cr,V等が好ま
しく、特にCo,Niが充放電特性が優れており好まし
い。ホウ素及び/又はケイ素の量c及び遷移金属Tの量
bとしては、0<cかつ0.85≦b+c≦1.3にお
いて充放電時の分極(内部抵抗)の低減、サイクル特性
向上等への効果が顕著であり好ましい。一方、各サイク
ル毎の充放電容量は、ホウ素及び/又はケイ素の量cが
多過ぎると逆に低下し、0<c≦0.5において最大と
なるため、この範囲が特に好ましい。
ン、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、
ブチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチ
ルカーボネート、メチルフォーメイト、1、2−ジメト
キシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキソラン、ジメ
チルフォルムアミド等の有機溶媒の単独又は混合溶媒に
支持電解質としてLiClO4 ,LiPF6 ,LiBF
4 ,LiCF3SO3等のリチウムイオン解離性塩を溶解
した有機電解液、ポリエチレンオキシドやポリフォスフ
ァゼン架橋体等の高分子に前記リチウム塩を固溶させた
高分子固体電解質あるいはLi3N,LiI等の無機固
体電解質等々のリチウムイオン導電性の非水電解質であ
れば良い。特に、有機溶媒としてエチレンカーボネート
を含有する非水電解液(有機電解液)を用いた場合に、
充放電特性が優れ、サイクル寿命の長い二次電池が得ら
れるので特に好ましい。
との複合酸化物LixMOを活物質とする電極は、非水
電解質中に於て金属リチウムに対し少なくとも0〜3V
の電極電位の範囲で安定に繰り返しリチウムイオンを吸
蔵放出することが出来、この様な電極反応により繰り返
し充放電可能な二次電池の負極及び/または正極として
用いることが出来る。又、リチウム基準極に対し0〜
1.9Vの卑な電位領域において、安定にリチウムイオ
ンを吸蔵放出し繰り返し充放電できる高容量領域を有す
るため、負極として用いた場合により優れた性能を有す
る。特に、MがMn、Ti、Znの金属の場合には、金
属リチウムに対する電極電位が1.5V以下のより卑な
領域の充放電容量が特に大きく、且つ過充電過放電によ
る劣化が小さい為、特に負極活物質として優れている。
又、従来この種の電池の電極として用いられてきたグラ
ファイト等の炭素質材料に比べ可逆的にリチウムイオン
を吸蔵放出できる量即ち充放電容量が著しく大きく、か
つ充放電の分極が小さいため、大電流での充放電が可能
であり、更に過充電過放電による分解や結晶崩壊等の劣
化が殆ど見られず、極めて安定でサイクル寿命の長い電
池を得ることが出来る。
は必ずしも明らかではないが、次の様に推定される。即
ち、本発明による新規な活物質であるアルカリ金属以外
の金属Mとリチウムとの複合酸化物LixMOは、この
構造中でのリチウムイオンの移動度が高く、且つ、リチ
ウムイオンを吸蔵できるサイトが非常に多いためリチウ
ムイオンの吸蔵放出が容易である為と推定される。
化物LiaTbLcO2は、金属リチウムに対する電極電位
が約4Vもしくはそれ以上の高電位を有し、かつ少なく
とも0<a≦1.15の間でLiイオンのインターカレ
ーション、デインターカレーションによる可逆的な充放
電が可能であり、かつ過充電過放電による劣化が小さ
く、優れたサイクル特性を有する。特にB及び/又はS
iの含有量cが0.05≦c<0.5において分極が小
さく、かつサイクル特性が優れている。この様に優れた
充放電特性が得られる理由は必ずしも明らかではない
が、次のように推定される。即ち、本発明による正極活
物質LiaTbLcO2は、B及びSiを含有しないα−N
aCrO2型の層状構造の酸化物LiaTbO2 の遷移金
属元素Tの一部がB又はSiで置換されたα−NaCr
O2 型に類似の骨格構造をしている。但し、B原子及び
Si原子は又、結晶の格子間隙間やLiサイト(Liと
置換)にも存在し得る。いずれにせよ、B又はSiの存
在により、結晶構造及び電子構造が変化するため、Li
イオン導電性が高まり、且つリチウムイオンの吸蔵放出
が容易になる為であると推定される。
質と正極活物質とを組み合わせて用いた電池は、4〜2
Vの高い作動電圧を有し、可逆的にリチウムイオンを吸
蔵放出できる量即ち充放電容量が著しく大きく、かつ充
放電の分極が小さいため、大電流での充放電が可能であ
り、更に過充電過放電による活物質の分解や結晶崩壊等
の劣化が殆ど見られず、極めて安定でサイクル寿命が長
い等々、特に優れた性能を有する。
明する。
電極活物質の性能評価に用いたテストセルの一例を示す
コイン型電池の断面図である。図において、1は対極端
子を兼ねる対極ケースであり、外側片面をNiメッキし
たステンレス鋼製の板を絞り加工したものである。2は
ステンレス鋼製のネットから成る対極集電体であり対極
ケース1にスポット溶接されている。対極3は、所定厚
みのアルミニウム板を直径15mmに打ち抜き、対極集
電体2に固着し、その上に所定厚みのリチウムフォイル
を直径14mmに打ち抜いたものを圧着したものであ
る。7は外側片面をNiメッキしたステンレス鋼製の作
用極ケースであり、作用極端子を兼ねている。5は後述
の本発明に依る活物質又は従来法に依る比較活物質を用
いて構成された作用極であり、6はステンレス鋼製のネ
ット又は炭素を導電性フィラーとする導電性接着剤から
なる作用極集電体であり、作用極5と作用極ケース7と
を電気的に接続している。4はポリプロピレンの多孔質
フィルムからなるセパレータであり、電解液が含浸され
ている。8はポリプロピレンを主体とするガスケットで
あり、対極ケース1と作用極ケース7の間に介在し、対
極と作用極との間の電気的絶縁性を保つと同時に、作用
極ケース開口縁が内側に折り曲げられカシメられること
に依って、電池内容物を密封、封止している。電池の大
きさは、外径20mm、厚さ1.6mmであった。
作用極及び電解液を用い、電池を作製した。
一酸化マンガンMnOを自動乳鉢に依り粒径53μm以
下に粉砕整粒したものを本発明に依る活物質cとし、こ
れに導電剤として実施例1で用いたものと同じグラファ
イトを、結着剤として架橋型アクリル酸樹脂等を重量比
65:20:15の割合で混合して作用極合剤とした。
次に、この作用極合剤を2ton/cm2で直径15m
m厚さ0.3mmのペレットに加圧成形して作用極5を
作製した。その後、この様にして得られた作用極5を炭
素を導電性フィラーとする導電性樹脂接着剤からなる作
用極集電体6を用いて作用極ケース7に接着し一体化し
た後、200℃で10時間減圧加熱乾燥したものを用い
て上述のコイン形電池を作製した。
質cの代わりに、上記の導電剤に用いたと同じグラファ
イトを活物質(活物質r2と略記)として用いた他は、
上記の本発明の作用極の場合と同様にして、同様な電極
(比較用作用極)を作成した。
ンカーボネート、及び1,2−ジメトキシエタンの体積
比1:1:2混合溶媒に過塩素酸リチウムLiClO 4
を1モル/l溶解したものを用いた。
週間放置エージングされた後、後述の充放電試験が行わ
れた。このエージングによって、対極のリチウム−アル
ミニウム積層電極は電池内で非水電解液に触れることに
より十分合金化が進行し、リチウムフォイルは実質的に
全てLi−Al合金となるため、電池電圧は、対極とし
て金属リチウムを単独で用いた場合に比べて約0.4V
低下した値となって安定した。
ぞれの使用した作用極の活物質c,r2に対応し、電池
C,R2と略記する。
で、充電(電解液中から作用極にリチウムイオンが吸蔵
される電池反応をする電流方向)の終止電圧−0.4
V、放電(作用極から電解液中へリチウムイオンが放出
される電池反応をする電流方向)の終止電圧2.5Vの
条件で充放電サイクルを行ったときの3サイクル目の放
電特性を図2に、充電特性を図3に示した。又、サイク
ル特性を図4に示した。尚、充放電サイクルは充電から
スタートした。図2〜4から明らかな様に、本発明によ
る電池Cは比較電池R2に比べ、充放電容量が著しく大
きく、充放電の可逆領域が著しく拡大することが分か
る。又、充放電の繰り返しによる放電容量の低下(サイ
クル劣化)が著しく小さい。更に、全充放電領域に渡っ
て充電と放電の作動電圧の差が著しく小さくなってお
り、電池の分極(内部抵抗)が著しく小さく、大電流充
放電が容易なことが分かる。
iOを粒径53μm以下に粉砕整粒したものを作用極の
活物質(本発明による活物質d)として用いた。この作
用極の活物質以外は、すべての比較例1の電池Cと同様
にして同様な電池Dを作製した。
較電池R2についても比較例1と同様に、1mAの定電
流で充電の終止電圧−0.4V、放電の終止電圧2.5
Vの条件で充放電サイクル試験を行った。この時の3サ
イクル目の放電特性を図5に、充電特性を図6に、又サ
イクル特性を図7に示した。
る電池Cと同様に優れた充放電特性を有することが判
る。
したものを作用極の活物質(本発明による活物質e)と
して用いた。この作用極の活物質以外は、すべて比較例
1の電池Cと同様にして同様な電池Eを作製した。この
様にして得られた電池E及び前述の比較電池R2につい
ても比較例1と同様に、1mAの定電流で充電の終止電
圧−0.4V、放電の終止電圧2.5Vの条件で充放電
サイクル試験を行った。この時の1サイクル目の放電特
性を図8に、充電特性を図9に示した。
2の本発明に依る電池と同様に優れた充放電特性を有す
ることが判る。即ち、本発明による電池Eは比較電池R
2に比べ、充放電容量が著しく大きく、充放電の可逆領
域が著しく拡大することが分かる。又、全充放電領域に
渡って充電と放電の作動電圧の差が著しく小さくなって
おり、電池の分極(内部抵抗)が著しく小さく、大電流
充放電が容易なことが分かる。
は1回目の充電によりリチウムを含有する複合酸化物L
ixMO(MはMn、Ti、Zn)を生成する。即ち、
充電に依って対極のLi−Al合金から電解質中にリチ
ウムイオンが放出され、このリチウムイオンが電解質中
を移動して作用極の活物質MOと電極反応し、活物質M
Oに電気化学的にリチウムイオンが吸蔵されリチウムを
含有する複合酸化物LixMOが生成する。次に、放電
に際してはこの複合酸化物からリチウムイオンが電解質
中に放出され、電解質中を移動して対極のLi−Al合
金中に吸蔵されることに依り安定に繰り返し充放電でき
る。ここで、活物質(MO)は1回目の充電によりリチ
ウムを含有する複合酸化物Li x MOを生成した後は、
その後の放電−充電のサイクルに於ては、完全放電時以
外にはリチウムを含有する複合酸化物LixMOを形成
している。
l合金電極に対して1.5〜2.5V(金属リチウムに
対して約1.9〜2.9Vに対応する)の貴な電位領域
と同様、もしくはそれ以上に、−0.4〜+1.5V
(金属リチウムに対して約0〜1.9Vに対応する)の
卑な電位領域の充放電容量が大きいことから、非水電解
質二次電池の正極活物質として用いられるのみならず、
特に負極活物質として優れていることが判る。活物質L
i x MO(MはMn、Ti、Zn)はLi−Al合金電
極に対して−0.4〜+1.1V(金属リチウムに対し
て約0〜1.5Vに対応する)の卑な電位領域での充放
電容量がより大きく、かつより卑な電位を有しており、
負極活物質として特に優れている。
すコイン型電池の断面図である。図において、11は負
極端子を兼ねる負極ケースであり、外側片面をNiメッ
キしたステンレス鋼製の板を絞り加工したものである。
13は、後述の本発明に依る負極活物質を用いて構成さ
れた負極であり、炭素を導電性フィラーとする導電性接
着剤からなる負極集電体12により負極ケース11に接
着されている。17は外側片面をNiメッキしたステン
レス鋼製の正極ケースであり、正極端子を兼ねている。
15は後述の本発明に依る正極活物質を用いて構成され
た正極であり、炭素を導電性フィラーとする導電性接着
剤からなる正極集電体16により正極ケース17に接着
されている。14はポリプロピレンの多孔質フィルムか
らなるセパレータであり、電解液が含浸されている。1
8はポリプロピレンを主体とするガスケットであり、負
極ケース11と正極ケース17の間に介在し、負極と正
極との間の電気的絶縁性を保つと同時に、正極ケース開
口縁が内側に折り曲げられカシメられることに依って、
電池内容物を密封、封止している。電解液はプロピレン
カーボネートとエチレンカーボネートと1,2−ジメト
キシエタンの体積比1:1:2混合溶媒に過塩素酸リチ
ウムLiClO4を1モル/l溶解したものを用いた。
電池の大きさは、外径20mm、厚さ1.6mmであっ
た。
純度99.9%の一酸化マンガンMnOを自動乳鉢に依
り粒径53μm以下に粉砕整粒したものを本発明に依る
負極活物質とし、これに導電剤としてグラファイトを、
結着剤として架橋型アクリル酸樹脂等を重量比65:2
0:15の割合で混合して負極合剤とし、次にこの負極
合剤を2ton/cm2で直径15mm、厚さ0.23
mmのペレットに加圧成形した後、200℃で10時間
減圧加熱乾燥したものを負極とした。
リチウムLiOH・H2Oと炭酸コバルトCoCO3とを
Li:Coのモル比が1:1となる様に秤量し、乳鉢を
用いて十分混合した後、この混合物を大気中850℃の
温度で12時間加熱焼成し、冷却後、粒径53μm以下
に粉砕整粒した。この焼成、粉砕整粒を2回繰り返して
本発明に依る正極活物質LiCoO2を合成した。
剤としてグラファイトを、結着剤としてフっ素樹脂等を
重量比80:15:5の割合で混合して正極合剤とし、
次にこの正極合剤を2ton/cm2で直径16.2m
m厚さ0.67mmのペレットに加圧成形した後、10
0℃で10時間減圧加熱乾燥したものを正極とした。
る)は、室温で1週間放置エージングされた後、後述の
充放電試験が行われた。
止電圧4.4V、放電の終止電圧2.0Vの条件で充放
電サイクルを行ったときの1サイクル目と2サイクル目
の充放電特性を図11に、サイクル特性を図12に示し
た。尚、充放電サイクルは充電からスタートした。
iCoO2から電解液中にリチウムイオンが放出され、
このリチウムイオンが電解液中を移動して負極活物質と
電極反応し、負極活物質に電気化学的にリチウムイオン
が吸蔵されリチウムを含有するリチウムマンガン複合酸
化物LixMnOが生成する。次に、放電に際しては負
極のリチウムマンガン複合酸化物からリチウムイオンが
電解液中に放出され、電解液中を移動して正極活物質に
吸蔵されることに依り安定に繰り返し充放電できる。こ
こで、負極活物質は1回目の充電によりリチウムを含有
する複合酸化物Li x MnOを生成した後は、その後の
放電-充電のサイクルに於ては、完全放電時以外にはリ
チウムを含有する複合酸化物LixMnOを形成してい
る。
よる電池Gは、充放電容量が著しく大きいことが分か
る。又、充電容量に対する放電容量(充放電効率)の低
下は、1サイクル目以外では著しく小さく、充放電の繰
り返しによる放電容量の低下(サイクル劣化)も小さ
い。更に、全充放電領域に渡って充電と放電の作動電圧
の差が著しく小さく、電池の分極(内部抵抗)が著しく
小さく、大電流充放電が容易なことが分かる。
イクル目の放電容量の低下(初期ロス)が大きい原因
は、1サイクル目の充電に於いて、負極活物質に電気化
学的にリチウムイオンが吸蔵される際に、負極合剤に導
電剤として加えたグラファイトや結着剤等とLiとの間
で発生する副反応が主原因であり、又、負極活物質のM
nOに吸蔵され、放電時に放出されないで残存するLi
も存在するためと考えられる。
りに下記の様にして作製した負極23及び正極25を用
いた以外は、全て実施例1と同様にして同様な電池Hを
作製した。
1と同じ負極活物質、負極合剤を用いて、2ton/c
m2で直径15mm、厚さが0.33mmのペレットに
加圧成形して負極ペレットを得た。この負極ペレットを
炭素を導電性フィラーとする導電性接着剤から成る負極
集電体12に依り負極ケース11に接着し、200℃で
10時間減圧加熱乾燥した後、この負極ペレットの上に
所定厚みのリチウムフォイルを直径14mmに打ち抜い
たものを圧着した。この様にして得られたリチウム−負
極ペレット積層電極を負極として用いた。
リチウムLiOH・H2Oと炭酸コバルトCoCO3と酸
化ホウ素B2O3をLi:Co:Bのモル比が1:0.
9:0.1となる様に秤量し、乳鉢を用いて十分混合し
た後、この混合物を大気中850℃の温度で12時間加
熱焼成し、冷却後、粒径53μm以下に粉砕整粒した。
この焼成、粉砕整粒を2回繰り返して本発明に依る正極
活物質LiCo0.9B0.1O2を合成した。
剤としてグラファイトを、結着剤としてフっ素樹脂等を
重量比80:15:5の割合で混合して正極合剤とし、
次にこの正極合剤を2ton/cm2 で直径16.2m
m厚さ0.47mmのペレットに加圧成形した後、10
0℃で10時間減圧加熱乾燥したものを正極とした。
Hと略記)は、室温で1週間放置エージングされた後、
後述の充放電試験が行われた。このエージングによっ
て、負極23のリチウム−負極ペレット積層電極は電池
内で非水電解液に触れることにより自発的に電気化学反
応し、リチウムフォイルは実質的に全て負極合剤に電気
化学的に吸蔵された。
実施例1と同様に1mAの定電流で充電の終止電圧4.
4V、放電の終止電圧2.0Vの条件で充放電サイクル
試験を行った。この時の1サイクル目と2サイクル目の
充放電特性を図13に、サイクル特性を図14に示し
た。
実施例1の電池Gに比べ著しく優れた充放電特性を有す
ることが判る。特に、1サイクル目の充電容量に対する
1サイクル目の放電容量の低下(初期ロス)がほとんど
無く、実施例1の電池Gと比較して著しく改善されてい
ることが判る。これは、充放電に伴って発生するリチウ
ムイオンと導電剤や結着剤等との副反応や充電時にMn
Oへ吸蔵され放電時に放出されないで残存するリチウム
等々に相当する量のリチウムを、予め負極合剤に積層し
て電池を組立て、電池組立後、電池内でこの積層電極が
電解液に触れることにより、自発的にこのリチウムが負
極合剤と反応し吸蔵される様にしたため、その後の充放
電時の負極におけるリチウムのロスが発生しないためで
ある。
合酸化物を用いることにより、充放電容量が増加し、且
つサイクル劣化が著しく改善されていることが判る。
正極活物質を用いた場合である。正極活物質以外は全て
実施例2と同様にして同様な電池を作製した。
した。水酸化リチウムLiOH・H2Oと炭酸コバルト
CoCO3と二酸化ケイ素SiO2をLi:Co:Siの
モル比が1:0.9:0.1となる様に秤量し、乳鉢を
用いて十分混合した後、この混合物を大気中850℃の
温度で12時間加熱焼成し、冷却後、粒径53μm以下
に粉砕整粒した。この焼成、粉砕整粒を2回繰り返して
LiCo0.9Si0.1O2の近似組成を有する層状構造の
複合酸化物を得た。これを本発明による正極活物質とし
て用いた。
記)についても、実施例2と同様な充放電サイクル試験
を行ったところ、電池Hとほぼ同様な優れた充放電特性
及びサイクル特性を示した。
ジエチルカーボネートの体積比1:1混合溶媒にLiP
F6 を1モル/l溶解したものを用いた。電解液以外は
全て実施例2と同様にして同様な電池Jを作製した。
充放電サイクル試験を行ったところ、電池Hに比べ1〜
4サイクル目の充放電容量は20〜3%小さい値を示し
たが、その後の充放電サイクルの繰り返しに依る放電容
量の低下(サイクル劣化)が小さく、より優れたサイク
ル特性を示した。
ム−ルミニウム合金、LiCoO2及びLiaTbLcO2
の場合のみを示したが、本発明は実施例に限定されず、
前述の様に、金属リチウム、リチウムとZn,Sn,P
b,Bi等の他金属との合金、炭素やMoO2 ,WO
2 ,Fe2O3等のリチウム挿入化合物、ポリアセチレ
ン,ポリピロール,ポリアセン等のリチウムイオンをド
ープ可能な導電性高分子等々のリチウムを吸蔵放出可能
な物質を活物質とする負極や、TiS2 ,MoS2,N
bSe3等の金属カルコゲン化物、MnO2 ,MoO
3 ,V2O5 ,LixCoO2 ,LixNiO2 ,LixM
n2O4等の金属酸化物、ポリアニリン、ポリピロール、
ポリパラフェニレン、ポリアセン等の導電性高分子、グ
ラファイト層間化合物等々の様なリチウムカチオン及び
/またはアニオンを吸蔵放出可能な物質を活物質とする
正極を対極として本発明に依る電極と組合わせて用いる
ことが出来ることは言うまでもない。
質二次電池の負極と正極の少なくとも一方の電極の活物
質として、金属Mとリチウムとの複合酸化物LixMO
から成る新規な活物質を用いたものであり、充放電によ
り可逆的にリチウムイオンを吸蔵放出出来る量即ち充放
電容量が著しく大きく、かつ充放電の分極が小さいた
め、大電流での充放電が可能であり、更に過充電過放電
による分解や結晶崩壊等の劣化が殆ど見られず、極めて
安定でサイクル寿命の長い電池を得ることが出来る。
又、特に、本発明による該活物質を負極活物質として用
い、V2O5 、MnO2、LixCoO2 、LixNiO2
やLixMn2O4等々の金属酸化物、特にLiaTbLcO
2の様な金属リチウムに対する電極電位が3Vないし4
V以上の高電位を有する(貴な)活物質を用いた正極と
組み合わせることに依り、より高電圧高エネルギー密度
で且つ充放電特性が優れサイクル寿命の長い二次電池を
得ることが出来る等々優れた効果を有する。
た電池の構造の一例を示した説明図である。
イクル目の放電特性の比較を示した説明図である。
イクル目の充電特性の比較を示した説明図である。
クル特性の比較を示した説明図である。
イクル目の放電特性の比較を示した説明図である。
イクル目の充電特性の比較を示した説明図である。
クル特性の比較を示した説明図である。
イクル目の放電特性の比較を示した説明図である。
イクル目の充電特性の比較を示した説明図である。
を示した説明図である。
クル目の充放電特性を示した説明図である。
説明図である。
クル目の充放電特性を示した説明図である。
説明図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 負極と正極とリチウムイオン導電性の非
水電解質とから少なくとも成る非水電解質二次電池にお
いて、負極活物質が一般式LixMO(但し、0≦x)
で示される酸化物であり、MはMnである非水電解質二
次電池。 - 【請求項2】 前記負極活物質が一般式Li x MO(但
し、0≦x≦2)で示される酸化物であり、MはMnで
ある請求項1記載の非水電解質二次電池。 - 【請求項3】 負極と正極とリチウムイオン導電性の非
水電解質とから少なくとも成る非水電解質二次電池にお
いて、負極活物質が一般式Li x MO(但し、0≦x)
で示される酸化物であり、MはTiである非水電解質二
次電池。 - 【請求項4】 前記負極活物質が一般式Li x MO(但
し、0≦x≦2)で示される酸化物であり、MはTiで
ある請求項3記載の非水電解質二次電池。 - 【請求項5】 負極と正極とリチウムイオン導電性の非
水電解質とから少なくとも成る非水電解質二次電池にお
いて、負極活物質が一般式Li x MO(但し、0≦x)
で示される酸化物であり、MはZnである非水電解質二
次電池。 - 【請求項6】 前記負極活物質が一般式Li x MO(但
し、0≦x≦2)で示される酸化物であり、MはZnで
ある請求項5記載の非水電解質二次電池。
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